JP2002162568A - 顕微鏡用フィルタースライダ - Google Patents

顕微鏡用フィルタースライダ

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JP2002162568A
JP2002162568A JP2000361221A JP2000361221A JP2002162568A JP 2002162568 A JP2002162568 A JP 2002162568A JP 2000361221 A JP2000361221 A JP 2000361221A JP 2000361221 A JP2000361221 A JP 2000361221A JP 2002162568 A JP2002162568 A JP 2002162568A
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Kunio Toshimitsu
邦夫 利光
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な構成で、容易に製造できる顕微鏡用フィ
ルタースライダを提供すること。 【解決手段】 第1の光学素子103と第2の光学素子
102とを対向させて、取付け部材104に接着固定し
た顕微鏡用フィルタースライダ101において、前記第
1の光学素子103と前記第2の光学素子102との空
間部を外部に連通させる通気孔106を前記取付け部材
104に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡用のフィル
タースライダ、特に偏光顕微鏡に使用する偏光光学素子
等を収納するためのフィルタースライダに関する。
【0002】
【従来の技術】偏光顕微鏡等では偏光光学素子として、
偏光素子(アナライザ)や偏光解消素子(デポラライ
ザ)が使用されている。図5(a)〜(d)は、偏光素
子と偏光解消素子とを組み込んだ状態の従来技術のフィ
ルタースライダの概略構成を示す図である。
【0003】図5(a)は、第1の従来例のフィルター
スライダを顕微鏡の光軸AX方向から見た図、図5
(b)はその断面図である。図5(b)を用いて、フィ
ルタースライダの作製手順を説明する。フィルタースラ
イダ1には、第1の開口部4と、それよりも径の大きい
第2の開口部7とが形成されている。偏光解消素子3
が、フィルタースライダ1の面1a側から第1の開口部
4に入れられる。次に、偏光解消素子3を第1の開口部
4内で、光軸AXを中心にして回転させ方位AXaが所
定の方向となるように調整する。そして、この調整後、
偏光解消素子3の円周部に接着剤5を付け、固定する。
また、偏光素子2を円筒枠6に接着剤5により固定す
る。次に、この円筒枠6をフィルタースライダ1の面1
a側から第2の開口部7に入れる。そして、円筒枠6を
第2の開口部7内で光軸AXを中心にして回転させて、
偏光素子2の方位AXbが所定の方向となるように調整
する。この調整後、円筒枠6の円周部に接着剤8を付
け、固定する。
【0004】図5(c),(d)は、それぞれ第2の従
来例のフィルタースライダを顕微鏡の光軸AX方向から
見た図とその断面図である。偏光解消素子3をフィルタ
ースライダ1の面1b側から入れる点が上記第1の従来
例と相違している。その他の構成に関しては、第1の従
来例と同様であるので重複する説明は省略する。
【0005】次に、上記従来技術における偏光素子2や
偏光解消素子3を固定するための接着剤について説明す
る。一般に光学素子を接着する際に使用する接着剤は、
以下の(1),(2)の条件を満足することが望まし
い。 (1)硬化後に縮む(縮合)量が少ないこと。 (2)硬化後、周囲温度が変化しても、接着した相手部
材との熱膨張率の差による歪みが生じないものであるこ
と。
【0006】接着剤の硬化後に縮む(縮合)量が大きい
場合、光学素子に力が加わるため歪みが発生してしまう
ので好ましくない。また、硬化後に周囲温度が変化した
場合、接着した相手部材との熱膨張率の差が大きいと、
光学素子に歪みを生じてしまう。特に、偏光素子や偏光
解消素子に歪みが加わると、偏光検出の性能が低下して
しまう。このため、接着剤の選択は光学性能に大きく影
響する。
【0007】硬化時に光学素子に歪みを与えない接着剤
の代表例として、紫外線硬化型接着剤とシリコン系接着
剤とが挙げられる。まず、紫外線硬化型接着剤について
