JP2002158633A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

通信装置および通信方法

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JP2002158633A
JP2002158633A JP2000353299A JP2000353299A JP2002158633A JP 2002158633 A JP2002158633 A JP 2002158633A JP 2000353299 A JP2000353299 A JP 2000353299A JP 2000353299 A JP2000353299 A JP 2000353299A JP 2002158633 A JP2002158633 A JP 2002158633A
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symbol
transmission
fourier transform
demodulation
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JP2000353299A
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Wataru Matsumoto
渉 松本
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア変復調方式におけるハーフシ
ンボル化の実現により、伝送レートのさらなる向上を実
現可能な通信装置を得ること。 【解決手段】 BPSK変調後のデータに対して復調時
のノイズ成分を除去可能な所定の符号化処理を実行し、
前記符号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換を行
い、前記フーリエ変換後のシンボルの後半部を除去して
ハーフサイズの送信シンボルを生成し、当該送信シンボ
ルを伝送路上に送信する送信系と、受け取った受信シン
ボルの後半部に全0のシンボルを付加することでハーフ
シンボル化を実施する前と同一長のシンボルを生成し、
前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行うことで上
記符号化処理後のデータを再生し、前記再生したデータ
を判定し、前記判定後のデータに対して所定の復号処理
およびBPSK復調処理を実行してもとの送信データを
復調する受信系と、を備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア変
復調方式を採用する通信装置に関するものであり、特
に、DMT(Discrete Multi Tone)変復調方式やOF
DM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変
復調方式等により、既存の通信回線を用いたデータ通信
を実現可能とする通信装置および通信方法に関するもの
である。ただし、本発明は、DMT変復調方式によりデ
ータ通信を行う通信装置に限らず、通常の通信回線を介
して、マルチキャリア変復調方式およびシングルキャリ
ア変復調方式により有線通信および無線通信を行うすべ
ての通信装置に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の通信装置の動作について説
明する。まず、マルチキャリア変復調方式として、OF
DM変復調方式を採用する従来の通信装置の、送信系の
動作を簡単に説明する。たとえば、OFDM変復調方式
によるデータ通信を行う場合、送信系では、トーンオー
ダリング処理、すなわち、予め設定された周波数帯の複
数のトーン(マルチキャリア)に、伝送可能なビット数
の伝送データを割り振る処理を行う。具体的にいうと、
たとえば、各周波数のtone0〜toneX(Xはト
ーン数を示す整数)に、予め決められたビット数の伝送
データを割り振っている。そして、上記トーンオーダリ
ング処理、および符号化処理が行われることにより、1
フレーム毎に伝送データが多重化される。
【0003】さらに、送信系では、多重化された伝送デ
ータに対して逆高速フーリエ変換(IFFT)を行い、
逆高速フーリエ変換後のパラレルデータをシリアルデー
タに変換し、その後、D/Aコンバータを通してディジ
タル波形をアナログ波形に変換し、最後にローパスフィ
ルタをかけて伝送データを伝送路上に送信する。
【0004】つぎに、マルチキャリア変復調方式とし
て、OFDM変復調方式を採用する従来の通信装置の、
受信系の動作を簡単に説明する。上記と同様に、OFD
M変復調方式によるデータ通信を行う場合、受信系で
は、受信データ(前述の伝送データ)に対し、ローパス
フィルタをかけ、その後、A/Dコンバータを通してア
ナログ波形をディジタル波形に変換し、タイムドメイン
イコライザにて時間領域の適応等化処理を行う。
【0005】さらに、受信系では、時間領域の適応等化
処理後のデータをシリアルデータからパラレルデータに
変換し、当該パラレルデータに対して高速フーリエ変換
を行い、その後、周波数ドメインイコライザにて周波数
領域の適応等化処理を行う。
【0006】そして、周波数領域の適応等化処理後のデ
ータは、複合処理(最尤複合法)およびトーンオーダリ
ング処理によりシリアルデータに変換され、その後、レ
ートコンバート処理、FEC(forward error correcti
on:前方誤り訂正)、デスクランブル処理、CRC(cy
clic redundancy check:巡回冗長検査)等の処理が行
われ、最終的に伝送データが再生される。
【0007】このように、OFDM変復調方式を採用す
る従来の通信装置では、CDMAやシングルキャリア変
復調方式では得ることのできない、たとえば、伝送効率
の良さおよび機能のフレキシビリティを利用して、高レ
ートの通信を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
OFDM変復調方式を採用する従来の通信装置において
は、たとえば、「伝送レートのさらなる向上」という観
点から、送信系および受信系の構成に改善の余地があ
り、OFDM変復調方式の特徴である「伝送効率の良
