JP3881329B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録装置に関し、特に、外部電源から定着ヒータへの電圧供給を所定の制御方式により出力される定着ヒータ制御信号によりON/OFF制御して前記定着ヒータの温度を所定の目標温度に制御する一方、記録紙などの被記録媒体上に転写したトナー像を前記定着ヒータの熱により当該被記録媒体上に定着させる画像記録装置に関する。
定着ヒータによる熱によりトナー像を被記録媒体上に定着させる画像記録装置において、定着ヒータに供給する電力の制御は、定着ローラを所定の目標温度、具体的には、例えば、実際にトナー像の定着を行うための定着温度や、その定着温度よりも低い予熱温度になるようにするために行われるものである。
一方で、装置全体の消費電力に占める定着ヒータの消費電力の割合は大きく、また、定着ヒータには、外部電源としての商用の交流電源の電圧が直接供給されて、その供給電圧のON/OFF制御により消費電力が制御されることになる。そのため、ヒータの消費電力の変動が、商用の交流電源を共用するその他の機器の動作に悪影響を与えてしまうおそれがある。
また、装置の設置環境に応じて変動する外部電源の電圧として見込まれる下限電圧においても、定着ヒータの温度を定着温度などの目標温度に制御して、トナー像の定着に不具合を発生させないようにするために、さらには、印刷可能となる定着温度まで定着ヒータの温度が上昇するまでの時間を規定時間内におさめるために、定着ヒータとして、前記下限電圧において十分な発熱(消費電力)が得られるものを適用していた。
そのため、外部電源の電圧が外部電源の電圧として見込まれる上限電圧付近にある場合、定着ヒータは抵抗性の負荷で、その消費電力は、印加電圧が高いほど大きくなるため、装置の設置状況に応じて装置の消費電力が大きく変動することとなる。
定着ヒータの消費電力が過大になることを防止する従来技術としては、正の温度係数を持つヒータの抵抗体の通電開始時の低抵抗状態での過大な電力消費を抑えるようにしたものがある(特許文献1参照)。
また、商用の交流電源が異常な高電圧になった場合にヒータへの電力供給を停止してヒータ用の電源回路の故障や異常加熱を防止するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開平11−161098号公報 特開2000−029348号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、通電開始時におけるヒータによる過大な電力消費を抑えることはできるものの、装置の設置環境ごとに異なる外部電源の実際の電圧に応じて変動するヒータによる消費電力(発熱)をきめ細かく制御して、装置の最大消費電力が装置の実際の設置環境における外部電源電圧の状況によらずほぼ一定となるようにすることはできず、自装置のヒータによる過大な電力消費に起因する外部電源の電圧低下が、自装置と共に外部電源に接続されて動作している他の機器へ与える悪影響を完全には排除できないという問題点があった。
特許文献2に記載の技術は、外部電源が高電圧になった場合に単にヒータへの電力供給を停止しまうものであるため、装置の保護の観点からは優れているといえるものの、装置本来の印刷動作が行えなくなってしまい、装置の利便性が大きく損なわれてしまうという問題点があった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、装置の動作状態や外部電源の電圧変動によらず装置で消費される全電力が、前記装置許容消費電力以下になるように制限しつつ定着ヒータの温度制御を行い印刷動作を支障なく行うことができる利便性の高い画像記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像記録装置は、被記録媒体上に転写したトナー像を、外部電源から電圧供給される定着ヒータの熱により当該被記録媒体上に定着させる画像記録装置において、前記外部電源の電圧を検出する外部電源電圧検出手段と、設定されたデューティ比の消費電力制限信号を出力するPWM波発生手段と、前記定着ヒータの温度を装置の動作状態に応じた目標温度に制御するための所定の通電率に設定した定着ヒータ制御信号を出力する通電率設定出力手段と、装置全体として許容される消費電力である装置許容消費電力から装置の現在の動作状態において前記定着ヒータ以外の装置構成において見込まれる消費電力を差し引いた値である許容定着ヒータ消費電力と、前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力である定着ヒータ無制御消費電力と、の比として算出した通電制限率を前記PWM波発生手段に前記デューティ比として設定する通電制限率算出設定手段と、前記定着ヒータ制御信号を前記消費電力制限信号によりゲーティングして制限後定着ヒータ制御信号として出力するゲート手段と、前記制限後定着ヒータ制御信号により前記外部電源から前記定着ヒータへの電圧供給を制御することで、装置の動作状態や外部電源の電圧変動によらず装置で消費される全電力が、前記装置許容消費電力以下になるように制限しつつ前記定着ヒータ温度を前記目標温度に制御することを特徴とする
