JP2002154717A - シート供給装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシート積載手段同士の左右方向の位置
ずれを防止する。 【解決手段】 シート供給装置８は、共通の被供給部
９，２２に供給されるシートが積載された複数のシート
積載手段８ａ，８ｂと、複数のシート積載手段の内、任
意のシート積載手段に他の少なくとも１つのシート積載
手段の位置決めをする位置決め手段８ｃ３，８ｃ５と、
を備え、位置決め手段は、シート搬送方向に対して交差
しかつシート面に沿った方向の位置決めをするようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、画像形成
装置本体内にシートを供給するシート供給装置と、この
シート供給装置を装置本体に備えてシート供給装置から
供給されたシートに画像を形成する複写機、プリンタ、
ファクシミリ、およびこれらの複合機等の画像形成装置
とに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シート供給装置は、例えば、画像
形成装置本体に備えられて、装置本体内にシートを供給
するようになっている。シート供給装置は、シートが積
載されるシート供給カセット、マルチシート供給トレイ
等を有している。

【０００３】シート供給装置を、例えば、画像形成装置
本体に装備した場合、シート供給カセットとマルチシー
ト供給トレイは、画像形成装置本体に対して左右方向
（シート供給方向に対して交差しかつシート面に沿った
方向）の位置決めをされるようになっている。すなわ
ち、図５の従来のシート供給装置１０１を本体に備えた
画像形成装置１０２の概略正面断面図に示すように、シ
ート供給カセット１０３とマルチシート供給トレイ１０
４はそれぞれ画像形成装置本体１０５に矢印Ｘ方向に挿
入され左右の位置決めをされるようになっている。

【０００４】また、図５に示すマルチシート供給トレイ
と異なる、マルチシート供給トレイとして、図示しない
が、シート供給カセットの上カバーと兼用されてサイド
規制板を有する構成になっているものがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図５に示すシ
ート供給装置１０１は、シート供給カセット１０３を位
置決めする部分とマルチシート供給トレイ１０４を位置
決めする部分とが画像形成装置本体の別々の場所にある
ため、シート供給カセット１０３とマルチシート供給ト
レイ１０４とに左右方向の位置ずれが生じていた。この
ため、従来のシート供給装置において、シート供給カセ
ット１０３から供給するシートＳ１と、マルチシート供
給トレイ１０４から供給するシートＳ２は、互いに左右
方向の位置がずれるおそれがあった。

【０００６】このような、従来のシート供給装置を装置
本体に備えた画像形成装置は、使用するカセットによっ
ては、シート供給装置から送り込まれてくるシートに左
右方向の位置ずれがあるためシートに形成する画像の位
置が左右にずれるおそれがあった。

【０００７】また、シート供給カセットの上カバーと兼
用されたマルチシート供給トレイは、サイド規制板によ
って、シート供給カセットの高さが高くなるとともに、
画像形成装置本体にそのシート供給カセットを収めるの
が困難であったり、収めてもマルチシート供給トレイの
サイド規制板の位置調節をしにくかったりしていた。

【０００８】本発明は、装置の大型化やサイド規制板の
操作性を犠牲にすることなく、複数のシート積載手段同
士の左右方向の位置ずれを防止したシート供給装置と、
このシート供給装置を備えて画像をシートに対して左右
方向に位置をずらすことなく形成することのできる画像
形成装置とを提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート供給装置は、共通の被供給部に供給
されるシートが積載された複数のシート積載手段と、前
記複数のシート積載手段の内、任意のシート積載手段に
他の少なくとも１つのシート積載手段の位置決めをする
位置決め手段と、を備え、前記位置決め手段は、シート
搬送方向に対して交差しかつシート面に沿った方向の位
置決めをするようになっている。

【００１０】本発明のシート供給装置の前記任意のシー
ト積載手段は、装置本体に着脱可能に設けられ、前記他
の少なくとも１つのシート積載手段は、前記任意のシー
ト積載手段に設けられている。

【００１１】本発明のシート供給装置の前記他の少なく
とも１つのシート積載手段は、前記任意のシート積載手
段が装置本体に装着されたとき、前記装置本体を開閉可
能に位置し、前記位置決め手段は、前記他の少なくとも
１つのシート積載手段を前記装置本体から開いたとき、
前記任意のシート積載手段と前記他の少なくとも１つの
シート積載手段とを互いに係合する係合部と被係合部と
を有している。

