JP2002149736A - 回路シミュレーション装置および回路シミュレーション方法 - Google Patents

回路シミュレーション装置および回路シミュレーション方法

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JP2002149736A
JP2002149736A JP2000338769A JP2000338769A JP2002149736A JP 2002149736 A JP2002149736 A JP 2002149736A JP 2000338769 A JP2000338769 A JP 2000338769A JP 2000338769 A JP2000338769 A JP 2000338769A JP 2002149736 A JP2002149736 A JP 2002149736A
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JP2000338769A
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Koji Nishida
康二 西田
Yasushi Araki
康司 荒木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧を検証すべき回路要素を簡易かつ迅速に
抽出する回路シミュレーションを提供する。 【解決手段】 電位情報記録部28は、入力信号情報2
4に基づいて、回路の内部ノードの電位の最大値、最小
値を簡易的に算出する。電位差計算部30は、内部ノー
ドの最大値、最小値から、内部回路に含まれる回路要素
の端子間の最大電位差を計算する。判定部36は、プロ
セスに応じた回路要素の許容電位差と端子間の最大電位
差とを比較し、破壊するおそれのある回路要素を判定す
る。出力部38は、抽出された回路要素を設計者に対し
て表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路シミュレーシ
ョン装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造技術の微細化、半導体装置の
高集積化や回路の高機能化に伴って、回路設計の規模も
大規模化し、複雑化している。
【0003】半導体基板上に形成されるトランジスタ等
の半導体装置を構成する素子の耐圧検証は、設計者の経
験によるところが大きい。従来、設計者は自己の経験に
基づいて注意すべきと判断した素子を抽出して、回路シ
ミュレーションで耐圧の検証を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、半導体
集積回路が大規模化するにともない、設計者の経験によ
る素子抽出では、検証すべき素子に漏れが発生すること
が懸念される。また、経験の浅い設計者にとって、どの
ような素子に注意すべきであるかを判断することは容易
でない。このように、抽出のする素子を選定する作業を
人手で行なうのでは、設計業務に困難をきたしつつあ
る。
【0005】本発明の目的は、回路情報から、各素子の
端子間に印加される最大、最小電位を簡易かつ迅速に求
め、耐圧が問題となるおそれのある素子を抽出すること
によって、耐圧検証を効率的に行なうことができる回路
シミュレーション装置およびその方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回路シ
ミュレーション装置は、半導体装置に形成される集積回
路に対する回路シミュレーション装置であって、集積回
路の接続情報を記憶する回路接続情報記憶手段と、半導
体装置に与えられる、入力信号および複数の電源電位を
参照して、集積回路中における回路要素の複数の端子の
各最大電位および各最小電位を求めて保持する電位情報
記憶手段と、各最大電位および各最小電位を参照して、
回路要素に印加される最大電位差を算出する電位差計算
手段と、半導体装置を製造するプロセスにおける回路要
素の特性データを参照して最大電位差が許容値を超えて
いるか否かの判定結果を求める判定手段と、判定結果を
外部に出力する出力手段とを備える。
【0007】請求項2に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置の構
成に加えて、集積回路は、第1の内部回路と、第1の内
部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、電位情
報記憶手段は、第1、第2の内部回路ごとに、与えられ
る複数の電源電位のうちの最大電位を第1、第2の内部
回路が各々含む内部ノードの最大電位に設定し、第1、
第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位のう
ちの最小電位を第1、第2の内部回路が各々含む内部ノ
ードの最小電位に設定し、第2の内部回路の入力に接続
される第1の内部回路の内部ノードの最大電位、最小電
位を、入力に対応する内部ノードの最大電位、最小電位
に反映させ、接続情報は、内部ノードと回路要素の複数
の端子との接続関係を含む。
【0008】請求項3に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項2に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、電位情報記憶手段は、指定された内部ノー
ドの最大電位、最小電位を所定の値に固定する。
【0009】請求項4に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項3に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、指定された内部ノードは、半導体装置に与
えられる電源電位が供給されるノードである。
【0010】請求項5に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項3に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、指定された内部ノードは、内部電源発生回
路の出力が与えられるノードである。
【0011】請求項6に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、集積回路は、第1の内部回路と、第1の内
部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、電位情
報記憶手段は、第1、第2の内部回路ごとに、与えられ
る複数の電源電位のうちの最大電位を第1、第2の内部
回路が各々含む内部ノードの最大電位および最小電位に
