JP2002155927A - 折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置における閉止キャップ - Google Patents

折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置における閉止キャップ

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JP2002155927A JP2001244793A JP2001244793A JP2002155927A JP 2002155927 A JP2002155927 A JP 2002155927A JP 2001244793 A JP2001244793 A JP 2001244793A JP 2001244793 A JP2001244793 A JP 2001244793A JP 2002155927 A JP2002155927 A JP 2002155927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話器等の機体本体に、カバーが閉成お
よび開成状態で保持可能である開閉保持用ヒンジ装置
を、予め組成したヒンジである係嵌組成体の嵌挿係止だ
けで完成させる際、閉止キャップをも嵌設することで、
外観の向上と係嵌組成体への塵埃侵入を有効に阻止可能
とする。 【解決手段】 第1、第2部材A、Bの第1、第2ヒン
ジ筒10、11に、ヒンジとしての係嵌組成体Cを嵌装
係止して第1、第2部材A、Bを閉止時と所要開成角度
で夫々保持自在とした折り畳み式機器の開閉保持用ヒン
ジ装置における閉止キャップ17に関する。この閉止キ
ャップ17は第2部材Bと共転する係嵌組成体Cの軸杆
15に固設されて第1ヒンジ筒10内に突出したワッシ
ャー16に対し、ワッシャー16が回動自在でかつ軸線
方向への抜出が阻止されるよう係嵌され、かつ第1ヒン
ジ筒に非回動状態で内嵌されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み式計算機、
パーソナルコンピュータ、携帯電話機、ワードプロセッ
サーなどの折り畳み機器にあって、その機器本体に開閉
自在なるよう枢着されたカバーを、閉成時と任意の開成
角度とで夫々の状態を保持でき、しかも適度の力で当該
保持状態を解除することのできる開閉保持用ヒンジ装置
に係嵌されるヒンジとしての係嵌組成体に対し、これを
隠蔽することで外観をよくすると共に、係嵌組成体のヒ
ンジ構成部材へ塵埃等が進入することを阻止することの
できる閉止キャップに係るものである。
【0002】
【従来の技術】前掲携帯電話機などにあって、その機器
本体を閉成しているカバーが不本意に開成したり、開成
時のカバーが使用中に閉成してしまったりすることを防
止するのに、係止爪やマグネットなどを用いる旧来のロ
ック手段によるときは、デザイン、実装上の制約、コス
ト高や操作性などの諸点で満足すべき結果が得られてい
ない。そこで当該欠陥を解消するため、既に特開平7−
11831号公報に記載の提案がなされている。
【0003】上記提案のものは、図7ないし図10によ
って以下説示するような構成を有している。すなわち図
7と図8により理解される通り、機器本体1とカバー2
とが、ヒンジ3によって任意の開成角度α゜だけ開閉自
在に枢着され、当該ヒンジ3は機器本体1に固設の本体
ヒンジ筒1aと、カバー2に固設のカバーヒンジ筒2a
とを具備し、図8の如く本体ヒンジ筒1aの本体当接端
面1bとカバーヒンジ筒2aのカバー当接端面2bと
は、カバー2の開閉に際し摺接自在となっている。
【0004】そして、本体ヒンジ筒1aには、回転止め
状態にして軸線方向へはスライド自在なるよう固定ディ
スク4が内嵌され、このために本体ヒンジ筒1aの内周
面に設けたガイドリブ1cに、固定ディスク4のガイド
溝4aが係合されている。一方カバーヒンジ筒2aに
は、これまた回転止め状態で可動ディスク5が内嵌さ
れ、このために図示例ではカバーヒンジ筒2a奥行内面
における溝2cに、可動ディスク5の端面に形成したリ
ブ5aが係合されている。
【0005】さらに、当該従来例では上記固定ディスク
