JP4105587B2 - レーザパワー制御装置およびレーザパワー制御方法ならびに光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザ(LD)からのレーザ光により、記録媒体であるDVDなどの光ディスクに対して情報を記録および/または再生する光学的記録/再生装置に適用されるレーザパワー制御装置およびレーザパワー制御方法ならびに光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアの普及に伴い音楽用CD,CD−ROM、最近ではDVD−ROMなどの再生専用メディア(記録媒体)、あるいは情報再生装置が実用化されている。また最近では、色素型メディアを用いた追記型光ディスク、あるいは光磁気(MO)メディアを用いた書き換え可能なMOディスクの他に、相変化型メディアも注目されており、これらの記録媒体を用いた情報記録/再生装置が実用化されている。また書き換え可能なDVDメディアは次世代のマルチメディア記録媒体及び大容量ストレージ媒体として多いに注目されている。
【0003】
なお、相変化型メディアは、記録材料を結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化させて情報を記録するものであり、MOメディアなどと異なり外部磁界を必要とせず、LDから出射されるレーザ光だけで情報の記録/再生を行うことができ、かつ情報の記録と消去がレーザ光により一度に行われるオーバーライト記録が可能である。
【0004】
また、色素型メディアに対して情報を記録するための一般的な記録波形としては、例えば8−16変調コードなどに基づいて生成した単パルスのLD発光波形があるが、この記録波形による単パルス記録では、蓄熱のため記録マークが涙形状に歪みを生じたりする不具合がある。このため、色素型メディアに情報を記録するためのLD発光波形規則(ストラテジ)として、図11の(c)に示すように、EFM変調コードなどの記録データに基づいたマルチパルス波形のレーザ光により色素型メディアにマークを形成する方式が提案されている。
【0005】
このマルチパルス波形のマーク部は、先頭加熱パルスと、後続する複数個の連続加熱パルスとで構成される方式が提案されている。
【0006】
また、相変化型メディアに情報を記録するには、図12の(c)に示すように多段の記録パワーを用いたマルチパルス波形のレーザ光によりマークを形成するのが一般的である。
【0007】
色素型メディアあるいは相変化型メディアに記録を行う際には、記録発光パワーの制御を正しく行うことが必要であるが、LDは自己発熱などにより駆動電流−発光パワー特性が容易に変動してしまうので、発光パワーを安定化させる手段として一般的にAPC(Automatic Power Control)制御が行われる。このAPC制御は、LDからのレーザ光の一部をフォトディテクタ(PD)に入射させ、LDにおける発光パワーに比例して発生するモニタ電流を用いてレーザ駆動電流を制御するというものである。
【0008】
情報再生のみを考慮した場合、一般的にレーザ駆動電流はノイズ抑制のために高周波電流が重畳されるが、DC的には一定電流であるため、比較的低帯域の帰還ループを構成することにより容易にAPC制御を実現することができる。
【0009】
一方、記録時にAPC制御を行う場合は、記録媒体上の記録状態であるマーク/スペースを形成するためにレーザ記録パワーが高速で変化するため、制御に工夫が必要がある。例えば、CD系あるいはDVD系では記録データのDSV(digital sum value)がゼロになることを利用して、低帯域の帰還ループを構成すれば、再生時と同様に簡易な構成で記録パワーを制御することができるが、正確に記録パワーを制御することはできない。
【0010】
そこで、例えばCD−R(色素系)メディアに図13の(c)に示すようなストラテジで記録を行う場合には、例えば最長データ長である11Tの長さのマークあるいはスペースのデータが記録される際に、マーク/スペースのそれぞれにおいて発光パワーをサンプル/ホールドするようにすれば、比較的安価な構成で正確に記録パワーを制御することができる。
【0011】
しかし、DVD系の場合は、色素系/相変化系ともに上述したようなマルチパルス発光を行うことが望ましく、単純なサンプル/ホールド回路では受光系あるいは、その後段の回路において非常に高速な制御帯域が必要になって現実的でない。
【0012】
前記問題を解決する方法として、特許文献1に記載の技術では、LD発光波形を非パルス状態で駆動する期間を適宜設けることによって、相変化型メディアの記録時に非晶質化レベル(ピークパワー)と読み出しレベル(ボトムパワー)を制御している。
【0013】
特許文献1に記載の技術を、図11の(c)に示したような色素型メディアの記録ストラテジのマーク記録パワー制御に応用しようとした場合、非パルス状態で記録した箇所は、連続加熱により記録マークが良好に形成されず欠損箇所となるが、比較的長い間隔毎にAPC動作を行う分、エラー訂正機能により再生時に影響はほとんど与えない。
【0014】
またスペース記録パワーは、一般的に一定パワーであるので、比較的長いスペースデータを記録する際にサンプル/ホールドすることにより記録データに欠損を与えることなくスペース記録パワーの制御を行うことができる。したがって、スペース記録パワー制御間隔は、マーク記録パワー制御間隔に比べて、短い間隔で制御を行うことが可能である。
【0015】
また記録パワーの最適値は、周辺温度あるいは記録メディアの種類,線速などにより変化するため、一般に色素型メディアあるいは相変化型メディアでは、情報を記録する前に、OPC(Optimum Power Control)と呼ばれる試し書きによる記録パワーの最適化が行われる。このOPCは、記録メディアのPCA(Power Calibration Area)と呼ばれる所定の領域に、所定の情報を記録/再生することによって行われる。
【0016】
具体的には、チャネルクロック周期Tの3倍(3T)〜14倍(14T)のマークとスペースからなる所定パターンのテストデータを発光パワーを数種類変化させて記録し、このテストデータを再生して各パワーにおけるRF信号のDCモジュレーションあるいはAC結合後のRF信号のアシンメトリなどを評価基準として算出する。
【0017】
モジュレーションMは、例えば、RF信号の最大振幅をIp-p、RF信号の最大値をImaxとすれば、(数1)の式によって算出される。
