JP2002155469A - 柔軟剤組成物 - Google Patents

柔軟剤組成物

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JP2002155469A JP2000346416A JP2000346416A JP2002155469A JP 2002155469 A JP2002155469 A JP 2002155469A JP 2000346416 A JP2000346416 A JP 2000346416A JP 2000346416 A JP2000346416 A JP 2000346416A JP 2002155469 A JP2002155469 A JP 2002155469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解性に優れ、更に乳化液の乳化安定性に
優れた柔軟剤組成物を提供すること。 【解決手段】 水、(A)成分として、下記の一般式
(1)で表わされるカチオン性界面活性剤;及び、下記
の(B)成分、及び(C)成分より選ばれる乳化液安定
化剤;を含有することを特徴とする柔軟剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料や繊維に柔軟
性を付与する柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料や繊維製品に柔軟性を付与する柔軟
剤基材としては、従来から長鎖炭化水素基を有する様々
なアンモニウム化合物が使用されてきた。長鎖炭化水素
基としては、N-アルキル(アルケニル)基、アミド
基、エステル基等が選択されていたが、N-アルキル
(アルケニル)基やアミド基は、いわゆる生分解性が悪
いために環境に対する負荷が大きく、河川や湖沼の汚染
の原因の一つとされていた。そこで、柔軟剤基材である
アンモニウム化合物の長鎖炭化水素基として、近年エス
テル基が注目されている。エステル基を有するアンモニ
ウム化合物は、条件によっては加水分解を受けて脂肪酸
と低分子アミノ化合物に分解するため、環境に対する負
荷がそれほど多くないといわれている。そのため、近年
ジエステルアンモニウム型柔軟剤基材に関する提案が数
多くなされている(特開昭63−6168号公報、特開
平4−333667号公報、特開平11−81138号
公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、これらエ
ステル基を有するアンモニウム化合物は、生分解性に優
れる反面、柔軟剤基材として乳化液にした際の乳化安定
性に問題があった。特に上記化合物を長期間保存する場
合、増粘、ゲル化、液の分離や固化といった問題があっ
た。そのため、上記化合物の安定性を向上させるため
に、特許第2,937,306号公報、特許第2,95
1,776号公報等には、ノニオン性安定剤の使用等の
提案がなされているが、これらの効果は、十分に満足で
きるものではなかった。従って本発明の目的は、生分解
性に優れ、更に乳化液の乳化安定性に優れた柔軟剤組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。即ち本発明は、水、(A)成分として、
下記の一般式(1) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
ヒドロキシエチル基、又はシクロヘキシル基を表わし、
2は炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシエチル
基、シクロヘキシル基、又は-R5OCOR6で表わされ
る基を表わし、R3及びR4は-R5OCOR6で表わされ
る基を表わし、R5はアルキレン基を表わし、R6は脂肪
酸からカルボキシル基を除いた残基を表わし、Xはアニ
オン性原子又はアニオン性基を表わす。)で表わされる
カチオン性界面活性剤;及び、下記の(B)成分、及び
(C)成分より選ばれる乳化液安定化剤; (B)成分:下記の一般式(2)又は(3)で表わされ
る化合物 HO-(EO)l-(PO)m-(EO)n-H (2) HO-(PO)q-(EO)r-(PO)s-H (3) (式中、EOはオキシエチレン基を表わし、POはオキ
シプロピレン基を表わし、lは1〜50の数を表わし、
mは1〜50の数を表わし、nは1〜50の数を表わ
し、qは1〜30の数を表わし、rは1〜100の数を
表わし、sは1〜30の数を表わす。) (C)成分:下記の一般式(4)で表わされる化合物 R7-CO-NH-(CH2k-O-(AO1a-H (4) (式中、R7は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基を表わし、AO1はオキシアルキレン基を表わ
し、kは2〜3の数を表わし、aは0〜50の数を表わ
す。)を含有することを特徴とする柔軟剤組成物であ
る。
【0005】また本発明は、更に、無機電解質を含有す
る柔軟剤組成物である。また本発明は、更に、(D)成
分として、下記の一般式(5) R8-O-(AO2b-H (5) (式中、R8は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基を表わし、AO2はオキシアルキレン基を表わ
