JP2002162205A - 縞画像解析誤差検出方法および縞画像解析誤差補正方法 - Google Patents

縞画像解析誤差検出方法および縞画像解析誤差補正方法

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JP2002162205A JP2001022633A JP2001022633A JP2002162205A JP 2002162205 A JP2002162205 A JP 2002162205A JP 2001022633 A JP2001022633 A JP 2001022633A JP 2001022633 A JP2001022633 A JP 2001022633A JP 2002162205 A JP2002162205 A JP 2002162205A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】位相シフト法を用いて得られた縞画像データに
対してフーリエ変換を施し、被観察体と基準の両者から
の波面のずれに伴って発生するキャリア周波数と複素振
幅を求め、該キャリア周波数と該複素振幅に基づき、位
相シフトの変位量および傾斜量を検出し、位相シフト法
により求められる結果を補正することで、位相シフト素
子の傾斜量/変位量の誤差による影響を簡易に排除す
る。 【構成】空間キャリア縞が重畳された、被観察体の形状
情報を担持してなる干渉縞画像をCCD撮像カメラによ
り得る(S1)。次に、得られた干渉縞画像データに対
してフーリエ変換を施し(S2)、空間キャリア周波数
(fx,fy)を抽出し(S3)、このキャリア周波数に基
づきフーリエ変換縞解析を行ない、c(x,y)を求める
(S4)。次に、参照面の変位量を求め(S5)、これ
により変位量補正がなされた位相シフト量を求め(S
6)、さらに縞画像解析を行なう場合に、誤差補正がな
された被観察体の位相を求める(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相シフト法を用
いて縞画像を解析する際における、フーリエ変換を用い
た縞画像解析誤差検出方法および縞画像解析誤差補正方
法に関し、特に、PZT(ピエゾ素子)を用いて位相を
シフトさせ、得られた、干渉縞等の縞パターンを有する
画像データを解析する際にフーリエ変換を利用し、その
解析値をより高精度なものとし得る縞画像解析誤差検出
方法および縞画像解析誤差補正方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体表面の精密測定に関する
重要な手段として、例えば光波干渉法が知られている
が、近年1/10波長以上の面精度や波面収差を計測するこ
との必要性から1干渉縞(1フリンジ)以下の情報を読
み取る干渉計測法(サブフリンジ干渉計測法)の開発が
急務である。
【0003】このようなサブフリンジ干渉計測法とし
て、代表的な技術であり広く実用されているものに、例
えば、「PROGRESS IN OPTICS」 VOLXXVI(1988年)第
349頁〜第393頁の「PHASE-MEASUREMENTINTERFEROM
ETRY TECHNIQUES」に記載されている位相シフト縞解析法
(縞走査法あるいは位相走査法とも称される)がある。
【0004】位相シフト法においては、例えばPZT
(ピエゾ)素子の如き位相シフト素子を用いて、被観察
体と基準との相対関係を位相シフトさせて、所定のステ
ップ量をシフトする毎に干渉縞画像データを取り込んで
被検面の各点の干渉縞強度を測定し、この測定結果を用
いて被検面の各点の位相を求める。
【0005】例えば、4ステップの位相シフト法を行う
場合、各位相シフトステップにおける干渉縞強度I
、I、Iは、以下のように表わされる。
【0006】
【数1】
【0007】これらの式から位相φ(x,y)を求める
と、
【0008】
【数2】 と表わすことができる。
【0009】位相シフト法は、所定ステップ量を正確に
シフトできれば、非常に精度の高い測定が可能である
が、ステップ量の誤差に伴う測定誤差問題や複数の干渉
縞画像データを必要とするため計測中の外乱に影響され
やすいという問題がある。
【0010】位相シフト法以外のサブフリンジ干渉計側
法として、例えば、「光学」第13巻第1号(1984
年2月)第55頁〜第65頁の「サブフリンジ干渉計測
基礎論」に記載されている如くフーリエ変換法を用いた
技術が注目されている。
【0011】フーリエ変換縞解析法はキャリア周波数
(被観察体表面と基準面との間の相対的傾斜による)を
導入することにより、1枚の縞画像から高精度に被観察
体の位相を求めることを可能とする手法である。キャリ
ア周波数を導入し、物体の初期位相を考えないと、干渉
縞強度i(x,y)は次式(3)で表される。
【0012】
【数3】
【0013】上式(3)は下式(4)のように変形でき
る。
【0014】
【数4】
【0015】なお、c(x,y)は下式(5)のように表さ
れる。
【0016】
【数5】
【0017】上式(4)をフーリエ変換すると、下式
(6)が得られる。
【0018】
【数6】
【0019】次に、フィルタリングによってC(η−fx
ζ−fy)を取り出し、座標(fx ,fy)に位置するスペクト
ルのピークを周波数座標系(フーリエ・スペクトル座標
