JP2002156551A - 光コネクタ用フェルールおよびそれを用いた光ファイバ固定具およびその加工方法 - Google Patents

光コネクタ用フェルールおよびそれを用いた光ファイバ固定具およびその加工方法

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JP2002156551A
JP2002156551A JP2000353566A JP2000353566A JP2002156551A JP 2002156551 A JP2002156551 A JP 2002156551A JP 2000353566 A JP2000353566 A JP 2000353566A JP 2000353566 A JP2000353566 A JP 2000353566A JP 2002156551 A JP2002156551 A JP 2002156551A
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optical fiber
ferrule
curved surface
optical connector
curvature
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Yoshihiro Kobayashi
善宏 小林
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】割スリーブへの挿入性を犠牲にすることなく、
光ファイバ接着後の研磨時間を大幅に削減し光コネクタ
の製造原価を大幅に削減する。 【解決手段】軸方向の貫通孔26に光ファイバ41を収
納した略円柱状の光ファイバ固定具において、光コネク
タ用フェルールFの先端面23が上記貫通孔26を中心
とした第一の曲面部分29とその外周部である第二の曲
面部分28からなる2段曲面形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、光通信等に使用さ
れる、光ファイバを収納する前の光コネクタ用フェルー
ルおよび光ファイバを収納した光ファイバ固定具および
その加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信などの光信号処理に用いら
れる光ファイバーを固定するための光コネクタ用フェル
ールは、光ファイバ同士を接続するために用いられる光
コネクタに用いられている。
【0003】従来の、光コネクタ用フェルールは図4に
示すように、光ファイバを接着する前は、フェルールの
先端面23を予め最終仕上げ寸法である曲率半径10m
m≦R≦25mmで球面加工した形状を有していた(特
開昭63−205618号参照)。
【0004】また、図5に示すように、先端面23が外
周部21に対して直角に位置する直径0.5mm以下の
平坦面をなすとともに、該先端面23を含む先端面23
分と外周部21とのつなぎ部分にテーパー状の挿入ガイ
ド22が形成された略円錐台形をなしていたものがあっ
た。なお、この略円錐台形の高さとしては、フェルール
F全長の10%以下とされていた(特開昭63−566
18号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図4に示す、先端
面23を曲率半径10mm≦R≦25mmの凸曲面とし
た光コネクタ用フェルールFでは、光ファイバ接着後の
研磨作業をフェルールFから突出する光ファイバのみに
対して行えばよく、光ファイバの先端をポリシャ面に垂
直に押し当てて摺接させることで容易に研磨でき、硬質
なフェルールFの凸曲面状をした先端面23は光ファイ
バ突出部分が研磨に際して加工進行のストッパとして作
用する、すなわちフェルールFの先端面23は研磨され
ないとされていた。
【0006】しかしながら、実際は一対のフェルールF
を結合させる際に、フェルールFのバネ性により両者が
密接に接合するよう、先端面23を曲率半径20mm程
度の球面状に研磨するため先端面23の頂上付近も研磨
され、さらに先端面23全体の面粗さを均質にするため
全体を研磨していた。これにより研磨面積が大きくなる
ため仕上げ研磨の時間が大幅にかかっていた。
【0007】次に図5に示す、先端面23が円錐台形を
した従来の光コネクタ用フェルールFにおいては、フェ
ルール先端面23の円錐台形を構成するテーパー部分が
スリーブへの挿入ガイド22となっているが、良好な挿
入性を維持するためにこの角度を40゜以上とってい
た。
【0008】このようなフェルールFに光ファイバを接
着した後の研磨作業において、先端面23が平坦である
ため角部分も削られることになるが、上述のように挿入
ガイドのテーパー角度が40°以上あるので研磨面積と
しては小さいが、深さがあるので接着後の加工時間が長
くなり、すなわち図6(A)に示すように光ファイバ接