【0018】
【数1】
Figure 0004105587
【0019】
また、AC結合後のアシンメトリβは、AC結合後のRF信号の正側のピークレベルX1、負側のピークレベルX2を用いて(数2)の式のように表される。
【0020】
【数2】
Figure 0004105587
【0021】
ここで、(X1+X2)はAC結合後RF信号の正負ピークレベルの差分、また(X1−X2)はAC結合後RF信号ピークtoピーク値である。
【0022】
前記モジュレーションMあるいはAC結合後アシンメトリβに基づいて、最適な記録パワーを求める。
【0023】
【特許文献1】
特開平9−171631号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
記録動作を行うには、予めLDの微分効率を算出して各パワーレベルの駆動電流を決定しておく必要がある。一般的には、記録動作に先立ってフォーカスオフの状態で記録動作を行い、記録レベルのパワーをサンプルにして微分効率を算出する。
【0025】
一般的に、レーザの駆動電流−発光パワー特性(I−L特性)は略線形であるとみなされるが、正確には図7に示すように若干の非線型性を持つ。また、パルス発光を行う場合、発光パワーが低パワーから高パワーへと急激に変化することにより、ごく短時間でI−L特性が変化し、パルスのピークレベルが下降していくことがある(図14参照)。このピークレベルが下降する量は、発光パワーが高いほど顕著になる。これは発光パワーが高いほど、低パワーから急激にレーザが加熱していくためと考えられる。
【0026】
また、一般的に、記録パルスの時間幅は記録速度は速くなるほど短くなるので、記録速度が低速なほどピークレベルの下降量は大きくなることになる。例えば、図15において、波形(b)の方が記録速度が遅い場合、ピークレベルの下降量A,Bの関係はA<Bとなる。
【0027】
LDが、このような特性を持つ場合、I−L特性を線形とみなしてレーザ駆動電流を設定すると、発光パワーに誤差が生じ、記録品質の低下を招くことになる。
【0028】
本発明の目的は、前記のような問題を解決するためになされたものであり、正確な微分効率を算出し、記録中の発光パワーを正確に制御することを可能にしたレーザパワー制御装置およびレーザパワー制御方法ならびに光ディスク装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階のパワーに変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出する演算処理手段を備えたレーザパワー制御装置であって、前記演算処理手段が、少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この構成によって、各ピークレベルと微分効率の発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式により、記録時の発光パワーを正確に制御することができる。
【0031】
請求項に記載の発明は、請求項記載のレーザパワー制御装置において、演算処理手段が、情報記録動作を行う直前に微分効率の算出を行い、発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴し、この構成によって、発光パワー対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0032】
請求項に記載の発明は、請求項または記載のレーザパワー制御装置において、最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書きに先立ち、演算処理手段が、微分効率の算出を行い、発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とし、この構成によって、試し書込みに先立ち、発光パワー対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、より正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0033】
請求項に記載の発明は、記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出する演算処理手段を備えたレーザ制御装置であって、前記演算処理手段が、少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この構成によって、各記録速度と微分効率の記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式により、記録時の発光パワーを正確に制御することができる。
【0035】
請求項に記載の発明は、請求項記載のレーザパワー制御装置において、演算処理手段が、情報記録動作を行う直前に微分効率の算出を行い、記録速度対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴とし、この構成によって、記録速度対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0036】
請求項に記載の発明は、請求項または記載のレーザパワー制御装置において、最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書きに先立ち、演算処理手段が、微分効率の算出を行い、記録速度対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とし、この構成によって、試し書込みに先立ち、記録速度対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、より正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0037】
請求項に記載の発明は、記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御方法において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階に変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出するレーザパワー制御方法であって、少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この方法によって、各ピークレベルと微分効率の発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することにより、記録時の発光パワーを正確に制御することができる。