設定し、第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数
の電源電位のうちの最小電位を第1、第2の内部回路が
各々含む内部ノードの最小電位に設定し、最小電位の変
更が行なわれた内部ノードを抽出する。
【0012】請求項7に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、集積回路は、第1の内部回路と、第1の内
部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、電位情
報記憶手段は、第1、第2の内部回路ごとに、与えられ
る複数の電源電位のうちの最小電位を第1、第2の内部
回路が各々含む内部ノードの最大電位および最小電位に
設定し、第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数
の電源電位のうちの最大電位を第1、第2の内部回路が
各々含む内部ノードの最大電位に設定し、最大電位の変
更が行なわれた内部ノードを抽出する。
【0013】請求項8に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置の構
成において、出力手段は、判定結果の出力に加えて、判
定結果に応じた回路シミュレーションのコマンドファイ
ルを作成して出力する。
【0014】請求項9に記載の回路シミュレーション方
法は、半導体装置に形成される集積回路に対する回路シ
ミュレーション方法であって、集積回路の接続情報を入
力するステップと、半導体装置に与えられる、入力信号
および複数の電源電位を参照して、集積回路中における
回路要素の複数の端子の各最大電位および各最小電位を
求めるステップと、各最大電位および各最小電位を参照
して、回路要素に印加される最大電位差を算出するステ
ップと、半導体装置を製造するプロセスにおける回路要
素の特性データを参照して最大電位差が許容値を超えて
いるか否かの判定結果を求めるステップと、判定結果を
外部に出力するステップとを備える。
【0015】請求項10に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション方法の
構成に加えて、集積回路は、第1の内部回路と、第1の
内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、各最
大電位および各最小電位を求めるステップは、第1、第
2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位のうち
の最大電位を第1、第2の内部回路が各々含む内部ノー
ドの最大電位に設定するステップと、第1、第2の内部
回路ごとに、与えられる複数の電源電位のうちの最小電
位を第1、第2の内部回路が各々含む内部ノードの最小
電位とするステップと、第2の内部回路の入力に接続さ
れる第1の内部回路の内部ノードの最大電位、最小電位
を、入力に対応する内部ノードの最大電位、最小電位に
反映させるステップとを含み、接続情報は、内部ノード
と回路要素の複数の端子との接続関係を含む。
【0016】請求項11に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項10に記載の回路シミュレーション方法
の構成に加えて、各最大電位および各最小電位を求める
ステップは、指定された内部ノードの最大電位、最小電
位を所定の値に固定するステップをさらに含む。
【0017】請求項12に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項11に記載の回路シミュレーション方法
の構成に加えて、指定された内部ノードは、半導体装置
に与えられる電源電位が供給されるノードである。
【0018】請求項13に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項11に記載の回路シミュレーション方法
の構成において、指定された内部ノードは、内部電源発
生回路の出力が与えられるノードである。
【0019】請求項14に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション方法の
構成に加えて、集積回路は、第1の内部回路と、第1の
内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、各最
大電位および各最小電位を求めるステップは、第1、第
2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位のうち
の最大電位を第1、第2の内部回路が各々含む内部ノー
ドの最大電位および最小電位に設定するステップと、第
1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位
のうちの最小電位を第1、第2の内部回路が各々含む内
部ノードの最小電位とするステップと、最小電位の変更
が行なわれた内部ノードを抽出するステップとを含む。
【0020】請求項15に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション方法の
構成に加えて、集積回路は、第1の内部回路と、第1の
内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを含み、各最
大電位および各最小電位を求めるステップは、第1、第
2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位のうち
の最小電位を第1、第2の内部回路が各々含む内部ノー
ドの最大電位および最小電位に設定するステップと、第
1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電源電位
のうちの最大電位を第1、第2の内部回路が各々含む内
部ノードの最大電位とするステップと、最大電位の変更
が行なわれた内部ノードを抽出するステップとを含む。
【0021】請求項16に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション方法の
構成に加えて、判定結果に応じた回路シミュレーション
のコマンドファイルを作成するステップをさらに備え
る。
【0022】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態の回路シミュレーション装置の外観図であ
る。
【0023】図1を参照して、回路シミュレーション装
置は、コンピュータ1と、コンピュータ1に指示を与え
るためのキーボード5およびマウス6と、コンピュータ
1により演算された結果等を表示するためのディスプレ
イ2と、コンピュータ1が実行するプログラムをそれぞ
れ読取るための磁気テープ装置3、CD−ROM(Comp