系とも称する;図6参照)の原点に移し、キャリア周波
数を除去する。次に、逆フーリエ変換しc(x,y)を求
め、下式(7)によってラッピングされた位相φ(x,
y)を得る。
【0020】
【数7】
【0021】最後に、アンラッピング処理を行ない、被
測定物の位相Φ(x,y)を求める。
【0022】以上に説明したフーリエ変換縞解析法にお
いては、上述したようにキャリア周波数により変調され
た縞画像データに対してフーリエ変換が施されることに
なる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前述した如く、位相シ
フト法は、干渉計の物体光と参照(基準)光の間に一般
には2πを整数分の一に分割した位相角ずつ位相差を与
えながら画像の明るさを取り込み解析するものであり、
理論的には高精度な位相解析を実現可能である。
【0024】しかしながら、高精度な位相解析を確保す
るためには被検体と基準との相対関係を所定位相量(極
めて微小な距離)ずつ高精度に変位させることが必要で
あり、位相シフト法を位相シフト素子、例えば、PZT
(ピエゾ素子)を用いて参照(基準)面等を物理的に移
動させることにより実行する場合には、このPZT(ピ
エゾ素子)の変位量を高精度に制御する必要がある。し
かしながら、位相シフト素子の変位誤差、あるいは参照
面もしくは被検面の傾斜誤差を完全に除去することは難
しく、位相シフト量あるいは傾斜量を高精度に制御する
ことは、実際には困難な作業である。したがって、位相
シフト素子に起因する上記誤差を検出し、縞画像解析を
行なう際に前記検出値に基づき補正することが良好な結
果を得る上で重要となる。
【0025】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、位相シフト法を用いて得られた縞画像データを
解析する場合に、位相シフトの変位量および/または該
被観察体と該基準との相対的な傾斜量の誤差による影響
を、装置構成を複雑にすることなく良好に検出し得るフ
ーリエ変換縞解析法を利用した縞画像解析誤差検出方法
を提供することを目的とするものである。
【0026】さらに、本発明は、位相シフト法を用いて
得られた縞画像データを解析する場合に、位相シフトの
変位量および/または該被観察体と該基準との相対的な
傾斜量の誤差による影響を、装置構成を複雑にすること
なく良好に補正し得るフーリエ変換縞解析法を利用した
縞画像解析誤差補正方法を提供することを目的とするも
のである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の、請求項1に係
る縞画像解析誤差検出方法は、位相シフト素子を用い
て、被観察体と基準とを相対的に位相シフトせしめ、縞
画像解析により被観察体波面を求める方法において、位
相シフト前後の前記被観察体の波面情報を担持した2つ
の縞画像データにフーリエ変換を施し、その変換結果に
基づいて演算を行い、前記位相シフトの誤差量を検出す
ることを特徴とするものである。
【0028】なお、上記「位相シフトの誤差量」には、
少なくとも「被観察体と基準との相対的な傾き量」およ
び「位相シフトの変位量」が含まれる。
【0029】また、本発明の、請求項2に係る縞画像解
析誤差検出方法は、前記縞画像データが、キャリア縞が
重畳されたキャリア縞画像データであることを特徴とす
るものである。
【0030】また、本発明の、請求項3に係る縞画像解
析誤差検出方法は、前記2つのキャリア縞画像データに
フーリエ変換を施しキャリア周波数を求め、2つの該キ
ャリア周波数に基づきスペクトルの位置演算を行って、
前記位相シフトにより発生した前記被観察体と前記基準
との相対的な傾き量を検出することを特徴とするもので
ある。
【0031】また、本発明の、請求項4に係る縞画像解
析誤差検出方法は、上記請求項3に係る縞画像解析誤差
検出方法において、前記キャリア縞の周波数を求める際
には、前記フーリエ変換により得られた周波数座標系上
のピークのうちの所定のピークの位置座標を求め、この
位置座標に基づいてキャリア周波数を算出する演算を行
うことを特徴とするものである。
【0032】また、本発明の、請求項5に係る縞画像解
析誤差検出方法は、前記2つのキャリア縞画像データに
フーリエ変換を施し前記被観察体の位相情報を求め、得
られた該被観察体の位相情報に所定の演算処理を施すこ
とにより前記被観察体の傾きを検出することを特徴とす
るものである。
【0033】また、本発明の、請求項6に係る縞画像解
析誤差検出方法は、上記請求項5に係る縞画像解析誤差
検出方法において、前記被観察体の位相情報を求める際
には、前記フーリエ変換により得られた周波数座標系上
のスペクトル分布のうちの所定のスペクトル分布を求
め、このスペクトル分布に基づいて位相情報を算出する
演算を行うことを特徴とするものである。
【0034】また、本発明の、請求項7に係る縞画像解
析誤差検出方法は、上記請求項5または6記載の縞画像
解析誤差検出方法において、前記所定の演算処理が、前
記被観察体の位相情報の最小二乗を求める演算処理であ
ることを特徴とするものである。
【0035】また、本発明の、請求項8に係る縞画像解
析誤差検出方法は、前記2つのキャリア縞画像データに
フーリエ変換を施しキャリア縞の複素振幅を求め、2つ
