JP2002159953A - 廃棄物の処理方法および廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物の処理方法および廃棄物処理装置

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JP2002159953A
JP2002159953A JP2000356441A JP2000356441A JP2002159953A JP 2002159953 A JP2002159953 A JP 2002159953A JP 2000356441 A JP2000356441 A JP 2000356441A JP 2000356441 A JP2000356441 A JP 2000356441A JP 2002159953 A JP2002159953 A JP 2002159953A
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Naoyuki Okuda
直之 奥田
Minoru Sugiura
実 杉浦
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Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙類とそれ以外のゴミとが混ざっている廃棄物
から、紙類のセルロース成分を効率良く分離し回収す
る。 【解決手段】紙類を含む廃棄物101に離解処理を施
し、繊維化された紙類を含有するスラリーを得る離解工
程1と、離解工程1後のスラリー中の、繊維化された紙
類と大型の異物とをサイズ差によって分離し、該大型の
異物を除去するサイズ分離工程2と、サイズ分離工程2
後のスラリー中の、繊維化された紙類と小型の異物とを
比重差によって分離し、該小型の異物を除去する重力分
離工程3と、重力分離工程3後のスラリーをろ過して、
繊維化された紙類を含む残さを得るろ過工程4とを有す
ることを特徴とする廃棄物の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙類を含む廃棄物か
らセルロース成分を回収することができる廃棄物の処理
方法および廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭や、商業施設および軽工業施設等か
ら発生する都市ゴミ中には、古紙をはじめとする紙類が
多量に含まれている。古紙等の紙類は、セルロース含有
バイオマスの中でも比較的加水分解が容易であり、セル
ロース含有比率も高いので、例えば紙類にセルラーゼ等
の糖化酵素を作用させて糖化し、得られた糖をアルコー
ル燃料や高分子材料の原料等として有効利用することが
可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では古紙だけを分
別して回収する分別回収が進んできたが、新聞や雑誌等
の一部の古紙に留まっており、なおも多量の紙類が一般
の雑多な家庭ゴミ等と混ざった状態で回収されている。
例えば、いわゆる燃えるゴミとして回収される都市ゴミ
中には平均で30〜40%(乾燥重量基準)ほど紙類が
含まれている。しかしながら、このような都市ゴミ中に
混ざっている紙類は、例えば厨芥や木屑等のその他の燃
えるゴミとの分離が容易でないため、その全部または大
部分が焼却処分されているのが現状である。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、紙類とそれ以外のゴミとが混ざっている廃棄物から
も紙類のセルロース成分を効率良く分離し回収して、有
効利用できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の廃棄物の処理方法は、紙類を含む廃棄物に
離解処理を施し、繊維化された紙類を含有するスラリー
を得る離解工程と、前記離解工程後のスラリー中の、前
記繊維化された紙類と大型の異物とをサイズ差によって
分離し、該大型の異物を除去するサイズ分離工程と、前
記サイズ分離工程後のスラリー中の、前記繊維化された
紙類と小型の異物とを比重差によって分離し、該小型の
異物を除去する重力分離工程と、前記重力分離工程後の
スラリーをろ過して、前記繊維化された紙類を含む残さ
を得るろ過工程とを有することを特徴とする。
【0006】前記ろ過工程で生じたろ液中に含まれる可
溶性不純物を除去する排水処理工程を有し、該排水処理
工程で得られる処理水を前記離解工程および/または前
記ろ過工程で使用することが好ましい。前記排水処理工
程で得られた処理水に、雑菌の繁殖を防止するための処
理を施す工程を設けることが好ましい。また前記排水処
