JP2002163039A - 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム

Info

Publication number
JP2002163039A
JP2002163039A JP2000358208A JP2000358208A JP2002163039A JP 2002163039 A JP2002163039 A JP 2002163039A JP 2000358208 A JP2000358208 A JP 2000358208A JP 2000358208 A JP2000358208 A JP 2000358208A JP 2002163039 A JP2002163039 A JP 2002163039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
temperature
target
electronic device
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000358208A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusuke Yamaji
秀典 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000358208A priority Critical patent/JP2002163039A/ja
Publication of JP2002163039A publication Critical patent/JP2002163039A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音且つ低消費電力の下に冷却対象の発熱
を十分に抑制する。 【解決手段】 電子機器は、冷却装置の動作状態とし
て、冷却装置に供給する駆動電力値を、当該冷却装置の
出力と、与えられる駆動電力値との関係が最も高効率と
なる駆動電力値である最高効率出力値までのものとする
動作状態であるラン状態RSを少なくとも設け、検出し
た冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装置の動作状態
を遷移させる際に、ラン状態RSを積極的に利用する。
そして、電子機器は、冷却装置の各動作状態において、
冷却対象の温度情報のみならず、冷却対象の負荷率情報
や、冷却対象の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却
装置の動作制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱をともなう電
子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御
プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷
却制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばパーソナルコンピュータと
いった電子機器は、処理の高速化等に起因して消費電力
が増大する傾向にあり、これにともない、搭載されるC
PU(Central Processing Unit)等の発熱量も増大し
ている。そのため、電子機器には、通常、CPU等の発
熱源の冷却を目的として、例えば、ファン等による空冷
やクーリングウォータ等による水冷をはじめとする種々
の冷却機構が備えられている。電子機器は、冷却対象と
なる発熱源の温度変化にともない、これらの冷却機構の
出力を変化させ、冷却動作を制御することができる。
【0003】このような冷却機構としては、例えば、特
開2000−158755号公報(以下、第1の文献と
いう。)、特開平11−167434号公報(以下、第
2の文献という。)、特開平5−197434号公報
(以下、第3の文献という。)等に記載されているもの
がある。
【0004】第1の文献では、プリンタ装置における用
紙送りモータを冷却対象とし、このモータの駆動率を監
視して基準駆動率と比較することにより、冷却用ファン
の動作制御を行う技術が開示されている。また、第2の
文献では、CPUを冷却対象とし、高発熱状態の持続時
間を予測し、この予測した持続時間を用いて適切な閾値
温度を導出し、この閾値温度で冷却装置の動作制御を行
う技術が開示されている。この第2の文献では、高発熱
状態の持続時間は実行しているソフトウェアの種類に依
存し、検出したCPUの温度に基づいて実行しているソ
フトウェアの種類を予測可能とされる点についても言及
している。さらに、第3の文献では、装置内の発熱をと
もなう部材を冷却対象とし、この部材の稼働率を含むパ
ラメータによって熱状態を分類して評価し、冷却装置の
出力調整を行う技術が開示されている。
【0005】一方、冷却対象の一例であるCPUは、省
電力を目的として、非稼働時には自発的に停止又は省電
力状態へと移行するスロットリングと称される機能を備
えるものが一般的である。このように、電子機器は、冷
却対象自身がこのような機能を備えるものが多く、この
機能を用いることによって過剰な発熱を抑制することも
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却機構を
備える電子機器においては、例えば冷却対象の比熱比が
低い場合には、この冷却対象の稼働率の瞬間的上昇にと
もない、冷却対象の温度も瞬間的に上昇することが知ら
れている。このような場合、上述した第1の文献乃至第
3の文献を含む冷却機構を備える電子機器においては、
冷却機構も温度上昇に追随して高出力状態へと移行して
いた。そのため、電子機器においては、冷却機構の動作
によって騒音が発生するといった問題や、無駄な消費電
力を要するといった問題があった。
【0007】また、電子機器においては、利用者の一般
的な使用状況を考慮すると、自然冷却や上述したスロッ
トリングのような冷却対象の非稼働時における冷却動作
といったものでも発熱を十分に抑制できる場合が多い。
しかしながら、電子機器においては、自然冷却や冷却対
象自身の冷却動作を十分に利用することなく、冷却機構
を用いた強制冷却を行うことから、騒音や無駄な消費電
力の発生を誘因していた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、冷却機構を制御し、低騒音且つ低消費電
力の下に冷却対象の発熱を十分に抑制することができる
電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制
御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の
冷却制御プログラムを提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる電子機器は、発熱源である冷却対象を冷
却するための冷却装置を備える電子機器であって、冷却
対象の温度情報を検出する温度検出手段を備え、この温
度検出手段によって検出された冷却対象の温度情報と、
冷却対象の負荷率情報とを用い、温度情報及び負荷率情
報の時間変化の相関に基づいて、冷却装置の動作制御を
行うことを特徴としている。
【0010】このような本発明にかかる電子機器は、温
度検出手段によって検出された冷却対象の温度情報のみ
ならず、冷却対象の負荷率情報を用いて冷却装置の動作
制御を行う。
【0011】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電子機器の冷却制御方法は、発熱源である冷却対象
を冷却するための冷却装置を備える電子機器の冷却制御
方法であって、検出した冷却対象の温度情報と、冷却対
象の負荷率情報とを用い、温度情報及び負荷率情報の時
間変化の相関に基づいて、冷却装置の動作制御を行うこ
とを特徴としている。
【0012】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御方法は、冷却対象の温度情報のみならず、冷却対象
の負荷率情報を用いて冷却装置の動作制御を行う。
【0013】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録
媒体は、発熱源である冷却対象を冷却するための冷却装
置を備える電子機器に対するコンピュータ制御可能な冷
却制御プログラムが記録された記録媒体であって、冷却
制御プログラムは、検出した冷却対象の温度情報と、冷
却対象の負荷率情報とを用い、温度情報及び負荷率情報
の時間変化の相関に基づいて、冷却装置の動作制御を行
うことを特徴としている。
【0014】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却対象の温
度情報のみならず、冷却対象の負荷率情報を用いて冷却
装置の動作制御を行う冷却制御プログラムを提供する。
【0015】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる電子機器の冷却制御プログラムは、発熱源で
ある冷却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機
器に対するコンピュータ制御可能な冷却制御プログラム
であって、検出した冷却対象の温度情報と、冷却対象の
負荷率情報とを用い、温度情報及び負荷率情報の時間変
化の相関に基づいて、冷却装置の動作制御を行うことを
特徴としている。
【0016】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムは、冷却対象の温度情報のみならず、冷
却対象の負荷率情報を用いて冷却装置の動作制御を行
う。
【0017】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電子機器は、発熱源である冷却対象を冷却するため
の冷却装置を備える電子機器であって、冷却対象の温度
情報を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段
によって検出された冷却対象の温度情報と、冷却対象の
利用用途を能動的に監視して得られる利用用途に関する
履歴情報とを用い、冷却装置の動作制御を行うことを特
徴としている。
【0018】このような本発明にかかる電子機器は、温
度検出手段によって検出された冷却対象の温度情報のみ
ならず、冷却対象の利用用途に関する履歴情報を用いて
冷却装置の動作制御を行う。
【0019】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる電子機器の冷却制御方法は、発熱源である冷却対
象を冷却するための冷却装置を備える電子機器の冷却制
御方法であって、検出した冷却対象の温度情報と、冷却
対象の利用用途を能動的に監視して得られる利用用途に
関する履歴情報とを用い、冷却装置の動作制御を行うこ
とを特徴としている。
【0020】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御方法は、冷却対象の温度情報のみならず、冷却対象
の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置の動作制
御を行う。
【0021】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる電子機器の冷却制御プログラムが記録された
記録媒体は、発熱源である冷却対象を冷却するための冷
却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御可能
な冷却制御プログラムが記録された記録媒体であって、
検出した冷却対象の温度情報と、冷却対象の利用用途を
能動的に監視して得られる利用用途に関する履歴情報と
を用い、冷却装置の動作制御を行うことを特徴としてい
る。
【0022】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却対象の温
度情報のみならず、冷却対象の利用用途に関する履歴情
報を用いて冷却装置の動作制御を行う冷却制御プログラ
ムを提供する。
【0023】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電子機器の冷却制御プログラムは、発熱源である冷
却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器に対
するコンピュータ制御可能な冷却制御プログラムであっ
て、検出した冷却対象の温度情報と、冷却対象の利用用
途を能動的に監視して得られる利用用途に関する履歴情
報とを用い、冷却装置の動作制御を行うことを特徴とし
ている。
【0024】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムは、冷却対象の温度情報のみならず、冷
却対象の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置の
動作制御を行う。
【0025】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる電子機器は、発熱源である冷却対象を冷却するた
めの冷却装置を備える電子機器であって、冷却対象の温
度情報を検出する温度検出手段を備え、冷却装置の動作
状態として、冷却装置に供給する駆動電力値を、当該冷
却装置の出力と、与えられる駆動電力値との関係が最も
高効率となる駆動電力値である最高効率出力値までのも
のとする動作状態であるラン状態が少なくとも設けら
れ、温度検出手段によって検出された温度情報に基づい
て、冷却装置の動作状態を遷移させることを特徴として
いる。
【0026】このような本発明にかかる電子機器は、冷
却装置の動作状態として少なくともラン状態を設け、温
度検出手段によって検出された温度情報に基づいて、冷
却装置の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極的
に利用して冷却制御を行う。
【0027】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる電子機器の冷却制御方法は、発熱源である冷
却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器の冷
却制御方法であって、冷却装置の動作状態として、冷却
装置に供給する駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、
与えられる駆動電力値との関係が最も高効率となる駆動
電力値である最高効率出力値までのものとする動作状態
