JP2002155391A - 銅又は銅合金製給水器具からのニッケル溶出低減処理方法及びその給水器具 - Google Patents
銅又は銅合金製給水器具からのニッケル溶出低減処理方法及びその給水器具Info
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- JP2002155391A JP2002155391A JP2000350583A JP2000350583A JP2002155391A JP 2002155391 A JP2002155391 A JP 2002155391A JP 2000350583 A JP2000350583 A JP 2000350583A JP 2000350583 A JP2000350583 A JP 2000350583A JP 2002155391 A JP2002155391 A JP 2002155391A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、銅又は銅合金製給水器具から
のニッケル溶出低減処理方法及びその給水器具を提供す
ることにある。 【解決手段】銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去す
る処理工程を設けることとした。
のニッケル溶出低減処理方法及びその給水器具を提供す
ることにある。 【解決手段】銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去す
る処理工程を設けることとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅又は銅合金製給
水器具にニッケルめっき後クロムめっきを施した銅又は
銅合金製給水器具の、はみ出しているニッケルめっきか
らニッケルが溶出するのを低減させるためのニッケル溶
出低減処理方法及びニッケルの溶出を低減した銅又は銅
合金製給水器具に関する。
水器具にニッケルめっき後クロムめっきを施した銅又は
銅合金製給水器具の、はみ出しているニッケルめっきか
らニッケルが溶出するのを低減させるためのニッケル溶
出低減処理方法及びニッケルの溶出を低減した銅又は銅
合金製給水器具に関する。
【0002】ここで、給水器具とは、水栓金具、水道メ
ーター、給湯機部材、湯沸器、温水器、冷水器、浄水
器、温水ボイラー、自動販売機、ボールタップ、ロータ
ンク、バルブ、熱交換器、接手、ヘッダー、管、流し
台、洗面台、便器、浴槽、住宅設備ユニットなどで、特
に飲料用の給水管につながる器具をいう。
ーター、給湯機部材、湯沸器、温水器、冷水器、浄水
器、温水ボイラー、自動販売機、ボールタップ、ロータ
ンク、バルブ、熱交換器、接手、ヘッダー、管、流し
台、洗面台、便器、浴槽、住宅設備ユニットなどで、特
に飲料用の給水管につながる器具をいう。
【0003】
【従来の技術】従来、水栓金具、水道メーター、給湯機
部材をはじめとする給水器具は、銅または銅合金材料が
広く使われており、これらの外面には美観、耐食性、耐
摩耗性などの目的で、ニッケルめっき後クロムめっきが
施されている場合が多い。
部材をはじめとする給水器具は、銅または銅合金材料が
広く使われており、これらの外面には美観、耐食性、耐
摩耗性などの目的で、ニッケルめっき後クロムめっきが
施されている場合が多い。
【0004】これらニッケルめっきやクロムめっきは公
知である電気めっき法でめっきされる場合が多く給水器
具の主に外面にめっきが析出するが、一部内面にもめっ
きがつきまわり、図1のに示すように電気めっき液の
特性上ニッケルめっきの方がクロムめっきより多く通水
路などにあたる内面につきまわる特性がある。ニッケル
めっきが内面につきまわるのを避けるために通水路をマ
スキング法で塞ぐ方法が考えられるが、給水器具は形状
が複雑な場合が多く何カ所も確実にマスキングしなけれ
ばならないなど作業上の負荷が大変である。
知である電気めっき法でめっきされる場合が多く給水器
具の主に外面にめっきが析出するが、一部内面にもめっ
きがつきまわり、図1のに示すように電気めっき液の
特性上ニッケルめっきの方がクロムめっきより多く通水
路などにあたる内面につきまわる特性がある。ニッケル
めっきが内面につきまわるのを避けるために通水路をマ
スキング法で塞ぐ方法が考えられるが、給水器具は形状
が複雑な場合が多く何カ所も確実にマスキングしなけれ
ばならないなど作業上の負荷が大変である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこれら給水器具
の内面通水路には多種多様な水が使用され、pHなどの
水質因子、水温変化、水流などの物理化学的要因で、通
