JP2002155361A - 堆積膜形成装置およびクリーニング処理方法 - Google Patents

堆積膜形成装置およびクリーニング処理方法

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JP2002155361A
JP2002155361A JP2000349916A JP2000349916A JP2002155361A JP 2002155361 A JP2002155361 A JP 2002155361A JP 2000349916 A JP2000349916 A JP 2000349916A JP 2000349916 A JP2000349916 A JP 2000349916A JP 2002155361 A JP2002155361 A JP 2002155361A
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clf
cleaning
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JP2000349916A
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Hideaki Matsuoka
秀彰 松岡
Yoshio Seki
好雄 瀬木
Hiroyuki Katagiri
宏之 片桐
Kazuhiko Takada
和彦 高田
Mitsuharu Hitsuishi
光治 櫃石
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で高品位の電子写真感光体を続けて製造
できるように、堆積膜形成装置をクリーニングする。 【解決手段】 基体に堆積膜を形成した後、クリーニン
グ材の導入口から液化状態のClF3を導入し、この液
化ClF3が堆積膜または副生成物を直接洗い流しなが
らこれらと反応して、反応容器内に残存する堆積膜また
は副生成物を除去する。導入口周辺は、冷却水タンクか
ら冷却水配管を流れる冷却水によって冷却されるので、
ClF3は、少なくとも堆積膜または副生成物が多く残
存する隅部分にたどり着くまでは、液化状態に保たれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマCVD法
により基体上に電子写真用光受容部材、太陽電池、画像
入力用ラインセンサー、撮像デバイス、TFT等の半導
体素子として特に好適な堆積膜を製造するための堆積膜
形成装置およびその効率的なクリーニング処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用光受容部材、太陽電
池、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、TFT
等の半導体素子として使用する機能性堆積膜として、ア
モルファスシリコン、例えば水素および/またはハロゲ
ン(例えばフッ素、塩素等)で補償されたアモルファス
シリコン(以下「a−Si」と称する)膜等が提案さ
れ、その中のいくつかはすでに実用に付されている。
【0003】a−Si膜等の機能性堆積膜を形成する方
法として、例えば、真空蒸着法、イオンプレーティング
法、熱CVD法、プラズマCVD法、光CVD法など、
様々な方法が提案されている。中でも、プラズマCVD
法等の、減圧下での成膜方法が、好適なものとして実用
に付されている。
【0004】これらの成膜方法により所定の基体上に機
能性堆積膜を形成する場合、堆積膜形成装置の構成部材
等に堆積膜または粉体状の副生成物が堆積する。
【0005】例えば、グロー放電分解によるプラズマC
VD法により成膜する場合には、堆積膜形成装置内の、
基体以外の部分であるサセプター、対向電極、または反
応容器内壁に、堆積膜または副生成物が形成される。こ
れらの堆積膜または副生成物は、次回の成膜時に、形成
される膜中に不純物として取り込まれて膜特性を悪化さ
せたり、基体上に付着して、形成された堆積膜中に欠陥
を生じさせる。その結果、堆積膜形成の歩留りが大幅に
低下してしまう。
【0006】そこで、成膜サイクルを数回繰り返す毎
に、または成膜サイクルを1回行う毎に反応容器内を清
掃し、目的とする堆積膜形成箇所以外の部分に堆積した
堆積膜または副生成物を除去するクリーニング処理が行
われている。
【0007】このクリーニング方法の一例として、ドラ
イエッチング(以下、「DE」と称する)処理がある。
これは、クリーニング材を気化(ガス)状態で反応容器
内に導入し、プラズマ、熱、光等のエネルギーにより励
起状態として、堆積膜または副生成物を形成している元
素と反応させ、それらの元素を気相分子とした後、排気
手段によって排除するクリーニング処理である。
【0008】図5は、高周波プラズマCVD法(以下、
「PCVD法」と称する)を用いて堆積膜を形成する従
来の装置の一例を示す、摸式的な構成図である。
【0009】この装置は、大まかに、堆積装置(59
1)と、原料ガス供給装置(592)と、円筒状反応容
器(501)内を減圧にするための排気装置(593)
