JP2002154137A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2002154137A
JP2002154137A JP2000352426A JP2000352426A JP2002154137A JP 2002154137 A JP2002154137 A JP 2002154137A JP 2000352426 A JP2000352426 A JP 2000352426A JP 2000352426 A JP2000352426 A JP 2000352426A JP 2002154137 A JP2002154137 A JP 2002154137A
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JP
Japan
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nozzle
injection
molding machine
injection molding
molten resin
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JP2000352426A
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English (en)
Inventor
Shunichi Watanabe
俊一 渡辺
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Citizen Electronics Co Ltd
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Citizen Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティの数量に応じて射出圧力を上げた
り、湯道を太くする等の対応手段をとらなくても、射出
した溶融樹脂をキャビティに均等に充填し、安定した品
質の成形品を1度に多数個生産することのできるノズル
を備えた射出成形機を提供すること。 【解決手段】 成形機本体30と、その先端部に設けら
れたノズル31とを備える射出成形機において、前記ノ
ズル31の射出口34a,34bを成形品の数に応じて
複数分けたことで、遠く離れた末端のキャビティ42
a,42bにまで溶融樹脂を射出充填させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックの成形
加工に用いられる射出成形機に係り、特に一回の射出成
形で多数個の成形品を得るのに好適なノズルを備えた射
出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数個のプラスチック成形品を一
回の射出成形によって加工する場合、射出成形機の先端
部に設けられた1本のノズルから金型内に溶融樹脂を射
出し、湯道を介して各成形品のキャビティ内に充填する
ことで行っている。図4及び図5は従来の射出成形機の
一例を示したものであり、図4は射出成形機本体1の先
端に設けられたノズル2と、該ノズル2の射出口8と連
通する金型13内の湯道9と、該湯道9から多数のキャ
ビティ12に延びる通孔10を表し、図5は前記ノズル
2、湯道9及び通孔10を金型13に配した状態の断面
構造を示す。図4及び図5に示すように、金型13は、
複数の成形品3の外形を定めるキャビティ12と、この
キャビティ12を形成する上下の型板5,6と、共通の
湯道9が配されたランナ板11と、ノズル2を載置する
ための金型固定板4とで構成される。前記金型固定板4
には、スリーブ7及び湯道9に通じる導通路15が設け
られ、スリーブ7に挿入されたノズル2の射出口8から
射出した溶融樹脂を、下端部に分流部14を備えた導通
路15及び湯道9を経由して型板5,6に設けられたキ
ャビティ12内に射出充填する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に金型13に多数のキャビティ12を設け、各々の通孔
10を介して溶融樹脂を充填する場合、キャビティ12
の数が多くなると、ノズル2からの射出圧力が末端のキ
ャビティ12に行くにしたがって弱くなるため、キャビ
ティ12の数に応じてノズル2からの射出圧力を高めた
り、共通の湯道9を太くするなどして溶融樹脂の流れを
スムーズにする必要がある。
【0004】しかしながら、ノズル2からキャビティ1
2までの距離が長くなったり、途中で分岐していたりす
るとノズル2からの射出圧力を上げても、各通孔10内
での流量にばらつきが生じるため、キャビティ12内に
十分な溶融樹脂が行き渡らなくなるおそれがあり、成形
品の歩留りが悪いものとなっていた。
【0005】一方、湯道9を太くした場合には、溶融樹
脂の流れがスムーズとなるため、遠く離れたキャビティ
12にも行き渡らせることができるが、射出する溶融樹
脂の量が増えるため、製造コストが高くなるといった問
題があった。
【0006】そこで、本発明は、キャビティの数量に応
じて射出圧力を上げたり、湯道を太くする等の対応手段
をとらなくても、射出した溶融樹脂をキャビティに均等
に充填し、安定した品質の成形品を一度に多数個生産す
ることのできるノズルを備えた射出成形機を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は、射出口を複数に分岐した構造の射出成
形機用のノズルを形成したことで、製造コストを抑えつ
つ、成形品の品質向上を図るようにした。具体的には、
請求項1の発明は、成形機本体と、その先端部に設けら
れたノズルとを備える射出成形機において、前記ノズル
の先端が複数に分かれていることを特徴とする射出成形
機によって、上述した課題を解決した。
【0008】この発明によれば、ノズルの射出口を成形
品の数に応じて複数分けたことで、遠く離れた末端のキ
ャビティにまで溶融樹脂を射出充填させることができ
る。その結果、多数のキャビティ内に必要十分な溶融樹
脂を均等に充填させることができ、また、射出圧力及び
樹脂量も必要以上に高める必要がないため、製造コスト
の低減化が図られる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の射出成
形機において、前記ノズルは、その内部が複数の流路に
分岐され、この分岐部が曲面形状をしていることを特徴
とする。
【0010】この発明によれば、ノズルの内部に設けら
れた複数の流路の分岐部が、射出口に向かって曲面形状
