JP2002162183A - 蓄熱板およびその製造方法 - Google Patents

蓄熱板およびその製造方法

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JP2002162183A JP2000359164A JP2000359164A JP2002162183A JP 2002162183 A JP2002162183 A JP 2002162183A JP 2000359164 A JP2000359164 A JP 2000359164A JP 2000359164 A JP2000359164 A JP 2000359164A JP 2002162183 A JP2002162183 A JP 2002162183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の蓄熱材を多数用いて伝熱材で一体化し
た蓄熱板においては、蓄熱材として蓄熱媒体を容器内に
充填したものを用いていたため、その容器は蓄熱作用に
とっては不要なものであり、容器の製作、容器への蓄熱
媒体の充填等の作業が必要となる欠点があった。 【構成】 本発明による蓄熱板Pは、固体状の伝熱材1
の内部にその伝熱材1に対して不溶性の蓄熱材2が容器
内に入れられることなくそのまま分散配置される構成を
なし、固体状の伝熱材1の成形温度は蓄熱材2の融点よ
りも低い温度になるように、これらの伝熱材1及び蓄熱
材2の材質を選定する。その製造に際しては、型枠内に
球体等の所定形状に成形した蓄熱材2を入れ、そこに流
動化した伝熱材1を流し込み、その後これを固体化する
ことにより容易に製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱材が内部に埋
め込まれた蓄熱板に関する。
【0002】
【従来の技術】図8(a)は従来における蓄熱板の概略
図で一部を削除した図を示し、(b)は前記削除部分の
拡大図であり、図9は蓄熱板に分散された蓄熱体の断面
図である。図8において、11は蓄熱板の外装で、石膏
や樹脂、木材などの固体状の物質で形成される。12は
蓄熱材で、水やパラフィン、塩化カルシウム六水和物、
硫酸ナトリウム十水和物などの水和物が用いられる。1
3は蓄熱材12が充填された容器で、金属や樹脂ででき
ており、外装11の内部に配置される。容器13の形状
は、図8のような複数の小容器13の集まりである場合
も、単一の立方体である場合もある。蓄熱材12と容器
13とで蓄熱体10を構成する。14は、外装11と容
器13との間の熱伝達を促進する伝熱材であり、石膏や
樹脂、金属酸化物などが利用される。容器13が外装1
1に密着できるような平板状の場合には、伝熱材14が
省略できる。あるいは逆に、伝熱材14の外形を平板状
にして外装11の作用を兼ねさせることで、外装11が
省略される場合もある。図9において、12と13は図
8における蓄熱材と容器を示す。15は容器13の栓で
あり、容器13がプラスチックスの場合には同材質のプ
ラスチックスが溶着される場合が多い。容器13が金属
の場合には、同材質の金属をねじ込むか、溶接される。
蓄熱体は上記例の他、適当な大きさの熱交換容器に間隙
をおいて充填され、その間隙に熱媒体が流されて外部と
の間で熱交換が行われ、蓄熱装置として利用されること
もあるが、基本的な機能は蓄熱板に充填される場合と同
様であり、またその製造方法は蓄熱板の製造過程の一部
と一致するので、以下では主に蓄熱板についてのみ記述
する。
【0003】次に、従来の蓄熱板の製造方法について説
明する。まず、図9に示すような中空の容器13を成形
し、成形後の容器13に蓄熱材12を充填し、容器13
を栓15で密封して蓄熱体を製造する。外装11が樹脂
や木材のように最初から固体状の場合には、外装11を
適当な形状に成形してから、蓄熱体と伝熱材14となる
材料を外装11に充填することで、蓄熱板は完成する。
外装11が石膏のように最初は液体状の場合には、型枠
に蓄熱体を分散配置させてから、型枠と蓄熱体との隙間
に外装11となる材料を流し込み、外装11を固化させ
ることで、蓄熱板は完成する。
【0004】上述のように構成された蓄熱板に外部から
熱交換器等を用いて熱を供給すると、蓄熱材12の温度
が上昇し、蓄熱材12の熱容量と温度差に起因する顕熱
が貯蔵されて行く。蓄熱材12が使用温度範囲内で相変
化する物質の場合には、初め固相にあった蓄熱材12の
温度が徐々に上昇し、やがて蓄熱材12の転移点(融
点)まで上昇すると、蓄熱材12は固相から液相へと相
変化し、相変化に起因する潜熱が貯蔵される。蓄熱材1
2の転移(融解)が完了すると、蓄熱材12の温度は上
昇を再開し、蓄熱材12の熱容量と温度差に起因する顕
熱が貯蔵されて行く。外部からの熱供給が停止すると、
蓄熱材12の温度が低下し、顕熱と潜熱が外装11から
外部へ放出される。蓄熱板から外部への熱の放出は、緩
慢で長時間にわたって行われるので、床暖房装置や壁暖
房装置などへの利用が特に好都合となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た蓄熱板において、蓄熱材12は、熱を一時的に貯蔵す
るという蓄熱板の基本作用発現のために不可欠の物であ
る。また、上述のように外装11に伝熱材14の機能を
兼ねさせるか、伝熱材14に外装11の機能を兼ねさせ
ることで、伝熱材14か外装11を省略することも可能
であるが、蓄熱板として外部との間で円滑な熱交換操作
を行う上で、あるいは床や壁に設置、固定する上で、外
装11と伝熱材14のいずれかは不可欠の物である。
【0006】蓄熱体の容器13の機能は、蓄熱板の製造
過程および使用過程において蓄熱材12を、蓄熱材が外
装11や伝熱材14へ流出、混入して蓄熱機能や伝熱機
能が低下すること、あるいは蓄熱材12が外装11や伝
熱材14を腐食することを防止することなどであるが、
特に蓄熱板の製造行程における利便性を与えているもの
である。すなわち容器13を利用することで、蓄熱材1
2の融点を考慮することなく、また外装11や伝熱材1
4に対する蓄熱材12の腐食性なども全く考慮すること