【００１２】本発明のシート供給装置の前記他の少なく
とも１つのシート積載手段は、手差しトレイである。

【００１３】本発明のシート供給装置の前記シート積載
手段は、２つ備えられている。

【００１４】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか１つのシート供給装置と、前記
シート供給装置によって供給されたシートに画像を形成
する画像形成手段と、を備えている。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のシート
供給装置と、このシート供給装置を装置本体に備えた画
像形成装置であるカラープリンタとを図１ないし図４に
基づいて説明する。なお、本実施形態のシート供給装置
は、プリンタのみならず、複写機、ファクシミリ、およ
びこれらの複合機等の装置本体、その他、シートの供給
を必要とする装置にも備えることができるようになって
いる。

【００１６】図１はカラープリンタの概略正面断面図で
ある。カラープリンタ２０は、４個の感光体ドラム１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ（以下、符号を総称して「１」と
する）、それぞれの感光体ドラム１の周囲にその回転方
向に従って順に配列された、感光体ドラム１の表面を均
一に帯電する帯電器２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ（以下、符
号を総称して「２」とする）、画像情報に基づいてレー
ザービームを照射し感光体ドラム１上に静電潜像を形成
する露光器３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ（以下、符号を総称
して「３」とする）、静電潜像にトナーを付着させてト
ナー像として顕像化する現像器４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ
（以下、符号を総称して「４」とする）、感光体ドラム
１上のトナー像をシートに転写させる転写ローラ５ａ，
５ｂ，５ｃ，５ｄ（以下、符号を総称して「５」とす
る）、転写後の感光体ドラム１の表面に残った転写後ト
ナーを除去するドラムクリーナ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ
（以下、符号を総称して「６」とする）等からなる画像
形成部（被供給部、画像形成手段）２２を有している。

【００１７】ここで、感光体ドラム１、帯電器２、現像
器４、トナーを除去するドラムクリーナ６は一体的にカ
ートリッジ化されプロセスカートリッジ７ａ，７ｂ，７
ｃ，７ｄ（以下、符号を総称して「７」とする）を形成
している。

【００１８】また、後述するシート供給装置８から給送
されたシートＳは、転写搬送ベルト９ａを有する転写搬
送部（被供給部）９によって上記画像形成部２２へ搬送
される。シートＳには、各色のトナー像が順次転写され
てカラー画像が記録される。その後、トナー像は、定着
器１０によってシートに定着される。最後にシートは、
シート排出ローラ１１，１２によってシート排出部１３
に排出される。

【００１９】また、シートの両面に画像を形成するに
は、定着部１０でトナー像が定着されたシートは、シー
ト排出ローラ１１，１２によってシート排出部１３に排
出される前に、シート排出ローラ１１，１２の逆転によ
り、両面搬送経路１５にスイッチバック搬送される（矢
印Ａ方向）。シートは、スイッチバック搬送されると
き、裏返しさせられたのと同じ状態になる。両面搬送経
路１５に搬送されたシートＳは、装置本体２１に設けら
れた斜送ローラ１６ａを通過して、Ｕターンローラ１７
まで垂直下方向に搬送される。そして、シートＳは、Ｕ
ターンローラ１７およびレジストローラ８ｄによって画
像形成部２２まで搬送される。

【００２０】次に各部の構成について順次説明する。

【００２１】（シート供給装置）ここでは、シート供給
装置を概略説明し、詳しくは後に説明する。シート供給
装置８は、シート供給カセット（シート積載手段）８
ａ、マルチシート供給トレイ（シート積載手段、手差し
トレイ）８ｂ、マルチ給送部８ｃ等で構成されている。
シート供給カセット８ａは、複数枚のシートＳを収納
し、装置本体２１内の底部に着脱可能に装填されてい
る。画像形成時に、シート供給カセット８ａから供給さ
れたシートＳは、カセットピックアップローラ８ａ１に
よって１枚ずつに分離搬送されて、カセット搬送ローラ
８ａ２およびレジストローラ８ｄによって画像形成部２
２まで搬送されるようになっている。