act Disc-Read Only Memory)装置7および通信モデム
9とを含む。
【0024】回路シミュレーションフローのプログラム
は、コンピュータ1で読取可能な記録媒体である磁気テ
ープ4またはCD−ROM8に記録され、磁気テープ装
置3およびCD−ROM装置7でそれぞれ読取られる。
または、通信回線を介して通信モデム9で読取られる。
【0025】図2は、本発明の実施の形態の回路シミュ
レーション装置のハードウェア構成を示すブロック図で
ある。
【0026】図2を参照して、コンピュータ1は、磁気
テープ装置3、CD−ROM装置7または通信モデム9
を介して読取られたプログラムを実行するためのCPU
(Central Processing Unit)10と、コンピュータ1
の動作に必要なその他のプログラムおよびデータを記憶
するためのROM(Read Only Memory)11と、プログ
ラム、プログラム実行時のパラメータ、演算結果などを
記憶するためのRAM(Random Access Memory)12
と、プログラムおよびデータなどを記憶するための磁気
ディスク13とを含む。
【0027】磁気テープ装置3、CD−ROM装置7ま
たは通信モデム9により読取られたプログラムは、CP
U10で実行され、回路シミュレーションフローが実行
される。
【0028】コンピュータ1には、コンピュータ1に指
示を与えるためのキーボード5およびマウス6と、コン
ピュータ1により演算された結果等を表示するためのデ
ィスプレイ2と、シミュレーションの結果等を出力する
ためのプリンタ14とが接続される。
【0029】図3は、実施の形態1の回路シミュレーシ
ョン装置の構成を機能面から表わした図である。
【0030】図3を参照して、回路シミュレーション装
置は、回路接続情報22を記憶する回路接続情報記憶部
26と、入力信号情報24を参照して回路接続情報の各
ノードの電位情報を生成し回路接続情報記憶部に記憶さ
せる電位情報記憶部と、入力信号情報が反映され各ノー
ドの電位が決定した後に、回路に含まれる各素子の端子
間の電位差を計算する電位差計算部30とを含む。
【0031】回路シミュレーション装置は、さらに、製
造プロセスごとに異なる回路要素の耐圧値などの判定パ
ラメータを含むプロセス情報32を記憶するプロセス情
報記憶部34と、プロセス情報記憶部34から判定パラ
メータを受け取り、電位差計算部30で求められた各素
子の端子間の電位差と判定パラメータとを比較して設計
上注意すべき素子を抽出する判定部36と、判定部36
が抽出した結果を設計者に知らせるための出力部38と
を含む。なお、出力先は、ディスプレイ、プリンタおよ
び電子データファイルなどがある。また、抽出結果を回
路図入力エディタなどのソフトウエアに引き渡して抽出
した素子をハイライト表示しても良い。
【0032】図4は、本発明の回路シミュレーション装
置が素子抽出を行なう半導体装置の回路の一部を示した
回路図である。
【0033】図4を参照して、第1の回路としてNAN
D回路42が示され、第1の回路から出力を受ける第2
の回路としてインバータ44が示される。
【0034】NAND回路42は、ノードN1とノード
N6との間に接続されゲートがノードN2に接続される
PチャネルMOSトランジスタ46と、ノードN1とノ
ードN6との間に接続されゲートがノードN3に接続さ
れるPチャネルMOSトランジスタ48と、ノードN6
とノードN4との間に接続されゲートがノードN3に接
続されるNチャネルMOSトランジスタ50と、ノード
N4とノードN5との間に接続されゲートがノードN2
に接続されるNチャネルMOSトランジスタ52とを含
む。
【0035】ノードN1、N5には、それぞれ電源電位
VDD、接地電位GNDが与えられる。ノードN2、N
3には、それぞれ入力信号IN1、IN2が与えられ
る。ノードN6からはNAND回路42の出力信号が出
力される。
【0036】インバータ44は、ノードN7とノードN
10との間に接続され、ゲートがノードN8に接続され
るPチャネルMOSトランジスタ54と、ノードN10
とノードN9との間に接続され、ゲートがノードN8に
接続されるNチャネルMOSトランジスタ56とを含
む。
【0037】ノードN7には、電源電位VDD2が与え
られ、ノードN9には、基板電位VBBが与えられる。
ノードN10からはインバータ44の出力信号が出力さ
れる。
【0038】なお、回路接続情報は、NAND42、イ
ンバータ44等の単位回路ごとの内部回路要素の接続情
報と、その上位レベルの単位回路間の接続情報とを含ん
でいる。したがって、図4のNAND回路42中のノー
ドN6がインバータ44中のノードN8に接続されるこ
とも回路接続情報に含まれている。
【0039】図5は、図3における入力信号情報24の
内容を波形で示した波形図である。図5を参照して、電
源電位VDDは5Vの固定電位であり、接地電位GND
は0Vの固定電位であり、電源電位VDD2は3.3V
の固定電位であり、基板電位VBBは−1Vの固定電位
である。
【0040】また、入力信号IN1、IN2は、0V〜
5Vの間で変化する信号であることが示されている。
【0041】次に、本実施の形態にかかる回路シミュレ
ーションフローについて説明する。図6は、実施の形態
1の発明の回路シミュレーションの動作を説明するため
のフローチャートである。
【0042】図3、図6を参照して、ステップS1にお
いて、回路接続情報記憶部26に回路接続情報22が入
力され、記憶される。続いて、ステップS2において、
入力信号情報24が解析初期状態として電位情報記憶部
28に与えられる。たとえば、図5で説明した入力信号
情報の場合は、定常電源がVDD=5V、GND=0
V、VDD2=3.3V、VBB=−1Vであること
と、それらの電位がそれぞれ図4のノードN1、N5、
N7、N9に与えられていることとが解析初期状態とし
て設定される。
【0043】電位情報記憶部28は、入力信号情報24
に含まれる複数の信号に対応する電位に応じて所定の順
序で内部ノードの電位を順次決定し、その結果を回路接
続情報記憶部26の保持データに反映させる。入力信号
情報24に含まれるすべての信号が内部ノードの電位に
反映されたとき各回路の内部ノードの電位の最大値、最
小値が決定される(ステップS3)。
【0044】各回路の内部ノードの電位が定まると、次
に各回路に含まれている回路要素の端子間の電位差が計
算される(ステップS4)。回路要素には、各回路に含
まれているトランジスタや、キャパシタ、抵抗などが該
当する。
【0045】続いて、プロセス情報32に基づいて定め
られる各素子の端子間の最大許容耐圧値とステップS4
で求めた端子間の電位差とが比較される(ステップS
5)。
【0046】製造プロセスに応じて、ゲート酸化膜厚T
