JP2002158481A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JP2002158481A
JP2002158481A JP2000350027A JP2000350027A JP2002158481A JP 2002158481 A JP2002158481 A JP 2002158481A JP 2000350027 A JP2000350027 A JP 2000350027A JP 2000350027 A JP2000350027 A JP 2000350027A JP 2002158481 A JP2002158481 A JP 2002158481A
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ghz
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JP2000350027A
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Yoichi Higuchi
洋一 日口
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な帯域の電波を吸収するが、例えば、8
00MHz〜1GHz、或いは、1.8GHz〜3GH
zといった、ITS、携帯電話、及び通信システムにお
いて、主に通信手段として利用される特定の狭い周波数
帯域の電波は、通過させる性能(バンドパス性能)を有
する電波吸収体を提供すること。 【解決手段】 熱伝達変換層の上に、吸収周波数帯が、
低周波側となる電波吸収層、その上に、吸収周波数帯
が、高周波側となる電波吸収層が、順次積層されている
電波吸収体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】日本における高度道路交通シ
ステム(Interigent Transport
System 以下、略してITSともいう)は、各省
庁を中心に、具体的には郵政、建設、運輸、自治、通産
の5省庁を中心に進められている。
【0002】その狙いは、ドライバー、車、道路を情報
通信システムで結び、安全運転を支援しつつ、群れで飛
ぶ鳥のごとく、渋滞の無いスムーズな道路運行の流れを
作ることにある。欧米も、日本に先駆けて、国家プロジ
ェクトとして、ITSに力を入れている。日本はここ数
年、急速に研究が進んでいるのが現状である。
【0003】特に、高度道路交通システムとして、研究
が進んでいるものとして、次の2つがある。 (1)道路や車への課金システムで、「ノンストップ自
動料金収受システム」であるETCもその一つ。 (2)事故防止装置を取り付けるなどの走行支援道路シ
ステム(Advanced Cruise−Assis
t Highway System略してAHSともい
う)。
【0004】これらのなかで、計画実行されてきている
ものに、 1)前方障害物衝突防止支援、2)カーブ進入危険防止
支援、3)車線逸脱防止支援、4)出会いがしら衝突防
止支援、5)右折衝突防止支援、6)横断歩道歩行者衝
突防止支援、7)路面情報活用車間保持等支援、の7つ
があがっている。
【0005】前記(1)は、郵政省、通産省が中心とな
って進めている、電波通信運行の整備にも関係する。こ
の中で、ETC(Electronic Toll C
ollection System)は、「ノンストッ
プ自動料金収受システム」とも呼ばれ、東京湾横断道
路、京葉道路、東関東自動車道路など千葉県を中心とし
た54の料金所を使い試験中である。
【0006】ここで使用される電波の周波数は、高周波
帯では、2.0GHz〜7.0GHzと10GHz〜1
5GHzが国際標準として使用される。これからの道路
環境においては、交通制御することを目的に、高周波電
波が頻繁に使用され、かつ相互に通信のやり取りをする
ことで、乱反射等による不要電波が溢れかえる状況とな
りつつある。そのため、ノイズや電波散乱によるシステ
ムの誤動作の問題が出ており、その対策が必要となって
いる。
【0007】本発明は、このような高度道路交通システ
ム(Interigent Transport Sy
stem 略してITSともいう)、レーダ偽像防止、
無線障害防止、および電磁波障害(Electroma
gnetic Interference 略してEM
I)対策分野で、主に有効に使用される、電波吸収体に
関するものである。
【0008】特に、移動体通信およびITSに対応した
電波吸収体である。例えば、800MHz〜1GHz、
或いは、1.5GHz〜3GHzといった、よく使用さ
れる特定の狭い周波数帯域の電波は、通過させる性能
(バンドパス性能)を有する電波吸収体に関する。本発
明においては、このような電波吸収体を狭帯域用電波吸