し、bは10〜50の数を表わす。)で表わされる化合
物を含有する柔軟剤組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の柔軟剤組成物は、水に、
下記に述べる各成分を乳化・分散させたものである。ま
ず、(A)成分について説明する。本発明の(A)成分
は、一般式(1)で表わされるカチオン性界面活性剤で
ある。一般式(1)において、R1は、水素原子;メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、2級ブチル基、ターシャリブチル基
等の炭素数1〜4のアルキル基;ヒドロキシエチル基又
はシクロヘキシル基を表わす。R1が水素原子の場合
は、一般式(1)で表わされるカチオン性界面活性剤
は、便宜上3級アミンの中和物を表わすものとする。
【0007】また一般式(1)において、R2は、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、2級ブチル基、ターシャリブチル基
等の炭素数1〜4のアルキル基;ヒドロキシエチル基;
シクロヘキシル基;又は、-R5OCOR6で表わされる
基を表わす。また一般式(1)において、R3及びR
4は、-R5OCOR6で表わされる基を表わす。R3及び
4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0008】また-R5OCOR6で表わされる基におい
て、R5はアルキレン基を表わす。アルキレン基として
は、例えば、エチレン基、プロピレン基等の炭素数2〜
3のアルキレン基が挙げられる。R6は、R6COOHで
表わされる脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基を表
わす。脂肪酸としては、例えば、ヘキサン酸、ヘプタン
酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、デ
カン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、ゾーマリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、ガドレン酸、リシノレイン
酸、ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
【0009】これらの脂肪酸としては、天然油脂から得
られる混合脂肪酸であってもよい。天然油脂としては、
例えば、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリーブ
油、カカオ脂、カポック油、白カラシ油、ゴマ油、コメ
ヌカ油、サフラワー油、シアナット油、シナキリ油、大
豆油、茶実油、ツバキ油、コーン油、ナタネ油、パーム
油、パーム核油、ひまし油、ひまわり油、綿実油、ヤシ
油、木ロウ、落花生油等の植物性油脂;馬脂、牛脂、牛
脚脂、牛酪脂、豚脂、山羊脂、羊脂、乳脂、魚油、鯨油
等の動物性油脂が挙げられる。
【0010】R6の炭素数は、8〜20であることが好
ましい。R6の炭素数が7以下であると、本発明の柔軟
剤組成物が十分な柔軟性を発揮できない場合があり、2
1以上であると、やはり十分な柔軟性が発揮できず、し
かも柔軟剤組成物中に凝集物が発生する場合がある。ま
た(A)成分であるカチオン性界面活性剤の融点が高く
なるため、柔軟剤組成物を調整する際のハンドリング性
が悪くなることがある。
【0011】-R5OCOR6で表わされる基を2つ以上
有する一般式(1)で表わされるカチオン性界面活性剤
は、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−
メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールア
ミン等の2又は3個の水酸基を有するモノアミンと、上
記のような脂肪酸をエステル化反応させた後に、4級化
又は中和すれば製造することができる。
【0012】また一般式(1)において、Xはアニオン
性原子又はアニオン性基を表わす。アニオン性原子又は
アニオン性基としては、例えば、塩素原子、臭素原子、
よう素原子等のハロゲン原子;メチル硫酸基、エチル硫
酸基、水酸基等が挙げられる。一般式(1)で表わされ
る化合物におけるXは、製造時に用いられる4級化剤又
は中和剤に対応して決定される。4級化剤としては、例
えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピル、臭化メ
チル、臭化エチル、臭化プロピル、硫酸ジメチル、硫酸
ジエチル、エチレンオキサイド等が挙げられ、中和剤と
しては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸等が挙
げられる。
【0013】本発明の柔軟剤組成物において、(A)成
分である一般式(1)で表わされるカチオン性界面活性
剤は、1種、又は2種以上の混合物であってよく、その
含有量は、柔軟剤組成物全量に対して3〜50質量%が
好ましく、10〜30質量%がより好ましい。含有量が
