JP2002267426A - 形状測定装置及び測定方法 - Google Patents

形状測定装置及び測定方法

Info

Publication number
JP2002267426A
JP2002267426A JP2001068868A JP2001068868A JP2002267426A JP 2002267426 A JP2002267426 A JP 2002267426A JP 2001068868 A JP2001068868 A JP 2001068868A JP 2001068868 A JP2001068868 A JP 2001068868A JP 2002267426 A JP2002267426 A JP 2002267426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
measurement
measuring
shape
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001068868A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Otsuka
勝 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001068868A priority Critical patent/JP2002267426A/ja
Publication of JP2002267426A publication Critical patent/JP2002267426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物に小さな塵埃、傷があっても測定が
中断することが少ない測定装置を得る。 【解決手段】 僅かに周波数の異なる2つのヘテロダイ
ン光を偏波面保存光ファイバ34を介して測定光学ヘッ
ド35に導き、ヘテロダイン光の一部を取り出して干渉
させ参照ビート信号を検出する。残りのヘテロダイン光
の一方の光は参照面41で正反射させ、他方の光は被測
定物であるワークW上に最大面傾斜角度以上の開口数
(NA)を有する対物レンズ39を用いてフォーカスさ
せ、キャッツアイ反射で戻ってきた双方の光を干渉させ
て測定ビート信号を一次元アレイセンサ44で検出す
る。参照ビート信号と測定ビート信号の位相差を非積算
型のアナログ位相計48により算出し、算出された参照
信号と測定信号の位相差が測定開始地点の数値と同一と
なるように測定光学ヘッド35とワークWの間隔を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状測定装置及び
測定方法に関し、例えばカメラ、ビデオ、半導体製造装
置等に用いられる比較的大口径のレンズ、ミラー、金型
等の滑らかに連続した面形状、特に通常の干渉計では測
定困難な非球面形状や大口径の球面/平面を計測するた
めに好適な光ヘテロダインプローブを利用した形状測定
装置に良好に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来例の特公平2−56604号
公報に開示されている光ヘテロダインプローブ形状測定
装置の構成図を示しており、ゼーマンレーザー光源1の
出射方向にはビームスプリッタ2、第1の偏光ビームス
プリッタ3、第2の偏光ビームスプリッタ4、1/4波
長板5、対物レンズ6、ワークW、このワークWを支持
するワークステージ7が順次に配列されている。また、
ビームスプリッタ2の反射方向にはビート信号検出器8
が設けられ、第1の偏光ビームスプリッタ3の反射方向
にはミラー9、1/4波長板10、レンズ11、ミラー
12、13、ワークステージ7の内面に配置された参照
面14が順次に配列されている。更に、第1の偏光ビー
ムスプリッタ3の戻り光の反射方向にはビート信号検出
器15が設けられ、第2の偏光ビームスプリッタ4の戻
り光の反射方向にはフォーカス検出器16が設けられて
いる。
【0003】ワークステージ7はX−Yドライバ17に
より駆動され、ビート信号検出器8、15の出力は信号
処理器18を介して検出器19に接続されている。更
に、フォーカス検出器16の出力はドライバ20を介し
て対物レンズ6を光軸方向に駆動するようになってい
る。
【0004】ゼーマンレーザー光源1から出射され、偏
光方位が直交する僅かに周波数の異なる2つの光束をf
1、f2とすると、これらの光束f1、f2は第1の偏
光ビームスプリッタ3により空間的に分離され、光束f
1は直進し第2の偏光ビームスプリッタ4を通過して1
/4波長板5で円偏光に変換され、対物レンズ6により
ワークWの表面に焦点を結ぶように照射する。ワークW
の表面において入射方向に反射して戻る所謂キャッツア
イ(Cat's Eye)反射により、反射光は対物レ
ンズ6方向に戻り、1/4波長板5を再び通過して直線
偏光に変換されるが、反射前の直線偏光とは90°方位
が回転した状態で、第2の偏光ビームスプリッタ4に入
射する。
【0005】この第2の偏光ビームスプリッタ4は特殊
