JP2002157739A - 光ディスク装置及び光ディスク - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク

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JP2002157739A JP2000348777A JP2000348777A JP2002157739A JP 2002157739 A JP2002157739 A JP 2002157739A JP 2000348777 A JP2000348777 A JP 2000348777A JP 2000348777 A JP2000348777 A JP 2000348777A JP 2002157739 A JP2002157739 A JP 2002157739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出用パルスを最適な加熱パワーで出力す
る。 【解決手段】 まず、光ディスクの第1、第2の試し書
き領域に試し書きを行う(ステップS1)。第1の試し
書き領域にはマルチパルス列を、第2の試し書き領域に
は検出用パルスを、それぞれ加熱パワーを段階的に変え
て複数回行う。そして、その記録の際の反射信号RFを
サンプリング回路でサンプルホールドする(ステップS
2)。次に、このサンプルホールドした各値を用いて、
第1、第2のパワー演算回路でマルチパルス列、検出用
パルスそれぞれの最適な加熱パワーPw1o,Pw2oを算出
し(ステップS3)、ここで求めた加熱パワーPw2oで
第3の試し書き領域に試し書きを行う(ステップS
4)。そして、この記録の際の記録状態情報値RFopc
を目標値RFopcoとして設定する(ステップS5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録可能な光デ
ィスクに対するマークの形成をマルチパルス列で行い、
そのマルチパルス列の一部を検出用パルスに置換する光
ディスク装置及び記録可能な光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Rの一般的な記録波形として、図
11(c)に示す光ディスクに照射されるレーザの光源
であるLDの発光波形のような単一パルス記録が用いら
れる。この記録方式は、記録パワーレベルを2値化し、
あるいは、最短データ長の加熱パルスの後エッジを補正
するなどして、マークエッジ(PWM)記録を実現して
いる。このようなPWM記録では記録マークの両エッジ
に情報を持たせている。
【0003】しかし、図11(c)のような単一パルス
記録をDVD−Rなどの大容量記録での記録波形として
用いると、図11(d)のマーク形状のように、蓄熱の
ため記録マークが涙状に歪を生じ、あるいは、データ長
に応じたエッジシフトが顕著となるため、単パルス記録
はジッタ特性を良好にすることが困難となる。
【0004】このため、通常は、図12(c)に示す光
ディスクに照射されるレーザの光源であるLD(Laser
Diode)の発光波形のようなマルチパルス記録が用いら
れる。これにより加熱パルスのデューティ(Duty)を調
整して、図12(d)のマーク形状のように、適正な記
録パワーを用いることができ、畜熱の影響を簡易に防止
できて、記録マークの両エッジシフトが低減できる。
【0005】このようなデータ記録を行うとき、単パル
ス記録では、図11(e)に示す受光信号波形のよう
に、記録中の単パルス区間における光ディスクからの反
射光量を検出することで、記録中にマークの形成状態を
知ることができる。よって、記録パワーが変動しながら
記録されても、反射光量の変化を示す信号を得ることが
でき、この変化の状態により記録中でのLDパワー変動
やチルトやメディア感度分布などによる記録パワーのず
れを補正するように制御しながら、データ記録を行うこ
とができる。このような制御方式を、一般にR−OPC
(Running-Optimum Power Control)と呼んでいる。
【0006】また、特公昭57-60696号公報には、光ディ
スクにデータの記録を行うとき、記録中の反射率の変化
を検出し、その検出信号に基づいて光源の出力を制御す
る技術が開示されている。具体的には、試し書きにおけ
る反射光量変化を示す検出信号を書き込んだ記録パワー
と対応づけて保持しておき、試し書き後、再生信号の対
称性などから最適パワーを算出すると同時に、それと対
応づけられた反射光量変化を示す検出信号を制御目標値
として逐次LD記録パワーを制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大容量
記録に適したマルチパルス記録では、図12(e)の受
光信号波形のように、記録パワーによる反射光量の変化
を検出する前に、遮断パルスにより反射光量が急減し、
再び加熱パルスで反射光量が急増するような変化を示す
ようになり、LDの発光状態が短時間に切り替わるた
め、マークの形成状態を認識するために必要な一定パワ
ーでの光量変化を検出することができず、R−OPCに
より適正なパワーに制御しながら記録することが困難で
あった。
【0008】そこで、図12(f)のLDの発光波形の
ように、通常のマルチパルス列を単一パルスからなる検
出用パルスに置換して配置するようにすると、記録中の
光ディスクからの反射光としては図12(h)の受光信
号波形のような反射光量信号(反射信号RF)が得られ
る。この検出用パルスは前記したようなCD−Rで用い
られるR−OPCと同様に、マーク形成に伴う光量変化
が現れる。
【0009】しかし、DVD−Rに用いられるマルチパ
ルス列による記録中に、マルチパルス列の場合と同一の
加熱パワーの単一パルスに置換すると、マーク形成状態
は過剰なパワーとなり、デフォーカスやチルトや加熱パ
ワー変動などのドライブ装置の経時変化に対して感度が
無くなってしまうという不具合がある。
【0010】すなわち、一般的な色素系光ディスクは、
マルチパルス列を用いても単一パルス列を用いてもマー
クの形成は可能であるが、それぞれに適正な記録パワー
は異なっているため、マルチパルス列によるR−OPC
の感度を良好に設定することは困難であった。