とから構成されている。前記円筒状反応容器(501)
内には、Al製円筒状基体(509)と、該Al製円筒
状基体を保持するための円筒状基体ホルダー(506)
と、支持体加熱用ヒーター(507)と、ガス導入管
(508)とが設置されており、高周波電源(511)
が接続されている。原料ガス供給装置(592)は、シ
ラン(SiH4)、ゲルマン(GeH4)、水素
(H2)、メタン(CH4)、ジボラン(B26)、およ
びホスフィン(PH3)等の堆積膜形成用原料ガスのボ
ンベ(531〜536)および堆積膜形成用原料ガスボ
ンベバルブ(541〜546)と、堆積膜形成用原料ガ
ス流入バルブ(551〜556)と、堆積膜形成用原料
ガス流出バルブ(561〜566)と、マスフローコン
トローラー(571〜576)とから構成されている。
各、前記堆積膜形成用原料ガスボンベ(531〜53
6)は、バルブ(516)を介して、前記円筒状反応容
器(501)内に設けられているガス導入管(508)
に接続されている。
【0010】また、クリーニングガス供給装置(59
4)が、クリーニング用原料ガスボンベ(537〜53
8)およびクリーニング用原料ガスボンベバルブ(54
7〜548)と、クリーニング用原料ガス流入バルブ
(557〜558)と、クリーニング用原料ガス流出バ
ルブ(567〜568)と、マスフローコントローラー
(577〜578)とから構成されており、各クリーニ
ング用原料ガスボンベ(537〜538)は、バルブ
(517)を介して、前記円筒状反応容器(501)内
に配置されているガス導入管(508)に接続されてい
る。
【0011】この装置を使用して所定のシリコンを主成
分とする堆積膜をAl製円筒状基体(509)上に形成
した後に、前記円筒状反応容器(501)内の前記Al
製円筒状基体(509)以外の部分に生成された堆積膜
または副生成物をクリーニングするために、クリーニン
グ材としてガスを使用して行う従来のクリーニング処理
方法は、以下の通りである。
【0012】まず、Al製円筒状基体(509)を円筒
状基体ホルダー(506)にセットした状態で、前記円
筒状反応容器(501)内の所定の位置に設置し、排気
装置(593)により前記円筒状反応容器(501)内
を排気する。続いて、支持体加熱用ヒーター(507)
により、前記Al製円筒状基体(509)の表面温度を
200℃〜400℃の所定の温度に加熱する。前記Al
製円筒状基体(509)が所定の温度になったところ
で、堆積膜形成用原料ガスボンベバルブ(541〜54
6)、堆積膜形成用原料ガス流入バルブ(551〜55
6)、堆積膜形成用原料ガス流出バルブ(561〜56
6)のうちの必要なものを開き、堆積膜形成用原料ガス
ボンベ(531〜536)から所定の原料ガスを、ガス
導入管(508)を介して、前記円筒状反応容器(50
1)内に導入する。次に、マスフローコントローラー
(571〜576)によって、各堆積膜形成用原料ガス
が所定の流量になるように調整する。その際、前記円筒
状反応容器(501)の内圧が133Pa以下の所定の
圧力になるように、排気装置(593)を調整する。内
圧が安定したところで、高周波電源(511)から高周
波マッチングボックス(520)を通じて、前記円筒状
反応容器(501)内にRF電力を導入し、RFグロー
放電を生起させる。この放電エネルギーによって、前記
円筒状反応容器内(501)に導入された堆積膜形成用
原料ガスが分解され、前記Al製円筒状基体(509)
上に、シリコンを主成分とする所定の堆積膜が形成され
る。
【0013】シリコンを主成分とする所定の堆積膜を前
記Al製円筒状基体(509)上に形成した後に、前記
Al製円筒状基体(509)を前記円筒状反応容器(5
01)内から取り出し、前記Al製円筒状基体(50
9)の代わりにクリーニング用のAl製円筒状基体(不
図示)をセットし、排気装置(593)により前記円筒
状反応容器(501)内を所定の圧力まで排気する。所
定の圧力になったら、バルブ(517)を開け、クリー
ニングガスボンベ(537〜538)より、バルブ(5
17)と、前記円筒状反応容器(501)内に配置され
ているガス導入管(508)とを介して、クリーニング
ガスを導入する。
【0014】このクリーニングガスが堆積膜または副生
成物と触れて反応することにより、分解処理が進行し、
前記円筒状反応容器(501)内や、前記排気配管(5
12)内のクリーニング処理が行われる。
【0015】クリーニング処理に使用するクリーニング
材として、四フッ化炭素(CF4)、フッ化窒素(N
3)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化塩素(ClF
3)等が挙げられるが、近年、低エネルギーで分解で
き、反応性に富み極めて速いクリーニング速度を有する
というメリットを持つ三フッ化塩素(ClF3)が注目
されており、三フッ化塩素(ClF3)を気化(ガス)
状態で使用するクリーニング処理方法が多数提案されて
いる。
【0016】特開平10−81950号には、50〜1
00容量%の高濃度のフッ化塩素(ClF)、三フッ化
塩素(ClF3)、五フッ化塩素(ClF5)を気化(ガ
