JP4612296B2 - 状態情報提供装置及び方法、そのためのコンピュータプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体、並びに当該プログラムによりプログラムされたコンピュータ - Google Patents

状態情報提供装置及び方法、そのためのコンピュータプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体、並びに当該プログラムによりプログラムされたコンピュータ Download PDF

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この発明は、ある人の現在の状態を示す情報を他人に通知することを支援する装置に関し、特に、ある人の状態を示す情報を、特別な操作を行なうことなく他人に通知することを可能にする装置に関する。
ネットワーク技術の発達に伴い、地球規模で個人同士がいつでもコミュニケーションを行なうことが可能になってきた。最も利用されているのがいわゆるインターネットにおける電子メールである。しかし最近では、これに加えてパーソナルコンピュータ(以下「PC」と呼ぶ。)においてインスタントメッセンジャと呼ばれるサービスも普及しつつある。
インスタントメッセンジャサービスでは、電子メールと異なり、通信相手先の装置がネットワークに接続している場合には、相手装置に対してメッセージを送ると、相手装置の画面上にそのメッセージが直ちに表示される。通信相手先が受信操作を行なわない限り相手にメッセージが伝わらない電子メールと比較して、インスタントメッセンジャサービスは即時性が高く、リアルタイムのコミュニケーションに適している。
しかし、通信相手先の装置がネットワークに接続していたとしても、本人が直ちにメッセージに対し返信できる状態にあるとは限らない。たとえば、一時的に端末を離れており1,2分のうちに戻ってくる場合もあるだろうし、何らかの会議に出ていたりして数時間の間、端末前に戻ってくることができない場合もある。したがって、通信相手先の状態が分からないと、インスタントメッセンジャサービスでメッセージを送っても直ちに相手にメッセージが伝わらない場合もありうる。
そうした問題を避けるために、端末がネットワークに接続していることを前提として、さらに自分がどのような状態であるか(不在、在宅、在席等)を常に通信相手に対して表示しておく、という機能を持つインスタントメッセンジャプログラムが一般的になってきている。例えばこうしたシステムの一例が後掲の特許文献1に開示されている。このように、通信先の相手に対して表示されるべきユーザの状態に関する情報を、以下「状態情報」と呼ぶ。
特開2003−169137 特開2001−307260
ユーザがPCの前に座っている状況では、状態情報をキーやマウスによって変更することは容易である。しかし、仕事で使用している場合はともかく、家庭でPCを使用している大半のユーザは、常時PCの電源をONにしているとは限らず、むしろ使用していない場合には電源を切っているユーザが多いと考えられる。電源が入っていなければ、そのユーザのPCがネットワークに接続されていないことは相手にすぐ分かるが、ユーザが実際に家にいるかどうか、またはある部屋の中にいるか否かまでは分からない。また、仮にユーザがPCの電源をONにしていたとしても、上記したような機能を持つインスタントメッセンジャプログラムを起動していない限り、通信相手には当該ユーザの状態は分からない。
またさらに、インスタントメッセンジャプログラムが起動されていたとしても、ユーザが状態情報を正しく設定していない限り、相手に当該ユーザの状態情報は正確には伝わらない。実際、ユーザの日常生活の中で自分の現在の状況をインスタントメッセンジャプログラムに、必要が生じる都度、設定することは非常に煩雑である。
一方、その家庭のユーザのプレセンス情報を、遠方のユーザが知りたい、又は、遠方のユーザに知らせたい、という要求は確実に存在する。例えば、特許文献2には、家庭内の電気機器の使用状況を集中的にモニタし、外部に通知する生活モニタ装置を開示している。各電器機器及び生活モニタ装置にはともに無線装置を設けておき、電気機器が操作されるたびに生活モニタ装置に無線により操作があったことを通知する。生活モニタ装置は、これら電気機器の使用状況によって、その家庭内のユーザの生活状況を表す情報を作成し、外部に送信する。
しかし、こうしたシステムを構築するためには、家庭で用いられる電気機器の各々に無線通信装置を設けなければならない。そのために電気機器のコストが上昇することは明らかである。
また特許文献2に開示されたシステムは、ある人の生活状況を外部からモニタすること自体が目的であって、そうした情報を有効に利用して相互のコミュニケーションを効率的にするためのものではない。
さらに、状態情報を利用したコミュニケーションは、できるだけ容易な操作で実行可能であるとともに、ユーザによる状態情報の操作も可能とすることが望ましい。また、通信相手がいずれも同じ通信環境にあるとは限らないので、状態情報を通知する際には、相手ごとに適切な通信方法を選択できるようにすることが望ましい。
それゆえに、本発明の目的は、コストの上昇を引き起こすことなく、ユーザの状態情報を通信相手先に適切な形で通知可能な装置を提供することである。
本発明の別の目的は、コストの上昇を引き起こすことなく、ユーザの状態情報を通信相手先に通知可能で、当該状態情報を用いて効率的にコミュニケーションを行なことを可能にする装置を提供することである。
本発明の別の目的は、コストの上昇を引き起こすことなく、ユーザの状態情報を通信相手先に相手ごとに適切な形式を選択して通知可能で、当該状態情報を用いて効率的にコミュニケーションを行なうことを可能にする装置を提供することである。
本発明の第1の局面にかかる状態情報提供装置は、ユーザの状態情報を他の装置に提供するための状態情報提供装置であって、タイマと、外部の装置から特定の機器宛に送信された信号を傍受するための信号傍受手段と、当該信号傍受手段及びタイマに接続され、信号傍受手段が傍受した信号と、信号傍受手段が信号を傍受した時間とに基づいて、特定の機器のユーザの状態を推定し状態情報を生成するための状態情報生成手段と、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、状態情報を所定の送信先に送信するための状態情報送信手段とを含む。
特定の機器宛に送信された信号を傍受し、その信号とそのときの時間とに基づいてユーザの状態情報を生成する。ユーザが状態情報生成のための操作を特に行なわなくても、他の機器を操作するために送信した信号を用いて状態情報が生成されるため、ユーザが意識しなくとも、その状態情報を生成できる。
好ましくは、状態情報生成手段は、状態情報生成手段により推定された状態に関する情報を保持するための状態情報保持手段と、信号傍受手段により傍受された信号を解析するための信号解析手段と、信号解析手段による信号の解析結果及び状態情報生成手段に保持された状態情報と、タイマによる計時とに基づき、予め定められた状態遷移スキームに基づいて、特定の機器のユーザの新たな状態を特定し、状態情報保持手段に保持させるための状態遷移手段と、状態遷移手段により特定された新たな状態を示す状態情報を生成して状態情報送信手段に与えるための手段とを含む。
状態情報保持手段に記憶されている状態情報と、信号の解析結果とに基づき、予め定められた状態遷移スキームに基づいてユーザの新たな状態が推定できる。したがって、傍受した信号を多数記憶しておく必要がない。
状態情報生成手段は、信号傍受手段が傍受した信号及び当該信号が傍受された時刻情報からなる信号傍受の履歴を記憶するための履歴記憶手段と、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、履歴記憶手段に記憶された信号傍受の履歴を解析して特定の機器のユーザの状態を推定し、状態情報を生成して状態情報送信手段に与えるための手段とを含んでもよい。
信号傍受の履歴を保存しておくことにより、履歴に基づいて確実にユーザの状態を推定できる。
好ましくは、状態情報提供装置は、通信装置と、通信装置が他の装置から状態情報の送信要求を受信したことに応答して、送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段とをさらに含む。
他の装置から状態情報の送信要求があるたびに送信要求イベントが生成され、その送信要求イベントに応答して状態情報が送信される。そのため、必要が生じない限り状態情報を送信する必要がない。
さらに好ましくは、状態情報提供装置は、タイマが直前の送信要求イベントの発生から一定時間の経過を計時したことに応答して、送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段をさらに含む。
一定時間ごとに状態情報が繰返し送信されるので、受信側では現在の当該ユーザの状態を、高い信頼性で確認できる。
好ましくは、状態情報提供装置は、状態情報生成手段により新たな状態情報が生成されたことに応答して、送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段をさらに含む。
新たな状態情報が生成されたときに状態情報が送信されるので、状態の変更があったときに間違いなく状態情報が相手に送信される。相手は、確実に最新の状態情報を入手できる。
好ましくは、状態情報提供装置は、信号傍受手段及びタイマに接続され、信号傍受手段が信号を傍受しない時間が所定時間継続したことに応答して、状態情報生成手段により生成された特定の機器のユーザの状態を、不在状態に設定するための手段をさらに含む。
例えばユーザが当該状態情報提供装置の付近から離れた場合、ユーザが何もしなくても、当該ユーザの状態が正しく状態情報に反映される。
好ましくは、状態情報送信手段は、1又は複数の送信先のアドレスを予め記憶するためのアドレス記憶手段と、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、状態情報生成手段をアドレス記憶手段により特定されるアドレスに送信するための送信手段とを含む。
予め記憶された特定のアドレスに状態情報が送信される。その都度送信先を特定する必要がない。
好ましくは、アドレス記憶手段はさらに、状態情報を送信する際のフォーマットを送信先ごとに記憶しており、状態情報送信手段は、アドレス記憶手段に記憶されたアドレスごとに、状態情報を、当該アドレスに対応して記憶されたフォーマットに変換して送信手段に与えるためのフォーマット変換手段をさらに含む。