3質量%に満たないと、柔軟剤組成物が十分な柔軟効果
を発揮できない場合があり、50質量%を超えると、柔
軟剤組成物が増粘したり、乳化液の安定性が悪くなる場
合がある。
【0014】本発明の柔軟剤組成物は、下記の(B)成
分、又は(C)成分より選ばれる乳化液安定化剤を含有
する。この乳化液安定化剤を添加することで、常温以上
の温度、特に40℃以上で柔軟剤組成物を保存したとき
に生じる、水層/油層分離や固形物の析出を防ぐことが
できる。
【0015】本発明の(B)成分は、一般式(2)又は
(3)で表わされる界面活性剤である。一般式(2)又
は(3)において、lは1〜50の数を表わし、mは1
〜50の数を表わし、nは1〜50の数を表わし、qは
1〜30の数を表わし、rは1〜100の数を表わし、
sは1〜30の数を表わす。特に、(B)成分の界面活
性剤の数平均分子量が、500〜4,000であり、且
つ、分子中に含まれるオキシエチレン基の割合が、30
質量%以上であることが好ましい。数平均分子量があま
りに小さいと、(B)成分に期待している乳化作用ない
し安定化作用が悪くなる場合があり、あまりに大きい
と、一般式(2)又は(3)で表わされる界面活性剤の
融点が上昇するため、柔軟剤組成物を低温で貯蔵する際
に固化する場合がある。またオキシエチレン基の割合が
30質量%に満たないと、乳化作用ないし安定化作用が
悪くなる場合がある。
【0016】本発明の(B)成分は、一般式(2)又は
(3)で表わされる1種、又は2種以上の混合物であっ
てよく、乳化液安定化剤として(B)成分を含有する場
合は、その含有量は柔軟剤組成物全量に対して0.1〜
5質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好まし
い。含有量が0.1質量%に満たないと、柔軟剤組成物
の乳化安定性が悪くなり、水層/油層分離や固形物の析
出が生じる場合があり、5質量%を超えると、特にこれ
以上加えても加えただけの効果は見られず、また柔軟剤
組成物を低温で貯蔵する際に固化するおそれがある。
【0017】本発明の(C)成分は、一般式(4)で表
わされる化合物である。一般式(4)において、R7
脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基を表わす。脂肪
酸としてはR6として上記したものが挙げられる。特
に、R7-CO-がヤシ油由来の脂肪酸より誘導されたア
シル基であることが好ましい。kは2〜3の数を表わ
す。
【0018】AO1はオキシアルキレン基を表わす。オ
キシアルキレン基としては、炭素数2〜4のオキシアル
キレン基であることが好ましく、オキシエチレン基であ
ることがより好ましい。一般式(4)の(AO1aの部
分は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、テトラヒドロフラン(1,4−ブチ
レンオキサイド)、長鎖α−オレフィンオキサイド、ス
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイド等を付加重
合することにより得ることができる。アルキレンオキサ
イド等を付加することによって(AO1aの部分を形成
する場合は、付加させるアルキレンオキサイド等により
AO1が決定される。付加させるアルキレンオキサイド
等の重合形態は特に限定されず、1種類のアルキレンオ
キサイド等の単独重合、2種類以上のアルキレンオキサ
イド等のランダム共重合、ブロック共重合又はランダム
/ブロック共重合等であってよい。aはAO1の繰り返
し数を表わす数であって0〜50の範囲の数であり、好
ましくは5〜40、より好ましくは15〜30の範囲の
数であることが好ましい。
【0019】一般式(4)で表わされる化合物は、例え
ば、脂肪酸メチルエステル又は脂肪酸と、モノエタノー
ルアミン(k=2)やモノプロパノールアミン(k=
3)といったアルカノールアミンとを、ナトリウムメト
キシド等のアルカリ触媒存在下で、室温〜100℃程度
にて、反応により発生するメタノールや水等を留去しな
がら攪拌し、次いで、必要に応じてオートクレーブ中
で、アルキレンオキサイドを付加すれば得ることができ
る。
【0020】本発明の(C)成分は、一般式(4)で表
わされる1種又は2種以上の混合物であってよく、乳化
液安定化剤として(C)成分を含有する場合は、その含
有量は柔軟剤組成物全量に対して0.1〜5質量%が好
ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。含有量が
0.1質量%に満たないと、柔軟剤組成物の乳化安定性
が悪くなり、水層/油層分離や固形物の析出が生じる場
合があり、5質量%を超えると、特にこれ以上加えても
加えただけの効果は見られず、また柔軟剤組成物を低温
で貯蔵する際に固化するおそれがある。
【0021】本発明の柔軟剤組成物の必須の成分は以上
であるが、更に、無機電解質を加えることが好ましい。
無機電解質としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム等のアルカリ金属のハロゲン化物;塩化マグネシ
ウム、塩化カルシウム等のアルカリ土類金属のハロゲン
化物;塩化亜鉛、塩化鉄等のその他の金属ハロゲン化