なく、外装11、蓄熱材12、伝熱材14を自由に組み
合わせて、特別な温度管理もなく蓄熱板を製造すること
が可能となる。しかし、これら容器13の機能は、熱を
一時的に貯蔵するという蓄熱板本来の目的とは関係がな
く、また蓄熱板としての形状を維持する機能、あるいは
蓄熱操作上不可欠の伝熱促進機能とも関係がない。すな
わち、容器13の機能は蓄熱板の構造上都合の良いもの
であって、蓄熱板を使用する上で求められるものではな
い。また、一般に容器13は、厚さ2〜5mm程度の樹
脂製であるので、蓄熱板当たりの容器13の数が増加す
ればするほど、蓄熱材12の充填可能な量が減少するこ
とになり、蓄熱板としての能力低下の原因にもなってい
る。さらに、従来の蓄熱板の製造方法に記述したよう
に、容器13は、成形、変形加工、密閉という多数の工
程を経て完成形となる物なので、蓄熱板の製造工程の簡
略化を妨げる原因の一つになっている。
【0007】本発明は上述のような問題点を解決するた
めになされたもので、主として蓄熱板の製造行程上の利
便性から安易に使用されている容器13の必要性を見直
すことで、蓄熱板の実際の利用段階で効果的に動作する
構成要素からなる蓄熱板、すなわち、従来の蓄熱板より
も単純でありながら熱の利用効率の良い蓄熱板を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】外装11や蓄熱材12、
容器13、伝熱材14は、蓄熱板の使用中において、取
り換えたり材質を変更したりすることはない。特に、蓄
熱体の蓄熱材12は容器13に一旦充填されると、蓄熱
板を廃棄するまで再び容器13から取り出すことは無い
のが通常である。ところで、従来の蓄熱板では、蓄熱材
12は容器13に取り囲まれ、さらに容器13は伝熱材
14に取り囲まれ、さらに場合によっては伝熱材14は
外装11に取り囲まれている。すなわち、従来の蓄熱板
を蓄熱板の外部から見たとき、蓄熱材12は容器13と
伝熱材14又は外装11に二重に、あるいは伝熱材14
のさらに外側に外装11を設ける場合には三重に取り囲
まれていることになる。上述のように、伝熱材14ある
いは外装11は蓄熱板を使用する上で必須の要素である
が、容器13は蓄熱板を使用する上で必須の要素ではな
い。また、使用中において蓄熱板内部に手を加えること
は無い。したがって、蓄熱材12に対して容器13の機
能を代替するような伝熱材14あるいは外装11を、物
性に配慮してそれぞれ適切に選択し、蓄熱板を製造すれ
ば、容器13を蓄熱板から無くし、従来の蓄熱板よりも
単純でありながら熱の利用効率の良い蓄熱板を得ること
が可能になる。
【0009】本発明による蓄熱板は、上述のような課題
を解決する手段として、固体状の物質の内部に該物質に
対して不溶性の蓄熱材が分散配置され、前記固体状の物
質の成形温度は前記蓄熱材の融点よりも低いことを特徴
とする。
【0010】また、前記固体状物質と前記蓄熱材との間
には、空隙が設けられていることを特徴とする。また、
前記固体状の物質の表面には、前記蓄熱材の透過を阻止
する手段が設けられていることを特徴とする。また、前
記固体状の物質の非放熱面には、断熱材が取り付けられ
ていることを特徴とする。また、前記固体状の物質に
は、該物質に熱を供給する手段を有することを特徴とす
る。また、前記固体状の物質には、該物質から熱を抽出
する手段を有することを特徴とする。
【0011】また、前記蓄熱材は、水あるいは水と有機
溶媒の混合物であることを特徴とする。また、前記蓄熱
材は、パラフィンであることを特徴とする。また、前記
蓄熱材は、水和物あるいは相分離防止剤が添加された水
和物あるいは過冷却防止剤が添加された水和物であるこ
とを特徴とする。また、前記蓄熱材は、有機溶媒である
ことを特徴とする。また、前記蓄熱材は、プラスチック
スであることを特徴とする。また、前記蓄熱材は、溶融
塩であることを特徴とする。また、前記蓄熱材は、金属
であることを特徴とする。
【0012】また、前記固体状の物質は、土あるいは砂
あるいは石あるいはそれらの混合物であることを特徴と
する。また、前記固体状の物質は、気硬性セメントある
いはい水硬性セメントあるいはモルタルあるいはコンク
リートあるいは石膏であることを特徴とする。また、前
記固体状の物質は、プラスチックスであることを特徴と
する。また、前記固体状の物質は、セラミックスである
ことを特徴とする。また、前記固体状の物質は、金属で
あることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明による蓄熱板の製造方法に
おいては、固体状の物質の内部に蓄熱材を分散配置させ
るときに、前記蓄熱材は内部に中空を含有することを特
徴とする。さらに、本発明による蓄熱板の製造方法にお
いては、固体状の物質の内部に蓄熱材を分散配置させる
ときに、前記固体状の物質となる原料あるいは素材の温
度を、該物質が固化するまでは前記蓄熱材の融点よりも
低い温度に維持することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明による蓄熱板では、蓄熱板の伝熱材ある
いは外装となる固体状の物質の成形温度が充填する蓄熱
材の融点よりも低く、かつ成形後の伝熱材あるいは外装
の耐熱温度が充填する蓄熱材の融点よりも高くなってい
る。以下では、伝熱材が蓄熱材の周囲を取り囲む構造の
蓄熱板に関して作用の説明を行う。外装が蓄熱材の周囲
を取り囲む構造の蓄熱板の場合には、以下の説明におい
て伝熱材を外装に読み替えれば良い。また、伝熱材の周
囲をさらに外装が取り囲む構造の蓄熱板の場合には、外
装は床や壁に設置、固定する際の強度維持や外観の向上
に寄与し、伝熱材が以下の説明と同様の作用をもたらす
ので、説明を省略する。
【0015】蓄熱板を成形する際には、まず所定の形状
にした蓄熱材を伝熱材の型枠内に分散配置させる。蓄熱
材の温度は融点よりも低く、固相となっているので、蓄
熱材が変形したり蓄熱材同士が混合したりすることはな
い。次に、型枠と蓄熱材との隙間に伝熱材になる材料を
流し込む。伝熱材となる材料は、成形前は液相あるいは