送信先ごとに異なるフォーマットで状態情報を送信することが必要な場合、ユーザの介在なく自動的にそれぞれ適切なフォーマットで状態情報を送信できる。
好ましくは、アドレス記憶手段はさらに、状態情報を送信する際に使用する通信プロトコルを特定するプロトコル情報を、送信先ごとに記憶し、送信手段は、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、状態情報生成手段を、アドレス記憶手段により特定されるアドレスに、当該アドレスに対応してアドレス記憶手段に記憶されているプロトコル情報により特定される通信プロトコルを用いて送信するための手段を含む。
送信先ごとに異なる通信プロトコルで状態情報を送信することが必要な場合、ユーザの介在なく自動的にそれぞれ適切な通信プロトコルで状態情報を送信できる。
アドレス記憶手段はさらに、状態情報を送信する際の状態情報の詳細度レベルを規定するレベル情報を送信先ごとに記憶してもよく、状態情報提供装置は、送信手段により状態情報が送信されるに先立って、状態情報を、送信先アドレスに対応してアドレス記憶手段に記憶されているレベル情報にしたがった詳細度レベルの状態情報に変換するための詳細度レベル変換手段をさらに含む。
送信先ごとに異なる詳細度レベルで状態情報を送信することができるので、相手に応じてユーザが適切と考える程度の詳細度にしたがって分類された状態情報を送信できる。相手に応じてユーザが適切と考える程度でプライバシを開示することができる。
好ましくは、アドレス記憶手段はさらに、固定的な状態情報を送信先ごとに記憶し、状態情報提供装置は、送信手段により状態情報が送信されるに先立って、当該送信先に対応してアドレス記憶手段に記憶されている固定的な状態情報があるか否かを判定し、固定的な状態情報がある場合には状態情報を当該固定的な状態情報で置換するための手段をさらに含む。
特定の送信先には、固定された状態情報を送信するように設定できる。送信先によっては、実際の状態ではない情報を与えることにより、ユーザのプライバシを守ることができる。
さらに好ましくは、アドレス記憶手段はさらに、状態情報の送信を許可するか否かを示す送信許可情報を送信先ごとに記憶し、状態情報送信手段は、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、アドレス記憶手段に記憶されたアドレスであってかつ対応の送信許可情報により送信が許可されている送信先に状態情報を送信するための手段を含む。
送信先ごとに状態情報を送信するか否かを設定できる。相手を選んで、ユーザが適切と考える相手のみにユーザのプライバシに属する情報を開示できる。
状態情報提供装置は、状態情報生成手段により推定された状態情報を表示するための状態情報表示手段をさらに含んでもよい。
推定された状態情報が表示されることにより、ユーザは現在の推定状態情報を確認できる。
好ましくは、信号傍受手段が傍受した信号が、状態情報提供装置に対して送信された信号か否かを判定するための手段と、判定するための手段により、信号傍受手段が傍受した信号が状態情報提供装置に対して送信された信号であると判定されたことに応答して、当該信号により指定される所定の動作を実行するための動作実行手段とをさらに含む。
当該状態情報提供装置に他の機能を組込んだ場合、信号傍受手段を、制御信号の受信装置として使用し、当該他の機能を制御することができる。
さらに好ましくは、信号傍受手段が信号を傍受したことに応答して、所定の表示を行なうための手段をさらに含む。
信号傍受手段が信号を傍受したことが所定の表示で確認できるため、ユーザは状態情報提供装置が正常に動作していることを確認できる。
状態情報提供装置は、外部の装置から、当該装置のユーザの状態情報を受信するための受信手段と、受信手段により受信された状態情報を表示するための受信情報表示手段とをさらに含んでもよい。
好ましくは、受信情報表示手段は、受信手段により受信された複数の他機器のユーザの状態情報を表示するための手段を含む。
さらに好ましくは、受信情報表示手段はさらに、表示するための手段に表示された他機器のユーザのうちの一部が選択されたことに応答して、当該選択されたユーザの機器との間の接続を確立し、当該選択されたユーザとの間のコミュニケーション手段を提供するための手段をさらに含む。
他のユーザの状態を確認して、通信可能な相手を確認して簡易な方法でコミュニケーションを開始することができる。
好ましくは、状態情報提供装置は、状態情報送信のためのモードを、第1及び第2のモードのいずれかに設定するための手操作可能なスイッチと、スイッチにより状態情報送信のためのモードが第1のモードに設定されたことに応答して、予め定める固定された状態情報を状態情報送信手段に与え、モードが第2のモードに設定されたことに応答して、状態情報生成手段により生成される状態情報を、状態情報送信手段に与えるための手段とをさらに含む。
ユーザが望む場合、どの送信先に対しても固定された状態情報が送られるようになり、ユーザのプライバシを保護することができる。
信号傍受手段は、外部の装置から特定の機器宛に無線により送信された信号を傍受するための手段を含んでもよい。
無線により送信された信号を使用してユーザの状態を推定できるので、状態推定のための配線等が不要で、ユーザの生活環境に与える影響を小さくすることができる。
本発明の第2の局面にかかるコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されると、上記したいずれかの状態情報提供装置の全ての機能を実現する。
本発明の第3の局面にかかる記録媒体は、上記したコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体である。
本発明の第4の局面にかかるコンピュータは、上記したコンピュータプログラムによりプログラムされたコンピュータである。
本発明の第5の局面にかかる状態情報提供方法は、信号受信装置を用いて、外部の装置から特定の機器宛に送信された信号を傍受するステップと、コンピュータに、信号が傍受された時刻を取得させるステップと、コンピュータに、傍受された信号と、取得された時刻とに基づいて、特定の機器のユーザの状態を推定し状態情報を生成させるステップと、状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、コンピュータに、状態情報を所定の送信先に送信させるステップとを含む。
以上のように本発明によれば、ユーザが状態情報生成のための操作を特に行なわなくても、他の機器を操作するために送信した信号を用いて状態情報が生成されるため、ユーザが意識しなくとも、その状態情報を生成できる。各機器に、状態情報を生成するために特別な機能部分を追加する必要はない。
また、種々の方法により、送信先ごとに状態情報の開示を制御でき、ユーザのプライバシを保護しながら、他のユーザに対してユーザの状態情報を知らせることができる。
[第1の実施の形態]
‐概要‐
現代の日本の一般的な家庭では、テレビジョン受像機(以下単に「TV」と呼ぶ。)、エアコンディショナー(以下単に「エアコン」と呼ぶ。)等が普及しており、TVはほぼ100%、エアコンはほぼ90%の普及率である。これらのうち、TVであれば家庭にユーザがいる場合には通年で非常に高い稼働率となるであろうし、エアコンについても夏季又は冬季に限れば、家庭にユーザがいる場合には高い稼働率となると思われる。また、ケーブルTVの普及に伴い、ケーブルTVのコンバータの稼働率も高い。 すなわち、PCの電源がついていない状況であっても、ユーザが家庭にいればTV、エアコン、ケーブルTVのコンバータのいずれかが動作していることが多い。ユーザがこれらの機器を制御する際の機器の制御情報を用いて、離れた場所にいる他のユーザに現在、もしくは過去のこのユーザの状態を知らせるようにすれば、意識してユーザの状態を入力することなく、ユーザの状態を推定して通知することが可能になる。本実施の形態にかかる装置は、そのような装置である。
そのために、本実施の形態にかかる装置では、他機器宛に対してリモートコントローラ(以下簡単のために「リモコン」と呼ぶ。)によって赤外線を用いて送られた制御コマンドを受信して、当該制御コマンド及びその履歴を解析することにより、ユーザの状態情報を作成する機能を持つ。
さらに本実施の形態にかかる装置は、制御コマンド及び制御コマンドによって所定の状態遷移スキームによりユーザの状態を推定し、その結果をユーザ自身に知らせる機能も持つ。この機能により、どのような情報が他ユーザに送信されているかをユーザ自身が把握できる。
なお、本実施の形態にかかる装置と関連する機器としては、TV、エアコン、ケーブルTVのコンバータに限らず、その他のものも使用できる。例えばVTR(Video Tape Recorder)、最近普及しつつあるハードディスクレコーダ、DVDプレーヤ、PC、携帯電話、携帯音楽プレーヤ、その他多数のものを利用できる。
‐構成‐
図1に、本装置を使用した家庭内のシステムの概念図を示す。図1を参照して、このシステムは、本実施の形態にかかる状態情報管理装置30と、それぞれリモコン40、42、及び44により遠隔操作可能なTV32、VTR34、及びエアコン36とを含む。このシステムでは、リモコン40はTV32の、リモコン42はVTR34の、リモコン44はエアコン36の、それぞれ専用リモコンである。
本実施の形態では、リモコン40、42、及び44はいずれも赤外線を利用してそれぞれTV32、VTR34、及びエアコン36に対して制御情報を送信する機能を持つ。赤外線を用いるリモコンの場合、リモコン40、42、及び44のいずれから射出された赤外線でも、周囲の壁等に反射して状態情報管理装置30に届く可能性が高い。状態情報管理装置30は、ユーザがリモコン40、42、及び44のいずれかからTV32、VTR34、又はエアコン36に制御コマンドを射出した場合、当該制御コマンドを傍受(以下「受信」と呼ぶ。)できる可能性が高い。そこで、後述するように状態情報管理装置30は、これらリモコン40、42、及び44のいずれからの制御コマンドを受信した場合でも、それらがどの装置に対する制御コマンドであるのか、またそれらがどのような意味を持つ制御コマンドであるか、を解釈する機能を持つ。
図2に、図1に示すシステムを含んだネットワークシステムの概要を示す。図2を参照して、このシステムは、ユーザA、B、及びCの家庭にそれぞれ設置された、図1に示す状態情報管理装置30と同様の状態情報管理装置30A、30B、及び30Cと、これら状態情報管理装置30A、30B,30Cで作成された状態情報をユーザ間で中継するためのプレゼンスサーバ50とを含む。以下の説明では、プレゼンスサーバ50には状態情報管理装置30Aからの状態情報についてはプレゼンス情報管理装置30Bに対し送信するという設定がなされているものとする。