ス)状態で使用するクリーニング処理方法が記載されて
いる。
【0017】特開平6−2143号には、三フッ化塩素
(ClF3)を気化(ガス)状態で使用する際にガス濃
度を順次低下させながらクリーニング処理する方法が記
載されている。
【0018】特開平11−222680号には、三フッ
化塩素(ClF3)を気化(ガス)状態で使用し、ガス
導入経路に設けられている複数の温度センサーの出力信
号によりクリーニング処理の条件を設定または制御する
方法が記載されている。
【0019】これらの技術により、効率良く高速で反応
容器内をクリーニング処理する方法が確立されてきた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
電子写真装置の画像特性向上のために電子写真装置内の
光学露光装置や、現像装置や、転写装置等の改良がなさ
れた結果、電子写真感光体にも従来以上の画像特性が求
められている。特に、a−Si系感光体のさらなる高画
質化への課題として、微少な画像欠陥の発生を抑制する
ことが挙げられる。
【0021】すなわち、従来のプラズマCVD法による
堆積膜形成装置のクリーニング処理では、気化(ガス)
状態のクリーニング材を使用し、堆積膜形成後に反応容
器内に存在する堆積膜または副生成物と触れ合うことで
気相反応によりクリーニング処理を行うが、部分的に残
存してしまう微少な副生成物も存在する。この残存した
副生成物が、その後の堆積膜形成中に、原料ガスを導入
した際の流れや圧力によって基体上に飛散し、基体上に
付着する。それによって、その部分を中心に堆積膜が異
常となり、画像上で微少な画像欠陥の発生する原因とな
る。
【0022】そこで、プラズマCVD法による堆積膜形
成装置のクリーニング処理において、このような問題点
を解決する技術が求められている。
【0023】本発明の目的は、電子写真用感光体に使用
する堆積膜を形成する装置およびそのクリーニング処理
方法に関し、上述した従来の問題を克服して、堆積膜形
成後のクリーニング処理後に反応容器内に存在する堆積
膜または副生成物を低減させることで、画像欠陥を激減
させ、堆積膜を定常的に形成し得る、プラズマCVD法
による堆積膜形成装置およびそのクリーニング処理方法
を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、三フッ化
塩素(以下、ClF3と称する)を気化(ガス)状態で
使用する従来の反応容器内のクリーニング処理方法にお
ける前記した問題を克服して、前記した目的を達成すべ
く鋭意検討を重ねたところ、以下の様な知見を得た。
【0025】クリーニング材であるClF3は、常温/
常圧において液化状態である物性を生かし、液化状態の
ままで反応容器内にClF3を導入することが容易にで
きる。その場合、堆積膜または副生成物が多量に存在す
る部分に、原料ガス導入管とは別の導入口を設け、この
導入口から導入された液化状態のClF3で堆積膜また
は副生成物を直接洗い流しながら反応させることによ
り、ClF3を気化(ガス)状態で使用した従来のクリ
ーニング処理方法では排除できなかった、多量に存在す
る堆積膜または副生成物を効率よくクリーニングできる
ことが判った。
【0026】ただし、液化状態のClF3と堆積膜また
は副生成物が反応する際に生じるエネルギーにより反応
容器内の温度が徐々に上昇するのに伴い、液化状態のC
lF 3の導入口付近の温度が上昇する。液化状態のCl
3の導入口付近の温度が20℃以上となると、ClF3
が気化(ガス)状態になってしまう。ClF3が気化
(ガス)状態になることで、堆積膜または副生成物を液
化状態のClF3で直接洗い流しながら反応させること
ができず、前記したような効果を得られないことが判っ
た。
【0027】そこで、液化ClF3導入口周辺に冷却手
段を設けて温度を10℃以下に保ったところ、少なくと
も、ClF3は、堆積膜または副生成物が多く残存する
位置にたどり着くまでは液化状態に保たれ、直接洗い流
しながら反応してクリーニング処理を行えることが判っ
た。その結果、前記した効果が損なわれるような弊害を
防止することができた。
【0028】以上の知見に基づき、本発明の特徴は、真
空気密可能な反応空間と、堆積膜を形成させるための基
体を該反応空間内に設置するための基体ホルダーと、反
応空間内へ原料ガスを導入するための原料ガス導入手段
と、原料ガスを化学反応させるために基体を加熱する加
熱手段と、原料ガスの励起によるグロー放電を発生させ
るために反応空間内に高周波エネルギーを導入する高周
波エネルギー導入手段と、反応空間から排気するための
排気手段とを有する、プラズマCVD法による堆積膜形
成装置において、基体に堆積膜を形成するための原料ガ
ス導入手段とは別に、堆積膜形成後に、反応空間内に形
成された堆積膜または副生成物をクリーニング処理する
ために液化状態のClF3を反応空間内に導入する導入
口が設けられているところにある。
【0029】この装置を用い、堆積膜形成後に、液化状
態のClF3を導入して、反応空間内に形成された堆積
膜または副生成物をクリーニングすると、堆積膜または
