JP2002161802A - 計測装置及びシミュレータ - Google Patents

計測装置及びシミュレータ

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JP2002161802A
JP2002161802A JP2000362311A JP2000362311A JP2002161802A JP 2002161802 A JP2002161802 A JP 2002161802A JP 2000362311 A JP2000362311 A JP 2000362311A JP 2000362311 A JP2000362311 A JP 2000362311A JP 2002161802 A JP2002161802 A JP 2002161802A
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ignition
control signal
measuring device
signal
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JP2000362311A
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English (en)
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Harunaga Uozumi
晴長 魚住
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信すべきデータの種類が少ない計測装置、
およびシミュレータを提供すること。 【解決手段】 制御信号を取り込み、該制御信号に含ま
れる複数のデータを出力する計測装置において、前記複
数のデータを分解可能な単一のデータに合成するデータ
合成手段と、データ合成手段により合成された合成デー
タを出力する合成データ出力手段とを装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジンの
点火制御装置等の制御機器から制御信号を取り込み、該
制御信号に含まれる複数のデータを出力する計測装置、
および制御機器からの制御信号を取り込み、該制御機器
により制御される被制御機器の動作状態を推測して表示
するシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン制御装置等の制御機
器の設計・評価を効率的に行うために、制御機器を実物
の被制御機器に接続して動作状態等の各種計測を行うの
ではなく、コンピュータを用いて被制御機器の動作をシ
ミュレートすることがよく行われている。
【0003】図4は、エンジンの点火制御装置を評価す
るためのシミュレータの概略構成を示すブロック図であ
る。シミュレータ50には、被評価装置である点火制御
装置55が接続されている。そして、シミュレータ50
から点火制御装置55には、点火制御装置55の駆動に
必要なデータ、例えばクランク角信号、冷却水温のデー
タ等が出力される。点火制御装置55はこれらのデータ
を用いて点火信号の出力タイミングや昇圧用の点火コイ
ルへの電源供給(継続)時間を演算し、点火プラグ(昇
圧用の点火コイルやスイッチング素子からなる点火プラ
グ駆動回路)に点火信号を出力することとなる。シミュ
レータ50を構成する計測装置54はこの点火信号を取
り込んでシミュレートすることとなる。
【0004】計測装置54は、パルス信号形式(H/L
信号)の点火信号とクランク角信号から、点火タイミン
グデータと、点火回路への電力供給開始タイミングデー
タ(点火プラグの点火時期は点火コイルへの電源供給が
遮断された時点になるので、点火タイミングは電力供給
終了タイミングとなる)を算出し、マイクロコンピュー
タ(マイコン)52に供給する。尚、点火タイミングデ
ータと、点火回路への電力供給開始タイミングデータは
マイコン52の演算処理でも算出が可能であるが、マイ
コン52の処理負担を少なくするために、これらデータ
を通常、計測装置54で算出し、マイコン52に供給す
るように構成されている。そして、マイコン52では、
これらデータをもとにエンジンの動作状態を推定し、そ
の結果をCRT、LCD等で構成されたディスプレイ5
1に表示する。また、マイコン52には、キーボードや
マウス等からなる入力装置53が接続され、点火制御装
置55に出力する各種データ、例えばクランク角信号、
エンジン回転数、トランスミッションのギア比(変速
段)、冷却水温等のデータを任意に設定できるようにな
っている。
【0005】図5は、4サイクルエンジンのある気筒に
おける点火信号等、各信号を説明するための波形図であ
る。クランク角信号aはエンジンのクランク角を模擬す