さ」および「機能のフレキシビリティ」を最大限に利用
し、最適な伝送レートを実現しているとはいえない、と
いう問題があった。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、マルチキャリア変復調方式におけるハーフシンボ
ル化の実現により、伝送レートのさらなる向上を実現可
能な通信装置、およびその通信方法を得ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる通信装置にあっ
ては、マルチキャリア変復調方式を採用する構成とし、
さらに、送信データに対してBPSK変調処理を実行
後、当該BPSK変調後のデータに対して復調時のノイ
ズ成分を除去可能な所定の符号化処理を実行し、つぎ
に、前記符号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換
を行い、最後に、前記フーリエ変換後のシンボルの後半
部を除去してハーフサイズの送信シンボルを生成し、当
該送信シンボルを伝送路上に送信する送信手段(後述す
る実施の形態の図1(a)に相当)と、受け取った受信
シンボルの後半部に全0のシンボルを付加することでハ
ーフシンボル化を実施する前と同一長のシンボルを生成
し、つぎに、前記生成シンボルに対してフーリエ変換を
行うことで上記符号化処理後のデータを再生し、つぎ
に、前記再生したデータを判定し、最後に、前記判定後
のデータに対して所定の復号処理およびBPSK復調処
理を実行してもとの送信データを復調する受信手段(図
1(b)に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0011】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、送信機として動作
する構成とし、さらに、送信データに対してBPSK変
調処理を実行後、当該BPSK変調後のデータに対して
復調時のノイズ成分を除去可能な所定の符号化処理を実
行する符号化手段(WH符号化部1に相当)と、前記符
号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換を行う逆フ
ーリエ変換手段(N値複素IFFT2に相当)と、前記
フーリエ変換後のシンボルの後半部を除去してハーフサ
イズの送信シンボルを生成し、当該送信シンボルを伝送
路上に送信する送信シンボル生成手段(送信シンボル生
成部3に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0012】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、受信機として動作
する構成とし、さらに、受け取った受信シンボルの後半
部に全0のシンボルを付加することで、送信機にてハー
フシンボル化を実施する前と同一長のシンボルを生成す
るシンボル生成手段(シンボル生成部11に相当)と、
前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行うことで、
送信機による符号化処理後のデータを再生するフーリエ
変換手段(N値複素FFT12に相当)と、つぎに、前
記再生したデータを判定する判定手段(偶数データ判定
部13、奇数データ判定部14に相当)と、最後に、前
記判定後のデータに対して所定の復号処理およびBPS
K復調処理を実行してもとの送信データを復調する復調
手段(偶数キャリアWH復号部15、奇数キャリアWH
復号部16、再構成部17に相当)と、を備えることを
特徴とする。
【0013】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、さらに、送信デー
タに対してBPSK変調処理を実行後、当該BPSK変
調後のデータに対して復調時のノイズ成分を除去可能な
所定の符号化処理を実行する符号化ステップと、前記符
号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換を行う逆フ
ーリエ変換ステップと、前記フーリエ変換後のシンボル
の後半部を除去してハーフサイズの送信シンボルを生成
し、当該送信シンボルを伝送路上に送信する送信シンボ
ル生成ステップと、受け取った受信シンボルの後半部に
全0のシンボルを付加することでハーフシンボル化を実
施する前と同一長のシンボルを生成するシンボル生成ス
テップと、前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行
うことで上記符号化処理後のデータを再生するフーリエ
変換ステップと、前記再生したデータを判定する判定ス
テップと、前記判定後のデータに対して所定の復号処理
およびBPSK復調処理を実行してもとの送信データを
復調する復調ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる通信装置
および通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0015】実施の形態1.図1は、本発明にかかる通
信装置の構成を示す図であり、詳細には、図1(a)
は、送信側の構成を示す図であり、図1(b)は、受信
側の構成を示す図である。
【0016】本実施の形態における通信装置において
は、上記送信側および受信側の両方の構成を備えること
とし、さらに、ターボ符号器およびターボ復号器による
高精度なデータ誤り訂正能力をもつことにより、データ
通信および音声通信において優れた伝送特性を得る。な
お、本実施の形態においては、説明の便宜上、上記両方
の構成を備えることとしたが、たとえば、送信側の構成
だけを備える送信機を想定することとしてもよいし、一
方、受信側の構成だけを備える受信機を想定することと
してもよい。
【0017】たとえば、図1の送信側の構成において、
1はWH符号化部であり、2はN(2のべき乗)値複素
IFFTであり、3は送信シンボル生成部であり、受信
側の構成において、11はシンボル生成部であり、12
はN値複素FFTであり、13は偶数データ判定部であ
り、14は奇数データ判定部であり、15は偶数キャリ
アWH復号部であり、16は奇数キャリアWH復号部で
あり、17は再構成部である。
【0018】ここで、上記本発明の特徴となる送信側の
