JP2002162484A - 時間長をディジタル量に変換する装置 - Google Patents

時間長をディジタル量に変換する装置

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JP2002162484A
JP2002162484A JP2001252061A JP2001252061A JP2002162484A JP 2002162484 A JP2002162484 A JP 2002162484A JP 2001252061 A JP2001252061 A JP 2001252061A JP 2001252061 A JP2001252061 A JP 2001252061A JP 2002162484 A JP2002162484 A JP 2002162484A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基準クロック信号の繰返し周期以下の細かさ
で、その繰返し周期以上の間隔の逐次入来信号の到達時
点を測定するシステムおよび方法をを提供する。 【解決方法】 基準クロック信号の繰返し周期よりも長
い間隔で逐次的に入来する信号の到達時点を、それら信
号の伝搬路を形成する(第1の粗遅延経路の中の複数の
粗遅延段の互いに異なる一つに各々が接続されている)
複数の精遅延経路内のノードの数を記録する。複数のレ
ジスタ18に精遅延経路19の各々の中のノードの電圧
を蓄積し、それら蓄積した電圧を複数の優先順位エンコ
ーダ21に供給して、信号のノードへの到達の時間優先
順位をエンコードする。遅延エンコーダ22が逐次的信
号のノードを通じた伝搬の限界を算定し、それら信号の
到達時点を表すTIME_STAMPを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概括的には電子回路
における時間長の測定に関し、より詳しくいうと基準ク
ロック信号を基準とした信号の到達時点を測定する装置
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】時間長−ディジタル量
変換器(TDC)は多数の電子回路において特定の事象
の発生の時点(例えば特定の信号の到達した時点)の測
定に用いられる。周知のTDCの一例を挙げると、二つ
の互いに異なる繰返し周期でコンデンサを充放電させる
方式のものがある。到達時点を測定すべき信号が到達す
ると、制御スイッチが閉じて電流源をコンデンサに接続
し充電する。クロック信号(クロック)サイクルの所定
数の経過ののち制御スイッチが開いて充電ずみのコンデ
ンサを第2の電流源により放電させる。信号の到達時点
はそれら二つの電流源の生ずる電流の比、および制御ス
イッチの開閉の間のクロック周期の数に比例する。二つ
の電流源の比が大きいほど到達時点測定の精度が高ま
る。
【0003】既知のTDCは信号の到達時点を高精度で
測定でいるが、動作速度は低い。上述の第1および第2
の電流源が例えば10maおよび1.6μaをそれぞれ生
じ、したがって両者間の電流比6000を仮定する。ま
た、基準クロックの周波数が400MHz(すなわち、ク
ロックパルスの繰返し周期は50nsec)とし、制御スイ
ッチは閉成のあと1クロック周期期間開くとする。この
条件の下では、TDCが信号の到達時点を測定するのに
300μsec(6000×50nsec)を要する。到達時
点測定の所要時間としては、これは長すぎて受入れ困難
であり、相互間の間隔300μsec以下の二つの信号の
到達時点の測定は不可能である。
【0004】したがって、基準クロック信号1周期分以
上互いにずれて逐次的に到達する複数の信号の到達時点
を基準クロック信号繰返し周期よりも高い分解能で測定
できるシステムおよび方法が必要とされている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によると、基準
クロック信号繰返し周期よりも長い間隔で互いに分離さ
れた逐次的信号の到達時点を時間長−ディジタル量変換
器(TDC)で記録する。この時間長−ディジタル量変
換器は、互いに直列接続したN個の粗遅延回路(この明
細書では粗遅延段とも呼ぶ)を含む第1の粗遅延経路
と、M個のノードを形成するように互いに直接に接続し
た(M−1)個の精遅延回路(精遅延段とも呼ぶ)を各
々が含むN個の精遅延経路とを含む。
【0006】第1の粗遅延経路の中のN個の粗遅延段の
各々の出力信号をN個の精遅延経路の中の互いに別の経
路の入力端子に加える。
【0007】この時間長−ディジタル量変換器は、逐次
的信号の基準クロックを基準とした到達時点の記録を、
精遅延経路の数および信号の通過した精遅延経路の各々
の中の精遅延段の数の計数によって行う。上記N個の精
遅延経路の各々による遅延時間は上記粗遅延段の各々に
よる遅延時間に等しい。
【0008】N個のMビットレジスタの互いに別の一つ
を上記精遅延経路の各々のM個のノードの各々に接続す
る。各レジスタビットは、測定対象の信号がそのレジス
タビット・接続先のノードを通過するか否かに応じて1
または0を蓄積する。
【0009】この時間長−ディジタル量変換器は、N個
の登録ずみ優先順位エンコーダの各々に接続され、粗遅
延経路および精遅延経路の中の信号の通過の限界を判定
し、信号の到達時点対応の時間刻印を発生する。
【0010】信号の到達そのものも到達時間とは別に記
録してフラッグ信号に表される。
【0011】互いに直列に接続したN個の粗遅延段を含
む第2の粗遅延経路は基準クロック信号を受けてそのク
ロック信号の遅延出力を生ずる。クロック信号とその遅
延出力とを、第2の粗遅延経路の中のN個の粗遅延段の
各々による遅延の制御により位相検波器で同相に維持す
る。クロック信号の位相がその遅延出力の位相よりもク
ロック信号のちょうど1周期分だけ進んでいる。
【0012】上記位相検波器は第1および第2の粗遅延
経路の中の粗遅延段の各々による遅延を互いに等しい値
に保ち、第2の粗遅延経路による信号遅延をクロック信
号周期に等しくする。
【0013】第1の粗遅延経路の中のN個の粗遅延段の
各々とその粗遅延段の関連の精遅延経路との間に配置し
たN個の精遅延バッファの互いに別の一つによって、別
の精遅延経路の同様に配置したノードによる信号遅延を
確実に実質同じにする精遅延経路の各々による遅延は粗
遅延段による遅延と実質的に同じである。
【0014】この時間長−ディジタル量変換器には、各
々が信号を受けて第1および第2の粗遅延経路の各々の
中の粗遅延段の別の一つおよびN個の精遅延バッファの
各々に供給する2N個の従バイアス回路をオプションと
して備えることもできる。
【0015】第1および第2の粗遅延経路、精遅延経
路、Mビットレジスタおよび登録ずみ優先順位エンコー
ダの各々で差動的にハイおよびロウの信号を用いて時間
長−ディジタル量変換器を差動的に動作させる実施例も
ある。上記Nが32に等しく、Mが8に等しく、800
MHzクロックを用いて分解能5psecで信号到達時間を記
録する時間長−ディジタル量変換器もある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一つの実施例に
よる時間長−ディジタル量変換器(TDC)10のブロ
ック図を示す。TDC10はクロック信号CLKの繰返
し周期期間内に生ずる信号EDGEの遷移の到達時点を
算定する。
【0017】この明細書において各参照数字の下付き符
号はその参照数字が表す構成要素の索引番号を示す。例
えば、参照数字12は索引番号3を有する構成要素1
2を指す。
【0018】TDC10は、32個の粗遅延回路(粗遅
延段ともいう)と、各々が7個の精遅延段を含む32個
の精遅延経路と、64個の従バイアス回路と、32個の
精遅延バッファと、32個の8ビットレジスタと、AN
Dゲートと、32個の優先順位エンコーダと、遅延エン
コーダとを各々が後述のとおり含む二つの粗遅延経路を
含む。
【0019】図1を参照すると、参照数字12、12
、・・・、1232で示した32個の粗遅延段12を互
いに直列に接続してTDC10内で粗遅延経路13(経
路13)を形成している。図1は粗遅延経路13の中の
三つの上記粗遅延段12、12および12だけを
示している。これら粗遅延段12の各々は入力端子Iお
よびC並びに出力端子Oを備える。
【0020】クロック信号CLKを遅延経路13の中の
粗遅延段12の入力端子Iに加える。周知の位相検波
器14の入力端子Iに接続した出力端子Oに信号CL
K_delayを生ずる粗遅延段を除き、経路13内の
各粗遅延段12の出力端子Oは粗遅延段12i+1
入力端子Iに接続してある。例えば、粗遅延段12
出力端子Oは粗遅延段の入力端子Iに接続し、粗遅延段
12の出力端子Oは粗遅延段12(図示してない)
の入力端子に接続し、以下同様とする。図1を参照する
と、参照数字15、15、・・・、1532で示した
32個の互いに同一の従バイアス回路15は位相検波器
14の出力端子Oに生じた信号V を受ける。これら従
バイアス回路15(iは1乃至32の整数)の各々は
出力信号を遅延経路13の中の粗遅延段12に供給す
る。それら従バイアス回路のうちの三つ15、15
および15が図1に示してある。例えば、従バイアス
回路15の出力端子Oの信号を粗遅延段12の入力
端子Cに加え、以下同様とする。信号CLKは位相検波
器14の入力端子Iにも加える。位相検波器14の出
力端子Oに生じた信号VQを上記32個の従バイアス回
路15の入力端子Iに加える。
【0021】参照数字12、12、・・・、1232
で示した32個の互いに同一の粗遅延段12を互いに直
列に接続して粗遅延経路16(経路16)を形成する。
図1は経路16の中の三つのそれら粗遅延段12、1
および12を示す。なお、粗遅延段1233は遅
延経路16の一部ではなく、遅延経路16中の粗遅延段
1232の出力端子Oで見た負荷を遅延経路13の中の
粗遅延段1232で見た負荷に整合させる目的で設けた
ものである。この負荷整合により、経路13および16
の粗遅延段1232の遅延を実質的に等しくする。