説明する。紫外線硬化型接着剤は、例えば対物レンズ系
の接着に使用されることが多い。そして、硬化させる場
合には、紫外線を照射することが必要である。このた
め、紫外線を発生させる光源を別途用意しなければなら
ない。この紫外線光源は、光源自体で略50万円以上で
あり非常に高価である。さらに、周辺設備として、紫外
線硬化型接着剤のディスペンサー、紫外線を外部に漏れ
出さないようにするための遮蔽箱等が必要となる。
【0008】次に、シリコン系接着剤について説明す
る。シリコン系接着剤は、一般的に、硬化後も柔軟性を
有している。代表的な例として、信越シリコン(株)の
KE−445(商品名)が知られている。また、シリコ
ン系接着剤とほぼ同等の特性を有する接着剤として、セ
メダイン(株)のスーパーX(商品名)も知られてい
る。シリコン系接着剤は、上記条件(1),(2)をほ
ぼ満足するので、偏光素子等を接着する場合に好適であ
る。
【0009】また、偏光素子を固定する一般的な構成が
実開平3−63112号公報に提案されている。この公
報に開示された構成では、偏光顕微鏡に使用するフイル
ターが、一般のフィルターと同様に円筒形の穴にフィル
タを入れられた後、上述の接着剤により固定されてい
る。
【0010】例えば、図5(b)を用いて、シリコン系
接着剤で2枚の偏光素子2,3を1つのフィルタースラ
イダ1に入れる場合を考える。この場合、まず、偏光解
消素子3をフィルタースライダ1の第1開口部4に入れ
る。次に、偏光解消素子3の方位を調整した後にシリコ
ン系接着剤5で接着する。そして、ほぼ15時間以上経
過して、シリコン系接着剤5が硬化した後に、偏光素子
2をフィルタースライダ1の第2開口部7に取り付け
る。
【0011】また、従来技術を示す図5(c),(d)
の構成では、偏光素子2を面1a側から入れ、偏光解消
素子3を面1aと反対側の面である面1b側から入れて
いる。このため、例えば、一方の面1bから入れた偏光
解消素子3を固定する接着剤5の硬化が終了してから、
フィルタースライダ1を引っくり返して、他方の面1a
側から偏光素子2を入れる必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】紫外線硬化型接着剤を
使用する場合は、周辺設備を含めると略100万円以上
のコストが発生してしまう。偏光光学部品は、その種類
・生産数量等が対物レンズに比較すると少ない部品であ
る。このため、偏光光学部品の接着のために、このよう
な高価な設備投資を行うことは極めて困難である。
【0013】また、シリコン系接着剤を用いる場合、接
着のための作業工程に15時間以上という長時間にわた
る放置が必要となる。現実の作業行程では、第1の偏光
素子をシリコン系接着剤で接着してから、翌日に第2の
偏光素子を接着するという工程になる。したがって、接
着剤の硬化時間だけのために、接着作業が2日間にわた
ってしまい非常に効率が低いという欠点がある。
【0014】さらに、シリコン系接着剤を用い、偏光解
消素子3を面1b側から入れる場合、偏光解消板3を接
着する接着剤5が硬化するまでは、偏光素子2の方位方
向の調整や接着を行うことができない。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、簡便な構成で、容易に製造できる顕微鏡用フィル
タースライダを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1の光学素子と第2の光学素子とを対
向させて、取付け部材に接着固定した顕微鏡用フィルタ
ースライダにおいて、前記第1の光学素子と前記第2の
光学素子との空間部を外部に連通させる通気孔を前記取
付け部材に設けたことを特徴とする顕微鏡用フィルター
スライダを提供する。
【0017】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記第1の光学素子と前記第2の光学素子の取付け部は、
前記顕微鏡用フィルタースライダの所定面に対して同一
側に設けられていることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1(a)は、実施形態にかかるフィルタ
ースライダ101を不図示の顕微鏡の光軸Z方向から見
た図、図1(b)は、そのA−A断面図である。
【0020】本フィルタースライダ101は、偏光顕微
鏡のアナライザーとして使用されるものであり、偏光板
102(第1の光学素子)と偏光解消板103(第2の