oxや層間絶縁膜の厚みが異なるため、プロセス情報3
2としては、各回路に含まれているトランジスタのゲー
ト-ドレイン間、ゲート−ソース間、ソース−ドレイン
間およびゲート−基板間にそれぞれ印加してよい電位差
の最大値が登録されている。他にも、プロセス情報32
として、キャパシタの電極間に印加してよい電位差の最
大値や、抵抗の両端間に印加してよい電位差の最大値等
を登録しておけば、キャパシタや抵抗等の回路要素につ
いてもチェックが可能となる。
【0047】耐圧値よりも端子間電位差が大きい素子
は、破壊のおそれがある素子として抽出される。そし
て、抽出結果が表示され(ステップS6)設計者は、信
頼性を検証すべき回路要素を知ることができる。
【0048】さらに、ステップS7では、耐圧シミュレ
ーションの解析ファイルの作成が行なわれる。たとえ
ば、SPICE等のシミュレーションを使用する場合
は、抽出した素子の両端のノードの電位の変化をプロッ
トさせるために、.print[tran/dc] v(N10) v(N8) …の
ようなコマンドを含むファイルを自動生成する。ただ
し、v(N10) v(N8)は、抽出素子の端子に接続されるノー
ドの電位を示している。これにより、設計者の負担をさ
らに減らすことができる。
【0049】設計者は、以上のフローで抽出された信頼
性を検証すべき回路要素について、詳細な耐圧シミュレ
ーション等を別途行なうことにより信頼性の高い回路を
設計することが可能となる。
【0050】図7は、図6のフローチャートのステップ
S3の動作を詳細に説明するためのフローチャートであ
る。
【0051】先に説明したように、解析初期状態とし
て、ノードN1、N5、N7、N9にそれぞれ5V、0
V、3.3V、−1Vが固定電源電位として与えられる
ことがわかっている。図4、図6を参照して、まず、第
1の回路に対応してnが1に設定される(ステップS1
1)。たとえば、第1の回路が図4のNAND回路42
である場合について以下説明を進める。
【0052】第1の回路、すなわちNAND回路42に
ついて、電源ノードの検出が行なわれる。解析初期状態
として固定電源電位が与えられるノードのうち、NAN
D回路42に含まれるノードが検出される(ステップS
12)。
【0053】NAND回路42については、ノードN
1、N5にそれぞれ5V、0Vが与えられることが検出
される。
【0054】続いて、内部ノードN1〜N6の最大電
位、最小電位が求められる。なお、実施の形態1では、
簡易な処理でチェックを行なうため、固定電源電位が与
えられるノードN1、N5も他の内部ノードと同様の取
扱いがなされる。
【0055】ノードN1の最大電位、最小電位をそれぞ
れVmax(N1)、Vmin(N1)のように表記す
ることにする。
【0056】まず、内部ノードN1〜N6の最大電位、
最小電位とも、固定電源電位の最大値である5Vに設定
される(ステップS13)。
【0057】すなわち、 Vmax(N1〜N6)=5V、Vmin(N1〜N
6)=5V となる。
【0058】続いて、固定電源電位のうち、最小値であ
る0Vに、内部ノードN1〜N6の最小電位が書換えら
れる(ステップS14)。
【0059】すなわち、 Vmax(N1〜N6)=5V、Vmin(N1〜N
6)=0V となる。
【0060】つまり、第1の回路は、固定電源電位とし
て最大値5V、最小値0Vを受けるので、第1の回路の
内部ノードの電位は、最大でも5Vであり、最小でも0
Vであると考え、耐圧に注意すべき素子を抽出するため
の基準電位が算出されるのである。
【0061】続いて、まだNAND回路42以外にも回
路があるので、nに1が加えられ(ステップS15,S
16)、第2の回路について同様に内部ノードの最大電
位、最小電位が求められる。
【0062】第2の回路が図4のインバータ44である
場合について、以下説明を進める。第2の回路、すなわ
ちインバータ44について、電源ノードの検出が行なわ
れる。解析初期状態として固定電源電位が与えられるノ
ードのうち、インバータ44に含まれるノードが検出さ
れる(ステップS12)。
【0063】インバータ44については、ノードN7、
N9にそれぞれ3.3V、−1Vが与えられることが検
出される。
【0064】続いて、内部ノードN7〜N9の最大電
位、最小電位が求められる。実施の形態1では、固定電
源電位が与えられるノードN7、N9も他の内部ノード
と同様の取扱いがなされる。
【0065】まず、内部ノードN7〜N10の最大電
位、最小電位とも、固定電源電位の最大値である3.3
Vに設定される(ステップS13)。すなわち、 Vmax(N7〜N10)=3.3V、Vmin(N7
〜N10)=3.3V となる。
【0066】続いて、固定電源電位のうち、最小値であ
る−1Vに、内部ノードN7〜N10の最小電位が書換
えられる(ステップS14)。
【0067】すなわち、 Vmax(N7〜N10)=3.3V、Vmin(N7
〜N10)=−1V となる。
【0068】半導体装置に、他の回路が含まれていない
場合には、nが最終となるのでステップS17に進む
(ステップS15)。
【0069】ステップS17では、第1の回路〜第nの
回路の入力ノードの最大電位、最小電位に、内部ノード
の最大電位、最小電位を反映する。つまり、第2の回路
であるインバータ44の入力ノードであるノードN8の
最大電位、最小電位には、その接続先であるNAND回
路42の内部ノードN6の最大電位、最小電位が設定さ
れることになる。
【0070】すなわち、 Vmax(N8)=5V、Vmin(N8)=0V となる。
【0071】以上で内部ノードの最大電位、最小電位の
すべてが設定されたことになる。再び、図6を参照し
て、ステップS3が完了し、ステップS4において、回
路の要素の端子間の電圧の最大値、最小値が決定され
る。たとえば、PチャネルMOSトランジスタ54のゲ
ート−ドレイン間について計算例を示す。PチャネルM
OSトランジスタ54のゲートはノードN8に接続され
ているので、 Vmax(N8)=5V、Vmin(N8)=0V が参照される。また、PチャネルMOSトランジスタ5
4のドレインはノードN10に接続されているので、 Vmax(N10)=3.3V、Vmin(N10)=
−1V が参照される。
【0072】したがって、PチャネルMOSトランジス
タ54のゲート−ドレイン間の最大電位差は、 Vmax(N8)―Vmin(N10)=6V であると求められる。
【0073】そして、このゲート−ドレイン間の最大電
位差が、半導体装置が製造されるプロセスの耐圧値を超
えていないことがステップS5でチェックされる。耐圧
値を超えている場合には、その回路素子が設計者にわか
るように表示される(ステップS6)。表示は、ディス
プレイ上に行なわれたり、プリンタに出力されたり、デ
ータファイルとして出力されたりする。
