JPH0915450A - 光コネクタ用フェルール - Google Patents

光コネクタ用フェルール

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JPH0915450A
JPH0915450A JP16397595A JP16397595A JPH0915450A JP H0915450 A JPH0915450 A JP H0915450A JP 16397595 A JP16397595 A JP 16397595A JP 16397595 A JP16397595 A JP 16397595A JP H0915450 A JPH0915450 A JP H0915450A
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ferrule
truncated cone
taper angle
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circular truncated
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Yoshihiro Kobayashi
善宏 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 割スリーブへの挿入性を悪化させずに、光フ
ァイバ接着後の研磨時間を大幅に削減し、光コネクタの
製造原価を大幅に削減する。 【構成】 光ファイバを収納する軸方向の貫通孔を有す
る略円柱状の光コネクタ用フェルールにおいて、該フェ
ルールの先端部をフェルール貫通孔を中心とした2段円
錐台形状とした構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いられる光
ファイバを接続する光コネクタ用フェルールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、光コネクタ用フェルールは図6
に示すように、光ファイバを接着する前は、フェルール
Fの先端面23を予め凸曲面に研磨加工しておいた形状
を有していた(特開昭63−205618号参照) また、図7に示すように、先端面23が外周部21に対
して直角に位置する直径0.5mm以下の平坦面をなす
とともに、該先端面を含む先端部分と外周部21とのつ
なぎ部分にテーパー状の挿入ガイド22が形成された略
円錐台形をなしていたものがあった。なお、この略円錐
台形の高さとしては、フェルールF全長の10%以下と
されていた。(特開昭63−56618号参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先端面23を凸曲
面とした光コネクタ用フェルールFでは、光ファイバ接
着後の研磨作業をフェルールFから突出する光ファイバ
のみに対して行えばよく、光ファイバの先端をポリシャ
面に垂直に押し当てて摺接させることで容易に研磨で
き、硬質なフェルールFの凸曲面状をした先端面は光フ
ァイバ突出部分が研磨に際して加工進行のストッパとし
て作用する、すなわち研磨されないと一般的には考えら
れてきた。
【0004】しかしながら、実際は一対のフェルールF
を結合させる際に、フェルールFのバネ性により両者が
密接に接合するよう、先端面をR20程度の球面状に研
磨するため先端面の頂上付近も研磨され、さらに先端面
23全体の面粗さを均質にするため全体を研磨してい
た。これにより研磨面積が大きくなるため仕上げ研磨の
時間が大幅にかかっていた。
【0005】また図6に示すように、先端部の形状を凸
球面形状にした場合、光ファイバ接着後の端面研磨に際
して、予め凸球面加工した部分全てがポリシャ面に当た
る。そのため研磨面積が大きいため仕上げ研磨の時間が
かかっていた。また、この方法は凸球面加工を光ファイ
バの接着前と接着後の2工程に分けただけの事なので、
平坦な先端面のフェルールFに比べて、光ファイバを接
着した後の加工能率向上ははかれるが、光コネクタとし
てのトータルな製造原価は工程数を増やした分だけ割高
になっていた。
【0006】次に、前記先端部分が円錐台形をした従来
の光コネクタ用フェルールFにおいては、フェルール先
