JP2004177579A - 定着装置の制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置の制御装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】省電力モード時にDC電源を介してで消費される直流電力を低減させると共に、高調波の低減とスイッチングノイズ低減とを図る。
【解決手段】定着装置のヒータをON/OFFする手段と、定着装置の定着ローラ表面の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段及び抵抗により決定される電圧と基準電圧とを比較する手段とを備え、定着装置のヒータ駆動回路をON/OFFするための信号を生成し、省電力モード時の定着ヒータのON/OFF制御を、ソフトウェアを介在させることなく、定着ヒータに印加される交流電力のゼロクロスポイントのみで行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着装置の制御装置及び画像形成装置に係り、定着装置を有する電子写真方式の画像形成装置を利用する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等における画像形成装置の定着装置の制御装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成装置の待機時電力の低減が求められている。画像形成装置における消費電力は、定着用のヒータに供給する電力が最も多く、その電力を制御することにより待機時電力の低減が行われている。従来技術による画像形成装置は、すぐに画像形成を開始できる待機モードから、書込み用ポリゴンモータの停止、操作部消灯等に加えて定着装置の温度制御値を下げることにより電力を低減し省電力モードを達成している。また、省エネモード制御に関する従来技術として、特許文献1には、誘導過熱定着装置を備えた画像形成装置における電源投入時の省エネに関する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−214734号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術は、制御用の各種機器に直流電源を供給するDC電源を介して消費される電力が、待機モードとしても大きく低減することができないという問題点を有している。また、従来技術は、省電力モードにおいて定着温度制御値を下げ過ぎると、画像形成モードに移行するまでの時間が長くなるために定着温度制御値を低く設定しようとしてもある程度の制限があるという問題点を有している。
【0005】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、省電力モードにおける定着装置の温度制御に必要な制御部、駆動部以外へも供給されている電力に注目し、それらの電力を低減するために、省電力モードにおける定着装置の温度制御を最低限のハードウェアのみで行い、省電力モード時にDC電源を介してで消費される直流電力を低減させると共に、ゼロクロスポイント近くで定着用のヒータをON/OFF制御することにより高調波の低減とスイッチングノイズ低減と図ることを可能にした定着装置の制御装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、省電力モードにおいて、必要な回路のみに電力を供給するコンバータを備え電源効率の最適化により省電力モード時の電力を低減することを可能にした定着装置の制御装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、定着温度制御の上限値で定着ヒータをOFFするための回路を有することにより、回路の故障時において定着装置の安全性を確保することを可能にした定着装置の制御装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0008】
さらに、本発明の目的は、定着装置の高温度異常時に、定着ヒータのトリガをOFFさせると共に、操作部に異常を表示させるための制御部に電源を供給するコンバータを起動することにより、省電力モード時の定着装置の高温度異常を表示可能にした定着装置の制御装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、定着ヒータのON/OFFにより温度制御される定着装置の制御装置において、定着装置のヒータをON/OFFする手段と、定着装置の定着ローラ表面の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段及び抵抗により決定される電圧と基準電圧とを比較する手段とを備え、定着装置のヒータ駆動回路をON/OFFするための信号を生成し、省電力モード時の定着ヒータのON/OFF制御を、ソフトウェアを介在させることなく、定着ヒータに印加される交流電力のゼロクロスポイントのみで行うことを特徴とする。
