JP2002152069A - 複合通信モジュール - Google Patents

複合通信モジュール

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JP2002152069A
JP2002152069A JP2000346939A JP2000346939A JP2002152069A JP 2002152069 A JP2002152069 A JP 2002152069A JP 2000346939 A JP2000346939 A JP 2000346939A JP 2000346939 A JP2000346939 A JP 2000346939A JP 2002152069 A JP2002152069 A JP 2002152069A
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electrode
communication module
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power supply
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JP2000346939A
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English (en)
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Atsushi Yuasa
敦之 湯浅
Takeshi Okada
岡田  健
Kazuya Kawabata
一也 川端
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ部と赤外線送受信部を一体化して小
型にする。 【解決手段】 基体24の中央部に空室27を設けると
共に、この基体24の上面25に放射電極28を形成し
てアンテナ部21を構成する。アンテナ部21は回路基
板23に固定する。アンテナ部21の空室27には、赤
外線の発光素子38及び受光素子39を含む赤外線送受
信部22を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合通信モジュー
ル、特に、アンテナと赤外線送受信部を複合した複合通
信モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ間とか携
帯端末機器とパーソナルコンピュータ間の短距離通信が
波長の短い電波や赤外線を利用して行われている。しか
し、これら短距離通信は、電波の送受信機と赤外線の送
受信機を単独で用いる場合が多く、電波と赤外線を併用
する送受信機でも、図10乃至図12に示すように、同
一の筐体1にアンテナ部2と赤外線送受信部3,4を並
べて配置している。
【0003】即ち、直方体の箱形の筐体1には、中央部
にアンテナ部2を配置し、その両側に赤外線送受信部
3,4を配置している。アンテナ部2は、マイクロスト
リップの平板アンテナ5であり、赤外線送受信部3,4
のうち赤外線送受信部3は、発光素子6とその前面に配
置された投光用レンズ7からなり、赤外線送受信部4
は、受光素子8と受光用レンズ9から構成されている。
平板アンテナ5は、送受信回路10と共に回路基板11
上に取り付けられ、この同一の基板11上には、発光素
子6、送受信回路10及び受光素子8が並べて配置され
ている。
【0004】また、回路基板11の裏面側には、発光素
子6の駆動回路及び変調回路12と受光素子8の増幅回
路及び復調回路13が設けられ、更に、アンテナ部2を
含む電波送受信回路14と、赤外線送受信部3,4を含
む赤外線送受信回路15を切換える切換部16が設けら
れている。
【0005】使用に際しては、切換部16は、交信相手
が電波を使用しているか、或いは赤外線を使用している
かを識別して、電波送受信回路14と赤外線送受信回路
15を切換えて交信を行う。このような電波と赤外線を
用いた複合送受信機の例としては、特開平7−2705
13号公報が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した複合送受信機
は、アンテナ部2と赤外線送受信部3,4を同一筐体1
内に一体化して配置して小型化を実現しているが、パー
ソナルコンピュータ及び携帯端末機器に付属させるに
は、より一層の小型化が望まれる。
【0007】本発明は上述の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、アンテナ部と赤外線送受
信部を一体化させた複合通信モジュールを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって課題を解決する手