4の固定突き合せ端面4bと、可動ディスク5の可動突
き合せ端面5bの何れか一方、図示例では固定突き合せ
端面4bに、図9(A)(C)および図10により理解
される通り、係嵌凹所6が複数個(3個)、所定の周角
度位置N1、N2、N3(カバー2の開成角度α゜によ
って決定される位置)にあって設けられており、他方す
なわち図示例では図9(B)(D)と図10に開示の如
く、上記の係嵌凹所6に対して図10ではコイルスプリ
ング7に基づく弾力により係合することになる複数個
(2個)の係嵌凸部8が、所定の周角度位置P1、P2
にあって可動突き合せ端面5bから突出されている。
【0006】ここで上記のコイルスプリング7は図10
に示されている通り、固定ディスク4の固定突き合せ端
面4bとは反対側にあって、外向きに開口された収納空
洞4cに収納されていると共に、本体ヒンジ筒1aの外
側から挿入した螺杆9を、コイルスプリング7から固定
ディスク4そして可動ディスク5を貫通して、その螺部
先端9aをカバーヒンジ筒2aの底部2dに刻設した螺
止孔2eに螺着させるようにしている。ここで図中9b
は螺杆9の頭部を示している。このため、コイルスプリ
ング7は、その弾力により固定ディスク4を可動ディス
ク5側へ弾圧して、これにより係嵌凹所6に係嵌凸部8
が係合することで、固定突き合せ端面4bが可動突き合
せ端面5bに対して圧接することになる。
【0007】従って、図10から理解されるように、カ
バー2を開動させることで、カバーヒンジ筒2aと共に
可動ディスク5が回動すると、その可動突き合せ端面5
bから突設されている係嵌凸部8が、図9(E)に示す
如く係嵌凹所6から円周方向へ脱出し、この際、コイル
スプリング7の弾力に抗して固定ディスク4が、図10
の左側へ移動することとなり、係嵌凸部8の先端部が、
固定突き合せ端面4b上を摺動して円周方向へ回動する
ことになる。
【0008】このため、図9にあって可動ディスク5の
前記周角度位置P1、P2における係嵌凸部8が、カバ
ー2の閉止状態では、固定ディスクの周角度位置N1、
N2における係嵌凹所6に係嵌されているが、当該カバ
ー2を開成角度α゜だけ開成した際には、上記一対の係
嵌凸部8が、夫々周角度位置N3、N1の周角度位置に
おける係嵌凹所6に、その係嵌を切り替え得ることにな
る。
【0009】以上の如く構成することで、当該従来例に
よるときは、係止爪やマグネットによるロックに比し、
カバー2が機器本体1に対し閉時および開時にあって、
不本意に回動してしまうことがないようにすることがで
き、またカバー2を必要に応じ簡易に開閉操作でき前掲
旧来例の欠陥を大幅に改善することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
ヒンジ装置によるときは、望ましい効果を発揮し得るこ
とになるが、前掲図8等によって理解される通り、これ
を組み付けるためにはカバー2内のカバーヒンジ筒2a
内に可動ディスク5を係合して、溝2cにリブ5aを係
嵌し、一方機器本体1の本体ヒンジ筒1aには固定ディ
スク4を嵌合して、ガイドリブ1cにガイド溝4aを係
嵌する。さらにコイルスプリング7を固定ディスク4に
嵌装した後、螺杆9をコイルスプリング7に挿通するこ
とで当該螺杆9の螺部9aを、カバーヒンジ筒2aの底
部2dに刻設した螺止孔2eに螺着することで、当該螺
杆9の頭部9bによってコイルスプリング7の押縮によ
る弾力により固定ディスク4を押圧し、これによりその
固定突き合わせ端面4bを、可動ディスク5の可動突き
合わせ端面5bに圧接するといった組み付け作業を行わ
ねばならない。
【0011】そこで、順次第2(可動)ディスク、摺動
ディスク、コイルスプリングに貫通して第1(固定)デ
ィスクに装入した軸杆を、抜け止め状態にて固定してし
まうことで、コイルスプリングの弾力によって上記の摺
動ディスクを第2(可動)ディスクに弾接させ、摺動デ
ィスクと第1(固定)ディスクにおけるスライド用溝の
奥端縁との間に離間空所を形成しておくことで、第2部
材(カバー)の開閉動に際して軸線方向へ移動されるこ
ととなる摺動ディスクが、上記の離間空所内で移動可能
となるように一体化してなるヒンジとしての係嵌組成体