【0011】この発明の目的は、検出用パルスを最適な
加熱パワーで出力することである。
【0012】この発明の目的は、マルチパルス列も最適
な加熱パワーで出力することである。
【0013】この発明の目的は、マルチパルス列の最適
な加熱パワーと検出用パルスの最適な加熱パワーとを、
小サイズの試し書きで高精度に求めることである。
【0014】この発明の目的は、マルチパルス列による
記録でR−OPCを行うための記録状態の目標値を、検
出用パルスの最適な加熱パワーを用いて高精度に取得す
ることである。
【0015】この発明の目的は、検出用パルスの最適な
加熱パワーと、マルチパルス列による記録でR−OPC
を行うための記録状態の目標値を高精度に取得すること
である。
【0016】この発明の目的は、1回の試し書きによっ
て、マルチパルス列と検出用パルスの最適な加熱パワー
とR−OPCを行うための記録状態の目標値を取得する
ことである。
【0017】この発明の目的は、マルチパルス列による
記録でR−OPCのための記録状態情報の目標値を求め
ることである。
【0018】この発明の目的は、試し書きによって得ら
れたR−OPCのための情報を次回からも利用できるよ
うに光ディスクに記録することである。
【0019】この発明の目的は、光ディスクに記録し
た、過去に試し書きによって得られたR−OPC動作の
ための情報によって、容易に高感度なR−OPCを実施
することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録可能な光ディスクに光を照射する光源と、前記
照射光をマルチパルス列にして前記光ディスクにマーク
を形成するマルチパルス列生成手段と、前記マルチパル
ス列の一部を検出用パルスに置換して当該検出用パルス
で前記マークを形成する検出用パルス生成手段と、前記
光ディスクの試し書き領域の所定領域である第2の試し
書き領域に予め加熱パワーを段階的に複数回変えて前記
検出用パルスの試し書きをする試書手段と、この試し書
きの際の反射光を受光した受光信号に基づいて前記検出
用パルスの加熱パワーを制御する制御手段と、を備えて
いる光ディスク装置である。
【0021】したがって、試し書きを行うことにより、
検出用パルスを最適な加熱パワーで出力することができ
る。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ディスク装置において、前記試書手段は、前記光デ
ィスクの試し書き領域の所定領域である第1の試し書き
領域に予め加熱パワーを段階的に複数回変えて前記マル
チパルス列の試し書きも行い、前記制御手段は、この試
し書きの際の反射光を受光した受光信号に基づいて前記
マルチパルス列の加熱パワーも制御するものである。
【0023】したがって、試し書きを行うことにより、
マルチパルス列も最適な加熱パワーで出力することがで
きる。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の光ディスク装置において、前記試書手段は、前記第1
の試し書き領域を前記加熱パワーが段階的に異なる各記
録単位が連続するように形成し、前記第2の試し書き領
域も前記加熱パワーが段階的に異なる各記録単位が連続
するように形成し、それぞれ複数の記録単位からなる前
記第1と第2の試し書き領域が隣接するように形成する
ものである。
【0025】したがって、マルチパルス列の最適な加熱
パワーと検出用パルスの最適な加熱パワーとを、小サイ
ズの試し書きで高精度に求めることができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の光ディスク装置において、前記試書手段は、前記第1
及び第2の試し書き領域とを形成する際には、この第1
及び第2の試し書き領域を前記加熱パワーが段階的に異
なる各記録単位が交互に並ぶように形成し、前記加熱パ
ワーが段階的に異なる各記録単位が連続するようにする
ものである。
【0027】したがって、マルチパルス列の最適な加熱
パワーと検出用パルスの最適な加熱パワーとを、小サイ
ズの試し書きで高精度に求めることができる。
【0028】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、前記試
書手段は、前記第及び第1の記録領域のうち少なくとも
前者に前記試し書きを行ったときの前記受光信号に基づ
いて前記加熱パワーを調節して前記検出用パルスを前記
第2及び第1の試し書き領域に隣接する第3の試し書き
領域に行うものである。
【0029】したがって、マルチパルス列による記録で
R−OPCを行うための記録状態の目標値を、検出用パ
ルスの最適な加熱パワーを用いて高精度に取得すること
ができる。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の光ディスク装置において、前記試書手段は、前記第2
及び第3の試し書き領域に記録する前記マルチパルス列
は一部を所望の頻度で前記検出用パルスに置換するか又
は全部を検出用パルスに置換するものである。
【0031】したがって、検出用パルスの最適な加熱パ
ワーと、マルチパルス列による記録でR−OPCを行う
ための記録状態の目標値を高精度に取得することができ
る。
【0032】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の光ディスク装置において、前記試書手段は、前
記光ディスクに対する1回の試し書きで前記第1、第2
及び第3の試し書き領域に対する試し書きを行うもので
ある。
【0033】したがって、1回の試し書きによって、マ
ルチパルス列と検出用パルスの最適な加熱パワーとR−
OPCを行うための記録状態の目標値を取得することが
できる。
【0034】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、前記第
3の試し書き領域に対する試し書きを行う際に前記受光
信号に基づいて前記光ディスクに対する記録を行う際の
前記受光信号の目標値を求める目標値取得手段を備えて
いる。
【0035】したがって、マルチパルス列による記録で
R−OPCのための記録状態情報の目標値を求めること
ができる。
