JP2002159159A - 車両用交流発電機 - Google Patents
車両用交流発電機Info
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Abstract
交流発電機を提供すること。 【解決手段】 回転子3のリヤ側端面には、通常の冷却
ファン36よりも内周側であってリヤフレーム5に形成
された収容部54よりも外周側であり、しかも回転軸方
向に沿って少なくとも一部が収容部54と重複する位置
に第2の冷却ファン39が設けられている。回転子3が
回転することによりこの第2の冷却ファン39も回転
し、収容部54の周辺に冷却風を導く。
Description
等に搭載される車両用交流発電機に関する。
備えた内扇式の車両用交流発電機が知られている。
の全体構成を示す図である。図8に示すように、回転子
120の軸方向の両端面には冷却ファン122、124
が備わっている。フロント側の冷却ファン122が回転
することによりフロント側のフレーム130の吸入孔1
32を通して取り込まれた冷却風は、矢印Aで示される
ように外径方向に流れ、固定子126を冷却した後に、
排気孔134から排出される。また、リヤ側の冷却ファ
ン124が回転することによりリヤ側のフレーム140
の吸入孔142を通して取り込まれた冷却風は、矢印B
で示されるように整流装置150および電圧制御装置1
52等の近傍を通る際にこれらの電気部品を冷却すると
ともに、フレーム140の内部に取り込まれた後に外径
方向に流れて固定子126を冷却し、その後排気孔14
4から排出される。
両用交流発電機に備わったリヤ側の冷却ファン124に
着目すると、吸気孔142を通してフレーム140内部
に取り込まれた冷却風は、軸受け160が内包される収
容部162の外壁に沿って流れずに、冷却ファン124
の回転によって遠心方向に排出されてしまうため、軸受
け160を十分に冷却することが難しいという問題があ
った。
に伴って各部の温度がさらに高くなってきており、これ
に対して前後の冷却ファン122、124の形状の工夫
等による風量増加によって対策することも考えられる。
しかし、このような対策を行った場合でも、元々冷却風
がほとんど流れていない収容部162周辺の風量が増え
るわけではないため、上昇した軸受け160の温度を下
げることは難しい。
たものであり、その目的は、軸受けの温度を低減するこ
とができる車両用交流発電機を提供することにある。
ために、本発明の車両用交流発電機は、端面に第1の冷
却ファンが装備された回転子と、収容部に収容した軸受
けによって回転子を支持するフレームとを有しており、
この回転子は、第1の冷却ファンより内周側であって収
容部より外周側であり、かつ回転軸方向に沿って少なく
とも一部が収容部と重複する位置に第2の冷却ファンを
備えている。軸受けの収容部の周辺に第2の冷却ファン
を設けることにより、収容部周辺に流れる冷却風を増加
させることができるため、軸受けの温度を低減すること
が可能になる。
軸方向に当接する当接面を有しており、上述した第2の
冷却ファンをこの内輪と当接面との間で挟持して固定す
ることが望ましい。挟持することによって第2の冷却フ
ァンを固定しているため、溶接やネジ止め等によって固
定する場合に比べて工程の簡略化が可能となる。また、
第2の冷却ファンが軸受けの内輪に直接接触することに
なるため、内輪を効率よく冷却することができ、軸受け
の温度をさらに下げることが可能になる。
受けを保護する保護部材が配置されており、第2の冷却
ファンをこの保護部材と一体に形成することが望まし
い。これにより、部品点数の低減が可能になる。
側に通風孔を有することが望ましい。この通風孔に冷却
風を通すことにより、収納部の温度を下げることができ
るため、軸受けの温度をさらに低減することが可能にな
る。
態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
全体構成を示す図である。図1に示す車両用交流発電機
1は、固定子2、回転子3、フロントフレーム4、リヤ
フレーム5、ブラシ装置6、整流装置7、電圧制御装置
8、リヤカバー9等を含んで構成されている。
定子巻線23と、固定子鉄心22と固定子巻線23との
間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。
かつ同心状に巻き回した界磁巻線31を、それぞれが6
個の爪部を有するポールコア32によって、回転軸33
を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、
フロント側のポールコア32の端面には、フロント側か
ら吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すた
めの冷却ファン35が溶接等によって取り付けられてい
る。同様に、リヤ側のポールコア32の端面には、リヤ
側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すための冷却
ファン36が溶接等によって取り付けられている。ま
た、この冷却ファン36の内周側には別の冷却ファン3
9が溶接等によって取り付けられている。さらに、回転
軸33のリヤ側端部近傍には、界磁巻線31の両端に電
気的に接続された2つのスリップリング37、38が形
成されており、これらのスリップリング37、38を介
してブラシ装置6から界磁巻線31に対して給電が行わ
れる。冷却ファン39周辺の詳細構造については後述す
る。
は、固定子2および回転子3を収容する。回転子3が回
転軸33を中心に回転可能な状態で支持されているとと
もに、回転子3のポールコア32の外周側に所定の隙間
を介して配置された固定子2が固定されている。フロン
トフレーム4には軸受け43を収容する収容部44が形
成されている。同様にリヤフレーム5には軸受け53を
収容する収容部54が形成されている。収容部54近傍
の詳細構造については後述する。
22の軸方向端面からフロント側に突出した固定子巻線
23に対向した部分に冷却風の排気孔41を有し、軸方
向端面に吸入孔42を有している。同様に、リヤフレー
ム5は、固定子鉄心22の軸方向端面からリヤ側に突出
した固定子巻線23に対向した部分に冷却風の排気孔5
1を有し、軸方向端面に吸入孔52を有している。
7、38のそれぞれに摺接する2つのブラシ61、62
を収納するブラシホルダと、組み付け時にこのブラシホ
ルダとリヤフレーム6およびリヤカバー9との間に配置
されてスリップリング37、38の周辺空間の気密性を
高めるシール部材とを含んで構成されている。整流装置
7は、3相の固定子巻線23の出力電圧である3相交流
電圧を整流して直流出力を得るためのものである。電圧
制御装置8は、車両用交流発電機1の出力電圧を制御す
る。
取り付けられるブラシ装置6、整流装置7、電圧制御装
