JP2002156206A - 干渉計システム、干渉計測方法、対象物提供方法および対象物製造方法 - Google Patents

干渉計システム、干渉計測方法、対象物提供方法および対象物製造方法

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JP2002156206A
JP2002156206A JP2001246580A JP2001246580A JP2002156206A JP 2002156206 A JP2002156206 A JP 2002156206A JP 2001246580 A JP2001246580 A JP 2001246580A JP 2001246580 A JP2001246580 A JP 2001246580A JP 2002156206 A JP2002156206 A JP 2002156206A
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ハウガー クリストフ
Werner Poeltinger
プルティンガー ヴェルナー
Bernd Geh
ゲー ベルント
Beate Moeller
ベアーテ、ミュラー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、周辺環境の影響を受けずに、
対象物を高精度で測定できる干渉計システムを提供す
る。 【解決手段】 部分反射ミラー89b、91bが、放射
源13bからのコヒーレントな光ビームを2つの部分ビ
ームに分割および重ね合わせ、重ね合わせ部分ビームを
測定ヘッド105bにより互いに距離をあけてビーム方
向に配置された部分反射する第1の構造体3bおよび第
2の構造体5bに導く。第1の構造体3bは測定ヘッド
105b自身の近傍に配置される。分割と重ね合わせ間
における第1の部分ビームの光路長を第2の部分ビーム
の光路長で割った比率は比較的小さい。また、ビームス
プリッター111が、2つの構造体から戻り反射された
重ね合わせ部分ビームをさらに2つの部分ビーム11
7、119に分割し、ライン検出器129上に重ね合わ
せて、干渉パターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる光学コヒ
ーレンス干渉法または白色光干渉法にしたがって機能す
る干渉計システム、干渉計測方法、対象物提供方法およ
び対象物製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学コヒーレンス干渉法においては、
「白色光」、すなわちコヒーレンス長の比較的短い光が
用られる。光信号のコヒーレンス長とは、光信号の位相
相関が存在する長さである。ヘリウムネオンレーザーの
ような高コヒーレンス長の放射源の場合、この長さは数
キロメートルに達することもある。一方、太陽光のよう
な広帯域白色光源においては、そのコヒーレンス長はわ
ずか数マイクロメートルしかない。かかるコヒーレンス
長の短い放射源の場合、分割と重ね合わせとの間の2つ
のビームの光路長が、ある光学的波長内に対応しさえす
れば、分割されたビームとそれに続いて重ね合わせされ
たビームとの間に光干渉が存在する。
【0003】光学コヒーレンス干渉法の原理にしたがっ
て機能する反射率計については、ハリーコウ他によるヒ
ューレットパッカードジャーナル(1993年2月)(H
arryChou et al, Hewlett Packard Journal, February
1993)の第52頁〜第59頁の論文に記載されている。
この論文には、光学コヒーレンス干渉法を理解するため
のモデルも記載されており、それによれば、コヒーレン
ス長の短い放射源とは、光パルスのような光学系を伝播
する「コヒーレントウェーブパッケージ」(coherent wa
ve package)を連続的に放出する放射源であると推察さ
れる。これらのウェーブパッケージの伝播方向における
長さや幅はそれぞれ、放射源のコヒーレンス長に等し
い。かかるウェーブパッケージがビームスプリッターに
よって2つの部分ビームまたは2つの部分ウェーブパッ
ケージにそれぞれ分割されれば、また、その後、その2
つの部分ウェーブパッケージが異なる経路をたどれば、
分割と後続の重ね合わせとの間の光路長がウェーブパッ
ケージの長さに相当する精度内で等しいとき、後続の重
ね合わせは、干渉による測定信号の増大をもたらすこと
になる。
【0004】米国特許第5,493,109号から、断
層可干渉光写真(Optical Coherence Tomography,以下
OCTと略称する)装置と組み合わせた眼科手術用顕微
鏡が知られている。かかる手術用顕微鏡は、視力の欠如
を矯正するために眼の角膜を切開する手術で用いられ
る。実際の角膜の曲率に関する必要情報は、OCT装置
から得られる。
【0005】図9に、この従来のOCT装置を例示す
る。このOCT装置は、白色光源220を備える。光源
220から放出される放射光は、光ファイバー230内
へと結合され、ビームカプラー240によって2つの部
分ビームに分割される。その部分ビームは光ファイバー
250および270へとそれぞれ導かれる。光ファイバ
ー270の部分ビームは、レンズ280によって、参照
ミラー290に向かって出力される。一方、ファイバー
250の部分ビームは、被測定物、すなわち眼255の
角膜に放射光を伝達する横走査機構260に供給され
る。その被測定物から戻り方向に反射された放射光は、
光ファイバー250へと再び結合され、一方、参照ミラ
ー290から戻り方向に反射された放射光は、光ファイ
バー270へと再び結合される。ビームカプラー240
によって、被測定物から戻り方向に反射された光ファイ
バー250中の放射光と、参照ミラー290から戻り方
向に反射された光ファイバー270中の放射光とが重ね
合わされ、別の光ファイバー265に結合される。重ね
合わされた放射光は、光ファイバー265によって光検
出器275に供給される。光検出器275からの出力
は、復調器285によって復調され、アナログ/デジタ
ル変換器295によって、コンピュータ210による分
析に適した形態に変換される。
【0006】被測定物および参照ミラー290から戻り
方向に反射された部分ビームを受ける光検出器275
は、その後、ビームカプラー240で分割された2つの
部分ビームの光路長と、ビームカプラー240で再び組
み合わされた2つの部分ビームの光路長がコヒーレンス
光源のコヒーレンス長内で等しい場合、干渉により増大
された信号を検出する。
【0007】等しい光路長を達成するために、参照ミラ
ー290は、矢印291で示された方向で変位可能であ
る。横走査機構260によって、第1の部分ビームが被
測定物に当たる位置をビーム方向に対して横方向に変位
させることができる。参照ミラー290の位置変化に応
じて干渉信号を検出することによって、被測定物の曲率
の測定が可能になる。
【0008】達成可能な測定精度は、とりわけ、環境の
影響、例えば、2つの部分ビームの光路長に様々な影響
を及ぼす温度のばらつき、振動、光ファイバーのたわみ
や屈折等によって制限される。
【0009】「眼科学における生体内断層放射光写真」
(A.F.ファーチャー、C.K.ハイツェンバーガ
ー、W.ドレクスラーおよびG.カンプ著)("In Vivo
Optical Tomography in Ophthalomology" by A. F. Fe
rceher, C.K. Hitzenberger, W. Drexler and G. Kamp)
の論文から、やはり光学コヒーレンス干渉法の原理にし
たがって機能し、眼の角膜と網膜との間の距離を測定す
るために提供された装置が知られている。この公知の装
置において、白色光源のビームは、初期ビーム方向に対
して45度の角度で配設された半透明ミラーによって、
2つの部分分岐路へと分割される。部分分岐路のビーム
はそれぞれ、ミラーで逆反射され、半透明ミラーによっ
て再び重ね合わされて、共通ビームが形成される(マイ
ケルソン装置(Michelson arrangement))。
【0010】この装置において、ミラーの1つはビーム
方向で変位可能であるため、2つの部分分岐路の光路長
間の所定の差を調整することができる。コヒーレントウ
ェーブパッケージのモデルにおいては、2つのウェーブ
パッケージは、重ね合わされた後、放射源から放出され
たそれぞれのウェーブパッケージからここに生成され
る。そのウェーブパッケージは、互いに空間的に分離さ
れており、互いにコヒーレントである。これら2つのウ
ェーブパッケージ間の距離は可変であり、2つの分岐路
の光路長間の差によって決定される。2つのウェーブパ
ッケージは被測定眼に送られ、第1の構造体すなわち角
膜、および第2の構造体すなわち網膜から戻り方向に反
射される。戻り反射された放射光は光検出器によって検
出される。2つのウェーブパッケージのうち第1のウェ
ーブパッケージ、すなわち、マイケルソン装置からビー
ム方向おいて最初に出てくるものは、光検出器の位置に
おいて、網膜で反射された後に、コヒーレントに重ね合
わされたときに、また、ウェーブパッケージのうち後続
のものは、角膜で反射された後に、コヒーレントに重ね
合わされたときに、干渉によって増大した強度が検出器
で検出される。この重ね合わせは、マイケルソン装置の
2つのアーム間の光路長差が、角膜と網膜との間の光路
