JP2002149148A - 色再現システム - Google Patents

色再現システム

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JP2002149148A
JP2002149148A JP2000340970A JP2000340970A JP2002149148A JP 2002149148 A JP2002149148 A JP 2002149148A JP 2000340970 A JP2000340970 A JP 2000340970A JP 2000340970 A JP2000340970 A JP 2000340970A JP 2002149148 A JP2002149148 A JP 2002149148A
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Nagaaki Ooyama
永昭 大山
Masahiro Yamaguchi
雅浩 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準観測者と異なる色知覚特性をもつ観測者
に対しても被写体と再現画像の色が正確に一致するよう
な色再現が可能な色再現システムを提供する。 【解決手段】 4原色以上の原色数を有する6原色ディ
スプレー104と、入力色情報を6原色ディスプレー1
04に入力するに先立って、当該入力色情報を6原色デ
ィスプレー104の各原色のカラー画像信号に変換する
画像変換装置103とを備えた色再現システムであっ
て、上記入力色情報は4次元以上の情報を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色再現システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像機器の多くは、人の色
知覚特性が3次元であることに基づいて3原色により色
を入力、表示していた。例えば、カメラでは3つの異な
る分光感度を有するセンサーにより被写体のスペクトル
を入力し、それぞれのセンサー出力信号により色情報を
表している。また、CRTディスプレー等の表示装置で
は3つの異なる発光スペクトルの色の加法混色によりさ
まざまな色を表示し、その入力信号により色情報を表し
ている。
【0003】近年、被写体の色を正確に再現することが
重要である遠隔医療や電子美術館等を応用分野として、
マルチバンドのカメラにより正確な色情報を取得するシ
ステムに関する研究が活発に行われている。村上百合、
尾高高史、山口雅浩、大山永昭、小宮康宏:正確な色再
現が可能なカラー画像システムの開発−マルチバンド撮
像系の色再現性評価−、カラーフォーラムJAPA ’
99論文集、pp.5−8(1999)に開示されてい
るように、入力装置のバンド数を増やすことにより取得
する被写体の色情報の精度を向上させることができる。
【0004】一方、表示装置では、従来の3原色では表
示できない鮮やかな色を表示することが可能な多原色デ
ィスプレーの研究が行われている。T.Ajito, T. Obi,
M. Yamaguchi, N. Ohyama, “Expanded color gamut re
produced by six-primary projection display,”Proc.
of SPIE vol.3954, Projection displays 2000:Sixthin
a Series, Sanjose, CA, USA, Jan. 2000, p130-137.
に開示されているように、6原色表示を行うことにより
従来の3原色表示ディスプレーに対して表示可能な色域
を拡大することができる。
【0005】このように従来のRGBの3バンド入力、
3原色表示の入出力システムにかえて多バンド入力、多
原色表示の入出力システムが提案されている。これらの
システムにおいて正確な色再現を行うためには、従来の
3原色のシステムと同様に機器に依存しない表示値(デ
バイスインディペンデントカラー)を仲介した色情報の
変換を行うことが必要となる。
【0006】すなわち、多バンドのカメラにより得られ
た撮影信号値をデバイスインディペンデントカラーに正
確に変換し、デバイスインディペンデントカラーを多原
色ディスプレーにより表示するための多原色信号に正確
に変換することが必要となる。デバイスインディペンデ
ントカラーとして一般に用いられている表色系は、国際
照明委員会(CIE)が規定するCIE1931表色系
(XYZ表色系)やXYZ表色系に基づいた均等色空間
であるCIELAB表色系である。XYZ表色系は等色
実験に基づいて得られた等色関数により求められるXY
Z値により色を定量的に表す。
【0007】等色関数は、多くの被験者に対する等色実
験により得られたデータの平均的な特性から求められた
ものであり、CIE1931測色標準観測者(以下、標
準観測者とする)と呼ばれる仮想的な観測者の特性に対
して与えられたものである。しかし、実際には多くの人
の等色関数には個人差があり、とりわけ老化に伴う標準
観測者からのずれは大きい。標準観測者からのずれに関
しては、CIEの技術委員会報告書No.80(Specia
l metamerism index:Change in observer,1989)に、ず
れを表す関数とともに報告されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】多バンド入力、多原色
表示の入出力システムも含めて、従来の表示システムは
