JP2002162219A - 高精度移動機構 - Google Patents

高精度移動機構

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JP2002162219A JP2000360074A JP2000360074A JP2002162219A JP 2002162219 A JP2002162219 A JP 2002162219A JP 2000360074 A JP2000360074 A JP 2000360074A JP 2000360074 A JP2000360074 A JP 2000360074A JP 2002162219 A JP2002162219 A JP 2002162219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微動機構の制御と粗動機構の制御との干渉を十
分になくして高精度の制御が行える高精度移動機構を提
供する。 【解決手段】高精度移動機構20は、粗動機構60と、
駆動用可動部の動作方向と反対の方向に動作するバラン
ス用可動部を有する微動機構50と、駆動用可動部の動
きの反力が粗動機構60に伝達されないように微動機構
50の駆動用可動部とバランス用可動部との少なくとも
一方の駆動電圧と位相とを調整する駆動電圧調整回路5
6とを備える。駆動用可動部および載置台等とバランス
用可動部との質量的な釣り合いが完全にとれていなくて
も、駆動電圧調整回路56によって、駆動用可動部とバ
ランス用可動部との少なくとも一方に供給される駆動電
圧が調整されるため、両者が完全に釣り合うことにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェハ等の表
面形状を精密に測定するための微細形状測定装置、その
他の装置に用いられる高精度移動機構に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、LSI、その他の半導体ウェハ
等の表面形状の精密測定において、被測定物と、この被
測定物表面に接触する触針との間に作用する測定力を所
定値以下に維持することは、極めて重要なニーズとなっ
ている。これは測定力を所定値以下に維持することで、
被測定物および触針にダメージを与えず、かつ、被測定
物の表面形状を触針の動きに正確に反映できるようにな
るからである。そして、このようなニーズに応えるた
め、半導体ウェハ等の表面形状の精密測定においては、
測定力を所定値以下に制御する機構を備えた特殊な測定
装置が用いられている。
【0003】以上のニーズを満たす測定装置として、本
件出願人は、微細形状測定装置を特願2000-70216号で提
案した。この装置は、加振型触針が取り付けられた微動
機構と、この微動機構および触針を移動する粗動機構と
の2種類の移動機構を備えて構成されている。微動機構
は、加振型触針をナノメートルオーダからマイクロメー
トルオーダまでの範囲において移動させるものであり、
粗動機構は、加振型触針をマイクロメートルオーダから
ミリメートルオーダまでの範囲において移動させるもの
であって、これらの移動機構を組み合わせることによ
り、加振型触針をナノメートルオーダからミリメートル
オーダまでの範囲において移動させるものである。
【0004】微動機構は圧電素子をアクチュエータと
し、粗動機構は磁界中をコイルが動く可動コイル型アク
チュエータとしている。加振型触針は微動機構の高速動
作で表面粗さに追従し、粗動機構の大変位動作で表面の
うねり形状に追従する。微動機構の変位と粗動機構の変
位との和が触針の変位となり、この変位は加振型触針と
微動機構の間に配置された変位検出器により検出され
る。微動機構と粗動機構とは直線運動をするように板ば
ねで支持されている。
【0005】微動機構は、固定部と、この固定部を中心
に配置されそれぞれ圧電素子からなる駆動用可動部およ
びバランス用可動部とを備える。駆動用可動部には載置
台を介して加振型触針が設けられ、さらに、静電容量型
変位センサの可動電極が駆動用可動部に設けられてい
る。この可動電極と所定の間隔を隔てて固定電極が対向
配置されている。駆動用圧電素子は保持体を介して粗動
機構の可動部に固定されている。
【0006】可動電極および固定電極から変位検出器が
構成され、加振型触針の動き、つまり、駆動用可動部の
動きは固定電極と可動電極との間の静電容量を検出する
ことによって知ることができる。一方、固定部の上部に
はバランス用圧電素子が固定部に対して対称となる位置