長に等しいときに生じる。ミラーの個別変位、すなわち
上記光路長差の個別調整によって、角膜と網膜との間の
距離を、ほぼ白色光源のコヒーレンス長の分解能で測定
することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、場合に
よっては、上記分解能が十分でないことがわかってい
る。例えば、眼科用途等のような特定用途においては、
その分解能はさらに限定される。なぜなら、生体物とし
ての眼は完全に静止した状態に保つことができないから
である。したがって、測定精度は、測定すべき2つの構
造体の互いに対する独立した動きに左右される。
【0012】本発明の目的は、対象物を高精度で測定で
きる干渉計システムおよび干渉計測方法を提供すること
にある。
【0013】本発明の他の目的は、環境的影響を受けに
くい干渉計システムを提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、簡単な構造の干渉計
システムを提供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、上記の干渉計
システムおよび干渉計測方法を用いた対象物提供方法お
よび対象物製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の干渉計シ
ステムは、前提として、所定のコヒーレンス長の放射光
を放出する光源と、光源から放出された放射光を2つの
部分ビームに分割し、その2つの部分ビームを続いて重
ね合わせるためのデバイスと、重ね合わされた部分ビー
ムを、ビーム方向で互いにある距離をあけて配置され
た、2つの構造体へと伝送するためのビーム伝送装置と
を備える。ここで、2つの部分ビームの分割と後続の重
ね合わせの間の光路長は、所定の長さの差だけ異なり、
それはコヒーレンス長よりも大きい。したがって、白色
光源を使用する場合、コヒーレントウェーブパッケージ
のモデルにおいて、2つのコヒーレントウェーブパッケ
ージは、分割と重ね合わせを行うためのデバイスによっ
て生成される。その2つのウェーブパッケージは、共通
の方向に、互いに所定の距離をあけて伝播し、ビーム伝
送装置によって2つの構造体に伝送される。
【0017】本発明に係る干渉計システムの第1の態様
によれば、ビーム伝播方向における、2つの構造体のう
ちの第1の構造体は、ビーム伝送装置自身の近傍に設け
られている。
【0018】次いで、測定すべき構造体のうちの第2の
構造体だけが、被測定物の近傍に形成される。この場
合、2つの構造体間の距離を検出することができ、分割
と後続の重ね合わせの間における2つの部分ビームの光
路長間の長さの差を、2つの構造体から戻り方向に反射
された放射光の強度が干渉によって増大されるように変
化させる。
【0019】被測定物の2つの異なる構造体間の距離を
測定するために、ビーム伝送装置の近傍に設けられた第
1の構造体から2つの異なる構造体それぞれまでの距離
が連続的に測定されて、2つの距離の差が検出される。
ここで、前に説明した従来の装置と比較すると、測定精
度を高めることができる。なぜなら、例えば、全体とし
て静止していない対象物を測定する際、2つの構造体
の、互いに対して独立した、相対的な動きは、測定誤差
増加の一因とならないからである。
【0020】本発明に係る干渉計システムの第2の態様
によれば、分割と重ね合わせ間の2つの部分ビームの光
路長の比率は、比較的小さく、好ましくは0.1未満、
さらに好ましくは0.01未満、特にほぼ0である。
【0021】2つの部分ビームの光路長をこのように設
定する理由は以下のように考えられる。すなわち、2つ
の構造体間の距離が干渉計システムによって測定可能で
ある精度は、分割と重ね合わせの間の経路に関して、光
路長間の長さの差が既知であるときの正確さによって決
まる。これらの2つの経路は、様々な環境的影響、した
がって未知の変化にさらされる可能性があるので、経路
の1つが相対的に短く、特にゼロとなるように2つの経
路を共に短くすることで、長さの差の精度を高めること
ができる。したがって、この大幅に短縮された経路が、
測定誤差に及ぼす影響は些細なものにすぎない。
【0022】本発明に係る干渉計システムの第3の態様
によれば、2つの構造体から戻り方向に反射された2つ
の部分ビームの部分が重ね合わされて、重ね合わされた
放射光からの干渉パターンが生成される。
【0023】この目的のために、本発明に係る干渉計シ
ステムは、重ね合わされた放射光を第3の部分ビームと
第4の部分ビームに分割するためのビーム分割手段と、
これら2つの部分ビームそれぞれのための別個の放出手
段とを含む。第3および第4の部分ビームが放出手段に
よって放出される位置は、互いに所定の距離をあけて配
置されるため、放出された第3および第4の部分ビーム
は、スクリーン上で重ね合わされ、そこに干渉パターン
を形成することができる。放出位置に対して対称に配置
されないスクリーン上の位置は、2つの放出位置からの
距離が異なるので、干渉パターンが形成される。したが
って、2つのウェーブパッケージがコヒーレントに重ね
合わされたスクリーン上の位置が存在し、ウェーブパッ
ケージは互いに距離をあけて、逆反射された放射光のビ
ーム中を進む。一方、かかるコヒーレントな重ね合わせ
は、スクリーンの別の位置では不可能である。これらの
強度の差から干渉パターンが検出される。この検出され
た干渉パターンから、重ね合わされた放射光の中でそれ
ぞれからのウェーブパッケージまでの距離を導くことが
でき、そこから、構造体間の距離を測定してもよい。こ
の場合、分割および重ね合わせを行うためのデバイス
は、重ね合わされた放射光の強度を干渉により増大させ
るために、2つの構造体間の距離に対して長さの差を正
確に調整することは特に必要ではない。
【0024】ここで、位置感度のある放射光検出器によ
って干渉パターンを検出することが有利である。さら
に、2つの構造体間の距離を検出された干渉パターンに
応じて測定することが好ましい。
【0025】特に簡単なやり方として、干渉パターン
は、2つの放出位置に対して対称な平面に横方向に延伸
するライン検出器によって適切に検出することができ
る。
【0026】ライン検出器に入射する放射光の強度を増
大させるために、一方では円柱レンズとして機能し、他
方ではライン検出器として機能する構造体を備えること
が有利である。
【0027】2つの放出位置間の距離を可変にすること
が更に有利である。2つの放出位置間の距離が大きくな
れば、その放出位置に対して対称な平面の外側にあるス
クリーンの位置において、2つの放出位置からの距離の
差は大きくなる。その結果、空間的に密度が高くなる干
渉パターンがスクリーン上に生成される。スクリーンの
大きさ、および2つの構造体に誘導されるウェーブパッ
ケージの互いからの距離が所与であれば、放出位置間の
距離が大きくなったとき、2つの構造体間の検出可能な
距離の範囲は大きくなる。したがって、2つの放出位置
の互いの間の距離が大きいとき、2つの構造体に対する
測定範囲が一方で増加する。他方、検出器の位置分解能
が所与であれば、測定精度が減少する。上記と比較し
て、2つの放出位置間の距離が小さいとき、2つの構造
体の互いからの距離の測定範囲は減少するが、測定精度
はそれに応じて高くなる。
【0028】2つの構造体間の未知の距離を最も正確に
測定することを可能とするために、下記の有利な方法が
提供される。すなわち、まず、放出位置間の距離を低い
測定精度に対応する大きな値に調整する。次いで、低い
測定精度を有する結果としての干渉パターンから、2つ
の所望の構造体間の距離を予備的に測定する。続いて、
第1の部分ビームの経路と第2の部分ビームの経路上に
おける、分割と重ね合わせの間の光路長の差の調整を対
応付けることによって、2つのウェーブパッケージ間の
距離が、予備的に測定された2つの被測定構造体間の距
離に対応するように調整する。その後、高い測定精度に
対応する干渉パターンを生成するために、2つの放出位
置の互いからの距離を減少させる。その干渉パターンか
ら、高い測定精度で2つの構造体間の距離を再び測定す
る。これは、反復プロセスとすることができ、ステップ
ごとに、2つのウェーブパッケージ間の距離を被測定構
造体間の距離により正確に適合させていく。この距離
は、2つの放出位置間の距離の減少を増やして、さらに
精度を高めて測定することが可能である。
【0029】2つの構造体間の未知の距離を予備的に測
定するために、2つの放出位置間の距離を比較的大きな
値に調整し、その後、測定すべき2つの構造体が検出可
能な干渉パターンを生成するまで、2つのウェーブパッ
ケージ間の距離、すなわち、分割と重ね合わせの間の第
1および第2の部分ビームの光路長間の差を、連続的に
変化させることが有利である。
【0030】2つの構造体のうち第1の構造体が、ビー
ム伝送手段自身の近傍に設けられる場合、第1の構造体
の正確な規定という観点で、第1の構造体を、光学的に
密度が異なる媒体間の、少なくとも部分的に鏡面仕上げ
された界面近傍に形成することが有利である。これは特
に、干渉計システムの測定ヘッドにおいて、ガラスと空
気の間の界面によって実現することができる。
【0031】この場合、測定ヘッドから第2の構造体ま
での距離の測定は、一方で測定ヘッドによって反射され
るウェーブパッケージの距離の測定と、他方で第2の構
造体によって反射されるウェーブパッケージの距離の測
