JP2002159074A - 機器制御システム - Google Patents

機器制御システム

Info

Publication number
JP2002159074A
JP2002159074A JP2000350956A JP2000350956A JP2002159074A JP 2002159074 A JP2002159074 A JP 2002159074A JP 2000350956 A JP2000350956 A JP 2000350956A JP 2000350956 A JP2000350956 A JP 2000350956A JP 2002159074 A JP2002159074 A JP 2002159074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
unit
control system
communication
controlled device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000350956A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kokado
健 古門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000350956A priority Critical patent/JP2002159074A/ja
Publication of JP2002159074A publication Critical patent/JP2002159074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の家電を遠隔から確実に制御することを
目的とする。 【解決手段】 被制御機器2の動作によって生じた現象
の情報を収集する機器情報収集部105を設ける。そし
て、機器状態判断部103が収集した情報から各被制御
機器2の状態を推測することにより、従来家電(リモコ
ン信号の受信機能しかもたない機器又は、リモコン信号
の受信機能すら持たない機器)の状態を遠隔から知るこ
とが可能となる。また、コマンドシーケンス制御部10
1が、機器状態判断部103より各被制御機器2の状態
を参照しながらリモコン信号の送出を指示することによ
り信頼性の高い遠隔制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離れた場所から機
器の動作を制御することを可能とする機器制御システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電のような機器を制御するため
に赤外線リモコンが使用されている。このようなリモコ
ンでは、赤外線が同一室内でないと届かない点と、機器
からの応答をリモートで受信する方法が用意されていな
い点から同一室内でユーザが機器の状態を監視しながら
でないと使用できないものであった。
【0003】赤外線が同一室内でないと届かない問題点
の解決方法としては、実開平5−31419号公報、特
開平9−69885号公報、特開平9−270861号
公報に記載されたものが知られている。これらは、リモ
コン信号送出機に通信手段を接続し、通信網を介して遠
隔からリモコン信号送出を制御可能としたものである。
しかし、家電のような機器では、赤外線リモコンによる
制御は片方向であり、家電機器から応答を受信する方法
がない。そのため、遠隔から機器を制御した場合、実際
に機器が動作しているのか、動作していないのかを確認
する手段がないという問題点がある。さらに、通信網と
しては基本的に電話網を前提としているため、遠くの機
器を操作したい場合や操作が複雑で時間がかかる場合に
は、通信費コストが大きくなるという問題がある。さら
に、通信網を介して遠隔から操作可能とした場合、第三
者の不正アクセスによる機器操作を防ぐ必要がある。
【0004】この機器からの応答を受信するための解決
方法としては、特開平9−18974号公報に記載され
たものが知られている。先行特許では、被制御機器に対
する赤外線リモコン信号を受信し、機器の状態を推定し
蓄積する機器を設けることで、被制御機器の状態を検出
可能とする。しかし、本方法は被制御機器に入力された
リモコン信号から被制御機器の状態を推定しているに過
ぎず、被制御機器がリモコン信号の受信誤りや電源が入
っていない等の理由で予測外の動作を行った場合、推定
された状態との不一致が発生し、その不一致に気づかな
いという問題点がある。なお、先行特許でも前記問題点
については、HA端子を用いた解決方法について述べら
れているが、HA端子は一部の家電に採用されているだ
けであり、大部分の家電では使用できない。
【0005】通信費コストが大きくなるという問題につ
いては、インターネットを使用することが考えられる。
インターネットを使用することで、常時接続されている
環境であれば機器制御のための通信費は必要なくなる。
また、常時接続されていない環境でも、被制御機器との
距離が非常に離れている場合等には、大きな通信費削減
が期待できる。さらに、外部からのアクセス端末のユー
ザ・インターフェースをWWWブラウザで実現すること
で、専用の端末を準備することなく、分かり易いインタ
ーフェースをユーザに提供することが可能となる。
【0006】また、第三者の不正アクセスを防ぐ方法と
しては、特開平10−341224号公報、特開200
0−10927号公報に記載されたものが知られてい
る。特開平10−341224号公報に記載されたもの
は、ユーザが通信網を介してシステムにログインする場
合に、まず、システムに対して自分の識別情報を入力す
る。そして、システムは、トランザクション番号(TA
N)をユーザが識別情報を入力した伝送路とは、別の伝
送路を用いてユーザに送信し、このTANを受信したユ
ーザは、それを再び、システムに入力することでシステ
ムが認証を実行し、ログインが完了するものである。し
かし、本方式では不正アクセス者が識別情報の入力まで
成功すると、必ずTANが送信されることになり、TA
Nを盗むタイミングを不正アクセス者がコントロールす
ることができるため、TANを盗まれ不正アクセスが成
功する可能性が高くなるという問題がある。
【0007】一方、特開2000−10927号公報に
記載されたものは、ユーザが携帯電話端末からパスワー
ドを付けて、システムに対して発呼し、それを受けたシ
ステムは、発呼元の電話番号とパスワードからユーザを
認証した上、一時的なパスワードをユーザの携帯電話端
末に送信する。ユーザは、PCからその一時的なパスワ
ードを用いてシステムにログインするというものであ
る。本方式でも通信路を介したパスワードの送信が行わ
れるため、パスワードが盗聴され、ユーザのログインよ
り先に、盗聴したパスワードを用いて不正にログインさ
れる危険性がある。
【0008】さらに、特開平10−341224号公
報、特開2000−10927号公報に記載されたどち
らのものも、本質は一時的に使用できる認証用情報の受
け渡しにあり、この認証用情報の入手困難さでシステム
への不正アクセスを防ぐというものである。従って、機
器制御システムをインターネットを介して制御可能とす
るために、特開平10−341224号公報、特開20
00−10927号公報に記載されたものを採用した場
合には、パスワード(認証用情報)の漏洩による不正ア
クセスには効果的であると考えられるが、現状インター
ネットで問題になっているOSやアプリケーションのバ
グを利用する不正アクセスへの効果的対策にはならない
可能性がある。静止画のような連続性を必要としないデ
ータを扱うサーバ装置では、データの入出力を行う場
合、実際にデータの入出力実行する時に使用可能なリソ
ースを用いてデータの入出力が実行される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この機器制御システム
は、従来の家電を含む機器を遠隔から確実に制御するこ
とができ、且つ、第三者の不正な制御を禁止することが
できることが要求されている。
【0010】本発明は、従来の家電機器の動作情報を収
集することで、機器の制御を確実に行うことを可能と
し、また、外部からインターネットを通じて安全にアク
セス可能とした機器制御システムの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に第1の発明の機器制御システムでは、被制御機器にコ
マンドを送信するコマンド送信手段と、前記被制御機器
の外部から被制御機器の動作によって生じる物理現象情
報を収集する機器情報収集手段と、前記機器情報収集手
段を通じて得た情報から被制御機器の状態を判断する機
器状態判断手段と、前記機器状態判断手段が判断した機
器の状態に基づき、被制御機器に対するコマンド送出シ
ーケンスを決定し、前記コマンド送信手段にコマンド送
信を指示するコマンドシーケンス制御手段とを備える。
この構成によって、従来の電気機器のように赤外線リモ
コンによる片方向の通信機能しか持たない機器において
も、機器情報収集手段が被制御機器の動作状況の情報を
収集し、機器状態判断手段に報告することで、機器状態
判断手段が機器の状態を推定することが可能となり、機
器の状態に応じた制御が可能となる。
【0012】第2の発明の機器制御システムでは、第1
の発明の前記コマンドシーケンス制御手段が、前記コマ
ンド送信手段にコマンド送信を指示した後、前記機器状
態判断手段より被制御機器の状態を取得し、被制御機器
に対するコマンド送出シーケンスを決定する。この制御
により、機器制御の確実性を向上させることが可能とな
る。
【0013】第3の発明の機器制御システムでは、第2
の発明の前記コマンドシーケンス制御手段が、前記コマ
ンド送信手段にコマンド送信を指示した後、前記機器状
態判断手段より被制御機器の状態を取得し、期待される
状態への遷移が検出されない場合、再度、前記コマンド
送信手段にコマンド送信を指示することを特徴とする。
この制御により、機器制御の確実性を向上させることが
可能となる。
【0014】第4の発明の機器制御システムでは、第2
の発明の前記コマンドシーケンス制御手段が、前記コマ
ンド送信手段にコマンド送信を指示した後、規定の時刻
に前記機器状態判断手段より被制御機器の状態を取得
し、期待される状態への遷移が検出されない場合、前記
コマンド送信手段にコマンド送信を指示することを特徴
とする。この制御により、タイマを利用した制御を行っ
た場合の信頼性を向上させることができる。
【0015】第5の発明の機器制御システムでは、第2
から第4の発明の前記コマンドシーケンス制御手段が、
前記コマンド送信手段にコマンド送信の指示を規定回数
行っても、被制御機器の状態が期待される状態へ遷移し
ない場合、前記コマンドシーケンス制御手段が、障害通
知処理を起動することを特徴とする。これにより、ユー
ザが機器制御が失敗したことを知ることが可能となる。
【0016】第6の発明の機器制御システムでは、被制
御機器の動作によって生じる物理現象の情報を収集する
機器情報収集手段と、前記機器情報収集手段を通じて得
た情報から被制御機器の状態を判断する機器状態判断手
段と、前記被制御機器にコマンドを送信するコマンド送
信手段と、前記機器状態判断手段が判断した機器の状態
に基づき、被制御機器に対するコマンド送出シーケンス
を決定し、前記コマンド送信手段にコマンド送信を指示
するコマンドシーケンス制御手段と、機器制御システム
への新たな被制御機器の登録時に、被制御機器に関する
情報を受け取る機器登録受付手段と、前記機器登録受付
手段より被制御機器に関する情報を受け取り、機器制御
システムに登録された被制御機器の情報を管理する機器
情報管理手段とを備え、前記機器情報管理手段が、新た
な被制御機器を登録する時、被制御機器の情報を受け取
った前記機器登録受付手段の識別により、被制御機器へ
コマンド発行可能なコマンド送出手段を判断し、前記コ
マンド送出手段と被制御機器の情報とを関連付けて管理
することを特徴とする。この処理によって、離れた場所
に同一の被制御機器(例えば同一型式のビデオ)が存在
する場合、両者を区別して制御することができる。
【0017】第7の発明の機器制御システムでは、機器
制御システムに新たな被制御機器を登録する時、前記機
器登録受付手段に対して被制御機器用のリモコン信号発
生機が送出するリモコン信号を入力し、前記機器情報管
理手段が、前記機器登録受付手段が受信したリモコン信
号を解析して被制御機器の情報を設定することを特徴と
する。この制御により、被制御機器の新規登録を簡単化
することができる。
【0018】第8の発明の機器制御システムでは、機器
制御システムに新たな被制御機器を登録する時、前記機
器登録受付手段に対して被制御機器用のリモコン信号発
生機が送出するリモコン信号が入力されると、前記機器
情報管理手段が、前記被制御機器の情報を収集する前記
機器情報収集手段の登録要求をユーザに通知し、ユーザ
が前記機器情報収集手段の登録を行うと、前記機器情報
管理手段が、登録された前記機器情報収集手段と被制御
機器の情報とを関連付けて管理することを特徴とする。
この制御により、被制御機器と機器情報収集手段とを関
連付けることができる。
【0019】第9の発明の機器制御システムでは、前記
機器情報収集手段が被制御機器に流れる電流量、被制御
機器の消費電力量のような電気的情報を検出することを
特徴とする。この構成により、機器情報収集手段は、被
制御機器の電気的情報を収集することが可能となる。
【0020】第10の発明の機器制御システムでは、前
記機器情報収集手段が被制御機器が発する光、音、風、
温度を検出することを特徴とする。この構成により、機
器情報収集手段は被制御機器が発する光、音、風、温度
の情報を検出することが可能となる。
【0021】第11の発明の機器制御システムでは、前
記機器情報収集手段が被制御機器の振動、加速度、移動
速度のような被制御機器の力学的運動を検出することを
特徴とする。この構成により、機器情報収集手段は被制
御機器の力学的運動を検出することが可能となる。
【0022】第12の発明の機器制御システムでは、機
器情報収集手段が、被制御機器の電源プラグを接続する
ための差込口と、コンセントに差し込むための突起部を
備えることを特徴とする。この構成により、機器情報収
集手段が容易に被制御機器に関する電気的情報を得るこ
とが可能となる。
【0023】第13の発明の機器制御システムでは、機
器情報収集手段が、被制御機器の電源プラグを接続する
差込口に流れる電流のON、OFFを前記コマンド送信
手段の指示により行うことを特徴とする。この構成によ
り、被制御機器の電源の制御を被制御機器のリモコンに
頼らずに行うことが可能となる。
【0024】第14の発明の機器制御システムでは、機
器情報収集手段を通じて得た情報から被制御機器の状態
を判断する機器状態判断手段と、前記機器状態判断手段
が判断した機器の状態に基づき、被制御機器に対するコ
マンド送出シーケンスを決定し、前記コマンド送信手段
にコマンド送信を指示するコマンドシーケンス制御手段
と、機器制御システムに登録されている被制御機器の情
報と被制御機器へのコマンド送出を行うコマンド送出手
段とを関連付けて管理する機器情報管理手段と、制御子
