JP2002152688A - デジタル放送記録再生装置 - Google Patents

デジタル放送記録再生装置

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JP2002152688A
JP2002152688A JP2000345401A JP2000345401A JP2002152688A JP 2002152688 A JP2002152688 A JP 2002152688A JP 2000345401 A JP2000345401 A JP 2000345401A JP 2000345401 A JP2000345401 A JP 2000345401A JP 2002152688 A JP2002152688 A JP 2002152688A
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Masahiko Sato
正彦 佐藤
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データカルーセル方式でコンテンツを伝送す
るデータ放送を含んだデジタル放送を記録する時、コン
テンツを重複することなく記録し、且つ、音声/映像ス
トリームと同期して指定される時刻で再生できるデジタ
ル放送記録再生装置を提供することである。 【解決手段】 データカルーセル方式でコンテンツを伝
送するデータ放送を含んだMPEG方式のトランスポー
トストリームによるデジタル放送を記録する時、前記コ
ンテンツと音声/映像ストリームとを分離して記録する
ことができると共に、該分離して記録してあるコンテン
ツと音声/映像ストリームとを再生することができる記
録再生装置において、前記コンテンツと音声/映像スト
リームとを分離して記録する際に、前記コンテンツの送
出終了時刻を前記音声/映像ストリームに同期可能なタ
イムスタンプとして前記コンテンツに付加して記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送記録
再生装置に関する。詳しくは、データカルーセル方式に
よるデータ放送を含むデジタル放送において、データ放
送で配信されるコンテンツを重複せずに記録すると共
に、再生することができるデジタル放送記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、デジタル放送により
行われるデータ放送は、送出するコンテンツをデジタル
放送の音声や映像のデータであるA/Vパケットのサイ
ズに合わせて分割し、A/Vパケットと共に複数のプロ
グラムを伝送することができるMPEG方式のトランス
ポートストリームとして送出している。例えば、図5に
示すようにA/Vストリームの所定の時間位置にD1、
D2・・・Dnというようないくつかのパケット(ブロ
ック)に分割したコンテンツを挿入し、MPEG方式の
トランスポートストリームによりA/Vパケットと共に
送り出し、受信機側は、この分割されたD1、D2・・
・Dnを受信、蓄積して再構成して再生する。
【0003】又、このようなデジタル放送により行われ
るデータ放送において、コンテンツを伝送するためのコ
ンテンツ伝送方式の1つに、ISO規格のISO/IE
C13818−6のDSM−CC(Digital S
torage MediaCommand and C
ontrol)で定義されるデジタルインタラクティブ
サービスにおけるファイルやストリームに対するアクセ
スのための制御方式に基づき、受信機に対するデータダ
ウンロードやマルチメディアサービスにおけるコンテン
ツの伝送などのストリーミングを要しない一般的な同期
及び非同期データの伝送を実現するデータカルーセル伝
送方式がある。
【0004】データカルーセル伝送方式によるデータ放
送では、コンテンツを一方的に一斉同報で送出するの
で、ユーザがいつチャンネルを合わせてもコンテンツが
見られるようにするために、同じ内容のコンテンツを繰
り返し送信し続ける必要がある。そこで、図6に示すよ
うに、データ放送を放送する時には、送信するコンテン
ツをA/Vストリームのパケットサイズに合わせて複数
のパケット(ブロック)D1〜Dnに分割してA/Vス
トリームに挿入して送り出し、D1〜Dnの全てのパケ
ットを送出すると、再びD1パケットから順にA/Vス
トリームに挿入してD1〜Dnパケットを送出するとい
う手順を繰り返す。従って、デジタル放送の受信機側で
は、データ放送が送出されている時間内の任意の時点で
コンテンツの取得を開始することができる。