【0039】
請求項に記載の発明は、特徴する請求項記載のレーザパワー制御方法において、情報記録動作を行う直前に微分効率の算出を行い、発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴とし、この方法によって、発光パワー対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0040】
請求項に記載の発明は、請求項または記載のレーザパワー制御方法において、最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書きに先立ち、微分効率の算出を行い、発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とし、この方法によって、試し書込みに先立ち、発光パワー対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、より正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0041】
請求項1に記載の発明は、記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザ制御方法において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出するレーザ制御方法であって、少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この方法によって、各記録速度と微分効率の記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することにより、記録時の発光パワーを正確に制御することができる。
【0043】
請求項1に記載の発明は、請求項1記載のレーザパワー制御方法において、情報記録動作を行う直前に微分効率の算出を行い、記録速度対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴とし、この方法によって、記録速度対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0044】
請求項1に記載の発明は、請求項1または1記載のレーザパワー制御方法において、最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書きに先立ち、微分効率の算出を行い、記録速度対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とし、この方法によって、試し書きに先立ち、記録速度対微分効率の関係式に基づいてレーザ駆動電流を決定することにより、より正確な記録時の発光パワー制御を行うことができる。
【0045】
請求項13に記載の発明は、半導体レーザから出射したレーザ光を記録媒体に照射し、該記録媒体を回転駆動させて、前記レーザ光によって所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上の発光パワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置を具備する光ディスク装置において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階に変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出し、該算出結果によって情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定する手段を備えた光ディスク装置であって、前記手段が、少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この構成によって、各ピークレベルと微分効率の発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式により、レーザ駆動電流を決定することにより、記録時の発光パワーを正確に制御することができるため、正確な記録動作が行われる。
【0046】
請求項1に記載の発明は、半導体レーザから出射したレーザ光を記録媒体に照射し、該記録媒体を回転駆動させて、前記レーザ光によって所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上の発光パワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置を具備する光ディスク装置において、情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出し、該算出結果によって情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定する手段を備えた光ディスク装置であって、前記手段が、少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とし、この構成によって、各記録速度と微分効率の記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式により、レーザ駆動電流を決定することにより、記録時の発光パワーを正確に制御することができるため、正確な記録動作が行われる。
【0047】
請求項1に記載の発明は、請求項1または1記載の光ディスク装置において、情報記録動作を行う直前に微分効率の算出を行うことを特徴とする。
【0048】
請求項16に記載の発明は、請求項1または1記載の光ディスク装置において、最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書きに先立ち、微分効率の算出を行うことを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0050】
