JP2002148796A - 印刷回路板およびそれに用いる感光性樹脂組成物、感光性フィルム - Google Patents

印刷回路板およびそれに用いる感光性樹脂組成物、感光性フィルム

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JP2002148796A
JP2002148796A JP2001238276A JP2001238276A JP2002148796A JP 2002148796 A JP2002148796 A JP 2002148796A JP 2001238276 A JP2001238276 A JP 2001238276A JP 2001238276 A JP2001238276 A JP 2001238276A JP 2002148796 A JP2002148796 A JP 2002148796A
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photosensitive
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photosensitive resin
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Yoshitaka Minami
好隆 南
Takenori Mizoi
武紀 溝井
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体に対する優れた接着性、エッチング耐
性を有するとともに、良好なレジスト形状を形成できる
感光性フィルムを提供するとともに、これを用いて得ら
れる印刷回路板を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の印刷回路板は、(A)次の一般
式(I)で示されるエチレン性不飽和化合物を3〜20
重量部 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、R
水素原子またはC〜C のアルキル基を表し、R
〜C14のアルキル基を表し、nは3〜20の整数
であり、mは1〜3の整数である)、(B)上記(A)
以外のエチレン性不飽和化合物を15〜40重量部及び
(C)カルボキシル基を有する高分子化合物を50〜7
0重量部(ただし(A)、(B)及び(C)の総量が1
00重量部になるようにする)並びに(D)光開始剤を
(A)、(B)及び(C)の総量100重量部に対して
0.05〜20重量部含有してなる感光性樹脂組成物が
積層された感光性フィルムを用いて得られた印刷回路板
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷回路板、さら
に印刷回路板の作成に用いられるアルカリ性水溶液で現
像、剥離が可能な感光性樹脂組成物及び感光性フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷回路板の製造に用いられるレジスト
として、感光性樹脂組成物が広く用いられ、さらに、こ
の感光性樹脂組成物を支持体上に積層した感光性フィル
ムが広く用いられている。これらの感光性フィルムは、
未硬化部をアルカリ性水溶液で除去するアルカリ現像型
が主流となっている。
【0003】この感光性フィルムは、研磨や薬品処理し
た印刷回路板用基板に感光層を積層し、1枚の印刷回路
用基板に対応する大きさに積層物を切断し、次いで、所
望のネガマスクを通して露光した後、支持体を除去し、
0.5〜3重量%の炭酸ナトリウム水溶液等のアルカリ
性水溶液を用いて現像し、基板上にレジスト画像を形成
するという方法で使用される。
【0004】感光性フィルムが印刷回路用基板に積層さ
れた積層物を切断する際、切屑や感光層が露光機内に持
ち込まれ、パターン露光の際に露光を阻害することがあ
る。このため、積層物を切断せずに連続体のままで露光
することが検討されている。しかしながら、一般に市販
されている感光性フィルムでは、支持体と感光層間の接
着強度が弱く、連続体の持ち運び、積み重ねの際に発生
する力により感光層と支持体層との間で剥がれて空気が
入り、酸素阻害によりパターン形成ができないという問
題がある。
【0005】この支持体と感光層間の接着強度を向上さ
せるためには、感光層の粘度を低下させる方法がある
が、感光性フィルムをロール状に巻いた状態で保存する
とき、ロールの端部から感光層の樹脂が流れ出し、隣接
した感光層内がつながるエッジフュージョンという現象
が発生し、実用に供することができなくなる。