【0010】
第2の手段は、第1の手段において、安全保護用に定着ヒータの上限温度監視用の温度監視手段を備え、定着ヒータの温度が上限温度を越えたときに、定着ヒータのON制御を停止し、定着ヒータへの電力の供給を停止することを特徴とする。
【0011】
第3の手段は、定着ヒータのON/OFFにより温度制御される定着装置を備えて構成される画像形成装置において、定着装置のヒータをON/OFFする手段と、定着装置の定着ローラ表面の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段及び抵抗により決定される電圧と基準電圧とを比較する手段とを備え、定着装置のヒータ駆動回路をON/OFFするための信号を生成し、省電力モード時の定着ヒータのON/OFF制御を、ソフトウェアを介在させることなく、定着ヒータに印加される交流電力のゼロクロスポイントのみで行うことを特徴とする。
【0012】
第4の手段は、第3の手段において、省電力モード時に必要な回路へのみ直流電力を供給する省電力モード専用のコンバータを備えることを特徴とする。
【0013】
第5の手段は、第3の手段において、安全保護用に定着ヒータの上限温度監視用の温度監視手段を備え、定着ヒータの温度が上限温度を越えた高温度異常を検出したときに、定着ヒータのON制御を停止し、定着ヒータへの電力の供給を停止することを特徴とする。
【0014】
第6の手段は、第5の手段において、前記定着ヒータの温度が上限温度を越えた高温度異常を検出したときに、検出した高温度異常を表示するための制御部に電力を供給するコンバータを起動させることを特徴とする。
【0015】
前述の第1の手段及び第3の手段によれば、省電力モードにおける定着装置の温度制御に必要な制御部、駆動部以外へも供給されている電力に注目し、それを低減するために、省電力モードにおける定着装置の温度制御を最低限のハードウェアのみで行うようにしているので、省電力モード時のDC電源で消費する電力を低減させることができ、ゼロクロスポイント近くで定着ヒータをON/OFFさせることにより高調波の低減とスイッチングノイズ低減とが可能となる。
【0016】
第2の手段及び第5の手段によれば、定着温度制御の上限値で定着ヒータをOFFするための回路を有することにより、手段1、3での回路の故障時において定着装置の安全性を確保することが可能となる。
【0017】
前述した第1及び第3の手段による構成は、DC電源部の出力電流を低減することが可能であるが、画像形成モード、待機モードに比べて省電力モードにおけるDC電源の負荷が小さくなり過ぎると、省電力モードにおけるDC電源の電源効率が低下し省電力効果を得ることができない。
【0018】
第4の手段によれば、省電力モード時に必要回路のみに電力を供給するコンバータを設けて、電源効率の最適化により省電力モード時の電力を低減することが可能となる。
【0019】
手段3の構成により高温度異常の場合には定着制御を停止させることが可能であるが、そのままでは操作部制御も停止しているので異常を表示させることができない。
【0020】
第6の手段によれば、定着装置の高温度異常時に、定着ヒータのトリガをOFFさせるとともに操作部に異常表示させるための制御部に電源を供給するコンバータを起動することとしているので、省電力モード時の定着高温度異常を表示可能とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による定着装置の制御装置及び画像形成装置の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明が適用される定着装置の駆動回路の構成を示すブロック図、図2は定着装置の構成を示す概略図、図3は本発明の第1の実施形態による定着装置の制御装置である定着用ヒータの制御回路の構成を示す図、図4は本発明の実施形態の全体の動作を説明する波形図である。図1〜図3において、TR、TR11はトランジスタ、PCはフォトカプラ、TRIはトライアック、Hはヒータ、R、R11〜R15、r1、r2は抵抗、Cはコンデンサ、11はゼロクロス検出回路、12はAC電源、21は定着装置、22は定着ローラ、23は加圧ローラ、24は定着用ヒータ、25は定着用サーミスタ、31、32はフリップフロップ(以下、FFという)、33は制御CPU、34はコンパレータ、TR35はトランジスタ、36、37はAND、38はインバータ(以下、INVという)である。