【0005】一方、受信機では、データ放送の受信を開
始すると、順次受信したデータ放送のパケット(ブロッ
ク)を蓄積し、全てのパケット(ブロック)D1〜Dn
の受信が終了すると、受信したパケットを組み立て直し
てコンテンツを実行(再生)する。受信機側でコンテン
ツを実行するタイミングは、ARIB(Associa
tion of Radio Industries
and Businesses)のSTD−B24(デ
ジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式)
の中にActivation_Time_descri
ptorという記述子が規定されており、この記述子内
に指定された時刻でモジュールの内容が有効化する、即
ち、コンテンツが実行される。
【0006】Activation_Time_des
criptorを具体的に説明すると、図7に示すよう
に、Activation_Time_descrip
tor内のtime_mode(時間モード)と呼ばれ
る8ビットのフィールドにより有効期限の時刻指定方
法、即ち、コンテンツを実行するタイミングが示されて
おり、time_modeが、”0x01”又は”0x
05”の時は、MJD_JST_timeによる時刻指
定であり、修正ユリウス暦(MJD)と日本標準時(J
ST)で表される絶対時刻に従ってモジュールの内容が
有効化、即ち、コンテンツが実行される。time_m
odeが、”0x02”の時は、NPT_timeによ
る時刻指定であり、前述したISO規格のISO/IE
C13818−6のDSM−CCで規定されたNPT
(Normal Play Time)によってイベン
トメッセージが発生する時刻に従ってコンテンツが実行
され、time_modeが”0x03”の時は、ev
entRelativeTimeによる時刻指定であ
り、番組開始時点からの相対時刻に従ってコンテンツが
実行される。又、Activation_Time_d
escriptorが無い場合には、(コンテンツの)
パケットを全て受信した後に直ちにモジュールの内容が
有効化、即ち、コンテンツが実行(再生)される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
カルーセル方式によるデータ放送を含むストリームを記
録する場合には、同じ内容のコンテンツが繰り返し送出
されているので、同じデータ(コンテンツ)が重複して
記録され、記録媒体の記録効率が悪くなるという問題が
ある。
【0008】そこで、図8に示すように、データ放送の
コンテンツを含むデジタル放送のストリームを、音声や
映像のデータであるA/Vストリームとデータ放送のコ
ンテンツであるデータパケットとに分離するデマルチプ
レクサ500と、デマルチプレクサ500で分離された
A/Vストリームとデータパケットを別々の領域に記録
するハードディスク510と、ハードディスク510に
記録されているA/Vストリームとデータパケットを多
重してストリームとして出力するマルチプレクサ520
を備えた記録再生装置により重複するデータを記録しな
いようにすることができる。
【0009】図8の記録再生装置では、記録するデジタ
ル放送のストリームをデマルチプレクサ500によりデ
ータパケットとA/Vストリームとに分離し、データパ
ケットを別途ファイル化して、ハードディスク510の
A/Vストリームとは別の領域に記録しておく。そし
て、再生する時に、マルチプレクサ520によりA/V
ストリームとデータパケットをハードディスク510か
ら読み出して、ファイル化したデータパケットを再びA
/Vストリームの間の所定の時間位置に挿入して元のス
トリームとして再生を行う。
【0010】しかし、このような記録再生装置におい
て、データカルーセル方式により送出されるデータパケ
ットを全て受信すると共に即時実行(再生)することも
あるので、データカルーセルの終了時刻(データパケッ
トの送出終了時刻)とA/Vストリームとの同期をとら
なければならないという問題が生ずる。
【0011】従って、データカルーセル方式でコンテン
ツを伝送するデータ放送を含んだデジタル放送を記録す
る時、コンテンツを重複することなく記録し、且つ、音
声/映像ストリームと同期して指定される時刻で再生で
きるようにすることに解決しなければならない課題を有
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るデジタル放送記録再生装置は次のよう
な構成にすることである。
【0013】(1)データカルーセル方式でコンテンツ
を伝送するデータ放送を含んだMPEG方式のトランス