定により行うことができる。したがって、干渉計システ
ムの他の位置において、干渉信号として同様に距離の離
れたウェーブパッケージの生成を避けることが有利であ
る。好ましい測定範囲は、測定すべき距離に対して予め
定められている、すなわち、この測定範囲においては、
測定ヘッドと第2の構造体との間の距離の比較的正確な
測定を行うことができるように定められていると考えら
れる。ビーム経路中の、第1の構造体を形成する測定ヘ
ッドの界面の上流に媒体を設けることが次に好ましい。
その媒体は、干渉反射を生成させないために、その長さ
に沿って連続的、特に一定の回折率の推移を有し、ま
た、測定範囲内で測定および配置すべき構造体から戻り
方向に反射されたウェーブパッケージと同じ、界面から
戻り方向に反射されたウェーブパッケージからの距離を
有する。
【0032】かかる配置の形態では、部分ウェーブパッ
ケージが、ガラスファイバーのような光ファイバーにお
いて、ビーム伝送装置を介して、第1の構造体を形成す
る界面に送られることに利点がある。
【0033】本発明に係る干渉計システムでは、いわゆ
るGRINレンズ(勾配屈折率レンズ)がガラスファイ
バーの端部に結合され、GRINレンズの射出窓が第1
の構造体を形成することに利点がある。GRINレンズ
が好適な寸法であれば、それにより、ガラスファイバー
から出射するビーム束の発散を減少させることができ、
特に、放出を実質的に平行にすることができる。同時
に、ガラスファイバーおよびGRINレンズの回折率を
適切に適合させ、その間に適切なセメント材料を使用す
ることによって、光学効果を有する、特にガラスファイ
バーとGRINレンズとの間で部分反射を行う界面を避
けることが可能になる。
【0034】特に、第1および第2の部分ビームに対す
る2つの経路の1つが、分割と重ね合わせの間で特に短
い形態では、上記したように、環境の影響という観点で
安定である、特に正確な干渉計システムを提供すること
ができる。安定な干渉計システムを使用し、2つのウェ
ーブパッケージのコヒーレントな重ね合わせの測定信号
を検討する際、その測定信号が干渉によって増大してい
る場合、増大した測定信号は、中心の周りのピークとし
て単に連続的に増大し、再び低減するだけではない(そ
のピークの極大値の半分での全幅はコヒーレンス長にほ
ぼ相当する)。むしろ、干渉によって増大した測定信号
は、複数の極大値と極小値を有する微細な構造であるこ
とがわかる。
【0035】好都合なことに、これらの極大値および極
小値についての情報を用いることで、重ね合わされたウ
ェーブパッケージの互いの距離は、単に、連続的に増大
もしくは低減する測定強度の中心により距離の測定を行
う(いわゆる、複数の極大値および極小値を有する干渉
信号の包絡線を形成する手法)場合に比べて、より正確
に測定することができる。
【0036】測定信号に生じる極大値および極小値のう
ち、単に数を限定して用いることが好ましい。それら
は、測定信号中で最も大きな極大値および極小値の1つ
に隣接するいずれかの側にある。かかる範囲は、放射源
の8コヒーレンス長未満、特に4コヒーレンス長未満で
あることが好ましい。
【0037】本発明に係る干渉計システムにおいて、分
割および後続の重ね合わせを行うための手段は、第1お
よび第2の部分ビーム用経路の光路長差を変更する光路
変更デバイスを備えることが好ましい。光路長差を変更
することによって、生成された二重ウェーブパッケージ
の2つのウェーブパッケージの間の距離を、2つの構造
体から戻り方向に反射されたウェーブパッケージの距離
に適合させることができ、その結果、干渉信号が増大す
る。信号増大の場合の光路長差がわかれば、2つの構造
体の間の距離を導くことができる。
【0038】放射源から放出されたビームの第1および
第2の部分ビームへの分割は、ビームに対してほぼ垂直
に配向された部分反射ミラーによって行われる。
【0039】これに関連して、2つの形態が好ましい。
そのうち、第1の形態によれば、重ね合わせた後、2つ
の部分ビームは、分割および重ね合わせを行うデバイス
に入る前に、放射源からの放射光と同じ方向に伝播す
る。したがって、そのデバイスは伝送の機能を果たす。
また、第2の形態によれば、そのデバイスは反射の機能
を果たす。2つの部分ビームはデバイスを出て、放射源
から放出されるビームの入射方向とは反対の方向に進
む。
【0040】この目的に使用されるミラーは、ガラスフ
ァイバーの端部、特にガラスファイバーに結合されるG
RINレンズの部分的に鏡面仕上げされた射出窓の近傍
に設けることが好ましい。
【0041】本発明に係る干渉計システムの利点として
の安定性は、分割と重ね合わせ間における第1の部分ビ
ームと第2の部分ビームの光路長を測定する光学部品が
共に、周辺環境から分離されている場合に得られる。こ
の分離は、熱的または機械的影響という観点で好ましい
が、その他すべての起こり得る周辺環境の影響という観
点でも好ましい。特に、第1の部分ビーム用経路が比較
的短い光路長からなる形態と組み合わせて、第2の部分
ビームを測定する光学部品を周辺環境から分離させるだ
けで十分である。
【0042】また、本発明に係る干渉計システムは、構
造体間の距離、または測定ヘッドから構造体までの距離
をより高精度で測定する必要があるいかなる用途にも用
いることができる。特に、ビーム伝送装置が2つの部分
ビームを放出する位置が可変である場合、対象物の表
面、または対象物内の光学効果のある界面を2次元で測
定することもできる。これは、例えば、部分ビームの方
向に対して横方向に、測定ヘッドに相対して対象物を移
動する手段によって実施することができる。
【0043】また、本発明に係る干渉計システムは、対
象物の製造に用いることができ、その対象物は高精度に
製造された公称表面を有する。ここでまた、2つの適用
形態が好ましい。すなわち、一方は、最終的な品質管理
という意味で、対象物の製造プロセスの最終工程での使
用であり、そこでは、対象物の製造された表面が、必要
とされる精度を有する対象物の公称表面に相当するか否
かが決定される。他方は、公称表面を有する対象物の製
造プロセス時における適用が可能であり、この場合、干
渉計システムを用いて、公称表面からの表面の偏差を測
定し、続く仕上げ工程において、偏差が大き過ぎる位置
における表面領域を加工して、精度要件を満たすように
する。
【0044】このようにして製造された対象物は、特に
精度の高い公称表面に相当する表面を有する。被測定物
は、光学レンズもしくは機械的な高精度部品でもよい。
【0045】また、本発明に係る干渉計システムは、眼
科手術、特に眼の角膜の曲率を測定するのに特に使用す
ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る干渉計システム1を模式的に示す機能
構成図である。図1に例示した干渉計システム1は、2
つの構造体3および5の間の距離d2を測定する機能を
果たし、これらの構造体は、測定に使用される放射光を
少なくとも部分的に戻り方向に反射させるという前提条
件を有する。
【0048】この目的のために、干渉計システム1に
は、放射光を2つの構造体3および5へと導くための供
試用分岐路7が設けられている。距離d2は、干渉計シ
ステム1に設けられた参照用分岐路9内の距離d1と比
較することによって測定される。この比較は、供試用分
岐路7に結合された干渉計システム1の評価用分岐路1
1において行われる。
【0049】干渉計システム1は、参照用分岐路9に放
射光を供給するために放射源13を備え、放射源13
は、放射光により白色光干渉法を行うために、コヒーレ
ンス長の比較的短い光を放射する。いわゆるスーパー・
ルミネセンス・ダイオード(以下、SLDと称する)
が、この目的に適した放射源であることがわかってい
る。SLD13から放出される放射光は、ファイバーカ
プラー17に放射光を供給するガラスファイバー15に
結合される。ファイバーカプラー17は、2つの接続端
子19および23を有する一側部21を備える。これ
は、接続端子19および23の1つを介してファイバー
カプラー17の一側部21に入射する放射光が、ファイ
バーカプラー17の他側部29の接続端子25、27に
等しく分配されることを意味する。
【0050】SLD13の放射光を供給するためのガラ
スファイバー15は、一側部21の接続端子19に結合
される。一方、参照用分岐路9のガラスファイバー31
は、ファイバーカプラー17の他側部29の接続端子2
5に結合される。ファイバーカプラー17を通過するS
LD13からの放射光は、接続端子25に対向するガラ
スファイバー31の端部33で出射し、レンズ35によ
って平行なビーム束37に変換される。ビーム束37
は、ビーム束37に対して横方向に配置されている部分
反射ミラー39を通過し、その後、部分反射ミラー39
に平行に配置されている別のミラー41に当たる。
【0051】2つのミラー39および41は、干渉計シ
ステムの参照標準を形成し、互いに距離d1をあけて配
置される。距離d1は、図1の矢印43に示すように、
ミラー41をビーム束37のビーム方向に平行に変位さ
せる駆動手段(図示せず)によって変えることができ
る。
【0052】ミラー39に入射したビーム束37は、ミ
ラー39によって、2つの部分ビーム、すなわち、ミラ
ー39から戻り方向に直接反射される第1の部分ビーム
と、ミラー39を通過する第2のビームに分割される。