請求項に記載の画像記録装置は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記定着ヒータ無制御消費電力は、電源投入時のウォームアップ時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする。
請求項に記載の画像記録装置は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記定着ヒータ無制御消費電力は、低電力モードまたは省エネモードからの復帰する際のウォームアップ時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする。
請求項に記載の画像記録装置は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記定着ヒータ無制御消費電力は、印刷開始要求に応じて印刷を開始する時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、装置の動作状態や外部電源の電圧変動によらず装置で消費される全電力が、前記装置許容消費電力以下になるように制限しつつ定着ヒータの温度制御を行い印刷動作を支障なく行うことが可能となる効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、電源ON時の定着部の温度条件を考慮して外部電源の電圧を検出して前記通電制限率を算出して、その通電制限率により前記定着ヒータ制御信号のON期間を低減して装置の最大消費電力がほぼ一定になるように制御することが可能となる効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、低電力モード又は省エネルギーモードから復帰時の定着部の温度条件を考慮して外部電源の電圧を検出して前記通電制限率を算出して、その通電制限率により前記定着ヒータ制御信号のON期間を低減して装置の最大消費電力がほぼ一定になるように制御することが可能となる効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、印刷開始要求に応じて印刷を開始する時の定着部の温度条件を考慮して外部電源の電圧を検出して前記通電制限率を算出して、その通電制限率により前記定着ヒータ制御信号のON期間を低減して装置の最大消費電力がほぼ一定になるように制御することが可能となる効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、図1に、本発明を実施するための最良の形態に係る画像記録装置のブロック構成について示す。
同図において、システム制御部2は、RAM4を作業領域として使用しつつ、ROM3に書き込まれた制御プログラムに基づいて装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
ROM3は、前述したように、システム制御部2が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
パラメータメモリ5は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するメモリであり、具体的には、EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)や、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)などにより構成されるものである。
操作表示部6は、ユーザからの操作入力を受け入れるための各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
LAN伝送制御部7はLANに接続され、そのLANに接続されたパーソナルコンピュータなどの他装置から印刷依頼の画像データを入力し、また、印刷要求などの各種制御コマンドら受信するためのものである。
書込部8は、表面が一様に帯電された感光体ドラムにレーザーダイオードによりレーザー光を照射し、印刷するべき画像データに応じた静電潜像を形成すするためのものである。
作像部9は、書込部8により静電潜像が形成された感光体ドラムにトナーを付着させてトナー像を形成すると共に、その形成したトナー像を記録紙などの被記録媒体上に転写するためのものである。