動作、および受信側の動作を説明する前に、本発明にか
かる通信装置の基本動作を図面に基づいて簡単に説明す
る。たとえば、マルチキャリア変復調方式として、DM
T(Discrete Multi Tone)変復調方式を採用する有線
系ディジタル通信方式としては、既設の電話回線を使用
して数メガビット/秒の高速ディジタル通信を行うAD
SL(Asymmetric Digital Subscriber Line)通信方
式、およびHDSL(high-bit-rate Digital Subscrib
er Line)通信方式等のxDSL通信方式がある。な
お、この方式は、ANSIのT1.413等において標
準化されている。
【0019】図2は、上記DMT変復調方式を採用する
通信装置の送信系の全体構成例を示す図である。図2に
おいて、送信系では、送信データをマルチプレックス/
シンクコントロール(図示のMUX/SYNC CONTROLに相当)
41にて多重化し、多重化された送信データに対してサ
イクリックリダンダンシィチェック(CRC:Cyclicre
dundancy checkに相当)42、43にて誤り検出用コー
ドを付加し、さらに、フォワードエラーコレクション
(SCRAM&FECに相当)44、45にてFEC用コードの
付加およびスクランブル処理を行う。
【0020】なお、マルチプレックス/シンクコントロ
ール41から、トーンオーダリング49に至るまでには
2つの経路があり、一つはインタリーブ(INTERLEAVE)
46が含まれるインタリーブドデータバッファ(Interl
eaved Data Buffer)経路であり、もう一方はインタリ
ーブを含まないファーストデータバッファ(Fast Data
Buffer)経路であり、ここでは、インタリーブ処理を行
うインタリーブドデータバッファ経路の方の遅延が大き
くなる。
【0021】その後、送信データは、レートコンバータ
(RATE-CONVERTORに相当)47、48にてレートコンバ
ート処理を行い、トーンオーダリング(TONE ORDERRING
に相当)49にてトーンオーダリング処理を行う。そし
て、トーンオーダリング処理後の送信データに基づい
て、コンスタレーションエンコーダ/ゲインスケーリン
グ(CONSTELLATION AND GAIN SCALLNGに相当)50にて
コンスタレーションデータを作成し(ターボ復号を含
む)、逆高速フーリエ変換部(IFFT:Inverse FastFour
ier transformに相当)51にて逆高速フーリエ変換を
行う。
【0022】最後に、インプットパラレル/シリアルバ
ッファ(INPUT PARALLEL/SERIAL BUFFERに相当)52に
てフーリエ変換後のパラレルデータをシリアルデータに
変換し、アナログプロセッシング/ディジタル−アナロ
グコンバータ(ANALOG PROCESSING AND DACに相当)5
3にてディジタル波形をアナログ波形に変換し、フィル
タリング処理を実行後、送信データを電話回線上に送信
する。
【0023】図3は、上記DMT変復調方式を採用する
通信装置の受信系の全体構成例を示す図である。図3に
おいて、受信系では、受信データ(前述の送信データ)
に対し、アナログプロセッシング/アナログ−ディジタ
ルコンバータ(図示のANALOGPROCESSING AND ADCに相
当)141にてフィルタリング処理を実行後、アナログ
波形をディジタル波形に変換し、タイムドメインイコラ
イザ(TEQに相当)142にて時間領域の適応等化処理
を行う。
【0024】時間領域の適応等化処理が実行されたデー
タについては、インプットシリアル/パラレルバッファ
(INPUT SERIAL / PARALLEL BUFFERに相当)143にて
シリアルデータからパラレルデータに変換され、そのパ
ラレルデータに対して高速フーリエ変換部(FFT:Fast
Fourier transformに相当)144にて高速フーリエ変
換を行い、その後、周波数ドメインイコライザ(FEQに
相当)145にて周波数領域の適応等化処理を行う。
【0025】そして、周波数領域の適応等化処理が実行
されたデータについては、コンスタレーションデコーダ
/ゲインスケーリング(CONSTELLATION DECODER AND GA
IN SCALLNGに相当)146およびトーンオーダリング
(TONE ORDERRINGに相当)147にて行われる復号処理
(ターボ復号)およびトーンオーダリング処理により、
シリアルデータに変換される。その後、レートコンバー
タ(RATE-CONVERTORに相当)148,149によるレー
トコンバート処理、デインタリーブ(DEINTERLEAVEに相
当)150によるデインタリーブ処理、フォワードエラ
ーコレクション(DESCRAM&FECに相当)151,152
によるFEC処理およびデスクランブル処理、およびサ
イクリックリダンダンシィチェック(cyclic redundanc
y checkに相当)153,154による巡回冗長検査等
の処理が行われ、最終的にマルチプレックス/シンクコ
ントロール(MUX/SYNC CONTROLに相当)155から受信デ
ータが再生される。
【0026】上記に示すような通信装置においては、受
信系と送信系においてそれぞれ2つの経路を備え、この
2つの経路を使い分けることにより、またはこの2つの
経路を同時に動作させることにより、低伝送遅延および
高レートのデータ通信を実現可能としている。
【0027】なお、上記では、説明の便宜上、マルチキ
ャリア変復調方式として、DMT変復調方式を採用する
有線系ディジタル通信方式の動作について説明したが、
これに限らず、この構成は、マルチキャリア変復調方式
(たとえば、OFDM変復調方式)により有線通信およ
び無線通信を行うすべての通信装置に適用可能である。
また、符号化処理として、ターボ符号を採用した場合の
通信装置について説明したが、これに限らず、たとえ
ば、既知の畳み込み符号を採用することとしてもよい。
【0028】以下、上記マルチキャリア変復調方式を採
用する通信装置における符号器(送信系)および復号器
(受信系)の動作を図面にしたがって説明する。図4
は、本発明にかかる通信装置で使用される符号器(ター
ボ符号器)、および復号器(ターボ復号器と硬判定器と
