JP2000253413A - 撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

撮像素子及び撮像装置

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JP2000253413A JP11055940A JP5594099A JP2000253413A JP 2000253413 A JP2000253413 A JP 2000253413A JP 11055940 A JP11055940 A JP 11055940A JP 5594099 A JP5594099 A JP 5594099A JP 2000253413 A JP2000253413 A JP 2000253413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像レンジを飛躍的に向上した高画質な撮像
装置と、それに適した撮像素子を提供する。 【解決手段】 2×2の4画素配列を単位配列とする2
次元の周期配列として構成された撮像画素配列を有し、
上記単位配列を構成する第1〜第4の4画素のうち第1
〜3画素は相異なる3つの相対分光感度特性を有し、第
4画素は上記第1の画素と絶対感度が異なる同一の相対
分光感度特性を有することを特徴とする撮像素子と、該
撮像素子の上記第1〜第4の各画素に対応して得られる
第1〜第4の各画素情報信号に基づいて所定の態様の映
像信号を生成する映像信号生成手段とを有した撮像装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー撮像素子お
よび撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像管および固体撮像素子に代表される
撮像素子は撮像装置に広く用いられている。特に単管ま
たは単板(Single Sensor)カラー撮像装置に使用され
るカラー撮像素子は1つの撮像素子で撮像装置が構成で
きるため、色分離プリズムが不要でレンズの小型化が可
能・レジストレーションなどの多板式カラー撮像装置で
必要とされる各種調整が必要ない・消費電力が小さいな
ど多くの特徴を有しており、撮像装置の小型化・省電力
化に多くの貢献を果たしている。特に固体素子であるカ
ラーCCD撮像素子を用いた単板カラーカメラは撮像装
置の主流となっている。
【0003】上記カラーCCD撮像素子はいずれも一つ
の受光面で色情報を得るため、ストライプフィルタまた
はモザイクフィルタなどと称される色フィルタを用いて
受光平面内で色変調(色コーディング)を行なってい
る。たとえばRGB3色のフィルタを所定の規則的配列
で各光電変換素子上に張り付けることで各画素毎に異な
る分光感度を持たせる。従って被写体撮像によって得ら
れた映像信号にはこのフィルタ配列に従った点順次の色
情報が含まれているから、上記所定の配列にしたがって
各色フィルタに対応した信号毎に分離してこれを取り出
せば色情報が取り出せる。輝度信号(Y信号)を得るた
めにはRGB情報が全て必要であるから、1画素の輝度
情報を得るためには最低3画素(RGB各1画素ずつ)
を必要とし、輝度解像度は犠牲になるものの一つの撮像
素子でカラー撮像を行なうことができる。
【0004】このような公知の配列の1つにRGBベイ
ヤ配列がある。ベイヤ配列の名で知られるものは幾つか
あるが、代表的な1つを図5に示す。これは2×2の4
画素を2次元の基本配列としてこれを順次ならべて平面
を埋め尽くすものであって、2×2の4画素を単位配列
とした2次元の周期配列となっている。
【0005】このベイヤ配列は、色再現性の良い原色
(RGB)フィルタを用いており、RGBへの画素数の
配分比率を1:2:1として輝度信号に対する寄与の大
きいGの密度を高めることで輝度解像度を高くした点に
特徴がある。また垂直水平の2方向に等方配置している
のでストライプフィルタと異なり等方的な解像度が得ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ベイヤ配列は上記
のとおり色再現性が良く、等方的な高解像度が得られる
優れたものであるが、撮像素子一般の課題としての被写
体に対する撮像レンジ(輝度再現域)の確保については
特別な考慮が為されておらず、輝度分布が高輝度から低
輝度まで輝度レンジの大きな被写体の撮影に際しては白
飛びや黒潰れを生じ易いものであった。
【0007】詳述すれば撮像レンジは単純に撮像素子の
性能だけでは決まらず、それを使用した撮像装置の信号
