JP2002162344A - 異方性薄膜評価方法および装置 - Google Patents
異方性薄膜評価方法および装置Info
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/21—Polarisation-affecting properties
-
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- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異方性薄膜の規則度および配向方位を高速に
測定することができると共に、異方性薄膜の構造を正確
に評価することができる異方性薄膜評価方法を提供す
る。 【解決手段】 試料9に対してp偏光である第1の照射
光を試料9に照射すると共に、試料9の板面上にて反射
した第1の照射光のs偏光成分の強度を検出する第1の
検出工程と、試料9に対してp偏光である第2の照射光
を試料9に照射すると共に、試料9の板面上にて反射し
た第2の照射光のs偏光成分の強度を検出する第2の検
出工程と、第1および第2の検出工程にて得られた第1
および第2の強度分布を演算処理することにより、試料
9における薄膜の構造を決定する評価工程とを有してい
る。第1および第2の検出工程は、同時に行う。
測定することができると共に、異方性薄膜の構造を正確
に評価することができる異方性薄膜評価方法を提供す
る。 【解決手段】 試料9に対してp偏光である第1の照射
光を試料9に照射すると共に、試料9の板面上にて反射
した第1の照射光のs偏光成分の強度を検出する第1の
検出工程と、試料9に対してp偏光である第2の照射光
を試料9に照射すると共に、試料9の板面上にて反射し
た第2の照射光のs偏光成分の強度を検出する第2の検
出工程と、第1および第2の検出工程にて得られた第1
および第2の強度分布を演算処理することにより、試料
9における薄膜の構造を決定する評価工程とを有してい
る。第1および第2の検出工程は、同時に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶分子に初期配
向を与える液晶配向膜等、光学的な異方性がある薄膜の
評価に関する。
向を与える液晶配向膜等、光学的な異方性がある薄膜の
評価に関する。
【0002】
【従来の技術】異方性薄膜の評価方法のうち、反射光を
利用するものとしては、反射光強度の入射角および入射
方位依存性から測定する方法(磯部「薄膜の屈折率膜厚
測定法」特開平03−065637号公報、第1の方
法)、試料を面内回転させ反射光の偏光状態の入射方位
依存性から配向部の誘電率、膜厚および主誘電率座標の
方向、無配向部の誘電率と膜厚を決定する方法(広沢
「異方性薄膜評価方法および評価装置」特願平08−4
9320号、第2の方法)、赤外線を用いて二色差を用
いるもの(石橋ら「配向膜評価装置」特開平07−15
1640号公報、第3の方法)、ならびに、可視光線を
利用し、入射角を変化させるもの(磯部「異方性薄膜の
屈折率および膜厚測定方法」特開平05−005699
号公報、第4の方法)が提案または開示されている。
利用するものとしては、反射光強度の入射角および入射
方位依存性から測定する方法(磯部「薄膜の屈折率膜厚
測定法」特開平03−065637号公報、第1の方
法)、試料を面内回転させ反射光の偏光状態の入射方位
依存性から配向部の誘電率、膜厚および主誘電率座標の
方向、無配向部の誘電率と膜厚を決定する方法(広沢
「異方性薄膜評価方法および評価装置」特願平08−4
9320号、第2の方法)、赤外線を用いて二色差を用
いるもの(石橋ら「配向膜評価装置」特開平07−15
1640号公報、第3の方法)、ならびに、可視光線を
利用し、入射角を変化させるもの(磯部「異方性薄膜の
屈折率および膜厚測定方法」特開平05−005699
号公報、第4の方法)が提案または開示されている。
【0003】また、異方性薄膜として液晶表示素子に用
いられている膜、特に、配向処理を施した液晶配向膜と
呼ばれる膜の評価方法としては、膜に直線偏光を入射し
た際に発生する反射光強度を測定することにより異方性
を評価する方法(石原ら「配向膜の液晶配向能評価方
法」特開平04−095845号公報、第5の方法)が
開示されている。
いられている膜、特に、配向処理を施した液晶配向膜と
呼ばれる膜の評価方法としては、膜に直線偏光を入射し
た際に発生する反射光強度を測定することにより異方性
を評価する方法(石原ら「配向膜の液晶配向能評価方
法」特開平04−095845号公報、第5の方法)が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】異方性薄膜の評価方法
として提案または開示された第1乃至第4の方法は、結
晶性が高い無機物の薄膜では、結晶構造と光学的異方性
との相関が明らかになっているものも多いため、分子配
向と等価な結晶配向に関して定量的な評価が可能であ
る。しかし、いずれの方法においても、一回で測定でき
る面積が狭い、あるいは、測定に時間を要するという問
題がある。
として提案または開示された第1乃至第4の方法は、結
晶性が高い無機物の薄膜では、結晶構造と光学的異方性
との相関が明らかになっているものも多いため、分子配
向と等価な結晶配向に関して定量的な評価が可能であ
る。しかし、いずれの方法においても、一回で測定でき
る面積が狭い、あるいは、測定に時間を要するという問
題がある。
【0005】一方、薄膜試料にp偏光した光を基板のブ
リュースター角で入射し、反射光のs偏光成分の強度を
測定することにより膜の異方性を評価する方法として、
(伊藤「配向膜評価方法および評価装置ならびに配向膜
評価プログラムの記録媒体」特願平10−291726
号、第6の方法)が提案されている。この方法は、p偏
光した光を基板のブリュースター角で入射することで、
反射光中のp偏光成分の強度を極く小さくすることが可
能になり、膜の異方性により発生したs偏光成分の光の
強度測定の精度を高めることを目的としたものである。
基板の上に直接形成された異方性膜の場合は、この提案
のように基板のブリュースター角で入射することによ
り、反射光のp偏光成分を極く小さくすることができる
が、一般に液晶表示素子のように多層膜構造の試料で
は、反射光のp偏光成分がなくなるブリュースター角を
明確に定義することができず、適用が困難である。
リュースター角で入射し、反射光のs偏光成分の強度を
測定することにより膜の異方性を評価する方法として、
(伊藤「配向膜評価方法および評価装置ならびに配向膜
評価プログラムの記録媒体」特願平10−291726
号、第6の方法)が提案されている。この方法は、p偏
光した光を基板のブリュースター角で入射することで、
反射光中のp偏光成分の強度を極く小さくすることが可
能になり、膜の異方性により発生したs偏光成分の光の
強度測定の精度を高めることを目的としたものである。
基板の上に直接形成された異方性膜の場合は、この提案
のように基板のブリュースター角で入射することによ
り、反射光のp偏光成分を極く小さくすることができる
が、一般に液晶表示素子のように多層膜構造の試料で
は、反射光のp偏光成分がなくなるブリュースター角を
明確に定義することができず、適用が困難である。
【0006】また、同様な方法に、ブリュースター角だ
けに限らずある一定入射角でs偏光ないしはp偏光を異
方性薄膜に入射し、p偏光ないしはs偏光(順不同)の
反射光強度に注目する方法として、(広沢ら「異方性薄
膜評価方法および評価装置」特願2000−08416
7号、第7の方法)が提案されている。これは、異方性
薄膜の光学的異方性の面内分布を広範囲に取れるもので
あるが、薄膜の構造を正確に把握したものではない。即
ち、反射光強度の強弱だけからは、分子の配向方位のず
れによるものか、分子の規則度によるものか切り分けが
できない。
けに限らずある一定入射角でs偏光ないしはp偏光を異
方性薄膜に入射し、p偏光ないしはs偏光(順不同)の
反射光強度に注目する方法として、(広沢ら「異方性薄
膜評価方法および評価装置」特願2000−08416
7号、第7の方法)が提案されている。これは、異方性
薄膜の光学的異方性の面内分布を広範囲に取れるもので