副生成物を直接洗い流しながら反応させてクリーニング
処理することができる。
【0030】さらに、液化状態のClF3の導入口に近
接して冷却手段が設けられていることが好ましい。この
場合、冷却手段を用いてClF3を冷却することによ
り、ClF3は、少なくとも堆積膜または副生成物が多
く残存する位置にたどり着くまでは、液化状態に保た
れ、前記したように直接洗い流しながら反応させて効果
的にクリーニング処理することが確実にできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0032】まず、図1に示す高周波(以下「RF」と
略記する)プラズマCVD法を用いる堆積膜形成装置の
構成について説明する。この装置は、大まかに、堆積装
置(191)と、原料ガス供給装置(192)と、円筒
状反応容器(101)内を減圧にするための排気装置
(193)とから構成されている。
【0033】前記反応容器(101)内には、Al製円
筒状基体(109)と、Al製円筒状基体(109)を
保持するための円筒状基体ホルダー(106)と、支持
体加熱用ヒーター(107)と、ガス導入管(108)
とが設置されている。また、前記円筒状反応容器(10
1)には、高周波マッチングボックス(120)と、高
周波電源(121)が接続されている。原料ガス供給装
置(192)は、シラン(SiH4)、ゲルマン(Ge
4)、水素(H2)、メタン(CH4)、ジボラン(B2
6)、およびホスフィン(PH3)等の推積膜形成用原
料ガスのボンベ(111〜116)および堆積膜形成用
原料ガスボンベバルブ(141〜146)と、堆積膜形
成用原料ガス流入バルブ(151〜156)と、堆積膜
形成用原料ガス流出バルブ(161〜166)と、マス
フローコントローラー(171〜176)とから構成さ
れ、各堆積膜形成用原料ガスのボンベ(111〜11
6)は、バルブ(116)を介して、前記円筒状反応容
器(101)内のガス導入管(108)に接続されてい
る。
【0034】また、ClF3ボンベ(133)の詳細な
構成を図2に示す。
【0035】クリーニング材である液化状態のClF3
のボンベ(202)は、アルゴン(Ar)ボンベバルブ
(203)を開けることでアルゴン(Ar)ボンベ(2
02)よりアルゴン(Ar)ガスが導入されて加圧状態
となり、その圧力によりボンベ内導入管(203)を介
して液化状態のClF3(204)を導出できる構造と
なっている。
【0036】このような構成により、ClF3ボンベ
(133)から、ClF3導入管(139)および液化
ClF3導入用バルブ(131)を介して、前記円筒状
反応容器(101)の上蓋(103)に設けられている
セラミック製の液化ClF3導入口(132)に至るC
lF3導入路が形成されている。
【0037】また、クリーニング処理時には、冷却水バ
ルブIN(137)、冷却水バルブOUT(138)を
開けて、冷却水タンク(135)から冷却水配管(13
6)を介して冷却水を流すことにより、液化ClF3
入口(132)および上蓋(103)を冷却する。
【0038】この装置を用いた堆積膜の形成およびクリ
ーニング処理方法について説明する。
【0039】まず、前記Al製円筒状基体(109)を
円筒状基体ホルダー(106)にセットした状態で、前
記円筒状反応容器(101)内の所定の位置に設置し、
前記排気装置(193)により前記円筒状反応容器(1
01)内を排気する。続いて、支持体加熱用ヒーター
(107)により前記Al製円筒状基体(109)の表
面温度を200℃〜400℃の所定の温度に加熱する。
前記Al製円筒状基体(109)が所定の温度になった
ところで、堆積膜形成用原料ガスボンベバルブ(141
〜146)、堆積膜形成用原料ガス流入バルブ(151
〜156)、堆積膜形成用原料ガス流出バルブ(161
〜166)のうちの必要なものを開き、堆積膜形成用原
料ガスボンベ(111〜116)からガス導入管(10
8)を介して、原料ガスを前記円筒状反応容器(10
1)内に導入する。
【0040】次に、マスフローコントローラー(171
〜176)によって、各原料ガスが所定の流量になるよ
うに調整する。その際、前記円筒状反応容器(101)
の内圧が133Pa以下の所定の圧力になるように前記
排気装置(193)を調整する。内圧が安定したところ
で、高周波電源(121)から高周波マッチングボック
ス(120)を通じて、前記円筒状反応容器(101)
内にRF電力を導入し、RFグロー放電を生起させる。
【0041】この放電エネルギーによって、前記円筒状
反応容器(101)内に導入された堆積膜形成用原料ガ
スが分解され、前記Al製円筒状基体(109)上にシ
リコンを主成分とする所定の堆積膜が形成される。
【0042】前記Al製円筒状基体(109)上にシリ
コンを主成分とする堆積膜を形成して前記円筒状反応容
器(101)から取り出した後、前記Al製円筒状基体
(109)の代わりにクリーニング用のAl製円筒状基
体(不図示)をセットし、前記排気装置(193)によ
り前記円筒状反応容器(101)内を所定の圧力まで排
気する。所定の圧力になったところで、液化ClF3