本実施形態は、DVD−ROMフォーマットのコードデータを色素型メディア(記録媒体)に記録(追記)する光学的情報記録/再生装置(光ディスク装置)の情報記録方式を採用し、データ変調方式として8−16変調コードを用いてマークエッジ(PWM:Pulse Width Modulation)記録を行うものであって、このようなメディアと記録データを用いて、半導体レーザ(LD)をマルチパルス発光させて記録マークを形成することにより情報の記録を行うものである。
【0051】
図1は本実施形態を説明するための光ディスク装置における要部の構成を示すブロック図であり、1は光ディスク(DVD−ROM)、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はDVDデコーダ、8はADIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はDVDエンコーダ、11はDVD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はDVD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAMを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
【0052】
また図1において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、構成部材である各ブロックの部材を制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。ROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。光ディスク装置の電源がオン状態になると、前記制御プログラムはメインメモリ(図示せず)にロードされ、CPU18が、制御プログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどを一時的にRAM19に保存する。
【0053】
次に、図1に示す光ディスク装置の構成および動作について説明する。
【0054】
光ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4とサーボ手段6により、線速度または角速度が一定になるように制御される。この線速度または角速度は階段的に変更することが可能である。
【0055】
光ピックアップ3は、後述する構成になっており、半導体レーザから出射するレーザ光LBを光ディスク1に光スポットSとして集光して照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータ(図示せず)によってスレッジ方向への移動が可能である。このシークモータと光ピックアップ3に設けられているフォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータとが、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基いて、モータドライバ4とサーボ手段6によりレーザ光LBの光スポットSが光ディスク1上の目的の場所に位置するように制御する。
【0056】
そして情報読み取り時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅されて2値化された後、DVDデコーダ7に入力される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ7において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
【0057】
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、DVD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ13によってバッファRAM12に一旦蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、図示しないホストコンピュータへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ7から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
【0058】
また、書き込み時には、ATAPI/SCSIインターフェース15を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ13によってバッファRAM12に一旦蓄えられる。その後、書き込み動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め光ディスク1上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。なお、前記地点はDVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
【0059】
DVD+RW/+Rディスクにおけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre-groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ8によって取り出される。また、このADIPデコーダ8によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ10へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM12のデータは、DVD−ROMエンコーダ11あるいはDVDエンコーダ10において、エラー訂正コードの付加あるいはインターリーブが行われ、レーザコントローラ9,光ピックアップ3を介して、光ディスク1に記録される。
【0060】
また、前記アドレス情報はランドプリピットあるいはプリピットから得る構成であってもよい。
【0061】
図2は実施形態1における光ピックアップの概略構成の説明図、図3は図2におけるシステム制御装置の内部構成を示すブロック図、図4は図2におけるLD駆動回路の内部構成を示すブロック図である。
【0062】
図2において、光ピックアップ3には、LD光源21,ビームスプリッタ22,レンズ23〜26,受光素子27,28などからなる光学系が設けられ、LD光源21はLD駆動装置29によって駆動制御される。なお、図2において、30,31はIV(電流/電圧)アンプ、32はシステム制御装置である。