の該複素振幅に基づき位置演算を行って、前記位相シフ
トの変位量を検出することを特徴とするものである。
【0036】また、本発明の、請求項9に係る縞画像解
析誤差検出方法は、前記2つのキャリア縞画像データに
フーリエ変換を施しキャリア周波数および複素振幅を求
め、2つの該キャリア周波数および2つの該複素振幅に
基づき位置演算を行って、前記位相シフトにより発生し
た前記被観察体と前記基準との相対的な傾き量および前
記位相シフトの変位量を検出することを特徴とするもの
である。
【0037】また、本発明の、請求項10に係る縞画像
解析誤差検出方法は、前記縞画像が干渉縞画像であるこ
とを特徴とするものである。
【0038】また、本発明の、請求項11に係る縞画像
解析誤差検出方法は、上述した縞画像解析誤差検出方法
において、前記検出が行われた後、前記縞画像データの
縞画像解析において、該検出された前記位相シフトによ
り発生した前記傾き量および/または所定の位相シフト
変位量の、目標とされる前記傾き量および/または所定
の位相シフト変位量との差を補償する補正演算を行うこ
とを特徴とするものである。
【0039】なお、本発明に係る前述した各方法は、フ
ーリエ変換法を用いた縞画像解析手法全般に適用可能で
あり、例えば干渉縞やモアレ縞の解析、あるいは縞投影
による3次元プロジェクタ等にも適用可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る縞
画像解析誤差検出方法および縞画像解析誤差補正方法を
図面を用いて説明する。
【0041】この方法は、位相シフト法を用いて被観察
体表面形状を求める手法において、被観察体表面と参照
(基準)面との相対形状に基づき得られた該被観察体の
表面形状情報を担持した縞画像データにフーリエ変換を
施し、該被観察体からの波面と基準からの波面とのずれ
に伴って発生するキャリア周波数と複素振幅を求め、該
キャリア周波数と複素振幅に基づき、前記被観察体表面
と参照(基準)面との相対傾斜量および位相シフトの変
位量を検出するものであり、さらにこの後、前記縞画像
データの位相シフト法による縞画像解析において前記検
出された傾斜量および変位量を補償する補正演算を行う
ものである。
【0042】以下、位相シフトの変位量の検出、補正
と、位相シフトにおける、該被観察体と該基準との相対
的な傾斜量の検出、補正とに分けて説明する。
【0043】<位相シフトの変位量の検出、補正>本実
施形態に係る位相シフトの誤差量検出補正方法の概略に
ついて、図1のフローチャートを用いて説明する。
【0044】まず、空間キャリア縞が重畳された、被観
察体の形状情報を担持してなる干渉縞画像をCCD撮像
カメラにより得る(S1)。次に、得られた干渉縞画像
データに対してフーリエ変換を施し(S2)、空間キャ
リア周波数(fx,fy)を抽出し(S3)、このキャリア
周波数に基づきフーリエ変換縞解析を行ない、後述する
複素振幅c(x,y)を求める(S4)。次に、参照(基
準)面の変位量を求め(S5)、これにより位相シフト
の変位量を求めことができ(S6)、さらに位相シフト
法による縞画像解析を行なう場合に、(S6)で求めた
変位量を補正し被観察体の位相を求める(S7)。
【0045】一般的に、フーリエ変換縞解析法はキャリ
ア周波数(被観察体表面と参照面との相対的な傾斜)を
導入することにより、一枚の縞画像のみで位相を求める
ことができる。キャリア周波数を導入すると干渉縞強度
は次の式(8)で表される。
【0046】
【数8】 ただし、a(x,y)は干渉縞のバックグラウンド b(x,y)は縞のビジビリテイ φ(x,y)は被観察体の位相 ξは被観察体の初期位相(2πx/λ) fx ,fy はキャリア周波数
【0047】ξは前述したように、λを光の波長、xを
位相シフト素子の位相シフト量としたとき、ξ=2πx
/λで表わせるから上式(8)は下式(9)のように変
形できる。
【0048】
【数9】 ただし、c*(x,y)はc(x,y)の共役である。
【0049】
【数10】
【0050】上式(9)をフーリエ変換すると、下式
(11)を得ることができる。
【0051】
【数11】
【0052】一般に、フーリエ変換法では、フィルタリ
ングによって、C(η−fx ,ζ−fy)を求め、逆フーリエ
変換してc(x,y)を得る。ここで、位相シフトの初期位
相をξ、被観察体移動後の位相をξとすると、開始
位置における干渉縞画像データから下式(12)が得ら
れる。
【0053】
【数12】
【0054】次に、被観察体移動後における干渉縞画像
データから下式(13)が得られる。
【0055】
【数13】
【0056】これにより、下式(14)が得られる。
【0057】
【数14】
【0058】したがって、被観察体移動前後の位相差は
下式(15)で表わされる。
【0059】
【数15】
【0060】したがって、被観察体の変位量は下式(1
6)で表わされる。
【0061】
【数16】
【0062】また、所定の位相シフトにより得られた各
干渉縞画像毎に求めた変位量の平均を求めることにより
高精度の変位検出を行なうことができる。なお、フーリ
エ変換縞解析法により被観察体の変位を検出する際に
は、必ずしも縞画像データ全体を用いる必要はなく、一
部の縞画像データによっても充分に精度の高い変位検出
を行なうことが可能である。
