JP2002162319A - 無段変速機の検査装置および検査方法 - Google Patents

無段変速機の検査装置および検査方法

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JP2002162319A
JP2002162319A JP2000360247A JP2000360247A JP2002162319A JP 2002162319 A JP2002162319 A JP 2002162319A JP 2000360247 A JP2000360247 A JP 2000360247A JP 2000360247 A JP2000360247 A JP 2000360247A JP 2002162319 A JP2002162319 A JP 2002162319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機をそのサブアッシー状態で検査す
るとき、固定シーブの軸心方向位置の計測や、第1回転
軸の固定シーブと第2回転軸の固定シーブとの間のアラ
イメントの検査精度が十分に得られる無段変速機の検査
装置および検査方法を提供する。 【解決手段】 演算手段或いは演算工程に対応するS6
により、ケース部材30の組合せ面48の位置と、第1
可変プーリ16の固定シーブ32の位置および第2可変
プーリ18の固定シーブ36の位置とに基づいて、その
固定シーブ32、36の軸心方向位置S2 およびS1
それぞれ高精度で算出されるので、無段変速機をそのサ
ブアッシー状態で検査するとき、固定シーブの軸心方向
位置S2 およびS1 の計測や、第1回転軸の固定シーブ
32と第2回転軸の固定シーブ36との相互間のアライ
メントの検査精度が十分に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ベルト式無段変速機の1対の固
定シーブの相互位置をサブアッシーの状態で検査する検
査装置および検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケース部材により回転可能に支持された
互いに平行な1対の第1回転軸および第2回転軸と、固
定シーブおよび可動シーブをそれぞれ有して第1回転軸
および第2回転軸にそれぞれ設けられた1対の可変プー
リと、その1対の可変プーリに巻き掛けられた伝動ベル
トとを備えたベルト式無段変速機が知られている。この
ベルト式無段変速機は、たとえば車両の変速機としても
用いられる。通常、このようなベルト式無段変速機は、
上記1対の可変プーリに伝動ベルトが巻き掛けられた状
態で1対の第1回転軸および第2回転軸の一端部がそれ
を回転可能に支持するケース部材に組付けられたサブア
ッシーの状態で、各固定シーブの位置が測定される。た
とえば、特開平8−261881号公報に記載された無
段変速機の検査装置がそれである。
【0003】これによれば、ベルト式無段変速機の組み
立て完了後に各部位を計測して検査を行う場合に比較し
て、不合格となったときの分解や部品交換が容易とな
り、補修作業に手間がかからないという利点がある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記従来の無
段変速機の検査装置では、第1回転軸および第2回転軸
の固定シーブの軸心方向の位置を計測して得られた値に
基づいて第1回転軸の固定シーブと第2回転軸の固定プ
ーリとのアライメントたとえば1対の固定シーブの回転
軸心方向の相互位置が正常の範囲内であるか否かが検査
されるのであるが、上記第1回転軸および第2回転軸の
固定シーブの軸心方向の位置を計測に際してはそれら第
1回転軸および第2回転軸が芯押し手段によってケース
部材側へ押された状態とされる。このため、芯押し手段
による第1回転軸および第2回転軸の軸心方向への付勢
によってケース部材の変形(歪み)が発生するので、そ
のケース部材の変形による誤差が発生して、固定シーブ
の軸心方向の位置を計測の精度や、第1回転軸の固定シ
ーブと第2回転軸の固定シーブとの間のアライメントの
検査精度が損なわれていた。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、無段変速機をそ
のサブアッシー状態で検査するとき、固定シーブの軸心
方向位置の計測や、第1回転軸の固定シーブと第2回転
軸の固定シーブとの間のアライメントの検査精度が十分
に得られる無段変速機の検査装置および検査方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための装置発明の要旨とするところは、1対の固定
シーブおよび可動シーブをそれぞれ有する第1可変プー
リおよび第2可変プーリがそれぞれ設けられた互いに平
行な第1回転軸および第2回転軸の一端部がそれを回転
可能に支持するケース部材に取り付けられた状態で、前
記第1可変プーリの固定シーブと前記第2可変プーリの
固定シーブとの軸心方向位置に基づいて無段変速機を検
査測定する形式の無段変速機の検査装置であって、(a)
前記ケース部材の組合せ面の位置を検出する組合せ面位
置検出装置と、(b) 前記第1可変プーリの固定シーブと
前記第2可変プーリの固定シーブとの軸心方向位置を検
出する固定シーブ位置検出装置と、(c) 前記組合せ面位
置検出装置により検出された前記ケース部材の組合せ面
の位置と、前記固定シーブ位置検出装置により検出され
た前記第1可変プーリの固定シーブの位置および前記第
2可変プーリの固定シーブの位置とに基づいて、その固
定シーブの軸心方向位置をそれぞれ算出する演算手段と