【0022】信号CLKを基準としてTDC10で到達
時点を記録する対象の信号EDGEを遅延経路16の中
の粗遅延段12の入力端子Iに加える。遅延経路16
の中の各粗遅延段12の出力端子Oを粗遅延経路16
の中の粗遅延段12i+1の入力端子Iに接続する。例
えば、粗遅延段12の出力端子Oを粗遅延段12
入力端子Iに接続し、粗遅延第1231の出力端子Oを
粗遅延段1232(図1に示していない)の入力端子I
に接続する。
【0023】図1を参照すると、遅延経路16の中の各
粗遅延段12の入力端子Cには上述の従バイアス回路
15(iは1乃至32)の出力端子Oを接続してあ
る。例えば、遅延経路16の中の粗遅延段12の入力
端子Cには従バイアス回路15 の出力端子Oが接続し
てあり、遅延経路16の中の粗遅延段1232の入力端
子Cには従バイアス回路1532の出力端子Oが接続し
てある。
【0024】TDC10は参照数字17、17、・・
・、1732に示した32個の精遅延バッファ12をさ
らに備え、それら三つのバッファ17、17および
17 を図1に示す。これら32個の精遅延バッファ1
7の各々は二つの入力端子IおよびC並びに出力端子O
を備える。各遅延バッファ17の入力端子Iには遅延
経路16の中の粗遅延段12(iは1乃至32)の出
力端子Oを接続する。例えば、精遅延バッファ17
入力端子Iは遅延経路16の中の粗遅延段12の出力
端子Oを接続し、精遅延バッファ17の入力端子Iに
は遅延経路16の中の粗遅延段12の出力端子Oを接
続する。
【0025】TDC10は参照数字15、15、・・
・、1532で示した32個の互いに同一の従バイアス
回路15をさらに備える。各従バイアス回路15
i+32は精遅延バッファ17(iは1乃至32)の
入力端子Iに接続した出力端子Oを有する。三つのそれ
ら従バイアス回路1533、1534および1564
図1に示す。図1に見られるとおり、従バイアス回路1
33の出力端子Oを精遅延バッファ17の入力端子
Cに接続し、従バイアス回路34の出力端子Oを精遅延
バッファ17の入力端子Cに接続し、以下同様とす
る。各従バイアス回路15の入力端子Iは位相検波器1
4の出力端子Oに生じた信号VQを受ける。
【0026】TDC10は参照数字18、18、・・
・、1832で示した32個の8ビットレジスタをさら
に備え、三つのそれらレジスタ18、18および1
を図1には示してある。信号CLKをレジスタ18
の各々のクロック入力端子Cに加える。
【0027】TDC10は参照数字19、19、・・
・、1932で示した32個の精遅延経路をさらに備
え、三つのそれら精遅延経路19、19および19
を図1には示してある。各精遅延経路19は8ビッ
トレジスタ18に接続すると共に、精遅延バッファ1
に接続する。図示の単純化のために、図1では各精
遅延経路19iが七つの精遅延段20と、各々をレジス
タ18の入力ビット0−7の別の一つの接続した八つ
のノード27とを備えるものとして示してある。各遅延
経路19の概略図は図7に示し後述する。図1に示すと
おり、例えば精遅延経路19の八つのノード27の各
々をレジスタ18の入力ビット0−7の互いに別の一
つに接続し、精遅延経路1932の八つのノード27の
各々をレジスタ1832の入力ビット0−7の互いに別
の一つに接続する。
【0028】各精遅延経路19の入力端子Iには精遅
延バッファ17の出力端子Oを接続する。例えば、精
遅延経路19の入力端子Iには精遅延バッファ17
の出力端子Oを接続し、精遅延経路1932の入力端子
Iには精遅延バッファ17 の出力端子Oを接続す
る。
【0029】TDC10は参照数字21、21、・・
・、2132で示した32個の登録ずみ優先順位エンコ
ーダをさらに備え、三つのそれらエンコーダ21、2
および2132を図1には示してある。各登録済み
優先順位エンコーダ21はレジスタ18に接続して
あり、そのレジスタ18から8ビット信号を受ける。
例えば、登録ずみ優先順位エンコーダ21はレジスタ
18に接続された8ビット信号を受け、登録ずみ優先
順位エンコーダ2132はレジスタ1832に接続され
て8ビット信号を受ける。各登録ずみ優先順位エンコー
ダ21はその出力端子O、OおよびOに3ビット
信号を生ずる。
【0030】TDC10は二入力ANDゲート23をさ
らに備え、その非反転入力端子Iには信号EDGEを
加え、反転入力端子Iは精遅延バッファ1732の出
力端子Oに接続する。
【0031】TDC10は97個の入力端子I乃至I
96と9個の出力端子O乃至Oとを有する遅延エン
コーダ22をさらに備える。遅延デコーダ22はAND
ゲート23からの出力信号を受けてその出力端子O
信号EDGE_FLAGを生ずる。この信号EDGE_
FLAGは信号EDGEの遷移が検出されたときセット
状態になる。遅延エンコーダ22は32個の登録ずみ優
先順位エンコーダ21の各々から3ビット信号を併せて
受け、それに応答してその出力端子O乃至O に信号
TIME_STAMPを生ずる。この信号TIME_S
TAMPが、信号CLKを基準とした信号EDGEの遷
移の到達時点を表示する。
【0032】上記信号EDGEおよびCLKは両方とも
差動的ハイの信号とロウの信号とからそれぞれ構成され
る(図1には示してない)。したがって、遅延経路13
および16の中の粗遅延段12、精遅延経路19、精遅
延バッファ17およびレジスタ18の各々が受けて発生
する信号も差動型である。この発明の上記以外の実施例
ではこの差動型信号を用いる場合もあり用いない場合も
ある。TDC10の動作を次に述べる。
【0033】遅延経路13による遅延を信号CLKの1
繰返し周期に等しくなるように選ぶ。したがって、信号
CLK_delayは信号CLKよりもその信号CLK
の1繰返し周期だけ遅れる。これら信号CLKおよびC
LK_delayを慣用の位相検波器14により同相に
保つ。
【0034】これら信号CLKおよびCLK_dela
yが同相である場合は、電圧信号VQはその中心値(す
なわち、信号CLKおよびCLK_delayが同相の
場合の信号VQの電圧値)を維持する。位相検波器14
はこれら信号CLKおよびCLK_delayの位相の
不一致を検出すると信号VQの電圧レベルを変動させ
る。従バイアス回路15の各々は信号VQの電圧レベル
の変動に応答してその出力信号VRの電圧レベルを変動
させ、遅延経路13の中の関連の粗遅延段12を通過す
ることによる遅延をそれによって変動させ、信号CLK
およびCLK_delayの位相を一致に引き込む。
【0035】各従バイアス回路15は信号VQを受ける
と共に信号VRを生じて、信号VQによる駆動対象の容
量性負荷の大きさを減らす。また、各従バイアス回路1
5は接続先の精遅延バッファを位相検波器14から分離
し、それによって信号VQへの混入雑音の量を最小にす
る。
【0036】信号CLKの位相が信号CLK_dela
yyよりも進んだ場合は、信号VQの電圧レベル、した
がって信号VRの電圧レベルが中心値よりも高くなって
遅延経路13を通じた遅延を減らし、それによって両信
号の位相を一致させる。信号CLKの位相が信号CLK
_delayよりも遅れた場合は、信号VQの電圧レベ
ル、したがって信号VRの電圧レベルが中心値よりも低
くなって遅延経路13による遅延を大きくし、それによ
って両信号の位相を一致させる。
【0037】遅延経路16を通じた遅延は次の理由によ
り信号CLKの1繰返し周期に等しい。第1に、遅延経
路13および16の各々は互いに直列接続した32個の
互いに同一の粗遅延段12から成る。第2に、各粗遅延
段12を通じた遅延は、各々が電圧信号VQを受けて電
圧信号VRを発生する互いに同一の従バイアス回路15
で制御される。すなわち、遅延経路13および16の両
方の中の各粗遅延段12を通じた遅延をこれら従バイア
ス回路15が協動して実質的に等しい値に引き込む。第
3に、遅延経路13の中の各粗遅延段12の物理的配置
(図示してない)は遅延経路16の中のそれと同一であ
る。さらに、図1から理解されるとおり、粗遅延段12
33は粗遅延段1232の出力端子Oに接続してあり、
遅延経路16の中の粗遅延段1232から見た負荷の
量、したがって粗遅延段1232を通じた遅延の量が遅
延経路13の中の粗遅延段1232から見たそれと一致
するのである。
【0038】信号EDGEの遷移が遅延経路16の中の
各粗遅延段12を伝搬する際に各精遅延バッファ17お
よび各精遅延経路19を伝搬し、8ビットレジスタ18
の入力端子(すなわち入力ビット)に到達する。粗遅延
経路16および精遅延経路19を通じた信号EDGEの
遷移の伝搬の限界は、信号CLKに生ずる後続の遷移を
基準とした信号EDGEの遷移の到達時点で定まる。こ
れら信号EDGEおよびCLKの遷移の間の時間長が大
きいほど、粗遅延経路16および粗遅延経路19を通じ
た信号EDGEの遷移の伝搬の限界が大きくなる。
【0039】図1から理解されるとおり、信号EDGE
の遷移は、例えば遅延経路16の中の粗遅延段12
通じ精遅延バッファ17を通じて伝搬したのち、レジ
スタ18の入力ビット0乃至7にそれぞれ現れる。各
精遅延経路19はそこを通過することによる遅延が単一
粗遅延段12による遅延と一致するように選ぶ。したが
って、二つの互いに異なるレジスタ18および18
は、信号EDGEの遷移の遅延出力を(j−i)個の粗
遅延段12による遅延に等しい時間長のあと、同一入力
端子に受ける。例えば、レジスタ18および18
例えば入力ビット6に信号EDGEの遷移が到達する時
間的ずれの大きさは二つの(すなわち5−3)粗遅延段
12による遅延(すなわち、遅延経路16の粗遅延段1
および12による遅延。図3には示してない)に
等しい。
【0040】したがって、信号CLKを基準として信号
EDGEの遷移の到達時点に応じ、またTDC10内部
における信号EDGEの伝搬に沿ったレジスタの一に応
じて、レジスタ18の入力ビットの全部が信号EDGE
の遷移の遅延出力を受けたり、一部が受けたり、全然受
けなかったりする。
【0041】信号EDGEの遷移が信号CLKにロウか
らハイへの(またはハイからロウへの)遷移が現れる前