を、予め構成しておくようにする。そしてこの係嵌組成
体を第1部材(機器本体)の第1(固定)ディスクと、
第2部材(カバー)の第2(可動)ディスクとを、軸合
わせ状態において嵌合するだけで、第1(固定)ディス
クと第2(可動)ディスクに嵌合された当該係嵌組成体
が、その第2ディスクを第2ヒンジ筒に対して抜け止め
状態にて係止され、これにより第1部材と第2部材との
開閉自在なる枢着状態が確保され、かくして折り畳み式
機器の開閉保持用ヒンジにつき、その組み立ての作業性
を大幅に向上させることができる。
【0012】さて本願に係る請求項1にあっては、上記
の如きヒンジとしての係嵌組成体につき、これを第1部
材の第1ヒンジ筒と、第2部材の第2ヒンジ筒とに嵌装
係止するようにして構成した折り畳み式機器の開閉用ヒ
ンジ装置に関し、当該係嵌組成体が収納されている第1
部材の第1ヒンジ筒における開放された端口に嵌装する
ことにより、外観をよくすると共に上記の係嵌組成体へ
の塵埃浸入を阻止し、かつ上記の開放端口から不本意に
抜け出してしまうことがなく、しかも係嵌組成体の回動
と共動してしまうことのない閉止キャップを提供しよう
とするのが、その目的である。そして、さらに請求項2
によるときは上記の請求項1において、当該閉止キャッ
プの外側板部と内側係止板部との間に形成の係嵌口から
挿入した係嵌組成体のワッシャーを係嵌空所に挿入する
ことで、上記請求項1に記載の目的をより効果的に達成
しようとしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1によるときは、第1部材の第1
ヒンジ筒と、第2部材の第2ヒンジ筒とに、ヒンジとし
ての係嵌組成体を嵌挿係止することにより、上記の第
1、第2部材を所定の方向へ折り畳み可能にすると共
に、閉成時と所要開成角度とにあって夫々の状態を保持
自在とした折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置にお
ける閉止キャップであって、この閉止キャップは、前記
第2部材と共転する係嵌組成体の軸杆における前記第1
ヒンジ筒内に突出して端部に配設されたワッシャーに対
して、当該ワッシャーが回転自在にして、かつ軸線方向
への抜出阻止されるように係嵌されると共に、前掲第1
ヒンジ筒に非回動状態にて内装されていることを特徴と
する折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置における閉
止キャップを提供しようとしている。
【0014】そして、請求項2では上記した請求項1の
閉止キャップにおいて、外側板部と内側係止板部との間
にあって、係嵌口の開成された係嵌空所が離間形成さ
れ、係嵌組成体の外側端に当接して軸杆の端部に設けら
れたワッシャーを、上記係嵌口から係嵌空所に回動自在
なるよう挿入することにより、当該ワッシャーから上記
の内側係止板部が抜け止め状態にて係嵌被装されるよう
にしたことを、その内容としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に関し、まず図1〜図6に
よって折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置につき以
下詳記すると、図1の(A)によって理解される通り、
折り畳み式機器の第1部材Aにおける一端縁部にあって
突設された第1ヒンジ筒10と、第2部材Bの一端縁部
にあって突設された第2ヒンジ筒11と、これらの第1
ヒンジ筒10と第2ヒンジ筒11とに嵌入係止される係
嵌組成体Cとによって構成されている。ここで図示例で
は第1部材Aが機器本体であり、第2部材Bは機器本体
に対して開閉自在であるカバーを選定しているが、もち
ろん、これとは逆に第1部材Aをカバーとし、第2部材
Bを機器本体として特定するようにしてもよい。
【0016】上記の第1ヒンジ筒10と第2ヒンジ筒1
1とは、既知の通り同一軸線上にあって、第1ヒンジ筒
10の第1当接端周縁10aと、第2ヒンジ筒11の第
2当接端周縁11aとが摺接自在であり、これまた前記
従来の如く上記の第1ヒンジ筒10には、図1(B)そ
して図3で理解される通り、回転止め状態で係嵌組成体