なお、状態情報管理装置30Bは、このようにしてプレゼンスサーバ50経由で取得したユーザAの状態情報を表示する機能を持つ。また、状態情報管理装置30B及び30Cは、携帯電話又は携帯端末等の形態であっても良い。
プレゼンスサーバ50を設けることにより、複数のユーザに対してあるユーザの状態情報を通知するときに、プレゼンスサーバ50のみに状態情報を登録すればよく、個々のユーザに対して個別に通知を行なう必要がない。そのため、ユーザの操作は簡単になり、ネットワークにかかる負荷も小さくてすむ。
この場合、プレゼンスサーバ50にはユーザ間の状態情報の伝達に関する許可情報を設定しておく。例えばユーザAの情報はユーザBには伝えてもよい、という情報を保持する。この許可情報がないユーザ(例えばユーザC)に対してはユーザAの状態情報を通知しないようにする。このように各ユーザの状態情報の送信を制限することにより、各ユーザのプライバシを保つ。
なお、各ユーザの許可情報は、状態情報の作成元のユーザにより設定(追加、変更、削除)できる。通信相手の識別情報を含む特定のリクエストを状態情報管理装置30A等からプレゼンスサーバ50に対して送信することにより、プレゼンスサーバ50上で特定のプログラムが、当該識別情報により特定される通信相手に対する、当該ユーザの状態情報の通知の設定を更新する。
図3に状態情報管理装置30の正面の外観を示す。図3を参照して、状態情報管理装置30は、ほぼ直方体形状の筐体60と、筐体60の正面に設けられた赤外線受光部62と、コマンドを受信した場合に点灯するコマンド受信表示部64と、この状態情報管理装置30が設けられた家庭のユーザの状態として状態情報管理装置30が推定した状態情報を表示するためのユーザ状態表示部66とを含む。
コマンド受信表示部64はLED(Light Emitting Diode)等からなる。赤外線を用いて制御コマンドが送信される場合、状態情報管理装置30がコマンドを受信したかどうかはユーザには判別しにくい。そこで、コマンドや信号を受信した場合には、コマンド受信表示部64を所定の表示態様で短時間だけ点灯させる。これにより、ユーザは状態情報管理装置30が正しく動作していることを確認でき、安心できる。LEDではなく、またはこれに加え、簡単なスピーカと音声信号の発生装置を設け、コマンドを受信すると特徴のある音が鳴るようにしてもよい。
なお、コマンド受信表示部64は常時表示する必要はなく、ユーザが設定をした特別なモードでのみ表示するようにしてもよい。
ユーザ状態表示部66は本装置によって推定されたユーザの状態、すなわち当該ユーザの状態情報を示す。例えば、ユーザ状態表示部66を赤、黄色、緑の発光が可能なLEDで構成し、赤は留守、黄色は在宅、緑は在室等というように状態に応じて表示を変化させる。ユーザ状態表示部66の表示は、外部機器(例えば図2の状態情報管理装置30B等)に対して送信される本ユーザの状態情報にしたがうものであることが望ましい。送信される、又は送信された状態情報がユーザに理解可能な形式で同時に表示されることで、ユーザは安心して状態情報管理装置30を使用できる。
状態情報管理装置30はさらに、通信相手状態表示部68,70,72と、状態情報の送信をユーザがマニュアルで制御するためのスイッチ74とを含む。
通信相手状態表示部68,70,72は、通信相手から受信した状態情報にしたがい、通信相手のユーザの状態を表示する。これは本状態情報管理装置30が他の装置のユーザ状態を受信する場合に使用される。
スイッチ74は、当該状態情報管理装置30のユーザの状態情報を、特定の固定した情報に設定するために使用するスイッチである。このスイッチにより、状態情報管理装置30の動作モードが第1のモード及び第2のモードのいずれかに設定できる。本実施の形態では、スイッチ74をオフ(第1のモード)にすれば、この状態情報管理装置30のユーザの状態情報は「留守」を示す値に固定される。スイッチ74をオン(第2のモード)に設定すれば、状態情報が通信相手先に通知される。このようにスイッチ74を設けることにより、受信した信号からユーザの状態を推測して送信するだけでなく、ユーザが望む状態にマニュアルで設定することができる。このようにマニュアルで特定の状態に設定できれば、ユーザがプライバシを守ろうとする場合に好適である。
なお、図3に示すスイッチ74は、独立したスイッチである必要はない。例えばスライドスイッチ又はロータリースイッチとして、いくつかの状態を選択できるとともに、電源スイッチと併用してもよい。さらに、外部機器に表示を出して、リモコンで設定するソフトウェアでの切替えでもよい。
図4に、本実施の形態にかかる状態情報管理装置30の機能的なブロック図を示す。実際には、この装置のうち、後述するフローチャートによって説明する機能部分は、実質的にコンピュータのハードウェアとその上で実行されるソフトウェアとにより実現される。コンピュータハードウェアについてはごく一般的なものを用いればよいので、ここではその詳細な説明は行なわない。
なお、このコンピュータプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、FD(Flexible Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータ可読な記録媒体に記録されて流通し、実行時にはコンピュータのメモリに格納される。当該コンピュータは、このプログラムを実行する(当該プログラムによりプログラムされる)ことにより、図4に記載の各機能ブロックの機能を実現できる。ただし、例えば赤外線受光部等、本来のコンピュータのハードウェアに含まれない部分については、そのための部品を別途用意する必要がある。
図4を参照して、状態情報管理装置30は、図3に示す赤外線受光部62からなる信号受信部90と、信号受信部90が受信した赤外線の信号に基づいて、制御コマンドを解析するためのコマンド解析部92と、状態情報管理装置30が受信する可能性のあるコマンドを全て記憶しておくためのコマンド記憶部94とを含む。
信号受信部90は、コマンド送信がパケット通信である場合には、パケットの受信機能を備えたものとする必要がある。本実施の形態のように赤外線通信を用いる場合には、フォトディテクタの出力をサンプリングすることによりデータを取得する。
赤外線のコマンド信号のフォーマットとしては、日本国内の場合、財団法人家電製品協会で規定されたいわゆる家製協フォーマットがあるが、各ベンダー依存のコマンドも存在する。IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394と呼ばれる規格ではAVC(Audio−Visual Control)というコマンドセットがよく使用される。ユニバーサルプラグアンドプレイと呼ばれる規格では、DCP(Device Control Protocol)という制御手法が存在する。
本実施の形態の装置では、上記したいずれのフォーマットのコマンドであっても解析可能である。なお、いずれかひとつのフォーマットのみ、またはそれらのある組み合わせに対してのみコマンド解析可能としてもよい。いずれのフォーマットを限定的に利用しなければならないというわけではない。複数の物理層により受信されるコマンドであっても、複数のコマンドセットが同時に利用される場合であっても、それらが解析可能であればそれらを一緒にコマンドフォーマットとして採用してもよい。つまり、赤外線コマンドでビデオの再生コマンドを受信しても、IEEE1394経由でビデオの再生コマンドを受信しても、同じビデオ再生コマンドとして扱って、後述する状態推定部で状態推定を行ってもよい。
なお、コマンドの意味が解釈できないベンダー特有のコマンドであっても、コマンドであることが判明すれば少なくともコマンドが発生したという情報が利用可能である。この情報を利用して、例えば後述するようにユーザが在室している、というような状態推定が可能になる。
図4に示されるコマンド記憶部94は、状態情報管理装置30が受信する可能性のあるコマンドとして想定できるものを全て記憶しておくためのものである。例えばTVのオン・オフ、又はチャネルの変更等のコマンドをコマンド記憶部94に記憶しておく。信号受信部90が受信した信号に含まれるコマンドがどのような意味を持つのかという解析を行なうために、コマンド解析部92がコマンド記憶部94の記憶内容を参照する。
図4を参照して、状態情報管理装置30はさらに、コマンド解析部92により解析されたコマンドを記憶、管理するためのイベント管理部96と、イベント管理部96に接続され、イベントが発生したときの時刻又はイベント間の時間を取得するためのタイマ98と、イベント管理部96に記憶されたイベント及びタイマ98から取得する時間情報とに基づいて、状態情報管理装置30のユーザの状態を推定し状態情報を作成するための状態推定部100とを含む。
イベントとは、コマンドを受信して、それを解釈した情報のことをいう。
状態推定部100の状態推定で採用されれている状態遷移スキームについては、図8を参照して後述する。
再び図4を参照して、状態情報管理装置30はさらに、図1に示す通信相手状態表示部68,70,72からなる状態表示部102と、状態推定部100により推定された結果からユーザの状態情報を生成するための状態情報生成部104と、状態情報生成部104により生成された状態情報を、他の機器(図4には図示しない。)に送信するための状態情報通信部106と、状態情報通信部106に対しインターネットへの接続を提供するネットワークインタフェース(I/F)108と、状態情報通信部106が状態情報を送信するあて先として、予め相手機器のアドレス情報を記憶するためのアドレス記憶部110とを含む。
本実施の形態では、信号受信部90がコマンドを受信し、コマンド解析部92がそれを解析し、状態推定部100がユーザの状態を推定するたびに、状態表示部102による状態表示が行なわれる。
アドレス記憶部110が記憶するアドレス情報は、通常はインターネット上のIP(Internet Protocol)アドレス、URL(Universal Resource Locator)、電子メールアドレス、SIP(Session Initiation Protocol)アドレス等である。また、アドレス記憶部110には、通信相手ごとに、どのようなフォーマットでどのような通信プロトコルで状態情報を送信するかについての情報が記憶されている。本実施の形態では、状態情報の送信は図2に示すプレゼンスサーバ50により中継されるので、アドレス記憶部110にはプレゼンスサーバ50のアドレスが記憶されている。