【0006】そこで、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(PET)と接着力の高い化合物を使用することが
考えられるが、銅との密着性などの点で所望の特性を得
ることは出来ない。たとえば、特公平4−22508号
公報に記載されているフェノキシポリエトキシエチルア
クリレート、フェノキシポリプロピオキシエチルアクリ
レート等はエトキシ基やプロピオキシ基の数が少ない場
合は上記接着力が低く、また、Rに示す直鎖のアルキ
ル基が無い場合には、耐現像液性が低下する。また、ポ
リエトキシ基の方がポリプロピルオキシ基よりもPET
との接着力は高い傾向にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の前記した問題点を解消し、感光性フィルムが印刷回路
用基板に積層された積層物を切断することなしに連続体
のまま運搬し、保存しても、感光層と支持体との間に剥
離が起こらず、優れた諸性能を有する感光性樹脂組成物
および感光性フィルムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)次の一
般式(I)で示されるエチレン性不飽和化合物を3〜2
0重量部
【化4】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、R
水素原子またはC〜C のアルキル基を表し、R
〜C14のアルキル基を表し、nは3〜20の整数
であり、mは1〜3の整数である)(B)上記(A)以
外のエチレン性不飽和化合物を15〜40重量部及び
(C)カルボキシル基を有する高分子化合物を50〜7
0重量部(ただし(A)、(B)及び(C)の総量が1
00重量部になるようにする)並びに(D)光開始剤を
(A)、(B)及び(C)の総量100重量部に対して
0.05〜20重量部含有してなる、アルカリ性水溶液
に対して可溶又は膨潤可能な感光性樹脂組成物及びこの
感光性樹脂組成物を支持体上に積層してなる感光性フィ
ルムに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)一般式
(I)で示されるエチレン性不飽和化合物は1〜3個の
アルキル基がフェノキシ基に結合された構造を有してお
り(アルキル基の結合個数(m)が4個以上のものは、
入手容易性、現像性が低下する)、このアルキル基の炭
素数は4〜14個とされる。この炭素数が3以下である
と耐現像液性や銅への接着力が低下し、15以上である
と現像性も低下する。フェノキシ基には、ハロゲン原
子、窒素原子含有基、アリール基、アルキレン基等が結
合されていてもよい。この化合物の例としては、ノニル
フェノキシポリエトキシエチル(メタ)アクリレート、
ブチルフェノキシポリエトキシエチル(メタ)アクリレ
ート等があげられ、Rが水素原子であるエトキシ基の
繰り返し単位の数及びRがメチル基であるプロピルオ
キシ基の繰り返し単位の数の総計(n)は平均3〜20
個であり、好ましくは14〜16個である。この数が3
未満であるとPET等支持体と感光層との接着力が得ら
れず、20を超えると感光層の耐現像液性が低下する。
【0010】(A)成分の使用量としては、(A)、
(B)及び(C)の総量100重量部に対して3〜20
重量部とされ、3重量部未満であるとPET等の支持体
と感光層との接着力が得られず、20重量部を超えると
架橋密度が低下し、感光層の膜強度が低下する。
【0011】本発明に用いられる(B)上記(A)以外
のエチレン性不飽和化合物としては、例えば、特公昭5
3−37214号公報に記載されている光重合性化合
物、特開昭53−56018号公報に記載されている単
量体、特公昭59−23723号公報に記載されている
光重合性ウレタン化合物等が挙げられる。このエチレン
性不飽和化合物としては、具体的には、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、1,6−ヘキサンジオー
ル、プロピレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジブロムネオペンチルグリコール、ラウリルアルコ
ール等の一価又は多価アルコールのアクリル酸エステル
又はメタクリル酸エステルなどが挙げられる。環状脂肪
族エポキシ樹脂、エポキシ化ノボラック樹脂、ビスフェ
ノールA−ポリエトキシエチル(メタ)アクリレート等
のビスフェノールA−エピクロルヒドリン系エポキシ樹
脂等のエポキシ基を有する化合物とアクリル酸あるいは
メタクリル酸との反応生成物なども使用しうる。これら
の(B)エチレン性不飽和化合物の中で、次の一般式
