JP3266460B2 - 光プラグ - Google Patents

光プラグ

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JP3266460B2
JP3266460B2 JP16397395A JP16397395A JP3266460B2 JP 3266460 B2 JP3266460 B2 JP 3266460B2 JP 16397395 A JP16397395 A JP 16397395A JP 16397395 A JP16397395 A JP 16397395A JP 3266460 B2 JP3266460 B2 JP 3266460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に使用さ
れる、光ファイバを相互に接続する光コネクタ用の光プ
ラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より光コネクタ用フェル
ールは、その後端をバネ取り付け部材に固定して用いて
いる。固定方法としては、圧入、接着、インサート成形
等が挙げられるが、光コネクタ用フェルールを組み込ん
だ光プラグを割スリーブを組み込んだ光アダプタから抜
き取るときに、バネ取り付け部と光コネクタ用フェルー
ルとの間には300〜600グラムの力がかかるので、
実取引上の製品では安全率を勘案して光コネクタ用フェ
ルールとバネ取り付け部の固定強度として10キログラ
ム以上が必要であるとされてきた。
【0003】上記の固定方法のうち接着固定の場合、接
着面の面粗さが小さすぎる為に接合強度が不足し、該フ
ェルール外周面と該バネ取り付け部のフェルール取り付
け面との間で接着剥離を生じ光プラグの脱着時にフェル
ール内部の光ファイバが破断する事があり、これにより
光ファイバコネクタの重要な特性である光伝送が不可能
となり大きな問題になることがあった。
【0004】因みに、光コネクタ用フェルールは、JI
S C5973号のF04形単心光ファイバコネクタ
(通称SCフェルール)の箇所でその規格が記載されて
いるが、外周面の面粗さは規定されていない。しかしな
がら、実取引上の製品は面粗さがRa0.01以下のも
のであった。
【0005】このように面粗さを小さくしていた理由は
次のとおりである。面粗さが大きくなると割スリーブに
入れた時に、挿入損失が大きくなると考えられていた。
これに加えて、業界においてフェルール製造→コネクタ
会社・・・→機器メーカー→電話会社と納入されていた
ため各社の外観要求が厳しくなったためであると考えら
れる。そして、挿入損失にしても外観要求にしてもこの
ような業界でのシステムで生み出された過剰なスペック
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
軸方向に光ファイバを収納するべく貫通孔を有する略円
筒状のセラミックス製光コネクタ用フェルールと、該フ
ェルールの後端に接着剤で接着したバネ取り付け部材と
からなる光プラグであって、上記フェルールの外周面が
研削工程のみで仕上げられ、その面粗さを0.1<Ra
<25とするとともに、上記バネ取り付け部材のフェル
ール側端面に接着剤だまりを設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】前記の如く構成される本発明の光プラグは、フ
ェルールの外周面の面粗さがRa>0.1であるので、
バネ取り付け部との接合面の面積が大きくなり接着剤に
よる固定力が著しく増大する。また、上記外周面の面粗
さがRa<25であるので接着剤がフェルールの外周面
にむらなく回り込む。なお上記面粗さがRa25より大
きい場合、▽仕上げ以下の粗面となる。よって表面が粗
すぎ、接着剤が十分に回りこまずに空気層が生じてしま
う。
【0008】
【実施例】以下、本発明実施例を図によって説明する。
図1は本発明の実施例に係る光プラグに用いる光コネク
タ用フェルール(以下、フェルールと略称する)Fの断
面図で、フェルール先端面11と外周部13とのつなぎ
部分にスリーブ挿入ガイド14を設け、また先端面11
から円錐状のファイバ挿入ガイド16を形成した後端面
15に至るフェルールFの中心軸方向に貫通孔12が形
成されている。さらに、外周面の面粗さは0.1<Ra
<25の範囲であり比較的粗面にしている
【0009】このフェルールFのサイズとして、外径D
=φ2.5mm、長さL=10.5mm、貫通孔d=φ
0.126mmのものが最も、が一般的であり、また材
質はジルコニア、アルミナ等のセラミックス、ガラス、
プラスチック、そして金属等が適用可能である。又、バ
ネ取り付け部2の材質もセラミックス、ガラス、プラス
チック、及び金属等が適用できる。
【0010】このように構成されるフェルールFにおい
て外周面の面粗さをRa0.1よりも粗い面にする理由
は、外周面を比較的粗面にすることによりバネ取り付け
部2と接着固定する際の接着剤との接合面積が増大し、
これにより接合強度が著しく大きくなる。なお、バネ取
り付け部材2のフェルール嵌合部21の長さを長くする
ことによって同様に接着固定する際の接着剤との接合面
積が増大し接合強度を大きくすることができるが、この
ためにはバネ取り付け部材2の端面23からフェルール
先端面11までの長さが通常7.95〜8.00と規格
されているので、フェルール1の全長を長くしなければ
ならない。しかしながら、フェルール1の全長さを長く
するとフェルール1作製のコスト増となってしまう。
【0011】このように、外周の面粗さをRa0.1よ
りも粗い面とすることによって、該フェルールにバネ取