に配置されており、その先端にはバランサが設けられて
いる。駆動用圧電素子とバランス用圧電素子とはほぼ同
一波形の電圧が印可されており、両者の圧電素子は同時
に伸びまたは縮むように動作する。
【0007】加振型触針の接触部が試料の表面粗さに追
従しようとして駆動用圧電素子が急激に伸びる場合を想
定すると、その動きは可動電極および加振形触針等の質
量を動かそうとするため、その慣性力の反力を固定部に
受ける。しかし、同時にバランス用圧電素子が急激に伸
び、同様に、固定部に反力を及ぼす。両者の反力は同一
となるように、バランサの質量が決められているので、
固定部において反力は相殺される。従って、加振型触針
の試料面に追従するための動きの反力は粗動機構に何ら
の影響を及ぼさないので、微動機構の制御と粗動機構の
制御とは干渉せず、それぞれ高精度の制御ができ、その
結果、精度の高い測定が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特願2000-70216号で示
される微細形状測定装置では、駆動用圧電素子が駆動す
る質量体は可動電極や加振型触針の合計であるが、その
形状が複雑であるため、設計段階での質量を厳密に見積
もることが困難であり、このため、バランサの正確な設
計は極めて困難であるという問題点がある。また、部品
段階で正確に重量を測定し、バランサと同一質量に調整
することは可能であるが、加振型触針を重量の異なるも
のに変更したりすると、全体のバランスが崩れる虞れが
ある。また、厳密に同一質量とすることができたとして
も、駆動用圧電素子とバランス用圧電素子の特性が若干
でも異なると、バランスを厳密にとることは困難とな
る。
【0009】本発明の目的は、微動機構の制御と粗動機
構の制御との干渉を十分になくして高精度の制御が行え
る高精度移動機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、微
動機構の駆動用可動部の動きの反力が固定部で完全に相
殺されるように駆動用圧電素子とバランス用圧電素子に
印加する電圧とその位相とを調整して前記目的を達成し
ようとするものである。具体的には、本発明の高精度移
動機構は、固定部と載置台を印加電圧の変化に応じて高
速微細に変位させる駆動用可動部とを有する微動機構
と、この微動機構の固定部を変位させる可動部を有する
粗動機構とを含み、前記載置台の動きが前記微動機構の
動きと前記粗動機構の動きとの和になるように構成され
た高精度移動機構であって、前記微動機構は、前記駆動
用可動部の動作方向と反対の方向に動作するバランス用
可動部を備え、前記駆動用可動部の動きの反力が前記粗
動機構に伝達されないように前記微動機構の前記駆動用
可動部と前記バランス用可動部との少なくとも一方は駆
動電圧と位相とを調整する駆動電圧調整回路を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】この構成の本発明によれば、高精度移動機
構は、たとえば、ナノメートルオーダからマイクロメー
トルオーダまでの範囲で載置台を微小変位させる微動機
構と、マイクロメートルオーダからミリメートルオーダ
までの範囲で載置台を大変位させる粗動機構との二つの
機構を備えているため、ナノメートルオーダからマイク
ロメートルオーダまでの範囲で載置台を動作させたいと
きには微動機構を作動させ、マイクロメートルオーダか
らミリメートルオーダまでの範囲で載置台を動作させた
いときには粗動機構を作動させればよい。このように微
動機構と粗動機構とを組み合わせて作動させることで載
置台の動作をナノメートルオーダからミリメートルオー
ダまでの範囲で容易かつ短時間で制御できる。
【0012】その上、微動機構には、駆動用可動部の動
作方向と反対の方向に動作するバランス用可動部が備え
られているため、駆動用可動部が動作した際の固定部へ
の反力は、バランス用可動部が動作して固定部への反力
(駆動用可動部の動作によって生じた反力の方向と反対
の方向へ作用する力)が生じることで、微動機構の固定
部において、駆動用可動部による反力と、バランス用可
動部による反力とが相殺される。つまり、微動機構の駆
動用可動部による反力が粗動機構の可動部に影響するこ
とがない。しかも、駆動用可動部および載置台等とバラ
ンス用可動部との質量的な釣り合いが完全にとれていな
くても、駆動電圧調整回路によって、駆動用可動部とバ
ランス用可動部との少なくとも一方に供給される駆動電
圧が調整されるため、両者が完全に釣り合うことにな
る。そのため、微動機構と粗動機構との力学的な相互干