あるが、薄膜の構造を正確に把握したものではない。即
ち、反射光強度の強弱だけからは、分子の配向方位のず
れによるものか、分子の規則度によるものか切り分けが
できない。
【0007】以上のような理由により、試料表面に直線
偏光を入射した際に生じる反射光強度の測定のみでは、
膜の構造まで正確に評価することができない。
偏光を入射した際に生じる反射光強度の測定のみでは、
膜の構造まで正確に評価することができない。
【0008】それ故、本発明の課題は、異方性薄膜の規
則度および配向方位を高速に測定することができると共
に、異方性薄膜の構造を正確に評価することができる異
方性薄膜評価方法および装置を提供することである。
則度および配向方位を高速に測定することができると共
に、異方性薄膜の構造を正確に評価することができる異
方性薄膜評価方法および装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、評価す
べき異方性薄膜としての基板状試料に対して、p偏光ま
たはs偏光である第1の照射光を、該試料の板面上での
方位角が第1の入射角となるように照射すると共に、前
記試料の板面上にて反射した前記第1の照射光のs偏光
またはp偏光成分の強度を、前記方位角が第1の反射角
となるように検出する第1の検出工程と、前記基板状試
料に対して、p偏光またはs偏光である第2の照射光
を、該試料の板面上での方位角が第2の入射角となるよ
うに照射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前
記第2の照射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前
記方位角が第2の反射角となるように検出する第2の検
出工程と、前記第1および前記第2の検出工程にて得ら
れた第1および第2の強度分布を演算処理することによ
り、前記試料における薄膜の構造を決定する評価工程と
を有し、前記第1および前記第2の検出工程を、同時に
行うことを特徴とする異方性薄膜評価方法が得られる。
べき異方性薄膜としての基板状試料に対して、p偏光ま
たはs偏光である第1の照射光を、該試料の板面上での
方位角が第1の入射角となるように照射すると共に、前
記試料の板面上にて反射した前記第1の照射光のs偏光
またはp偏光成分の強度を、前記方位角が第1の反射角
となるように検出する第1の検出工程と、前記基板状試
料に対して、p偏光またはs偏光である第2の照射光
を、該試料の板面上での方位角が第2の入射角となるよ
うに照射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前
記第2の照射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前
記方位角が第2の反射角となるように検出する第2の検
出工程と、前記第1および前記第2の検出工程にて得ら
れた第1および第2の強度分布を演算処理することによ
り、前記試料における薄膜の構造を決定する評価工程と
を有し、前記第1および前記第2の検出工程を、同時に
行うことを特徴とする異方性薄膜評価方法が得られる。
【0010】本発明によればまた、評価すべき異方性薄
膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光で
ある第1の照射光を、該試料の板面上での方位角が第1
の入射角となるように照射すると共に、前記試料の板面
上にて反射した前記第1の照射光のs偏光またはp偏光
成分の強度を、前記方位角が第1の反射角となるように
検出する第1の検出工程と、前記基板状試料に対して、
p偏光またはs偏光である第2の照射光を、該試料の板
面上での方位角が第2の入射角となるように照射すると
共に、前記試料の板面上にて反射した前記第2の照射光
のs偏光またはp偏光成分の強度を、前記方位角が第2
の反射角となるように検出する第2の検出工程と、前記
第1および前記第2の検出工程にて得られた第1および
第2の強度分布を演算処理することにより、前記試料に
おける薄膜の構造を決定する評価工程とを有し、前記第
1および前記第2の検出工程を、連続して行うことを特
徴とする異方性薄膜評価方法が得られる。
膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光で
ある第1の照射光を、該試料の板面上での方位角が第1
の入射角となるように照射すると共に、前記試料の板面
上にて反射した前記第1の照射光のs偏光またはp偏光
成分の強度を、前記方位角が第1の反射角となるように
検出する第1の検出工程と、前記基板状試料に対して、
p偏光またはs偏光である第2の照射光を、該試料の板
面上での方位角が第2の入射角となるように照射すると
共に、前記試料の板面上にて反射した前記第2の照射光
のs偏光またはp偏光成分の強度を、前記方位角が第2
の反射角となるように検出する第2の検出工程と、前記
第1および前記第2の検出工程にて得られた第1および
第2の強度分布を演算処理することにより、前記試料に
おける薄膜の構造を決定する評価工程とを有し、前記第
1および前記第2の検出工程を、連続して行うことを特
徴とする異方性薄膜評価方法が得られる。
【0011】本発明によればさらに、評価すべき異方性
薄膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光
である第1の照射光を、該試料の板面上での方位角が第
1の入射角となるように照射すると共に、前記試料の板
面上にて反射した前記第1の照射光のs偏光またはp偏
光成分の強度を、前記方位角が第1の反射角となるよう
に検出する第1の検出手段と、前記基板状試料に対し
て、p偏光またはs偏光である第2の照射光を、該試料
の板面上での方位角が第2の入射角となるように照射す
ると共に、前記試料の板面上にて反射した前記第2の照
射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前記方位角が
第2の反射角となるように検出する第2の検出手段と、
前記第1および前記第2の検出手段によって得られた第
1および第2の強度分布を演算処理することにより、前
記試料における薄膜の構造を決定する評価手段とを有す
ることを特徴とする異方性薄膜評価装置が得られる。
薄膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光
である第1の照射光を、該試料の板面上での方位角が第
1の入射角となるように照射すると共に、前記試料の板
面上にて反射した前記第1の照射光のs偏光またはp偏
光成分の強度を、前記方位角が第1の反射角となるよう
に検出する第1の検出手段と、前記基板状試料に対し
て、p偏光またはs偏光である第2の照射光を、該試料
の板面上での方位角が第2の入射角となるように照射す
ると共に、前記試料の板面上にて反射した前記第2の照
射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前記方位角が
第2の反射角となるように検出する第2の検出手段と、
前記第1および前記第2の検出手段によって得られた第
1および第2の強度分布を演算処理することにより、前
記試料における薄膜の構造を決定する評価手段とを有す
ることを特徴とする異方性薄膜評価装置が得られる。
【0012】本発明によればまた、評価すべき異方性薄
膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光で
ある照射光を、該試料の板面上での方位角が所定の入射
角となるように照射すると共に、前記試料の板面上にて
反射した前記照射光のs偏光またはp偏光成分の強度
を、前記方位角が所定の反射角となるように検出する検
出手段と、前記検出手段によって、前記入射角が第1の
入射角であり、かつ、前記反射角が第1の反射角である
第1の検出モードと、該入射角が第2の入射角であり、
かつ、該反射角が第2の反射角である第2の検出モード
とを実行可能なように、前記試料を前記方位角方向に回
転させるための回転ステージと、前記第1および前記第
2の検出モードにて得られた第1および第2の強度分布
を演算処理することにより、前記試料における薄膜の構
造を決定する評価手段とを有することを特徴とする異方