る信号で、4サイクルエンジンにおける吸気・圧縮・爆
発(膨張)・排気工程中の吸気工程開始時点の上死点T
DCが0度、全工程完了時(次サイクルの吸気工程開始
時点)が720度(次サイクルでの0度)となる。マイ
コン55は、入力装置53により設定されたエンジン回
転数に応じて、クランク角信号を生成し、点火制御装置
に出力する。尚、クランク角信号は数値データとして出
力することもできるが、通常のクランク角センサと同
様、所定のクランク角毎に信号が立ち上がるパルスを出
力するようになっている。但し、図5では、説明を分か
り易くするために、クランク角を数値でグラフ化してい
る。また、クランク角の変化速度はエンジン回転数に比
例するので、エンジン回転数に比例した増加速度のクラ
ンク角信号を生成する。具体的には、クランク角速度K
v(度/秒)=360(度)・エンジン回転数NE(r
pm)/60=6NEとなる。
【0006】点火信号bは、点火回路へのON/OFF
(電源供給/電源遮断)信号であり、電源供給開始タイ
ミング(クランク角タイミングで示すX1、X3、X
5:点火信号の立上)と電源供給終了開始(電源遮断)
タイミング(クランク角タイミングで示すX2、X4、
X6:点火信号の立下)が、計測装置54において検出
され、電源供給終了開始タイミングデータが点火時期信
号cとして、数値データでマイコン52に出力されるよ
うになっている。また、計測装置54は、電源供給開始
タイミングと電源供給終了開始タイミングから、点火回
路への電源供給(継続)時間(DWEL時間)dを算出
し(X2−X1、X4−X3、X6−X5)、マイコン
52に出力する構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシミュ
レータでは、計測装置54からマイコン52へ送信され
るデータは、点火時期とDWEL時間の2種類となり、
マイコン52における取り込み処理が複雑になったり、
場合によってはマイコン52の入力端子数を増やす必要
が生じる。特に、エンジンの点火制御装置や燃料噴射制
御装置の場合には、エンジンの気筒毎にこれらデータを
マイコンが取り込む必要があるのでその影響が大きくな
る。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あって、送信すべきデータの種類が少ない計測装置、お
よびシミュレータを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するため、本発明に係る計測装置(1)は、制御信
号を取り込み、該制御信号に含まれる複数のデータを出
力する計測装置において、前記複数のデータを分解可能
な単一のデータに合成するデータ合成手段と、前記デー
タ合成手段により合成された合成データを出力する合成
データ出力手段とを備えていることを特徴としている。
上記計測装置(1)によれば、計測装置から出力される
データが複数のデータが分解可能に合成された合成デー
タとなるので、送信データ種別数を少なくでき、データ
取り込み装置側における取り込み処理を簡単にでき、ま
たデータ取り込み装置側の入力端子数の増加を抑えるこ
とができる。
【0010】また、本発明に係る計測装置(2)は、上
記計測装置(1)において、前記合成される複数のデー
タが、制御信号における制御のタイミングを示すタイミ
ングデータと、制御の継続時間を示す継続時間データと
であることを特徴としている。上記計測装置(2)によ
れば、制御で広く用いられるタイミングデータと、制御
の継続時間を示す継続時間データのデータ伝送を効率的
に行うことができる。
【0011】また、本発明に係る計測装置(3)は、上
記計測装置(2)において、前記制御信号が、エンジン
制御におけるパルス信号形式の点火制御信号であり、前
記タイミングデータが、点火開始タイミングデータであ
り、前記継続時間データが、点火回路への電力供給時間
データであることを特徴としている。上記計測装置
(3)によれば、点火制御信号に含まれる点火開始タイ
ミングデータと電力供給時間データの伝送を効率的に行
うことができ、特に多気筒エンジンにおいては気筒数分
の伝送データ種別削減の効果を得ることができる。
【0012】また、本発明に係る計測装置(4)は、上
記計測装置(2)において、前記制御信号が、エンジン
制御におけるパルス信号形式の点火制御信号であり、前
記タイミングデータが、点火回路への電力供給開始タイ
ミングデータであり、前記継続時間データが、点火回路
への電力供給時間データであることを特徴としている。
上記計測装置(4)によれば、点火制御信号に含まれる
電力供給開始タイミングデータと電力供給時間データの
伝送を効率的に行うことができ、特に多気筒エンジンに
おいては気筒数分の伝送データ種別削減の効果を得るこ
とができる。