液相と固相の混合相、あるいは容易に塑性変形可能な固
相となっているので、型枠と蓄熱材との隙間に容易に流
し込むことが可能である。また、蓄熱材の温度は融点よ
りも低く、固相となっているので、伝熱材となる材料の
注入によって蓄熱材が変形したり、蓄熱材同士あるいは
蓄熱材と伝熱材となる材料が混合したりすることはな
い。伝熱材となる材料は、型枠に注入してから一定時間
後に、乾燥や伝熱材となる材料内の化学反応、焼成操作
などによって固化する。固化の過程においても、蓄熱材
の温度は融点よりも低く、固相となっているので、蓄熱
材が変形したり蓄熱材同士、あるいは蓄熱材と伝熱材と
なる材料が混合したりすることはない。伝熱材となる材
料が一旦固化すれば、蓄熱材は伝熱材の中に分散して存
在することになる。
【0016】成形後の蓄熱板が使用される場合の蓄熱材
の様子は、従来例と基本的に同様である。ただし、蓄熱
板の使用温度は成形温度とは無関係であり、成形後の伝
熱材の耐熱温度を越えない限り、蓄熱材の融点より低い
温度範囲だけで使用することも、蓄熱材の融点より高い
温度範囲だけで使用することも、あるいは蓄熱材の融点
を含む温度範囲で使用することも可能である。以下に、
それぞれの場合について、蓄熱材の様子を記述する。
【0017】蓄熱材の融点より低い温度範囲だけで使用
する場合は、蓄熱材が常に固相の状態になる。蓄熱材は
固相のままであるので、使用中において蓄熱材同士、あ
るいは蓄熱材と伝熱材となる材料が混合したりすること
はない。蓄熱板に外部から熱交換器等を用いて熱を供給
すると、蓄熱材の温度が上昇し、蓄熱材の熱容量と温度
差に起因する固相の顕熱が貯蔵されて行く。外部からの
熱供給が停止すると、蓄熱材の温度が低下し、貯蔵した
固相の顕熱が蓄熱板から外部へ放出される。蓄熱板から
外部への熱の放出は緩慢なので、長時間にわたり蓄熱板
を熱源とする加熱や暖房利用が可能となる。また、蓄熱
板から外部へ熱交換器等を用いて熱を抽出すれば、より
迅速に貯蔵した熱を利用することができる。2回目以降
の熱の供給と放出は、上記の繰り返しとなる。
【0018】蓄熱材の融点より高く、沸点よりも低い温
度範囲だけで使用する場合は、蓄熱材が常に液相の状態
になる。成形後に蓄熱板を使用温度に上昇させると、蓄
熱材の融点で蓄熱材は融解し、液相となる。液相となっ
た蓄熱材は形が無くなるが、蓄熱材が融解前の固相状態
で占めていた空間の形は、固相の伝熱材で保持されたま
まであるので、伝熱材が容器となって蓄熱板からの蓄熱
材の流出を阻止する。これにより、使用中において蓄熱
材同士あるいは蓄熱材と伝熱材となる材料が混合したり
することはない。蓄熱板に外部から熱交換器等を用いて
熱を供給すると、蓄熱材の温度が上昇し、蓄熱材の熱容
量と温度差に起因する液相の顕熱が貯蔵されて行く。外
部からの熱供給が停止すると、蓄熱材の温度が低下し、
貯蔵した液相の顕熱が蓄熱板から外部へ放出される。蓄
熱板から外部への熱の放出は緩慢なので、長時間にわた
り蓄熱板を熱源とする加熱や暖房利用が可能となる。ま
た、蓄熱板から外部へ熱交換器等を用いて熱を抽出すれ
ば、より迅速に貯蔵した熱を利用することができる。2
回目以降の熱の供給と放出は、上記の繰り返しとなる。
蓄熱材の沸点よりも高い温度範囲だけで使用する場合
は、蓄熱材が常に気相の状態になるが、基本的な作用は
上記と同様である。
【0019】蓄熱材の融点を含む温度範囲で使用する場
合は、蓄熱材は温度に応じて固相か液相、あるいはその
混合相のいずれかの状態になる。蓄熱板に外部から熱交
換器等を用いて熱を供給すると、蓄熱材の温度が上昇
し、蓄熱材の熱容量と温度差に起因する固相の顕熱が貯
蔵されて行く。蓄熱材の温度が蓄熱材の融点まで上昇す
ると、蓄熱材は固相から液相へと相変化し、相変化に起
因する潜熱が貯蔵される。液相となった蓄熱材は形が無
くなるが、蓄熱材が融解前の固相状態で占めていた空間
の形は、固相の伝熱材で保持されたままであるので、伝
熱材が容器となって蓄熱板からの蓄熱材の流出を阻止す
る。これにより、使用中において蓄熱材同士、あるいは
蓄熱材と伝熱材となる材料が混合したりすることはな
い。蓄熱材の融解が完了し、蓄熱材が完全に液相になる
と、蓄熱材の温度は上昇を再開し、蓄熱材の熱容量と温
度差に起因する液相の顕熱が貯蔵されて行く。
【0020】外部からの熱供給が停止すると、蓄熱材の
温度が低下し、貯蔵した液相の顕熱が蓄熱板から外部へ
放出される。蓄熱材の温度が低下し、融点あるいは結晶
核生成温度に達すると、蓄熱材は液相から固相へと相変
化し、貯蔵した潜熱が蓄熱板から外部へ放出される。液
相の蓄熱材は伝熱材の形成する空間に保持されているの
で、伝熱材の空間の形、すなわち融解前の固相の蓄熱材
と同じ形に凝固する。蓄熱材の凝固が完了し、蓄熱材が
完全に固相になると、蓄熱材の温度は下降を再開し、貯
蔵した固体の顕熱が蓄熱板から外部へ放出される。蓄熱
板から外部への熱の放出は緩慢なので、長時間にわたり
蓄熱板を熱源とする加熱や暖房利用が可能となる。ま
た、蓄熱板から外部へ熱交換器等を用いて熱を抽出すれ
ば、より迅速に貯蔵した熱を利用することができる。2
回目以降の熱の供給と放出は、上記の繰り返しとなる。
蓄熱材の沸点を含む温度範囲で使用する場合は、蓄熱材
は温度に応じて液相か気相、あるいはその混合相のいず
れかの状態になるが、基本的な作用は上記と同様であ
る。
【0021】蓄熱材と伝熱材との間に設けられた空隙
は、蓄熱体が使用される際に、蓄熱材と伝熱材の熱膨張
の差によって発生する応力を、緩和することができる。
すなわち、蓄熱体の利用時に、蓄熱材1は固相や液相な
どの相に関わらず、温度に応じて密度が変化する。一般
に、物質の密度は温度が上昇するほど小さくなる。すな
わち、物質の体積は温度が高くなるほど大きくなる。製
造段階に固相であった蓄熱材の体積は、使用時の温度が
製造時よりも高くなれば、膨張して大きくなる。伝熱材
の体積も温度上昇に合わせて大きくなるが、使用時の温
度において、伝熱材の膨張よりも蓄熱材の膨張の方が大
きければ、両者の膨張差によって蓄熱材には圧縮応力が
作用し、逆に伝熱材には引張応力が作用して、伝熱材に