R/S(リードソロモン符号)デコーダの組み合わせ)
の構成を示す図であり、詳細には、図4(a)が本実施
の形態における符号器の構成を示す図であり、図4
(b)が本実施の形態における復号器の構成を示す図で
ある。
【0029】たとえば、図4(a)の符号器において、
21は誤り訂正符号としてターボ符号を採用することに
よりシャノン限界に近い性能を得ることが可能なターボ
符号器であり、たとえば、ターボ符号器21では、2ビ
ットの情報ビットの入力に対して、2ビットの情報ビッ
トと2ビットの冗長ビットとを出力する。さらに、ここ
では、受信側において各情報ビットに対する訂正能力が
均一になるように、各冗長ビットを生成する。
【0030】一方、図4(b)の復号器において、22
は受信信号:Lcy(後述の受信信号:y2,y1,ya
に相当)から対数尤度比を算出する第1の復号器であ
り、23および27は加算器であり、24および25は
インタリーバであり、26は受信信号:Lcy(後述の
受信信号:y2,y1,ybに相当)から対数尤度比を算
出する第2の復号器であり、28はデインタリーバであ
り、29は第1の復号器22の出力を判定して元の情報
ビット系列の推定値を出力する第1の判定器であり、3
0はリードソロモン符号を復号してより精度の高い情報
ビット系列を出力する第1のR/Sデコーダであり、3
1は第2の復号器26の出力を判定して元の情報ビット
系列の推定値を出力する第2の判定器であり、32はリ
ードソロモン符号を復号してさらに精度の高い情報ビッ
ト系列を出力する第2のR/Sデコーダであり、33は
Lcy(後述の受信信号:y3,y4…に相当)を硬判定
して元の情報ビット系列の推定値を出力する第3の判定
器である。
【0031】まず、図4(a)に示す符号器の動作につ
いて説明する。なお、本実施の形態では、多値直交振幅
変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)と
して、たとえば、16QAM方式を採用する。また、本
実施の形態の符号器においては、下位2ビットの入力デ
ータに対してのみターボ符号化を実施し、他の上位ビッ
トについては入力データをそのままの状態で出力する。
すなわち、本実施の形態においては、特性が劣化する可
能性のある4つの信号点(すなわち、信号点間距離が最
も近い4点)の下位2ビットに対して、優れた誤り訂正
能力をもつターボ符号化を実施し、受信側で軟判定を行
う。一方、特性が劣化する可能性の低いその他の上位ビ
ットについては、そのままの状態で出力し、受信側で硬
判定を行う構成とした。
【0032】続いて、入力された下位2ビットの送信デ
ータ:u1,u2に対してターボ符号化を実施する、図4
(a)に示すターボ符号器21の動作の一例について説
明する。たとえば、図5は、ターボ符号器21の構成例
を示す図である。なお、ここでは、再帰的組織畳込み符
号器の構成として、既知の再帰的組織畳込み符号器を用
いることとする。
【0033】図5において、35は情報ビット系列に相
当する送信データ:u1,u2を畳込み符号化して冗長デ
ータ:uaを出力する第1の再帰的組織畳込み符号化器
であり、36および37はインタリーバであり、38は
インタリーブ処理後のデータ:u1t,u2tを畳込み符号
化して冗長データ:ubを出力する第2の再帰的組織畳
込み符号化器である。ターボ符号器21では、同時に、
送信データ:u1,u2と、第1の再帰的組織畳込み符号
化器35の処理により送信データ:u1,u2を符号化し
た冗長データ:uaと、第2の再帰的組織畳込み符号化
器38の処理によりインタリーブ処理後のデータ:
1t,u2tを符号化した(他のデータとは時刻の異な
る)冗長データ:ubと、を出力する。
【0034】そして、ターボ符号器21においては、冗
長データ:ua,ubを用いた受信側での送信データ:u
1とu2の推定精度が均一になるように、各冗長ビットに
おける重みに偏りが発生しないようにしている。
【0035】このように、図4(a)に示す符号器を用
いた場合には、インタリーブの効果として、バースト的
なデータの誤りに対して誤り訂正能力を向上させること
が可能となり、さらに、送信データ:u1の系列の入力
と送信データ:u2の系列の入力とを、第1の再帰的組
織畳込み符号化器35と第2の再帰的組織畳込み符号化
器38との間で入れ替えることにより、受信側における
送信データ:u1とu2の推定精度の均一化が可能とな
る。
【0036】つぎに、図4(b)に示す復号器の動作に
ついて説明する。なお、本実施の形態では、多値直交振
幅変調(QAM)として、たとえば、16QAM方式を
採用する場合について説明する。また、本実施の形態の
復号器においては、受信データの下位2ビットに対して
ターボ復号を実施し、軟判定により元の送信データを推
定し、他の上位ビットについては、受信データを第3の
判定器33で硬判定することにより、元の送信データを
推定する。ただし、受信信号Lcy:y4,y3,y2
1,ya,ybは、それぞれ前記送信側の出力:u4,u
3,u2,u1,u a,ubに伝送路のノイズやフェージン
グの影響を与えた信号である。
【0037】まず、受信信号Lcy:y2,y1,ya
bを受け取ったターボ復号器では、第1の復号器22
が、受信信号Lcy:y2,y1,yaを抽出し、これら
の受信信号から推定される情報ビット(元の送信デー
タ:u1k,u2kに相当):u1k´,u2k´の対数尤度
比:L(u1k´),L(u2k´)を算出する(kは時刻
を表す)。すなわち、ここでは、u2kが0である確率に
対するu2kが1である確率と、u1kが0である確率に対
するu1kが1である確率と、を求めることとなる。な
お、以降の説明では、u1k,u2kのことを単にukと呼
び、u1k´,u2k´のことを単にuk´と呼ぶ。
【0038】ただし、図4(b)において、Le
(uk)は外部情報を表し、La(uk)は1つ前の外部
情報である事前情報を表す。また、対数尤度比を算出す
る復号器としては、たとえば、既知の最大事後確率復号
器(MAPアルゴリズム:MaximumA-Posteriori)が用
いられることが多いが、たとえば、既知のビタビ復号器
を用いることとしてもよい。
【0039】つぎに、加算器23では、前記算出結果で
ある対数尤度比から、第2の復号器26に対する外部情