端部の円錐台形を構成するテーパー部分がスリーブへの
挿入ガイド22となっているが、良好な挿入性を維持す
るためにこの角度を40゜以上とっていた。
【0007】このようなフェルールFに光ファイバを接
着した後の研磨作業において、先端面23が平坦である
ため角部分も削られることになるが、上述のように挿入
ガイドのテーパー角度が40°以上あるので研磨面積と
しては小さいが、深さがあるので接着後の加工時間が長
くなり、すなわち図2(A)に示すように光ファイバ接
着後の研磨作業において、先端面23が平坦であるため
斜線で示すように、先端面の角部分27も削られること
になる。そのため研磨面積も大きくしかも、深さもある
ので接着後の研磨加工時間は長くなり、光コネクタとし
ての製造原価の低減にはつながらなかった。
【0008】また、上記円錐台形の高さとしては例えば
フェルール全長が6.5mmのものにあっては0.65
mm以下、長さ10.5mmのものにあっては1.05
mm以下となるが、この台形の端面径がφ0.5mm以
下として規定されている最小値として、頂点をもった円
錐台形とした場合でも、R20程度の球面状に研磨する
ためにはファイバの周囲の部分はある程度の深さに削ら
なければならなかった。すなわち、図2(B)に示すよ
うに研磨面積は少ないが、斜線に示すように角部分27
が削られることになり、図2(A)の場合よりは改善さ
れるものの接着後の研磨加工時間は十分に短くはならな
い。
【0009】このように、従来技術においては研磨量が
多いので、ある程度の研磨荷重が必要となり、安価なア
ルミナ製のポリシャで研磨すると削れ易い光ファイバが
多く削れ、フェルールFと光ファイバとの間に段差がで
きるため、かなり高価なダイヤモンド製のポリシャで研
磨する方法しかなかった。これも光コネクタの製造原価
を低減できない一つの要因となっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
光ファイバを収納する軸方向の貫通孔を有し、略円柱状
の光コネクタ用フェルールにおいて、該フェルールの先
端部をフェルール貫通孔を中心とした2段円錐台形状と
した。
【0011】
【作用】本発明の光コネクタ用フェルールは、先端部分
を2段円錐台形状としたことにより先端側の円錐台部分
のテーパー角を小さく、かつ後側の円錐台部分のテーパ
ー角を大きくとることができる。これにより、研磨量が
少なく且つスリーブへの挿入性も確保される。
【0012】
【実施例】以下本発明実施例を図によって説明する。図
1はプラッスチックスやセラミックスなどからなる本実
施例の光コネクタ用フェルール(以下、フェルールと略
称する)Fを示し、該フェルールFには中央に光ファイ
バを収納する貫通した細穴11が形成されている。ま
た、先端部には上記細穴11を中心とした先端側が小さ
なテーパー角を有する円錐台形状の先端面と、その後側
には外周部16とのつなぎ部として30°〜80°のテ
ーパー角を有する円錐台形状をしたスリーブ挿入ガイド
15が設けられ、両者で2段円錐台形状をなしている。
他方、後端部13には円錐台形状である光ファイバ挿入
部12を設けた形状となっている。
【0013】このフェルールの先端部14の加工方法
は、射出成形、粉末冶金等で材料の段階で形状を成型す
る方法と、押しだし成形等で円筒状の材料を製作した
後、研削、切削等の機械加工で形成する方法とがある。
【0014】このように構成されるフェルールFは、先
端部分を2段円錐台形状としたことにより先端側の円錐
台部分、先端面14のテーパー角を小さく、かつ後側の
円錐台部分、スリーブ挿入ガイド15のテーパー角を大
きくとることができる。これにより、先端面の研磨量が
少なく且つスリーブへの挿入性も良好に確保される。
【0015】なお、前記先端面14のテーパー角度とし
ては3.5゜〜25゜の範囲が好ましい。これはフェル
ールの特性上、その先端部14がR10〜25mmの形
状であれば、一対のフェルールを接合させる際、後部バ
ネの力により両者の接合が十分な範囲でわれるので光の
結合損失が良好であり、そのため通常は先端面をR20
程度の円弧状に研磨するが、この際、上記テーパー角度
が3.5゜〜25゜の範囲であれば先端面の研磨面積が
小さくて済む。これに対して、上記テーパー角度が3.