標準観測者に対してのみ正確な色再現を行うものであ
り、標準観測者から視覚特性のずれている人や標準観測
者からずれた表色系に対しても正確な色再現を行うこと
を目標として設計されたものではなかった。
【0009】標準観測者から視覚特性のずれている人も
しくは標準観測者からずれた表色系に対しても正確な色
再現を行うためには、被写体と同じスペクトルを再現す
るかもしくは標準観測者からのずれに基づいて表示スペ
クトルを決定することが必要となる。プロジェクション
ディスプレー等の表示装置による色再現において、前者
を実現することは、表示スペクトルの自由度を考慮する
と現実的ではない。また、後者の方法により標準観測者
からずれた視覚特性や表色系に対しても正確な色再現を
行うためには、それらのずれに応じた表色値を表示可能
な表示装置と表色値を表示装置への入力信号に変換する
ための変換方法が必要となる。
【0010】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、標準観測者と
異なる色知覚特性をもつ複数の観測者に対しても被写体
と再現画像の色が正確に一致するような色再現が可能な
色再現システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は色再現システムであって、4原色以
上の原色数を有するカラー画像出力手段と、入力色情報
を上記カラー画像出力手段に入力するに先立って、当該
入力色情報を上記カラー画像出力手段の各原色のカラー
画像信号に変換する色変換手段とを備えた色再現システ
ムであって、上記入力色情報は4次元以上の情報を有す
る。
【0012】また、第2の発明は、第1の発明に係る色
再現システムにおいて、上記入力色情報は、少なくとも
標準観測者からの人種、個人差、老化によるずれのいず
れかを表す色情報を含む。
【0013】また、第3の発明は、第1の発明に係る色
再現システムにおいて、上記入力色情報はCIE193
1表色系とCIE1964表色系の色情報を含む。
【0014】また、第4の発明は、第1の発明に係る色
再現システムにおいて、上記入力色情報は光学系を通し
た表色系の色情報を含む。
【0015】また、第5の発明は、第1〜第4の発明の
いずれか1つに記載の色再現システムにおいて、上記入
力色情報は、色情報の次元数情報、色情報を算出する分
光感度特性情報の少なくともいずれか一方を含む。
【0016】また、第6の発明は、第1の発明に係る色
再現システムにおいて、上記色情報はスペクトル情報を
含む。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0018】(第1実施の形態)図1は、本発明の第1
実施の形態に係る色再現システムの概略構成図を示す図
である。マルチバンドカメラ101は被写体100を1
6バンドのマルチバンド画像データとして撮影し、画像
入力装置102へ出力する。画像入力装置102はマル
チバンドカメラから入力された16バンドのマルチバン
ド画像データを5次元表色値画像データに変換し、画像
変換装置103に出力する。
【0019】画像変換装置103は画像入力装置102
から入力された5次元表色値画像データを6原色ディス
プレー104の6原色信号値画像データに変換して、6
原色ディスプレー104へ出力する。
【0020】6原色ディスプレー104は画像変換装置
103から入力された6原色信号値画像データをスクリ
ーン105に投影表示する。
【0021】図2はマルチバンドカメラ101の構成図
である。被写体100からの入射光はレンズ201、干
渉フィルタ205、を通してモノクロCCD203上に
結像される。16枚の干渉フィルタ205を装填したフ
ィルタターレット202が回転し、それと同期して撮影
することにより各フィルタに対応する分光感度により1
6バンドの被写体の画像を順次撮影する。
【0022】図3は16バンドのカメラの分光感度の1
例である。380nmから780nmの波長領域におい
てほぼ等間隔のピーク感度をもつ分光感度となってい
る。フィルタターレット202の干渉フィルタ205を
付け替えることにより、16バンドの分光感度を用途に
応じて変更することができる。撮影された16バンドの
マルチバンド画像データは画像入力装置102に出力さ
れる。
【0023】図4は画像入力装置102の構成図であ
る。画像入力装置102はデータ記憶装置401、変換
データ算出装置402、入力色変換装置403とから構
成されている。データ記憶装置401には図3に示した
16バンドのカメラの分光感度データhi (λ)(i=
1〜16)、撮影照明光スペクトルデータEm (λ)、
被写体特性データA、観察照明光スペクトルデータEo
(λ)、及び拡張等色関数cj (λ)(j=1〜5)、
が予め記憶されている。ここで、λは波長[nm]を表
す。被写体特性データAは被写体の分光反射率f(λ)
(λ=380〜780)の相関行列であり、次式で表さ
れる401×401の行列である。
【0024】
【数1】 ここで、< >は期待値演算を表す。
【0025】拡張等色関数cj (λ)(j=1〜5)の
うち、c1 (λ)、c2 (λ)、c 3 (λ)はそれぞれ
XYZ表色系における等色関数x(λ)、y(λ)、z
(λ)であり、c4 (λ)、c5 (λ)は標準観測者の
等色関数からの個人差を表す。標準観測者からずれた特
性をもつ人の等色関数x(k)(λ)、y(k)(λ)、z
(k)(λ)(kは個人差を表す)は、
【数2】 と表せるものとする。ここで、αx (k)、αy (k)
αz (k)、βx (k)、βy (k)、βz ( k)、はそれぞれ個人