光学素子)とを有している。不図示の顕微鏡の対物レン
ズ系を通過した光は、−Z方向から+Z方向へと進行し
てフィルタースライダ101に入射する。そして、偏光
板102により、標本(不図示)の偏光特性による偏光
干渉を起こし、この現象を接眼レンズやテレビカメラ等
(不図示)で観察する。ここで、偏光解消板103は、
偏光板102を通過した光を直線偏光から自然光(無偏
光)へと変換する。自然光にすることで、接眼レンズ等
の観察位置までの間に存在する反射面、プリズム部材、
レンズ成分等が有する偏光特性の影響を避けることがで
きる。
【0021】次に、フィルタースライダ101の構成と
偏光板等の調整手順を説明する。
【0022】図1(b)において、フィルタースライダ
101には、円形開口形状の第1の取付部104と、そ
れよりも径の大きい円形開口形状の第2の取付部107
とが形成されている。まず、偏光解消板103が、フィ
ルタースライダ101の面101a側から第1の取付部
104に入れられる。次に、偏光解消板103を光軸A
Xを中心にして回転させ、偏光解消板103の方位の方
向AXbがスライダー101の基準面110に対して略
45度となるように調整する。スライダ101には、フ
ィルタースライダ101の外部の空気を第1の取付部1
04の一部に導くための通気孔109が2ヶ所に設けら
れている。この通気孔により、接着剤が外部の空気と接
触することが可能となり、容易に接着剤が硬化可能とな
る。そして、この調整後、2ヶ所の通気孔109の位置
で偏光解消板103の周縁部にシリコン系接着剤105
を付け、固定する。
【0023】また、偏光板102は、予め円筒枠106
にシリコン系接着剤105により固定されている。次
に、円筒枠106をフィルタースライダ101の面10
1a側から第2の取付部107に入れる。そして、円筒
枠106を光軸AXを中心にして回転させて、偏光板1
02の方位AXa(図1(a)参照)が、スライダー1
の基準面1aに対して略90度となるように調整する。
この調整後、円筒枠106の周囲にゴム系溶剤型接着剤
108を付け、第2の取付部107に固定する。
【0024】以上の手順により、偏光板102の方位方
向AXaに対して、偏光解消板103の方位方向AXb
が45度であり、かつ偏光板102の方位方向AXaが
スライダー101の基準面110に対して90度となる
ように調整できる。
【0025】次に、ゴム系溶剤型接着剤108について
説明する。
【0026】ゴム系溶剤型接着剤108は、主としてね
じのゆるみ止めに使用される接着剤である。例えば、ス
リーボンド社製のネジロック(商品名)が知られてい
る。ゴム系溶剤型接着剤108は、5〜6分でほぼ硬化
が完了する速乾性を有する。反面、硬化完了時間内であ
れば、円筒枠106の方向調整をやり直すことが可能で
ある。従って、偏光板102の方位を調整した後に接着
する際の作業性が良い。さらに、硬化後であっても、ア
ルコールを加えれば、円筒枠106を第2の取付部10
7から取り外すことができるので、メンテナンスが容易
である。これに対して、ゴム系溶剤型接着剤以外の接着
剤は、硬化後に溶かすことはできない。このため、ゴム
系溶剤型接着剤以外の接着剤により円筒枠106を接着
後に、さらに取り外したい場合、接着部分を加熱する必
要がある。そして、この加熱時に、偏光素子に損害を与
えてしまうおそれがある。よって、円筒枠106を第2
の取付部107に接着する場合は、ゴム系溶剤型接着剤
108を用いることが望ましい。本実施形態では、円筒
枠106の周囲に接着剤を付けたがこれに限定されるも
のではなく、少なくとも2ヶ所で接合すれば良い。
【0027】図2は上記と異なる構成を有するフィルタ
ースライダ201の構成を示す図である。偏光板10
2,偏光解消板103の光線が透過する面の法線AXc
が、顕微鏡光学系(不図示)の光軸AXに対して所定角
度だけ傾いている点が上記と異なる。その他の構成に関
しては、上記と同様であるので、上記と同じ符号をもっ
て示し、重複する説明は省略する。
【0028】図1(a)に示した上記のような構成で
は、偏光素子102や偏光解消素子103の端面で反射
した不要光が顕微鏡の光軸AXに沿って進行する。この
ため、この不要光が試料像の結像に迷光として悪影響を
及ぼしてしまうおそれがある。
【0029】これに対して、本構成では、偏光板10
2,偏光解消板103の光線が透過する面の法線AXc
が、顕微鏡光学系(不図示)の光軸AXに対して略3.