【0074】また、先に説明したように、内部ノード名
を含む解析用のコマンドファイルを自動的に生成するよ
うにしても良い。
【0075】したがって、実施の形態1で説明した回路
シミュレーション装置およびその方法は、破壊のおそれ
のある素子を抽出して設計者に知らせることができるの
で、設計者は、半導体装置全体のうち抽出された回路に
ついて耐圧検証を行なえばよい。すなわち、全体を耐圧
シミュレーションなどする必要がないので、簡易かつ迅
速に半導体装置の設計を行なうことが可能となる。 [実施の形態2]半導体装置には、外部から与えられる
電源電位以外に内部で電源電位を発生させる回路を含む
ものがある。たとえば、ダイナミックランダムアクセス
メモリ(DRAM)などでは、データの読出、書込を効
率よく行なうためにワード線の活性化電位として昇圧電
位が与えられる。また、不揮発性半導体記憶装置である
フラッシュメモリでは、メモリセルのデータ消去、プロ
グラムの際にフローティングゲートに電子を注入した
り、引き抜いたりするために、およそ10V程度の高い
電位を内部発生する場合がある。
【0076】図8は、昇圧回路を含む半導体装置の一部
を示した回路図である。図8を参照して、この半導体装
置は、昇圧回路62と、NAND回路63とを含む。
【0077】NAND回路63は、ノードN20とノー
ドN25との間に接続されゲートがノードN21に接続
されるPチャネルMOSトランジスタ64と、ノードN
20とノードN25との間に接続されゲートがノードN
22に接続されるPチャネルMOSトランジスタ66
と、ノードN25とノードN23との間に接続されゲー
トがノードN22に接続されるNチャネルMOSトラン
ジスタ68と、ノードN23とノードN24との間に接
続されゲートがノードN21に接続されるNチャネルM
OSトランジスタ70とを含む。
【0078】ノードN20、N24には、それぞれ昇圧
電位VDH、接地電位GNDが与えられる。ノードN2
1、N22には、それぞれ入力信号IN1、IN2が与
えられる。ノードN25からはNAND回路63の出力
信号が出力される。
【0079】このような内部電源電位を発生する昇圧回
路等を含む場合には、実施の形態1で説明したフローに
さらに工夫が必要となる。
【0080】図9は、実施の形態2の発明の回路シミュ
レーションの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0081】図9を参照して、実施の形態2の発明の回
路シミュレーションの動作フローは、図6に示した実施
の形態1の動作フローにおいて、ステップS2とステッ
プS3の間にさらにステップS21を含む点が図6のフ
ローと異なる。
【0082】実施の形態2では、昇圧回路等のように内
部で電源電位を発生する回路の出力が与えられる内部ノ
ードと、その内部ノードに供給される内部電源電位とを
予め登録することができる。ステップS21では、内部
で発生される電源電位が外部から与えられる固定電位と
同様に扱われるように、解析初期状態にこの内部電源電
位の値と、内部電源電位が供給されるノード名とが追加
される。
【0083】すると、実施の形態1で説明したように、
ステップS3において、トランジスタ64,66,6
8,70に接続される各ノードの電位は、まず電位VD
H側から決定される。たとえば、VDHが10Vの場合
には、まず、 Vmax(N20〜N25)=10V、Vmin(N2
0〜N25)=10V と設定される。その後、最小電位が接地電位GNDに書
き換わり、 Vmax(N20〜N25)=10V、Vmin(N2
0〜N25)=0V となる。
【0084】したがって、実施の形態2で説明した回路
シミュレーション装置およびその方法は、昇圧回路等の
電源発生回路を内部に含む回路構成の半導体装置の場合
でも、破壊のおそれのある素子を抽出して設計者に知ら
せることができる。 [実施の形態3]図10は、実施の形態3の発明の回路
シミュレーションの動作を説明するためのフローチャー
トである。
【0085】図10を参照して、実施の形態3の発明の
回路シミュレーションの動作フローは、図7に示した実
施の形態1の動作フローにおいて、ステップS12とス
テップS13の間にさらにステップS31を含む点が図
7のフローと異なる。
【0086】図4の回路についてシミュレーションを行
なう場合について考えると、まず、第1の回路に対応し
てnが1に設定される(ステップS11)。たとえば、
第1の回路が図4のNAND回路42である場合につい
て以下説明を進める。
【0087】第1の回路、すなわちNAND回路42に
ついて、電源ノードの検出が行なわれる。解析初期状態
として固定電源電位が与えられるノードのうち、NAN
D回路42に含まれるノードが検出される(ステップS
12)。
【0088】NAND回路42については、ノードN
1、N5にそれぞれ5V、0Vが与えられることが検出
される。
【0089】まず、固定電源電位が与えられる内部ノー
ドN1、N5の最大電位、最小電位は、対応する固定電
位に固定される(ステップS31)。
【0090】すなわち、 Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V と設定され、以後この値は変更されることはない。
【0091】他の内部ノードについては、実施の形態1
の場合と同様に最大電位、最小電位が決定されていく。
【0092】まず、内部ノードN4、N6の最大電位、
最小電位とも、固定電源電位の最大値である5Vに設定
される(ステップS13)。
【0093】すなわち、 Vmax(N4)=5V、Vmin(N4)=5V Vmax(N6)=5V、Vmin(N6)=5V Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V となる。
【0094】続いて、固定電源電位のうち、最小値であ
る0Vに、内部ノードN4、N6の最小電位が書換えら
れる(ステップS14)。
【0095】すなわち、 Vmax(N4)=5V、Vmin(N4)=0V Vmax(N6)=5V、Vmin(N6)=0V Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V となる。このように、さらに詳細な電位の解析が可能と
なる。
【0096】以降の動作は、実施の形態1の場合と同様
であるので、説明は繰返さない。以上説明したように、
実施の形態3の回路シミュレーション方法によると、各
内部ノードの最大電位、最小電位をより忠実に反映でき
るので、抽出すべき素子をより絞り込むことができる。
したがって、耐圧検証のさらなる効率化を図ることがで
きる。 [実施の形態4]回路検証に際しては、複数の電源電位
が衝突する経路の確認が必要である場合が多い。このよ
うな経路上にあるトランジスタのゲートに不適切な入力