水路に析出したニッケルが溶出する場合がある。ニッケ
ルは、鉛やカドミウムなどに比べて毒性が少なく水道水
の水質基準値や給水栓からの浸出基準も現時点では存在
しないが、水道水の監視項目に挙げられて指針値も示さ
れており、通水部へのニッケルめっきの付着はできるだ
け避ける方が望ましい。
の内面通水路には多種多様な水が使用され、pHなどの
水質因子、水温変化、水流などの物理化学的要因で、通
水路に析出したニッケルが溶出する場合がある。ニッケ
ルは、鉛やカドミウムなどに比べて毒性が少なく水道水
の水質基準値や給水栓からの浸出基準も現時点では存在
しないが、水道水の監視項目に挙げられて指針値も示さ
れており、通水部へのニッケルめっきの付着はできるだ
け避ける方が望ましい。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、銅又は銅合金製給水器具
の外面にニッケルめっき後クロムめっきを施した銅又は
銅合金製給水器具からニッケル溶出を低減させた、ニッ
ケル溶出低減処理方法及びその銅又は銅合金製給水器具
を提供することにある。
れたもので、本発明の目的は、銅又は銅合金製給水器具
の外面にニッケルめっき後クロムめっきを施した銅又は
銅合金製給水器具からニッケル溶出を低減させた、ニッ
ケル溶出低減処理方法及びその銅又は銅合金製給水器具
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去す
る処理工程を有していることを特徴とする。本発明で
は、クロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを
除去する処理工程を有するようにしたので、通水路など
の接水する部位から、ニッケルの溶出が低減できる。
に本発明は、銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去す
る処理工程を有していることを特徴とする。本発明で
は、クロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを
除去する処理工程を有するようにしたので、通水路など
の接水する部位から、ニッケルの溶出が低減できる。
【0008】本発明の好ましい態様として、前記ニッケ
ルめっきを除去する処理工程が、クロムめっきは溶解さ
せずニッケルめっきを溶解させる溶液中に給水器具全体
を浸漬させることを特徴とする。本方法によると、ニッ
ケルクロムめっきを施した銅又は銅合金製給水器具を溶
液に浸漬させるだけで容易にニッケルを除去することが
できるので、ニッケルクロムメッキまでの工程に変更を
することなくニッケルの溶出が低減できる。
ルめっきを除去する処理工程が、クロムめっきは溶解さ
せずニッケルめっきを溶解させる溶液中に給水器具全体
を浸漬させることを特徴とする。本方法によると、ニッ
ケルクロムめっきを施した銅又は銅合金製給水器具を溶
液に浸漬させるだけで容易にニッケルを除去することが
できるので、ニッケルクロムメッキまでの工程に変更を
することなくニッケルの溶出が低減できる。
【0009】本発明の好ましい態様として、前記銅又は
銅合金製給水器具を酸化性のある酸性エッチング液に浸
漬しニッケルを溶解させる方法や、また、前記銅又は銅
合金製給水器具を無機系酸化剤または有機系酸化剤を添
加した酸化性のある酸性エッチング液に浸漬しニッケル
を溶解させる方法、また、前記銅又は銅合金製給水器具
を酸化性のあるアルカリ性エッチング液に浸漬しニッケ
ルを溶解させる方法が好ましい。
銅合金製給水器具を酸化性のある酸性エッチング液に浸
漬しニッケルを溶解させる方法や、また、前記銅又は銅
合金製給水器具を無機系酸化剤または有機系酸化剤を添
加した酸化性のある酸性エッチング液に浸漬しニッケル
を溶解させる方法、また、前記銅又は銅合金製給水器具
を酸化性のあるアルカリ性エッチング液に浸漬しニッケ
ルを溶解させる方法が好ましい。
【0010】また、本発明では前記処理工程を施すこと
によって、ニッケルが除去された銅又は銅合金製給水器
具を提供するものである。さらに、内部に通水路を有す
る銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッケルめっき
を施した後にクロムめっきを施し、その後通水路にはみ
出しているニッケルめっきを除去することに適してい
る。
によって、ニッケルが除去された銅又は銅合金製給水器
具を提供するものである。さらに、内部に通水路を有す
る銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッケルめっき
を施した後にクロムめっきを施し、その後通水路にはみ