【0063】次に、上記のようにして検出された位相シ
フト変位量を補正する方法について説明する。まず、補
正原理を、位相シフト法の一般式を用いて説明する。
【0064】PZT等を用いて参照面を動かすnバケッ
ト法位相シフト方式では、参照面をj(j=1,2,…n)回
シフトした被観察体上の干渉縞の強度分布は下式(1
7)で表わされる。
【0065】
【数17】
【0066】一般的にj(j=1,2,…n)回目の位相シフ
ト量ξj は、PZT等の高精度のアクチュエータで次式
(18)のように与えている。
【0067】
【数18】
【0068】上式(17)を展開し、三角関数の直交性
を利用して被観察位相φ(x,y)を求めることができる。
求められた式(19)を以下に示す。
【0069】
【数19】
【0070】ところで、高精度のアクチュエータは高価
である。そこで、アクチュエータの変位を検出する方法
を用いることで、高価なアクチュエータを用いることな
く高精度の位相シフトを得ることができる。
【0071】すなわち、j(j=1,2,…n)回目の位相シ
フト量をξj(具体的な値が未知)としたとき下式(2
0)が得られる。
【0072】
【数20】
【0073】ただし、δjはアクチュエータの位相シフ
ト誤差である(δj <<π/2)。前述した位相シフト誤差
量検出方法でδjを求めることができることから、下式
(21)、(22)を用いて位相解析誤差を高精度に補
正可能である。
【0074】
【数21】
【0075】
【数22】
【0076】以下、よく使用される5バケット法を例に
あげて説明する。5バケット法は下式(23)で表わさ
れる。
【0077】
【数23】
【0078】 ここで、aj =π( j−1) / 2 ( j=1,2,…,5) を利用すると、下式(24)が得られる。
【0079】
【数24】
【0080】一般にεj 2は小さいことから、式(24)
は下式(25)で表わされる。
【0081】
【数25】
【0082】したがって、下式(26)が導出される。
【0083】
【数26】
【0084】これにより、アクチュエータのシフト誤差
を補正した位相を求めることができる。
【0085】次に、本発明の実施形態を実施するための
装置について、図2、3を用いて説明する。
【0086】この装置は、上記実施形態方法を実施する
ためのもので、図2に示すように、マイケルソン型干渉
計1において、被観察体表面2と参照(基準)面3から
の両反射光束によって形成される干渉縞は、撮像カメラ
4のCCD5の撮像面において形成され、画像入力基板
6を介して、CPUおよび画像処理用のメモリを搭載し
たコンピュータ7に入力され、入力された干渉縞画像デ
ータに対して種々の演算処理が施され、その処理結果は
モニタ画面7A上に表示される。なお、撮像カメラ4か
ら出力される干渉縞画像データはCPUの処理により一
旦メモリ内に格納されるようになっている。
【0087】コンピュータ7は、図3に示すように、ソ
フト的に、FFT演算複素振幅演算手段11、位相シフ
ト変位量検出手段12および位相シフト変位量補正手段
13を備えている。FFT演算複素振幅演算手段11
は、前述したように、得られた干渉縞画像データに対し
てフーリエ変換を施すとともにFFT演算複素振幅を抽
出するステップ3(S3)の処理を行うものであり、位
相シフト変位量検出手段12は、前記FFT演算複素振
幅演算手段11において演算されたFFT演算複素振幅
に基づいて、上記ステップ4(S4)から上記ステップ
6(S6)に相当する処理を行うものである。さらに、
位相シフト変位量補正手段13は、上記位相シフト変位
量検出手段12において検出された変位量に基づいて該
変位量を補償し、被観察体の誤差補正された位相を求め
るものである(S7)。
【0088】これにより、PZT(ピエゾ素子)アクチ
ュエータ10が所定量だけシフトし、このPZT(ピエ
ゾ素子)アクチュエータ10のシフト量に誤差が生じて
いる場合にも、最終的に求められた被観察体の位相には
該誤差による影響がないように調整される。図2におい
ては、被観察体の表面2は固定されているため、被観察
体の表面2と参照面3の相対的なシフト量変位はPZT
(ピエゾ素子)アクチュエータ10によりシフトされた
参照面3のシフト量の変位量にのみ依存する。
【0089】したがって、上述したような図2および図
3に示す要素により構成された系は、求められたFFT
演算複素振幅に基づき、参照面3の位相シフト変位量が
除去された状態における被観察体の位相を演算し得る。
【0090】また、図4は、上記PZT(ピエゾ素子)
アクチュエータ10の2つの態様を示すものである。
【0091】すなわち、第1の態様は、図4(A)に示
すように、参照面(参照ミラー)3の裏面を支持する3
つのピエゾ素子21、22、23を備え、支点部材とし
ても機能するピエゾ素子21と各ピエゾ素子22、23
とを結ぶ参照面3を有する参照ミラー上の、2本の直線
Lx、Lyが互いに直交するように構成されたものであ
る。3本のピエゾ素子21、22、23が同量だけ伸縮
することにより位相シフトが行なわれ、さらにピエゾ素
子22のみの伸縮により参照ミラーの参照面3がy軸を
中心として回転するようにx軸方向に傾き、ピエゾ素子
23のみの伸縮により参照ミラーの参照面3がx軸を中
心として回転するようにy軸方向に傾くことになる。一