【0013】また、本発明に係る計測装置(5)は、上
記計測装置(2)〜(4)のいずれかにおいて、前記制
御信号が、エンジン制御におけるパルス信号形式の点火
制御信号であって、前記タイミングデータが、点火開始
タイミングデータ、または点火回路への電力供給開始タ
イミングデータであり、前記継続時間データが、点火回
路への電力供給時間データであり、前記データ合成手段
が、前記タイミングデータが、点火開始タイミングデー
タ、電力供給開始タイミングデータのどちらであるかを
示す識別データを合成データに含ませるものであること
を特徴としている。上記計測装置(5)によれば、点火
開始タイミングデータ、または点火回路への電力供給開
始タイミングデータを選択的に伝送でき、また受け側で
はそのデータを識別することが可能となる。
【0014】また、本発明に係る計測装置(6)は、上
記計測装置(2)において、前記制御信号が、エンジン
制御におけるパルス信号形式の燃料噴射制御信号であ
り、前記タイミングデータが、燃料噴射器への燃料噴射
開始タイミングデータであり、前記継続時間データが、
燃料噴射器への燃料噴射時間データであることを特徴と
している。上記計測装置(6)によれば、燃料噴射制御
信号に含まれる燃料噴射開始タイミングデータと燃料噴
射時間データの伝送を効率的に行うことができ、特に多
気筒エンジンにおいては気筒数分の伝送データ種別削減
の効果を得ることができる。
【0015】また、本発明に係る計測装置(7)は、上
記計測装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記合
成手段が、前記各複数のデータが合成データにおける所
定桁に分離して含まれるように合成するものであること
を特徴としている。上記計測装置(7)によれば、受け
側で合成データを所定桁で分離する簡単な処理で必要な
データを得ることができる。
【0016】また、本発明に係る計測装置(8)は、上
記計測装置(3)〜(7)のいずれかにおいて、前記タ
イミングデータが、エンジンのクランク角データであ
り、前記継続時間データが、エンジンのクランク角の変
化量を示す角変化量データであることを特徴としてい
る。上記計測装置(8)によれば、多くのエンジン制御
で基準となるクランク角データに基づいてタイミングデ
ータと継続時間データとを定めるので、多くのエンジン
制御で簡単に適用することが可能となる。
【0017】また、本発明に係るシミュレータ(9)
は、制御機器からの制御信号を取り込み、該制御機器に
よる被制御機器の動作状態を推測して表示するシミュレ
ータにおいて、複数のデータを分解可能な単一のデータ
に合成するデータ合成手段と、該データ合成手段により
合成された合成データを出力する合成データ出力手段と
を有する計測装置と、前記合成データ出力手段から出力
された合成データを取り込んで分離するデータ分離手段
を有する推測演算処理部とを備えていることを特徴とし
ている。上記シミュレータ(9)によれば、計測装置か
ら推測演算処理部に出力されるデータは複数のデータが
分解可能に合成された合成データとなるので、送信デー
タ種別数を少なくでき、推測演算処理部の入力処理を簡
単にでき、また入力端子数の増加を抑えることができ
る。
【0018】また、本発明に係るシミュレータ(10)
は、上記シミュレータ(9)において、前記推測演算処
理部が、前記データ分離手段により分離された分離デー
タを表示する計測結果表示手段を備えていることを特徴
としている。上記シミュレータ(10)によれば、計測
結果表示手段により分離された複数のデータの各々を確
認することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る計測装置及び
シミュレータの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る点火制御装置評価用の
シミュレータの構成を示すブロック図である。
【0020】シミュレータ10には、被評価装置である
点火制御装置5が接続されている。そして、シミュレー
タ10から点火制御装置5には、点火制御装置5が点火
信号の出力タイミングや昇圧用の点火コイルへの電源供
給(継続)時間を演算し、出力する為に必要なデータ、
例えばクランク角信号、冷却水温のデータ等が出力され
るようになっている。点火制御装置5はこのデータを用
いて演算処理を行い、点火プラグ(昇圧用の点火コイル
やスイッチング素子からなる点火プラグ駆動回路)に点
火信号を出力する。この点火信号は、シミュレータ10
の計測装置4に入力される。
【0021】計測装置4は、パルス信号形式(H/L信
号)の点火信号とクランク角信号から、点火タイミング
データと、点火回路への電力供給開始タイミングデータ
(点火プラグの点火時期は点火コイルへの電源供給が遮