【0036】請求項9に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、前記第
及び第1の記録領域のうち少なくとも前者に前記試し書
きを行ったときの前記受光信号に基づいて求めた加熱パ
ワー又は前記マルチパルス列の加熱パワーと前記検出用
パルスの加熱パワーとの前記比とを前記光ディスクに記
録管理情報として記録する記録管理情報記録手段を備え
ている。
【0037】したがって、試し書きによって得られたR
−OPCのための情報を次回からも利用できるように光
ディスクに記録することができる。
【0038】請求項10に記載の発明は、記録可能な光
ディスクに光を照射する光源と、前記照射光をマルチパ
ルス列にして前記光ディスクにマークを形成するマルチ
パルス列生成手段と、前記マルチパルス列の一部を検出
用パルスに置換して当該検出用パルスで前記マークを形
成する検出用パルス生成手段と、前記光ディスクの記録
管理情報として記録されている前記検出用パルスの加熱
パワーと前記マルチパルス列の加熱パワーとのうち少な
くとも前者又は前記両加熱パワーの比とに基づいて前記
検出用パルスの加熱パワー及び前記マルチパルス列の加
熱パワーのうち少なくとも前者を制御する制御手段を備
えている光ディスク装置である。
【0039】したがって、光ディスクに記録した、過去
に試し書きによって得られたR−OPC動作のための情
報によって、容易に高感度なR−OPCを実施すること
ができる。
【0040】請求項11に記載の発明は、検出用パルス
の加熱パワーとマルチパルス列の加熱パワーとのうち少
なくとも前者又は前記両加熱パワーの比が記録管理情報
として記録されている情報の記録が可能な光ディスクで
ある。
【0041】したがって、光ディスクに記録した、過去
に試し書きによって得られたR−OPC動作のための情
報によって、容易に高感度なR−OPCを実施すること
ができる。
【0042】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0043】まず、発明の一実施の形態である光ディス
ク装置で行う情報記録方式について説明する。
【0044】この情報記録方式では、例えばDVD−R
OMフォーマットのコードデータを、記録層に色素材料
を用いたDVD−Rに対して記録する。データ変調方式
として、図1(b)の記録データのようなEFM Plus
(Eight to Fourteen Modulation Plus)変調コードを
用いて、マークエッジ(PWM:Pulse Width Modulati
on)記録を行っており、形成されるマークとスペースの
データ長は3〜14Tとなる。この実施の形態1ではこ
のようなメディアと記録データを用いて、光源である半
導体レーザ(LD:Laser Diode)をマルチパルス発光
させて記録マークを形成することによりDVD−Rに情
報の記録を行う。
【0045】色素系の光メディアに記録を行う場合の基
本的な記録動作は、従来の技術で前記したとおりであ
る。このときのマルチパルス列の最適な加熱パワーは、
CD−Rで用いられる単一パルス列による記録波形の最
適な加熱パワーよりも約20〜30%高いパワーが必要
となる(図1(f)参照)。また、図1(a)に示すよ
うに、記録チャネルクロック周期Tは約38nsec、記録
線速度は3.5m/sである。
【0046】より具体的には、代表的なDVD−Rにマ
ルチパルス列を用いて、その最適加熱パワーで記録する
と良好なジッタ特性が得られる。このような記録を行う
ときに所望の間隔でマルチパルス列の一部を単一の検出
用パルスに置換して記録をすると、前記のように良好な
記録状態の検出および加熱パワーの補正が可能となる。
【0047】次に、R−OPC動作で用いる光ディスク
の記録状態の情報は、前記の検出パルスの期間における
先端から3T後以降の領域で反射信号RFの受光量が安
定しているので、このレベルをサンプルホールド回路で
サンプリングし、A/DコンバータによりRFsmp値
(反射信号RFのサンプル値)を取得するようにする。
この値は光ディスクからの反射光であるため、図2に示
すように、出射光量である加熱パワーPw2で正規化し
て、光ディスクの記録状態を示す記録状態情報“RFop
c=RFsmp/Pw2”を求めている。この記録状態情報R
Fopcは、検出用パルスでの最適な加熱パワーPw2o(op
timum)の近傍で大きな負の傾きを示しており、各種の
ドライブ変動に対して高感度な変化を示すようになる。
【0048】すなわち、図1(h)の受光信号波形や図
2に示すように、記録パワーが適正から過大となるよう
に変動すると、検出用加熱パルス部分のように反射光量
の検出信号がより大きな勾配で変化をするため、マーク
の形成が進みすぎていると判断できる。逆に、記録パワ
ーが適正から過小となるように変動すると、検出信号の
変化は小さくなり、マークの形成が不十分であると判断
できる。そこで、マルチパルス列による通常の記録での
加熱パワーPw1と、単一パルスによる検出パルスによる
加熱パワーPw2の最適値を用いることで、光ディスク全
面に渡って良好な記録を行うことを可能となる。
【0049】詳細には、通常の記録を開始する直前、す
なわちR−OPC動作の前に、記録開始の準備として試
し書き(OPC)を行う。図3(a)に示すように、光
ディスクには略最内周部にPCA(Power Calibration
Area)領域が設けられており、多くの回数の試し書きを
実施することができる。図3(b)に示すように、例え
ば、記録データの単位である1ECC=16セクタに、
1回分の試し書きを割り当てるようにする。したがっ
て、1ステップを最小単位の領域として1セクタ領域に
割り当てると、加熱パワーを段階的に変化させて最大で
16ステップの試し書きを行うことが可能である。
【0050】そこで、図5(a)に示すように、まず、
マルチパルス列の加熱パワーを例えば合計で6段階に変
化させて6セクタに試し書きの記録を行う(これを第1
の試し書き領域とする)。引き続いて、R−OPC動作
で用いている検出用パルスの加熱パワーも同様に合計で
6段階に変化させて6セクタに試し書きの記録を行う
(これを第2の試し書き領域とする)。ここまでの試し
書きで12セクタの領域を使用している。