なお、状態情報は、一般的にいえば何らかの形で状態情報の送信要求イベントが発生すると送信される。送信要求イベントを発生させるタイミングについては、システムの性質又は設計思想により適宜選択することが可能である。例えば他の装置から状態情報の送信要求の電子メールを受信したとき、前回の状態情報の送信から所定時間が経過したとき、新たな状態情報が生成されたとき、ユーザの指示があったとき、等が典型的な送信要求イベントの発生タイミングである。
本実施の形態では、状態情報通信部106は、特定の通信相手から状態情報のリクエストを受けた場合、その相手に対して状態情報を送信する機能を持つ。アドレス記憶部110にはそのための情報も格納されている。そうしたリクエストの一つの形式は電子メールである。状態情報通信部106は、電子メールで状態情報のリクエストを受けた場合、リクエストを出した装置のメールアドレスが適切かどうかをチェックした上で、電子メール本文に状態情報を格納して当該相手に対して送信する機能を持つ。状態情報を添付ファイルとして送信してもよい。この場合には、アドレス記憶部110に状態情報送信を許可するアドレスを記憶しておき、リクエストの送信元に対して状態情報を送信してよいか否かを判定する。
すなわち状態情報通信部106は、そうしたリクエストを電子メールで受信すると、最初にその電子メールの発信者のメールアドレスを確認する。そしてそのメールアドレスがアドレス記憶部110に記憶されているか否かを判定し、記憶されていなければ状態情報の送信を行なわない。本実施の形態の状態情報管理装置30の状態情報通信部106は、メールアドレスの成りすまし(偽ったアドレスを用いた電子メール)を防ぐために、本文やサブジェクトに予め定めた認証用のキーワードを含めて、このキーワードをベースにチェックする。
図5に複数の装置に送信する場合の、アドレス記憶部110に記憶された送信アドレス情報120の例を示す。図5を参照して、この送信アドレス情報120は、アドレスリストの中から当該アドレスが選択されているか否かを示す「選択」欄と、当該アドレスに対応する相手を特定するためのニックネームからなる「相手」欄と、送信先を特定するための情報からなる「アドレス」欄と、送信に使用すべき通信プロトコルを規定する「プロトコル」欄と、状態情報を送信する際のデータフォーマットを特定する「フォーマット」欄と、相手により送信すべき情報の種類、詳細度等を規定する情報からなる「状態レベル」欄とを含む。
なお、図2では状態情報管理装置30Aはプレゼンスサーバ50に状態情報を送るが、プレゼンスサーバを介さずに直接相手端末に状態情報を送ってもよい。この場合には、送信アドレス情報120のアドレスを相手端末のアドレスに設定すればよい。
「選択」欄は、アドレスリストの中から現在選択されているものを示す。図5に示す例では、選択されているアドレスが○で示されている。ここで、「選択されている」とは、状態情報を送信する相手先という意味である。図5に示す例では、2つの装置に対して状態情報が送信されることになっている。
「相手」欄は、本装置のユーザが相手を特定するためのニックネームである。人間が読んで理解可能な文字で書かれることが多い。
「アドレス」欄は、該当する相手に送るためのアドレス情報である。ここではアドレス以外に「http://」のように、プロトコル情報を含めて記載している。
「プロトコル」欄は、データ送信のときに使う通信プロトコルを特定するプロトコル情報を格納する。アドレス欄にもプロトコル情報が記載されている場合、これと重複する。どちらかに記載があればよい。双方に記載がある場合には本実施の形態の装置ではアドレス欄の記載内容を優先する。
「フォーマット」欄は、通信相手に状態情報を送信する際に当該状態情報を表現するためのフォーマットである。相手に応じて異なるフォーマットで状態情報を送信すべきことが要求されることがあるので、送信に先立ち、ここで特定されたフォーマットに状態情報を変換する必要がある。
「状態レベル」は、相手に送信すべき状態の条件、詳細度のレベル等を指定する欄である。通信プロトコルやサービスプロバイダによっては、有効な状態情報が異なる場合があり得る。また相手によっては詳細の状態を送りたくない場合もある。このような状況では、この状態レベルに格納された情報にしたがって、相手に応じて状態情報の詳細度を細かく制御することが可能となる。
図5に示される例では、例えば相手「Xおじさん」に送信する際には、状態情報は単に「留守」又は「在宅」の二種類のみである。一方、「Z助」に送信する際には、状態情報は「留守」「在宅」に加え、「在室」、「TVチャネル」、「エアコン」「温度」等という状態のいずれかをとることができる。この「状態レベル」の記載によれば、Z助という相手に対しては、留守、在宅、在室以外に、TVチャネルの変化(10チャネルを見ているとか、チャネルのアップを行なった、等という情報)、さらにエアコンの操作(23度に設定した等の操作情報)という詳細度のレベルで状態情報を送ることを示している。こうすることで、相手によりユーザのプライバシをどの程度開示するか、というプライバシ開示の制御を行なえる。
この欄に、これ以外の条件(更新の頻度、状態推定のアルゴリズム等)を書くこともできる。
なお、本実施の形態の状態情報管理装置30においては、状態情報通信部106は、電子メール本文や電子メールのサブジェクト欄に状態リクエストのための特別の文字列が含まれているか否かによって当該電子メールが状態情報のリクエストの電子メールか否かを判別する。
例えば、電子メールのヘッダが以下のような電子メールを状態情報通信部106に送信する場合を考える。
To:ueda_tv_presence@example.com
From: yamada_keitai@example.keitai
Subject: #presence_request
(本文) Key=jack
というような電子メールである。この場合、本装置のメールアドレスは
ueda_tv_presence@example.com
であり、送信者アドレスはユーザ(山田)の携帯アドレス
yamada_keitai@example.keitai
である。
この場合、サブジェクトに#pesence_requestという予め定められた文字列が含まれているため、状態情報通信部106は、当該電子メールが状態情報を送れというリクエストであると判定する。
さらに状態情報管理装置30は、メールのfromアドレスがアドレス記憶部110に含まれており、かつ送信可に設定されているか否かをチェックし、さらに本文のKey=jackという文字列を見て、状態情報を送信してよいと判定する。jackという文字列は、本装置のユーザが変更可能である。この文字列は本実施の形態では全てのユーザに対して共通であるが、ユーザ(電子メールアドレス)ごとに別々のキーワードを設定するようにしてもよい。もちろん公開鍵暗号方式等の暗号化方式を用いてもよい。
なお状態情報管理装置30は、前述したとおり、アドレス記憶部110にアドレスが保持されたサーバ(図2に示すプレゼンスサーバ50)に対して定期的に状態情報を送信する。これに加えて状態情報管理装置30は、アドレス記憶部110に電子メールアドレスが記憶されている場合、当該メールアドレスに定期的に状態情報を送信する。
状態推定部100で生成する状態情報は、送る先の装置、又は途中のプレゼンスサーバ50(図2参照)が解釈できる形式である必要がある。そのためのフォーマットとしては、最も単純なテキスト形式、電子メールの本文の形式、電子メールへの添付ファイルの形式、WEBサーバで利用可能なHTML(HyperText Markup Language)の形式等を利用できる。またインスタントメッセンジャという通信手法では、SIPを用い、状態情報はXML(eXtended Markup Language)形式で書かれることが多い。状態推定部100により得られた「状態」からこれらの形式へのフォーマット変換を、状態情報生成部104で行なう。
以下、図4に機能的ブロック図を示した状態情報管理装置30を実現するためのプログラムについて説明する。
図6に、イベントを記憶する処理フローの例を示す。このプログラムは、図4に示す信号受信部90が何らかの信号を受信した場合に起動される
。まず、ステップ130で信号を受信したかどうかをチェックする。キーの押し下げ、センサー入力もここでいう信号に含まれる。続いてステップ132において、信号に含まれるコマンドをコマンド記憶部94(図4を参照)に記憶されたコマンド情報を参照して解析し、どのようなコマンドであるかを判定する。
続いてステップ134において、イベント管理部96に含まれる、イベントを記憶するためのメモリのあふれを防ぐため、直前のイベントのうち最も古いものを消去する。
ステップ136では、ステップ132で特定されたコマンドと、当該コマンドが発生した時刻(図4のタイマ98から取得)とを合わせてイベントとしてイベント管理部96内のメモリに記憶する。
図7に、図4の状態推定部100、状態情報生成部104、及び状態情報通信部106で行なわれる、状態推定及び状態情報の送信処理のフローを示す。図7を参照して、ステップ150で初期設定処理を行なう。本実施の形態の状態情報管理装置30ではSIPを使うので、このステップで最初にセッションを確立する。さらに、予め設定された初期の状態(本実施の形態では「在宅」)を、状態情報管理装置30の状態としてアドレス記憶部110に記録された送信先(例えば図2に示すプレゼンスサーバ50)に送信する。
続いてステップ152でタイマ98(図4参照)をクリアする。
ステップ154で、イベントが発生したかどうかを判定する。イベントが発生している場合にはステップ156に、さもなければステップ154に、それぞれ進む。
イベントが発生した場合、それによってユーザが存在し、さらに何らかの形でユーザの状態が変化したと推定できる。したがってステップ156において、ユーザ状態を推定する。ステップ156で行なわれるユーザ状態の推定処理の詳細については図8を参照して後述する。
ステップ158では、ユーザの状態情報が変わったので、その状態情報をプレゼンスサーバ50に送信する。
一方、ステップ154でイベントが発生していないと判定された場合、ステップ154においてタイマの計時が20分となったか否かを判定する。すなわち、過去のイベント発生から20分が経過したかどうかを判定する。タイマが20分となっていればステップ162に進み、さもなければ何もせず制御はステップ154に戻る。
ステップ162では、ユーザ状態として「行方不明」を設定する。この状態情報をステップ164でプレゼンスサーバ50に送信する。