(k)ごとに異なる係数である。
【0026】拡張等色関数cj (λ)(i=1〜5)
は、多数の人の等色実験から得られた等色関数を基に統
計的に個人差を含めた等色関数をよく表す関数として算
出される。カメラの分光感度データhi (λ)(i=1
〜16)、撮影照明光スペクトルデータEm (λ)、観
察照明光スペクトルデータEo (λ)、及び拡張等色関
数cj (λ)(j=1〜5)も被写体特性データと同様
に380nmから780nmの波長領域において1nm
間隔でデータをもっている。
【0027】変換データ算出装置402はデータ記憶装
置401に記憶されているカメラの分光感度データ、撮
影照明光スペクトルデータ、被写体特性データ、観察照
明光スペクトルデータ、及び拡張等色関数を入力し、マ
ルチバンドカメラ101から入力される分光反射率f
(λ)の被写体のマルチバンド画像データGi (i=1
〜16)を次式により表される5次元表色値Cj (j=
1〜5)に変換するための16×5の入力色変換マトリ
クスMinを算出する。
【0028】
【数3】
【0029】変換データ算出装置402では、5次元表
色値Cj (j=1〜5)と推定表色値C′j (j=1〜
5)との誤差Einが最小となるマトリクスMを入力色変
換マトリクスMinとして入力色変換装置403に出力す
る。ここで、誤差Ein
【数4】 により定義する。
【0030】入力色変換装置403は、マルチバンドカ
メラ101から入力される16バンドのマルチバンド画
像データGを次式により5次元表色値画像データC′に
変換する。
【0031】
【数5】
【0032】5次元表色値画像データC′は、画像変換
装置103に出力される。
【0033】図5は、画像変換装置103の構成図であ
る。変換領域判定装置502は、画像入力装置102か
ら5次元表色値画像データC′を入力し、入力色に応じ
て異なるマトリクスをかけた6原色信号値P′を多原色
変換装置503に出力する。多原色変換装置503は、
変換領域判定装置502から入力した6原色信号値P′
の階調補正を行い、6原色ディスプレー104の入力信
号値画像データPに変換して6原色ディスプレー104
へ出力する。データ記憶装置501には、予め測定デー
タに基づいて算出された6原色ディスプレー104のプ
ロファイルデータが保存されている。
【0034】プロファイルデータは、マトリクスデータ
Q及び階調特性データγとからなる。マトリクスデータ
Qは、5次元表色値空間における所定の設定領域(k)
ごとに算出された6×5のマトリクスQ(k) からなる。
各設定領域は、5次元表色値空間における原点と6原色
ディスプレー104の色再現域の境界を構成する4次元
空間の5つの頂点(P1 (k),P2 (k),P3 (k),P4 (k)
5 (k))により分割される。
【0035】ここで、Pi (k)における信号値は(p1i
(k),p2i (k),p3i (k),p4i (k),p 5i (k)
6i (k))、表色値は(C1i (k),C2i (k),C3i (k),C
4i (k),C5i (k))(i=1〜5)である。
【0036】各頂点の5次元表色値は、6原色ディスプ
レーの各原色の最大発光時における5次元表色値の加法
混色により算出される。各原色の最大発光時における5
次元表色値は、分光光度計等により測定することにより
得られる。これらのデータを用いて、マトリクスQ(k)
は次式により算出される。
【0037】
【数6】
【0038】簡単のために、図6に色空間を3次元、原
色数を6とした場合の設定領域を示した。図中(k)は
省略した。
【0039】階調特性データγは、各原色単色の入力信
号値に対する出力輝度であり、最大値を1に正規化した
データである。
【0040】変換領域判定装置502は、画像入力装置
102から5次元表色値を入力し、入力した5次元表色
値(C1 ,C2 ,C3 ,C4 ,C5 )の属する設定領域
の6原色信号値を求める。次式により算出される6原色
信号値p′i (i=1〜6)が
【数7】
【数8】 を満たす場合に6原色信号値p′i (i=1〜6)を多
原色変換装置503に出力する。多原色変換装置503
は、変換領域判定装置502から6原色信号値を入力
し、各原色信号ごとに次式による階調補正を行った入力
信号値画像データPを6原色ディスプレー104へ出力
する。
【0041】
【数9】
【0042】ここで、γi ( )はデータ記憶装置501
から入力する階調補正データである。6原色ディスプレ
ー104は、6つの独立な色の原色が表示可能なプロジ
ェクタである。図7は6原色ディスプレー104の各原
色のスペクトルpi (λ)(i=1〜6)を概念的に示
したものである。
【0043】6原色ディスプレー104は、スクリーン
105に6原色により被写体100の5次元表色値を正
確に表示する。標準観察者の等色関数からずれた特性を
持つ観察者であっても、拡張等色関数の線形和により表
される等色関数を持つ観察者であれば、スクリーン10
5上に表示された色と被写体100の色が同じ色である
と知覚する。
【0044】これは次のように説明できる。任意の人
(k)が知覚するスペクトルS(λ)の三刺激値X(k)
(k)(k)は、次式により表される。
【0045】
【数10】
【0046】拡張等色関数の線形和により表される等色
関数を持つ観察者に対しては(1)式と上式より、
【数11】 と表される。ここで、5次元表色値(C1 ,C2 …,C
5 )は
【数12】 により算出される。また、αx (k)、βx (k)、αy (k)、β