性薄膜評価装置が得られる。
膜としての基板状試料に対して、p偏光またはs偏光で
ある照射光を、該試料の板面上での方位角が所定の入射
角となるように照射すると共に、前記試料の板面上にて
反射した前記照射光のs偏光またはp偏光成分の強度
を、前記方位角が所定の反射角となるように検出する検
出手段と、前記検出手段によって、前記入射角が第1の
入射角であり、かつ、前記反射角が第1の反射角である
第1の検出モードと、該入射角が第2の入射角であり、
かつ、該反射角が第2の反射角である第2の検出モード
とを実行可能なように、前記試料を前記方位角方向に回
転させるための回転ステージと、前記第1および前記第
2の検出モードにて得られた第1および第2の強度分布
を演算処理することにより、前記試料における薄膜の構
造を決定する評価手段とを有することを特徴とする異方
性薄膜評価装置が得られる。
【0013】本発明によればまた、前記異方性薄膜評価
方法のうちの少くとも前記評価工程をコンピュータによ
って実行させるためのプログラムを記録した記録媒体が
得られる。
方法のうちの少くとも前記評価工程をコンピュータによ
って実行させるためのプログラムを記録した記録媒体が
得られる。
【0014】
【作用】本発明は、p偏光あるいはs偏光を基板の一定
の角度で入射して発生する反射光のs偏光あるいはp偏
光成分の強度を測定し、検出器を互いに入射方位が異な
るように配置し、各方位で得られた第1および第2の強
度分布の平均から分子の規則度分布を、差を平均で割る
ことにより分子の配向方位分布を決定することができ
る。
の角度で入射して発生する反射光のs偏光あるいはp偏
光成分の強度を測定し、検出器を互いに入射方位が異な
るように配置し、各方位で得られた第1および第2の強
度分布の平均から分子の規則度分布を、差を平均で割る
ことにより分子の配向方位分布を決定することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0016】[実施の形態1]図1を参照して、本発明
の実施の形態1による異方性薄膜評価装置は、入射方位
の異なる光源を備えている。具体的には、本装置は、単
色光源1,2と、偏光子3,4と、検光子5,6と、光
検出器7,8と、オートコリメータ10と、モニタ(デ
ィスプレイ)11と、コンピュータ12とを有してい
る。符号9は試料としての、異方性薄膜を示している。
の実施の形態1による異方性薄膜評価装置は、入射方位
の異なる光源を備えている。具体的には、本装置は、単
色光源1,2と、偏光子3,4と、検光子5,6と、光
検出器7,8と、オートコリメータ10と、モニタ(デ
ィスプレイ)11と、コンピュータ12とを有してい
る。符号9は試料としての、異方性薄膜を示している。
【0017】単色光源1,2には、He−Neレーザを
用いた。光検出器7,8には、フォトダイオードを用い
た。光検出器7,8で得られた反射光強度分布は、コン
ピュータ12に取り込まれる。ディスプレイ11は、オ
ートコリメータ10の戻り光の様子を観察するモニタで
ある。
用いた。光検出器7,8には、フォトダイオードを用い
た。光検出器7,8で得られた反射光強度分布は、コン
ピュータ12に取り込まれる。ディスプレイ11は、オ
ートコリメータ10の戻り光の様子を観察するモニタで
ある。
【0018】光源1,2から出た単色光線は、p偏光の
みを通す偏光子3,4を通過し、試料9の薄膜表面から
反射された光線は、さらにs偏光のみを通す検光子5,
6を通過し検出器7,8により測定される。さらに、入
射光線に対して試料面の傾きを確認するためにオートコ
リメータ10を取り付けた。尚、試料傾き調整の能率を
あげるために、オートコリメータ10での試料9からの
反射光位置は、CCDカメラ(図示せず)によりモニタ
されディスプレイ11に映し出した。
みを通す偏光子3,4を通過し、試料9の薄膜表面から
反射された光線は、さらにs偏光のみを通す検光子5,
6を通過し検出器7,8により測定される。さらに、入
射光線に対して試料面の傾きを確認するためにオートコ
リメータ10を取り付けた。尚、試料傾き調整の能率を
あげるために、オートコリメータ10での試料9からの
反射光位置は、CCDカメラ(図示せず)によりモニタ
されディスプレイ11に映し出した。
【0019】この装置を用いて測定した試料は、以下の
手順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上
に日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、9
0℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料C
とした。この際に、ファイブラボ社製のエリプソメータ
MARY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定
したところ、72nmであった。試料の片側にアルミニ
ウムでマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラ
ーを用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800
rpm、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを
行った。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、
ラビングを施していない側に、ラビング方向を面内で1
0°ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。
この際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−
102を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則
度は左右とも0.10であった。配向方位は左右で10
度ずれていた。試料内の分子の配向具合を簡単に図2に
示す。図2中、矢印13,14がラビング方向を示す。
符号15は、薄膜分子を示す。
手順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上
に日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、9
0℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料C
とした。この際に、ファイブラボ社製のエリプソメータ
MARY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定
したところ、72nmであった。試料の片側にアルミニ
ウムでマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラ
ーを用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800
rpm、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを
行った。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、
ラビングを施していない側に、ラビング方向を面内で1
0°ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。
この際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−
102を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則
度は左右とも0.10であった。配向方位は左右で10
度ずれていた。試料内の分子の配向具合を簡単に図2に
示す。図2中、矢印13,14がラビング方向を示す。
符号15は、薄膜分子を示す。
【0020】これらの試料を図1に示された装置に、試
料9として置き、偏光子3,4の方位をp偏光成分、検
光子5,6の方位をs偏光成分として、出力1mWのH
e−Neレーザ光を入射仰角70°で入射し、検光子
