JP2002159016A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002159016A
JP2002159016A JP2000353788A JP2000353788A JP2002159016A JP 2002159016 A JP2002159016 A JP 2002159016A JP 2000353788 A JP2000353788 A JP 2000353788A JP 2000353788 A JP2000353788 A JP 2000353788A JP 2002159016 A JP2002159016 A JP 2002159016A
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luminance signal
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frequency
solid
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Application number
JP2000353788A
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English (en)
Inventor
Yuichi Shibata
祐一 柴田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全画素読み出しCCDの画素ずらし法を用い
る従来装置では、高解像度のインターレース信号又はプ
ログレッシブ信号を出力するのと同時に、PAL方式程
度の有効走査線数の映像信号を出力するものは存在しな
い。 【解決手段】 C2処理回路28G、28B、28Rで
は、入力されるメモリ読み出し信号の走査線5本を、走
査線6本の信号に変換して出力する。従って、撮像素子
がVGA対応(有効走査線480本)とすると、480
(=5×96)本のメモリ27G、27B及び27Rの
出力信号の走査線が、C2処理回路28G、28B、2
8Rにより有効走査線576(=6×96)本に変換さ
れる。C3処理回路29は、C2処理回路28G、28
B、28Rにおいて走査線数の変換により有効走査線5
76本とされた、低域色信号GL、BL及びRLが入力
され、マトリクス処理により輝度信号Y2と、色差信号
B−Y2及びR−Y2を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に係り、特
に斜め方向にずらして配置された複数の画素を持ち、全
画素読み出しが可能な固体撮像素子を有して、標準テレ
ビジョン方式よりも高垂直解像度の映像信号を出力する
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハイビジョン方式の撮像装置
を実現するため、現行の標準テレビジョン方式である、
NTSC方式やPAL方式の約2倍のライン数を有する
ハイビジョン用の固体撮像素子(CCD)が開発されて
いる。しかし、このようなハイビジョン用のCCDは、
垂直画素数が通常のそれの2倍であるため非常に高価で
あり、特に民生用のハイビジョン撮像装置を実現するに
は、必ずしも好適とはいえない。
【0003】そこで、ハイビジョン方式の規格に定めら
れた水平有効走査線数の約半分である518の有効垂直
画素数と、968の有効水平画素数を持ち、アスペクト
比16:9の全画素読み出し方式CCDを使用したハイ
ビジョン撮像装置が知られている(特開平8−2563
45号公報)。
【0004】ここで、全画素読み出し方式は、ノンイン
ターレース方式や静止画像取り込み装置用に開発された
方式で、インターレース方式映像信号を得る場合のよう
に垂直方向に隣接する2つの画素(フォトセンサ)の出
力電荷信号を混合せずに、すべての画素を読み出す方式
である。一例として、ICX074AL(ソニー株式会
社製)のように、奇数ラインの画素からの電荷信号を垂
直転送レジスタを通して第1の水平転送レジスタで転送
し、偶数ラインの画素からの電荷信号を垂直転送レジス
タを通して第2の水平転送レジスタで転送するものが挙
げられる。
【0005】次に、上記の従来の撮像装置について更に
説明するに、図11は上記の全画素読み出し方式CCD
を使用した従来の撮像装置の一例の色分解光学系の構成
を示す。同図に示すように、色分解光学系は、入射光か
ら青色(B)光成分を取り出すためのBプリズム1と、
Bプリズム1からダイクロイック膜1aを透過した光か
ら赤色(R)光成分を取り出すためのRプリズム2と、
Rプリズム2の透過光から緑色(G)光成分を取り出す
ためのGプリズム3と、Bプリズム1からダイクロイッ
ク膜1a及びBプリズム1の光入射面でそれぞれ反射さ
れて取り出された青色光がBトリミングフィルタ4を通
して入射される青色光用固体撮像素子DBと、Rプリズ
ム2のダイクロイック膜2a及びRプリズム2の光入射
面でそれぞれ反射されて取り出された赤色光がRトリミ
ングフィルタ5を通して入射される赤色光用固体撮像素
子DRと、ダイクロイック膜1a及び2aをそれぞれ透
過し、更にGプリズム3及びGトリミングフィルタ6を
それぞれ透過した緑色光が入射される緑色光用固体撮像
素子DGとより構成されている。
【0006】固体撮像素子DB、DR及びDGは、それ
ぞれCCDにより構成されており、走査線数が525本
あるいは625本の標準テレビジョン方式のアスペクト
比4:3に相当する、例えば水平方向659有効画素、
垂直方向494有効画素から構成されている。これらの
固体撮像素子DB、DR及びDGの画素配列は、図12
に示すように設定されている。図12は図11に示した
色分解光学系の光入射側から見た各画素の位置関係が示
されている。図12において、「R、B」は固体撮像素
子DR及びDBそれぞれ画面上の画素配置位置、「G」
は固体撮像素子DGの画面上の画素配置位置を示し、
「n、m」は撮像素子における画素位置座標が(n,
m)であることを示す。また、この撮像装置により得ら
れた画像を表示する画面上の水平画素位置の順番を
「k」等、垂直方向のライン順を「j」等で示す。
【0007】まず、垂直方向から説明すると、図12に
示すように、固体撮像素子DR及びDBは、固体撮像素
子DGに対して垂直方向に1/2画素ピッチずらして配
置されている。これにより、固体撮像素子DGの各ライ
ンの間に、固体撮像素子DR及びDBの各ラインが位置
することになり、全体としてライン数がNTSC方式の
約2倍となり、NTSC方式の垂直解像度の約2倍の垂
直解像度が得られる。次に、水平方向について説明する