y (k)、αz (k)、βz (k)、はそれぞれ各個人(k)により
異なる係数である。これより、S(λ)とは異なるスペ
クトルS′(λ)の5次元表色値(C′1 ,C′2 …,
C′5 )がS(λ)の5次元表色値(C1 ,C2 …,C
5 )と等しければ、任意の人(k)はS(λ)とS′
(λ)を同じ色と知覚することが分かる。
【0047】(第2実施の形態)以下に図8、図9を参
照して本発明の色再現システムの第2実施の形態につい
て説明する。第2実施の形態では、画像入力装置102
及び画像変換装置103以外の構成は第1実施の形態で
説明したものと同様なので説明は省略する。ただし、第
1の実施形態における6原色ディスプレーは第2の実施
の形態ではM原色ディスプレーとなるが、原色数がMと
なる以外の構成は6原色ディスプレーと同様である。第
2実施形態の画像入力装置102′は、データ記憶装置
801と、変換データ算出装置802と、入力色変換装
置803とから構成される。
【0048】データ記憶装置801には、図3に示した
16バンドのカメラの分光感度データhi (λ)(i=
1〜16)、撮影照明光スペクトルデータEm (λ)、
被写体特性データA、観察照明光スペクトルデータEo
(λ)、及び拡張等色関数c(λ)、が予め記憶されて
いる。ここで、λは波長[nm]を表す。拡張等色関数
c(λ)は、複数の目的・用途(r)に応じた拡張等色
関数cr j(λ)(j=1,2,3,…,N)、からな
り、c1 (λ)、c2 (λ)、c3 (λ)はそれぞれXY
Z表色系における等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)
であり、c4 (λ)、c5 (λ)、…、cN-3(λ)が標準
観測者の等色関数との差を表す関数となっている。拡張
等色関数cr j(λ)データの目的・用途(r)は、 1)人種による差 2)老化による差 3)個人差 4)視野角による差 5)眼鏡の特性による差 とからなり、必要に応じてデータの追加も可能である。
1)〜5)の拡張等色関数cr j(λ)(r=1〜5)
は、それぞれの目的に応じた対象に対して行った等色実
験データから次式で表される拡張等色関数を算出したも
のである。(k)は拡張等色関数を算出するための個々
のデータを表す。
【0049】
【数13】
【0050】1)〜5)では、それぞれ下記のデータを
用いる。
【0051】1)人種による差は、特定の人種の等色実
験データを用いたものである。
【0052】2)老化による差は、高齢者の等色実験デ
ータを用いたものである。
【0053】3)個人差は、XYZ表色系の基となった
等色実験データ、もしくはそれと同等の等色実験により
得られたデータを用いたものである。
【0054】4)CIE1931測色標準観測者とCI
E1964測色補助標準観測者の等色関数データを用い
たものである。
【0055】5)眼鏡の分光透過率を通した標準観測者
の等色関数を算出したデータもしくは眼鏡をかけた状態
による等色実験データを用いたものである。
【0056】撮影設定により、1)〜5)のデータのう
ち使用するデータの識別データr、及び拡張等色関数の
次元数Nが設定される。データ記憶装置801に記憶さ
れているデータのうち拡張等色関数以外のデータは、第
1実施の形態で説明したものと同様なので説明は省略す
る。変換データ算出装置802はデータ記憶装置801
に記憶されているカメラの分光感度データ、撮影照明光
スペクトルデータ、被写体特性データ、観察照明光スペ
クトルデータ、拡張等色関数とその識別データr及び拡
張等色関数の次元数Nを入力し、マルチバンドカメラ1
01から入力される分光反射率f(λ)の被写体のマル
チバンド画像データGi (i=1〜16)を次式により
表されるN次元表色値Cj (j=1〜N)に変換するた
めの16×Nの入力色変換マトリクスMinを算出する。
【0057】
【数14】
【0058】変換データ算出装置802では、表色値C
j (j=1〜N)と推定表色値C′ j (j=1〜N)と
の誤差Einが最小となるマトリクスMを入力色変換マト
リクスMinとして算出し、次元数N及び識別データrと
ともに入力色変換装置803に出力する。ここで、誤差
in
【数15】 入力色変換装置803は、マルチバンドカメラ101か
ら入力される16バンドのマルチバンド画像データGを
次式により推定するN次元表色値画像データC′に変換
する。
【0059】
【数16】
【0060】N次元表色値画像データC′と次元数N及
び識別データrは、画像変換装置103′に出力され
る。
【0061】図9は、画像変換装置103′の構成図で
ある。変換領域判定装置902は、画像入力装置10
2′からN次元表色値画像データC′及び次元数Nを入
力し、入力色に応じて異なるマトリクスをかけたM原色
信号値P′を多原色変換装置903に出力する。
【0062】多原色変換装置903は、変換領域判定装
置902から入力したM原色信号値P′の階調補正を行
い、M原色ディスプレー104′の入力信号値画像デー
タPに変換してM原色ディスプレー104′へ出力す
る。
【0063】データ記憶装置901には、予め測定され
たM原色ディスプレー104′のプロファイルデータ及
び原色数M、拡張等色関数cr j(λ)(r=1〜N)が
保存されている。プロファイルデータは、各原色スペク
トルS(λ)及び階調特性データγとからなる。データ
記憶装置901には、変換領域判定装置902から入力
した表色値の次元数N及び識別データrに基づいて、各
原色のスペクトルS(λ)のN次元表色値を算出し、マ
トリクスデータQを算出する。マトリクスデータQは、