渉は完全になくなり、移動精度を向上させることができ
る。
【0013】ここで、本発明では、前記微動機構は、圧
電素子、磁歪素子等の高速微少変位固定素子を含んで構
成されるが好ましい。この構成では、圧電素子として、
たとえば、電歪効果があるPZT(ジルコンチタン酸鉛)
の薄板を積層すれば、電気的に制御できる微動機構を容
易に構成できる。高速微小変位固体素子としては、PZ
T等の圧電素子の他、磁歪素子や形状記憶素子等であっ
てもよい。
【0014】さらに、前記粗動機構は、前記固定部が弾
性板ばね、磁気ベアリングまたはエアベアリングにより
ガイドされている構成が好ましい。この構成では、粗動
機構には潤滑油を必要としない磁気ベアリング、エアベ
アリングあるいは弾性板ばねを用いているから、清浄な
粗動機構を構成でき、半導体ウェハ等の表面形状計測に
有効である。
【0015】また、前記載置台の変位を検出する変位検
出手段を設け、前記載置台に、被測定物に接触する触針
を取り付けた構成が好ましい。この構成の本発明では、
表面粗さを測定するための微動機構とうねり形状を測定
するための粗動機構とを組み合わせることで触針の動作
をナノメートルオーダからミリメートルオーダまでの範
囲で容易かつ短時間で制御できる。また、微動機構に
は、バランス用可動部が設けられているため、微動機構
と粗動機構との間には力学的な干渉が生じないので、触
針が複雑かつ制御不能な変位動作をとることもなく、触
針の動作を微動機構および粗動機構で正確に制御でき
る。これにより、触針に作用する測定力の制御を正確に
行うことができて、被測定物および触針へのダメージを
低減できるとともに測定精度を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構成
要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にす
る。 [第1実施形態]図1には、本発明の第1実施形態に係
る高精度移動機構20が適用された微細形状測定装置1
の一部断面図が示されている。図1において、測定装置
1は、被測定物Wに接触する触針12を有する触針機構
10と、触針12を上下方向(被測定物Wの表面の高さ
方向)へ移動させる高精度移動機構20と、この高精度
移動機構20による触針12の移動量を検出する変位検
出手段30と、触針12に作用する測定力を調整する測
定制御回路(図示せず)とを備えている。
【0017】触針機構10は、先端に被測定物Wに接触
する接触部を有しかつホルダに開口内から先端が突出し
た状態で支持された加振型触針12と、この加振型触針
12を軸方向に共振状態で振動させる加振手段(図示せ
ず)と、加振型触針12の接触部が被測定物Wに接触し
た際に生ずる共振状態の変化を検出する状態量検出手段
(図示せず)とを備えている。加振型触針12は、その
軸方向に略対称な構造とされている。
【0018】高精度移動機構20は、表面粗さを測定す
るためにナノメートルオーダからマイクロメートルオー
ダまでの範囲で触針12を微小変位させる微動機構50
と、うねり形状を測定するためにマイクロメートルオー
ダからミリメートルオーダまでの範囲で触針12を大変
位させる粗動機構60とを備える。粗動機構60は、固
定部51を備え、微動機構50は、固定部51の下面に
設けられた駆動用可動部52と、固定部51の上面に設
けられたバランス用可動部53とを備えており、駆動用
可動部52とバランス用可動部53とは固定部51を基
点として反対方向に動作するようになっている。駆動用
可動部52の下面側には中間部材54を介して載置台5
5が取り付けられ、この載置台55の下面にはホルダを
介して触針12が設けられている。この触針12の軸方
向は被測定物Wの高さ方向(つまり、微動機構50およ
び粗動機構60の動作方向)へ沿っている。また、バラ
ンス用可動部53の上面側には、必要に応じてバランサ
53Aが設けられている。
【0019】駆動用可動部52およびバランス用可動部
53は、圧電素子(PZT)の薄板を積層してそれぞれ
構成されたものであり、略同一構造とされている。この
ように構成された駆動用可動部52およびバランス用可
動部53に、略同一波形の電圧をかけると、両方の圧電
素子が同時に伸びる、あるいは同時に縮む。これら駆動
用可動部52およびバランス用可動部53は、固定部5
1を基点として伸縮するので、圧電素子を伸ばすような
所定の電圧がかけられると、駆動用可動部52は固定部
51を基点として下方向に伸び、バランス用可動部53