に現れた場合は、2進符号1をレジスタ18の入力ビッ
トに蓄積する。逆に、信号EDGEの遷移が信号CLK
のロウからハイへの(またはハイからロウへの)遷移の
前にレジスタ18の入力ビットに現れなかった場合は、
2進符号0をレジスタ18の入力ビットに蓄積する。
【0042】したがって、この実施例によると、信号E
DGEの遷移の伝搬の限界に応じて、次の二つの状態の
どちらかが生ずる。第1の状態は、TDC10の中のレ
ジスタ18の全てが「11111111」(16進数の
‘FF’)または「00000000」(16進数の
‘00’)を含んでいる状態である。第2の状態は、レ
ジスタ18の一つが16進数‘FF’または‘00’を
含んでいる状態である。第1の状態では、16進数‘F
F’を含んだ最大索引番号のレジスタ18が、粗遅延経
路16および精遅延経路19を通じた信号EDGEの遷
移の伝搬の限界を記録する。第2の状態では、16進数
‘FF’または‘00’以外の16進数を含んだレジス
タ18が、粗遅延経路16および精遅延経路19を通じ
た信号EDGEの遷移の伝搬の限界を記録する。
【0043】例えば、信号EDGEの遷移が遅延経路1
6の粗遅延段12、12および12を通じるとと
もに精遅延経路19、19および19を通じて、
次のCLK信号遷移の前に伝搬するものと仮定する。す
なわち、次のCLK信号遷移の到達の前に信号EDGE
遷移がレジスタ18、18および18の八つの入
力ビットすべてに到達し、後続のレジスタ18の入力
ビットのいずれにも伝搬しないと仮定する。その場合、
レジスタ18、18および18の各々は16進数
‘FF’を蓄積し、レジスタ18乃至1832の各々
は16進数‘00’を蓄積する。すなわち、上述の例で
は、信号EDGEの遷移は次のCLK信号の到達の前に
レジスタ18のビット7(すなわち8番目のビット)
までは伝搬するがレジスタ18のビット0には到達で
きない。したがって、レジスタ18は信号EDGEの
遷移の到達時点を記録しており、その時点を特定でき
る。
【0044】もう一つの例として、信号EDGEの遷移
がレジスタ18、18および18の八つの入力ビ
ットすべてに到達するとともにレジスタ18の入力ビ
ット0、1、2、3および4に到達するもののレジスタ
18のビット5、6および7には到達しないものと仮
定する。その場合、レジスタ18、18および18
の各々は16進数‘FF’を蓄積し、レジスタ18
は2進数「00011111」または16進数‘IF’
を蓄積するものの、それら以外のレジスタ、すなわちレ
ジスタ18乃至1832は16進数‘00’を蓄積す
る。したがって、この例ではレジスタ18が記録して
いるので信号EDGEの遷移の到達時点を特定できる。
【0045】図1から理解されるとおり、各レジスタ1
は蓄積した2進符号を蓄積ずみ優先順位エンコーダ
21に供給する。例えば、レジスタ18は自身に蓄
積した2進データを登録ずみ優先順位エンコーダ21
に供給し、レジスタ1832は自身に蓄積した2進デー
タを登録ずみ優先順位エンコーダ2132に供給する。
各登録済み優先順位エンコーダ21は組合せ優先順位エ
ンコーダを備え、そのエンコーダの3ビット出力信号を
登録ずみ優先順位エンコーダの3ビットレジスタに蓄積
する(図5参照)。優先順位エンコーダは当業者に周知
である。優先順位エンコーダは、入力信号の二つ以上が
同時に1に等しい場合に最も上位の桁位置の入力にエン
コーダ出力信号発生の際の優先権を与えるように動作す
る。表1は各登録ずみ優先順位エンコーダ21による真
数表を示す。
【0046】
【表1】 表1によると、レジスタ18のビット7(最上位ビッ
トMSB)が1である場合は、登録ずみ優先順位エンコ
ーダ21の出力信号O、O、Oは全部1に等し
い。しかし、レジスタ18のビットO(最下位ビット
LSB)が0である場合は、エンコーダ21の出力信
号O、O、Oは全部0に等しい。したがって、登
録ずみ優先順位エンコーダ21の出力端子における2
進数「111」は信号EDGE遷移のレジスタ18
全入力ビット0−7への到達およびそれに続く蓄積を示
す。これと対照的に、登録ずみ優先順位エンコーダ21
の出力端子における2進数「000」はレジスタ18
のLSBに到達しなかった信号EDGE遷移を示す。
レジスタ18が16進数‘FF’または‘00’以外
の値を蓄積すると、登録ずみ優先順位エンコーダ21
はその出力端子に「111」または「000」以外の2
進値を生ずる。
【0047】したがって、各レジスタ18iが16進数
‘FF’または‘00’を蓄積する場合は、2進値出力
「111」を生ずる索引番号の最も大きい登録ずみ優先
順位エンコーダ21が信号EDGE遷移のクロック信
号CLK基準の到達時点を特定する。一方、レジスタ1
が‘FF’または‘00’以外の16進数を蓄積す
る場合は、登録ずみ優先順位エンコーダ21が信号E
DGE遷移のクロック信号CLK基準の到達時点を特定
する。例えば、登録ずみ優先順位エンコーダ21乃至
21の各々が2進数値出力「111」を有し、エンコ
ーダ21乃至2132の各々が2進値出力「000」
を有すると仮定する。さらに、登録ずみ優先順位エンコ
ーダ21が例えば2進値出力「101」を有すると仮
定する。その場合、信号CLKを基準とした信号EDG
E遷移の到達時間はエンコーダ21が特定する。
【0048】上述の登録ずみ優先順位エンコーダ21の
各々の出力信号を、97個の入力端子I乃至I96
よび9個の出力端子O乃至Oを備える遅延エンコー
ダ22に供給する。信号TIME_STAMPの8ビッ
トは遅延エンコーダ22の出力端子O乃至Oから供
給する。ANDゲート23の出力信号は遅延エンコーダ
22の出力端子Oに得られる信号EDGE_FLAG
に移される。
【0049】遅延エンコーダ22の論理ブロック図を図
9に示す。遅延エンコーダ22は32個の三入力ORゲ
ート200乃至20031と、32ビット−5ビット
優先順位エンコーダ210と、三つのマルチプレクサ2
20と、三つの1ビットレジスタ230乃至230
と、5ビットレジスタ240とを備える。各ORゲート
200は登録ずみ優先順位エンコーダ21からの入
力信号を受ける。各ORゲート200の出力信号を優先
順位エンコーダ210の32個の入力端子の互いに異な
る一つに加える。優先順位エンコーダ210の出力端子
をマルチプレクサ220、220および220
選択端子S、S、S、S、Sに接続し、これ
らマルチプレクサの出力端子をレジスタ230、23
および230のデータ端子Dにそれぞれ接続す
る。優先順位エンコーダ210の五つの出力端子を5ビ
ットレジスタ240のデータ端子D乃至Dにそれぞ
れ接続する。レジスタ230、230および230
のQ出力端子は優先順位エンコーダ22の出力端子O
、OおよびOに信号を供給する。レジスタ240
の出力端子は優先順位エンコーダ22の出力端子O
至Oに信号を供給する。遅延エンコーダ22は、信号
EDGE遷移の到達時点を上述のとおり特定した登録ず
み優先順位エンコーダ21の索引番号および出力信号を
供給する。この到達時点を特定した優先順位エンコーダ
21の出力信号を遅延エンコーダ22の出力端子O
至Oに供給し、同じエンコーダ21の出力信号を遅延
エンコーダ22の出力端子O乃至Oに供給する。遅
延エンコーダ22の動作例を次に述べる。
【0050】登録ずみ優先順位エンコーダ21乃至2
の各々が2進値「111」をエンコード出力し、登
録ずみ優先順位エンコーダ21乃至2132が「00
0」をエンコード出力するものと仮定する。この場合、
遅延エンコーダ22は2進値「00100」、すなわち
出力信号「111」を有する索引番号の最も大きい優先
順位エンコーダ21の2進表示索引である2進値をその
出力端子O乃至0に生ずる。優先順位エンコーダ2
の2進出力信号「111」は遅延エンコーダ22の
出力信号O乃至Oとして現れる。したがって、上述
の例では信号TIME_STAMPは2進値「0010
0111」を有する。その結果、この例では、信号ED
GE遷移の到達時点は信号CLKの後続の遷移の生起よ
りも信号CLKの繰返し周期の(39/256)倍だけ前の
時点である。この例から理解されるとおり、この発明の
TDC10は、信号EDGE遷移の到達時点をクロック
繰返し周期の(1/256)倍の分解能で記録する。
【0051】もう一つの例として、登録ずみ優先順位エ
ンコーダ21(図1に示してない)が「101」をエ
ンコード出力し、登録ずみ優先順位エンコーダ21
至21の各々が「111」をエンコード出力し、登録
ずみ優先順位エンコーダ21 乃至2132の各々が
「000」をエンコード出力するものとする。この場
合、信号TIME_STAMPは2進値「001111
01」を有し、この値の上位5ビットは2進値7(すな
わち、優先順位エンコーダ21の索引番号は7)で下
位3ビットが登録ずみ優先順位エンコーダ21の2進
信号出力を表示する。したがって、この例では、信号E
DGE遷移の到達時点は信号CLKの後続の遷移の生起
よりも信号CLKの繰返し周期の(61/256)倍だけ前
の時点である。
【0052】信号TIME_STAMPは信号EDGE
の遷移の到達時点を表示するが、遅延エンコーダ22の
出力端子Oに供給される信号EDGE_FLAGは信
号EDGEの遷移の生起を検出する。
【0053】図1を参照すると、2入力ANDゲート2
3は信号EDGEをその非反転入力端子Iに受け、精
遅延バッファ1732の出力端子Oに生じた信号を反転
入力端子Iに受ける。ANDゲート23は信号EDG
Eの遷移の生起を検出し、その検出出力を後述のとおり
遅延エンコーダ22の入力端子I96に供給する。
【0054】信号EDGEの遷移がロウからハイへの遷
移である場合は遷移生起後のハイのレベルの信号をAN
Dゲート23の入力端子Iに直ちに供給する。しか
し、このハイレベルの信号はANDゲート23の入力端
子Iへの到達前に遅延経路16および遅延バッファ1
32を伝搬しなければならない。したがって、AND
ゲート23の反転入力端子Iは遅延経路16および遅
延バッファ1732による遅延で設定された時間長の経