図7のステップ156で実行される、ユーザの状態推定の処理で使用される状態遷移スキームについて図8を参照して説明する。図8は、ユーザの状態変化をイベントの発生に対応した状態遷移図の形で示す。図8を参照して、ユーザの状態は状態S0、S1、S2、S3の間で、イベントの発生に応じて遷移する。遷移先の状態がユーザの状態の推定結果になる。図8において、イベントは矢印T1〜T14で示されている。イベントにより、ユーザの状態間での遷移が発生する。各矢印の上に記載されている説明「ON/操作イベント(TV)発生」等がその遷移を引き起こす条件になる。この例では「(TV)」は、発生した操作イベントがTV向けのものであることを示している。
なお、図8において、状態S0、S1、S2、 S3のいずれかに入ったとき(矢印の遷移が起きたとき)には、タイマ98はクリアされる。さらに状態が変更されたとき(状態S0、S1、S2、S3間で遷移があったとき)には、状態情報を送信する。ただし、他の機器からのリクエストがある場合には、直ちに状態情報を送信する。
図8において、状態S0は「留守」、状態S1は「在宅」、状態S2は「在室」、及び状態S3は「TV視聴」の状態である。
以下、各イベントの発生に伴う状態遷移(矢印T1〜T14)の説明を行なう。矢印T1は、状態S1(在宅)において、TVの電源ON又はチャネル変更等の操作イベントが発生したことを示す。ユーザがTVを視聴している状態に入ったと推定できるので、状態S3に移行する。なお、在室の状態にあって電源ONイベントではなく操作イベントを受けるケースというのは、通常はあり得ないが、コマンドを正しく受信しなかった場合、又はユーザがリモコンを用いずにTV本体の電源スイッチを操作した場合に生じ得る。
状態S2(在室)において、TVの電源ON又は操作イベントが発生した場合にも、状態S3に移行する。
状態S3においてTVの電源ON又は操作イベントが発生した場合、TVの操作が継続して行なわれていることになるので、矢印T3で示されるように再度状態S3に遷移する。そしてそのたびにタイマ98(図4参照)をクリアする。
状態S2(在室)又は状態S3(TV視聴)においてTVの電源OFFのイベントが発生した場合、図8において矢印T4及びT5によりそれぞれ示されるように、在宅状態S1に移行する。
状態S3においてTVの操作イベントが30分間発生しなかった場合、状態は矢印T6により示されるように、状態S2(在室)に遷移する。なお、この30分という時定数に限らず、本状態遷移に示される各時定数はユーザが変更できる。
状態S2(在室)において20分以上の間、何もイベントが発生しない場合、矢印T7により示されるように状態は状態S1(在宅)に移行する。
状態S1(在宅)においてTV以外の機器の操作イベントが発生した場合、状態はS2(在室)に移行する。例えばエアコンの操作、又はVTRの操作等である。
在室状態S2及びTV視聴状態S3において、TV以外のイベントが発生した場合、矢印T10及びT9によりそれぞれ示すように、同じ状態に遷移しタイマ98のクリアを行なう。
留守状態S0において留守解除のイベントが発生すると、矢印T11により示されるように状態S1(在宅)に移行する。ここでいう留守解除のイベントとは、リモコンからの信号受信ではなく、ユーザが図3に示すスイッチ74を操作して不在から在宅へモードの切替えを行なったことを示す。
状態S1(在宅)、S2(在室)、及びS3(TV視聴)のいずれにおいても、留守設定のイベントが発生すると矢印T12、T13、及びT14により示されるように、留守状態S3に移行する。留守設定のイベントは、留守解除と同様に、ユーザが図3に示すスイッチ74を操作して、留守状態に設定したことにより発生する。
図9に、図4の状態情報通信部106により行なわれる、異なる送信先に状態情報を送信する処理(図7に示すステップ158又はステップ164で実行される処理に相当)の詳細を示す。まずステップ170において、状態情報を送信するあて先を図4に示すアドレス記憶部110に記憶された送信アドレス情報120から取得する。
ステップ172では、ステップ170で取得されたあて先アドレスに送るときの状態情報のフォーマットを選択する。このフォーマットは図5に示す「フォーマット」の欄により定められる。またこのとき、送信すべき状態レベルの選択も行なわれる。
ステップ174では、図7に示す状態情報生成部104により生成された状態情報を、選択されたフォーマット及び状態レベルに合わせて、変換する。この状態レベルに合わせた変換では、例えば送信先の「状態レベル」として「留守」「在宅」のみが規定されている場合、推定された状態が「在宅」「在室」「TV視聴」である場合には、いずれも単に「在宅」にまとめてしまう(すなわち「在宅」で置換する。)、という処理である。送信先の状態レベルにあわせてこのように状態情報の置換を行なうことは容易である。
ステップ176では、現在選択されているアドレスに送る場合に用いるべき通信プロトコルを選択する。通信プロトコルは、図5に示す送信アドレス情報120の「プロトコル」欄にしたがって選択される。
ステップ178では、ステップ176で選択された通信プロトコルを用いて、ステップ170で取得されたあて先のアドレスに状態情報を送信する。
ステップ180では、さらに別の送信先があるか否かを判定する。もし別の送信先があればステップ170に戻る。別の送信先がなければこの処理を終了する。このようにして、送信先がなくなるまで上記の処理を繰返す。
なお、ステップ178では、別の装置からの状態情報のリクエストがあったときにデータを送信できるように、状態情報を準備する処理も行なう。これにより、別の装置から状態情報のリクエストがあったときには、状態推定を行なわず直ちに状態情報を返信できる。
以上の構成により、状態情報管理装置30から図2に示すプレゼンスサーバ50を経由して、または直接に、通信相手に状態情報管理装置30のユーザの状態情報が送信できる。
‐動作‐
この第1の実施の形態の装置は以下のように動作する。ユーザが状態情報管理装置30の電源を投入すると、状態情報管理装置30は当該ユーザの状態を「在宅」に設定し、プレゼンスサーバ50及び図5に示す送信アドレス情報120において選択されている相手に状態情報を送信する。
図1を参照して、ユーザが例えばリモコン40を用いてTV32を操作したものとする。リモコン40は制御コマンドを赤外線でTV32に送り、TV32はその制御コマンドにしたがって動作する。
一方、この制御コマンドは状態情報管理装置30の信号受信部90(図4参照)にも受信される。コマンド解析部92はこのコマンドをコマンド記憶部94に記憶されている内容を利用して解析し、イベントとしてイベント管理部96に解析結果を送る。イベント管理部96はこのイベントの受信に応答し、タイマ98からその時の時刻を取得してイベント情報とともに記憶する。イベント管理部96はさらに、タイマ98の、イベント発生間隔を測定するためのタイマをリセットする。
状態推定部100は、タイマ98により一定時間間隔ごとに起動され、イベント管理部96に記憶されているイベント情報を読み出してユーザの状態を推定する。状態の推定方法については図8を参照して説明したとおりである。状態推定部100は、推定された状態を状態情報生成部104に与える。状態情報生成部104は推定された状態に基づいて、通知先に送信すべき状態情報を生成し状態情報通信部106に与える。
状態情報通信部106は、アドレス記憶部110から通知先アドレス、通信プロトコル、フォーマット、状態レベル等を、選択された通知先ごとに読出し、与えられた状態情報を読み出されたフォーマット情報及び状態レベルにしたがった形式に変換し、指定された通信プロトコルにしたがって、指定されたアドレスにネットワークI/F108を介して送信する。状態情報通信部106はこの処理を、選択された全ての通知先に対して送信が終了するまで繰返す。
状態推定部100による状態推定結果は状態表示部102にも与えられ、推定された状態にしたがった表示が図3に示すユーザ状態表示部66により行なわれる。
図10に、上記した構成を持つ状態情報管理装置30から情報を取得した他の装置で、各状態情報管理装置30のユーザの状態情報を表示した例を示す。この例では少なくとも8台の状態情報管理装置30から状態情報を取得し、表示している。この例では、状態情報として、相手ユーザの名前とともに、相手ユーザの状態情報管理装置30から送信されて来た状態情報をそのまま表示している。もちろん、これに限らず何か他の形式(アイコン形式)等で表示するようにしてもよい。
なおこの例ではさらに、矩形領域212で示すように相手ユーザがTV視聴状態にある場合、この相手ユーザを選択してメッセージを送ったり、電話をかけたりすることができるように、この表示のプログラムとメッセージ送信のプログラム、又はTV電話プログラムとを連動させている。図10に示す表示では、メッセージ送信のプログラム及びTV電話プログラムを起動するためのボタン214及び216が表示されている。
なお、そのような連動プログラムを起動することにより相手と直ちにコミュニケーションをとることが可能であることを示すため、図10に示す例では、そうした処理が可能な相手ユーザの状態情報の表示には下線を付してある。該当ユーザを選択し、ボタン214又は216を押す(クリックする)ことにより、該当ユーザにメッセージを送るためのプログラム及びTV電話をかけるためのプログラムが起動し、該当ユーザの機器との間の接続が確立され、直ちに該当ユーザとコミュニケーションすることが可能になる。
また本装置は、ここではTVやVTR等とは独立した装置として説明したが、TVやVTR等に機能が内蔵されて、TVやVTRや携帯電話そのものが本装置として動作してもかまわない。もちろんエアコンや冷蔵庫、洗濯機に本機能が内蔵されても構わない。
状態情報管理装置30がさらにVoIP(Voice over IP。IPはInternet Protocol)等のコミュニケーションの機能を持つ場合には、プレゼンスサーバ50は状態情報の中継機能と同時に、ユーザの間の接続管理を行なうSIPサーバの機能を持つようにすることが望ましい。
また、本実施の形態では、状態情報管理装置30はプレゼンスサーバ50から定期的に状態情報を取得する。しかし、本実施の形態のシステムはそのような状態情報の取得方法に限定されるわけではない。例えば、ユーザの操作に応答してプレゼンスサーバ50にアクセスするようにしてもよい。逆に、プレゼンスサーバ50から定期的に各状態情報管理装置30に対して所定のユーザの状態情報を送信するようにしたり、状態情報が状態情報管理装置30等から送信されるたびにその状態情報を所定の通信相手に送信したりするようにしてもよい。