定着部10は、定着ヒータ10aの熱により、トナー像が転写された被記録媒体に当該トナー像を定着させるためのものである。定着部10には、商用交流の外部電源200からの電圧が入力されていて、その電圧は、定着部10の制御により定着ヒータ10aに供給され、または、供給が停止される。
DC電源部11は、スイッチングレギュレータ方式で交流電圧を制御用の+5V、及び、リレー駆動や、ステッピングモータ駆動などに用いられる+24Vの各直流電圧に変換して出力するためのものであり、定着ヒータ10a以外の装置各部は、DC電源部11からの直流電圧により動作する。
図2に、画像記録装置1の定着部10の詳細構成について示す。
定着ヒータ給電制御回路10bは、外部電源200から定着ヒータ10aへの電力供給をリレーRY1のON/OFFにより供給/停止するためのものである。
リレーRY1は、システム制御部2からシステムバス12を介してトランジスタQ1のベースに入力される、定着ヒータ給電制御信号ScによりON/OFF制御される。システム制御部2は、通常の動作時にはリレーRY1をON状態に維持して、定着ヒータ10aへの外部電源200からの電力供給が可能な状態にしておくが、定着ヒータ10a等が異常発熱するなど異常な状態となった場合にはOFFして装置の安全を確保するように制御する。
ゼロクロス検出回路10cは、商用交流の外部電源200の電圧のゼロクロスを検出するためのものである。ゼロクロス信号Szはシステムバス12を介してシステム制御部2により参照される。ゼロクロス信号Szは、ダイオードブリッジDB1により全波整流された外部電源200により駆動されるフォトカプラPC1により駆動されるトランジスタQ2のコレクタと抵抗R7の接続点から得られる。
システム制御部2は、そのゼロクロス信号Szを、定着ヒータ10aをON/OFF制御するための信号である定着ヒータ制御信号StempをON/OFFする際にタイミングの基準として用いて、ノイズの発生を最小限に抑える。
外部電源電圧検出回路10dは、商用交流の外部電源200の電圧をトランスT1により降圧した上でダイオードブリッジDB2により全波整流し、更にコンデンサC2により平滑した上で、A/D変換回路10fに入力し、デジタルの外部電源電圧信号Vとしてシステムバス12を介してシステム制御部2に入力するものである。外部電源電圧検出回路10dとA/D変換回路10fとは、外部電源電圧検出手段を構成する。
A/D変換回路10fには定着ヒータ10aの温度を測定する温度センサ10gからの温度検出信号も入力されていて、デジタルの検出温度Tsとしてシステムバス12を介してシステム制御部2に入力される。
定着ヒータ制御回路10eは、定着ヒータ10aへの外部電源200からの電力供給をON/OFFして定着ヒータ10aの発熱を制御するものである。
定着ヒータ10aと外部電源200との間には、ノイズ吸収のためのコイルL及びトライアックTA1が介在していて、そのトライアックTA1は、トランジスタQ3により駆動されるフォトトライアックPT1によりON/OFF制御される。
トランジスタQ3のベースには、従来であれば、システムバス12を介したシステム制御部2からの定着ヒータ制御信号Stempが直接入力されるが、本発明を実施するための最良の形態では、信号Stempは、ANDゲートG1の一方の入力端子に入力され、ANDゲートG1の他方の入力端子にはPWM波発生回路10eaからのPWM波出力(消費電力制限信号Slimit)が入力され、信号Slimitにより、信号Stempがゲーティングされるようになっている。なお、PWM波発生回路10eaは、その出力が、ゼロクロス信号Szと同期するよう構成されており、定着ヒータ10aへの外部電源200からの交流電圧の供給のON/OFFの際のノイズの発生を防ぐようにしている。
そして、ANDゲートG1からの出力としての制限後定着ヒータ制御信号Stlが、信号Stempの代わりにトランジスタQ3のベースに入力され、定着ヒータ10aへの外部電源200からの電力供給をON/OFFし、定着ヒータ10aの発熱(消費電力)が調節される。
一般的に定着ヒータ10aの温度制御方法では、制御間隔単位時間(単位制御周期Ta)は、固定された時間が決められていて、その単位制御周期Taで温度制御が行われる。
具体的には、単位制御周期Taの最初に温度検出を行い、その周期Taにおける定着ヒータ10aに通電する時間の割合、つまり、デューティ比(通電率)を、図3に示すように、目標温度Tr(余熱温度(例えば140℃)や定着温度(例えば200℃))と温度センサ10gにより検出される定着ヒータ10aの実際の温度(検出温度Ts)との差であるΔTに応じて設定する。