機部との通信を制御する宅内通信手段とを備えた制御親
機部と、制御親機部との通信を制御する宅内通信手段
と、被制御機器にコマンドを送信するコマンド送信手段
と、機器制御システムへの新たな被制御機器の登録時
に、被制御機器に関する情報を受け取る機器登録受付手
段とを備えた制御子機部と、被制御機器の動作によって
生じる現象の情報を収集する機器情報収集手段とを備え
たことを特徴とする。この構成によって、各部屋に設置
された被制御機器を制御することが容易になる。
【0025】第15の発明の機器制御システムでは、制
御子機部は、電灯の電源プラグを接続するための差込口
と、電灯用コンセントに差し込むための突起部を備える
ことを特徴とする。この構成により、部屋内を見通せる
場所に制御子機を取り付けることが可能となり、結果と
して被制御機器に対してリモコン信号送信が容易とな
る。
【0026】第16の発明の機器制御システムでは、前
記制御子機部本体に支持部を設け、前記支持部に被制御
機器へのコマンドを発射するコマンド送出素子、または
新たな被制御機器の登録時に被制御機器に関する情報信
号を受信する登録信号受信素子、或いは前記コマンド送
出素子と前記登録信号受信素子の両方を取り付けたこと
を特徴とする。この構成によって、電灯に邪魔されずに
リモコン信号の送出、登録信号の受信を行うことが可能
なる。
【0027】第17の発明の機器制御システムでは、ユ
ーザ端末を用いて遠隔から被制御機器を制御可能な機器
制御システムにおいて、インターネットを通じた通信を
行うインターネットアクセス手段と、回線交換網を用い
た通信を行う電話網アクセス手段と電話網アクセス手段
から得る通信情報をもとに、通信相手の認証を行う通信
情報解析手段と、前記インターネットアクセス手段に接
続され、インターネットアクセス手段を介してユーザ端
末と被制御機器との通信を制御する機器制御手段とを備
え、前記通信情報解析手段が認証結果に基づき、前記イ
ンターネットアクセス手段の通信条件を決定し、前記イ
ンターネットアクセス手段の通信条件を変更させること
を特徴とする。この構成により、回線交換網から得る通
信情報により相手先を認証した結果により、インターネ
ットアクセス手段の通信条件が設定されるため、セキュ
リティを向上させることが可能となる。
【0028】第18の発明の機器制御システムでは、前
記電話網アクセス手段への着呼すると、前記通信情報解
析手段が前記電話網アクセス手段の通信先の認証を行
い、認証に合格した場合、前記通信情報解析手段が、ユ
ーザ端末がインターネットを通じてアクセス可能となる
ように前記インターネットアクセス手段の通信条件を変
更させ、前記通信情報解析手段が前記通信条件を変更さ
せた後、規定された時間経過したか、又は認証されたユ
ーザ端末がインターネットを通じた通信を終了した場
合、前記インターネットアクセス手段の前記通信条件を
前記通信情報解析手段による変更前の状態に戻すことを
特徴とする。この制御によって、インターネットを通じ
た正規ユーザのアクセス終了後、インターネットアクセ
ス手段の通信条件がリセットされることになり、インタ
ーネットを通じた不正アクセスを困難にさせることが可
能となる。
【0029】第19の発明の機器制御システムでは、前
記通信情報解析手段が設定させるインターネットアクセ
ス手段の通信条件がパケットフィルタリングの設定であ
ることを特徴とする。この構成により、パケットフィル
タリングにより、不正アクセスを防ぐことが可能にな
る。
【0030】第20の発明の機器制御システムでは、前
記通信情報解析手段が、ユーザ端末がインターネットを
通じてアクセス可能となるように前記インターネットア
クセス手段の通信条件を変更させることにより、前記イ
ンターネットアクセス手段がダイヤルアップによりイン
ターネットに接続し、前記インターネットアクセス手段
の前記通信条件を前記通信情報解析手段の変更前の状態
に戻すことにより、ダイアルアップによるインターネッ
トとの接続を切断することを特徴とする。このような制
御により、常時、インターネットに接続されていない機
器制御システムをインターネットを介して制御すること
が可能となる。
【0031】第21の発明の機器制御システムでは、前
記通信情報解析手段が、電話網アクセス手段から得る情
報を処理することで特定される相手先に対して、インタ
ーネットを用いて機器制御システムへアクセスするため
のアドレス情報を電子メールにより通知することを特徴
とする。この制御により、機器制御システムのアドレス
が変化する構成においても、インターネットを通じて機
器制御システムにアクセスするユーザが、機器制御シス
テムのアクセス用アドレスを知ることが可能となる。
【0032】第22の発明の機器制御システムでは、前
記電話網アクセス手段への着呼時に、発呼元が前記イン
ターネットアクセス手段にアクセスするときに用いるユ
ーザ端末のアドレス情報を通知し、前記通信情報解析手
段が、通知されたアドレス情報を用いて、ユーザ端末が
機器制御システムにアクセスが行えるようにインターネ
ットアクセス手段のファイアウォールを設定することを
特徴とする。この制御により、ユーザ端末のアドレスが
変化する構成においても、インターネットアクセス手段
のパケットフィルタリング設定等のファイアウォールの
設定を有効に行うことができる。
【0033】第23の発明の機器制御システムでは、前
記通信情報解析手段が認証の結果に基づき、前記インタ
ーネットアクセス手段の通信条件が設定された後、イン
ターネットから前記インターネットアクセス手段を介し
て前記機器制御システムへのアクセスが発生した時、最
初に前記機器制御システムへのアクセスを行った発信元
以外のアクセスを受け付けないように、前記インターネ
ットアクセス手段のファイアウォールを設定することを
特徴とする。この制御により、ユーザ端末のアドレスが
変化する構成においても、正規ユーザアクセス後は不正
なユーザのアクセスが防止されるため、不正アクセスを
効果的に防ぐことが可能となる。
【0034】第24の発明の機器制御システムでは、前
記インターネットアクセス手段を介してアクセスしてい
る外部端末が、所定の操作を行うことで、前記電話網ア
クセス手段への着呼後に設定された前記インターネット
アクセス手段の通信条件を着呼前の状態に再度戻すこと
を特徴とする。この制御により、正規ユーザがインター
ネットを通じたアクセスの終了時、明示的にインターネ
ットアクセス手段の通信条件をリセットし、インターネ
ットを通じた外部からのアクセスを禁止させることが可
能となるためセキュリティを向上させることができる。
【0035】第25の発明の機器制御システムでは、前
記電話網アクセス手段への着呼により、前記通信情報解
析手段が前記電話網アクセス手段を通じて、回線交換網
から通信先の情報を得て認証を行い、認証結果に基づ
き、前記インターネットアクセス手段を通じて外部から
アクセスする時のサービスクラス、又は制御可能な機
器、或いはその両方が決定されることを特徴とする。本
制御により、管理者の認証情報させ厳重に管理しておけ
ば、仮に他のユーザとして機器制御システムへの不正侵
入に成功したとしても、サービスクラスや制御可能な機
器等の制限をかけることが可能なため、セキュリティを
向上させることができる。
【0036】第26の発明の機器制御システムでは、機
器制御システムへインターネットを通じたアクセスを開
始する時に実行されるログイン処理において、前記イン
ターネットアクセス手段が外部ユーザからのログイン要
求を受け取った時、前記通信情報解析手段がログイン許
可を前記インターネットアクセス手段に与えるまで、ロ
グイン処理を保留させ、前記外部ユーザが前記電話網ア
クセス手段へ発呼し、前記通信情報解析手段が前記電話
網アクセス手段を通じて、回線交換網から通信先(外部
ユーザ)の情報を得て認証を行い、通信先情報からユー
ザを特定し、特定されたユーザのログイン許可を前記イ
ンターネットアクセス手段に指示し、前記インターネッ
トアクセス手段がログイン処理を完了させることを特徴
とする。この制御により、回線交換網から通信先(外部
ユーザ)の情報を得た認証に合格できなければ、インタ
ーネットを通じたアクセスログイン処理が行われないた
め、不正アクセスが困難となりセキュリティが向上す
る。
【0037】第27の発明の機器制御システムでは、前
記インターネットアクセス手段がログインを保留させる
時、前記外部ユーザの端末に対して、前記電話網アクセ
ス手段へ回線交換網を用いた発呼を行わせるマークアッ
プ言語で記述された情報を送信することを特徴とする。
この制御により、前記通信情報解析手段がユーザ認証さ
せるために、ユーザが機器制御システムの電話網アクセ
ス手段へ発呼することが容易になる。
【0038】第28の発明の機器制御システムでは、機
器制御システムへインターネットを通じたアクセスを開
始する時に実行されるログイン処理において、外部ユー
ザのログイン名を受け取り、且つ、ログイン処理が完了
していない状態で、前記通信情報解析手段がログインを
保留させた上、前記インターネットアクセス手段を通じ
て認証用情報を前記外部ユーザに通知し、前記電話網ア
クセス手段への外部ユーザからの着呼を受け、前記通信
情報解析手段が前記電話網アクセス手段を通じて、回線
交換網から通信先の情報を得て認証を行い、さらに、前
記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段を通じて
通信先端末から、前記認証用情報そのもの又は、前記認
証用情報に対して予め前記機器制御システムと申し合わ
せてある所定の処理を施した情報を受け取り、前記情報
を認証した上、ログイン可能とするユーザを特定し、特
定されたユーザのログイン保留を解除し、ログインを完
了させ、外部ユーザのインターネットを通じた前記機器
制御システムへのアクセスを可能させることを特徴とす
る。この制御により、電話網アクセス手段より着呼し前
記通信情報解析手段により認証されたユーザと、インタ
ーネットを通じたアクセスユーザを関連付けることが可
能となり、インターネットを通じた機器制御システムへ
のアクセスのセキュリティが向上する。
【0039】第29の発明の機器制御システムでは、前
記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段を通じ
て、回線交換網から受け取る通信先の情報が、通信先の
電話番号、端末番号、位置情報、基地局IDであること
を特徴とする。このような制御により、信情報解析手段
が電話番号、端末番号、位置情報、基地局IDを認証に
使用することが可能となり、機器制御システムのセキュ
リティが向上する。
【0040】第30の発明の機器制御システムでは、第
1の発明から第16の発明の機器情報収集手段とコマン
ド送信手段とコマンドシーケンス制御手段と機器登録受
付手段と機器情報管理手段と、第17の発明から第29
の発明のインターネットアクセス手段と電話網アクセス
手段と通信情報解析手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、インターネットを通じてた従来の赤外
線による片方向の制御機能しかもたない機器の遠隔制御
を、安全確実に行うことが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1から図5を用いて説明する。
【0042】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における機器制御システム機器の構成を示すもので
ある。図1において、1は機器制御システム機器、2は
機器制御システム機器1によって制御される被制御機
器、100は機器制御システム機器のユーザI/Fを提
供するユーザI/F部、101は機器制御のためのコマ
ンド送出シーケンスを決定し、コマンド送出部104に
コマンド送出を指示するコマンドシーケンス制御部、1
02は機器制御システム機器1の制御対象として登録さ
れている被制御機器2の構成及び被制御機器のコマンド
情報等を管理する機器情報管理部、103は機器情報管
理部102が管理する機器の情報と機器情報収集部10
5から得られる情報を用いて被制御機器2の状態を判断
する機器状態判断部、104は被制御機器に対してリモ
コン信号を送出するコマンド送出部、105は被制御機
器の動作によって生じる現象の情報を収集する機器情報
収集部、106はコマンドシーケンス制御部101、機
器状態判断部103と機器情報収集部105、コマンド
送出部104との通信可能とさせる通信部である。
【0043】図2は登録機器情報表の一構成例を示すも
のである。登録機器構成表は、機器情報管理部102で
管理され、機器制御システム機器1の制御対象として登
録されている被制御機器2の情報が記載されたものであ
る。登録機器情報表内の被制御機器名は、ユーザが被制
御機器を識別するために使用される被制御機器2の名前
である。ユーザI/Fを通じて、ユーザが被制御機器の
制御を行う場合、制御したい機器を被制御機器名で識別
する。
【0044】被制御機器種別は被制御機器2の種別を示
す情報である。被制御機器種別により、被制御機器2の
種別(メーカ名、型番等)が一意に識別され、後述する
送信フォーマット表及び機器情報表(図3)を用いるこ
とで、被制御機器2の制御用コマンドとコマンド送信フ
ォーマットや状態解析用情報を得ることができる。ここ
で、状態解析用情報は、機器状態判断部103が機器情
報収集部105から得られた情報をもとに機器の状態を
判断する際に参照される情報である。
【0045】機器情報収集部IDは各被制御機器2の情
報を収集する機器情報収集部105を識別するための情
報であり、被制御機器と機器情報収集部の関連付けを表
す。本情報により、各被制御機器2の情報を収集する機
器情報収集部105が特定される。
【0046】コマンド送出部IDは各被制御機器2への
コマンド送出を行うことが可能なコマンド送出部104
を識別するための情報であり、被制御機器とコマンド送
出部との関連付けを表す。本情報により、仮に送信フォ
ーマットと制御用コマンドコードが一致する複数の被制
御機器が存在した場合でも、各被制御機器が離れてお
り、関連付けられるコマンド送出部104が異なれば正
常に制御することが可能となる。
【0047】図3は機器情報管理部で管理される送信フ
ォーマット表と機器情報表の一構成例を示している。送
信フォーマット表は、各社の被制御機器2に対するリモ
コン信号のフォーマット(キャリア周波数、コード長、
コードのフォーマット等の情報)を示す情報である。コ
マンドシーケンス制御部101は、本情報を参照するこ
とで、メーカや機器によって異なる各被制御機器のリモ
コン信号のフォーマットを知ることが可能となる。
【0048】機器情報表は、各被制御機器に固有の情報
が記載される。送信フォーマット種別は、その被制御機
器のリモコン信号のフォーマット種別を示している。送
信フォーマット種別と送信フォーマット表を用いて、各
制御機器のリモコン信号フォーマットを知ることができ
る。制御用コマンドコードは、各被制御機器のリモコン
使用時の制御コマンドのコードを示している。例えば、
電源のON/OFFのコマンドコードが「0020」で
ある等の情報が記載される。本情報により、制御内容に
対応するリモコン用コマンドコードを知ることが可能と