ミラー39を通過する第2の部分ビームは、最終的に、
ミラー39から距離d1をあけて配置されたミラー41
で反射され、ミラー39へと戻り方向に反射される。そ
して、反射された第2の部分ビームは、ミラー39で直
接反射された第1の部分ビームと重ね合わされるように
ミラー39を通過する。重ね合わされた2つの部分ビー
ムは、レンズ35によって合焦され、再びガラスファイ
バー31内へとその端部33で結合される。
【0053】上述したように、光学的コヒーレンス干渉
法の原理は、放射源が“コヒーレントウェーブパッケー
ジ”を放出する方法であると推察される。参照用分岐路
9へと結合されるかかるウェーブパッケージは、半透明
のミラー39によって、図2に示すように、2つの部分
ウェーブパッケージ47および49に分割される。第1
の部分ウェーブパッケージ47は、半透明のミラー39
で直接反射され、レンズ35によって合焦され、ガラス
ファイバー31へとその端部33で結合され、ガラスフ
ァイバー31中をファイバーカプラー17の方向に伝播
する。
【0054】図2は、ファイバーカプラー17に戻る放
射光の強度の時間的ばらつきを示す。この強度は、放射
源13から放出されるウェーブパッケージが原因とな
る。ミラー39から戻り方向に直接反射された第1の部
分ウェーブパッケージ47は、時点t1で、ガラスファ
イバー31の所定の位置を通過する。ミラー39から直
接反射されない第2の部分ウェーブパッケージ49は、
ミラー39を通って、ミラー41へと進み、ミラー41
からミラー39へと戻り方向に反射される。第2の部分
ウェーブパッケージ49はその後、ミラー39を通過
し、レンズ35によって合焦され、やはりガラスファイ
バー31へとその端部33で結合される。
【0055】第1の部分ウェーブパッケージ47と異な
り、第2の部分ウェーブパッケージ49は、このように
ミラー39と41との間の距離の2倍に相当する長い光
路を進んだことになる。したがって、第2の部分ウェー
ブパッケージ49は、d1の2倍の距離に相当する遅い
時点t2で、ガラスファイバー31の所定の位置を通過
する。その2つの部分ウェーブパッケージ47、49は
併せてコヒーレントな二重ウェーブパッケージを形成す
る。
【0056】第1および第2の部分ビームへの分割がミ
ラー39によって直接行われ、2つの部分ビームの重ね
合わせもまた、ミラー39で直接行われるので、分割と
重ね合わせの間で第2の部分ビームはd1の2倍の光路
長を進んだのに対して、直接反射された第1の部分ビー
ムは、分割と重ね合わせの間でゼロの光路長を進むこと
は明らかである。分割とそれに起因した重ね合わせの間
の2つの部分ビームの光路長の差は、2つのミラー39
および41の間の距離d1の正確に2倍となる。
【0057】この光路長の差の、特に正確で安定した調
整を達成するために、2つのミラー39および41は、
遮蔽45(図1に破線で示す)中に配置される。この遮
蔽45は、光路長の差の安定な調整を可能にするため
に、2つのミラーを熱的環境、および振動や機械的張力
等といった環境から減結合する。2つのミラー39およ
び41の間の距離d1を変化させるための駆動手段も、
遮蔽45中に配置されることが好ましい。
【0058】図2の二重ウェーブパッケージ47、49
は、接続端子25を介してファイバーカプラー17に入
ることによって参照用分岐路9から出る。二重ウェーブ
パッケージ47、49は、接続端子23を介してファイ
バーカプラー17から出て、参照用分岐路9を供試用分
岐路7と接続するガラスファイバー51へと結合され
る。
【0059】ここで、ガラスファイバー51は、別のフ
ァイバーカプラー55の側部53に接続され、その結
果、二重ウェーブパッケージ47、49は、側部53と
対向する側部57でファイバーカプラー55から再び出
て、供試用分岐路7のガラスファイバー59に入る。ガ
ラスファイバー59の端部61において、ミラー39、
41からそれぞれ戻り方向に反射された二重ウェーブパ
ッケージ47、49および部分ビームは、ガラスファイ
バー59から出て、レンズ63は、二重ウェーブパッケ
ージ47、49および部分ビームを平行な部分ビーム束
65とする。部分ビーム束65は2つの構造体3および
5に向かって放出され、構造体3と構造体5間の距離d
2が測定されることになる。
【0060】2つの構造体3および5の各々は、2つの
部分ビーム65の部分強度を戻り方向に反射し、その部
分強度はレンズ63で合焦され、ガラスファイバー59
のファイバー端部61へと再び結合される。コヒーレン
トウェーブパッケージに関して言えば、構造体5からだ
けでなく構造体3からもウェーブパッケージ47、49
の部分強度の反射があり、これらの部分強度は、最終的
にファイバー59へと結合される。
【0061】図3は、ガラスファイバー59の所定の位
置における対応する時間に依存した合成強度を示す。2
つの反射構造体3と5間の距離に起因して、互いにコヒ
ーレントな4つのウェーブパッケージ47’、4
7’’、49’および49’’が、元の二重ウェーブパ
ッケージ47、49から生成される。ウェーブパッケー
ジ47’は、構造体3において、図2のウェーブパッケ
ージ47の反射の結果生じ、時点t3で、ガラスファイ
バー59の所定の位置を通過する。一方、ウェーブパッ
ケージ47の構造体5において反射された部分は、2つ
の構造体3と5間の距離d2の2倍の光路長を進む必要
がある。このウェーブパッケージは、その分だけ遅れた
時点t4で、ウェーブパッケージ47’’としてウェー
ブパッケージ47’の後に続く。同様に、図3に示すウ
ェーブパッケージ49’は、図2のウェーブパッケージ
49の第1の構造体3で反射された部分を示す。この場
合、ウェーブパッケージ47’と49’の間の距離は、
依然としてd1の2倍の距離に対応する。ウェーブパッ
ケージ49’’は、第2の構造体5で反射されたウェー
ブパッケージ49の部分を示す。ウェーブパッケージ4
7’’と49’’の間の距離もd1の2倍である。図3
は、2つの構造体3と5間の距離d2が、参照用分岐路
9のミラー39と41間の距離d1よりも小さい場合の
状況を示している。
【0062】構造体3および5から戻り方向に反射され
た放射光は、再度ガラスファイバー59を介してファイ
バーカプラー55へと側部57で結合し、側部53でフ
ァイバーカプラー55から出て、ガラスファイバー67
によって光検出器69に供給される。光検出器69は、
そこに供給される放射光の強度を検出し、この強度に対
応する測定信号71を出力する。測定信号71は、構造
体3と5間の距離d2を測定するための測定手段73に
供給される。
【0063】測定手段73はまた、干渉計システムの参
照用分岐路9における2つのミラー39と41間の距離
d1を変化させるための駆動手段を制御する。
【0064】図4は、距離d2とd1の差に依存した測
定信号71の強度Sを任意単位で示す図である。
【0065】距離d1とd2が実質的に互いに異なる図
3の状況において、検出器69は、強度1.0の測定信
号71を供給する。
【0066】ここで、ミラー41の駆動手段を活性化さ
せることによって、距離d1を距離d2に近づければ、
2つのウェーブパッケージ47’’と49’(図3参
照)との重なりが見られる。そして、信号強度Sは、距
離d1が距離d2に正確に対応すると、極大値にまで増
大する。その後さらにミラー41をこの方向に動かせ
ば、信号強度Sは再び減少する。この信号強度の経緯を
図4に破線75で示す。破線75をなす信号71の測定
点を分析することによって、測定手段73は、破線75
の極大値の位置を測定することができる。破線75の極
大値の半値における全幅は、放射源13のコヒーレンス
長と同等の大きさである。破線75の極大値の位置は、
参照用分岐路9における2つのミラー39と41間の距
離d1を決定する。この距離d1は、供試用分岐路7に
おける測定すべき2つの構造体3と5間の距離d2に等
しい。
【0067】信号強度Sをさらに詳細かつ分解能を高く
して評価すると、信号強度Sは、値1.0から極大値ま
で連続的には増加せず、その後も連続的には減少せず、
振動して、信号強度Sは、図4に実線81で示すよう
に、複数の極大値77および極小値79を有して生じる
ことがわかる。ある意味で、前に述べた破線75は、正
確に測定された実線81の包絡線を表す。距離d2を測
定するために、実線81上にある測定点に関する情報
を、いくつかの極大値77および極小値79とともに用
いれば、距離d2に等しい値に距離d1をより正確に調
整することが可能となる。この解析を、測定信号71の
「干渉的評価」と呼ぶ。
【0068】例えば、ゼロ点を実線81の2つの最も低
い極小値79間の中心にするだけで、図4のゼロ点の比
較的正確な測定が可能である。ゼロ点の測定のために、
両側に隣接する更なる極小値を含むと、精度をさらに高
めることができる。なお、その計算法則が記載された文
献としては、R.デンドリカー他著で1992年5月1
日に刊行された光学誌の第47巻No.9の第679頁
から第681頁の「電子走査型白色光干渉計:新規耐ノ
イズ信号処理」("Electronically Scanned White-Ligh
t Interferometry: A novel Noise-Resistant Signal P
rocessing" R.Dandliker et al, Optics Letters Vol.
