JP2002151427A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2002151427A
JP2002151427A JP2000345020A JP2000345020A JP2002151427A JP 2002151427 A JP2002151427 A JP 2002151427A JP 2000345020 A JP2000345020 A JP 2000345020A JP 2000345020 A JP2000345020 A JP 2000345020A JP 2002151427 A JP2002151427 A JP 2002151427A
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zone
lamp
substrate
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English (en)
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Mitsuhiro Masuda
充弘 増田
Koji Miyoshi
浩司 三好
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理時に基板の温度分布の均一性を確実か
つ容易に確保することができる熱処理装置を提供する。 【解決手段】 光を照射する領域をリングゾーンRZ、
エッジゾーンEZ、ミドルゾーンMZ、センターゾーン
CZの4つに分割する。ゾーンごとに実質的に当該ゾー
ンにのみ光を照射するランプへの供給電力、すなわちそ
れらランプの光量を規定する。隣接する2つのゾーンに
光を照射するランプへの供給電力、すなわちそれらラン
プの光量については当該2つのゾーンのそれぞれにのみ
光を照射するランプについて規定された光量に基づいて
算定している。これにより、2つのゾーンに光を照射す
るランプによる当該2つのゾーンへの相互干渉が抑制さ
れ、熱処理時における基板Wの温度分布の均一性を確実
かつ容易に確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光
ディスク用基板等(以下、「基板」と称する)に光を照
射して熱処理を行うランプアニール等の熱処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板の製造工程においては、
種々の熱処理が行われている。基板に対して熱処理を行
う熱処理装置としては、例えば、光照射によって基板の
加熱を行う光照射型の熱処理装置(いわゆるランプアニ
ール)が用いられている。
【0003】このような光照射型の熱処理装置の光源に
は、例えば赤外線ハロゲンランプ等が使用されている。
光照射型の熱処理装置における熱処理時の基板表面の温
度制御は、光源たるランプの光量を調節することによっ
て行われる。このときに、ランプの光量の調節は、ラン
プに供給する電力を調整することによって行われ、一般
的には逆接続サイリスタによる交流の位相角制御によっ
て供給電力が調整される。また、逆接続サイリスタを用
いるのに替えて、トライアックやトランジスタを用いる
場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光照射型の
熱処理装置は、通常多数のランプを備えており、これら
によって基板の全体を照射して熱処理を行う。しかし、
1つの制御素子(上記の逆接続サイリスタ、トライアッ
クまたはトランジスタ)に接続できるランプの数には制
限があり、また1つの制御素子に並列的に接続されたラ
ンプへの供給電力を個別に調整することはできない。
【0005】一方、熱処理時には、基板の温度分布を均
一にすることが重要であるが、このためには基板に照射
する光量を基板内の位置に応じて異ならせる必要があ
る。一般には、熱の放出の大きい基板周縁部に近いほど
大きな光量を照射する必要がある。
【0006】このため、従来より熱処理装置には複数の
制御素子を設け、それぞれの制御素子に幾つかのランプ
を接続するとともに、多数のランプを基板中心に対して
点対称な幾つかのゾーンに分割して配列する。そして、
1つの制御素子に並列的に接続されたランプは同一のゾ
ーン内に配置し、各ゾーンごとにそのゾーンに配列され
たランプからの光量(換言すれば、そのランプへの供給