段としている。 即ち、第1の発明の複合通信モジュー
ルは、誘電体からなる基体の表面に形成した放射電極を
含むアンテナ部と、赤外線の発光素子及び受光素子を含
む赤外線送受信部と、アンテナ部を固定する回路基板と
を備え、基体の中央部に空室を設けると共に、この空室
内に赤外線送受信部を配設して構成する特徴をもって課
題を解決する手段としている。
【0009】上述の発明に於いて、アンテナ部は、基体
の上面及び側面を利用して放射電極を形成し、マイクロ
ストリップ型アンテナ又はパッチ型アンテナとして構成
される。放射電極から放射する電波は、直線偏波又は円
偏波の何れであっても良い。例えば、直線偏波を放射す
るアンテナでは、放射電極は給電点からの実効長で決ま
り、また、円偏波を放射するパッチ型アンテナでは、放
射電極の中央部分よりも縁部分で電界が強くなるので、
基体の中央部に空室を設けてもアンテナの特性に対する
影響は小さい。また、電波と赤外線は物理的性質が異な
るため、密着して配設しても相互の特性を損なうことは
ないので、赤外線送受信部を基体の空室に収容すること
により、小型の複合通信モジュールとなる。
【0010】第2の発明の複合通信モジュールでは、上
述の発明に関して、空室は、基体を貫通して形成され、
赤外線送受信部は、回路基板上に配置されることを特徴
として構成されている。
【0011】この構成を採用することにより、赤外線送
受信部を最初に回路基板に設置し、その後、基体の空室
部分を赤外線送受信部に嵌めて、アンテナ部を回路基板
に実装するか、又は、アンテナ部を回路基板に実装した
後に、赤外線送受信部をアンテナ部の空室部分に嵌めて
回路基板に設置することが可能となり、回路基板に対す
る一方の位置決めにより他方の位置決めが容易となる。
【0012】第3の発明の複合通信モジュールでは、第
1の発明に於いて、空室は、基体の上面から刳り抜き底
面部を残して形成すると共に、この底面部には、赤外線
送受信部のリード配線を通すリード孔を設けたことを特
徴として構成されている。
【0013】この構成を採用した場合には、赤外線送受
信部は、アンテナ部の空室内に収容されてアンテナ部と
共に回路基板に実装されるか、又は、アンテナ部が先に
回路基板に実装される。そして、リード配線は、回路基
板の赤外線用の導体パターンに接続されると共に、アン
テナ部の電極は、回路基板に於けるアンテナ用の導体パ
ターンに接続される。
【0014】第4の発明の複合通信モジュールは、上述
した何れかの発明に於いて、基体の側面には、放射電極
を励振する信号電力を供給する給電電極を設けて構成し
たことを特徴として構成されている。
【0015】この構成の発明に於いて、給電電極に信号
電力を供給すると、給電電極と放射電極間に形成される
浮遊容量を介して放射電極を励振し、放射電極の上方空
間に電波を放射する。この場合、放射電極に入力される
励振電力の大きさは、給電電極と放射電極間の間隔(ギ
ャップ)、給電電極の長さ及び幅を変えることにより調
整することができる。例えば、給電電極の形成後に給電
電極をトリミングすることで、給電電極の形態を変える
ことができ、複合通信モジュール毎にアンテナ部から放
射される電波の強度の整合を取ることが可能になる。
【0016】第5の発明の複合通信モジュールは、上述
した何れかの発明の構成に加えて、回路基板には、給電
導体パターン及び接地導体パターンを設けると共に、ア
ンテナ部の基体には、接地導体パターンに接続する固定
電極を設けて構成したことを特徴として構成されてい
る。
【0017】この発明に於いて、アンテナ部の給電電極
は、回路基板の給電導体パターンに半田付けされる。ま
た、固定電極は、基体側面に複数設けられ、アンテナ部
を回路基板に強固に固定する。ここに於ける回路基板
は、複合通信モジュールに於ける回路基板であり、複合
通信モジュールは通信端末機器等の親基板に実装され
る。この場合、回路基板の夫々の導体パターンは、親回
路基板の回路配線に接続される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基いて説明する。図1は、複合通信モジュー
ルの斜視図を示し、図2は、複合通信モジュールの断面
図を示す。また、図3は、複合通信モジュールに用いる
回路基板の斜視図を示す。この発明の複合通信モジュー
ル20は、アンテナ部21、赤外線送受信部22及び回
路基板23を主要部として構成される。
【0019】図1に於いて、アンテナ部21は、誘電体
からなる中空角柱状の基体24を備えており、基体24
の中央部には、上面25側から下面26側に向け四角形
の形状に貫通して空室27が設けられている。また、基
体24の上面25には、全面に銅、銅合金等の良導体か
らなる放射電極28が形成されている。
【0020】基体24は、通常の回路基板よりも厚く、
その側面30は電極形成面として利用され、一つの側面