47, No. 9, May 1, 1992, 679-684)があり、その計算法
則を用いれば、図4のゼロ点のさらに正確な測定が可能
である。
【0069】続いて、上記第1の実施形態に係る干渉計
システムの変形例について説明する。なお、構造および
機能の点で対応する構成要素については、図1、図2、
図3および図4で用いた符号を付すが、区別のためにア
ルファベット(a、b等)を後に付けている。また、説
明のため、以前の記載全体を参照することにする。
【0070】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係る干渉計システム1aを模式的に示す機
能構成図である。図5において、本実施形態が、図1に
示す第1の実施形態と異なる点は、放射源13aから到
来するビームを分割および続いて重ね合わせるためのデ
バイスが反射性ではなく、透過性を有して機能するとい
う点にある。
【0071】さらに、図5に示す干渉計システムは、光
絶縁体83を含む。光絶縁体83は、干渉計システム1
aの構成部品によって放射源13aへと戻り反射しうる
放射光から放射源13aを保護する。
【0072】したがって、放射源13aから放出される
放射光は、まず光絶縁体83を通過し、干渉計システム
1aの参照用分岐路9aに放射光を供給するガラスファ
イバー15aに入力される。この放射光は、ガラスファ
イバー15aの端部85から出て、レンズ87により平
行光にされ、部分反射ミラー89を通過し、ミラー89
から距離d1をあけて配置された半透明の部分反射ミラ
ー91に当たる。ミラー91で、2つの部分ビーム、す
なわち、直接ミラー91を通過する第1の部分ビーム
と、ミラー89に向かって戻り方向に反射され、ミラー
89から再度ミラー91に向かって反射される第2の部
分ビームへと分割される。次に、第2の部分ビームは、
ミラー91を通過し、直接伝送された第1の部分ビーム
と重ね合わされる。第1の部分ビームに比べて、第2の
部分ビームは、図1に示す第1の実施形態と同様、距離
d1の2倍に相当するより長い距離を進んだことにな
る。また、この場合も、距離d1は、図5の矢印43a
で示すように、ミラー89を変位させる駆動手段(図示
せず)によって変えることができる。したがって、放射
源13aから放出されるコヒーレントなウェーブパッケ
ージは、2つのミラー89および91によって、d1の
2倍の距離に相当する時間間隔で、互いにコヒーレント
な2つの部分ウェーブパッケージへと分割される(図2
参照)。
【0073】2つのミラー89および91を通過した
後、2つの部分ビームは、レンズ93により合焦され、
2つの部分ビームを干渉計システム1aの供試用分岐路
7aに供給するガラスファイバー95へと結合される。
この目的のために、ガラスファイバー95は、2つの部
分ビームをファイバーカプラー99の一側部97に供給
し、その他側部101で、2つの部分ビームはガラスフ
ァイバー103に入る。GRINレンズ105が、ガラ
スファイバー103の端部に結合されており、このた
め、屈折率が連続的に変化する媒体中を2つの部分ビー
ムが通過する。第1の構造体3aを反射性とするため
に、GRINレンズ105の射出窓107に部分反射を
行わせる。GRINレンズ105に供給された部分ビー
ムの一部分は、第1の構造体3aからガラスファイバー
103へと戻り方向に反射され、他の部分は第2の構造
体5aへと直接向けられる。第2の構造体5aにおい
て、放射光は、GRINレンズ105およびガラスファ
イバー13へと少なくとも部分的に戻り方向に反射され
る。第2の構造体5aと、GRINレンズ105の第1
の構造体3aとの間の距離の測定が、干渉計システム1
aの役目である。このため、GRINレンズ105は、
被測定物である第2の構造体5aに対する測定ヘッドと
も言う。
【0074】GRINレンズ105の射出窓107(第
1の構造体3a)および第2の構造体5aから戻り方向
に反射された放射光は、ガラスファイバー103を介し
て、一側部101でファイバーカプラー99へと再び供
給され、ファイバーカプラー99の他側部97から出
て、ガラスファイバー67aを介して、光検出器69a
に向かう。検出器69aは、そこに供給される放射光の
強度を検出し、この強度に対応する測定信号71aを出
力する。測定信号71aは、距離d2を測定するための
測定手段73aに供給される。
【0075】測定手段73aは、図1に示す第1の実施
形態と関連して説明した測定手段と同様に機能する。ま
た、本実施形態では、供試用分岐路7aに供給されたウ
ェーブパッケージも、図2に示すような、ミラー89と
91間の距離d1の2倍の距離を有する二重ウェーブパ
ッケージとしての構造を有する。検出器69aに供給さ
れたウェーブパッケージはさらに、構造体5aと測定ヘ
ッド105の射出窓107との間の距離d2がd1より
も小さい場合、図3に示すような構造を有する。したが
って、測定手段73aは、ミラー89を方向43aで変
位させて、図4に示す測定曲線75もしくは81を得
る。それによって、距離d2と等しい距離d1を測定す
ることができる。
【0076】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態に係る干渉計システム1bを模式的に示す機
能構成図である。図6に示す干渉計システム1bにおい
て、参照用分岐路9bと供試用分岐路7bに関する構造
は、図5に示す第2の実施形態による干渉計システム1
aのそれらと本質的に同じである。
【0077】しかしながら、本実施形態の場合、第2の
実施形態とは対照的に、放射源13bから放出される放
射光を第1および第2の部分ビームに分割するミラー9
1bが、方向43bで変位可能であり、これにより、二
重ウェーブパッケージ47と49(図2参照)間の距離
を決定する距離d1を変化させる。さらに、変位可能な
ミラー91bから距離d1をあけて配置されたミラー8
9bが、第2の部分ビームの反射用に、干渉計システム
1bに関して固定構成されている。
【0078】本実施形態による干渉計システム1bと、
図5に示す第2の実施形態による干渉計システム1aと
の本質的な相違は、測定ヘッド105bおよび被測定構
造体5bから反射された放射光の検出方法にある。
【0079】ガラスファイバー103bまたはガラスフ
ァイバー67b中の戻り方向に反射されたウェーブパッ
ケージは、図3に示すように、第1の実施形態と同様の
時系列を示す。しかしながら、本実施形態の場合、図1
に示す第1の実施形態または図5に示す第2の実施形態
とは対照的に、ウェーブパッケージがガラスファイバー
67bから光検出器に直接供給されるのではなく、更な
る50/50ファイバーカプラー111へとその入力側
113に供給される。ファイバーカプラー111に入射
するウェーブパッケージの強度は、他の側部115に接
続された2つのガラスファイバー117および119に
等しく分配される。そこから、2つのウェーブパッケー
ジは、図3に示す時系列を維持しながら、ガラスファイ
バー117の端部121およびガラスファイバー119
の端部123にそれぞれ伝送される。ファイバー端部1
21、123は、それぞれ、ガラスファイバー117、
119において伝送されるウェーブパッケージが放射光
束125および127として放出される放出位置をな
す。
【0080】放射光束125、127は、位置感度のあ
るライン検出器129上で重ね合わされる。ライン検出
器129は、放出位置121と123間の接続線に対し
て平行に延伸する。偏向装置131が、ライン検出器1
29に当たる強度を増大させるために、一方で、放出位
置121と123間に配置される円柱レンズとしての効
果と、他方で、ライン検出器129としての効果があ
る。
【0081】図8は、図6の2つのガラスファイバー1
17、119のそれぞれの端部である放出位置121、
123の拡大図である。図8において、ファイバー端部
121と123を、それらの間の距離d3を可変して保
持する駆動手段133が設けられている。
【0082】ガラスファイバー67b中のウェーブパッ
ケージは、図3に示す時系列で、ファイバーカプラー1
11に供給されるので、ファイバーカプラー111もこ
の時系列でウェーブパッケージをガラスファイバー11
7、119へと透過させる。その結果、両方の放出位置
121、123から、同じ時系列を有するウェーブパッ
ケージが放出される。図7において、上側のウェーブパ
ッケージは、放出位置121に対する時系列を示し、下
側のウェーブパッケージは、放出位置123に対する時
系列を示す。図7のウェーブパッケージには、図3と同
じ符号が付されているが、2つの放出位置121と12
3を区別するために、放出位置121を指すインデック
ス「1」を、放出位置123を指すインデックス「2」
を付け加えている。
【0083】放出位置121および123に対して対称
に配置されたライン検出器129の位置X0において、
放出位置121から放射されるウェーブパッケージの全
てが、放出位置123から放射される対応するウェーブ
パッケージとコヒーレントに重ね合わされる。したがっ
て、ウェーブパッケージ47’1はウェーブパッケージ
47’2と、ウェーブパッケージ47’’1はウェーブ
パッケージ47’’2と、ウェーブパッケージ49’1
はウェーブパッケージ49’2と、ウェーブパッケージ
49’’1はウェーブパッケージ49’’2と重ね合わ
される。
【0084】ライン検出器129に関する他の干渉条件
は、放出位置121および123から異なる距離を有す
る位置+X1で満たされ、この結果、早い時点で放出位
置121から放射されたウェーブパッケージ47’’1
が、遅い時点で放出位置123から放射されるウェーブ
パッケージ49’2と重ね合わされる。したがって、X
0に関して+X1と対称の位置−X1において、早い時
点で放出位置123から放射されたウェーブパッケージ
47’’2が、遅い時点で放出位置121から放射光さ
れるウェーブパッケージ49’1と重ね合わされる。し
たがって、位置−X1および+X1において、ライン検