Cの第1ディスク12が内嵌され、第2ヒンジ筒11に
は、これまた回転止め状態で第2ディスク13が夫々内
嵌されている。さらに、これまた従来例と同じく第1デ
ィスク12の第1突き合わせ端面12aと、第2ディス
ク13の第2突き合わせ端面13aの何れか一方に、係
嵌凹所13bを所定の周角度位置にあって複数個だけ設
け、他方には上記係嵌凹所13bに対して、コイルスプ
リング14による弾力により係合する複数の係嵌凸部1
2bが設けられ、第1、第2部材A、Bの閉時と開時に
あって、上記係嵌凸部12bの係嵌凹所13bへの係嵌
を、他の係嵌凹所13bへ切り替えるようにした開閉保
持用ヒンジ装置に係るものである。
【0017】本発明では上記の如き開閉保持用ヒンジ装
置にあって、上記した第1ディスク12は筒状本体12
Aと、その側端縁12cに欠設したスライド用溝12d
に内嵌して、軸線方向へスライド自在に嵌装した摺動デ
ィスク12Bとからなり、当該摺動ディスク12Bには
図示の如く前記の係嵌凸部12bか、図示されていない
係嵌凹所13bを設けると共に、前記第2ディスク13
には抜け止め弾性爪13cを設けるようにする。さらに
本発明に係る係嵌組成体cにあっては、順次上説の第2
ディスク13、第1ディスク12における摺動ディスク
12Bそしてコイルスプリング14に貫通して、さらに
第1ディスク12における筒状本体12Aに装入した軸
杆15を、抜け止め状態にて固定することにより、上記
のコイルスプリング14の弾力によって、前記の摺動デ
ィスク12Bにおける第1突き合わせ端面12aを第2
ディスク13の第2突き合わせ端面13aに弾接させる
のである。
【0018】上記の弾接により摺動ディスク12Bと前
記したスライド用溝12dの奥端縁12eとの間にあっ
て、係嵌凸部12bと同等長以上の離間空所Sが、図1
(B)において明示の如く形成されることで、これまで
説示して来た係嵌組成体Cが構成されることになる。こ
こで上記の構成説明中にあって、前記の第1ヒンジ筒1
0に対する筒状本体12Aの回転止め状態による嵌合の
ため、図示例では第1ヒンジ筒10の内周面に軸線方向
へ対設したガイドリブ10bに対して、筒状本体12A
の外周面に軸線方向へ対設したガイド溝12fを係嵌す
るようにしてある。
【0019】さらに軸杆15につき詳記すると、これは
第2ディスク13、摺動ディスク12B、コイルスプリ
ング14そして第1ディスク12の筒状本体12Aを一
体に軸装することになるが、図示例では頭部15aから
連設された回り止め基端部15bと、さらに連設の棒状
部15c、そして当該棒状部15cに連設の細成先端部
15dとからなり、これにより棒状部15cには先端受
承縁15eが形成されている。そして上記の回り止め基
端部15bは、前記第2ディスク13に貫設された回り
止め軸孔13dに嵌合されることで、第2部材Bを開閉
動させれば第2ヒンジ筒11と共に第2ディスク13も
回動することになり、この際図示例では回り止め基端部
15bと回り止め軸孔13dとは四角形に形成されてい
る。
【0020】さらに上記軸杆15の細成先端部15dに
は、第1ディスク12の筒状本体12Aにおける端縁に
当接してワッシャー16が被嵌されており、当該細成先
端部15dの端末を、かしめることにより、当該ワッシ
ャー16を棒状部15cの前記した先端受承縁15eに
押当固定するようにしてある。
【0021】次に第2ディスク13としては図1ないし
図3の如く、係嵌凹所13bまたは係嵌凸部12bを設
けた基板部13Aと、これから突設されている弾性爪部
13Bとから構成されており、この弾性爪部13Bに
は、一対の可変腕13eが先細りのテーパ面13fを備
えて突設されていると共に、上記先細りのテーパ面13
fの基端側に前記の抜け止め弾性爪13cが形成されて
いる。そして図6に示されている第2ディスク13にあ
っては4箇の可変腕13eが突設され、上記の弾性爪部
13Bが角形に形成されているのに対し、割筒状に構成
されている。
【0022】また図示例では前記の第2ヒンジ筒11
に、角形とした回り止め筒軸口11bが側壁11cに開
口されており、第2ディスク13がヒンジ筒11に対し
て前記の如き係嵌組成体cの嵌装操作により内装される