を、含むことにある。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための方法発明の要旨とするところは、1対の
固定シーブおよび可動シーブをそれぞれ有する第1可変
プーリおよび第2可変プーリがそれぞれ設けられた互い
に平行な第1回転軸および第2回転軸の一端部がそれを
回転可能に支持するケース部材に取り付けられた状態
で、前記第1可変プーリの固定シーブと前記第2可変プ
ーリの固定シーブとの軸心方向位置に基づいて無段変速
機を検査する形式の無段変速機の検査方法であって、
(a) 前記ケース部材の組合せ面の位置を検出する組合せ
面位置検出工程と、(b) 前記第1可変プーリの固定シー
ブと前記第2可変プーリの固定シーブとの軸心方向位置
を検出する固定シーブ位置検出工程と、(c) 前記組合せ
面位置検出装置により検出された前記ケース部材の組合
せ面の位置と、前記固定シーブ位置検出装置により検出
された前記第1可変プーリの固定シーブの位置および前
記第2可変プーリの固定シーブの位置とに基づいて、そ
の固定シーブの軸心方向位置をそれぞれ算出する演算工
程とを、含むことにある。
【0008】
【第1発明および第2発明の効果】このようにすれば、
演算手段或いは演算工程により、組合せ面位置検出装置
により検出された前記ケース部材の組合せ面の位置と、
前記固定シーブ位置検出装置により検出された前記第1
可変プーリの固定シーブの位置および前記第2可変プー
リの固定シーブの位置とに基づいて、その固定シーブの
軸心方向位置がそれぞれ算出されることから、たとえケ
ース部材の歪みがあったとしても共通の組合わせ面を基
準として固定シーブの位置の計測が高精度で行われるの
で、無段変速機をそのサブアッシー状態で検査すると
き、固定シーブの軸心方向位置の計測や、第1回転軸の
固定シーブと第2回転軸の固定シーブとの相互間のアラ
イメントの検査精度が十分に得られる。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、前記第1発明および第2発
明において、好適には、前記演算手段或いは演算方法
は、前記第1可変プーリの固定シーブの位置と前記第2
可変プーリの固定シーブの位置との差に基づいて、前記
第1可変プーリの固定シーブと前記第2可変プーリの固
定シーブとの間のシーブ面間距離を算出するものであ
る。このようにすれば、伝動ベルトに接触する1対の固
定シーブのシーブ面の相互間距離が算出されるので、そ
の1対の固定シーブ相互のシーブ面間距離が検査される
利点がある。
【0010】また、前記第1発明および第2発明におい
て、好適には、前記無段変速機の検査装置或いは検査方
法は、回転軸心が垂直となる姿勢で上端部がケース部材
に取り付けられた前記1対の第1回転軸および第2回転
軸の下端部をそれぞれ固定する回転軸固定装置或いは回
転軸固定工程と、その第1回転軸および第2回転軸の下
端部の少なくとも一方を、その少なくとも一方の下端部
の上記回転軸固定装置或いは回転軸固定工程による固定
に先立って前記ケース部材側へ所定の荷重で付勢する付
勢装置或いは付勢工程とを有するものである。このよう
にすれば、回転軸心が垂直となる姿勢で前記1対の第1
回転軸および第2回転軸の下端部がそれぞれ固定される
とき、その第1回転軸および第2回転軸の下端部の少な
くとも一方が、その他端部の固定に先立ってケース部材
側すなわち上方へ所定の荷重で付勢されるので、ケース
部材の変形およびそれに起因する測定精度の低下が好適
に抑制される。
【0011】また、好適には、上記付勢力は、前記1対
の可変プーリに伝動ベルトが巻き掛けられた状態で1対
の第1回転軸および第2回転軸の上端部がそれを回転可
能に支持するケース部材に組付けられたサブアッシーの
荷重の約半分の荷重に対応する大きさに設定されたもの
である。このようにすれば、第1回転軸および第2回転
軸の下端部の少なくとも一方が、その下端部の固定に先
立って、サブアッシーの荷重の約半分の荷重に対応する
大きさの付勢力でケース部材側すなわち上方へ付勢され
るので、ケース部材の変形およびそれに起因する測定精
度の低下が好適に抑制される。
【0012】また、好適には、前記組合せ面位置検出装
置或いは組合せ面位置検出工程は、前記ケース部材の組
合せ面の中の少なくとも3点の位置を検出するものであ
る。このようにすれば、上記3点の位置からケース部材
の組合せ面を表す平面の式が求められ、前記第1回転軸
および第2回転軸の下端部うちのケース部材側へ付勢さ
れる側の固定シーブの位置について上記平面の式に基づ
いてケース部材の変形を考慮した補正が行われる。
【0013】また、好適には、前記固定シーブ位置検出
装置或いは固定シーブ位置検出工程は、前記第1可変プ
ーリの固定シーブと前記第2可変プーリの固定シーブと
の軸心方向位置を検出するに際して、その固定シーブの
シーブ面のうちの予め定められた径寸法の部分を検出位
置として用いるものである。このようにすれば、伝動ベ
ルトに実際に摺接するシーブ面内の予め定められた径寸
法位置が固定シーブ位置として検出される利点がある。
【0014】また、好適には、伝動ベルトが無端環状に
構成されている場合は、前記第1回転軸および第2回転
軸の一端部がそれを回転可能に支持するケース部材に取
り付けられた状態において、その第1回転軸および第2
回転軸にそれぞれ設けられた第1可変プーリおよび第2
可変プーリに伝動ベルトが巻き掛けられる。
【0015】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の実施例を図
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】図1はベルト式無段変速機のサブアッシー