亀裂を生じさせる可能性もある。ところが、蓄熱材と伝
熱材との間に空隙があれば、空隙の体積は蓄熱材に比べ
て容易に膨張・収縮ができるので、蓄熱材と伝熱材の熱
膨張差を吸収し、伝熱材の応力破壊を防止することが可
能になる。
【0022】伝熱材の表面に設けられた蓄熱材の透過を
阻止する手段は、伝熱材からの蓄熱材の漏洩を阻止す
る。すなわち、伝熱材の中で蓄熱材の占める空間と伝熱
材の外部との間に製造上の問題で微小な孔が開いてしま
うと、蓄熱材が融解して液相となったときに、あるいは
気化して気相となったときに、蓄熱材が微小な孔を通し
て伝熱材から流れ出してしまうが、伝熱材の表面に設け
られた蓄熱材の透過を阻止する手段は、伝熱材を密封し
ているので、流れ出た蓄熱材の一部が蓄熱板の外に漏洩
することを阻止することができる。
【0023】伝熱材の非放熱面に設けられた断熱材は、
蓄熱板の特定の表面以外からの熱の散逸を減少させる。
すなわち、蓄熱板の表面のうち、放熱の必要な特定の部
分以外を断熱材で覆うと、断熱材で覆われた面を通過す
る熱は、断熱材で覆われていない面よりも小さいので、
蓄熱板からの放熱量の大半は、断熱材に覆われていない
面から行われる。このため、貯蔵した熱を必要な方向に
有効に放熱することが可能になる。
【0024】蓄熱材に水を用いれば、氷点下から100
℃程度までの顕熱あるいは潜熱蓄熱機能を安定的かつ安
価かつ安全に利用することができる。また、蓄熱材にパ
ラフィンを用いれば、常温から70℃程度までの顕熱あ
るいは潜熱蓄熱機能を安定的に利用することができる。
また、蓄熱材に水和物あるいは相分離防止剤が添加され
た水和物あるいは過冷却防止剤が添加された水和物を用
いれば、常温付近から120℃程度までの顕熱あるいは
潜熱蓄熱機能を安価に有効利用することができる。ま
た、蓄熱材に有機溶媒を用いれば、低温から100℃程
度までの顕熱あるいは潜熱蓄熱機能を安定的に利用する
ことができる。また、蓄熱材にプラスチックスを用いれ
ば、常温から200℃程度までの顕熱あるいは潜熱蓄熱
機能を安定的に利用することができる。また、蓄熱材に
溶融塩を用いれば、200℃から1300℃程度までの
高温の顕熱あるいは潜熱蓄熱機能を利用することができ
る。また、蓄熱材に金属を用いれば、100℃から16
00℃程度までの高温の顕熱あるいは潜熱蓄熱機能を利
用することができる。
【0025】また、伝熱材に気硬性セメントあるいはい
水硬性セメントあるいはモルタルあるいはコンクリート
あるいは石膏を用いれば、常温付近で成形、固化するこ
とができ、100℃から1000℃程度までの耐熱機能
を利用することができる。また、伝熱材にゴムを用いれ
ば、常温付近で成形、固化することができ、常温付近の
温度で弾性の高い蓄熱材の保持機能を利用することがで
きる。また、伝熱材にプラスチックスを用いれば、常温
から200℃付近で成形、固化することができ、常温付
近から200℃程度の温度で耐食性や強度の高い蓄熱材
の保持機能を利用することができる。また、伝熱材にセ
ラミックスを用いれば、常温付近で成形し、700〜1
000℃程度で焼成することができ、1000℃から2
000℃程度までの耐熱機能を利用することができる。
また、伝熱材に金属を用いれば、常温付近で成形し、1
000℃程度で焼成することができ、100℃から12
00℃程度までの耐熱機能を利用することができる。
【0026】さらに、蓄熱板の蓄熱材を製造する際に、
蓄熱材の内部が中空になるようにすれば、蓄熱材と伝熱
材との間の熱膨張の差によって発生する応力を緩和する
ための、蓄熱材と伝熱材との間の隙間を容易に形成させ
ることができる。すなわち、中空を有する蓄熱材の体積
は、蓄熱材の正味の体積に、蓄熱材中に設けた中空の体
積を加えた体積となるので、蓄熱材が中空を有する状態
で蓄熱材を伝熱材に分散配置させれば、蓄熱板の使用時
に蓄熱材が固相のままで膨張する場合には、膨張による
応力を蓄熱材中の中空で緩和することができ、あるいは
蓄熱材が融解して液相になる場合には、製造時に設けて
いた中空は浮力差で蓄熱材の上方に移動して伝熱材の中
に蓄熱材のない空間を部分的に形成し、膨張による応力
を蓄熱材のない空間で緩和することができる。
【0027】さらに、蓄熱板の製造において、伝熱材と
なる材料の温度を該材料が固化するまでは蓄熱材の融点
よりも低い温度になるように維持すれば、固化の際に乾
燥や伝熱材となる材料内の化学反応、焼成操作などによ
って蓄熱材の温度が融点以上になり、液相になって伝熱
材となる材料にとけ込んだり、漏洩することを防止する
ことができる。
【0028】
【実施例】実施例1.図1(a)は、本発明による蓄熱
板Pの概略図であり、図2は図1の蓄熱板の製造方法を
示す図である。図1(a)において、1は蓄熱板の伝熱
材、2は伝熱材1の内部に分散配置される蓄熱材であ
る。伝熱材1と蓄熱材2となる物質の組み合わせは後述
するが、選択条件として、蓄熱材2は伝熱材1に対して
不溶・非腐食性であり、蓄熱材2の融点が伝熱材1の成
形温度よりも高いことを必須とする。ところで、ここで
の成形温度とは、流動状態の物質が硬化して固体に変化
するときの温度を示す。また、伝熱材1や蓄熱材2の大
きさや形状は、使用目的に応じて自由に設定することが
できる。図2において、1と2は図1と同一あるいは相
当する部分を示す。3は伝熱材1となる物質を注入し、
必要な形状に固化させる際に使用する型枠である。
【0029】図1(a)の蓄熱板Pの製造工程について
説明する。まず、適当な大きさの固相の蓄熱材2を製造
する。固相の蓄熱材2の製造には、液相の状態でたこ焼
き器のような複数の型枠に入れて冷却し、固相にした後
に型枠から取り出す方法や、液相を一つの型枠に入れて
冷却し、固相にした後に型枠から取り出して適当な大き
さに分割・成形する方法など、種々の方法を採ることが
できる。製造した固相の蓄熱材2を型枠3に充填する。
蓄熱材2の充填量は、必要となる蓄熱量に応じて種々に
設定することができる。図1や図2では、説明を明快に
するために伝熱材1中の蓄熱材2の数を少なくしてある
が、大きな蓄熱量が必要であれば蓄熱材2を多数細密に
充填することが可能である。この点は、以下の図でも同