図3において、温度差ΔT、つまり、(検出温度Ts−目標温度Tr)と、通電率(%)、つまり定着ヒータ10aに外部電源200から通電される時間的割合との関係は、(ΔT<−3℃)のとき通電率100%、(−3℃≦ΔT<0℃)のとき通電率50%、(ΔT=0℃)のとき通電率25%、(0℃<ΔT≦3℃)のとき通電率10%、(−3℃<ΔT)のとき通電率0%となる。
この温度制御条件を定性的にみれば、目標温度Trよりも検出温度Tsが低い場合には通電率を高く、目標温度Trよりも検出温度Tsが高い場合には通電率を低く設定することで、定着ヒータ10aの温度が目標温度Tr近傍で安定するように制御される。
定着ヒータ10aの温度制御方法としては、その他に、最も単純なものとして、単位制御周期Taの最初のタイミングでの検出温度Tsと目標温度Trとを比較して、TsがTrよりも低ければその周期Tuの全ての期間において期間定着ヒータ10aに通電し、TsがTrよりも高ければ周期Taの全ての期間において期間定着ヒータ10aへの通電を停止するON/OFF制御がある。また、その他にPID制御等がある。
定着ヒータ10aの温度制御方法としていずれの方法を適用するにしても、本発明を実施するための最良の形態においては、以下説明するように、定着ヒータ制御処理に応じて出力される定着ヒータ制御信号Stempを消費電力制限信号Slimitでゲーティグすることにより、定着ヒータ10aの最大消費電力が、外部電源200の電圧変動によらずほぼ一定となるように制限することができるようにする。
図4に、画像記録装置1のパラメータメモリ5の記憶内容としての消費電力設定テーブル5aについて示す。
テーブル5aにおいては、動作モード別消費電力記憶手段として、装置の各動作状態、つまり、「ウォームアップ」、「印刷」及び「待機」の各状態についてのDC電源11の消費電力値(の最大値)がそれぞれ、Wx、Wy及びWzとして設定されている。各状態におけるDC電源11の消費電力値とは、各状態におけるDC電源11自身とその負荷、つまり、定着ヒータ10a以外の装置各部による消費電力との合計である。DC電源11は、スイッチング方式のもので、外部電源200の電圧の変動に対するその消費電力の変動は少ない。そのため、それら各動作状態での消費電力の最大値は、外部電源200の電圧の変動によらずほぼ一定と見なすことができる。
一般的に定着ヒータを用いた画像記録装置では、大別して、定着ヒータに給電しないで定着部が冷えた状態又は通電したとしても定着ヒータを定着可能温度以下で保持している状態の「待機状態」、その「待機状態」から定着部が定着可能温度となるまで定着ヒータに給電をする状態の「ウォームアップ状態」、定着部が印刷可能状態となり、実際印刷動作を行っている状態の「印刷状態」といったように3つの状態がある。「待機状態」では、作像部9、定着部10、書込部8等が動作していないので消費電力は小さくなっている。「ウォームアップ状態」では、定着部10が動作し、作像部9、書込部8の一部が動作しており、「待機状態」より消費電力は大きくなる。「印刷状態」では、作像部9、定着部10、書込部8等が全て動作するため消費電力は他の状態より大きくなる。
一方で、定着ヒータ10aは、消費電力の非常に大きい上に単純な抵抗性の負荷であるため、DC電源11により駆動するのは不経済で、外部電源200からの直接電力供給して、その電力供給をON/OFF制御してその発熱(消費電力)が調節されるが、外部電源200から直接電力供給されるために、外部電源200の電圧変動に応じて、定着ヒータ10aの消費電力が大きく変動する。
そのため、テーブル5aには、装置許容消費電力値記憶手段として、装置許容最大消費電力値Woが設定・記憶されている。値Woは、装置の消費電力がその値を越えてはならない、装置に許される最大の消費電力であり、装置の最大消費電力が外部電源200の電圧変動によらず値Woに保たれれば、画像記録装置1と共に外部電源200に接続される他装置への悪影響を防止できる。そのためには、外部電源200の電圧変動に応じて消費電力が大きく変動する定着ヒータ10aの最大消費電力を一定値Whに保つ必要がある。
その値Whは、画像記録装置1の動作状態によらず一定値を適用することもできるが、本発明を実施するための最良の形態では、テーブル5aに示すように、各動作状態におけるDC電源消費電力を装置許容最大消費電力Woから差し引いた値を、値Whとして適用するようにすることで、定着ヒータ10aの消費電力が不必要に制限されることを防止するようにしている。
図5に、画像記録装置1における定着ヒータ関連制御処理手順について示す。
同図において、システム制御部2は、現在、電源ON直後か、省電力モードから復帰したばかりか、または、印刷要求があるか、否かを判断する(判断S101、判断S102,及び、判断S103)。
