JP2971316B2 - 光コネクタ用フェルールの製造方法 - Google Patents

光コネクタ用フェルールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを収容する
光ファイバ挿入孔内面に凹凸条を形成した光コネクタ用
フェルールの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、通常、図12に示すよう
に、円柱体で軸方向に貫設した光ファイバ挿入孔101 を
有するフェルール102 にその端部が収容され、フェルー
ル102 の端面どうしを当接させて光ファイバを接続して
いる。フェルール102 の光ファイバ挿入孔101 は、光フ
ァイバを挿入して接着するため、その内面を研磨してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フェルール102 に光フ
ァイバを挿入し接着するため、フェルール102 の光ファ
イバ挿入孔101 内面は研磨されるが、その研磨に多大の
時間がかかっている。また、フェルール102 の光ファイ
バ挿入孔101 の内面に多少の異物が付着したり、内面に
汚れがあると、フェルール102 と光ファイバとの接着不
良が生じたり、あるいはフェルール102 の光ファイバ挿
入孔101 に光ファイバを挿通できないこともある。
【0004】さらに、フェルール102 の光ファイバ挿入
孔101 内面は、あまりにも完全に研磨され滑らかに仕上
げられていると、フェルール102 と接着剤溜りとなる間
隙がないため接着効果が充分なものとはならず剥離が生
じ、光ファイバに接続損失が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、フェルールの光ファイバ挿入孔の内面研
磨時間を大幅に短縮し、また、光ファイバ挿入孔内面
に、例え異物や汚れが付着したとしても、フェルールと
光ファイバとの接着不良の原因とならないようにし、さ
らに、フェルールと光ファイバとの接着力を十分に発揮
させるため接着面積を増大させるべく、光ファイバを挿
入する光ファイバ挿入孔を貫設したセラミック製の光コ
ネクタ用フェルールの製造方法であって、光ファイバ挿
入孔内面に長さ方向に凹凸条を形成し、該凹凸条の先端
表面のみを研磨する光コネクタ用フェルールの製造方法
とした。
【0006】
【作用】フェルールの光ファイバ挿入孔内面に凹凸条が
形成されているので、光ファイバを支持する支持突起の
み研磨すればよい。また、フェルールの光ファイバ挿入
孔に異物や汚れが付着しても、支持突起間に付着し、支
持突起に付着することは殆どない。
【0007】さらに、フェルールの光ファイバ挿入孔内
面に凹凸条が形成されているため、フェルールと光ファ
イバとの接着面積が増大する。
【0008】
【実施例】本発明を添付する図面に示す具体的な実施例
に基づいて以下詳細に説明する。図1に示すように、フ
ェルール2は、円柱体で軸方向に光ファイバ挿入孔1を
貫設し、この光ファイバ挿入孔1に光ファイバの端部を
収容し、フェルール2の端面どうしを当接させて、光フ
ァイバを接続させる。
【0009】本発明では、フェルールの光ファイバ挿入
孔の内面研磨時間を大幅に短縮し、また、光ファイバ挿
入孔内面に、例え異物や汚れが付着したとしても、フェ
ルールと光ファイバとの接着不良の原因とならないよう
にし、さらに、フェルールと光ファイバとの接着を十分
にさせるため接着面積を増大させるために、光ファイバ
挿入孔1内面に、図2に示すように、凹凸条を形成す
る。光ファイバ3は光ファイバ挿入孔1内面に形成した
複数の支持突起4により支持される。
【0010】フェルール2に使用される材料としては、
セラミック、プラスチック、ガラス、金属があるが、本
発明はいずれの材料であっても適用できる。フェルール
2をセラミックで製作する場合は押出成形により行う。
すなわち、フェルール2の光ファイバ挿入孔1は金型の
中央に備えた中心ピンの断面形状により決定されるの
で、中心ピンの断面形状を適宜決定することによって支
持突起4の形状が自由に決まり、支持突起4は軸方向に
全長にわたり同一断面が形成されている。また、フェル
ール2をガラスで形成する場合も、軟化したガラスを押
出成形によって製作することができる。この場合、フェ
ルール2内面の支持突起4の頂部は押出成形後、自然に
丸くなって研磨の必要がない。
【0011】図3に示すように、内周を3等分した位置
に支持突起4を形成した3点形状に形成すると、光ファ
イバ3を安定して支持する上で最も好ましい。この3点
形状の支持突起4の外に、図4に示すようなのこぎり刃
形状の支持突起14とすることもできる。また、図5に示
すように、のこぎり刃の先端を研磨した形状の支持突起
24とすることもできる。
【0012】さらに、図6に示すように、3点形状の支
持突起4の数を増加した形状の支持突起34とすることも
できる。上記の外、支持する光ファイバ3に応じて適宜
形状の支持突起に形成することは自由である。支持突起
4の突出高さχ(図3参照)は、 0.005mm<χ<0.5mm である。突出高さχの下限を 0.005mmとしたのは、成形
上 0.005mm以下の段差の形成は不可能であり、また、突
出高さχの上限を 0.5mmとしたのは、フェルール2の外
径が通常φ2.5mm で、強度を維持する上で、フェルール
2の肉厚は0.75mm以下にはできないためによる。
【0013】フェルール2の光ファイバ挿入孔2内面が
研磨される。光ファイバ3はその外径を支持突起4に当
接させて支持するので、支持突起4の先端部分のみ研磨
すればよく、従来のように光ファイバ挿入孔102 の全面
を研磨していたものに比して格段に研磨時間が短くな
る。例えば、フェルール2の光ファイバ挿入孔1の内径