処理も含めた全体の性能で決まるが、少なくとも高輝度
側の撮像レンジは撮像素子の飽和レベルによって限界が
決まり、低輝度側の撮像レンジは撮像装置に組み込まれ
た状態での撮像素子出力のノイズレベルによって限界が
決まるから、少なくともそれを超えた撮像レンジを得る
ことはできない。
【0008】従来、一般的な撮像素子を用いて撮像装置
を構成した場合の撮像素子の光電変換特性は、例えば図
6で模式的に示されるようなものであった。この図にお
いて、横軸は入射光量を、縦軸は信号レベルをそれぞれ
対数的に示すものである。図中ULは高輝度側限界レベ
ルを、LLは低輝度側限界レベルをそれぞれ示すもので
ある。ULは撮像素子の飽和レベルにほぼ対応するレベ
ルであり、一方LLについてはノイズレベルNLそのも
のではなく、ノイズと共存しても鑑賞に堪える所定の限
界S/N比を有する信号レベルとして定まる。そしてU
LとLLの間が有効輝度域となり、これらの(対数軸上
での)差DR=UL−LLが撮像レンジとなる。
【0009】このDRは撮像装置の設計製造によって異
なるが、多くの場合5〜6EV(30〜36dB)程度で
あり、更なる改善が望まれていた。しかしながら、撮像
素子の飽和レベルやノイズレベルの改善には限界があ
り、実現が困難であるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記問題点を解決し、従
来と同等の撮像素子を用いつつ、かつ従来のベイヤ配列
の持つ特長を基本的に有したまま撮像レンジを飛躍的に
向上した高画質な撮像装置と、それに適した撮像素子を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載された撮像素子は、2×2の4画素配
列を単位配列とする2次元の周期配列として構成された
撮像画素配列を有し、上記単位配列を構成する第1〜第
4の4画素のうち第1〜3画素は相異なる3つの相対分
光感度特性を有し、第4画素は上記第1の画素と絶対感
度が異なる同一の相対分光感度特性を有したものである
ことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載された撮像素子は、請求項
1記載の撮像素子において、上記第1画素と上記第4画
素は上記上記単位配列の対角位置に配置されたものであ
ることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載された撮像素子は、請求項
1記載の撮像素子において、上記第1〜第4の画素の有
する相異なる3つの相対分光感度特性は、加色混合の3
原色RGBであり、第1および第4の画素の相対分光感
度特性はGであることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の撮像装置は、2×2の4
画素配列を単位配列とする2次元の周期配列として構成
された撮像画素配列を有し、上記単位配列を構成する第
1〜第4の4画素のうち第1〜第3画素は相異なる3つ
の相対分光感度特性を有し、上記第4画素は上記第1の
画素と絶対感度が異なる同一の相対分光感度特性を有し
たものであることを特徴とする撮像素子と、該撮像素子
の上記第1〜第4の各画素に対応して得られる第1〜第
4の各画素情報信号に基づいて所定の態様の映像信号を
生成する映像信号生成手段とを有した撮像装置であっ
て、上記撮像素子の上記第1の画素と第4の画素の相異
なる絶対感度は、上記第1の画素情報信号の有効輝度域
と上記第4の画素情報信号の有効輝度域とが共通領域を
有するように設定されたものであることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の撮像装置は、上記請求項
4記載の撮像装置において、上記映像信号生成手段は、
上記第1の画素情報信号と第4の画素情報信号の同一輝
度被写体に対する信号レベル差を補償するレベル補償手
段を有したものであることを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の撮像装置は、上記請求項
4記載の撮像装置において、上記映像信号生成手段は、
上記第1(第4)の画素情報信号の処理に際して有効輝
度域からの逸脱が生じておりかつ隣接する第4(第1)
の画素情報信号が逸脱を生じていない場合には、上記隣
接する第4(第1)の画素情報信号によって補完する画
素情報補完手段を有したものであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る撮像装置1の全体の概略ブロック図、図2は本発明の