収体とも呼ぶことにする。
【0009】
【従来の技術】薄膜多層構造の電磁波吸収体としては、
例えば、日本エネシス株式会社の「フレクステル」(商
品名)がある。これについては、多層構成にすることに
より、電磁波吸収体の表面近くでは、その材料定数が空
気に近い材料を選択し、内部に入るにつれて、電波吸収
の大きな材料とする。このような構成にすることによ
り、電波は、周波数が多少変化しても、材料内に透過
し、その後、徐々に減衰することになる。これにより、
広帯域特性を確保する電磁波吸収体を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁波吸収体においては、対応周波数も広帯
域になってしまっており、複数の周波数が混在するシス
テム下で、特定する通信機器間での誤動作は、避けられ
ないのが現状である。
【0011】例えば、800MHz〜1GHz、或い
は、1.8GHz〜3GHzといった、ITS、携帯電
話、及び通信システムにおいて、主に通信手段として利
用される特定の狭い周波数帯域の電波までも、吸収遮断
されてしまうという問題があった。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものである。本発明は、高周波(2GHz〜10GHz)
対応の電波吸収体でありながら、移動体通信やITSの
利用を妨げることのない、バンドパス性能を有する電波
吸収体を得ることを目的としている。特に、800MH
z〜1GHz、或いは、2GHz〜3GHzに限定し
た、ITSや狭帯域移動通信で利用される電波を通過さ
せながら、システム利用に不要な他の帯域の電波を減衰
・吸収して、電波障害を無くすような電波吸収体を得る
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電波吸収体においては、熱伝達変換層の上
に、吸収周波数帯が、低周波側となる電波吸収層、その
上に、吸収周波数帯が、高周波側となる電波吸収層を、
順次積層した構成としたものである。このような構成の
電波吸収体は、高周波(2GHz〜10GHz)対応の電
波吸収体でありながら、移動体通信やITSの利用に必
要な特定の狭い周波数帯域の電波を、通過させる性能
(バンドパス性能)を有することを確認した。例えば、
800MHz〜1GHz、或いは、1.5GHz〜3G
Hzといった、ITSや移動体通信などで、よく使用さ
れる特定の狭い周波数帯域の電波を、通過させる性能
(バンドパス性能)を有する電波吸収体にすることがで
きる。
【0014】ここで、吸収周波数帯が、低周波側とな
る、或いは、吸収周波数帯が、高周波側となるとは、絶
対的なものではなく、両者の相対比較において、低周波
側、高周波側というものである。本発明で、吸収周波数
帯が、低周波側となる電波吸収層とは、導電性樹脂層の
上に、電波吸収層を積層したものである。吸収周波数帯
が、低周波側となるようにするために、導電性樹脂層の
表面抵抗は、100〜102Ω/cmにすることが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電波吸収体につい
て、実施の形態を説明する。
【0016】先ず、本発明の電波吸収体の典型的な構造
について、図1と図2を引用して説明する。図1は本発
明における、電波吸収体の層構成の一例を示す概略的な
拡大断面図である。図1の電波吸収体10は、次のよう
に作成する。熱伝達変換層1の上に、導電性樹脂層2と
電波吸収層3を順に、重ねた状態で、熱圧着機により各
層同士を結着させた。そして、この電波吸収層3の上
に、易接着層4を1〜200μm厚みで、シルクスクリ
ーン印刷した。さらに、この易接着層4の上に、下記の
電波吸収層5を重ねた状態で、熱圧着機により、各層同
士を結着させ、電波吸収体10を作成した。
【0017】図2は、本発明において、ホログラム層が
ある場合の電波吸収体の層構成の一例を示す概略的な拡
大断面図である。斜めからの電波の入射の際、極めて吸
収効率を良くする為に、電波吸収層5の上に、ホログラ
ム層(回折格子層)を形成しておくと良い。図2の電波
吸収体11は、図1の電波吸収体10の電波吸収層5の
上に、さらに易接着層6を形成してから、ホログラム層
を設けたものである。易接着層6は、シルクスクリーン
印刷、グラビア印刷、メイヤーバーなどによって、形成
しても良い。
【0018】以下、これら各層について更に詳述する。
【0019】(熱伝達変換層)熱伝達変換層は、一般に
はアルミニウムや銅などの金属板、金属ネットを複合加
工して製品としている。ここでは、軽量かつ放熱性およ
び熱伝導率の点から有機繊維または無機繊維を用いた高
熱伝導性樹脂シートを用いた。
【0020】これは炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊
維等の特殊な繊維の繊維方向を制御して高濃度で整列さ
せエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂で硬
化させることによって得られる。例えば、日機装株式会
社の商品名 MATELIGHT(炭素繊維強化プラス
チック、アラミド繊維強化プラスチック、ガラス繊維強
化プラスチック)やポリマテック株式会社の繊維配向複
合材などを使用するのがよい。この炭素繊維は、レーヨ
ン系、ポリアクリロニトリル(PAN)系、フェノール
樹脂系、石炭ピッチ系、石油ピッチ系など、各種の炭素
繊維が使用でき、そして、通常、繊維直径が2〜30μ
m程度、平均繊維長さが0.1〜10mm程度のものを
使用するのが好ましい。
【0021】ここで炭素繊維、アラミド繊維(芳香族ポ
リアミド繊維)、ガラス繊維等の特殊な繊維の繊維方向
を制御しないで、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱
硬化性樹脂で硬化させても良い。熱硬化性樹脂は、例え
ば、エポキシ樹脂、BMI系樹脂(フェノール樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂など)、ポリイミド
樹脂等の一般の熱硬化性樹脂であり、特に限定されるも
のではない。なお、熱硬化性樹脂には、必要に応じて、
硬化剤等の配合剤を配合することができる。また、エポ
キシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂の代わり
に、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサル
ファイド等の熱可塑性樹脂を使用しても良い。
【0022】特殊な繊維としては綿、麻、竹、木等の植
物原料から得た繊維(セルロースパルプを含む)等の天
然有機繊維、または炭化珪素繊維、金属繊維、セピオラ
イト、石綿等の天然乃至は人造無機繊維や、ポリエステ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリビニールアルコール、
ポリプロピレン、ポリアミド繊維等の人造有機繊維も使
用できる。
【0023】(吸収周波数帯が、低周波側となる電波吸
収層)吸収周波数帯が、低周波側となる電波吸収層と
は、導電性樹脂層の上に、電波吸収層を積層したもので
ある。
【0024】(導電性樹脂層)導電性樹脂層の表面抵抗
は、100〜102Ω/cmである。導電性樹脂として
は、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレ
ン、ポリパラフェニレンビニリデン、ポリピロール、ポ
リテオフェン、及びそれらの誘導体が使用できる。
【0025】この他の導電性樹脂としては、主にカーボ
ンブラックを次のような樹脂に、分散、配合させたもの
を使用しても良い。カーボンブラックを分散、配合させ
る樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹
脂、エチレン−プロピレン共重合樹脂、オレフィン系熱
可塑性エラストマー等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合樹脂等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエ
チレンナフタレート、エチレン−テレフタレート−イソ
フタレート共重合樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー等のポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル
酸メチル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エチル樹脂、ポ
リ(メタ)アクリル酸ブチル樹脂、(メタ)アクリル酸
メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合樹脂等のアク
リル樹脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表される
ポリアミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、
ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシフェノール樹脂、
エポキシ樹脂、エポキシウレタン変性樹脂、又はフェノ
ール樹脂等である。
【0026】以上のような、導電性樹脂をシートにした
ものを導電性樹脂層とする。導電性樹脂層の厚さは、
0.001〜2mmが好ましい。
【0027】(電波吸収層)電波及び/または電磁波を
吸収するための電波吸収層は、軽量化を意識した材料を