方、第2の態様は、図4(B)に示すように、参照面
(参照ミラー)3の裏面中央部を円柱状のピエゾチュー
ブ24によって支持するように構成されたものである。
このピエゾチューブ24の偏奇しない伸縮により位相シ
フトが行なわれ、一方、偏奇した伸縮により参照ミラー
の参照面3がx軸方向およびy軸方向に自在に傾けられ
ることになる。
【0092】<傾斜量の検出、補正>一般に、被観察体
や参照面のサイズが大きい場合には、複数の位相シフト
素子、あるいは位相シフト素子と支持ガイドとを有する
ことが必要となり、この場合には、位相シフトの直進性
を確保することが難しくなり、被観察体や参照面に傾き
が生じる場合がある。そこで、以下に示す実施形態方法
においては、上記実施形態方法と略同様の手法により位
相シフト素子の傾斜量(被観察体の表面と基準面との相
対的な傾き量)を検出し、補正するようにしている。
【0093】以下、位相シフト素子の傾斜量を検出し、
補正する本発明の第2の実施形態方法について説明す
る。
【0094】図5は、上記第2の実施形態方法を概念的
に示すフローチャートである。すなわち、まず、空間キ
ャリア縞が重畳された、被観察体の形状情報を担持して
なる干渉縞画像をCCD撮像カメラにより得る(S1
1)。次に、得られた干渉縞画像データに対してフーリ
エ変換を施し(S12)、空間キャリア周波数(fx ,f
y)を抽出し(S13)、このキャリア周波数に基づき
フーリエ変換縞解析を行ない、後述するc(x,y)を求
め、参照面の傾斜量を求め(S14)、この傾斜量を補
償するようにして(S15)、被観察体の、補正演算さ
れた位相を求める(S16)。
【0095】以下、数式を用いて上記第2の実施形態に
ついて説明する。
【0096】前述したように、フーリエ変換縞解析法は
キャリア周波数(被観察体表面と参照面との相対的傾
斜)を導入することにより、一枚の縞画像のみで位相を
求めることができる。キャリア周波数を導入すると干渉
縞強度は次の式(27)で表される。
【0097】
【数27】
【0098】また、前述したように、λを光の波長、θ
xとθyを被観察体表面のX,Y方向の傾斜(姿勢)、xを位
相シフト素子の位相シフト量としたとき、上式(27)
は下式(28)のように変形できる。
【0099】
【数28】 ただし、c*(x,y)はc(x,y)の共役である。
【0100】
【数29】
【0101】上式(28)をフーリエ変換すると、下式
(30)を得ることができる。
【0102】
【数30】
【0103】一般に、フーリエ変換方法においては、フ
ィルタリングによって、C(η−fx,ζ−fy) を求め、図
6に示す如く周波数座標系上の位置(fx ,fy)に存在す
るスペクトルのピークを座標原点に移動させ、キャリア
周波数を除去する。次に、逆フーリエ変換を用いてc
(x,y)を求めることにより、ラップ処理された位相が得
られる。次に、アンラップ処理によって被測定物の位相
Φ(x,y) が求められる。ここで、(fx ,fy)はキャリア
周波数であるが、被観察体の表面と参照面との間には所
定の角度関係(相対姿勢)、具体的には式(27a)の
関係が存在することに着目し、(fx ,fy)の各値を求
め、その値に基づき、被観察体表面と参照面の間の角度
関係を求める。
【0104】(fx ,fy)の各値は、上式(30)の結果
から、座標原点にある最大ピーク以外のサブピーク位
置、すなわち、C(η−fx ,ζ−fy)の位置を求めること
で得られる。これにより、被観察体のX,Y方向の傾斜
(姿勢)であるθxとθyを求めることができる。
【0105】被観察体のX,Y方向の傾斜(姿勢)である
θxとθyは、上記手法(第1の手法)に代えて次のよう
な手法(第2の手法)によっても求めることができる。
【0106】この傾斜検出方法の概略は図5のステップ
11〜14(S11〜14)に代えて、図9のフローチ
ャートの各ステップ(S21〜27)よって表わされ
る。
【0107】まず、空間キャリア縞が重畳された、被観
察体の形状情報を担持してなる干渉縞画像をCCD撮像
カメラにより得る(S21)。次に、得られた干渉縞画
像データに対してフーリエ変換を施し(S22)、フィ
ルタリングによってキャリア周波数のスペクトル分布
(サイドローブ)であるC(n−fx,ζ−fy)を抽出する
(S23)。次に、この分布C(n−fx,ζ−fy)に逆フ
ーリエ変換を施してc(x,y)を得、ラップされた位相を得
る(S24)。この後、アンラップ処理を施すことによ
り被観察体の形状情報に基づき被観察体の位相p(x,y)を
求める(S25)。次に、最小二乗法を用いて上記位相
p(x,y)の最小二乗平面を求める(S26)。最後に、最
小二乗平面の微係数に基づき被観察体の傾斜を求める
(S27)。
【0108】ところで、上記第1の手法におけるフーリ
エ縞解析法では、例えばフィルタリングによって、周波
数座標系上におけるキャリア周波数のスペクトル分布
(サイドローブ)であるC(n−fx,ζ−fy)を抽出した
後、そのピークをその位置(fx,fy)から座標原点に移
動することによりキャリア周波数を除去し、この後逆フ
ーリエ変換を施すことにより被観察体の位相(形状)を
求めるようにしている。
【0109】これに対し、上記第2の手法においては、
被観察体の傾斜もその形状の一部と考え、前述した式