【0023】
本発明が適用される定着装置は、電子写真方式の画像形成装置における定着装置であり、その定着装置21は、図2に示すように、内部にハロゲンヒータによる定着用ヒータ24が設けられた定着ローラ22と加圧ローラ23とにより構成される。また、定着ローラ22の表面近傍にには、定着ローラ22の表面の温度を検出するための定着用サーミスタ25が設けられている。
【0024】
定着装置21は、図示しない感光体上に露光、現像されたトナー像が転写された用紙が定着ローラ22と加圧ローラ23との間に送られたとき、定着ローラ22の熱によりトナー像を用紙に定着させる。このため、定着ローラ22の内部には、前述したようにヒータ24が設けられるが、このヒータ24は、使用中に定着ローラ22を所定の温度に保持するように制御され、また、非使用時等の省電力モード時、定着ローラの温度を下げて省電力化を図るように制御される。
【0025】
前述したようなヒータの温度制御を行う定着装置の駆動回路の構成を図1に示しており、次に、これについて説明する。
【0026】
定着装置の駆動回路は、図1に示すように、温度制御のために前述した定着用ヒータ24に相当するヒータHと、このヒータHをON/OFFする制御する半導体スイッチであるトライアックTRIと、トライアックTRIにトリガをかけるためのフォトカプラPCと、フォトカプラPCを駆動するためのトランジスタTRと、フォトカプラPCのダイオードの電流を制限するための制限抵抗r2と、トライアックTRIのベース抵抗r1と、サージ吸収用のスナバ回路を構成するコンデンサC及び抵抗Rとにより構成される。また、AC電源の入力部にはゼロクロス検出回路が設けられている。
【0027】
そして、図1に示す駆動回路は、図3に示す定着用ヒータの制御回路からのヒータトリガ信号がフォトカプラPCを駆動するためのトランジスタTRのベースに印加されることにより、ヒータHを駆動制御しており、次に、図3に示すヒータ駆動回路の構成と動作とについて説明する。
【0028】
本発明の第1の実施形態としての図3に示す定着用ヒータの制御回路は、省電力モード時に、ハードウェアのみで温度制御を行い、それ以外のモードにおける温度制御を、複数の設定温度に対応可能とするためにソフトウェアにより制御を行うものとしている。そのため、図3に示す回路例は、複数の設定温度に対応して従来技術の場合と同様な制御を行うための制御CPUを備えている。
【0029】
図3に示す回路において、コンパレータCMP34の−端子には、抵抗R11とR12とによって電圧Vccが抵抗分圧された電圧Vref1が印加され、+端子には、サーミスタTH25の抵抗値Rth1 と抵抗R13とにより電圧Vccが分圧された電圧Vth1 が入力される。この電圧Vth1 は、制御CPU33のアナログ入力端子AN1にも印加される。
【0030】
CPU33のIOポートP11の出力と、コンパレータCMP34の出力をD端子に受けるFF31の出力と、AND36の出力とが入力されるAND37の出力が定着ヒータのトリガ信号とされる。本発明の実施形態においては、CPU33には、省電力モード時に電源が供給されない。このため、CPU33のIOポートP11は、省電力モード時に不定にならないように、抵抗R14を介して電圧Vccに接続され、ポートP11の電位をプルアップによりHレベルに固定し、また、ポートP12は、抵抗R15を介してアースに接続され、ポートP12をLレベルに固定している。
【0031】
FF31は、図1に示しているゼロクロス検出回路からのゼロクロス信号により、コンパレータCMP34の出力をゼロクロス信号の立上りでラッチし、FF32は、ゼロクロス信号をゼロクロス信号よりも十分に高速なクロックCLKによりラッチする。ゼロクロス信号が入力されるインバータINV34と、インバータINV34の出力及びFF32の出力を受けるAND36との組合せにより、AND36は。ゼロクロス信号の終わりである立下りを出力する。
【0032】
FF31の出力信号と、ゼロクロス信号の終わりを検出した信号と、CPU33のIOポートP11の信号とは、AND37の入力とされ、AND37の出力が定着ヒータを制御する定着ヒータトリガ信号とされる。
【0033】
この定着ヒータトリガ信号は、図4に示すように、ゼロクロス信号終了時に発生するパルス状の信号となるが、トライアックTRIをスイッチング素子と使用しているので、パルス信号を与えるだけでAC入力の極性が反転するまでトライアックTRIはONし続ける。