なる。
【0049】状態解析用情報は、機器情報収集部105
が収集した情報から被制御機器の状態を判断する時に用
いる情報である。機器状態判断部103は、本情報を参
照することにより機器情報収集部105が収集した情報
から被制御機器2の状態を判断することが可能となる。
状態解析用情報の一例としては、被制御機器の各状態
(電源OFF、電源ON待機中、再生中等)での消費電
力が示されている。機器情報収集部105が被制御機器
2で現状消費される電力を測定することによって、機器
状態判断部は、各被制御機器105の状態を推測するこ
とが可能となる。
【0050】図4の(a)、(b)は被制御機器2の消
費電力量を計測する機器情報収集部105の構成例を示
している。図4の機器情報収集部105は、被制御機器
2と電源コンセントとの間に挿入され、被制御機器10
5が消費する電力を測定する機能を有する。以下、この
ような機器情報収集部105をコンセント型と呼ぶこと
にする。
【0051】ここで、図4の(a)と(b)との相違点
は、被制御機器2の電源プラグを接続するための差込口
と電源コンセントに差し込むための電源プラグ部が分離
されているか、一体化されているかだけの違いである。
コンセント型機器情報収集部105が測定した被制御機
器の消費電力は、通信部106を通じて機器状態判断部
103に送信される。機器情報収集部105と機器状態
判断部103との通信は、電力線、赤外線、無線等を用
いて行われる。また、コンセント型機器情報収集部10
5は、コマンドシーケンス制御部101からの指示より
被制御機器2への電力提供のON、OFFを行うことが
できる。
【0052】図5は被制御機器2の状態を光センサーに
より検出するための機器情報収集部105の構成例とビ
デオへの機器情報収集部105の適用例である。以下、
このような機器情報収集部105を光センサー型と呼ぶ
ことにする。ビデオでは、たいていの機種で録画や再生
中にそれを示すLEDが点灯する。そこで、そのLED
の光が受信されるように、光センサー型機器情報収集部
の光センサーをビデオに取り付ける。ここで、本実施の
形態では光センサーは光を電流量として検出するものと
し、LEDの発行を検出すると光センサーに流れる電流
量が増えるものとする。このように、光センサーを取り
付けることにより、機器状態判断部103は、機器情報
収集部105から各光センサーの電流量を受信すること
で、被制御機器2の状態を判断することが可能となる。
【0053】図10は実施の形態1での被制御機器2、
機器情報収集部105、コマンド送出部104の配置の
一例を示している。コマンド送出部104は、赤外線に
よるリモコン信号を送出する機能部であり、部屋内の被
制御機器2を見通せる位置に配置することで、複数の被
制御機器2に対してリモコン信号を送信することが可能
となる。しかし、赤外線信号は壁等の障害物を通り抜け
ることができないため、他の部屋の被制御機器2に対し
てリモコン信号を送信することはできない。機器情報収
集部105は、基本的に各制御機器2に対して個別に取
り付けられ、被制御機器2の動作によって生じる現象
(消費電力、光、音、振動、加速度等)の情報を収集す
る。また、複数の機器情報収集部105を1つの被制御
機器2に取り付け、より詳細な情報を収集する形態もあ
り得る。
【0054】以上のように構成された機器制御システム
機器について、その動作を説明する。図8はユーザが被
制御機器2の現状態の問い合わせを行った場合のシーケ
ンスを示している。
【0055】まず、ユーザが状態を問い合わせる要求を
行う(S81)。ユーザから被制御機器2の現状態の問
い合わせを受けたユーザI/F部100は、状態を取得
したい被制御機器2の機器名を指定した上、機器状態判
断部103に機器の状態を要求する(S82)。ユーザ
I/F制御部100からの要求を受けた機器状態判断部
103は、機器情報管理部102が管理する登録機器情
報表を用いて、指定された機器名の被制御機器2の情報
を収集する機器情報収集部105を特定する(S8
3)。
【0056】そして、機器情報判断部103は特定した
機器情報収集部105から被制御機器2に関する現在情
報を取得する(S84)。取得した被制御機器2に関す
る情報と機器情報表の状態解析用情報から被制御機器2
の状態を判断する(S85)。なお、機器状態判断部1
03が被制御機器の状態を判断する方法の詳細について
は後述する。状態の判断が完了した機器状態判断部10
3は、ユーザI/F部に被制御機器2の状態を応答す
る。被制御機器2の状態を取得したユーザI/F部は、
ユーザに被制御機器2の状態を応答する(S86)。
【0057】このシーケンスにより、通常の電気機器
(リモコンによる遠隔操作機能を有するが、自身の状態
や応答を返す機能及びI/Fを持たない機器)に対して
も、ユーザがその機器(被制御機器)の状態をリモート
で知る(ユーザI/F部を通じて知る)ことが可能とな
る。
【0058】図9はユーザがユーザI/F部100を通
じて被制御機器2の制御を要求した場合のシーケンスを
示している。ユーザI/F部100を通じて、ユーザが
被制御機器2の制御を要求する(S9A1)。コマンド
シーケンス制御部101は、まず、リトライ回数を初期
化する(S9A2)。
【0059】次に、機器状態判断部103に被制御機器
2の状態を問い合わせる。なお、機器状態判断部103
が被制御機器の状態を判断する方法は後述する。そし
て、コマンドシーケンス制御部101は、被制御機器2
の状態とユーザから要求された制御内容とにより、コマ
ンドの送出の必要性とコマンド送出の有効性を判断す
る。例えば、ユーザの要求した制御内容が、被制御機器
2の状態を現在の状態にする要求である場合、コマンド
送出の必要はないと判断する(具体的な例をあげると、
ユーザから被制御機器2の電源OFFが要求された場
合、被制御機器2の現状態が電源OFFの状態であれば
コマンドシーケンス制御部101はコマンド送出の必要
がないと判断する)。このようにコマンドシーケンス制
御部101が機器状態判断部103から被制御機器2の
現状態情報を取得し、コマンド送出の必要性を判断する
ことにより、電源のON/OFFのように同一コマンド
によって機器の状態を順に変化させるコマンドでも被制
御機器に適切に送信することが可能となる。
【0060】また、ユーザの要求した制御内容が、被制
御機器2の現状態では受け付けられない要求である場
合、コマンドシーケンス制御部101がコマンド送出が
無効と判断する。(具体的な例をあげると、被制御機器
がTVの場合に、TVの現状態が電源OFFである時に
ユーザからチャンネル変更の要求を受信した場合、TV
の現状態が電源ON以外ではチャンネル変更のコマンド
はTVに受け付けられないため、コマンド送出が無効と
判断する)。
【0061】このようにコマンドシーケンス制御部10
1がコマンド送出の有効性を判断することにより、被制
御機器2が無視するリモコン信号を無駄に送信すること
がなくなる。また、被制御機器2のリモコン信号受信部
が障害物等によりリモコン信号が受信できなくなってい
る障害状態と、被制御機器2に無視さるリモコン信号を
送出している操作ミスの状態とを区別することが可能と
なる(S9A3)。コマンド送出の必要がないと判断さ
れた場合、ユーザI/F部100を通じてユーザに応答
が返され処理が終了する(S9A7)。
【0062】コマンド送出の必要があると判断された場
合、まず、コマンドシーケンス制御部101は、機器情
報管理部102が管理する登録機器情報表を参照し、ユ
ーザが制御を要求した被制御機器2の被制御機器種別と
被制御機器対してリモコン信号を送出することが可能な
コマンド送出部104を特定する。そして、被制御機器
種別を用いて、機器情報管理部102が管理する機器情
報表、送信フォーマット表を参照し、ユーザが要求した
制御を行うためのリモコン信号の送信フォーマットとコ
マンドコードを得る(S9A4)。
【0063】ユーザ要求に対応する被制御機器2の送信
フォーマットとコマンドコードを得たコマンドシーケン
ス制御部は、通信部106を通じて被制御機器2に対応
するコマンド送出部104にコマンド送出を指示する。
コマンド送出の指示を受けたコマンド送出部104は、
指示された送信フォーマットで指示されたコマンドコー
ドのリモコン信号を送出する。送出されたリモコン信号
は、被制御機器2に受信されコマンドコードに従って各
機器の処理が実行される(S9A5)。
【0064】コマンド送出部104を通じて被制御機器
2にリモコン信号を送信後、コマンドシーケンス制御部
101は、機器状態判断部103にリモコン信号を送出
した被制御機器2の状態を問い合わせる。被制御機器2
の状態を受け取ったコマンドシーケンス制御部は、被制
御機器2がリモコン信号受信し、ユーザが要求した状態
に遷移しているかをチェックする(S9A6)。状態が
遷移している場合、ユーザI/F部100を通じてユー
ザに応答が返され処理が終了する(S9A7)。
【0065】被制御機器2の状態がユーザの要求に合致
する状態に遷移していない場合、コマンドシーケンス制
御部101は、リトライ回数をチェックしリトライを行
うかを判断する(S9A8)。リトライ回数が予め定め
られた閾値N以下の場合、リトライ回数をインクリメン
トし、再度、リモコン信号の送出処理(S9A4)を起
動させる(S9A10)。
【0066】このように、コマンド送出後に被制御機器
2の状態をチェックしリトライ処理を行うことにより、
被制御機器2の制御成功率を向上させることが可能とな
る。例えば、現状の機器は、赤外線によりリモコン信号
を伝達するため、コマンド送出部104が被制御機器2
にリモコン信号を送信した時に、被制御機器2のリモコ
ン受信部の前に人等の障害物がたまたま存在した場合、
リモコン信号は被制御機器2に制御に受信されない。そ
のため、結果として機器の制御が失敗することになる。
リモコン信号送出後に被制御機器の状態をチェックし、
リトライを行うと、被制御機器の前の障害物がなくなる
とリモコン信号が正常に受信され、被制御機器の制御を
成功させることができる。このようにリトライ処理を行
うことが、被制御機器2の制御成功率を向上させること
につながる。
【0067】一方、リトライ回数が予め定められた閾値
Nを超えている場合、コマンドシーケンス制御部101
はリトライを行わず、ユーザI/F部100を通じて機
器制御に失敗した旨の障害通知を行う(S9A9)。被
制御機器の状態をチェックし、リトライを行っても意図
した状態に遷移しない場合、機器制御に失敗した旨の障
害通知をユーザに送ることにより、ユーザが、同様の機
能を持つ被制御機器が他にある場合、他の被制御機器を
操作して目的を達する等の代替処理を行うことが可能と
なる。
【0068】次に、タイマー処理が行われた場合につい
て説明する。タイマー処理の場合には、前述したコマン
ド送出シーケンスの処理に加えて、予約された時刻にな
った時に行う処理が必要になる。まず、このコマンドシ
ーケンス制御部101が行うタイマー処理の必要性につ
いて、例を挙げて説明する。例えば、今、電源がOFF
になっているビデオにタイマー録画予約を行う場合を考
えると、次の制御を順に行うことになる。電源をON
する。録画を行う日付、時間、チャンネル等の予約情
報をセットする。電源をOFFにする。
【0069】ここで、現行の家庭用ビデオを想定して考
えると、ビデオは赤外線によるリモコン信号を受信し処
理を実行するだけで、リモコン信号を正常に受信した
か、処理が成功したか等の自身の状態を返すインターフ
ェースを備えていない。そのため、本実施の形態ではビ
デオ(被制御機器)にコンセント型や光センサー型の機
器情報収集部を取り付け、ビデオ(被制御機器)の動作
によって生じる現象(消費電力、ビデオの表示部の状況
等)を収集し、機器状態判断部103が機器の状態を推
測する。このことで、ビデオ(被制御機器)がリモコン
信号を正常に受信したか、リモコン信号で要求した処理
が成功したかを判断可能としている。
【0070】しかし、機器情報収集部が収集できる情報
は限られているため、ビデオの内部状態だけを変化さ
せ、ビデオの外部にその変化が現象として現れないもの
に関しては検出することができない。このビデオの例で
は、「録画を行う日付等の予約情報をセットする」の
ステップが、機器状態収集部105で十分に情報を収集
できない場合に相当する。なぜなら、「録画を行う日
付等の予約情報をセットする」のステップに関するリモ
コン信号を受信し、その処理に成功しても失敗してもビ
デオの内部状態だけが変化し、ビデオの消費電力や表示
部の表示が変化しないためである。タイマー録画予約の
場合、「録画を行う日付等の予約情報をセットする」
のステップが成功していたかを知る情報を機器情報収集
部が検出できるのは、タイマーをセットした時間にな
り、ビデオの電源がONになって録画等が始まった時で
ある。ここでは、ビデオの予約録画を例に説明したが、
エアコンのタイマー予約やTVのタイマー予約等でも同
様である。
【0071】このタイマー予約に関する問題を解決する
ため、コマンドシーケンス制御部はタイマーを予約した
時間に被制御機器2の状態をチェックするシーケンスを
実行する。コマンドシーケンス制御部がタイマーを予約
した時間に実行する処理のシーケンスを図28に示す。
【0072】ユーザI/F部100を通じて、ユーザか
ら被制御機器2に関するタイマー予約処理が要求された
場合、コマンドシーケンス制御部101は、前述の図9
のシーケンスに従いタイマー予約に関するリモコン信号
を被制御機器2に対して送出する。そして、コマンドシ
ーケンス制御部101は、タイマー予約を行った機器と
その予約内容を記憶し処理を一旦完了する。その後、タ
イマー予約を行った時間になると、コマンドシーケンス
制御部101は、タイマー予約を行った被制御機器2の
状態をチェックし、必要に応じてコマンド送信処理を実
行する。
【0073】図28を参照しながら、タイマー予約時間
にコマンドシーケンス制御部101が行う処理について
詳細を説明する。タイマー予約時間になると処理がスタ
ートし(S9B1)、まず、リトライ回数が初期化され
る(S9B2)。次に、コマンドシーケンス制御部10
1が機器状態判断部103に被制御機器2の状態を問い
合わせ、目的の状態に被制御機器の状態が遷移している
かを確認する。目的の状態に遷移している場合、タイマ
ー予約に関する処理を終了する(S9B3)。
【0074】一方、目的の状態に遷移していない場合、
コマンドシーケンス制御部101は、被制御機器2の状
態を遷移させるためのリモコン信号を前述の図9のコマ
ンド送出シーケンスの場合と同様に、送信フォーマット
表及び機器情報表から得る(S9B4)。
【0075】そして、コマンド送出部104から被制御
機器2へリモコン信号を送出させる(S9B5)。その
後、再度、機器状態判断部103から制御機器2の状態
を得て、被制御機器2が目的の状態に遷移しているかを
検証する。目的の状態に遷移している場合、タイマー予
約に関する処理を終了する(S9B6)。
【0076】目的の状態に遷移していない場合、まず、
リトライ回数をチェックする(S9B7)。リトライ回
数が予め定められた閾値Nを超えている場合、ユーザI
/Fを通じてコマンドシーケンス制御部101はリトラ
イを行わず、ユーザI/F部100を通じてタイマー処