は固定部51を基点として上方向に延びる。一方、圧電
素子を縮ませるような所定の電圧がかけられると、駆動
用可動部52は固定部51を基点として上方向に縮み、
バランス用可動部53は固定部51を基点として下方向
に縮む。
【0020】これにより、駆動用可動部52が動作した
際の固定部51への反力は、バランス用可動部53が動
作して固定部51への反力(駆動用可動部52の動作に
よって生じた反力の方向と反対の方向へ作用する力)が
生じることで、微動機構50の固定部51において、駆
動用可動部52による反力と、バランス用可動部53に
よる反力とが相殺される。つまり、微動機構50の駆動
用可動部52による反力が粗動機構60の可動部62に
影響することがない。なお、バランス用可動部53のバ
ランサ53Aの質量は、駆動用可動部52とバランス用
可動部53との各反力が同一となるように設定されてい
る。
【0021】粗動機構60は、ベース(図示せず)に固
定されたヨーク61および永久磁石62からなる磁気回
路の空隙中を可動コイル63が上下方向へ移動し、この
可動コイル63の下端側に微動機構50が設けられるこ
とで、微動機構50および触針12が上下方向へ移動す
る構造となっている。可動コイル63の下端側にはプレ
ート64が固定され、このプレート64から下方に突出
した支持部材65に微動機構50の固定部51が固定さ
れることで、微動機構50が可動コイル63に設けられ
ていることになる。このような可動コイル63に流す電
流量を制御することで、微動機構50および触針12を
上下方向へ移動させることができる。可動コイル63の
保持は、たとえば、可動コイル63の移動方向へ弾性可
能な板ばね66の一端を支持部材65に他端をベース支
持部材67に固定することで行われる。本実施形態で
は、ヨーク61は粗動機構60の固定部であり、プレー
ト64および支持部材65は粗動機構60の可動部であ
る。
【0022】変位検出手段30は、微動機構50の駆動
用可動部52の下面に中間部材51を介して固定された
可動電極31と、この可動電極31に上下方向へ所定間
隔を隔てて対向配置された固定電極32とを備え、固定
電極32および可動電極31間の静電容量を検出するこ
とで、微動機構50および粗動機構60による触針12
の移動量を検出する構成である。固定電極32は、リン
グ状に形成されており、その外周面がベース支持部材6
7の内周端面部67Aに固定されている。なお、本実施
形態では、変位検出手段30について、光ファイバセン
サを備えて構成してもよい。
【0023】測定制御回路は、微動機構駆動回路50A
および粗動機構駆動回路(図示せず)を介して微動機構
50および粗動機構60の作動を制御するものである。
微動機構駆動回路50Aは、触針12の先端が被測定物
の表面を一定の測定力を維持したまま倣うように触針1
2を駆動する電圧を発生し、この電圧によって駆動電圧
調整回路56を介して微動機構50の作動を制御する。
【0024】駆動電圧調整回路56は、図2に示される
通り、駆動用可動部52に接続された第1の圧電素子駆
動回路57Aと、バランス用可動部53に接続された第
2の圧電素子駆動回路57Bと、第1の圧電素子駆動回
路57Aに供給する電圧を調整する第1の分圧抵抗器5
8Aと、第2の圧電素子駆動回路57Bに供給する電圧
を調整する第2の分圧抵抗器58Bとを備えて構成され
る。
【0025】微動機構駆動回路50Aで発生した電圧
は、第1の分圧抵抗器58Aと第2の分圧抵抗器58B
とで分圧され、第1の分圧抵抗器58Aから出力された
電圧は第1の圧電素子駆動回路57Aで位相を調整し増
幅された後、駆動用可動部52に供給され、第2の分圧
抵抗器58Bから出力された電圧は第2の圧電素子駆動
回路57Bで位相を調整し増幅された後、バランス用可
動部53に印加される。ここで、位相を調整する手段は
通常の演算増幅器と、この演算増幅器の入力あるいは出
力端子に接続される位相特性補償用回路とによって、既
知の手法で容易に実現される。
【0026】ここで、第1の分圧抵抗器58Aと第2の
分圧抵抗器58Bとで分圧される電圧は、駆動用可動部
52の動きの反力が粗動機構60に伝達されず固定部5
1で完全に相殺されるように調整される。この調整は、
適宜な調整手段を用いて行われる。なお、第1実施形態
では、第1の分圧抵抗器58Aと第2の分圧抵抗器58
Bとの2個の分圧抵抗器58A,58Bで電圧調整をし
たが、1個の分圧抵抗器を用いてもよい。この場合、抵
抗で分圧すると圧電素子駆動回路の入力電圧は微動機構
駆動回路50Aの出力電圧より小さくなるので、予め反