【００２２】マルチシート供給トレイ８ｂは、図２に示
すように、通常、装置本体２１の側部２１ａに格納され
ているが、使用時には、ユーザーによって回動させら
れ、装置本体２１から離して、複数枚のシートＳを載置
することができるようになっている。マルチシート供給
トレイ８ｂから供給したシートの両面に画像を形成する
には、シートＳは、マルチピックアップローラ８ｃ１と
ばねによって押圧されたシート分離板８ｃ９によって１
枚ずつ分離搬送され、マルチ搬送ローラ８ｃ２およびレ
ジストローラ８ｄによって画像形成部２２まで搬送され
る。

【００２３】シート供給カセット８ａ、マルチ給送部８
ｃにおけるシートの分離や搬送に使用されるカセットピ
ックアップローラ８ａ１、カセット搬送ローラ８ａ２、
マルチピックアップローラ８ｃ１、マルチ搬送ローラ８
ｃ２、レジストローラ８ｄ等は、シート供給装置８に備
えられた不図示の給紙モータからギア駆動列を介して減
速回転させられる。

【００２４】（画像形成部）像担持体としての感光体ド
ラム１は、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導
伝体層（ＯＰＣ）を塗布して形成されている。感光体ド
ラム１は、アルミニウム製シリンダの両端部をフランジ
によって回転自在に支持されている。感光体ドラム１
は、一方の端部に駆動モータからの駆動力を受けて、図
１において、反時計周り矢印方向に回転するようになっ
ている。

【００２５】各帯電器２は、ローラ状に形成された導電
性ローラを有している。帯電器２は、導電性ローラを感
光体ドラム１の表面に当接させるとともに、不図示の電
源によって帯電バイアス電圧を印加されて、感光体ドラ
ム１表面を一様に帯電するようになっている。

【００２６】露光器３は、ポリゴンミラーを有してい
る。このポリゴンミラーにはレーザーダイオード（不図
示）から画像信号に対応する画像光が照射されるように
なっている。

【００２７】現像器４は、それぞれブラック、シアン、
マゼンタ、イエローの各色のトナーを収納したトナー収
納部４ａ１，４ｂ１，４ｃ１，４ｄ１、感光体ドラム１
の表面に隣接し、不図示の駆動部により回転駆動される
とともに、図示しない現像バイアス電源により現像バイ
アス電圧を印加することにより現像を行う現像ローラ４
ａ２，４ｂ２，４ｃ２，４ｄ２等から構成されている。

【００２８】また、後述する転写搬送ベルト９ａの内側
には、４個の感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに対
向して転写搬送ベルト９ａに当接する転写ローラ５ａ，
５ｂ，５ｃ，５ｄがそれぞれ併設されている。これら転
写ローラ５は不図示の転写バイアス用電源に接続されて
おり、転写ローラ５から正極性の電荷が転写搬送ベルト
９ａを介してシートに印加されるようになっている。こ
の電界により、感光体ドラム１に接触中のシートは、感
光体ドラム１上の負極性の各色のトナー像が順次転写さ
れ、表面にカラー画像が形成されている。

【００２９】（シート搬送部）シートＳは、シート供給
装置８から転写搬送部９によって画像形成領域に搬送さ
れるようになっている。転写搬送部９を構成するシート
担持体としての転写搬送ベルト９ａは、駆動ローラ９ｂ
と従動ローラ９ｃ，９ｄ，９ｅの４つのローラで張架支
持されて、すべての感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ，１
ｄに対向するようになっている。

【００３０】転写搬送ベルト９ａは、感光体ドラム１に
対向する外周面にシートＳを静電吸着して上記感光体ド
ラム１にシートを接触させるべく駆動ローラ９ｂによっ
て循環するようになっている。したがって、転写搬送ベ
ルト９ａは、シートを転写位置まで搬送し、感光体ドラ
ム１上のトナー像がシートに転写できるようにしてい
る。

【００３１】転写搬送ベルト９ａの最上流位置には、こ
の転写搬送ベルト９ａとともにシートを挟持し、かつシ
ートを転写搬送ベルト９ａに吸着させる吸着ローラ９ｆ
が配設されている。転写搬送ベルト９ａでシートを搬送
するとき、吸着ローラ９ｆに電圧を印加すると、対向し
ている接地されたローラ９ｃとの間に電界が生じ、転写
搬送ベルト９ａとシートとの間に誘電分極が発生するよ
うになっている。この誘電分極によって転写搬送ベルト
９ａとシートとに静電吸着力が生じ、転写搬送ベルト９
ａはシートを吸着するようになっている。