であるラン状態が少なくとも設けられ、検出した冷却対
象の温度情報に基づいて、冷却装置の動作状態を遷移さ
せることを特徴としている。
【0028】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御方法は、冷却装置の動作状態として少なくともラン
状態を設け、冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装置
の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極的に利用
して冷却制御を行う。
【0029】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒
体は、発熱源である冷却対象を冷却するための冷却装置
を備える電子機器に対するコンピュータ制御可能な冷却
制御プログラムが記録された記録媒体であって、冷却制
御プログラムは、冷却装置の動作状態として、冷却装置
に供給する駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与え
られる駆動電力値との関係が最も高効率となる駆動電力
値である最高効率出力値までのものとする動作状態であ
るラン状態を少なくとも設け、冷却制御プログラムは、
検出した冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装置の動
作状態を遷移させることを特徴としている。
【0030】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却装置の動
作状態として少なくともラン状態を設け、冷却対象の温
度情報に基づいて、冷却装置の動作状態を遷移させる際
に、ラン状態を積極的に利用して冷却制御を行う冷却制
御プログラムを提供する。
【0031】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる電子機器の冷却制御プログラムは、発熱源である
冷却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器に
対するコンピュータ制御可能な冷却制御プログラムであ
って、冷却装置の動作状態として、冷却装置に供給する
駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆動
電力値との関係が最も高効率となる駆動電力値である最
高効率出力値までのものとする動作状態であるラン状態
を少なくとも設け、検出した冷却対象の温度情報に基づ
いて、冷却装置の動作状態を遷移させることを特徴とし
ている。
【0032】このような本発明にかかる電子機器の冷却
制御プログラムは、冷却装置の動作状態として少なくと
もラン状態を設け、冷却対象の温度情報に基づいて、冷
却装置の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極的
に利用して冷却制御を行う。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0034】この実施の形態は、発熱源である冷却対象
を冷却するための冷却装置を備える電子機器である。こ
の電子機器は、冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装
置の動作状態を遷移させるものであり、特に、冷却装置
に供給する駆動電力値を後述する最高効率出力値までの
ものとする動作状態が少なくとも設けられ、この動作状
態を積極的に利用するものである。そして、電子機器
は、冷却装置の各動作状態において、冷却対象の温度情
報のみならず、冷却対象の負荷率情報や、冷却対象の利
用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置の動作制御を
行うことにより、低騒音且つ低消費電力を図るものであ
る。
【0035】以下では、まず、本発明を適用した一般的
な電子機器について説明し、次いで、本発明を適用した
具体的な例として、冷却対象としてのCPU(Central
Processing Unit)を搭載したパーソナルコンピュータ
に適用した例について説明する。
【0036】図1に示すように、電子機器1は、少なく
とも、発熱源である冷却対象2と、この冷却対象2の温
度を検出する温度検出手段である温度センサ3と、冷却
対象2を冷却するための冷却装置4と、冷却対象2の利
用用途を学習する学習手段である学習機構5とを備え
る。また、この電子機器1は、冷却制御プログラムPを
実行することによって冷却装置4の動作制御を行う。
【0037】冷却対象2は、発熱源であり、例えばCP
U等が想定される。冷却対象2は、各種処理に応じて負
荷率が変化し、それにともない発熱量も変化することに
より、温度が変化する。電子機器1は、この冷却対象2
の温度変化に応じて、内部の温度が変化することにな
る。ここで、冷却対象2が例えばCPUである場合に
は、冷却対象2は、冷却制御プログラムPを直接実行す
ることが可能とされる。冷却対象2は、自己の負荷率情
報を冷却制御プログラムPに与える。
【0038】温度センサ3は、冷却対象2の温度を検出
する既存のものが想定される。この温度センサ3は、冷
却対象2の外部に備えられてもよいが、冷却対象2の内
部に組み込まれていてもよい。冷却対象2が例えばCP
Uである場合には、温度センサ3は、通常、冷却対象2
の内部に予め組み込まれている。温度センサ3は、検出
した冷却対象2の温度情報を冷却制御プログラムPに与
える。
【0039】冷却装置4は、例えばファン等の冷却対象
2を冷却する既存のものが想定される。冷却装置4は、
冷却制御プログラムPによる制御の下に出力が調整され
て動作し、その出力を示す情報を冷却制御プログラムP
に与える。
【0040】学習機構5は、冷却制御プログラムPによ
り、能動的に監視されている当該冷却対象2の利用用途
と、その利用用途に対する冷却装置4の動作及び冷却対
象2の温度変化とを対応付け、履歴情報として学習して
保持する。ここで、「能動的に監視する」とは、例えば
冷却対象2がCPUである場合に、このCPU上で冷却
制御プログラムPを動作させることにより、CPU自身
が利用用途を監視することを意味する。学習機構5とし
ては、例えば、電子機器1がパーソナルコンピュータで
ある場合には、ハードディスクドライブ等の記録装置に
履歴情報を書き込むような機構が想定される。この場
合、利用用途としては、冷却対象2であるCPUが実行
しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
が相当し、学習機構5は、この情報と冷却装置4の動作
及び冷却対象2の温度変化とを対応付けて履歴情報とし
て保持することになる。学習機構5によって保持されて
いる履歴情報は、適宜冷却制御プログラムPによって読
み出される。
【0041】このような電子機器1は、冷却制御プログ
ラムPの制御の下に、温度センサ3によって検出された
冷却対象2の温度情報に基づいて、冷却装置4の動作状
態を遷移させる。そして、電子機器1は、各動作状態に
おいて、冷却制御プログラムPの制御の下に、温度セン
サ3によって検出された冷却対象2の温度情報のみなら
ず、冷却対象2の負荷率情報を用い、冷却対象2の温度
情報及び負荷率情報の時間変化の相関に基づいて、冷却
装置4の動作制御を行う。
【0042】また、電子機器1は、負荷率情報を用いる
代わりに、冷却対象2の温度変化に対してローパスフィ
ルタを適用することもできる。換言すれば、電子機器1
は、負荷率情報を用いない場合であっても、冷却対象2
の温度変化に対してローパスフィルタを適用することに
より、負荷率情報を用いた場合と同様の効果を奏する冷
却装置4の動作制御を行うことができる。このローパス
フィルタとしては、物理的に、温度センサ3から出力さ
れる温度情報を図示しないコンデンサに供給し、このコ
ンデンサからの出力を用いる方法や、温度センサ3によ
って検出された温度情報の時間変化に対して時間積分を
施す方法が考えられる。
【0043】さらに、電子機器1は、各動作状態におい
て、冷却制御プログラムPによって冷却対象2の利用用
途を能動的に監視し、この利用用途に関する履歴情報を
学習機構5に学習させて保持させることにより、温度セ
ンサ3によって検出された冷却対象2の温度情報のみな
らず、履歴情報を用いて、冷却装置4の動作制御を行
う。
【0044】ここで、電子機器1は、例えば図2に示す
ように、冷却装置4の動作状態が区分され、冷却制御プ
ログラムPによって各動作状態に応じた制御を行う。こ
こでは、同図に示すように、4つの状態、すなわち、ア
イドル(IDLE)状態IS、ラン(RUN)状態R
S、ビジー(BUSY)状態BS及びエマージェンシー
(EMERGENCY)状態ESが設けられ、T<T
<Tである3つの遷移温度に基づいて、冷却装置4
の動作状態が遷移するものとして説明する。
【0045】アイドル状態ISは、冷却制御プログラム
Pが冷却装置4を動作させる必要がないと判断した場合
における冷却装置4の動作状態である。電子機器1にお
いては、冷却装置4の動作状態がアイドル状態ISであ
る場合には、冷却装置4に供給する駆動電力値、すなわ
ち、冷却装置4が消費する電力値は“0”となり、冷却
装置4は停止状態となる。電子機器1においては、温度
センサ3による冷却対象2の温度検出の結果、冷却対象
2の温度Tが第1の遷移温度である所定の遷移温度T
を超過(T>T)すると、冷却装置4の動作状態がラ
ン状態RSに遷移する。また、電子機器1においては、
冷却対象2の温度Tが所定の遷移温度T 以下(T≦T
)である場合には、冷却装置4の動作状態がアイドル
状態ISに維持される。
【0046】ラン状態RSは、冷却制御プログラムPが
アイドル状態ISにあった冷却装置4を動作させる必要
があると判断した場合における冷却装置4の動作状態で
ある。電子機器1においては、冷却装置4の動作状態が
ラン状態RSである場合には、冷却装置4が消費する電
力値は“0”、又は、最小出力値乃至最高効率出力値と
なる。
【0047】ここで、例えば、冷却装置4がファンであ
る場合を想定する。ファンは、通常、駆動用のモータの
特性に依存するが、いわゆるPWM(Pulse Width Modu
lation)による駆動電力が供給されるモータを適用した
場合には、例えば図3に示すように、所定の駆動電力値
が与えられるまで動作せず、駆動電力値が所定の最小出
力値に到達してから、所定の回転数で動作を開始する。
そして、ファンは、駆動電力値の増加にともない回転数
が略線形的に単純増加するように制御されて動作する。
ところが、ファンは、駆動電力値が所定の最高効率出力
値に到達すると、それ以上の駆動電力値が与えられても
回転数をむしろ一旦低下させ、その後緩やかに増加させ
る傾向を辿る。そして、ファンは、駆動電力値が所定の
最大出力値に到達するまで動作する。
【0048】このように、最小出力値とは、停止状態に
ある冷却装置4の動作を開始するのに最低限必要となる
駆動電力値である。また、最高効率出力値とは、冷却装
置4の出力(ファンの場合、回転数に相当する。)と、
与えられる駆動電力値との関係が最も高効率となる駆動
電力値である。さらに、最大出力値とは、冷却装置4に
供給可能な最大の駆動電力値である。なお、最小出力値
としては、最大出力値の25%程度になることが多く、
また、最高効率出力値としては、最大出力値の75%程
度になることが多い。
【0049】電子機器1においては、冷却装置4の動作
状態がラン状態RSである場合には、消費電力が
“0”、又は、最小出力値乃至最高効率出力値となるよ
うに冷却装置4を動作させる。電子機器1においては、
このラン状態RSを積極的に利用することにより、低騒
音且つ低消費電力の下に、冷却装置4を動作させること
ができる。電子機器1においては、温度センサ3による
冷却対象2の温度検出の結果、冷却対象2の温度Tが所
定の遷移温度T以下(T≦T)になると、冷却装置
4の動作状態がアイドル状態ISに遷移し、冷却対象2
の温度Tが第2の遷移温度である所定の遷移温度T
超過(T>T)すると、冷却装置4の動作状態がビジ
ー状態BSに遷移する。また、電子機器1においては、
冷却対象2の温度Tが所定の遷移温度Tを超過し且つ
所定の遷移温度T以下(T<T≦T )である場合
には、冷却装置4の動作状態がラン状態RSに維持され
る。
【0050】ビジー状態BSは、冷却制御プログラムP
がラン状態RSにあった冷却装置4の出力をさらに増加
させて動作させる必要があると判断した場合における冷
却装置4の動作状態である。電子機器1においては、冷
却装置4の動作状態がビジー状態BSである場合には、
冷却装置4が消費する電力値は最高効率出力値乃至最大
出力値となる。すなわち、電子機器1においては、冷却
装置4の動作状態がビジー状態BSである場合には、効
率よりも冷却装置4の出力の確保を優先させる。電子機
器1においては、温度センサ3による冷却対象2の温度
検出の結果、冷却対象2の温度Tが所定の遷移温度T
以下(T≦T)になると、冷却装置4の動作状態がラ
ン状態RSに遷移し、冷却対象2の温度Tが第3の遷移
温度である所定の遷移温度Tを超過(T>T)する
と、冷却装置4の動作状態がエマージェンシー状態ES
に遷移する。また、電子機器1においては、冷却対象2
の温度Tが所定の遷移温度Tを超過し且つ所定の遷移
温度T以下(T<T≦T)である場合には、冷却
装置4の動作状態がビジー状態BSに維持される。
【0051】エマージェンシー状態ESは、冷却制御プ
ログラムPがビジー状態BSにあった冷却装置4の出力
をさらに増加させて動作させる必要があると判断した場
合における冷却装置4の動作状態である。電子機器1に
おいては、冷却装置4の動作状態がエマージェンシー状
態ESである場合には、冷却装置4が消費する電力値は
最大出力値となる。電子機器1においては、温度センサ
3による冷却対象2の温度検出の結果、冷却対象2の温
度Tが所定の遷移温度T以下(T≦T)になると、
冷却装置4の動作状態がビジー状態BSに遷移する。ま
た、電子機器1においては、冷却対象2の温度Tが所定
の遷移温度Tを超過(T<T)である場合には、冷
却装置4の動作状態がエマージェンシー状態ESに維持
される。
【0052】電子機器1は、例えばこのように冷却装置
4の動作状態が区分され、冷却制御プログラムPによっ
て各動作状態に応じた冷却装置4の出力調整を行い、冷
却対象2の冷却を図る。なお、遷移温度T,T,T
は、通常、電子機器1の仕様に応じて決定されるもの
であるが、利用者が自ら設定することもできる。電子機
器1は、各動作状態において、冷却制御プログラムPに
よって図4乃至図8に示すような一連の制御処理を行
う。
【0053】電子機器1は、冷却装置4の動作状態がア
イドル状態ISに遷移した場合には、例えば図4に示す