信号が与えられていると、貫通電流が生じ、過大な消費
電流が流れたり、内部電源電位の低下を引き起こしたり
する。
【0097】図11は、実施の形態4の発明の回路シミ
ュレーションの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【0098】図11を参照して、実施の形態4の発明の
回路シミュレーションの動作フローは、図10に示した
実施の形態1の動作フローにおいて、ステップS11の
前にさらにステップS41を含み、ステップS14とス
テップS15の間にさらにステップS42を含む点が図
10のフローと異なる。
【0099】図4の回路についてシミュレーションを行
なう場合について考えると、衝突する電源数mを設定す
る(ステップS41)。例として、mが2の場合につい
て説明を進める。
【0100】第1の回路に対応してnが1に設定される
(ステップS11)。たとえば、第1の回路が図4のN
AND回路42である場合について以下説明を進める。
【0101】第1の回路、すなわちNAND回路42に
ついて、電源ノードの検出が行なわれる。解析初期状態
として固定電源電位が与えられるノードのうち、NAN
D回路42に含まれるノードが検出される(ステップS
12)。
【0102】実施の形態4では、各内部ノードに対応し
て、Vmax、Vminの他に書換回数Sが情報として
保持される。ノードN1に対応する書換回数をS(N
1)と表記することとする。
【0103】NAND回路42については、ノードN
1、N5にそれぞれ5V、0Vが与えられることが検出
される。
【0104】まず、固定電源電位が与えられる内部ノー
ドN1、N5の最大電位、最小電位は、対応する固定電
位に固定される(ステップS31)。
【0105】すなわち、 Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V、S
(N1)=1 Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V、S
(N5)=1 と設定され、以後この値は変更されることはない。
【0106】他の内部ノードについては、実施の形態1
の場合と同様に最大電位、最小電位が決定されていく。
【0107】まず、内部ノードN4、N6の最大電位、
最小電位とも、固定電源電位の最大値である5Vに設定
される(ステップS13)。
【0108】すなわち、 Vmax(N4)=5V、Vmin(N4)=5V、S
(N4)=1 Vmax(N6)=5V、Vmin(N6)=5V、S
(N6)=1 Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V、S
(N1)=1 Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V、S
(N5)=1 となる。
【0109】続いて、固定電源電位のうち、最小値であ
る0Vに、内部ノードN4、N6の最小電位が書換えら
れる(ステップS14)。
【0110】すなわち、 Vmax(N4)=5V、Vmin(N4)=0V、S
(N4)=2 Vmax(N6)=5V、Vmin(N6)=0V、S
(N6)=2 Vmax(N1)=5V、Vmin(N1)=5V、S
(N1)=1 Vmax(N5)=0V、Vmin(N5)=0V、S
(N5)=1 となる。
【0111】続いて、最小値の書換がm回以上発生した
内部ノードが抽出される。先に述べたように、mが2の
場合について説明しているので、書換回数Sが2以上の
内部ノードが検索され、抽出される。Sが2以上となっ
ているのはノードN4、N6であるので、これらのノー
ドが抽出され、最終的には設計者に対して通知される。
【0112】以降の動作は、実施の形態1の場合と同様
であるので、説明は繰返さない。説明の簡単のため、対
象とする回路例にNAND回路42を用い、mが2の場
合について説明した。実施の形態4の発明は、mを3以
上に設定することにより、特に複数の電源電位を受ける
回路の内部ノードを抽出することができる。
【0113】この場合には、図11のフローチャートに
おいて、与えられる電源電位を大きい順に並べておき、
まずステップS13を実行する。その次に、2番目に大
きい電源電位について各内部ノードの最小値Vminを
書換え、3番目以降も同様に最小値Vminを書換えて
いき、最後にステップS14を行なう。すると、書換回
数Sがその内部ノードが変化する可能性のある電源電位
の数になる。適宜、mを指定することにより、多くの回
路の中から電源間の貫通電流が流れるおそれのある回路
を簡易かつ迅速に抽出することが可能となる。 [実施の形態4の変形例]図12は、実施の形態4の変
形例の発明の回路シミュレーションの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0114】図12を参照して、実施の形態4の変形例
の発明の回路シミュレーションの動作フローは、図11
に示した実施の形態4の動作フローにおいて、ステップ
S13、S14に代えてステップS51、S52を含む
点が図11のフローと異なる。
【0115】ステップS51では、固定電位を受ける内
部ノードを除く内部ノードのVmax、Vminが、固
定電源電位の最小値に設定される。そして、ステップS
52において、内部ノードのVmaxが更新される。
【0116】すなわち、実施の形態4では、Vminが
更新される場合を示したが、図11で示すようにVma
x側を更新するようにしても良い。
【0117】実施の形態4の変形例によっても、実施の
形態4の場合と同様に適宜、mを指定することにより、
多くの回路の中から電源間の貫通電流が流れるおそれの
ある回路を簡易かつ迅速に抽出することが可能となる。
【0118】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0119】
【発明の効果】請求項1、2に記載の回路シミュレーシ
ョン装置は、簡易な処理により端子間最大許容電位差を
確認すべき回路要素を抽出するので、設計者が迅速に回
路検証を行なうことができる。
【0120】請求項3〜5に記載の回路シミュレーショ
ン装置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置
の奏する効果に加えて、指定された内部ノードの電位を
固定するので、より詳細な電位の解析が可能となり、抽
出する回路要素を絞り込むことができる。
【0121】請求項6、7に記載の回路シミュレーショ
ン装置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置
の奏する効果に加えて、複数電源電位が衝突し、貫通電
流が流れるおそれのある内部ノードを抽出することがで
きる。
【0122】請求項8に記載の回路シミュレーション装