電源ON直後か、省電力モードから復帰したばかりか、または、印刷要求がある場合には(判断S101のYes、判断S102のYes,または、判断S103のYes)、外部電源電圧測定・記憶処理を行った上で(処理S104)、判断S105に移行する。
処理S104の外部電源電圧測定・記憶処理は、具体的には、外部電源電圧信号Vを複数測定してその平均値また中心値を、その測定時点における外部電源電圧として、RAM4に記憶する処理である。
電源ON直後でもなく、省電力モードから復帰したばかりでもなく、印刷要求もない場合には(判断S101のNo、判断S102のNo,及び、判断S103のNo)、何もしないで、判断S105に移行する。
これにより、電源ON直後か、省電力モードから復帰したばかりか、または、印刷要求があって印刷開始されるときに、外部電源電圧が測定しなおされ、更新記憶される。
判断S105においては、待機状態になったか否かを判断し、待機状態になった場合には(判断S105のYes)、テーブル5aを参照して、定着ヒータ許容消費電力Whを(Wo−Wz)に設定する(処理S108)。判断S105がNoの場合、更に、ウォームアップ状態になったか否かを判断し(判断S106)、ウォームアップ状態になった場合には(判断S106のYes)、テーブル5aを参照して、定着ヒータ許容消費電力Whを(Wo−Wx)に設定する(処理S109)。判断S106がNoの場合、更に、印刷状態になったか否かを判断し(判断S107)、印刷状態になった場合には(判断S107のYes)、テーブル5aを参照して、定着ヒータ許容消費電力Whを(Wo−Wy)に設定する(処理S109)。
処理S108、処理S109または処理S110の後は、それら各処理において設定した定着ヒータ許容消費電力Whと、処理S104において測定記憶された外部電源電圧Vから、通電制限率(デューティ比)を算出し、その算出したデューティ比をDsetとしてPWM波発生回路10eaに設定する(処理S111)。
処理S111における通電制限率の算出は、具体的には、定着ヒータ10aを100%の通電率で通電したとする場合の消費電力である定着ヒータ無制御消費電力をW、定着ヒータ定格印加電圧をVr、定着ヒータ定格消費電力をWr、外部電源実電圧をV、配線損失電圧をVsとすると、
W=Wr・((V−Vs)/Vr)^(1/0.65) … (式1)
となり、通電制限率をPとすると
P=Wh/W … (式2)
により、通電制限率Pが算出できる。
また、制御単位周期は前述したようにTaで、通電許可期間をTbとすると、
P=Tb/Ta … (式3)
となり、
Tb=Ta・P … (式4)
と書き換えることで、通電許可期間Tbを算出することもできる。
そのようにして、通電制限率が算出設定される一方、定着ヒータ10aの温度を、図3に例示した定着ヒータ温度制御条件のような所定の制御条件に基づいて、装置の動作状態に応じた目標温度Tr(余熱温度、定着温度など)に制御する定着ヒータ制御処理(処理S112)が行われ、そのヒータ制御処理により出力される定着ヒータ制御信号Stempが図2に示すように、定着ヒータ制御回路10eのANDゲートG1の一方の入力となり、ANDゲートG1の他方に入力される、処理S111によりデューティ比が設定されたPWM波は発生回路からの消費電力制限信号Slimitによりゲーティングされて、従来ならば、信号Stempが入力されていたトランジスタQ3に、制限後定着ヒータ制御信号Stlが入力され、定着ヒータ10aの消費電力が、PWM波発生回路10eaに設定されたPWMデューティ比(通電制限率)により制限され、装置で消費される全電力、つまり、DC電源11及びその負荷である、定着ヒータ10aを除く装置各部により消費電力と、定着ヒータ10aによる消費電力との合計が、装置許容消費電力Wo以下になるように制限される。
図6に、定着ヒータ制御信号Stemp、消費電力制限信号Slimit、及び、制限後定着ヒータ制御信号Stlの相互関係について示す。
定着ヒータ制御信号Stempにおいて、「ヒータON」期間は、信号Stempが定着ヒータ10aをONしようとする期間であり、「ヒータOFF」期間は、信号Stempが定着ヒータ10aをOFFしようとする期間である。
消費電力制限信号Slimitにおいて、「ヒータON」期間は、信号Slimitが定着ヒータ10aのONを許可する期間であり、「ヒータOFF」期間は、信号Slimitが定着ヒータ10aのOFFを強制する期間である。
信号Stempと信号Slimitとの論理積としてANDゲートG1から出力される制限後定着ヒータ制御信号Stlにおいて、「ヒータON」期間Tbは、信号Stlが定着ヒータ10aを実際にONする期間であり、「ヒータOFF」期間は、信号Stlが定着ヒータ10aを実際にOFFする期間である。