様である。
【0030】次に、伝熱材1となる物質を流動状態で蓄
熱材2と型枠3との間隙に注入する。その際、蓄熱材2
同士の隙間にも伝熱材1となる物質が入り込めるよう
に、全体に振動を与えたり、伝熱材1と蓄熱材2を攪拌
したりすれば、より効果的である。最後に、伝熱材1の
固化処理をする。伝熱材1にセメントや樹脂を選択すれ
ば、伝熱材1を静置するだけで乾燥や伝熱材となる材料
内の化学反応が進み、固化処理を完了させることができ
る。伝熱材1にセラミックスや金属を選択すれば、伝熱
材1を炉内で焼結させることで固化処理を完了させるこ
とができる。いずれにせよ、伝熱材1が固化した後に、
型枠3から伝熱材1を外すことで、蓄熱板の製造が完了
する。一連の製造過程において、必要であれば冷却操作
を行うことで、伝熱材1となる材料の温度を該物質が固
化するまでは蓄熱材2の融点よりも低く維持し、蓄熱材
2の温度が融点以上になって融解し、伝熱材1となる材
料に溶け込んだり、漏洩することを防止することができ
る。
【0031】蓄熱板の製造において重要なことは、伝熱
材1となる物質の物性である。必要な機能を発揮する蓄
熱材2の凝固点がT1であり、また、蓄熱板Pの使用温
度の上限がT2であるとすると、これに対応する伝熱材
1に求められる条件は、成形温度T3がT1よりも低
く、かつ成形後すなわち固化した後の耐熱温度T4がT
2よりも高いこと、すなわちT3<T1かつT2<T4
となることである。この温度関係の一例を図1(b)に
示している。このような伝熱材1と蓄熱材2を選択すれ
ば、固相の蓄熱材2は、蓄熱板Pの製造時に伝熱材1を
注入しても固相状態を維持でき、伝熱材1と蓄熱材2と
は混じり合うことがない。よって、従来例のような蓄熱
材12を密閉するための容器13を用いる必要が無く、
蓄熱板の製造および構造を単純化することが可能であ
る。
【0032】次に、蓄熱板の使用方法について説明す
る。まず、蓄熱板すなわち蓄熱材2に外部から熱を供給
する。これにより蓄熱材2の温度は徐々に上昇し、作用
で述べたように使用温度域に応じた蓄熱材2の変化と熱
の貯蔵が行われる。この際、作用で述べたように、たと
え蓄熱材2が液相や気相になったとしても、伝熱材1が
蓄熱材2の容器として作用するので、蓄熱材2が蓄熱板
から漏洩することはない。また、熱の供給が停止した後
は、蓄熱材2に貯蔵された熱が伝熱材1を通して外部に
放出され、作用で述べたように蓄熱材2は加熱前と全く
同じ状態に復帰する。蓄熱板からの熱の放出は緩慢で長
時間にわたり行われるので、加熱や暖房、特に床暖房装
置や壁暖房装置、パネルヒーターなどへの利用が可能で
ある。
【0033】次に、本発明で適用される伝熱材1と蓄熱
材2の組み合わせ例を示す。組み合わせ例
【0034】伝熱材1:ウレタンゴム 蓄熱材2:ポリエチレングリコール(#600) 成 形 前:常温でウレタンゴム素材は液体、ポリエチレ
ングリコールは固体 成 形 時:常温でウレタンゴム素材は硬化、ポリエチレ
ングリコールは固体 使 用 時:25℃未満でウレタンゴムは固体、ポリエチ
レングリコールは固体 25℃以上でウレタンゴムは固体、ポリエチレングリコ
ールは液体 耐熱温度:80℃程度
【0035】伝熱材1:シリコンゴム 蓄熱材2:燐酸ソーダ(燐酸水素二ナトリウム十二水和
物) 成 形 前:常温でシリコンゴム素材は液体、燐酸ソーダ
は固体 成 形 時:常温でシリコンゴム素材は硬化、燐酸ソーダ
は固体 使 用 時:36℃未満でシリコンゴムは固体、燐酸ソー
ダは固体 36℃以上でシリコンゴムは固体、燐酸ソーダは液体 耐熱温度:250℃程度
【0036】伝熱材1:モルタル 蓄熱材2:パラフィン(48−50℃) 成 形 前:常温でモルタル素材は流動固体、パラフィン
は固体 成 形 時:常温でモルタル素材は固化、パラフィンは固
体 使 用 時:48℃未満でモルタルは固体、パラフィンは
固体 48℃以上でモルタルは固体、パラフィンは液体 耐熱温度:100℃程度
【0037】伝熱材1:エポキシ樹脂 蓄熱材2:高密度ポリエチレン 成 形 前:常温でエポキシ樹脂素材は液体、高密度ポリ
エチレンは固体 成 形 時:常温でエポキシ樹脂素材は硬化、高密度ポリ
エチレンは固体 使 用 時:127℃未満でエポキシ樹脂は固体、高密度
ポリエチレンは固体 127℃以上でエポキシ樹脂は固体、高密度ポリエチレ
ンは流動体 耐熱温度:200℃程度
【0038】上記例のような組み合わせは、他に種々の
物質から選択することができる。たとえば、伝熱材1に
は気硬性セメント、水硬性セメント、コンクリート、石
膏、耐熱モルタル、アルミナセメント、水硬性アルミナ
などに水や粘結材などの副原料を混合した物、土石と接
着剤(にかわ、つのまた、こんにゃくのり、アラビアゴ
ムのり等)の混合物、ポリエチレンやポリプロピレン等
の樹脂、各種のゴムやエポキシ系樹脂など、種々の物質
が所要の使用温度や蓄熱材2の材質などに応じて選択、
利用することができる。
【0039】たとえば、蓄熱材2には硫酸ナトリウム十
水和物、炭酸ナトリウム十水和物、チオ硫酸ナトリウム
五水和物、酢酸ナトリウム三水和物、塩化マグネシウム
六水和物、硫酸アルミニウム十水和物、硝酸マグネシウ
ム六水和物、硫酸アルミニウムアンモニウム十二水和
物、硫酸アルミニウムカリウム十二水和物、硝酸ニッケ
ル(II)六水和物、塩化カルシウム六水和物、炭酸カル
シウム六水和物、ふっ化カリウム四水和物、燐酸水素二
カルシウム六水和物、硝酸カルシウム四水和物などの水
和物、マンニトール、エリスリトールなどのアルコー
ル、n−トリアコンタン、n−オクタコサン、n−ヘプ
タコサン、n−ヘキサコサン、n−テトラコサン、n−
ドコサン、n−ヘネイコサン、n−エイコサン、n−ノ
ナデカン、n−オクタデカン、n−ヘキサデカン、n−
テトラデカン、n−ドデカン等の各種パラフィン、水、
ペンタエリストール、ポリエチレン、アセトアミド、プ
ロピオナミド、ナフタレン、ステアリン酸、ビフェニ
ル、ポリエチレングリコール、ポリミチン酸、カンフェ
ン、3−ヘプタデカノン、エライジン酸、シアナミド、
ラウリン酸、トリミリスチン、カプリン酸、乳酸、グリ