理が動作していない旨の障害通知を行う(S9B8)。
障害通知をユーザに送ることにより、ユーザが、同様の
機能を持つ被制御機器が他にある場合、他の被制御機器
を操作して目的を達する等の代替処理を行うことが可能
となる。
【0077】リトライ回数が予め定められた閾値N以下
の場合、コマンドシーケンス制御部101は、リトライ
回数をインクリメントし、再度、コマンド送出部104
から被制御機器2へリモコン信号の送信を行うようにさ
せる(S9B9)。そして、その後、再度、被制御機器
の状態をチェックするリトライ処理を行う。このように
リトライ処理を行うことが、被制御機器2の制御成功率
を向上させることにつながる。
【0078】具体的に前述のビデオの例を用いてタイマ
ー予約の録画開始予約を行った時間にコマンドシーケン
ス制御部101が行う制御を説明する。まず、コマンド
シーケンス制御部101は、ビデオの状態が録画状態に
なっているかをチェックする。録画状態になっている場
合、以前に実行した録画予約処理が正常に行われていた
と判断し、処理を終了する。一方、録画状態になってい
ない場合、録画予約処理が正常に実行されなかったと判
断し、録画予約処理の再実行をするのではなく直接録画
処理を起動させるために以下のリモコン信号送出処理を
実行する。ビデオの電源を入れる。ビデオのチャン
ネルを切り替える。録画を開始させる。この処理によ
って、録画予約に失敗していたとしてもユーザが要求し
た番組の録画が正常に行われることになる。この時、前
述した通り各リモコン信号送出後に被制御機器の状態が
チェックされ、目的の状態に遷移していない場合、リト
ライ回数がチェックされた上でリトライ処理が実行され
る。
【0079】また、「ビデオチャネルを切り替える」
のリモコン信号にように、被制御機器が複数回同じ信号
を受信しても誤動作につながらないリモコン信号の場
合、コマンド送出部が、リモコン信号送出時に同じ信号
を複数回送出することで、被制御機器の制御の確実性を
向上させることが可能となる。なお、「ビデオの電源
を入れる」は、被制御機器の状態をチェックした上で必
要に応じて行う(ビデオが電源ON状態になっている場
合には行わない)。
【0080】さらに、タイマー予約の録画終了予約を行
った時間に、先の制御と同様にコマンドシーケンス制御
部101が録画の終了を制御するための処理を起動す
る。まず、コマンドシーケンス制御部101は、ビデオ
の状態が電源オフの状態になっているかをチェックす
る。電源オフの状態になっている場合、録画終了処理が
正常に行われたと判断し終了する。一方、電源オフの状
態になっていない場合、コマンドシーケンス制御部10
1が電源オフの状態にするためのリモコン信号を送出さ
せる。そして、被制御機器(ビデオ)の状態をチェック
し、目的の状態に遷移していない場合、リトライ回数が
チェックされた上で、再度リモコン信号送出処理が実行
される。
【0081】次に、機器状態判断部103が機器情報収
集部105から得た情報をもとに被制御機器2の状態を
判断する処理の詳細について述べる。まず、機器状態判
断部103は、状態を判断したい被制御機器2に接続さ
れている機器情報収集部105を特定する。機器情報収
集部105の特定は、登録機器情報表を用いて行われ
る。登録機器情報表から機器情報収集部を特定する情報
(機器情報収集部ID)を取得した機器状態判断部10
3は、通信部106を通じて該当する機器情報収集部1
05にアクセスし、状態を判定したい被制御機器2の動
作によって生じた現象の情報を得る。得た現象の情報と
機器情報管理部102が管理する機器情報表の状態解析
用情報とから各被制御機器2の状態を判断する。
【0082】さらに、機器情報収集部105が収集する
被制御機器2の動作によって生じる現象情報と機器情報
表の状態解析用情報との関係について、具体例を挙げて
より詳細に説明する。図6は、被制御機器の1つである
ビデオの各状態と消費電力の関係を示している。ビデオ
は電源OFFの状態では、リモコン信号を受け付けるた
め等に若干電力を消費している。電源ONの状態では、
チューナ部等が電力を消費するため電源OFFの場合よ
り消費電力が高くなる。そして、録画状態では、チュー
ナ部等に加えてテープ走行系などの機構系の消費電力が
加わるため電源ONの場合よりさらに消費電力が高くな
る。このように、消費電力を計測すると被制御機器2の
状態をある程度推測する事が可能となる。この被制御機
器2の消費電力を計測する目的で用いられるのが図4に
示したコンセント型の機器情報収集部である。また、被
制御機器の状態と消費電力の関係は、機器情報管理部が
管理する機器情報表の状態解析用情報に記載されてい
る。
【0083】しかし、消費電力だけで全ての状態が判断
できない場合も存在する。例えば、ビデオの場合には、
再生中状態と録画中状態が消費電力だけでは区別できな
い場合がある。このような場合、別の測定機能を持つ機
器情報収集部105を併用したり、別の測定機能を持つ
機器情報収集部105を用いたりする。図5は、光セン
サー型の機器情報収集部とビデオへの取り付けの一例を
示している。
【0084】図7は図5のように光センサー型の機器情
報収集部をビデオに取り付けた場合の光センサーに流れ
る電流とビデオの状態を示している。ビデオは、再生が
始まると表示部の再生中を示すLEDが点灯する。ま
た、録画を開始した場合、録画中を示す表示部のLED
が点灯する。このLEDの光を光センサーが感知するこ
とによって、録画中、再生中において、対応する光セン
サー(A),(B)の電流量が増加する。この光センサ
ーの反応により、ビデオの録画中状態と再生中状態をも
識別することが可能となる。(これに加えて、電源ラン
プにも光センサーを取り付ければ、電源のON、OFF
も識別可能となる)このLEDの点灯を光センサーを用
いて計測するのが光センサー型機器情報収集部である。
光センサー型機器情報収集部105が収集する情報と各
被制御機器2の状態との対応は、機器情報管理部が管理
する機器情報表の状態解析用情報に記載されている。
【0085】なお、本実施の形態では機器情報収集部1
05として、コンセント型と光センサー型のみを説明し
たが、クーラーやストーブでは温度センサーや風力セン
サー、洗濯機等では振動センサーや加速度センサーを用
いて、光センサー型やコンセント型と同様に被制御機器
の状態を推測できる。
【0086】次にアイロン、こたつ、蛍光灯等のリモコ
ン信号を受信する機能を有していない被制御機器を機器
制御システムで制御する場合について説明する。リモコ
ン信号を受信する機能を有していない被制御機器を機器
制御システムに収容する場合は、必ずコンセント型機器
情報収集部を接続する。コンセント型機器情報収集部
は、被制御機器2の電源プラグと電源コンセントとの間
に接続され、被制御機器2の消費電力(電流)量の測定
機能に加えて、コマンドシーケンス制御部からの指示に
より被制御機器2への電力供給のオン・オフを制御する
機能を有する。コンセント型機器情報収集部2より、前
記したビデオ等の場合と同様に被制御機器の状態を知る
ことが可能となる。また、コンセント型機器情報収集部
2が持つ被制御機器への電力供給制御機能を用いること
により、コマンドシーケンス制御部は被制御機器の電源
オン・オフの制御を行うことが可能となる。
【0087】なお、現状の機器ではリモコン信号として
赤外線が使用されている。そのため、被制御機器のリモ
コン受信部に障害物があると被制御機器はリモコン信号
を受信することができなくなる。ゆえに、その障害物が
どけられなければ、被制御機器は制御不能となる場合が
ある。一方、機器情報収集部105とコマンドシーケン
ス制御部101との通信は、無線や電力線等を通じて行
うことで障害物等の影響を受けなくすることが可能であ
る。そこで、リモコン信号受信機能を持つ機器(例え
ば、テレビ、ビデオ等)にも電力供給のオン・オフを制
御する機能を持つコンセント型機器情報収集部2を用い
ることにより、制御不能となった被制御機器2への電力
供給を強制的にオフすることが可能となる。
【0088】以上のように、本発明によれば、機器情報
収集部105が被制御機器2の動作によって生じた現象
の情報を収集し、機器状態判断部103が収集した情報
から各被制御機器2の状態を推測することにより、従来
家電(リモコン信号の受信機能しかもたない機器又は、
リモコン信号の受信機能すら持たない機器)の状態を遠
隔から知ることが可能となる。
【0089】また、コマンドシーケンス制御部101
が、機器状態判断部103より各被制御機器2の状態を
参照しながらリモコン信号の送出を指示することにより
信頼性の高い遠隔制御が可能となる。
【0090】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について図面を参照しながら説明する。図11は本
発明の実施の形態2における機器制御システムの一構成
例である。なお、実施の形態1と同様の機能部について
は、同一の符号をつけ説明を省略する。
【0091】図11において、10はユーザI/F部1
00とコマンドシーケンス制御部101と機器情報管理
部102と機器情報判断部103と通信部106から構
成され、機器制御システム全体の制御を行う制御親機
部、11はコマンド送信部と機器登録受付部108と通
信部106とで構成され、被制御機器の登録受付及び被
制御機器への制御信号送信を行う制御子機部、108は
被制御機器の機器制御システムへの新規登録と機器情報
収集部105の機器制御システムへの新規登録を受け付
ける機器登録受付部である。機器情報収集部105は、
制御親機部の通信部106を通じて機器状態判断部10
3及びコマンドシーケンス制御部101との通信を行
う。また、機器登録受付部108及びコマンド送信部1
04は、制御子機部11と制御親機部10の通信部10
6を通じて、機器状態判断部103、コマンドシーケン
ス制御部101、機器情報管理部102と通信を行う。
【0092】図12は実施の形態2での制御親機部1
0、制御子機部11、機器情報収集部105の配置の一
例を示している。制御子機部11のコマンド送出部10
4は、赤外線によるリモコン信号を送出する機能部であ
り、部屋内の被制御機器2を見通せる位置に配置するこ
とで、複数の被制御機器2に対してリモコン信号を送信
することが可能となる。しかし、赤外線信号は壁等の障
害物を通り抜けることができないため、他の部屋の被制
御機器2に対してリモコン信号を送信することはできな
い。また、制御子機部11の機器登録受付部108は、
被制御機器2又は機器情報収集部105を機器制御シス
テムへ新規登録する際の受付処理を行う。
【0093】機器情報収集部105と被制御機器2の機
器登録受付部108への新規登録用の信号送信は赤外線
信号を用いて行う。制御子機部11と制御親機部10と
の間の通信は、電力線、無線等を用いて行われる。機器
情報収集部105と機器情報判断部103及びコマンド
シーケンス制御部101との通信も同様に電力線、無線
等を用いて行われる。なお、機器情報収集部105は赤
外線信号で通信行い、制御子機11が通信の中継を行う
ことで、機器情報収集部105と機器情報判断部103
及びコマンドシーケンス制御部101との通信を可能と
しても良い。
【0094】図13は実施の形態2における制御子機部
11の構成の一例を示している。制御子機部11は本体
部に照明用コンセントに差し込むための突起部と、照明
の電源プラグを接続するための差込口を持ち、本体部に
接続された支持部上に赤外線信号の発生と赤外線信号の
受信を行う赤外線送受信素子が取り付けられている。赤
外線送受信素子は、コマンド送出部104と機器登録受
付部108に接続されており、コマンド送出部からの信
号により、赤外線送受信素子は赤外線を発射する。ま
た、赤外線送受信素子は赤外線を受信した場合、受信し
た信号を機器登録受付部108に送信する。
【0095】このように制御子機部に照明用コンセント
に差し込むための突起部と、照明の電源プラグを接続す
るための差込口を設けることにより、照明用コンセント
は一般に部屋の中央の天井に設けられるため、部屋内に
ある各被制御機器2を見通しが利く天井中央に制御子機
部11を取り付けることが可能となり、且つ、照明器具
により照明器具により制御子機部11が隠されるため美
観を損ねることがないというメリットが生じる。さら
に、赤外線送受信素子を支持部に取り付けることによ
り、制御子機部に接続された照明器具によって制御子機
が発射する赤外線リモコン信号が遮られるのを防ぐこと
と、新規被制御機器登録時に送られてくる赤外線信号が
遮られるのを防ぐことができる。
【0096】以上のように構成されたリモートコントロ
ールシステムについて、以下その動作を説明する。ユー
ザが被制御機器2の現状態の問い合わせを行った場合の
処理、ユーザが被制御機器2の制御を要求した場合の処
理、タイマー予約が行われた場合の処理については、実
施の形態1と同様であり、説明を省略する。
【0097】実施の形態2の特徴は、被制御機器2の登
録処理にある。実施の形態1では、図2の登録機器情報
表は、ユーザがユーザI/Fを通じて、機器制御システ
ムで制御する被制御機器に関する情報を全て入力するこ
とで作成されていた。実施の形態2の機器登録方法は、
この手順を簡単化し、ユーザの利便性を高めるものであ
る。新規被制御機器2を機器制御システムに登録する処
理シーケンスを図14に示す。以下、図14の新規被制
御機器2の登録シーケンスについて説明する。
【0098】被制御機器2を新たに機器制御システムに
登録する場合、ユーザがユーザI/F部を通じて、新規
被制御機器を登録する旨をシステムに通知する。この
時、ユーザは、新規登録を行いたい被制御機器が赤外線
によるリモコン制御が可能な機器か、又は、リモコン制
御ができない機器を示す情報を添付する。新規登録の通
知を受けたユーザI/F部100は、ユーザから受け取
った情報を機器情報管理部102に通知する(S14
1)。通知を受けた機器情報管理部102は機器登録モ
ードに状態を遷移させ、新規に登録しようとしている被
制御機器が赤外線によるリモコン制御が可能かどうかを
チェックする(S142)。
【0099】新規登録したい被制御機器2が赤外線によ
るリモコン制御が可能である場合、機器登録受付部10
8からの機器登録情報を待つ。新規被制御機器の登録を
行うユーザは、新規に登録したい被制御機器2のリモコ
ンを用いて、制御子機部11の機器登録受付部に向けて
電源ON/OFF用の赤外線リモコン信号を送信する。
赤外線リモコン信号を受信した機器登録受付部108
は、受信したリモコン信号と自分が属する制御子機部1
1のIDを含んだ機器登録情報を通信部106を通じて
機器情報管理部102に送信する(S146)。
【0100】機器登録情報を受信した機器情報管理部1
02は、機器登録情報よりリモコン信号を取り出し、送
信フォーマット表、機器情報表を用いて、新規に登録す
る被制御機器の機器種別の絞り込みを行う。リモコン信
号は、機器の製造メーカにより送信フォーマットが異な
り、同じ製造メーカでも機器の種類(例えば、TVとビ
デオ等)によって制御用コマンドコードが異なる。ゆえ
に、電源ON/OFF用の赤外線リモコン信号を解析す
ると、機器の製造メーカと機器の種類を特定することが
可能となる。