出しているニッケルめっきを除去することに適してい
る。
【0011】本発明によって、現状の給水器具製造工程
やニッケルクロムめっき工程を変更することなく、ま
た、被めっき物にマスキングしたりするなどの手間が必
要なく、ニッケルクロムめっき完了後1つの処理工程が
増えるのみで本課題が解決できる。
やニッケルクロムめっき工程を変更することなく、ま
た、被めっき物にマスキングしたりするなどの手間が必
要なく、ニッケルクロムめっき完了後1つの処理工程が
増えるのみで本課題が解決できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、まず銅又は銅合金製
給水器具の外面に美観、耐食性、耐摩耗性などの目的
で、ニッケルめっき後クロムめっきを施すが、そのめっ
き方法は一般に公知のめっき前処理後、公知の電気めっ
き法で行われるため、特に限定されるものではない。ニ
ッケルめっきは通常2μm以上、クロムめっきは通常
0.1μm以上施される場合が多い。
給水器具の外面に美観、耐食性、耐摩耗性などの目的
で、ニッケルめっき後クロムめっきを施すが、そのめっ
き方法は一般に公知のめっき前処理後、公知の電気めっ
き法で行われるため、特に限定されるものではない。ニ
ッケルめっきは通常2μm以上、クロムめっきは通常
0.1μm以上施される場合が多い。
【0013】このように公知の方法で給水器具にニッケ
ルめっき後クロムめっきを施した場合、まずニッケルめ
っきはそのめっきの特性上めっき析出電流密度範囲が広
いため、外面のみならず内面へめっきがつきまわり、被
めっき物の形状にもよるが内面入り口から数10mmか
ら100mm程度もめっきが付着する。それに対してク
ロムめっきはそのめっきの特性上めっき析出電流密度範
囲が狭いため、内面へのめっきのつきまわりが非常に少
なく、被めっき物の形状にもよるが内面入り口から数m
mから10数mm程度しかめっきが付着しない。よっ
て、給水器具の内面通水路にニッケルめっきのみが付着
している部分が存在する場合が多く、そのニッケルが水
道水中に溶解する可能性がある。
ルめっき後クロムめっきを施した場合、まずニッケルめ
っきはそのめっきの特性上めっき析出電流密度範囲が広
いため、外面のみならず内面へめっきがつきまわり、被
めっき物の形状にもよるが内面入り口から数10mmか
ら100mm程度もめっきが付着する。それに対してク
ロムめっきはそのめっきの特性上めっき析出電流密度範
囲が狭いため、内面へのめっきのつきまわりが非常に少
なく、被めっき物の形状にもよるが内面入り口から数m
mから10数mm程度しかめっきが付着しない。よっ
て、給水器具の内面通水路にニッケルめっきのみが付着
している部分が存在する場合が多く、そのニッケルが水
道水中に溶解する可能性がある。
【0014】本発明者らは、ニッケル溶出を低減させる
方法及びその給水器具を得るために鋭意研究を行った結
果、ニッケルめっきが内面につきまわらないように、給
水器具の形状変更、ニッケルめっき条件の変更、めっき
時にめっき液が内面に入らないように被めっき物をマス
キングしたりするなどの手間を必要とせず、従来の方法
で給水器具のニッケルクロムめっき完了後、内面のニッ
ケルめっきのみ除去する方法を見いだし、本発明を完成
した。
方法及びその給水器具を得るために鋭意研究を行った結
果、ニッケルめっきが内面につきまわらないように、給
水器具の形状変更、ニッケルめっき条件の変更、めっき
時にめっき液が内面に入らないように被めっき物をマス
キングしたりするなどの手間を必要とせず、従来の方法
で給水器具のニッケルクロムめっき完了後、内面のニッ
ケルめっきのみ除去する方法を見いだし、本発明を完成
した。
【0015】ニッケルクロムめっきの完了した給水器具
において内面のニッケルめっきのみ溶解除去する方法と
して、ニッケルめっきとクロムめっきの複層めっきにな
っている部分は腐食又は溶解させず、内面のニッケルめ
っきのみを溶解除去する薬品及び浸漬条件を見いだし
た。
において内面のニッケルめっきのみ溶解除去する方法と
して、ニッケルめっきとクロムめっきの複層めっきにな
っている部分は腐食又は溶解させず、内面のニッケルめ
っきのみを溶解除去する薬品及び浸漬条件を見いだし
た。
【0016】ニッケルめっきのみを溶解除去する酸性薬
品の種類として、酸化性のある薬品が使用でき、硝酸単
独溶液、過酸化水素−硫酸含有液、過酸化水素−酸性フ
ッ化物含有液、過酸化水素―硝酸含有液、及びそれらの
混合物が使用できる。これらの溶液に、次亜塩素酸塩、
さらし粉、過硫酸塩、過塩素酸塩などの無機系酸化剤
や、メタニトロベンゼンスルホン酸塩、パラニトロ安息
香酸塩などの有機系酸化剤を数g/L〜数10g/L程
度適時添加しても良い。浸漬条件は使用する薬品の種類