なコーティングが施されており、戻ってきた光を2分割
して一方は透過させて第1の偏光ビームスプリッタ3に
導かれ、他方は反射してフォーカス検出器16に導かれ
る。フォーカス検出器16の信号を用いて、対物レンズ
6を光軸方向にサーボ制御し、ワークWが光軸と直交方
向に移動しても、光束f1は常にワークWの表面上に焦
点を結ぶことになる。
【0006】一方、第1の偏光ビームスプリッタ3で反
射された光束f2は、ミラー3aを経て1/4波長板1
0により円偏光に変換され、ワークステージ7に配置さ
れた参照面14で反射されて第1の偏光ビームスプリッ
タ3に戻るが、1/4波長板10を再度通過するために
偏光方位が90°回転した直線偏光となっており、第1
の偏光ビームスプリッタ3を透過してビート信号検出器
15に入射する。
【0007】ワークWで反射して第1の偏光ビームスプ
リッタ3に戻ってきた光束も、ビート信号検出器15に
導かれるため、参照面14で反射した光と干渉し、測定
ビート信号f1−f2がビート信号検出器15により検
出される。
【0008】この測定ビート信号と光源1から出射直後
の光束を干渉させて、偏光ビームスプリッタ2で反射さ
せ、ビート信号検出器8で得られた参照ビート信号との
周波数差を積分することで、リセット時からの変位を計
測し、ワークWを光軸に直交する方向に走査させたとき
の変位からワークWの形状が測定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例のように、被測定物であるワークWの表面上に光を
合焦させて、反射してきた光の波面情報を取得する方法
では、被測定面上に小さな塵埃や傷があると反射光が散
乱するため、検出器に戻る光量、位相が極端に変化し測
定困難となるという問題があり、周波数差を積分すると
いう積算型変位測定手段では、積算カウンタ誤差により
その個所で測定が中断してしまうという問題点がある。
【0010】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
干渉光位相による測定を行うに際して、被測定面上に小
さな塵埃や傷があっても測定を中断することなく、正確
な測定を実現し得る形状測定装置及び測定方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る本発明は、被測定物の形状を測定する
装置であって、2つの光の一方は参照面で反射させ、他
方は被測定面上で反射させて戻ってきた双方の光を干渉
させた上で受光して測定信号を形成し、基準となる参照
信号と前記測定信号の位相差を非積算型位相計により検
出し、測定された位相差が所定状態に維持される方向に
測定光学ヘッドと被測定面との間隔を制御しながら前記
測定光学ヘッドと被測定面を光軸直交方向に相対的に位
置変化させたときの三次元方向の相対位置変化を読み取
ることにより、被測定面の三次元形状を測定すると共
に、前記測定信号の強度を監視する手段を設けたことを
特徴とする形状測定装置である。
【0012】請求項2に係る本発明は、前記参照信号と
測定信号の位相差を検出する前記非積算型位相計は、ア
ナログ位相検波装置であることを特徴とする請求項1に
記載の形状測定装置である。
【0013】請求項3に係る本発明は、被測定物上の塵
埃や傷に遭遇したことを前記測定信号の強度劣化から判
定し、所定時間内は遭遇前のデータを基にサーボを継続
し、所定時間を過ぎて前記測定信号の強度劣化が回復し
ていれば再び前記非積算型位相計の出力を基にサーボ継
続することを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置
である。
【0014】請求項4に係る本発明は、被測定物の形状
を測定する装置であって、2つの光の一方は参照面で反
射させ、他方は被測定面上で反射させて戻ってきた双方
の光を干渉させた上で受光して測定信号を形成し、基準
となる参照信号と前記測定信号の位相差を非積算型位相
計により検出し、測定された位相差が所定状態に維持さ
れる方向に測定光学ヘッドと被測定面との間隔を制御し
ながら前記測定光学ヘッドと被測定面を光軸直交方向に
相対的に位置変化させたときの三次元方向の相対位置変
化を読み取ることにより被測定面の三次元形状を測定し
た後に、データのZ方向位置の連続性を検査し、不連続
な飛びがあった場合には測定位相差の1周期に相当する
長さの整数倍の数値を補正することを特徴とする形状測
定装置である。
【0015】請求項5に係る本発明は、被測定物の形状
を測定する方法であって、2つの光の一方は参照面で反
射させ、他方は被測定面上で反射させて戻ってきた双方
の光を干渉させた上で受光して測定信号を形成し、基準
となる参照信号と前記測定信号の位相差をデータの蓄積
処理を行なわずに検出し、測定された位相が所定状態に
維持される方向に測定光学ヘッドと被測定面との間隔を
サーボ制御しながら前記測定光学ヘッドと被測定面を光
軸直交方向に相対的に位置変化させたときの三次元方向
の相対位置変化を読み取ることにより被測定面の三次元
形状を測定すると共に、前記測定信号強度が劣化した際
には、前記サーボ制御を前記測定信号強度が復帰するま