理工程で除去された前記可溶性不純物を加熱によって濃
縮する濃縮工程を設けることが好ましい。そして、前記
濃縮工程で生じた蒸気を凝縮して凝縮液を得、該凝縮液
を前記離解工程および/または前記ろ過工程で使用する
ことが好ましい。
【0007】前記サイズ分離工程、前記重力分離工程、
および前記濃縮工程の少なくとも1つの工程で生じる可
燃物を焼却する焼却工程を有することが好ましい。さら
には、前記サイズ分離工程、前記重力分離工程、および
前記濃縮工程の少なくとも1つの工程で生じる可燃物を
焼却する焼却工程を有し、該焼却工程で発生する廃熱を
利用して、前記濃縮工程における前記加熱を行うことが
好ましい。また、前記ろ過工程で得られる前記繊維化さ
れた紙類を含む残さを乾燥させる乾燥工程を有すること
が好ましい。さらには、前記サイズ分離工程、前記重力
分離工程、および前記濃縮工程の少なくとも1つの工程
で生じる可燃物を焼却する焼却工程を有し、該焼却工程
で発生する廃熱を利用して、前記乾燥工程を行うことが
好ましい。また、本発明における前記ろ過工程で得られ
た前記残さを、酵素または酸によって加水分解して糖を
得る糖化工程を設けることが好ましい。
【0008】前記課題を解決するために、本発明の廃棄
物処理装置は、紙類を含む廃棄物に離解処理を施して、
繊維化された紙類を含有するスラリーを得る離解手段
と、前記離解処理後のスラリー中の、前記繊維化された
紙類と大型の異物とをサイズ差によって分離するサイズ
分離手段と、前記サイズ分離後のスラリー中の、前記繊
維化された紙類と小型の異物とを比重差によって分離す
る重力分離手段と、前記重力分離後のスラリーをろ過し
て、前記繊維化された紙類を含む残さを得るろ過手段と
を備えてなることを特徴とする。
【0009】前記ろ過手段で生じるろ液中に含まれる可
溶性不純物を除去する排水処理手段と、該排水処理手段
で除去された前記可溶性不純物を加熱によって濃縮する
濃縮手段を設けることが好ましい。また前記サイズ分離
手段、前記重力分離手段、および前記濃縮手段の少なく
とも1つで生じる可燃物を焼却する焼却手段を設けるこ
とが好ましい。さらに前記サイズ分離手段、前記重力分
離手段、および前記濃縮手段の少なくとも1つで生じる
可燃物を焼却する焼却手段を設けるとともに、該焼却手
段で発生する廃熱を前記濃縮手段の熱源として供給する
手段を設けることが好ましい。
【0010】また、前記ろ過工程で得られる前記繊維化
された紙類を含む残さを乾燥させる乾燥手段を設けるこ
とが好ましい。さらに、前記サイズ分離手段、前記重力
分離手段、および前記濃縮手段の少なくとも1つで生じ
る可燃物を焼却する焼却手段を設けるとともに、該焼却
手段で発生する廃熱を前記乾燥手段の熱源として供給す
る手段を設けることが好ましい。前記焼却手段として既
設の廃棄物焼却設備を用いることができる。また、前記
ろ過手段で得られた前記残さを、酵素または酸によって
加水分解して糖を得る手段を設けることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の廃棄物の処理方法の一実施形態を示す
工程図であり、図2は、本発明の廃棄物の処理方法を用
いて廃棄物の処理システムを構築した例を示す工程図で
ある。本実施形態の廃棄物の処理方法は、紙類を含む廃
棄物101から、離解工程1と、サイズ分離工程2と、
重力分離工程3と、ろ過工程4を順に経て、セルロース
成分を高濃度で含有するフィルターケーキ107を分離
回収するものである。本発明において処理の対象となる
廃棄物101は、紙類を含むものであれば特に制限され
ないが、主に、いわゆる燃えるゴミとして家庭、商業施
設、軽工業施設等から出される廃棄物である。例えば家
庭ゴミの平均的な構成は、乾燥重量で、紙類33%、厨
芥類36%、繊維類3%、プラスチック類15%、ガラ
ス、金属類6%、その他7%、水分40%である。ま
た、予め古紙だけを分別回収したものは、比較的低含水
率でセルロース含有割合が高いので、これだけでパルプ
へのリサイクル工程や、梱包用材へのリサイクル工程
や、糖化工程等に供した方が効率的ではあるが、本発明
の処理方法で処理することも可能である。
【0012】(1)離解工程(図中符号1) まず、紙類を含む廃棄物(以下、単に廃棄物ということ
もある)101を離解手段に供して離解処理を施し、紙
類を繊維化(離解)する。具体的には、大量の水中に廃
棄物101を投入し、撹拌分散させて紙類の繊維をほぐ
し、スラリー状とする。このスラリーの濃度は2〜5重
量%程度が好ましい。離解手段としては、例えばパルパ
ーが好適に用いられる。また廃棄物101中に比較的大
きな金属類が含まれている場合は、パルパーの刃を傷め
るおそれがあるので、離解工程1に先立ってこのような