と、図12に示すように、固体撮像素子DR及びDB
は、固体撮像素子DGに対して水平方向に1/2画素ピ
ッチずらして配置されている。これにより、固体撮像素
子DGの水平方向上の各画素の間に、固体撮像素子DR
及びDBの各画素が位置することになり、全体として水
平方向の画素数が約2倍となり、水平解像度を向上する
ことができる。
【0008】画像の垂直解像度を決定する輝度信号は、
ハイビジョン方式では Y=0.7154G+0.2125R+0.0721B (1) で表される。これから明らかなように、輝度信号YはG
成分に大きく依存しているが、R成分やB成分にも依存
している。このため、固体撮像素子DRやDBの出力を
有効利用して輝度信号Yを生成することにより、輝度信
号Yの解像度を向上させることができる。なお、全帯域
で上式にしたがって輝度信号Yを生成したのでは、解像
度の大幅な向上は望めない。
【0009】そこで、従来の撮像装置では、低域の輝度
信号YLは(1)式の通りに生成し、高域の輝度信号Y
Hについては、G信号の高域成分GHと、R信号の高域
成分RH及びB信号の高域成分BHとを使用することで
高解像度を得るようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
全画素読み出しCCDの画素ずらし法を用いる従来の撮
像装置では、高解像度のインターレース信号を生成する
ようにしているが、走査線数が625本のPAL方式の
映像信号(輝度信号と2種類の色差信号)を上記の高解
像度映像信号と同時に出力するものは存在しない。この
ため、PAL方式の映像信号を上記の高解像度映像信号
と同時に出力する場合は、ダウンコンバータが別途必要
となるため、装置全体が大型化し、高価となってしま
う。
【0011】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
標準テレビジョン方式よりも高解像度の映像信号を出力
すると共に、PAL方式又はPAL方式と同等の走査線
数の映像信号を同時出力し得る撮像装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は、標準テレビジョン方式と同程度の画
素数で全画素読み出しが可能な第1乃至第3の固体撮像
素子を用い、かつ、第1の固体撮像素子を第2及び第3
の固体撮像素子に対して、垂直方向に1/2画素をずら
して配置して、入射光から3原色信号を得る色分解光学
系と、第1乃至第3の固体撮像素子の出力原色信号に対
して、それぞれ別々に画素ずらしの影響を除き光学的に
同一位置になるように、ずらされた画素位置に応じて異
なる手段で補正を行い、3原色信号の低域成分を出力す
る第1乃至第3の補正回路と、第1乃至第3の固体撮像
素子の出力原色信号に基づいて、高域輝度信号を生成す
る高域輝度信号生成手段と、第1乃至第3の補正回路か
ら取り出された3原色信号の低域成分と、高域輝度信号
生成手段により生成された高域輝度信号とに基づいて、
標準テレビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度の第
1のインターレース信号及び第1のプログレッシブ信号
の少なくともいずれか一方を生成する第1の信号変換手
段と、第1乃至第3の補正回路から取り出された3原色
信号の低域成分及び高域輝度信号生成手段により生成さ
れた高域輝度信号のそれぞれに対し、現在の走査線の信
号に係数K1を乗じて得た第1の信号と、現在の走査線
の信号を1水平走査期間遅延した走査線の信号に係数K
2を乗じて得た第2の信号とを加算合成して1本の走査
線の信号を得る処理を反復して、5本の走査線を6本の
走査線に変換する走査線数変換手段と、走査線数変換手
段から出力された3原色信号の低域成分及び高域輝度信
号に基づいて、PAL方式の有効走査線数を有する第2
のインターレース信号及び第2のプログレッシブ信号の
少なくともいずれか一方を生成する第2の信号変換手段
とを有する構成としたものである。
【0013】この発明では、第1乃至第3の補正回路か
ら取り出された3原色信号の低域成分と、第1の高域輝
度信号とに基づいて、第1の信号変換手段により標準テ
レビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度の第1のイ
ンターレース信号又は第1のプログレッシブ信号を生成
すると同時に、上記の第1乃至第3の補正回路から取り
出された3原色信号の低域成分及び高域輝度信号生成手
段により生成された高域輝度信号を走査線数変換した
後、第2の信号変換手段からPAL方式の有効走査線数
を有する第2のインターレース信号及び第2のプログレ
ッシブ信号の少なくともいずれか一方を生成することが
できる。
【0014】また、第2の発明は上記の目的を達成する
ため、上記の第1の発明の色分解光学系、第1乃至第3の
補正回路、高域輝度信号生成手段及び第1の信号変換手
段を有すると共に、第1乃至第3の補正回路から取り出
された3原色信号の低域成分及び高域輝度信号生成手段
により生成された高域輝度信号に基づき、広帯域輝度信
号と2種類の色差信号を生成する信号生成手段と、信号
生成手段から出力された広帯域輝度信号及び2種類の色
差信号のそれぞれに対し、現在の走査線の信号に係数K
1を乗じて得た第1の信号と、現在の走査線の信号を1
水平走査期間遅延した走査線の信号に係数K2を乗じて
得た第2の信号とを加算合成して1本の走査線の信号を
得る処理を反復して、5本の走査線を6本の走査線に変
換する走査線数変換手段と、走査線数変換手段から出力
された広帯域輝度信号及び2種類の色差信号に基づい
て、PAL方式の有効走査線数を有する第2のインター
レース信号及び第2のプログレッシブ信号の少なくとも
いずれか一方を生成する第2の信号変換手段とを有する
構成としたものである。
【0015】この第2の発明も第1の発明と同様に、標
準テレビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度の第1
のインターレース信号又は第1のプログレッシブ信号を
生成すると同時に、第2の信号変換手段からPAL方式
の有効走査線数を有する第2のインターレース信号及び
第2のプログレッシブ信号の少なくともいずれか一方を
生成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。本発明の実施の形態は、前述し
た全画素読み出し方式CCDを使用した図11の色分解
光学系を有し、かつ、それらCCDの画素配置が図12
に示した配置である点は従来の撮像装置と同じである
が、信号処理系の構成が従来の撮像装置と異なる。