や濃度によっても違うが、温度は常温から50℃程度、
浸漬時間は数10秒から10分程度が望ましい。品物は
浸漬時静置でも良いが、軽く揺動させる方が望ましい。
これらの条件で給水器具を浸漬することにより、クロム
めっき部は全く溶解や腐食をさせず、ニッケルめっきの
みを溶解除去することができる。
品の種類として、酸化性のある薬品が使用でき、硝酸単
独溶液、過酸化水素−硫酸含有液、過酸化水素−酸性フ
ッ化物含有液、過酸化水素―硝酸含有液、及びそれらの
混合物が使用できる。これらの溶液に、次亜塩素酸塩、
さらし粉、過硫酸塩、過塩素酸塩などの無機系酸化剤
や、メタニトロベンゼンスルホン酸塩、パラニトロ安息
香酸塩などの有機系酸化剤を数g/L〜数10g/L程
度適時添加しても良い。浸漬条件は使用する薬品の種類
や濃度によっても違うが、温度は常温から50℃程度、
浸漬時間は数10秒から10分程度が望ましい。品物は
浸漬時静置でも良いが、軽く揺動させる方が望ましい。
これらの条件で給水器具を浸漬することにより、クロム
めっき部は全く溶解や腐食をさせず、ニッケルめっきの
みを溶解除去することができる。
【0017】また、ニッケルめっきのみを溶解除去する
アルカリ性薬品の種類としても、酸化性のある薬品が使
用でき、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム等を単独又
は混合して、濃度数g/L〜数10g/L程度の溶液
に、次亜塩素酸塩、さらし粉、過硫酸塩、過塩素酸塩な
どの無機系酸化剤や、メタニトロベンゼンスルホン酸
塩、パラニトロ安息香酸塩などの有機系酸化剤を数g/
L〜数10g/L程度添加した溶液が使用できる。浸漬
条件は使用する薬品の種類や濃度によっても違うが、温
度は50℃から80℃程度、浸漬時間は3分から30分
程度が望ましい。品物は浸漬時静置でも良いが、軽く揺
動させる方が望ましい。これらの条件で給水器具を浸漬
することにより、クロムめっき部は全く溶解や腐食をさ
せず、ニッケルめっきのみを溶解除去することができ
る。市販品としては、銅及び銅合金用化学研磨液として
荏原ユージライト製CHP−200Xなど、ニッケル剥
離剤として荏原ユージライト製OS−456、ST−4
10、金属化工技術研究所製ニフラックFSなどが使用
できる。また、薬品によるニッケルの溶解除去以外で
は、研磨加工、機械加工等の物理力によるニッケル除去
でも何らさしつかえない。
アルカリ性薬品の種類としても、酸化性のある薬品が使
用でき、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム等を単独又
は混合して、濃度数g/L〜数10g/L程度の溶液
に、次亜塩素酸塩、さらし粉、過硫酸塩、過塩素酸塩な
どの無機系酸化剤や、メタニトロベンゼンスルホン酸
塩、パラニトロ安息香酸塩などの有機系酸化剤を数g/
L〜数10g/L程度添加した溶液が使用できる。浸漬
条件は使用する薬品の種類や濃度によっても違うが、温
度は50℃から80℃程度、浸漬時間は3分から30分
程度が望ましい。品物は浸漬時静置でも良いが、軽く揺
動させる方が望ましい。これらの条件で給水器具を浸漬
することにより、クロムめっき部は全く溶解や腐食をさ
せず、ニッケルめっきのみを溶解除去することができ
る。市販品としては、銅及び銅合金用化学研磨液として
荏原ユージライト製CHP−200Xなど、ニッケル剥
離剤として荏原ユージライト製OS−456、ST−4
10、金属化工技術研究所製ニフラックFSなどが使用
できる。また、薬品によるニッケルの溶解除去以外で
は、研磨加工、機械加工等の物理力によるニッケル除去
でも何らさしつかえない。
【0018】
【実施例】本発明を実施例により具体的に以下に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではなく、本
発明の技術的思想の範囲内で多くの改変をなしえること
はもちろんである。
るが、本発明はこれにより限定されるものではなく、本
発明の技術的思想の範囲内で多くの改変をなしえること
はもちろんである。
【0019】外面ニッケルクロムめっきの外観、外面ニ
ッケルクロムめっきの密着性、内面ニッケルめっきの除
去性、内面からのニッケル溶出量を評価するために、試
験サンプルとして青銅鋳物(BC6)の水栓金具本体を
使用し、以下に記載した条件で水栓金具に、まずニッケ
ルクロムめっきを行った。めっきの前処理は、オルソケ
イ酸ナトリウム50g/Lの液に60℃、5分浸漬後、
30秒間水洗して、2%塩酸の液に常温、1分浸漬後、
30秒間水洗の条件で統一した。ニッケルめっきは、ワ
ット浴(硫酸ニッケル6水和物300g/L、塩化ニッ
ケル6水和物40g/L、ホウ酸40g/L、pH4.