用いるのが好ましい。すなわち、一般にはフェライトを
中心とした磁性金属類が用いられるが、ここではさらな
る軽量化を実現するために、導電性カーボン粉体(粒子
同志のかさなり度合いが高い(高ストラクチャー)カー
ボンブラック)、あるいは希土類粉体または磁性スピン
を有するCo、Feなどを中心金属とした有機金属錯体
類などを用いる。これらを固定させ電波吸収層を作製す
る方法には、主に圧延ロール法とホットプレス法があ
る。ここでは、実験室レベルでも簡便で、異方性の生じ
にくいホットプレス法によった。
【0028】ホットプレス法は、ゴムなどの結着用材料
に対するカーボンブラックの混合比を変化させ混入し、
これをペイントロールで混合した後、スペーサで厚みを
各種調整してホットプレスすることにより製作する。も
ちろんカーボンブラックの代わりに希土類粉体または磁
性スピンを有するCo、Feなどを中心金属とした有機
金属錯体類などを結着用材料に分散、練り込んでも良
い。また分散、混合する代わりにカーボンブラックある
いは希土類粉体または磁性スピンを有するCo、Feな
どを中心金属とした有機金属錯体類を結着用材料で含浸
させ硬化結着させる方法や含浸させ硬化結着させなが
ら、スペーサで厚みを各種調整してホットプレスや圧延
ロールにより製作することもある。
【0029】結着用材料としては、エポキシ変性ウレタ
ンゴム等の各種ゴム類、シリコーン、各種の合成樹脂が
用いられる。例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチ
レン−プロピレン共重合樹脂、オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重
合樹脂等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン
ナフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフタレ
ート共重合樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー
等のポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチ
ル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エチル樹脂、ポリ(メ
タ)アクリル酸ブチル樹脂、(メタ)アクリル酸メチル
−(メタ)アクリル酸ブチル共重合樹脂等のアクリル樹
脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリア
ミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリス
チレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリイミド樹脂、エポキシフェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、エポキシウレタン変性樹脂、又はフェノール樹
脂等である。上記の内、エポキシ変性ウレタンゴム、シ
リコーン、エポキシフェノール樹脂、エポキシウレタン
変性樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂などを用いる
のが好ましい。
【0030】混合、分散するための分散機は、前記した
ペイントロール以外にもペイントシェーカ、ビーズミ
ル、アトライターなどを用いても良い。スペーサで設計
厚みに調整してホットプレスによって作製する際、例え
ば、設計数値等に関しては橋本修等の論文を参考に分散
調合を決定していった。(橋本修等:電子情報通信学会
論文誌 B Vol.J82−B No.3 pp.4
69−475 1999年3月)
【0031】カーボンブラックあるいは希土類粉体また
は磁性スピンを有するCo、Feなどを中心金属とした
有機金属錯体類などの種類や混合比や電波吸収層の厚み
によって、電波吸収特性の異なる各種電波吸収層を作製
できる。
【0032】(吸収周波数帯が、高周波側となる電波吸
収層)先に、(電波吸収層)の所で記載した、電波吸収
層の内容と同じである。
【0033】(ホログラム層)斜入射吸収特性を良くし
たい場合には、本発明の電波吸収体の最表面層となる電
波吸収層の上には、プリズム、マイクロレンズ等の微小
光学系部品、或いは、ホログラム層、即ち、ホログラム
または回折格子を形成した層を設けておくと良い。ホロ
グラムまたは回折格子自体は、平面ホログラム、体積ホ
ログラムともに使用でき、具体例としては、レリーフホ
ログラム、リップマンホログラム、フルネルホログラ
ム、フラウンホーファホログラム、レンズレスフーリエ
変換ホログラム、レーザー再生ホログラム(イメージホ
ログラムなど)、白色光再生ホログラム(レインボーホ
