JP2007102323A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増大を抑制すると共に、冷却装置の作動音の低減と演算処理装置における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつ演算処理装置の温度上昇を低減することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】演算処理の実行速度を低下させることにより消費電力を低減する消費電力低減部22と演算処理の実行を略停止状態にすることにより消費電力を低減する省電力部23とを備えたマイクロプロセッサ2と、マイクロプロセッサ2を冷却すると共に当該冷却動作に応じて作動音を発する放熱ファン6と、マイクロプロセッサ2における略停止状態となっていない時間の比率である稼働率を算出する稼働率算出部4と、稼働率に応じて、消費電力低減部22による実行速度の低下動作と放熱ファン6による冷却動作とを制御する温度制御部25とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、演算処理装置の冷却機構を備えた情報処理装置に関する。
従来より、パーソナルコンピュータや、プリンター、複写機、ファクシミリ、及びこれらの複合機等、種々の情報処理装置において、制御プログラムを実行したり情報を処理したりする演算処理装置としてマイクロプロセッサが用いられている。そして、マイクロプロセッサは、演算処理動作に伴い発熱し、また、マイクロプロセッサの温度が一定の温度、例えばマイクロプロセッサの仕様として定められた動作温度範囲を超えると正常に安定動作しなくなる。そのため、上述のような情報処理装置において、放熱ファン等の冷却装置を用いてマイクロプロセッサを冷却することが行われている。
しかし、放熱ファンを駆動すると、ファンによる風切り音やモータの駆動音等の作動音を発生するため、住宅やオフィスで使用される情報処理装置においてはその放熱ファンの作動音が騒音となって、ユーザの不快感を招くという不都合があった。
そこで、作動音の大きい放熱ファンを用いず、温度センサ等の温度検知装置を用いてマイクロプロセッサの温度を監視し、動作温度範囲を超えた場合にマイクロプロセッサのクロック周波数を減少させることによりマイクロプロセッサの消費電力を低下させて発熱量を低減し、マイクロプロセッサの温度が一定の温度を超えないようにした情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−141052号公報
しかしながら、上述のように発熱量を低減するためにマイクロプロセッサのクロック周波数を減少させるとマイクロプロセッサの演算処理速度が低下し、演算処理能力が低下するため、マイクロプロセッサの演算処理負荷が増大すると演算処理能力が不足する場合があるという不都合があった。また、マイクロプロセッサの温度を監視するために、温度検知装置が必要となるためコストが増大するという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、コストの増大を抑制すると共に、冷却装置の作動音の低減と演算処理装置における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつ演算処理装置の温度上昇を低減することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、所定の演算処理を実行すると共に、当該演算処理の実行速度を低下させることにより当該演算処理において消費される消費電力を低減する第1の消費電力低減状態にする消費電力低減部と、前記第1の消費電力低減状態より消費電力が少ない第2の消費電力低減状態にする省電力部とを備えた演算処理装置を用いた情報処理装置であって、前記演算処理装置を冷却すると共に当該冷却動作に応じて作動音を発する冷却部と、前記演算処理装置における予め設定された所定時間に対する前記第2の消費電力低減状態となっていない時間の比率である稼働率を検出する稼働率検出部と、前記稼働率検出部により検出された稼働率に応じて、前記消費電力低減部による前記実行速度の低下動作と前記冷却部による前記冷却動作とを制御する温度制御部とを備えることを特徴としている。
この構成によれば、稼働率検出部によって、演算処理装置における略停止状態となっていない時間の比率である稼働率が検出される。そして、温度制御部によって、稼働率検出部により検出された稼働率に応じて、消費電力低減部により演算処理装置の実行速度を低下させることによって消費電力を低減して発熱量を低減させる動作と、作動音を発する冷却部による冷却動作とが制御されるので、冷却装置の作動音の低減と演算処理装置における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつ演算処理装置の温度上昇を低減することができると共に、温度検知装置を用いる必要がないのでコストの増大を抑制することができる。
また、上述の情報処理装置において、前記温度制御部は、前記稼働率検出部により検出された稼働率が予め設定された閾値に満たない場合に前記消費電力低減部により前記実行速度を低下させる低下動作をさせると共に前記冷却部による前記冷却動作を停止させ、前記稼働率検出部により検出された稼働率が前記閾値を超える場合に前記消費電力低減部による前記低下動作を停止させると共に前記冷却部による前記冷却動作を行わせることを特徴としている。