電力)が等しくなるようにするとともに、ゾーンが異な
るとランプからの光量も異なるようにしている。すなわ
ち、ゾーンごとにランプの光量制御を行っていたのであ
る。
【0007】しかしながら、隣接する異なるゾーンの双
方にまたがって光を照射するランプが存在する場合があ
る。このような場合に、当該ランプをいずれか一方のゾ
ーンに属するものとして光量制御すると、他方のゾーン
への干渉が生じることとなり、基板内の温度分布を均一
にすることができない。
【0008】従って、従来、基板全体に投入すべき電力
を算出し、装置の作業者が各制御素子単位でその電力を
割り振ることによって基板内の温度分布を均一にするよ
うに努めていた。このような手法では、電力の割り振り
作業が作業者の経験や勘によって行われることとなるた
め、煩雑であるのみならず、温度分布の均一性も確実か
つ容易には得られないこととなる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、熱処理時に基板の温度分布の均一性を確実かつ
容易に確保することができる熱処理装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に光を照射して熱処理を行
う熱処理装置であって、前記光を照射する複数の光源
と、前記複数の光源のそれぞれを制御して、前記複数の
光源のそれぞれから出射される光量を調節する光量制御
手段と、を備え、前記光量制御手段に、前記複数の光源
の全てによって光が照射される全体照射領域を複数の部
分照射領域に分割させ、各部分照射領域ごとに実質的に
当該部分照射領域にのみ光を照射する光源の光量を規定
させるとともに、隣接する2つの部分照射領域に光を照
射する光源の光量については当該2つの部分照射領域の
それぞれにのみ光を照射する光源について前記規定され
た光量に基づいて算定させている。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る熱処理装置において、前記基板を円形とし、前記
複数の光源のそれぞれが光を照射する照射領域の形状を
四角形としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0013】<1.熱処理装置の全体構成および概略処
理手順>まず、本発明に係る熱処理装置の全体構成につ
いて簡単に説明する。図1は、本発明に係る熱処理装置
の一例の全体構成を示す側面断面図である。図1の熱処
理装置は、光照射によって基板Wの熱処理を行ういわゆ
るランプアニールである。この熱処理装置は、大別して
上部のリフレクタ11と、下部のハウジング12とを備
えている。
【0014】リフレクタ11の内側には照射部20が設
けられている。照射部20は、複数のランプハウス23
と、複数の導光ロッド25とを備えている。それぞれの
ランプハウス23は、ランプ21および反射鏡22を備
えている。ランプ21は、発光式加熱手段としてのハロ
ゲンランプである。ランプ21から出射された光は反射
鏡22によって反射された後下方に、すなわち導光ロッ
ド25の方に向けて進む。なお、ランプ21は光を照射
する光源に相当する。
【0015】導光ロッド25は石英製の四角柱形状(本
実施形態では、上端面および下端面が正方形である直方
体形状)の部材である。導光ロッド25は、複数のラン
プ21のそれぞれと透過カバー30との間に配置されて
いる。従って、ランプ21の個数と導光ロッド25の個
数とは同数である。本実施形態(基板Wの直径が200
mm)においては、52本の導光ロッド25が相互に近
接して設けられており、円形の基板Wの全部と後述する
円環状の均熱リング41の大部分とをそれらによって覆
っている。導光ロッド25は、複数のランプ21のそれ
ぞれから出射された光を基板Wに導くことによって基板
Wを加熱する。なお、導光ロッド25の配置およびラン
プ21からの光照射については後にさらに詳述する。
【0016】ハウジング12は、さらに上部ハウジング
12aと下部ハウジング12bとに分離されている。上
部ハウジング12aと下部ハウジング12bとは、伸縮
自在の金属ベローズ14によって接続されている。上部
ハウジング12aは固定されている一方で、下部ハウジ
ング12bは図示を省略する駆動機構によって昇降自在
とされている。
【0017】下部ハウジング12b上には回転駆動機構
40が設けられ、その回転駆動機構40には均熱リング
41が接続されている。均熱リング41は、基板Wの周