ログラムなど)、カラーホログラム、コンピュータホロ
グラム、ホログラムディスプレイ、マルチプレックスホ
ログラム、ホログラフィックステレオグラム、ホログラ
フィック回折格子などが挙げられる。
【0034】これらのホログラム層を形成する層の材料
には、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(例、PMM
A)、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリ
エステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテ
ル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレ
ート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン系ア
クリレートなどの熱硬化性樹脂をそれぞれ単独、或いは
上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用する
ことができ、更には、ラジカル重合性不飽和基を有する
熱成形性物質、或いは、これらにラジカル重合性不飽和
単量体を加え電離放射線硬化性としたものなどを使用す
ることができる。このほか、銀塩、重クロム酸ゼラチ
ン、サーモプラスチック、ジアゾ系感光材料、フォトレ
ジスト、強誘電体、フォトクロミックス材料、サーモク
ロミックス材料、カルコゲンガラスなどの感光材料など
も使用できる。
【0035】上記の材料を用いてホログラム層を形成す
る方法は、従来既知の方法によって形成することがで
き、例えば、回折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸
のレリーフとして記録する場合には、回折格子や干渉縞
が凹凸の形で記録された原版をプレス型として用い、前
記熱伝達変換層上に電波吸収層を積層した電波吸収体の
電波吸収層の上に、前記ホログラム層形成用樹脂の塗布
液をグラビアコート法、ロールコート法、バーコート法
などの手段で塗布して、塗膜を形成し、その上に前記原
版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加
熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製すること
ができる。また、フォトポリマーを用いる場合は、前記
電波吸収体の電波吸収層の上に、フォトポリマーを同様
にコーティングした後、前記原版を重ねてレーザー光を
照射することにより複製することができる。このよう
に、表面凹凸のレリーフとして回析格子やホログラムの
干渉縞をホログラム層の表面に記録する方法は、量産性
があり、コストも低くできる点で特に好ましい。このよ
うなホログラム層の膜厚は0.1〜6μmの範囲が好ま
しく、0.1〜4μmの範囲が更に好ましい。さらに
は、ホログラム面における入射特性をさらに良好とする
ためブレーズドアングルで形状を微細加工したり、回折
格子のピッチ配列をチャーピングによる焦点調整をおこ
なってもよい。また、これらのホログラム記録に関して
は、光学露光方式として、レーザの2光束干渉法や間接
的に設けたマスターマスクからのレーザ露光によってホ
ログラム感材へ記録し作製する。
【0036】(易接着層)易接着層の一例としては、信
越化学株式会社製のアクリルシリコーンエマルジョン溶
液を溶媒(トルエンとアセトンの1:1混合溶媒)で5
%に希釈したものをグラビアコート、エアナイフコー
ト、メイヤーバーコート等の従来公知の塗工手段、或い
はフレキソ印刷によって1〜25μmの厚さに塗布して
形成する。
【0037】また、易接着層の材料としての樹脂(バイ
ンダー)には、ポリビニルアルコール単独あるいはその
部分ケン化品(商品名 ポバール)、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用
でき、接着力の強弱を調整するためシリコーン油等のシ
リコーン類を数%含有すればよい。さらには、シリコー
ン油のみならず、シランカップリング剤単独あるいはそ
の加水分解物を数%含有させても良い。(東芝シリコン
株式会社製)
【0038】易接着層は、樹脂(バインダー)分とし
て、天然ゴム,エステルガム,ポリビニルアルコール
(PVA)等を、顔料分として、マイクロシリカ,スタ
ーチ,有機高分子粉末等を、揮発分として、水等を適宜
配合したものを用い、それぞれの配合比を変えて、接着
力を調整したものでも良い。また、易接着層の上端及び
下端には、再剥離時に、剥離をさらに容易にするために
接着力を弱める易剥離層を形成しておいても良い。
【0039】この他、易接着層には、各種ヒートシール
剤層、各種感圧接着層も使用できる。例えば、再剥離可