この構成によれば、稼働率検出部により検出された稼働率が予め設定された閾値に満たない場合に消費電力低減部によって演算処理装置の実行速度が低下されて消費電力が低減され、発熱量が低減されると共に冷却部の冷却動作が停止されて作動音が低減され、稼働率検出部により検出された稼働率が閾値を超える場合に消費電力低減部による演算処理装置の実行速度の低下動作が停止されて演算処理装置による演算処理の実行速度が高められると共に冷却部により冷却動作が行われるので、稼働率が閾値に満たない場合、すなわち演算処理装置の演算処理負荷が軽い場合には演算処理装置の実行速度を低下することにより発熱量を低減し、冷却部の冷却動作を停止することにより作動音を低減することができる。一方、稼働率検出部により検出された稼働率が閾値を超える場合、すなわち演算処理装置の演算処理負荷が重い場合には、演算処理装置の実行速度を低下させないことにより演算処理装置の演算処理能力を確保すると共に冷却部による冷却動作によって演算処理装置の温度上昇を低減することができる。
また、上述の情報処理装置において、前記閾値の設定を受け付ける閾値設定受付部をさらに備えることを特徴としている。
この構成によれば、閾値設定受付部によって、閾値の設定が受け付けられるので、ユーザは、閾値設定受付部を用いて閾値を大きな値に設定することにより、作動音を発する冷却部による冷却動作よりも演算処理装置の実行速度を低下することによる発熱量の低減を優先的に行うことができるので、作動音を低減することが容易となる。一方、ユーザは、閾値設定受付部を用いて閾値を小さな値に設定することにより、演算処理装置の実行速度を低下することによる発熱量の低減よりも冷却部による冷却動作を優先的に行うことができるので、演算処理装置の演算処理能力を確保することが容易となる。
また、上述の情報処理装置において、前記演算処理の実行速度の向上を優先する速度優先モードの設定と前記冷却部における作動音の低減を優先する作動音優先モードの設定とを受け付けるモード設定受付部と、前記モード設定受付部により前記速度優先モードの設定が受け付けられた場合に前記閾値を減少させ、前記モード設定受付部により前記作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に前記閾値を増大させる閾値設定部とをさらに備えることを特徴としている。
この構成によれば、モード設定受付部によって、演算処理の実行速度の向上を優先する速度優先モードの設定と冷却部における作動音の低減を優先する作動音優先モードの設定とが受け付けられる。そして、閾値設定部によって、モード設定受付部により速度優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値が減少され、モード設定受付部により作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値が増大されるので、ユーザは、モード設定受付部を用いて速度優先モードを設定することにより閾値が小さな値に設定され、演算処理装置の実行速度を低下することによる発熱量の低減よりも冷却部による冷却動作が優先的に行われるので、演算処理装置の演算処理能力を確保することが容易となる。また、ユーザは、モード設定受付部を用いて作動音優先モードを設定することにより、作動音を発する冷却部による冷却動作よりも演算処理装置の実行速度を低下することによる発熱量の低減を優先的に行うことができるので、作動音を低減することが容易となる。
また、上述の情報処理装置において、前記冷却部は、放熱ファンであることを特徴としている。この構成によれば、演算処理装置を放熱ファンにより空冷することができる。
また、上述の情報処理装置において、前記演算処理装置は、キャッシュメモリを備えたマイクロプロセッサであり、前記消費電力低減部は、前記キャッシュメモリからの命令読みだし速度を増減することにより前記消費電力を増減することを特徴としている。この構成によれば、消費電力低減部によって、キャッシュメモリからの命令読みだし速度を増減することによって演算処理装置の消費電力を増減し、演算処理装置の発熱量を増減することができる。
このような構成の情報処理装置は、稼働率検出部によって、演算処理装置における略停止状態となっていない時間の比率である稼働率が検出される。そして、温度制御部によって、稼働率検出部により検出された稼働率に応じて、消費電力低減部により演算処理装置の実行速度を低下させることによって消費電力を低減して発熱量を低減させる動作と、作動音を発する冷却部による冷却動作とが制御されるので、冷却装置の作動音の低減と演算処理装置における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつ演算処理装置の温度上昇を低減することができると共に、温度検知装置を用いる必要がないのでコストの増大を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す情報処理装置1は、例えばパーソナルコンピュータや、プリンター、複写機、ファクシミリ、及びこれらの複合機(Multi Functional Peripheral)等の画像形成装置、その他種々のデータを処理する情報処理装置におけるデータ処理部の基本的な構成の一例を示したものである。