(II)で示されるビスフェノールAポリエトキシエチル
(メタ)アクリレート化合物が、光硬化性、密着性等の
点から好ましく、その使用量は(B)成分の30〜80
重量%となるようにすることが好ましい。
【0012】
【化5】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、p及び
qはp+qが6〜14となるように選ばれる整数であ
る) (B)エチレン性不飽和化合物の使用量は、(A)、
(B)及び(C)の総量100重量部に対して15〜4
0重量部とされる。15重量部未満であると硬化速度の
低下が起こり、40重量部を超えるとロール状の感光性
積層体とした際にエッジから樹脂の浸み出し(エッジフ
ュージヨン)が発生する。
【0013】本発明に用いられる(C)カルボキシル基
を有する高分子化合物としては、公知の熱可塑性を有す
る高分子化合物を使用でき、特に制限はないが、ビニル
共重合によって得られる高分子量体が好ましい。ビニル
共重合に用いられるビニル重合性単量体としては、例え
ば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸エチル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、アクリル酸、トリフル
オロエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピルア
クリレート、メタクリル酸、t−ブチルアミノエチルメ
タクリレート、2,3−ジブロモプロピルメタクリレー
ト、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、トリブロ
モフェニルアクリレート、アクリルアミド、アクリロニ
リトリル、ブタジエン等が挙げられる。これらは、単独
で又は2種以上を組み合わせて用いられる。高分子化合
物の重量平均分子量は20,000〜300,000の
範囲であることが好ましく、50,000〜200,0
00の範囲がより好ましい。重量平均分子量が20,0
00未満では、感光性積層体としたとき流動性が大き
く、保存安定性に劣り、耐現像性が低下する傾向があ
る。他方、300,000を超えると、他の成分との相
溶性が悪くなる傾向がある。
【0014】(C)カルボキシル基を有する高分子化合
物の使用量は、感光性樹脂組成物の粘度及び光硬化性の
点から(A)、(B)及び(C)の総量100重量部に
対して50〜70重量部とされる。得られた感光性樹脂
組成物をアルカリ水溶液で現像する点から、(C)カル
ボキシル基を有する高分子化合物の酸価は、50〜30
0であることが好ましく、100〜200であることが
より好ましい。
【0015】本発明に用いられる(D)光開始剤として
は、特に制限はないが、例えば、2,4,5−トリアリ
ールイミダゾール二量体と2−メルカプトベンゾキナゾ
ール、ロイコクリスタルバイオレット、トリス(4−ジ
エチルアミノ−2−メチルフェニル)メタン等との組合
せなどが挙げられる。また、それ自体では光開始性はな
いが、前述した物質と組合せて用いることにより全体と
して光開始性能のより良好な光重合開始剤系となるよう
な添加剤を用いることができる。このような添加剤とし
ては、例えば、ベンゾフェノンに対するトリエタノール
アミン等の三級アミンなどがある。
【0016】(D)光開始剤の使用量は、光硬化性の点
から(A)、(B)及び(C)の総量100重量部に対
して0.05〜20重量部とされる。
【0017】感光性樹脂組成物には、さらに、密着向上
剤、熱重合防止剤、染料、顔料、可塑剤、難燃剤、微粒
状充填剤、塗工性向上剤などを混合することもでき、こ
れらの選択は、通常の感光性樹脂組成物と同様の考慮の
下に行われる。
【0018】感光性樹脂組成物の層である感光層の流動
性は、300μm以下であることが好ましい。流動性が
小さすぎると、ラミネート性が悪化する傾向があり、大
きすぎるとエッジフュージョンが起こる傾向がある。流
動性の下限は、通常、150μmである。流動性とは、
感光性樹脂組成物の層である感光層を重ねて12mm厚さ
としたものを直径15mmの円形に打ち抜いた試料を用
い、30℃の恒温槽内に設置されたウィリアム プラス
トメーター(上島製作所製)を使用して測定される値で
ある。試料をプラストメーカーの測定台の上(30℃雰
囲気)に10分間放置し、次いで、荷重5kgをかけ、1
0秒後の膜厚(A)と900秒後の膜厚(B)を測定
し、(A)−(B)の値(μm)をもって流動性とす
る。
【0019】本発明に用いられる支持体としては、重合
体フィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等からなるフィルムが用い
られ、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好まし
い。これらの重合体フィルムは、後に感光層から除去可
能でなくてはならないため、除去が不可能となるような
材質であってはならない。また、本発明に用いられる積
層後に持ち運ぶ際に除去されない感光層を支持体の接着
性からこの接着強度は10〜100g/cm(180°ピー
ル レオメータ使用)が好ましい。これらの重合体フィ
ルムの厚さは、通常5〜100μm、好ましくは10〜
30μmである。これらの重合体フィルムの一つは感光
層の支持フィルムとして、他の一つは感光層の保護フィ
ルムとして感光層の両面に積層してもよい。
【0020】感光性フィルムを製造するに際しては、ま
ず、(A)〜(D)成分を含む感光性樹脂組成物を溶剤
に均一に溶解する。溶剤は、感光性樹脂組成物を溶解す
る溶剤であればよく、例えば、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテル系溶
剤、ジクロルメタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素
系溶剤、メチルアルコール、エチルアルコール等のアル
コール系溶剤などが用いられる。これらの溶剤は単独で
又は2種以上を組み合わせて用いられる。
【0021】次いで、溶液状となった感光性樹脂組成物
を前記支持フィルム層としての重合体フィルム上に均一
に塗布した後、加熱及び/又は熱風吹き付けにより溶剤
を除去し、乾燥皮膜とする。乾燥皮膜の厚さには特に制
限はなく、通常10〜100μm、好ましくは20〜6
0μmとされる。このようにして得られる感光層と重合
体フィルムとの2層からなる本発明の感光性フィルム
は、そのまま又は感光層の他の面に保護フィルムをさら
に積層してロール状に巻き取って貯蔵される。
【0022】本発明の感光性フィルムを用いてフォトレ
ジスト画像を製造するに際しては、前記保護フィルムが
存在している場合には、保護フィルムを除去後、感光層
を加熱しながら基板に圧着させることにより積層する。
積層される表面は、通常、金属面であるが、特に制限は
ない。感光層の加熱、圧着は、通常、90〜130℃、
圧着圧力3kgf/cmで行われるが、これらの条件には特
に制限はない。
【0023】本発明の感光性フィルムを用いる場合に
は、感光層を前記のように加熱すれば、予め基板を予熱
処理することは必要でない。積層性をさらに向上させる
ために、基板の予熱処理を行うこともできるのはもちろ
んである。
【0024】このようにして積層が完了した感光層は、
次いで、ネガフィルム又はポジフィルムを用いて活性光
に画像的に露光される。この際感光層上に存在する重合
体フィルムが透明の場合には、そのまま露光してもよ
く、また、不透明の場合には、当然除去する必要があ
る。感光層の保護という点からは、重合体フィルムは透
明で、この重合体フィルムを残存させたまま、それを通
して露光することが好ましい。活性光は、公知の活性光
源、例えば、カーボンアーク、水銀蒸気アーク、キセノ
ンアーク、その他から発生する光が用いられる。感光層
に含まれる光開始剤の感受性は、通常、紫外線領域にお
いて最大であるので、その場合は活性光源は紫外線を有
効に放射するものにすべきである。もちろん、光開始剤
が可視光線に感受するもの、例えば、9,10−フェナ
ンスレンキノン等である場合には、活性光としては可視
光が用いられ、その光源としては前記のもの以外に写真
用フラッド電球、太陽ランプなども用いられる。
【0025】次いで、露光後、感光層上に重合体フィル
ムが存在している場合には、これを除去した後、アルカ
リ性水溶液を用いて、例えば、スプレー、揺動浸漬、ブ
ラッシング、スクラッビング等の公知方法により未露光
部を除去して現像する。アルカリ性水溶液の塩基として
は、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムの水酸化物
等の水酸化アルカリ、リチウム、ナトリウムあるいはカ
リウムの炭酸塩又は重炭酸塩等の炭酸アルカリ、リン酸
カリウム、リン酸ナトリウム等のアルカリ金属リン酸
塩、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム等のア
ルカリ金属ピロリン酸塩などが用いられ、特に、炭酸ナ
トリウムの水溶液が好ましい。現像に用いるアルカリ水
溶液のpHは、好ましくは9〜11の間であり、また、そ