縁部分を全周に亘って保持するとともにその周縁部から
の熱の放出を補償するSiC製の円環状部材である。回
転駆動機構40は、均熱リング41を水平面内にて回転
させることが可能であり、これにより均熱リング41に
保持された基板Wは、その中心を回転中心として水平面
内にて回転する。
【0018】上部ハウジング12aは、基板Wを加熱す
るための処理空間を形成するチャンバであり、その上部
には透過カバー30が設けられている。透過カバー30
は化学的反応性の低い石英製の透明なカバーであって、
導光ロッド25からの光を下方に透過する。また、上部
ハウジング12aには、図外の基板搬出入機構によって
未処理の基板Wを装置内に搬入するとともに、加熱処理
済みの基板Wを装置から搬出するための搬出入口18が
設けられている。さらに、上部ハウジング12aには、
基板W周辺の処理空間に処理ガスや置換ガスを供給し或
いは排気するための複数の給排気機構および熱処理時に
基板Wの温度を非接触にて計測する放射温度計が設けら
れている。
【0019】次に、上記構成を有する図1の熱処理装置
における処理手順の概略について述べておく。まず、下
部ハウジング12bを下降させた状態にて不活性ガスの
置換ガスを供給しつつ、搬出入口18から未処理の基板
Wを搬入して均熱リング41に載置する。次に、搬出入
口18を閉鎖するとともに、下部ハウジング12bを上
昇させて均熱リング41に載置された基板Wを照射部2
0に近づける。そして、基板Wの周辺に所定の処理ガス
を供給しつつ、照射部20から透過カバー30を介して
基板Wに光を照射して加熱処理を行う。このときに、基
板Wの温度分布の均一性を確保すべく、回転駆動機構4
0によって基板Wを回転させるとともに複数のランプ2
1から出射される光量の制御を行っているのであるが、
これについては後述する。
【0020】その後、所定時間が経過し、基板Wの加熱
処理が終了すると、照射部20からの光照射を停止す
る。そして、下部ハウジング12bを下降させるととも
に、不活性ガスの置換ガスを供給する。最後に、搬出入
口18を開放して処理済みの基板Wを装置外に搬出し、
一連の熱処理が終了する。
【0021】<2.ランプの光量制御>次に、熱処理時
における複数のランプ21からの照射光量の制御につい
て説明する。図2は、複数のランプ21によって光が照
射される照射領域を示す図である。なお、同図は、基板
Wおよびそれを保持する均熱リング41を上方から見た
図である。
【0022】上述したように、複数のランプ21のそれ
ぞれから出射された光は、一旦導光ロッド25に入射
し、その導光ロッド25から出射されて基板Wに到達す
る。このときに、導光ロッド25の上端面から入射した
光は、四角柱形状の導光ロッド25内部の側壁において
多重反射を繰り返し、その結果導光ロッド25の下端面
から出射された光は均一な照度分布を有している。そし
て、1本の導光ロッド25から出射された光によって照
射される照射領域の形状は、導光ロッド25の断面形
状、すなわち本実施形態においては正方形となる。
【0023】また、既述したように、本実施形態におい
ては52本の導光ロッド25が設けられており、それぞ
れの導光ロッド25に対応させて52個のランプ21が
設けられている。従って、52個のランプ21の全てに
よって光が照射される全体照射領域ARは、52個の正
方形の照射領域(以降、「単位照射領域」とする)を組
み合わせた図2に示す如き形状となる。なお、このこと
は、52本の導光ロッド25および52個のランプ21
の配置態様も図2の全体照射領域ARと同様であること
を意味している。また、図2の各正方形中に記載した符
号は、当該単位照射領域に光を照射するランプ21を識
別する符号とする。例えば、C1と付された単位照射領
域には、ランプC1から光が照射されるものとする。
【0024】図2に示すように、52個のランプ21の
全てによって光が照射される全体照射領域ARは、基板
Wの全体と均熱リング41の大部分とを含んでいる。そ
して、本実施形態においては、全体照射領域ARを4つ
のゾーン(部分照射領域)に分割している。すなわち、
均熱リング41に対応するリングゾーンRZと、基板W
の周縁部に対応するエッジゾーンEZと、基板Wの中心
部に対応するセンターゾーンCZと、基板W内のエッジ
ゾーンEZとセンターゾーンCZとの間に位置するミド
ルゾーンMZとに分割している。
【0025】基板Wの加熱処理時には、4つのゾーンの