5,6を通過した光の強度をフォトダイオードで検出し
た。試料面内の入射方位は、ラビング方向と同方向(0
°と定義)と、時計まわりに10°異なる方向との2方
位で行った。
料9として置き、偏光子3,4の方位をp偏光成分、検
光子5,6の方位をs偏光成分として、出力1mWのH
e−Neレーザ光を入射仰角70°で入射し、検光子
5,6を通過した光の強度をフォトダイオードで検出し
た。試料面内の入射方位は、ラビング方向と同方向(0
°と定義)と、時計まわりに10°異なる方向との2方
位で行った。
【0021】入射の面内方位がラビングと同じ場合の観
察結果を図3に、10度ずらした場合の結果を図4に示
した。図3と図4との差を、図3および図4の平均で割
ることにより、図5のように配向方位の違いがわかる。
また、図3および図4の平均から、図6のように規則度
の違いがわかる。
察結果を図3に、10度ずらした場合の結果を図4に示
した。図3と図4との差を、図3および図4の平均で割
ることにより、図5のように配向方位の違いがわかる。
また、図3および図4の平均から、図6のように規則度
の違いがわかる。
【0022】以上のように、光学的異方性の面内分布だ
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
【0023】[実施の形態2]実施の形態1と同様な装
置を用いて、以下の手順で作成した。ガラス基板(コー
ニング7059)上に日産化学製ポリイミドPI−Aを
スピンコートし、90℃で30分加熱後、250℃で6
0分加熱して試料Aとした。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、押し込み長0.05mm、回
転速度300rpm、基板移動速度50mm/sで1回
の弱ラビングを行った。この際にファイブラボ社製のエ
リプソメータMARY−102を用いて入射仰角50°
で測定したところ、規則度は左が0.01、右が0.1
0であった。配向方位は、左右とも同じであった。試料
内の分子の配向具合を簡単に図7に示す。16,17が
ラビング方向、8が薄膜分子である。
置を用いて、以下の手順で作成した。ガラス基板(コー
ニング7059)上に日産化学製ポリイミドPI−Aを
スピンコートし、90℃で30分加熱後、250℃で6
0分加熱して試料Aとした。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、押し込み長0.05mm、回
転速度300rpm、基板移動速度50mm/sで1回
の弱ラビングを行った。この際にファイブラボ社製のエ
リプソメータMARY−102を用いて入射仰角50°
で測定したところ、規則度は左が0.01、右が0.1
0であった。配向方位は、左右とも同じであった。試料
内の分子の配向具合を簡単に図7に示す。16,17が
ラビング方向、8が薄膜分子である。
【0024】この試料を図1に示した装置に試料9とし
て配置し、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位をs偏
光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射仰
角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォト
ダイオードで検出した。試料面内の入射方位はラビング
方向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異な
る方向の2方位で行った。
て配置し、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位をs偏
光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射仰
角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォト
ダイオードで検出した。試料面内の入射方位はラビング
方向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異な
る方向の2方位で行った。
【0025】入射の面内方位がラビングと同じ場合の観
察結果を図8に、10度ずらした場合の結果を図9に示
した。図8、図9の差を図8と図9の平均で割ることに
より、図10のように配向方位の違いがわかる。また、
図8、図9の平均から、図10のように規則度の違いが
わかる。
察結果を図8に、10度ずらした場合の結果を図9に示
した。図8、図9の差を図8と図9の平均で割ることに
より、図10のように配向方位の違いがわかる。また、
図8、図9の平均から、図10のように規則度の違いが
わかる。
【0026】以上のように、光学的異方性の面内分布だ
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
【0027】[実施の形態3]実施の形態1と同様な装
置を用いて、以下の手順で作成した。ガラス基板(コー
ニング7059)上に日産化学製ポリイミドPI−Bを
スピンコートし、90℃で30分加熱後、250℃で6
0分加熱して試料Bとした。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、ラビング方向を時計周りに1
0度ずらし、押し込み長0.05mm、回転速度300
rpm、基板移動速度50mm/sで1回の弱ラビング
を行った。この際にファイブラボ社製のエリプソメータ
MARY−102を用いて入射仰角50°で測定したと
ころ、左半分の規則度が0.05、右半分が0.15で
あった。配向方位は、左右で10度ずれていた。試料内
の分子の配向具合を簡単に図2に示す。19,20がラ
ビング方向、21が薄膜分子である。
置を用いて、以下の手順で作成した。ガラス基板(コー
ニング7059)上に日産化学製ポリイミドPI−Bを
スピンコートし、90℃で30分加熱後、250℃で6
0分加熱して試料Bとした。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、ラビング方向を時計周りに1
0度ずらし、押し込み長0.05mm、回転速度300
rpm、基板移動速度50mm/sで1回の弱ラビング
を行った。この際にファイブラボ社製のエリプソメータ
MARY−102を用いて入射仰角50°で測定したと
ころ、左半分の規則度が0.05、右半分が0.15で
あった。配向方位は、左右で10度ずれていた。試料内
の分子の配向具合を簡単に図2に示す。19,20がラ
ビング方向、21が薄膜分子である。
【0028】この試料を図1に示した装置に試料9とし
て置き、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位をs偏光
成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射仰角
70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォトダ
イオードで検出した。試料面内の入射方位はラビング方
向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異なる
方向の2方位で行った。
て置き、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位をs偏光
成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射仰角
70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォトダ
イオードで検出した。試料面内の入射方位はラビング方
向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異なる
方向の2方位で行った。
【0029】入射の面内方位がラビングと同じ場合の観
察結果を図13に、10度ずらした場合の結果を図14
に示した。図13、図14の平均を図13と図14の差
で割ることにより、図15のように配向方位の違いがわ
かる。また、図13、図14の平均から、図16のよう
に規則度の違いがわかる。
察結果を図13に、10度ずらした場合の結果を図14