5度だけ傾いている。このため、偏光板102等の端面
で反射した不要光を光学系外へ導くことができる。
【0030】図3(a),(b)は、上記と異なる構成
を有するフィルタースライダ301の構成を示す図であ
る。偏光板102と偏光解消板103と方位の方向を微
調整できる点が上記と異なる。その他の構成に関して
は、上記と同様であるので、上記と同じ符号をもって示
し、重複する説明は省略する。
【0031】本フィルタースライダ本体や偏光顕微鏡本
体に機械的な公差がある場合は、偏光板102等の方位
の方向を微小量だけ調整できるほうが望ましい場合があ
る。
【0032】フィルタースライダ301は、上述の調整
ができる構成に特徴がある。フィルタースライダ301
には、上記で述べた手順により偏光板102と偏光解消
板103とが取付けられている。そして、フィルタース
ライダ301に対してアーム303が光軸AXを中心に
して回転可能に支持されている。また、アーム303に
はホルダ302が固定されている。また、アーム303
には、調整の際に指標となる中空穴304が形成されて
いる。フィルタースライダ301には蓋305が取り付
けられ、ホルダ302の上方への動きを規制している。
この蓋305には、切欠き306が設けられている。そ
して、アーム303を光軸AXを中心に回転させたとき
に、中空穴304が切欠き306の位置にある状態を基
準位置とする。なお、指標に関する詳しい説明は後述す
る。
【0033】不図示の観察者はフィルタースライダ30
1から突出しているアーム303の端部303aを用い
て、アーム303を光軸AXを中心に回転させる。これ
により、偏光解消板103等の方位の方向を微小量変化
させることができる。
【0034】観察者は、アーム端部303aによりアー
ム303を回転させて偏光解消板103等の方位の方向
を微小量調整する。次に、固定用ねじ307を締める。
固定用ねじ307の先端部には固定板308が設けられ
ている。固定板308は、フィルタースライダ301に
ねじ309により固定されている。
【0035】従って、固定用ねじ307を締めると、固
定板308が撓み、アーム303を蓋305に押圧す
る。これにより、アーム303を固定することができ
る。
【0036】このように固定板308は、固定用ねじ3
07を締めるときのねじの回転がアーム303に伝わる
ことを防止する役割を有する。従来技術では、固定板3
08が存在していなかったので、ねじを締める際の回転
がアーム部に伝わっていた。このため、ねじを締めきっ
た際にアームが動いてしまうので十分な精度で微調整を
行うことが困難であった。この固定板308は、アーム
303側に撓むこと、ねじの押圧による変形がないこと
が望ましい。そこで、固定板308を構成する材料とし
て、厚さ0.1mm程度のばね用ステンレス板を使用す
ることが望ましい。
【0037】次に、指標について説明する。指標はフィ
ルタースライダ内での偏光板102等の方位の方向を微
調整する際の位置決めの目安として使用するものであ
る。
【0038】従来技術のフィルタースライダの指標部分
の概略構成を図6(a)〜(c)に示す。まず、フィル
タースライダの外装について説明する。光学系に使用す
る部品は、表面反射を抑えるため、艶消しの黒色とする
ことが多い。このため、従来は、図6(a),(b)に
示すように、艶消し黒色の表面に白色の指標線21を付
けていた。この指標線21は、彫刻工程により溝を形成
し、当該溝部分に白色の塗料を入れることで形成する。
従来このような構成の指標としている理由は、フィルタ
ースライダ11が顕微鏡のステージ下に置かれ、照明光
が届きにくい位置にあるため、視認性の良いことが求め
られるからである。また、一般に標本観察をする場合、
顕微鏡周囲の照明はあまり明るくしない。この点からも
視認性をより良くすることが必要である。従って、従来
は、艶消し黒色の表面に白色の指標線を描いていた。
【0039】しかし、従来技術の指標でも視認性は十分
ではなかった。このため、顕微鏡の使用者はフィルター
スライダ内の偏光板等の方位方向の微調整を円滑におこ
なうことができなかった。
【0040】そこで、本構成では、指標を以下の構成と
することでこの問題を解決している。フィルタースライ
ダ301は、上述のように表面反射を抑えるため、艶消
しの黒色としている。しかし、アーム303は、光学系
とは無関係であるため、外装は黒色でなくともよい。ア
ーム部分は一般にアルミニウムを材料として使用するた
め、アーム303の外装は、白色アルマイト、または艶
消し白色アルマイトとする。上述したように、蓋305
には、切欠き306が設けられている。そして、アーム
303を光軸AXを中心に回転させたときに、中空穴3
04が切欠き306の位置にある状態を基準位置とす
る。この構成により、観察者は黒色の蓋305の切欠き
306に、白色のアーム303に設けられた中空孔30
4が位置する状態を容易に認識することができる。よっ
て、偏光板102等の偏光方位の微調整を簡単に行うこ
とができる。
【0041】次に、本実施形態にかかるフィルタスライ
ダを備える顕微鏡について説明する。図4は、倒立型顕
微鏡401の構成を示す図である。透過用光源402か
らの光は、コンデンサレンズ403を通過して、ステー
ジ405上の標本404を照明する。対物レンズ406
は無限遠系光学系のため、第二対物レンズ407が顕微
鏡本体内に設けられている。この対物レンズ406は、
レボルバ408に取り付けられ、倍率を切り換えること
ができる。また、対物レンズ406は、レボルバ408
ごと、ハンドル409により、上下動する。
【0042】落射照明装置410は、落射照明光源41