過後にハイのレベルの信号を受け、ANDゲート23の
非反転入力端子Iはその時間長の前にハイのレベルの
信号を受けるので、ANDゲート23の出力信号Oは0
から1に変化し、信号EDGEにロウからハイへの遷移
が生起したことを示す。このロウからハイへの遷移がA
NDゲート23の入力端子Iに到達すると、ANDゲ
ート23の出力信号は0に戻る。
【0055】図1から理解されるとおり、クロック信号
CLKはレジスタ18、登録ずみ優先順位エンコーダ2
1および遅延エンコーダ22の各々のクロック入力端子
Cに供給する。
【0056】信号EDGEの上記ロウからハイへの遷移
のあとの信号CLKの最初のロウからハイへの遷移で、
各レジスタ18の入力ビットでの生起信号を蓄積しその
レジスタ18関連の登録ずみ優先順位エンコーダ21に
供給する。
【0057】信号EDGEの上記ロウからハイへの遷移
のあとの信号CLKの2番目のロウからハイへの遷移
で、登録ずみ優先順位エンコーダ21の各々の組み合わ
せ論理(すなわち優先順位機能を実現する論理)でエン
コードした信号をその優先順位エンコーダの3ビットレ
ジスタに蓄積し遅延エンコーダ22の入力端子I乃至
95に供給する。信号CLKに2番目の遷移が生起す
る前にANDゲート23は信号EDGE遷移の検出出力
を遅延エンコーダ22の入力端子I96に供給する。
【0058】信号EDGEの上記ロウからハイへの遷移
のあとの信号CLKの3番目の遷移の時点で8ビット信
号TIME_STAMPおよび信号EDGE_FLAG
を遅延エンコーダ22の出力端子O乃至OおよびO
にそれぞれ供給する。すなわち、信号EDGEのロウ
−ハイ遷移(またはハイ−ロウ遷移)のあとの信号CL
Kの3番目の遷移で、信号EDGE_FLAGは信号E
DGEの遷移の生起を検出し、信号TIME_STAM
Pは信号CLKを基準とした検出遷移の到達時点を供給
する。
【0059】図2は遅延経路13および16に用いてあ
る既知の粗遅延段12の概略図を示す。各遅延段21は
入力端子IおよびIに一対の差動信号を受け、出力端
子OおよびOに一対の差動信号を生ずる。バイポーラ
トランジスタ40、41のベース電極を上記端子Iおよ
びIにそれぞれ接続し、コレクタ電極を抵抗器42お
よび43の第1の端子に接続する。これら抵抗器42お
よび43の各々の第2の端子は電圧源VCCに接続す
る。トランジスタ40および41のエミッタ電極にバイ
ポーラトランジスタ44のコレクタ電極に接続し、その
トランジスタ44のエミッタ電極は第2の端子を電圧源
EEに接続したトランジスタ45の第1の端子に接続
する。各粗遅延段12の入力端子I、Iに加えた差動
信号と出力端子O、Oに発生した差動信号との間の遅
延をトランジスタ44、すなわちベースを粗遅延段12
の入力端子Cに接続したトランジスタ44のベース電極
に加えた電圧信号で制御する。
【0060】図3は各従バイアス回路15の概略図であ
る。周知の従バイアス回路15はバイポーラトランジス
タ50と抵抗器51とを備える。エミッタフォロワ回路
で構成できる従バイアス回路15はトランジスタ50の
ベース電極に信号VQを受けてエミッタ電極に電圧信号
VRを発生する。信号VRの電圧レベルはトランジスタ
50のベースエミッタ間電圧(Vbe)だけ信号VQの
電圧レベルよりも低い。
【0061】図1乃至図3を併せて参照すると、トラン
ジスタ50のエミッタ電極における信号VRの電圧レベ
ルはそのトランジスタ50のベース電極への信号VQの
電圧レベルに追従する。したがって、信号VQの電圧の
増減には信号VRの電圧の同じ増減が追従する。例え
ば、信号CLKの位相が信号CLK_delayよりも
遅れると、それに伴って位相検波器14で生ずる信号V
Qの電圧レベルの低下は信号VRの電圧レベルにも生ず
る。図2の粗遅延段12の入力端子Cに加えられた信号
VRの低下は図2のトランジスタ44のベースエミッタ
間電圧を低下させ、各遅延段12経由の電流をそれに対
応して減少させる。遅延段12経由の電流の減少は遅延
経路13および16による遅延を増加させる。すなわ
ち、信号CLKが初めに信号CLK_delayよりも
遅れていたとすると、各粗遅延段12を流れる電流の総
量の減少が、各粗遅延段12の入力端子I、Iへの信
号の印加時点と出力端子O、Oへの信号の出力時点と
の間の遅延を増加させ、信号CLKと信号CLK_de
layとを同相にする。
【0062】同様に、信号CLKの位相が初めに信号C
LK_delayよりも進んでいたとすると、信号VQ
およびVRの電圧レベルが上がり、各粗遅延段12を通
じた電流を増加させ、それによって各遅延段12による
遅延を減らし信号CLKおよびCLK_delayを同
相にする。
【0063】図4は各精遅延バッファ17の周知の回路
図である。各精遅延バッファ17は電圧源VCCおよび
VEEに接続した抵抗器62、63、65およびトラン
ジスタ60、61、64を含む。抵抗器62は電圧源V
CCとトランジスタ60のコレクタ電極との間に接続す
る。抵抗器63は電圧源VCCとトランジスタ61のコ
レクタ電極との間に接続する。トランジスタ48および
50のベース電極は精遅延バッファ17の入力端子Iお
よびIにそれぞれ接続する。トランジスタ60および
61のエミッタ電極は、信号VRをベース電極に受けエ
ミッタ電極を抵抗器65の第1の端子に接続したトラン
ジスタ62のコレクタ電極に接続する。抵抗器54の第
2の端子は電圧源VEEに接続する。
【0064】信号VRはトランジスタ64のベース電圧
を制御して、エミッタ結合対による精遅延バッファ17
経由の電流量を変化させ、精遅延バッファ17による利
得および遅延量を制御する。信号VRの電圧レベルが高
いほど精遅延バッファの利得は大きく、入力端子I、I
への差動信号の電圧遷移と出力端子O、Oからの差
動信号の電圧遷移との間の時間幅が小さくなる。
【0065】図5は登録ずみの優先順位エンコーダ21
に接続した8ビットレジスタ18に接続した遅延経路1
9の拡大概略図である。図1の場合と同様に図5は差動
信号の利用を示しておらず、したがって各遅延経路19
は七つの遅延段20と8ビットレジスタ18の互いに別
の入力端子に各々が接続された八つのノードとを備える
ものとして示してある。各精遅延バッファ19のより詳
しい回路図を図7に示す。
【0066】各8ビットレジスタ18は周知の1ビット
ECL(エミッタ結合論理)レジスタ30(図6に詳細
に図示)を備える。図示を単純にするために、図5の各
ECLレジスタ30は各単一のデータ端子D、クロック
端子Cおよび出力端子Qを備えるものとして示してあ
る。しかし、図6に見られるとおり、ECLレジスタ3
0のこれら端子D、CおよびQの各々は差動ハイまたは
ロウ信号を受ける二つの端子を含む。また、各ECLレ
ジスタ30のデータ入力端子DおよびDは一対の差動
信号を受けるので、図5(図1と同じ)の精遅延経路1
9の中の各ノード27は、図7に関連づけて詳細に後述
するとおり、端子Dに差動ロウ(またはハイ)信号を供
給する第1のノードと端子Dは差動ハイ(またはロ
ウ)信号を供給する第2のノードとから成る一対のノー
ド(図5には示してない)を含む。
【0067】図5を参照すると、各登録ずみ優先順位エ
ンコーダ21は上述の表1に従って優先順位エンコード
機能を発揮する組合わせ論理24と3ビット25とを含
む。各3ビットレジスタ25は三つの1ビットECLレ
ジスタ30を含む。組合せ論理24の出力端子D、D
、Dはレジスタ25のビット0、1および2に信号
をそれぞれ供給する。信号CLKは各レジスタ25の各
ECLレジスタ30のクロック入力端子Cにクロック信
号を供給する。なお、図5において組合せ論理24の出
力端子O、0および0に供給される信号の各々は
差動信号であるが図示の簡略化のためにその形には図示
してない。
【0068】図6は登録ずみ優先順位エンコーダ21の
各8ビットレジスタ18および各3ビットレジスタ25
に用いてある周知のECLレジスタ30の回路図を示す
(図5参照)。ECL30は差動的に動作し、したがっ
て一対のデータ端子(D、D )、一対のクロック端子
(C、C)および一対の出力端子(Q、Q)を含
む。信号VQ(図1および図2には示してない)はEC
Lレジスタ30の利得、すなわち動作速度を制御する。
信号VQのファンアウトを上げるように、図6に示すと
おり、ECLレジスタ30に周知の従バイアス回路15
を備える実施例もある。ECLレジスタ30の動作は当
業者に周知である。
【0069】図7は粗遅延バッファ17および従バイア
ス15に接続した精遅延経路19の回路図である。各精
遅延経路19は二つの抵抗・トランジスタ脚70および
90(以下脚70および90と呼ぶ)を含む。脚70
は、ノードPおよびPの間に接続した抵抗器72
(各ノードの右下付0、1、・・・はそのノードの索引番
号)と、ノードPおよびPの間に接続した抵抗器7
3と、ノードPおよびP の間に接続した抵抗器74
と、ノードPおよびPの間に接続した抵抗器75
と、ノードPおよびPの間に接続した抵抗器76
と、ノードPおよびP の間に接続した抵抗器77
と、抵抗器6および7の間に接続した抵抗器78とを含
む。また、脚70はバイポーラトランジスタ71および
79並びに抵抗器80を含む。トランジスタ71のコレ
クタ、ベースおよびエミッタ電極は、電圧源VCC、遅
延バッファ17の出力端子OおよびノードPにそれ
ぞれ接続してある。トランジスタ79のベース電極は従
バイアス15(図1参照)の信号VRを受ける。トラン
ジスタ79のコレクタ電極およびエミッタ電極はノード
と抵抗器80の第1の端子にそれぞれ接続してあ
る。抵抗器80の第2の端子は電圧源VEEに接続す
る。
【0070】脚90はノードNおよびNの間に接続
した抵抗器92と、ノードNおよびNの間に接続し
た抵抗器93と、ノードNおよびNの間に接続した
抵抗器94と、ノードNおよびNの間に接続した抵
抗器95と、ノードNおよびNの間に接続した抵抗
器96と、ノードNおよびNの間に接続した抵抗器
97と、ノードNおよびNの間に接続した抵抗器9
8とを含む。また、脚90はバイポーラトランジスタ9