【0017】図1は本発明になる撮像装置の信号処理系
の一実施の形態のブロック図を示す。前述した固体撮像
素子DGからの緑色信号(G信号)に対してAD変換等
の信号処理をして得られたG信号G_iは、補正回路1
1Gに、固体撮像素子DBからの青色信号(B信号)に
対してAD変換等の信号処理をして得られたB信号B_
iは、補正回路11Bに、固体撮像素子DRからの赤色
信号(R信号)に対してAD変換等の信号処理をして得
られたR信号R_iは、補正回路11Rにそれぞれ供給
され、また、G信号G_iは回路GH12に供給され、
B信号B_i及びR信号R_iはそれぞれ回路RBH1
3に供給される。
【0018】まず、前記の(1)式に基づく低域輝度信
号YLの生成について説明する。低域輝度信号YLを生
成するためには、画素ずらしの影響を取り除き、光学的
に同一位置になるように各色成分を補正しなければなら
ない。そこで、補正回路11Gは、入力G信号G_iを
以下のような補正式により補正演算する。ここで、固体
撮像素子DGの画素分布は図12と共に説明したが、図
2に示すように表すことができる。同図中、「G」は固
体撮像素子DGの画面上の画素配置位置を示す。同図か
ら分かるように、この固体撮像素子DGの画面上の画素
配置位置は、垂直方向2画素、水平方向2画素の計4画
素周期で配置されているので、以下の説明では、画素位
置(3,3)、(4,3)、(3,4)及び(4,4)
の4画素を例にとって信号処理を説明するが、他の画素
の処理も同様に行われる。
【0019】補正回路11Gは、固体撮像素子DGの画
素が存在する位置(3,3)のG信号G(33)につい
ては、周辺の固体撮像素子DGの画素が存在する位置
(3,1)、(3,5)、(1,3)及び(5,3)の
各信号G(31)、G(35)、G(13)及びG(5
3)の平均値として次式により求める。 G(33)={2G(31)+2G(35)+2G(13)+2G(53)}/8 (2)
【0020】その画素にはG画素は存在しないが水平方
向に隣接する位置にG画素が存在する画素位置(4,
3)のG信号G(43)は、周辺の固体撮像素子DGの
画素が存在する8つの位置の各信号G(31)、G(5
1)、G(35)、G(55)、G(13)、G(7
3)、G(33)及びG(53)に基づいて次式により
求める。 G(43)={2G(31)+2G(51)+2G(35)+2G(55)+G(13) +G(73)+3G(33)+3G(53)}/16 (3)
【0021】また、その画素にはG画素は存在しないが
垂直方向に隣接する位置にG画素が存在する画素位置
(3,4)のG信号G(34)は、周辺の固体撮像素子
DGの画素が存在する6つの位置の各信号G(33)、
G(35)、G(13)、G(15)、G(53)及び
G(55)に基づいて次式により求める。 G(34)={2G(33)+2G(35)+G(13)+G(15)+G(53)+G(55)}/8 (4)
【0022】また、その画素位置並びに垂直方向及び水
平方向共に隣接するG画素は存在しない画素位置(4,
4)のG信号G(44)は、周辺の8つのG画素の各信
号G(13)、G(33)、G(53)、G(73)、
G(15)、G(35)、G(55)及びG(75)に
基づいて次式により求める。 G(44)={G(13)+7G(33)+7G(53)+G(73)+G(15) +7G(35)+7G(55)+G(75)}/32 (5)
【0023】補正回路11Gは(2)式〜(5)式から
分かるように、目的とする画素位置の周辺に存在する複
数の画素のG信号の平均値を演算出力することにより、
変化分の高域成分が打ち消されたG信号の低域成分GL
を生成する。
【0024】同様にして、補正回路11Bは入力B信号
B_iに対して、また補正回路11Rは入力R信号R_
iに対してそれぞれ補正回路11Gと同様の補正処理を
行い、低域成分BL及びRLを生成する。この実施の形
態では、固体撮像素子DBとDRの画素位置は、図3の
ように表すことができる。同図中、「R/B」は固体撮
像素子DRとDBの画面上の画素配置位置を示し、同じ
光学的位置に存在することを示している。
【0025】また、補正回路11Bによる補正演算式は
次式で表される。 B(44)={2B(42)+2B(24)+2B(46)+2B(64)}/8 (6) B(34)={2B(22)+2B(42)+2B(26)+2B(46)+B(04) +B(64)+3B(24)+3B(44)}/16 (7) B(43)={2B(42)+2B(44)+B(22)+B(24)+B(62)+B(64)}/8 (8) B(33)={B(02)+7B(22)+7B(42)+B(62)+B(04) +7B(24)+7B(44)+B(64)}/32 (9)
【0026】また、補正回路11Rによる補正演算式は
次式で表される。 R(44)={2R(42)+2R(24)+2R(46)+2R(64)}/8 (10) R(34)={2R(22)+2R(42)+2R(26)+2R(46)+R(04) +R(64)+3R(24)+3R(44)}/16 (11) R(43)={2R(42)+2R(44)+R(22)+R(24)+R(62)+R(64)}/8 (12) R(33)={R(02)+7R(22)+7R(42)+R(62)+R(04) +7R(24)+7R(44)+R(64)}/32 (13)
【0027】これらの補正演算処理により、GBRの各
データ量は4倍になる。すなわち、補正回路11Gは、
図4(A1)に示す入力クロックと共に入力クロックに
同期して同図(A2)に示すようにG信号DG(1
3)、DG(33)、DG(53)の順で入力される。
ここで、例えばDG(33)は、図2に示した画素G
(33)に相当する信号である。
【0028】従って、出力クロックが同図(B1)に示
すように、同図(A1)に示した入力クロックと同一周
波数であると、出力データは同図(B2)に示すように
4種類のG信号となる。例えば、DG(33)が入力さ
れると、図2と共に説明したように、(2)式〜(5)
式のG(33)、G(43)、G(34)及びG(4
4)が並列に出力されることとなる。これは他の補正回
路11B及び11Rも同様であり、入力信号1種類に対
して出力データが4種類となり、出力クロックが入力ク
ロックと同一周波数であると、データを4系統並列出力
することとなる。
【0029】そこで、この実施の形態では、補正回路1
1G、11B及び11Rの出力クロックを図4(C1)
に示すように入力クロックの2倍の周波数とすること
で、出力データを同図(C2)に示すように2系統とし
ている。その際、補正出力11G、11B及び11Rの
出力でペアとなるのはG(33)とG(43)、及びG