【００３２】（補助搬送部）転写搬送ベルト９ａでシー
トＳを搬送するとき、補助部材によってシートＳが転写
搬送ベルト９ａから剥がれないようになっている。この
補助部材は、転写搬送ベルト９ａ上のシートを担持する
側に位置し、後述するように転写搬送ベルト９ａを第２
の位置へ移動させる移動手段としても機能するようにな
っている。

【００３３】具体的に、補助部材は、転写搬送ベルト９
ａの表面側に従動回転可能に配列された複数個の搬送補
助ローラ１４である。搬送補助ローラ１４は、不図示の
カム機構によって図１の左右方向にシートや転写搬送ベ
ルトと一体的に移動するようになっている。

【００３４】シートにカラー画像を形成する場合、搬送
補助ローラ１４は、図１の左方へ退避して転写搬送ベル
ト９ａから離間し、シートが転写搬送ベルト９ａによっ
て全ての感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに接触す
るようにする。一方、シートにモノクロ画像を形成する
場合、カム機構が動作して搬送補助ローラ１４は、図１
の右方へ移動し、転写搬送ベルト９ａに当接して、転写
搬送ベルト９ａを図１の右方へ押す。これにより、転写
搬送ベルト９ａはブラック感光体ドラム１ｄとは当接し
たままではあるが、他の感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ
からは離間し、シートをブラック感光体ドラム１ｄのみ
に接触するようにする。

【００３５】（定着部）定着部１０は、シートに熱およ
び圧力を加えてシート上に形成されたトナー像をシート
に定着するようになっている。定着ベルト１０ａは電磁
誘導発熱層を有する円筒状の部材であり、励磁コイルと
Ｔ型の磁性コアとからなる磁場発生手段を内蔵したベル
トガイド部材１０ｃにガイドされている。弾性加圧ロー
ラ１０ｂは、ベルトガイド部材１０ｃとで定着ベルト１
０ａを挟み、所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ
部Ｎを形成している。

【００３６】加圧ローラ１０ｂが不図示の駆動手段によ
り回転し、それにともなって円筒状の定着ベルト１０ａ
が回転すると、不図示の励磁回路から励磁コイルへの給
電により定着ベルト１０ａに電磁誘導発熱がされるよう
になっている。

【００３７】定着ニップ部Ｎが所定の温度に立ち上がっ
て温度調節された状態において、画像形成部２２から搬
送された未定着トナー像が形成されたシートＳは、定着
ベルト１０ａと加圧ローラ１０ｂとの間の定着ニップ部
Ｎに画像面を下向きにして、すなわち、定着ベルト１０
ａ面に対向して導入され、定着ニップ部Ｎにおいて画像
面が定着ベルト１０ａの外面に密着して定着ベルト１０
ａと一緒に定着ニップ部Ｎを挟持搬送されていく。この
定着ニップ部Ｎを定着ベルト１０ａと一緒にシートが挟
持搬送されていく過程において定着ベルト１０ａの電磁
誘導発熱で加熱されシートＳ上の未定着トナー像がシー
トに加熱定着される。

【００３８】（画像形成動作）上記構成のプリンタ２０
によってシートに画像を形成する動作について説明す
る。

【００３９】まず、カラー画像記録を行う場合には、図
１に示すように、あらかじめ、補助搬送ローラ１４を左
方へ退避させておく。この状態で、転写搬送ベルト９ａ
は、４個の感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに当接
している（第１の位置）。シート供給装置８から給送さ
れたシートは、転写搬送ベルト９ａに吸着されて画像形
成部２２を搬送される。シートは、画像形成部２２を搬
送されている間に、各色のトナー像が転写ローラ５によ
って順次転写されて、表面にカラー画像が形成される。
カラー画像は、定着器１０でシートに定着される。その
後、シートは、シート排出部１３に排出される。