に示した。図13、図14の平均を図13と図14の差
で割ることにより、図15のように配向方位の違いがわ
かる。また、図13、図14の平均から、図16のよう
に規則度の違いがわかる。
【0030】以上のように、光学的異方性の面内分布だ
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
【0031】[実施の形態4]本発明の一実施の形態と
して試料を面内回転させるステージを備えた装置の構成
を図17を用いて説明する。22は単色光源でHe−N
eレーザを用いた。23は偏光子、30は試料、24は
検光子、25は光検出器でフォトダイオードを用いた。
25で得られた反射光強度分布は、26のコンピュータ
に取り込まれる。27の試料ステージで試料を面内回転
した。28はオートコリメータ、29はオートコリメー
タの戻り光の様子を観察するモニタである。光源22か
ら出た単色光線はp偏光のみを通す偏光子23を通過
し、試料30の薄膜表面から反射された光線は、さらに
s偏光のみを通す検光子24を通過し検出器25により
測定される。さらに、入射光線に対して試料面の傾きを
確認するためにオートコリメータ28を取り付けた。
尚、試料傾き調整の能率をあげるために、オートコリメ
ータでの試料からの反射光位置はCCDカメラによりモ
ニタされディスプレイ29に映し出した。
して試料を面内回転させるステージを備えた装置の構成
を図17を用いて説明する。22は単色光源でHe−N
eレーザを用いた。23は偏光子、30は試料、24は
検光子、25は光検出器でフォトダイオードを用いた。
25で得られた反射光強度分布は、26のコンピュータ
に取り込まれる。27の試料ステージで試料を面内回転
した。28はオートコリメータ、29はオートコリメー
タの戻り光の様子を観察するモニタである。光源22か
ら出た単色光線はp偏光のみを通す偏光子23を通過
し、試料30の薄膜表面から反射された光線は、さらに
s偏光のみを通す検光子24を通過し検出器25により
測定される。さらに、入射光線に対して試料面の傾きを
確認するためにオートコリメータ28を取り付けた。
尚、試料傾き調整の能率をあげるために、オートコリメ
ータでの試料からの反射光位置はCCDカメラによりモ
ニタされディスプレイ29に映し出した。
【0032】この装置を用いて測定した試料は以下の手
順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上に
日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、90
℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料Dと
した。この際にファイブラボ社製のエリプソメータMA
RY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定した
ところ、72nmであった。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、ラビング方向を面内で10°
ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。この
際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−10
2を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則度は
左右とも0.10であった。配向方位は左右で10度ず
れていた。
順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上に
日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、90
℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料Dと
した。この際にファイブラボ社製のエリプソメータMA
RY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定した
ところ、72nmであった。試料の片側にアルミニウム
でマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラーを
用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800rp
m、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行っ
た。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラビ
ングを施していない側に、ラビング方向を面内で10°
ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。この
際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−10
2を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則度は
左右とも0.10であった。配向方位は左右で10度ず
れていた。
【0033】これらの試料を図17に示したようなステ
ージ上におき、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位を
s偏光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入
射仰角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフ
ォトダイオードで検出した。試料面内の入射方位は、試
料ステージを回転させて、ラビング方向と同方向(0°
と定義)と時計まわりに10°異なる方向の2方位で行
った。
ージ上におき、偏光子方位をp偏光成分、検光子方位を
s偏光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入
射仰角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフ
ォトダイオードで検出した。試料面内の入射方位は、試
料ステージを回転させて、ラビング方向と同方向(0°
と定義)と時計まわりに10°異なる方向の2方位で行
った。
【0034】入射の面内方位がラビングと同じ場合の観
察結果を図18に、10度回転させた場合の結果を図1
9に示した。図18、図19の差をとると、図20のよ
うに配向方位の違いがわかる。また、図18、図19の
平均から、図20のように規則度の違いがわかる。
察結果を図18に、10度回転させた場合の結果を図1
9に示した。図18、図19の差をとると、図20のよ
うに配向方位の違いがわかる。また、図18、図19の
平均から、図20のように規則度の違いがわかる。
【0035】以上のように、光学的異方性の面内分布だ
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
【0036】[実施の形態5]本発明の一実施の形態と
して入射方位の異なる光源を備えた装置の構成を図1を
用いて説明する。1,2は単色光源でHe−Neレーザ
を用いた。3,4は偏光子、9は試料、5,6は検光
子、7,8は光検出器でフォトダイオードを用いた。
7,8で得られた反射光強度分布は、12のコンピュー
タに取り込まれる。10はオートコリメータ、11はオ
ートコリメータの戻り光の様子を観察するモニタであ
る。光源1,2から出た単色光線はs偏光のみを通す偏
光子3,4を通過し、試料9の薄膜表面から反射された
光線は、さらにp偏光のみを通す検光子5,6を通過し
検出器7,8により測定される。さらに、入射光線に対
して試料面の傾きを確認するためにオートコリメータ1
0を取り付けた。尚、試料傾き調整の能率をあげるため
に、オートコリメータでの試料からの反射光位置はCC
Dカメラによりモニタされディスプレイ11に映し出し
た。
して入射方位の異なる光源を備えた装置の構成を図1を
用いて説明する。1,2は単色光源でHe−Neレーザ
を用いた。3,4は偏光子、9は試料、5,6は検光