ポートストリームによるデジタル放送を記録する時、前
記コンテンツと音声/映像ストリームとを分離して記録
することができると共に、該分離して記録してあるコン
テンツと音声/映像ストリームとを再生することができ
る記録再生装置において、前記コンテンツと音声/映像
ストリームとを分離して記録する際に、前記コンテンツ
の送出終了時刻を前記音声/映像ストリームに同期可能
なタイムスタンプとして前記コンテンツに付加して記録
することを特徴とするデジタル放送記録再生装置。 (2)前記コンテンツが同じ内容で繰り返し送出されて
いる時、該コンテンツにコンテンツの送出終了時刻を付
加して記録し、その後繰り返されるコンテンツは、コン
テンツの送出終了時刻のみを記録するようにしたことを
特徴とする(1)に記載のデジタル放送記録再生装置。 (3)前記記録してあるコンテンツを再生する時、前記
タイムスタンプに基づき、前記音声/映像ストリームに
同期させて再生することを特徴とする(1)に記載のデ
ジタル放送記録再生装置。 (4)前記記録してあるコンテンツを前記タイムスタン
プに基づき復元し、前記音声/映像ストリームと同期さ
せ、MPEG方式のトランスポートストリームとして再
生することを特徴とする(1)に記載のデジタル放送記
録再生装置。 (5)前記タイムスタンプは、ISO13818−1で
規定するPCR(Program Clock Ref
erence)の規格に準拠して作成することを特徴と
する(1)に記載のデジタル放送記録再生装置。 (6)前記タイムスタンプは、ISO13818−6で
規定するNPT(Normal Play time)
の規格に準拠して作成することを特徴とする(1)に記
載のデジタル放送記録再生装置。
【0014】このようなデジタル放送記録再生装置によ
り、データカルーセル方式により伝送されるデータ放送
を含むデジタル放送のストリーム(トランスポートスト
リーム)を記録再生する時、音声や映像のデータである
A/Vストリームとデータ放送のコンテンツであるデー
タパケットとに分離し、データファイルにA/Vストリ
ームとの同期情報であるタイムスタンプ(Time S
tamp)を付加して記録することにより、再生時に、
A/Vストリームとデータファイルとを読み出し、デー
タファイルに付加されたタイムスタンプに基づいて、デ
ータファイルをA/Vストリームの元の時間位置に戻し
て再生することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るデジタル放送
記録再生装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】図1に示すデジタル放送記録再生装置は、
データ放送を含むデジタル放送のTSストリーム(トラ
ンスポートストリーム)を、音声や映像のデータである
A/Vストリームとデータ放送のコンテンツであるデー
タパケットとに分離して、データパケットにA/Vスト
リームとの同期情報であるタイムスタンプ(TimeS
tamp)を付加するデマルチプレクサ100と、デマ
ルチプレクサ100で分離されたA/Vストリームとデ
ータパケットとを別々の領域に記録するハードディスク
110と、ハードディスク110に記録されているA/
Vストリームとデータパケットを読み出し、データパケ
ットに付加されたタイムスタンプに基づき、A/Vスト
リームの間の所定の位置にデータパケットを挿入して多
重化し、ストリームとして出力するマルチプレクサ12
0とを有する。
【0017】このようなデジタル放送記録再生装置によ
り、デジタル放送におけるデータカルーセル方式により
伝送されるデータ放送を記録、再生する時の動作を説明
する。
【0018】まず、デマルチプレクサ100は、デジタ
ル放送のTSストリームをA/Vストリームとデータパ
ケット(コンテンツ)とに分離し、データパケットにA
/Vストリームとの同期情報であるタイムスタンプ(T
ime Stamp)を付加して、ハードディスク11
0に送り、ハードディスク110は、A/Vストリーム
とデマルチプレクサ100によりタイムスタンプが付加
されたデータパケットをそれぞれ分離した所定の領域に
記録する。
【0019】データパケットをハードディスク110に
記録する時に付加するタイムスタンプは、ストリーム
(TSパケット)に含まれる放送番組を再生する際に参
照される時間情報を用いる。時間情報としては、ISO
13818−1で規定されているPCR(Progra
m Clock Reference)、若しくはIS
O13818−6で規定されているNPT(Norma
l Play time)を用いる。