【0101】機器種別の絞り込みを実行した結果、被制
御機器2の機器種別として複数の候補が残った場合に
は、ユーザI/Fを通じて被制御機器2の機器種別の候
補をユーザに提示し、ユーザに被制御機器2の機器種別
を選択させる。機器種別の特定が完了した機器情報管理
部102は、登録機器情報表へ新規被制御機器の登録処
理を実行する。制御子機部IDから変換する部屋名(1
F和室、1F居間等)と機器種別から変換する機器名
(ビデオ、テレビ等)を用いて被制御機器名を登録す
る。そして、被制御機器種別と、制御子機部IDからコ
マンド送出部IDを特定してコマンド送出部IDを登録
する(S147)。
【0102】機器登録受付部108からの機器登録情報
に関する登録を完了した機器情報管理部102は、機器
情報収集部105からの新規登録要求の受信を待つ。機
器情報収集部105の新規登録は、機器情報収集部10
5に設けられた新規登録用ボタンをユーザが押すことに
よって実行される。新規登録用ボタンが押されると、機
器情報収集部105は、自らの機器情報収集部IDを含
む新規登録要求を機器情報管理部102に送信する(S
148)。機器情報収集部105からの新規登録要求を
受信した機器情報管理部102は、新規登録要求から機
器情報収集部IDを取り出し、現在新規被制御機器の登
録を実行中のエン通りに登録する(S149)。
【0103】機器情報収集部105の登録を完了した機
器情報管理部102は、状態を遷移させ機器登録受付モ
ードを解除する(S1410)。このように、新規登録
を行う被制御機器2がリモコン制御が可能である場合、
被制御機器2のリモコンを用いて機器登録受付部に赤外
線リモコン信号を送り機器登録情報を作成させることに
より、登録機器情報表への情報登録処理が自動化でき
る。
【0104】次に、新規登録したい被制御機器2が赤外
線によるリモコン制御ができない機器である場合を説明
する。機器情報管理部102は、機器情報収集部105
からの新規登録要求の受信を待つ(S143)。ユーザ
により機器情報収集部105に設けられた新規登録用ボ
タンが押され、機器情報収集部105が送信した機器情
報収集部IDを含む新規登録要求を機器情報管理部10
2が受信すると、機器情報管理部102は新規登録要求
より機器情報収集部IDを取り出し、機器登録表に新た
に登録する(S144)。
【0105】機器情報収集部105からの新規登録要求
だけでは、被制御機器名情報、被制御機器種別等の情報
が不足しているため、ユーザI/F部を通じてユーザか
らの情報入力を要求する。ユーザから被制御機器名情
報、被制御機器種別等の情報が入力されると、機器情報
管理部102は機器情報表に登録する(S145)。そ
して、機器情報収集部105の登録を完了した機器情報
管理部102は、状態を遷移させ機器登録受付モードを
解除する(S1410)。機器登録受付モードが解除さ
れている状態で、機器情報収集部105からの新規登録
要求や機器登録受付部108からの機器登録情報を受信
した場合、それらの情報は無視される。このことによっ
て、ユーザが誤って新規登録動作を行った場合の誤動作
が防止される。
【0106】なお、1つの被制御機器2に対して複数の
機器情報収集部105を登録する場合、ユーザがユーザ
が当初に複数の機器情報収集部105を登録することを
通知しておき、機器情報収集部105の登録手順が複数
回行われる。
【0107】次に、被制御機器2の登録削除シーケンス
について説明する。登録削除は図15に示すシーケンス
で実行される。被制御機器2を機器制御システムから削
除する場合、ユーザはユーザI/F部100を通じて、
登録機器削除したい旨をシステムに通知する。登録機器
削除の通知は機器情報管理部102に送られる。登録機
器削除の通知を受けた機器情報管理部102は、ユーザ
I/F部100を通じて、登録機器情報表に登録されて
いる被制御機器2の一覧を示し、削除したい被制御機器
2をユーザに選択させる(S151)。ユーザが削除し
たい被制御機器2を選択すると、その情報が機器情報管
理部102に通知される。通知を受けた機器情報管理部
102は、登録機器情報表の対応するエン通りを削除す
る(S152)。
【0108】以上のように本実施の形態によれば、制御
子機部に照明用コンセントに差し込むための突起部と、
照明の電源プラグを接続するための差込口を設けること
により、照明用コンセントは一般に部屋の中央の天井に
設けられるため、部屋内にある各被制御機器2を見通し
が利く天井中央に制御子機部11を取り付けることが可
能となり、且つ、照明器具により照明器具により制御子
機部11が隠されるため美観を損ねることがないという
メリットが生じる。さらに、赤外線送受信素子を支持部
に取り付けることにより、制御子機部に接続された照明
器具によって制御子機が発射する赤外線リモコン信号が
遮られるのを防ぐことと、新規被制御機器登録時に送ら
れてくる赤外線信号が遮られるのを防ぐことができる。
【0109】また、機器制御システムに新たな被制御機
器2を登録する時、機器登録受付部108に対して被制
御機器2用のリモコンが送出するリモコン信号を入力す
る。そして、機器情報管理部102がそのリモコン信号
を機器登録受付部108から受け取り、解析し被制御機
器2の情報を登録機器情報表に設定し、同時に機器登録
受付部108が属する制御子機に内蔵されたコマンド送
出部104のIDを登録機器情報表に設定することによ
り、被制御機器の登録手順を簡単化することができる。
【0110】(実施の形態3)図16は本発明の実施の
形態3における宅外から制御可能な機器制御システムの
構成を示すものである。図16において、20aはイン
ターネット21を介して宅外から機器制御システムにア
クセスし、被制御機器2を制御可能なユーザ端末、20
bは電話網22を介して宅外から機器制御システムにア
クセスするユーザ端末、21はインターネット、22は
回線交換で通信を可能とする電話網、201は通信情報
解析部203が指示する通信条件に従いながら、インタ
ーネット21を通じてユーザ端末21との通信を制御す
るインターネットアクセス部、202は電話網22を通
じた通信を制御し、通信条件解析部203に通信情報
(発電話番号、端末番号、位置情報等)を提供する電話
網アクセス部、203は電話網アクセス部から通信情報
(発電話番号、端末番号、位置情報等)を得て、その通
信情報によりユーザ認証を行い、認証結果に応じてイン
ターネットアクセス部の通信条件を設定する通信情報解
析部、204は被制御機器2への制御コマンドを送信
等、被制御機器の制御を行う機器制御部、2はコンピュ
ータ、AV機器、家電等の被制御機器である。
【0111】以上のように構成された機器制御システム
について、以下、図17から図27を用いてその動作を
説明する。図17は機器制御システムが常時接続の形態
でインターネットに接続されている場合におけるインタ
ーネットを通じたアクセスの開始シーケンスを示してい
る。
【0112】宅外のユーザは、まず、電話網22を通じ
てアクセスするユーザ端末20b(電話機)を用いて、
機器制御システムの電話網アクセス部へ発呼する。そし
て、電話網アクセス部が着呼を検出する(S171)。
電話網22より着呼を検出した電話網アクセス部202
は、ユーザ端末20b(電話機)の発番号(発呼元電話
番号)を電話網22より入手する。入手したユーザ端末
20bの発番号を通信情報解析部203に通知する(S
172)。
【0113】通信情報解析部203は、通知された発番
号が通信解析部203が管理する認証情報表に登録され
ているかをチェックする。認証情報表に通知された発番
号が登録されていない場合、処理を終了する。また、認
証情報表に通知された発番号が登録されている場合、S
174の処理を実行する(S173)。ここで、認証情
報表は、機器制御システムに宅外からのアクセスを許諾
するユーザの情報を管理するものであり、この実施の形
態では図18のようにユーザが宅外からのアクセスに使
用する電話機の発番号とIPアドレス対応が記載されて
いる。
【0114】認証情報表に通知された発番号が登録され
ている場合、認証情報表から対応するIPアドレス(ユ
ーザ端末20aのIPアドレス)を取り出し、インター
ネットアクセス部201のパケットフィルタリングの設
定を変更して、ユーザ端末20aが通信先となるIPパ
ケットを通すようにさせる(S174)。なお、インタ
ーネットアクセス部の初期状態は、全ての外部からのI
Pパケットが通らないように設定されている。このこと
によって、外部から一切(不正)アクセスができなくな
っている。また、パケットフィルタリングの設定変更を
初期状態に戻す制御については後述する。
【0115】インターネットアクセス部201のパケッ
トフィルタリングの設定がユーザ端末20aのIPアド
レスを通すように設定変更された後、ユーザはユーザ端
末20a(PC)でインターネット21を通じて、機器
制御システムにアクセスすることが可能となる。具体的
には、ユーザ端末20a(PC)から機器制御用の情報
を入れたIPパケットを送信すると、インターネット2
1を通じて、インターネットアクセス部に到着する。
【0116】インターネットアクセス部のパケットフィ
ルタリングは、許可された送信元からのIPパケットで
あるため、機器制御部204に情報を引き渡す。機器制
御部204は受信した情報により機器の制御を実行す
る。但し、インターネットアクセス部がユーザ端末20
aと通信を開始する際には、一般のコンピュータ機器で
使用されているユーザ名とパスワードを用いたログイン
処理を実行させる。なお、許可されないIPパケットで
あった場合には、インターネットアクセス部201がパ
ケットを廃棄する。
【0117】次に、電話網アクセス部202への着呼検
出によって変更されたインターネットアクセス部の設定
を初期状態に戻す制御について記述する。図19はイン
ターネットアクセス部の設定をリセットする処理につい
て記述している。
【0118】通信情報解析部203が、ユーザ端末20
aのIPアドレス関してインターネットアクセス部20
1のパケットフィルタリングの設定を変更すると、イン
ターネットアクセス部で通信条件のリセット用処理が起
動する(S191)。ユーザ端末20aが機器制御シス
テムへのアクセス終了時に送信するメッセージの受信
(例えば、ログアウトメッセージの受信が相当する)を
監視する(S192)。
【0119】アクセス終了メッセージを受信した場合、
インターネットアクセス手段がユーザ端末20aのIP
アドレスに関するパケットフィルタリングの設定をリセ
ットする。これにより、以後、ユーザ端末20aから機
器制御システムへのアクセスが不可能になる。ユーザ端
末20aから再度アクセスする場合には、再度、ユーザ
端末20bを用いて機器制御システムに発呼する必要が
ある(S194)。
【0120】アクセス終了メッセージを受信していない
場合、インターネットアクセス部の通信条件(パケット
フィルタリングの設定)を変更してからの時間が、予め
定められた時間T以上経過していないかをチェックす
る。T時間以上経過している場合には、S194の通信
条件のリセット処理を起動する。また、T時間未満しか
経過していない場合には、再び、S192の終了メッセ
ージ監視を行う(S193)。
【0121】以上のように、通信情報解析部203が、
電話網アクセス部202から得た通信先情報(発呼元電
話番号)の認証を行い、認証に合格した場合にのみイン
ターネットアクセス部201の設定を変更し宅外からの
インターネットを通じたアクセスを可能とすることによ
り、機器制御システムに不正アクセスするためには電話
網にも不正アクセスする必要があるため、インターネッ
トを通じた機器制御システムへの不正アクセスを非常に
困難にすることができる。
【0122】また、通信情報解析部203がインターネ
ットアクセス部201の通信条件(パケットフィルタリ
ング条件)を変更後、予め定められた時間T以上経過し
た場合及び、ユーザ端末20aが機器制御システムへア
クセス終了を通知した場合に通信条件をリセットするこ
とにより、正当なユーザ端末20aのアクセス終了後に
は宅外からのインターネットを通じたアクセスが不可能
となるため、機器制御システムへの不正アクセスを防ぐ
ことが可能となる。
【0123】図20は機器制御システムがダイヤルアッ
プの形態でインターネットに接続されている場合のアク
セス開始シーケンスを示している。宅外のユーザは、ま
ず、電話網22を通じてアクセスするユーザ端末20b
(電話機)を用いて、機器制御システムの電話網アクセ
ス部へ発呼する(S201)。電話網22より着呼を検
出した電話網アクセス部202は、ユーザ端末20b
(電話機)の発番号(発呼元電話番号)を電話網22よ
り入手する。入手したユーザ端末20bの発番号を通信
情報解析部203に通知する(S202)。
【0124】通信情報解析部203は、通知された発番
号が通信解析部203が管理する認証情報表に登録され
ているかをチェックする。認証情報表に通知された発番
号が登録されていない場合、処理を終了する。また、認
証情報表に通知された発番号が登録されている場合、S
204の処理を実行する(S203)。ここで、認証情
報表は、機器制御システムに宅外からのアクセスを許諾
するユーザの情報を管理するものであり、この実施の形
態では図21のようにユーザが宅外からのアクセスに使
用する電話機の発番号とIPアドレスとユーザのメール
アドレスの対応が記載されている。
【0125】認証情報表に通知された発番号が登録され
ている場合、認証情報表から対応するIPアドレス(ユ
ーザ端末20aのIPアドレス)を取り出し、インター
ネットアクセス部201のパケットフィルタリングの設
定を変更して、ユーザ端末20aが通信先となるIPパ
ケットを通すようにさせる(S204)。
【0126】通信情報解析部203がインターネットア
クセス部201にダイヤルアップ接続実行の指示を行
い、インターネットアクセス部201がダイヤルアップ
によりインターネットに接続される(S205)。通信
情報解析部203がダイヤルアップによりインターネッ
トアクセス部201に割り当てられたIPアドレスをイ
ンターネットアクセス部201を取得し、認証情報表か
らユーザ端末20bの発番号に対応するメールアドレス
へインターネットアクセス部から取得した機器制御シス
テムのIPアドレス情報を送信する(S206)。ま
た、インターネットアクセス部の設定を初期状態に戻す
制御については、先の常時接続の場合と基本的に同じで
ある。但し、ダイアルアップ接続時には、S194の処
理でインターネットへの接続を切る処理も行う点だけが
異なる。
【0127】以上のように、通信情報解析部203が、
電話網アクセス部202から得た通信先情報(発呼元電
話番号)の認証を行い、認証に合格した場合にのみイン
ターネットアクセス部201がダイヤルアップでインタ
ーネットに接続することにより、常時接続ではない形態
でも宅外からインターネットを介して機器制御システム
にアクセスすることが可能となる。加えて、必要ないと
きにはインターネットに接続されていないため、インタ
ーネットを通じた機器制御システムへの不正アクセスを
防ぐことができる。
【0128】また、インターネットアクセス部201が
ダイヤルアップでインターネットに接続後、通信情報解
析部204が機器制御システムに割り当てられたIPア