5゜より小さいとスリーブ挿入ガイド15の方が先にポ
リシャに当たってしまい、他方、25゜以上では図2
(B)の従来例の状態に近く、すなわち先端面14の角
部の研磨量が大きくなるためである。
【0016】また、前記スリーブ挿入ガイド15のテー
パー角としては30°〜80°の範囲が好ましい。上記
テーパー角がこの角度範囲内であればフェルールFを不
図示の割スリーブに挿入する際に、スムーズに挿入でき
るのに対して、30°より小さい場合或いは80°より
大きい場合のいずれにしても、挿入途中で一旦引っ掛か
りがある可能性が大きく、フェルールF、割スリーブや
コネクタに悪い影響を与える恐れがある。
【0017】次に図3〜図5に本発明の他実施例を示
し、図3のフェルールFは先端部の2段円錐台形状の頂
点にφ0.4mm以下の平坦部14aを設けた構造であ
り、研磨時の先端強度に有利である。これに対してφ
0.4mmより大きい場合には平坦部14aの角部の研
磨量が多くなる恐れがある。
【0018】また、図4のフェルールFは、2段円錐台
形状を構成する先端面14をR10以下の凸曲面部とし
たもので、例えばR20程度の球面に先端面14の頂上
部を研磨する際の研磨量を非常に少なくすることができ
る。なお、R10より大きい場合には、研磨量が比較的
多くなってしまう恐れがある。
【0019】図5のフェルールFは、前記スリーブ挿入
ガイド15をR0.1以上の滑らかな曲面で構成したも
ので、割スリーブへの挿入性に優れている。これに対し
てR0.1より小さい場合には、割スリーブへの挿入途
中で一旦引っ掛かりがある可能性が大きく、フェルール
F、割スリーブやコネクタに悪い影響を与える恐れがあ
る。
【0020】実験例1 図1に示す本発明のフェルールFにおいて、先端面14
をφ1.7で且つ表1に示すようにテーパー角度で形成
し、またスリーブ挿入ガイド15のテーパー角度を40
°としたフェルールFを作製した。
【0021】これらのフェルールFにファイバを接着し
た後、5μm のアルミナ粒子を表面固着させたラッピン
グシートで8の字研磨を行い、先端面14の頂上部分を
R20の球面状に研磨し、その所要時間を計測した。そ
の結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、上記テーパー角
度が3.5°〜25°の範囲の時に研磨時間、すなわち
研磨量が少なく加工性が良いことが判った。
【0024】実験例2 図1に示す本発明のフェルールFにおいて、先端面14
をφ1.7で且つテーパー角度10°で形成し、またス
リーブ挿入ガイド15のテーパー角度を表2に示すよう
に設定したフェルールFを作製した。
【0025】これらのフェルールFを所定の割スリーブ
を入れたアダプタに対して挿入し、その挿入具合を観察
した。その結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2から明らかように、上記テーパー角度
が30°〜80°の時に、割スリーブに対する挿入性が
良好であることが判った。
【0028】
【発明の効果】叙上のように、本願発明によれば、光フ
ァイバを収納する軸方向の貫通孔を有し、略円柱状の光
コネクタ用フェルールにおいて、該フェルールの先端部
をフェルール貫通孔中心を頂点とした2段円錐台形状と
したことにより、割スリーブへの挿入性を犠牲にするこ
となく、光ファイバ接着後の研磨時間を大幅に削減し光
コネクタの製造原価を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光コネクタ用フェルールの側面
図である。
【図2】(A)、(B)ともに、従来の光コネクタ用フ
ェルールの先端部を示す拡大側面図である。
【図3】本発明他実施例による光コネクタ用フェルール
の側面図である。
【図4】本発明他実施例による光コネクタ用フェルール
の側面図である。
【図5】本発明他実施例による光コネクタ用フェルール
の側面図である。
【図6】従来の光コネクタ用フェルールの側面図であ
る。
【図7】従来の光コネクタ用フェルールの側面図であ
る。
【符号の説明】
11 細穴 12 光ファイバ挿入部 13 後端部 14 先端面 15 スリーブ挿入ガイド 16 外周部 F 光コネクタ用フェルール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを収納すべく軸方向の貫通孔を
    有する略円柱状の光コネクタ用フェルールであって、先
    端部を上記貫通孔を中心とした2段円錐台形状としたこ
    とを特徴とする光コネクタ用フェルール
  2. 【請求項2】2段円錐台形状の頂点側のテーパー角度を
    3.5゜〜25゜、スリーブ挿入ガイド側のテーパー角
    度を30〜80゜としたことを特徴とする請求項1記載
    の光コネクタ用フェルール。
JP16397595A 1995-06-29 1995-06-29 光コネクタ用フェルール Expired - Fee Related JP3266461B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304731A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ntt Advanced Technology Corp 光通信用フェルール及び光コネクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008304731A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ntt Advanced Technology Corp 光通信用フェルール及び光コネクタ

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