5)に市販の1次系光沢剤(応力減少剤)、2次系光沢
剤(レベラー成分)及びピット防止剤(界面活性剤)を
添加し、電流密度5A/dm2、めっき温度60℃、め
っき時間10分で、エアー攪拌しながらめっきした。水
洗後、クロムめっきはサージェント浴(無水クロム酸2
50g/L、硫酸2.5g/L、三価クロム3g/L)
で電流密度20A/dm2、めっき温度55℃、めっき
時間3分で、エアー攪拌なしでめっきした。できあがっ
たニッケルクロムめっき品を比較例とし、下記した実施
例と比較して、各種の評価を行った。
ッケルクロムめっきの密着性、内面ニッケルめっきの除
去性、内面からのニッケル溶出量を評価するために、試
験サンプルとして青銅鋳物(BC6)の水栓金具本体を
使用し、以下に記載した条件で水栓金具に、まずニッケ
ルクロムめっきを行った。めっきの前処理は、オルソケ
イ酸ナトリウム50g/Lの液に60℃、5分浸漬後、
30秒間水洗して、2%塩酸の液に常温、1分浸漬後、
30秒間水洗の条件で統一した。ニッケルめっきは、ワ
ット浴(硫酸ニッケル6水和物300g/L、塩化ニッ
ケル6水和物40g/L、ホウ酸40g/L、pH4.
5)に市販の1次系光沢剤(応力減少剤)、2次系光沢
剤(レベラー成分)及びピット防止剤(界面活性剤)を
添加し、電流密度5A/dm2、めっき温度60℃、め
っき時間10分で、エアー攪拌しながらめっきした。水
洗後、クロムめっきはサージェント浴(無水クロム酸2
50g/L、硫酸2.5g/L、三価クロム3g/L)
で電流密度20A/dm2、めっき温度55℃、めっき
時間3分で、エアー攪拌なしでめっきした。できあがっ
たニッケルクロムめっき品を比較例とし、下記した実施
例と比較して、各種の評価を行った。
【0020】実施例1 比較例と同条件で作成したニッケルクロムめっき完了品
を、200g/L硫酸−20g/L過酸化水素混合溶液
に、温度40℃、揺動ありで5分間浸漬後、十分水洗し
た。
を、200g/L硫酸−20g/L過酸化水素混合溶液
に、温度40℃、揺動ありで5分間浸漬後、十分水洗し
た。
【0021】実施例2 比較例と同条件で作成したニッケルクロムめっき完了品
を、200g/L硫酸−30g/L過酸化水素混合溶液
に、温度50℃、揺動ありで3分間浸漬後、十分水洗し
た。ニッケルめっき工程後、クロムめっき工程後、内面
のニッケルめっき除去工程後における各々の水栓金具外
面及び内面のめっき断面図を図1に示す。
を、200g/L硫酸−30g/L過酸化水素混合溶液
に、温度50℃、揺動ありで3分間浸漬後、十分水洗し
た。ニッケルめっき工程後、クロムめっき工程後、内面
のニッケルめっき除去工程後における各々の水栓金具外
面及び内面のめっき断面図を図1に示す。
【0022】外面ニッケルクロムめっきの外観評価方法
は、比較例のニッケルクロムめっき外観と目視で比較
し、光沢低下、腐食、溶解等の異常がなければ合格、異
常があれば不合格とした。
は、比較例のニッケルクロムめっき外観と目視で比較
し、光沢低下、腐食、溶解等の異常がなければ合格、異
常があれば不合格とした。
【0023】外面ニッケルクロムめっきの密着性評価方
法は、目視でニッケルクロムめっきの浮きや膨れのない
こと、カッターの刃をニッケルクロムめっき面に対して
約5゜の角度で強くこすりつけめっきの剥離がないこと
で合格、少しでも剥離があれば不合格とした。
法は、目視でニッケルクロムめっきの浮きや膨れのない
こと、カッターの刃をニッケルクロムめっき面に対して
約5゜の角度で強くこすりつけめっきの剥離がないこと
で合格、少しでも剥離があれば不合格とした。
【0024】内面ニッケルめっきの除去性評価方法は、
水栓金具を半分に切断し、目視でニッケル除去性を確認
した。
水栓金具を半分に切断し、目視でニッケル除去性を確認
した。
【0025】内面からのニッケル溶出量の評価方法は、
JIS S3200−7(1997年)「水道用器具−
浸出性能試験方法」にしたがって、試験サンプル内にp
H7、アルカリ度35ppm、硬度45ppm、残留塩