で停止し、得られた三次元形状測定結果の不連続な飛び
を測定位相差の1周期に相当する長さの整数倍分補正す
ることを特徴とする形状測定方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を図1、図2に図示の実施
の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本実施の形態
における光ヘテロダインプローブ形状測定装置の構成図
を示し、レーザー光を射出するレーザー光源31の出射
方向には、AOMドライバ32により駆動され入射した
光を僅かに周波数が異なる2周波光に変換するAOM周
波数シフタ33が設けられている。AOM周波数のシフ
タ33による2つの光束は、偏波面保存光ファイバ34
及び測定光ヘッド35を介してワークWに投影されるよ
うになっている。
【0017】測定ヘッド35の入射部には、コリメータ
レンズ36が配置され、その後方の光路上には偏光ビー
ムスプリッタ37、1/4波長板38、対物レンズ39
が配列されている。偏光ビームスプリッタ37の反射方
向には1/4波長板40、合焦平面41が設けられ、偏
光ビームスプリッタ37の戻り光の反射方向には偏光板
42、拡散レンズ43、一次元アレイ光検出器44が設
けられている。そして、測定ヘッド35はX−Y移動手
段45により駆動され、X−Y−Z位置測定手段46に
よりその位置を検出するようにされている。
【0018】測定光学ヘッド35の一次元アレイ光検出
器44の出力は3つのマルチプレクサ47に接続されて
いる。また、AOMドライバ32の2周波光の波長差の
出力はアナログ位相計48に接続され、アナログ位相計
48の出力はコンピュータ49に接続されている。コン
ピュータ49の出力は3つのマルチプレクサ47及びサ
ーボドライバ50に接続され、サーボドライバ50の出
力はアクチュエータ51を介して測定ヘッド35をZ方
向にサーボ制御するようにされている。更に、マルチプ
レクサ47の出力は加算演算器52を経てアナログ位相
計48及び信号強度比較器53に接続され、比較器53
の出力はコンピュータ49に接続されている。
【0019】光源31から射出したレーザー光は、AO
Mシフタ33の作用で偏光方位が直交する2つの僅かに
周波数が異なる光に変換され、偏波面保存光ファイバ3
4に入射し、ファイバ34を伝送して端末部から偏光方
位を維持した状態で測定光学ヘッド35に2周波光を出
射する。測定光学ヘッド35においては、光ファイバ3
4から射出された光は発散光であるため、コリメータレ
ンズ36で平行光として偏光ビームスプリッタ37に入
射し、2周波光のうち一方の光は反射されて参照平面4
1側に、他方の光は透過してワークW側に進む。参照平
面41側に進んだ光束は1/4波長板40で円偏光に変
換されて参照平面41で正反射され、再び1/4波長板
40を通って直線偏光に変換されて偏光ビームスプリッ
タ37に戻るが、偏光方位が90°回転しているため
に、今度は透過して光検出器44側に進む。
【0020】ワークW側へ進んだ光は同様に、1/4波
長板38で円偏光に変換されて対物レンズ39で収斂光
となってワークWの表面に焦点を結び、キャッツアイ反
射されて対物レンズ39、1/4波長板38に戻り、直
線偏光に変換されて光ビームスプリッタ37に戻るが、
偏光方位が90°回転しているために、今度は反射して
光検出器44側に進む。
【0021】この際に、対物レンズ39はワークWの最
大面傾斜角よりも大きな開口数(NA)を有し、また対
物レンズ39に入射させる光も、この開口一杯に入れて
おく。参照平面41、ワークWで反射されたそれぞれの
光束を偏光板42の作用で干渉させ、拡散レンズ43を
通して一次元アレイ光検出器44の幅一杯に入射させ
る。この検出器44の各素子からは、2つの周波数の差
に相当する周波数の所謂ビート信号が観測されるが、ワ
ークWの面傾斜に対応するために被測定面から正反射し
てくる光束に相当する素子からの信号を、マルチプレク
サ47で高速に切換えると共に、隣接するセンサからの
例えば3つの信号を複数の加算器89で加算すること
で、切換時の信号途切れをなくして取り出す。
【0022】なお、ここで云うマルチプレクサ47と
は、多数の入力信号の中からアドレスされた信号のみを
出力線に導く高速なスイッチ機能を有する素子を意味す
るものとする。
【0023】この測定された測定ビート信号と基準とな
る基準ビート信号との位相差を測定すれば、参照平面4
1側に向かった光とワークW側に向かった光束の光路長
差の変化が分かるので、コンピュータ49の指令によ
り、逆に位相差が一定になるように測定光学ヘッド35
をZ方向である光軸方向にサーボしておき、ワークWと
測定光学ヘッド35の相対位置をX−Y移動手段45を
用いて光軸に直交するXY面内で変化させながら、その
移動量をX−Y−Z位置測定手段46で検出すれば、ワ
ークWの表面の三次元形状が原理的には測定されること
になる。
【0024】次に、図2に示したフローチャート図を用
いて測定シーケンスについて説明する。ワークWの予め
決められた位置において、ワークWの表面からの反射が