断された時点になるので、点火タイミングは電力供給終
了タイミングとなる)とを算出し、マイクロコンピュー
タ(マイコン)2に供給する。尚、点火タイミングデー
タと、点火回路への電力供給開始タイミングデータはマ
イコン2の演算処理でも算出が可能であるが、マイコン
2の処理負担を少なくするために、これらデータを計測
装置4で算出し、マイコン2に供給するように構成され
ている。
【0022】そして、マイコン2では、これらデータを
もとにエンジンの動作状態を推定し、その結果をCR
T、LCD等で構成されたディスプレイ1に表示する制
御を行う。また、マイコン2には、キーボードやマウス
等からなる入力装置3が接続されており、点火制御装置
5に出力する各種データ、例えばクランク角信号、エン
ジン回転数、トランスミッションのギア比(変速段)、
冷却水温等のデータを任意に設定できるようになってい
る。
【0023】計測装置4は、点火タイミングデータと、
電力供給開始タイミングデータを算出し、マイクロコン
ピュータ(マイコン)2に供給するが、点火タイミング
データと電力供給開始タイミングデータを別々に送信す
るのではなく、これらデータを合成し、その合成データ
を送信する。データの合成は、点火タイミングデータを
上位桁、電力供給開始タイミングデータを下位桁とする
新たなデータを生成することにより行う。つまり、点火
タイミングデータの最大値の桁数をAmax、電力供給
開始タイミングデータの最大値の桁数をBmaxとする
と、送信データは、その桁数をAmax+Bmaxと
し、上位Amax桁を点火タイミングデータ部分とし、
下位Bmax桁を電力供給開始タイミングデータ部分と
する。
【0024】そして、マイコン2はこの合成データを取
り込むと、所定桁で分離し、上位桁(上位Amax桁)
を点火タイミングデータとし、下位Bmax桁を電力供
給開始タイミングデータとしてその後の処理に用いた
り、評価データとしてディスプレイ1に表示する制御を
行う。
【0025】図2は、4サイクルエンジンのある気筒に
おける点火信号等、各信号を説明するための波形図であ
る。クランク角信号aはエンジンのクランク角を模擬す
る信号で、4サイクルエンジンにおける吸気・圧縮・爆
発(膨張)・排気工程中の吸気工程開始時点の上死点T
DCが0度、全工程完了時(次サイクルの吸気工程開始
時点)が720度(次サイクルでの0度)となる。マイ
コン2は、入力装置3を使用して設定されたエンジン回
転数に応じて、クランク角信号を生成し、点火制御装置
5に出力する。
【0026】尚、クランク角信号は数値データとして出
力することもできるが、本実施の形態では通常のクラン
ク角センサと同様、所定クランク角毎に信号が立ち上が
るパルスを出力する構成となっている。但し、図2で
は、説明を分かり易くするために、クランク角を数値で
グラフ化している。また、クランク角の変化速度はエン
ジン回転数に比例するので、エンジン回転数に比例した
増加速度のクランク角信号を生成するようになってい
る。具体的には、クランク角速度Kv(度/秒)=36
0(度)・エンジン回転数NE(rpm)/60=6N
Eとなる。
【0027】点火信号bは、点火回路へのON/OFF
(電源供給/電源遮断)信号であり、電源供給開始タイ
ミング(クランク角タイミングで示すX1、X3、X
5:点火信号の立上)と電源供給終了開始(電源遮断、
点火時期)タイミング(クランク角タイミングで示すX
2、X4、X6:点火信号の立下)とが、計測装置4に
より検出されるようになっている。そして、計測装置4
は、電源供給開始タイミングと電源供給終了開始タイミ
ングとから、点火回路への電源供給(継続)時間(DW
EL時間)を算出する(X2−X1、X4−X3、X6
−X5)。
【0028】次に、計測装置4は、点火時期を上位桁
(例えば上位3桁)、DWEL時間を下位桁(例えば下
位3桁)となるようにデータを合成し、送信用の合成デ
ータ(例えば6桁)を生成する(X2(X2−X1)、
X4(X4−X3)、X3(X6−X5))。つまり、
例えば点火時期が350度(クランク角による時期表
示)、DWEL時間が30度であれば、合成データは
「350030」となる。
【0029】尚、2進数による表現では、合成データ
(10進数)をそのまま2進数により表現する方法や
(上述の例では「350030」を2進数化する(10
10101011101001110))、点火時期と
DWEL時間とに予め2進数における所定の桁を割り当
てておき、各データを対応の桁部分で表現する方法(上
述の例では、16ビット中の上位10ビットで「35
0」を表現し(0101011110)、下位6ビット
で「030」を表現した(011110)値として合成
すること(0101011110011110))等が
可能である。
【0030】尚、本実施の形態では、点火時期とDWE