N次元表色値空間における所定の設定領域(k)ごとに
算出されたM×NのマトリクスQ(k) からなる。
【0064】各設定領域は、N次元表色値空間における
原点とM原色ディスプレー104′の色再現域の境界を
構成する(N−1)次元空間のN個の頂点(P1 (k),P
2 (k),P3 (k),…,PN (k))により分割される。ここ
で、Pi (k)における信号値は(p1i (k),p2i (k),p3i
(k),…,pMi (k))、表色値は(C1i (k),C2i (k),C
3i (k),…,CNi (k))(i=1〜N)である。各頂点の
N次元表色値は、M原色ディスプレーの各原色の最大発
光時におけるN次元表色値の加法混色により算出され
る。
【0065】各原色の最大発光時におけるN次元表色値
は、分光光度計等により測定したスペクトルから算出す
ることにより得られる。これらのデータを用いて、マト
リクスQ(k) は次式により算出される。
【0066】
【数17】
【0067】階調特性データγは、各原色単色の入力信
号値に対する出力輝度であり、最大値を1に正規化した
データである。
【0068】変換領域判定装置902は、画像入力装置
102からN次元表色値を入力し、入力したN次元表色
値(C1 ,C2 ,…,CN )の属する設定領域のM原色
信号値を求める。次式により算出されるM原色信号値
p′i (i=1〜M)が
【数18】
【数19】 を満たす場合にM原色信号値p′i (i=1〜M)を多
原色変換装置903に出力する。多原色変換装置903
は、変換領域判定装置902からM原色信号値を入力
し、各原色信号ごとに次式による階調補正を行った入力
信号値画像データPをM原色ディスプレー104′へ出
力する。
【0069】
【数20】
【0070】ここで、γi ( )はデータ記憶装置901
から入力する階調補正データである。M原色ディスプレ
ー104′は、M個の独立な色の原色が表示可能なプロ
ジェクタである。
【0071】M原色ディスプレー104′は、スクリー
ン105にM原色により被写体100のN次元表色値を
正確に表示する。標準観察者の等色関数からずれた特性
を持つ観察者であっても、拡張等色関数の線形和により
表される等色関数を持つ観察者であれば、スクリーン1
05上に表示された色と被写体100の色が同じ色であ
ると知覚する。
【0072】(第3実施の形態)以下に図10、図11
を参照して本発明の色再現システムの第3実施の形態に
ついて説明する。第3実施の形態では、画像入力装置1
02及び画像変換装置103以外の構成は第1実施の形
態で説明したものと同様なので説明は省略する。ただ
し、第1の実施形態における6原色ディスプレーは第3
の実施の形態ではM原色ディスプレーとなるが、原色数
がMとなる以外の構成は6原色ディスプレーと同様であ
る。
【0073】第3実施形態の画像入力装置102″は、
データ記憶装置1001と、変換データ算出装置100
2と、入力色変換装置1003とから構成される。デー
タ記憶装置1001には、図3に示した16バンドのカ
メラの分光感度データhi (λ)(i=1〜16)、撮
影照明光スペクトルデータEm (λ)、被写体特性デー
タA、観察照明光スペクトルデータEo (λ)、及び拡
張等色関数c(λ)、が予め記憶されている。ここで、
λは波長[nm]を表す。拡張等色関数c(λ)は、目
的・用途に応じて設定されており、XYZ表色系におけ
る等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)とそれぞれの
等色関数からのずれを表すx1 (λ)、x2 (λ)、
…、xN′(λ)、y1 (λ)、y2 (λ)、…、yN″
(λ)、z 1 (λ)、z2 (λ)、…、z
N’’’(λ)(N=N′+N″+N’’’+3)とか
ら構成される。拡張等色関数の目的・用途は、第2の実
施の形態で説明したものと同様である。拡張等色関数は
個々の等色関数データx(k)(λ)、y(k)(λ)、z
(k)(λ)の全てを次式により精度よく表すことができ
る関数として算出されたものである。
【0074】
【数21】
【0075】撮影設定により、使用する拡張等色関数デ
ータ及び拡張等色関数の次元数Nが設定される。拡張等
色関数以外のデータは、第1実施の形態で説明したもの
と同様なので説明は省略する。変換データ算出装置10
02は第2実施の形態で説明したものと同様なので説明
は省略する。
【0076】入力色変換装置1003は、変換データ算
出装置1002により算出されたマトリクスデータとデ
ータ記憶装置1001に記憶されている拡張等色関数c
(λ)を入力し、第2実施の形態で説明したようにN次
元表色値画像データC′に変換する。N次元表色値画像
データC′と次元数N及び拡張等色関数c(λ)は、画
像変換装置103″に出力される。
【0077】図11は、画像変換装置103″の構成図
である。変換領域判定装置1102は、画像入力装置1
02″からN次元表色値画像データC′及び次元数Nを
入力し、入力色に応じて異なるマトリクスをかけたM原
色信号値P′を多原色変換装置1103に出力する。
【0078】多原色変換装置1103は、変換領域判定
装置1102から入力したM原色信号値の階調補正を行
い、M原色ディスプレー104′の入力信号値画像デー
タPに変換してM原色ディスプレー104′へ出力す
る。データ記憶装置1101には、予め測定されたM原
色ディスプレー104′のプロファイルデータ及び原色
数Mが保存されている。
【0079】プロファイルデータは、各原色のスペクト
ルS(λ)及び階調特性データγとからなる。データ記