金属類を除去することが好ましい。
【0013】(2)サイズ分離工程(図中符号2) 前記離解工程1において繊維化された紙類を含有するス
ラリーを、サイズ分離手段に供給して、繊維化された紙
類と大型の異物とを分離し、大型の異物102,103
を除去する。サイズ分離手段としては、例えば、繊維化
された紙類は通過できるが大型の異物102,103は
通過できない傾斜スクリーン等が好適に用いられる。好
ましくは濃度1〜5重量%程度のスラリーを、目の大き
さが20〜50mm(1.27〜0.51メッシュ)の
スクリーンで分離する。ここで除去される大型の異物1
02,103としては、例えば前記離解工程1で破砕さ
れなかった発泡スチロール、硬質のプラスチック、金属
類や、離解を免れた紐類などが挙げられる。除去された
大型の異物102,103の処理方法は特に限定されず
異物の種類によって適宜の処理方法を用いる。一般的に
不燃物の比率が高いのでそのまま埋め立て処理してもよ
いが、好ましくは大型の不燃性異物102と大型の可燃
性異物103とに分別し、不燃性のものは埋め立て等の
不燃物処理11に、また可燃性のものは焼却処理等の可
燃物処理12に供するのが好ましい。このサイズ分離工
程2においてスクリーン等のサイズ分離手段を通過した
スラリーには、繊維化された紙類の他に、小型の異物や
破砕により小型化された異物、および水に溶解、または
分散し易い有機物等の不純物が含まれている。
【0014】(3)重力分離工程(図中符号3) 前記サイズ分離工程2で、サイズ分離手段を通過したス
ラリーを、重力分離手段に供給して比重差による重力分
離を行って、繊維化された紙類と小型の異物とを分離
し、小型の異物を除去する。重力分離手段としては、例
えば沈降槽や液体サイクロン等が好適に用いられる。例
えば、沈降槽では高分子のシート類や薄片、あるいは木
質細片等といった比重が小さい小型の異物104が浮上
分離されるので、これを振動スクリーンなどで分離す
る。一方、沈降槽の下部からは比較的小粒径の金属片を
主体とする比重が大きい小型の異物105が排出され
る。ここで除去された小型の異物の処理方法は特に限定
されず異物の種類によって適宜の処理方法を用いる。一
般的に比重が小さい異物104は可燃性のものが多いの
で、脱水後、焼却処理等の可燃物処理12を行える場合
が多い。一方、比重が大きい異物105は埋め立て処理
等の不燃物処理11することも可能であるが、通常、不
溶性の有機物を多量に含んでいるので焼却処理した方が
好ましい。この重力分離工程3において、比重が小さい
異物および比重が大きい異物を除いた後のスラリーに
は、繊維化された紙類の他に、水に溶解または分散し易
い有機物等が含まれている。
【0015】(4)ろ過工程(図中符号4) 前記重力分離工程3で重力分離を行った後のスラリー
を、ろ過手段によって個液分離する。ろ過手段は、加圧
型、減圧型、真空型のいずれでもよく、例えばベルトフ
ィルター、水平ベルトフィルター、あるいはプレスロー
ルフィルター等を用いることができる。ろ過に供するス
ラリーの濃度は1〜5重量%程度が好ましい。このろ過
工程4により、最初の廃棄物101に含まれていた水分
や厨芥等に含まれる可溶性不純物の多くがろ液106と
して除去される。一方、残さとして得られるフィルター
ケーキ107は繊維化された紙類を含んでおり、このフ
ィルターケーキ107には紙類由来のセルロース(回収
セルロース)が高濃度で含まれている。フィルターケー
キ107の含水率(含水率=水重量(kg)/湿り材料
重量(kg))は、通常50〜100重量%程度まで達
成可能である。フィルターケーキ107に含まれている
固形分の組成は、最初の廃棄物101の構成によって変
化し得るが、平均的には回収セルロースが50〜80重
量%、その他の可燃性有機物が10〜50重量%(プラ
スチック片や木質細片20重量%以下を含む)、および
不燃性物質が10重量%程度含まれる。なお、このろ過
工程4に先立って、例えばプロテアーゼや苛性ソーダな
どのタンパク質分解剤を用いて、厨芥に由来するタンパ
ク質を溶解する工程を設けると、回収セルロースの純度
が向上するので好ましい。このようなタンパク質溶解工
程は、前述の重力分離工程3中で行ってもよく、あるい
は重力分離工程3の前または後に行うことが好ましい。
【0016】(5)排水処理工程 前記ろ過工程4で生じるろ液106は、最初の廃棄物1
01中の厨芥等に含まれる可溶性不純物が含まれている
ので、適切な排水処理でこの可溶性不純物を除去するこ
とによって再利用が可能となる。前記可溶性不純物は、
例えば糖類、タンパク質、アミノ酸、無機塩類等であ
り、その量は、平均的には最初の廃棄物101の5〜2
0重量%程度である。排水処理方法は、ろ液106中の