1および99並びに抵抗器100も含む。脚70の抵抗
器72乃至78および脚90の抵抗器92乃至98の各
々は互いに同一の抵抗値を有する。トランジスタ91の
コレクタ電極、ベース電極およびエミッタ電極は電圧源
VCC、遅延バッファ17の出力端子OおよびノードN
にそれぞれ接続してある。トランジスタ99のベース
電極は従バイアス15から信号VRを受ける。トランジ
スタ99のコレクタ電極およびエミッタ電極はノードN
および抵抗器100の第1の端子にそれぞれ接続して
ある。抵抗器100の第2の端子は電圧源VEEに接続
してある。上述のとおり、単純化のために脚70および
90で同一の索引番号を付けた各二つのノードを図1お
よび図5では単一のノード27として示してある。例え
ば、ノードPおよびNは単一のノード27として示
してあり、同様に、例えばノードPおよびNはもう
一つのノード27として示してある。
【0071】各遅延経路19の脚70のノードP
至Pはレジスタ18のECLレジスタ30の互いに
別の一つの入力端子Dにそれぞれ接続してある(図1、
図5、図6および図7参照)。例えば、精遅延経路19
のノードPはレジスタ18のビット0を構成する
ECLレジスタ30のD入力端子に接続し、精遅延経路
19のノードPはレジスタ18のビット7を構成
するECLレジスタ30のD入力端子に接続する。同様
に、各精遅延経路19の脚90のノードN乃至N
はレジスタ18のECLレジスタ30の互いに別の一
つの入力端子D にそれぞれ接続してある。脚70およ
び90の中で同じ索引番号を付けたノード(例えばノー
ドPおよびN)は同じECLレジスタ30の差動入
力端子に接続する。したがって、例えば精遅延経路19
1のノード対(N、P)、(N、P)、・・・、
(N、P)はレジスタ18のビット0乃至7のそ
れぞれのECLレジスタ30の(D、D)入力にそれ
ぞれ接続する。上述のとおり、図示の簡略化のために図
1および図5には対応ECLレジスタ30の差動データ
入力端子DおよびDに接続した同じ索引番号のノード
からの差動信号は示してない。図1および図5の各々は
レジスタビットの単一のデータ入力端子に接続した単一
のノードとして各ノード対を示している。
【0072】脚70および90の中の互いに同じ索引番
号のノードの間に接続した各抵抗器対(例えば、索引番
号0および1のノード間に接続してある抵抗器72およ
び92)は図1および図5の遅延段20に示すとおり精
遅延段を形成する。各精遅延段を通じた遅延は、ノード
(P、N)の電圧が同じレベルに達した時点とノー
ド(Pi+1、Ni+1)の電圧が同じレベルに達した
時点との間の差で定まる。
【0073】図7を参照すると、精遅延バッファ17の
トランジスタ64および精遅延経路19のトランジスタ
79および99の各々はベース電極に同じ電圧VRを受
け(すなわち、各トランジスタは同じベース・エミッタ
間電圧を有する)、したがって電流鏡像を形成する。す
なわち、トランジスタ64、79および99をそれぞれ
流れる電流は互いに等しく、したがって脚70および9
0を流れる電流は互いにほぼ等しい。
【0074】遅延バッファ17の出力端子OおよびO
からの電圧信号が互いに同じレベルであり(すなわち、
遅延バッファ17の入力端子IおよびIが同じ電圧に
ある)、トランジスタ71および91のベース・エミッ
タ間電圧が同じであると仮定する。上述のとおり脚70
および90を流れる電流、したがってトランジスタ71
および91を流れる電流は等しいので、脚70からのノ
ードの電位と脚90からのノードの電位とは、二つのノ
ードの索引番号の和が7であれば互いに等しい。例え
ば、ノード(PおよびN)は同じ電位にあり、ノー
ド(PおよびN )もノード(PおよびN)も同
じ電位にあり、以下同様となる。
【0075】端子Iの電圧が精遅延バッファ17の端子
の電圧よりも高い場合は精遅延バッファ17のトラ
ンジスタの60を通ずる電流は増加しトランジスタ61
を流れる電流は減少して、精遅延バッファ17の出力端
子OおよびOの電圧をそれぞれ減少させ増加させる。
したがって、脚70および90を通じた電流はトランジ
スタ79および99のベース・エミッタ間電圧がほぼ同
じであるために互いに等しくなり、ノードP、P
、P、P、P、PおよびPの電圧レベル
は上がり、ノードN、N、N、N、N
、NおよびN の電圧レベルは下がる。これに対
して、入力端子Iの電圧レベルが遅延バッファ17の端
子Iの電圧レベルよりも低くなった場合は、ノードP
乃至Pの電圧レベルは下がりノードN乃至N
電圧レベルは上がる。
【0076】抵抗器72乃至78および92乃至98の
各々は互いに同じ抵抗値にしてあるので、これら抵抗器
の各々両端の電圧降下は互いに等しい。
【0077】脚70および90を流れる電流並びに抵抗
器72乃至78および92乃至98の備える抵抗値は、
各精遅延経路19による遅延が単一の粗遅延段12によ
る遅延とほぼ等しく、レジスタ18および18i+1
の例えばMSBへの信号EDGE遷移到達時点の差が粗
遅延段12により遅延に等しくなるように選んである。
【0078】図8はノードN乃至NおよびP乃至
の電圧の変動を、精遅延バッファ17の出力端子O
の電圧が差動ハイレベルから差動ロウレベルに変わり出
力端子0の電圧が差動ロウレベルから差動ハイレベル
に変わる時点の関数として示す。上記ノードの電圧の時
間変化は時点tおよびtで画された三つの領域に後
述のとおり分けられる。
【0079】図8の領域A(時点tの前)では精遅延
バッファ17の端子OおよびOにおける信号電圧はそ
れぞれハイおよびロウである。したがって、図8に示す
とおり、ノードN乃至Nの各々における電圧はノー
ドP乃至Pの各々の電圧よりも高い。なお、脚70
および90の中のノード相互間に接続した抵抗器はすべ
て互いに等しい電圧降下を生ずる。
【0080】図8の領域B(時点tと時点tとの
間)では、端子Oにおける信号の電圧ハイからロウへの
変化および端子Oにおける信号の電圧ロウからハイへ
の対応の変化のために精遅延経路19のトランジスタ9
1の導通性が下がり、トランジスタ71の導電性が上が
る。したがって、脚70および90を流れる電流は互い
に等しいので、図8の領域Bに示すとおり、ノードP
乃至Pの電圧は上がり、ノードN乃至Nの電圧は
下がる。
【0081】領域C(時点tのあと)では脚70およ
び90の中のトランジスタは新たな平衡状態に達し、ノ
ードN乃至Nの各々の電圧はノードP乃至P
各々の電圧よりも低くなる。時点t以前および時点t
以後に脚70および90を流れる電流は等しいので時
点t以前および時点t以後の各抵抗器の電圧降下も
同じになる。
【0082】図8を参照すると、ノード(P、N
および(Pi+1、Ni+1)の電圧レベル交叉(すな
わち電圧が等しくなった時点)相互間の経過時間はノー
ド(Pi+1、Ni+1)およびノード(Pi+2、N
i+2)の電圧レベル交叉相互間の経過時間と同じであ
る(ここでiは1から5の範囲で変動する)。例えば、
ノード(P、N)の電圧レベル交叉のあとΔt経過
時にノード(P、N )の電圧が互いに交叉した場合
は、ノード(P、N)の電圧もノード(P
)の電圧レベル交差のあとΔt経過時に互いに交叉
する。
【0083】図8には時点t2、すなわち各レジスタ1
8の各ECLレジスタ30のクロック入力端子に信号C
LKが加えられる時点t2も示してある。図6乃至図8
から理解されるとおり、レジスタ18のECLレジスタ
30はノード対(PおよびN)からの信号を受けて
CLK到達時に2進値1を蓄積する。これら二つのノー
ドの電圧が信号CLKの到達の前に互いに交叉するから
である。同じ理由で、ノード対(P、N)および
(P、N)からそれぞれ信号を受けるレジスタ18
の二つのECLレジスタ30の各々は信号CLKの到達
時に2進値1を蓄積する。しかし、ノード対(P、N
)、(P、N)、(P、N)、(P
)および(P、N)からそれぞれ信号を受ける
レジスタ18の残りの五つのECLレジスタは信号CL
Kの到達時に2進値0を蓄積する。これらノード対の各
々の電圧は信号CLKの到達前に互いに交叉しないから
である。
【0084】脚70および80には8ビットレジスタ1
8の別のECLレジスタ30のD入力端子およびDN入
力端子に差動入力信号を各々が供給する八つのノード対
があるので、ノード(Pi+1、Ni+1)の電圧レベ
ル交叉がノード(P、N)の電圧レベル交叉のΔt
あとに起こるとすると、同じレジスタ18の入力ビット
0および7への信号EDGE遷移の到達時間相互間には
8Δtの時間間隔が生ずる。
【0085】信号CLKを周波数800MHzにした実
施例もある。各粗遅延段12の抵抗器42および43の
抵抗値は例えば500オームとし、抵抗器14の抵抗値
は500オームとする。電圧源VCCおよびVEEは例
えば0ボルトおよび−5ボルトをそれぞれ供給する。バ
イポーラトランジスタ44のベース電極に加える信号C
はおよそ−3.8ボルトである。入力端子IおよびI
に供給する差動電圧は例えば0ボルト乃至−0.3ボル
トの範囲で変動し、出力端子OおよびOに生ずる差動
電圧を0ボルト乃至−0.3ボルトの範囲に抑える。こ
れらの電圧値によって、各粗遅延段12による最小遅延
を約37psecとする実施例もあるが、信号Cの電圧レベ
ルを400ミリボルトだけ下げるとその遅延は約47ps
ecに増加する。
【0086】電圧V0が−2.9ボルトであり従バイア
ス15の抵抗器51の抵抗値を例えば500オームにす
ると、トランジスタ50のエミッタ端子への信号VRの
電圧は−3.8ボルトになる。
【0087】精遅延バッファ17の抵抗器62、63お
よび65の各々の抵抗値は500オームである。入力端
子IおよびIに加えられる差動電圧は例えば0ボルト
乃至−0.3ボルトの範囲で変動させる。
【0088】各精遅延段90の脚70および90を流れ
る電流は例えば1.2ミリアンペアである。また、脚7
0および90の各抵抗器の抵抗値は例えば10オームで
ある。したがって、これら抵抗器の各々の電圧降下は例
えば12ミリボルトである。バイポーラトランジスタ7
1および91のベース電極に加わる差動電圧は0ボルト