【0051】次に、第1の試し書き領域の再生動作によ
って、図4(c)に示すように、第1の試し書き領域の
再生信号から、最大レベルIpkと、最小レベルIbtmと、
平均レベルIdcを検出し、図4(e)に示すように、最
大振幅Imaxの変調度“m1=(Ipk−Ibtm)/Ipk”を算
出して保持し、かつ、図3(d)のように、最大振幅I
maxと平均値Idcの非対称性(Asymmetry)“β=[(Ipk−
Idc)−(Idc−Ibtm)]/(Ipk−Ibtm)”を算出して保持し
ておく。さらに、図3(d)に示すように、これらのプ
ロット点から近似式を算出し、β=0となるマルチパル
ス列の最適な加熱パワーPw1o(optimum)を求める。さ
らに、この時の変調度m1も求めておく。
【0052】そして、図4(e)に示すように、第2の
試し書き領域の再生信号から、同様のレベル検出と演算
手法を用いて、最大振幅Imaxの変調度m2を算出して保
持しておく。そして、これらの変調度m1,m2から、最
適な検出用パルスの加熱パワーPw2o(optimum)を算出
するようにする(より詳細な算出の手段は後述する)。
【0053】このような手段によれば、第1の試し書き
領域と第2の試し書き領域は隣接してひとつの領域とし
て扱うことができ、記録動作と再生動作もそれぞれ1回
の動作で実施することができる。
【0054】試し書きによってマルチパルス列と検出用
パルスのそれぞれの最適な加熱パワーを求める手段をよ
り詳細に説明する。
【0055】まず、第1の手段として、DVD−Rにつ
いては、マルチパルス列を用いてその最適加熱パワーで
記録すると、変調度は概ね0.6〜0.7の範囲にな
り、単一パルス列を用いてその最適加熱パワーで記録す
ると、変調度は概ね0.7〜0.8の範囲になることか
ら、前記の検出用パルスの変調度m2が、マルチパルス
列の最適加熱パワーから得られる変調度m1より0.1
程度大きい値か同等値となるような加熱パワーを最適加
熱パワーすることができる。すなわち、規格で定めた光
ディスクでは、検出用パルスでの複数の変調度m2のう
ち、0.5〜0.8の範囲から、光ディスクの種類ごと
や光ディスク装置の機種ごとに予め定められた所望の変
調度となる加熱パワーを最適値として、予め設定してお
く。
【0056】次に、第2の手段として、通常のマルチパ
ルス列で記録を行うときの最適な加熱パワーを、前記の
試し書きによって得られる変調度m1及び非対称性(Asy
mmetry)βから、β=0となるマルチパルス列の最適加
熱パワーPw1oを算出するとともに、その最適な加熱パ
ワーでの変調度m1oも算出しておく。また、検出用パル
スについても同様の試し書きによって得られる変調度m
2から、前記のマルチパルス列の最適な加熱パワーにお
ける変調度m1oとほぼ一致する変調度m2での、検出用
パルスの最適な加熱パワーPw2oを算出する。
【0057】第3の手段として、図4(f)に示すよう
に、光ディスクの面ぶれ等の影響による変調度m1,m2
の変動を抑制するため、変調度そのものではなく、試し
書きによって得られた変調度と加熱パワーの特性から導
かれる、変調度の加熱パワーに対する変化“γ=(dm
/dPw)×(Pw/m)”を用いることで、精度が向上
する。すなわち、検出用パルスの試し書きから得られる
変調度の変化γ2が適正範囲であれば検出感度がよく、
目安としてはγ2<1.0では検出感度が小さくなり、
逆にγ2>2.0では低い加熱パワーのためマークの形
成が安定せず検出誤差が大きくなる。したがって、変調
度の加熱パワーに対する変化γは1.0から2.0の範
囲から所望のγ2値となる加熱パワーを最適な加熱パワ
ーとすることができる。
【0058】第4の手段として、通常のマルチパルス列
で記録を行うための、前記の試し書きによって得られる
変調度m1及び非対称性βから、β=0となるマルチパ
ルス列の最適加熱パワーPw1oを算出し、さらに、それ
ぞれの加熱パワーでの変調度m1から、変調度と加熱パ
ワーの近似式を導き、変調度の加熱パワーに対する変化
γ1の、最適な加熱パワーPw1oにおける変化γ1o(opti
mum)を算出しておく。また、検出用パルスについても
同様の試し書きによって再生信号の変調度m2を算出し
て保持しておき、変調度と加熱パワーの近似式から求ま
る変調度の加熱パワーに対する変化γ2が、前記のマル
チパルス列での変調度の加熱パワーに対する変化γ1oと
ほぼ一致する変調度の変化γ2oにおける、検出用パルス
の最適な加熱パワーPw2oを算出する。この手段によれ
ば、あらゆる色素系光ディスクに対して、記録時変動に
よる検出誤差の小さい通常のマルチパルス列の記録とR
−OPCの検出用パルスのそれぞれ最適な加熱パワーを
得ることが可能である。
【0059】次に、第3と第4の手段における、具体的
な変調度の変化γおよび目的のPwの算出手段を説明す
る。まず、試し書きによって得られた変調度と加熱パワ
ーの複数の特性データから、 m=a×Pw^2+b×Pw+c (a,b,cは定数) なる2次近似式を算出する。近似方法は多項式近似など
の一般的な近似手法を用いており、2次以上の近似式が
測定値と良く一致する。
【0060】そして、前記の“γ=dm/dPw×m/P
w”より、“dm/dPw=2×a×Pw+b”であるから、 Pw={−b×(γ−1)±SQRT[b^2×(γ-1)^2−4×a×
(γ−2)×c×γ]}/[2×a×(γ−2)] が得られる。
【0061】これらの演算を行い、正の解Pw(+)を算出
することで、目的のPwを求めることができる。
【0062】なお、近似式については、それぞれのγ値
を算出してγとPwの2次近似式を算出してもよいが、
測定値とずれが生じ易いため、変調度mを近似すること
が望ましい。
【0063】前記の説明では、図5に示すように、複数
の段階的に増加させる加熱パワーの試し書きは、マルチ
パルス列も検出用パルスもそれぞれ6ステップで合計6
セクタを使用して行っている。そして、第1と第2の試
し書き領域は完全に分けている。しかし、図6に示すよ
うに、記録パルスの設定を切替えながら、1セクタごと
に第1の試し書きと第2の試し書きとを交互に行い、合
計12セクタの試し書き領域を使用する。この場合、第