報:Le(uk)を算出する。ただし、1回目の復号に
おいては、事前情報が求められていないため、La(u
k)=0である。
【0040】つぎに、インタリーバ24および25で
は、受信信号Lcyと外部情報:Le(uk)に対して
信号の並べ替えを行う。そして、第2の復号器26で
は、第1の復号器22と同様に、受信信号Lcy、およ
び先に算出しておいた事前情報:La(uk)に基づい
て、対数尤度比:L(uk´)を算出する。
【0041】その後、加算器27では、加算器23と同
様に、外部情報:Le(uk)を算出する。このとき、
デインタリーバ28にて並べ替えられた外部情報は、事
前情報:La(uk)として、前記第1の復号器22に
フィードバックされる。
【0042】そして、上記ターボ復号器では、上記処理
を、所定の回数(イテレーション回数)にわたって繰り
返し実行することにより、より精度の高い対数尤度比を
算出し、そして、第1の判定器29および第2の判定器
31が、この対数尤度比に基づいて信号の判定を行い、
もとの送信データを推定する。具体的にいうと、たとえ
ば、対数尤度比が“L(uk´)>0”であれば、推定
情報ビット:uk´を1と判定し、“L(uk´)≦0”
であれば、推定情報ビット:uk´を0と判定する。な
お、同時に受信する受信信号Lcy:y3,y4…につい
ては、第3の判定器33を用いて硬判定する。
【0043】最後に、第1のR/Sデコーダ30および
第2のR/Sデコーダ32では、所定の方法でリードソ
ロモン符号を用いたエラーのチェックを行い、推定精度
がある特定の基準を超えたと判断された段階で上記繰り
返し処理を終了させる。そして、リードソロモン符号を
用いて、各判定器にて前記推定されたもとの送信データ
の誤り訂正を行い、より推定精度の高い送信データを出
力する。
【0044】ここで、第1のR/Sデコーダ30および
第2のR/Sデコーダ32によるもとの送信データの推
定方法を具体例にしたがって説明する。ここでは、具体
例として、3つの方法をあげる。第1の方法としては、
たとえば、第1の判定器29または第2の判定器31に
てもとの送信データが推定される毎に、対応する第1の
R/Sデコーダ30、または第2のR/Sデコーダ32
が、交互にエラーのチェックを行い、いずれか一方のR
/Sデコーダが「エラーがない」と判断した段階でター
ボ符号器による上記繰り返し処理を終了させ、そして、
リードソロモン符号を用いて前記推定されたもとの送信
データの誤り訂正を行い、より推定精度の高い送信デー
タを出力する。
【0045】また、第2の方法としては、第1の判定器
29または第2の判定器31にてもとの送信データが推
定される毎に、対応する第1のR/Sデコーダ30、ま
たは第2のR/Sデコーダ32が、交互にエラーのチェ
ックを行い、両方のR/Sデコーダが「エラーがない」
と判断した段階でターボ符号器による上記繰り返し処理
を終了させ、そして、リードソロモン符号を用いて前記
推定されたもとの送信データの誤り訂正を行い、より推
定精度の高い送信データを出力する。
【0046】また、第3の方法としては、上記第1およ
び第2の方法にて誤って「エラーがない」と判断され、
繰り返し処理が実施されなかった場合に誤訂正をしてし
まうという問題を改善し、たとえば、予め決めておいた
所定回数分の繰り返し処理を実施し、ある程度、ビット
誤り率を低減しておいてから、リードソロモン符号を用
いて前記推定されたもとの送信データの誤り訂正を行
い、より推定精度の高い送信データを出力する。
【0047】このように、図4(b)に示す復号器を用
いた場合には、変調方式の多値化に伴ってコンスタレー
ションが増大する場合においても、特性劣化の可能性が
ある受信信号の下位2ビットに対する軟判定処理および
リードソロモン符号による誤り訂正を実施するターボ復
号器と、受信信号におけるその他のビットに対して硬判
定を行う判定器と、を備えることで、計算量の多い軟判
定処理の削減と、良好な伝送特性と、を実現することが
可能となる。
【0048】また、第1のR/Sデコーダ30および第
2のR/Sデコーダ32を用いて送信データを推定する
ことにより、イテレーション回数を低減することがで
き、計算量の多い軟判定処理およびその処理時間をさら
に削減することが可能となる。なお、ランダム誤りとバ
ースト誤りが混在するような伝送路においては、シンボ
ル単位での誤り訂正を行うR−S符号(リードソロモ
ン)や他の既知の誤り訂正符号等との併用により優れた
伝送特性が得られることが一般的に知られている。
【0049】以上、ここまでの説明では、マルチキャリ
ア変復調方式を採用する通信装置の基本的な動作と、良
好な伝送特性および高伝送レートを得るためにターボ符
号を用いた場合の通信装置の動作について説明した。以
降の説明では、「伝送レートのさらなる向上」という観
点から、マルチキャリア変復調方式の特徴である「伝送
効率の良さ」および「機能のフレキシビリティ」を最大
限に利用し、最適な伝送レートを実現した本実施の形態
の通信装置について説明する。
【0050】たとえば、OFDM変復調方式を用いて、
複数本のサブキャリアによるデータ通信を想定した場
合、偶数のサブキャリアは前半部と後半部で同一の波形
となり、その合成波も前半部と後半部で同一の波形とな
る(図6(a)参照)。一方、奇数のサブキャリアは前
半部と後半部とで波形が反転し、その合成波も前半部と
後半部とで波形が反転している(図6(b)参照)。な
お、図6は、各サブキャリアの波形およびその合成波形
を示す図である。
【0051】上記偶数サブキャリアと奇数サブキャリア
の特性は、以下のように数式を用いて説明できる。
【0052】一般的に、OFDM変調器では、(1)式
のように、複数のサブキャリアの合成波がOFDM変調
波となる。
【数1】
【0053】ただし、Re[ ]は実部を表し、dn
n+jInであり、0≦t≦Ts(T sはOFDMシンボ
ル周期を表す)であり、f0は隣接するサブキャリア間
のキャリア間隔を表し、nf0はn番目のサブキャリア
を表す。
【0054】また、OFDMの複素等化低域信号をu
(t)とすると、u(t)は、(2)式のように表すこ
とができる。
【数2】
【0055】さらに、u(t)を1/(Nf0)毎に標
本化すると、標本化後の信号u(k/Nf0)は、
(3)式のように表すことができる。