乃至−0.3ボルトである。二つの互いに相隣るノード
対、例えばノード(P 、N)およびノード(P
)の各々の電圧レベル交叉相互間の時間間隔は例え
ば5psecであり、これによってTDC10は信号遷移到
達時点を分解能5psecで記録できる。
【0089】TDC10の上述の実施例は差動信号を用
いているが、この差動信号の利用が一つのオプションで
あることは当業者には明らかであろう。すなわち、差動
信号を用いない実施例の構成も可能である。
【0090】また、信号EDGEのロウからハイへの遷
移およびハイからロウへの遷移を両方とも記録するに
は、この発明による時間長−ディジタル量変換器2個
を、一つはロウ−ハイ遷移の記録に、もう一つはハイ−
ロウ遷移の記録に、必要とする。
【0091】上述の実施例は例示のためのものであって
限定のためのものではない。この発明はここに開示した
回路の構成に用いた特定の技術(すなわち、CMOSや
バイポーラなど)に限定されない。また、この発明はT
DC10内部に用いた粗遅延段、レジスタ、従バイア
ス、精遅延バッファ、優先順位エンコーダ、精遅延経路
などの形成には限定されない。
【0092】上記以外の多様な変形がこの発明には可能
であり、それら変形はすべて特許請求の範囲の各請求項
の範囲に含めることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例による時間長−ディジ
タル量変換器のブロック図。
【図2】この発明の一つの実施例により粗遅延段の概略
的回路図。
【図3】従来技術による従バイアス回路の概略的回路
図。
【図4】この発明の一つの実施例による精遅延バッファ
の概略的回路図。
【図5】図1の時間長−ディジタル量変換器の一部の拡
大ブロック図。
【図6】従来技術によるエミッタ結合型論理回路の概略
的回路図。
【図7】この発明の一つの実施例による精遅延経路の概
略的回路図。
【図8】この発明の一つの実施例による図7の精遅延経
路の種々のノードの電圧レベル遷移を示す図。
【図9】この発明の一つの実施例による遅延エンコーダ
の概略的回路図。
【符号の説明】
10 時間長−ディジタル量変換器 12 粗遅延段 13、16 粗遅延経路 14 遅延検波器 15 従バイアス回路 17 遅延バッファ 18 8ビットレジスタ 19 精遅延経路 20 精遅延段 21 登録ずみ優先順位エンコーダ 22 遅延デコーダ 23 ANDゲート
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月26日(2001.10.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明の一つの実施例による時間長−ディ
ジタル量変換器のブロック図の左半分。
【図1B】この発明の一つの実施例による時間長−ディ
ジタル量変換器のブロック図の右半分。
【図2】この発明の一つの実施例により粗遅延段の概略
的回路図。
【図3】従来技術による従バイアス回路の概略的回路
図。
【図4】この発明の一つの実施例による精遅延バッファ
の概略的回路図。
【図5】図1の時間長−ディジタル量変換器の一部の拡
大ブロック図。
【図6】従来技術によるエミッタ結合型論理回路の概略
的回路図。
【図7】この発明の一つの実施例による精遅延経路の概
略的回路図。
【図8】この発明の一つの実施例による図7の精遅延経
路の種々のノードの電圧レベル遷移を示す図。
【図9】この発明の一つの実施例による遅延エンコーダ
の概略的回路図。
【符号の説明】 10 時間長−ディジタル量変換器 12 粗遅延段 13、16 粗遅延経路 14 遅延検波器 15 従バイアス回路 17 遅延バッファ 18 8ビットレジスタ 19 精遅延経路 20 精遅延段 21 登録ずみ優先順位エンコーダ 22 遅延デコーダ 23 ANDゲート
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Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号CLKを基準とした信号ED
    GEの到達時点を記録する時間長−ディジタル量変換器
    であって、 互いに直列に接続したN個の粗遅延段を含み、前記粗遅
    延段の初段の入力端子に前記信号EDGEを受ける粗遅
    延経路と、 各々が前記信号EDGEの伝搬のための(M−1)個の
    精遅延段およびM個のノードを含み、前記粗遅延段のう
    ちの関連する一つに各々が信号を受けるように接続され
    たN個の精遅延経路とを含み、前記信号CLKを基準と
    した前記信号EDGEの到達時点の記録をその信号ED
    GEの伝搬する前記N個の精遅延経路の中のM×N個の
    ノードの数の記録によって行う時間長−ディジタル量変
    換器。
  2. 【請求項2】前記精遅延経路のうちの関連する一つに各
    々が接続されたN個のMビットレジスタをさらに含み、
    一つのMビットレジスタの各入力端子を前記精遅延経路
    の前記M個のノートの互いに別の一つに接続した請求項
    1記載の時間長−ディジタル量変換器。
  3. 【請求項3】前記Mビットレジスタのうちの関連する一
    つに各々が接続され、そのレジスタのMビットについて
    Lビット信号の表す優先順位機能を発揮するN個の優先
    順位エンコーダをさらに含む請求項1記載の時間長−デ
    ィジタル量変換器。
  4. 【請求項4】信号EDGEを受けその信号EDGEの遷
    移を検出する信号端検出器をさらに含む請求項3記載の
    時間長−ディジタル量変換器。
  5. 【請求項5】前記N個の優先順位エンコーダの各々のL
    ビット信号を受け、そのLビット信号に応答して信号E
    DGEの到達時点対応の信号TIME_STAMPを生
    ずる遅延エンコーダをさらに含み、前記到達時点を、信
    号EDGEが後続の精遅延経路のM個のノードのいずれ
    をも伝搬しないときにその信号EDGEがM個のノード
    全てを通過する一つの精遅延経路と、信号EDGEがM
    個のノードの全部ではないが一部を通過する複数の精遅
    延経路とを特定することによって算定する請求項4記載
    の時間長−ディジタル量変換器。
  6. 【請求項6】各々が前記粗遅延段の関連する一つにその
    粗遅延段から信号を受けるように接続されるとともに前
    記精遅延段の関連する一つにその精遅延段に信号を供給
    するように接続されたN個の精遅延バッファをさらに含
    む請求項5記載の時間長−ディジタル量変換器。
  7. 【請求項7】互いに直列に接続されたN個の粗遅延段を
    含む第2の粗遅延経路をさらに含み、前記第2の粗遅延
    経路の前記粗遅延段の初段の入力端子に信号CLKを加
    え終段の出力端子に信号CLK_delayを生ずる請
    求項6記載の時間長−ディジタル量変換器。
  8. 【請求項8】前記信号CLKおよびCLK_delay
    が互いにほぼ同相であり、信号CLK_delayの位
    相が信号CLKの繰返し周期一つ分だけ信号CLKの位
    相よりも遅れている請求項7記載の時間長−ディジタル
    量変換器。
  9. 【請求項9】前記第1および第2の粗遅延経路の両方の
    中の前記粗遅延段のうちの関連する一つに各々が接続さ
    れ前記信号EDGEおよびCLKの遅延量をそれぞれ制
    御するN個の従バイアス回路のグループをさらに含む請
    求項8記載の時間長−ディジタル量変換器。
  10. 【請求項10】前記精遅延バッファのうちの関連する一
    つに各々が接続されたN個の従バイアス回路の第2のグ
    ループをさらに含む請求項9記載の時間長−ディジタル
    量変換器。
  11. 【請求項11】前記信号CLKおよびCLK_dela
    yを受けるとともに、前記N個の中バイアス回路の前記
    第1および第2のグループの中の前記中バイアス回路の
    各々への信号、すなわち前記信号CLKおよびCLK_
    delayを同相にするように変動する電圧レベルを備
    える信号を生ずる位相検波器をさらに含む請求項10記
    載の時間長−ディジタル量変換器。
  12. 【請求項12】前記遅延エンコーダが前記信号EDGE
    の遷移の検出のために前記信号端検出器の出力信号を受
    ける請求項11記載の時間長−ディジタル量変換器。
  13. 【請求項13】前記信号EDGEおよびCLKの各々が
    差動的にハイおよびロウレベルを有する差動信号対を含
    む請求項12記載の時間長−ディジタル量変換器。
  14. 【請求項14】前記信号EDGEの到達時点を信号CL
    Kの1繰返し周期の期間内に記録する請求項13記載の
    時間長−ディジタル量変換器。
  15. 【請求項15】前記粗遅延段の各々が、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第1の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第1のトランジスタと、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第2の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第2のトランジスタと、 第3の入力信号を受ける制御電極、前記第1および第2
    のトランジスタの前記第2の電流授受電極に接続した第
    1の電流授受電極、および第2の電圧源に接続した第2
    の端子を有する第3の抵抗器の第1の端子に接続した第
    2の電流授受電極を有する第3のトランジスタとを含む
    請求項14記載の時間長−ディジタル量変換器。