それぞれごとに温度計測を行い、その計測結果に基づい
てランプ21からの光量、すなわちランプ21への供給
電力をフィードバック制御し、基板Wの温度分布が均一
となるようにしている。具体的には、原則としてより外
側のゾーンになるほど、つまりリングゾーンRZ、エッ
ジゾーンEZ、ミドルゾーンMZ、センターゾーンCZ
の順にランプ21への供給電力が大きくなるようにして
いる。このようなゾーンごとの制御(ゾーン制御)を行
っているのは、外側のゾーンになるほど熱の放出による
温度低下が大きいため、それを補償するように光量を大
きくしているのである。
【0026】ここで、52個のランプ21の制御機構に
ついて説明しておく。図3は、ランプ21の制御機構を
示す図である。熱処理装置には1つの制御部90と、1
3個の制御素子80とが設けられている。13の制御素
子80は制御部90に接続されるとともに、それぞれの
制御素子80には4つのランプ21が並列的に接続され
ている。制御部90は、CPU等を用いて構成されてお
り、上記4つのゾーンのそれぞれの温度計測結果に基づ
いて各制御素子80のそれぞれに適当な信号を与え、当
該制御素子80がランプ21に供給する電力を制御す
る。但し、同一の制御素子80に並列的に接続されたラ
ンプ21に供給する電力を個別に制御することはできな
い。つまり、制御部90は、4個のランプ21を1単位
としてその単位ごとにランプ21への供給電力を制御
し、各ランプ21からの光量を調節する光量制御手段に
相当する。
【0027】また、本実施形態においては、52個のラ
ンプ21を上記4つのゾーンに対応させて配列してい
る。すなわち、ランプC1〜C4をセンターゾーンCZ
に対応させ、ランプM1〜M12をミドルゾーンMZに
対応させ、ランプE1〜E16をエッジゾーンEZに対
応させ、ランプR1〜R20をリングゾーンRZに対応
させている(図2参照)。そして、図3に一部示すよう
に、13個の制御素子80のそれぞれに接続するランプ
21の組み合わせは、「ランプC1〜C4」、「ランプ
M1〜M4」、「ランプM5〜M8」、「ランプM9〜
M12」、「ランプE1〜E4」、「ランプE5〜E
8」、「ランプE9〜E12」、「ランプE13〜E1
6」、「ランプR1〜R4」、「ランプR5〜R8」、
「ランプR9〜R12」、「ランプR13〜R16」、
「ランプR17〜R20」としている。これらの組み合
わせはいずれも基板Wの中心から見て等価な位置の4つ
のランプ21を1組にしたものである。
【0028】上述のように、本実施形態においては、4
つのゾーンのそれぞれごとに温度計測を行い、その計測
結果に基づいて制御部90がゾーンごとにランプ21へ
の供給電力をフィードバック制御している。制御素子8
0のそれぞれに接続するランプ21の組み合わせは以上
の通りであり、同一の制御素子80に接続されたランプ
21は同一のゾーンに対応することとなり、異なるゾー
ンにまたがって対応することはないため、ゾーンごとの
光量の制御に都合が良い。そして、本実施形態において
は、例えば、センターゾーンCZに対応するランプ21
(ランプC1〜C4)への供給電力をPCとし、ミドル
ゾーンMZに対応するランプ21(ランプM1〜M1
2)への供給電力をPMとし、エッジゾーンEZに対応
するランプ21(ランプE1〜E16)への供給電力を
Eとし、リングゾーンRZに対応するランプ21(ラ
ンプR1〜R20)への供給電力をPRとし、各ランプ
21の光量を規定している。
【0029】ここで、上述のようなゾーン制御におい
て、「ランプM9〜M12」、「ランプE9〜E16」
への供給電力が重要となる。例えば、「ランプM9〜M
12」はミドルゾーンMZに対応させて配列されたラン
プ21であるものの、「ランプM9〜M12」のそれぞ
れが光を照射する単位照射領域はミドルゾーンMZとエ
ッジゾーンEZとの双方にまたがっている(図2参
照)。従って、「ランプM9〜M12」への供給電力を
Mとすると、エッジゾーンEZに照射される光量が不
均一となるのである。換言すれば、ミドルゾーンMZに
対応させて配列されている「ランプM9〜M12」がエ
ッジゾーンEZに干渉することとなり、その結果基板W
全体の温度分布の均一性が確保できなくなる。
【0030】同様に、「ランプE9〜E16」はエッジ
ゾーンEZに対応させて配列されたランプ21であるも
のの、「ランプE9〜E16」のそれぞれが光を照射す
る単位照射領域はエッジゾーンEZとリングゾーンRZ