子、7,8は光検出器でフォトダイオードを用いた。
7,8で得られた反射光強度分布は、12のコンピュー
タに取り込まれる。10はオートコリメータ、11はオ
ートコリメータの戻り光の様子を観察するモニタであ
る。光源1,2から出た単色光線はs偏光のみを通す偏
光子3,4を通過し、試料9の薄膜表面から反射された
光線は、さらにp偏光のみを通す検光子5,6を通過し
検出器7,8により測定される。さらに、入射光線に対
して試料面の傾きを確認するためにオートコリメータ1
0を取り付けた。尚、試料傾き調整の能率をあげるため
に、オートコリメータでの試料からの反射光位置はCC
Dカメラによりモニタされディスプレイ11に映し出し
た。
【0037】この装置を用いて測定した試料は以下の手
順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上に
日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、90
℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料Eと
した。この際に、ファイブラボ社製のエリプソメータM
ARY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定し
たところ、70nmであった。試料の片側にアルミニウ
ムでマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラー
を用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800r
pm、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行
った。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラ
ビングを施していない側に、ラビング方向を面内で10
°ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。こ
の際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−1
02を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則度
は左右とも0.11であった。配向方位は左右で10度
ずれていた。
順で作成した。ガラス基板(コーニング7059)上に
日産化学製ポリイミドPI−Cをスピンコートし、90
℃で30分加熱後、250℃で60分加熱して試料Eと
した。この際に、ファイブラボ社製のエリプソメータM
ARY−102を用いて入射仰角70°で膜厚を測定し
たところ、70nmであった。試料の片側にアルミニウ
ムでマスクを施し、その後に直径50mmの布ローラー
を用いて、押し込み長0.05mm、回転速度800r
pm、基板移動速度30mm/sで2回のラビングを行
った。その後、ラビングを施した部分にマスクをし、ラ
ビングを施していない側に、ラビング方向を面内で10
°ずらし、同様なラビング水準でラビングを施した。こ
の際にファイブラボ社製のエリプソメータMARY−1
02を用いて入射仰角50°で測定したところ、規則度
は左右とも0.11であった。配向方位は左右で10度
ずれていた。
【0038】これらの試料を図1に示したようなステー
ジ上におき、偏光子方位をs偏光成分、検光子方位をp
偏光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射
仰角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォ
トダイオードで検出した。試料面内の入射方位はラビン
グ方向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異
なる方向の2方位で行った。
ジ上におき、偏光子方位をs偏光成分、検光子方位をp
偏光成分として出力1mWのHe−Neレーザ光を入射
仰角70°で入射し、検光子を通過した光の強度をフォ
トダイオードで検出した。試料面内の入射方位はラビン
グ方向と同方向(0°と定義)と時計まわりに10°異
なる方向の2方位で行った。
【0039】入射の面内方位がラビングと同じ場合の観
察結果を図22に、10度ずらした場合の結果を図23
に示した。図22、図23の差を図22と図23の平均
で割ることにより、図24のように配向方位の違いがわ
かる。また、図22、図23の平均から、図25のよう
に規則度の違いがわかる。
察結果を図22に、10度ずらした場合の結果を図23
に示した。図22、図23の差を図22と図23の平均
で割ることにより、図24のように配向方位の違いがわ
かる。また、図22、図23の平均から、図25のよう
に規則度の違いがわかる。
【0040】以上のように、光学的異方性の面内分布だ
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
けでなく、分子の配向方位および規則度の面内分布も測
定することができる。
【0041】
【発明の効果】試料表面に偏光子を用いてp偏光または
s偏光の光を入射した際に発生する反射光を、入射光と
直交する方位に設定された検光子を通して検出された入
射方位の異なる光強度分布を演算処理することにより、
膜の規則度、配向方位を高速で測定することができる。
s偏光の光を入射した際に発生する反射光を、入射光と
直交する方位に設定された検光子を通して検出された入
射方位の異なる光強度分布を演算処理することにより、
膜の規則度、配向方位を高速で測定することができる。
【図1】本発明の実施の形態1〜3および5による異方
性薄膜評価方法に用いられる異方性薄膜評価装置の構成
を示す模式図である。
性薄膜評価方法に用いられる異方性薄膜評価装置の構成
を示す模式図である。
【図2】試料の薄膜分子の配向具合を示す概念図であ
る。
る。
【図3】ラビングと同方向の入射方位から、p偏光の光
を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強
度測定結果を示す概念図である。
を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強
度測定結果を示す概念図である。
【図4】ラビングと10度異なる入射方位から、p偏光
の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検
出強度測定結果を示す概念図である。
の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検
出強度測定結果を示す概念図である。
【図5】図3と図4の強度分布の差を両者の平均でわか
ることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布を示
す概念図である。
ることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布を示
す概念図である。
【図6】図3と図4の強度分布平均から得られた薄膜分
子の規則度の面内分布を示す概念図である。
子の規則度の面内分布を示す概念図である。
【図7】試料の薄膜分子の配向具合を示す概念図であ
る。
る。
【図8】ラビングと同方向の入射方位から、p偏光の光
を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強
度測定結果を示す概念図である。
を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強
度測定結果を示す概念図である。
【図9】ラビングと10度異なる入射方位から、p偏光
の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検
出強度測定結果を示す概念図である。
の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検
出強度測定結果を示す概念図である。
【図10】図8と図9の強度分布の差を両者の平均でわ
かることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布を
示す概念図である。
かることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布を
示す概念図である。
【図11】図8と図9の強度分布平均から得られた薄膜
分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
【図12】試料の薄膜分子の配向具合を示す概念図であ
る。
る。
【図13】ラビングと同方向の入射方位から、p偏光の
光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出
強度測定結果を示す概念図である。
光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の検出
強度測定結果を示す概念図である。
【図14】ラビングと10度異なる入射方位から、p偏
光の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
光の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
【図15】図13と図14の強度分布の差を両者の平均
でわかることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分
布を示す概念図である。
でわかることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分
布を示す概念図である。
【図16】図13と図14の強度分布平均から得られた
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
【図17】本発明の実施の形態4による異方性薄膜評価
方法に用いられる異方性薄膜評価装置の構成を示す模式
図である。
方法に用いられる異方性薄膜評価装置の構成を示す模式
図である。
【図18】ラビング方向と同方向の入射方位から、p偏
光の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
光の光を入射した際に発生した反射光中のs偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
【図19】試料ステージを回転させることにより、ラビ
ング方向と10度異なる入射方位でp偏光の光を入射し
た際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強度測定結
果を示す概念図である。
ング方向と10度異なる入射方位でp偏光の光を入射し
た際に発生した反射光中のs偏光成分の検出強度測定結
果を示す概念図である。
【図20】図18と図19の強度分布の差から得られた
薄膜分子の方位度の面内分布を示す概念図である。
薄膜分子の方位度の面内分布を示す概念図である。
【図21】図18と図19の強度分布平均から得られた
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
【図22】ラビングと同方向の入射方位から、s偏光の
光を入射した際に発生した反射光中のp偏光成分の検出
強度測定結果を示す概念図である。
光を入射した際に発生した反射光中のp偏光成分の検出
強度測定結果を示す概念図である。
【図23】ラビングと10度異なる入射方位から、s偏
光の光を入射した際に発生した反射光中のp偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
光の光を入射した際に発生した反射光中のp偏光成分の
検出強度測定結果を示す概念図である。
【図24】図22と図23の強度分布の差を両者の平均
でわることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布
を示す概念図である。
でわることにより得られた薄膜分子の方位角の面内分布
を示す概念図である。
【図25】図22と図23の強度分布平均から得られた
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
薄膜分子の規則度の面内分布を示す概念図である。
1,2 単色光源 3,4 偏光子 9 試料 5,6 検光子 7,8 光検出器 12 コンピュータ 10 オートコリメータ 11 ディスプレイ 13,14 ラビング方向 15 薄膜分子 16,17 ラビング方向 18 薄膜分子 19,20 ラビング方向 21 薄膜分子 22 単色光源 23 偏光子 30 試料 24 検光子 25 光検出器 26 コンピュータ 27 試料ステージ 28 オートコリメータ 29 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田ノ岡 大輔 愛知県名古屋市熱田区三本松町20番9号 日本レーザ電子株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB10 BB16 DD13 EE02 EE05 GG01 GG03 GG04 JJ19 KK01 KK03 KK04 MM01 MM03 PP04 2H088 FA11 FA30 HA18 MA20 2H090 HB08Y JB02 LA05 LA09 MB01
Claims (13)
- 【請求項1】 評価すべき異方性薄膜としての基板状試
料に対して、p偏光またはs偏光である第1の照射光
を、該試料の板面上での方位角が第1の入射角となるよ
うに照射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前
記第1の照射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前
記方位角が第1の反射角となるように検出する第1の検
出工程と、 前記基板状試料に対して、p偏光またはs偏光である第
2の照射光を、該試料の板面上での方位角が第2の入射
角となるように照射すると共に、前記試料の板面上にて
反射した前記第2の照射光のs偏光またはp偏光成分の
強度を、前記方位角が第2の反射角となるように検出す
る第2の検出工程と、 前記第1および前記第2の検出工程にて得られた第1お
よび第2の強度分布を演算処理することにより、前記試
料における薄膜の構造を決定する評価工程とを有し、 前記第1および前記第2の検出工程を、同時に行うこと
を特徴とする異方性薄膜評価方法。 - 【請求項2】 前記評価工程では、前記第1および前記
第2の検出工程にて得られた前記第1および前記第2の
強度分布の平均を取ることにより、前記試料における薄
膜分子の規則度を決定する請求項1に記載の異方性薄膜
評価方法。 - 【請求項3】 前記評価工程では、前記第1および前記
第2の検出工程にて得られた前記第1および前記第2の
強度分布の差をとる、あるいは差を平均で割ることによ
り、前記試料における薄膜分子の方位を決定する請求項
1に記載の異方性薄膜評価方法。 - 【請求項4】 評価すべき異方性薄膜としての基板状試
料に対して、p偏光またはs偏光である第1の照射光
を、該試料の板面上での方位角が第1の入射角となるよ
うに照射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前
記第1の照射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前
記方位角が第1の反射角となるように検出する第1の検
出工程と、 前記基板状試料に対して、p偏光またはs偏光である第
2の照射光を、該試料の板面上での方位角が第2の入射
角となるように照射すると共に、前記試料の板面上にて
反射した前記第2の照射光のs偏光またはp偏光成分の
強度を、前記方位角が第2の反射角となるように検出す
る第2の検出工程と、 前記第1および前記第2の検出工程にて得られた第1お
よび第2の強度分布を演算処理することにより、前記試
料における薄膜の構造を決定する評価工程とを有し、 前記第1および前記第2の検出工程を、連続して行うこ
とを特徴とする異方性薄膜評価方法。 - 【請求項5】 前記評価工程では、前記第1および前記
第2の検出工程にて得られた前記第1および前記第2の