着後の研磨作業において、先端面23が平坦であるため
斜線で示すように、先端面23の角部分27も削られる
ことになる。そのため研磨面積も大きくしかも、深さも
あるので接着後の研磨加工時間は長くなり、光コネクタ
としての製造原価の低減にはつながらなかった。
【0009】また、上記円錐台形の高さとしては例えば
フェルール全長が6.5mmのものにあっては0.65
mm以下、長さ10.5mmのものにあっては1.05
mm以下となるが、この台形の端面径がφ0.5mm以
下として規定されている最小値として、頂点をもった円
錐台形とした場合でも、R20程度の球面状に研磨する
ためにはファイバの周囲の部分はある程度の深さに削ら
なければならなかった。すなわち、図6(B)に示すよ
うに研磨面積は少ないが、斜線に示すように角部分27
が削られることになり、図6(A)の場合よりは改善さ
れるものの接着後の研磨加工時間は十分に短くはならな
い。
【0010】このように、従来技術においては研磨量が
多いので、ある程度の研磨荷重が必要となり、安価なア
ルミナ製の研磨シートで研磨すると削れ易い光ファイバ
が多く削れ、フェルールFと光ファイバとの間に段差が
できる。そのため、かなり高価なダイヤモンド製の研磨
シートで研磨し、SiO2製の研磨シートで仕上げ研磨
する方法しかなかった。これも光コネクタの製造原価を
低減できない一つの要因となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
光ファイバを収納すべく軸方向に貫通孔を有する略円筒
状の光コネクタ用フェルールであって、先端面23の曲
率半径が1mm≦R1<10mmの略球面形状であるこ
とを特徴とする。
【0012】又、光コネクタ用フェルールの軸方向の貫
通孔に光ファイバを収納した光ファイバ固定具であっ
て、上記光コネクタ用フェルールの先端面が上記貫通孔
を中心とした第二の曲面部分とその外周部である第一の
曲面部分からなる2段曲面形状であることを特徴とす
る。
【0013】更に、第一の曲面部分の曲率半径が1mm
≦R1<10mmの範囲にあり、第二の曲面部分の曲率
半径が10mm≦R2≦25mmの範囲にあることを特
徴とする。
【0014】又、第一の曲面部分の表面粗さが0.00
5μm≦Ra1≦0.2μmの範囲内にあり、第二の曲
面部分の表面粗さが0.0005μm≦Ra2<0.0
1μmの範囲内にあり、かつRa1≧Ra2であること
を特徴とする。
【0015】しかも、軸方向に貫通孔を有する略円筒状
の光コネクタ用フェルールの先端面を曲率半径を1mm
≦R1<10mmの範囲に球面加工した後、光ファイバ
を挿入接着固定し、前記先端面を曲率半径10mm≦R
2≦25mmで球面加工仕上げすることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。
【0017】図1は本実施例の光コネクタ用フェルール
(以下、フェルールと略称する)Fを示し、該フェルー
ルFには中央に光ファイバを収納する貫通した貫通孔2
6が形成されている。また、先端面23には曲率半径が
1mm≦R1<10mmの略球面形状である凸球面を有
しており、その後側には外周部21とのつなぎ部として
20°〜60°のテーパー角を有する円錐台形状をした
挿入ガイド22が設けられ、他方、後端部24には円錐
台形状である光ファイバ挿入部25を設けた形状となっ
ている。
【0018】又、前記光コネクタ用フェルールに光ファ
イバを挿入接着固定した後、先端面23を研磨仕上げし
た光ファイバ固定具を図2に示す。光コネクタ用フェル
ールFの後端にはフランジ40が接着もしくは圧入等で
固定されている。光ファイバ41が貫通孔26に接着剤
42にて固定されており、先端面23は貫通孔26を中
心とした第二の曲面部分28とその外周部である第一の
曲面部分29からなる2段曲面形状であり、第一の曲面
部分29の曲率半径が1mm≦R1<10mmの範囲に
あり、第二の曲面部分28の曲率半径が10mm≦R2
≦25mmの範囲にある。
【0019】ここで、第二の曲面部分28の曲率半径を
10mm≦R2≦25mmの範囲としたのは、光コネク
タのフェルールFの先端面23の規格が曲率半径10〜
25mmと規定されているので同じ範囲内とした。
【0020】又、第一の曲面部分29の曲率半径が1m
m≦R1<10mmの範囲としたのは、R1を10以上
とすると、光ファイバ41接着固定後の先端面23の研
磨時に第一の曲面部分29が削れてしまい、研磨時間を
短くできなくなるからである。つまり、第一の曲面部分
29は、研磨仕上げする前のフェルール段階での曲面が
研磨仕上げ加工後においても加工されずに残っている部
分である。また、曲率半径R1を1mm未満としたの
は、外径φ2.5mmフェルールの場合には、挿入ガイ
ド22と先端面23の境界部である角部分27の直径が
約φ2.0mmなので、曲率半径R1を1mm未満にす