出器129は、干渉によって増大された強度を記録す
る。
【0085】ライン検出器129によって検出された位
置依存の強度は、測定信号71bとして測定手段73b
に供給される。測定手段73bは、ファイバー端部12
1と123間の既知の距離d3において、X0と+X1
との間、または/およびX0と−X1との間、または/
および+X1と−X1との間の検出距離から、ウェーブ
パッケージ47’’と49’間の距離を測定する。ウェ
ーブパッケージ47’’と49’間の距離は、参照用分
岐路9bの距離d1と、供試用分岐路7bの距離d2と
の差に依存するので、参照用分岐路9bの距離d1が既
知であれば、供試用分岐路7bの距離d2が検出でき
る。
【0086】放出位置121と123間の距離d3を駆
動手段133によって減少させると、ライン検出器12
9上で、ファイバー端部121および123に対して対
称に配置された位置+X1および−X1の位置X0から
の距離は増加する。その結果、それぞれの放出位置12
1、123からスクリーンとしてのライン検出器129
への光伝播に対して進行差の等しい時間が得られる。ラ
イン検出器129が所与の長さで、ファイバー端部12
1と123間の距離d3を増加させると、ライン検出器
129が検出できる、距離d1と距離d2との差が大き
くなる。一方、ファイバー端部121と123間の距離
d3を減少させると、距離d2は、ライン検出器129
の所与の位置分解能でより正確に測定することができ
る。
【0087】距離d2が未知である場合、この距離d2
は以下の方法に従って測定される。まず、ファイバー端
部121および123を、それらの間の距離d3をより
大きくして配置する。次に、参照用分岐路9bの距離d
1を小さな値から大きな値へと方向43bで駆動手段を
介して連続的に変化させる。この変化は、ライン検出器
129上の位置+X1および−X1で、十分に高いコン
トラストの干渉パターン、すなわち干渉によって増大し
たした強度が現れるまでである。位置+X1おと−X1
間の距離から、測定手段73bは、参照用分岐路9bの
距離d1と供試用分岐路7bの距離d2との差を計算す
る。その計算は、放出位置121と123間の距離d3
が大きいため、低い精度で行われる。
【0088】次に、参照用分岐路9bの距離d1を、低
い精度で測定した距離d2に適合させ、ファイバー端部
間の距離d3を減少させることによって、距離d1とd
2間の残存する差を高い精度で測定することができる。
残存する差から、距離d2を高精度で計算することがで
きる。というのは、参照用分岐路9bの距離d1が既知
なためである。必要であれば、さらに距離d2の測定精
度を高めるために、距離d1を、繰り返し測定されたd
2に繰り返し適合させてもよい。
【0089】ここで注目すべき点は、図6に示す本実施
形態のように、ライン検出器129による信号評価はま
た、図1および図5にそれぞれ示す第1および第2の実
施形態における信号評価のために用いることができる点
にある。逆に、本実施形態においても、第1および第2
の実施形態と同じ方法で、すなわち位置感度のない光検
出器を用いただけでも、信号評価を行うことができる。
【0090】スーパールミネセンスダイオード、例えば
SLD−38−MP(SUPERLUM LTD.(モ
スクワ)から購入可能)等は、干渉計システムに適した
放射源として機能する。例えば、適切なGRINレンズ
としては、Newportから、製品名Selfocで
販売されているレンズがある。適切な光絶縁体として
は、Newportから、例えば製品名ISC、IS
S、ISU、ISNまたはISPで販売されている絶縁
体を使用することができる。
【0091】図5および図6にそれぞれ示す第2および
第3の実施形態では、それぞれ、干渉計システムの測定
ヘッドと測定対象である構造体5との間の距離d2を測
定している。一方、図1に示す第1の実施形態では、測
定対象である2つの構造体3と5間の距離d2が測定さ
れる。しかしながら、第1の実施形態による干渉計シス
テムにも、構造体3として機能する測定ヘッドを搭載す
ることができる。さらに、測定ヘッドの外側に配置され
た2つ以上の構造体間の距離を、第2および第3の実施
形態による構成によって測定することもできる。
【0092】さらに、上記第1から第3の実施形態によ
る干渉計システムに、被測定対象物を受容するための対
象物ホルダーを追加することができる。対象物ホルダー
および測定ヘッドは互いに対してビーム方向を横切って
移動することができ、それによって、互いの距離d2
は、対象物に隣接した位置で測定可能であり、よって被
測定構造体の2次元マップを生成することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構造で、周辺環境の影響を受けずに、対象物を高
精度で測定できる干渉計システムおよび干渉計測方法を
実現することができる。また、かかる干渉計システムお
よび干渉計測方法を用いることで、光学レンズやヒト眼
の水晶体といった対象物の製造プロセスの最終工程にお
ける公称表面に対する品質管理や、仕上げ工程で公称表
面に対する偏差が大きい表面領域を加工するというよう
な、対象物の製造に有効利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る干渉計システ
ム1を模式的に示す機能構成図
【図2】 図1の干渉計システムのビーム伝送装置によ
って被測定構造体の方向に伝送される二重ウェーブパッ
ケージの時間に対する強度を模式的に示す図
【図3】 図2に示すウェーブパッケージが互いに距離
をあけて配置された2つの構造体から反射された後に現
れるウェーブパッケージの時間に対する強度を模式的に
示す図
【図4】 ウェーブパッケージが重ね合わされた場合
に、図1に示す光検出器69によって検出される干渉信
号を距離(d2−d1)に対する強度Sで示す図
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る干渉計システ
ム1aを模式的に示す機能構成図
【図6】 本発明の第3の実施形態に係る干渉計システ
ム1bを模式的に示す機能構成図
【図7】 図6の干渉計システムにおける2つの放出位
置121、123から反射されたウェーブパッケージの
時間に対する強度を模式的に示す図
【図8】 図6の干渉計システムにおける2つの放出位
置121、123から放出された放射光から干渉パター
ンへの展開を示す模式図
【図9】 従来の干渉計システムを模式的に示す構成図
【符号の説明】
1、1a、1b 干渉計システム 3、3a、3b 第1の構造体 5、5a、5b 第2の構造体 7、7a、7b 供試用分岐路 9、9a、9b 参照用分岐路 11、11a、11b 評価用分岐路 13、13a、13b 放射源 15、15a、15b、31、51、59、67、67
a、85、85b、95、95b、103、103b、
117、119 ガラスファイバー 17、55、99、99b、111 ファイバーカプラ
ー 35、63、87、87b、93、93b レンズ 39、89、89b、91、91b 部分反射ミラー 41 ミラー 45 遮蔽 69、69a 光検出器 71、71a、71b 測定信号 73、73a、73b 測定手段 83、83b 光絶縁 105、105b GRINレンズ(測定ヘッド) 107、107b 射出窓 129 ライン検出器(スクリーン) 131 偏向装置
フロントページの続き (72)発明者 ヴェルナー プルティンガー ドイツ、デー−73447 オーベルコッヘン、 ハー.−クッペンベンデルシュトラーセ 2 (72)発明者 ベルント ゲー ドイツ、デー−73432 アーレン、ヘルフ ェンシュタイナーシュトラーセ 5 (72)発明者 ベアーテ、ミュラー ドイツ、デー−07751 クラインピュアシ ュッツ、アム シュロスベルク 25 Fターム(参考) 2F064 FF03 GG02 GG22 GG24 GG32 HH02

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のコヒーレンス長の光ビームを放出
    する放射源と、前記放射源から放出された光ビームを第
    1の部分ビームと第2の部分ビームに分割し、続いて前
    記2つの部分ビームを重ね合わせるデバイスであって、
    前記2つの部分ビームの光路長は、分割と重ね合わせ間
    で所定の長さの差だけ異なり、前記所定の長さの差は前
    記コヒーレンス長よりも大きいデバイスと、互いにある
    距離をあけて配置され、光学効果として部分反射を行う
    2つの構造体と、前記重ね合わせされた2つの部分ビー
    ムを前記2つの構造体へと導くビーム伝送装置とを有す
    る干渉計システムであって、 前記2つの構造体のうちの第1の構造体を前記ビーム伝
    送装置の近傍に配したことを特徴とする干渉計システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第1の構造体は、密度が異なる光学
    媒体間の部分反射を行う界面の近傍に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の干渉計システム。
  3. 【請求項3】 前記密度が異なる光学媒体は、ガラスと
    空気であることを特徴とする請求項2記載の干渉計シス
    テム。
  4. 【請求項4】 測定範囲が、前記第1の構造体と第2の
    構造体との間の最小光路長および最大光路長によって予
    め設定されており、また、ビーム上流から前記第1の構
    造体への方向において、前記ビーム伝送装置は、前記2
    つの部分ビームが通過する媒体を含み、前記媒体は、そ
    の長さ方向に沿って連続的にかつ一定割合で屈折率が推
    移し、前記測定範囲の最小および最大光路長にそれぞれ
    対応して、前記第1の構造体からある距離をあけて配置
    された2つの位置間の少なくとも長さ全体にわたって延
    伸することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項