(34)とG(44)であり、またR/B(33)とR
/B(43)、及びR/B(34)とR/B(44)で
ある。すなわち、図2、図3及び図4(C2)に示した
ように、隣接する4つの画素のうち上側の2画素に関す
る2信号と、下側の2画素に関する2信号がそれぞれペ
アになる。
【0030】図5(A)は補正回路11Gにより入力G
信号G_I(3,3)が補正処理により4種類のG信
号、すなわち上側の2画素G_U(3,3)とG_U
(4,3)のG信号と、下側の2画素G_D(3,4)
とG_D(4,4)のG信号が生成されることを示す。
同様に、図5(B)は補正回路11R及び11Bのそれ
ぞれにおいて、入力信号R/B_i(4,4)が補正処
理により4種類のR信号又はB信号(R/B信号)、す
なわち上側の2画素R/B_U(3,3)とR/B_U
(4,3)のR/B信号と、下側の2画素R/B_D
(3,4)とR/B_D(4,4)のR/B信号が生成
されることを示す。
【0031】補正回路11G、11B及び11Rからそ
れぞれ出力される低域色信号GL、BL及びRLのう
ち、上側の2画素の低域色信号は低域輝度信号生成回路
(Y_U)14に供給され、下側の2画素の低域色信号
は低域輝度信号生成回路(Y_D)15に供給される。
低域輝度信号生成回路14及び15は、入力低域色信号
GL、BL及びRLに基づいて、(1)式により低域輝
度信号を生成するのが理想的であるが、回路規模が大き
くなってしまうので、それを避けるために、ここでは次
の近似式に基づいて、低域輝度信号YLを生成するよう
にしている。
【0032】 YL=0.71581875GL+0.2119125RL+0.0712875BL (14) このようにして、全画素読み出しCCDの有効画素数に
対し、水平方向2倍、垂直方向2倍の低域輝度信号YL
が生成されたことになる。
【0033】次に、高域輝度信号の生成処理について説
明する。高域輝度信号YHは水平高域輝度信号YHHと
垂直高域輝度信号YVHとからなるが、まず、水平高域
輝度信号YHHの生成について説明する。水平方向奇数
番目の画素位置(図2に示すGの位置)の水平高域輝度
信号YHHについては、(15)式に従ってG信号を利
用して図1の高域信号生成回路(GH)12により生成
する。
【0034】 YHH(2n+1,2m+1)={2G(2n+1,2m+1)−G(2n-1,2m+1) −G(2n+3,2m+1)}/4 (15) この(15)式はG(n,m)の水平方向の差分に対応
する。差分をとることにより、変化分、すなわち高域成
分が得られる。
【0035】また、水平方向偶数番目の画素位置(図3
に示すR/Bの位置)の水平高域輝度信号YHHについ
ては、(16)式に従ってR信号とB信号を利用して図
1の高域信号生成回路(RBH)13により生成する。 YHH(2n,2m)={2RB(2n,2m)−RB(2n-2,2m)−RB(2n+2,2m)}/4 (16)
【0036】次に、垂直高域輝度信号YVHの生成につ
いて説明する。水平方向奇数番目の画素位置(図2に示
すGの位置)の垂直高域輝度信号YVHについては、
(17)式に従ってG信号を利用して図1の高域信号生
成回路(GH)12により生成する。 YVH(2n+1,2m+1)={2G(2n+1,2m+1)−G(2n+1,2m-1) −G(2n+1,2m+3)}/4 (17) この(17)式はG(n,m)の垂直方向の差分に対応
する。差分をとることにより、変化分、すなわち高域成
分が得られる。
【0037】また、水平方向偶数番目の画素位置(図3
に示すR/Bの位置)の垂直高域輝度信号YVHについ
ては、(18)式に従ってR信号とB信号を利用して図
1の高域信号生成回路(RBH)13により生成する。 YVH(2n,2m)={2RB(2n,2m)−RB(2n,2m-2)−RB(2n,2m+2)}/4 (18)
【0038】高域輝度信号生成回路(YH1)16は、
上記の回路12及び13から出力された水平高域輝度信
号YHH及び垂直高域輝度信号YVHを入力信号として
受け、水平方向奇数番目、垂直方向奇数番目の画素位置
の高域輝度信号YH(2n+1,2m+1)と、水平方
向偶数番目、垂直方向偶数番目の画素位置の高域輝度信
号YH(2n,2m)と、水平方向奇数番目、垂直方向
偶数番目の画素位置の高域輝度信号YH(2n+1,2
m)と、水平方向偶数番目、垂直方向奇数番目の画素位
置の高域輝度信号YH(2n,2m+1)とをそれぞれ
次式に基づいて生成する。
【0039】 YH(2n+1,2m+1)={YHH(2n+1,2m+1)+YVH(2n+1,2m+1)}/2 (19) YH(2n,2m)={YHH(2n,2m)+YVH(2n,2m)}/2 (20) YH(2n+1,2m)={YHH(2n+1,2m-1)+YHH(2n+1,2m+1)+YVH(2n,2m) +YVH(2n+2,2m)}/4 (21) YH(2n,2m+1)={YHH(2n,2m)+YHH(2n,2m+2)+YVH((2n-1,2m+1) +YVH(2n+1,2m+1)}/4 (22)
【0040】このように、高域輝度信号生成回路(YH
1)16は、上記の(15)式〜(18)式から求めた
水平、垂直高域輝度信号を基に、(19)式〜(22)
式の各高域輝度信号YHを生成する。具体的には、この
実施の形態の画素配置はG信号とRB信号の各画素につ
いて示すと図6に示され、画素位置(3,3)の高域輝
度信号YH(33)、画素位置(4,3)の高域輝度信
号YH(43)、画素位置(3,4)の高域輝度信号Y
H(34)及び画素位置(4,4)の高域輝度信号YH
(44)は、(15)式〜(22)式を整理してそれぞ
れ次式により求められる。
【0041】 YH(33)={8G(33)−2G(31)−2G(35)−2G(13)−2G(53)}/8 (23) YH(43)={2G(33)+2G(53)+2RB(42)+2RB(44)−G(31)−G(35) −G(51)−G(55)−RB(22)−RB(24)−RB(62)−RB(64)}/8 (24) YH(34)={2G(33)+2G(35)+2RB(24)+2RB(44)−G(13)−G(15) −G(53)−G(55)−RB(22)−RB(26)−RB(42)−RB(46)}/8 (25) YH(44)={8RB(44)−2RB(42)−2RB(46)−2RB(24)−2RB(64)}/8 (26)
【0042】ここで、高域輝度信号生成回路16におい
ても、補正回路11G、11B及び11Rと同様に、出
力クロックを入力クロックの2倍の周波数とすること
で、出力データを2系統としている。その際、高域輝度
信号生成回路16の出力でペアとなるのは上側の2画素