図1に示す情報処理装置1は、マイクロプロセッサ2、メモリ3、稼働率算出部4(稼働率検出部)、放熱ファン駆動部5、放熱ファン6、タッチパネル7、及び設定スイッチ8を備えて構成されている。また、マイクロプロセッサ2は、バス9を介してメモリ3、稼働率算出部4、放熱ファン駆動部5、タッチパネル7、及び設定スイッチ8に接続されると共にアクセス可能にされている。
メモリ3は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を用いて構成されており、情報処理装置1の制御プログラムを記憶したり、一時的にデータを記憶する作業領域として用いられる記憶部である。タッチパネル7は、例えば液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサを備えており、マイクロプロセッサ2からの制御信号に応じて種々の情報を表示すると共に、ユーザによるモード設定の入力操作を受け付けるモード設定受付部として機能する。設定スイッチ8は、例えば1又は複数のディップスイッチや多接点スイッチの一例であるロータリスイッチであり、閾値設定受付部の一例に相当している。
放熱ファン6は、マイクロプロセッサ2を空冷する冷却用ファンである。なお、冷却部は、冷却動作に応じて作動音を発するものであればよく、例えば液体を循環させることによりマイクロプロセッサ2を冷却する水冷機構のように、冷却動作に応じて液体を循環させるポンプの作動音を発するものであってもよい。
放熱ファン駆動部5は、例えば放熱ファン6を駆動するモータや、モータの回転を制御する制御回路等を備えて構成されており、例えばマイクロプロセッサ2からの制御信号に応じてモータの駆動電流を変化させることにより、モータの回転数を変化させるようになっている。
マイクロプロセッサ2は、所定の演算処理を実行する演算処理装置の一例であり、キャッシュメモリ21を備え、メモリ3に記憶されているプログラムやデータをキャッシュメモリ21に読み込んでから、キャッシュメモリ21に記憶されたプログラムを実行するようになっている。
また、マイクロプロセッサ2は、演算処理の実行速度を低下させることにより当該演算処理において消費される消費電力を低減する消費電力低減部22と、当該演算処理の実行を略停止状態にすることにより消費電力を低減する省電力部23とを備える。そして、マイクロプロセッサ2は、例えばメモリ3に記憶された所定のプログラムを実行することによって、タッチパネル7により速度優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値A,Bを減少させ、タッチパネル7により作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値A,Bを増大させる閾値設定部24として機能する。
さらに、マイクロプロセッサ2は、稼働率算出部4により検出された稼働率に応じて、消費電力低減部22によるマイクロプロセッサ2の実行速度の低下動作と放熱ファン6によるマイクロプロセッサ2の冷却動作とを制御する温度制御部25としても機能する。
省電力部23は、例えば、マイクロプロセッサ2内部の動作クロックCLKを停止させたり、動作電圧を低下させたりすることにより、マイクロプロセッサ2の演算処理動作を略停止状態にする省電力モード(第2の消費電力低減状態)にして消費電力を低減するもので、例えばIBM社製マイクロプロセッサPowerPC750(登録商標)におけるスリープモードや、インテル社製マイクロプロセッサ モバイルPentium III−M(登録商標)におけるディーパースリープ・モードを実現する回路部が、省電力部23の一例に相当している。
また、省電力部23は、マイクロプロセッサ2が上記省電力モードであるか否かを通知する省電力信号SPを稼働率算出部4へ出力する。
消費電力低減部22は、例えば、マイクロプロセッサ2における内部の動作クロックCLKのクロック周波数fを減少させたり、動作電圧を低下させたりすることにより、演算処理の実行速度を低下させて当該演算処理において消費される消費電力を低減する第1の消費電力低減状態にするもので、例えばIBM社製マイクロプロセッサPowerPC750(登録商標)における命令キャッシュスロットル制御(Instruction−Cache Throttling Controll:以下、ICTCと称する)や、インテル社製マイクロプロセッサ モバイルPentium III−M(登録商標)におけるスリープモードを実現する回路部が、消費電力低減部22の一例に相当している。
以下、ICTCを用いた消費電力低減部22を例に、説明する。ICTCは、キャッシュメモリからの命令読み出し周波数fcを増減することによりマイクロプロセッサ2における消費電力を増減するもので、消費電力低減部22は、キャッシュメモリからの命令読み出し周波数fcの設定を受け付けるための制御レジスタ221を備えている。マイクロプロセッサ2は、制御レジスタ221が初期状態の場合、すなわち消費電力低減部22が動作していない場合には、例えばキャッシュメモリからの命令読みだしを、動作クロックCLKと同期して行うようにされている。
そして、例えばマイクロプロセッサ2が所定の制御プログラムを実行することにより制御レジスタ221に命令読み出し周波数fcを指示する設定値Nが設定されると、消費電力低減部22によって、命令読み出し周波数fcが、例えばf/Nに設定される。これにより、マイクロプロセッサ2におけるキャッシュメモリからの命令読み出し周波数fcが減少し、すなわちマイクロプロセッサ2による演算処理の実行速度を低下させることにより当該演算処理において消費されるマイクロプロセッサ2の消費電力を減少させるようになっている。