ように、冷却制御プログラムPの制御の下に、ステップ
S1において、冷却装置4が動作しているか否かを判別
する。ここで、冷却装置4が停止している場合には、電
子機器1は、そのまま冷却装置4の動作状態を確認して
図2に示した状態遷移図にしたがって動作状態を遷移又
は現状維持する。一方、冷却装置4が動作している場合
には、電子機器1は、ステップS2へと処理を移行し、
冷却装置4の動作を停止させ、冷却装置4の動作状態を
確認して図2に示した状態遷移図にしたがって動作状態
を遷移又は現状維持する。
【0054】このように、電子機器1は、冷却装置4が
アイドル状態ISに遷移した場合には、冷却装置4を停
止させる。
【0055】また、電子機器1は、冷却装置4の動作状
態がラン状態RSに遷移した場合には、例えば図5に示
すように、冷却制御プログラムPの制御の下に、ステッ
プS11において、冷却装置4に供給する駆動電力値
を、((最高効率出力値)−(最小出力値))/(T
−T)×(T−T)+(最小出力値)として冷却装
置4を動作させ、冷却装置4の動作状態を確認して図2
に示した状態遷移図にしたがって動作状態を遷移又は現
状維持する。電子機器1は、冷却装置4の動作状態がラ
ン状態RSにある間、冷却制御プログラムPの制御の下
に、温度センサ3による冷却対象2の温度Tを監視し、
駆動電力値を制御する。
【0056】このように、電子機器1は、冷却装置4が
ラン状態RSに遷移した場合には、このアルゴリズムを
用いて最小出力値乃至最高効率出力値の駆動電力値で冷
却装置4を動作させる。
【0057】ただし、このアルゴリズムにおいては、冷
却装置4に供給する駆動電力値が冷却対象2の温度Tに
依存して求められるものである。すなわち、このアルゴ
リズムは、例えば、電子機器1がパーソナルコンピュー
タであって、冷却対象2であるCPUの他に備えられる
組み込み向けのコントローラ上で冷却制御プログラムP
が動作するといったように、CPUの負荷率情報が得ら
れないような場合に有効なものである。そこで、電子機
器1は、冷却対象2であるCPU上で冷却制御プログラ
ムPを動作させ、この冷却制御プログラムPによって例
えば図6に示すようなラン状態RSにおける制御処理を
行うことにより、冷却対象2の温度情報のみならず、冷
却対象2の負荷率情報をも考慮した冷却制御を行うこと
もできる。
【0058】すなわち、電子機器1は、同図に示すよう
に、冷却制御プログラムPの制御の下に、ステップS2
1において、冷却対象2の負荷率が所定のオーバーロー
ド値を超過しているか否かを判別する。
【0059】ここで、冷却対象2の負荷率が所定のオー
バーロード値を超過していると判別した場合には、電子
機器1は、ステップS22において、図示しないカウン
タを“1”だけ増加させ、ステップS24へと処理を移
行する。
【0060】一方、冷却対象2の負荷率が所定のオーバ
ーロード値以下であると判別した場合には、電子機器1
は、ステップS23において、カウンタを“1”だけ減
少させ、ステップS24へと処理を移行する。
【0061】電子機器1は、ステップS24において、
カウンタのカウント値の範囲をチェックし、ステップS
25において、カウント値が所定の閾値を超過している
か否かを判別する。
【0062】ここで、カウント値が所定の閾値以下であ
ると判別した場合には、電子機器1は、そのまま冷却装
置4の動作状態を確認して図2に示した状態遷移図にし
たがって動作状態を遷移又は現状維持する。一方、カウ
ント値が所定の閾値を超過していると判別した場合に
は、電子機器1は、ステップS26において、冷却装置
4に供給する駆動電力値を、 ((最高効率出力値)−(最小出力値))/(カウント
最大値)×(カウント値)+(最小出力値) として冷却装置4を動作させ、冷却装置4の動作状態を
確認して図2に示した状態遷移図にしたがって動作状態
を遷移又は現状維持する。電子機器1は、冷却装置4の
動作状態がラン状態RSにある間、冷却制御プログラム
Pの制御の下に、温度センサ3による冷却対象2の温度
Tとともに、冷却対象2の負荷率を監視し、駆動電力値
を制御する。
【0063】このように、電子機器1は、冷却装置4が
ラン状態RSに遷移した場合には、このアルゴリズムを
用いることにより、冷却装置4を停止、又は、最小出力
値乃至最高効率出力値の駆動電力値で冷却装置4を動作
させる。例えば、電子機器1がパーソナルコンピュータ
である場合には、電子機器1は、冷却対象2であるCP
U上で冷却制御プログラムPを動作させることができ、
より精密な冷却制御を行うことができる。この場合、電
子機器1は、冷却対象2の温度が急激に上昇した場合で
あっても、温度情報及び負荷率情報の時間変化の相関に
基づいて冷却装置4の動作制御を行うことから、冷却対
象2の温度変化にかかわらず負荷率変化が安全範囲に属
することを判断して冷却装置4の動作を必要最低限に抑
えることができ、低騒音且つ低消費電力を図ることがで
きる。
【0064】なお、電子機器1は、上述したように、負
荷率情報を用いる代わりに、冷却対象2の温度変化に対
してローパスフィルタを適用してもよい。すなわち、電
子機器1は、ローパスフィルタを適用した冷却対象2の
温度Tに対して、図5に示したアルゴリズムを用いるこ
とにより、負荷率情報を用いた場合と同様に、冷却対象
2の温度が急激に変化した場合であっても、冷却装置4
の動作を必要最低限に抑えることができ、低騒音且つ低
消費電力を図ることができる。
【0065】さらに、電子機器1は、冷却装置4の動作
状態がビジー状態BSに遷移した場合には、冷却制御プ
ログラムPによって例えば図7に示すようなビジー状態
BSにおける制御処理を行い、冷却対象2に対する冷却
制御を行う。このアルゴリズムにおいては、冷却対象2
の温度情報のみならず、冷却対象2の利用用途に関する
履歴情報が用いられる。
【0066】すなわち、電子機器1は、同図に示すよう
に、冷却制御プログラムPの制御の下に、ステップS3
1において、現在の冷却対象2の利用用途が過去に最大
出力値で冷却装置4を動作させる必要があったものか否
かを判別する。すなわち、電子機器1は、冷却対象2の
過去の利用用途と、その利用用途に対する冷却装置4の
動作とを対応付け、履歴情報として学習機構5に学習さ
せておくとともに、現在の冷却対象2の利用用途を能動
的に監視し、学習された履歴情報を参照することによ
り、冷却装置4を最大出力値で動作させる必要があった
か否かを判別する。例えば、電子機器1がパーソナルコ
ンピュータである場合には、利用用途としては、冷却対
象2であるCPUが現在実行しているアプリケーション
の種類及びその入力操作状態が相当し、この情報と冷却
装置4の動作とを対応付けて履歴情報として保持される
ことになる。
【0067】ここで、現在の利用用途が最大出力値で冷
却装置4を動作させる必要がなかったものと判別した場
合には、電子機器1は、ステップS33へと処理を移行
し、一方、現在の利用用途が最大出力値で冷却装置4を
動作させる必要があったものと判別した場合には、電子
機器1は、ステップS32において、冷却装置4に供給
する駆動電力値を最大出力値とし、ステップS33へと
処理を移行する。
【0068】電子機器1は、ステップS33において、
現在、冷却装置4が動作しているか否かを判別する。こ
こで、冷却装置4が動作している場合には、ステップS
35へと処理を移行し、一方、冷却装置4が停止してい
る場合には、ステップS34において、冷却装置4に供
給する駆動電力値を最高効率出力値とし、ステップS3
5へと処理を移行する。
【0069】そして、電子機器1は、ステップS35に
おいて、冷却対象2の負荷率が所定のオーバーロード値
を超過しているか否かを判別する。
【0070】ここで、冷却対象2の負荷率が所定のオー
バーロード値以下であると判別した場合には、電子機器
1は、そのまま冷却装置4の動作状態を確認して図2に
示した状態遷移図にしたがって動作状態を遷移又は現状
維持する。一方、冷却対象2の負荷率が所定のオーバー
ロード値を超過していると判別した場合には、電子機器
1は、ステップS36へと処理を移行する。
【0071】電子機器1は、ステップS36において、
冷却装置4を最大出力値で動作させる必要があるか否か
を判別する。電子機器1は、冷却装置4を最大出力値で
動作させる必要がないと判別した場合には、そのまま冷
却装置4の動作状態を確認して図2に示した状態遷移図
にしたがって動作状態を遷移又は現状維持する。一方、
冷却装置4を最大出力値で動作させる必要があると判別
した場合には、電子機器1は、ステップS37におい
て、その旨を学習機構5に通知して学習させ、冷却装置
4の動作状態を確認して図2に示した状態遷移図にした
がって動作状態を遷移又は現状維持する。
【0072】このように、電子機器1は、冷却装置4の
動作状態がビジー状態BSに遷移した場合には、最高効
率出力値乃至最大出力値の駆動電力値で冷却装置4を動
作させる。このとき、電子機器1は、冷却対象2の利用
用途に関する履歴情報を用いることにより、例えば、冷
却対象2の温度変化が生じる処理において、実際にはそ
の処理の前後で温度変化が生じず、安全温度範囲に属す
ることがわかっている場合には、冷却装置4を過剰に動
作させることがなくなり、低騒音且つ低消費電力の下
に、精密な冷却制御を行うことができる。
【0073】さらにまた、電子機器1は、冷却装置4の
動作状態がエマージェンシー状態ESに遷移した場合に
は、例えば図8に示すように、冷却制御プログラムPの
制御の下に、ステップS41において、冷却装置4が最
大出力値で動作しているか否かを判別する。ここで、冷
却装置4が最大出力値で動作している場合には、そのま
ま冷却装置4の動作状態を確認して図2に示した状態遷
移図にしたがって動作状態を遷移又は現状維持する。一
方、冷却装置4が最大出力値で動作していない場合に
は、電子機器1は、ステップS42において、冷却装置
4に供給する駆動電力値を最大出力値とし、冷却装置4
の動作状態を確認して図2に示した状態遷移図にしたが
って動作状態を遷移又は現状維持する。
【0074】このように、電子機器1は、冷却装置4の
動作状態がエマージェンシー状態ESに遷移した場合に
は、最大出力値の駆動電力値で冷却装置4を動作させ
る。
【0075】さて、以下では、このような冷却制御プロ
グラムPに基づいて冷却制御を行う電子機器1の具体例
として、冷却対象2としてのCPUを搭載したパーソナ
ルコンピュータについて図9乃至図12を用いて説明す
る。
【0076】パーソナルコンピュータ10は、図9に示
すように、各部を統括して制御するとともに、上述した
冷却対象2とされるCPU11と、上述した温度センサ
3と同様の温度検出手段である温度センサ12と、上述
した冷却装置4とされる放熱フィン付きのファン13
と、各種プログラムを含む情報を格納する読みとり専用
のROM(Read Only Memory)14と、ワークエリアと
して機能するRAM(Random Access Memory)15と、
各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生を行う
HDD(Hard Disk Drive)16と、これらのCPU1
1、ファン13、ROM14、RAM15及びHDD1
6を接続するバス17と、CPU11、ROM14、R
AM15及びHDD16と後述する表示部19、入力部
20、通信部21及びドライブ22との間でデータの入
出力を行うための入出力インターフェース18と、各種
情報を表示する表示手段である表示部19と、利用者に
よる操作を受け付ける入力部20と、外部との通信を行
うための通信部21と、着脱自在とされる記録媒体30
に対する各種情報の記録及び/又は再生を行うドライブ
22とを備える。
【0077】また、パーソナルコンピュータ10は、図
10に示すように、ハードウェアとしてのCPU11上
でBIOS(Basic Input/Output System)としてのシ
ステムBIOSが動作し、このBIOS上でOS(Oper
ating System)としてのドライバが動作し、さらに、こ
のOS上でアプリケーションとしての冷却制御プログラ
ムPが動作する論理構造をとる。CPU11は、冷却制
御プログラムPを実行し、温度センサ12及びファン1
3を動作させる。
【0078】CPU11は、バス17を介してファン1
3、ROM14、RAM15及びHDD16と接続して
おり、ROM14、RAM15及びHDD16を制御す
る。また、CPU11は、バス17を介して入出力イン
ターフェース18に接続しており、この入出力インター
フェース18に接続されている表示部19、入力部2
0、通信部21及びドライブ22を制御する。さらに、
CPU11には、温度センサ12が組み込まれている。
さらにまた、CPU11は、ROM14、HDD16又
はドライブ22に装着された記録媒体30に記録されて
いる冷却制御プログラムPを実行する。そして、CPU
11は、自己の負荷率情報を冷却制御プログラムPに与
える。
【0079】温度センサ12は、上述した温度センサ3
と同様に、冷却対象2とされるCPU11の温度を検出
する。検出された温度情報は、CPU11を介して冷却
制御プログラムPに与えられる。
【0080】ファン13は、上述した冷却装置4と同様
に、CPU11を介した冷却制御プログラムPによる制
御の下に、図示しない駆動電力供給源からの駆動電力に
応じて出力が調整されて動作する。ファン13は、その
出力、すなわち、回転数を示す情報をCPU11を介し
て冷却制御プログラムPに与える。
【0081】ROM14は、システムBIOS等の各種
プログラムを含む情報を格納している。このROM14
に格納されている情報は、CPU11の制御の下に読み
出される。ROM14は、例えば冷却制御プログラムP
を格納することもできる。この場合、冷却制御プログラ
ムPは、このROM14からCPU11の制御の下に読
み出され、実行される。
【0082】RAM15は、CPU11が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU1
1の制御の下に、各種データを一時記憶する。
【0083】HDD16は、CPU11の制御の下に、
ハードディスクに対して各種プログラムやデータ等の記
録及び/又は再生を行う。勿論、ハードディスクには、
例えば冷却制御プログラムPを記録することもできる。
この場合、冷却制御プログラムPは、HDD16にアク
セスしたCPU11の制御の下に、ハードディスクから
読み出され、実行される。また、HDD16は、上述し
た学習機構5として機能することもでき、この場合、ハ
ードディスクには、上述した利用用途に関する履歴情報
が記録される。この場合、履歴情報は、HDD16にア
クセスしたCPU11の制御の下に、ハードディスクか
ら読み出される。
【0084】バス17は、CPU11の制御の下に、フ