との双方にまたがっている。従って、「ランプE9〜E
16」への供給電力をPEとすると、リングゾーンRZ
に照射される光量が不均一となるのである。よって、上
記と同様に、エッジゾーンEZに対応させて配列されて
いる「ランプE9〜E16」がリングゾーンRZに干渉
することとなり、基板W全体の温度分布の均一性が確保
できなくなる。
【0031】このため、本実施形態においては、「ラン
プM9〜M12」、「ランプE9〜E16」への供給電
力については以下のようにしている。まず、「ランプM
9〜M12」への供給電力については次の数1により算
定する。
【0032】
【数1】
【0033】数1において、αは0〜1の間の値であ
る。また、「ランプE9〜E16」への供給電力につい
ては次の数2により算定する。
【0034】
【数2】
【0035】数2において、βは0〜1の間の値であ
る。すなわち、「ランプM9〜M12」への供給電力に
ついては、ミドルゾーンMZにおける供給電力PMとエ
ッジゾーンEZにおける供給電力PEとに基づいて算定
し、それらの間の値とする。また、「ランプE9〜E1
6」への供給電力については、エッジゾーンEZにおけ
る供給電力PEとリングゾーンRZにおける供給電力PR
とに基づいて算定し、それらの間の値とする。ここで、
αおよびβの値は、予めシミュレーションおよびプロセ
ス結果より基板W全体の温度分布が均一となるような値
に定めておく。制御部90は、予め定められたαおよび
βの値を用い、数1および数2から「ランプM9〜M1
2」、「ランプE9〜E16」への供給電力を算定し、
その算定した電力を供給するように対応する制御素子8
0を制御する。
【0036】このようにすれば、「ランプM9〜M1
2」からの照射光がミドルゾーンMZおよびエッジゾー
ンEZの双方における光量に及ぼす干渉は最小限に抑制
されるとともに、「ランプE9〜E16」からの照射光
がエッジゾーンEZおよびリングゾーンRZの双方にお
ける光量に及ぼす干渉も最小限に抑制され、基板W全体
の温度分布の均一性が自動的に確実に確保できる。な
お、「ランプM9〜M12」、「ランプE9〜E16」
以外のランプ21への供給電力については上述したよう
に、それぞれが対応するゾーンに応じた供給電力とす
る。
【0037】ところで、「ランプM9〜M12」、「ラ
ンプE9〜E16」以外のランプ21であっても厳密に
はその単位照射領域が2つのゾーンにまたがる場合があ
る。例えば、「ランプC1〜C4」について見れば、そ
の単位照射領域が厳密にはセンターゾーンCZとミドル
ゾーンMZとの双方にまたがっている(図2参照)。し
かし、例えば「ランプC1〜C4」については、その単
位照射領域の大部分がセンターゾーンCZに含まれてい
るため、ミドルゾーンMZに及ぼす干渉は実質的に無視
できる程度であり、センターゾーンCZにのみ光を照射
するランプであると考えることができる。また、「ラン
プC1〜C4」以外の他のランプ21についても同様で
ある(但し、「ランプM9〜M12」、「ランプE9〜
E16」を除くのは勿論である)。従って、このような
ランプ21については、実質的に1つのゾーンにのみ光
を照射するランプであるとみなして、それぞれが対応す
るゾーンに応じた供給電力を供給する。
【0038】以上のように、本実施形態においては、ま
ずゾーンごとに実質的に当該ゾーンにのみ光を照射する
ランプ21(「ランプM9〜M12」、「ランプE9〜
E16」以外のランプ21)への供給電力、すなわちそ
れらランプ21の光量を規定している。そして、隣接す
る2つのゾーンに光を照射するランプ21(「ランプM
9〜M12」、「ランプE9〜E16」)への供給電
力、すなわちそれらランプ21の光量については当該2
つのゾーンのそれぞれにのみ光を照射するランプ21に
ついて規定された光量に基づいて算定している。従っ
て、2つのゾーンに光を照射するランプ21による当該
2つのゾーンの光量への干渉が抑制されるとともに、作
業者が各制御素子単位で供給電力を割り振るという煩雑
な作業が不要となり、熱処理時における基板Wの温度分
布の均一性を確実かつ容易に確保することができる。
【0039】特に、本実施形態においては、円形の基板
Wに対して四角柱形状の導光ロッド25を介して光を照
射しており、正方形の照射領域の組み合わせによって光
照射を行うこととなる。四角柱形状の導光ロッド25を
介して光を照射することにより単位照射領域内における