可溶性不純物を除去して、用途に適する程度に浄化され
た処理水が得られる方法であれば特に限定されないが、
例えば、ろ液106に凝集剤110を作用させるなどし
てろ液106中の可溶性不純物を凝集させて沈降分離さ
せ(沈降分離工程13)、上澄み液を処理水111とし
て解離工程1に再利用することができる。凝集剤110
としては、例えば硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニ
ウムのような無機凝集剤や、アルギン酸ナトリウム、ポ
リアクリル酸ナトリウムのような高分子凝集剤等が用い
られる。なお、処理水111をろ過工程4におけるケー
キ洗浄用水として用いてもよく、あるいは解離工程1お
よびろ過工程4の両方に用いることも可能である。
【0017】また、このようにして廃棄物処理系内で、
水を循環させて使用する場合は、系内における雑菌の繁
殖を防止するための工程を設けることが好ましい。具体
的には、例えば加熱、冷却、pH調整、オゾン注入、膜
ろ過など、水中の雑菌増殖を抑制する対策として一般的
に知られている方法、または定期的に運転を一時停止し
て薬剤注入などによって殺菌処理する方法、あるいはこ
れらの両方を、処理水111に対して施すことが好まし
い。
【0018】一方、排水処理工程(沈降分離工程13)
で分離された可溶性不純物は、これを比較的高濃度で含
むスラリー状の凝集物112として除去されるので、こ
の凝集物112中の水分を加熱蒸発させて濃縮し(濃縮
工程14)、濃縮スラッジ113として焼却処理15す
ることが好ましい。濃縮工程14では、凝集物112を
焼却処理可能な程度にまで濃縮すればよい。また濃縮工
程14で生じる蒸発蒸気は直接あるい間接的に冷却し
て、凝縮液114として回収することができる。回収し
た凝縮液114は、ろ過工程4におけるケーキ洗浄用水
115として再利用することができる。なお、凝縮液1
14を解離工程1に用いてもよく、あるいは解離工程1
およびろ過工程4の両方に用いることも可能である。な
おまた、図1に示す廃棄物処理系全体では、水バランス
が赤字となるので、解離工程1およびろ過工程4におい
ては、必要に応じて補給水116、117を系外から補
給する。
【0019】このように、本実施形態の処理方法によれ
ば、現状では焼却処理されていた都市ゴミからも、紙類
のセルロース成分を効率良く分離回収することができ
る。本実施形態の処理方法では、まず廃棄物を離解工程
1に供してから、サイズ分離工程2および重力分離工程
3に順次供することにより、紙類とその他の各種のゴミ
が混ざっている廃棄物から紙類を効率良く分離すること
ができる。しかも、廃棄物101を離解工程1に供して
からフィルターケーキ107を得るまでの間、液相の状
態(湿式)で処理することができるので、粉じんが生じ
難い。また、ろ過工程4で得られるフィルターケーキ1
07は、紙類が繊維化されたウエットな形態で含まれて
いるので、このままの状態で後述の糖化工程に供するこ
とが可能であり、便利である。また、廃棄物101から
フィルターケーキ107を得るまでの各工程で、酸性ま
たはアルカリ性の薬品等が使用されないので、中和工程
を経ずに各種用途に用いることができる。さらに、ろ過
工程4では、糖化工程において酵素反応を阻害する不純
物も取り除かれるので、得られた回収セルロースを糖化
工程に供するうえで好ましく、得られる糖液中の不純物
も低減される。また本実施形態により得られるフィルタ
ーケーキ107は、原料である廃棄物101の組成が大
きく変動しても、セルロース成分をほぼ一定の割合で含
むので、糖化工程の原料として用いる場合には、原料組
成が安定するので好ましい。このように組成が安定した
原料から得られる糖液は、成分の変動の影響を受け易い
発酵工程の原料として好適である。
【0020】ところで、ろ過工程4で得られたフィルタ
ーケーキ107は、含水率が50重量%以上と高く、繊
維化された紙類(回収セルロース)の他にも有機物を含
んでおり、腐敗や臭気の問題があるため、直ちに糖化処
理に供することが好ましい。糖化処理は、周知のセルロ
ースの糖化処理方法を用いて行うことができ、例えば図
2中符号Bで示す一連の工程(以下、糖化プロセスとい
うこともある)により行うことができる。ここで、図2
中符号Aは、図1に示した、紙類を含む廃棄物101か
らフィルターケーキ107を得るための一連の工程(以
下、セルロース回収プロセスということもある)を示し
ている。
【0021】糖化プロセスBでは、まず、セルロース回
収プロセスAで得られたフィルターケーキ107を糖化
槽等に供給し、セルラーゼ等の糖化酵素201を作用さ
せてセルロースを加水分解して可溶性の糖とする(糖化
工程21)。糖化酵素201としては、公知のセルラー