ドレスをユーザに通知することにより、機器制御システ
ムがインターネット接続時にDHCP等によりIPアド
レスを随時割り当てる方式が用いられる場合でも、ユー
ザが機器制御システムのIPアドレスを知ることがで
き、宅外から機器制御システムにインターネットを通じ
てアクセスすることが可能となる。
【0129】なお、前記説明では機器制御システムのI
Pアドレスを電子メールでユーザに通知するとしたが、
電子メールは効果的な1つの例であり、IPアドレスの
通知方法としては、電話網22を通じて着呼したユーザ
端末20bに通知する方法や、予め定められたURLに
IPアドレスを示す情報を入れたhtmlファイルをア
ップロードする方法や、予め登録してあるページャ等の
機器に通知する方法等が考えられる。
【0130】図26は機器制御システムが常時接続の形
態でインターネットに接続されている場合のアクセス開
始シーケンスの第2の例を示している。宅外のユーザ
は、まず、ユーザ端末20aを用い、インターネット2
1を通じて機器制御システムへログイン要求を送る(S
261)。ログイン要求を受けたインターネットアクセ
ス部201はログイン処理を保留し、通信情報解析部2
03にログイン要求受信を通知する。通知を受けた通信
情報解析部203は、インターネットアクセス部を通じ
てユーザ端末20aに乱数により発生させたチェック用
情報を送信する。この時、保留させたログイン要求とチ
ェック情報の対応関係を記憶しておく(S262)。
【0131】チェック用情報を受け取ったユーザは、ユ
ーザ端末20bを用い、電話網22を通じて機器制御シ
ステムへ発呼する。電話網22より着呼した電話網アク
セス部202は、電話網22から発呼元であるユーザ端
末20bの発番号と、ユーザ端末20bからチェック用
情報を得る。ここで、チェック用情報の送信方法として
は、トーン音を用いる方法、呼制御メッセージに付加さ
せる(例えば、SETUPメッセージのユーザ・ユーザ
情報を使用)方法等が考えられる(S263)。
【0132】通信情報解析部203は、通知された発番
号が通信情報解析部203が管理する図27に示す認証
情報表に登録されているかをチェックする。発番号が登
録されている場合、チェック用情報に対応するログイン
要求があるかを確認する。チェック用情報に対応するロ
グイン要求が確認できた場合には、S265のログイン
保留解除処理を起動させる。発番号が登録されていない
か、又は、チェック用情報に対応するログイン要求が存
在しない場合には処理を終了する(S264)。
【0133】通信情報解析部203がインターネットア
クセス部201の通信条件を変更し、ログインの保留を
解除し、ログイン処理を続行させる(S265)。以
下、機器制御システムのログイン処理が完了すると、ユ
ーザ端末20aはインターネット21を通じて機器制御
部204と通信し被制御機器2を制御することが可能と
なる。また、インターネットアクセス部の設定を初期状
態に戻す制御については、先の常時接続の場合と基本的
に同じである。このように制御することによって、機器
制御システムに登録されたユーザ端末20bを所有して
いない限り、チェック用情報を入力することができない
ため、インターネット21を介した機器制御システムへ
の不正アクセスを困難にすることができる。
【0134】図22は、図16の機器制御部204に実
施の形態2の機器制御システムを適用した場合の構成例
である。図19において、ユーザ端末20は、iモード
電話機のようなインターネット網を通じた通信と電話網
を通じた通信の両方が可能な端末である。
【0135】ユーザ端末20が電話網22を通じて機器
制御システムの電話網アクセス部202に発呼後、イン
ターネット21を通じて機器制御システムにアクセスす
ると、インターネットアクセス部201を通じてユーザ
端末20の要求がユーザI/F部100に送信される。
ユーザI/F部100がユーザ端末20の要求を受け取
ると、要求に応じて実施の形態2と同様に被制御機器2
の制御を実行し、応答をインターネットアクセス部20
1を通じてユーザ端末20に送信する。このように構成
することにより、従来の家電機器をインターネットを介
して、宅外から安全に操作することが可能となる。
【0136】なお、先の説明では、通信情報解析部20
3がユーザ端末の発番号を用いて認証情報表からIPア
ドレスを取り出し、インターネットアクセス部201の
パケットフィルタリング機能に設定するとしていたが、
通信情報解析部203が電話網アクセス部を通じて、着
呼時にユーザ端末20(又は20b)からIPアドレス
を取得しパケットフィルタリング機能に設定するとして
も良い。ここで、IPアドレスの送信方法としては、ト
ーン音を用いる方法、呼制御メッセージに付加させる
(例えば、SETUPメッセージのユーザ・ユーザ情報
を使用)方法等が考えられる。
【0137】また、ユーザ端末20(又は20b)から
IPアドレスを取得せず、通信情報解析部203がユー
ザ端末20(又は20b)の発番号を認証後、最初にイ
ンターネットアクセス部201が受信したログイン要求
パケットの発信元IPアドレスを受け入れるようにパケ
ットフィルタリング機能を設定する方法も考えられる。
このように制御することにより、ユーザ端末20(又は
20a)のIPアドレスがアクセス毎に変化する形態
(例えば、ユーザ端末がアクセス開始時にDHCPでI
Pアドレスが割り当てられる形態)でも、宅外から安全
に機器制御システムにアクセスさせることが可能とな
る。
【0138】また、先の説明では、通信情報解析部20
3がインターネットアクセス部201のパケットフィル
タリング機能を設定するとしていたが、通信情報解析部
203が図23(a)に示す認証情報表を管理し、ユー
ザ端末20(又は20b)の発番号を認証後、認証情報
表からサービスクラス情報を取得してインターネットア
クセス部201に設定する。そして、インターネットア
クセス部201は、図23(b)に示すサービスクラス
定義表を管理し、インターネット21を通じたユーザ端
末20(又は20a)からの要求の内、サービスクラス
に合致しない要求についてはこれを拒否するとして良い
(ここで、インターネットアクセス部の初期状態では、
全ての要求を拒否する)。このように制御することで、
宅外からアクセス可能なユーザが多数いたとしても、特
定のユーザ端末20bを持つユーザだけがセキュリティ
上重要な処理を実行可能とできるため、宅外からの機器
制御システム制御の安全性を向上させることができる。
【0139】また、通信情報解析部203が図24に示
す認証情報表を管理し、ユーザ端末20(又は20b)
の発番号を認証後、認証情報表からユーザ名情報とパス
ワード情報を取り出してインターネットアクセス部20
1に設定する。そして、インターネットアクセス部20
1は、インターネット21を通じたユーザ端末20(又
は20a)が機器制御システムへログインする時にユー
ザ名とパスワードを要求し、前記通信情報解析部203
が設定したユーザ名とパスワードと一致しなければ機器
制御システムへログインさせないとしても良い(ここ
で、インターネットアクセス部の初期状態では、ユーザ
名とパスワードが設定されていないため、どのようなロ
グイン名でもログインすることができない)。このよう
に制御することで、ユーザ端末20(又は20b)を持
たなければログインできないことに加えて、ユーザ端末
20(又は20b)とログイン名、パスワードの正しい
組み合わせを知るユーザだけがログイン可能とできるた
め、宅外からの機器制御システム制御の安全性を向上さ
せることができる。
【0140】さらに、通信情報解析部203が図25に
示す認証情報表を管理し、ユーザ端末20(又は20
b)の発番号を認証後、複数の設定(パケットフィルタ
リングのIPアドレス、ユーザ名とパスワード、サービ
スクラス等)を行う。そして、インターネットアクセス
部201は、インターネット21を通じたユーザ端末2
0(又は20a)が前記設定に合致しなければ、機器制
御システムへのアクセスが不可能にさせる。このよう
に、電話網22から通信情報を得て認証した後、複数の
通信条件をインターネットアクセス部201に設定する
ことで、宅外からの機器制御システム制御の安全性をよ
り向上させることができることは自明である。
【0141】本実施の形態では、通信情報解析部203
が設定するパケットフィルタリングの条件として宅外ユ
ーザ端末のIPアドレスについて説明したが、当然、被
制御機器がIPアドレスを持つなら被制御機器のIPア
ドレス、加えて、発信元、発信先のポート番号等もパケ
ットフィルタリングの条件として設定することが安全性
を向上させる上で効果的なのは自明である。
【0142】上記の制御例は、本発明の実施形態の一例
であり、本発明の本質は電話網22から通信情報を得て
認証を行い、その結果をもとにインターネットアクセス
部201の設定を変更し、インターネットを介した通信
を可能とさせる点にある。ゆえに、電話網22から通信
情報(ユーザ端末20(又は20b)の発番号(電話番
号)、端末識別番号、位置情報、通信に利用している無
線基地局ID等)やインターネットアクセス部201に
設定する情報の組み合わせにより、多数の制御シーケン
スのバリエーションを考えることができるが、これらは
全て自明である。
【0143】このような制御により、機器制御システム
へインターネットを通じて不正アクセスするには、電話
網22とインターネット21の両方をハッキングする必
要が生じるため、不正アクセスが非常に困難となる。し
かも、正当なユーザにとっては、電話をかけるという簡
単な手順しか追加されないため、専門知識がないユーザ
でも簡単に導入することができる。
【0144】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機器情
報収集部105が被制御機器2の動作によって生じた現
象の情報を収集し、機器状態判断部103が収集した情
報から各被制御機器2の状態を推測することにより、従
来家電(リモコン信号の受信機能しかもたない機器又
は、リモコン信号の受信機能すら持たない機器)の状態
を遠隔から知ることが可能となる。また、コマンドシー
ケンス制御部101が、機器状態判断部103より各被
制御機器2の状態を参照しながらリモコン信号の送出を
指示することにより信頼性の高い遠隔制御が可能とな
る。
【0145】さらに、機器制御システムに新たな被制御
機器2を登録する時、機器登録受付部108に対して被
制御機器2用のリモコンが送出するリモコン信号を入力
する。そして、機器情報管理部102がそのリモコン信
号を機器登録受付部108から受け取り、解析し被制御
機器2の情報を登録機器情報表に設定し、同時に機器登
録受付部108が属する制御子機に内蔵されたコマンド
送出部104のIDを登録機器情報表に設定することに
より、被制御機器の登録手順を簡単化することができ
る。
【0146】加えて、電話網22から通信情報を得て認
証を行い、その結果をもとにインターネットアクセス部
201の設定を変更し、インターネットを介した通信を
可能とさせることにより、機器制御システムへインター
ネットを通じて不正アクセスするには、電話網22とイ
ンターネット21の両方をハッキングする必要が生じる
ため、不正アクセスが非常に困難となり、しかも、正当
なユーザにとっては、電話をかけるという簡単な手順し
か追加されないため、専門知識がないユーザでも簡単に
導入することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における機器制御システ
ムの構成図
【図2】同実施の形態における動作説明のための登録機
器情報表の一例を示す図
【図3】同実施の形態における動作説明のための送信フ
ォーマット表と機器情報表の一例を示す図
【図4】同実施の形態におけるコンセント型機器情報収
集部の一例を示す図
【図5】同実施の形態における光センサー型機器情報収
集部の一例を示す図
【図6】同実施の形態におけるビデオの各状態と消費電
力の関係例を示す図
【図7】同実施の形態における光センサー型機器情報収
集部をビデオに取り付けた場合の光センサーに流れる電
流とビデオの状態例を示す図
【図8】同実施の形態におけるユーザが被制御機器2の
現状態の問い合わせを行った場合のシーケンスを示す図
【図9】同実施の形態におけるユーザが被制御機器2の
制御を要求した場合のシーケンスを示す図
【図10】同実施の形態における機器制御システムの家
屋内配置例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2における機器制御シス
テムの構成例を示す図
【図12】同実施の形態における機器制御システムの家
屋内配置例を示す図
【図13】同実施の形態における制御子機部11の構成
例を示す図
【図14】同実施の形態における新規被制御機器2を機
器制御システムへ登録する処理シーケンスを示す図
【図15】同実施の形態における被制御機器2の機器制
御システムからの登録削除シーケンスを示す図
【図16】本発明の実施の形態3における宅外から制御
可能な機器制御システムの構成例を示す図
【図17】同実施の形態における機器制御システムが常
時接続の形態でインターネットに接続されている場合の
インターネットを通じたアクセス開始シーケンスを示す
【図18】同実施の形態における認証情報表の一例を示
す図
【図19】同実施の形態におけるインターネットアクセ
ス部の設定をリセットする処理のシーケンスを示す図
【図20】同実施の形態における機器制御システムがダ
イヤルアップの形態でインターネットに接続されている
場合のアクセス開始シーケンスを示す図
【図21】同実施の形態における認証情報表の一例を示
す図
【図22】同実施の形態における機器制御部204に実
施の形態2の機器制御システムを適用した場合の構成例
を示す図
【図23】(a)同実施の形態における認証情報表の一
例を示す図 (b)同実施の形態におけるサービスクラス定義表を示
す図
【図24】同実施の形態における認証情報表の一例を示
す図
【図25】同実施の形態における認証情報表の一例を示
す図
【図26】同実施の形態における機器制御システムが常
時接続の形態でインターネットに接続されている場合の
第2のアクセス開始シーケンス例を示す図
【図27】同実施の形態における認証情報表を示す図
【図28】同実施の形態におけるコマンドシーケンス制
御部がタイマーを予約した時間に実行する処理シーケン
スを示す図
【符号の説明】
1 機器制御システム 2 被制御機器 10 制御親機部 11 制御子機部 20 インターネット網と電話網の両方が利用可能なユ
ーザ端末 20a インターネット網を利用するユーザ端末 20b 電話網を利用するユーザ端末 21 インターネット 22 電話網 100 ユーザI/F部 101 コマンドシーケンス制御部 102 機器情報管理部 103 機器状態判断部 104 コマンド送出部 105 機器情報収集部 106 通信部 108 機器登録受付部 201 インターネットアクセス部 202 電話網アクセス部 203 通信情報解析部 204 機器制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/00 H04N 5/00 A Fターム(参考) 5B085 CA04 CC01 5B089 GA23 GB02 HA10 JA35 JA36 JB10 JB15 KB06 KC57 KE02 KE03 5C056 AA05 AA07 BA10 CA06 CA13 CA19 CA20 DA11 5K048 AA06 AA15 BA01 BA04 DB04 DC07 EB02 EB10 EB12 HA01 HA02 HA04 HA06 5K101 KK11 LL01 PP04