憶装置1101には、変換領域判定装置1102から入
力した表色値の次元数Nと画像入力装置102″から入
力した拡張等色関数c(λ)に基づいて、各原色のスペ
クトルS(λ)のN次元表色値を算出し、マトリクスデ
ータQを算出する。
【0080】Qの算出方法は第2の実施の状態で説明し
た方法と同様なので説明は省略する。階調特性データγ
は、各原色単色の入力信号値に対する出力輝度であり、
最大値を1に正規化したデータである。N次元表色値か
らM原色信号値p′i (i=1〜M)に変換する方法、
多原色変換装置1103及びM原色ディスプレー10
4′は第2の実施の形態で説明したものと同様なので説
明は省略する。以上の構成により、標準観察者の等色関
数からずれた特性を持つ観察者であっても、拡張等色関
数の線形和により表される等色関数を持つ観察者であれ
ば、スクリーン105上に表示された色と被写体100
の色が同じであると知覚する。
【0081】(第4実施の形態)以下に図12、図13
を参照して本発明の色再現システムの第4実施の形態に
ついて説明する。第4実施の形態では、画像入力装置1
02及び画像変換装置103以外の構成は第1実施の形
態で説明したものと同様なので説明は省略する。ただ
し、第1の実施形態における6原色ディスプレーは第4
の実施の形態ではM原色ディスプレーとなるが、原色数
がMとなる以外の構成は6原色ディスプレーと同様であ
る。第4実施形態の画像入力装置102’’’は、デー
タ記憶装置1201と、変換データ算出装置1202
と、入力色変換装置1203とから構成される。
【0082】データ記憶装置1201には、図3に示し
た16バンドのカメラの分光感度データhi (λ)(i
=1〜16)、撮影照明光スペクトルデータEm (λ)
及び被写体特性データA、が予め記憶されている。ここ
で、λは波長[nm]を表す。拡張等色関数データ、観
察照明光スペクトルデータがないことを除いては、他の
データは第1実施の形態で説明したものと同様なので説
明は省略する。
【0083】変換データ算出装置1202はデータ記憶
装置1201に記憶されているカメラの分光感度デー
タ、撮影照明光スペクトルデータ及び被写体特性データ
を用いて、マルチバンドカメラ101から入力される被
写体のマルチバンド画像データGi (i=1〜16)を
380[nm]〜780[nm]の波長領域において1
[nm]間隔でデータをもつ401次元の分光反射率デ
ータf(λ)に変換するための16×401の入力色変
換マトリクスMinを算出する。
【0084】変換データ算出装置1202では、分光反
射率f(λ)と推定分光反射率データf′(λ)との誤
差Einが最小となるマトリクスMを入力色変換マトリク
スM inとして入力色変換装置1203に出力する。ここ
で、誤差Ein
【数22】 より定義する。
【0085】入力色変換装置1203は、マルチバンド
カメラ101から入力される16バンドのマルチバンド
画像データGを次式により推定する401次元分光反射
率画像データF′に変換する。
【0086】
【数23】
【0087】401次元分光反射率画像データF′は、
画像変換装置103’’’に出力される。
【0088】図13は、画像変換装置103’’’の構
成図である。画像変換装置103’’’は表色値算出装
置1304、データ記憶装置1301、変換領域判定装
置1302、多原色変換装置1303とから構成され
る。データ記憶装置1301,表色値算出装置1304
以外は第2実施形態で説明したものと同様なので説明は
省略する。データ記憶装置1301には、拡張等色関数
c(λ)、観察照明光スペクトルデータEo (λ)、予
め測定されたM原色ディスプレー104′のプロファイ
ルデータ及び原色数Mが保存されている。
【0089】プロファイルデータは、マトリクスデータ
Q及び階調特性データγとからなる。表色値算出装置1
304は画像入力装置102″から入力した401次元
分光反射率画像データF′とデータ記憶装置1301か
ら入力した拡張等色関数c(λ)、観察照明光スペクト
ルデータEo (λ)とを用いて次式によりN次元表色値
画像データC′に変換する。
【0090】
【数24】
【0091】以下第2実施形態で説明した処理と同様の
処理により多原色ディスプレーによる表示を行う。
【0092】以上の構成により、標準観察者の等色関数
からずれた特性を持つ観察者であっても、拡張等色関数
の線形和により表される等色関数を持つ観察者であれ
ば、スクリーン105上に表示された色と被写体100
の色が同じであると知覚する。
【0093】第1乃至第4の実施形態では、カラー画像
出力手段として多原色ディスプレーを用いて説明した
が、本発明のカラー画像出力手段はこれに限られるもの
ではなく、プリンター、印刷機等の出力装置を用いても
よい。この場合、画像変換装置におけるN次元表色値か
ら多原色信号値への変換方法はディスプレーの場合と異
なり非線型な処理を行う必要がある。
【0094】例えば、N次元表色値空間のサンプル点に
おける多原色信号値をN次元テーブルデータとして測
定、保存しておき入力されたN次元表色値をN次元テー
ブルデータとその補間処理により求める方法が考えられ
る。このような方法は従来の3次元の表色系を多次元の
表色系に拡張したものであり3次元の表色系の場合と同
様の原理である。
【0095】また、異なる複数種類の照明光に対して正
確な色再現を行うことができるような再現も可能であ
る。この場合は、それぞれの照明光によりプロファイル
データを測定し、測定により得られた表色値全てが合う
ように多原色信号値を決定する。