1の光を、図示していない蛍光用フィルターカセットに
導き、対物レンズ406を通して、標本404を照明す
る。蛍光フィルターカセットは、フィルターカセット切
換部に支持され、切り換えられる。第二対物レンズ40
7で結ばれた像は、接眼レンズ413で肉眼観察され
る。そして、図示していないテレビカメラ、写真装置に
より記録される。
【0043】偏光観察、微分干渉観察をおこなう場合、
光源側にポラライザ414を置き、結像側にアナライザ
415を配置する。ポラライザ414とは、偏光板が備
えられ、光源からの光を直線偏光にする部分をいう。ま
た、アナライザとは、上記実施形態で説明した偏光板1
02と、偏光解消板103を組み合わせたものである。
図4では、透過タイプの配置を示している。図からも明
らかなように、アナライザ415は、顕微鏡側面から取
り付けられ、上方には、ステージ405や、フィルター
カセット切換部等が存在している。このように観察者か
ら認識しにくい位置にフィルタースライダが設けられ
る。
【0044】本実施形態にかかるフィルタースライダ
は、上記構成の指標とすることにより、観察者は容易に
偏光板等の方位の方向を微調整することができる。
【0045】また、顕微鏡の光学系において、フィルタ
ーは、どのような位置に入れても良いように考えること
もできる。しかし、フィルター表面には、細かいほこ
り、汚れが付着しており、それが結像に影響しないよう
に配置しなければならない。また、顕微鏡に使用する光
学素子及び接続部分の空間的配置等からフィルターの位
置、厚さが制限されてしまう。例えば、無限遠光学系採
用の顕微鏡の場合、対物レンズと第二対物レンズの間に
は、対物レンズ切換用のレボルバ、蛍光用カセット、本
実施形態にかかる偏光素子と偏光解消素子のフィルター
を配置する。倒立型顕微鏡の場合、第二対物レンズは顕
微鏡本体内部に置かれるため、蛍光用カセットと本体と
の狭い空間に、偏光素子と偏光解消素子とを配置しなけ
ればならない。上記各実施形態にかかるフィルタースラ
イダは光軸AX方向に沿った厚さが薄い構造であるた
め、配置できる空間の自由度を大きくすることができ
る。
【0046】また、本発明のフィルタースライダは、一
方向から光学素子を取付けることができる。従って、取
付け部の加工をフィルタースライダの一方向から行える
のでより容易にフィルタースライダを製造することがで
きる。また、本実施形態では、接着剤のみで光学素子と
取付け部を接合したが、例えば接合部材で接合し、かつ
接着剤で固定させたものでも良い。この構成でも、本発
明の通気孔により接着剤が容易に硬化する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡便な構成で、容易に製造できる顕微鏡用フィルタース
ライダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は第1実施形態にかかるフィル
タースライダの概略構成を示す図である。
【図2】(a),(b)はフィルタースライダの概略構
成を示す図である。
【図3】(a),(b)はフィルタースライダの概略構
成を示す図である。
【図4】本実施形態にかかるフィルタースライダを備え
る顕微鏡の構成を示す図である。
【図5】(a),(b),(c),(d)は従来技術の
フィルタースライダの構成を示す図である。
【図6】(a),(b),(c)は従来技術のフィルタ
ースライダの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11,101,201,301 フィルタースラ
イダ 2,102 偏光板 3,103 偏光解消板 4,104 第1取付部 5,105 シリコン系接着剤 6,106 枠 7,107 第2取付部 8,108 ゴム系溶剤型接着剤 21 指標線 109 通気孔 302 ホルダー 303 アーム 304 中空穴 305 蓋 306 切欠き 307 固定用ねじ 308 固定板 309 ねじ 401 顕微鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光学素子と第2の光学素子とを対
    向させて、取付け部材に接着固定した顕微鏡用フィルタ
    ースライダにおいて、 前記第1の光学素子と前記第2の光学素子との空間部を
    外部に連通させる通気孔を前記取付け部材に設けたこと
    を特徴とする顕微鏡用フィルタースライダ。
  2. 【請求項2】 前記第1の光学素子と前記第2の光学素
    子の取付け部は、前記顕微鏡用フィルタースライダの所
    定面に対して同一側に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の顕微鏡用フィルタースライダ。
JP2000361221A 2000-11-28 2000-11-28 顕微鏡用フィルタースライダ Withdrawn JP2002162568A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005031204A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Olympus Corp 偏光顕微鏡および調整方法

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JP2005031204A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Olympus Corp 偏光顕微鏡および調整方法

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