【0020】再生する際には、マルチプレクサ120に
よってハードディスク110に記録されているA/Vス
トリームとデータパケットを読み出し、データパケット
に付加されたタイムスタンプに基づいてA/Vストリー
ムの所定の時間位置にデータパケットを挿入して、元の
TSストリームとして再生(出力)する。
【0021】同じコンテンツが繰り返し送出されている
データ放送を記録する場合は、一度全てのデータパケッ
トを記録し、その後は、データパケットの送出終了時間
のタイムスタンプのみを記録する。そして、再生の時に
一度記録したデータパケットを各タイムスタンプに従っ
てA/Vストリーム間の所定の時間位置に挿入すること
により再生(出力)を行う。
【0022】次に、このようなデジタル放送記録再生装
置の記録側の具体的なシステム構成を示して、その動作
を説明する。
【0023】図2に示すデジタル放送記録再生装置の記
録部は、データ放送を含むデジタル放送のTSストリー
ム(トランスポートストリーム)を音声や映像のデータ
であるA/Vストリームとデータ放送のコンテンツであ
るデータパケットとに分離するデマルチプレクサ200
と、デマルチプレクサ200を介してTSストリームか
ら放送番組を再生する際に参照される時間情報PCR
(Program Clock Reference)
を検出して、システムクロック(SystemCloc
k)を再生するPCR検出/クロック再生部220と、
デマルチプレクサ200により分離されたデータパケッ
トをバッファ240に送ると共に、PCR検出/システ
ムクロック再生部220からのシステムクロックに従
い、バッファ240に展開されたデータファイルにタイ
ムスタンプ(送出終了時刻)を付加して、ハードディス
ク210に送るコントローラ230と、コントローラ2
30を介して送られてくるデータパケットをデータファ
イルとして展開するバッファ240と、デマルチプレク
サ200で分離されたA/Vストリームと、コントロー
ラ230からのタイムスタンプが付加されたデータファ
イルとをそれぞれ別々の領域に記録するハードディスク
210とを有する。
【0024】このようなデジタル放送記録再生装置によ
りデジタル放送を記録する場合について説明すると、ま
ず、デジタル放送のTSストリームをデマルチプレクサ
200によりA/Vストリームとデータパケット(コン
テンツ)とに分離し、A/Vストリームはハードディス
ク210に送り、データパケットをPCR検出/システ
ムクロックリカバリ部220及びコントローラ230に
送る。
【0025】PCR検出/システムクロックリカバリ部
220は、デマルチプレクサ220からのTSストリー
ム内に含まれるPCRを検出し、システムクロックを再
生してコントローラ230に送る。
【0026】コントローラ230は、デマルチプレクサ
200からデータパケットを受け取り、バッファ240
上にファイルとして展開する。一方で、PCR検出/シ
ステムクロックリカバリ部220で再生されたシステム
クロックをカウントして、データパケットの送出終了時
刻のカウント値をバッファ240に展開されたデータフ
ァイルに付加してハードディスク210に送る。
【0027】又、タイムスタンプとしてISO1381
8−6で規定されているNPT(Normal Pla
y time)を用いる場合には、デマルチプレクサ2
00からのTSストリーム内に含まれるプログラムとそ
のプログラムを構成している音声や映像等の各要素との
関係を表すテーブル情報の1つであるPMT(Prog
ram Map Table)から、NPT参照記述子
(NPT Reference Descripto
r)を読みとり、データパケットと共にコントローラ2
30へ送り、コントローラ230により時間情報である
NPTとシステムクロックとの差分を算出して、この差
分をシステムクロックに加えた値をタイムスタンプとす
る。そして、バッファ240に展開されたデータファイ
ルにこのタイムスタンプを付加してハードディスク21
0に送る。
【0028】ハードディスク210には、デマルチプレ
クサ200で分離されたA/Vストリームと、コントロ
ーラ230によりタイムスタンプが付加されたデータフ
ァイル(コンテンツ)が記録される。尚、同じコンテン
ツが繰り返し送出されている場合は、コントローラ23
0により、タイムスタンプを付加したデータファイルを
一度ハードディスク210に記録したら、次に送られて
くる同じコンテンツのデータファイルの送出終了時刻の
みをタイムスタンプとしてハードディスク210に送
り、このタイムスタンプを一度記録したデータファイル