素0.3ppmに調整したイオン交換水を入れ、23℃
に保ち、途中、規定回数液替えをしながら19日間放置
し、その水のニッケル濃度をフレームレス原子吸光分析
装置で測定した。
JIS S3200−7(1997年)「水道用器具−
浸出性能試験方法」にしたがって、試験サンプル内にp
H7、アルカリ度35ppm、硬度45ppm、残留塩
素0.3ppmに調整したイオン交換水を入れ、23℃
に保ち、途中、規定回数液替えをしながら19日間放置
し、その水のニッケル濃度をフレームレス原子吸光分析
装置で測定した。
【0026】試験結果を表1にまとめた。
【表1】
【0027】表1から明らかなとおり、実施例1、2は
外面のニッケルクロムめっき外観及び密着性は問題な
く、比較例に比べ、内面のニッケルが除去され、ニッケ
ル溶出量も大きく低減できることが確認できた。
外面のニッケルクロムめっき外観及び密着性は問題な
く、比較例に比べ、内面のニッケルが除去され、ニッケ
ル溶出量も大きく低減できることが確認できた。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。ニッケルクロムめっき工程を変更することなく、
被めっき物にマスキングしたりするなどの手間が必要な
く、ニッケルクロムめっき完了後1つの処理工程が増え
るのみで、銅又は銅合金製給水器具からのニッケルの溶
出を低減できる処理方法および銅又は銅合金製給水器具
が提供できる。
する。ニッケルクロムめっき工程を変更することなく、
被めっき物にマスキングしたりするなどの手間が必要な
く、ニッケルクロムめっき完了後1つの処理工程が増え
るのみで、銅又は銅合金製給水器具からのニッケルの溶
出を低減できる処理方法および銅又は銅合金製給水器具
が提供できる。
【図1】本発明実施例2の処理工程及び各々の工程後に
おける水栓金具外面及び内面のめっき断面図である。
おける水栓金具外面及び内面のめっき断面図である。
【図2】本発明実施例2の水栓金具内面の写真である。
【図3】比較例の水栓金具内面の写真である。
1…銅又は銅合金製給水器具 2…ニッケルめっき 3…クロムめっき
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Claims (7)
- 【請求項1】銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去す
る処理工程を有していることを特徴とするニッケル溶出
低減処理方法。 - 【請求項2】前記ニッケルめっきを除去する処理工程
が、クロムめっきは溶解させずニッケルめっきを溶解さ
せる溶液中に前記ニッケルクロムめっきした銅又は銅合
金製給水器具を浸漬させることを特徴とする請求項1記
載のニッケル溶出低減処理方法。 - 【請求項3】前記銅又は銅合金製給水器具を酸化性のあ
る酸性エッチング液に浸漬しニッケルを溶解させること
を特徴とする請求項1記載のニッケル溶出低減処理方
法。 - 【請求項4】前記銅又は銅合金製給水器具を無機系酸化
剤または有機系酸化剤を添加した酸化性のある酸性エッ
チング液に浸漬しニッケルを溶解させることを特徴とす
る請求項1記載のニッケル溶出低減処理方法。 - 【請求項5】前記銅又は銅合金製給水器具を酸化性のあ
るアルカリ性エッチング液に浸漬しニッケルを溶解させ
ることを特徴とする請求項1記載のニッケル溶出低減処
理方法。 - 【請求項6】銅又は銅合金製給水器具に少なくともニッ
ケルめっきを施した後にクロムめっきを施し、その後ク
ロムめっきからはみ出しているニッケルめっきを除去し
たことを特徴とする銅又は銅合金製給水器具。 - 【請求項7】内部に通水路を有する銅又は銅合金製給水
器具に少なくともニッケルめっきを施した後にクロムめ
っきを施し、その後通水路にはみ出しているニッケルめ
っきを除去したことを特徴とする銅又は銅合金製給水器
具。
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