【0096】(付記) (1) 4原色以上の原色数を有するカラー画像出力手
段と、入力色情報を上記カラー画像出力手段に入力する
に先立って、当該入力色情報を上記カラー画像出力手段
の各原色のカラー画像信号に変換する色変換手段とを備
えた色再現システムであって、上記入力色情報は4次元
以上の情報を有することを特徴とする色再現システム。
【0097】(2)上記色情報は、少なくとも標準観測
者からの人種、個人差、老化によるずれのいずれかを表
す色情報を含むことを特徴とする(1)に記載の色再現
システム。
【0098】(3)上記色情報はCIE1931表色系
とCIE1964表色系の色情報を含むことを特徴とす
る(1)に記載の色再現システム。
【0099】(4)上記色情報は光学系を通した表色系
の色情報を含むことを特徴とする(1)に記載の色再現
システム。
【0100】(対応する発明の実施の形態)この発明に
は、少なくとも第1の実施形態と図1〜図7、第2の実
施形態と図8、図9、第3の実施形態と図10、図11
がそれぞれ対応する。第1の実施形態では、カラー画像
出力手段は6原色ディスプレーであり、入力色情報は5
次元表色値画像データであり、カラー画像信号は6原色
信号値がそれぞれ対応する。第2の実施形態では、カラ
ー画像出力手段はM原色ディスプレーであり、入力色情
報はN次元表色値画像データであり、カラー画像信号は
M原色信号値がそれぞれ対応する。第3の実施形態で
は、カラー画像出力手段はM原色ディスプレーであり、
入力色情報はN次元表色値画像データであり、カラー画
像信号はM原色信号値がそれぞれ対応する。
【0101】(効果)標準観測者の等色関数を拡張した
高次元の表色値を再現することにより、人種、個人差、
老化等により標準観測者と異なる色知覚特性を有する観
測者に対しても正確な色再現が可能である。また、CI
E1931表色系とCIE1964表色系のように異な
る分光特性を有する表色系に対しても正確な色再現が可
能となる。また、眼鏡やコンタクトレンズ等の光学系を
通した観測者に対しても正確な色再現が可能となる。
【0102】(5)上記色情報は、色情報の次元数情
報、色情報を算出する分光感度特性情報の少なくともい
ずれか一方を含むことを特徴とする(1)〜(4)のい
ずれか1つに記載の色再現システム。
【0103】(対応する発明の実施の形態)この発明に
は、少なくとも第3の実施形態と図10、図11が対応
する。第3の実施形態では、カラー画像出力手段はM原
色ディスプレーであり、入力色情報はN次元表色値画像
データであり、カラー画像信号はM原色信号値がそれぞ
れ対応する。
【0104】(効果)第1乃至第4の実施形態において
述べた効果に加え、拡張した表色系の分光感度特性が未
知の場合でも、表色値画像データに拡張した表色系の分
光感度特性を付加して扱うことにより任意の表色系に対
しても正確な色再現が可能となる。
【0105】(6)上記色情報はスペクトル情報を含む
ことを特徴とする(1)に記載の色再現システム。
【0106】(対応する発明の実施の形態)この発明に
は、少なくとも第4の実施形態と図12、図13が対応
する。第4の実施形態では、カラー画像出力手段はM原
色ディスプレーであり、入力色情報はN次元表色値画像
データであり、カラー画像信号はM原色信号値がそれぞ
れ対応する。
【0107】(効果)第1乃至第4の実施形態において
述べた効果に加え、入力画像を分光画像として扱うこと
により拡張した表色系の分光感度特性が複数ある場合で
も、それぞれの用途に応じて拡張した表色系の分光感度
特性を用いて表色値を求めることにより任意の複数の表
色系に対しても正確な色再現が可能となる。
【0108】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、標準観
測者からずれた視覚特性もしくは表色系に対しても正確
な色再現が可能な色再現システムを提供することができ
る。
【0109】また、請求項2に記載の発明によれば、標
準観測者から人種、個人差、老化によりずれた視覚特性
に対して正確な色再現が可能な色再現システムを提供す
ることができる。
【0110】また、請求項3に記載の発明によれば、観
察視野角に依存しない正確な色再現が可能な色再現シス
テムを提供することができる。
【0111】また、請求項4に記載の発明によれば、例
えば眼鏡やコンタクトレンズなどの光学系を通して被写
体及び表示画像を観察する観察者に対しても正確な色再
現が可能な色再現システムを提供することができる。
【0112】また、請求項5に記載の発明によれば、標
準観測者の等色関数からのずれを表す表色系を予め定め
られているものに限定する必要はなく、色変換手段以前
の段階で目的に応じて任意に設定した表色値を正確に再
現することが可能な色再現システムを提供することがで
きる。
【0113】また、請求項6に記載の発明によれば、用
途に応じて請求項1に記載の発明から請求項4に記載の
発明の目的ごとに切り替えて、それぞれの目的に応じた
正確な色再現が可能な色再現システムを提供することが
できる。また、標準観測者の等色関数からのずれを表す
表色系を定めることができない場合でも、近似スペクト
ルを再現することにより任意の等色関数からのずれに対
して表色値の誤差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る色再現システムの
概略構成図である。
【図2】マルチバンドカメラの構成図である。
【図3】16バンドのカメラ分光感度を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る画像入力装置の構