【0063】
図3において、33はサンプル/ホールド回路、34はピーク/ボトム検出回路、35はホストコントローラ、36はAPC回路、37,38はデータデコーダ、39はLD波形制御回路である。
【0064】
図4において、40はバイアスレベル駆動回路、41はピークレベル重畳回路、42は加算回路である。
【0065】
本実施形態において、情報の再生時には、LD駆動装置29でLD光源21を駆動して再生パワー(読み取りパワー)で発光させ、光ピックアップ3にてLD光源21からの再生パワーのレーザ光を光学系を介して光ディスク1に照射し、光ディスク1からの反射光を光学系を介して受光素子27で受光して光電変換し、IVアンプ30でIV変換/増幅して再生信号(RF信号)105を得る。
【0066】
さらに、LD光源21からの出射光の一部がモニタ用の受光素子28に入射し、発光パワーに比例したモニタ電流がI/Vアンプ31によりIV変換/増幅されたパワーモニタ信号104となり、システム制御装置32内のAPC回路36がパワーモニタ信号104を受けて、LD駆動装置29にバイアスレベル電流駆動信号101を出力する(情報再生時は、サンプルホールド回路33は常時サンプル状態となっている)。APC回路36は反転増幅回路で構成され、APC回路36→LD駆動装置29→IVアンプ31のループ全体で負帰還回路を構成し、再生パワーが一定となるようAPC制御を行っている。
【0067】
通常、色素系メディアに情報の記録を行う場合は、ピークレベル,スペースレベル(バイアスレベル)の2種類の記録パワーが必要となる(本実施形態では、マーク形成時にマルチパルス発光するためのボトムレベルをバイアスレベルと同じレベルとして説明するが、ボトムレベルとバイアスレベルを個別のレベルとして扱うこともある)。
【0068】
情報の記録時には、ホストコントローラ35にて8−16変調コードからなる記録データに基づいたパルス制御信号107を生成し、LD駆動装置29にて、パルス制御信号107に応じた駆動電流により、LD光源21を駆動して図11の(c)に示すようなマルチパルスの光を発光させ、光ディスク1の記録層に照射することにより、光ディスク1に記録マークを形成して情報の記録を行う。
【0069】
ホストコントローラ35は、スペース/ピークパワーの発光レベルを制御するため、バイアスレベル電流駆動信号101,ピークレベル電流重畳信号102をLD駆動装置29に出力する。
【0070】
LD駆動装置29において、バイアスレベル駆動回路40により、バイアスレベル電流駆動信号101に応じたバイアス電流を発生する。また、ピークレベル重畳回路41により、ピークレベル電流重畳信号102に応じた電流をバイアス電流に重畳し、LD光源21に駆動電流を供給する。ピークレベル重畳回路41は具体的にはD/Aコンバータであり、ホストコントローラ35からピークレベル電流重畳信号102をデジタル信号としてピークレベル重畳回路41に出力する。
【0071】
前記パワーモニタ信号104は、ロングスペースデータ出力時(例えば、10T以上のスペースデータ)にホストコントローラ35より出力されるパワーサンプルタイミング信号106がH→Lのタイミングでサンプル/ホールド回路33によりサンプル/ホールドされ、バイアスレベルのパワー制御が行われる(図5の(C)拡大)。
【0072】
ピークレベルの発光パワーは、バイアスレベルの駆動電流に、レーザ光の発光パワーにおける微分効率から算出される重畳電流を重畳して、LD光源21に駆動電流を供給することで設定される。
【0073】
情報記録動作に先立って(情報記録動作の直前でもよい)、レーザ光の微分効率を算出するためにLD光源21を駆動させてダミー書き込み動作を行う(図5の(A))。この際、この動作によりメディアに記録を行わないようにするため、デフォーカス状態にしておく。
【0074】
通常書き込み動作時は、図11の(c)で示したようにマークデータ記録時はピークレベル/ボトムレベルを交互に発光させるマルチパルス発光を行っており、このような発光状態でピークレベルをサンプルするのは現実的でない。そこで、図5の(A)拡大に示すように、微分効率算出用の発光時には、一定期間、非パルス状態で発光を行ってピークレベルをサンプルするようにする。この非パルス状態にするタイミングは、ロングマークデータ発生時(例えば、10Tマーク以上)とする。また、パワーサンプルタイミング信号106は、通常書き込み動作時にはロングスペース発生時にHになるが、微分効率算出用の発光時には、ロングマークデータを非パルス状態にするのと連動してHとして、ピークレベルをサンプリングする。このようにサンプルされたピークベルと、ロングスペース発生時にサンプルしたバイアスレベルの2点の発光レベルより、レーザ発光パワーの微分効率を算出することができる。
【0075】
次に、図6のフローチャートを参照して実施形態1におけるピークレベルの大きさに応じた微分効率およびピークレベル駆動電流の算出の手順について説明する。
【0076】
まず、実施形態1では、図8に示すように、ピークレベルの発光パワーを所定段階変化させ(Pw1,Pw2,Pw3の3回,S1−1,S1−3,S1−5)、各ピークレベルで各々ダミー書き込みを行ってそれぞれ微分効率を算出する(S1−2,S1−4,S1−6)。
【0077】
各発光パワーでの微分効率η(Pw)は、下記(数3)の式により算出する。
【0078】
【数3】
Figure 0004105587
【0079】
ここで、
Ib:バイアスレベル駆動電流
Pw:バイアスレベル発光パワー
Iw:ピークレベル駆動電流
Pw:ピークレベル発光パワー
ΔIw:ピークレベル重畳電流(=Iw−Ib)とする。
【0080】
そして、各ピークパワー設定と、対応する微分効率の関係により、発光パワーPwと微分効率ηの近似式を算出する(S1−7)。
【0081】
前記関係式は、1次近似式でおいてもよいが、より正確な関係を求めるため、(数4)の式に示すような2次近似式とする。
【0082】
【数4】
η(Pw)=(a×Pw2)+(b×Pw)+c
ここで、以下に説明する試し書きを行わない場合は、(数4)の式より実際に情報の記録を行うときのピークパワーPwにおける微分効率η(Pw)を算出し、以下に示す(数5)の式によりピークレベル重畳電流ΔIwを求め(S1−8)、ピークレベル電流重畳信号102とする。
【0083】
【数5】
Figure 0004105587
【0084】