置は、請求項1に記載の回路シミュレーション装置の奏
する効果に加えて、設計者が、作成されたコマンドファ
イルを使用して、回路要素の耐圧等の検証シミュレーシ
ョンをすることができ、設計者の負担を減らすことがで
きる。
【0123】請求項9、10に記載の回路シミュレーシ
ョン方法は、簡易な処理により端子間最大許容電位差を
確認すべき回路要素を抽出するので、設計者が迅速に回
路検証を行なうことができる。
【0124】請求項11〜13に記載の回路シミュレー
ション方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション
方法の奏する効果に加えて、指定された内部ノードの電
位を固定するので、より詳細な電位の解析が可能とな
り、抽出する回路要素を絞り込むことができる。
【0125】請求項14、15に記載の回路シミュレー
ション方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション
方法の奏する効果に加えて、複数電源電位が衝突し、貫
通電流が流れるおそれのある内部ノードを抽出すること
ができる。
【0126】請求項16に記載の回路シミュレーション
方法は、請求項9に記載の回路シミュレーション方法の
奏する効果に加えて、設計者が、作成されたコマンドフ
ァイルを使用して、回路要素の耐圧等の検証シミュレー
ションをすることができ、設計者の負担を減らすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の回路シミュレーション
装置の外観図である。
【図2】 本発明の実施の形態の回路シミュレーション
装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1の回路シミュレーション装置の
構成を機能面から表わした図である。
【図4】 本発明の回路シミュレーション装置が素子抽
出を行なう半導体装置の回路の一部を示した回路図であ
る。
【図5】 図3における入力信号情報24の内容を波形
で示した波形図である。
【図6】 実施の形態1の発明の回路シミュレーション
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 図6のフローチャートのステップS3の動作
を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図8】 昇圧回路を含む半導体装置の一部を示した回
路図である。
【図9】 実施の形態2の発明の回路シミュレーション
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 実施の形態3の発明の回路シミュレーショ
ンの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】 実施の形態4の発明の回路シミュレーショ
ンの動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】 実施の形態4の変形例の発明の回路シミュ
レーションの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 コンピュータ、2 ディスプレイ、3 磁気テープ
装置、4 磁気テープ、5 キーボード、6 マウス、
7 CD−ROM装置、9 通信モデム、13磁気ディ
スク、14 プリンタ、22 回路接続情報、24 入
力信号情報、26 回路接続情報記憶部、28 電位情
報記憶部、30 電位差計算部、32プロセス情報、3
4 プロセス情報記憶部、36 判定部、38 出力
部、42 NAND回路、44 インバータ、62 昇
圧回路、63 NAND回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G032 AC08 AD01 AE09 AE10 5B046 AA08 BA03 JA04 5F064 BB05 BB07 BB14 CC09 CC22 CC23 HH02 HH06 HH09 HH10 HH14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置に形成される集積回路に対す
    る回路シミュレーション装置であって、 前記集積回路の接続情報を記憶する回路接続情報記憶手
    段と、 前記半導体装置に与えられる、入力信号および複数の電
    源電位を参照して、前記集積回路中における回路要素の
    複数の端子の各最大電位および各最小電位を求めて保持
    する電位情報記憶手段と、 各前記最大電位および各前記最小電位を参照して、前記
    回路要素に印加される最大電位差を算出する電位差計算
    手段と、 前記半導体装置を製造するプロセスにおける前記回路要
    素の特性データを参照して前記最大電位差が許容値を超
    えているか否かの判定結果を求める判定手段と、 前記判定結果を外部に出力する出力手段とを備える、回
    路シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 前記電位情報記憶手段は、前記第1、第2の内部回路ご
    とに、与えられる複数の電源電位のうちの最大電位を前
    記第1、第2の内部回路が各々含む内部ノードの最大電
    位に設定し、前記第1、第2の内部回路ごとに、与えら
    れる複数の電源電位のうちの最小電位を前記第1、第2
    の内部回路が各々含む前記内部ノードの最小電位に設定
    し、前記第2の内部回路の入力に接続される前記第1の
    内部回路の内部ノードの最大電位、最小電位を、前記入
    力に対応する内部ノードの最大電位、最小電位に反映さ
    せ、 前記接続情報は、 前記内部ノードと前記回路要素の複数の前記端子との接
    続関係を含む、請求項1に記載の回路シミュレーション
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電位情報記憶手段は、指定された内
    部ノードの前記最大電位、前記最小電位を所定の値に固
    定する、請求項2に記載の回路シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記指定された内部ノードは、前記半導
    体装置に与えられる電源電位が供給されるノードであ
    る、請求項3に記載の回路シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記指定された内部ノードは、内部電源
    発生回路の出力が与えられるノードである、請求項3に
    記載の回路シミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 前記電位情報記憶手段は、前記第1、第2の内部回路ご