このように、信号StempのON期間が、単位制御周期Taよりも長い期間で平均的にみると、信号Slimitのデューティ比に比例して減じられて、実際に定着ヒータ10aをON/OFF制御する信号である信号Stlとして出力されることで、定着ヒータ10aの消費電力が定着ヒータ許容消費電力Wh以下に制限される。
なお、以上説明した本発明を実施するための最良の形態においては、定着ヒータ10aの許容消費電力を、装置の許容消費電力Woから、各動作状態、つまり、待機状態、ウォームアップ状態、または、印刷状態における定着ヒータ10a以外の装置構成による消費電力Wz、WxまたはWyを減じた値に設定して装置の動作状態に応じて最適化することで、定着ヒータ10aの消費電力が不必要に制限されないようにしたが、各動作状態のうちの、定着ヒータ10a以外の装置構成による消費電力が一番大きい印刷状態時を基準として、定着ヒータ許容消費電力Whを装置の動作状態によらず、Wo−Wyに固定するようにして、制御を単純化することもできる。しかし、以上説明した、本発明を実施するための最良の形態におけるように、各動作状態に最適化するほうが好ましい。
また、PWM発生回路10eaの機能は、ソフトウェア的に実現することも可能である。具体的には、定着ヒータ制御信号StempのON期間を、算出した通電制限率に応じて低減した上で、ANDゲートG1を介さずに直接トランジスタQ3のベースに入力するようにしてもよい。
本発明を実施するための最良の形態に係る画像記録装置のブロック構成について示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る画像記録装置の定着部の詳細構成について示す図である。 定着ヒータ温度制御条件例について示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る画像記録装置のパラメータメモリの記憶内容としての消費電力設定テーブルについて示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る画像記録装置における定着ヒータ関連制御処理手順について示すフローチャートである。 定着ヒータ制御信号、消費電力制限信号、及び、制限後定着ヒータ制御信号について示す図である。
符号の説明
1 画像記録装置
10 定着部
10a 定着ヒータ

Claims (4)

  1. 記録媒体上に転写したトナー像を、外部電源から電圧供給される定着ヒータの熱により当該被記録媒体上に定着させる画像記録装置において、
    前記外部電源の電圧を検出する外部電源電圧検出手段と、
    設定されたデューティ比の消費電力制限信号を出力するPWM波発生手段と、
    前記定着ヒータの温度を装置の動作状態に応じた目標温度に制御するための所定の通電率に設定した定着ヒータ制御信号を出力する通電率設定出力手段と、
    装置全体として許容される消費電力である装置許容消費電力から装置の現在の動作状態において前記定着ヒータ以外の装置構成において見込まれる消費電力を差し引いた値である許容定着ヒータ消費電力と、前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力である定着ヒータ無制御消費電力と、の比として算出した通電制限率を前記PWM波発生手段に前記デューティ比として設定する通電制限率算出設定手段と、
    前記定着ヒータ制御信号を前記消費電力制限信号によりゲーティングして制限後定着ヒータ制御信号として出力するゲート手段と、
    前記制限後定着ヒータ制御信号により前記外部電源から前記定着ヒータへの電圧供給を制御することで、装置の動作状態や外部電源の電圧変動によらず装置で消費される全電力が、前記装置許容消費電力以下になるように制限しつつ前記定着ヒータ温度を前記目標温度に制御することを特徴とする画像記録装置
  2. 前記定着ヒータ無制御消費電力は、電源投入時のウォームアップ時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記定着ヒータ無制御消費電力は、低電力モードまたは省エネモードからの復帰する際のウォームアップ時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記定着ヒータ無制御消費電力は、印刷開始要求に応じて印刷を開始する時に前記外部電源電圧検出手段により検出された外部電源電圧を前記定着ヒータに100%の通電率で通電したとする場合の消費電力であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
JP2003294608A 2003-08-18 2003-08-18 画像記録装置 Expired - Fee Related JP3881329B2 (ja)

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