ァン13、ROM14、RAM15及びHDD16から
読み出された各種データ等を伝送するとともに、RAM
15及びHDD16に記録する各種データ等を伝送す
る。
【0085】入出力インターフェース18は、CPU1
1の制御の下に表示部19に各種情報を表示するための
インターフェースと、利用者によって入力部20を介し
て操作された内容を示す制御信号をCPU11に対して
伝送するためのインターフェースと、CPU11の制御
の下に通信部21を介して外部との間でデータを入出力
するためのインターフェースと、ドライブ22に装着さ
れた記録媒体30に対して各種情報の記録及び/又は再
生を行うためのインターフェースとを有し、CPU1
1、ROM14、RAM15及びHDD16からのデー
タを表示部19、入力部20、通信部21及びドライブ
22に対して出力したり、表示部19、入力部20、通
信部21及びドライブ22からのデータをCPU11、
ROM14、RAM15及びHDD16に対して入力す
る。
【0086】表示部19は、例えばLCD(Liquid Cry
stal Display)からなり、CPU11の制御の下に、例
えばHDD16に記録されていたデータ等の各種情報を
表示する。また、表示部19は、後述するように、冷却
制御プログラムPを実行して冷却制御を行うために必要
な各種設定を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作
状況を示すユーザインターフェースウィンドウを表示す
ることができ、利用者が操作する際のGUI(Grapgica
l User Interface)として機能する。さらに、表示部1
9は、後述するように、履歴情報等の各種情報を表示す
ることもできる。
【0087】入力部20は、例えば利用者によるキーボ
ードやマウスの操作を受け付け、操作内容を示す制御信
号をCPU11に対して出力する。
【0088】通信部21は、CPU11の制御の下に、
例えばネットワーク回線や衛星回線等によって外部との
通信を行うインターフェースとして機能する。
【0089】ドライブ22は、例えばフロッピー(登録
商標)ディスク、CD−ROM又はMO(Magneto Opti
cal)といった磁気、光又は光磁気ディスク等の記録媒
体30を着脱し、CPU11の制御の下に、装着された
記録媒体30に対する各種情報の記録及び/又は再生を
行う。
【0090】このようなパーソナルコンピュータ10
は、ファン13の動作状態として、上述したRUN状態
RSが少なくとも設けられ、CPU11によって冷却制
御プログラムPをRAM15にロードして実行し、上述
した各種アルゴリズムに基づいて、ファン13の動作制
御を行う。
【0091】ここで、冷却制御プログラムPは、例えば
記録媒体30により提供されるものであって、CPU1
1の制御の下に、この記録媒体30から直接読み出され
てもよく、上述したように、ハードディスクに記録され
たものが読み出されてもよい。また、冷却制御プログラ
ムPは、上述したように、ROM14に予め格納されて
いてもよい。
【0092】また、パーソナルコンピュータ10におい
て冷却制御プログラムPは、図11に示すように、当該
冷却制御プログラムPを実行して冷却制御を行うために
必要な各種設定を行うための選択肢及び/又は冷却制御
動作状況を示すユーザインターフェースウィンドウ50
を表示部19に表示することができる。ユーザインター
フェースウィンドウ50には、少なくとも、後述するモ
ード設定を行うためのコンボボックス(combo box)5
1と、CPU11の負荷率を示すレベルバー52と、パ
ーソナルコンピュータ10の機種名を示す機種名表示部
53と、CPU11の温度Tを示す温度表示部54及び
レベルバー55と、ファン13の動作状態が先に図2に
示した4つの動作状態に区分される場合には、上述した
遷移温度T,T,Tを示す遷移温度表示部56
と、ファン13の回転数を示す回転数表示部57及びレ
ベルバー58とが設けられる。
【0093】コンボボックス51は、例えば、CPU1
1の温度情報のみを用いた冷却制御を行うモード、CP
U11の温度情報及び負荷率情報を用いた冷却制御を行
うモード、又は、CPU11の温度情報及び負荷率情報
と利用用途に関する履歴情報とを用いた冷却制御を行う
モードといったように、冷却制御のアルゴリズムを選択
して設定するためのものである。すなわち、パーソナル
コンピュータ10は、冷却制御に用いるパラメータを変
更することが可能であり、例えば利用者がマウス等を用
いてこのコンボボックス51を設定することにより、各
種モードに応じたアルゴリズムを実行することができ
る。
【0094】レベルバー52は、CPU11の負荷率を
視覚的に表示するものであり、負荷率に応じて目盛が増
減する。
【0095】機種名表示部53は、パーソナルコンピュ
ータ10の機種名を表示する。冷却制御プログラムP
は、パーソナルコンピュータ10の機種を判別し、当該
機種に最適なアルゴリズムとパラメータとを自動的に設
定し、冷却制御を行うことができる。
【0096】温度表示部54は、CPU11の現在の温
度を数値表示し、レベルバー55は、その温度を視覚的
に表示する。
【0097】遷移温度表示部56は、上述した遷移温度
を数値表示する。勿論、遷移温度表示部56は、3つの
遷移温度に限らず、ファン13の動作状態数に応じた数
の遷移温度を数値表示することもでき、所定の単一の遷
移温度を数値表示するようにしてもよい。この遷移温度
は、上述したように、パーソナルコンピュータ10の仕
様に応じて決定されるものであるが、利用者が自ら設定
することもできる。
【0098】回転数表示部57は、ファン13の現在の
回転数を数値表示し、レベルバー58は、その回転数を
視覚的に表示する。
【0099】このように、パーソナルコンピュータ10
において冷却制御プログラムPは、ユーザインターフェ
ースウィンドウ50のようなGUI機能を備えることに
より、利用者が冷却制御動作状況をモニタすることがで
きるとともに、操作性を格段に向上させることができ
る。
【0100】さらに、パーソナルコンピュータ10にお
いて冷却制御プログラムPは、専門的知識を有する利用
者に対応するために、CPU11の温度情報及び負荷率
情報の時間変化の相関の情報や、CPU11の利用用途
に関する履歴情報を表示部19に表示したり、図示しな
いプリンタ装置を接続して出力することもできる。この
ような表示・出力可能な情報は、パーソナルコンピュー
タ10の熱設計を行う際の重要なものである。したがっ
て、冷却制御プログラムPは、熱設計を行う際の開発効
率の向上を図ることができるものである。
【0101】このような冷却制御プログラムPを適用し
たパーソナルコンピュータ10において、CPU11の
温度とファン13に供給する駆動電力値との時系列特性
を求めると、図12に示すようになる。同図において
は、CPU11の温度変化を太実線で示し、それに対す
るファン13の駆動電力値を細実線で示している。な
お、同図には、比較のため、冷却制御プログラムPを適
用せず、従来の冷却制御を行った場合におけるファンの
駆動電力値の時間変化も示している。また、温度は℃を
単位とし、駆動電力値は上述した最大出力値を100%
とした百分率で示している。
【0102】同図から明らかなように、従来の冷却制御
を行った場合には、ファンの駆動電力値は、CPUの温
度変化に追従して変化する。
【0103】詳しくは、“10:15:50”乃至“1
0:16:11”の時間では、CPUの温度が約50℃
から約70℃に上昇するが、それにともない、ファンの
駆動電力値も増加する。そして、CPUの温度が70℃
前後で推移する“10:16:11”乃至“10:1
7:04”の時間では、ファンの駆動電力値は100%
に到達する。続いて、CPUの温度が70℃前後から約
55℃まで降下すると、ファンの駆動電力値も減少し、
“10:18:17”の時間までは80%の駆動電力値
を保ちながらファンが動作する。そして、“10:1
8:17”乃至“10:18:28”の短時間では、C
PUの温度が約70℃前後まで突発的に上昇して降下し
ているが、それにともない、ファンの駆動電力値も増加
して100%に到達し、以後約80%の駆動電力値でフ
ァンが動作する。
【0104】これに対して、冷却制御プログラムPを適
用して冷却制御を行った場合には、ファン13の駆動電
力値は、CPU11の温度変化に追従することなく、必
要に応じて変化するにとどまる。また、ファン13の駆
動電力値が変化する場合には、CPU11の温度変化よ
りも時間的に遅れて変化する。
【0105】詳しくは、“10:15:50”乃至“1
0:16:11”の時間では、CPU11の温度が約5
0℃から約70℃に上昇するのにかかわらず、ファン1
3の駆動電力値は0%のまま推移する。そして、ファン
13の駆動電力値は、“10:16:11”乃至“1
0:16:16”の時間において緩やかに増加するが、
100%には到達せず、約95%で一定値を保つ。続い
て、CPU11の温度が70℃前後から約55℃まで降
下すると、ファン13の駆動電力値も減少し、“10:
17:10”乃至“10:17:30”の時間では、フ
ァン13の駆動電力値は、従来のものに比べて格段に少
ない約55%となる。これは、冷却制御プログラムPに
おいては、上述した遷移温度に応じて冷却装置4の動作
状態が遷移することに起因する。そして、“10:1
7:30”の時間以降では、ファン13の駆動電力値は
0%のまま推移する。このとき、CPU11の温度が約
70℃前後まで突発的に上昇して降下する“10:1
8:17”乃至“10:18:28”の時間でも、ファ
ン13の駆動電力値は0%のまま推移する。これは、冷
却制御プログラムPにおいては、上述したCPU11の
負荷率情報を用いたり、CPU11の温度変化に対して
ローパスフィルタを適用していることに起因し、自然冷
却やCPU11のスロットリング機能等によって十分な
冷却がなされると判断されたことに起因する。
【0106】このように、パーソナルコンピュータ10
においては、冷却制御プログラムPを適用して冷却制御
を行った場合には、ファン13の駆動電力値は、必要に
応じて変化するにとどまる。なお、同図においては、フ
ァンの駆動電力値の時間積分値は、ファンが要する総消
費電力に相当するものである。これからも明らかなよう
に、冷却制御プログラムPを適用したパーソナルコンピ
ュータ10は、従来のものに比べて、低騒音化及び低消
費電力化を図ることができる。また、パーソナルコンピ
ュータ10は、ファン13の駆動電力値の時間変化が少
なく、一定値をとる範囲が多いことから、利用者の聴覚
的にも騒音を静寂化することができる。
【0107】以上説明したように、本発明の実施の形態
として示す電子機器1は、冷却制御プログラムPによ
り、冷却装置4に供給する駆動電力値を最高効率出力値
までのものとする動作状態が少なくとも設けられ、冷却
対象2の温度情報に基づいて冷却装置4の動作状態を遷
移させ、この動作状態を積極的に利用することにより、
高度な冷却制御を行うことができ、低騒音且つ低消費電
力の下に冷却制御を行うことができる。そして、電子機
器1は、冷却装置4の各動作状態において、冷却対象2
の温度情報のみならず、冷却対象2の負荷率情報や、冷
却対象2の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置
4の動作制御を行うことにより、低騒音且つ低消費電力
を図ることができる。
【0108】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した実施の形態に
おける冷却制御プログラムPを適用したパーソナルコン
ピュータ10においては、冷却対象であるCPU11上
で冷却制御プログラムPを動作させるものとして説明し
たが、CPU11の他に組み込み向けのコントローラを
備え、このコントローラ上で冷却制御プログラムPが動
作するようにしてもよい。
【0109】また、上述した実施の形態では、電子機器
1における冷却装置4の動作状態が4つであるものとし
て説明したが、本発明は、少なくともラン状態RSに相
当する動作状態が設けられればよい。
【0110】さらに、上述した実施の形態では、電子機
器1の具体例としてパーソナルコンピュータ10を用い
て説明したが、本発明は、これ以外の任意の電子機器に
適用できるものであり、冷却対象2としてもCPU11
に限定されるものではない。同様に、本発明は、冷却装
置4として、ファン13以外のものであっても適用で
き、例えば、水冷やペルチェ素子といった種々のものが
適用可能である。
【0111】さらにまた、本発明は、パーソナルコンピ
ュータ10におけるユーザインターフェースウィンドウ
50の内容として、上述したものに限定されることはな
い。
【0112】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0113】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる電子機器は、発熱源である冷却対象を冷却するため
の冷却装置を備える電子機器であって、冷却対象の温度
情報を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段
によって検出された冷却対象の温度情報と、冷却対象の
負荷率情報とを用い、温度情報及び負荷率情報の時間変
化の相関に基づいて、冷却装置の動作制御を行う。
【0114】したがって、本発明にかかる電子機器は、
温度検出手段によって検出された冷却対象の温度情報の
みならず、冷却対象の負荷率情報を用いて冷却装置の動
作制御を行うことにより、低騒音且つ低消費電力の下に
冷却対象の発熱を十分に抑制することができる。
【0115】また、本発明にかかる電子機器の冷却制御
方法は、発熱源である冷却対象を冷却するための冷却装
置を備える電子機器の冷却制御方法であって、検出した
冷却対象の温度情報と、冷却対象の負荷率情報とを用
い、温度情報及び負荷率情報の時間変化の相関に基づい
て、冷却装置の動作制御を行う。
【0116】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御方法は、冷却対象の温度情報のみならず、冷却対
象の負荷率情報を用いて冷却装置の動作制御を行うこと
により、低騒音且つ低消費電力の下に冷却対象の発熱を
十分に抑制することを可能とする。
【0117】さらに、本発明にかかる電子機器の冷却制
御プログラムが記録された記録媒体は、発熱源である冷
却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器に対
するコンピュータ制御可能な冷却制御プログラムが記録
された記録媒体であって、冷却制御プログラムは、検出
した冷却対象の温度情報と、冷却対象の負荷率情報とを
用い、温度情報及び負荷率情報の時間変化の相関に基づ