    とに、与えられる複数の電源電位のうちの最大電位を前
    記第1、第2の内部回路が各々含む内部ノードの最大電
    位および最小電位に設定し、前記第1、第2の内部回路
    ごとに、与えられる複数の電源電位のうちの最小電位を
    前記第1、第2の内部回路が各々含む前記内部ノードの
    最小電位に設定し、最小電位の変更が行なわれた前記内
    部ノードを抽出する、請求項1に記載の回路シミュレー
    ション装置。
  7. 【請求項7】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 前記電位情報記憶手段は、前記第1、第2の内部回路ご
    とに、与えられる複数の電源電位のうちの最小電位を前
    記第1、第2の内部回路が各々含む内部ノードの最大電
    位および最小電位に設定し、前記第1、第2の内部回路
    ごとに、与えられる複数の電源電位のうちの最大電位を
    前記第1、第2の内部回路が各々含む前記内部ノードの
    最大電位に設定し、最大電位の変更が行なわれた前記内
    部ノードを抽出する、請求項1に記載の回路シミュレー
    ション装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、前記判定結果の出力に
    加えて、前記判定結果に応じた回路シミュレーションの
    コマンドファイルを作成して出力する、請求項1に記載
    の回路シミュレーション装置。
  9. 【請求項9】 半導体装置に形成される集積回路に対す
    る回路シミュレーション方法であって、 前記集積回路の接続情報を入力するステップと、 前記半導体装置に与えられる、入力信号および複数の電
    源電位を参照して、前記集積回路中における回路要素の
    複数の端子の各最大電位および各最小電位を求めるステ
    ップと、 各前記最大電位および各前記最小電位を参照して、前記
    回路要素に印加される最大電位差を算出するステップ
    と、 前記半導体装置を製造するプロセスにおける前記回路要
    素の特性データを参照して前記最大電位差が許容値を超
    えているか否かの判定結果を求めるステップと、 前記判定結果を外部に出力するステップとを備える、回
    路シミュレーション方法。
  10. 【請求項10】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 各最大電位および各最小電位を求める前記ステップは、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最大電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む内部ノードの最大電位に設定するステップと、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最小電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む前記内部ノードの最小電位とするステップと、 前記第2の内部回路の入力に接続される前記第1の内部
    回路の内部ノードの最大電位、最小電位を、前記入力に
    対応する内部ノードの最大電位、最小電位に反映させる
    ステップとを含み、 前記接続情報は、 前記内部ノードと前記回路要素の複数の前記端子との接
    続関係を含む、請求項9に記載の回路シミュレーション
    方法。
  11. 【請求項11】 各最大電位および各最小電位を求める
    前記ステップは、 指定された内部ノードの前記最大電位、前記最小電位を
    所定の値に固定するステップをさらに含む、請求項10
    に記載の回路シミュレーション方法。
  12. 【請求項12】 前記指定された内部ノードは、前記半
    導体装置に与えられる電源電位が供給されるノードであ
    る、請求項11に記載の回路シミュレーション方法。
  13. 【請求項13】 前記指定された内部ノードは、内部電
    源発生回路の出力が与えられるノードである、請求項1
    1に記載の回路シミュレーション方法。
  14. 【請求項14】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 各最大電位および各最小電位を求める前記ステップは、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最大電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む内部ノードの最大電位および最小電位に設定す
    るステップと、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最小電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む前記内部ノードの最小電位とするステップと、 最小電位の変更が行なわれた前記内部ノードを抽出する
    ステップとを含む、請求項9に記載の回路シミュレーシ
    ョン方法。
  15. 【請求項15】 前記集積回路は、 第1の内部回路と、 前記第1の内部回路の出力を受ける第2の内部回路とを
    含み、 各最大電位および各最小電位を求める前記ステップは、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最小電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む内部ノードの最大電位および最小電位に設定す
    るステップと、 前記第1、第2の内部回路ごとに、与えられる複数の電
    源電位のうちの最大電位を前記第1、第2の内部回路が
    各々含む前記内部ノードの最大電位とするステップと、 最大電位の変更が行なわれた前記内部ノードを抽出する
    ステップとを含む、請求項9に記載の回路シミュレーシ
    ョン方法。
  16. 【請求項16】 前記判定結果に応じた回路シミュレー
    ションのコマンドファイルを作成するステップをさらに
    備える、請求項9に記載の回路シミュレーション方法。
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JP2009211356A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Oki Semiconductor Co Ltd シミュレータ、及び当該シミュレータを用いた素子耐圧検証方法
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