に付加して記録する。
【0029】次に、デジタル放送記録再生装置でハード
ディスクに記録されたA/Vストリームとタイムスタン
プが付加されたデータファイルを読み出して再生する場
合について具体的な構成を示して説明する。
【0030】図3に示すデジタル放送記録再生装置の再
生部は、音声や映像のデータであるA/Vストリーム
と、データ放送のコンテンツであり、コンテンツの送出
終了時刻が付加されたデータファイルとを別々の領域に
記録してあるハードディスク300と、ハードディスク
300からA/Vストリームを読み出して一時格納する
FIFO(First In First Out)3
10と、各部の同期をとるためのクロックを生成するク
ロック発生器330と、FIFO310に格納されてい
るA/Vストリームのタイムスタンプとクロック発生器
330からのクロックとを比較して同期をとってA/V
ストリームを送出するタイムスタンプコンパレータ32
0と、タイムスタンプコンパレータ320からのA/V
ストリームをパケット挿入部370に送ると共に、A/
Vストリームからプログラムとプログラムを構成してい
る音声や映像等の各要素との関係を表すテーブル情報の
1つであるPMT(Program Map Tabl
e)を分離してコントローラ340に送るデマルチプレ
クサ360と、タイムスタンプ(送出終了時刻)が付加
されたデータファイルをハードディスク300から読み
出してバッファ350に送ると共に、クロック発生器3
30のクロックとデマルチプレクサ360からのPMT
より得られるA/Vストリームの時間情報と、データフ
ァイルに付加されているタイムスタンプに従い、バッフ
ァ350に展開されたデータファイルをパケット挿入部
370へ送るコントローラ340と、ハードディスク3
00からコントローラ340を介して読み出されたタイ
ムスタンプが付加されたデータファイルを展開するバッ
ファ350と、デマルチプレクサ360からのA/Vス
トリームとコントローラ340からのデータファイルを
A/Vストリームの間の所定の位置に挿入して多重化
し、TSストリームとして再生(出力)するパケット挿
入部370とから構成される。
【0031】このような構成の再生部を備えたデジタル
放送記録再生装置により、再生を行う場合は、まず、ハ
ードディスク300に記録されているA/Vストリーム
をFIFO310で読み出し一時格納する。そして、タ
イムスタンプコンパレータ320がFIFO310へ出
力要求を行い、A/Vストリームのタイムスタンプを読
み出し、クロック発生器330から供給されるクロック
との比較を行って同期をとり、デマルチプレクサ360
へA/Vストリームを送る。
【0032】デマルチプレクサ360は、A/Vストリ
ームからPMTを分離して、このPMTをコントローラ
340に送ると共に、A/Vストリームをパケット挿入
部370へ送る。
【0033】一方で、コントローラ340は、ハードデ
ィスク300に記録されているタイムスタンプが付加さ
れたデータファイルを読み出してバッファ350に展開
する。そして、デマルチプレクサ360からのPMTと
データファイルに付加されたタイムスタンプに従い、且
つ、クロック発生器330から供給されるクロックによ
って同期をとり、バッファ350に展開されたデータフ
ァイルをパケット挿入部370へ送る。
【0034】パケット挿入部370は、デマルチプレク
サ360からのA/Vストリーム内の所定の時間位置
に、コントローラ340からのデータファイルを順次挿
入してTSストリームを再生する。尚、同じコンテンツ
が繰り返し記録されている場合には、コントローラ34
0がハードディスク300からデータファイル及びデー
タファイルに付加されたタイムスタンプを読み出し、こ
のタイムスタンプ及びPMTに従いパケット挿入部37
0にデータファイルを送り、パケット挿入部370でA
/Vストリームの所定の時間位置にデータファイルが挿
入されてストリームとして再生される。
【0035】続いて、再生したTSストリームを画面上
に表示する為のデコーダとアプリケーションエンジンが
一体となったデジタル放送記録再生装置により再生/表
示する場合について説明する。
【0036】図4に示すデジタル放送記録再生装置の再
生/表示部の構成は、音声や映像のデータであるA/V
ストリームと、データ放送のコンテンツであり、コンテ
ンツの送出終了時刻が付加されたデータファイルとを別
々の領域に記録してあるハードディスク400と、ハー
ドディスク400からA/Vストリームを読み出して一
時格納するFIFO(First In First
Out)410と、各部の同期をとるためのクロックを