(複数の部品から成る中間的組立体)10を正面から示
す断面図である。このサブアッシー10は、互いに平行
な1対の第1(入力側)回転軸12および第2(出力
側)回転軸14と、それら第1回転軸12および第2回
転軸14にそれぞれ設けられた有効径が可変な第1可変
プーリ16および第2可変プーリ18と、それら第1可
変プーリ16および第2可変プーリ18のV溝幅を変更
するための推力を発生させる第1油圧アクチュエータ2
0および第2油圧アクチュエータ22と、上記第1可変
プーリ16および第2可変プーリ18のV溝にそれぞれ
巻き掛けられ伝動ベルト24(図3、図4参照)と、上
記第1回転軸12および第2回転軸14の一端部(図1
では上端部)を軸受40および44を介して回転可能に
支持するケース部材30とを備えている。すなわち、サ
ブアッシー10は、1対の第1可変プーリ16および第
2可変プーリ18に伝動ベルト24が巻き掛けられ、且
つ、その第1可変プーリ16および第2可変プーリ18
がそれぞれ設けられた第1回転軸12および第2回転軸
14の一(上)端部がそれを回転可能に支持するケース
部材30に取り付けられた状態とされているものであ
る。
【0017】上記第1可変プーリ16は、第1回転軸1
2に一体的に固定された固定シーブ32と、この第1回
転軸12に対して軸心まわりに相対回転不能且つ軸心方
向の相対移動可能に設けられてその固定シーブ32との
間にV溝を形成し、上記第1油圧アクチュエータ20に
よりそのV溝の幅寸法が制御される可動シーブ34とか
ら構成されている。同様に、上記第2可変プーリ18
は、第2回転軸14に一体的に固定された固定シーブ3
6と、この第2回転軸14に対して軸心まわりに相対回
転不能且つ軸心方向の相対移動可能に設けられてその固
定シーブ36との間にV溝を形成し、上記第2油圧アク
チュエータ22によりそのV溝の幅寸法が制御される可
動シーブ38とから構成されている。
【0018】また、前記ケース部材30は、外面が全体
として凸面とされ且つ内面が凹面とされることにより容
器状を成し、上記第1回転軸12の両端部を軸受40お
よび42を介して回転可能に支持し、第2回転軸14の
両端部を軸受44および46を介して回転可能に支持
し、且つ伝動ベルト24が巻き掛けられた1対の第1可
変プーリ16および第2可変プーリ18などを油密に収
容するためのベルト式無段変速機のハウジングの一部を
構成するものである。このケース部材30は、たとえば
アルミニウム鋳造により構成された部材であり、図示し
ない他のケース部材に組み合わせるときに密接させられ
るように一平面内に位置する平坦な組合せ面48と、第
1回転軸12の一(上)端部に設けられた軸受40が嵌
め入れられる第1嵌合穴50と、第2回転軸14の一
(上)端部に設けられた軸受44が嵌め入れられる第2
嵌合穴52とを備えている。図2は、上記ケース部材3
0を内側から見た図である。
【0019】組立完了後のベルト式無段変速機の検査に
おいて不合格となると、不良部品の交換のために分解し
て良品を用いて最初から組立直す必要があり、補修作業
に手間がかかるので、上記サブアッシー10が予め検査
される。このサブアッシー10は、たとえば構成部品の
単品の部品寸法検査によって固定シーブ32のシーブ面
と固定シーブ36のシーブ面との間のシーブ面間距離L
CNが予め設定された範囲内となるように厚みが決定さ
れたシム58が、軸受44とこれが嵌め入れられる嵌合
穴52の底面との間に介在させた状態で組立られてい
る。図2および図3はそのサブアッシー10において寸
法検査をするための無段変速機の検査装置60を説明す
る図であって、図3はその検査装置60の右側面を示
し、図4はその検査装置60の左側面を示し、図5は第
1回転軸12および第2回転軸14の下端部を把持する
第1把持装置70および第2把持装置86の把持構造を
説明する平面図である。
【0020】検査装置60は、第1回転軸12および第
2回転軸14の下端部を予め設定された水平方向位置
(回転軸心に直角な面内の位置)および高さ位置(回転
軸心方向位置)に位置決めしてそれらをそれぞれ固定す
るための第1固定装置62および第2固定装置64を基
台フレーム66上に備えている。第1固定装置62は、
第1回転軸12の他(下)端部の回転軸心方向(上下方
向)の位置を定めるために軸受42に当接させる円環状
の当接面を有して基台フレーム66に固定された円筒状
の第1当接部材68と、上記軸受42の外周面を把持し
て上記第1回転軸12の下端部を固定するために基台フ
レーム66に固定された第1把持装置70とを備えてい
る。この第1把持装置70は、把持ブラケット72の上
端部に固定されたVブロック状の固定側把持部材74
と、アクチュエータ76によってその固定側把持部材7
4に対して接近離隔駆動される可動側把持部材78とを
備えている。
【0021】第2固定装置64は、第2回転軸14の他
(下)端部の回転軸心方向(上下方向)の位置を定める
ために軸受46に当接させる円環状の当接面を有する第
2当接部材80と、基台フレーム66に固定され、第2
当接部材80を上下方向の移動可能にスプリング82を
介して支持する支持部材84と、上記軸受46の外周面
を把持して上記第2回転軸14の下端部を固定するため
に基台フレーム66に固定された第2把持装置86とを
備えている。この第2把持装置86も、把持ブラケット
88の上端部に固定されたVブロック状の固定側把持部
材90と、アクチュエータ92によってその固定側把持
部材90に対して接近離隔駆動される可動側把持部材9
4とを備えている。
【0022】図5は、上記第1把持装置70および第2