L時間を合成したが、電源供給開始タイミングとDWE
L時間を合成して合成データとすること、あるいは電源
供給開始タイミングと点火時期を合成して合成データと
することでも同様の効果を得ることができる。
【0031】次に計測装置4の構成について説明する。
図3は、計測装置4の構成を示すブロック図であり、論
理回路やマイコンにより構成される。点火信号は、点火
信号取込部12に取り込まれる。点火信号取込部12に
取り込まれた点火信号は、立上検出部13、立下検出部
14でその立上、立下が検出される。立上、立下の検出
は、点火信号(H/L信号)の状態変化(立上はLから
H、立下はHからL)により検出される。立上検出部1
3、立下検出部14により、点火信号の立上、立下が検
出されると、トリガ発生部15、16において後段の構
成要素駆動用のトリガ信号が生成されて出力される。
【0032】カウンタ17は、トリガ発生部15、16
からのトリガ出力により制御され、DWEL時間を計測
する。つまりカウンタ17は、トリガ発生部15からの
トリガ信号により初期化(計数値0)されると共に計数
を開始し、トリガ発生部16からのトリガ信号により計
数を停止し、その計数値、つまり電源供給(継続)時間
を演算部18に出力する。また、トリガ発生部15、1
6のトリガ信号は演算部18にも出力され、演算部18
は点火回路への電源供給開始、供給終了を把握できるよ
うになっている。
【0033】クランク角演算部11には、シミュレータ
10のマイコン2からクランク角データ、例えば所定ク
ランク角毎に出力されるパルス信号とクランク角0度を
示す信号、エンジン回転速度が入力されるようになって
おり、これら信号からその時点におけるクランク角を演
算し、演算部18に出力する。また、クランク角演算部
11は、エンジン回転速度からクランク角変化速度を算
出し、クランク角0度からの経過時間にクランク角変化
速度を積算することによりクランク角を算出するように
なっている。
【0034】別の実施の形態では、クランク角0度を示
す信号でカウンタをリセットし、所定クランク角毎に出
力されるパルス信号をカウンタで計数し、その計数値を
クランク角とする方法、あるいはこれに加えてエンジン
回転速度からクランク角変化速度を算出し、その値と経
過時間とでカウンタを補間する方法等を採用しても差し
支えない。
【0035】演算部18では、クランク角演算部11か
らのクランク角データを、トリガ発生部15、16から
のトリガ信号に従って取り込み、点火回路への電源供給
開始タイミングデータ(電源供給開始時のクランク
角)、供給終了タイミング(電源供給終了時のクランク
角)データを算出する。その後、供給終了タイミングデ
ータ(あるいは電源供給開始タイミングデータ)と、電
源供給(継続)時間とを合成し、その合成データをマイ
コン2に出力する構成となっている。
【0036】以上説明したように、本実施の形態による
点火制御装置評価用のシミュレータによれば、計測装置
4とマイコン2間では、点火時期とDWEL時間を合成
した合成データが伝送されることになり、伝送データの
種類が少なくなるので、マイコン2でのデータ取り込み
処理が容易になり、またマイコン2の入力端子数の増加
を抑えることが可能となる。
【0037】尚、本実施の形態では、点火制御装置評価
用のシミュレータについて説明したが、本発明は他の制
御装置評価用のシミュレータにも同様に適用することが
でき、例えばエンジンの燃料噴射制御装置にも適用させ
ることができる。燃料噴射制御装置の場合にも点火制御
装置の場合と同様、燃料噴射器への燃料噴射信号が点火
信号に対応し(同様のON/OFF(電源供給/電源遮
断)信号、但し電源供給中は燃料遮断、電源遮断中は燃
料供給となる)、燃料噴射開始タイミング(噴射信号の
立下)が点火信号の電源供給開始タイミング、燃料噴射
終了タイミング(噴射信号の立上)が点火信号の電源供
給終了開始(電源遮断、点火時期)タイミング(クラン
ク角タイミングで示すX2、X4、X6:点火信号の立
下)に対応することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る点火制御装置評価用
シミュレータの構成を示すブロック図である。
【図2】4サイクルエンジンのある気筒における点火信
号等、各信号を説明するための波形図である。
【図3】計測装置の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の点火制御装置評価用シミュレータの構成
を示すブロック図である。
【図5】4サイクルエンジンのある気筒における点火信