稼働率算出部4は、マイクロプロセッサ2における、予め設定された所定時間に対する略停止状態となっていない時間、すなわち上記省電力モードとなっていない時間の比率である稼働率ORを、省電力部23から出力された省電力信号SPに基づいて検出する回路部である。
次に、上述のように構成された情報処理装置1の動作について説明する。まず、省電力部23の動作について説明する。図2は、省電力部23から稼働率算出部4へ出力される省電力信号SPの一例を示す信号波形図である。省電力部23は、マイクロプロセッサ2が省電力モードになって略停止状態となっている場合に省電力信号SPをハイレベル(Hi)にさせ、マイクロプロセッサ2が省電力モードではなく動作状態となっている場合に省電力信号SPをロ−レベル(Low)にさせる。
この場合、図2に示すように、省電力信号SPがハイレベル、すなわちマイクロプロセッサ2が省電力モードになって略停止状態となっている時間をT1、省電力信号SPがロ−レベル、すなわちマイクロプロセッサ2が省電力モードではなく動作状態となっている時間をT2で表すと、マイクロプロセッサ2が略停止状態となっていない時間の比率である稼働率ORは、以下の式(1)で表される。
稼働率OR=T2÷(T1+T2) ・・・(1)
そして、省電力部23は、マイクロプロセッサ2の演算処理負荷を監視し、演算処理すべき処理内容が減少して演算処理負荷が軽くなると、マイクロプロセッサ2を省電力モードにする時間、すなわち時間T1の比率を増大させて式(1)における稼働率ORを低下させることにより消費電力を低減し、演算処理すべき処理内容が増大して演算処理負荷が重くなると、マイクロプロセッサ2を省電力モードにする時間、すなわち時間T1の比率を減少させて式(1)における稼働率ORを増大させることによりマイクロプロセッサ2の演算処理能力を増大させるようになっている。
図3は、情報処理装置1の動作状態と、マイクロプロセッサ2の稼働率ORと、放熱制御の状態との関係を示す説明図である。以下の説明において、情報処理装置1は、複合機である場合の例を示し、「ICTC OFF」は消費電力低減部22によるキャッシュメモリ21からの命令読み出し周波数fcの低減動作(命令読み出しの間引き動作)が行われていない状態、すなわちクロック周波数fと命令読み出し周波数fcとが等しい状態を示し、「ICTC ON」は、消費電力低減部22によるキャッシュメモリからの命令読み出し周波数fcの低減動作(命令読み出しの間引き動作)が行われている状態、すなわちクロック周波数fよりも命令読み出し周波数fcが低くされ、マイクロプロセッサ2の演算処理の実行速度が低下される状態を示している。また、以下の説明において、「FAN ON」は、放熱ファン6を駆動させている状態を示し、「FAN OFF」は、放熱ファン6を停止させている状態を示している。
情報処理装置1は、複合機として例えば、印字動作を行っている状態である「Print」、すぐに印字動作を開始できる状態である「Ready」、及びすぐには印字動作を開始することができないが例えばユーザの操作を受け付ける等、必要最小限の動作のみ行っている「Sleep」の3種類の動作状態を有している。そして、おおよそ「Print」状態の場合に最もマイクロプロセッサ2の演算処理負荷が重く、その次に「Ready」状態の場合にマイクロプロセッサ2の演算処理負荷が重く、「Sleep」状態の場合にマイクロプロセッサ2の演算処理負荷は最も軽くなる。
そうすると、情報処理装置1の動作状態の変化に応じてマイクロプロセッサ2の演算処理負荷が変化するので、省電力部23によって、マイクロプロセッサ2における演算処理負荷の変化に応じてマイクロプロセッサ2が省電力モードとなる時間T1の比率、すなわちマイクロプロセッサ2の稼働率ORが変化され、マイクロプロセッサ2が省電力モードか否かを示す省電力信号SPが稼働率算出部4へ出力される。
次に、稼働率算出部4によって、省電力部23から出力された省電力信号SPに基づいて、放熱ファン駆動部5及び放熱ファン6の機械的な動作の応答時間に基づき予め設定された一定の時間、例えば30秒毎に稼働率ORが算出される。具体的には、稼働率算出部4は、例えば、タイマ回路を用いて省電力信号SPがハイレベルとなっている時間T1と、省電力信号SPがローレベルとなっている時間T2とを計測し、除算器と加算器とを用いて上記式(1)に示す演算処理を行うことにより、マイクロプロセッサ2の稼働率ORを算出する。
図4は、マイクロプロセッサ2の動作の一例を示すフローチャートである。まず、閾値設定部24によって、マイクロプロセッサ2の実行速度の向上を優先する「速度優先モード」と、放熱ファン6における作動音の低減を優先する「作動音優先モード」とが選択可能にタッチパネル7に表示される。そして、例えば、ユーザがタッチパネル7における「速度優先モード」の表示を押圧することにより、タッチパネル7により「速度優先モード」の設定が受け付けられ、ユーザがタッチパネル7における「作動音優先モード」の表示を押圧することにより、タッチパネル7により「作動音優先モード」の設定が受け付けられる(ステップS1)。