把持装置86による軸受42および軸受46に対する把
持構造をそれぞれ説明する平面図である。軸受42およ
び軸受46は、固定側把持部材74、90に形成された
V溝96の内壁面である1対の傾斜面と可動側把持部材
78、94に形成されたV溝98の内壁面である1対の
傾斜面との間で、心出しされつつ固定されるようになっ
ている。なお、100は、第1固定シーブ32のシーブ
面の位置を測定するに際して、第1油圧アクチュエータ
20内に収容されて第1可動シーブ34を第1固定シー
ブ32側へ付勢するスプリング102に付勢力に抗し
て、第1可動シーブ34を第1固定シーブ32から離隔
させて第1可変プーリ16のV溝幅を開くために、その
第1可動シーブ34に係合させられる係合部材を示して
いる。この係合部材100は図示しないアクチュエータ
により回転軸心に平行な方向に駆動される。
【0023】上記検査装置60の基台フレーム66に
は、ケース部材30の組合せ面48の位置を検出する組
合せ面位置検出装置である第1組合せ面センサ104、
第2組合せ面センサ106、第3組合せ面センサ108
と、第1可変プーリ16の固定シーブ32と第2可変プ
ーリ18の固定シーブ36との回転軸心方向位置を検出
する固定シーブ位置検出装置である第2シーブ面センサ
110および第1シーブ面センサ112とが設けられて
いる。上記第1組合せ面センサ104、第2組合せ面セ
ンサ106、第3組合せ面センサ108は、図2のPA
点、PB 点、PC点に示す組合せ面48内の3つの測定
位置にそれぞれ直接または間接に当接してその位置を検
出する。図4においては、第3組合せ面センサ108が
代表して示されている。一端部が組合せ面48のPC
に接触可能な位置に回動接触子114が回動可能に設け
られており、その回動接触子114の他端部の変位が基
台フレーム66に対して位置固定に設けられた第3組合
せ面センサ108により検出されことにより、PC 点の
位置が検出されるようになっている。図2に示すよう
に、嵌合穴52の中心点すなわち第2回転軸14の回転
中心をP1 とし、嵌合穴50の中心点すなわち第1回転
軸12の回転中心をP2 とし、そのP1 およびP 2 を通
る線をX軸とし、そのX軸とP1 において直行する直線
をY軸とし、P1をXY直交座標の原点とすると、その
XY直交座標内において、第1組合せ面センサ104の
検出位置であるPA 点は座標(Xa ,Ya )、第2組合
せ面センサ106の検出位置であるPB 点は座標
(Xb ,Yb )、第3組合せ面センサ108の検出位置
であるPC 点は座標(Xc ,Yc )と設定され、それら
A 点、P B 点、PC 点における測定値である組合せ面
48の回転軸心方向の位置すなわちZ方向の位置Za
b 、Zc がそれぞれ検出されるようになっている。こ
の測定の結果、上記PA 点の位置(Xa ,Ya
a )、PB 点の位置(Xb ,Yb,Zb )、PC 点の
位置(Xc ,Yc ,Zc )がそれぞれ検出される。
【0024】図3において、検査装置60には、水平方
向案内装置114によって第1回転軸12に対して水平
方向(回転軸心に直角な方向)へ接近離隔可能に案内さ
れる移動台116と、その移動台116に設けられた上
下方向案内装置118により上下方向(回転軸心に平行
な方向)に移動可能に設けられるとともに付勢部材12
0により上方へ付勢され、且つ先端部において第1回転
軸12の固定シーブ32のシーブ面に接触させられる接
触部材122と、先端部が上記接触部材122の先端部
よりも第1回転軸12側に位置するように移動台116
から第1回転軸12側へ突設され、接触部材122がそ
の測定位置(第1回転軸12側位置)へ移動させられた
ときには伝動ベルト24を第1回転軸12側に移動させ
て接触部材122との干渉を防止する保護突起124
と、上記移動台116を測定位置と退避位置との間で駆
動するアクチュエータ126とが設けられており、前記
第2シーブ面センサ110は、上記移動台116に固定
されることにより接触部材122の上下方向の変位を検
出して固定シーブ32のシーブ面位置を検出する。
【0025】図4において、検査装置60には、水平方
向案内装置130によって第2回転軸14に対して水平
方向(回転軸心に直角な方向)へ接近離隔可能に案内さ
れる移動台132と、その移動台132に設けられた上
下方向案内装置134により上下方向(回転軸心に平行
な方向)に移動可能に設けられるとともに付勢部材13
6により上方へ付勢され、且つ先端部において第2回転
軸14の固定シーブ36のシーブ面に接触させられる接
触部材138と、先端部が上記接触部材138の先端部
よりも第2回転軸14側に位置するように移動台132
から第2回転軸14側へ突設され、接触部材138がそ
の測定位置(第2回転軸14側位置)へ移動させられた
ときには伝動ベルト24を第2回転軸14側に移動させ
て接触部材138との干渉を防止する保護突起140
と、上記移動台132を測定位置と退避位置との間で駆
動するアクチュエータ142とが設けられており、第1
シーブ面センサ112は、上記移動台132に固定され
ることにより接触部材138の上下方向の変位を検出し
て固定シーブ36のシーブ面位置を検出する。
【0026】上記第2シーブ面センサ110により検出
される固定シーブ32のシーブ面検出位置および第1シ
ーブ面センサ112により検出される固定シーブ36の
シーブ面検出位置は、予め設定された径位置DS たとえ
ばシーブ面の最大径の半分の径、或いはシーブ面の径方
向の中央位置における軸心方向位置が用いられる。接触
部材122が固定シーブ32のシーブ面に接触する位置
は図2のA2 点に示される位置であり、接触部材138