(30)におけるキャリア周波数のスペクトル分布(サ
イドローブ)であるC(n−fx,ζ−fy)のピークを、移
動させることなく、すなわち、キャリア周波数を除去す
ることなくこのスペクトル分布C(n−fx,ζ−fy)に対
して逆フーリエ変換を施す。これにより、最終的に得ら
れた上記被観察体の位相p(x,y)には傾き成分が含まれる
ことになる。
【0110】すなわち、上記位相p(x,y)は下式(31)
の如く表される。
【0111】
【数31】 ただし、 aは最小二乗平面のx方向の微係数 bは最小二乗平面のy方向の微係数
【0112】したがって、上記第2の手法によれば、最
小二乗法を用いて、キャリア周波数を除去せずに求めた
被観察体の形状の最小二乗平面(形状を最小二乗法でフ
ィッティングし得られた平面)を求め、この最小二乗平
面のx、y方向の微係数を求め、さらに上式(31)を
用いて被観察体の傾斜qxとqを得るようにしており、
これにより被観察体の傾きを容易に求めることができ
る。
【0113】なお、上記手法において、被観察体の形状
を表す平面を求める際には、上記最小二乗法に替えて他
のフィッティング手法を採用することによっても、曲面
をフィッティングした所望の平面を求めることができ
る。
【0114】このように、フーリエ変換縞解析法を用い
ることで、被観察体の姿勢(傾斜)を検出できる。な
お、フーリエ変換縞解析法により被観察体の姿勢(傾
斜)を求める際には、縞画像の全領域を使う必要がな
く、一部の縞画像領域を解析することによっても充分に
有効なデータを得ることが可能である。
【0115】次に、上記のようにして検出された傾斜量
を補正する方法について説明する。まず、補正原理を、
位相シフト法の一般式を用いて説明する。
【0116】PZTを用いて参照面を動かすnバケット
法位相シフト方式では、参照面をj(j=1,2,…n)回シ
フトした被観察体表面上の干渉縞の強度分布は下式(3
2)で表わされる。
【0117】
【数32】
【0118】一般的にj(j=1,2,... ..n)回目の位相
シフト量ξjは、PZT等の高精度のアクチュエータで
次式(33)のように表わされる。
【0119】
【数33】
【0120】上式(33)を展開し、三角関数の直交性
を利用して被検位相φ(x,y)を求めることができる。求
められた式(34)を以下に示す。
【0121】
【数34】
【0122】被観察体と参照面との姿勢に変更があると
きj(j=1,2,... ..n)回目の位相シフト量ξj(ξj
具体的な値が未知)は下式(35)で表される。
【0123】
【数35】 ただし、θxjとθyjはアクチュエータの傾斜であり(ε
j<<π/2)、前述した方法でθxjとθyjを求めることが
できるから、下式(36)、(37)を用いて位相解析
誤差を高精度に補正可能である。
【0124】一般にεj 2は小さいことから、式(39)
は下式(40)で表わされる。
【0125】
【数36】
【0126】
【数37】
【0127】以下、よく使用される5バケット法を例に
あげて説明する。5バケット法は下式(37)で表わさ
れる。
【0128】
【数38】
【0129】 ここで、aj =π(j−1)/2 (j=1,2,…,5) を利用すると、下式(39)が得られる。
【0130】
【数39】
【0131】一般にεj 2は小さいことから、式(39)
は下式(40)で表わされる。
【0132】
【数40】
【0133】したがって、下式(41)が導出される。
【0134】
【数41】
【0135】これにより、アクチュエータの傾斜量を補
正した位相を求めることができる。
【0136】次に、本発明の実施形態装置について、図
7、8を用いて説明する。
【0137】この装置は、上記実施形態方法(傾き検出
については第1の手法を例示する)を実施するためのも
ので、図7に示すように、マイケルソン型干渉計1にお
いて、被観察体表面2と参照(基準)面3からの両反射
光束によって形成される干渉縞は、撮像カメラ4のCC
D5の撮像面において形成され、画像入力基板6を介し
て、CPUおよび画像処理用のメモリを搭載したコンピ
ュータ7に入力され、入力された干渉縞画像データに対
して種々の演算処理が施され、その処理結果はモニタ画
面7A上に表示される。なお、撮像カメラ4から出力さ
れる干渉縞画像データはCPUの処理により一旦メモリ
内に格納されるようになっている。
【0138】コンピュータ7は、図8に示すように、ソ
フト的に、FFT演算キャリア周波数演算手段21、傾
斜量検出手段22および傾斜量補正手段23を備えてい
る。FFT演算キャリア周波数演算手段21は、前述し
たように、得られた干渉縞画像データに対してフーリエ
変換を施すとともにFFT演算キャリア周波数(fx
fy)を抽出するステップ13(S13)の処理を行うも
のであり、傾斜量検出手段22は、前記FFT演算キャ
リア周波数演算手段21において演算されたFFT演算
キャリア周波数に基づいて、上記ステップ14(S1
4)に相当する処理を行うものである。さらに、傾斜量
補正手段23は、上記傾斜量検出手段22において検出
された参照面の傾斜量に応じて、該傾斜量を補償し、被
観察体の位相を求めるステップ15、16(S15、S
16)に相当する処理を行なうものである。
【0139】なお、上述した2つの実施形態方法(位相