次に、閾値設定部24によって、例えばタッチパネル7で「速度優先モード」の設定が受け付けられた場合、マイクロプロセッサ2の稼働率ORを判定するための閾値A,Bが例えば25%,50%にそれぞれ設定され、例えばタッチパネル7で「作動音優先モード」の設定が受け付けられた場合、閾値A,Bが例えば50%,75%にそれぞれ設定される(ステップS2)。
次に、温度制御部25によって、マイクロプロセッサ2の冷却動作を初期状態にするべく放熱ファン駆動部5と消費電力低減部22とへ制御信号が出力され、放熱ファン駆動部5により放熱ファン6が停止「FAN OFF」され、消費電力低減部22によるキャッシュメモリ21からの命令読み出しの間引き動作が停止「ICTC OFF」される(ステップS3)。
次に、温度制御部25によって、稼働率算出部4で算出された稼働率ORが稼働率算出部4から読み出され、閾値Aと比較される(ステップS4)。そして、稼働率ORが閾値A以下であれば、マイクロプロセッサ2の稼働率が十分低く発熱が少ないので、例えば仕様により定められた動作温度範囲を超えることはないと判断され、稼働率ORが上昇して閾値Aを超えるまでステップS4の実行が繰り返される(ステップS4でNO)。一方、稼働率ORが閾値Aを超えていれば、マイクロプロセッサ2の発熱によって、例えば仕様により定められた動作温度範囲を超えるおそれがあるので、マイクロプロセッサ2の発熱を低減させるべくステップS5へ移行する(ステップS4でYES)。
次に、ステップS5において、温度制御部25によって、消費電力低減部22へ制御信号が出力され、消費電力低減部22によるキャッシュメモリ21からの命令読み出しの間引き動作が開始「ICTC ON」されてマイクロプロセッサ2による演算処理の実行速度が低下することにより当該演算処理において消費されるマイクロプロセッサ2の消費電力が減少され、マイクロプロセッサ2の発熱が低減される(ステップS5)。この場合、放熱ファン6は停止状態「FAN OFF」にされているので、放熱ファン6の作動音が発することなくマイクロプロセッサ2の発熱が低減される。
図5は、消費電力低減部22の動作を説明するための表形式の説明図である。図5は、放熱ファン6が停止している場合における、制御レジスタ221の設定値と、マイクロプロセッサ2の演算処理能力と、温度との関係の一例を示している。図5において、「0x」は16進数であることを示している。
まず、制御レジスタ221の設定値が「0x00」(初期値)、及び「0x01」の場合、キャッシュメモリからの命令読み出しが動作クロックCLKと同期して行われ、動作クロックCLKの1クロック毎に1命令実行される。この場合、マイクロプロセッサ2の演算処理能力及び発熱は最大となり、マイクロプロセッサ2の温度は例えば95.0℃となる。
また、制御レジスタ221の設定値が「0x02」の場合、マイクロプロセッサ2によって、キャッシュメモリに記憶されている命令が動作クロックCLKの2クロック毎に1命令実行される。この場合、マイクロプロセッサ2の演算処理能力は、制御レジスタ221の設定値が「0x01」の場合の1/2となり、発熱量が低減されてマイクロプロセッサ2の温度は例えば82.5℃となる。
同様に、制御レジスタ221に設定される設定値が増加されるに従って、マイクロプロセッサ2の演算処理能力は低下し、マイクロプロセッサ2の温度も低下する。そして、制御レジスタ221の設定値が「0xFF」の場合、マイクロプロセッサ2によって、キャッシュメモリに記憶されている命令が動作クロックCLKの255クロック毎に1命令実行される。この場合、マイクロプロセッサ2の演算処理能力は、制御レジスタ221の設定値が「0x01」の場合の1/255となり、発熱量が最も低くされてマイクロプロセッサ2の温度は例えば70.0℃となる。
従って、消費電力低減部22が「ICTC ON」状態にされることによるマイクロプロセッサ2の発熱量は制御レジスタ221の設定値によって異なるので、マイクロプロセッサ2の稼働率ORが、閾値Aを超え、かつ閾値B以下である範囲において、放熱ファン6を動作させることなくマイクロプロセッサ2を動作温度範囲内にすることができ、かつマイクロプロセッサ2の稼働率ORが閾値B以下である場合にマイクロプロセッサ2の演算処理能力が不足しない条件を満たす制御レジスタ221の設定値を、予め例えば実験的に、あるいは計算により求めておき、温度制御部25によってステップS5において「ICTC ON」にされる際に、予め求めた設定値を制御レジスタ221に設定するようにすればよい。
これにより、マイクロプロセッサ2の稼働率ORが、閾値Aを超え、閾値B以下である範囲において、放熱ファン6を動作させることなくマイクロプロセッサ2の発熱を低減し、例えばマイクロプロセッサ2の仕様で定められた動作温度範囲内にすることができる。
次に、温度制御部25によって、稼働率算出部4で算出された稼働率ORが稼働率算出部4から読み出され(ステップS6)、閾値Bと比較されて稼働率ORが閾値B以下であり(ステップS6でNO)、さらに稼働率ORが閾値Aと比較されて稼働率ORが閾値A以上であれば(ステップS7でNO)、すなわち稼働率ORは閾値A〜閾値Bの範囲にあるから「FAN OFF」かつ「ICTC ON」の状態を維持するべくステップS5,S6が繰り返される。