に関する高域輝度信号YH(33)とYH(43)、及
び下側の2画素に関する高域輝度信号YH(34)とY
H(44)である。
【0043】高域輝度信号生成回路16から出力され
た、垂直方向及び水平方向各2画素、計4画素のうち上
側の2画素に関する高域輝度信号YHは加算回路17に
供給され、ここで低域輝度信号生成回路(Y_U)14
からの上側の2画素に関する低域輝度信号YLと加算合
成されて広帯域輝度信号として信号変換回路23に供給
される。
【0044】一方、これと並行して、高域輝度信号生成
回路16から出力された、垂直方向及び水平方向各2画
素、計4画素のうち下側の2画素に関する高域輝度信号
YHは加算回路18に供給され、ここで低域輝度信号生
成回路(Y_D)15からの下側の2画素に関する低域
輝度信号YLと加算合成されて広帯域輝度信号Yとして
信号変換回路23に供給される。ここで、上記の加算回
路17及び18による演算式はいずれも次式で表され
る。
【0045】 Y(nm)=YL(nm)+YH(nm) (27) ただし、(27)式中、Y(nm)は画素位置(n,
m)における広帯域輝度信号を示す。
【0046】また、補正回路11Bから出力された上側
の2画素に関する低域B信号BLは、減算回路19に供
給されて低域輝度信号生成回路(Y_U)14からの上
側の2画素に関する低域輝度信号YLと減算されて色差
信号B−Yとされ、信号変換回路23に供給される。ま
た、補正回路11Bから出力された下側の2画素に関す
る低域B信号BLは、減算回路20に供給されて低域輝
度信号生成回路(Y_D)15からの下側の2画素に関
する低域輝度信号YLと減算されて色差信号B−Yとさ
れ、信号変換回路23に供給される。ここで、上記の減
算回路19及び20による演算式はいずれも次式で表さ
れる。
【0047】 B−Y(nm)=BL(nm)−YL(nm) (28) ただし、(28)式中、B−Y(nm)は画素位置
(n,m)における色差信号B−Yを示す。
【0048】上記と同様に、補正回路11Rから出力さ
れた上側の2画素に関する低域R信号RLは、減算回路
21に供給されて低域輝度信号生成回路(Y_U)14
からの上側の2画素に関する低域輝度信号YLと減算さ
れて色差信号R−Yとされ、信号変換回路23に供給さ
れる。また、補正回路11Rから出力された下側の2画
素に関する低域R信号RLは、減算回路22に供給され
て低域輝度信号生成回路(Y_D)15からの下側の2
画素に関する低域輝度信号YLと減算されて色差信号R
−Yとされ、信号変換回路23に供給される。ここで、
上記の減算回路21及び22による演算式はいずれも次
式で表される。
【0049】 R−Y(nm)=RL(nm)−YL(nm) (29) ただし、(29)式中、R−Y(nm)は画素位置
(n,m)における色差信号R−Yを示す。
【0050】以上の処理により、全画素読み出しCCD
の有効画素数に対し、水平方向2倍、垂直方向2倍の画
素数の広帯域輝度信号が生成されたことになる。ただ
し、信号は2系統並列に存在するので、このままではす
べての信号成分をモニタ表示することはできない。
【0051】そこで、信号変換回路23は2つの信号変
換方法を同時に(並列で)行い、2種類の高解像度信号
を生成する。第1の信号変換方法は、垂直同期信号毎
に、あるフィールドでは加算回路17、減算回路19、
21から入力された上側の画素に関する広帯域輝度信号
Y1と色差信号B−Y及び色差信号R−Yを出力し、次
のフィールドでは加算回路18、減算回路20、22か
ら入力された下側の画素に関する広帯域輝度信号Y1と
色差信号B−Y及び色差信号R−Yを出力することを繰
り返す。これにより、信号変換回路23からは高解像度
(有効走査線数988本)のインターレース信号を出力
することができる。
【0052】第2の信号変換方法は、入力信号の水平同
期信号(HD1)をもとにライトリセットタイミングを
作り、上側の画素に関する広帯域輝度信号及び2種類の
色差信号と、下側の画素に関する広帯域輝度信号及び2
種類の色差信号を同時に、信号変換回路23内のメモリ
に書き込んだ後、HD1を基にHD1の2倍の周波数の
信号HD2を生成し、HD2を基にリードリセットタイ
ミングを作り、上記のメモリの読み出しを行う。
【0053】読み出しは、上側の画素の書き込みクロッ
クの2倍の周波数のクロックで読み出し、終了後、下側
の画素の書き込みクロックの2倍の周波数のクロックで
読み出す。この操作により、2系統並列に入力された信
号を1系統の信号に変換できる。これにより、信号変換
回路23からは高解像度(有効走査線数988本)のプ
ログレッシブ信号を出力することができる。なお、信号
変換回路23は2つの信号変換方法の一方により、イン
ターレース信号のみ、あるいは、プログレッシブ信号の
みを出力してもよいことは言うまでもない。
【0054】次に、上記の高解像度のインターレース信
号又はプログレッシブ信号と同時に出力されるPAL方
式と同じ解像度の映像信号を出力する信号処理系につい
て説明する。上記の補正回路11G、11B及び11R
のそれぞれからは、1フィールド当たり有効走査線数9
88本相当の信号が2系統で並列出力されるが、一例と
して上側のラインの信号(G_U、B_U、R_U)を
使用する。
【0055】すなわち、補正回路11G、11B及び1
1Rと高域輝度信号生成回路16のそれぞれから出力さ
れた、上側の画素の低域色信号(原色信号の低域成分)
GL、BL及びRLと高域輝度信号YHとは、それぞれ
メモリ27G、27B及び27Rと27YHに供給され
る。これらのメモリ27G、27B、27R及び27Y
Hの書き込みタイミングは、同期信号に同期してメモリ
ライトコントローラ24により発生された書き込み信号
に基づいて行われる。
【0056】また、これらのメモリ27G、27B、2
7R及び27YHの読み出しタイミングは、Y2信号同
期発生器26により発生されたY2同期信号に同期して
メモリリードコントローラ25により発生された読み出
し信号に基づいて行われる。メモリ27G、27B、2
7R及び27YHから読み出された、上側の画素の低域
色信号(原色信号の低域成分)GL、BL及びRLと高
域輝度信号YHとは、対応して設けられたC2処理回路
28G、28B及び28Rと28YHにそれぞれ供給さ
れる。
【0057】ここで、C2処理回路28G、28B、2
8R及び28YHはそれぞれ同一構成であり、図7に2
8で示すように、入力信号を1H(1水平走査期間)遅
延する1H遅延回路34と、入力信号に対して1H毎に
変化する所定の係数K1を乗算する重み付け回路35
と、1H遅延回路34の出力信号に対して1H毎に変化