シフト素子の変位量検出、補正方法および傾斜量の検
出、補正方法)は、両者を1つの検査工程あるいは補正
工程において行ってもよく、このようにすれば、より効
率的に縞画像の解析精度を上げることができる。
【0140】また、一般的に位相シフト干渉計において
は、決定された位相シフト量(例えば45度、90度さらに
は120度)を、精密に制御する必要があり、高精度かつ
高価なアクチュエータを使用している。しかし、本発明
方法においては、測定された縞画像からキャリア周波数
を求め、このキャリア周波数に基づいて位相シフトの変
位量および位相シフトに基づく参照面および/または被
観察体の傾斜量を求めているので、アクチュエータの変
位と傾斜を検出でき、また、縞画像の解析において上記
変位量または上記傾斜量が補償されるような補正が可能
であるから、必ずしも、高精度かつ高価なアクチュエー
タを要しない。また、Nバケット法を採用する場合に、
必ずしも、1ステップを正確に(360/N(度))調
整することを要しない。
【0141】以下、本発明方法を、任意バケット位相シ
フト干渉計に適用した場合について説明する。任意バケ
ット位相シフト干渉計とは、位相シフト量を特定の値
(例えば45度、90度、120度等)とせず、任意の値
(各シフト量も互いに異なってよい)とした位相シフト
干渉計である。なお、以下の説明においては、説明の便
宜のため、3バケット法、4バケット法および5バケッ
ト法についてのみ言及するが、バケット数としてはこれ
らに限られないことは勿論である。
【0142】まず、任意シフト量4バケット位相シフト
法においては、キャリア周波数を導入した第m回目の干
渉縞強度は下式(42)で表される。
【0143】
【数42】
【0144】ここで、λは光の波長、θxmとθymは第m
回目の位相シフトがなされた後における被観察体のX,Y
方向の傾斜(傾斜量)、xm は被観察体の第m回目の位
相シフト量である。次に、被観察体位相θ(x,y)を求め
るために下式(43)の考察を行なう。
【0145】
【数43】
【0146】したがって、下式(44)が得られる。
【0147】
【数44】
【0148】位相シフト素子PZTの駆動による参照面
または被観察体の位相シフト変位量と傾斜量を検出でき
るので、式(42a)におけるδmを求めることができ
る。したがって、上式(44)を用いて、被観察体形状
のラップした位相φを求めることができる。さらに、周
知のアンラップ処理方法を用いて連続的な被観察体位相
Φを求めることができる。
【0149】なお、任意シフト量4バケット位相シフト
法においては、上式(43)、(44)に代えて、下式
(45)、(46)を用いる。
【0150】
【数45】
【0151】
【数46】
【0152】また、任意シフト量5バケット位相シフト
法においては、上式(43)、(44)に代えて、下式
(47)、(48)を用いる。
【0153】
【数47】
【0154】
【数48】
【0155】なお、本発明の方法としては上記実施形態
のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の
変更が可能である。例えば、位相シフト素子としては、
上記PZTに限られるものではなく、参照面または被観
察面を物理的に移動させたり、AO素子、EO素子を用
いること等によって光学光路長を変化させて位相シフト
法を達成できるもの、あるいは、参照光路および/また
は観察光路中に挿入し、屈折率等を変化させ光学的光路
長を所定量変化させ得る透過型素子であってもよい。
【0156】また、上記実施形態においては、3つのP
ZT素子を配設する態様としてこれら3つの部材が丁度
直角三角形の各頂点に位置するようにしているが、これ
ら3つの部材は参照ミラー上で任意の三角形の頂点を形
成するような配置とすれば所期の効果得ることができ
る。
【0157】また、上述した実施形態では、キャリア周
波数として空間キャリア周波数を用いて説明している
が、本発明のキャリア周波数として、時間キャリア周波
数あるいは時空間キャリア周波数を用いることが可能で
ある。
【0158】また、上記実施形態のものにおいては、干
渉縞画像データをマイケルソン型干渉計を用いて撮像し
ているが、フィゾー型等のその他の干渉計を用いて得ら
れた干渉縞画像データに対しても同様に適用できること
は勿論である。さらに、本発明は、干渉縞のみならずモ
アレ縞やスペックル縞、その他の種々の縞画像に対して
も同様に適用可能である。
【0159】
【発明の効果】本発明の位相シフト素子誤差検出方法に
よれば、位相シフト法を用いて得られた縞画像データに
対してフーリエ変換を施す場合に、被観察体からの波面
と基準からの波面とのずれに伴って発生するキャリア周
波数と複素振幅を求め、該キャリア周波数と該複素振幅
に基づき、前記被観察体表面と基準面との相対傾斜量と
前記位相シフトの変位量を検出することで、位相シフト
素子の傾斜量および/または変位量の誤差による影響
を、装置構成を複雑にすることなく良好に検出すること
ができる。
【0160】さらに、本発明の位相シフト素子誤差補正
方法によれば、前記縞画像データの縞画像解析において
検出された誤差量を補償する補正演算を行うようにして
いるので、位相シフト法を用いて得られた結果に対して
位相シフト素子の傾斜量および/または変位量の誤差に