成図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る画像変換装置の構
成図である。
【図6】設定領域の概念図である。
【図7】6原色ディスプレーの原色スペクトルを示す図
である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る画像入力装置の構
成図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る画像変換装置の構
成図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る画像入力装置の
構成図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る画像変換装置の
構成図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る画像入力装置の
構成図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る画像変換装置の
構成図である。
【符号の説明】
100 被写体 101 マルチバンドカメラ 102、102’、102” 画像入力装置 103、103’、103”、103’” 画像変換装
置 104、104’ 6原色ディスプレー 105 スクリーン 201 レンズ 202 フィルタターレット 203 モノクロCCD 204 モーター 401 データ記憶装置 402 変換データ算出装置 403 入力色変換装置 501 データ記憶装置 502 変換領域判定装置 503 多原色変換装置 801 データ記憶装置 802 変換データ算出装置 803 入力色変換装置 901 データ記憶装置 902 変換領域判定装置 903 多原色変換装置 1001 データ記憶装置 1002 変換データ算出装置 1003 入力色変換装置 1101 データ記憶装置 1102 変換領域判定装置 1103 多原色変換装置 1201 データ記憶装置 1202 変換データ算出装置 1203 入力色変換装置 1301 データ記憶装置 1302 変換領域判定装置 1303 多原色変換装置 1304 表色値算出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 9/04 Z 5C079 9/00 9/64 J 5C082 9/04 1/40 D 9/64 1/46 Z 11/06 11/06 11/24 (72)発明者 大山 永昭 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 山口 雅浩 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CC01 CE17 CH18 DB02 DB06 DB09 5C057 AA01 AA06 AA11 BA08 DA01 DA16 DC01 EA01 EF02 GG01 GJ01 GJ03 GL02 GM02 5C065 AA01 BB14 BB16 BB31 CC01 DD02 EE03 GG21 GG23 GG30 5C066 AA01 AA05 AA11 BA04 CA05 CA17 DC06 EB01 EC01 EF04 GA01 KE02 KE03 KE07 KF05 KM02 KM05 KM06 5C077 LL19 MP08 NP05 PP31 PP33 PP37 PP66 PQ12 PQ22 SS06 TT09 5C079 LB02 MA11 MA17 NA03 PA05 5C082 AA04 AA27 BA12 BA34 BA35 BA36 CA12 CB03 MM05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4原色以上の原色数を有するカラー画像
    出力手段と、 入力色情報を上記カラー画像出力手段に入力するに先立
    って、当該入力色情報を上記カラー画像出力手段の各原
    色のカラー画像信号に変換する色変換手段とを備えた色
    再現システムであって、 上記入力色情報は4次元以上の情報を有することを特徴
    とする色再現システム。
  2. 【請求項2】 上記入力色情報は、少なくとも標準観測
    者からの人種、個人差、老化によるずれのいずれかを表
    す色情報を含むことを特徴とする請求項1記載の色再現
    システム。
  3. 【請求項3】 上記入力色情報はCIE1931表色系
    とCIE1964表色系の色情報を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の色再現システム。
  4. 【請求項4】 上記入力色情報は光学系を通した表色系
    の色情報を含むことを特徴とする請求項1記載の色再現
    システム。
  5. 【請求項5】 上記入力色情報は、色情報の次元数情
    報、色情報を算出する分光感度特性情報の少なくともい
    ずれか一方を含むことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1つに記載の色再現システム。
  6. 【請求項6】 上記色情報はスペクトル情報を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の色再現システム。
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