ゼを好適に用いることができる。例えばトリコデルマ・
リーセイの産生するセルラーゼ、市販のセルロシンT
2、メイセラーゼ等が挙げられる。酵素201を作用さ
せるときの糖化槽内のスラリー濃度は、乾燥固形分濃度
が2〜20重量%程度となる範囲が好ましい。また、酵
素201による加水分解の反応条件は、スラリー温度が
30〜60℃、スラリーのpHが3〜6、反応時間10
〜50時間程度が好ましい。あるいは、糖化工程21に
おいて、酵素201に代えてフィルターケーキ107に
硫酸を加え、紙類由来のセルロース成分を加水分解する
こともできる。このときの反応条件は、硫酸濃度30〜
70%、温度60〜100℃、反応時間1〜4時間が好
ましい。
【0022】糖化工程21の後、反応物をフィルタープ
レスやベルトプレス等のろ過手段によってろ過し(ろ過
工程22)、糖液202と脱水ケーキ203を得る。得
られた糖液202は、必要に応じて精製または濃縮工程
23を経た後、例えばアルコール発酵工程31や乳酸発
酵工程32等の発酵工程に利用されたり、その他の用途
33に利用される。一方、ろ過工程22において、残さ
として得られる脱水ケーキ203は例えば焼却処理等の
適宜の処理に供される。脱水ケーキ203には、セルロ
ース回収プロセスAで得られたフィルターケーキ107
中に若干含まれるプラスチック片や、木質細片が含まれ
ている。
【0023】このように、セルロース回収プロセスAに
よって得られたフィルターケーキ107を糖化基質とし
て利用した場合、平均的には、最初の廃棄物101に含
まれていたセルロース成分の80%程度が糖化処理され
る。最初の廃棄物101中に含まれているセルロース成
分の割合が30〜40%であるとすると、乾燥物基準で
100トンの廃棄物101から約25〜30トンのグル
コースが生産されることになる。グルコースは様々な有
価物への変換利用が可能である。したがって、このよう
にして廃棄物101中のセルロースを糖化して有効に利
用すると、理論的には、同量の廃棄物101を焼却処理
した場合に比べて、大気中に排出されるCO2量が約2
0%程度削減されることになる。
【0024】あるいは、セルロース回収プロセスAにお
いて、原料となる紙類を含む廃棄物101の収集量や組
成の変動が大きいために、フィルターケーキ107の量
や組成が不安定である場合には、糖化工程21を安定し
て操作できるようにするために、フィルターケーキ10
7の一部または全部を、一旦貯蔵できる形態に処理した
後、計画的に糖化工程21に供することが好ましい。具
体的には、まずフィルターケーキ107を乾燥させる
(乾燥工程31)。一般的にセルロース系物質は8重量
%以下の含水率まで乾燥させるとカビの生育あるいは腐
敗が抑制されるので、フィルターケーキ107の乾燥工
程31では、含水率10重量%以下となるように乾燥さ
せることが必要であり、より好ましくは含水率8重量%
以下とする。なお、セルロース系物質は過乾燥させると
低温度でも発火あるいは引火の危険性があることが知ら
れており、フィルターケーキ107の乾燥工程31で用
いる乾燥手段は間接加熱方式で、温度、酸素濃度の制御
が可能なものが好適である。このような乾燥手段として
は、例えばスチームチューブドライヤーの利用等が挙げ
られる。
【0025】フィルターケーキ107を乾燥したもの
は、嵩密度が0.2〜0.4程度となり嵩張るので、加
圧成型機等の圧縮成形手段を用いて成形することが好ま
しい(成形工程32)。圧縮成型された乾燥物301
は、適宜の期間貯蔵された後(貯蔵工程33)、必要に
応じて糖化工程21に供される。乾燥物301は圧縮成
形物の形態とされているので、コンパクトで貯蔵の際に
有利であり、また輸送する場合にも効率が良い。
【0026】ここで、図1に示した一連の工程(セルロ
ース回収プロセスA)は、少なくとも前述の離解手段、
サイズ分離手段、重力分離手段、およびろ過手段を備え
た廃棄物処理装置により行うことができる。また得られ
たフィルターケーキ107を貯蔵する場合には、乾燥手
段も設ける。さらに、サイズ分離手段、重力分離手段、
および濃縮手段等で生じる可燃物を焼却する焼却手段を
設けると、この焼却手段で発生する廃熱をセルロース回
収プロセスAやフィルターケーキ107の乾燥工程31
における熱源として利用することが可能となり、エネル
ギー効率が良くなる。特に、前記焼却手段として既設の
廃棄物焼却設備を用いると、すなわち本発明の廃棄物処
理方法を実施するため設備を既設の廃棄物焼却設備に隣
接して設けることにより、図2に示したような廃棄物処
理のための合理的なシステムを構築することができる。
【0027】図2の例において、符号Cは可燃物を焼却
処理するための一連の工程(以下、焼却プロセスという