【数3】
【0056】(3)式より、偶数サブキャリアのOFD
M変調波u(k/Nf0)は、nをn=2i(i=0,
1,2,…,(N/2)−1)とすると、(4)式のよ
うに表すことができる。
【数4】
【0057】さらに、(4)式を、k=(N/2)a+
b(a=0,1、b=0,1,…,N/2)とし、
(5)式のように置き換えると、偶数サブキャリアのO
FDM変調波は、(6)式ように表すことができる。
【0058】
【数5】
【0059】
【数6】
【0060】(6)式より、偶数サブキャリアの前半部
と後半部は同一の波形であることがわかる。
【0061】一方、奇数サブキャリアのOFDM変調波
u(k/Nf0)は、nをn=2l+1(l=0,1,
2,…,(N/2)−1)とすると、(7)式のように
表すことができる。
【数7】
【0062】さらに、(7)式を、k=(N/2)a+
b(a=0,1、b=0,1,…,(N/2)−1)と
し、(8)式のように置き換えると、奇数サブキャリア
のOFDM変調波は、(9)式ように表すことができ
る。
【0063】
【数8】
【0064】
【数9】
【0065】(9)式より、偶数サブキャリアの前半部
と後半部は反転した波形であることがわかる。
【0066】上記特性を利用して、たとえば、本実施の
形態の送信系では、一次変調方式としてBPSKを採用
する場合、BPSK変調後の信号に対して逆フーリエ変
換(256複素FFT)を実施して送信シンボルを生成
し、各サブキャリアに割り当てるビット数を変えずに送
信シンボルをハーフシンボル化することで、伝送レート
の向上を図る。ただし、送信シンボルのハーフシンボル
化を実施すると、OFDMシンボルの直交性が維持でき
なくなり、各サブキャリア間で相互干渉を起こす。
【0067】一方、受信系では、ハーフシンボル化され
た受信シンボルの後ろに、全0のシンボルを付加し、送
信系にてハーフシンボル化を実施する前のフルサイズの
シンボルを生成する。そして、生成したシンボルに対し
てフーリエ変換を行い、偶数サブキャリアおよび奇数サ
ブキャリアを抽出する。
【0068】以下、上記特性を利用した本実施の形態の
送信系および受信系の動作を詳細に説明する。たとえ
ば、Nが4の場合、上記受信系の動作は、図7のように
表すことができる。図7において、A部は復調データで
あり、B部は4値複素FFTであり、C部はハーフシン
ボル化された受信シンボルの後半部に全0を付加したフ
ルサイズの生成シンボルである。図示のとおり、復調後
の偶数サブキャリアおよび奇数サブキャリア[y
(0),y(1),y(3),y(4)]は、生成シン
ボルに対して逆高速フーリエ変換を行うことで求められ
る。
【0069】具体的にいうと、偶数サブキャリアおよび
奇数サブキャリア[y(0),y(1),y(3),y
(4)]は、下記のように求められる。まず、B部およ
びD部によりE部を算出する。さらに、一次変調方式が
BPSKであるため図8に基づいて実部の値だけを取り
出し、E部をF部のように表す。なお、図示のWは、
(5)(8)式が成立することから、図8のように、実
軸の1,−1だけで表すことができる。
【0070】そして、F部に送信データを乗算すると、
たとえば、偶数サブキャリアy(0),y(2)につい
ては、奇数サブキャリアに割り当てられる信号が1と−
1であれば、奇数サブキャリアが打ち消され、y(0)
=d(0),y(2)=d(2)のように再生できる。
また、奇数サブキャリアy(1),y(3)について
も、偶数サブキャリアに割り当てられる信号が1と−1
であれば、偶数サブキャリアが打ち消され、y(1)=
d(1),y(3)=d(3)のように再生できる。
【0071】したがって、サブキャリア数が十分に大き
い場合には、すなわち、Nが十分に大きい場合には、送
信データのランダム性により1,−1の発生確率がほぼ
等しくなるため、所望のサブキャリア以外のサブキャリ
アの総和を0に近似でき(偶数サブキャリアy(0),
y(2),…を求める場合には全奇数キャリアの総和を
0に近似でき、奇数サブキャリアy(1),y(3),
…を求める場合には全偶数キャリアの総和を0に近似で
きる)、これにより、所望の偶数サブキャリアおよび奇
数サブキャリアだけを抽出できる。
【0072】しかしながら、上記の方法で送信データを
再生した場合は、所望のサブキャリア以外のサブキャリ
アの総和が0に近似できるのであって、確実に0になる
わけではないので、すなわち、偶数サブキャリアy
(0),y(2),…を求める場合には奇数サブキャリ
アの総和、奇数サブキャリアy(1),y(3),…を
求める場合には偶数サブキャリアの総和、がそれぞれ確
実に0になるわけではないので、この成分がノイズとな
り、復調特性に影響を与える。
【0073】そこで、本実施の形態においては、上記ノ
イズ成分となるサブキャリアを除去することで、所望の
サブキャリアだけを確実に抽出する。
【0074】ここで、図1を用いて本実施の形態の送信
系および受信系の動作を詳細に説明する。なお、ここで
は、N=8の場合を例として説明する。したがって、受
信系では、(10)式により偶数サブキャリアおよび奇
数キャリアを抽出することとになる。
【0075】
【数10】
【0076】まず、送信系では、WH符号化部1が、所
望のサブキャリア以外のサブキャリアの総和が0になる
ように、すなわち、所望のサブキャリアだけを抽出でき
るように、送信データを偶数サブキャリアおよび奇数サ
ブキャリアに分けて符号化する。具体的にいうと、偶数
サブキャリアおよび奇数サブキャリアに対して個別にM
=K・H1-3を実行する。なお、Mは偶数サブキャリア
または奇数サブキャリアの符号化処理後の送信データを
表し、KはBPSK変調後の送信データを表し、H1-3
は符号化系列を表す。図9は、本実施の形態の使用する
符号化系列H1-3を示す図である。本実施の形態では、
符号化系列として、アダマール系列の1行目以外を使用
する。
【0077】したがって、たとえば、送信データを[0
1 0 1 1 0]とした場合、WH符号化部1で
は、BPSK変調後の送信データK=[−1 1 −1
11 −1]を、偶数サブキャリアの送信データK_
even=[−1 −11]と、奇数サブキャリアの送
信データK_odd=[1 1 −1]と、に分割し、
(11)式および(12)式を実行して符号化データM