ことで、第2ディスク13の先細りのテーパ面13fを
もった可変腕13eが縮径状態となって、上記の回り止
め筒軸口11bに嵌入して行き貫通状態となって縮径状
態が復原することにより、抜け止め弾性爪13cが、上
記の側壁11cにおける外壁面に係止されることにな
る。従って図示例によるときは上記の基板部13Aと弾
性爪部13Bにおける抜け止め弾性爪13cとの間にあ
って、第2ヒンジ筒11の側壁11cから軸心側へ突設
されて、前記回り止め筒軸口11bの開口されている抜
け止め周縁部11dが挟持されるようになっており、こ
のことで係嵌組成体cは、連装された第1ヒンジ筒10
と第2ヒンジ筒11とにわたって脱落することなく確実
に内装されることになる。
【0023】従って図示例では第2部材Aを第1部材B
に対して開閉動させることで、前記の従来例と同様にし
て第2ヒンジ筒11の回動と共に第2ディスク13を回
動させ、これによりコイルスプリング14の弾力に抗し
て、係嵌状態にあった係嵌凹所13bと係嵌凸部12b
との係合を解き、係嵌凸部12bが第2ディスク13の
第2突き合わせ端面13aと摺動することになり、この
際摺動ディスク12Bは図1(B)の右方へ移動する
が、離間空所Sの設定により支障なく当該移動が行わ
れ、第2部材Bは閉成状態の保持から開成状態の保持位
置に切り替えられることになる。
【0024】さて、本発明にあっては上説の如きヒンジ
としての係嵌組成体Cにあって、その第1ディスク12
における筒状本体12Aの側端部を、閉止キャップ17
によって閉成することにより、外観をよくすると共に、
係嵌組成体Cへの塵埃侵入を阻止するようにしている。
すなわち、本願の請求項1における閉止キャップ17
は、前説により理解される通り第1部材Aの第1ヒンジ
筒10と、第2部材Bの第2ヒンジ筒11とに、ヒンジ
としての前記の如き係嵌組成体Cを嵌装係止することに
より、上記の第1、第2部材A、Bを所定の方向へ折り
畳み可能にすると共に、開成時と所要開成角度とにあっ
て夫々の状態を保持自在とした折り畳み式機器における
開閉保持用ヒンジ装置に用いられるものである。
【0025】そしてこの閉止キャップ17なるものは、
図1、図3によって理解される通り、前記した第2部材
Bの回動と共転することになる上記係嵌組成体Cの軸杆
15にあって、その第1ヒンジ筒10内へ突出している
端部に配設の前記したワッシャー16に対して、次のよ
うに係嵌されている。すなわち、当該係嵌の構成は、上
記ワッシャー16が第2部材Bの開閉動により回動自在
にして、かつ軸杆15の軸線方向への閉止キャップ17
の抜出が阻止されるようになっていると共に、この閉止
キャップ17は、第1ヒンジ筒10に非回動状態となる
よう内嵌されているのである。従って当然のことなが
ら、軸杆15が回動しても、当該回動によって閉止キャ
ップ17が共転してしまうことなく静止状態のまま第1
ヒンジ筒10から抜出してしまうことなしに嵌合される
こととなり、この結果ヒンジとしての係嵌組成体C内へ
塵埃が侵入することなく、しかも良好な外観を保持する
ことが可能となる。
【0026】次に上記閉止キャップ17に係る請求項2
につき以下説示すると、特に図3によって理解される通
り前記請求項1の構成において、外側板部17aと内側
係止板部17bとの間に、周方向へ係嵌口17cの開成
された係嵌空所17dが、離間形成されている。そして
係嵌組成体Cの外側端に当接して軸杆15の端部に設け
られている前記のワッシャー16を、上記の係嵌口17
cから係嵌空所17dに、回動自在なるよう挿入するこ
とにより、このワッシャー16から上記の内側係止板部
17bが、抜け止め状態にて係嵌被装されるようにして
いる。従って、当然のことながら請求項2の閉止キャッ
プ17によるときには、第2部材Bの開閉動に伴い回動
する係嵌組成体Cのワッシャー16は、閉止キャップ1
7の係嵌空所17d内にあって、閉止キャップ17とは
無関係に回動し、このため第1部材Aの第1ヒンジ筒1
0における非回転の抜け止め内嵌状態を保持することが
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されてい