物;珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム等の珪酸塩;炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム等の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム等の炭酸水素塩;硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸アルミニ
ウム等の硫酸塩等が挙げられる。
【0022】上記無機電解質の含有量は特に限定されな
いが、柔軟剤組成物全量に対して0.1〜0.5質量%
であることが好ましい。含有量が0.1質量%に満たな
い場合は、柔軟剤組成物の液粘度が高くなる場合があ
り、0.5質量%を超える場合は、柔軟剤組成物の安定
性が悪くなり、低温時に塩が析出する場合がある。この
ような無機電解質を加えることで、カチオン性界面活性
剤の乳化粒子の分散性が向上し、柔軟剤組成物の液粘度
が下がるという効果がある。
【0023】更に本発明は、一般式(5)で表わされる
(D)成分を添加することができる。一般式(5)にお
いて、R8は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニ
ル基を表わす。炭素数6〜22のアルキル又はアルケニ
ル基としては、例えば、ヘキシル、2級ヘキシル、ヘプ
チル、2級ヘプチル、オクチル、2級オクチル、2−エ
チルヘキシル、ノニル、2級ノニル、デシル、2級デシ
ル、ウンデシル、2級ウンデシル、ドデシル、2級ドデ
シル、トリデシル、イソトリデシル、2級トリデシル、
テトラデシル、2級テトラデシル、ヘキサデシル、2級
ヘキサデシル、ステアリル、イコシル、ドコシル、2−
ブチルオクチル、2−ブチルデシル、2−ヘキシルオク
チル、2−ヘキシルデシル、2−オクチルデシル、2−
ヘキシルドデシル、2−オクチルドデシル、モノメチル
分枝−イソステアリル、オレイル等が挙げられる。AO
2はAO1と同様、オキシアルキレン基を表わす。bはA
2の繰り返し数を表わす数であり、10〜50の範囲
の数であり、特に21〜50の範囲の数であることが好
ましい。
【0024】(D)成分の含有量は特に限定されない
が、柔軟剤組成物全量に対して0.1〜5質量%である
ことが好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。含
有量が0.1質量%に満たない場合は、柔軟剤組成物の
乳化安定性が悪くなり、水層/油層分離や固形物の析出
が生じる場合があり、5質量%を超える場合は、柔軟剤
組成物の乳化安定性が悪くなり、水層/油層分離や固形
物の析出が生じる場合がある。このような(D)成分を
加えることで、柔軟剤組成物の乳化安定性が向上する。
【0025】本発明の柔軟剤組成物は、更にその他の成
分を含有することができる。併用できるその他の成分と
しては、例えば、アルキルフェノールアルキレンオキサ
イド付加物、グリセリン、ソルビトール等のポリオール
のアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキ
サイド付加物、油脂のアルキレンオキサイド付加物、グ
リセリンやソルビトール等のポリオール脂肪酸エステル
等のノニオン性界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸
塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のアニオン性界
面活性剤;非エステル型4級アンモニウム塩、ポリジメ
チルジアリルアンモニウム塩、カチオン化セルロース、
イミダゾリン誘導体等のカチオン性界面活性剤;カルボ
ベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン
等の両性界面活性剤;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、2−プロパノール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、低級アルキルエトキシレート、ベン
ゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の可溶
化剤;蛋白質加水分解ポリペプチド、アミノ酸、アシル
化ペプチド等の蛋白質誘導体;ブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)等の酸化防止剤;その他脂肪酸、グリセリ
ン、シリコーン、PPG、PEG、香料、色素、消泡
剤、紫外線吸収剤、防腐剤等が挙げられる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、%は特に記載がない限り
質量基準である。また、以下の実施例中、「EO」はオ
キシエチレン基を表わし、「PO」はオキシプロピレン
基を表わす。表1に示したカチオン性界面活性剤、表2
に示した(B)成分、表3に示した(C)成分、表4に
示した(D)成分を用いて、次の方法で柔軟剤組成物の
調製を行った。
【0027】<柔軟剤組成物の調製方法>1,000m