能な感圧接着層の粘着主剤として、ソープフリー乳化重
合で得た、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)やアク
リロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)のゴムラテッ
クス、或いはポリアクリル酸エステル等のアクリル系樹
脂ラテックス等を用いる。これらは優れた感圧接着性を
示し接着力が強い。ソープフリー乳化重合法によるラテ
ックスは低分子量乳化剤を含まない為、ドライタック
(べたつき感)が少ない点で好ましい。また、これらラ
テックスのエマルションはイソプロピルアルコールを消
泡剤として使用でき塗工液の固型分調整も任意の割合に
出来、グラビア塗工適性にも優れる等の性能を有してい
る。
【0040】なお、粘着主剤に、通常の乳化重合による
ラテックスとして、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、カルボキシ変性SBR(XSBR)、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR)、或いは、アクリル
変性天然ゴム(PMMA−NR)、ポリアクリル酸エス
テル等のアクリル樹脂系ラテックスの粘着剤等も、種々
の特性向上の為に併用しても良い。
【0041】感圧接着層はソープフリー乳化重合のラテ
ックスのみでも、ある程度の性能は得られ且つ所望の平
滑度を得やすいが、従来同様に接着力抑制に充填剤を加
えると、接着力の調整がし易く経時的に接着力が強くな
り過ぎるのが抑えられる。平滑度を所望の範囲にしたま
まで接着力を調整するに適した充填剤としては、例えば
平均粒子径が3〜10μm程度のポリスチレン樹脂粒子
が使用できる。ポリスチレン樹脂粒子は前記ソープフリ
ー乳化重合のラテックスとの組み合わせで、良好に調整
された接着力と平滑度を与え、その結果優れた光沢感が
得られる。
【0042】また、充填剤はポリスチレン樹脂粒子以外
にも、アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、
架橋アクリル樹脂粒子等の樹脂粒子でも良い。耐熱性が
要求される用途では架橋樹脂粒子が適している。充填剤
の配合量は、例えばポリスチレン等の樹脂粒子では、粘
着主剤100重量部当たり5〜20重量部である。充填
剤としてシリカや澱粉等は透明性ならびに平滑性に支障
を来さない範囲で用いる。なお、配合量は粘着主剤のド
ライタック及び目的とする物性により適宜調整する。
【0043】ただし、ホログラム材料と易接着層の材料
との屈折率差は、少ないものを選択し、使用することが
好ましい。すなわち、ホログラム材料には、感材をデュ
ポン社製やアグファ社製8E75HDを記録材料として
使用することが好ましい。これらの屈折率が1.51−
1.55程度であるので、易接着層のこれと同等にし、
表面反射等による入射特性を損なわないよう調整するこ
とが好ましい。
【0044】
【実施例】以下、本発明について、実施例により更に説
明する。
【0045】(実施例1)図1のような電波吸収体10
を、以下のようにして製造した。熱伝達変換層1は、日
機装株式会社の商品名 MATELIGHT COMP
OSITE(炭素繊維強化プラスチック)0.3mm厚
さをそのまま用いた。
【0046】(導電性樹脂層2の作成)導電性樹脂とし
て、ポリ塩化ビニルに、カーボンブラックを分散、配合
したものである、大日精化工業製のグレード名 ネオコ
ンVTH 400台を使用した。これをプラスチック成
形機で、シート加工して、厚さ0.2mmの導電性樹脂
層2とした。この導電性樹脂層2の表面抵抗は、100
Ω/cmであった。
【0047】アクリル樹脂100g当たりに、キャボッ
ト株式会社製のマイクロカーボン(カーボンブラック)
3.09gと、粘度の調整用溶剤(トルエン:酢酸エチ
ル=2:1)25gを添加して、ペイントシェーカ、ビ
ーズミル、アトライター、ペイントロールを組み合わせ
て、混合した。こうして混合したものを、スペーサ(P
ETフィルムを数枚重ねてスペーサとした)で、厚みを
0.90mmに調整して、ホットプレスしたものを電波
吸収層3とした。
【0048】熱伝達変換層1の上に、導電性樹脂層2と
電波吸収層3を順に、重ねた状態で、熱圧着機により各
層同士を結着させた。そして、この電波吸収層3の上
に、下記の(ア)易接着層4の材料の成分配合で、易接
着層4を50μm厚みで、シルクスクリーン印刷した。
さらに、この易接着層4の上に、下記の電波吸収層5を
重ねた状態で、熱圧着機により、各層同士を結着させ、
電波吸収体10を作成した。
【0049】(電波吸収層5)アクリル樹脂100g当
たりに、キャボット株式会社製マイクロカーボン(カー
ボンブラック)5.71gと、粘度の調整用溶剤(トル