ることから、ヒンジとしての係嵌組成体を、第1、第2
部材の夫々第1、第2ヒンジ筒に嵌装係止するようにす
ればよい折り畳み式機器における開閉用ヒンジ装置にあ
って、係嵌組成体が収納される第1部材の第1ヒンジ筒
における開放された端口に、閉止キャップを嵌装するこ
とで、外観を美麗にし得ると共に、各種部材を包含する
係嵌組成体へ塵埃の侵入することを阻止することができ
る。そして当該閉止キャップと軸杆におけるワッシャー
部分との適切なる係嵌構成により、当然上記した開放端
口から不本意に抜け出すことのない、しかも係嵌組成体
が回動しても閉止キャップは共動しない閉止キャップを
提供することが可能となる。
【0028】さらに請求項2では、上記の請求項1にあ
って閉止キャップの外側板部と内側係止板部との間に形
成した係嵌口から、前掲ワッシャーを係嵌空所に係挿可
能に構成したので、上記請求項1につき記載の目的を確
実に達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る閉止キャップを備えた折り畳み式
機器の開閉保持用ヒンジ装置を示し、(A)はその一実
施態様を示す分解略示斜視図、(B)はその組立完成時
における縦断正面図で、(C)は係嵌組立体を示した分
解斜視図である。
【図2】図1(B)に係る組立完成時の第2ヒンジ筒を
示した端面図である。
【図3】図1(B)に係る係嵌組立体の横断平面図であ
る。
【図4】本発明に係る係嵌組成体の一部品である第2デ
ィスクを示し、(A)はその正面図、(B)はその右側
面図、(C)はその背面図で(D)はその上面図であ
る。
【図5】本発明に係る係嵌組成体の一部品である摺動デ
ィスクを示し、(A)はその正面図、(B)はその右側
面図、(C)はその背面図で(D)はその上面図であ
る。
【図6】第2ディスクの他実施例を示した斜視図であ
る。
【図7】従来の折り畳み式機器の開成状態を示した斜視
図である。
【図8】同上図7の分解斜視図である。
【図9】(A)は図8の構成部材である固定ディスクの
固定突き合わせ端面図、(B)は可動ディスクを示す可
動突き合わせ端面図、(C)は(A)のC−C線断面
図、(D)は(B)のD−D線断面図、(E)は(C)
の固定ディスクと(D)の可動ディスクの係嵌離脱途上
を示す縦断面図である。
【図10】図9の構成部材による従来のヒンジ装置を示
した縦断正面図である。
【符号の説明】
10 第1ヒンジ筒 11 第2ヒンジ筒 15 軸杆 16 ワッシャー 17 閉止キャップ 17a 外側板部 17b 内側係止板部 17c 係嵌口 17d 係嵌空所 A 第1部材 B 第2部材 C 係嵌組成体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材の第1ヒンジ筒と、第2部材の
    第2ヒンジ筒とに、ヒンジとしての係嵌組成体を嵌挿係
    止することにより、上記の第1、第2部材を所定の方向
    へ折り畳み可能にすると共に、閉成時と所要開成角度と
    にあって夫々の状態を保持自在とした折り畳み式機器の
    開閉保持用ヒンジ装置における閉止キャップであって、
    この閉止キャップは、前記第2部材と共転する係嵌組成
    体の軸杆における前記第1ヒンジ筒内に突出して端部に
    配設されたワッシャーに対して、当該ワッシャーが回転
    自在にして、かつ軸線方向への抜出阻止されるように係
    嵌されると共に、前掲第1ヒンジ筒に非回動状態にて内
    装されていることを特徴とする折り畳み式機器の開閉保
    持用ヒンジ装置における閉止キャップ。
  2. 【請求項2】 外側板部と内側係止板部との間にあっ
    て、係嵌口の開成された係嵌空所が離間形成され、係嵌
    組成体の外側端に当接して軸杆の端部に設けられたワッ
    シャーを、上記係嵌口から係嵌空所に回動自在なるよう
    挿入することにより、当該ワッシャーから上記の内側係
    止板部が抜け止め状態にて係嵌被装されるようにした請
    求項1記載の折り畳み式機器の開閉保持用ヒンジ装置に
    おける閉止キャップ。
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