が固定シーブ36のシーブ面に接触する位置は図2のA
1 点に示される位置である。
【0027】図6は、検査装置60に設けられた演算制
御装置144の入力信号および出力信号を説明する図で
ある。起動スイッチ146および停止スイッチ148を
備えたスイッチ装置150からは起動操作信号および停
止操作信号が供給される。第1組合せ面センサ104、
第2組合せ面センサ106、第3組合せ面センサ108
からは、PA 点の回転軸心方向(Z方向)位置(測定値
a )、PB 点の回転軸心方向(Z方向)位置(測定値
b )、PC 点の回転軸心方向(Z方向)位置(測定値
c )を表す信号がそれぞれ供給される。第2シーブ面
センサ110および第1シーブ面センサ112からは、
固定シーブ32のシーブ面位置を表す信号および固定シ
ーブ36のシーブ面位置を表す信号が供給される。
【0028】演算制御装置144は、たとえばCPU、
ROM、RAM、入出力インターフェースなどを含む所
謂マイクロコンピュータであって、RAMなどの記憶機
能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従
って入力信号を処理し、サブアッシー10を検査装置6
0に対して昇降させる昇降装置152、第1把持装置7
0および第2把持装置86、第2シーブ面センサ110
を移動させるアクチュエータ126および第1シーブ面
センサ112を移動させるアクチュエータ142、測定
結果や判定結果を表示するための表示器154をそれぞ
れ制御する。たとえば、検査装置60においてサブアッ
シー10の固定シーブ32および36間のアライメント
を自動的に検査するときには、起動スイッチ146の起
動操作に応答して、サブアッシー10を昇降装置152
により下降させた後、第1把持装置70および第2把持
装置86により第1回転軸12および第2回転軸14の
下端部をそれぞれ把持させてサブアッシー10を固定
し、この状態で、第1組合せ面センサ104、第2組合
せ面センサ106、および第3組合せ面センサ108を
用いてケース部材30の組合せ面48内のPA 点の回転
軸心方向の位置Za 、PB 点の回転軸心方向の位置
b 、PC 点の回転軸心方向の位置Zc を検出するとと
もに、第2シーブ面センサ110および第1シーブ面セ
ンサ112を用いて第1可変プーリ16の固定シーブ3
2のシーブ面の回転軸心方向の位置Z2 と第2可変プー
リ18の固定シーブ36との回転軸心方向位置Z2 とを
検出し、それらの測定値Za 、Zb 、Zc 、Z2 、Z1
に基づいて、固定シーブ32、36の軸心方向位置すな
わち固定シーブ32のシーブ面の基準面(組合せ面4
8)からの距離S2 (mm)、固定シーブ36のシーブ
面の基準面(組合せ面48)からの距離S1 (mm)、
固定シーブ32、36のシーブ面間距離LCN(mm)
を予め記憶された式から算出し、そのシーブ面間距離L
CNに基づいて合否を判定し、それらの測定値、算出
値、判定結果を表示器154に表示させる。
【0029】図7は、上記演算制御装置144の制御作
動を説明するフローチャートである。ステップ(以下、
ステップを省略する)S1では、起動スイッチ146に
よる起動操作が行われたか否かが判断される。このS1
の判断が否定される場合は本ルーチンが終了されるが、
肯定される場合は、S2において図1に示すサブアッシ
ー10が昇降装置152により下降させられる。この状
態では、接触部材122および保護突起124は第1回
転軸12から離隔した側の退避位置に、接触部材138
および保護突起140は第2回転軸14から離隔した側
の退避位置にそれぞれ位置させられて、可動シーブ3
4、固定シーブ36などとの干渉が回避されている。続
くS3では、アクチュエータ76により作動させられる
第1把持装置70とアクチュエータ92により作動させ
られる第2把持装置86とにより第1回転軸12および
第2回転軸14の下端部すなわち下端部に装着された軸
受42、46がそれぞれ把持されてサブアッシー10が
固定される。図3乃至図5はこの状態を示している。な
お、本実施例では、第1回転軸12および第2回転軸1
4の下端部のうち第1回転軸12の下端部(軸受42)
が第1当接部材68にしっかりと当接させられた状態に
おいては、他方の第2回転軸14の軸受46をスプリン
グ82を介して支持部材84に支持されることによりケ
ース部材30の歪みが減少させられた状態とされ、その
状態で軸受46が第2把持装置86により把持される。
【0030】続くS4では、アクチュエータ126およ
び142により移動台116および132が測定位置へ
移動させられて、図3および図4に示されているよう
に、接触部材122および保護突起124の先端部が第
1可変プーリ16のV溝内へ、接触部材138および保
護突起140の先端部が第2可変プーリ18のV溝内へ
それぞれ挿入され、接触部材122の先端部が固定シー
ブ32のテーパ状のシーブ面に、接触部材138の先端
部が固定シーブ36のテーパ状のシーブ面にそれぞれ当
接させられる。S5では、この状態で第1組合せ面セン
サ104、第2組合せ面センサ106、第3組合せ面セ
ンサ108、第2シーブ面センサ110、および第1シ
ーブ面センサ112によりそれぞれ検出された、ケース
部材30の組合せ面48内のPA 点の回転軸心方向の位
置Za 、PB 点の回転軸心方向の位置Zb 、PC 点の回
転軸心方向の位置Zc 、第1可変プーリ16の固定シー
ブ32のシーブ面の回転軸心方向の位置Z2 、第2可変
プーリ18の固定シーブ36との回転軸心方向位置Z1
が読み込まれる。上記第1組合せ面センサ104、第2
組合せ面センサ106、第3組合せ面センサ108、第