_evenおよびM_oddを計算する。
【0078】
【数11】
【0079】
【数12】
【0080】つぎに、N(=8)値複素IFFT2で
は、上記WH符号化部1により計算した符号化データM
=[−1 1 −1 1 −1 1 3 −3]に対し
て逆高速フーリエ変換を実行し、フルサイズの送信シン
ボルを生成する。フルサイズの送信シンボルは(13)
式のように表すことができる。
【0081】
【数13】
【0082】最後に、送信シンボル生成部3では、8値
複素IFFT2で生成したフルサイズの送信シンボルを
ハーフシンボル化し、当該ハーフシンボル化された送信
シンボルを伝送路上に送信する。ハーフシンボル化され
た送信シンボルは、(14)式のように表すことができ
る。
【0083】
【数14】
【0084】一方、受信系では、シンボル生成部11
が、ハーフシンボル化された受信シンボルの後半部に、
全0のシンボルを付加し、送信系にてハーフシンボル化
を実施する前のフルサイズのシンボルを生成する。ここ
で、生成されたシンボルは、(15)式のように表すこ
とができる。
【0085】
【数15】
【0086】つぎに、N(=8)値複素FFT12で
は、シンボル生成部11にて生成したフルサイズのシン
ボルに対してフーリエ変換を実行し、さらに、偶数デー
タ判定部13および奇数データ判定部14では、個別に
偶数データおよび奇数データを判定する。なお、偶数デ
ータおよび奇数データy(0)〜y(7)は、上記
(1)式により抽出され、その計算結果は、(16)式
となる。
【0087】
【数16】
【0088】つぎに、偶数キャリアWH復号部15で
は、受け取った偶数データ(符号化データ)M_eve
n´=[−1 −1 −1 3]に対して復号処理を実
行し、上記偶数サブキャリアの送信データK_even
を再生する。一方、奇数キャリアWH復号部16では、
受け取った奇数データ(符号化データ)M_odd´=
[1 1 1 −3]に対して復号処理を実行し、上記
奇数サブキャリアの送信データK_oddを再生する。
具体的にいうと、受け取った偶数データおよび奇数デー
タに対して個別にK=M´・H1-3 T、すなわち、(1
7)式および(18)式を実行する。
【0089】
【数17】
【0090】
【数18】
【0091】最後に、再構成部17では、(17)式お
よび(18)式の結果から、偶数サブキャリアおよび奇
数サブキャリアに対応するBPSK変調後の送信データ
K=[−1 1 −1 1 1 −1]を再構成し、さ
らに、BPSK変調された送信データKを復調し、もと
の送信データ[0 1 0 1 1 0]を得る。
【0092】このように、本実施の形態においては、送
信側の通信装置が、BPSK変調後の送信データに対し
て所定の符号化処理を実行し、さらに、符号化処理後の
送信データに対して逆フーリエ変換を実行することでフ
ルサイズの送信シンボルを生成し、最後に、当該送信シ
ンボルをハーフシンボル化して伝送路上に送信する。一
方、受信側の通信装置が、ハーフシンボル化された受信
シンボルの後半部に全0のシンボルを付加し、さらに、
全0付加後のシンボルに対してフーリエ変換を行うこと
で上記符号化後の送信データを再生し、最後に、当該再
生データに対して所定の復号処理を実行してもとの送信
データを得る。これにより、時間軸上でのデータ圧縮が
可能となるため、伝送容量を約2倍に拡大できるととも
に、さらに、所定の符号化処理/復号処理により復調時
のノイズ成分を除去できるため、復調特性を大幅に向上
させることができる。
【0093】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、送信側の通信装置が、BPSK変調後の送信データ
に対して所定の符号化処理を実行し、さらに、符号化処
理後の送信データに対して逆フーリエ変換を実行するこ
とでフルサイズの送信シンボルを生成し、最後に、当該
送信シンボルをハーフシンボル化して伝送路上に送信す
る。一方、受信側の通信装置が、ハーフシンボル化され
た受信シンボルの後半部に全0のシンボルを付加し、さ
らに、全0付加後のシンボルに対してフーリエ変換を行
うことで上記符号化後の送信データを再生し、最後に、
当該再生データに対して所定の復号処理を実行してもと
の送信データを得る。これにより、時間軸上でのデータ
圧縮が可能となるため、伝送容量を約2倍に拡大できる
とともに、さらに、所定の符号化処理/復号処理により
復調時のノイズ成分を除去できるため、復調特性を大幅
に向上させることが可能な通信装置を得ることができ
る、という効果を奏する。
【0094】つぎの発明によれば、送信側の通信装置
が、BPSK変調後の送信データに対して所定の符号化
処理を実行し、さらに、符号化処理後の送信データに対
して逆フーリエ変換を実行することでフルサイズの送信
シンボルを生成し、最後に、当該送信シンボルをハーフ
シンボル化して伝送路上に送信する。これにより、時間
軸上でのデータ圧縮が可能となるため、伝送容量を約2
倍に拡大できる、という効果を奏する。
【0095】つぎの発明によれば、受信側の通信装置
が、ハーフシンボル化された受信シンボルの後半部に全
0のシンボルを付加し、さらに、全0付加後のシンボル
に対してフーリエ変換を行うことで送信側にて符号化後
の送信データを再生し、最後に、当該再生データに対し
て所定の復号処理を実行してもとの送信データを得る。
したがって、所定の符号化処理/復号処理により、復調
時のノイズ成分を除去できるため、復調特性を大幅に向
上させることができる、という効果を奏する。
【0096】つぎの発明によれば、送信側が、BPSK
変調後の送信データに対して所定の符号化処理を実行
し、さらに、符号化処理後の送信データに対して逆フー
リエ変換を実行することでフルサイズの送信シンボルを
生成し、最後に、当該送信シンボルをハーフシンボル化
して伝送路上に送信する。一方、受信側が、ハーフシン
ボル化された受信シンボルの後半部に全0のシンボルを
付加し、さらに、全0付加後のシンボルに対してフーリ
エ変換を行うことで上記符号化後の送信データを再生
し、最後に、当該再生データに対して所定の復号処理を
実行してもとの送信データを得る。これにより、時間軸
上でのデータ圧縮が可能となるため、伝送容量を約2倍
に拡大できるとともに、さらに、所定の符号化処理/復