そして、再び温度制御部25によって、稼働率算出部4で算出された稼働率ORが稼働率算出部4から読み出され(ステップS6)、閾値Bと比較されて稼働率ORが閾値B以下であり(ステップS6でNO)、さらに稼働率ORが閾値Aと比較されて稼働率ORが閾値Aに満たない場合(ステップS7でYES)、マイクロプロセッサ2の演算処理負荷は軽い状態にあると判断でき、あえて「ICTC OFF」状態にしてマイクロプロセッサ2の演算処理能力を増大させる必要がないので、「FAN OFF」かつ「ICTC ON」の状態を維持したまま(ステップS8)、再びステップS4〜S6の処理が繰り返される。なお、ステップS8において、マイクロプロセッサ2の稼働率ORは閾値Aに満たないので、マイクロプロセッサ2の発熱は少ない状態となっており、「ICTC OFF」としてもマイクロプロセッサ2の温度は動作温度範囲を超えないと考えられるので、マイクロプロセッサ2の演算処理能力を増大させるべく「ICTC OFF」としてもよい。
次に、ステップS6において、温度制御部25によって、稼働率算出部4で算出された稼働率ORが稼働率算出部4から読み出され(ステップS6)、閾値Bと比較されて稼働率ORが閾値Bを超えていれば(ステップS6でYES)、マイクロプロセッサ2の演算処理負荷が重い状態にあると判断でき、「ICTC ON」としてマイクロプロセッサ2の演算処理能力を低下させた状態では演算処理能力が不足するおそれがあるので、温度制御部25によって、消費電力低減部22が「ICTC OFF」状態にされてマイクロプロセッサ2の演算処理能力が増大されると共に、放熱ファン駆動部5へ制御信号が出力されて放熱ファン駆動部5により放熱ファン6が駆動「FAN ON」され、マイクロプロセッサ2が強制的に空冷される(ステップS9)。これにより、演算処理装置の演算処理能力が不足することとを抑制しつつ演算処理装置の温度上昇を低減し、マイクロプロセッサ2の温度を例えば仕様で定められた動作温度範囲内にすることができる。
次に、温度制御部25によって、稼働率算出部4で算出された稼働率ORが稼働率算出部4から読み出されて閾値Bと比較され(ステップS10)、稼働率ORが閾値B以上であれば(ステップS10でNO)、「ICTC OFF」かつ「FAN ON」の状態を維持すべくステップS10が繰り返される一方、稼働率ORが閾値Bに満たなければ(ステップS10でYES)、「ICTC ON」としてマイクロプロセッサ2の演算処理能力を低下させた状態でも演算処理能力は不足しないので、「ICTC ON」かつ「FAN OFF」にして放熱ファン6の作動音を低減するべくステップS7へ移行する。
そして、ステップS7において、温度制御部25によって、稼働率ORが閾値Aと比較されて稼働率ORが閾値A以上であれば(ステップS7でNO)すなわち稼働率ORは閾値A〜閾値Bの範囲にあるから「FAN OFF」かつ「ICTC ON」とするべくステップS5へ移行する一方、稼働率ORが閾値Aに満たない場合(ステップS7でYES)、温度制御部25によって、放熱ファン駆動部5と消費電力低減部22とへ制御信号が出力され、放熱ファン駆動部5により放熱ファン6が停止「FAN OFF」され、消費電力低減部22によるキャッシュメモリ21からの命令読み出しの間引き動作が開始(ICTC ON)され(ステップS8)、再びステップS4へ移行する。
以上、ステップS4〜S10の処理により、マイクロプロセッサ2の温度を監視するための温度検知装置を用いることなく、稼働率算出部4により検出された稼働率ORが予め設定された閾値Bに満たない場合に消費電力低減部22を「ICTC ON」状態としてマイクロプロセッサ2の演算処理速度を低下させると共に放熱ファン6の駆動を停止させることにより、放熱ファン6の作動音を低減しつつマイクロプロセッサ2の発熱を低減する一方、稼働率算出部4により検出された稼働率ORが予め設定された閾値Bを超える場合に消費電力低減部22を「ICTC OFF」状態としてマイクロプロセッサ2の演算処理速度の低下動作を停止させると共に放熱ファン6を駆動させることにより、マイクロプロセッサ2の演算処理能力が不足することを抑制することができるので、放熱ファン6の作動音の低減とマイクロプロセッサ2における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつマイクロプロセッサ2の温度上昇を低減することができ、さらに温度検知装置が不要であることからコストの増大を抑制することができる。この場合、閾値Bが、請求項における閾値の一例に相当している。
また、放熱ファン駆動部5及び放熱ファン6は、マイクロプロセッサ2からの制御信号に対する機械的な回転動作の応答時間に満たない短時間の間隔で、駆動と停止とを繰り返すと、騒音を発する場合がある。しかし、稼働率算出部4による稼働率ORの算出は、放熱ファン6の応答時間に基づき予め設定された一定の時間毎に行われるので、稼働率ORが放熱ファン駆動部5及び放熱ファン6の応答時間に満たない短時間で閾値Bを挟んで上下することが抑制される結果、ステップS5〜S10において放熱ファン駆動部5及び放熱ファン6の応答時間に満たない時間間隔で「FAN ON」と「FAN OFF」とが繰り返されることが抑制され、マイクロプロセッサ2からの制御信号に放熱ファン駆動部5及び放熱ファン6が応答できないことによる騒音の発生を抑制することができる。