キャッツアイとなるように、測定光学ヘッド35の位置
を調整して十分な信号が得られる状態にし、サーボドラ
イバ50の信号によりサーボを開始しながら、X−Y移
動手段45を用いてワークWの表面の走査を開始する。
この際に、図1に示した信号強度比較器53の出力はコ
ンピュータ49で常に監視しておき、信号強度に異常が
なく十分な信号があれば、アナログ位相計48の出力信
号を用いてリアルタイムにサーボをかけ、そのときの測
定光学ヘッド35の位置をX−Y−Z位置測定手段46
により測定し、そのデータをメモリに記憶してゆく。
【0025】しかし、仮にワークWの表面に小さな塵埃
や傷があった場合に、完全に対物レンズ39で合焦した
状態であれば、光のスポット径は例えば波長λ=633
nm、対物レンズNA=0.5の場合に約0.7μmと
なり、塵埃、傷と同レベルとなって信号光は散乱されて
しまい、正しいワークWの表面位置が計測されなくな
り、通常はサーボ不能となる。
【0026】そこで本実施の形態では、測定信号強度を
常に監視し、塵埃や傷による信号劣化を検知した場合に
は、塵埃や傷であれば通過に必要と考えられる所定時間
だけは、リアルタイムの位相計48の出力信号を用いず
に、劣化直前の位相計48の出力信号を用いてサーボを
続け、所定時間の経過後に測定信号劣化が回復していれ
ば、再びリアルタイムに位相信号を用いるサーボに復帰
する。
【0027】この場合に、ヘテロダイン干渉計の出力か
ら変位を算出する方法として、積算型の手法と非積算型
の手法が考えられる。積算型とは、参照ビート信号、測
定ビート信号をそれぞれデジタル化し、一方をアップカ
ウント、他方をダウンカウントすることでカウンタ値を
更新していく方法であり、高速処理ができるが、一旦ど
ちらかの信号が途切れるとカウンタ値はでたらめな値を
示すことになる。一方、非積算型は単純に現在の2つの
周期信号の位相差に対応する値を2πの範囲で出力する
もので、2πを超える位相差は計測不能である。
【0028】本実施の形態では、変位(位相)検出に非
積算型のアナログ位相計48を用いているので、測定光
学ヘッド35からの光が塵埃、傷を通り越して信号が回
復すれば正しい位相を返すので、信号劣化検知前と後で
のデータは連続するものとして取り扱うことができる。
信号劣化中の測定データには、異常を示すフラグを付し
てデータ保存し、後処理で劣化データとして除外処理可
能なようにしておく。このような処理を続けて、所定走
査範囲を走査完了することで測定シーケンスを終了す
る。
【0029】ただし、非積算型位相計の測定範囲は2π
しかなく、これはシングルパス干渉計の変位に換算する
とλ/2(マルチパス干渉計の場合はパスの数をNとす
るとλ/2N)に相当するので、比較的大きな塵埃等に
遭遇し測定信号が途切れる時間が長く、その間に測定ヘ
ッドとワークWの表面の間隔がλ/2(λ/2N)を超
えて変化した場合には、測定値は連続性を失い、段差と
して現われてしまうことになる。
【0030】この場合においても、非積算型位相計では
誤り量がλ/2(λ/2N)の整数倍にしかならないた
め、不連続段差をλ/2(λ/2N)の整数倍で補正す
ることが可能であるので、測定完了した後に測定データ
を形状誤差データに変換し、測定時刻順に見てλ/2
(λ/2N)以上の不連続が見られるときは、その整数
倍で最も近い量を補正値としてそれ以降のデータに加減
算すればよい。即ち、測定位相差1周期分の長さを基準
長とし、この基準長以上の不連続が発生した際には基準
長の整数倍で最も近い量を補正値として、それ以降のデ
ータに加味するだけで、簡単に不連続部前後の測定値差
の補正ができることになる。
【0031】なお、上記実施の形態では干渉させる2光
束の波長を僅かかに異ならせるヘテロダイン方式を採用
しているが、形状測定装置としては干渉光位相によって
反射面の形状を測定するものであれば、ホモダイン方
式、フリンジスキャン方式等でもよい。また、干渉計の
形態としてはマイケルソン干渉計方式を基本としている
が、他の例えばフィゾー干渉計方式等でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る形状測
定装置は、基準となる参照信号と測定信号の位相差を非
積算型位相計により検出し、これを用いたサーボで三次
元形状を測定し、かつ測定信号の強度を監視する手段を
設けたことで、強度劣化の際にこれを認識してサーボを
停止すること、及び信号復帰後にそのまま位相計の信号
を利用してサーボをとりあえず復活させることが容易に
でき、測定信号劣化で測定動作を中断することなくスム
ーズに完了させることができる。
【0033】一方、これとは別の本発明に係る形状測定
装置は、基準となる参照信号と測定信号の位相差を非積
算型位相計により検出し、これを用いたサーボで三次元
形状を測定した後に、データのZ方向位置の連続性を検
査し、不連続な飛びがあった場合には測定位相差の1周
期に相当する長さの整数倍の数値を補正するようにした
ことで、測定動作を中断することなくスムーズに完了さ
せ、かつ測定途中に何らかの測定不能期間が入った場合
もその間の計測飛びを後処理で容易に補正することがで