2シーブ面センサ110、および第1シーブ面センサ1
12の出力は、理想的な基準位置となるように作製され
たマスターピースを用いて予めキャリブレーション(零
点補正)されているので、上記各センサの検出値である
各位置Za 、Zb 、Zc 、Z2 、Z1 はマスターピース
に予め設定された零点からの変位に対応している。
【0031】続くS6では、予め記憶された数式1およ
び数式2から上記実際の組合せ面48内のPA 点の回転
軸心方向の位置Za 、PB 点の回転軸心方向の位置
b 、P C 点の回転軸心方向の位置Zc に基づいて、固
定シーブ32および36の組合せ面(基準面)48から
の軸心方向位置(距離)S2 およびS1 が算出される。
また、予め記憶された数式3からその固定シーブ32お
よび36の組合せ面(基準面)48からの軸心方向位置
の差(S1 −S2 )に基づいてシーブ面間距離LCNが
算出される。数式2の固定シーブ36のシーブ面の組合
せ面(基準面)48からの軸心方向位置(距離)S
1 は、ケース部材30の変形を考慮して、第1組合せ面
センサ104、第2組合せ面センサ106、第3組合せ
面センサ108により検出された検出値により平面補正
されている。なお、数式1においてM2 はマスターピー
スに設定された零点位置であって、測定値Z2 の中央
(平均)値である。また、数式2においてM1 はマスタ
ーピースに設定された零点位置であって、測定値Z1
中央(平均)値である。
【0032】(数式1) S2 =〔n×(M2 +Z2 )−P〕/k (数式2) S1 =〔l×X1 +m×Y1 +n×(M1 +Z1 )−
P〕/k (数式3) LCN=(LC −DS )sinθ+(S1 −S2 )co
sθ
【0033】組合せ面(基準面)48は、上記測定値Z
a 、Zb 、Zc から数式4の平面の式(行列式)により
表されるので、原点からの距離がPである平面の一般式
をlX+mY+nZ=Pとすると、各係数l、m、nは
数式4の関係を用いて数式5、数式6、数式7のように
表され、上記距離Pは数式8に示すようになる。
【数1】 (数式4)
【0034】(数式5) l=Ya (Zb −Zc )+Yb (Zc −Za )+Y
c (Za −Zb ) (数式6) m=Xa (Zc −Zb )+Xb (Za −Zc )+X
c (Zb −Za ) (数式7) n=Ya (Xc −Xb )+Yb (Xa −Xc )+Y
c (Xb −Xa ) (数式8) P=Ya (Zb c −Xb c )+Yb (Xa c −Z
a c )+Yc (Za b −Xa b
【0035】ここで、k=√(l2 +m2 +n2 )とす
ると、前記S1 およびS2 は前記数式2および数式1に
示すように表される。また、回転軸心に直交する面に対
する固定シーブ32および36のシーブ面の角度をθと
し、第1回転軸12および第2回転軸14の回転軸心間
距離をLC とし、予め設定された径位置をDS とする
と、前記数式3が得られる。
【0036】続くS7では、第1回転軸12の固定シー
ブ32と第2回転軸14の固定シーブ36の軸心方向の
相互位置関係(アライメント)の合否が、たとえばシー
ブ面間距離LCNが予め設定された判断基準範囲内であ
るか否かに基づいて判定された後、S8において、たと
えば基準面48から固定シーブ36のシーブ面までの距
離S1 、基準面48から固定シーブ32のシーブ面まで
の距離S2 、シーブ面間距離LCNなどの測定値或いは
算出値と判定結果とが表示器154上に表示される。
【0037】そして、S8において、接触部材122お
よび保護突起124の先端部が第1可変プーリ16のV
溝内から退避位置へ、接触部材138および保護突起1
40の先端部が第2可変プーリ18のV溝内から退避位
置へそれぞれ移動されるとともに、第1固定装置62お
よび第2固定装置64によって固定されていた第1回転
軸12および第2回転軸14の下端部が開放される。そ
して、S9において、サブアッシー10が昇降装置15
2により上昇させられる。これにより、1つの自動検査
サイクルが終了させられる。
【0038】上述のように、本実施例によれば、演算手
段に対応する演算制御装置144或いは演算工程に対応
するS6により、組合せ面位置検出装置(第1組合せ面
センサ104、第2組合せ面センサ106、第3組合せ
面センサ108など)により検出されたケース部材30
の組合せ面48の位置と、固定シーブ位置検出装置(第
2シーブ面センサ110、第1シーブ面センサ112、
接触部材122、接触部材138など)により検出され
た第1可変プーリ16の固定シーブ32の位置および第
2可変プーリ18の固定シーブ36の位置とに基づい
て、その固定シーブ32、36の軸心方向位置S2 およ
びS1 がそれぞれ算出されることから、たとえケース部
材30の歪みがあったとしても共通の組合わせ面48を
基準として固定シーブ32、36の位置の計測が高精度
で行われるので、無段変速機をそのサブアッシー状態で
検査するとき、固定シーブの軸心方向位置S2 およびS
1 の計測や、第1回転軸の固定シーブ32と第2回転軸
の固定シーブ36との相互間のアライメントの検査精度
が十分に得られる。
【0039】また、本実施例によれば、演算手段或いは
演算方法に対応するS6は、第1可変プーリ16の固定
シーブ32の位置と第2可変プーリ18の固定シーブ3
6の位置との差(S1 −S2 )に基づいて、伝動ベルト
24に接触する1対の固定シーブ32と固定シーブ36
との間のシーブ面間距離LCNが算出されるので、その
1対の固定シーブ32と固定シーブ36との相対位置で
あるシーブ面間距離LCNが検査される利点がある。