セリン、酢酸、カプリル酸、エチレンジアミン、ギ酸等
の各種有機物、包接化合物、およびそれらの混合物、あ
るいはそれらに相分離防止剤や酸化防止剤等が添加され
た物質など、種々の物質が所要の使用温度や蓄熱量に応
じて選択、利用することができる。
【0040】伝熱材1:粘土 蓄熱材2:塩化ナトリウム 成 形 前:20℃で粘土は流動固体、塩化ナトリウムは
固体 成 形 時:900℃で粘土は固化、塩化ナトリウムは固
体 使 用 時:1070℃未満で粘土は固体(煉瓦)、塩化
ナトリウムは固体 1070℃以上で粘土は固体(煉瓦)、塩化ナトリウム
は液体 耐熱温度:1300℃程度
【0041】伝熱材1:アルミナ(酸化アルミニウム) 蓄熱材2:鉄 成 形 前:20℃でアルミナ素材は流動固体、鉄は固体 成 形 時:1000℃でアルミナ素材は固化、鉄は固体 使 用 時:1535℃未満でアルミナは固体、鉄は固体 1535℃以上でアルミナは固体、鉄は液体 耐熱温度:2000℃程度
【0042】上記例のような組み合わせは、他に種々の
物質から選択することができる。たとえば、伝熱材1に
は窒化珪素、炭化珪素、窒化ホウ素、酸化ジルコニウ
ム、ホウ化ジルコニウム、ホウ化物サーメット等のセラ
ミックス、チタン酸アルミニウム、チタン酸バリウム、
マンガン/コバルト/ニッケル混合物、五酸化バナジウ
ム/金属酸化物等の金属など、種々の物質が所要の使用
温度や蓄熱材2の材質などに応じて選択、利用すること
ができる。
【0043】たとえば、蓄熱材2には水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、亜硝酸ナトリウ
ム、硝酸カリウム、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、塩
化リチウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カ
ルシウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化
カリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、炭
酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の溶融塩
あるいはそれらの混合物、亜鉛、アルミニウム、アンチ
モン、硫黄、インジウム、カドニウム、カリウム、ガリ
ウム、カルシウム、金、銀、珪素、ゲルマニウム、コバ
ルト、サマリウム、錫、ストロンチウム、セシウム、セ
リウム、セレン、タリウム、チタン、テルル、銅、ナト
リウム、鉛、ニッケル、バリウム、ビスマス、砒素、ベ
リリウム、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、ランタ
ン、リチウム、燐、ルビジウム等の金属あるいはそれら
の混合物など、種々の物質が所要の使用温度や蓄熱量に
応じて選択、利用することができる。
【0044】実施例2.図3は、本発明の他の実施例を
示す蓄熱板Pの蓄熱材2部分の断面図である。また図4
は、本実施例の製造方法をより安定的に行わせるため
の、蓄熱材2の断面図を示している。図3において、2
は実施例図1と同一あるいは相当する部分を示す。4は
伝熱材1の内部にあって、伝熱材1と蓄熱材2との間に
設けられた空隙であり、蓄熱材2の占める空間とつなが
っている。たとえば図3(a)に示すように、蓄熱材2
の一部に適当な大きさの窪みSを設け、伝熱材1となる
材料を流し込む型枠3に窪みが鉛直下向きになるように
置き、伝熱材1となる材料をゆっくりと流し込んで固化
させれば、窪みに存在した気体が伝熱材1と蓄熱材2と
の間に閉じこめられて、空隙4が形成される。固化した
蓄熱板Pの蓄熱材2が、蓄熱材2の融点以上に加熱され
ると蓄熱材2は融解して液相となり、それまで鉛直下方
にあった空隙は密度差のために鉛直上方へ移動するの
で、図3(b)のように上方に空隙4が形成されること
になる。図4において、2は実施例図1と同一あるいは
相当する部分を示す。5は蓄熱材2の中に設けられた空
隙である。
【0045】本実施例の蓄熱板Pの使用方法は、実施例
1と同様である。ただし、本実施例の場合には、伝熱材
1に囲まれた蓄熱材2の存在する空間に、空隙4が図3
のように存在する。蓄熱板の利用時に、蓄熱材2は固相
や液相などの相に関わらず、温度に応じて密度が変化す
る。作用で説明したように、製造段階に固相であった蓄
熱材2の体積は、使用時の温度が製造時よりも高くなれ
ば、膨張して大きくなる。伝熱材1の体積も温度上昇に
合わせて大きくなるが、使用時の温度において、伝熱材
1の膨張よりも蓄熱材2の膨張の方が大きければ、両者
の膨張差によって伝熱材1に引張応力が発生し、伝熱材
1に亀裂を生じさせる可能性もある。ところが、空隙4
は固相や液相にある蓄熱材2と比較して、容易に収縮、
膨張できるので、伝熱材1と蓄熱材2の膨張差による圧
力を空隙4で緩和することが可能である。
【0046】また、上述のような蓄熱体Pの製造におい
て、図4のように蓄熱材2の製造段階で蓄熱材2の中に
空隙5を設けておけば、本実施例の製造方法をより安定
的に行わせることができる。たとえば回転成形法を用い
れば、図4のような中空の蓄熱材2を容易に製造するこ
とができる。図4の蓄熱材2を用いれば、上述のように
窪みを設けた蓄熱材2の向きを伝熱材成型時に配慮する
必要もなく、実施例1と同様の単純な操作で膨張圧の差
による圧力を緩和するための空隙5を、伝熱材1の中に
設けることができる。空隙5は、蓄熱体Pを固相のまま
で使用する場合には、図4の位置で変わりなく、蓄熱体
を一度でも融解させる場合には、密度差によって空隙5
は図3(b)の空隙4と同様の位置に移動するが、圧力
を緩和する機能は空隙の位置に関わらずほぼ同様であ
る。
【0047】実施例3.図5は本発明の他の実施例を示
す蓄熱板Pの上面図と断面図である。図5において、1
と2は実施例図1と同一あるいは相当する部分を示す。
6は、伝熱材1の周囲を被覆する被覆材であり、シリコ
ンのようなゴムやプラスチックス、防水紙、金属箔など