き、安定した測定が可能となる。
【0034】更に、これとは別の本発明に係る形状測定
方法によれば、比較的大きな塵埃に遭遇した場合も、測
定動作をスムーズに継続することができ、一方これによ
りデータ不連続となる場合にも、後処理で段差補正を容
易に行うことができるので、被測定面に小さな塵埃、傷
があっても、安定した測定が可能となると同時に、この
影響を正確に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成図である。
【図2】測定シーケンスのフローチャート図である。
【図3】従来例の構成図である。
【符号の説明】
31 レーザー光源 32 AOMドライバ 33 AOM周波数シフタ 34 偏波面保存光ファイバ 35 測定光学ヘッド 37 偏光ビームスプリッタ 39 対物レンズ 40、38 1/4波長板 41 参照平面板 42 偏光板 43 拡散レンズ 44 マルチプレクサ 44 一次元アレイセンサ 45 X−Y移動手段 46 X−Y−Z位置計測手段 48 アナログ位相計 49 コンピュータ 50 サーボドライバ 52 加算演算器 53 信号強度比較器 W ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の形状を測定する装置であっ
    て、2つの光の一方は参照面で反射させ、他方は被測定
    面上で反射させて戻ってきた双方の光を干渉させた上で
    受光して測定信号を形成し、基準となる参照信号と前記
    測定信号の位相差を非積算型位相計により検出し、測定
    された位相差が所定状態に維持される方向に測定光学ヘ
    ッドと被測定面との間隔を制御しながら前記測定光学ヘ
    ッドと被測定面を光軸直交方向に相対的に位置変化させ
    たときの三次元方向の相対位置変化を読み取ることによ
    り、被測定面の三次元形状を測定すると共に、前記測定
    信号の強度を監視する手段を設けたことを特徴とする形
    状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記参照信号と測定信号の位相差を検出
    する前記非積算型位相計は、アナログ位相検波装置であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 【請求項3】 被測定物上の塵埃や傷に遭遇したことを
    前記測定信号の強度劣化から判定し、所定時間内は遭遇
    前のデータを基にサーボを継続し、所定時間を過ぎて前
    記測定信号の強度劣化が回復していれば再び前記非積算
    型位相計の出力を基にサーボ継続することを特徴とする
    請求項1に記載の形状測定装置。
  4. 【請求項4】 被測定物の形状を測定する装置であっ
    て、2つの光の一方は参照面で反射させ、他方は被測定
    面上で反射させて戻ってきた双方の光を干渉させた上で
    受光して測定信号を形成し、基準となる参照信号と前記
    測定信号の位相差を非積算型位相計により検出し、測定
    された位相差が所定状態に維持される方向に測定光学ヘ
    ッドと被測定面との間隔を制御しながら前記測定光学ヘ
    ッドと被測定面を光軸直交方向に相対的に位置変化させ
    たときの三次元方向の相対位置変化を読み取ることによ
    り被測定面の三次元形状を測定した後に、データのZ方
    向位置の連続性を検査し、不連続な飛びがあった場合に
    は測定位相差の1周期に相当する長さの整数倍の数値を
    補正することを特徴とする形状測定装置。
  5. 【請求項5】 被測定物の形状を測定する方法であっ
    て、2つの光の一方は参照面で反射させ、他方は被測定
    面上で反射させて戻ってきた双方の光を干渉させた上で
    受光して測定信号を形成し、基準となる参照信号と前記
    測定信号の位相差をデータの蓄積処理を行なわずに検出
    し、測定された位相が所定状態に維持される方向に測定
    光学ヘッドと被測定面との間隔をサーボ制御しながら前
    記測定光学ヘッドと被測定面を光軸直交方向に相対的に
    位置変化させたときの三次元方向の相対位置変化を読み
    取ることにより被測定面の三次元形状を測定すると共
    に、前記測定信号強度が劣化した際には、前記サーボ制
    御を前記測定信号強度が復帰するまで停止し、得られた
    三次元形状測定結果の不連続な飛びを測定位相差の1周
    期に相当する長さの整数倍分補正することを特徴とする
    形状測定方法。