する所定の係数K2を乗算する重み付け回路36と、重
み付け回路35及び36からの各信号を加算して出力す
る加算器37とから構成されて、走査線数変換を行う。
なお、上記の係数K1及びK2は、K1+K2=1の関
係を有する。
【0058】このC2処理回路28(28G、28B、
28R及び28YH)は、図8(A)に示すY2信号水
平同期信号に同期して、メモリリードコントローラ25
から出力された読み出し信号により、図8(B)に模式
的に示す信号(原色信号の低域成分又は高域輝度信号)
がメモリ27G、27B、27R及び27YHから読み
出されて1H遅延回路34に供給される一方、重み付け
回路35により係数K1と乗算される。1H遅延回路3
4により1H遅延された、図8(C)に模式的に示す信
号は、重み付け回路36に供給されて係数K2と乗算さ
れる。
【0059】ここで、重み付け回路35は、入力される
メモリ読み出し信号が、例えば図8(B)にVGA2で
示すように、第2ラインの信号であるときには、図9に
示すように係数「5/6」を乗算して加算器37へ出力
する。一方、重み付け回路36はこのとき、図8(C)
にVGA1で示すように1H遅延された第1ラインの信
号が入力され、この入力信号に対して図9に示すよう
に、係数「1/6」を乗算して加算器37へ出力する。
従って、このとき加算器37からは図8(D)及び図9
にPal2で示すように第2ラインの信号を出力する。
【0060】続いて、重み付け回路35は、入力される
メモリ読み出し信号が、例えば図8(B)にVGA3で
示すように、第3ラインの信号であるときには、図9に
示すように係数「4/6」を乗算して加算器37へ出力
する。一方、重み付け回路36はこのとき、図8(C)
にVGA2で示すように1H遅延された第2ラインの信
号が入力され、この入力信号に対して図9に示すよう
に、係数「2/6」を乗算して加算器37へ出力する。
従って、このとき加算器37からは図8(D)及び図9
にPal3で示すように第3ラインの信号を出力する。
【0061】以下、同様にして、メモリ27G、27
B、27R及び27YHからは、図8(B)にVGA
4、VGA5と順次出力され、加算器37からは図8
(D)及び図9に示すように、VGA4に係数「3/
6」を乗じた信号と1H遅延VGA3に係数「3/6」
を乗じた信号との加算信号Pal4、VGA5に係数
「2/6」を乗じた信号と1H遅延VGA4に係数「4
/6」を乗じた信号との加算信号Pal5が順次に出力
される。
【0062】続く2H期間は、メモリ27G、27B、
27R及び27YHからは、図8(B)にVGA6が2
回繰り返して出力され、加算器37からは図8(D)及
び図9に示すように、1回目の入力VGA6に係数「1
/6」を乗じた信号と1H遅延VGA5に係数「5/
6」を乗じた信号との加算信号Pal6が出力され、2
回目の入力VGA6に係数「6/6」(又は「0」)を
乗じた信号と1H遅延VGA6に係数「0」(又は「6
/6」)を乗じた信号との加算信号Pal7が出力され
る。
【0063】このようにして、図9から分かるように、
C2処理回路28(28G、28B、28R及び28Y
H)では、入力されるメモリ読み出し信号の走査線5本
を、走査線6本の信号に変換して出力する。従って、撮
像素子がVGA対応(有効走査線480本)とすると、
480(=5×96)本のメモリ27G、27B、27
R及び27YHの出力信号の走査線が、C2処理回路2
8G、28B、28R及び28YHにより、有効走査線
576(=6×96)本に変換されることになる。
【0064】図1のC3処理回路29は、C2処理回路
28G、28B、28R及び28YHにおいて走査線数
の変換により有効走査線576本とされた、低域色信号
GL、BL、RL及び高域輝度信号YHが入力され、マ
トリクス処理により低域輝度信号Y2Lと、色差信号B
−Y2L及びR−Y2Lを生成する。このC3処理回路
29は、図10にその一例の構成のブロック図を示すよ
うに、上記の低域色信号GL、BL及びRLがYマトリ
クス回路39に供給されて、ここで次式に基づいて低域
輝度信号Y2Lを演算出力する。
【0065】 Y2L(nm)=0.587GL(nm)+0.299Rl(nm)+0.114BL(nm) (32) この低域輝度信号Y2Lは、減算回路40においてC2
処理回路28Bからの低域色信号BLと減算されて色差
信号BL−Y2Lとされると共に、減算回路41におい
てC2処理回路28Rからの低域色信号RLと減算され
て色差信号RL−Y2Lとされる。
【0066】また、C3処理回路29はC2処理回路2
8YHから入力される有効走査線576本の高域輝度信
号YHと、Yマトリクス回路39から出力される上記の
低域輝度信号Y2Lとを加算回路42で加算して広帯域
輝度信号Y2を出力する。以上のようにして、C3処理
回路29からは1フィールド当たり有効走査線数576
本の広帯域輝度信号Y2及び色差信号BL−Y2L及び
RL−Y2Lが取り出される。
【0067】再び図1に戻って説明するに、C3処理回
路29から出力される上記の各信号のうち、広帯域輝度
信号Y2は1/2倍速変換回路30を通してスイッチS
W1の端子Iに供給される一方、直接にスイッチSW1
の端子Pに供給され、色差信号BL−Y2Lは1/2倍
速変換回路31を通してスイッチSW2の端子Iに供給
される一方、直接にスイッチSW2の端子Pに供給さ
れ、色差信号RL−Y2Lは1/2倍速変換回路32を
通してスイッチSW3の端子Iに供給される一方、直接
にスイッチSW3の端子Pに供給される。スイッチSW
1、SW2及びSW3がそれぞれ端子Pに接続されてい
るときには、広帯域輝度信号Y2及び色差信号BL−Y
2L及びRL−Y2Lは有効走査線数576本のプログ
レッシブ信号として出力される。
【0068】1/2倍速変換回路30、31及び32は
それぞれ同一構成であり、内蔵のメモリに入力信号を書
き込むと共に、その際、変換後の信号がインターレース
信号となるように、あるフィールドでは奇数番目のライ
ンの信号のみを書き込み、次のフィールドでは偶数番目
のラインの信号のみを書き込む動作をフィールド単位で
交互に繰り返す。そして、メモリから書き込み時の1/
2倍の速度で蓄積信号の読み出しを行うことにより、フ
ィールド当たりの有効走査線数288本のインターレー
ス信号としてスイッチSW1、SW2又はSW3の端子
Iに出力する。
【0069】従って、スイッチSW1、SW2及びSW
3がそれぞれ端子Iに接続されているときには、1/2
倍速変換回路30、31及び32から取り出されたイン
ターレース信号である広帯域輝度信号Y2、色差信号B
L−Y2L、RL−Y2Lが取り出される。