を用いることができる。このように構成された蓄熱板P
において、被覆材6は蓄熱材2の外部への漏洩を防止す
る。すなわち、製造後の蓄熱板において、蓄熱材2の一
部分が伝熱材1の外表面に接する位置にあり、伝熱材1
の外表面と蓄熱材2の接点において、伝熱材1の外部と
蓄熱材2の占める空間とが微小な孔でつながってしまっ
た場合に、蓄熱板Pの利用で蓄熱材2が固相から液相へ
と相変化したときに、被覆材6がなければ液相となった
蓄熱材2は伝熱材1にできた微小な孔から伝熱材1の外
部へ漏洩してしまうが、伝熱材1を密封する被覆材6が
あれば外部への蓄熱材2の漏洩は阻止される。
【0048】被覆材6がシリコンのような接着・硬化性
を兼ね備えた材質であれば、硬化の温度が蓄熱材2の融
点よりも低く、かつ硬化後の耐熱温度が蓄熱板の使用温
度よりも高いような材料を被覆材6に用いることができ
る。すなわち、伝熱材1を液相の被覆材6となる材料に
浸け、伝熱材1の全表面に被覆材6となる材料を付着さ
せた後に、被覆材6となる材料を硬化させれば、伝熱材
1の表面を被覆材6で完全に密封することができる。ま
た、被覆材6が防水紙や金属箔のような接着性のない材
質であれば、硬化の温度が蓄熱材2の融点よりも低く、
かつ硬化後の耐熱温度が蓄熱板の使用温度よりも高いよ
うな接着剤を用い、伝熱材1と被覆材6を接着させれ
ば、伝熱材1の表面を完全に密封することができる。
【0049】実施例4.図6は本発明の他の実施例を示
す蓄熱板の概略図である。図6において、7は伝熱材1
で放熱の必要な部分以外の面を覆うための断熱材であ
る。図示していないが、伝熱材1や蓄熱材2等の蓄熱板
Pの構成要素は、実施例図1と同様のものである。作用
の項で説明したように、放熱面以外の部分を断熱材7で
覆うことにより、蓄熱板Pからの放熱量の大半は、放熱
面から行われ、貯蔵した熱を必要な方向に有効に放熱す
ることが可能になる。また、実施例1において伝熱材1
の成形には適当な型枠3を必要としたが、放熱面が図6
に示すように一面だけであるときには、型枠3の代わり
に断熱材7でできた型枠を用いることができ、製造工程
をさらに一つ省略した上で、熱損失の小さい効率の良い
蓄熱板を得ることができる。
【0050】実施例5.図7は本発明による他の実施例
を示す蓄熱板の概略図である。図7において、1と2は
実施例図1と同一あるいは相当する部分を示す。8は伝
熱材1内部に設けられ、伝熱材1に対して熱を供給ある
いは抽出する手段である。熱供給/抽出手段8は、たと
えば熱交換器の管路や電熱器、熱電素子など、種々の手
段を適用することができる。このように伝熱材1内部に
熱を供給する手段あるいは抽出する手段を設けることに
より、伝熱材1に対して効率良く熱を供給あるいは抽出
することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明による蓄熱板においては、固体状
の伝熱材中に分散配置された蓄熱材が該伝熱材に対して
不溶性であり、かつその融点が該伝熱材の成形温度より
も高い。このため、蓄熱板の製造過程において、固相の
蓄熱材が充填された型枠に流体状の伝熱材となる物質を
流し込み、伝熱材となる材料を固化させても、蓄熱材と
伝熱材は溶け合うことはなく、伝熱材の成形前の形のま
まに蓄熱材を伝熱材中に存在させることができる。
【0052】したがって、本発明によれば、従来の蓄熱
板では不可欠であった蓄熱容器の成形と蓄熱材の充填、
密閉加工などの操作が不要になり、製造工程を簡略化す
ることができる。また、蓄熱容器を使わないことによっ
て、従来の蓄熱板において蓄熱容器が占めていた空間も
蓄熱材を充填する空間として使用することができるの
で、蓄熱板の容積当たりの蓄熱量を、従来よりも多くす
ることも可能である。また、従来の蓄熱板において伝熱
材と蓄熱材との間に介在していた蓄熱容器を使わないこ
とによって、伝熱材と蓄熱材との間の熱交換が直接的に
行われるので、従来よりも熱交換効率の良い蓄熱板を提
供することが可能である。さらに、伝熱材と蓄熱材とは
不溶性であるので、使用後の蓄熱板を蓄熱材の融点以上
かつ沸点未満の温度下で解体すれば、従来の蓄熱板より
も容易に伝熱材と蓄熱材を分離回収し、素材を再使用す
ることも可能となる。
【0053】また、本発明によれば、伝熱材と蓄熱材と
の間に空隙が設けられているので、蓄熱板の使用によっ
て伝熱材と蓄熱材の温度が上昇し、両者の熱膨張差で伝
熱材や蓄熱材に大きな応力が発生するような場合でも、
該空隙が発生した応力を緩和するので、伝熱材の応力破
壊を防止することが可能である。また、伝熱材の中で蓄
熱材の占める空間と伝熱材の外部との間に製造上の問題
で微小な孔が開いてしまうと、蓄熱材が融解して液相と
なったときに、あるいは気化して気相となったときに、
蓄熱材が微小な孔を通して伝熱材から流れ出してしまう
が、本発明によれば伝熱材や外装の表面には蓄熱材の透
過を阻止する手段が設けられているので、該微小な孔を
通して伝熱材から流れ出ようとする蓄熱材が蓄熱板の外
に漏洩することを阻止することが可能である。また、本
発明によれば、蓄熱板の放熱面以外の部分が断熱材で覆
われているので、貯蔵した熱を必要な方向に有効に放熱
する効率の良い蓄熱板とすることが可能になる。また、
本発明によれば、蓄熱材と伝熱材あるいは外装となる材
料に作用の項で述べたような種々の物質を選択すること
ができるので、必要とする蓄熱温度や蓄熱量などの使用
目的に合わせて、種々の蓄熱板の設計が可能である。ま
た、本発明によれば、伝熱材内部に熱を供給あるいは抽
出する手段を設けてあるので、蓄熱材に対して迅速に効
率良く熱の供給あるいは抽出操作を行うことができる。
【0054】さらに、本発明によれば、伝熱材に分散配
置させる蓄熱材を製造する際に、蓄熱材の内部が中空に
なるようにするので、伝熱材中の蓄熱材のある空間に容
易に空隙を設けることができ、上述のように伝熱材の応
力破壊を防止することが可能である。
【0055】さらに、本発明によれば、蓄熱板の製造過
程において冷却操作を行うことで、伝熱材や外装となる
材料の温度を該物質が固化するまでは蓄熱材の融点より
も低く保ち、蓄熱材の温度が融点以上になって融解し、