【００４０】次に、黒印字（モノクロ印字）について説
明する。

【００４１】一方、ブラック感光体ドラム１ｄのみによ
るモノクロ画像記録が選択されると、図示しないカム機
構が駆動して補助搬送ローラ１４を図１において右方へ
移動させる。補助搬送ローラ１４は、転写搬送ベルト９
ａを図１において右方向へ押すことによって、転写搬送
ベルト９ａをブラック感光体ドラム１ｄを除く他の感光
体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃから離間させる。この状態で
ブラック感光体ドラム１ｄで形成したブラックトナー像
を転写ローラ５でシートに転写し、定着器１０でシート
に定着する。モノクロ画像が定着されたシートは、シー
ト排出部１３に排出される。

【００４２】（両面搬送動作）前述のように表面に転写
されたトナー像が定着器１０で定着されたシートＳは、
シート排出部１３へ排出されるが、その途中において、
シート排出センサ１８によって後端の通過を検知され
る。シート排出ローラ１１，１２は、シート排出センサ
１８によるシート後端検知後、シートＳの後端が分岐部
Ｐに到達するある所定の時間後に回転を停止する。シー
トＳの後端はシートの腰の強さにより両面搬送路１５に
対向（分岐）する。これによって、シート排出ローラ１
１、１２を逆回転させることでシートＳは両面部１９へ
とスイッチバック搬送される。両面部１９は斜送ローラ
１６ａ、横レジストガイド１６ｂ、横レジスト基準部材
１６ｃ、および不図示の搬送ガイド等で構成されてい
る。

【００４３】両面部１９へ搬送されたシートＳは、シー
トＳの斜行（傾き）、横方向の位置ずれを修正された
後、Ｕターンローラ１７によってさらに搬送され、レジ
ストローラ８ｄへと再供給される。再供給されたシート
Ｓは表面と同様に未画像形成面にトナー像を転写された
後、定着器１０で画像定着されて、シート排出ローラ１
１，１２によってシート排出部１３に排出される。これ
によって、シートの表面、裏面の両面に画像が形成され
たことになる。

【００４４】（シート供給装置）図１ないし図４に基づ
いて、本発明の実施の形態のシート供給装置８を説明す
る。シート供給カセット８ａは、図１、図２において、
右方向に引いて装置本体２１から引き出すことによって
シートを補充することができるようになっている。シー
ト供給カセット８ａを装置本体２１から引き出したと
き、後述するマルチシート供給トレイ８ｂはシート供給
カセット８ａと一体に移動して装置本体２１の側部２１
ａから離れるようになっている。

【００４５】シート供給カセット８ａには、マルチピッ
クアップローラ８ｃ１、マルチ搬送ローラ８ｃ２、シー
ト分離板８ｃ９が設けられ、マルチシート受け入れ口８
ｃ３とマルチシート供給口８ｃ４とが形成されている。
さらに、シート供給カセット８ａには、シート供給カセ
ット８ａの両側に突設した支持軸３０，３０によってマ
ルチシート供給トレイ８ｂが回動可能に支持されてい
る。

【００４６】マルチシート供給トレイ８ｂは、図３に示
すように立ち上げたときには、図２の破線で示すように
装置本体２１の側部２１ａを閉じ、図４に示すように倒
したときには、図２で実線で示すように装置本体２１の
側部２１ａを開いて、手差しシートを積載できるように
なっている。なお、マルチシート受け入れ口８ｃ３に
は、マルチシート供給トレイ８ｂを立ち上げたとき、マ
ルチシート受け入れ口８ｃ３を閉じる不図示の開閉カバ
ーが設けられている。

【００４７】マルチシート供給トレイ８ｂには、マルチ
シート供給トレイ８ｂを倒したとき、マルチシート受け
入れ口（位置決め手段、被係合部）８ｃ３に進入して、
マルチシート供給トレイ８ｂをシート供給カセット８ａ
に対して位置決めをする位置決め突片（位置決め手段、
係合部）８ｃ５が設けられている。位置決め突片８ｃ５
は、両脇８ｃ７がマルチシート受け入れ口８ｃ３の左右
壁８ｃ８，８ｃ８に規制されて、マルチシート供給トレ
イ８ｂをシート搬送方向に対して交差しかつシート面に
沿った方向の位置決めをするようになっている。位置決
め突片８ｃ５の先端角は、図３に示すように、マルチシ
ート受け入れ口８ｃ３に位置決め突片８ｃ５の先端が進
入しやすいように切除してある。