入バルブ(131)を開け、ClF3ボンベ(133)
より液化ClF3導入口(132)を介して、液化Cl
3を前記円筒状反応容器(101)内に導入する。こ
の液化状態のClF3が堆積膜または副生成物と触れて
反応することで分解処理が進行し、前記反応容器(10
1)内や排気配管(112)内がクリーニング処理され
る。
【0043】本発明において、堆積膜形成時に使用され
る原料ガスとしては、シラン(SiH4)、ジシラン
(Si26)、四フッ化珪素(SiF4)、六フッ化二
珪素(Si26)等のアモルファスシリコン形成原料ガ
スまたはそれらの混合ガスを用いても有効である。
【0044】希釈ガスとしては、水素(H2)、アルゴ
ン(Ar)、ヘリウム(He)等を用いても有効であ
る。また、堆積膜のバンドギャップ幅を変化させる等の
特性改善ガスとして、窒素(N2)、アンモニア(N
3)等の窒素原子を含む元素、酸素(O2)、一酸化窒
素(NO)、二酸化窒素(NO2)、酸化二窒素(N
20)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)等の
酸素原子を含む元素、メタン(CH4)、エタン(C2
6)、エチレン(C24)、アセチレン(C22)、プ
ロパン(C38)等の炭化水素、四フッ化ゲルマニウム
(GeF4)、フッ化窒素(NF3)等のフッ素化合物な
どのガス、またはこれらの混合ガスを併用しても有効で
ある。
【0045】また、本発明においては、ドーピングを目
的として、ジボラン(B26)、フッ化ほう素(B
3)、ホスフィン(PH3)等のドーパントガスを同時
に放電空間に導入してもよい。
【0046】本発明において、クリーニング材であるC
lF3は、堆積膜または副生成物と触れ合うだけでも反
応し、クリーニング効果を得ることができるが、クリー
ニング速度の制御または活性種の選定等のために、必要
に応じて、熱、プラズマ、光等の外部からのエネルギー
を供給しながらクリーニング処理を行ってもよい。
【0047】本発明において、クリーニング処理する堆
積膜または副生成物の種類については、特に制限は無
く、例えば、シリコン(Si)、タングステン(W)、
炭化硼素(BN)、ITO等、ClF3と反応するもの
であれば、本発明のクリーニング効果が発揮される。
【0048】本発明において、ClF3ボンベから液化
状態で導入口まで送る手段の一例としては、ClF3
ンベにアルゴン(Ar)、ヘリウム(He)等の不活性
ガスを導入し、その圧力を用いる圧送手段、ポンプ等の
吸引力を用いる吸引手段等が挙げられるが、ClF3
ンベから液化状態で導入口まで送れる手段であれば本発
明ではすべて有効である。
【0049】本発明において、液化ClF3導入口を冷
却するための冷却手段としては、クリーニング材の導入
口の温度をClF3の沸点(11.75℃)以下に保つ
ことができる冷却媒体であれば良く、具体的には、モー
ターを駆動力とするファン等による空冷手段、水等の液
体による水冷手段等が挙げられるが、冷却効果があるも
のであれば本発明ではすべて有効である。
【0050】本発明において、ClF3ボンベから液化
ClF3導入口までのClF3導入路の温度がClF3
沸点(11.75℃)以上になるおそれがある場合は、
これを冷却することが好ましい。冷却するための冷却手
段としては、ClF3導入路の温度をClF3の沸点(1
1.75℃)以下に保つことができる冷却媒体であれば
良く、前記したのと同様に、空冷手段や水冷手段など様
々な手段が採用可能である。
【0051】本発明において、液化ClF3導入口の材
質は、真空中で使用可能であり、放電を乱さず、実用強
度を備えており、放電空間を汚染せず、耐腐食性を有す
る材質であれば、どのようなものであってもよい。
【0052】本発明において、液化ClF3導入口の数
量は堆積膜形成後に反応容器内に存在する堆積膜または
副生成物の状態により増減することは本発明ではすべて
有効である。
【0053】本発明において、液化ClF3導入口を設
ける位置は、堆積膜形成後の反応容器内の任意の位置で
よい。
【0054】
【実施例】以下、本発明の堆積膜形成装置およびクリー
ニング処理方法について、実施例および比較例により、
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。
【0055】[実施例1]図1に示す堆積膜形成装置を
用い、直径108mm、長さ358mm、肉厚5mmの
Al製円筒状基体(109)上に、後述する表1に示す
条件で堆積膜の形成を行ない、図3(300-a)に示
す層構成の電子写真感光体を作製した。その後、作製し
た電子写真感光体を円筒状反応容器(101)内から取
り出した後に、前記円筒状反応容器(101)内の状態
を確認したところ隅部分(130)に堆積膜または副生
成物が多く堆積していることが確認された。
【0056】その後、クリーニング用円筒状基体(図示
せず)を所定の位置にセットし、クリーニング材とし
て、液化状態のClF3を、ボンベ(133)から液化
ClF3導入用バルブ(131)を介して、セラミック
製の液化ClF3導入口(132)より導入し、その後