1と第2のそれぞれの試し書き領域は1セクタ毎に入れ
代わるように認識することで、再生の動作でも第1と第
2の試し書き領域を容易に検出することができる。この
とき、第1と第2の試し書き領域の全体では、変調度が
急激な変化を示さなくなり、ほぼ単調な増加傾向とな
る。したがって、それぞれの最小領域の繋ぎ部分での変
動を抑えることが可能となり、それぞれの最適な加熱パ
ワーの算出精度は良好となる。光ディスクPCA領域は
16セクタあり、第1と第2の試し書き領域に試し書き
を行っても4セクタ分残るが、図3(b),図5,図6
に示すように、この4セクタには実際のR−OPC動作
で用いる記録状態の情報の目標値RFopcoを設定するた
めの第3の試し書きを行う。これは、第1と第2の試し
書き領域から得られる反射信号RFから第2の検出用パ
ルスの最適な加熱パワーPw2oを求め、この加熱パワー
Pw2oで第3の試し書き領域に記録を行うことで、目標
値RFopcoを求める。
【0064】すなわち、第3の試し書き領域では、第1
と第2の試し書き領域を用いた試し書きによる結果を反
映させるため、同時的に記録を行うことができない。し
かしながら、1回の試し書き動作の一部として機能させ
るため、第1の試し書き領域と第2の試し書き領域との
全体に隣接するように4セクタの領域に記録して、試し
書き全体として16セクタを使用する。この第3の試し
書きは記録中の検出用パルス部分の検出が目的であるた
め、マルチパルス列を基本としてその一部を検出する頻
度にあわせて検出用パルスに置換して構成することがで
きる。また、全ての記録パルスを検出用パルスだけで構
成することもでき、後述するサンプリングによって多数
回の検出を行った結果を保持して、その平均値を求める
ことで、検出レベルおよび記録状態情報の目標値の精度
が向上する。
【0065】また、実際の試し書き動作は、マルチパル
ス列を用いた第1の試し書き領域の記録に引き続いて、
隣接するように検出用パルスでマルチパルス列の一部を
置換した記録パルスを用いた第2の試し書き領域の記録
を行うようにする。このあと、第1と第2の試し書き領
域の再生動作を一度にまとめて行うことができる。した
がって、1回の試し書きを短時間で、かつ、小サイズの
領域によってマルチパルス列と検出用パルスの高精度な
試し書きが可能となる。これらの再生信号から前記のよ
うにマルチパルス列と検出用パルスの最適記録パワーを
算出したのち、引き続いて検出用パルスを含む記録パル
ス列を用いて第3の試し書き領域に、第1と第2の試し
書き領域に隣接するように記録を行う。
【0066】以上説明した情報記録方式を実現する光デ
ィスク装置について説明する。
【0067】図7,図8は、この実施の形態1である光
ディスク装置の回路構成を示すブロック図である。この
光ディスク装置1は、光ディスク2への記録用の光源で
あるLD(図示せず)を備えたピックアップ3と、記録
データを生成するEFM plusエンコーダ4と、記録デ
ータに基づきLDの出射光を変調するための記録パルス
列制御部5と、その記録パルス列制御部5が出力する記
録パルス列制御信号に基づいてLDを所望の発光波形に
発光させるLD制御回路6とを備えている。
【0068】記録パルス列制御部5はEFM plusエン
コーダ4が出力する記録データからLDを駆動するため
のLD制御信号を生成する。この記録パルス列制御部5
は記録パルス列生成部7を備えており、記録パルス列生
成部7はマルチパルス列を生成する。記録パルス列制御
部5には、R−OPC動作のための単一パルスからなる
検出用パルスを生成する検出用パルス生成部8も設けら
れ、記録パルス列に含める検出用パルスを生成する。こ
のようにして検出用パルスを含んだマルチパルス列とし
てLD制御信号が生成され、そのLD制御信号はLD制
御回路6に入力される。
【0069】次に、LD制御回路6は、LDを駆動する
電流源となるLD駆動電流源9,10,11を備えてい
る。LD駆動電流源9はマルチパルス列のパルスがON
のときの加熱パワーを出力し、LD駆動電流源10はR
−OPC動作のための検出用パルスの加熱パワーを出力
し、LD駆動電流源11はパルスがOFFのときのボト
ムパワーを設定するボトムパワーを出力する。LD制御
回路6はLD制御信号に基づいてLD駆動電流源9又は
10とLD駆動電流源11との出力をスイッチングする
か又は加算してLDに出力し、検出用パルスを含むマル
チパルス列のLD発光波形(図1(f))にしている。
【0070】試し書きの動作は次のように行う。すなわ
ち、光ディスク2のプリフォーマット情報として予め設
定され、あるいは、マイコンなどで構成され光ディスク
装置1の全体を制御するシステムコントローラ12のR
OMなどに予め記憶された試し書きのための加熱パワー
値等の必要なデータを読み出し、記録パルス列生成部
7、検出用パルス生成部8でLD制御信号を生成する。
このLD制御信号によりLDから出射されたビームは光
ディスク2に照射されて前記のように試し書きが行われ
る。この試し書きの際の光ディスク2での反射光はピッ
クアップ3の受光素子(図示せず)で受光されて反射信
号RFに変換され、サンプリング回路13に出力され
る。
【0071】マルチパルス列で記録された第1の試し書
き領域での反射信号RFは再生信号として、サンプリン
グ回路13のピークホールド回路14によって最大レベ
ルIpkがホールドされ、ボトムホールド回路15によっ
て最小レベルIbtmがホールドされ、ローパスフィルタ1
6によって高域をカットした平均レベルIdcが検出され
る。これらの信号は、第1のサンプルホールド回路17
においてサンプリング信号の検出位置にてそれぞれの信
号をサンプルホールドし、得られたサンプルレベルを図
示しないA/DコンバータでA/D変換する。
【0072】また、検出用パルスによって記録された第
2の試し書き領域での反射信号RFも、ピークホールド
回路14、ボトムホールド回路15、ローパスフィルタ
16により、最大レベルIpk、最小レベルIbtm、平均レ
ベルIdcがサンプルホールドされ、第2のサンプルホー
ルド回路18においてサンプリング信号の検出位置にて
それぞれの信号をサンプルホールドし、得られたサンプ
ルレベルを図示しないA/DコンバータでA/D変換す
る。