  16. 【請求項16】前記精遅延バッファ回路の各々が、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第1の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第1のトランジスタと、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第2の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第2のトランジスタと、 第3の入力信号を受ける制御電極、前記第1および第2
    のトランジスタの前記第2の電流授受電極に接続した第
    1の電流授受電極、および第2の電圧源に接続した第2
    の端子を有する第3の抵抗器の第1の端子に接続した第
    2の電流授受電極を有する第3のトランジスタとを含む
    請求項15記載の時間長−ディジタル量変換器。
  17. 【請求項17】前記Mビットレジスタの各々の各入力端
    子が差動ハイおよびロウ信号をそれぞれ受ける第1およ
    び第2の端子を有する請求項16記載の時間長−ディジ
    タル量変換器。
  18. 【請求項18】前記精遅延経路の各々が、M−1個の抵
    抗器と隣接抵抗器相互間のM個のノードとを各々が含む
    第1および第2の脚を含み、前記第1の脚の中の前記M
    個のノードの各々の各精遅延経路において前記第2の脚
    のM個のノードの互いに異なる一つとノード対を形成
    し、各ノード対の第1および第2のノードが前記精遅延
    経路に接続した前記Mビットレジスタの前記入力端子の
    別の一つの差動入力端子に接続されている請求項17記
    載の時間長−ディジタル量変換器。
  19. 【請求項19】前記N個の精遅延経路の各々中の前記第
    1および第2の脚の各々の(M−1)個の抵抗器の各々
    の抵抗値が互いに同じである請求項18記載の時間長−
    ディジタル量変換器。
  20. 【請求項20】前記N個の精遅延経路の各々中の前記第
    1および第2の脚を通ずる電流が互いに等しい請求項1
    9記載の時間長−ディジタル量変換器。
  21. 【請求項21】前記精遅延経路の各々の前記第1の脚
    が、 前記精遅延経路の中の関連する精遅延バッファの出力端
    子に接続した制御電極、第1の電圧源に接続した第1の
    電流授受電極、および前記第1の脚の前記M個のノード
    の初段に接続した第2の電流授受電極を有する第1のト
    ランジスタと、 前記第1の脚の前記M個のノードの最後の一つの接続し
    た第1の電流授受電極、第2の電圧源に第2の端子を接
    続した前記脚のM番目の抵抗器の第1の端子に接続した
    第2の電流授受電極、および前記精遅延経路の中の関連
    する精遅延バッファの前記第3のトランジスタの前記制
    御電極に接続した制御電極を有する第2のトランジスタ
    とをさらに含む請求項20記載の時間長−ディジタル量
    変換器。
  22. 【請求項22】前記精遅延経路の各々の前記第2の脚
    が、 前記精遅延経路の中の関連する精遅延バッファの出力端
    子に接続した制御電極、前記第1の電圧源に接続した第
    1の電流授受電極、および前記第1の脚の前記M個のノ
    ードの最初の一つに接続した第2の電流授受電極を有す
    る第1のトランジスタと、 前記第1の脚の前記M個のノードの最後の一つに接続し
    た第1の電流授受電極、前記第2の電圧源に接続した第
    2の端子を有するこの脚のM番目の抵抗器の第1の端子
    に接続した第2の電流授受電極、および前記精遅延経路
    の中の関連する精遅延バッファの前記第3のトランジス
    タの前記制御電極に接続した制御電極を有する第2のト
    ランジスタとをさらに含む請求項21記載の時間長−デ
    ィジタル量変換器。
  23. 【請求項23】前記精遅延経路の各々において、第1の
    ノード対の前記第1および第2のノードの電圧交叉と前
    記第2のノード対の前記第1および第2のノードの電圧
    交叉との間の時間間隔が前記第2のノード対の前記第1
    および第2のノードの電圧交叉と前記第3のノード対の
    前記第1および第2のノードの電圧交叉との間の時間間
    隔に等しく、前記第1の脚において前記第1および第2
    のノード対の第1のノードを前記M−1個の抵抗器の互
    いに異なる一つの第1および第2の端子に接続し、第2
    の脚において前記第1および第2のノード対の前記第2
    のノードを前記(M−1)個の抵抗器の互いに異なる一
    つの第1および第2の端子に接続し、前記第3のノード
    対の前記第2のノードを前記第2のノード対の前記第2
    のノードに接続した第2の端子を有する前記(Mー1)
    個の抵抗器のもう一つの抵抗器の第1の端子に接続した
    請求項22記載の時間長−ディジタル量変換器。
  24. 【請求項24】Nが32に等しくMが8に等しい請求項
    23記載の時間長−ディジタル量変換器。
  25. 【請求項25】信号EDGEの遷移を検出する信号端検
    出器が非反転入力端子である第1の入力端子に信号ED
    GEを受け反転入力端子である第2の入力端子に遅延ず
    みの信号EDGEを受けるANDゲートを含む請求項2
    4記載の時間長−ディジタル量変換器。
  26. 【請求項26】前記第1の粗遅延経路の中の前記粗遅延
    段の最終段の出力端子を粗遅延段の入力端子に接続した
    請求項25記載の時間長−ディジタル量変換器。
  27. 【請求項27】前記優先順位エンコーダの各々が組み合
    わせ優先順位エンコーダとLビットレジスタとをさらに
    含み、その組合せ優先順位エンコーダが優先順位付与動
    作を行い前記LビットレジスタにLビット信号を供給す
    る請求項26記載の時間長−ディジタル量変換器。
  28. 【請求項28】各登録ずみ優先順位エンコーダの各Mビ
    ットレジスタの各レジスタビットおよび各Lビットレジ
    スタの各レジスタビットが、そのMビットレジスタおよ
    びその登録ずみ優先順位エンコーダに接続した前記精遅
    延経路の前記ノード対の互いに異なる一つの前記第1お
    よび第2のノードの差動信号を受ける一対のデータ入力
    端子を有するECLレジスタである請求項27記載の時
    間長−ディジタル量変換器。
  29. 【請求項29】クロック信号CLKを基準とした信号E
    DGEの到達時点を記録する方法であって、 互いに直列に接続したN個の粗遅延段の第1のグループ
    の少なくとも一つを通じて前記信号EDGEを伝搬させ
    る過程と、 各々が(M−1)個の精遅延段およびM個のノードを含
    み前記粗遅延段のうちの関連する一つに各々が接続され
    たN個の精遅延経路の少なくとも一つを通じて前記信号
    EDGEを伝搬させる過程と、 前記N個の精遅延経路の中のM×N個のノードのうち前
    記信号EDGEが伝搬したノードの数、すなわち前記信
    号CLKを基準とした前記信号EDGEの到達時点を表
    すノードの数を記録する過程とを含む方法。
  30. 【請求項30】前記N個の精遅延経路の各々のM個のノ
    ードに現れる信号を蓄積する過程をさらに含む請求項2
    9記載の方法。
  31. 【請求項31】前記M個のノードの各々から蓄積された
    前記信号を優先順位エンコードする過程と、それに応答
    してLビットの優先順位エンコードずみの信号を生ずる
    過程とをさらに含む請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】信号EDGEの遷移を検出する過程をさ
    らに含む請求項31記載の方法。
  33. 【請求項33】信号EDGEが後続の精遅延経路のM個
    のノードのいずれをも伝搬しないときにその信号EDG
    EがM個のノード全てを通過する一つの精遅延経路と、
    信号EDGEがM個のノードの全部ではないが一部を通
    過する複数の精遅延経路とを特定する過程をさらに含む
    請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】前記粗遅延段の各々の発生した前記信号
    をバッファ処理する過程と、そのバッファ処理ずみの信
    号を前記精遅延経路の各々を前記精遅延経路の互いに別
    の一つに供給する請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】前記N個の精遅延バッファによる遅延量
    を制御する過程をさらに含む請求項34記載の方法。
  36. 【請求項36】信号CLKとほぼ同位相で信号CLKか
    らその信号CLKの1繰返し周期分だけ遅れた信号CL
    K_delayを生ずるように互いに直列に接続した第
    2のグループのN個の粗遅延段の各々を通じて信号CL
    Kを伝搬させる過程をさらに含む請求項35記載の方
    法。
  37. 【請求項37】前記第1のグループの粗遅延段の各々に
    よる遅延量を制御する過程をさらに含む請求項36記載
    の方法。
  38. 【請求項38】前記第2のグループの粗遅延段の各々に
    よる遅延量を制御する過程をさらに含む請求項37記載
    の方法。
  39. 【請求項39】信号CLKおよびCLK_delayの
    間の位相差を検出する過程と、それら信号CLKおよび
    CLK_delayの位相を同じにする信号を生ずる過
    程とをさらに含む請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】クロック信号CLKを基準とした信号E
    DGEの到達時点を記録する前記過程が、差動ハイおよ
    びロウ信号を各々が含む一対の差動信号をそれぞれ含む
    クロック信号CLKを基準として信号EDGEの到達時