強度分布の平均を取ることにより、前記試料における薄
膜分子の規則度を決定する請求項4に記載の異方性薄膜
評価方法。 - 【請求項6】 前記評価工程では、前記第1および前記
第2の検出工程にて得られた前記第1および前記第2の
強度分布の差をとる、あるいは差を平均で割ることによ
り、前記試料における薄膜分子の方位を決定する請求項
4に記載の異方性薄膜評価方法。 - 【請求項7】 評価すべき異方性薄膜としての基板状試
料に対して、p偏光またはs偏光である第1の照射光
を、該試料の板面上での方位角が第1の入射角となるよ
うに照射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前
記第1の照射光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前
記方位角が第1の反射角となるように検出する第1の検
出手段と、 前記基板状試料に対して、p偏光またはs偏光である第
2の照射光を、該試料の板面上での方位角が第2の入射
角となるように照射すると共に、前記試料の板面上にて
反射した前記第2の照射光のs偏光またはp偏光成分の
強度を、前記方位角が第2の反射角となるように検出す
る第2の検出手段と、 前記第1および前記第2の検出手段によって得られた第
1および第2の強度分布を演算処理することにより、前
記試料における薄膜の構造を決定する評価手段とを有す
ることを特徴とする異方性薄膜評価装置。 - 【請求項8】 前記評価手段は、前記第1および前記第
2の検出手段によって得られた前記第1および前記第2
の強度分布の平均を取ることにより、前記試料における
薄膜分子の規則度を決定する請求項7に記載の異方性薄
膜評価装置。 - 【請求項9】 前記評価手段は、前記第1および前記第
2の検出手段によって得られた前記第1および前記第2
の強度分布の差をとる、あるいは差を平均で割ることに
より、前記試料における薄膜分子の方位を決定する請求
項7に記載の異方性薄膜評価装置。 - 【請求項10】 評価すべき異方性薄膜としての基板状
試料に対して、p偏光またはs偏光である照射光を、該
試料の板面上での方位角が所定の入射角となるように照
射すると共に、前記試料の板面上にて反射した前記照射
光のs偏光またはp偏光成分の強度を、前記方位角が所
定の反射角となるように検出する検出手段と、 前記検出手段によって、前記入射角が第1の入射角であ
り、かつ、前記反射角が第1の反射角である第1の検出
モードと、該入射角が第2の入射角であり、かつ、該反
射角が第2の反射角である第2の検出モードとを実行可
能なように、前記試料を前記方位角方向に回転させるた
めの回転ステージと、 前記第1および前記第2の検出モードにて得られた第1
および第2の強度分布を演算処理することにより、前記
試料における薄膜の構造を決定する評価手段とを有する
ことを特徴とする異方性薄膜評価装置。 - 【請求項11】 前記評価手段は、前記第1および前記
第2の検出モードにて得られた前記第1および前記第2
の強度分布の平均を取ることにより、前記試料における
薄膜分子の規則度を決定する請求項10に記載の異方性
薄膜評価装置。 - 【請求項12】 前記評価手段は、前記第1および前記
第2の検出モードにて得られた前記第1および前記第2
の強度分布の差をとる、あるいは差を平均で割ることに
より、前記試料における薄膜分子の方位を決定する請求
項10に記載の異方性薄膜評価装置。 - 【請求項13】 請求項1または4に記載の異方性薄膜
評価方法のうちの少くとも前記評価工程をコンピュータ
によって実行させるためのプログラムを記録した記録媒
体。
Priority Applications (3)
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JP2000355331A JP2002162344A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 異方性薄膜評価方法および装置 |
KR1020010072717A KR20020040593A (ko) | 2000-11-22 | 2001-11-21 | 막의 규칙도 및 배향방위를 고속으로 측정하는 것이가능한 이방성 박막평가방법 및 장치 |
TW090128905A TW499564B (en) | 2000-11-22 | 2001-11-22 | Anisotropic film evaluating method and device by measuring film regularity and orientation in high speed |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000355331A JP2002162344A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 異方性薄膜評価方法および装置 |
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ID=18827758
Family Applications (1)
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JP2000355331A Withdrawn JP2002162344A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 異方性薄膜評価方法および装置 |
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KR (1) | KR20020040593A (ja) |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005106820A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | General Electric Co <Ge> | 光沢面測定のための協調偏光 |
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JPH04329333A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Ricoh Co Ltd | 異方性薄膜の屈折率及び膜厚を測定する方法 |
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JP2970585B2 (ja) * | 1997-04-17 | 1999-11-02 | 日本電気株式会社 | 異方性薄膜評価方法及び異方性薄膜評価装置 |
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JP2000121496A (ja) * | 1998-10-14 | 2000-04-28 | Nec Corp | 配向膜評価方法及び装置並びに配向膜評価プログラムを記録した記録媒体 |
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-
2001
- 2001-11-21 KR KR1020010072717A patent/KR20020040593A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-11-22 TW TW090128905A patent/TW499564B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005106820A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | General Electric Co <Ge> | 光沢面測定のための協調偏光 |
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Publication number | Publication date |
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