    記載の干渉計システム。
  5. 【請求項5】 前記ビーム伝送装置はガラスファイバー
    を含み、前記ガラスファイバーには、前記第1の構造体
    を構成する射出窓を有する勾配屈折率レンズ(GRIN
    レンズ)が結合されることを特徴とする請求項1から4
    のいずれか一項記載の干渉計システム。
  6. 【請求項6】 前記干渉計システムは、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、前記第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路
    長で割った比率が、0.1未満であることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項記載の干渉計システム。
  7. 【請求項7】 前記干渉計システムは、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、前記第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路
    長で割った比率が、0.01未満であることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか一項記載の干渉計システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記干渉計システムは、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、前記第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路
    長で割った比率が、実質的に0であることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項記載の干渉計システム。
  9. 【請求項9】 所定のコヒーレンス長の光ビームを放出
    する放射源と、 前記放射源から放出された光ビームを第1の部分ビーム
    と第2の部分ビームに分割し、続いて前記2つの部分ビ
    ームを重ね合わせるデバイスであって、前記2つの部分
    ビームの光路長は、分割と重ね合わせ間で所定の長さの
    差だけ異なり、前記所定の長さの差は前記コヒーレンス
    長よりも大きいデバイスと、 互いにある距離をあけて配置され、光学効果として部分
    反射を行う2つの構造体と、前記重ね合わせされた2つ
    の部分ビームを前記2つの構造体へと導くビーム伝送装
    置と、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長で
    割った比率が、0.1未満であることを特徴とする干渉
    計システム。
  10. 【請求項10】 所定のコヒーレンス長の光ビームを放
    出する放射源と、 前記放射源から放出された光ビームを第1の部分ビーム
    と第2の部分ビームに分割し、続いて前記2つの部分ビ
    ームを重ね合わせるデバイスであって、前記2つの部分
    ビームの光路長は、分割と重ね合わせ間で所定の長さの
    差だけ異なり、前記所定の長さの差は前記コヒーレンス
    長よりも大きいデバイスと、 互いにある距離をあけて配置され、光学効果として部分
    反射を行う2つの構造体と、前記重ね合わせされた2つ
    の部分ビームを前記2つの構造体へと導くビーム伝送装
    置と、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長で
    割った比率が、0.01未満であることを特徴とする干
    渉計システム。
  11. 【請求項11】 所定のコヒーレンス長の光ビームを放
    出する放射源と、 前記放射源から放出された光ビームを第1の部分ビーム
    と第2の部分ビームに分割し、続いて前記2つの部分ビ
    ームを重ね合わせるデバイスであって、前記2つの部分
    ビームの光路長は、分割と重ね合わせ間で所定の長さの
    差だけ異なり、前記所定の長さの差は前記コヒーレンス
    長よりも大きいデバイスと、 互いにある距離をあけて配置され、光学効果として部分
    反射を行う2つの構造体と、前記重ね合わせされた2つ
    の部分ビームを前記2つの構造体へと導くビーム伝送装
    置と、 前記所定の長さの差を変更する光路変更手段と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを受け、前記戻り方向に反射された光ビームの
    強度を表す測定信号を出力する検出器とを備え、 前記第1の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長
    を、第2の部分ビームの分割と重ね合わせ間の光路長で
    割った比率が、実質的に0であることを特徴とする干渉
    計システム。
  12. 【請求項12】 前記干渉計システムはさらに、前記測
    定信号と前記所定の長さの差に応じて、前記2つの構造
    体間の距離を測定する測定手段を備え、前記測定手段
    は、前記測定信号により示される強度の複数の極大値お
    よび極小値に応じて前記2つの構造体間の距離を測定
    し、前記極大値および前記極小値は、前記所定の長さの
    差に対応する、前記2つの構造体間における距離の近傍
    の範囲内で、前記所定の長さの差を変化させた場合に得
    られることを特徴とする請求項6から11のいずれか一
    項記載の干渉計システム。
  13. 【請求項13】 前記所定の長さの差を変化させる範囲
    は、8コヒーレンス長未満であることを特徴とする請求
    項12記載の干渉計システム。
  14. 【請求項14】 前記所定の長さの差を変化させる範囲
    は、4コヒーレンス長未満であることを特徴とする請求
    項12記載の干渉計システム。
  15. 【請求項15】 前記干渉計システムは、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを、第3の部分ビームと第4の部分ビームに分
    割するビームスプリッターと、 第1の放出位置から前記第3の部分ビームを放出するた
    めの第1のエミッターと、 前記第3および第4の部分ビームがスクリーン上で重ね
    合わされて、前記スクリーン上に干渉パターンが形成さ
    れるように、前記第1の放出位置から所定の距離をあけ
    て配置された第2の放出位置から前記第4の部分ビーム
    を放出するための第2のエミッターとを備えたことを特
    徴とする請求項1から14のいずれか一項記載の干渉計
    システム。
  16. 【請求項16】 所定のコヒーレンス長の光ビームを放
    出する放射源と、 前記放射源から放出された光ビームを第1の部分ビーム
    と第2の部分ビームに分割し、続いて前記2つの部分ビ
    ームを重ね合わせるデバイスであって、前記2つの部分
    ビームの光路長は、分割と重ね合わせ間で所定の長さの
    差だけ異なり、前記所定の長さの差は前記コヒーレンス
    長よりも大きいデバイスと、 互いにある距離をあけて配置され、光学効果として部分
    反射を行う2つの構造体と、前記重ね合わせされた2つ
    の部分ビームを前記2つの構造体へと導くビーム伝送装
    置と、 前記2つの構造体から戻り方向に反射された重ね合わせ
    光ビームを、第3の部分ビームと第4の部分ビームに分
    割するビームスプリッターと、 第1の放出位置から前記第3の部分ビームを放出するた
    めの第1のエミッターと、 前記第3および第4の部分ビームがスクリーン上で重ね
    合わされて、前記スクリーン上に干渉パターンが形成さ
    れるように、前記第1の放出位置から所定の距離をあけ
    て配置された第2の放出位置から前記第4の部分ビーム
    を放出するための第2のエミッターとを備えたことを特
    徴とする干渉計システム。
  17. 【請求項17】 前記干渉計システムはさらに、前記干
    渉パターンを検出するために位置感度のある光検出器を
    備えたことを特徴とする請求項15または16記載の干
    渉計システム。
  18. 【請求項18】 前記干渉計システムはさらに、前記検
    出された干渉パターンに応じて、前記2つの構造体間の
    距離を測定する測定手段を備えたことを特徴とする請求
    項17記載の干渉計システム。
  19. 【請求項19】 前記位置感度のある光検出器は、前記
    第1の放出位置と第2の放出位置との間の接続線に対し
    て平行に延伸するライン検出器からなる請求項18記載
    の干渉計システム。
  20. 【請求項20】 前記干渉計システムはさらに、前記干
    渉パターンの一部分を前記ライン検出器上に結像するた
    めの円柱レンズを備え、前記円柱レンズは、前記ライン
    検出器と2つの前記放出位置との間に配設されているこ
    とを特徴とする請求項19記載の干渉計システム。
  21. 【請求項21】 前記第1の放出位置と前記第2の放出
    位置との間の所定の距離が可変であり、前記測定手段は
    さらに、前記第1の放出位置と前記第2の放出位置との
    間の距離に応じて、前記2つの構造体間の距離を測定す
    ることを特徴とする請求項15から20のいずれか一項
    記載の干渉計システム。
  22. 【請求項22】 光路変更デバイスが前記所定の長さの
    差を変更するために設けられており、前記測定手段は、
    前記長さの差に応じて、2つの構造体間の距離を測定す
    ることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項記
    載の干渉計システム。