【0070】このように、本実施の形態によれば、信号
変換回路23から高解像度の輝度信号Y、色差信号B−
Y及びR−Yを出力すると同時に、スイッチSW1〜S
W3を端子Iに接続したときにはPAL方式の映像信号
と同程度の有効走査線数576本のインターレース信号
(Y2、BL−Y2L、RL−Y2L)を出力すること
ができ、端子Pに接続した時にはPAL方式と同程度の
有効走査線数576本のプログレッシブ信号(Y2、B
L−Y2L、RL−Y2L)を得ることができる。
【0071】また、上記のPAL方式の映像信号と同程
度の走査線数のインターレース信号又はプログレッシブ
信号は、高解像度の映像信号からコンバータを用いて生
成するのではなく、撮像装置により得られた三原色信号
から生成しているので、コンバータを用いる場合に比べ
て小型で小規模な回路構成でPAL方式の映像信号と同
程度の有効走査線数のインターレース信号又はプログレ
ッシブ信号を得ることができる。更に、上記の広帯域輝
度信号Y2は補正回路11G、11B及び11Rにより
高域成分が除去された三原色信号の低域成分GL、BL
及びRLと高域輝度信号YHから生成するようにしてい
るので、色の輪郭に偽信号が出ないという効果もある。
【0072】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、C2処理回路28G、28B、28
R及び28YHとC3処理回路29の接続順序を図1と
逆にしてもよい。この場合は、C3処理回路によりメモ
リ27G、27B、27Rからの低域原色信号をマトリ
クス処理して色差信号BL−Y2L及びRL−Y2Lを
生成すると共に、マトリクス処理して得た低域輝度信号
Y2Lとメモリ27YHから入力される高域輝度信号Y
Hとを加算して広帯域輝度信号Y2を生成した後、これ
ら広帯域輝度信号Y2と2種類の色差信号BL−Y2L
及びRL−Y2Lのそれぞれについて3つのC2処理回
路で別々に前記の走査線変換が行われて有効走査線が4
80本から576本へ変換される。
【0073】また、C3処理回路29は、モニタ出力を
RGB三原色信号とする場合には不要である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3原色信号の低域成分と第1の高域輝度信号とに基づい
て、標準テレビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度
の第1のインターレース信号及び第1のプログレッシブ
信号の少なくともいずれか一方を生成すると同時に、上
記の3原色信号の低域成分を走査線数変換をした後、第
2の信号変換手段からPAL方式の有効走査線数を有す
る第2のインターレース信号及び第2のプログレッシブ
信号の少なくともいずれか一方を生成するようにしたた
め、高解像度の第1のインターレース信号及び/又は第
1のプログレッシブ信号を出力すると同時に、PAL方
式の有効走査線数の第2のインターレース信号及び/又
は第2のプログレッシブ信号を出力することができる。
【0075】また、本発明によれば、第2のインターレ
ース信号及び第2のプログレッシブ信号の少なくともい
ずれか一方は、高解像度の映像信号からコンバータを用
いて生成するのではなく、第1のインターレース信号及
び第1のプログレッシブ信号の少なくともいずれか一方
を生成するのに用いている3原色信号の低域成分を利用
しているので、コンバータを用いる場合に比べて小型で
小規模な回路構成で標準テレビジョン方式の映像信号と
同程度の走査線数の第2のインターレース信号及び第2
のプログレッシブ信号の少なくともいずれか一方を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明で用いる固体撮像素子DGの一例の画素
分布図である。
【図3】本発明で用いる固体撮像素子DBとDRの一例
の画素分布図である。
【図4】図1の要部の動作説明用タイミングチャートで
ある。
【図5】図1の補正回路の入力信号と出力信号の関係を
示す図である。
【図6】図1において生成される高域輝度信号の画素位
置の一例を示す図である。
【図7】図1中のC2処理回路の一例のブロック図であ
る。
【図8】図7の各部の動作説明用タイムチャートであ
る。
【図9】図7のC2処理回路による水平走査線数変換の
説明図である。
【図10】図1中のC3処理回路の一例のブロック図で
ある。
【図11】本発明に適用される色分解光学系の一例を示
す図である。
【図12】図11中の固体撮像素子間の画素配置関係の
一例を示す図である。
【符号の説明】
11G、11B、11R 補正回路 12、13 信号生成回路 14、15 低域輝度信号生成回路 16 高域輝度信号生成回路 23 信号変換回路 27G、27B、27R、27YH メモリ 28G、28B、28R、28YH C2処理回路 29 C3処理回路 30、31、32 1/2倍速変換回路 34 1H遅延回路 35、36 重み付け回路 39 Yマトリクス回路 40、41 減算回路(演算手段) 42 加算回路(広帯域輝度信号生成回路) Y1、Y2 広帯域輝度信号 YH 高域輝度信号 Y2L 低域輝度信号 B−Y、R−Y、BL−Y2L、RL−Y2L 色差信
号 DB 青色光用固体撮像素子 DR 赤色光用固体撮像素子 DG 緑色光用固体撮像素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C024 AX01 BX01 BX04 CY08 CY14 CY33 CY38 DX01 DX02 DX05 GY01 HX28 HX29 HX30 HX57 JX12 JX16 5C065 AA01 CC01 CC05 CC07 DD09 EE01 GG21 GG22 GG23 GG27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準テレビジョン方式と同程度の画素数
    で全画素読み出しが可能な第1乃至第3の固体撮像素子
    を用い、かつ、前記第1の固体撮像素子を前記第2及び
    第3の固体撮像素子に対して、垂直方向に1/2画素を
    ずらして配置して、入射光から3原色信号を得る色分解
    光学系と、 前記第1乃至第3の固体撮像素子の出力原色信号に対し
    て、それぞれ別々に前記画素ずらしの影響を除き光学的
    に同一位置になるように、ずらされた画素位置に応じて
    異なる手段で補正を行い、3原色信号の低域成分を出力
    する第1乃至第3の補正回路と、 前記第1乃至第3の固体撮像素子の出力原色信号に基づ
    いて、高域輝度信号を生成する高域輝度信号生成手段