ここで、試し書きを行う際には、ホストコントローラ35は書き込み動作中(ライトゲート信号108=H)、セクタ(DVDフォーマット8−16変調コードの場合は、1488×26=38688チャネルクロックごと)が切り替わるごとにセクタ同期信号211を発生させ、セクタ同期信号211が発生するたびにピークレベル電流重畳信号102を更新して、発光パワーを段階的に変化させる(図5の(B))。
【0085】
この際、各ピークレベルの段階で、(数4),(数5)の式により微分効率η、ピークレベル電流重畳信号102がそれぞれ算出される。
【0086】
段階的に発光パワーを変化させた記録が終了した後、その記録した領域を再生し、各セクタごとにRF信号105をサンプリングして、(数2)の式を用いて各々のセクタでアシンメトリ(β)を算出し、算出されたβにより記録動作時のLD光源21の発光パワーを決定する。最も記録品質のよいβの値は、記録媒体(光ディスク)の種類に応じて予め実験的に求めておく。
【0087】
次に、本発明の実施形態2における発光パワーの微分効率算出に関して図9に示すフローチャートを参照して説明する。実施形態2において、基本的構成は実施形態1と同様であるが、記録速度に応じて微分効率ηの補正を行う点において実施形態1と異なる。
【0088】
図10に示すタイミングチャートのように、情報記録動作に先立って行われる微分効率算出動作において(情報記録動作の直前であってもよい)、記録速度を所定段階変化させ(実施形態2では(1)〜(3)の3段階)、各記録速度で各々ダミー書き込みを行い(記録速度(1)→記録速度(2)→記録速度(3)の順で記録速度を順次高速にしていく。S2−1,S2−3,S2−5)、それぞれ微分効率を(数3)の式により算出する(S2−2,S2−4,S2−6)。そして各記録速度と、それに対応する微分効率の関係より、記録速度Vlと微分効率ηの近似式を算出する(S2−7)。この関係式は、実施形態1と同様に(数6)の式に示すような2次近似式とする。
【0089】
【数6】
η(Vl)=(a×Vl 2)+(b×Vl)+c
ここで実施形態2において、試し書きを行わない場合は、(数6)の式より、実際に情報の記録を行うときの記録速度Vlにおける微分効率η(Vl)を算出し、下記(数7)の式により、ピークレベル重畳電流ΔIwを求め(S2−8)、ピークレベル電流重畳信号102とする。
【0090】
【数7】
Figure 0004105587
【0091】
試し書きを行うには、ホストコントローラ35は実施形態1と同様のシーケンスを行うが、その際、各ピークレベルの段階で、(数6),(数7)の式により微分効率η、ピークレベル電流重畳信号102をそれぞれ算出する。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るレーザパワー制御装置およびレーザパワー制御方法によれば、情報記録動作に先立って半導体レーザの微分効率を算出する際に、ピークレベルを少なくとも3段階のパワーに変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出したり、あるいは複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率により、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することによって、該関係式により正確にレーザ駆動電流を決定することができ、記録時の発光パワーを正確に制御することができる。
【0093】
また、本発明に係る光ディスク装置によれば、前記レーザパワー制御装置および前記レーザパワー制御方法を採用して、レーザ駆動電流を決定することにより、記録時の発光パワーを正確に制御することができるため、正確な書き込みによる記録動作が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための光ディスク装置における要部の構成を示すブロック図
【図2】実施形態1における光ピックアップの概略構成の説明図
【図3】図2におけるシステム制御装置の内部構成を示すブロック図
【図4】図2におけるLD駆動回路の内部構成を示すブロック図
【図5】実施形態1におけるLD駆動タイミングの説明図
【図6】実施形態1における微分効率およびピークレベル駆動電流の算出の手順に関するフローチャート
【図7】LDの一般的な駆動電流−発光パワー特性の説明図
【図8】実施形態1における発光パワーを複数段階に変化させることを説明するためのLDの駆動電流−発光パワー特性の特性図
【図9】本発明の実施形態2における発光パワーの微分効率算出に関するフローチャート
【図10】実施形態2におけるLD駆動タイミングの説明図
【図11】レーザ光による色素型メディアに対する情報記録の説明図
【図12】レーザ光による相変化型メディアに対する情報記録の説明図
【図13】レーザ光によるCD−R(色素系)メディアに対する情報記録の説明図
【図14】発光パワーパルスにおけるピークレベルが下降する状態を説明する波形図
【図15】発光パワーパルスにおけるピークレベルと記録速度の関係を説明する波形図
【符号の説明】
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
9 レーザコントローラ
18 CPU
21 LD光源
29 LD駆動装置
32 システム制御装置
35 ホストコントローラ
36 APC回路
39 LD波形制御回路
40 バイアスレベル駆動回路
41 ピークレベル重畳回路
101 バイアスレベル電流駆動信号
102 ピークレベル電流重畳信号
106 パワーサンプルタイミング信号
107 パルス制御信号
108 ライトゲート信号

Claims (16)

  1. 記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階のパワーに変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出する演算処理手段を備えたレーザパワー制御装置であって、
    前記演算処理手段が、少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とするレーザパワー制御装置。
  2. 前記演算処理手段が、情報記録動作を行う直前に前記微分効率の算出を行い、前記発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴する請求項1記載のレーザパワー制御装置。