よる影響を、装置構成を複雑にすることなく良好に補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態方法を説明するためのフロ
ーチャート
【図2】図1に示す実施形態方法を実施するためのブロ
ック図
【図3】図2の一部を詳細に示すブロック図
【図4】図2の一部を具体的に示す概念図
【図5】本発明の他の実施形態方法を説明するためのフ
ローチャート
【図6】図5に示す方法の一部を説明するための概念図
【図7】図5に示す実施形態方法を実施するためのブロ
ック図
【図8】図7の一部を具体的に示すブロック図
【図9】図5に示すフローチャートの一部変更例を示す
フローチャート
【符号の説明】
1 マイケルソン型干渉計 2 被観察体表面 3 参照面 4 撮像カメラ 5 CCD 7 コンピュータ 7A モニタ画面 9 ピエゾ駆動部 10 PZTアクチュエータ 11 FFT演算複素振幅演算手段 21 FFT演算キャリア周波数演算手段 12 位相シフト変位量検出手段 13 位相シフト変位量補正手段 22 傾斜量検出手段 23 傾斜量補正手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相シフト素子を用いて、被観察体と基
    準とを相対的に位相シフトせしめ、縞画像解析により被
    観察体の波面を求める方法において、 位相シフト前後の前記被観察体の波面情報を担持した2
    つの縞画像データにフーリエ変換を施し、その変換結果
    に基づいて演算を行い、前記位相シフトの誤差量を検出
    することを特徴とする縞画像解析誤差検出方法。
  2. 【請求項2】 前記縞画像データはキャリア縞が重畳さ
    れたキャリア縞画像データであることを特徴とする請求
    項1記載の縞画像解析誤差検出方法。
  3. 【請求項3】 前記2つのキャリア縞画像データにフー
    リエ変換を施しキャリア周波数を求め、2つの該キャリ
    ア周波数に基づきスペクトルの位置演算を行って、前記
    位相シフトにより発生した前記被観察体と前記基準との
    相対的な傾き量を検出することを特徴とする請求項2記
    載の縞画像解析誤差検出方法。
  4. 【請求項4】 前記キャリア縞の周波数を求める際に
    は、前記フーリエ変換により得られた周波数座標系上の
    ピークのうちの所定のピークの位置座標を求め、この位
    置座標に基づいてキャリア周波数を算出する演算を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の縞画像解析誤差検出方
    法。
  5. 【請求項5】 前記2つのキャリア縞画像データにフー
    リエ変換を施し前記被観察体の位相情報を求め、 得られた該被観察体の位相情報に所定の演算処理を施す
    ことにより前記被観察体の傾きを検出することを特徴と
    する請求項2記載の縞画像解析誤差検出方法。
  6. 【請求項6】 前記被観察体の位相情報を求める際に
    は、前記フーリエ変換により得られた周波数座標系上の
    スペクトル分布のうちの所定のスペクトル分布を求め、
    このスペクトル分布に基づいて位相情報を算出する演算
    を行うことを特徴とする請求項5記載の縞画像解析誤差
    検出方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の演算処理が、前記被観察体の
    位相情報の最小二乗を求める演算処理であることを特徴
    とする請求項5または6記載の縞画像解析誤差検出方
    法。
  8. 【請求項8】 前記2つのキャリア縞画像データにフー
    リエ変換を施しキャリア縞の複素振幅を求め、2つの該
    複素振幅に基づき位置演算を行って、前記位相シフトの
    変位量を検出することを特徴とする請求項2記載の縞画
    像解析誤差検出方法。
  9. 【請求項9】 前記2つのキャリア縞画像データにフー
    リエ変換を施しキャリア周波数および複素振幅を求め、
    2つの該キャリア周波数および2つの該複素振幅に基づ
    き位置演算を行って、前記位相シフトにより発生した前
    記被観察体と前記基準との相対的な傾き量および前記位
    相シフトの変位量を検出することを特徴とする請求項2
    記載の縞画像解析誤差検出方法。
  10. 【請求項10】 前記縞画像が干渉縞画像であることを
    特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項記載の縞画
    像解析誤差検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちいずれか1項記
    載の縞画像解析誤差検出方法において、前記検出が行わ
    れた後、前記縞画像データの縞画像解析において、該検
    出された前記位相シフトにより発生した前記傾き量およ
    び/または所定の位相シフト変位量の、目標とされる前
    記傾き量および/または所定の位相シフト変位量との差
    を補償する補正演算を行うことを特徴とする縞画像解析
    誤差補正方法。
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