に高周波電源(111)よりエネルギーを供給すること
なく、クリーニング処理を行った。
【0057】その後、同条件にて再度電子写真感光体を
作製し、後述する評価方法により評価した。その結果を
後述する表2に示す。
【0058】[比較例]図5に示す従来の堆積膜形成装
置を用い、クリーニング材として気化(ガス)状態のC
lF3を使用し、それ以外の条件は実施例1と同様の方
法で電子写真感光体を作製し、実施例1と同様に円筒状
反応容器(501)内の状態を確認したところ、実施例
1と同じ隅部分(530)に堆積膜または副生成物が多
く堆積していることが確認された。
【0059】その後、ClF3ガスを用いてクリーニン
グ処理を行った後に、実施例1と同条件にて再度作製し
た電子写真感光体を、実施例1と同様の評価方法により
評価した。その結果を同じく表2に示す。なお、気化
(ガス)状態のClF3と同時に導入する不活性ガスと
してArガスを用いた。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】 なお、評価方法は以下の通りである。
【0062】「円筒状反応容器内のクリーニング状態」
クリーニング処理が終了した後に円筒状反応容器内に付
着した堆積膜または副生成物の量を、比較例(クリーニ
ング時にClF3ガスを使用した場合)を基準として、
相対値により以下のように評価を行った。
【0063】◎・・・比較例より堆積膜または副生成物
が10%以上低減した。
【0064】○・・・比較例より堆積膜または副生成物
が5%以上低減した。
【0065】△・・・比較例と変化なし。
【0066】×・・・比較例より堆積膜または副生成物
が5%以上増えた。
【0067】「表面欠陥」堆積膜形成後の電子写真感光
体の表面を、光学顕微鏡を用いて100倍の倍率で10
cm2の範囲で観察し、10ミクロン以上の表面欠陥
(ポチ等)の個数により、以下のように4段階評価を行
った。
【0068】◎・・・10ミクロン以上の欠陥が10個
末満である。
【0069】○・・・10ミクロン以上の欠陥が20個
未満である。
【0070】△・・・10ミクロン以上の欠陥が30個
未満である。
【0071】×・・・10ミクロン以上の欠陥が30個
以上である。
【0072】「クリーニング処理時間」クリーニング処
理が終了するまでの時間を、比較例(クリーニング時に
ClF 3ガスを使用した場合)を基準として、相対値に
より以下のように評価を行った。
【0073】◎・・・比較例より20%以上時間を短縮
できた。
【0074】○・・・比較例より10%以上時間を短縮
できた。
【0075】△・・・比較例と変化なし。
【0076】×・・・比較例より10%以上時間が延び
てしまった。
【0077】表2より明らかなように、円筒状反応容器
内の、堆積膜または副生成物が多く存在する隅部分に、
液化状態のClF3を直接洗い流すように導入しなけれ
ば、液化状態でも気化(ガス)状態でも効果は変わらな
いことが判った。
【0078】[実施例2]図4は、本発明の堆積膜形成
装置の他の装置形態例を示している。この装置では、C
lF3導入口(432)が、円筒状反応容器(401)
内の堆積膜または副生成物が多く存在する隅部分(43
0)に対向するように設けられている。それ以外の構成
は図1に示す装置と同様であるので、説明を省略する。
【0079】この図4に示す装置を用いて、実施例1と
同様の方法で電子写真感光体を作製し、クリーニング処
理を行った。その後、同条件にて電子写真感光体を再度
作製し、それを実施例1と同様の評価方法により評価し
た。その結果を表3に示す。
【0080】
【表3】 表3より明らかなように、円筒状反応容器(401)内
の、堆積膜または副生成物が多く存在する隅部分(43
0)にClF3導入口(432)を設けてクリーニング
処理を行うことにより、円筒状反応容器(401)内の
クリーニング状態、表面欠陥、クリーニング処理時間の
すべてにおいて良好な効果を示すことが判った。
【0081】[実施例3]図4に示す堆積膜形成装置を
用い、円筒状反応容器(401)内の、堆積膜または副
生成物が多く存在する隅部分(430)に対向するよう
にClF3導入口(432)を設けた上蓋(403)周
辺に、冷却手段として冷却水タンク(435)より冷却
水を流し、液化ClF3導入口(432)の温度が5℃
以上にならないようにして、それ以外の条件は実施例1
と同様の方法で、電子写真感光体を作製し、クリーニン
グ処理を行った。その後、同条件にて電子写真感光体を
再度作製し、それを実施例1と同様の評価方法により評
価した。その結果を表4に示す。
【0082】
【表4】 本実施例の場合、液化ClF3導入口(432)を設け
た上蓋(403)周辺に冷却水を流して冷却することに
より、液化ClF3導入口(432)の温度がClF3
沸点(11.75℃)以上に上昇することを防止でき
る。少なくとも堆積膜または副生成物が多く残存する隅
部分(430)にたどり着くまでは、ClF3は液化状
態を維持し、直接洗い流しながら反応してクリーニング
処理を行えるので、表4より明らかなように、円筒状反
応容器(401)内のクリーニング状態および表面欠陥