エン:酢酸エチル=1:1)30gを添加して、ペイン
トシェーカ、ビーズミル、アトライター、ペイントロー
ルを組み合わせて、よく混合した。このように混合した
ものを、スペーサ(PETフィルムを数枚重ねてスペー
サとした)で、厚みを1.23mmに調整して、ホット
プレスしたものを電波吸収層5とした。
【0050】 (ア)易接着層4の材料の成分配合 粘着主剤:ソープフリー乳化重合NBRラテックス 100重量部 (日本ゼオン(株)製、SX1503、固型分43%) 充填剤:ポリスチレン粒子(平均粒径0.12μm) 8重量部 (日本ゼオン(株)製、SX1302) イソプロピルアルコール 92重量部 (粘着主剤は溶媒分も含んだ重量部である)
【0051】電波吸収特性は、アドバンテスト法によっ
て行なった。電波吸収体10の場合には、5GHz〜2
0GHz(測定限界のため)において、ほぼフラットに
−17dBの吸収損失を確認した。さらに、1.8GHz
〜2.3GHzにおいて、通過周波数帯(−5dBの吸収
損失)が確保されていることを確認した。
【0052】(実施例2)実施例1において、大日精化
工業製 ネオコンVTH 400台の代わりに、ポリア
ニリンを使用した。この表面抵抗は101Ω/cmであ
った。これ以外は実施例1と同じにした。
【0053】(実施例3)図2のような電波吸収体11
を以下のようにして製造した。実施例1の電波吸収体1
0の電波吸収層5の上に、易接着層6を設けた。易接着
層6は、信越化学株式会社製のアクリルシリコーンエマ
ルジョン溶液を溶媒(トルエンとアセトンの1:1混合
溶媒)で、5%に希釈したものをメイヤーバーによっ
て、5μmの厚さに塗布して形成した。この易接着材料
が実施例1と異なるのは、次のホログラム層との接着性
を考慮した為である。
【0054】易接着層6の上に、下記(イ)組成のホロ
グラム層形成用塗布液をグラビアリバーズコート法によ
り、乾燥時の厚さが3μmとなるように塗布した。この
後、100℃、1分間の条件で、乾燥させてホログラム
層を形成するための樹脂層を形成した。
【0055】(イ)ホログラム層形成用塗布液の組成 アクリル樹脂 40重量部 エポキシ樹脂 10重量部 溶剤 シクロヘキサノン 50重量部 溶剤 メチルエチルケトン 25重量部
【0056】前記ホログラム層形成用樹脂層の上に、ホ
ログラム原版を載置し、150℃、50kg/cm2 、
1分間の条件で加熱圧着してホログラムレリーフを型付
けした後、ホログラム原版を剥離してホログラムレリー
フを備えたホログラム層 7を形成した。これをホログ
ラム層7が付いた電波吸収体11とした 。
【0057】電波吸収特性は、アドバンテスト法によっ
て行なった。ホログラム層7を最表面に持つ、電波吸収
体11の場合には、5GHz〜20GHz(測定限界の
ため)において、ほぼフラットに−20dBの吸収損失を
確認した。斜入射特性としては、20〜30度方向の吸
収効率が増した。ホログラム層7を付ける前は、−12
dBであったが、ホログラム層7が付くと−18dBとなっ
た。また、1.8GHz〜2.3GHzにおいて、通過
周波数帯(−5dBの吸収損失しかないため)が確保され
ていることを確認した。
【0058】(実施例4)実施例3において、大日精化
工業製のネオコンVTH 400台の代わりに、ポリア
ニリンを使用した。この表面抵抗は、101Ω/cmで
あった。これ以外は、実施例3と同じにした。
【0059】(比較例1)図3は、本発明の実施例と比
較する為の電波吸収体の概略的な拡大断面図を示すもの
である。図3のような、実施例1とは、積層する順番が
異なる積層構成の電波吸収体12を、以下のように作製
した。
【0060】実施例1と同じ、熱伝達変換層1の上に、
実施例1と同じ、電波吸収層5を、重ねた状態で、熱圧
着機により両層同士を結着させた。そして、この電波吸
収層5の上に、実施例1と同じ組成の易接着層4を50
μm厚で、シルクスクリーンした。さらに、易接着層4
の上に、実施例1と同じ、導電性樹脂層2と電波吸収層
3を順に、重ねた状態で、熱圧着機により各層同士を結
着させた。このようにして、電波吸収体12を作製し
た。
【0061】電波吸収特性はアドバンテスト法によって
行なった。この場合には、700MHz〜10GHz
(測定限界のため)において、ほぼ全周波数帯で、約−
20dBの吸収損失を確認した。ただし、2.6GHz〜
2.9GHzに通過領域(吸収量約−12dB)を持って
いたが、狭帯域特性は、やや低い特性となった(吸収量
が約−12dBと多い為)。
【0062】(比較例2)図4は、本発明の実施例と比
較する為の電波吸収体の概略的な拡大断面図を示すもの
である。実施例1とは異なる電磁波吸収特性をもつもの
で、図4の如き構成の電波吸収体13を次の様にして作
製した。
【0063】熱伝達変換層1は、日機装株式会社の商品
名 MATELIGHT COMPOSITE(炭素繊