実施の形態に係る撮像素子のフィルタ配列を示す図、図
3は撮像素子のLG,DG画素の特性曲線、図4は撮像
装置のG信号に関する総合特性曲線である。
【0018】図1に示すように、撮像装置1は被写体像
を結像するための撮影レンズ系101、撮影レンズの焦
点を被写体に合わせるための撮影レンズ駆動機構10
2、適正レベルの撮像信号を得るための露出制御機構1
03、色分離を行なうためのフィルタ系104、被写体
光を電気信号に変換し撮像信号を生成するための撮像素
子としてのCCD105、上記CCD105を駆動する
ためのCCDドライバ106、A/D変換等を行なうプ
リプロセス107、映像信号処理などの全てのディジタ
ルプロセスを実行するディジタルプロセス108、カー
ドインターフェース109、ディジタルプロセス108
で処理されたディジタル信号を該カードインターフェー
ス109を介して記録するためのメモリカード110、
撮影された画像や種々の情報を表示するためのLCD画
像表示系111、全体システムのコントロールを行なう
システムコントローラ(主構成としてマイコン含む)1
12、撮影開始や各種モード設定などを行なうための操
作スイッチ系113、該操作スイッチ系113により操
作された操作内容を表示するための操作表示系114、
被写体に補助光を照射するためのストロボ115、上記
撮影レンズ駆動機構102を駆動するためのレンズドラ
イバ116、上記露出制御機構103およびストロボ1
15の露出を制御するための露出制御ドライバ117と
を備えている。
【0019】図2は、上記CCD105の色フィルタ配
列を示したものである。LGはLight Green、DGはDar
k Greenを表わし、それぞれ上記従来のベイヤ配列のC
CDのGフィルタと同じ色(相対分光透過率)のフィル
タであるが、前者はGフィルタの2倍の透過率、後者は
Gフィルタの1/2の透過率を有している。
【0020】さてこのようなCCD105を備えた撮像
装置は、従来のカメラと同様に信号を読み出し処理して
撮像された画像をメモリカード110に記録、あるいは
LCD画像表示系111に表示する。ここで、従来と異
なるのは映像信号生成処理であるが、以下で述べる本発
明に直接関連する部分以外については従来公知のベイヤ
配列CCDに対するものと全く同様に行われるものとす
る。この映像信号生成処理は、システムコントローラ1
12の制御の下にディジタルプロセス108によって行
われる。
【0021】上記CCDから読み出される画素情報信号
の光電変換特性はR、B画素については従来のものと同
じであるが、G(LG,DG)については図3に示すよ
うなものとなっている。
【0022】すなわち、従来Gの特性をフィルタ透過率
の違いに相当する分だけ左右に平行移動させたものにな
っている。(図の基準感度線は従来のGの有効輝度域の
光電変換特性に対応する補助線である。)従って、G信
号の生成に関しては従来とは異なる処理により色信号生
成を行なう。
【0023】ところで、従来の映像信号処理における色
信号生成処理(通例色分離処理と称される)とは、基本
的には対応色信号の存在しない画素(例えばB信号生成
処理におけるRフィルタ画素など)に対する近隣画素情
報等を用いた信号補完処理である。すなわち、CCDか
ら画素配列順に出力されるところの画素情報に直接対応
した間欠的色信号から連続的な色信号を生成するから信
号同時化とも称される。本例のようにディジタルプロセ
スを用いる場合は一旦画素配列のまま所定のメモリ領域
に画素情報信号を格納し、これを用いて適当な補完処理
を施しつつRGBの3同時化信号を発生させれば良い
(必要に応じて、RGB3つの画像としてメモリ内の所
定領域に個別格納してからそれぞれ出力しても良い)。
【0024】従って本実施の形態に係る撮像装置1の場
合も、G信号の生成を除けばいずれの画素においても従
来の処理と異なるところは無い。G信号の生成処理は以
下のように行なわれる。
【0025】(1)LG画素の位置に対応するG信号の
生成処理 自己の画素情報信号が図3のUL(LG)より小さ
い値のときは自己の画素情報信号の値の1/2の値をG
信号値とする。 自己の画素情報信号が図3のUL(LG)以上のと
きは自己に対角隣接する4つのDG画素の画素情報信号
の値を判定した結果によって、 (−a)それが図3のLL(DG)より大きく同図の
UL(DG)より小さいときはそのDG画素の値(複数
ある場合はその代表値)の2倍の値をG信号値とする。 (−b)それが図3のLL(DG)以下または同図の