【0040】また、本実施例の無段変速機の検査装置6
0或いはそれにおいて用いられる検査方法は、回転軸心
が垂直となる姿勢で上端部がケース部材30に取り付け
られた1対の第1回転軸12および第2回転軸14の下
端部をそれぞれ固定する第1固定装置62および第2固
定装置64(回転軸固定装置)或いは回転軸固定工程
(S3)と、その第1回転軸12および第2回転軸14
の下端部の一方を、その一方の下端部の上記回転軸固定
装置或いは回転軸固定工程による固定に先立ってケース
部材30側へ所定の荷重で付勢する付勢装置(スプリン
グ82)或いは付勢工程(S3)とを有するものである
ことから、垂直の姿勢で前記1対の第1回転軸12およ
び第2回転軸14の下端部がそれぞれ固定されるとき、
その第1回転軸12および第2回転軸14の下端部の一
方である第2回転軸14の下端部がその固定に先立って
ケース部材30側すなわち上方へ所定の荷重で付勢され
るので、ケース部材30の変形およびそれに起因する測
定精度の低下が好適に抑制される。
【0041】また、本実施例において、上記スプリング
82の付勢力は、1対の可変プーリ16、18に伝動ベ
ルト24が巻き掛けられた状態で1対の第1回転軸12
および第2回転軸14の上端部がそれを回転可能に支持
するケース部材30に組付けられたサブアッシー10の
荷重の約半分の荷重に対応する大きさに設定されたもの
であることから、第2回転軸14の下端部が、その下端
部の固定に先立って、サブアッシー10の荷重の約半分
の荷重に対応する大きさの付勢力でケース部材30側す
なわち上方へ付勢されるので、ケース部材30の変形お
よびそれに起因する測定精度の低下が好適に抑制され
る。
【0042】また、本実施例において、組合せ面位置検
出装置(第1組合せ面センサ104、第2組合せ面セン
サ106、第3組合せ面センサ108など)或いは組合
せ面位置検出工程(S5)は、ケース部材30の組合せ
面48の中の3点の位置を検出するものであることか
ら、上記3点の位置からケース部材30の組合せ面48
を表す平面の式(数式4)が求められ、第1回転軸12
および第2回転軸14の下端部うちのケース部材30側
へ付勢される側の固定シーブ36の位置S1 について上
記平面の式(数式4)に基づいてケース部材30の変形
を考慮した補正が数式2において行われる。
【0043】また、本実施例において、固定シーブ位置
検出装置(第2シーブ面センサ110、第1シーブ面セ
ンサ112、接触部材122、接触部材138など)或
いは固定シーブ位置検出工程(S5)は、第1可変プー
リ16の固定シーブ32と第2可変プーリ18の固定シ
ーブ36の軸心方向位置S2 とS1 を検出するに際し
て、その固定シーブ32、36のシーブ面のうちの予め
定められた径寸法DS の部分を検出位置として用いるも
のであるので、伝動ベルト24に実際に摺接するシーブ
面内の予め定められた径寸法位置DS が固定シーブ位置
として検出される利点がある。
【0044】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0045】たとえば、前述の実施例のサブアッシー1
0は、1対の可変プーリ16、18に無端環状の伝動ベ
ルト24が巻き掛けられたものであったが、たとえば伝
動ベルト24の一部が連結可能であって後工程で巻き付
け可能な構成である場合などでは必ずしも伝動ベルト2
4が巻き掛けられていなくてもよい。
【0046】また、前述の実施例の無段変速機の検査装
置60では、サブアッシー10がそのケース部材30が
上側となるように装着されていたが、ケース部材30が
上側となるようにサブアッシー10が装着されてもよ
い。この場合には、第1回転軸12および第2回転軸1
4の上端部が固定装置により固定された状態で検査され
ることになる。また、第1回転軸12および第2回転軸
14が水平な状態で検査されるようにしてもよい。この
場合には、片持ち状態の第1回転軸12および第2回転
軸14の歪みを緩和するようにサブアッシー10が支持
されるとよい。
【0047】また、前述の実施例の無段変速機の検査装
置60では、固定シーブ32、36の軸心方向位置がそ
のシーブ面の所定径DS の位置において検出されていた
が、たとえば、そのシーブ面の最大径位置或いは最小径
位置などにおいて検出されるようにしてもよい。
【0048】また、前述の実施例の無段変速機の検査装
置60では、第2回転軸14の下端部に固定された軸受
46がその固定に先立ってスプリング82により上方へ
付勢されていたが、第1回転軸12の軸受42がその固
定に先立ってスプリングにより上方へ付勢されてもよい
し、そらら軸受42および46がその固定に先立って同
時にスプリングにより上方へ付勢されてもよい。
【0049】また、前述の実施例の無段変速機の検査装
置60では、ケース部材30の組合せ面48の面内の3
点の位置が検出されてそれを表す平面式によりS1 の補
正が行われていたが、4点以上の位置が検出されてそれ
を表す曲面式によりS1 の補正が行われてもよい。
【0050】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である無段変速機の検査装置
に装着するサブアッシーを説明する断面図である。
【図2】図1のサブアッシーの一部を構成するケース部
材を内側から見た図である。
【図3】本発明の一実施例である無段変速機の検査装置
の構成を説明する右側面図である。
【図4】図3の無段変速機の検査装置の構成を説明する
左側面図である。
【図5】図3および図4の無段変速機の検査装置におい
て、第1回転軸および第2回転軸の下端部を把持する把
持構造を説明する平面図である。
【図6】図3および図4の無段変速機の検査装置に設け