    と、 前記第1乃至第3の補正回路から取り出された前記3原
    色信号の低域成分と、前記高域輝度信号生成手段により
    生成された前記高域輝度信号とに基づいて、前記標準テ
    レビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度の第1のイ
    ンターレース信号及び第1のプログレッシブ信号の少な
    くともいずれか一方を生成する第1の信号変換手段と、 前記第1乃至第3の補正回路から取り出された前記3原
    色信号の低域成分及び前記高域輝度信号生成手段により
    生成された前記高域輝度信号のそれぞれに対し、現在の
    走査線の信号に係数K1を乗じて得た第1の信号と、現
    在の走査線の信号を1水平走査期間遅延した走査線の信
    号に係数K2を乗じて得た第2の信号とを加算合成して
    1本の走査線の信号を得る処理を反復して、5本の走査
    線を6本の走査線に変換する走査線数変換手段と、 前記走査線数変換手段から出力された前記3原色信号の
    低域成分及び前記高域輝度信号に基づいて、PAL方式
    の有効走査線数を有する第2のインターレース信号及び
    第2のプログレッシブ信号の少なくともいずれか一方を
    生成する第2の信号変換手段とを有することを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 標準テレビジョン方式と同程度の画素数
    で全画素読み出しが可能な第1乃至第3の固体撮像素子
    を用い、かつ、前記第1の固体撮像素子を前記第2及び
    第3の固体撮像素子に対して、垂直方向に1/2画素を
    ずらして配置して、入射光から3原色信号を得る色分解
    光学系と、 前記第1乃至第3の固体撮像素子の出力原色信号に対し
    て、それぞれ別々に前記画素ずらしの影響を除き光学的
    に同一位置になるように、ずらされた画素位置に応じて
    異なる手段で補正を行い、3原色信号の低域成分を出力
    する第1乃至第3の補正回路と、 前記第1乃至第3の固体撮像素子の出力原色信号に基づ
    いて、高域輝度信号を生成する高域輝度信号生成手段
    と、 前記第1乃至第3の補正回路から取り出された前記3原
    色信号の低域成分と、前記高域輝度信号生成手段により
    生成された前記高域輝度信号とに基づいて、前記標準テ
    レビジョン方式の垂直解像度よりも高解像度の第1のイ
    ンターレース信号及び第1のプログレッシブ信号の少な
    くともいずれか一方を生成する第1の信号変換手段と、 前記第1乃至第3の補正回路から取り出された前記3原
    色信号の低域成分及び前記高域輝度信号生成手段により
    生成された前記高域輝度信号に基づき、広帯域輝度信号
    と2種類の色差信号を生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段から出力された前記広帯域輝度信号及
    び2種類の色差信号のそれぞれに対し、現在の走査線の
    信号に係数K1を乗じて得た第1の信号と、現在の走査
    線の信号を1水平走査期間遅延した走査線の信号に係数
    K2を乗じて得た第2の信号とを加算合成して1本の走
    査線の信号を得る処理を反復して、5本の走査線を6本
    の走査線に変換する走査線数変換手段と、 前記走査線数変換手段から出力された前記広帯域輝度信
    号及び2種類の色差信号に基づいて、PAL方式の有効
    走査線数を有する第2のインターレース信号及び第2の
    プログレッシブ信号の少なくともいずれか一方を生成す
    る第2の信号変換手段とを有することを特徴とする撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の信号変換手段は、前記第1乃
    至第3の補正回路から取り出された前記3原色信号の低
    域成分を所定の演算式に基づいて演算して輝度信号を生
    成するYマトリクス回路と、前記第2及び第3の補正回
    路から取り出された前記3原色信号のうち青色信号及び
    赤色信号の各低域成分と前記Yマトリクス回路の出力輝
    度信号とを演算して2種類の色差信号を生成する演算手
    段と、前記高域輝度信号と前記Yマトリクス回路から出
    力される前記輝度信号とを加算して広帯域輝度信号を生
    成する広帯域輝度信号生成回路と、前記広帯域輝度信号
    生成回路から出力される広帯域輝度信号と前記演算手段
    から出力される前記2種類の色差信号のそれぞれに対し
    て、別々に1/2倍速変換して前記第2のインターレー
    ス信号として出力する1/2倍速変換手段と、前記広帯
    域輝度信号生成回路から出力される広帯域輝度信号と前
    記演算手段から出力される前記2種類の色差信号をそれ
    ぞれ前記第2のプログレッシブ信号として選択するか、
    前記1/2倍速変換手段から出力される前記第2のイン
    ターレース信号を選択するスイッチ手段とからなること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記走査線数変換手段は、前記係数K1
    及びK2をそれぞれ1水平走査期間毎に、かつ、6水平
    走査期間周期で変化させると共に、K1+K2=1の関
    係を常時満足するように変化させて走査線数変換を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記
    載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第3の固体撮像素子は、有
    効走査線数480本の原色信号を出力し、前記走査線数
    変換手段は、有効走査線数576本の3原色信号の低域
    成分を出力することを特徴とする請求項4記載の撮像装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112788234A (zh) * 2020-12-29 2021-05-11 紫光展锐(重庆)科技有限公司 一种图像处理方法及相关装置

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CN112788234A (zh) * 2020-12-29 2021-05-11 紫光展锐(重庆)科技有限公司 一种图像处理方法及相关装置

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