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被制御機器にコマンドを送信するコマンド
    送信手段と、 前記被制御機器の外部から被制御機器の動作によって生
    じる物理現象情報を収集する機器情報収集手段と、 前記機器情報収集手段を通じて得た情報から被制御機器
    の状態を判断する機器状態判断手段と、 前記機器状態判断手段が判断した機器の状態に基づき、
    被制御機器に対するコマンド送出シーケンスを決定し、
    前記コマンド送信手段にコマンド送信を指示するコマン
    ドシーケンス制御手段とを備えたことを特徴とする機器
    制御システム。
  2. 【請求項2】前記コマンドシーケンス制御手段が、前記
    コマンド送信手段にコマンド送信を指示した後、前記機
    器状態判断手段より被制御機器の状態を取得し、被制御
    機器に対するコマンド送出シーケンスを決定することを
    特徴とする請求項1記載の機器制御システム。
  3. 【請求項3】前記コマンドシーケンス制御手段が、前記
    コマンド送信手段にコマンド送信を指示した後、前記機
    器状態判断手段より被制御機器の状態を取得し、期待さ
    れる状態への遷移が検出されない場合、再度、前記コマ
    ンド送信手段にコマンド送信を指示することを特徴とす
    る請求項2記載の機器制御システム。
  4. 【請求項4】前記コマンドシーケンス制御手段が、前記
    コマンド送信手段にコマンド送信を指示した後、規定の
    時刻に前記機器状態判断手段より被制御機器の状態を取
    得し、期待される状態への遷移が検出されない場合、前
    記コマンド送信手段にコマンド送信を指示することを特
    徴とする請求項2記載の機器制御システム。
  5. 【請求項5】前記コマンドシーケンス制御手段が、前記
    コマンド送信手段にコマンド送信の指示を規定回数行っ
    ても、被制御機器の状態が期待される状態へ遷移しない
    場合、 前記コマンドシーケンス制御手段が、障害通知処理を起
    動することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれ
    かに記載の機器制御システム。
  6. 【請求項6】被制御機器の動作によって生じる物理現象
    の情報を収集する機器情報収集手段と、 前記機器情報収集手段を通じて得た情報から被制御機器
    の状態を判断する機器状態判断手段と、 前記被制御機器にコマンドを送信するコマンド送信手段
    と、 前記機器状態判断手段が判断した機器の状態に基づき、
    被制御機器に対するコマンド送出シーケンスを決定し、
    前記コマンド送信手段にコマンド送信を指示するコマン
    ドシーケンス制御手段と、 機器制御システムへの新たな被制御機器の登録時に、被
    制御機器に関する情報を受け取る機器登録受付手段と、 前記機器登録受付手段より被制御機器に関する情報を受
    け取り、機器制御システムに登録された被制御機器の情
    報を管理する機器情報管理手段とを備え、 前記情報管理手段が、新たな被制御機器を登録する時、
    被制御機器の情報を受け取った前記機器登録受付手段の
    識別により、被制御機器へコマンド発行可能なコマンド
    送出手段を判断し、前記コマンド送出手段と被制御機器
    の情報とを関連付けて管理することを特徴とする請求項
    1から請求項5のいずれかに記載の機器制御システム。
  7. 【請求項7】機器制御システムに新たな被制御機器を登
    録する時、 前記機器登録受付手段に対して被制御機器用のリモコン
    信号発生機が送出するリモコン信号を入力し、 前記機器情報管理手段が、前記機器登録受付手段が受信
    したリモコン信号を解析して被制御機器の情報を設定す
    ることを特徴とする請求項6記載の機器制御システム。
  8. 【請求項8】機器制御システムに新たな被制御機器を登
    録する時、 前記機器登録受付手段に対して被制御機器用のリモコン
    信号発生機が送出するリモコン信号が入力されると、 前記機器情報管理手段が、前記被制御機器の情報を収集
    する前記機器情報収集手段の登録要求をユーザに通知
    し、 ユーザが前記機器情報収集手段の登録を行うと、前記機
    器情報管理手段が、登録された前記機器情報収集手段と
    被制御機器の情報とを関連付けて管理することを特徴と
    する請求項7記載の機器制御システム。
  9. 【請求項9】前記機器情報収集手段が被制御機器に流れ
    る電流量、被制御機器の消費電力量のような電気的情報
    を検出することを特徴とする請求項1から請求項8のい
    ずれかに記載の機器制御システム。
  10. 【請求項10】前記機器情報収集手段が被制御機器の発
    する光、音、風、温度を検出することを特徴とする請求
    項1から請求項8のいずれかに記載の機器制御システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記機器情報収集手段が被制御機器の振
    動、加速度、移動速度のような被制御機器の力学的運動
    を検出することを特徴とする請求項1から請求項8のい
    ずれかに記載の機器制御システム。
  12. 【請求項12】前記機器情報収集手段は、被制御機器の
    電源プラグを接続するための差込口と、コンセントに差
    し込むための突起部を備えることを特徴とする請求項9
    記載の機器制御システム。
  13. 【請求項13】前記機器情報収集手段は、被制御機器の
    電源プラグを接続する差込口に流れる電流のON、OF
    Fを前記コマンド送信手段の指示により行うことを特徴
    とする請求項12記載の機器制御システム。
  14. 【請求項14】機器情報収集手段を通じて得た情報から
    被制御機器の状態を判断する機器状態判断手段と、前記
    機器状態判断手段が判断した機器の状態に基づき、被制
    御機器に対するコマンド送出シーケンスを決定し、前記
    コマンド送信手段にコマンド送信を指示するコマンドシ
    ーケンス制御手段と、機器制御システムに登録されてい
    る被制御機器の情報と被制御機器へのコマンド送出を行
    うコマンド送出手段とを関連付けて管理する機器情報管
    理手段と、制御子機部との通信を制御する宅内通信手段
    とを備えた制御親機部と、 制御親機部との通信を制御する宅内通信手段と、被制御
    機器にコマンドを送信するコマンド送信手段と、機器制
    御システムへの新たな被制御機器の登録時に、被制御機
    器に関する情報を受け取る機器登録受付手段とを備えた
    制御子機部と、 被制御機器の動作によって生じる現象の情報を収集する
    機器情報収集手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    から請求項13のいずれかに記載の機器制御システム。
  15. 【請求項15】前記制御子機部は、電灯の電源プラグを
    接続するための差込口と、電灯用コンセントに差し込む
    ための突起部を備えることを特徴とする請求項14記載
    の機器制御システム。
  16. 【請求項16】前記制御子機部は、前記制御子機部本体
    に支持部を設け、支持部に被制御機器へのコマンドを発
    射するコマンド送出素子、または新たな被制御機器の登
    録時に被制御機器に関する情報信号を受信する登録信号
    受信素子、或いは前記コマンド送出素子と前記登録信号
    受信素子の両方を取り付けたことを特徴とする請求項1
    5記載の機器制御システム。
  17. 【請求項17】ユーザ端末を用いて遠隔から被制御機器
    を制御可能な機器制御システムにおいて、 インターネットを通じた通信を行うインターネットアク
    セス手段と、 回線交換網を用いた通信を行う電話網アクセス手段と、 前記電話網アクセス手段から得る通信情報をもとに、通
    信相手の認証を行う通信情報解析手段と、 前記インターネットアクセス手段に接続され、インター
    ネットアクセス手段を介してユーザ端末と被制御機器と
    の通信を制御する機器制御手段とを備え、 前記通信情報解析手段が認証結果に基づき、前記インタ
    ーネットアクセス手段の通信条件を決定し、前記インタ
    ーネットアクセス手段の通信条件を変更させることを特
    徴とする機器制御システム。
  18. 【請求項18】前記電話網アクセス手段への着呼する
    と、 前記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段の通信
    先の認証を行い、認証に合格した場合、前記通信情報解
    析手段が、ユーザ端末がインターネットを通じてアクセ
    ス可能となるように前記インターネットアクセス手段の
    通信条件を変更させ、 前記通信情報解析手段が前記通信条件を変更させた後、
    規定された時間経過したか、又は認証されたユーザ端末
    がインターネットを通じた通信を終了した場合、 前記インターネットアクセス手段の前記通信条件を前記
    通信情報解析手段による変更前の状態に戻すことを特徴
    とする請求項17記載の機器制御システム。
  19. 【請求項19】前記通信情報解析手段が設定させるイン
    ターネットアクセス手段の通信条件がパケットフィルタ
    リングの設定であることを特徴とする請求項18記載の
    機器制御システム。
  20. 【請求項20】前記通信情報解析手段が、ユーザ端末が
    インターネットを通じてアクセス可能となるように前記
    インターネットアクセス手段の通信条件を変更させるこ
    とにより、前記インターネットアクセス手段がダイヤル
    アップによりインターネットに接続し、 前記インターネットアクセス手段の前記通信条件を前記
    通信情報解析手段の変更前の状態に戻すことにより、ダ
    イアルアップによるインターネットとの接続を切断する
    ことを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか
    に記載の機器制御システム。
  21. 【請求項21】前記通信情報解析手段が、電話網アクセ
    ス手段から得る情報を処理することで特定される相手先
    に対して、 インターネットを用いて機器制御システムへアクセスす
    るためのアドレス情報を電子メールにより通知すること
    を特徴とする請求項17から請求項20のいずれかに記
    載の機器制御システム。
  22. 【請求項22】前記電話網アクセス手段への着呼時に、
    発呼元が前記インターネットアクセス手段にアクセスす
    るときに用いるユーザ端末のアドレス情報を通知し、 前記通信情報解析手段が、通知されたアドレス情報を用
    いて、ユーザ端末が機器制御システムにアクセスが行え
    るようにインターネットアクセス手段のファイアウォー
    ルを設定することを特徴とする請求項19記載の機器制
    御システム。
  23. 【請求項23】前記通信情報解析手段が認証の結果に基
    づき、前記インターネットアクセス手段の通信条件が設
    定された後、インターネットから前記インターネットア
    クセス手段を介して前記機器制御システムへのアクセス
    が発生した時、 最初に前記機器制御システムへのアクセスを行った発信
    元以外のアクセスを受け付けないように、前記インター
    ネットアクセス手段のファイアウォールを設定すること
    を特徴とする請求項17から請求項21のいずれかに記
    載の機器制御システム。
  24. 【請求項24】前記インターネットアクセス手段を介し
    てアクセスしている外部端末が、所定の操作を行うこと
    で、前記電話網アクセス手段への着呼後に設定された前
    記インターネットアクセス手段の通信条件を着呼前の状
    態に再度戻すことを特徴とする請求項17から請求項2
    3のいずれかに記載の機器制御システム。
  25. 【請求項25】前記電話網アクセス手段への着呼によ
    り、 前記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段を通じ
    て、回線交換網から通信先の情報を得て認証を行い、認
    証結果に基づき、前記インターネットアクセス手段を通
    じて外部からアクセスする時のサービスクラス、又は制
    御可能な機器、或いはその両方が決定されることを特徴
    とする請求項17から請求項24のいずれかに記載の機
    器制御システム。
  26. 【請求項26】機器制御システムへインターネットを通
    じたアクセスを開始する時に実行されるログイン処理に
    おいて、 前記インターネットアクセス手段が外部ユーザからのロ
    グイン要求を受け取った時、前記通信情報解析手段がロ
    グイン許可を前記インターネットアクセス手段に与える
    まで、ログイン処理を保留させ、 前記外部ユーザが前記電話網アクセス手段へ発呼し、前
    記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段を通じ
    て、回線交換網から通信先(外部ユーザ)の情報を得て
    認証を行い、通信先情報からユーザを特定し、特定され
    たユーザのログイン許可を前記インターネットアクセス
    手段に指示し、 前記インターネットアクセス手段がログイン処理を完了
    させることを特徴とする請求項17記載の機器制御シス
    テム。
  27. 【請求項27】前記インターネットアクセス手段がログ
    インを保留させる時、前記外部ユーザの端末に対して、
    前記電話網アクセス手段へ回線交換網を用いた発呼を行
    わせるマークアップ言語で記述された情報を送信するこ
    とを特徴とする請求項26記載の機器制御システム。
  28. 【請求項28】機器制御システムへインターネットを通
    じたアクセスを開始する時に実行されるログイン処理に
    おいて、 外部ユーザのログイン名を受け取り、且つ、ログイン処
    理が完了していない状態で、前記通信情報解析手段がロ
    グインを保留させた上、前記インターネットアクセス手
    段を通じて認証用情報を前記外部ユーザに通知し、 前記電話網アクセス手段への外部ユーザからの着呼を受
    け、前記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手段を