図3に示す赤外線受光部62は本実施の形態では赤外線受光部であるが、一般的には何らかの形でリモコンや他機器からの制御信号を受信可能なものであればよい。無線LANや有線LAN、近距離の無線通信、その他インターネットプロトコルを用いる通信媒体等でもよい。無線の場合にはアンテナが必要となり、有線の場合には線を接続するコネクタが必要となる。また、どれか信号受信部が上記したもののうちの一つのみである必要はなく、複数の受信インタフェースを持ち、異なる信号を並列で受信可能としてもよい。
上記した状態情報管理装置30の状態推定部100は、上記した状態遷移スキームによりユーザの状態を推定する。しかし、本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。簡易的なものとしては、イベント管理部96に記憶されたコマンドをそのまま状態とすることも可能である。この場合、「11時35分25秒 X社エアコンON」というような情報をユーザの状態情報として他のユーザに送る。コマンドの詳細が解釈できない場合でも、「11時55分Y社機器操作」という情報を送信できる。このようにして、受信し解析されたコマンドを変換して送信するだけであれば、状態推定部100の構成としては最も簡単である。
なおこの場合、時刻情報は状態情報と同時に状態情報管理装置30から送信してもよいし、受信側のサーバ又は装置が受信時に状態情報に付すようにしてもよい。なお、状態推定はイベントが蓄積される毎に行なう以外に、タイマによって起動されることが望ましい。
また、例えばコマンドを受信してから20分間は在室状態、20分間を過ぎてもコマンドの受信がない場合は留守、のように単に二つの状態の間でユーザ状態を遷移させることも可能である。状態遷移として、どの程度まで詳細な推定を行なうかについては設計事項に属する。
ユーザの状態の推定に、イベントの履歴を用いることもできる。この場合、イベントは時間・時刻情報との対で記憶する。イベント管理部96は、状態推定部100における状態推定の方式により、二つ以上のイベントを履歴として記憶する場合、一つのみを記憶する場合のどちらもあり得る。本実施の形態の装置では、イベントは後述するようにひとつのみ記憶するものとする。なお、コマンド情報は、コマンドと状態推定方式に応じて、コマンドが到着したこと(単にコマンドが到着したという情報のみ)、コマンドの対象機種種別(エアコン、TV等)、メーカ、コマンド内容(再生、エアコンの運転開始、VTRのオン・オフ等)を含むことが考えられる。
もし、状態情報管理装置30のユーザが複数いて、かつ、それぞれのユーザを特定できる場合には、それぞれのユーザ毎に履歴を別々に持つことが望ましい。IPパケットで送信側機器が特定できるような場合には、ユーザ毎の履歴の管理が可能になる。機器間での近距離無線通信のための特定の規格、又は双方向赤外線通信(IrDA)等の方式を用いると、携帯端末や携帯電話との双方向通信が可能になり、この場合には端末のIDや個人情報を同時に取得することが可能になる。
履歴を通知する場合には、本実施の形態の状態情報管理装置30のように時刻情報を出すものであることが望ましい。今日の10時25分10秒にエアコンがオンされた、というような情報を他の装置又はユーザに伝えるためである。簡易的にはコマンドが入力されてからの時間を計測することでも実現可能である。コマンドが入力されてから10分間は在宅の表示を出す、ということであれば、イベント管理部96はコマンド情報を記憶したときにタイマをリセットすることで実現できる。
さらに、履歴に基づいてユーザの状態を明示的に推定することは必ずしも必要ではない。現在から一定数又は一定時間のイベント履歴を送信さえすれば、それを受信した他のユーザが、その履歴を見てユーザ状態を推測することも可能だからである。
なお、図4に示すコマンド記憶部94に記憶されるコマンドは、新しい機器が登場したときに対応するために、後から更新・追加可能な形態で記憶されていることが望ましい。さらにこれはネットワークによって更新可能であることが望ましい。コマンド記憶部94の内容を更新する手段については、通常のコンピュータハードウェアと、任意のデータ書き換えプログラムにより実現できるので、ここではその詳細については述べない。
同様に、図4に示すアドレス記憶部110に記憶されるアドレス情報についても、通常のコンピュータハードウェアと、例えば対話的にアドレス記憶部110に記憶されたデータを更新することが可能なプログラムとにより実現できる。それらはごく一般的な技術で実現できるので、ここではそれらについての詳細は述べない。
本実施の形態の状態情報管理装置30では、特定の相手から電子メールによるリクエストが送信されてきたときに、状態情報を当該電子メールの発信元に対して送信する。しかし、状態情報の送信プロトコルが電子メールの送信プロトコルに限定されるわけではない。例えば、インスタントメッセージで発信すること、インターネットウェブサーバで用いられるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコル又はFTP(File Transfer Protocol)プロトコルを用いてファイル転送を行なうこと等が考えられる。
さらに別の方法として、図4に示す状態情報通信部106をWEBサーバとして構成することが考えられる。このWEBサーバは、他の装置からHTTPプロトコルで状態情報をリクエストされたときに、HTML形式で状態情報を返信する。この場合、アドレス記憶部110にアドレスを記憶させる必要はないが、リクエストの送信元の装置に対して状態情報を送ってよいかどうかをチェックするための手段を設けておくことが好ましい。
なお、前記したように状態情報の送信形式は状態情報生成部104が定める。しかし場合によっては、状態情報管理装置30の出荷時点では送信形式を決めることが出来ない場合があり得る。その場合には、実際の状態情報の送信時、又は通信先アドレスのアドレス記憶部110への登録時にユーザが送信形式を選択できるようにすることが望ましい。さらに、相手先によって形式が異なる場合には、アドレス記憶部110に相手先の解釈できる形式を併せて記載することで、送信相手によって適切な形式に状態情報を変換して送ることができる。通信プロトコルが異なる場合でも同様である。メールを送信するSMTP、POP、HTMLを送信するHTTP、状態情報をXMLとして運ぶSIP等、どれを使うべきかをユーザごとにネットワークI/F108に記憶しておくことで、ユーザの切替え、相手先によるダイナミックな切替えのどちらでも対応が可能である。
ここでは状態情報と記載しているが、この状態情報を受け取った側でプレゼンス(ユーザの存在か否か)表示のために使用するか、それ以外の目的で使用するかどうかはどちらでもよい。
なお、上記実施の形態では、家庭電器機器の制御コマンドを受信することにより、ユーザの状態推定を行なっている。しかし本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。制御コマンドの受信だけでなく、焦電センサー、人体センサー、音センサー等を用いて人の存在、又はTV若しくはステレオ等の音をセンシングし、その情報に基づいてユーザの状態推定を行なうようにしてもよい。この場合には、図4に示す信号受信部90、これらのセンサーからの信号を、受光部からの信号受信と並行して持つことになる。
なお、図6のステップ134では、先入先出方式でイベントを消去している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えばメモリに余裕がある場合には、コマンドが入る毎ではなくて、記憶されたイベントのうち古いものを一日に一度まとめて消去する等、他のタイミングでイベント履歴の消去をしてもよい。
なお、他の装置からリクエストがあったときに状態情報を送信するためには、状態情報管理装置30内にWEBサーバを稼動させておき、WEBサーバの支配下にある書類フォルダに状態情報をHTML形式で保存しておけばよい。
なお、上記した実施の形態の装置では、スイッチ74(図3を参照)を筐体60に設けることにより手作業でユーザ状態を固定できるようにした。しかし本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。例えば後述する第2の実施の形態の装置のようにこの装置自身がリモコンを持っているのであれば、リモコンにこのスイッチを設けるようにしてもよい。また、リモコンのキーの特定の操作に応答してユーザの状態を固定するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
‐概要‐
第1の実施の形態の装置では、ユーザが他の機器に対してリモコンを用いて送る制御コマンドを受信することによって、ユーザの状態情報を作成している。しかし本発明はそうした実施の形態には限定されない。
例えば、ユーザからの指定により、当該ユーザの状態情報を任意の値に固定すること、又は他ユーザから問い合わせがあった場合に、当該ユーザの状態情報を通知しないことを選択するようにもできる。そのようにすれば、ユーザの意思によりユーザの真の状態をあえて隠したりすることが可能になる。この第2の実施の形態にかかる装置は、第1の実施の形態にかかる装置の機能に加えて、そうした機能を持つ装置である。また、本実施の形態にかかる状態情報管理装置は、状態情報管理装置としての機能だけでなく、TVのセットトップボックスとしての機能も持っている。そのため、この第2の実施の形態にかかる状態情報管理装置は、状態情報管理装置自身を操作するためのリモコンを備える。
‐構成‐
図11に、この第2の実施の形態にかかる状態情報管理装置を兼ねるセットトップボックス230を含む、家庭内の電気機器の構成を模式的に示す。図1に示す第1の実施の形態にかかる構成と異なるのは、図1に示す状態情報管理装置30とは異なり、第2の実施の形態にかかるセットトップボックス230が、自分自身のリモコン232を有することである。
図12に、セットトップボックス230の機能ブロック図を示す。図12に示すセットトップボックス230が図4に示す状態情報管理装置30と異なるのは、セットトップボックス230のセットトップボックスとしての機能を実現する(セットトップボックスとしての動作を実行する)ための自機器制御部246と、信号受信部90により受信される制御コマンドのうち、自分宛の制御コマンド(自機器コマンド)を選択して自機器制御部246に与えるための自機器コマンド選択部244とを新たに含む点である。図12において、図4と同じ部品には同じ参照番号を付してある。それらの名称及び機能もそれぞれ同一である。したがってそれらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