に関してさらに良好な結果を示す。
【0083】[実施例4]図4に示す堆積膜形成装置を
用い、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作製
し、円筒状反応容器(401)内の、堆積膜または副生
成物が多く存在する隅部分(430)に対向するように
ClF3導入口(432)を設けた上蓋(403)周辺
に、冷却手段として冷却水タンク(435)より冷却水
を流し、液化ClF3導入口(432)の温度が5℃以
上にならないようにし、高周波電源(421)よりエネ
ルギーを供給しながらクリーニング処理を行った。その
後、同条件にて電子写真感光体を再度作製し、それを前
記した評価方法により評価した。その結果を表5に示
す。
【0084】
【表5】 クリーニング処理時に高周波電源(421)よりエネル
ギーを供給することにより、表5より明らかなように、
クリーニング処理時間をさらに短縮できることが判っ
た。
【0085】[実施例5]図4に示す堆積膜形成装置を
用い、表6に示す条件により、図3の(300-b)に
示す層構成の電子写真感光体を作製した。それ以外の条
件は実施例4と同様の装置及び方法で、電子写真感光体
を作製し、クリーニング処理を行った。その後、同条件
にて前記電子写真感光体を再度作製し、それを実施例1
と同様の評価方法により評価した。その結果を表7に示
す。
【0086】
【表6】
【0087】
【表7】 表7より明らかなように、層構成が異なる場合において
も、本発明によると良好な結果が得られる。
【0088】[実施例6]図4に示す堆積膜形成装置を
用い、表8に示す条件により、表層の構成を変えた電子
写真感光体を作製した。それ以外の条件は実施例4と同
様の装置及び方法で、電子写真感光体を作製し、クリー
ニング処理を行った。その後、同条件にて電子写真感光
体を再度作製し、それを実施例1と同様の評価方法によ
り評価した。その結果を表9に示す。
【0089】
【表8】
【0090】
【表9】 表9より明らかなように、表面層の構成が異なる場合に
おいても、本発明によると良好な結果が得られる。
【0091】[実施例7]図4に示す堆積膜形成装置に
おいて、高周波電源(411)とマッチングボックス
(420)とをRFからVHFに交換した堆積膜形成装
置を用い、表10に示す条件で、図3の(300-a)
に示す層構成の電子写真感光体を作製した。それ以外の
条件は、実施例4と同様の装置及び方法で、前記電子写
真感光体を作製し、クリーニング処理を行った。その
後、同条件にて前記電子写真感光体を再度作製し、それ
を実施例1と同様の評価方法により評価した。その結果
を表11に示す。
【0092】
【表10】
【0093】
【表11】 表11より明らかなように、高周波電力が異なる場合に
おいても、本発明によると良好な結果が得られる事で、
本発明は有効である。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、堆積膜形成後に円筒状
反応容器内に残存する堆積膜または副生成物をクリーニ
ング処理する際に、クリーニング材として液化状態の三
フッ化塩素(ClF3)を用いている事で、堆積膜また
は副生成物を直接洗い流しながら反応してクリーニング
処理が行え、前記円筒状反応容器内に残存する堆積膜ま
たは副生成物を大幅に低減することができ、微少な画像
欠陥の発生頻度を大幅に低減することができる。また、
クリーニング効率が向上するため、クリーニング処理時
間を短縮でき、製造コストを低減することができる。
【0095】また、このクリーニング材の導入口周辺に
冷却手段を設けると、三フッ化塩素(ClF3)は、少
なくとも堆積膜または副生成物が多く残存する位置にた
どり着くまでは、液化状態に保たれるため、前記したよ
うな効果的なクリーニング処理が確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の堆積膜形成装置の一例を示す概略図で
ある。
【図2】図1に示す堆積膜形成装置のClF3ボンベの
構造の一例を示す概略図である。
【図3】電子写真感光体の層構成を示す概略図である。
【図4】本発明の堆積膜形成装置の他の例を示す概略図
である。
【図5】従来の堆積膜形成装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
101、401、501・・・円筒状反応容器(反応空
間) 102、402、502・・・カソード電極 103、403、503・・・上蓋 104、404、504・・・ベースプレート 105、405、505・・・絶緑碍子 106、406、506・・・円筒状基体ホルダー 107、407、507・・・支持体加熱用ヒーター
(加熱手段) 108、408、508・・・ガス導入管 109、409、509・・・Al製円筒状基体 110、410、510・・・原料ガス配管 121、421、521・・・高周波電源 112、412、512・・・排気配管 113、413、513・・・リークバルブ 114、414、514・・・メインバルブ 115、415、515・・・真空計 116、416、516・・・バルブ 517・・・バルブ 120、420、520・・・高周波マッチングボック