【0073】第1のパワー演算回路20、第2のパワー
演算回路21は、前記したような算出手段を用いて、そ
れぞれマルチパルス列、検出用パルスの最適な加熱パワ
ーw1o,Pw2oを算出する。試し書きにおいては、第2の
パワー演算回路21で算出した加熱パワーPw2oで第3
の試し書き領域に試し書きを行う。そして、その記録の
際の反射光を図示しない受光素子で検出して、検出信号
をサンプリング回路13で前記のようにサンプルホール
ドする。
【0074】この検出信号レベルはその時点でのLDの
出射光量によって異なるため、このときの信号RFsmp
は、記録状態情報演算回路23の除算回路25で、LD
の出射光量レベルPw2で除算して正規化することによ
り、マークの形成状態が反映された記録状態情報値RF
opcが算出される。この試し書きの際に得られた記録状
態情報値RFopcは目標値RFopcoとして、例えばシス
テムコントローラ12のRAMなどに記憶される。
【0075】比較器24は、この目標値RFopcoと所望
の間隔で得られる記録状態情報値RFopcとの大小を比
較する。第2のパワー演算回路21は、この比較の結果
に応じて検出用パルスの最適な加熱パワーPw2oを算出
する。
【0076】加熱パワー補正回路22は、第1のパワー
演算回路20、第2のパワー演算回路21で求めた最適
な加熱パワーPw1o,Pw2oをLD駆動電流源9,10に
出力して、LD駆動電流源9,10が最適な加熱パワー
Pw1o,Pw2oとなるように制御する。
【0077】ドライブコントローラ26は、回転/サー
ボ機構27を駆動して、スピンドルモータ28及びピッ
クアップ3を制御する。
【0078】なお、サンプリング回路13、記録状態情
報演算回路23及び加熱パワー演算・補正回路19の全
部又は一部の機能をシステムコントローラ12などのマ
イコンが行う処理で実施してもよい。
【0079】次に、図9のフローチャートを参照して、
試し書き及びその後の通常の記録動作について整理して
説明する。図9に示すように、まず、第1、第2の試し
書き領域に前記のとおり試し書きを行う(ステップS
1)。そして、その記録の際の反射信号RFをサンプリ
ング回路13で前記のようにサンプルホールドする(ス
テップS2)。次に、このサンプルホールドした各値を
用いて、第1、第2のパワー演算回路20,21で最適
な加熱パワーPw1o,Pw2oを算出し(ステップS3)、
ここで求めた加熱パワーPw2oで第3の試し書き領域に
試し書きを行う(ステップS4)。そして、前記のよう
に、この記録の際の記録状態情報値RFopcを目標値R
Fopcoとして設定し(ステップS5)、一連の試し書き
を終了する。ステップS1〜S5により試書手段を、ス
テップS5により目標値取得手段を実現している。
【0080】試し書き終了後に、光ディスク2に対する
通常の記録を開始した直後からR−OPC動作をスター
トさせ、所望の間隔で前記と同様に記録状態情報値RF
opcを算出する(ステップS6)。そして、比較器24
で、目標値RFopcoと現在の録状態情報値RFopcとを
比較する(ステップS7)。
【0081】ステップS7の判断で、現在の記録状態情
報値RFopcが目標値RFopcoより大きい場合は(RFo
pc>RFopco)、記録マークが理想的な大きさより小さ
くなっているため、検出用パルスの加熱パワーを拡大す
るように補正する(ステップS8)。逆に、現在の記録
状態情報値RFopcが目標値RFopcoより小さい場合は
(RFopc<RFopco)、記録マークが理想的な大きさ
より大きくなっているため、検出用パルスの加熱パワー
を小さくなるように補正する(ステップS9)。現在の
記録状態情報値RFopcが目標値RFopcoと等しい場合
は(RFopc=RFopco)、検出用パルスの加熱パワー
を現在のものに維持する(ステップS10)。
【0082】これだけでは、検出用パルスだけがマーク
形成の状態に応じて適正に制御されてしまうので、第1
のパワー演算回路20では、補正された検出用パルスの
加熱パワーPw2'を予め設定された加熱パワー比αで除
する演算を行うことで、通常のマルチパルス列の加熱パ
ワーを補正する。すなわち、通常の記録中においては、
検出用パルスによって記録状態の過不足を検出し、その
結果から検出用パルスの加熱パワーをPw2'に補正する
と共に、マルチパルス列の加熱パワーをPw1'に補正し
ている(ステップS11)。この修正手段として前記の
ように“Pw1'=Pw2'/α”によって検出用パルスの加
熱パワーを補正する度に、マルチパルス列の加熱パワー
を算出し直すようにしている。
【0083】以上のステップS6以下の処理は、記録デ
ータの終了アドレスに達するまで行う(ステップS1
2)。
【0084】このように、R−OPC動作によって、マ
ルチパルス列と検出パルスのそれぞれの加熱パワーを常
に補正しながら光ディスク2に記録することで、記録中
に各種変動があった場合でも常に最適な記録パワーに保
つことができ、光ディスク2の全面に渡って均一で低ジ
ッタな記録が可能となる。
【0085】次に、試し書きによって得られたR−OP
C動作の情報の利用手段について説明する。
【0086】図10に示すように、DVD−Rなどの記
録可能な光ディスク2は、試し書き領域領域(PCA)
の他に、試し書きで得られた記録管理情報を記録してお
く記録管理領域(RMA:Recording Management Are
a)を備えている。このRMAに記録される情報(RM
D:Recording Management Data)は、ディスクID、
ドライブID、記録ストラテジ設定、記録日時、試し書
きのアドレス、最適加熱パワーなどの多様な記録に関す
る情報を書き込むことができる。
【0087】一般的に、R−OPCは光ディスク装置1
側で任意に設計し動作させるため、RMAにR−OPC
動作の情報は記録されていない。したがって、前記のマ
ルチパルス列と検出用パルスとの最適な加熱パワー及び
記録状態情報を求めるための試し書きは、光ディスク2
に対して毎回行う必要が生じる。
【0088】そこで、前記のような試し書きによって得
られた、マルチパルス列の最適な加熱パワーと検出用パ
ルスの最適な加熱パワーをRMAの情報として書き込む
ようにする。書き込む位置は既に定められたドライブの