UL(DG)以上のときは自己の画素情報信号の値の1
/2の値をG信号値とする。
【0026】(2)DG画素の位置に対応するG信号の
生成処理 自己の画素情報信号が図3のLL(DG)より大き
い値のときは自己の画素情報信号の値の2倍の値をG信
号値とする。 自己の画素情報信号が図3のLL(DG)以下のと
きは自己に対角隣接する4つのLG画素の画素情報信号
の値を判定した結果によって、 (−a)それが図3のLL(LG)より大きく同図の
UL(LG)より小さいときはそのLG画素の値(複数
ある場合はその代表値)の1/2の値をG信号値とす
る。 (−b)それが図3のLL(LG)以下または同図の
UL(LG)以上のときは自己の画素情報信号の値の2
倍の値をG信号値とする。
【0027】(3)RまたはB画素の位置に対応するG
信号の生成処理 自己に辺隣接する4つの(LGまたはDG)画素に関し
て画像情報信号の値を判定し、上記項目(1)又は項
目(2)を満たすかどうかを判定する。 条件を満たす画素が存在するときはその画素の出力
するG信号値(複数ある場合はその代表値)をG信号値
とする。 条件を満たす画素が存在しないときは辺隣接4画素
の出力する4つのG信号値の代表値をG信号値とする。
【0028】なお、複数の値から「代表値」を得るに関
しては、より高い解像度が得られる選択法(例えば、右
より左、下より上など位置によって優先順位を与えてお
き、最優先に位置するものを一つ選択する方法)や、疑
似信号の発生レベルが小さい補間法(例えば、平均値を
算出する方法)のいずれを用いても良く、従来技術相当
として行なわれるR信号B信号の生成で使用されている
ものと同じ方法を採用すればよい。
【0029】上記のような色分離処理の結果得られた色
信号は、全画素に関する同時化されたRGB3原色信号
として従来のRGB3原色信号と同様に後段の回路で処
理され、最終的にメモリカード110に記録、あるいは
LCD画像表示系111に表示される。
【0030】上記G信号生成処理において、上記項目
(1)又は項目(2)は要するにLG、DGそれぞ
れの画素について「所定の撮像レンジ(有効輝度域)に
収まっている場合はその画素の情報をそのまま使用す
る」ということであり、その際各画素が従来技術におけ
るG相当の「基準となる感度に対して有している感度差
を所定の係数を乗じて(すなわちディジタルゲイン調節
を行なって)補償」しているものである。従って、L
G、DG共通のレンジ内の被写体に関しては従来公知の
ベイヤ配列によって撮像したものと全く同一のG信号が
得られる。
【0031】これに対して上記項目(1)(−a)
又は項目(2)(−a)は「自己の画素情報信号が
レンジを逸脱している場合、隣接の他方のGが逸脱して
いない場合はそれで補完する」ことを意味している。す
なわちどちらか一方の画素のレンジでのみカバーされる
高輝度や低輝度の被写体部分」に関しては、画素密度が
半分になった状態でのG信号が得られることになるが、
この場合もRやBと同じ画素密度は確保されているので
色解像度の低下や偽色の増加などは特に生じない。
【0032】この場合従来のGを基準にとるとLGは2
倍、DGは1/2の感度であるから、それぞれ低輝度
側、高輝度側に1EV(6dB)ずつ撮像レンジがシフト
したことになり、合わせて2EV(12dB)撮像レンジ
が拡大したことになる。従来のCCDを用いた場合に、
DR=6EV(36dB)が限界であったとすれば、本実
施例によって8EV(48dB)の広ダイナミックレンジ
の撮像装置を得ることができる。なお、この場合上記共
通レンジ(高解像度の得られるレンジ)は4EVあるか
ら、通常の撮影において解像度の低下は無く、ただハイ
ライト部分やシャドウ部分で低下するのみである。
【0033】このような総合特性を図示したのが図4で
ある。上記ディジタルゲイン調節によって2つの特性が
上下に平行移動して一つに重なっている。EUL,EL
L等はそれぞれ拡大された高輝度、低輝度の限界レベル
である。
【0034】上記のようにG信号のダイナミックレンジ
が拡大するからGのレンジが支配的になる緑色の被写体
に関しては直接的に効果を発揮し、色再現域が拡大する
とともに低輝度部でのS/N向上の結果視覚的な色忠実
度も向上する。またG信号を主要成分とするY(輝度信
号)に関しても大きな効果があり、上記ハイライト、シ
ャドウ部分などの低彩度表現が可能な被写体領域の画質
改善に極めて有効である。
【0035】さらには、従来輝度感度を高くするために
色フィルタの分光特性曲線のいわゆるすそ野を広く設定
せざるを得ず、すそ野の重なりが大きくなるため色再現