照度分布の均一性は向上するのであるが、正方形の単位
照射領域の組み合わせと円環状のゾーンとの間に非整合
な部分が生じる。上記に説明した本発明に係る技術は、
このような非整合な部分についても適当な光量を照射
し、基板Wの温度分布の均一性を確保するものである。
【0040】<3.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明したが、この発明は上記の例に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態においては、導光
ロッド25を用いることによって正方形の照射領域を照
射するようにしていたが、これに限らず、所定形状の照
射領域を照射する光源を有し、2つのゾーンにまたがっ
て照射領域が存在するような態様であれば本発明に係る
技術を適用することができる。
【0041】また、上記実施形態においては、52本の
導光ロッド25および52個のランプ21を配置してい
たが、これに限定されず、基板の大きさに応じて適当な
数にすることができる。
【0042】また、上記実施形態においては、全体照射
領域ARを4つのゾーンに分割していたが、これに限ら
ず、2以上のゾーンに分割する態様であれば良い。
【0043】さらに、上記実施形態においては、制御素
子80を介してランプ21への供給電力を制御していた
が、制御部90が直接複数のランプ21への供給電力を
個別に制御するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数の光源の全てによって光が照射される全体照射
領域を複数の部分照射領域に分割し、各部分照射領域ご
とに実質的に当該部分照射領域にのみ光を照射する光源
の光量を規定するとともに、隣接する2つの部分照射領
域に光を照射する光源の光量については当該2つの部分
照射領域のそれぞれにのみ光を照射する光源について規
定された光量に基づいて算定しているため、2つの部分
照射領域に光を照射する光源がそれら部分照射領域のい
ずれかにおける光量に干渉することが防止され、熱処理
時における基板の温度分布の均一性を確実かつ容易に確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の一例の全体構成を示
す側面断面図である。
【図2】図1の複数のランプによって光が照射される照
射領域を示す図である。
【図3】図1のランプの制御機構を示す図である。
【符号の説明】
20 照射部 21 ランプ 25 導光ロッド 41 均熱リング 90 制御部 AR 全体照射領域 CZ センターゾーン EZ エッジゾーン MZ ミドルゾーン RZ リングゾーン W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/26 J (72)発明者 三好 浩司 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 4K056 AA09 BA01 BB06 CA18 FA04 4K061 AA01 AA05 BA11 DA05 GA06 4K063 AA05 BA12 CA03 FA13 FA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に光を照射して熱処理を行う熱処理
    装置であって、 前記光を照射する複数の光源と、 前記複数の光源のそれぞれを制御して、前記複数の光源
    のそれぞれから出射される光量を調節する光量制御手段
    と、を備え、 前記光量制御手段は、 前記複数の光源の全てによって光が照射される全体照射
    領域を複数の部分照射領域に分割し、各部分照射領域ご
    とに実質的に当該部分照射領域にのみ光を照射する光源
    の光量を規定するとともに、隣接する2つの部分照射領
    域に光を照射する光源の光量については当該2つの部分
    照射領域のそれぞれにのみ光を照射する光源について前
    記規定された光量に基づいて算定することを特徴とする
    熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱処理装置において、 前記基板は円形であり、 前記複数の光源のそれぞれが光を照射する照射領域の形
    状は四角形であることを特徴とする熱処理装置。
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