力が大きい方に調整用の分圧抵抗器を設置する必要があ
る。
【0027】このような測定制御回路は、触針12に実
際にかかる測定力が所定値より大きくなると、駆動用可
動部52の下端面を被測定物Wから離間させるように微
動機構駆動回路50Aおよび粗動機構駆動回路に信号を
送る。一方、触針12に実際にかかる測定力が所定値よ
り小さくなると、駆動用可動部52の下端面を被測定物
Wに接近させて触針12を被測定物Wに押圧するように
微動機構駆動回路50Aおよび粗動機構駆動回路に信号
を送る。このような微細形状測定装置1では、触針12
を被測定物Wの表面に所定の測定力で接触させるととも
に、当該表面に沿って触針12を移動させることで測定
作業が行われる。
【0028】次に、本発明における具体的電圧調整法を
図3に基づいて説明する。図3には、本発明の電圧調整
法を説明するための概略構成が示されている。図3にお
いて、駆動電圧調整回路56は、第1の圧電素子駆動回
路57Cと、第2の圧電素子駆動回路57Dと、この第
2の圧電素子駆動回路57Dに供給される電圧のゲイン
と位相を調整するゲイン位相調整回路58Cと、このゲ
イン位相調整回路58Cと第1の圧電素子駆動回路57
Cに増幅した電圧を供給する増幅器58Dと、この増幅
器58Dに正弦波で変化する電圧を供給する発振器58
Eとを備えて構成されている。
【0029】発振器58Eから出力された正弦波を、増
幅器58Dで増幅した後2つに分け、そのうち、1つは
第1の圧電素子駆動回路57Cを介して駆動用可動部5
2を動かし、残り1つは、ゲイン位相調整回路58Cお
よび第2の圧電素子駆動回路57Dを介してバランス用
可動部53を動かす。ここで、駆動用可動部52とバラ
ンス用可動部53との反力が等しくない場合には、発振
器58Dの発信周波数を適宜選択することで共振振動現
象が起こる。この共振現象は粗動機構60の可動部(プ
レート64および支持部材65)を質量とし、板ばね6
6をばねとする振動現象である。
【0030】このときの振幅の大きさは駆動用可動部5
2とバランス用可動部53とのバランスの程度に比例す
るため、振幅を変位検出手段30に接続されたオシロス
コープ58Fでモニタし、振幅ができるだけ小さくなる
ようにゲイン位相調整回路58Cのゲインと位相を調整
する。次に、ここで、得られたゲインをもとに、図2に
示す駆動電圧調整機構56における分圧抵抗器58A,
58Bの値を決定すればよい。なお、具体的電圧調整法
におけるゲイン位相調整回路58C、増幅器58Dの構
成を図2に示される駆動電圧調整機構56に用いてもよ
い。
【0031】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)微細形状測定装置1は、ナノメートルオーダから
マイクロメートルオーダまでの範囲で触針12を微小変
位させる微動機構50と、マイクロメートルオーダから
ミリメートルオーダまでの範囲で触針12を大変位させ
る粗動機構60との二つの機構を備えているので、微動
機構50と粗動機構60とを組み合わせて作動させるこ
とで触針12の動作をナノメートルオーダからミリメー
トルオーダまでの範囲で容易かつ短時間で制御できる。
その上、微動機構50には、微動機構50の駆動用可動
部52と略同一構造に構成されて駆動用可動部52の動
作方向と反対の方向に動作するバランス用可動部53が
設けられているため、駆動用可動部52が動作した際の
固定部51への反力は、バランス用可動部53が動作し
て固定部51への反力(駆動用可動部52の動作によっ
て生じた反力の方向と反対の方向へ作用する力)が生じ
ることで、微動機構50の固定部51において、駆動用
可動部52による反力と、バランス用可動部53による
反力とが相殺される。
【0032】しかも、駆動用可動部52、載置台55お
よび触針12等とバランス用可動部53との質量的な釣
り合いが完全にとれていなくても、駆動電圧調整回路5
6によって、駆動用可動部52とバランス用可動部53
との少なくとも一方に供給される駆動電圧が調整される
ため、両者が完全に釣り合うことになる。つまり、微動
機構50の駆動用可動部52による反力が粗動機構60
の可動部62に影響することがなくなり、微動機構50
と粗動機構60との間には力学的な干渉が生じないの
で、触針12が複雑かつ制御不能な変位動作をとること
もなく、触針12の動作を微動機構50および粗動機構
60で正確に制御できる。これにより、触針12に作用
する測定力の制御を正確に行うことができて、被測定物
Wおよび触針12へのダメージを低減できるとともに測