【００４８】また、マルチシート供給トレイ８ｂには、
シートの幅を揃える１対の整合板８ｃ６，８ｃ６が互い
に接近離間可能に設けられている。マルチシート供給ト
レイ８ｂの突片８ｃ５をマルチシート受け入れ口８ｃ３
に進入させてシート供給カセット８ａに対してマルチシ
ート供給トレイ８ｂを位置決めしたとき、１対の整合板
８ｃ６，８ｃ６によるシートの幅方向中心は、シート供
給カセット８ａに積載されたシートの幅方向中心と一致
するようになっている。

【００４９】以上の構成において、前述のように、通
常、マルチシート供給トレイ８ｂは、装置本体２１の側
部２１ａに格納されているが、ユーザーがマルチシート
供給トレイ８ｂを使用して手差しによってシートを供給
するときには、ユーザーによって、図２の符号８ｂ１で
示す破線の位置から符号８ｂ２で示す実線の位置へ回動
されて、装置本体２１の側部２１ａを開く。この時、図
３に示すマルチシート供給トレイ８ｂの位置決め突片８
ｃ５がマルチシート受け入れ口８ｃ３に進入し、シート
供給トレイ８ａに対して、マルチシート供給トレイ８ｂ
の左右方向の位置決めをする。

【００５０】その後、ユーザーがマルチシート供給トレ
イ８ｂにシートを載置して、１対の整合板８ｃ６，８ｃ
６によってシートの幅整合を行うと、シートは幅整合さ
れ。幅整合されたシートは、マルチピックアップローラ
８ｃ１によって、マルチシート受け入れ口８ｃ３内に引
き込まれて、マルチシート供給口８ｃ４から送り出され
てレジストローラ８ｄをへて転写搬送ベルト９ａに送り
込まれる。

【００５１】しかも、マルチシート供給トレイ８ｂは、
位置決め突片８ｃ５とマルチシート受け入れ口８ｃ３と
の係合によって、シート供給カセット８ａに対して位置
決めされている。

【００５２】一方、シート供給カセット８ａから供給さ
れたシートもレジストローラ８ｄをへてマルチシート供
給トレイ８ｂから供給されたシートと共通の転写搬送ベ
ルト９ａに送り込まれる。

【００５３】なお、以上の実施形態シート供給装置８
は、シート供給カセット８ａと、マルチシート供給トレ
イ８ｂとを１つずつ有しているが、複数備えていてもよ
い。すなわち、上記実施形態のシート供給カセット８ａ
とマルチシート供給カセット８ｂとの組み合わせの構成
を複数有していてもよい。あるいは、１つのシート供給
カセット８ａに２つ以上のマルチシート供給カセット８
ｂを設けてもよい。さらに、シート供給カセット８ａを
複数備え、その内の少なくとも１つのシート供給カセッ
ト８ａに少なくとも１つのマルチシート供給カセット８
ｂを備えた構成にしてもよい。

【００５４】したがって、本実施形態のシート供給装置
８は、マルチシート供給トレイ８ｂから供給するシート
も、シート供給カセット８ａから供給するシートも、転
写搬送ベルト９ａに左右方向の位置を一致させて供給す
ることができる。すなわち、本実施形態のシート供給装
置８は、シート供給口が異なっていても、シートの左右
方向位置を一致させて、共通の転写搬送部９、画像形成
部２２に供給することができる。

【００５５】また、このようなシート供給装置８を装置
本体２１に備えたプリンタ２０は、常時、左右方向の位
置が一致したシートが転写搬送ベルト９ａ、画像形成部
２２に供給されるようになっているので、シートに形成
する画像の位置にずれが生じるようなことがなく、シー
トに高品質の画像を形成することができる。

【００５６】さらに、従来のマルチシート供給トレイ
が、シートカセットの上カバーと兼用されてサイド規制
板を設けた構成になっていたのに対して、本発明のマル
チシート供給トレイは、シート供給カセット８ａに回動
可能に設けられて装置本体の側部２１ａを開いた状態で
シートを供給するようになっているので、従来必要とし
てサイド規制板の高さスペースを必要としなくなり、シ
ート供給カセットとマルチシート供給トレイの給紙部の
高さ方向の位置をほぼ等しくすることができ、装置本体
を大型化することなく画像の位置ずれを防止することが
できるようになる。