自機器制御部246が実行する自機器の制御とは、セットトップボックス230のパワーオフであったり、セットトップボックス230からの状態情報の送信相手先の選定であったり、各種モード設定であったりする。さらにセットトップボックス特有の機能を制御するための処理、例えばチャネルの変更、音量の大小、再生、停止、インタラクティブ処理の場合の入力等も含む。
なお、図12に示すコマンド記憶部94には、自機器宛の制御コマンドも記憶されている。したがってコマンド解析部92は、このセットトップボックス230のための制御コマンドが受信された場合にも、他の機器宛の制御コマンドが受信された場合と同様の状態推定の処理を実行する。
図13に、このセットトップボックス230による、状態推定と自機器の制御とを行なうための処理のフローを示す。図13を参照して、まずステップ260において信号の入力をチェックする。
ステップ262において、入力された信号に基づいて、受信したデータの妥当性をチェックする。データが妥当なものであればステップ264に進み、それ以外の場合にはステップ260に戻る。赤外線のリモコンでは、多くの場合、制御信号に続いて制御信号を反転したビット列を送り、受信側でそれを検証することでデータの妥当性を検証するという手法が取られる。なお、これに限らずCRC(Cycle Redundancy Check)等のチェックによって有効なコマンドかどうかを確認するようにしてもよい。
受信したデータが妥当なものである場合、ステップ264で受信したデータが制御コマンドであるものとして、その制御コマンドを使用しているメーカをチェックする。すなわち、受信した制御コマンドを使用しているメーカが、自機器を製造したメーカと同一か否かを判定する。自機器を製造したメーカと同一であればステップ266に進み、それ以外の場合にはステップ270に進む。
ステップ266では、受信した制御コマンドが制御の対象とする機器の種別が、自機器の属する機種であるかをチェックする。自機器の機種と一致している場合にはステップ266に進み、それ以外の場合にはステップ270に進む。ステップ264及びステップ266の処理が図12に示す自機器コマンド選択部244の処理に相当する。
ステップ268では、受信した制御コマンドを実行することにより自機器を制御する。すなわちステップ236の処理が図12に示す自機器制御部246の処理に相当する。
ステップ270では、自機器宛かそうでないかとは関係なく、受信したコマンドを解析し、その種類に応じてユーザの状態を推定し、送信する。このステップ270の処理は、図12の状態推定部100、状態情報生成部104、及び状態情報通信部106の処理に相当する。
本実施の形態にかかる装置では、さらに、アドレス記憶部110の内容をユーザが直接書き換えることにより、相手ごとに、自分の状態をある特定の状態に固定して通知することができる。図14に、セットトップボックス230で使用される送信アドレス情報290を示す。
図14を参照して、送信アドレス情報290には、図5に示す送信アドレス情報120の情報に加えて、「強制設定」の欄が設けられている。この「強制設定」の欄に、例えば矩形292で示されるように「留守」というような情報を設定しておくと、この通信相手には、実際のユーザの状態とは関係なく、この「強制設定」の欄の内容が送信される。つまり、状態情報が、送信に先立ってこの「強制設定」の欄の内容によって置換される。この設定は第1の実施の形態におけるのと異なり、ユーザごとにできる上、自由にその内容を変更できる。そのため、ユーザが通信相手ごとに状態情報の送信条件を柔軟に設定できるという効果がある。
‐動作‐
この第2の実施の形態にかかるセットトップボックス230の動作については、セットトップボックス230自体の機能を制御する部分を除いて第1の実施の形態に係る状態情報管理装置30の動作と同様である。したがってここではその詳細な説明は繰返さない。
なお、インターネットプロトコルを用いる場合には、自分のアドレス以外のパケットも受信することで同様のことが可能である。ただし、IPパケットには、自動で送られる多種のパケットが存在するため、機器制御用のパケットのみを抽出することが必要である。IPの場合にはアドレスにより一意に自機器宛かどうかを判定できるので、メーカや機種のチェックは不要である。
[変形例]
上記した実施の形態では、本装置はTV又はVTRの表示内容自体を操作することはできない。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されない。本発明にかかる装置をTV又はVTRと組み合わせた場合、TVの映像に重畳して、画面の一部に上記した状態情報を表示することも可能である。その一例を図15に示す。図15に示す例では、画面の上部300に状態表示をテキストで行なっている。テキストではなくアイコン又は写真等を画面の一部に表示するようにしてもよい。これの文字やアイコン、写真はユーザが登録できるようにしておくことが望ましい。また、専用のチャネルを用いて状態情報を画面全体に表示するようにしてもよい。
上記実施の形態の装置では、リモコンとして赤外線を使用するものを用いている。しかし本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。例えば赤外線を用いるものに変えて、無線を使用するリモコンを用いることもできる。IEEE802.11等の規格にしたがう無線で送られた制御コマンド、IEEE1394やIEEE802.3系の有線のネットワークを用いた通信で送られた制御コマンド、IPを用いたコマンド送信のいずれでもよい。リモコンは通常の赤外線リモコンでも、PCのようなインテリジェントなものでもよいし、他のAV機器又は携帯電話であってもよい。
また、リモコンを用いず、状態情報管理装置とともに、他の家庭電化製品がいずれも共通の通信線を用いてバス形式で通信を行なうシステムであってもよい。要は、ある装置に対して制御コマンドを与えると、その制御コマンドが状態情報管理装置でも受信可能で、状態情報管理装置がその情報を用いてユーザの状態を推定できるような通信方法であればどのようなものを用いてもよい。
さらに、状態情報管理装置が家の中に2台以上存在する場合、それらをネットワークで接続して、一つの状態として状態情報を送ることが可能であることが望ましい。1階と2階の装置を接続して、ユーザが1階で操作しても2階で操作しても状態情報が更新されることが望ましい。
さらに本装置には、音声通話又はビデオ通話の機能を内蔵することが望ましい。第1の実施の形態に付随して述べたように、通信相手に状態を通知するだけではなくて、その相手が希望すればワンタッチで通話が可能である装置を作ることで、円滑なコミュニケーションが実現可能である。
他のユーザの状態を通信により取得して表示を行なう場合、機器本体等において、ユーザが操作を行なわずに、状態の変化を通知できるようにすることが望ましい。こうすることにより、リモコン等の操作を行なうことなく現在の状態を把握することが可能になる。
さらに、TV等の表示装置に対して、より詳しく、ユーザの状態と情報を送り表示可能なことが望ましい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態にかかる装置を用いた、家庭内のシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置を含むネットワークシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置の概観を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置で使用されるアドレス情報を示す表形式の図である。 本発明の第1の実施の形態の装置により実行される、イベント記憶を行なう処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置により実行される、状態推定及び状態送信処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる装置おいて行なわれる状態推定のための状態遷移図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる装置により実行される、状態送信処理の詳細を示すフローチャートである。 状態送信を受けた装置での表示例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる装置を用いた、家庭うちのシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる装置のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる装置において信号入力があった場合に実行される処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる装置において使用される送信アドレス情報290を表形式で示す図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態の装置における、表示方法の変形例について説明する模式図である。
符号の説明
30 状態情報管理装置、32 テレビジョン受像機(TV)、34 ビデオテープレコーダ(VTR),36 エアコン、40,42,44,232 リモコン、50 プレゼンスサーバ、60 筐体、62 赤外線受光部、64 コマンド受信表示部、66 ユーザ状態表示部、68,70,72 通信相手状態表示部、74 スイッチ、90 信号受信部、92 コマンド解析部、94 コマンド記憶部、96 イベント管理部、98 タイマ、100 状態推定部、102 状態表示部、104 状態情報生成部、106 状態情報通信部、108 ネットワークI/F、110 アドレス記憶部、120 送信アドレス情報、230 セットトップボックス、244 自機器コマンド選択部、246 自機器制御部246

Claims (23)

  1. ユーザの状態情報を他の装置に提供するための状態情報提供装置であって、
    タイマと、
    外部の装置から特定の機器宛に送信された信号を受信するための信号受信手段と、
    前記信号受信手段及び前記タイマに接続され、前記信号受信手段が受信した信号と、前記信号受信手段が信号を受信した時間とに基づいて、前記特定の機器のユーザの状態を推定し状態情報を生成するための状態情報生成手段と、
    状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記状態情報を所定の送信先に送信するための状態情報送信手段とを含み、