が、焼上げ状態でφ0.100mmあったのを、加工上限がφ
0.126 +0.021 で、加工下限がφ0.126 −0 に研磨する
のに、従来は2分要していたのを、光ファイバ挿入孔1
内面に凹凸条を形成した本発明品では、支持突起4の頂
部のみを研磨すればよいことから、ほぼ1分で研磨が完
了し、研磨時間が約50%に短縮された。なお、支持突起
4の研磨による面精度は、ジルコニアの場合、焼上げ面
がRmax1.5μmであったのが、面研磨はRmax0.5μmで
あった。
【0014】また、本発明では、フェルール2の光ファ
イバ挿入孔1に例え異物が入っても図2からも分かるよ
うに、光ファイバ3外周面と光ファイバ挿入孔1内面と
の間の空間11に介在して収容されることとなり、フェル
ール2と光ファイバ3の接着不良の原因とはならない。
フェルール2の光ファイバ挿入孔1内面に例え汚れが付
着しても、支持突起4の光ファイバ3との当接面が汚れ
る割合は少なく、フェルール2と光ファイバ3の接着不
良の原因には殆どならない。
【0015】さらに、本発明では、フェルール2の光フ
ァイバ挿入孔1内面に凹凸条の支持突起4を形成したの
で、光ファイバ3との接着面積が格段に増加し、光ファ
イバ3の接着強度が増大する。光ファイバ3をフェルー
ル2の光ファイバ挿入孔1に挿入する際、図2からも分
かるように、支持突起4の端部のエッジ12に引っ掛けて
傷を付ける恐れがあるので、エッジ12を、図7に示すよ
うに、円弧面Rに形成するのが望ましい。
【0016】支持突起4のエッジ12をなくするには精密
成形 (押出プレス、射出成形など)により、円弧面Rを
備えた形状に成形し、内径を無研磨にした場合可能であ
る。また、光ファイバ挿入孔1内面を研磨した場合で
も、砥粒、粒度およびスラリーの選定により円弧面Rを
形成するのは可能である。本発明の光ファイバ挿入孔1
内面に凹凸条を形成したフェルール2の面精度の確認と
して、ヒートサイクルテストを実施した。
【0017】図8に示すように、フェルール2とファイ
バ15とを金具16を介して連結し、図9に示すような1サ
イクルが70分間で、常温から+85℃、−40℃に変化する
図示の温度変化を与えた。すると、従来のフェルール10
2 では、図10に示すように、700 サイクルぐらいから光
ファイバのフェルール102 との剥離や光ファイバのずれ
が生じて接続損失が生じたが、本発明のフェルール2で
は、図11に示すように、1000サイクルになっても光ファ
イバ3とフェルール2との剥離や光ファイバのずれが生
じず、接続損失はなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明は、光ファイバを挿入する光ファ
イバ挿入孔を貫設したセラミック製の光コネクタ用フェ
ルールの製造方法であって、光ファイバ挿入孔内面に長
さ方向に凹凸条を形成し、該凹凸条の先端表面のみを研
磨する光コネクタ用フェルールの製造方法であって、光
ファイバを支持する支持突起の頂部のみを研磨すればよ
く、研磨時間を大幅に短縮することができる。
【0019】また、本発明は、フェルールの光ファイバ
挿入孔に異物や汚れが付着しても支持突起間に付着し、
支持突起に付着することはなく、フェルールと光ファイ
バとの接続不良の原因となることはなく、接続損失も生
じず良質のフェルールの提供が可能となる。さらに、本
発明は、フェルールの光ファイバ挿入孔内面が凹凸条に
形成されて接着剤溜りが形成されているため、フェルー
ルと光ファイバとの接着面積が増加し、フェルールの接
着強度の増大が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的一実施例の光コネクタ用フェル
ールの縦断正面と縦断側面との2面図である。
【図2】本発明の光ファイバを収容したフェルールの縦
断側面拡大図である。
【図3】本発明の光ファイバ挿入孔の縦断側面拡大図で
ある。
【図4】本発明の他の光ファイバ挿入孔の縦断側面拡大
図である。
【図5】本発明の別の光ファイバ挿入孔の縦断側面拡大
図である。
【図6】本発明のさらに別の光ファイバ挿入孔の縦断側
面拡大図である。
【図7】本発明の光ファイバ縦断側面拡大の要部の図で
ある。
【図8】本発明のフェルールのテストサンプルの正面図
である。
【図9】本発明のフェルールへのヒートサイクル図であ
る。
【図10】従来のフェルールのサイクル数と接続損失の関
係を示すグラフである。
【図11】本発明のフェルールのサイクル数と接続損失の
関係を示すグラフである。
【図12】従来の光フタネクタ用フェルールの縦断正面と
縦側面との2面図である。
【符号の説明】
3…光ファイバ 1…光ファイバ挿入孔 2…フェルール 4・14・24・34…支持突起 11…空間 12…エッジ 15…ファイバ 16…金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを挿入する光ファイバ挿入孔
    を貫設したセラミック製の光コネクタ用フェルールの製
    造方法であって、光ファイバ挿入孔内面に長さ方向に凹
    凸条を形成し、該凹凸条の先端表面のみを研磨すること
    を特徴とする光コネクタ用フェルールの製造方法。
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JP4693288B2 (ja) * 2001-06-26 2011-06-01 京セラ株式会社 光ファイバ用フェルール及びその製造方法
JP5253257B2 (ja) * 2009-01-29 2013-07-31 京セラ株式会社 フェルールおよびそれを用いた光ファイバ固定具

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