ることは不可能になるからである。
【0021】第一の曲面部分29と第二の曲面部分28
の境界部30は曲率半径の微妙な変化部なので肉眼では
判別しにくいが、形状測定器等で測定すると判別できう
る。
【0022】第一の曲面部分29はフェルールF単体で
の研削もしくは研磨で加工されるので表面粗さが0.0
05μm≦Ra1≦0.2μmの範囲と第二の曲面部分
28に比べて粗い面状態となる。それに対し、第二の曲
面部分28は仕上げ研磨加工なので表面粗さが0.00
05μm≦Ra2<0.01μmの範囲内となり非常に
凹凸の少ない表面状態となっている。この表面粗さRa
とは材料の表面の粗さの算術平均粗さを表す。
【0023】ここで、第一の曲面部分29の表面粗さR
a1が0.005μm未満であれば、研磨コストが増大
してしまい、また0.2μmを越えると光コネクタの規
格に適合できなくなる。また、第二の曲面部分28の表
面粗さRa2が0.0005μm未満の表面は、現在の
セラミックスの加工での限界であり更に形状測定器での
測定限界である。また、0.01μm以上であれば表面
状態が粗すぎる為にフェルールF同士を割スリーブ内で
接続したときに、フェルールFの先端面23が隙間なく
接合できずに接続損失が大きくなりしかも反射損失が大
きくなるために上記の様に設定した。
【0024】第一の曲面部分29の表面粗さRa1と第
二の曲面部分28の表面粗さRa2との関係はRa1≧
Ra2である必要がある。フェルールF同士が接合する
部分の表面は細かい面粗さでなければならず、またRa
1とRa2は同じ表面粗さであってもかまわない。
【0025】ここで、Ra1とRa2の値が重複する領
域があるが、これは光コネクタの使用される領域によっ
て要求される表面粗さが違うからである。例えば、DW
DM用途に使用される光コネクタの先端面23の表面粗
さはかなり細かいものが要求されるし、またLAN用途
にに使用される光コネクタには厳しい表面粗さの要求は
なく、安価なコストを優先される為に表面粗さは粗い物
で十分である。
【0026】本発明の光がファイバ固定具の先端面23
の形状を図3に示す。第一の曲面部分29と第二の曲面
部分28が境界部30を境にして曲率半径を変化させた
形状になっている。図3からも判断できるように、予め
形成された第一の曲面部分29から仕上げ研磨にて取り
除かれる第二の曲面部分28の加工除去部分31は極め
て少なくてすむことがわかる。
【0027】しかも、第一の曲面部分29の曲率半径R
1と第二の曲面部分28の曲率半径を近い値にすればす
る程、仕上げ研磨にて加工除去部分は少なくなるが、近
すぎると第一の曲面部分29まで研磨してしまうので、
注意が必要である。
【0028】ここで、仕上げ研磨領域dは直径250μ
m〜500μmの範囲内にあることが理想的である。こ
れは250μmが光コネクタ同士を結合させた際に接触
する領域が200μm程度であるために余裕をみて25
0μmが最低必要であり、又500μmを越えると仕上
げ研磨量が極端に増えるからである。ただし、この値は
本発明の光ファイバ固定具での理想値であって、それ以
外の範囲であってもかまわない。
【0029】次に、前記挿入ガイド22のテーパー角と
しては20°〜60°の範囲が好ましい。上記テーパー
角がこの角度範囲内であればフェルールFを不図示の割
スリーブに挿入する際に、スムーズに挿入できるのに対
して、20°より小さい場合或いは60°より大きい場
合のいずれにしても、挿入途中で一旦引っ掛かりがある
可能性が大きく、フェルールFおよび割スリーブや光コ
ネクタのハウジングに悪い影響を与える恐れがある。
【0030】ここで、本発明のフェルールFを形成する
材料は、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミ、
コージュライト、ムライト等のセラミックス、硼珪酸ガ
ラス、結晶化ガラス、金属ガラス等の無機物、またはス
テンレススチール、もしくはNi−Co−Fe合金、N
i−Fe合金、銅合金等のNi、Fe、Cr、Cu、C
o等を含有した金属やその合金、ポリイミド樹脂やエン
ジニアプラスチック、高分子液晶などの有機物質など何
れでも用いることが出来る。
【0031】この中でも特にジルコニアを主成分とする
セラミックスが最適である。具体的には、ZrO2を主
成分とし、安定化剤としてY23、MgO、CaO、C
eO2、Dy23等の一種以上を含有するもので、正方
晶の結晶を主体とした部分安定化ジルコニアセラミック
スを用いる。又、この様なジルコニアセラミックス製の
フェルールFを製造する場合は、上記の原料粉末を用
い、押出成形や射出成形もしくはプレス成形等で所定形
状に成形した後、焼成することによって得られる。
【0032】このジルコニアセラミックスは、平均結晶
粒径が0.1〜1.0μmであり、かつ気孔率が3%以
下であるものを適用できる。ここで平均結晶粒径が1.