が悪くなりがちであったが、Gのレンジに余裕があるた
め従来よりも設定自由度が上がりすそ野の重なりを最適
化して色再現を改善することができる。
【0036】一方、上記項目(1)(−b)又は項
目(2)(−b)は「LG、DGいずれの撮像レン
ジも逸脱している場合は、本来の画素の情報をそのまま
(ゲイン調節は行ない)使用する」ことを意味してい
る。従って、拡大された総合レンジをも逸脱する被写体
に対しては再び本来の高解像度が得られることになる。
これは通常の被写体に対しては特に効果は無いが、完全
な白黒パターン例えば解像度チャートなどの特殊な絵柄
に対して解像度が低下する不具合を防止するものであ
る。
【0037】なお、上記において、LGの透過率は従来
のGの2倍としたが(以下これを「第1実施例」とす
る。)、この他にも様々な実施例が考えられる。
【0038】従来のGフィルタのピーク波長における透
過率が50%以上の場合は、上記第1実施例は実現不可
能である。この問題に対する解決を示すために仮想的に
従来のGのピーク波長透過率が100%であった場合を
想定して、以下の2つの実施例を挙げておく。
【0039】第2実施例はLGを従来のGと同じ透過率
とし、DGを1/4の透過率とするものである。この場
合G信号の撮像レンジは高輝度側にのみ2EV拡大する
ことになる。なお、この場合、ゲイン補正の数値も対応
して変えることはいうまでもない。この点については以
下に述べる例でも同じである。
【0040】第3実施例は上記第2実施例に加えてRお
よびBの透過率を従来のRおよびBの1/2とするもの
である。この場合、撮像レンジは上記第1実施例と同様
になり、全体の感度が1/2になる。
【0041】上記実施例1,2,3に従って、Gのピー
ク波長透過率に関してこれら実施例の中間の値はもちろ
ん、任意の値に対して本発明を自明的容易に適用するこ
とができる。また、上記第2実施例と上記第3実施例に
従って、RおよびBの透過率設定に関しても、これら2
例の中間の値はもちろん任意の値に対して本発明を自明
的容易に適用することができる。
【0042】一方、これらとは異なる観点からの第4実
施例として、上記第1実施例におけるLLのレベル設定
を下げて、よりノイズレベルNLに近付けた値あるいは
等しい値にすることが挙げられる。この場合、上記第1
実施例に比較して一部の輝度域でS/Nの劣化等の画質
劣化が生じるが、より共通輝度域すなわち高解像度領域
が広くなる。なお、この際のLLの設定値を図3の特性
曲線の下方の非直線部分にまで下げた時は一部の輝度域
ではS/Nの劣化に加えてLG画素とDG画素にレベル
差を生じ新たな画質劣化要因となるが、これはこの領域
のDG画素情報信号に対して特性曲線の非直線性を考慮
したゲイン補正を施せば取り除ける。
【0043】また、上記全ての実施例に関して透過率等
の数字はあくまでも一例であり、必要に応じて任意に変
更し得ることは言うまでもなく、それによってレンジの
拡大効果と一部輝度域に対する解像度低下のトレードオ
フをはかることができる。またフィルタもRGBフィル
タのみに限ること無く任意の3色フィルタ系例えば補色
フィルタにも応用できる。すなわち、4色構成を基本と
したものは別にして、例えばYe・Mg・Cy3色補色
フィルタにいずれか1色と同色異透過率の第4フィルタ
を加えた構成としても良い。
【0044】さらに、フィルタを使用せず、CCD自体
の素子構造で分光特性を異ならしめ、色コーディングを
施したものであっても良い。また、単位配列の中の配置
も基本的には任意の配置を採り得る。上記説明がベイヤ
配列を基本にした理由はそれが優れた従来の代表的な一
例であるからであるが、本発明の「3色フィルタに同色
異透過率の第4フィルタを加えてレンジ拡大をはかる手
法」自体はそれを適用する基本の3色フィルタの(2×
2基本配列における)任意の配列に対して有効なことは
上記説明から明らかである。
【0045】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば従来と
同等の撮像素子を用いつつ、かつ従来のベイヤ配列の持
つ色再現が良く解像度が高いという特長を基本的に有し
たまま撮像レンジを飛躍的に向上した高画質な撮像装置
と、それに適した撮像素子を提供することができる。特
に請求項1の発明によれば任意の2×2基本配列を有す
る従来の3色フィルタ配列に対して撮像レンジを拡大可
能な撮像素子が得られる。請求項2の発明によれば中輝
度領域の被写体に対して高解像度を実現可能な撮像素子