伝熱材や外装となる材料に溶け込んだり、漏洩すること
を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄熱板の実施例を示し、(a)は
その概略図であり、(b)はその温度特性を示す図であ
る。
【図2】本発明による蓄熱板の製造方法を示す図であ
る。
【図3】本発明による蓄熱板の蓄熱材部分の断面図を示
し、(a)は成型時の状態、及び成形後蓄熱材の非溶融
使用時の状態を示す図であり、(b)は蓄熱材の成形後
において溶融状態で使用されるときの図である。
【図4】本発明による蓄熱板における蓄熱材の他の実施
例を示す断面図である。
【図5】本発明による蓄熱板における他の実施例の斜視
図である。
【図6】本発明による蓄熱板の更に他の実施例の斜視図
である。
【図7】本発明による蓄熱板の他の実施例の斜視図であ
る。
【図8】従来の蓄熱板の概略図を示す。
【図9】従来蓄熱板の蓄熱体の断面図を示す。
【符号の説明】
1 伝熱材 2 蓄熱材 3 型枠 4 空隙 5 空隙 6 被覆材 7 断熱材 8 熱供給/抽出手段

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状の物質の内部に該物質に対して不
    溶性の蓄熱材が分散配置され、前記固体状の物質の成形
    温度は前記蓄熱材の融点よりも低いことを特徴とする蓄
    熱板。
  2. 【請求項2】 前記固体状物質と前記蓄熱材との間に
    は、空隙が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の蓄熱板。
  3. 【請求項3】 前記固体状の物質の表面には、前記蓄熱
    材の透過を阻止する手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の蓄熱板。
  4. 【請求項4】 前記固体状の物質の非放熱面には、断熱
    材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の蓄熱板。
  5. 【請求項5】 前記固体状の物質には、該物質に熱を供
    給する手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の蓄熱板。
  6. 【請求項6】 前記固体状の物質には、該物質から熱を
    抽出する手段を有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載の蓄熱板。
  7. 【請求項7】 前記蓄熱材は、水あるいは水と有機溶媒
    の混合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載の蓄熱板。
  8. 【請求項8】 前記蓄熱材は、パラフィンであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の蓄
    熱板。
  9. 【請求項9】 前記蓄熱材は、水和物あるいは相分離防
    止剤が添加された水和物あるいは過冷却防止剤が添加さ
    れた水和物であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の蓄熱板。
  10. 【請求項10】 前記蓄熱材は、有機溶媒であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の蓄
    熱板。
  11. 【請求項11】 前記蓄熱材は、プラスチックスである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の蓄熱板。
  12. 【請求項12】 前記蓄熱材は、溶融塩であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の蓄熱
    板。
  13. 【請求項13】 前記蓄熱材は、金属であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の蓄熱
    板。
  14. 【請求項14】 前記固体状の物質は、土あるいは砂あ
    るいは石あるいはそれらの混合物であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の蓄熱板。
  15. 【請求項15】 前記固体状の物質は、気硬性セメント
    あるいはい水硬性セメントあるいはモルタルあるいはコ
    ンクリートあるいは石膏であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項13のいずれかに記載の蓄熱板。
  16. 【請求項16】 前記固体状の物質は、プラスチックス
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいず
    れかに記載の蓄熱板。
  17. 【請求項17】 前記固体状の物質は、セラミックスで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれ
    かに記載の蓄熱板。
  18. 【請求項18】 前記固体状の物質は、金属であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載
    の蓄熱板。
  19. 【請求項19】 固体状の物質の内部に蓄熱材を分散配
    置させるときに、前記蓄熱材は内部に中空を含有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれかに記
    載の蓄熱板の製造方法。
  20. 【請求項20】 固体状の物質の内部に蓄熱材を分散配
    置させるときに、前記固体状の物質となる原料あるいは
    素材の温度を、該物質が固化するまでは前記蓄熱材の融
    点よりも低い温度に維持することを特徴とする請求項1
    乃至請求項18のいずれかに記載の蓄熱板の製造方法。
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