の温度は感光層の現像性に合わせて調節される。このア
ルカリ水溶液中には、表面活性剤、消泡剤、現像を促進
させるための少量の有機溶剤などを混入させてもよい。
【0026】印刷配線板を製造するに際しては、現像さ
れたフォトレジスト画像をマスクとして露出している基
板の表面をエッチング、めっき等の公知方法で処理す
る。次いで、フォトレジスト画像は、通常、現像に用い
たアルカリ水溶液よりさらに強アルカリ性の水溶液で剥
離される。この強アルカリ性の水溶液としては、例え
ば、1〜5重量%の水酸化ナトリウム水溶液等が用いら
れる。
【0027】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。下記例中の「%」は、特に断らない限り、「重
量%」を意味する。
【0028】実施例1 表1及び表2示す組成の溶液(溶液A)を、図1に示す
装置を用いて25μmの厚さのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(PET)上に均一に塗布し、100℃の
熱風対流式乾燥機7で約3分間乾燥して溶剤を除去し
た。図1において、1はポリエチレンテレフタレートフ
ィルム繰り出しロール、2、3、4、9及び10はロー
ル、5はナイフ、6は感光性樹脂組成物の溶液、8はポ
リエチレンフィルム繰り出しロール、11は感光性フィ
ルム巻き取りロールである。感光層の乾燥後の厚さは、
約25μmであった。
【0029】
【表1】
【表2】 別に、銅板を両面に積層したガラスエポキシ材である印
刷配線板用基板(日立化成工業株式会社製、商標MCL
−E−61)の銅表面をクレンザーで研磨し、水洗し、
空気流で乾燥した。この基板(23℃)に日立化成工業
株式会社製ラミネーター(型式HLM−1500)を用
いて、積層温度110℃及び積層圧力3kg/cmで前記
感光性フィルムを製造した。その製造直後に感光層を手
で引っ張ったが、感光層は基板によく密着しており、剥
がれることはなかった。
【0030】次に、上記フィルムを2cm幅に切断し、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムと感光層の接着力を
レオレータ(不動興業(株)製)を用いて測定した。そ
の結果、80g/cmの強度を示した。また、2枚の基板を
積層し折りたたんだが、PETのはがれは観察されなか
った。また、150mの上記感光性フィルムをロール状
に巻き取り、保存安定性を試験した所、3ケ月間感光層
の浸み出しは観察されず、良好な安定性を示した。
【0031】次いで、得られた試料にストーファーの2
1段ステップタブレットと100μmの直線状のライン
のネガを使用して3kWの高圧水銀灯に90cmの距離から
20秒間露光を行った。
【0032】現像は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを除去した後、30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液
を60秒間スプレーすることにより行った(30秒間の
スプレーで未露光部の除去は完了しており、さらに30
秒間スプレーした)。100μmの直線状ラインは密着
しており、このレジスト像を電子顕微鏡で400倍に拡
大して観察した結果、レジストにギザつきや空洞がな
く、良好な形状であり、残存ステップタブレット段数は
8段を示した。
【0033】次に、塩化第二銅エッチング液(塩化第二
銅200g/リットル及び塩酸200g/リットルを含む水
溶液)を50℃に加温し、スプレー式エッチングマシン
により2.5kgf/cmのスプレー圧力でエッチングを行
った。この試料片を50℃の2%水酸化ナトリウム剥離
液で剥離したところ、100μmの幅のレジストライン
が3cmの長さに細分化しながら、基板より剥離され、良
好な剥離性を示した。さらに、銅ラインの直線性は良好
であった。
【0034】この結果を表3にまとめて示す。
【0035】実施例2〜4及び比較例1〜2 実施例1に示したエチレン性不飽和化合物を表3に示す
化合物とし、実施例1と同様の試験を行い、結果を表3
に示した。
【0036】
【表3】 表3から明らかな様に、本発明の感光性樹脂組成物及び
これを用いた感光性フィルムは優れた支持体に対する接
着性、エッチング耐性レジスト形状を示した。
【0037】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物及びこれを用
いた感光性フィルムによれば、良好なレジストの支持体
に対する接着性、エッチング耐性、レジスト形状を得る
ことができ、基材取扱い時にレジストと支持体が剥離す