ス 131〜136、411〜416、511〜516・・
・堆積膜形成用原料ガスボンベ 537〜538・・・クリーニング用原料ガスボンベ 141〜146、441〜446、541〜546・・
・堆積膜形成用原料ガスボンベバルブ 547〜548・・・クリーニング用原料ガスボンベバ
ルブ 151〜156、451〜456、551〜556・・
・堆積膜形成用原料ガス流入バルブ 557〜558・・・クリーニング用原料ガス流入バル
ブ 161〜166、461〜466、561〜566・・
・堆積膜形成用原料ガス流出バルブ 567〜568・・・クリーニング用原料ガス流出バル
ブ 171〜178、471〜476、571〜578・・
・マスフローコントローラー 181〜188、481〜486、581〜588・・
・ガス圧力調整器 431、531・・・液化ClF3導入用バルブ 132、432・・・液化ClF3導入口(導入口) 133、201、433・・・ClF3ボンベ 134、434・・・ClF3ボンベバルブ 135、435・・・冷却水タンク 136、436・・・冷却水配管(冷却手段) 137、437・・・冷却水バルブIN 138、438・・・冷却水バルブOUT 139、439・・・ClF3導入管 191、491、591・・・堆積装置 192、492、592・・・原料ガス供給装置(原料
ガス導入手段) 594・・・クリーニング原料ガス供給装置(クリーニ
ング原料ガス供給手段) 193、493593・・・排気装置(排気手段) 130、430・・・隅部分 203・・・ボンベ内導入管 202・・・Arボンベ 205・・・Arボンベ用バルブ 204・・・液化状態のClF3 300-a、300-b・・・電子写真感光体 301・・・Al製基体 302・・・電荷注入阻止層 303・・・光導電層 303-a・・・第1の光導電層 303-b・・・第2の光導電層 304・・・表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 宏之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高田 和彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫃石 光治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 CA02 DA06 KA05 LA17 5F045 AA08 AB04 AC01 AC05 AC11 AC12 AC16 AC19 EB06 EE13 EJ01 EJ09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空気密可能な反応空間と、堆積膜を形
    成させるための基体を該反応空間内に設置するための基
    体ホルダーと、該反応空間内へ原料ガスを導入するため
    の原料ガス導入手段と、該原料ガスを化学反応させるた
    めに該基体を加熱する加熱手段と、原料ガスの励起によ
    るグロー放電を発生させるために該反応空間内に高周波
    エネルギーを導入する高周波エネルギー導入手段と、該
    反応空間から排気するための排気手段とを有する、プラ
    ズマCVD法による堆積膜形成装置において、 前記基体に堆積膜を形成するための原料ガス導入手段と
    は別に、堆積膜形成後に、前記反応空間内に形成された
    堆積膜または副生成物をクリーニング処理するために液
    化状態の三フッ化塩素(ClF3)を前記反応空間内に
    導入する導入口が設けられていることを特徴とする堆積
    膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記液化状態の三フッ化塩素(Cl
    3)の導入口に近接して冷却手段が設けられている、
    請求項1に記載の堆積膜形成装置。
  3. 【請求項3】 真空気密可能な反応空間と、堆積膜を形
    成させるための基体を該反応空間内に設置するための基
    体ホルダーと、該反応空間内へ原料ガスを導入するため
    の原料ガス導入手段と、該原料ガスを化学反応させるた
    めに該基体を加熱する加熱手段と、原料ガスの励起によ
    るグロー放電を発生させるために該反応空間内に高周波
    エネルギーを導入する高周波エネルギー導入手段と、該
    反応空間から排気するための排気手段とを有する、プラ
    ズマCVD法による堆積膜形成装置のクリーニング処理
    方法において、 堆積膜形成後に、液化状態の三フッ化塩素(ClF3
    を導入して、前記反応空間内に形成された堆積膜または
    副生成物をクリーニングすることを特徴とするクリーニ
    ング処理方法。
  4. 【請求項4】 冷却手段を用いて前記三フッ化塩素(C
    lF3)を冷却する、請求項3に記載のクリーニング処
    理方法。
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