となっているため、溶融樹脂がスムーズに流れ、末端の
キャビティ内にまで必要十分な溶融樹脂を素早く供給す
ることができる。また、ノズル内部における溶融樹脂の
詰まりを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る射出成形機の実施形態を詳細に説明する。図1は
本発明の射出成形機の第1実施形態におけるノズルの構
造を示す概略図、図2は前記ノズルを金型に設置したと
きの断面図である。
【0012】図1及び図2において、射出成形機本体3
0の先端に設けられたノズル31は、射出成形機本体3
0側から延びる第1の射出流路36と、この第1の射出
流路36が二股に分岐して金型32に向かう一対の第2
の射出流路37,38とを備えている。前記第2の射出
流路37,38は、所定の間隔を空けて左右に並設さ
れ、その先端には同一方向に向けて開口した射出口34
a,34bが設けられている。前記第2の射出流路3
7,38は、第1の射出流路36から分岐部35で均等
に分岐し、その太さは第1の射出流路36の径より細く
なっているが、溶融樹脂の射出量が左右均等になるよう
に第2の射出流路37,38は左右とも同一径となって
いる。また、射出口34a,34bの開口径も同一であ
る。なお、分岐部35は、溶融樹脂の流れを妨げないよ
うに、角部を丸くした曲面形状をなしている。
【0013】上記ノズル31の先端に開設された一対の
射出口34a,34bは金型32内において、左右に分
離して形成された一対の湯道48a,48bの受け口と
なる導通路50a,50bにそれぞれ位置決めされる。
前記一対の湯道48a,48bからはそれぞれの各キャ
ビティ42a,42bに通じる通孔41a,41bが枝
分かれしている。
【0014】金型32の基本構造は従来のものと略同じ
であり、図2に示すようにキャビティ42a,42bを
形成する上下の型板45,46と、ランナ板49と、金
型固定板44とを備える。金型固定板44の上面にはノ
ズル31の射出口34a,34bが位置決めされる2箇
所のスリーブ47a,47bが設けられる。この金型固
定板44は、上下の型板45,46及びランナ板49を
固定すると共に、ノズル31を載置するための台座であ
り、その内部には前記ノズル31の射出口34a,34
bから射出された溶融樹脂を湯道48a,48bに導く
ための導通路50a,50bが設けられる。また、ラン
ナ板49には前記導通路50a,50bから導かれた溶
融樹脂を複数のキャビティに向けて分配するための湯道
48a,48bがそれぞれ外方に延びるように設けられ
ている。さらに、上側の型板45には前記湯道48a,
48bから枝分かれしてそれぞれのキャビティ42a,
42bに通じる細い通孔41a,41bが形成される。
各通孔41a,41bを通過した溶融樹脂は、キャビテ
ィ42a,42bに充填された後、硬化することで成形
品43a,43bとなる。
【0015】このように、本実施形態ではノズル31の
射出口34a,34bに通じる溶融樹脂の流路を2系統
に分けたことで、一つの射出口から溶融樹脂を供給する
キャビティの数が従来の半分で済むことになり、ノズル
31からの射出圧力を大きくしなくても、キャビティ4
2a,42b内のすべてに溶融樹脂を過不足なく充填す
ることができる。
【0016】なお、上記実施形態ではノズルを二股に分
岐して射出口を2個設けた場合について説明したが、成
形品をさらに多数個取りする場合は、ノズルをさらに分
岐することで、射出口を3個、4個あるいはそれ以上設
けることも可能である。図3はノズル51に4個の射出
口を設けた場合の構造を示す。このノズル51は成形機
本体30から延びる第1の射出流路52を均等に4つに
分岐させて第2の射出流路54a〜54dを形成し、そ
の先端に同一方向に向けて開口する4個の射出口53a
〜53dを等間隔に設けたものである。前記実施形態と
同様に第2の射出流路54a〜54dの径や長さは揃え
てあり、また、射出口53a〜53dも同一径である
が、この実施形態では分岐が増すことによる射出圧力の
損失を低減するために、第2の射出流路54a〜54d
内に球状に膨らんだ溶融樹脂の溜り部55を形成してあ
り、これによって、射出口53a〜53dからの射出圧
力を高めることができる。このようにノズルの射出口を
複数設けることでキャビティに至る湯道が短縮され、そ
の分溶融樹脂を射出する際の圧力損失を低減することが
可能である。
【0017】なお、上記いずれの実施形態において、ノ
ズルの射出口の数と金型内の湯道及び通孔の組み合わせ
は自由に行えるが、形成する成形品の数量や大きさに応
じて適宜設定することが望ましい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機によれば、ノズル内を分岐して複数の射出口を設
けたことで、多数の成形品の外形を定めるキャビティ内
に必要十分な射出圧力で均一に溶融樹脂を充填させるこ
とができる。その結果、均一で安定した品質の成形品の
生産が可能となり、歩留りが大幅に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機用のノズルの第1実施
形態における概略図である。
【図2】上記ノズル及びこのノズルを組み込んだ金型内
の断面図である。
【図3】本発明に係る射出成形機用のノズルの第2実施
形態における概略図である。
【図4】従来の射出成形機用のノズルの概略図である。
【図5】上記ノズルを組み込んだ金型内の断面図であ
る。
【符号の説明】
30 成形機本体 31 ノズル 32 金型 34a,34b 射出口 35 分岐部 36 第1の射出流路 37 第2の射出流路 38 第2の射出流路 42a,42b キャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形機本体と、その先端部に設けられた
    ノズルとを備える射出成形機において、 前記ノズルの先端が複数に分かれていることを特徴とす
    る射出成形機。
  2. 【請求項2】 前記ノズルは、その内部が複数の流路に
    分岐され、この分岐部が曲面形状をしていることを特徴
    とする請求項1記載の射出成形機。
JP2000352426A 2000-11-20 2000-11-20 射出成形機 Pending JP2002154137A (ja)

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Cited By (3)

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