が得られる。請求項3の発明によれば従来のRGBベイ
ヤ配列の持つ特長を基本的に有したまま撮像レンジを拡
大可能な撮像素子が得られる。請求項4の発明によれば
中輝度領域の被写体に対して高解像度を保ったまま広い
撮像レンジを持つ撮像装置が得られる。請求項5の発明
によれば本発明の撮像素子を使用して高画質な撮像を行
なう際に生じる画素の感度差を補償して映像信号を生成
する実用的な撮像装置が得られる。請求項6の発明によ
れば、高輝度や低輝度においても一定条件を満たす被写
体に関しては解像度の低下を生じない撮像装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の全体の構成を示すブロック
【図2】本発明の撮像素子のフィルタ配列を示す図
【図3】本発明の撮像素子のLG,DG画素の特性曲線
【図4】本発明の撮像装置のG信号に関する総合特性曲
【図5】従来の撮像素子のフィルタ配列を示す図
【図6】従来の撮像素子の特性曲線
【符号の説明】
101・・・・撮影レンズ系 102・・・・撮影レンズ駆動機構 103・・・・露出制御機構 104・・・・フィルタ系 105・・・・撮像素子(CCD) 106・・・・CCDドライバ 107・・・・プリプロセス 108・・・・ディジタルプロセス 109・・・・カードインターフェース 110・・・・メモリカード 111・・・・LCD画像表示系 112・・・・システムコントローラ 113・・・・操作スイッチ系 114・・・・操作表示系 115・・・・ストロボ 116・・・・レンズドライバ 117・・・・露出制御ドライバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2×2の4画素配列を単位配列とする2
    次元の周期配列として構成された撮像画素配列を有し、 上記単位配列を構成する第1〜第4の4画素のうち第1
    〜第3画素は相異なる3つの相対分光感度特性を有し、
    上記第4画素は上記第1の画素と絶対感度が異なる同一
    の相対分光感度特性を有したものであることを特徴とす
    る撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記第1画素と上記第4画素は上記単位
    配列の対角位置に配置されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の撮像素子。
  3. 【請求項3】 上記第1〜第4の画素の有する相異なる
    3つの相対分光感度特性は、加色混合の3原色RGBで
    あり、第1および第4の画素の相対分光感度特性はGで
    あることを特徴とする請求項1記載の撮像素子。
  4. 【請求項4】 2×2の4画素配列を単位配列とする2
    次元の周期配列として構成された撮像画素配列を有し、
    上記単位配列を構成する第1〜第4の4画素のうち第1
    〜第3画素は相異なる3つの相対分光感度特性を有し、
    上記第4画素は上記第1の画素と絶対感度が異なる同一
    の相対分光感度特性を有したものであることを特徴とす
    る撮像素子と、該撮像素子の上記第1〜第4の各画素に
    対応して得られる第1〜第4の各画素情報信号に基づい
    て所定の態様の映像信号を生成する映像信号生成手段と
    を有した撮像装置であって、 上記撮像素子の上記第1の画素と第4の画素の相異なる
    絶対感度は、上記第1の画素情報信号の有効輝度域と上
    記第4の画素情報信号の有効輝度域とが共通領域を有す
    るように設定されたものであることを特徴とする撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 上記映像信号生成手段は、上記第1の画
    素情報信号と第4の画素情報信号の同一輝度被写体に対
    する信号レベル差を補償するレベル補償手段を有したも
    のであることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記映像信号生成手段は、上記第1(第
    4)の画素情報信号の処理に際して有効輝度域からの逸
    脱が生じておりかつ隣接する第4(第1)の画素情報信
    号が逸脱を生じていない場合には、上記隣接する第4
    (第1)の画素情報信号によって補完する画素情報補完
    手段を有したものであることを特徴とする請求項4記載
    の撮像装置。
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