また、ステップS1,S2において、タッチパネル7により速度優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値A,Bが減少され、タッチパネル7により作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値A,Bが増大されるので、ユーザが作動音の低減よりも演算処理速度の増大を望む場合にはタッチパネル7を用いて速度優先モードを選択することにより、作動音優先モードを選択した場合よりも稼働率ORが低い状態でステップS6,S9において消費電力低減部22が「ICTC ON」状態から「ICTC OFF」状態に切り替えられ、マイクロプロセッサ2の演算処理速度を優先的に高めることができる。
一方、ステップS1,S2において、タッチパネル7により作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に閾値A,Bが増大されるので、ユーザが演算処理速度の増大よりも作動音の低減を望む場合にはタッチパネル7を用いて作動音優先モードを選択することにより、速度優先モードを選択した場合よりも稼働率ORが高くならないとステップS6,S9において「FAN OFF」状態から「FAN ON」状態に切り替えられて放熱ファン6の作動音が生じることがないので、放熱ファン6の作動音によりユーザの不快感を招くことを低減することができる。
また、閾値設定部24は、ステップS2において、タッチパネル7により受け付けられたモード設定に応じて閾値Aと閾値Bとを設定する例を示したが、例えば図6に示すフローチャートのように、ステップS21において、タッチパネル7により受け付けられたモード設定に応じて閾値Bのみを設定するようにしてもよい。この場合、図4に示すステップS3,S4,S7,S8を省略し、温度制御部25は、閾値Bのみに基づいて、稼働率ORが閾値Bに満たない場合に「FAN OFF」かつ「ICTC ON」状態とし、稼働率ORが閾値B以上の場合に「FAN ON」かつ「ICTC OFF」状態としてもよい。
また、温度制御部25は、「FAN OFF」かつ「ICTC ON」の状態と、「FAN ON」かつ「ICTC OFF」の状態とを切り替える例を示したが、例えばユーザの設定により、「FAN OFF」かつ「ICTC OFF」の状態と、「FAN OFF」かつ「ICTC ON」の状態とを切り替えるようにしてもよい。この場合、放熱ファン6が駆動されることがないので放熱ファン6による作動音の発生が抑制される。
また、温度制御部25は、例えばユーザの設定により、「FAN OFF」かつ「ICTC OFF」の状態と、「FAN ON」かつ「ICTC OFF」の状態とを切り替えるようにしてもよい。この場合、「ICTC ON」とされることがないので、マイクロプロセッサ2による命令実行速度が低下されることがなく、マイクロプロセッサ2は、常時最大の命令実行速度で動作することができる。
また、温度制御部25は、二つの閾値A,Bに基づき、稼働率ORに応じて「FAN OFF」と「FAN ON」との切り替え、及び「ICTC ON」と「ICTC OFF」との切り替えを行う例を示したが、例えば三つ以上の閾値を用いて放熱ファン6の駆動電流を調節したり、制御レジスタ221の設定値を変更してマイクロプロセッサ2の命令実行速度を調節したりすることにより、消費電力低減部22による発熱量の低減と、放熱ファン6による放熱動作とをよりきめ細かく制御するようにしてもよい。
また、例えば、図7に示すように、マイクロプロセッサ2の演算処理性能を最大にする「パフォーマンス最大」モード、マイクロプロセッサ2の演算処理性能と放熱ファン6の作動音とのバランスを取る「バランス」モード、放熱ファン6の作動音の低減を最優先する「騒音防止」モードのように、ユーザのニーズに応じた複数のモードを設け、ユーザがタッチパネル7を用いて各モードを選択することにより、選択されたモードに応じて制御レジスタ221の設定値(マイクロプロセッサ2の命令実行速度)と放熱ファン6の駆動電流とが設定されるようにしてもよい。これにより、情報処理装置1を、ユーザのニーズに合わせて動作させることができる。
また、ユーザがタッチパネル7を用いてモードを設定する例を示したが、例えば設定スイッチ8を用いて閾値A,Bを設定するようにしてもよい。
また、例えば、図8に示すように、マイクロプロセッサ2の演算処理性能の優先度を複数のレベルにより表した「パフォーマンスレベル」と、騒音防止の優先度を複数のレベルで表した「騒音防止レベル」とを、例えばユーザがタッチパネル7を用いて選択することにより、ユーザが選択した「パフォーマンスレベル」と「騒音防止レベル」との組合せに応じて制御レジスタ221の設定値と放熱ファン6の駆動電流とが設定されるようにしてもよい。これにより、マイクロプロセッサ2の命令実行速度と放熱ファン6の作動音とをきめ細かく設定し、ユーザのニーズに応じて調節することができる。
また、例えば複合機、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置における画像形成動作のように、作動音を発する動作を行う装置においては、装置の動作に伴う作動音の発生中には放熱ファン等の冷却装置の作動音が発生してもユーザの不快感を招くことが少なく、あまり問題とならない。そこで、このような作動音を発する動作を行う装置において、作動音を発する動作を行う際には例えば閾値Bを減少させて放熱ファン6等の作動音を発する冷却装置を優先的に動作させることにより、マイクロプロセッサ2を冷却するようにしてもよい。