シリアルNo.やモデルNo.などのドライブIDデー
タの一部を利用し、あるいは、リザーブされたデータを
新たに割り当てることで利用することができる。
【0089】このように試し書きを実施した光ディスク
2と特定の光ディスク装置1を指定して、その固有の組
み合わせを認識できるように前記のR−OPC動作の情
報を書き込んでおけばよい。また、RMAに書き込むマ
ルチパルス列と検出用パルスの最適な加熱パワーの代わ
りに、試し書きによって算出した検出用パルスの最適加
熱パワーの、マルチパルス列の最適加熱パワーに対する
比Pw2o/Pw1oを書き込んでおいてもよい。以上のような
処理により記録管理情報記録手段を実現している。
【0090】次に、前記のRMA領域に記録された情報
を用いて行うR−OPCの動作例を説明する。
【0091】すなわち、光ディスク装置1は光ディスク
2を認識し、情報の記録の準備段階として過去に実施し
た試し書き領域であるRMA領域の最新の記録管理情報
を読み取る。この記録管理情報の中から、あらかじめ割
り当てられたデータ位置にあるR−OPC動作のための
情報を選択する。次に、光ディスク装置1は光ディスク
2が、過去にこのR−OPC動作の情報を書き込んでい
るかどうかを判定する。書き込んでいない場合、新たに
前記の試し書きを行って、マルチパルス列と検出用パル
スの最適パワーと、記録状態情報値を取得することで、
R−OPC動作を行うことができる。
【0092】逆に、RMAにR−OPC動作の情報を書
き込んでいる場合、読み出した検出用パルスの最適パワ
ーとマルチパルス列の最適な加熱パワーの比Pw2o/Pw1o
を算出するか、又は、読み出した最適な加熱パワーの比
Pw2o/Pw1oをシステムコントローラ12にRAMなどに
保持しておく。新たな試し書きは、マルチパルス列の最
適な加熱パワーを求める動作を行い、RAMなどに保持
しておいた最適な加熱パワーの比を乗算することで、新
たな検出用パルスの最適な加熱パワーを算出することが
でき、この最適な加熱パワーを用いて記録状態情報値を
取得する試し書きを行うことで、R−OPC動作のため
の情報がすべて取得される。すなわち、RMAからR−
OPC動作の情報を読み出すことで、検出用パルスの試
し書きを省略することができ、PCA領域の使用領域を
小サイズにすることができる。以上のような処理により
制御手段を実現している。
【0093】また、RMAから読み出されたR−OPC
動作の情報を用いて、記録状態情報値RFopcを取得す
る試し書きだけを行うことも可能となり、さらに試し書
きを簡略化することもできる。
【0094】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、試し書きを行
うことにより、検出用パルスを最適な加熱パワーで出力
することができる。
【0095】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ディスク装置において、試し書きを行うことによ
り、マルチパルス列も最適な加熱パワーで出力すること
ができる。
【0096】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の光ディスク装置において、マルチパルス列の最適な加
熱パワーと検出用パルスの最適な加熱パワーとを、小サ
イズの試し書きで高精度に求めることができる。
【0097】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の光ディスク装置において、マルチパルス列の最適な加
熱パワーと検出用パルスの最適な加熱パワーとを、小サ
イズの試し書きで高精度に求めることができる。
【0098】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、マルチ
パルス列による記録でR−OPCを行うための記録状態
の目標値を、検出用パルスの最適な加熱パワーを用いて
高精度に取得することができる。
【0099】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の光ディスク装置において、検出用パルスの最適な加熱
パワーと、マルチパルス列による記録でR−OPCを行
うための記録状態の目標値を高精度に取得することがで
きる。
【0100】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の光ディスク装置において、1回の試し書きによ
って、マルチパルス列と検出用パルスの最適な加熱パワ
ーとR−OPCを行うための記録状態の目標値を取得す
ることができる。
【0101】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、マルチ
パルス列による記録でR−OPCのための記録状態情報
の目標値を求めることができる。
【0102】請求項9に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかの一に記載の光ディスク装置において、試し書
きによって得られたR−OPCのための情報を次回から
も利用できるように光ディスクに記録することができ
る。
【0103】請求項10に記載の発明は、光ディスクに
記録した、過去に試し書きによって得られたR−OPC
動作のための情報によって、容易に高感度なR−OPC
を実施することができる。
【0104】請求項11に記載の発明は、光ディスクに
記録した、過去に試し書きによって得られたR−OPC
動作のための情報によって、容易に高感度なR−OPC
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である光ディスク装置
に関する各信号などのタイミングチャートである。
【図2】記録状態情報値と加熱パワーとの関係などを説
明するグラフである。
【図3】光ディスクのPCA領域について説明する説明
図である。
【図4】同説明図である。
【図5】前記光ディスクに対する試し書きについて説明
する説明図である。
【図6】同説明図である。
【図7】前記光ディスク装置の回路構成を説明するブロ
ック図である。
【図8】同ブロック図である。