【0034】
すなわち、トライアックTRIは、AC入力の位相角0度、180度つまりゼロクロスポイント付近でONとなるように制御することができ、位相角90度、270度付近でONさせるよりも、トライアックからのスイッチングノイズを低減することができる。
【0035】
次に、図4を参照して、本発明の第1の実施形態の動作について説明する。
【0036】
前述で説明したように、CPU33のIOポートP11は、省電力モード期間中とIOポート設定前に不定にならないようにプルアップでHレベルに固定され、IOポートP12は、Lレベルに固定されている。
【0037】
ポートP12がLレベルの場合、コンパレータCMP34の−端子の入力電圧Vref1は、トランジスタTR35がオフとなっているため、
Vcc×(R12/(R11+R12))となり、
コンパレータCMP34の+端子の入力電圧Vth1は、
Vcc×(Rth1 /(R13+Rth1 )となる。
【0038】
そして、定着ローラ表面温度が設定温度以下の場合、Vref1<Vth1 である。
【0039】
また、CPU11のIOポートP11も、省電力モード期間中あるいはIOポートの設定前であればHレベルとなっておいる。AND36は、ゼロクロス信号が入力されている期間、ゼロクロス信号の立下りを検出したパルスを出力している。さらに、定着ローラ表面温度が、Vref1で設定される温度より低い場合、コンパレータCMP34の出力をFF31がゼロクロス信号でラッチした信号は、Hレベルとなる。
【0040】
よって、AND37は、ゼロクロス信号の立上り毎にヒータトリガ信号を出力することになり、図1に示す定着ヒータHは、電源投入時に定着ローラの表面温度が設定温度以下の期間で、ゼロクロス信号の立上り毎にONに制御され、AC電源のゼロクロスポイントでOFFとなる。
【0041】
前述した本発明の第1の実施形態によれば、CPU33の初期化終了前でも、AC電源のゼロクロスポイント近くでしかトライアックTRIがONとされないためトライアックTRIによるスイッチングノイズを抑えることができる。
【0042】
前述した本発明の第1の実施形態省電力モードにおける温度制御は、従来技術の温度制御と比較して精度が低くなる可能性があるが、あくまでも省電力モード時に定着装置にある一定以上の熱量を供給できればよく問題となることはない。そして、複数の定着温度設定に対応した精度の良い温度制御は、CPU33が動作している場合に可能となる。
【0043】
制御CPU33は、予め設定された温度に相当する電圧を内部にデータとして格納しており、その動作時、CPU33のアナログ入力ポートAN1に入力される電圧をAD変換し、アナログ入力端子AN1に入力された電圧と予め有している電源とを比較し、入力電圧が目標電圧よりも低い場合に定着ヒータをONさせるデューティを高くし、目標電圧よりも高い場合には定着ヒータをOFFあるいはONさせるデューティを低くすることにより定着ローラ表面温度を一定に制御する。
【0044】
前述したように、本発明の第1の実施形態は、省電力モード以外での定着温度制御がCPU33が起動してソフトウェアによる定着温度制御が行われ、省電力モード時には、最低限の電力で定着温度制御を行うことにより画像形成装置としての平均消費電力を低減することが可能となる。
【0045】
前述した本発明の第1の実施形態で消費する電力は、従来技術による装置に比べて大幅に低減可能である。しかし、第1の実施形態は、画像形成モード、待機モードに比較して省電力モードにおけるDC電源の負荷が極端に小さい場合に、省電力モードにおけるDC電源自体の電源効率が低下し省電力効果を得ることができない。すなわち、DC電源の2次側の電力を低減することができても電源効率が低くなれば1次側における省電力効果は小さいものとなってしまう。そこで、省電力モードにおける必要回路のみに電力を供給するコンバータを別途備え電源効率の最適化により省電力モード時の電力を低減することに可能にした例を本発明の第2の実施形態として説明する。
【0046】
図5は本発明の第2の実施形態による定着装置の制御装置の全体の構成を示すブロック図である。図5において、51はDC電源、52は省電力コンバータ、53はメインコンバータ、54は省電力定着制御回路、55はメイン制御回路、56は定着駆動回路であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0047】