定精度を高めることができる。
【0033】(2)駆動電圧調整回路56を、駆動用可
動部52に接続された第1の圧電素子駆動回路57A
と、バランス用可動部53に接続された第2の圧電素子
駆動回路57Bと、第1の圧電素子駆動回路57Aに供
給する電圧を調整する第1の分圧抵抗器58Aと、第2
の圧電素子駆動回路57Bに供給する電圧を調整する第
2の分圧抵抗器58Bとを備えて構成すれば、2個の分
圧抵抗器58A,58Bによって駆動用可動部52およ
び/またはバランス用可動部53に印加される電圧を適
正に調整することができ、測定精度をより高めることが
できる。 (3)これに対して、駆動電圧調整回路56が2個の分
圧抵抗器58A,58Bをいずれか一方を備えた構成と
すれば、駆動電圧調整回路56の構成を簡易なものにで
きる。
【0034】(4)一般に、曲げの固有振動数は、軸方
向の固有振動数より低くなるので、軸方向に振動する触
針12は、曲げ振動する触針と比べて応答性が高くな
る。従って、このような応答性の高い触針12の振動状
態を、触針12が被測定物Wと接触した際に変化する状
態量として検出手段18で検出し、この検出手段18か
らの情報をもとに微動機構50および粗動機構60を作
動させれば、触針12に作用する測定力をより正確に制
御できる。
【0035】(5)微動機構50および粗動機構60の
動作方向が触針12の軸方向に沿っているので、触針1
2の軸方向が被測定物W表面の高さ方向に沿った状態
で、触針12を移動させることができる。つまり、触針
12をその軸方向に沿って被測定物W表面に確実に押し
当てることができるから、軸方向に共振状態で振動する
触針12の振動状態の変化をより正確に検出手段18で
検出できる。
【0036】(6)電歪効果があるPZT(ジルコンチ
タン酸鉛)の薄板を積層することで、微動機構50を構
成しているから、電気的に制御できる微動機構50を容
易に構成できる。 (7)微動機構50および粗動機構60による触針12
の移動量を検出する変位検出手段30は、それ一つで構
成されているため、安価に構成できる。
【0037】(8)駆動電圧調整回路56を、第2の圧
電素子駆動回路57Dに供給される電圧のゲインと位相
を調整するゲイン位相調整回路58Cと、このゲイン位
相調整回路58Cと第1の圧電素子駆動回路57Cに増
幅した電圧を供給する増幅器58Dと、この増幅器58
Dに正弦波で変位する電圧を供給する発振器58Eとを
備え、この発振器58Eの振幅を変位検出手段30を介
してオシロスコープ58Fでモニタし、振幅ができるだ
け小さくなるようにゲイン位相調整回路58Cのゲイン
を調整するように構成したから、駆動用可動部52とバ
ランス用可動部53とに供給される駆動電圧が正確に調
整され、両者の釣り合いをより完全に行うことができ
る。
【0038】第1実施形態の効果を確認するために、実
験例について説明する。図4は、実験を行う微細形状測
定装置1の概略構成図である。図4は図3で示す装置と
同じものであるが、増幅器58Dの図示が省略されてい
る。図4では、変位検出装置30は光ファイバセンサか
らなる変位センサを備えている。発振器58Eの振幅信
号Aと粗動機構60の振幅信号Bは検査装置100に送
られる。図4において、発振器58Eで出力された正弦
波を第1の圧電素子駆動回路57Cに伝達して駆動用可
動部52のみを動かす。この状態における粗動機構60
の挙動を図5(A)に示す。図5(A)は、発振器58
Eの振幅信号Aと粗動機構60の振幅信号Bとの比(B
/A)と、発振器58Eから送られる信号の周波数との
関係を示すグラフである。このグラフにおいて、周波数
56Hzの時に、粗動・微動機構の質量と板ばね66の作
用に起因して発生する共振現象があり、この時の振幅は
約1.8μm相当であった。
【0039】次に、発振器58Eで出力された正弦波を
2つに分け、そのうち、1つは第1の圧電素子駆動回路
57Cを介して駆動用可動部52を動かし、残り1つは
第2の圧電素子駆動回路57Dを介してバランス用可動
部53を動かす。この際、第2の圧電素子駆動回路57
Dからバランス用可動部53に送られる信号の振幅調整
をゲイン位相調整回路58Cによって行う。この調整
は、圧電素子52,53を前述の共振周波数で励起した
状態で変位検出装置30の変位センサの出力振幅が最小
となるようにした。この状態における粗動機構60の挙
動を図5(B)に示す。図5(B)のグラフにおいて、
共振時の振幅は0.054μmであり、図5(A)と比較す
ると、約33分の1に軽減された。さらに、第2の圧電