    点を記録する過程を含む請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】クロック信号CLKを基準とした信号E
    DGEの到達時点を記録する前記過程が、クロック信号
    CLKの1繰返し周期以内にクロック信号CLKを基準
    として信号EDGEの到達時点を記録する過程を含む請
    求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】第1のグループのN個の粗遅延段の少な
    くとも一つを通じて信号EDGEを伝搬させる過程が、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第1の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第1のトランジスタと、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第2の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第2のトランジスタと、 第3の入力信号を受ける制御電極、前記第1および第2
    のトランジスタの前記第2の電流授受電極に接続した第
    1の電流授受電極、および第2の電圧源に接続した第2
    の端子を有する第3の抵抗器の第1の端子に接続した第
    2の電流授受電極を有する第3のトランジスタとを各々
    が含む第1のグループのN個の粗遅延段の少なくとも一
    つを通じて信号EDGEを伝搬させる過程を含む請求項
    41記載の方法。
  43. 【請求項43】前記粗遅延段の各々が生ずる信号をバッ
    ファ処理しバッファ処理した信号の各々を前記精遅延経
    路の互いに別の一つの供給する過程が、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第1の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第1のトランジスタと、 第1の入力信号を受ける制御電極、第1の電圧源に接続
    した第2の端子を有する第2の抵抗器の第1の端子に接
    続した第1の電流授受電極、および第2の電流授受電極
    を有する第2のトランジスタと、 第3の入力信号を受ける制御電極、前記第1および第2
    のトランジスタの前記第2の電流授受電極に接続した第
    1の電流授受電極、および第2の電圧源に接続した第2
    の端子を有する第3の抵抗器の第1の端子に接続した第
    2の電流授受電極を有する第3のトランジスタとを含む
    遅延バッファにより前記粗遅延段の各々の生じた前記信
    号をバッファ処理する過程を含む請求項42記載の方
    法。
  44. 【請求項44】前記精遅延経路の各々が、(M−1)個
    の抵抗器と隣接抵抗器の間のM個のノードとを各々が含
    む第1および第2の脚を含み、前記精遅延経路の各々に
    おいて前記第1の脚の前記M個のノードの各々が前記第
    2の脚の前記M個のノードの互いに別の一つのノードと
    ノード対を形成し、それらノード対の各々が差動信号対
    を供給する請求項43記載の方法。
  45. 【請求項45】前記信号を蓄積する過程が、前記精遅延
    経路の各々の前記ノード対の各々の供給する前記差動信
    号対を蓄積する過程を含む請求項44記載の方法。
  46. 【請求項46】前記N個の精遅延経路の各々の前記第1
    の脚および前記第2の脚の中の前記(M−1)個の抵抗
    器の各々に同じ抵抗値を与える過程をさらに含む請求項
    45記載の方法。
  47. 【請求項47】前記N個の精遅延経路の各々の前記第1
    の脚および前記第2の脚を通じて実質的に等しい値の電
    流を流す過程をさらに含む請求項46記載の方法。
  48. 【請求項48】前記精遅延経路の各々前記第1の脚が、 前記精遅延経路の中の関連する精遅延バッファの出力端
    子に接続した制御電極、第1の電圧源に接続した第1の
    電流授受電極、および前記第1の脚の前記M個のノード
    の初段に接続した第2の電流授受電極を有する第1のト
    ランジスタと、 前記第1の脚の前記M個のノードの最後の一つの接続し
    た第1の電流授受電極、第2の電圧源に第2の端子を接
    続した前記脚のM番目の抵抗器の第1の端子に接続した
    第2の電流授受電極、および前記精遅延経路の中の関連
    する精遅延バッファの前記第3のトランジスタの前記制
    御電極に接続した制御電極を有する第2のトランジスタ
    とをさらに含む請求項47記載の方法。
  49. 【請求項49】前記精遅延経路の各々の前記第2の脚
    が、 前記精遅延経路の中の関連する精遅延バッファの出力端
    子に接続した制御電極、前記第1の電圧源に接続した第
    1の電流授受電極、および前記第1の脚の前記M個のノ
    ードの最初の一つに接続した第2の電流授受電極を有す
    る第1のトランジスタと、 前記第1の脚の前記M個のノードの最後の一つに接続し
    た第1の電流授受電極、前記第2の電圧源に接続した第
    2の端子を有するこの脚のM番目の抵抗器の第1の端子
    に接続した第2の電流授受電極、および前記精遅延経路
    の中の関連する精遅延バッファの前記第3のトランジス
    タの前記制御電極に接続した制御電極を有する第2のト
    ランジスタとをさらに含む請求項48記載の方法。
  50. 【請求項50】前記精遅延経路の各々において、第1の
    ノード対の前記第1および第2のノードの電圧交叉と前
    記第2のノード対の前記第1および第2のノードの電圧
    交叉との間の時間間隔が前記第2のノード対の前記第1
    および第2のノードの電圧交叉と前記第3のノード対の
    前記第1および第2のノードの電圧交叉との間の時間間
    隔に等しく、前記第1の脚において前記第1および第2
    のノード対の第1のノードを前記M−1個の抵抗器の互
    いに異なる一つの第1および第2の端子に接続し、第2
    の脚において前記第1および第2のノード対の前記第2
    のノードを前記(M−1)個の抵抗器の互いに異なる一
    つの第1および第2の端子に接続し、前記第3のノード
    対の前記第2のノードを前記第2のノード対の前記第2
    のノードに接続した第2の端子を有する前記(Mー1)
    個の抵抗器のもう一つの抵抗器の第1の端子に接続した
    請求項49記載の方法。
  51. 【請求項51】Nが32に等しくMが8に等しい請求項
    50記載の方法。
  52. 【請求項52】信号EDGEの遷移を検出するように信
    号EDGEとその信号EDGEの遅延レプリカとのAN
    Dをとる過程をさらに含む請求項51記載の方法。
  53. 【請求項53】一つの信号のM個の遅延レプリカを発生
    する遅延信号発生器であって、 第1のM個のノードを跨いで直列に接続した(M−1)
    個の抵抗器の第1のグループと、 第2のM個のノードを跨いで直列に接続した(M−1)
    個の抵抗器の第2のグループと、 N個の抵抗器の第1および第2のグループで電流鏡像を
    形成する電流鏡像手段と、 前記N個の抵抗器の前記第1および第2のグループの各
    々のM個のノードの各々の電圧を変動させる回路とを含
    む遅延信号発生器。
  54. 【請求項54】前記(M−1)個の抵抗器の前記第1お
    よび第2のグループの各々のM個のノードの各々の電圧
    を前記回路が一対の差動電圧信号に応答して変動させる
    請求項53記載の遅延信号発生器。
  55. 【請求項55】前記回路が、正の電圧源に接続した第1
    の電流授受電極、(M−1)個のトランジスタの第1の
    グループのM個のノード全部の中の最大電圧のノードに
    接続した第2の電流授受電極、および前記差動電圧信号
    の第1の差動電圧信号ける制御電極を有する第1のトラ
    ンジスタと、前記正の電圧源に接続した第1の電流授受
    電極、前記(M−1)個のトランジスタの第2のグルー
    プのM個のノード全部の中の最大電圧のノードに接続し
    た第2の電流授受電極、および前記差動電圧信号の第2
    の差動電圧を受ける制御電極を有する第2のトランジス
    タとを含む請求項54記載の遅延信号発生器。
  56. 【請求項56】前記第1および第2の差動電圧信号がエ
    ミッタ結合差動増幅器の差動電圧信号出力である請求項
    55記載の遅延信号発生器。
  57. 【請求項57】前記(M−1)個の抵抗器の前記第1お
    よび第2のグループの抵抗器の各々が互いに等しい抵抗
    値を有する請求項56記載の遅延信号発生器。
  58. 【請求項58】遅延を生ずる方法であって、 抵抗器によって互いに分離された少なくとも第1および
    第2のノードを各々が含む第1および第2の脚を形成す
    る過程と、 前記第1および第2の脚を通じて実質的に等しい大きさ
    の電流を流す過程と、 前記脚の各々において前記第1および第2のノードの前
    記電圧をそれぞれ変動させる手段とを含み、前記第1の
    脚の前記第1のノードの電圧が前記第2の脚の前記第2
    のノードの電圧に達した時点と、前記第1の脚の前記第
    2のノードの電圧が前記第2の脚の前記第1のノードの
    電圧に達した時点との時間差に等しい遅延を生ずる方
    法。
  59. 【請求項59】前記第1および第2の脚の抵抗器の各々
    が互いに等しい抵抗値を有する請求項58記載の方法。
  60. 【請求項60】前記第1および第2の脚の前記第1およ
    び第2のノードの各々の電圧が差動的に変動する請求項
    59記載の方法。
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