0μmを越えると結晶間の空隙が大きくなり良好な外周
面が得られず、又原料混合時ボールミル等で粉砕を行う
時に安定して0.1μm以下に粒度を調整することが困
難であり、焼成後は結晶が粒成長するため更に径が大き
くなる為に0.1μm以上とした。気孔率はフェルール
の個体中に含まれる空隙の割合を百分率であらわしたも
ので3%を越えると気孔部分が先端面23の面粗さを悪
化させてしまうことになる。
【0033】該フェルールFの後端部24に固定されて
いるフランジ40の材質はステンレス鋼、銅合金にニッ
ケルメッキ仕上げしたもの、真鍮にニッケルメッキ仕上
げしたもの、洋白にニッケルメッキ仕上げしたもの等の
金属製を用いることができる。
【0034】このフェルールFはシングルモ−ド、マル
チモード共に適用できる。
【0035】次に、本発明の光ファイバ固定具の先端面
23の加工方法について説明する。
【0036】まずフェルールFの素材は、主に用いられ
るジルコニアセラミックスを例にすると、射出成形、粉
末冶金等で材料の段階で形状を成型するか、もしくは、
押出成形等で円筒状の材料を製作した後、研削、切削等
の機械加工で形成する方法とがある。先端面23はフェ
ルールFを旋盤にて回転させながらダイヤモンド砥石で
凸球面状に加工する。このときの曲率半径は1mm≦R
1<10mmとしその表面粗さは0.005μm≦Ra
1≦0.01μmとして第一の曲面部分29が形成され
る。
【0037】この加工方法は、従来の図4に示す凸球面
加工の曲率半径を変えるだけなので特別な加工機を準備
する必要がなく従来の加工技術をそのまま生かすことが
出来る。
【0038】次に、フェルールFの後端部24にフラン
ジ40を圧入もしくは接着にて固定し、光ファイバ41
の先端面23の樹脂製被覆を除去しフランジ40の後端
部からフェルールFの貫通孔26に挿入し、接着剤42
を用いて硬化固定する。その後、フェルールFの先端面
23を曲率半径10mm≦R2≦25mmおよびその表
面粗さが0.0005μm≦Ra2≦0.05μmにな
るように仕上げ研磨加工を行い、第二の曲面部分28を
形成する。このとき第一の曲面部分29はフェルールF
の加工にて形成された曲面そのままの状態であり、仕上
げ研磨では加工されてはいない。
【0039】これより、仕上げ研磨量が極めて少ない量
ですむために、短時間で加工できそれにより光コネクタ
の価格を極端に低減できうる。
【0040】先端面23の仕上げ研磨は、まずナイフエ
ッジによって接着剤からとびだした光ファイバをカット
し、ダイヤモンド製の研磨シートで粗加工した後、Si
2製の研磨シートで仕上げる方法が一般的であるが、
フェルールFの先端面23から光ファイバ40のみが数
μmとびだすように研磨シート加工した後にSiO2
の研磨シートを用いて研磨する方法を用いるとより一層
加工時間が短くしかも安価な光ファイバ固定具が得られ
る。
【0041】
【実施例】ここで、以下に示す方法で実験を行った。
【0042】本発明の図1に示すフェルールFと比較例
として図4および図5に示す従来のフェルールFを試作
し、後端面24にフランジ40を圧入後、光ファイバ4
1を挿入し接着剤42にて硬化固定した後、ダイヤモン
ド製研磨シートを用いて仕上げ研磨加工をおこない光フ
ァイバ固定具作成し、その研磨加工に費やした時間を測
定した。通常は最終仕上げとしてSiO2製の研磨シー
トを用いるが、これは0.1μm以下の加工変質層を取
り除き光特性である反射損失を低減させる目的であり、
研磨量が微々たるものなので本試験では省略した。
【0043】フェルールFの材料はジルコニアセラミッ
クス製とし、シングルモードフェルールの外径D=φ
2.5mm、長さL=10.5mm、貫通孔d=φ0.