    通じて、回線交換網から通信先の情報を得て認証を行
    い、 さらに、前記通信情報解析手段が前記電話網アクセス手
    段を通じて通信先端末から、前記認証用情報そのもの又
    は、前記認証用情報に対して予め前記機器制御システム
    と申し合わせてある所定の処理を施した情報を受け取
    り、前記情報を認証した上、ログイン可能とするユーザ
    を特定し、 特定されたユーザのログイン保留を解除し、ログインを
    完了させ、外部ユーザのインターネットを通じた前記機
    器制御システムへのアクセスを可能させることを特徴と
    する請求項17記載の機器制御システム。
  29. 【請求項29】前記通信情報解析手段が前記電話網アク
    セス手段を通じて、回線交換網から受け取る通信先の情
    報が、通信先の電話番号、端末番号、位置情報、基地局
    IDであることを特徴とする請求項17から請求項28
    のいずれかに記載の機器制御システム。
  30. 【請求項30】請求項1から請求項16のいずれかに記
    載の機器情報収集手段とコマンド送信手段とコマンドシ
    ーケンス制御手段と機器登録受付手段と機器情報管理手
    段と、 請求項17から請求項29のいずれかに記載のインター
    ネットアクセス手段と電話網アクセス手段と通信情報解
    析手段とを備えたことを特徴とする機器制御システム。
JP2000350956A 2000-11-17 2000-11-17 機器制御システム Pending JP2002159074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350956A JP2002159074A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 機器制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350956A JP2002159074A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 機器制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002159074A true JP2002159074A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18824097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000350956A Pending JP2002159074A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 機器制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002159074A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001611A1 (ja) * 2002-06-19 2003-12-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. サーバ装置、電子機器、外部機器とそれらを用いた情報処理システム、電子機器の設定・状態取得方法
JP2004288169A (ja) * 2003-03-05 2004-10-14 Fuji Xerox Co Ltd ネットワーク接続システム
JP2004328535A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sharp Corp 転送装置
JP2006025208A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Yamaha Corp 周辺機器制御装置
JP2006210980A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Seiko Epson Corp 遠隔制御アダプタ装置
US7437442B2 (en) 2002-11-18 2008-10-14 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Network data transfer method
JP2011071805A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Saxa Inc 電話システム、電話端末および電話端末を用いた遠隔制御方法
JP2011071804A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Saxa Inc 電話システム、電話端末および電話端末を用いた遠隔制御方法
JP2011254583A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Eneres Corp ロボットおよび消費電力推定システム
JP2015162778A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社メガチップス 電気機器制御システム、制御装置、電気機器および電気機器制御方法
JP2016201848A (ja) * 2016-08-23 2016-12-01 シャープ株式会社 サーバ、情報端末、制御システム、情報提供方法、および、プログラム
KR101813146B1 (ko) * 2016-09-27 2018-01-30 삼성전자주식회사 제어 디바이스 및 그 제어 방법
JP2019148843A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 日本電気株式会社 デバイス管理装置、デバイス管理システム、デバイス管理方法、及び、デバイス管理プログラム
JP2019536370A (ja) * 2016-11-22 2019-12-12 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 電子装置及びその電源制御方法
US10797903B2 (en) 2008-05-27 2020-10-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Control device and method thereof

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001611A1 (ja) * 2002-06-19 2003-12-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. サーバ装置、電子機器、外部機器とそれらを用いた情報処理システム、電子機器の設定・状態取得方法
US8250136B2 (en) 2002-06-19 2012-08-21 Panasonic Corporation Server, electronic apparatus, external apparatus, and information processing system using them, and electronic apparatus setting and status acquisition method
US7437442B2 (en) 2002-11-18 2008-10-14 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Network data transfer method
JP2004288169A (ja) * 2003-03-05 2004-10-14 Fuji Xerox Co Ltd ネットワーク接続システム
JP4507623B2 (ja) * 2003-03-05 2010-07-21 富士ゼロックス株式会社 ネットワーク接続システム
JP2004328535A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sharp Corp 転送装置
JP2006025208A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Yamaha Corp 周辺機器制御装置
JP4543792B2 (ja) * 2004-07-08 2010-09-15 ヤマハ株式会社 周辺機器制御装置
JP2006210980A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Seiko Epson Corp 遠隔制御アダプタ装置
US10797903B2 (en) 2008-05-27 2020-10-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Control device and method thereof
JP2011071805A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Saxa Inc 電話システム、電話端末および電話端末を用いた遠隔制御方法
JP2011071804A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Saxa Inc 電話システム、電話端末および電話端末を用いた遠隔制御方法
JP2011254583A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Eneres Corp ロボットおよび消費電力推定システム
JP2015162778A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社メガチップス 電気機器制御システム、制御装置、電気機器および電気機器制御方法
JP2016201848A (ja) * 2016-08-23 2016-12-01 シャープ株式会社 サーバ、情報端末、制御システム、情報提供方法、および、プログラム
KR101813146B1 (ko) * 2016-09-27 2018-01-30 삼성전자주식회사 제어 디바이스 및 그 제어 방법
JP2019536370A (ja) * 2016-11-22 2019-12-12 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 電子装置及びその電源制御方法
US11182173B2 (en) 2016-11-22 2021-11-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic apparatus for controlling a power state of an external apparatus and method thereof
JP6999216B2 (ja) 2016-11-22 2022-01-18 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 電子装置及びその電源制御方法
JP2019148843A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 日本電気株式会社 デバイス管理装置、デバイス管理システム、デバイス管理方法、及び、デバイス管理プログラム
JP7006370B2 (ja) 2018-02-26 2022-02-10 日本電気株式会社 デバイス管理装置、デバイス管理システム、デバイス管理方法、及び、デバイス管理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002159074A (ja) 機器制御システム
KR100605189B1 (ko) 홈 네트워크 시스템
KR101019974B1 (ko) 기기 인증 장치, 기기 인증 방법, 및 정보 처리 장치, 정보 처리 방법, 및 컴퓨터로 읽을 수 있는 매체
CN106878436B (zh) 一种基于智能网关的酒店客房控制系统
US7840688B2 (en) Information processing device, server client system, method, and computer program
EP1496650A1 (en) Control system and method for home network system
KR20150073827A (ko) 홈 네트워크 시스템에서 홈 디바이스를 서버에 등록하는 장치 및 방법
CN106209537A (zh) 一种家电设备及其wifi模块、配网方法
CN107421060B (zh) 基于NB-IoT网络的空调器通信方法以及空调器
CN101163069A (zh) 信息处理机器和信息处理系统
KR100960586B1 (ko) 네트워크 시스템
US8484323B2 (en) Network system connected with multiple master devices and method for operating the same
US20040083303A1 (en) Selective device recognition apparatus in UPnP based home network and method thereof
EP3739911B1 (en) Method and device for event notification in home network system
JP2011004424A (ja) 制御システム、制御装置、及び制御装置用プログラム
JP4042641B2 (ja) ネットワーク対応機器へのアクセス方法およびそのシステム
JP2002354556A (ja) 制御装置への被制御装置の登録方法および制御システム
JP2927940B2 (ja) オープンチャンネルから構成される少くとも1個の部分を有する回路網内のユニットを登録する方法
WO2018107544A1 (zh) 智能装置及家电设备
JP4612296B2 (ja) 状態情報提供装置及び方法、そのためのコンピュータプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体、並びに当該プログラムによりプログラムされたコンピュータ
US10440551B2 (en) Technique for determining the presence of a peripheral device in a service area of a local network
US7370087B1 (en) Method and apparatus for providing access to a peripheral device management interface
JP2006121169A (ja) 情報端末装置、通信可否確認方法およびプログラム
CN107852340B (zh) 集线器装置及其提供服务的方法
EP1570576B1 (en) Method for setting home code of home network system