こともある)を示しており、例えば既存の廃棄物焼却設
備で行われている一連の工程を用いることができる。廃
棄物100のうち、紙類を含む廃棄物101は全て無分
別でセルロース回収プロセスAに供することが可能では
あるが、いわゆる古紙120のみを分別し、これだけ単
独で離解工程40を経て糖化工程21に供する方が効率
が良い。また紙類を含む廃棄物であっても、焼却処理可
能な廃棄物401は、直接、焼却プロセスCの焼却工程
41へ供してもよい。
【0028】図2の例では、糖化プロセスBで生じた脱
水ケーキ203や、セルロース回収プロセスAで分離さ
れた可燃物A1、すなわちサイズ分離工程2において分
離された大型の異物のうちの可燃性異物103、重力分
離工程3において分離された比重の小さい小型の異物1
04および比重が大きい小型の異物105、およびろ液
106の排水処理工程で生じた濃縮スラッジ113が、
焼却プロセスCの焼却工程41へ供される。焼却工程4
1で生じた焼却灰402は、セルロース回収プロセスA
で分離される不燃物A2、すなわちサイズ分離工程2に
おいて分離された大型の異物のうちの不燃性異物10
2、重力分離工程3において分離された比重が大きい小
型の異物105等とともに、産業廃棄物403として処
理される。
【0029】焼却工程41で生じる熱は廃熱回収されて
廃熱発電に利用され(廃熱回収工程42)、廃熱発電の
蒸気タービンからは低圧蒸気404が排出される。この
低圧蒸気404は、セルロース回収プロセスAにおい
て、ろ液106を排水処理するための濃縮工程14の熱
源として利用することができる。また、セルロース回収
プロセスAで得られたフィルターケーキ107を乾燥3
1する際の熱源としても利用可能である。符号43は焼
却設備からの排出ガスである。例えば、セルロース回収
プロセスAで分離された可燃物A1、およびろ液106
の排水処理工程で生じた濃縮スラッジ113を、焼却プ
ロセスCの焼却工程41で処理することによって、ある
いは、さらに糖化プロセスBで生じた脱水ケーキ203
も同じ焼却工程41で処理することによって、セルロー
ス回収プロセスAの濃縮工程14において必要とされる
エネルギーを全て、焼却プロセスCの蒸気タービンから
排気される低圧蒸気404で賄うことが可能となる。
【0030】このように、セルロース回収プロセスAの
ための設備と焼却プロセスCのための設備とを近接して
設けることによって、廃熱利用を効率的に行うことがで
きる。すなわち、焼却プロセスCの蒸気タービンから排
気される低圧蒸気404は、従来は復水器で冷却されて
廃棄される熱であったが、本例によれば、これをセルロ
ース回収プロセスAの濃縮工程14に有効に利用するこ
とができる。一方、この低圧蒸気404を得るための熱
エネルギー源として、糖化プロセスBで生じた脱水ケー
キ203や、セルロース回収プロセスAで分離された可
燃物A1を利用することができるので、系全体で熱エネ
ルギーを効率良く循環させることができる。
【0031】なお、糖化プロセスBのための設備は、セ
ルロース回収プロセスAのための設備と輸送可能な範囲
で離れていてもよい。というのは、フィルターケーキ1
07を乾燥させ圧縮成形することにより、輸送可能な形
態とすることができ、輸送に際しての臭気発散等の障害
も小さく抑えることができる。また輸送および貯蔵が可
能であるので、複数のセルロース回収プロセスAからの
フィルターケーキ107の乾燥物301を、1つの糖化
プロセスBで一括的に糖化処理することも可能である。
糖化プロセスBのための設備が、セルロース回収プロセ
スAのための設備と離れている場合には、フィルターケ
ーキ107の乾燥物301を輸送した帰りの便で、脱水
ケーキ203を焼却プロセスCの設備へ搬送することに
より、合理化を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙類とそれ以外のゴミとが混ざっている廃棄物から紙類
のセルロース成分を効率良く分離し回収することができ
る。したがって、従来は焼却処理されていた都市ゴミ中
のセルロースも、回収して有効利用することが可能とな
る。
【0033】本発明の廃棄物処理方法には、排水が生じ
るろ過工程と、給水が必要な離解工程およびろ過工程が
含まれているので、ろ過工程で生じるろ液を排水処理す
ることにより、系内で水を循環させて使用することがで
き、コスト削減を図ることができる。また排水処理工程
で除去した可溶性不純物を加熱によって濃縮することに
より焼却処理し易くなり、さらにこの濃縮工程で生じた
蒸気を凝縮して凝縮液を得、該凝縮液を離解工程および
/またはろ過工程で使用することにより、系内の水を無
駄なく循環させて使用することができる。またサイズ分