JP2001068868A 2001-03-12 2001-03-12 形状測定装置及び測定方法 Pending JP2002267426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068868A JP2002267426A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 形状測定装置及び測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068868A JP2002267426A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 形状測定装置及び測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002267426A true JP2002267426A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18926987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001068868A Pending JP2002267426A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 形状測定装置及び測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002267426A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102221348A (zh) * 2011-04-02 2011-10-19 中国科学院光电技术研究所 基于多特征匹配和平均法的球面绝对测量方法
CN105423948A (zh) * 2015-12-14 2016-03-23 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 采用变形镜的拼接干涉检测非球面面形的装置及方法
JP6750767B1 (ja) * 2019-04-03 2020-09-02 日本製鉄株式会社 測定装置及び測定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102221348A (zh) * 2011-04-02 2011-10-19 中国科学院光电技术研究所 基于多特征匹配和平均法的球面绝对测量方法
CN105423948A (zh) * 2015-12-14 2016-03-23 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 采用变形镜的拼接干涉检测非球面面形的装置及方法
US11635520B2 (en) 2019-01-23 2023-04-25 Nippon Steel Corporation Measuring device and measuring method
JP6750767B1 (ja) * 2019-04-03 2020-09-02 日本製鉄株式会社 測定装置及び測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2150770B1 (en) Optical distance sensor
US9587977B2 (en) Boresight error monitor for laser radar integrated optical assembly
US8345260B2 (en) Method of detecting a movement of a measuring probe and measuring instrument
JP3501605B2 (ja) 干渉計及び形状測定装置
US8411280B2 (en) Surface shape measurement apparatus
US8400641B2 (en) Interferometer for aspherical or spherical surface measurements
JP2010539481A (ja) 二分解能,二距離センサのシステムおよび方法
EP0208276A1 (en) Optical measuring device
US6710881B1 (en) Heterodyne interferometry for small spacing measurement
JP2015052537A (ja) 計測装置
JPS5979104A (ja) 光学装置
JP2000258142A (ja) 非接触表面形状測定方法
JP2002267426A (ja) 形状測定装置及び測定方法
JPH10253892A (ja) 位相干渉顕微鏡
JP3439803B2 (ja) 対物レンズの焦点から物体のずれ又は位置変化を検出する方法及び装置
JP3584151B2 (ja) 面形状測定装置
EP0467343A2 (en) Optical heterodyne interferometer
JP3728151B2 (ja) 曲面形状測定装置
JPH055610A (ja) 計測装置
JPH06185977A (ja) 干渉測長装置
KR101175661B1 (ko) 광학식 복합진단 측정 장치 및 방법
JPH05340726A (ja) 3次元形状測定装置の非接触式プローブ
JPH0420844A (ja) 光位相差測定装置
JPS63223510A (ja) 面形状測定装置
JP2005084027A (ja) レーザプローブ計測装置