号等、各信号を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1・・・ディスプレイ 2・・・マイコン 3・・・入力装置 4・・・計測装置 5・・・点火制御装置 10・・・シミュレータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G087 AA26 BB01 BB40 CC03 DD09 DD13 EE22 FF38 3G084 BA13 BA15 BA16 BA17 BA33 DA00 EA03 EB02 EB06 EC02 FA17 FA35 FA38 5H004 GA30 GA35 GB12 HA07 MA01 MA36 MA40 MA47

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号を取り込み、該制御信号に含ま
    れる複数のデータを出力する計測装置において、 前記複数のデータを分解可能な単一のデータに合成する
    データ合成手段と、 該データ合成手段により合成された合成データを出力す
    る合成データ出力手段とを備えていることを特徴とする
    計測装置。
  2. 【請求項2】 合成される前記複数のデータが、 制御信号における制御のタイミングを示すタイミングデ
    ータと、制御の継続時間を示す継続時間データであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の計測装置。
  3. 【請求項3】 前記制御信号が、エンジン制御における
    パルス信号形式の点火制御信号であり、 前記タイミングデータが、点火開始タイミングデータで
    あり、 前記継続時間データが、点火回路への電力供給時間デー
    タであることを特徴とする請求項2記載の計測装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号が、エンジン制御における
    パルス信号形式の点火制御信号であり、 前記タイミングデータが、点火回路への電力供給開始タ
    イミングデータであり、 前記継続時間データが、点火回路への電力供給時間デー
    タであることを特徴とする請求項2記載の計測装置。
  5. 【請求項5】 前記制御信号が、エンジン制御における
    パルス信号形式の点火制御信号であって、 前記タイミングデータが、点火開始タイミングデータ、
    または点火回路への電力供給開始タイミングデータであ
    り、 前記継続時間データが、点火回路への電力供給時間デー
    タであり、 前記データ合成手段が、前記タイミングデータが、点火
    開始タイミングデータ、電力供給開始タイミングデータ
    のどちらであるかを示す識別データを合成データに含ま
    せるものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    かの項に記載の計測装置。
  6. 【請求項6】 前記制御信号が、エンジン制御における
    パルス信号形式の燃料噴射制御信号であり、 前記タイミングデータが、燃料噴射器への燃料噴射開始
    タイミングデータであり、 前記継続時間データが、燃料噴射器への燃料噴射時間デ
    ータであることを特徴とする請求項2記載の計測装置。
  7. 【請求項7】 前記合成手段が、前記各複数のデータが
    合成データにおける所定桁に分離して含まれるように合
    成するものであることを特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれかの項に記載の計測装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミングデータが、エンジンのク
    ランク角データであり、 前記継続時間データが、エンジンのクランク角の変化量
    を示す角変化量データであることを特徴とする請求項3
    〜請求項7のいずれかの項に記載の計測装置。
  9. 【請求項9】 制御機器からの制御信号を取り込み、該
    制御機器による被制御機器の動作状態を推測して表示す
    るシミュレータにおいて、 複数のデータを分解可能な単一のデータに合成するデー
    タ合成手段と、該データ合成手段により合成された合成
    データを出力する合成データ出力手段とを有する計測装
    置と、 前記合成データ出力手段から出力された合成データを取
    り込んで分離するデータ分離手段を有する推測演算処理
    部とを備えていることを特徴とするシミュレータ。
  10. 【請求項10】 前記推測演算処理部が、前記データ分
    離手段により分離された分離データを表示する計測結果
    表示手段を備えていることを特徴とする請求項9記載の
    シミュレータ。
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