また、例えば複合機やファクシミリ等の通信機能を有する装置において、例えばLAN(Local Area Network)、USB(Universal Serial Bus)、パラレルインターフェース等を用いた通信処理を行う際には作動音を発することがないため、放熱ファン等の冷却装置の作動音が発生すると、ユーザの不快感を招く場合が多い。そこで、このような作動音を発しない動作を行う際には例えば閾値Bを増大させて放熱ファン6等の作動音を発する冷却装置による冷却動作よりも、消費電力低減部22を用いたマイクロプロセッサ2の動作速度低減による発熱量の低減を優先させるようにしてもよい。
また、上述の通信処理、例えば各種設定を行うためのツールとの通信処理や、コンピュータウィルスの影響による通信集中が発生した場合、あるいはWebへのアクセス機能等による通信処理を行う際には作動音を発しないため、放熱ファン等の冷却装置の作動音が発生するとユーザの不快感を招く場合が多く、冷却装置の作動音を低減することが望ましいが、一方でマイクロプロセッサ2の演算処理負荷が増大し、消費電力低減部22を用いてマイクロプロセッサ2の動作速度低減により発熱量を低減させることが困難な場合がある。このような場合、ユーザがタッチパネル7や設定スイッチ8を用いて、上述の「速度優先モード」、「作動音優先モード」のようなモード設定や、「パフォーマンスレベル」、「騒音防止レベル」のようなレベル設定を可能とすることで、ユーザの要求に応じて放熱ファン6の作動音の低減とマイクロプロセッサ2における演算処理能力の確保とのバランスを取りつつマイクロプロセッサ2の温度上昇を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す省電力部から稼働率算出部へ出力される省電力信号の一例を示す信号波形図である。 図1に示す情報処理装置の動作状態と、マイクロプロセッサの稼働率と、放熱制御の状態との関係を示す説明図である。 図1に示すマイクロプロセッサの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す消費電力低減部の動作を説明するための表形式の説明図である。 図4に示すマイクロプロセッサの動作の変形例を示すフローチャートである。 モード設定の一例を示す表形式の説明図である。 レベル設定の一例を示す表形式の説明図である。
符号の説明
1 情報処理装置
2 マイクロプロセッサ
3 メモリ
4 稼働率算出部
5 放熱ファン駆動部
6 放熱ファン
7 タッチパネル
8 設定スイッチ
9 バス
21 キャッシュメモリ
22 消費電力低減部
23 省電力部
24 閾値設定部
25 温度制御部
221 制御レジスタ

Claims (6)

  1. 所定の演算処理を実行すると共に、当該演算処理の実行速度を低下させることにより当該演算処理において消費される消費電力を低減する第1の消費電力低減状態にする消費電力低減部と、前記第1の消費電力低減状態より消費電力が少ない第2の消費電力低減状態にする省電力部とを備えた演算処理装置を用いた情報処理装置であって、
    前記演算処理装置を冷却すると共に当該冷却動作に応じて作動音を発する冷却部と、
    前記演算処理装置における予め設定された所定時間に対する前記第2の消費電力低減状態となっていない時間の比率である稼働率を検出する稼働率検出部と、
    前記稼働率検出部により検出された稼働率に応じて、前記消費電力低減部による前記実行速度の低下動作と前記冷却部による前記冷却動作とを制御する温度制御部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記温度制御部は、
    前記稼働率検出部により検出された稼働率が予め設定された閾値に満たない場合に前記消費電力低減部により前記実行速度を低下させる低下動作をさせると共に前記冷却部による前記冷却動作を停止させ、
    前記稼働率検出部により検出された稼働率が前記閾値を超える場合に前記消費電力低減部による前記低下動作を停止させると共に前記冷却部による前記冷却動作を行わせること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記閾値の設定を受け付ける閾値設定受付部をさらに備えること
    を特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記演算処理の実行速度の向上を優先する速度優先モードの設定と前記冷却部における作動音の低減を優先する作動音優先モードの設定とを受け付けるモード設定受付部と、
    前記モード設定受付部により前記速度優先モードの設定が受け付けられた場合に前記閾値を減少させ、前記モード設定受付部により前記作動音優先モードの設定が受け付けられた場合に前記閾値を増大させる閾値設定部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  5. 前記冷却部は、放熱ファンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記演算処理装置は、キャッシュメモリを備えたマイクロプロセッサであり、
    前記消費電力低減部は、前記キャッシュメモリからの命令読みだし速度を増減することにより前記消費電力を増減すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報処理装置。
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