り付け部2を接着剤3で接着し、その後光ファイバを接
着し、ハウジング、バネ、ゴムブーツ等を装着した光プ
ラグに組立てた後、割スリーブを装着した光コネクタに
挿入、抜き取りを繰り返しても該フェルールの外周面1
3とバネ取り付け部のフェルール取り付け面21との間
に接着剥離が生じ、光プラグの脱着時にフェルール1内
部の光ファイバが破断することがなくなった。
【0012】さらに、外周面の面粗さをRa0.1より
も粗くすることにより、従来の時間のかかる外周研磨工
程を行わず、研削工程のみで仕上げることが出来るの
で、製造原価を大幅に低減することができた。
【0013】次に、フェルールFにおいて外周面の面粗
さをRa<25とする理由は以下のとおりである。すな
わち、上記外周面の面粗さがRa<25であるのば接着
剤がフェルールの外周面にむらなく回り込むが、上記面
粗さがRa25より大きい場合、表面が粗すぎ、接着剤
が十分に回りこまずに空気層が生じてしまう。
【0014】なお、本発明の有効性を確認するため外周
面を前記面粗さ範囲内としたフェルールFを数個作製し
これらを用いて−40〜+85℃、1サイクル1時間で
500サイクルの熱衝撃試験を行った後、脱着テストを
行ってみたがフェルール1内部の光ファイバの破断は生
じなかった。
【0015】図2は本発明の他実施例を示すフェルール
Fの断面図であり、図1と同一部材には同一符号を示し
た。
【0016】このフェルールFは、図1のフェルールF
の先端面11の端面径を小さくし、又バネ取り付け部2
に接着剤だまり22を設け、接着剤3がバネ取り付け部
2の端面23からはみ出さないようにしたものであり、
図1のフェルールFと比べて性能は全く劣っていなかっ
た。
【0017】実験例1 以下に示す方法で実験を行った。ジルコニアフェルール
の外径D=φ2.5mm、長さL=10.5mm、貫通
孔d=φ0.126mmで外周面の面粗さをRa0.0
5,0.08,0.11,0.25, 0.50の各サン
プルを作り、各々の後部に金属製のバネ取り付け部2を
エポキシ系接着剤3で固定した後、バネ取り付け部後端
から超硬ピン4を通して、図3に示すようにその後部か
ら荷重Tをかけてフェルール1がバネ取り付け部2から
抜け出る時の荷重を測定した。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】結果は表1に示すように、外周面の面粗さ
が粗くなればなるほど平均荷重は大きくなり、ばらつき
は小さくなる。
【0020】統計学上、(平均値)±3×(ばらつき)
の範囲外に0.3%の規格外が生じる。この実験の結果
Ra0.11より粗い面粗度では10キログラム以上の
接合強度が確認された。
【0021】実験例2 ジルコニアフェルールの外径D=φ2.5mm、長さL
=10.5mm、貫通孔d=φ0.126mmで外周面
の面粗さをRa10,20,30の各サンプルを作り、
各々の後部に金属製のバネ取り付け部2をエポキシ系接
着剤3で固定した後、実験例1と同様にフェルール1が
バネ取り付け部2から抜け出る時の荷重を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2から明らかなように、上記面粗さがR
a25より大きい場合には、フェルール1が抜け出る時
の荷重が小さくなった。その理由としてフェルール1の
表面が粗すぎ、接着剤が十分に回りこまずに空気層が生
じてしまっていたことが確認された。
【0024】
【発明の効果】叙上のように、本願発明によれば、軸方
向に光ファイバを収納するべく貫通孔を有する略円筒状
の光コネクタ用フェルールと、該フェルールの後端に接
着剤で接着したバネ取り付け部材とからなる光プラグで
あって、上記フェルールの外周面が研削工程のみで仕上
げられ、その面粗さを0.1<Ra<25としたことに
より、この光プラグを割スリーブに挿入、抜き取りを繰
り返しても、フェルールの外周面とバネ取り付け部材と
の間に接着剥離が生じたり、光プラグの脱着時にフェル
ール内部の光ファイバが破断することなどない。
【0025】また、研磨工程を省くことが出来、研削工
程のみで仕上げられるので、製造原価を大幅に低減でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光コネクタ用フェルールにバネ
取り付け部を固定したものを示す断面図である。
【図2】本発明他実施例の光コネクタ用フェルールにバ
ネ取り付け部を固定したものを示す断面図である。
【図3】本発明の光コネクタ用フェルールとバネ取り付
け部との接合強度の測定方法を示す概要図である。
【符号の説明】
1 フェルール 2 バネ取り付け部材 3 接着剤 4 超硬ピン 11 先端面 12 貫通孔 13 外周部 14 スリーブ挿入ガイド 15 後端面 16 光ファイバ挿入ガイド 21 フェルール嵌合部 22 接着剤だまり 23 端面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に光ファイバを収納するべく貫通孔
    を有する略円筒状のセラミックス製光コネクタ用フェル
    ールと、該フェルールの後端に接着剤で接着したバネ取
    り付け部材とからなり、上記フェルールの外周面が研削
    工程のみで仕上げられ、その面粗さを0.1<Ra<2
    5とするとともに、上記バネ取り付け部材のフェルール
    側端面に接着剤だまりを設けたことを特徴とする光プラ
    グ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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