号処理により復調時のノイズ成分を除去できるため、復
調特性を大幅に向上させることができる、という効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる通信装置の構成を示す図であ
る。
【図2】 DMT変復調方式を採用する通信装置の送信
系の全体構成例を示す図である。
【図3】 DMT変復調方式を採用する通信装置の受信
系の全体構成例を示す図である。
【図4】 本発明にかかる通信装置で使用される符号器
および復号器の構成を示す図である。
【図5】 ターボ符号器の構成例を示す図である。
【図6】 各サブキャリアの波形およびその合成波形を
示す図である。
【図7】 本実施の形態の受信系の動作を示す図であ
る。
【図8】 本実施の形態の受信系の動作を示す図であ
る。
【図9】 本実施の形態の符号化系列H1-3を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 WH符号化部、2 N値複素IFFT、3 送信シ
ンボル生成部、11シンボル生成部、12 N値複素F
FT、13 偶数データ判定部、14 奇数データ判定
部、15 偶数キャリアWH復号部、16 奇数キャリ
アWH復号部、17 再構成部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア変復調方式を採用する通
    信装置において、 送信データに対してBPSK変調処理を実行後、当該B
    PSK変調後のデータに対して復調時のノイズ成分を除
    去可能な所定の符号化処理を実行し、 つぎに、前記符号化処理後のデータに対して逆フーリエ
    変換を行い、 最後に、前記フーリエ変換後のシンボルの後半部を除去
    してハーフサイズの送信シンボルを生成し、当該送信シ
    ンボルを伝送路上に送信する送信手段と、 受け取った受信シンボルの後半部に全0のシンボルを付
    加することでハーフシンボル化を実施する前と同一長の
    シンボルを生成し、 つぎに、前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行う
    ことで上記符号化処理後のデータを再生し、 つぎに、前記再生したデータを判定し、 最後に、前記判定後のデータに対して所定の復号処理お
    よびBPSK復調処理を実行してもとの送信データを復
    調する受信手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 マルチキャリア変復調方式を採用し、送
    信機として動作する通信装置において、 送信データに対してBPSK変調処理を実行後、当該B
    PSK変調後のデータに対して復調時のノイズ成分を除
    去可能な所定の符号化処理を実行する符号化手段と、 前記符号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換を行
    う逆フーリエ変換手段と、 前記フーリエ変換後のシンボルの後半部を除去してハー
    フサイズの送信シンボルを生成し、当該送信シンボルを
    伝送路上に送信する送信シンボル生成手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 マルチキャリア変復調方式を採用し、受
    信機として動作する通信装置において、 受け取った受信シンボルの後半部に全0のシンボルを付
    加することで、送信機にてハーフシンボル化を実施する
    前と同一長のシンボルを生成するシンボル生成手段と、 前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行うことで、
    送信機による符号化処理後のデータを再生するフーリエ
    変換手段と、 つぎに、前記再生したデータを判定する判定手段と、 最後に、前記判定後のデータに対して所定の復号処理お
    よびBPSK復調処理を実行してもとの送信データを復
    調する復調手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 マルチキャリア変復調方式を採用する通
    信方法にあっては、 送信データに対してBPSK変調処理を実行後、当該B
    PSK変調後のデータに対して復調時のノイズ成分を除
    去可能な所定の符号化処理を実行する符号化ステップ
    と、 前記符号化処理後のデータに対して逆フーリエ変換を行
    う逆フーリエ変換ステップと、 前記フーリエ変換後のシンボルの後半部を除去してハー
    フサイズの送信シンボルを生成し、当該送信シンボルを
    伝送路上に送信する送信シンボル生成ステップと、 受け取った受信シンボルの後半部に全0のシンボルを付
    加することでハーフシンボル化を実施する前と同一長の
    シンボルを生成するシンボル生成ステップと、 前記生成シンボルに対してフーリエ変換を行うことで上
    記符号化処理後のデータを再生するフーリエ変換ステッ
    プと、 前記再生したデータを判定する判定ステップと、 前記判定後のデータに対して所定の復号処理およびBP
    SK復調処理を実行してもとの送信データを復調する復
    調ステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888901B2 (en) 2000-12-23 2005-05-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for stopping iterative decoding in a CDMA mobile communication system
WO2006078020A1 (ja) * 2005-01-24 2006-07-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ofdm変調装置、ofdm復調装置、ofdm変調方法及びofdm復調方法
CN102547957A (zh) * 2010-12-29 2012-07-04 华为技术有限公司 一种信号发送方法、装置和系统

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