  23. 【請求項23】 前記分割および重ね合わせを行うデバ
    イスは、光ビームに対して略垂直に配されたミラーから
    なることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項
    記載の干渉計システム。
  24. 【請求項24】 前記第1の部分ビームは、前記分割お
    よび重ね合わせを行うデバイスを実質的に直接通過する
    か、または該デバイスによって実質的に直接に反射され
    ることを特徴とする請求項1から23のいずれか一項記
    載の干渉計システム。
  25. 【請求項25】 前記分割および重ね合わせを行うデバ
    イスは、前記光ビームを横切る方向に配向され、前記第
    2の部分ビームを反射し前記第1の部分ビームを透過す
    るために設けられた第1の部分反射ミラーと、前記第1
    のミラーから前記光ビームとは反対方向にある距離をあ
    けてかつ前記第1のミラーに対して平行に配置され、前
    記第2の部分ビームを反射するために設けられた第2の
    ミラーとを含むことを特徴とする請求項1から24のい
    ずれか一項記載の干渉計システム。
  26. 【請求項26】 前記分割および重ね合わせを行うデバ
    イスは、前記光ビームを横切る方向に配設され、前記第
    1の部分ビームを反射し前記第2の部分ビームを透過す
    る第1の部分反射ミラーと、前記第1のミラーから前記
    光ビームの方向にある距離をあけてかつ前記第1のミラ
    ーと平行に配置され、前記第2の部分ビームを反射する
    第2のミラーとを含むことを特徴とする請求項1から2
    4のいずれか一項記載の干渉計システム。
  27. 【請求項27】 前記第1のミラーおよび前記第2のミ
    ラーのうち少なくとも1つがガラスファイバーの一端部
    に設けられたことを特徴とする請求項25または26記
    載の干渉計システム。
  28. 【請求項28】 前記ガラスファイバーの一端部に設け
    られた前記ミラーは、勾配屈折率レンズ(GRINレン
    ズ)を含むことを特徴とする請求項27記載の干渉計シ
    ステム。
  29. 【請求項29】 分割と重ね合わせの間における前記第
    2の部分ビームの光路長を測定する光学部品が、熱的お
    よび機械的の少なくとも一方で環境から分離されている
    ことを特徴とする請求項1から28のいずれか一項記載
    の光学干渉計システム。
  30. 【請求項30】 光学干渉法を用いて、測定装置の参照
    表面から、光学効果として部分反射を行う構造体までの
    距離を測定する干渉計測方法であって、 互いに所定の距離をあけて共通方向に伝播するコヒーレ
    ントな2つのウェーブパッケージを生成し、 前記構造体が前記2つのウェーブパッケージの各々のう
    ち1つの部分ウェーブパッケージをそれぞれ戻り方向に
    反射し、また前記参照表面が前記2つのウェーブパッケ
    ージの各々のうち1つの部分ウェーブパッケージをそれ
    ぞれ戻り方向に反射するように、前記参照表面を介して
    前記構造体上に前記前記2つのウェーブパッケージを導
    き、 前記構造体および前記参照表面から戻り方向に反射され
    た前記部分ウェーブパッケージを重ね合わせ、 重ね合わされた部分ウェーブパッケージから、前記参照
    表面から前記構造体までの距離を測定することを特徴と
    する干渉計測方法。
  31. 【請求項31】 請求項1から29のいずれか一項記載
    の干渉計システムを用いて、測定装置の参照表面から、
    光学効果として部分反射を行う構造体までの距離を測定
    する干渉計測方法であって、 互いに所定の距離をあけて共通方向に伝播するコヒーレ
    ントな2つのウェーブパッケージを生成し、 前記構造体が前記2つのウェーブパッケージの各々のう
    ち1つの部分ウェーブパッケージをそれぞれ戻り方向に
    反射し、また前記参照表面が前記2つのウェーブパッケ
    ージの各々のうち1つの部分ウェーブパッケージをそれ
    ぞれ戻り方向に反射するように、前記参照表面を介して
    前記構造体上に前記前記2つのウェーブパッケージを導
    き、 前記構造体および前記参照表面から戻り方向に反射され
    た前記部分ウェーブパッケージを重ね合わせ、 重ね合わされた部分ウェーブパッケージから、前記参照
    表面から前記構造体までの距離を測定することを特徴と
    する干渉計測方法。
  32. 【請求項32】 光学干渉法を用いて、互いにある距離
    をあけて配置された、光学効果として部分反射を行う2
    つの構造体間の距離を測定する干渉計測方法であって、 互いに所定の距離をあけて共通方向に伝播するコヒーレ
    ントな2つのウェーブパッケージを生成し、 前記2つの構造体のうち各1つが、前記2つのウェーブ
    パッケージの各々の1つの部分ウェーブパッケージを戻
    り方向に反射するように、前記2つのウェーブパッケー
    ジを前記2つの構造体に導き、 前記戻り方向に反射された部分ウェーブパッケージを受
    け、 前記部分ウェーブパッケージをそれぞれ、互いに所定の
    距離をあけて配設された2つの放出位置へと分割して伝
    送し、 前記分割された部分ウェーブパッケージを前記2つの放
    出位置から放出し、前記分割された部分ウェーブパッケ
    ージを位置感度のある光検出器上に重ね合わせて、前記
    光検出器上に干渉パターンを形成し、 前記干渉パターンから、前記2つの構造体間の距離を測
    定することを特徴とする干渉計測方法。
  33. 【請求項33】 請求項1から29のいずれか一項記載
    の干渉計システムを用いて、互いにある距離をあけて配
    置された、光学効果として部分反射を行う2つの構造体
    間の距離を測定する干渉計測方法であって、 互いに所定の距離をあけて共通方向に伝播するコヒーレ
    ントな2つのウェーブパッケージを生成し、 前記2つの構造体のうち各1つが、前記2つのウェーブ
    パッケージの各々の1つの部分ウェーブパッケージを戻
    り方向に反射するように、前記2つのウェーブパッケー
    ジを前記2つの構造体に導き、 前記戻り方向に反射された部分ウェーブパッケージを受
    け、 前記部分ウェーブパッケージをそれぞれ、互いに所定の
    距離をあけて配設された2つの放出位置へと分割して伝
    送し、 前記分割された部分ウェーブパッケージを前記2つの放
    出位置から放出し、前記分割された部分ウェーブパッケ
    ージを位置感度のある光検出器上に重ね合わせて、前記
    光検出器上に干渉パターンを形成し、 前記干渉パターンから、前記2つの構造体間の距離を測
    定することを特徴とする干渉計測方法。
  34. 【請求項34】 前記2つのウェーブパッケージ間の距
    離および前記2つの放出位置間の距離が可変であり、 (a)前記2つの放出位置間の距離を低い測定精度に対
    応する第1の値に調整し、 (b)前記得られた干渉パターンから、前記2つの構造
    体間の距離を予備的に測定し、 (c)前記2つのウェーブパッケージ間の距離を前記予
    備的に測定された2つの構造体間の距離に対応する第2
    の値に調整し、 (d)前記2つの放出位置間の距離を高い測定精度に対
    応する第3の値に調整し、 (e)高い測定精度で得られた干渉パターンから、前記
    2つの構造体間の距離を再び測定することを特徴とする
    請求項32または33記載の干渉計測方法。
  35. 【請求項35】 前記ステップ(b)の前記予備的に測
    定された距離として、前記ステップ(e)において前記
    再び測定された距離を用いることにより、前記ステップ
    (e)の後に前記ステップ(b)を繰り返し実行するこ
    とを特徴とする請求項34記載の干渉計測方法。
  36. 【請求項36】 前記ステップ(a)と前記ステップ
    (b)との間で、前記2つの構造体によって生成される
    干渉パターンが検出できるまで、前記2つのウェーブパ
    ッケージ間の距離を連続的に変化させることを特徴とす
    る請求項34または35に記載の干渉計測方法。
  37. 【請求項37】 前記干渉計測方法は眼科手術に用いら
    れることを特徴とする請求項30から36のいずれか一
    項記載の干渉計測方法。
  38. 【請求項38】 公称表面を有する対象物を提供する方
    法であって、 請求項30から36のいずれか一項記載の干渉計測方法
    を用いて前記対象物の表面を測定し、 前記対象物の前記公称表面からの前記測定表面の偏差を
    測定し、 前記偏差が所定の閾値未満であれば、前記対象物を提供
    し、 前記偏差が前記所定の閾値よりも大きければ、前記対象
    物を提供しないことを特徴とする対象物提供方法。
  39. 【請求項39】 公称表面を有する対象物を製造する方
    法であって、 請求項30から36のいずれか一項記載の干渉計測方法
    を用いて前記対象物の表面を測定し、 前記対象物の前記公称表面からの前記測定表面の偏差を
    測定し、 前記対象物の表面を前記公称表面に適合させるために、
    前記測定表面と前記公称表面との間に偏差が検出された
    位置において前記対象物の表面領域を除去することを特
    徴とする対象物製造方法。
  40. 【請求項40】 製造される前記対象物は光学レンズで
    あることを特徴とする請求項39記載の対象物製造方
    法。
  41. 【請求項41】 製造される対象物はヒト眼の水晶体で
    あり、レンズ物質の前記除去が視力の欠如を矯正する機
    能を果たすことを特徴とする請求項40記載の対象物製
    造方法。
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