維強化プラスチック)0.3mm厚さをそのまま用い
た。
【0064】エポキシフェノール樹脂100g当たり
に、カーボンブラック3.09gを添加して、ペイント
ロールで混合した後、スペーサで厚みを1.91mmに
調整してホットプレスによって作製したものを電波吸収
層3とした。
【0065】熱伝達変換層1の上に、電波吸収層3を重
ね、熱圧着機により各層同士を結着させた。この電波吸
収層3の上に、易接着層6を設けた。易接着層6は、信
越化学株式会社製のアクリルシリコーンエマルジョン溶
液を、溶媒(トルエンとアセトンの1:1混合溶媒)
で、5%に希釈したものをメイヤーバーによって、5μ
mの厚さに塗布して形成した。
【0066】易接着層6の上に、下記(ウ)組成のホロ
グラム層形成用塗布液をグラビアリバーズコート法によ
り、乾燥時の厚さが3μmとなるように塗布し、100
℃、1分間の条件で乾燥させてホログラム層を形成する
ための樹脂層を形成した。
【0067】 (ウ)ホログラム層形成用塗布液の組成 アクリル樹脂 40重量部 エポキシ樹脂 10重量部 溶剤 シクロヘキサノン 50重量部 溶剤 メチルエチルケトン 25重量部
【0068】前記ホログラム層形成用樹脂層の上に、ホ
ログラム原版を載置し、150℃、50kg/cm2 、
1分間の条件で加熱圧着してホログラムレリーフを型付
けした後、ホログラム原版を剥離してホログラムレリー
フを備えたホログラム層 7を形成した。これをホログ
ラム層7が付いた電波吸収体13とした 。
【0069】この電波吸収体のホログラム層7に、電波
を斜め(10度から80度まで変化)から入射させた。
電波吸収特性は、アドバンテスト法によって行なった。
この場合には、1GHz〜20GHz(測定限界のた
め)において、ほぼフラットに−30dBの吸収損失を
確認した。しかし、狭帯域化は諮れなかった。
【0070】
【発明の効果】本発明の狭帯域用電波吸収体は、高周波
(2GHz〜10GHz)対応の電波吸収体である。本発
明の狭帯域用電波吸収体は、不要な帯域の電波を吸収す
るが、例えば、800MHz〜1GHz、或いは、1.
8GHz〜3GHzといった、ITS、携帯電話、及び
通信システムにおいて、主に通信手段として利用される
特定の狭い周波数帯域の電波は、通過させる性能(バン
ドパス性能)を有する。
【0071】従って、ITS、携帯電話、及び通信シス
テムの利用に支障をきたすことのない電波吸収体が実現
できる。また、複数のシステム存在下での通信機器間で
の誤動作を防ぐことができる。さらに、最表面にホログ
ラム層を設けた場合には、バンドパス性能を保持し、か
つ、斜入射特性も改善され、より乱反射による混信やシ
ステムの不通等が起こりにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における、電波吸収体の層構成の一例を
示す概略的な拡大断面図である。
【図2】本発明において、ホログラム層がある場合の電
波吸収体の層構成の一例を示す概略的な拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例と比較する為の電波吸収体の概
略的な拡大断面図を示すものである。
【図4】本発明の実施例と比較する為の電波吸収体の概
略的な拡大断面図を示すものである。
【符号の説明】
1 熱伝達変換層 2 導電性樹脂層 3 電波吸収層 4 易接着層 5 電波吸収層 6 易接着層 7 ホログラム層 8 電波 9 斜めからの電波 10 電波吸収体 11 電波吸収体 12 電波吸収体 13 電波吸収体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝達変換層の上に、吸収周波数帯が、
    低周波側となる電波吸収層、その上に、吸収周波数帯
    が、高周波側となる電波吸収層が、順次積層されている
    電波吸収体。
  2. 【請求項2】 吸収周波数帯が、低周波側となる電波吸
    収層が、導電性樹脂層の上に、電波吸収層を積層したも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の電波吸収
    体。
  3. 【請求項3】 導電性樹脂層の表面抵抗が、100〜1
    2Ω/cmであることを特徴とする請求項2に記載の
    電波吸収体。
  4. 【請求項4】 導電性樹脂が、ポリアニリン、ポリアセ
    チレン、ポリパラフェニレン、ポリパラフェニレンビニ
    リデン、ポリピロール、ポリテオフェン、及びそれらの
    誘導体であることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    電波吸収体。
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