Lのセパラブルフラスコに、表2〜4に示した(B)〜
(D)成分をそれぞれ水600gに溶解させ、25℃に
保った。この溶液を攪拌機を用いて毎分300回転で攪
拌しながら、25℃に保ったカチオン性界面活性剤を1
70g、塩化カルシウム(無機電解質)を2.5gの順
で添加した。更に1時間攪拌した後、再び水227.5
gを添加し、更に1時間攪拌することで柔軟剤組成物の
調製を行った。
【0028】<生分解性評価>生分解性の評価として、
表1に示したカチオン性界面活性剤のBOD5値を、J
IS-K-0102に準じて測定した。結果を表1に示
す。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】<乳化液安定性の評価>本発明品、又は比
較品を50℃の恒温槽に1ヶ月放置した後、肉眼で観察
することにより以下の判定基準で評価した。結果を表5
に示す。 ◎:乳化液に変化なし。 ○:液に固形物が浮遊している。 △:液が増粘している。 ×:液が分離又は固化している。
【0034】<柔軟性の評価>市販の綿メリヤス布、及
び木綿バスタオルを、市販の衣料用洗剤15gを用い
て、洗濯機で2回洗濯を行った。実施例又は比較例の柔
軟剤6.6mLを、30Lの水に添加し、洗濯機で5分
間処理した後、脱水を行い、風乾した。これをパネラー
10人による手触りによって本発明品及び比較例の柔軟
性を評価した。評価は比較例1を基準に一対比較法で行
った。結果を表5に示す。評価は、+2:優れる、+
1:やや優れる、0:同等、−1:やや劣る、−2:劣
ると表わした。
【0035】
【0036】
【発明の効果】本発明により、生分解性に優れ、更に乳
化液安定性に優れた柔軟剤組成物を提供することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、(A)成分として、下記の一般式
    (1) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
    ヒドロキシエチル基、又はシクロヘキシル基を表わし、
    2は炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシエチル
    基、シクロヘキシル基、又は-R5OCOR6で表わされ
    る基を表わし、R3及びR4は-R5OCOR6で表わされ
    る基を表わし、R5はアルキレン基を表わし、R6は脂肪
    酸からカルボキシル基を除いた残基を表わし、Xはアニ
    オン性原子又はアニオン性基を表わす。)で表わされる
    カチオン性界面活性剤;及び、下記の(B)成分、又は
    (C)成分より選ばれる乳化液安定化剤; (B)成分:下記の一般式(2)又は(3)で表わされ
    る化合物 HO-(EO)l-(PO)m-(EO)n-H (2) HO-(PO)q-(EO)r-(PO)s-H (3) (式中、EOはオキシエチレン基を表わし、POはオキ
    シプロピレン基を表わし、lは1〜50の数を表わし、
    mは1〜50の数を表わし、nは1〜50の数を表わ
    し、qは1〜30の数を表わし、rは1〜100の数を
    表わし、sは1〜30の数を表わす。) (C)成分:下記の一般式(4)で表わされる化合物 R7-CO-NH-(CH2k-O-(AO1a-H
    (4) (式中、R7は脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基
    を表わし、AO1はオキシアルキレン基を表わし、kは
    2〜3の数を表わし、aは0〜50の数を表わす。)を
    含有することを特徴とする柔軟剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、無機電解質を含有する請求項1に
    記載の柔軟剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に、(D)成分として、下記の一般式
    (5) R8-O-(AO2b-H (5) (式中、R8は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基を表わし、AO2はオキシアルキレン基を表わ
    し、bは10〜50の数を表わす。)で表わされる化合
    物を含有する請求項1又は2に記載の柔軟剤組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(2)又は(3)で表わされる化
    合物の数平均分子量が、500〜4,000であり、且
    つ、一般式(2)又は(3)で表わされる化合物の分子
    中に含まれるオキシエチレン基の割合が、30質量%以
    上である請求項1乃至3の何れか1項に記載の柔軟剤組
    成物。
  5. 【請求項5】 一般式(4)において、R7-CO-がヤ
    シ油由来の脂肪酸より誘導されたアシル基であり、AO
    1がオキシエチレン基であり、aが5〜40である請求
    項1乃至4の何れか1項に記載の柔軟剤組成物。
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