素子駆動回路57Dからバランス用可動部53に送られ
る信号の位相調整をゲイン位相調整回路58Cによって
行う。この状態における粗動機構60の挙動を図5
(C)に示す。図5(C)のグラフにおいて、共振時の
振幅は0.01μm相当であり、図5(B)と比較すると、
約5分の1に軽減され、図5(A)と比較すると、約1
80分の1に軽減された。
【0040】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図6に基づいて説明する。第2実施形態は第1実
施形態とは移動機構の基本構成が異なるもので、駆動電
圧調整回路、その他の構成は第1実施形態と同じであ
る。図6には、本発明の第2実施形態に係る高精度移動
機構2が示されている。図6において、高精度移動機構
2は、顕微鏡の試料移動機構やLSI製造装置における
ウェハ移動機構として適用されるものであり、基部3A
と、この基部3Aに一方向往復自在に設けられた粗動機
構70と、この粗動機構70に対して前記一方向と平行
な方向に往復方向に設けられた微動機構80と、この微
動機構80に設けられた載置台55とを備え、この載置
台55の動きが微動機構80の動きと粗動機構70の動
きとの和になるように構成されている。
【0041】粗動機構70は、マイクロメートルオーダ
からミリメートルオーダまでの範囲で載置台55を移動
させるものであって、基部3Aに対して進退自在に設け
られた固定部71と、この固定部71に対して変位する
ブロック状の可動部72と、固定部71を基部3Aに対
して進退駆動する電磁アクチュエータ73と、可動部7
2を固定部71に対して進退駆動する図示しない駆動機
構とを備えている。固定部71は、図示しない弾性板ば
ね、磁気ベアリングまたはエアベアリングにより基部3
Aにガイドされている。微動機構80は、ナノメートル
オーダからマイクロメートルオーダまでの範囲で載置台
55を移動させるものであって、粗動機構70の可動部
72の両端部から起立して設けられた固定部81と、こ
の固定部81に対して変位し頂部に載置台55が取り付
けられた駆動用可動部82と、この駆動用可動部82の
動作方向と反対の方向に動作し圧電素子から構成される
バランス用可動部83とを有する。
【0042】駆動用可動部82は、載置台55を挟んで
互いに対向配置された第1圧電素子82A及び第2圧電
素子82Bを備えている。これらの第1圧電素子82A
および第2圧電素子82Bは、電圧が印可されて一方が
伸張する場合には他方が収縮するように、いわばプッシ
ュプルの関係で載置台55を図中左右方向に移動する。
バランス用可動部83は、駆動用可動部82の固定部8
1を挟んで対向する位置に設けられており、圧電素子か
ら構成されている。バランス用可動部83には、必要に
応じてバランサ83Aが設けられている。駆動用可動部
82の動きの反力が粗動機構70に伝達されないように
微動機構80の駆動用可動部82とバランス用可動部8
3との双方に供給される駆動電圧を調整する駆動電圧調
整回路56が駆動用可動部82およびバランス用可動部
83に接続されている。
【0043】上述のような第2実施形態によれば、次の
作用効果を奏することができる。 (9)高精度移動機構2は、ナノメートルオーダからマ
イクロメートルオーダまでの範囲で載置台55を微小変
位させる微動機構80と、マイクロメートルオーダから
ミリメートルオーダまでの範囲で載置台55を大変位さ
せる粗動機構70との二つの機構を備えているので、微
動機構80と粗動機構70とを組み合わせて作動させる
ことで載置台55に載置される目的物の動作をナノメー
トルオーダからミリメートルオーダまでの範囲で容易か
つ短時間で制御できる。その上、微動機構80には、駆
動用可動部82と略同一構造に構成されて駆動用可動部
82の動作方向と反対の方向に動作するバランス用可動
部83が設けられているため、駆動用可動部82が動作
した際の固定部81への反力は、バランス用可動部83
が動作して固定部81への反力が生じることで、駆動用
可動部82による反力と、バランス用可動部83による
反力とが相殺される。
【0044】しかも、駆動用可動部82および載置台5
5等とバランス用可動部83との質量的な釣り合いが完
全にとれていなくても、駆動電圧調整回路56によっ
て、駆動用可動部82とバランス用可動部83とに印加
される駆動電圧が調整されるため、両者が完全に釣り合
うことになる。 (10)粗動機構70は、固定部71が潤滑油を必要と
しない弾性板ばね、磁気ベアリングまたはエアベアリン
グによりガイドされているので、清浄な粗動機構70を