には、放射電極28に励振電力を供給する給電電極29
が下面26側から上面25側にストリップ状に伸張して
形成されている。給電電極29は、その上端が放射電極
28との間に所定の間隔を有する長さであり、給電電極
29に高周波の信号電流を流したとき、給電電極29と
放射電極28は容量結合する構成である。給電電極29
の下端は、基体24の下面26に回り込んで給電端子電
極31となっている。この下面26には、給電端子電極
31の周囲を除き、全面に良導体の接地電極32が形成
されている。
【0021】赤外線送受信部22は、アンテナ部21の
基体24に設けた空室27に収容される。この赤外線送
受信部22は、図2のように、円筒状の筐体33を備え
ている。この筐体33は、高密度ポリエチレン樹脂材の
ような赤外線透過材で注型により作られており、図面上
の上方を塞ぐ天井部34は、筒部35の筒壁よりも薄く
形成されている。
【0022】筐体33の天井部34の近くには集光レン
ズ37が配置されている。また、筐体33の図面上の下
方は、拡大筒部36となって開口されている。この拡大
筒部36には、発光素子38及び受光素子39を載せた
素子基板40が装着されて筐体33の開口部分を塞ぎ、
接着剤等で固定されている。素子基板40には、発光素
子38と受光素子39が並べて配置されている。
【0023】回路基板23には、図3に示すように、回
路基板23の端縁部41をU形に切り欠き銅等の良導体
を付着して構成した端子電極42,43,45が設けら
れ、回路基板23の中央部には、貫通孔44が穿たれて
いる。また、回路基板23の表面には、給電導体パター
ン47が形成されて端子電極43に接続されると共に、
端子電極43,45、貫通孔44及び給電導体パターン
47の周りを除き、全面に接地導体パターン46が形成
されて端子電極42に電気的に結合されている。この回
路基板23は、複合通信モジュール20を端末機器等の
親基板に固定するときには、端子電極42,43,45
が所定の回路配線に半田付けされる。
【0024】また、回路基板23の裏面には、回路基板
23に設けた貫通孔44を通して赤外線送受信部22か
ら引き出されたリード配線を接続する図示しない赤外線
用配線導体パターンが設けられている。この配線導体パ
ターンは、端子電極45に接続される。なお、回路基板
23は、表裏面に導体パターンを有する単層基板又は層
間にも導体パターンを形成した多層基板の何れであって
も良い。
【0025】上述したアンテナ部21は、回路基板23
に固定される。即ち、アンテナ部21の接地電極32
は、回路基板23の接地導体パターン46にハンダ付け
され、また、アンテナ部21の給電電極29は、給電端
子電極31が回路基板23の給電導体パターン47にハ
ンダ付けされる。これらのハンダ付けにはリフローなど
の手段が用いられる。
【0026】アンテナ部21の空室27に配置した赤外
線送受信部22は、接着剤を用いて回路基板23に固定
される。この場合、発光素子38と受光素子39から引
き出したリード配線は、回路基板23に設けた貫通孔4
4を介して、回路基板23の裏面側に設けた配線導体パ
ターンに接続される。親基板に接続する場合には、上述
した端子電極45を用いて行われる。発光素子38とし
ては、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ等があ
り、受光素子としては、ホトダイオード等が使用され
る。
【0027】上述した構成の複合通信モジュール20
は、端末機器等の親回路基板に実装される。親回路基板
には、アンテナ部21の給電電極29と接続する高周波
の電波信号送受信回路が形成されると共に、赤外線送受
信部20の発光素子38及び受光素子39と接続する赤
外線信号送受信回路が形成される。なお、回路基板23
の裏面に空間的な余裕があるときには、送受信回路の一
部を搭載しても良い。
【0028】この構成に於いて、給電電極29に電波信
号送受信回路から送信電力が供給されると、放射電極2
8から直線偏波又は円偏波の電波が放射され、放射電極
28が電波を受信したときには、結合容量を介して給電
電極29に受信信号電流が流れる。また、赤外線信号送
受信回路から発光素子38に送信駆動信号が供給される
と、発光素子38が発光し、空間に赤外線を放射する。
そして、受光素子39に赤外線が入光したときには、受
光素子39は受信信号電流を発生し、後段の赤外線信号
送受信回路に受信信号を送出する。電波による通信は広
範囲の通信に適しており、赤外線による通信は指向性が
強いので対面通信に適する。
【0029】なお、上述の第1実施形態例では、赤外線
送受信部20の筐体33に天井部34を設けた構成を示
したが、必要に応じて天井部34を取り除き集光レンズ
37を露出しても良い。また、交信相手の方角が明らか
であるときには、集光レンズ37は必要ない。集光レン