られた演算制御装置の入力信号および出力信号を説明す
る図である。
【図7】図6の演算制御装置による制御作動の要部を説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:サブアッシー 12:第1(入力側)回転軸 14:第2(出力側)回転軸 16:第1可変プーリ 18:第2可変プーリ 24:伝動ベルト 30:ケース部材 32、36:固定シーブ 34、38:可動シーブ 60:無段変速機の検査装置 62:第1固定装置、64:第2固定装置(回転軸固定
装置) 82:スプリング(付勢装置) 104:第1組合せ面センサ、106:第2組合せ面セ
ンサ、108:第3組合せ面センサ(組合せ面位置検出
装置) 110:第2シーブ面センサ、112:第1シーブ面セ
ンサ(固定シーブ位置検出装置) 144:演算制御装置(演算手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の固定シーブおよび可動シーブをそ
    れぞれ有する第1可変プーリおよび第2可変プーリがそ
    れぞれ設けられた互いに平行な第1回転軸および第2回
    転軸の一端部がそれを回転可能に支持するケース部材に
    取り付けられた状態で、該第1可変プーリの固定シーブ
    と前記第2可変プーリの固定シーブとの軸心方向位置に
    基づいて無段変速機を検査するための無段変速機の検査
    装置であって、 前記ケース部材の組合せ面の位置を検出する組合せ面位
    置検出装置と、 前記第1可変プーリの固定シーブと前記第2可変プーリ
    の固定シーブとの軸心方向位置を検出する固定シーブ位
    置検出装置と、 前記組合せ面位置検出装置により検出された前記ケース
    部材の組合せ面の位置と、前記固定シーブ位置検出装置
    により検出された前記第1可変プーリの固定シーブの位
    置および前記第2可変プーリの固定シーブの位置とに基
    づいて、該1対の固定シーブの軸心方向の位置をそれぞ
    れ算出する演算手段と、 を、含むことを特徴とする無段変速機の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記第1可変プーリの
    固定シーブの軸心方向位置と前記第2可変プーリの固定
    シーブの位置との差に基づいて、前記第1可変プーリの
    固定シーブと前記第2可変プーリの固定シーブとの間の
    シーブ面間距離を算出するものである請求項1の無段変
    速機の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記無段変速機の検査装置は、回転軸心
    が垂直となる姿勢で上端部が前記ケース部材に取り付け
    られた前記1対の第1回転軸および第2回転軸の下端部
    をそれぞれ固定する回転軸固定装置と、該第1回転軸お
    よび第2回転軸の下端部の少なくとも一方を、該下端部
    の固定に先立って前記ケース部材側へ所定の荷重で付勢
    する付勢装置とを有するものである請求項1または2の
    無段変速機の検査装置。
  4. 【請求項4】 1対の固定シーブおよび可動シーブをそ
    れぞれ有する第1可変プーリおよび第2可変プーリがそ
    れぞれ設けられた互いに平行な第1回転軸および第2回
    転軸の一端部がそれを回転可能に支持するケース部材に
    取り付けられた状態で、前記第1可変プーリの固定シー
    ブと前記第2可変プーリの固定シーブとの軸心方向位置
    に基づいて無段変速機を検査するための無段変速機の検
    査方法であって、 前記ケース部材の組合せ面の位置を検出する組合せ面位
    置検出工程と、 前記第1可変プーリの固定シーブと前記第2可変プーリ
    の固定シーブとの軸心方向位置を検出する固定シーブ位
    置検出工程と、 前記組合せ面位置検出装置により検出された前記ケース
    部材の組合せ面の位置と、前記固定シーブ位置検出装置
    により検出された前記第1可変プーリの固定シーブの位
    置および前記第2可変プーリの固定シーブの位置とに基
    づいて、該1対の固定シーブの軸心方向位置をそれぞれ
    算出する演算工程と、 を、含むことを特徴とする無段変速機の検査方法。
  5. 【請求項5】 前記演算工程は、前記第1可変プーリの
    固定シーブの位置と前記第2可変プーリの固定シーブの
    位置との差に基づいて、前記第1可変プーリの固定シー
    ブと前記第2可変プーリの固定シーブとの間のシーブ面
    間距離を算出するものである請求項4の無段変速機の検
    査方法。
  6. 【請求項6】 前記無段変速機の検査方法は、回転軸心
    が垂直となる姿勢で上端部が前記ケース部材に取り付け
    られた前記1対の第1回転軸および第2回転軸の下端部
    をそれぞれ固定する回転軸固定工程と、該第1回転軸お
    よび第2回転軸の下端部の少なくとも一方を、該下端部
    の固定に先立って前記ケース部材側へ所定の荷重で付勢
    する付勢工程とを有するものである請求項4または5の
    無段変速機の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010060374A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Jatco Ltd 無段変速機のプーリシャフト組立体の寸法測定装置
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