本発明の第2の実施形態は、図5に示すように、DC電源51内に設けられる省電力コンバータ52、メインコンバータ53の2つのコンバータと、省電力定着制御回路54と、メイン制御回路55と、定着駆動回路56とを備えて構成される。この本発明の第2の実施形態において、省電力定着制御回路54は、図3により説明したものと同様な構成でよく、また、定着駆動回路56は、図1により説明したものと同様な構成でよい。これらの省電力定着制御回路54、定着駆動回路56は、図3、図1の場合と同様に動作して定着温度の制御を行う。
【0048】
そして、図5に示す本発明の第2の実施形態の特徴的な点は、省電力モード時に定着温度をある一定の温度に保持するための回路で必要とする最低限の電力時に最大の電力効率を得るような省電力コンバータ52を備える点にある。この省電力コンバータ52は、前述で説明したCPU33の動作を含めたソフトウェアで定着温度制御を行う場合に必要なメイン制御回路55に電力を供給するメインコンバータ53とは別に備えられる。メインコンバータ53は、省電力モード時にはスイッチング自体を停止し電力を消費しない。
【0049】
図6は本発明の第3の実施形態としての定着用ヒータの制御回路の構成を示す図であり、次に、これについて説明する。図6において、61はコンパレータであり、他の符号は図3の場合と同一である。図6に示す定着用ヒータの制御回路は、図3により説明した省電力モード時の定着温度制御回路に加えて、保護回路を設けて構成したものである。
【0050】
図6に示す本発明の第3の実施形態は、図3により説明した回路にコンパレータCMP61が追加されて構成されている。そして、コンパレータCMP61は、定着温度検出用サーミスタTH25と抵抗R23とにより電圧Vccが分圧された入力電圧と、定着装置の最上限温度時における定着温度検出用サーミスタの抵抗値に相当する抵抗値を持つ抵抗R26と、抵抗R23と同抵抗値を持つ抵抗R27とにより電圧Vccが分圧された電圧とを比較する。コンパレータCMP61による比較結果の出力信号は、AND37に印加される。すなわち、コンパレータCMP61の出力は、図3に示す回路における定着ヒータトリガ信号の入力条件として加えられる。
【0051】
前述したように構成される本発明の第3の実施形態による回路は、省電力モード時の回路の故障または異常動作により、定着温度が異常上昇した場合、コンパレータCMP61に入力されるVref2の電圧が、定着サーミスタ検出用電圧より高くなり、コンパレータCMP61の出力がLレベルとなって定着ヒータトリガ信号をOFFに制御する。
【0052】
図示本発明の第3の実施形態は、前述により、異常動作等により、定着温度が異常上昇した場合に、安全に定着温度制御を停止させて装置全体を保護することができる。また、この回路は、定着温度制御がソフトウェアによる制御に移行した状態においても、前述と同様に動作し、ソフトウェア暴走時でも安全に定着温度制御を停止させることができる。
【0053】
前述し本発明の第3の実施形態は、定着温度制御が異常となった場合にも、定着ヒータトリガ信号をOFFさせることができ、装置全体の保護を行うことが可能であるが、省電力モード時には、定着温度制御に必要な電力以外の電力が供給されていないので、装置の異常をユーザ等に認識させることができない。
【0054】
図7は本発明の第4の実施形態としての定着用ヒータの制御回路の構成を示す図であり、次に、これについて説明する。図6において、71はFFであり、他の符号は図6の場合と同一である。図7に示す定着用ヒータの制御回路は、図6により説明した省電力モード時の定着温度制御回路に加えて、異常動作時に、図5により説明したメインコンバータを起動するFFを設けて構成し、装置の異常をユーザ等に認識させることを可能にしたものである。
【0055】
図6により説明したように、コンパレータCMP61は、定着装置が定着最上限温度に達した場合に定着ヒータをOFFとするように信号を出力している。本発明の第4の実施形態は、加えて、このコンパレータCMP61の出力をFF71でラッチし、このラッチ出力をメインコンバータ起動信号としている。
【0056】