ズ37を設置しない場合には、筐体33に天井部34を
設けて置くことが望ましい。
【0030】更に、上述の第1実施形態例では、回路基
板23に貫通孔44を設けて赤外線送受信部22のリー
ド配線を引き出す構成を示したが、赤外線送受信部22
のリード配線を接続する配線導体パターンを回路基板2
3の表面に設けるときには、貫通孔44は必要ない。こ
の場合には、配線導体パターンは、アンテナ部21の下
を通って引き出されて端子電極45に接続されると共
に、配線導体パターンの電気的な絶縁を確保するため、
接地電極32及び接地導体パターン46が部分的に除去
される。なお、回路基板23に於けるアンテナ部21の
外側の表面に空きあるときには、電子部品を配設するこ
とができ、配線導体パターンは、これらの電子部品と接
続する構成とすることができる。
【0031】上述した構成の複合通信モジュール20を
用いる実施形態例を図4のブロック図で概説する。アン
テナ部21は、入出力切換回路50の入力端子50aに
接続される。この入出力切換回路50は、アンテナ部2
1に於ける電波の送受信時に、アンテナ部21に対し無
線周波回路(RF回路)である受信回路51と送信回路
52を切換接続する働きをする。受信回路51は、低ノ
イズ増幅器、復調器等からなり、送信回路52は、変調
器、電力増幅器等から構成される。
【0032】ベースバンド信号処理回路53は、受信回
路51で復調されたベースバンド受信信号を処理し、受
信を示す受信制御信号と共に受信データをシステム切換
回路54に送出する。また、ベースバンド信号処理回路
53は、システム切換回路54を通して送られてきた送
信データを通信方式に合致した信号処理をし、ベースバ
ンド送信信号として送信回路52に送出する。
【0033】発光素子38は、送信回路55の出力端子
55aに接続される。この送信回路55は、駆動回路、
変調回路等を備え、赤外信号処理回路56から送られて
くる送信信号を変調し、発光素子38を発光させる。ま
た、受光素子39は、受光した受信信号を受信回路57
の入力端子57aに入力する。この受信回路57は、増
幅回路、復調回路等からなり、受信信号を復調して赤外
信号処理回路56に送出する。
【0034】赤外信号処理回路56は、ベースバンド信
号処理回路53と同様に、受信信号の処理を行って、受
信を示す制御信号と共にデータ信号をシステム切換回路
54に送出する。また、システム切換回路54から送ら
れてきたデータ信号を通信方式に合わせて処理して送信
信号を出力する。
【0035】上述したシステム切換回路54は、ベース
バンド信号処理回路53と赤外信号処理回路56から送
られてきた制御信号に基いて交信相手から発信された交
信媒体の種類を探知し、上述の電波通信又は赤外線通信
のシステムを切換える。これにより、アンテナ部21が
使用されるか、或いは赤外線送受信部22が使用される
かが決まる。交信相手が待ちの状態のときには、システ
ム切換回路54は、両方のシステムに初期信号、例え
ば、疑似データや呼出信号等を同時に送出し、アンテナ
部21から電波を放射すると共に赤外線送受信部22か
ら赤外線を発射し、交信相手の初期応答を待ってシステ
ムの切換を行う。
【0036】図5は、複合通信モジュールの第2実施形
態例を説明する。なお、図1及び図2に示す第1実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0037】アンテナ部61は、誘電体を用いた直方体
状の基体62となっており、基体62の中央部には、上
面25側から下面26側に向けて刳り抜いて空室63が
設けられている。即ち、基体62の下面26側は、空室
63の底面部64となって空室63を塞いでいる。この
底面部64には、発光素子38及び受光素子39のリー
ド配線を通すリード孔65が設けられ、このリード孔6
5は、回路基板23に設けた貫通孔44に連通してい
る。
【0038】また、赤外線送受信部65は、方形開口部
68を有する半球状の筐体67に形成されている。この
筐体67も、上述同様に、ポリエチレン樹脂材を用いて
注型により作られる。半球状の部分69は、必要に応じ
てフレネルレンズに構成される。方形開口部68には、
発光素子38及び受光素子39を載置した素子基板40
が装着されている。
【0039】図6乃至図9は、複合通信モジュールの第
3実施形態例乃至第6実施形態例を示す。なお、第1実
施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通
部分の重複説明は省略する。これらの実施形態例は、主
に、アンテナ部の構成に特徴がある。
【0040】図6に示す第3実施形態例に於いて、アン
テナ部71には、中空円柱状の基体72が用いられる。
基体72の中央部には、円形の輪郭をした空室73が形
成されている。また、基体72の上面には、全面に放射
電極74が形成され、基体72の側周面には、空間的に