生成するクロック発生器430と、FIFO410に格
納されているA/Vストリームのタイムスタンプとクロ
ック発生器430からのクロックとを比較して同期をと
ってA/Vストリームを送出するタイムスタンプコンパ
レータ420と、タイムスタンプコンパレータ420か
らのA/Vストリームをデコーダ470に送ると共に、
A/Vストリームからプログラムとプログラムを構成し
ている音声や映像等の各要素との関係を表すテーブル情
報の1つであるPMT(Program Map Ta
ble)を分離してコントローラ440に送るデマルチ
プレクサ460と、ハードディスク400からタイムス
タンプ(送出終了時刻)が付加されたデータファイルを
読み出してバッファ450に送ると共に、クロック発生
器430のクロックと、デマルチプレクサ460からの
PMTより得られるA/Vストリームの時間情報と、デ
ータファイルに付加されたタイムスタンプに従い、バッ
ファ450に展開されたデータファイルを読み出してア
プリケーションエンジンで再生し、OSD部480に送
るコントローラ440と、ハードディスク340からコ
ントローラ440を介して読み出されたタイムスタンプ
が付加されたデータファイルを展開するバッファ450
と、A/Vストリームを映像及び音声に復元するデコー
ダ470と、デコーダ470で復元された映像及び音声
とコントローラ440からのデータを画面に表示するO
SD部(On Screen Display)480
とを備える。
【0037】このような再生/表示するための構成を備
えたデジタル放送記録再生装置により、再生/表示が行
われる時の動作を説明する。
【0038】まず、ハードディスク400に記録されて
いるA/VストリームをFIFO410で読み出し一時
格納する。そして、タイムスタンプコンパレータ420
がFIFO410へ出力要求を行い、A/Vストリーム
のタイムスタンプを読み出し、クロック発生器430か
ら供給されるクロックとの比較を行って同期をとり、デ
マルチプレクサ460へA/Vストリームを送る。
【0039】デマルチプレクサ460は、A/Vストリ
ームからPMTを分離して、このPMTをコントローラ
440に送ると共に、A/Vストリームをデコーダ47
0へ送る。デコーダ470では、A/Vストリームを音
声/映像にデコードしてOSD部480へ送り画面に表
示させる。
【0040】一方で、コントローラ440は、ハードデ
ィスク400に記録されているタイムスタンプが付加さ
れたデータファイルを読み出してバッファ450に展開
する。そして、クロック発生器430から供給されるク
ロックによって同期をとり、且つ、デマルチプレクサ4
60からのPMTとデータファイルに付加されたタイム
スタンプに従い、バッファ450に展開されたデータフ
ァイルをアプリケーションエンジンで再生し、OSD部
480へ送る。
【0041】OSD部480は、デコーダ470からの
音声/映像を画面に表示し、コントローラ440のアプ
リケーションエンジンで再生されたデータ放送を所定の
時間位置に挿入して画面に表示することが可能となる。
尚、同じコンテンツが繰り返し記録されている場合に
は、コントローラ340がハードディスク300からデ
ータファイル及びタイムスタンプを読み出し、タイムス
タンプ及びPMTに従いコントローラ400のアプリケ
ーションエンジンでデータファイルを再生してOSD部
480に送ることにより、音声/映像ストリームの所定
の時間位置にデータファイルが挿入されて表示すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、データ放送のコン
テンツとA/Vストリームとを分離して記録し、且つ、
データ放送のコンテンツの送出終了時間をタイムスタン
プとしてA/Vストリームと同期可能な状態で記録す
る。また、同じ内容のコンテンツを繰り返し送出してい
るデータ放送を記録する場合、コンテンツは一回(一
巡)だけ記録媒体に記録し、この記録したコンテンツ
に、次から送られてくるコンテンツの送出終了時刻のみ
をタイムスタンプとして付加して記録するので、コンテ
ンツ自体を重複して記録することはなく、記録媒体の記
憶容量の節約が可能となり、且つ、A/Vストリームに
同期し、指定通りの時刻で記録したコンテンツを再生
(出力)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル放送記録再生装置の記録
及び再生部を略示的に示した概略図である。
【図2】本発明に係るデジタル放送記録再生装置の記録
側の主要部を略示的に示した概略図である。