いて、冷却装置の動作制御を行う。
【0118】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却対象の
温度情報のみならず、冷却対象の負荷率情報を用いて冷
却装置の動作制御を行う冷却制御プログラムを提供する
ことができる。そのため、この冷却制御プログラムが提
供された装置は、低騒音且つ低消費電力の下に冷却対象
の発熱を十分に抑制することが可能となる。
【0119】さらにまた、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムは、発熱源である冷却対象を冷却する
ための冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ
制御可能な冷却制御プログラムであって、検出した冷却
対象の温度情報と、冷却対象の負荷率情報とを用い、温
度情報及び負荷率情報の時間変化の相関に基づいて、冷
却装置の動作制御を行う。
【0120】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムは、冷却対象の温度情報のみならず、
冷却対象の負荷率情報を用いて冷却装置の動作制御を行
うことができる。そのため、この冷却制御プログラムが
提供された装置は、低騒音且つ低消費電力の下に冷却対
象の発熱を十分に抑制することが可能となる。
【0121】また、本発明にかかる電子機器は、発熱源
である冷却対象を冷却するための冷却装置を備える電子
機器であって、冷却対象の温度情報を検出する温度検出
手段を備え、この温度検出手段によって検出された冷却
対象の温度情報と、冷却対象の利用用途を能動的に監視
して得られる利用用途に関する履歴情報とを用い、冷却
装置の動作制御を行う。
【0122】したがって、本発明にかかる電子機器は、
温度検出手段によって検出された冷却対象の温度情報の
みならず、冷却対象の利用用途に関する履歴情報を用い
て冷却装置の動作制御を行うことにより、低騒音且つ低
消費電力の下に冷却対象の発熱を十分に抑制することが
できる。
【0123】さらに、本発明にかかる電子機器の冷却制
御方法は、発熱源である冷却対象を冷却するための冷却
装置を備える電子機器の冷却制御方法であって、検出し
た冷却対象の温度情報と、冷却対象の利用用途を能動的
に監視して得られる利用用途に関する履歴情報とを用
い、冷却装置の動作制御を行う。
【0124】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御方法は、冷却対象の温度情報のみならず、冷却対
象の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置の動作
制御を行うことにより、低騒音且つ低消費電力の下に冷
却対象の発熱を十分に抑制することを可能とする。
【0125】さらにまた、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムが記録された記録媒体は、発熱源であ
る冷却対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器
に対するコンピュータ制御可能な冷却制御プログラムが
記録された記録媒体であって、検出した冷却対象の温度
情報と、冷却対象の利用用途を能動的に監視して得られ
る利用用途に関する履歴情報とを用い、冷却装置の動作
制御を行う。
【0126】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却対象の
温度情報のみならず、冷却対象の利用用途に関する履歴
情報を用いて冷却装置の動作制御を行う冷却制御プログ
ラムを提供することができる。そのため、この冷却制御
プログラムが提供された装置は、低騒音且つ低消費電力
の下に冷却対象の発熱を十分に抑制することが可能とな
る。
【0127】また、本発明にかかる電子機器の冷却制御
プログラムは、発熱源である冷却対象を冷却するための
冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御可
能な冷却制御プログラムであって、検出した冷却対象の
温度情報と、冷却対象の利用用途を能動的に監視して得
られる利用用途に関する履歴情報とを用い、冷却装置の
動作制御を行う。
【0128】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムは、冷却対象の温度情報のみならず、
冷却対象の利用用途に関する履歴情報を用いて冷却装置
の動作制御を行うことができる。そのため、この冷却制
御プログラムが提供された装置は、低騒音且つ低消費電
力の下に冷却対象の発熱を十分に抑制することが可能と
なる。
【0129】さらに、本発明にかかる電子機器は、発熱
源である冷却対象を冷却するための冷却装置を備える電
子機器であって、冷却対象の温度情報を検出する温度検
出手段を備え、冷却装置の動作状態として、冷却装置に
供給する駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与えら
れる駆動電力値との関係が最も高効率となる駆動電力値
である最高効率出力値までのものとする動作状態である
ラン状態が少なくとも設けられ、温度検出手段によって
検出された温度情報に基づいて、冷却装置の動作状態を
遷移させる。
【0130】したがって、本発明にかかる電子機器は、
冷却装置の動作状態として少なくともラン状態を設け、
温度検出手段によって検出された温度情報に基づいて、
冷却装置の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極
的に利用して冷却制御を行うことにより、高度な冷却制
御を行うことができ、低騒音且つ低消費電力の下に冷却
対象の発熱を十分に抑制することができる。
【0131】さらにまた、本発明にかかる電子機器の冷
却制御方法は、発熱源である冷却対象を冷却するための
冷却装置を備える電子機器の冷却制御方法であって、冷
却装置の動作状態として、冷却装置に供給する駆動電力
値を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆動電力値と
の関係が最も高効率となる駆動電力値である最高効率出
力値までのものとする動作状態であるラン状態が少なく
とも設けられ、検出した冷却対象の温度情報に基づい
て、冷却装置の動作状態を遷移させる。
【0132】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御方法は、冷却装置の動作状態として少なくともラ
ン状態を設け、冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装
置の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極的に利
用して冷却制御を行うことにより、高度な冷却制御を行
うことができ、低騒音且つ低消費電力の下に冷却対象の
発熱を十分に抑制することを可能とする。
【0133】また、本発明にかかる電子機器の冷却制御
プログラムが記録された記録媒体は、発熱源である冷却
対象を冷却するための冷却装置を備える電子機器に対す
るコンピュータ制御可能な冷却制御プログラムが記録さ
れた記録媒体であって、冷却制御プログラムは、冷却装
置の動作状態として、冷却装置に供給する駆動電力値
を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆動電力値との
関係が最も高効率となる駆動電力値である最高効率出力
値までのものとする動作状態であるラン状態を少なくと
も設け、冷却制御プログラムは、検出した冷却対象の温
度情報に基づいて、冷却装置の動作状態を遷移させる。
【0134】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムが記録された記録媒体は、冷却装置の
動作状態として少なくともラン状態を設け、冷却対象の
温度情報に基づいて、冷却装置の動作状態を遷移させる
際に、ラン状態を積極的に利用して冷却制御を行う冷却
制御プログラムを提供することができる。そのため、こ
の冷却制御プログラムが提供された装置は、高度な冷却
制御を行うことができ、低騒音且つ低消費電力の下に冷
却対象の発熱を十分に抑制することが可能となる。
【0135】さらに、本発明にかかる電子機器の冷却制
御プログラムは、発熱源である冷却対象を冷却するため
の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
可能な冷却制御プログラムであって、冷却装置の動作状
態として、冷却装置に供給する駆動電力値を、当該冷却
装置の出力と、与えられる駆動電力値との関係が最も高
効率となる駆動電力値である最高効率出力値までのもの
とする動作状態であるラン状態を少なくとも設け、検出
した冷却対象の温度情報に基づいて、冷却装置の動作状
態を遷移させる。
【0136】したがって、本発明にかかる電子機器の冷
却制御プログラムは、冷却装置の動作状態として少なく
ともラン状態を設け、冷却対象の温度情報に基づいて、
冷却装置の動作状態を遷移させる際に、ラン状態を積極
的に利用して冷却制御を行うことができる。そのため、
この冷却制御プログラムが提供された装置は、高度な冷
却制御を行うことができ、低騒音且つ低消費電力の下に
冷却対象の発熱を十分に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す電子機器の構成
を説明するブロック図である。
【図2】同電子機器が備える冷却装置の動作状態を説明
する図である。
【図3】同冷却装置がファンである場合において、同フ
ァンの回転数と駆動電力値との関係を説明する図であ
る。
【図4】同電子機器が実行する冷却制御プログラムによ
る一連の処理を説明するフローチャートであって、同冷
却装置がアイドル状態に遷移した場合における一連の処
理を説明するフローチャートである。
【図5】同冷却制御プログラムによる一連の処理を説明
するフローチャートであって、同冷却装置がラン状態に
遷移した場合において、当該冷却装置に供給する駆動電
力値を冷却対象の温度に依存して求める際の一連の処理
を説明するフローチャートである。
【図6】同冷却制御プログラムによる一連の処理を説明
するフローチャートであって、同冷却装置がラン状態に
遷移した場合において、同冷却対象の温度情報のみなら
ず、同冷却対象の負荷率情報をも考慮した冷却制御を行
う際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図7】同冷却制御プログラムによる一連の処理を説明
するフローチャートであって、同冷却装置がビジー状態
に遷移した場合における一連の処理を説明するフローチ
ャートである。
【図8】同冷却制御プログラムによる一連の処理を説明
するフローチャートであって、同冷却装置がエマージェ
ンシー状態に遷移した場合における一連の処理を説明す
るフローチャートである。
【図9】同電子機器の具体例としてのパーソナルコンピ
ュータの構成を説明するブロック図である。
【図10】同パーソナルコンピュータにおける論理構造
を説明する図である。
【図11】同パーソナルコンピュータが備える表示部に
おける表示内容を説明する図であって、同表示部に表示
されるユーザインターフェースウィンドウを説明する図
である。
【図12】同パーソナルコンピュータにおいて、CPU
の温度とファンに供給する駆動電力値との時系列特性を
説明する図である。
【符号の説明】
1 電子機器、 2 冷却対象、 3,12 温度セン
サ、 4 冷却装置、5 学習機構、 10 パーソナ
ルコンピュータ、 11 CPU、 13ファン、 1
4 ROM、 15 RAM、 16 HDD、 19
表示部、20 入力部、 22 ドライブ、 30
記録媒体、 50 ユーザインターフェースウィンド
ウ、 51 コンボボックス、 52,55,58 レ
ベルバー、 53 機種名表示部、 54 温度表示
部、 56 遷移温度表示部、57 回転数表示部、
P 冷却制御プログラム、 T 温度、 T,T
遷移温度、 IS アイドル状態、 RS ラン
状態、 BS ビジー状態、 ES エマージェンシー
状態

Claims (96)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱源である冷却対象を冷却するための
    冷却装置を備える電子機器であって、 上記冷却対象の温度情報を検出する温度検出手段を備
    え、 上記温度検出手段によって検出された上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の負荷率情報とを用い、上記温
    度情報及び上記負荷率情報の時間変化の相関に基づい
    て、上記冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする電
    子機器。
  2. 【請求項2】 上記負荷率情報を用いる代わりに、上記
    冷却対象の温度変化に対してローパスフィルタを適用す
    ることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 上記ローパスフィルタとしては、上記温
    度検出手段から出力される温度情報をコンデンサに供給
    し、上記コンデンサからの出力を用いることで構成され
    ることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記ローパスフィルタとしては、上記温
    度検出手段によって検出された温度情報の時間変化に対
    して時間積分を施すことで構成されることを特徴とする
    請求項2記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、冷却制御を行うために必要な各種設
    定を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示
    すユーザインターフェースウィンドウが表示されること
    を特徴とする請求項1記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 上記ユーザインターフェースウィンドウ
    には、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却対
    象の負荷率と、上記冷却装置の出力とが示されることを
    特徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、上記冷却対象の温度情報及び負荷率
    情報の時間変化の相関の情報が表示されることを特徴と
    する請求項1記載の電子機器。