離工程、重力分離工程、濃縮工程等で生じる可燃物を、
これらの工程と並行して焼却する工程を設けると、可燃
物が蓄積されないので好ましい。また、この焼却工程で
発生する廃熱は、濃縮工程における加熱の熱源として利
用できるので、これにより熱エネルギーの無駄をなくし
て、コスト削減を図ることができる。さらに、ろ過工程
で得られる繊維化された紙類を含む残さ(フィルターケ
ーキ)を乾燥させることにより、貯蔵や輸送が可能な形
態とすることができる。そして、この乾燥工程の熱源と
して、前記焼却工程で発生する廃熱を利用することが好
ましく、これにより熱エネルギーの無駄をなくして、コ
スト削減を図ることができる。また、ろ過工程で得られ
た残さ(フィルターケーキ)を酵素または酸によって加
水分解することによって糖を得ることができ、紙類を含
む廃棄物中のセルロース成分を有効に利用することがで
きる。
【0034】特に、離解手段と、サイズ分離手段と、重
力分離手段と、ろ過手段とを備えてなる装置、より好ま
しくはさらに排水処理手段、および濃縮手段も備えた廃
棄物処理装置を、既設の廃棄物焼却設備に近接して設け
れば、新たな焼却手段を設ける必要がなくなり設備投資
を低減できるうえ、従来は廃棄されていた焼却設備から
の廃熱を有効に利用するなどして、効率化、合理化を図
ることができるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物の処理方法の一実施形態を示す
工程図である。
【図2】本発明の廃棄物の処理方法を用いた廃棄物の処
理システムを構築した例を示す工程図である。
【符号の説明】
1…離解工程、 2…サイズ分離工程、 3…重力分離工程、 4…ろ過工程、 13…沈降分離(排水処理工程)、 14…濃縮工程、 31…乾燥工程、 41…焼却工程、 106…ろ液 107…フィルターケーキ(残さ) 111…処理水、 114…凝縮液。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 303M 304Z Fターム(参考) 4D004 AA12 AA46 AC05 BA06 BA10 CA02 CA10 CA12 CA13 CA20 CA28 CA34 CA42 CA46 CB05 CC03 CC07 CC12 4L055 AA20 BA11 BB04 BB06 BG04 CA03 CA09 CB21 CB29 FA20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙類を含む廃棄物に離解処理を施し、繊
    維化された紙類を含有するスラリーを得る離解工程と、 前記離解工程後のスラリー中の、前記繊維化された紙類
    と大型の異物とをサイズ差によって分離し、該大型の異
    物を除去するサイズ分離工程と、 前記サイズ分離工程後のスラリー中の、前記繊維化され
    た紙類と小型の異物とを比重差によって分離し、該小型
    の異物を除去する重力分離工程と、 前記重力分離工程後のスラリーをろ過して、前記繊維化
    された紙類を含む残さを得るろ過工程とを有することを
    特徴とする廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ろ過工程で生じたろ液中に含まれる
    可溶性不純物を除去する排水処理工程を有し、該排水処
    理工程で得られる処理水を前記離解工程および/または
    前記ろ過工程で使用することを特徴とする請求項1記載
    の廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】前記排水処理工程で得られた処理水に、雑
    菌の繁殖を防止するための処理を施す工程を有すること
    を特徴とする請求項2記載の廃棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記排水処理工程で除去された前記可溶
    性不純物を加熱によって濃縮する濃縮工程を有すること
    を特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の廃棄
    物の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記濃縮工程で生じた蒸気を凝縮して凝
    縮液を得、該凝縮液を前記離解工程および/または前記
    ろ過工程で使用することを特徴とする請求項4記載の廃
    棄物の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記サイズ分離工程、前記重力分離工
    程、および前記濃縮工程の少なくとも1つの工程で生じ