【図3】本発明に係るデジタル放送記録再生装置の再生
側の主要部を略示的に示した概略図である。
【図4】本発明に係るデジタル放送記録再生装置でコン
テンツを再生/表示を行う場合のシステム構成を略示的
に示した概略図である。
【図5】データ放送が含まれるデジタル放送のストリー
ムからデータ放送を再現する様子を略示的に示した説明
図である。
【図6】データ放送をデータカルーセル方式により伝送
した場合のデジタル放送のストリームを略示的に示した
説明図である。
【図7】ARIBの規格であるデジタル放送におけるデ
ータ放送符号化方式と伝送方式(STD−B24)で規
定されているデータ放送(のコンテンツ)を実行するタ
イミングを記述するActivation_Time記
述子のデータ構造の説明図である。
【図8】データ放送が含まれるデジタル放送のストリー
ムを記録再生する場合の記録再生装置の主要部を略示的
に示した概略図である。
【符号の説明】
100;デマルチプレクサ(タイムスタンプ)部、11
0;ハードディスク、120;マルチプレクサ(タイミ
ングリカバー)、200;デマルチプレクサ、210;
ハードディスク、220;PCR検出/システムクロッ
クリカバリ部、230;コントローラ、240;バッフ
ァ、300;ハードディスク、310;FIFO、32
0;タイムスタンプコンパレータ、330;クロック発
生器、340;コントローラ、350;バッファ、36
0;デマルチプレクサ、370;パケット挿入部、40
0;ハードディスク、410;FIFO、420;タイ
ムスタンプコンパレータ、430;クロック発生器、4
40;コントローラ、450;バッファ、460;デマ
ルチプレクサ、470;デコーダ、480;OSD部、
500;デマルチプレクサ、510;ハードディスク、
520;マルチプレクサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データカルーセル方式でコンテンツを伝送
    するデータ放送を含んだMPEG方式のトランスポート
    ストリームによるデジタル放送を記録する時、前記コン
    テンツと音声/映像ストリームとを分離して記録するこ
    とができると共に、該分離して記録してあるコンテンツ
    と音声/映像ストリームとを再生することができる記録
    再生装置において、前記コンテンツと音声/映像ストリ
    ームとを分離して記録する際に、前記コンテンツの送出
    終了時刻を前記音声/映像ストリームに同期可能なタイ
    ムスタンプとして前記コンテンツに付加して記録するこ
    とを特徴とするデジタル放送記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記コンテンツが同じ内容で繰り返し送出
    されている時、該コンテンツにコンテンツの送出終了時
    刻を付加して記録し、その後繰り返されるコンテンツ
    は、コンテンツの送出終了時刻のみを記録するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】前記記録してあるコンテンツを再生する
    時、前記タイムスタンプに基づき、前記音声/映像スト
    リームに同期させて再生することを特徴とする請求項1
    に記載のデジタル放送記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記記録してあるコンテンツを前記タイム
    スタンプに基づき復元し、前記音声/映像ストリームと
    同期させ、MPEG方式のトランスポートストリームと
    して再生することを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ル放送記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記タイムスタンプは、ISO13818
    −1で規定するPCR(Program Clock
    Reference)の規格に準拠して作成することを
    特徴とする請求項1に記載のデジタル放送記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】前記タイムスタンプは、ISO13818
    −6で規定するNPT(Normal Play ti
    me)の規格に準拠して作成することを特徴とする請求
    項1に記載のデジタル放送記録再生装置。
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