  8. 【請求項8】 発熱源である冷却対象を冷却するための
    冷却装置を備える電子機器の冷却制御方法であって、 検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の負
    荷率情報とを用い、上記温度情報及び上記負荷率情報の
    時間変化の相関に基づいて、上記冷却装置の動作制御を
    行うことを特徴とする電子機器の冷却制御方法。
  9. 【請求項9】 上記負荷率情報を用いる代わりに、上記
    冷却対象の温度変化に対してローパスフィルタを適用す
    ることを特徴とする請求項8記載の電子機器の冷却制御
    方法。
  10. 【請求項10】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    冷却対象の温度情報をコンデンサに供給し、上記コンデ
    ンサからの出力を用いることで構成されることを特徴と
    する請求項9記載の電子機器の冷却制御方法。
  11. 【請求項11】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度情報の時間変化に対して時間積分を施すことで構成
    されることを特徴とする請求項9記載の電子機器の冷却
    制御方法。
  12. 【請求項12】 冷却制御を行うために必要な各種設定
    を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示す
    ユーザインターフェースウィンドウが表示手段に表示さ
    れることを特徴とする請求項8記載の電子機器の冷却制
    御方法。
  13. 【請求項13】 上記ユーザインターフェースウィンド
    ウには、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却
    対象の負荷率と、上記冷却装置の出力とが示されること
    を特徴とする請求項12記載の電子機器の冷却制御方
    法。
  14. 【請求項14】 上記冷却対象の温度情報及び負荷率情
    報の時間変化の相関の情報が表示手段に表示されること
    を特徴とする請求項8記載の電子機器の冷却制御方法。
  15. 【請求項15】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムが記録された記録媒体であっ
    て、 上記冷却制御プログラムは、検出した上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の負荷率情報とを用い、上記温
    度情報及び上記負荷率情報の時間変化の相関に基づい
    て、上記冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする電
    子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体。
  16. 【請求項16】 上記冷却制御プログラムは、上記負荷
    率情報を用いる代わりに、上記冷却対象の温度変化に対
    してローパスフィルタを適用することを特徴とする請求
    項15記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録され
    た記録媒体。
  17. 【請求項17】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    冷却対象の温度情報をコンデンサに供給し、上記コンデ
    ンサからの出力を用いることで構成されることを特徴と
    する請求項16記載の電子機器の冷却制御プログラムが
    記録された記録媒体。
  18. 【請求項18】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度情報の時間変化に対して時間積分を施すことで構成
    されることを特徴とする請求項16記載の電子機器の冷
    却制御プログラムが記録された記録媒体。
  19. 【請求項19】 上記冷却制御プログラムは、冷却制御
    を行うために必要な各種設定を行うための選択肢及び/
    又は冷却制御動作状況を示すユーザインターフェースウ
    ィンドウを表示手段に表示することを特徴とする請求項
    15記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された
    記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記ユーザインターフェースウィンド
    ウには、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却
    対象の負荷率と、上記冷却装置の出力とが示されること
    を特徴とする請求項19記載の電子機器の冷却制御プロ
    グラムが記録された記録媒体。
  21. 【請求項21】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    対象の温度情報及び負荷率情報の時間変化の相関の情報
    を表示手段に表示することを特徴とする請求項15記載
    の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒
    体。
  22. 【請求項22】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムであって、 検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の負
    荷率情報とを用い、上記温度情報及び上記負荷率情報の
    時間変化の相関に基づいて、上記冷却装置の動作制御を
    行うことを特徴とする電子機器の冷却制御プログラム。
  23. 【請求項23】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器であって、 上記冷却対象の温度情報を検出する温度検出手段を備
    え、 上記温度検出手段によって検出された上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の利用用途を能動的に監視して
    得られる上記利用用途に関する履歴情報とを用い、上記
    冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする電子機器。
  24. 【請求項24】 能動的に監視されている上記冷却対象
    の利用用途と、上記利用用途に対する上記冷却装置の動
    作及び上記冷却対象の温度変化とを対応付け、 上記履歴情報として学習して保持する学習手段を備える
    ことを特徴とする請求項23記載の電子機器。
  25. 【請求項25】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項23記載の電子機器。
  26. 【請求項26】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、冷却制御を行うために必要な各種設
    定を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示
    すユーザインターフェースウィンドウが表示されること
    を特徴とする請求項23記載の電子機器。
  27. 【請求項27】 上記ユーザインターフェースウィンド
    ウには、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却
    装置の出力とが示されることを特徴とする請求項26記
    載の電子機器。
  28. 【請求項28】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、上記冷却対象の利用用途に関する履
    歴情報が上記表示手段に表示されることを特徴とする請
    求項23記載の電子機器。
  29. 【請求項29】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器の冷却制御方法であって、 検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の利
    用用途を能動的に監視して得られる上記利用用途に関す
    る履歴情報とを用い、上記冷却装置の動作制御を行うこ
    とを特徴とする電子機器の冷却制御方法。
  30. 【請求項30】 能動的に監視されている上記冷却対象
    の利用用途と、上記利用用途に対する上記冷却装置の動
    作及び上記冷却対象の温度変化とを対応付け、上記履歴
    情報として学習して保持することを特徴とする請求項2
    9記載の電子機器の冷却制御方法。
  31. 【請求項31】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項29記載の電子機器の冷
    却制御方法。
  32. 【請求項32】 冷却制御を行うために必要な各種設定
    を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示す
    ユーザインターフェースウィンドウが表示手段に表示さ
    れることを特徴とする請求項29記載の電子機器の冷却
    制御方法。
  33. 【請求項33】 上記ユーザインターフェースウィンド
    ウには、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却
    装置の出力とが示されることを特徴とする請求項32記
    載の電子機器の冷却制御方法。
  34. 【請求項34】 上記冷却対象の利用用途に関する履歴
    情報が表示手段に表示されることを特徴とする請求項2
    9記載の電子機器の冷却制御方法。
  35. 【請求項35】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムが記録された記録媒体であっ
    て、 検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の利
    用用途を能動的に監視して得られる上記利用用途に関す
    る履歴情報とを用い、上記冷却装置の動作制御を行うこ
    とを特徴とする電子機器の冷却制御プログラムが記録さ
    れた記録媒体。
  36. 【請求項36】 上記冷却制御プログラムは、能動的に
    監視されている上記冷却対象の利用用途と、上記利用用
    途に対する上記冷却装置の動作及び上記冷却対象の温度
    変化とを対応付け、上記履歴情報として学習して保持さ
    せることを特徴とする請求項35記載の電子機器の冷却
    制御プログラムが記録された記録媒体。
  37. 【請求項37】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項35記載の電子機器の冷
    却制御プログラムが記録された記録媒体。
  38. 【請求項38】 上記冷却制御プログラムは、冷却制御
    を行うために必要な各種設定を行うための選択肢及び/
    又は冷却制御動作状況を示すユーザインターフェースウ
    ィンドウを表示手段に表示することを特徴とする請求項
    35記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された
    記録媒体。
  39. 【請求項39】 上記ユーザインターフェースウィンド
    ウには、少なくとも、上記冷却対象の温度と、上記冷却
    装置の出力とが示されることを特徴とする請求項38記
    載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒
    体。
  40. 【請求項40】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    対象の利用用途に関する履歴情報を表示手段に表示する
    ことを特徴とする請求項35記載の電子機器の冷却制御
    プログラムが記録された記録媒体。
  41. 【請求項41】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムであって、 検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の利
    用用途を能動的に監視して得られる上記利用用途に関す
    る履歴情報とを用い、上記冷却装置の動作制御を行うこ
    とを特徴とする電子機器の冷却制御プログラム。
  42. 【請求項42】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器であって、 上記冷却対象の温度情報を検出する温度検出手段を備
    え、 上記冷却装置の動作状態として、上記冷却装置に供給す
    る駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆
    動電力値との関係が最も高効率となる駆動電力値である
    最高効率出力値までのものとする動作状態であるラン状
    態が少なくとも設けられ、 上記温度検出手段によって検出された温度情報に基づい
    て、上記冷却装置の動作状態を遷移させることを特徴と
    する電子機器。
  43. 【請求項43】 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状
    態である場合には、上記冷却装置の駆動電力値を、0、
    又は、停止状態にある当該冷却装置の動作を開始するの
    に最低限必要となる駆動電力値である最小出力値乃至上
    記最高効率出力値とすることを特徴とする請求項42記
    載の電子機器。
  44. 【請求項44】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を0とする動作状態であ
    るアイドル状態が設けられ、 上記冷却装置の動作状態が上記アイドル状態である場合
    には、上記温度検出手段による上記冷却対象の温度検出
    の結果、上記冷却対象の温度が第1の遷移温度を超過す
    ると、上記冷却装置の動作状態を上記ラン状態に遷移さ
    せることを特徴とする請求項42記載の電子機器。
  45. 【請求項45】 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状
    態である場合には、上記温度検出手段による上記冷却対