【００５７】また、マルチシート供給トレイ上のシート
は、マルチシート供給トレイを装置本体２１から離した
状態で整合板８ｃ６，８ｃ６によって左右方向の整合を
行えるようになっているので、従来と異なって、整合板
の操作性が損なわれるようなことがない。

【００５８】

【発明の効果】本発明のシート供給装置は、２つのシー
ト積載手段の内、一方のシート積載手段に対して他方の
シート積載手段を位置決めをするようになっているの
で、一方のシート積載手段から供給されるシートの位置
と、他方のシート積載手段から供給されるシートの位置
とを合わせてシートを供給することができ、供給するシ
ート積載手段の違いによるシートの供給位置ずれを防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート供給装置を装置本体に備えた画
像形成装置であるプリンタの概略正面断面図である。

【図２】マルチシート供給トレイを開いた状態を示すシ
ート供給装置の概略正面断面図である。

【図３】シート供給装置の斜視図である。

【図４】マルチシート供給トレイを開いた状態を示すシ
ート供給装置の概略斜視図である。

【図５】従来のシート供給装置を装置本体に備えた画像
形成装置であるプリンタの概略正面断面図である。

【符号の説明】

１（１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ） 感光体ドラム ８ シート供給装置 ８ａ シート供給カセット（シート積載手段） ８ａ１ カセットピックアップローラ ８ａ２ カセット搬送ローラ ８ｂ マルチシート供給トレイ（シート積載手段、手
差しトレイ） ８ｃ マルチ給送部 ８ｃ１ マルチピックアップローラ ８ｃ２ マルチ搬送ローラ ８ｃ３ マルチシート受け入れ口（位置決め手段、被係
合部） ８ｃ４ マルチシート供給口 ８ｃ５ 位置決め突片（位置決め手段、係合部） ８ｃ６ 整合板 ８ｃ７ 両脇 ８ｃ８ 左右壁 ８ｄ レジストローラ ９ 転写搬送部（被供給部） ２０ カラープリンタ（画像形成装置） ２１ 装置本体 ２１ａ 装置本体の側部 ２２ 画像形成部（被供給部、画像形成手段） ３０ 支持軸

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F063 AA01 AB01 BA02 BC01 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC11 FC30 GA03 GB01 GC01 GD01 HB02 HC05 HC25 JA01 KB02 KB13

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 共通の被供給部に供給されるシートが積
   載された複数のシート積載手段と、 前記複数のシート積載手段の内、任意のシート積載手段
   に他の少なくとも１つのシート積載手段の位置決めをす
   る位置決め手段と、を備え、 前記位置決め手段は、シート搬送方向に対して交差しか
   つシート面に沿った方向の位置決めをすることを特徴と
   するシート供給装置。
2. 【請求項２】 前記任意のシート積載手段が装置本体に
   着脱可能に設けられ、前記他の少なくとも１つのシート
   積載手段が前記任意のシート積載手段に設けられている
   ことを特徴とする請求項１に記載のシート供給装置。
3. 【請求項３】 前記他の少なくとも１つのシート積載手
   段は、前記任意のシート積載手段が装置本体に装着され
   たとき、前記装置本体を開閉可能に位置し、前記位置決
   め手段は、前記他の少なくとも１つのシート積載手段を
   前記装置本体から開いたとき、前記任意のシート積載手
   段と前記他の少なくとも１つのシート積載手段とを互い
   に係合する係合部と被係合部とを有していることを特徴
   とする請求項１または２に記載のシート供給装置。
4. 【請求項４】 前記他の少なくとも１つのシート積載手
   段は、手差しトレイであることを特徴とする請求項３に
   記載のシート供給装置。
5. 【請求項５】 前記シート積載手段は、２つ備えられて
   いることを特徴とする請求項１ないし４の内、いずれか
   １項に記載のシート供給装置。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５の内、いずれか１項に
   記載のシート供給装置と、 前記シート供給装置によって供給されたシートに画像を
   形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。