    前記状態情報送信手段は、
    1又は複数の送信先のアドレスと、前記ユーザにより設定されるレベル情報であって、状態情報を送信する際の状態情報の詳細度レベルを規定するレベル情報とを送信先ごとに予め記憶するためのアドレス記憶手段と、
    前記状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記状態情報生成手段により生成された前記状態情報を前記アドレス記憶手段により特定されるアドレスに送信するための送信手段とを含み、
    前記状態情報提供装置は、前記送信手段により前記状態情報が送信されるに先立って、前記状態情報を、送信先アドレスに対応して前記アドレス記憶手段に記憶されているレベル情報にしたがって送信先へ送信すべき情報の詳細度のレベルに合致するように変換して、変換された状態情報を前記送信手段により送信させるための詳細度レベル変換手段をさらに含む、状態情報提供装置。
  2. 前記状態情報生成手段は、
    前記状態情報生成手段により推定された状態に関する情報を保持するための状態情報保持手段と、
    前記信号受信手段により受信された信号を解析するための信号解析手段と、
    前記信号解析手段による前記信号の解析結果及び前記状態情報生成手段に保持された状態情報と、前記タイマによる計時とに基づき、予め定められた状態遷移スキームに基づいて、前記特定の機器のユーザの新たな状態を特定し、前記状態情報保持手段に保持させるための状態遷移手段と、
    前記状態遷移手段により特定された新たな状態を示す状態情報を生成して前記状態情報送信手段に与えるための手段とを含む、請求項1に記載の状態情報提供装置。
  3. 前記状態情報生成手段は、
    前記信号受信手段が受信した信号及び当該信号が受信された時刻情報とからなる信号受信の履歴を記憶するための履歴記憶手段と、
    前記状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記履歴記憶手段に記憶された信号受信の履歴を解析して前記特定の機器のユーザの状態を推定し、状態情報を生成して前記状態情報送信手段に与えるための手段とを含む、請求項1に記載の状態情報提供装置。
  4. 通信装置と、
    前記通信装置が他の装置から状態情報の送信要求を受信したことに応答して、前記送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段とをさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  5. 前記タイマが直前の前記送信要求イベントの発生から一定時間の経過を計時したことに応答して、前記送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  6. 前記状態情報生成手段により新たな状態情報が生成されたことに応答して、前記送信要求イベントを生成するための送信要求イベント生成手段をさらに含む、請求項1に記載の状態情報提供装置。
  7. 前記信号受信手段及び前記タイマに接続され、前記信号受信手段が信号を受信しない時間が所定時間継続したことに応答して、前記状態情報生成手段により生成された前記特定の機器のユーザの状態を、不在状態に設定するための手段をさらに含む、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  8. 前記アドレス記憶手段はさらに、状態情報を送信する際のフォーマットを送信先ごとに記憶しており、
    前記状態情報送信手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されたアドレスごとに、前記状態情報を、当該アドレスに対応して記憶されたフォーマットに変換して前記送信手段に与えるためのフォーマット変換手段をさらに含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  9. 前記アドレス記憶手段はさらに、状態情報を送信する際に使用する通信プロトコルを特定するプロトコル情報を、送信先ごとに記憶し、
    前記送信手段は、前記状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記状態情報生成手段を、前記アドレス記憶手段により特定されるアドレスに、当該アドレスに対応して前記アドレス記憶手段に記憶されているプロトコル情報により特定される通信プロトコルを用いて送信するための手段を含む、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  10. 前記アドレス記憶手段はさらに、固定的な状態情報を送信先ごとに記憶し、
    前記状態情報提供装置は、前記送信手段により前記状態情報が送信されるに先立って、当該送信先に対応して前記アドレス記憶手段に記憶されている固定的な状態情報があるか否かを判定し、固定的な状態情報がある場合には前記状態情報を当該固定的な状態情報で置換するための手段をさらに含む、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  11. 前記アドレス記憶手段はさらに、状態情報の送信を許可するか否かを示す送信許可情報を送信先ごとに記憶し、
    前記送信手段は、前記状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記アドレス記憶手段に記憶されたアドレスであってかつ対応の送信許可情報により送信が許可されている送信先に前記状態情報を送信するための手段を含む、請求項1に記載の状態情報提供装置。
  12. 前記状態情報生成手段により推定された状態情報を表示するための状態情報表示手段をさらに含む、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  13. 前記信号受信手段が受信した信号が、前記状態情報提供装置に対して送信された信号か否かを判定するための手段と、
    前記判定するための手段により、前記信号受信手段が受信した信号が前記状態情報提供装置に対して送信された信号であると判定されたことに応答して、当該信号により指定される所定の動作を実行するための動作実行手段とをさらに含む、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  14. 前記信号受信手段が信号を受信したことに応答して、所定の表示を行なうための手段をさらに含む、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  15. 外部の装置から、当該装置のユーザの状態情報を受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された状態情報を表示するための受信情報表示手段とをさらに含む、請求項1〜請求項14のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  16. 前記受信情報表示手段は、前記受信手段により受信された複数の他機器のユーザの状態情報を表示するための手段を含む、請求項15に記載の状態情報提供装置。
  17. 前記受信情報表示手段はさらに、前記表示するための手段に表示された他機器のユーザのうちの一部が選択されたことに応答して、当該選択されたユーザの機器との間の接続を確立し、当該選択されたユーザとの間のコミュニケーション手段を提供するための手段をさらに含む、請求項16に記載の状態情報提供装置。
  18. 状態情報送信のためのモードを、第1及び第2のモードのいずれかに設定するための手操作可能なスイッチと、
    前記スイッチにより状態情報送信のためのモードが前記第1のモードに設定されたことに応答して、予め定める固定された状態情報を前記状態情報送信手段に与え、前記モードが前記第2のモードに設定されたことに応答して、前記状態情報生成手段により生成される状態情報を、前記状態情報送信手段に与えるための手段とをさらに含む、請求項1〜請求項17のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  19. 前記信号受信手段は、外部の装置から特定の機器宛に無線により送信された信号を受信するための手段を含む、請求項1〜請求項18のいずれかに記載の状態情報提供装置。
  20. コンピュータにより実行されると、請求項1〜請求項19のいずれかに記載の状態情報提供装置の全ての機能を実現する、コンピュータプログラム。
  21. 請求項20に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
  22. 請求項20に記載のコンピュータプログラムによりプログラムされた、コンピュータ。
  23. コンピュータを用いてユーザの状態情報を他の装置に提供する状態情報提供方法であって、
    信号受信装置を用いて、外部の装置から特定の機器宛に送信された信号を受信するステップと、
    前記コンピュータに、前記信号が受信された時刻を取得させるステップと、
    前記コンピュータに、前記受信された信号と、前記取得された時刻とに基づいて、前記特定の機器のユーザの状態を推定し状態情報を生成させるステップと、
    状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記コンピュータに、前記状態情報を所定の送信先に送信させるステップとを含み、
    前記送信させるステップは、
    1又は複数の送信先のアドレスと、前記ユーザにより設定されるレベル情報であって、状態情報を送信する際の状態情報の詳細度レベルを規定するレベル情報とを送信先ごとに予めアドレス記憶手段に記憶させるステップと、
    前記状態情報の送信要求イベントの発生に応答して、前記コンピュータに、前記状態情報を生成させるステップにおいて生成された前記状態情報を前記アドレス記憶手段により特定されるアドレスに送信させる送信ステップとを含み、
    前記状態情報提供方法は、前記送信ステップにおいて前記状態情報が送信されるに先立って、前記コンピュータに、前記状態情報を、送信先アドレスに対応して前記アドレス記憶手段に記憶されているレベル情報にしたがって送信先へ送信すべき情報の詳細度のレベルに合致するように変換させて、変換させた状態情報を前記送信ステップにおいて送信させるステップをさらに含む、状態情報提供方法。
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