    象の温度検出の結果、上記冷却対象の温度が上記第1の
    遷移温度以下になると、上記冷却装置の動作状態を上記
    アイドル状態に遷移させることを特徴とする請求項44
    記載の電子機器。
  46. 【請求項46】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を、上記最高効率出力値
    乃至上記冷却装置に供給可能な最大の駆動電力値である
    最大出力値とする動作状態であるビジー状態が設けら
    れ、 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状態である場合に
    は、上記温度検出手段による上記冷却対象の温度検出の
    結果、上記冷却対象の温度が上記第1の遷移温度よりも
    高い第2の遷移温度を超過すると、上記冷却装置の動作
    状態を上記ビジー状態に遷移させることを特徴とする請
    求項45記載の電子機器。
  47. 【請求項47】 上記冷却装置の動作状態が上記ビジー
    状態である場合には、上記温度検出手段による上記冷却
    対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温度が上記第2
    の遷移温度以下になると、上記冷却装置の動作状態を上
    記ラン状態に遷移させることを特徴とする請求項46記
    載の電子機器。
  48. 【請求項48】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を、上記最大出力値とす
    る動作状態であるエマージェンシー状態が設けられ、 上記冷却装置の動作状態が上記ビジー状態である場合に
    は、上記温度検出手段による上記冷却対象の温度検出の
    結果、上記冷却対象の温度が上記第2の遷移温度よりも
    高い第3の遷移温度を超過すると、上記冷却装置の動作
    状態を上記エマージェンシー状態に遷移させることを特
    徴とする請求項47記載の電子機器。
  49. 【請求項49】 上記冷却装置の動作状態が上記エマー
    ジェンシー状態である場合には、上記温度検出手段によ
    る上記冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温度
    が上記第3の遷移温度以下になると、上記冷却装置の動
    作状態を上記ビジー状態に遷移させることを特徴とする
    請求項48記載の電子機器。
  50. 【請求項50】 上記冷却装置の各動作状態において、
    上記温度検出手段によって検出された上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の負荷率情報とを用い、上記温
    度情報及び上記負荷率情報の時間変化の相関に基づい
    て、上記冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする請
    求項42記載の電子機器。
  51. 【請求項51】 上記負荷率情報を用いる代わりに、上
    記冷却対象の温度変化に対してローパスフィルタを適用
    することを特徴とする請求項50記載の電子機器。
  52. 【請求項52】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度検出手段から出力される温度情報をコンデンサに供
    給し、上記コンデンサからの出力を用いることで構成さ
    れることを特徴とする請求項51記載の電子機器。
  53. 【請求項53】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度検出手段によって検出された温度情報の時間変化に
    対して時間積分を施すことで構成されることを特徴とす
    る請求項51記載の電子機器。
  54. 【請求項54】 上記冷却装置の各動作状態において、
    上記温度検出手段によって検出された上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の利用用途を能動的に監視して
    得られる上記利用用途に関する履歴情報とを用い、上記
    冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする請求項42
    記載の電子機器。
  55. 【請求項55】 能動的に監視されている上記冷却対象
    の利用用途と、上記利用用途に対する上記冷却装置の動
    作及び上記冷却対象の温度変化とを対応付け、上記履歴
    情報として学習して保持する学習手段を備えることを特
    徴とする請求項54記載の電子機器。
  56. 【請求項56】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項54記載の電子機器。
  57. 【請求項57】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、冷却制御を行うために必要な各種設
    定を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示
    すユーザインターフェースウィンドウが表示されること
    を特徴とする請求項42記載の電子機器。
  58. 【請求項58】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、上記冷却対象の温度情報及び負荷率
    情報の時間変化の相関の情報が表示されることを特徴と
    する請求項42記載の電子機器。
  59. 【請求項59】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記表示手段には、能動的に監視されている上記冷却対
    象の利用用途に関する履歴情報が上記表示手段に表示さ
    れることを特徴とする請求項42記載の電子機器。
  60. 【請求項60】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器の冷却制御方法であって、 上記冷却装置の動作状態として、上記冷却装置に供給す
    る駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆
    動電力値との関係が最も高効率となる駆動電力値である
    最高効率出力値までのものとする動作状態であるラン状
    態が少なくとも設けられ、 検出した上記冷却対象の温度情報に基づいて、上記冷却
    装置の動作状態を遷移させることを特徴とする電子機器
    の冷却制御方法。
  61. 【請求項61】 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状
    態である場合には、上記冷却装置の駆動電力値を、0、
    又は、停止状態にある当該冷却装置の動作を開始するの
    に最低限必要となる駆動電力値である最小出力値乃至上
    記最高効率出力値とすることを特徴とする請求項60記
    載の電子機器の冷却制御方法。
  62. 【請求項62】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を0とする動作状態であ
    るアイドル状態が設けられ、 上記冷却装置の動作状態が上記アイドル状態である場合
    には、上記冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の
    温度が第1の遷移温度を超過すると、上記冷却装置の動
    作状態を上記ラン状態に遷移させることを特徴とする請
    求項60記載の電子機器の冷却制御方法。
  63. 【請求項63】 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状
    態である場合には、上記冷却対象の温度検出の結果、上
    記冷却対象の温度が上記第1の遷移温度以下になると、
    上記冷却装置の動作状態を上記アイドル状態に遷移させ
    ることを特徴とする請求項62記載の電子機器の冷却制
    御方法。
  64. 【請求項64】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を、上記最高効率出力値
    乃至上記冷却装置に供給可能な最大の駆動電力値である
    最大出力値とする動作状態であるビジー状態が設けら
    れ、 上記冷却装置の動作状態が上記ラン状態である場合に
    は、上記冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温
    度が上記第1の遷移温度よりも高い第2の遷移温度を超
    過すると、上記冷却装置の動作状態を上記ビジー状態に
    遷移させることを特徴とする請求項63記載の電子機器
    の冷却制御方法。
  65. 【請求項65】 上記冷却装置の動作状態が上記ビジー
    状態である場合には、上記冷却対象の温度検出の結果、
    上記冷却対象の温度が上記第2の遷移温度以下になる
    と、上記冷却装置の動作状態を上記ラン状態に遷移させ
    ることを特徴とする請求項64記載の電子機器の冷却制
    御方法。
  66. 【請求項66】 上記冷却装置の動作状態として、上記
    冷却装置に供給する駆動電力値を、上記最大出力値とす
    る動作状態であるエマージェンシー状態が設けられ、 上記冷却装置の動作状態が上記ビジー状態である場合に
    は、上記冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温
    度が上記第2の遷移温度よりも高い第3の遷移温度を超
    過すると、上記冷却装置の動作状態を上記エマージェン
    シー状態に遷移させることを特徴とする請求項65記載
    の電子機器の冷却制御方法。
  67. 【請求項67】 上記冷却装置の動作状態が上記エマー
    ジェンシー状態である場合には、上記冷却対象の温度検
    出の結果、上記冷却対象の温度が上記第3の遷移温度以
    下になると、上記冷却装置の動作状態を上記ビジー状態
    に遷移させることを特徴とする請求項66記載の電子機
    器の冷却制御方法。
  68. 【請求項68】 上記冷却装置の各動作状態において、
    検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の負
    荷率情報とを用い、上記温度情報及び上記負荷率情報の
    時間変化の相関に基づいて、上記冷却装置の動作制御を
    行うことを特徴とする請求項60記載の電子機器の冷却
    制御方法。
  69. 【請求項69】 上記負荷率情報を用いる代わりに、上
    記冷却対象の温度変化に対してローパスフィルタを適用
    することを特徴とする請求項68記載の電子機器の冷却
    制御方法。
  70. 【請求項70】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    冷却対象の温度情報をコンデンサに供給し、上記コンデ
    ンサからの出力を用いることで構成されることを特徴と
    する請求項69記載の電子機器の冷却制御方法。
  71. 【請求項71】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度情報の時間変化に対して時間積分を施すことで構成
    されることを特徴とする請求項69記載の電子機器の冷
    却制御方法。
  72. 【請求項72】 上記冷却装置の各動作状態において、
    検出した上記冷却対象の温度情報と、上記冷却対象の利
    用用途を能動的に監視して得られる上記利用用途に関す
    る履歴情報とを用い、上記冷却装置の動作制御を行うこ
    とを特徴とする請求項60記載の電子機器の冷却制御方
    法。
  73. 【請求項73】 能動的に監視されている上記冷却対象
    の利用用途と、上記利用用途に対する上記冷却装置の動
    作及び上記冷却対象の温度変化とを対応付け、上記履歴
    情報として学習して保持することを特徴とする請求項7
    2記載の電子機器の冷却制御方法。
  74. 【請求項74】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項72記載の電子機器の冷
    却制御方法。
  75. 【請求項75】 冷却制御を行うために必要な各種設定
    を行うための選択肢及び/又は冷却制御動作状況を示す
    ユーザインターフェースウィンドウが表示手段に表示さ
    れることを特徴とする請求項60記載の電子機器の冷却
    制御方法。
  76. 【請求項76】 上記冷却対象の温度情報及び負荷率情
    報の時間変化の相関の情報が表示手段に表示されること
    を特徴とする請求項60記載の電子機器の冷却制御方
    法。
  77. 【請求項77】 能動的に監視されている上記冷却対象
    の利用用途に関する履歴情報が表示手段に表示されるこ
    とを特徴とする請求項60記載の電子機器の冷却制御方
    法。
  78. 【請求項78】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムが記録された記録媒体であっ
    て、 上記冷却制御プログラムは、上記冷却装置の動作状態と
    して、上記冷却装置に供給する駆動電力値を、当該冷却
    装置の出力と、与えられる駆動電力値との関係が最も高
    効率となる駆動電力値である最高効率出力値までのもの
    とする動作状態であるラン状態を少なくとも設け、 上記冷却制御プログラムは、検出した上記冷却対象の温
    度情報に基づいて、上記冷却装置の動作状態を遷移させ
    ることを特徴とする電子機器の冷却制御プログラムが記
    録された記録媒体。
  79. 【請求項79】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態が上記ラン状態である場合には、上記冷
    却装置の駆動電力値を、0、又は、停止状態にある当該
    冷却装置の動作を開始するのに最低限必要となる駆動電
    力値である最小出力値乃至上記最高効率出力値とするこ
    とを特徴とする請求項78記載の電子機器の冷却制御プ
    ログラムが記録された記録媒体。
  80. 【請求項80】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態として、上記冷却装置に供給する駆動電