【図9】前記光ディスク装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図10】光ディスクのRMA領域について説明する説
明図である。
【図11】従来の単一パルス列による記録マークの形成
を説明するタイミングチャートである。
【図12】従来のマルチパルス列と検出用パルスとを併
用した記録マークの形成を説明するタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 光ディスク 7 マルチパルス列生成手段 8 検出用パルス生成手段 9 マルチパルス列生成手段 10 検出用パルス生成手段 13 制御手段 19 制御手段 23 制御手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能な光ディスクに光を照射する光
    源と、 前記照射光をマルチパルス列にして前記光ディスクにマ
    ークを形成するマルチパルス列生成手段と、 前記マルチパルス列の一部を検出用パルスに置換して当
    該検出用パルスで前記マークを形成する検出用パルス生
    成手段と、 前記光ディスクの試し書き領域の所定領域である第2の
    試し書き領域に予め加熱パワーを段階的に複数回変えて
    前記検出用パルスの試し書きをする試書手段と、 この試し書きの際の反射光を受光した受光信号に基づい
    て前記検出用パルスの加熱パワーを制御する制御手段
    と、を備えている光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記試書手段は、前記光ディスクの試し
    書き領域の所定領域である第1の試し書き領域に予め加
    熱パワーを段階的に複数回変えて前記マルチパルス列の
    試し書きも行い、 前記制御手段は、この試し書きの際の反射光を受光した
    受光信号に基づいて前記マルチパルス列の加熱パワーも
    制御するものである請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記試書手段は、前記第1の試し書き領
    域を前記加熱パワーが段階的に異なる各記録単位が連続
    するように形成し、前記第2の試し書き領域も前記加熱
    パワーが段階的に異なる各記録単位が連続するように形
    成し、それぞれ複数の記録単位からなる前記第1と第2
    の試し書き領域が隣接するように形成するものである請
    求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記試書手段は、前記第1及び第2の試
    し書き領域とを形成する際には、この第1及び第2の試
    し書き領域を前記加熱パワーが段階的に異なる各記録単
    位が交互に並ぶように形成し、前記加熱パワーが段階的
    に異なる各記録単位が連続するようにするものである請
    求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記試書手段は、前記第2及び第1の記
    録領域のうち少なくとも前者に前記試し書きを行ったと
    きの前記受光信号に基づいて前記加熱パワーを調節して
    前記検出用パルスを前記第2及び第1の試し書き領域に
    隣接する第3の試し書き領域に行うものである請求項1
    〜4のいずれかの一に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記試書手段は、前記第2及び第3の試
    し書き領域に記録する前記マルチパルス列は一部を所望
    の頻度で前記検出用パルスに置換するか又は全部を検出
    用パルスに置換するものである請求項5に記載の光ディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】 前記試書手段は、前記光ディスクに対す
    る1回の試し書きで前記第1、第2及び第3の試し書き
    領域に対する試し書きを行うものである請求項5又は6
    に記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の試し書き領域に対する試し書
    きを行う際に前記受光信号に基づいて前記光ディスクに
    対する記録を行う際の前記受光信号の目標値を求める目
    標値取得手段を備えている請求項5〜7のいずれかの一
    に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記第及び第1の記録領域のうち少なく
    とも前者に前記試し書きを行ったときの前記受光信号に
    基づいて求めた加熱パワー又は前記マルチパルス列の加
    熱パワーと前記検出用パルスの加熱パワーとの前記比と
    を前記光ディスクに記録管理情報として記録する記録管
    理情報記録手段を備えている請求項2〜4のいずれかの
    一に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 記録可能な光ディスクに光を照射する
    光源と、 前記照射光をマルチパルス列にして前記光ディスクにマ
    ークを形成するマルチパルス列生成手段と、 前記マルチパルス列の一部を検出用パルスに置換して当
    該検出用パルスで前記マークを形成する検出用パルス生
    成手段と、 前記光ディスクの記録管理情報として記録されている前
    記検出用パルスの加熱パワーと前記マルチパルス列の加
    熱パワーとのうち少なくとも前者又は前記両加熱パワー
    の比とに基づいて前記検出用パルスの加熱パワー及び前
    記マルチパルス列の加熱パワーのうち少なくとも前者を
    制御する制御手段を備えている光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 検出用パルスの加熱パワーとマルチパ
    ルス列の加熱パワーとのうち少なくとも前者又は前記両
    加熱パワーの比が記録管理情報として記録されている情
    報の記録が可能な光ディスク。
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