90度のモードを励振する位置に、給電電極75,76
が形成されている。基体72の下面には、給電電極7
5,76の付近を除いて、全面に接地電極77が設けら
れている。
【0041】給電電極75は、回路基板23の端子電極
43に接続され、給電電極76は、回路基板23に新た
に設けた端子電極49に接続されている。アンテナ部7
1の空室73には、上述の第1実施形態例に示した如
く、赤外線送受信部22が収容されている。この構成の
複合通信モジュールに於いて、給電電極75,76に
は、相互に位相が90度異なる信号電力が供給され、放
射電極74から円偏波の電波が放射される。
【0042】図7に示す第4実施形態例は、放射電極の
形状が第1実施形態例と相違する点に特徴がある。アン
テナ部81の放射電極82は、基体24の上面25に於
いて、給電電極29に対向する位置から部分的に伸張し
て形成されている。給電電極29と放射電極82は容量
結合しており、放射電極82は、給電電極29に供給さ
れた送信電力により励振されると、直線偏波の電波を放
射する。また、基体24の側面30には、固定電極48
が接地電極32に接続されて設けられており、アンテナ
部81を回路基板23に半田付けする際に強固な実装を
可能にする。
【0043】図8の第5実施形態例は、上述の実施形態
例と同様に、放射電極の形状に特徴がある。アンテナ部
83の放射電極84は、同一の対角線方向に於いて、両
方の角部分85がもう一つの対角線に対し平行に切除さ
れ、縮退分離素子を装荷する構成となっている。このよ
うに放射電極84を構成すると、2つの対角線方向の電
気長が相違し、給電電極29に送信電力を投入したと
き、放射電極84は、縮退分離したモードに励振され、
円偏波の電波を放射する。
【0044】図9の第6実施形態例は、アンテナ部86
に容量装荷電極87,88を設けた点に特徴がある。基
体24の給電電極29を設けた側面30には、給電電極
29の左右の辺部分、換言すれば、放射電極28の角部
分に対向する位置に、長さ寸法の異なるストリップ状の
容量装荷電極87,88が形成されている。容量装荷電
極87,88の下端は接地電極32に接続されている。
また、容量装荷電極87の上端と放射電極28の角部分
との間隔は、容量装荷電極88の上端と放射電極28の
角部分の間隔よりも広く構成されている。
【0045】この構成により、給電電極29に信号電力
を供給すると、放射電極28は、2つの対角線方向に縮
退分離したモードで励振され、空間的に直交し且つ周波
数の異なる2つの偏波を放射する。
【0046】上述した実施形態例は、何れも、アンテナ
部の基体の側面に給電電極を設けて構成したが、給電電
極を形成する代わりに、給電ピンを用いても良い。例え
ば、給電ピンを基体に埋設し、その上端を放射電極に近
接させ、下端を回路基板の給電導体パターンに接続した
り、また、基体に貫通孔を形成して給電ピンを挿入配置
しても良い。この場合、給電ピンは、必要に応じて複数
本設置することができる。
【0047】また、アンテナ部の基体として、角柱状、
円柱状又は直方体状の基体として示したが、基体の形状
はこれらに限定されない。
【0048】
【発明の効果】請求項1の複合通信モジュールによれ
ば、アンテナ部の基体の空室に赤外線送受信部を収容す
ることにより、電波を用いた無線通信及び赤外線を用い
た赤外線通信の特性を損なうことなく、小型の複合通信
モジュールを得ることができる。
【0049】請求項2の複合通信モジュールによれば、
赤外線送受信部を直接的に回路基板上に配設するので、
回路基板に対するアンテナ部の実装に先立って赤外線送
受信部を回路基板に設置したときには、回路基板に対す
るアンテナ部の実装位置が定まり、また、回路基板に対
する赤外線送受信部の取付に先立ってアンテナ部を回路
基板に実装したときには、回路基板に対する赤外線送受
信部の設置位置が定まり、何れの場合でも複合通信モジ
ュールを容易に構成することができる。
【0050】請求項3の複合通信モジュールによれば、
赤外線送受信部はアンテナ部の空室内に収容されるの
で、赤外線送受信部をアンテナ部に組み込んで一体とし
たときには、赤外線送受信部をアンテナ部と一緒に回路
基板に実装することができ、また、アンテナ部を先に回
路基板に実装したときには、赤外線送受信部をアンテナ
部の空室に装着するだけで良いので、回路基板に対する
アンテナ部及び赤外線送受信部の固定が容易となり、複
合通信モジュール組立の製造時間を短縮することができ
る。
【0051】請求項4の複合通信モジュールによれば、
放射電極に信号電力を供給する給電電極を基体の側面に
形成するので、給電電極の形成が容易になり、製造コス
トを引き下げることができる。また、放射電極の励振
は、放射電極と給電電極間の浮遊容量を介して行うた
め、給電電極の形態を変えることにより、励振の調整を