ることによる露光時の空気阻害を防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた感光性フィルムの製造装置の系
統図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレンテレフタレートフィルム繰り出しロー
ル 2、3、4、9、10 ロール 5 ナイフ 6 感光性樹脂組成物の溶液 7 乾燥機 8 ポリエチレンフィルム繰り出しロール 11 感光性フィルム巻き取りロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/028 G03F 7/028 7/033 7/033 H05K 3/00 H05K 3/00 F Fターム(参考) 2H025 AA14 AB11 AB15 AC01 AD01 BC14 BC32 BC42 CA27 CA28 CA44 FA03 FA17 FA40 FA48 4J011 AA05 AA07 BA03 BA04 CA00 CA08 CC07 CC10 DA02 FA07 FB01 PA52 PA69 PB40 PC02 PC08 QA03 QA12 QA22 QA46 QB15 QB19 RA12 SA78 SA82 SA83 UA01 VA01 WA01 4J026 AA42 AA43 AA45 AC23 BA27 BA28 BA50 BB02 DB05 DB11 DB36 FA05 GA07 GA08 4J027 AC02 AC06 BA02 BA19 BA24 BA28 CA09 CB10 CC05 CD10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に感光性フィルムを積層し、露光
    し、現像する工程を経て得られた配線基板であって、使
    用する感光性フィルムとして、以下の(A)から(D)
    の成分を含有する感光性樹脂組成物を支持体上に積層し
    てなる感光性フィルムを用いたことを特徴とする印刷回
    路板。 (A)次の一般式(I)で示されるエチレン性不飽和化
    合物を3〜20重量部 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、R
    水素原子またはC〜C のアルキル基を表し、R
    〜C14のアルキル基を表し、nは3〜20の整数
    であり、mは1〜3の整数である)(B)上記(A)以
    外のエチレン性不飽和化合物を15〜40重量部及び
    (C)カルボキシル基を有する高分子化合物を50〜7
    0重量部(ただし(A)、(B)及び(C)の総量が1
    00重量部になるようにする)並びに(D)光開始剤を
    (A)、(B)及び(C)の総量100重量部に対して
    0.05〜20重量部
  2. 【請求項2】 (A)次の一般式(I)で示されるエチ
    レン性不飽和化合物を3〜20重量部 【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、R
    水素原子またはC〜C のアルキル基を表し、R
    〜C14のアルキル基を表し、nは3〜20の整数
    であり、mは1〜3の整数である)(B)上記(A)以
    外のエチレン性不飽和化合物を15〜40重量部及び
    (C)カルボキシル基を有する高分子化合物を50〜7
    0重量部(ただし(A)、(B)及び(C)の総量が1
    00重量部になるようにする)並びに(D)光開始剤を
    (A)、(B)及び(C)の総量100重量部に対して
    0.05〜20重量部含有してなる、アルカリ性水溶液
    に対して可溶又は膨潤可能な感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)エチレン性不飽和化合物が、次の
    一般式(II)で示されるビスフェノールAポリエトキシ
    エチル(メタ)アクリレート化合物を含有する請求項2
    記載の感光性樹脂組成物。 【化3】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、p及び
    qはp+qが6〜14となるように選ばれる整数であ
    る)
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の感光性樹脂組成物
    を支持体上に積層してなる感光性フィルム。
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