置8を覆うように取り付けられ、これらを異物から保護
する。
は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せ
ず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に
回転する。この状態で回転子3の界磁巻線31に外部か
ら励磁電圧を印加することにより、ポールコア32のそ
れぞれの爪部が励磁され、固定子巻線23に3相交流電
圧を発生させることができ、出力端子10からは所定の
直流電流が取り出される。
面構造を示す図であり、上述した収容部54と冷却ファ
ン39周辺の詳細構造が示されている。
6よりも内周側であってリヤフレーム5に形成された収
容部54よりも外周側であり、回転軸方向に沿って少な
くとも一部が収容部54と重複するようにポールコア3
2の端面に固定されている。
39が設けられており、回転子3が回転することにより
この冷却ファン39も回転するため、収容部54の周辺
に冷却風を導入することができる。したがって、従来で
あれば、ほとんど冷却風が流れ込まなかった収納部54
近傍に強制的に冷却風を流してその周辺部の冷却を行う
ことができ、収納部54に収納された軸受け53の温度
を効率よく下げることができる。
ァン36とは別に冷却ファン39を設け、これを回転子
3のリヤ側端面に固定するようにしたが、この冷却ファ
ン39を、軸受け53の被水防止用に設けられた保護部
材としてのスリンガと一体に形成するようにしてもよ
い。
100の平面図である。また、図4は図3のIV−IV
線断面図である。図5は、スリンガ100の実装状態を
示す車両用交流発電機の部分的な断面図である。
は、段付きの円盤状の台座102と、この台座102の
一方の端面に設けられた複数枚(例えば8枚)のファン
ブレード104からなっている。台座102の中央には
孔106が形成されており、この孔106を回転軸33
に通した後に軸受け43を回転軸33に圧入することに
より、スリンガ100の回転軸33への取り付けが行わ
れる。回転軸33に設けられた当接面としての段差部1
08と軸受け43の内輪とによってスリンガ100が挟
み込まれて固定されるため、回転子3の回転に伴ってス
リンガ100に設けられたファンブレード104も回転
し、収容部54周辺に冷却風が導かれる。したがって、
収納部54近傍に強制的に冷却風を流してその周辺部の
冷却を行うことができ、収納部54に収納された軸受け
53の温度を効率よく下げることができる。また、従来
から備わっていたスリンガ100の形状を変更するだけ
であるため、部品点数の増加がなく、コストの上昇を最
小限に抑えることができる。
軸受け53の冷却性をさらに向上させることもできる。
リヤフレーム5の変形例を示す図であり、リヤフレーム
の中心近傍をリヤ側から見た状態が示されている。ま
た、図7は図6に示したリヤフレーム5Aが用いられた
車両用交流発電機の部分的な断面図である。
Aには、収容部54の外周位置に隣接するように複数個
の通風孔110が形成されている。回転子3が回転して
その端面に設けられた冷却ファン39が回転すると、こ
れらの通風孔110を通して冷却風がリヤフレーム5内
に導入される。特に、通風孔110と収容部54とは隣
接しているため、通風孔110を通してリヤフレーム5
内に導入された冷却風は直接収容部54に沿って流れる
ことになり、収容部54およびこれに内包される軸受け
53を効率よく冷却することができる。
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述した実施形態では、リヤフ
レーム5に設けられた収容部54を冷却するために、回
転子3のリヤ側端面に冷却ファン39を設けたが、同様
にして、フロントフレーム4に設けられた収容部44の
冷却性を向上させるようにしてもよい。この場合には、
回転子3のフロント側端面に、従来から備わっている冷
却ファン35とは別に軸受け44の外周近傍に第2の冷
却ファンを設ければよい。
す図である。
である。
る。
部分的な断面図である。
形例を示す図である。
交流発電機の部分的な断面図である。
示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 端面に第1の冷却ファンが装備された回
転子と、収容部に収容した軸受けによって前記回転子を
支持するフレームとを有する車両用交流発電機におい
て、 前記回転子は、前記第1の冷却ファンより内周側であっ
て前記収容部より外周側であり、かつ回転軸方向に沿っ
て少なくとも一部が前記収容部と重複する位置に第2の
冷却ファンを備えることを特徴とする車両用交流発電
機。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記回転軸は、前記軸受けの内輪が軸方向に当接する当
接面を有しており、 前記第2の冷却ファンを前記内輪と前記当接面との間で
挟持して固定することを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記内輪と前記当接面との間には、前記軸受けを保護す
る保護部材が配置されており、 前記第2の冷却ファンは、前記保護部材と一体で形成さ
れていることを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記フレームは、前記収容部の外周側に通風孔を有する
ことを特徴とする車両用交流発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351442A JP4211219B2 (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 車両用交流発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351442A JP4211219B2 (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 車両用交流発電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002159159A true JP2002159159A (ja) | 2002-05-31 |
JP4211219B2 JP4211219B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4211219B2 (ja) |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000351442A patent/JP4211219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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