容易に行うことができる。
【0052】請求項5の複合通信モジュールによれば、
アンテナ部の基体に設けた固定電極を回路基板の接地導
体パターンに半田付けしてアンテナ部を回路基板に固定
するので、アンテナ部と回路基板を強固に固定でき、ま
た、この固定は、例えば、リフロー工程で一度に行うこ
とができるので、複合通信モジュールの製造が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合通信モジュールの斜視図であ
る。
【図2】図1の一点破線X−Xに於ける断面図である。
【図3】図1に用いる回路基板の斜視図である。
【図4】本発明に係る複合通信モジュールを用いた実施
形態例を示す回路ブロック図である。
【図5】本発明に係る複合通信モジュールの他の実施形
態例を示す断面図である。
【図6】本発明に係る複合通信モジュールの更に他の実
施形態例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る複合通信モジュールの更に他の実
施形態例を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る複合通信モジュールの更に他の実
施形態例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る複合通信モジュールの更に他の実
施形態例を示す斜視図である。
【図10】従来の複合通信装置を示す平面図である。
【図11】図10の一点破線Y−Yに於ける断面図であ
る。
【図12】図10で用いる回路ブロック図である。
【符号の説明】
20 複合通信モジュール 21,61,71,81,86 アンテナ部 22,66 赤外線送受信部 23 回路基板 24,62,72 基体 25 上面 26 下面 27,63,73 空室 28,74,82,84 放射電極 29,75,76 給電電極 30 側面 32,77 接地電極 33,67 筐体 34 天井部 35 筒部 36 拡大筒部 38 発光素子 39 受光素子 40 素子基板 42,43,45,49 端子電極 44 貫通孔 46 接地導体パターン 47 給電導体パターン 48 固定電極 64 底面部 65 リード孔 68 方形開口部 69 半球部 87,88 容量装荷電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/00 (72)発明者 川端 一也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5F089 AA01 AC10 AC11 AC23 CA20 GA01 5J045 AB05 CA04 DA10 EA07 HA03 NA03 5J046 AA08 AB13 SA01 5K002 AA07 5K061 AA01 CC02 CC45 JJ16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体からなる基体の表面に形成した放
    射電極を含むアンテナ部と、赤外線の発光素子及び受光
    素子を含む赤外線送受信部と、前記アンテナ部を固定す
    る回路基板とを備え、前記基体の中央部に空室を設ける
    と共に、該空室内に前記赤外線送受信部を配設して構成
    したことを特徴とする複合通信モジュール。
  2. 【請求項2】 前記空室は、前記基体を貫通して形成さ
    れ、前記赤外線送受信部は、前記回路基板上に配置され
    ることを特徴とする請求項1に記載の複合通信モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記空室は、前記基体の上面から刳り抜
    き底面部を残して形成すると共に、該底面部には、前記
    赤外線送受信部のリード配線を通すリード孔を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の複合通信モジュール。
  4. 【請求項4】 前記基体の側面には、前記放射電極を励
    振する信号電力を供給する給電電極を設けて構成したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記
    載の複合通信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記回路基板には、給電導体パターン及
    び接地導体パターンを設けると共に、前記アンテナ部の
    前記基体には、前記接地導体パターンに接続する固定電
    極を設けて構成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れか1つに記載の複合通信モジュール。
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