  3. 最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書込みに先立ち、前記演算処理手段が、前記微分効率の算出を行い、前記発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とする請求項1または2記載のレーザパワー制御装置。
  4. 記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出する演算処理手段を備えたレーザ制御装置であって、
    前記演算処理手段が、少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とするレーザパワー制御装置。
  5. 前記演算処理手段が、情報記録動作を行う直前に前記微分効率の算出を行い、前記記録速度対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴する請求項4記載のレーザパワー制御装置。
  6. 最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書込みに先立ち、前記演算処理手段が、前記微分効率の算出を行い、前記記録速度対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とする請求項4または5記載のレーザパワー制御装置。
  7. 記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御方法において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階に変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出するレーザパワー制御方法であって、
    少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とするレーザパワー制御方法
  8. 情報記録動作を行う直前に前記微分効率の算出を行い、前記発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴する請求項7記載のレーザパワー制御方法
  9. 最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書込みに先立ち、前記微分効率の算出を行い、前記発光パワー対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とする請求項7または8記載のレーザパワー制御方法。
  10. 記録媒体に対してレーザ光を照射して所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上のレーザパワーによってレーザ駆動するレーザ制御方法において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出するレーザ制御方法であって、
    少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とするレーザパワー制御方法。
  11. 情報記録動作を行う直前に前記微分効率の算出を行い、前記記録速度対微分効率の関係式に基づいて、情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定することを特徴する請求項10記載のレーザパワー制御方法。
  12. 最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書込みに先立ち、前記微分効率の算出を行い、前記記録速度対微分効率の関係式に基づいて、各々の記録パワーに応じたレーザ駆動電流の算出を行うことを特徴とする請求項10または11記載のレーザパワー制御方法。
  13. 半導体レーザから出射したレーザ光を記録媒体に照射し、該記録媒体を回転駆動させて、前記レーザ光によって所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上の発光パワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置を具備する光ディスク装置において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、前記ピークレベルを複数段階に変化させ、それぞれのピークレベルで発光させたときの微分効率を各々算出し、該算出結果によって情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定する手段を備えた光ディスク装置であって、
    前記手段が、少なくとも3段階の前記ピークレベルで発光させたときにおける各々の微分効率により、発光パワー対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とする光ディスク装置
  14. 半導体レーザから出射したレーザ光を記録媒体に照射し、該記録媒体を回転駆動させて、前記レーザ光によって所定の記録変調方式に基づいた情報の記録および/または再生を行う際に、半導体レーザから出射したレーザ光のパワー制御を行い、少なくともバイアスレベルとピークレベルの2値以上の発光パワーによってレーザ駆動するレーザパワー制御装置を具備する光ディスク装置において、
    情報記録動作に先立って前記半導体レーザのパワーレベルをサンプリングして微分効率を算出する際に、複数の記録速度に応じた発光波形で発光させ、それぞれの発光波形における微分効率を各々算出し、該算出結果によって情報記録動作を行う記録パワーに応じたレーザ駆動電流を決定する手段を備えた光ディスク装置であって、
    前記手段が、少なくとも3段階の前記記録速度に応じた発光波形で発光させたときにおける各々の微分効率より、記録速度対微分効率に関する2次近似式の関係式を算出することを特徴とする光ディスク装置
  15. 情報記録動作を行う直前に前記微分効率の算出を行うことを特徴とする請求項13または14記載の光ディスク装置
  16. 最適記録パワーを決定するために発光パワーを複数種類に変化させて行う試し書込みに先立ち、前記微分効率の算出を行うことを特徴とする請求項13または14記載の光ディスク装置
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