    る可燃物を焼却する焼却工程を有することを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載の廃棄物の処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記サイズ分離工程、前記重力分離工
    程、および前記濃縮工程の少なくとも1つの工程で生じ
    る可燃物を焼却する焼却工程を有し、該焼却工程で発生
    する廃熱を利用して、前記濃縮工程における前記加熱を
    行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記
    載の廃棄物の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ろ過工程で得られる前記繊維化され
    た紙類を含む残さを乾燥させる乾燥工程を有することを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の廃棄物
    の処理方法。
  9. 【請求項9】 前記サイズ分離工程、前記重力分離工
    程、および前記濃縮工程の少なくとも1つの工程で生じ
    る可燃物を焼却する焼却工程を有し、該焼却工程で発生
    する廃熱を利用して、前記乾燥工程を行うことを特徴と
    する請求項8記載の廃棄物の処理方法。
  10. 【請求項10】 前記ろ過工程で得られた前記残さを、
    酵素または酸によって加水分解して糖を得る糖化工程を
    有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに
    記載の廃棄物の処理方法。
  11. 【請求項11】 紙類を含む廃棄物に離解処理を施し
    て、繊維化された紙類を含有するスラリーを得る離解手
    段と、 前記離解処理後のスラリー中の、前記繊維化された紙類
    と大型の異物とをサイズ差によって分離するサイズ分離
    手段と、 前記サイズ分離後のスラリー中の、前記繊維化された紙
    類と小型の異物とを比重差によって分離する重力分離手
    段と、 前記重力分離後のスラリーをろ過して、前記繊維化され
    た紙類を含む残さを得るろ過手段とを備えてなることを
    特徴とする廃棄物処理装置。
  12. 【請求項12】 前記ろ過手段で生じるろ液中に含まれ
    る可溶性不純物を除去する排水処理手段と、該排水処理
    手段で除去された前記可溶性不純物を加熱によって濃縮
    する濃縮手段を有することを特徴とする請求項11に記
    載の廃棄物処理装置。
  13. 【請求項13】 前記サイズ分離手段、前記重力分離手
    段、および前記濃縮手段の少なくとも1つで生じる可燃
    物を焼却する焼却手段を有することを特徴とする請求項
    11または12のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
  14. 【請求項14】 前記サイズ分離手段、前記重力分離手
    段、および前記濃縮手段の少なくとも1つで生じる可燃
    物を焼却する焼却手段を有するとともに、該焼却手段で
    発生する廃熱を前記濃縮手段の熱源として供給する手段
    を有することを特徴とする請求項12記載の廃棄物処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記ろ過工程で得られる前記繊維化さ
    れた紙類を含む残さを乾燥させる乾燥手段を有すること
    を特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の
    廃棄物処理装置。
  16. 【請求項16】 前記サイズ分離手段、前記重力分離手
    段、および前記濃縮手段の少なくとも1つで生じる可燃
    物を焼却する焼却手段を有するとともに、該焼却手段で
    発生する廃熱を前記乾燥手段の熱源として供給する手段
    を有することを特徴とする請求項15記載廃棄物処理装
    置。
  17. 【請求項17】前記焼却手段として既設の廃棄物焼却設
    備を用いたことを特徴とする請求項13、14、または
    16のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
  18. 【請求項18】 前記ろ過手段で得られた前記残さを、
    酵素または酸によって加水分解して糖を得る手段を有す
    ることを特徴とする請求項11ないし17のいずれかに
    記載の廃棄物処理装置。
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