構成でき、半導体ウェハ等の表面形状計測に有効であ
る。
【0045】なお、本発明は前各記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
前記第1実施形態では、軸方向に振動するタイプの触針
12が用いられているが、本発明に係る触針はこれに限
定されるものではない。例えば、長手方向が微動機構お
よび粗動機構の動作方向と略直交配置されかつ前記動作
方向に沿う方向に弾性変形可能な弾性レバーを介して微
動機構の駆動用可動部に設けられた触針でもよい。
【0046】前記各実施形態では、微動機構50により
触針12をナノメートルオーダからマイクロメートルオ
ーダまでの範囲で微小変位させ、粗動機構60,90に
より触針12をマイクロメートルオーダからミリメート
ルオーダまでの範囲で大変位させたが、微動機構および
粗動機構による触針の動きの設定範囲は、測定対象物に
よって適宜設定してもよい。
【0047】前記各実施形態において、微動機構50
は、圧電素子によって構成されているが、たとえば、粗
動機構に用いた可動コイルの電磁アクチュエータによっ
て構成されてもよく、可動磁石や可動鉄片等の電磁アク
チュエータによって構成されてもよく、また、磁歪素子
や形状記憶素子等の高速微小変位固体素子によって構成
されてもよく、このような場合も本発明に含まれる。
【0048】
【発明の効果】本発明の高精度移動機構によれば、微動
機構の制御と粗動機構の制御との干渉を十分になくして
高精度の制御が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る高精度移動機構を
適用した微細形状測定装置の一部を示す断面図である。
【図2】駆動電圧調整回路の概略構成図である。
【図3】本発明の電圧調整法を説明するための概略構成
図である。
【図4】第1実施形態の効果を確認するための実験例の
概略構成図である。
【図5】実験例から求められた触針の振幅信号Aと粗動
機構の振幅信号Bとの比(B/A)と、発振器から送ら
れる信号の周波数との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る高精度移動機構を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 微細形状測定装置 2,20 高精度移動機構 12 触針 50,80 微動機構 60,70 粗動機構 51,81 固定部 52,82 駆動用可動部 53,83 バランス用可動部 55 載置台 56 駆動電圧調整回路 W 被測定物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部と載置台を印加電圧の変化に応じて
    高速微細に変位させる駆動用可動部とを有する微動機構
    と、この微動機構の固定部を変位させる可動部を有する
    粗動機構とを含み、前記載置台の動きが前記微動機構の
    動きと前記粗動機構の動きとの和になるように構成され
    た高精度移動機構であって、 前記微動機構は、前記駆動用可動部の動作方向と反対の
    方向に動作するバランス用可動部を備え、 前記駆動用可動部の動きの反力が前記粗動機構に伝達さ
    れないように前記微動機構の前記駆動用可動部と前記バ
    ランス用可動部との少なくとも一方は駆動電圧と位相と
    を調整する駆動電圧調整回路を備えたことを特徴とする
    高精度移動機構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の高精度移動機構におい
    て、 前記微動機構は、圧電素子、磁歪素子等の高速微少変位
    固定素子を含んで構成されることを特徴とする高精度移
    動機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の高精度移動機構
    において、 前記粗動機構は、前記固定部が弾性板ばね、磁気ベアリ
    ングまたはエアベアリングによりガイドされていること
    を特徴とする高精度移動機構。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の高精度
    移動機構において、 前記載置台の変位を検出する変位検出手段を設け、前記
    載置台に、被測定物に接触する触針を取り付けたことを
    特徴とする高精度移動機構。
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