前述したメインコンバータ起動信号により図5に示すメインコンバータ53が起動されると、メインコンバータ53は、各制御部への電源の供給を開始し、図示しない操作部の制御を行う制御部、省電力モード以外で定着温度制御を行うCPU33が起動される。CPU33は、アナログ入力ポートAN1に入力される定着サーミスタ抵抗値によって決定される電圧を監視し、定着温度が異常になっている場合に、図示しない操作部上に装置の異常を通知するための表示を行う。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、省電力モード時にDC電源を介してで消費される直流電力を低減させると共に、高調波の低減とスイッチングノイズ低減とを図ることができ、回路の故障時において定着装置の安全性を確保し、かつ、省電力モード時の定着装置の高温度異常を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される定着装置の駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図2】定着装置の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による定着装置の制御装置である定着用ヒータの制御回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の全体の動作を説明する波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による定着装置の制御装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態としての定着用ヒータの制御回路の構成を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態としての定着用ヒータの制御回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
TR、TR11、TR35 トランジスタ
PC フォトカプラ
TRI トライアック
H、24 定着用ヒータ
R、R11〜R15、r1、r2 抵抗
C コンデンサ
11 ゼロクロス検出回路
12 AC電源
21 定着装置
22 定着ローラ
23 加圧ローラ
25 定着用サーミスタ
31、32、71 フリップフロップ(FF)
33 制御CPU
34、61 コンパレータ
36、37 AND
38 インバータ(INV)
51 DC電源
52 省電力コンバータ
53 メインコンバータ
54 省電力定着制御回路
55 メイン制御回路
56 定着駆動回路

Claims (6)

  1. 定着ヒータのON/OFFにより温度制御される定着装置の制御装置において、定着装置のヒータをON/OFFする手段と、定着装置の定着ローラ表面の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段及び抵抗により決定される電圧と基準電圧とを比較する手段とを備え、定着装置のヒータ駆動回路をON/OFFするための信号を生成し、省電力モード時の定着ヒータのON/OFF制御を、ソフトウェアを介在させることなく、定着ヒータに印加される交流電力のゼロクロスポイントのみで行うことを特徴とする定着装置の制御装置。
  2. 安全保護用に定着ヒータの上限温度監視用の温度監視手段を備え、定着ヒータの温度が上限温度を越えたときに、定着ヒータのON制御を停止し、定着ヒータへの電力の供給を停止することを特徴とする請求項1記載の定着装置の制御装置。
  3. 定着ヒータのON/OFFにより温度制御される定着装置を備えて構成される画像形成装置において、定着装置のヒータをON/OFFする手段と、定着装置の定着ローラ表面の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段及び抵抗により決定される電圧と基準電圧とを比較する手段とを備え、定着装置のヒータ駆動回路をON/OFFするための信号を生成し、省電力モード時の定着ヒータのON/OFF制御を、ソフトウェアを介在させることなく、定着ヒータに印加される交流電力のゼロクロスポイントのみで行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 省電力モード時に必要な回路へのみ直流電力を供給する省電力モード専用のコンバータを備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 安全保護用に定着ヒータの上限温度監視用の温度監視手段を備え、定着ヒータの温度が上限温度を越えた高温度異常を検出したときに、定着ヒータのON制御を停止し、定着ヒータへの電力の供給を停止することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記定着ヒータの温度が上限温度を越えた高温度異常を検出したときに、検出した高温度異常を表示するための制御部に電力を供給するコンバータを起動させることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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