    力値を0とする動作状態であるアイドル状態を設け、 上記冷却制御プログラムは、上記冷却装置の動作状態が
    上記アイドル状態である場合には、上記冷却対象の温度
    検出の結果、上記冷却対象の温度が第1の遷移温度を超
    過すると、上記冷却装置の動作状態を上記ラン状態に遷
    移させることを特徴とする請求項78記載の電子機器の
    冷却制御プログラムが記録された記録媒体。
  81. 【請求項81】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態が上記ラン状態である場合には、上記冷
    却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温度が上記第
    1の遷移温度以下になると、上記冷却装置の動作状態を
    上記アイドル状態に遷移させることを特徴とする請求項
    80記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された
    記録媒体。
  82. 【請求項82】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態として、上記冷却装置に供給する駆動電
    力値を、上記最高効率出力値乃至上記冷却装置に供給可
    能な最大の駆動電力値である最大出力値とする動作状態
    であるビジー状態を設け、 上記冷却制御プログラムは、上記冷却装置の動作状態が
    上記ラン状態である場合には、上記冷却対象の温度検出
    の結果、上記冷却対象の温度が上記第1の遷移温度より
    も高い第2の遷移温度を超過すると、上記冷却装置の動
    作状態を上記ビジー状態に遷移させることを特徴とする
    請求項81記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録
    された記録媒体。
  83. 【請求項83】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態が上記ビジー状態である場合には、上記
    冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の温度が上記
    第2の遷移温度以下になると、上記冷却装置の動作状態
    を上記ラン状態に遷移させることを特徴とする請求項8
    2記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記
    録媒体。
  84. 【請求項84】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態として、上記冷却装置に供給する駆動電
    力値を、上記最大出力値とする動作状態であるエマージ
    ェンシー状態を設け、 上記冷却制御プログラムは、上記冷却装置の動作状態が
    上記ビジー状態である場合には、上記冷却対象の温度検
    出の結果、上記冷却対象の温度が上記第2の遷移温度よ
    りも高い第3の遷移温度を超過すると、上記冷却装置の
    動作状態を上記エマージェンシー状態に遷移させること
    を特徴とする請求項83記載の電子機器の冷却制御プロ
    グラムが記録された記録媒体。
  85. 【請求項85】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の動作状態が上記エマージェンシー状態である場合
    には、上記冷却対象の温度検出の結果、上記冷却対象の
    温度が上記第3の遷移温度以下になると、上記冷却装置
    の動作状態を上記ビジー状態に遷移させることを特徴と
    する請求項84記載の電子機器の冷却制御プログラムが
    記録された記録媒体。
  86. 【請求項86】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の各動作状態において、検出した上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の負荷率情報とを用い、上記温
    度情報及び上記負荷率情報の時間変化の相関に基づい
    て、上記冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする請
    求項78記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録さ
    れた記録媒体。
  87. 【請求項87】 上記冷却制御プログラムは、上記負荷
    率情報を用いる代わりに、上記冷却対象の温度変化に対
    してローパスフィルタを適用することを特徴とする請求
    項86記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録され
    た記録媒体。
  88. 【請求項88】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    冷却対象の温度情報をコンデンサに供給し、上記コンデ
    ンサからの出力を用いることで構成されることを特徴と
    する請求項87記載の電子機器の冷却制御プログラムが
    記録された記録媒体。
  89. 【請求項89】 上記ローパスフィルタとしては、上記
    温度情報の時間変化に対して時間積分を施すことで構成
    されることを特徴とする請求項87記載の電子機器の冷
    却制御プログラムが記録された記録媒体。
  90. 【請求項90】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    装置の各動作状態において、検出した上記冷却対象の温
    度情報と、上記冷却対象の利用用途を能動的に監視して
    得られる上記利用用途に関する履歴情報とを用い、上記
    冷却装置の動作制御を行うことを特徴とする請求項78
    記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録
    媒体。
  91. 【請求項91】 上記冷却制御プログラムは、能動的に
    監視されている上記冷却対象の利用用途と、上記利用用
    途に対する上記冷却装置の動作及び上記冷却対象の温度
    変化とを対応付け、上記履歴情報として学習して保持さ
    せることを特徴とする請求項90記載の電子機器の冷却
    制御プログラムが記録された記録媒体。
  92. 【請求項92】 上記利用用途は、上記冷却対象が実行
    しているアプリケーションの種類及びその入力操作状態
    であることを特徴とする請求項90記載の電子機器の冷
    却制御プログラムが記録された記録媒体。
  93. 【請求項93】 上記冷却制御プログラムは、冷却制御
    を行うために必要な各種設定を行うための選択肢及び/
    又は冷却制御動作状況を示すユーザインターフェースウ
    ィンドウを表示手段に表示することを特徴とする請求項
    78記載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された
    記録媒体。
  94. 【請求項94】 上記冷却制御プログラムは、上記冷却
    対象の温度情報及び負荷率情報の時間変化の相関の情報
    を表示手段に表示することを特徴とする請求項78記載
    の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒
    体。
  95. 【請求項95】 上記冷却制御プログラムは、能動的に
    監視されている上記冷却対象の利用用途に関する履歴情
    報を表示手段に表示することを特徴とする請求項78記
    載の電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒
    体。
  96. 【請求項96】 発熱源である冷却対象を冷却するため
    の冷却装置を備える電子機器に対するコンピュータ制御
    可能な冷却制御プログラムであって、 上記冷却装置の動作状態として、上記冷却装置に供給す
    る駆動電力値を、当該冷却装置の出力と、与えられる駆
    動電力値との関係が最も高効率となる駆動電力値である
    最高効率出力値までのものとする動作状態であるラン状
    態を少なくとも設け、 検出した上記冷却対象の温度情報に基づいて、上記冷却
    装置の動作状態を遷移させることを特徴とする電子機器
    の冷却制御プログラム。
JP2000358208A 2000-11-24 2000-11-24 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム Withdrawn JP2002163039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000358208A JP2002163039A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000358208A JP2002163039A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002163039A true JP2002163039A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18830153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000358208A Withdrawn JP2002163039A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002163039A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126970A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nec Corp 電子装置、コンピュータ、冷却制御方法、および、冷却制御プログラム
JP2007323347A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Toshiba Corp 情報処理装置、冷却システム、および冷却方法
JP2009031689A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Ricoh Co Ltd 温度監視装置及び温度監視方法
CN113050776A (zh) * 2021-03-30 2021-06-29 联想(北京)有限公司 一种控制方法及装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126970A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nec Corp 電子装置、コンピュータ、冷却制御方法、および、冷却制御プログラム
JP2007323347A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Toshiba Corp 情報処理装置、冷却システム、および冷却方法
JP2009031689A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Ricoh Co Ltd 温度監視装置及び温度監視方法
CN113050776A (zh) * 2021-03-30 2021-06-29 联想(北京)有限公司 一种控制方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4064482B2 (ja) コンピュータの温度管理方法及びシステム
EP2250542B1 (en) Forced idle of a data processing system
US10897832B2 (en) Fan control based on a time-variable rate of current
JP3297389B2 (ja) 消費電力制御方法および電気機器
US7707436B2 (en) Managing laptop power based on display angle
US7949889B2 (en) Forced idle of a data processing system
US9170626B2 (en) Performance reduction limit for power consumption device
JP4380986B2 (ja) クロック制御装置及びその記録媒体
KR100382636B1 (ko) 컴퓨터의냉각팬제어장치
JP4448101B2 (ja) 電子機器の冷却システム、コンピュータおよび冷却方法
EP1763723B1 (en) Extended thermal management
US20060178786A1 (en) Multifunctional control of cooling systems for computers
US20070046230A1 (en) Information processing apparatus and fan control method
JP3495242B2 (ja) 情報処理装置、モード制御方法及び記憶媒体
JPH09204242A (ja) コンピュータシステムの電力消費を低減するためのシステム及び方法
JPH05297993A (ja) マイクロプロセッサの駆動制御装置
US6212644B1 (en) Controlling temperatures in computers
WO2012087643A2 (en) Thermally downward scalable system
JPH10124199A (ja) コンピュータシステムの周辺装置制御方法
US20090168333A1 (en) Information processing apparatus and fan control method
JP2002163039A (ja) 電子機器、電子機器の冷却制御方法、電子機器の冷却制御プログラムが記録された記録媒体、及び、電子機器の冷却制御プログラム
JP2007102323A (ja) 情報処理装置
CN115469728A (zh) 一种服务器散热系统及其方法、电子设备和存储介质
JPH11110085A (ja) ポータブルコンピュータ
JPH0887818A (ja) Cd−romドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205