126mmとした。本発明のフェルールFの先端面23
の第一の曲面部分29の曲率半径R1を9mmとした。
又従来の図4に示すフェルールFの先端面23の曲率半
径を18mmとし、従来の図5に示すフェルールFの先
端面23の直径を0.4mmとした。
【0044】共に最終研磨仕上げの曲率半径を18mm
とした。
【0045】その結果を表1に示す。表中の数字は不良
の数量である。
【0046】
【表1】
【0047】この結果より、従来の図4に示す光ファイ
バ固定具の研磨時間は23秒かかり、図5に示す光ファ
イバ固定具の研磨時間は18秒かかった。これに対し本
発明の光ファイバ固定具の研磨時間は8秒と極端に短い
時間で研磨を終了することが出来た。
【0048】
【発明の効果】このように、本発明によれば、軸方向の
貫通孔に光ファイバを収納した略円柱状の光ファイバ固
定具において、光コネクタ用フェルールの先端面が上記
貫通孔を中心とした第二の曲面部分とその外周部である
第一の曲面部分からなる2段曲面形状としたことによ
り、割スリーブへの挿入性を犠牲にすることなく、光フ
ァイバ接着後の研磨時間を大幅に削減し光コネクタの製
造原価を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタ用フェルールを示す側面図
である。
【図2】本発明の光ファイバ固定具を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の光ファイバ固定具の先端面を示す縦断
面図である。
【図4】従来の光コネクタ用フェルールを示す側面図で
ある。
【図5】従来の光コネクタ用フェルールを示す側面図で
ある。
【図6】(a)および(b)は従来の光ファイバ固定具
の先端面を示す側面図である。
【符号の説明】
21 外周部 22 挿入ガイド 23 先端面 24 後端部 25 光ファイバ挿入部 26 貫通孔 27 角部分 28 第二の曲面部分 29 第一の曲面部分 30 境界部 31 加工除去部分 40 フランジ 41 光ファイバ 42 接着剤 F フェルール d 仕上げ研磨領域 R1、R2 曲率半径 Ra1、Ra2 表面粗さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを収納すべく軸方向に貫通孔を
    有する略円筒状の光コネクタ用フェルールであって、先
    端面の曲率半径が1mm≦R1<10mmの略球面形状
    であることを特徴とする光コネクタ用フェルール。
  2. 【請求項2】光コネクタ用フェルールの軸方向の貫通孔
    に光ファイバを収納した光ファイバ固定具であって、上
    記光コネクタ用フェルールの先端面が上記貫通孔を中心
    とした第二の曲面部分とその外周部である第一の曲面部
    分からなる2段曲面形状であることを特徴とする光ファ
    イバ固定具。
  3. 【請求項3】第一の曲面部分の曲率半径が1mm≦R1
    <10mmの範囲にあり、第二の曲面部分の曲率半径が
    10mm≦R2≦25mmの範囲にあることを特徴とす
    る請求項2記載の光ファイバ固定具。
  4. 【請求項4】第一の曲面部分の表面粗さが0.005μ
    m≦Ra1≦0.2μmの範囲内にあり、第二の曲面部
    分の表面粗さが0.0005μm≦Ra2<0.01μ
    mの範囲内にあり、かつRa1≧Ra2であることを特
    徴とする請求項2記載の光ファイバ固定具。
  5. 【請求項5】軸方向に貫通孔を有する略円筒状の光コネ
    クタ用フェルールの先端面を曲率半径を1mm≦R1<
    10mmの範囲に球面加工した後、光ファイバを挿入接
    着固定し、前記先端面を曲率半径10mm≦R2≦25
    mmで球面加工仕上げすることを特徴とする光ファイバ
    固定具の加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104871A1 (ja) * 2002-06-07 2003-12-18 Miyake Mikio 光ファイバコネクタ用フェルール及び光ファイバコネクタ構造体、並びにフェルール接続用スリーブ
JP2004209556A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Kyocera Corp 光コネクタフェルール、その製造方法、これに用いるダイヤモンド研磨フィルムおよび光ファイバ固定具
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