JP2002148512A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2002148512A
JP2002148512A JP2000346839A JP2000346839A JP2002148512A JP 2002148512 A JP2002148512 A JP 2002148512A JP 2000346839 A JP2000346839 A JP 2000346839A JP 2000346839 A JP2000346839 A JP 2000346839A JP 2002148512 A JP2002148512 A JP 2002148512A
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distance measuring
distance
projecting
range
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JP2000346839A
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English (en)
Inventor
Osamu Nonaka
修 野中
Toshio Takahashi
利夫 高橋
Shin Koide
津 小出
Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投射手段を調整するためのスペースや工程を必
要とする事なく測距用光を対象物に正確に照射して、暗
い所やコントラストのない対象物であっても正確に測距
が行える測距装置を提供する。 【解決手段】対象物100に対して測距用光を投光する
投光手段(投光レンズ5a、LED5b)と、基線長方
向に配置された複数のセンサアレイ9a、9bを有し、
対象物100からの反射光を受光する受光手段(受光レ
ンズ8a、8b、センサアレイ9a、9b)とを備え、
受光手段からの出力に基いて対象物までの距離を測定す
る測距装置において、上記投光手段は、上記対象物の距
離方向と、上記基線長方向とに対して直交する方向に、
上記測距用光の投光範囲を拡大するための光分割手段
(プリズム5)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラの測距装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】測距用光を投射して対象物に対するピン
ト合わせを行う測距装置が従来より知られている。この
場合、測距用光を効率よく投射すると共に、反射してき
た光を小さな受光素子で正確に受光するために精密な位
置合わせ等を行う必要がある。例えば、特開平9−22
9679号公報は、制御基板に回路基板が嵌合かつスラ
イド可能な長孔と、どちらかの基板に幅広部のある配線
パターンを設けて、投光素子または受光素子を搭載した
回路基板と制御基板を直接接続し、また長孔に嵌合され
た回路基板をスライドさせることで回路基板と制御基板
の相対的位置関係を調整し、レンズと投光素子または受
光素子の位置合わせを行うことで、リード線やケーブル
等が不要でかつ位置決め機構も簡易な構成を開示してい
る。
【0003】概して、測距装置は大きく2つに分けて、
測距装置から測距用の光を投射するアクティブタイプ
と、対象物の像信号を利用して測距を行なうパッシブタ
イプとがあるが、パッシブタイプであっても暗い所やコ
ントラストのない対象物については原理的に測距ができ
ないので、補助光として測距用光を投射する光源を備え
たものが多い。
【0004】一方、カメラ等の携帯用機器が小型化、低
価格化する流れにおいて、測距用光の投射手段を調整す
るスペース及び機構や、調整するための工程の削減が求
められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】補助光として測距用光
を投射するタイプの測距装置では、組立上のばらつきや
部品の良否により、補助光が正しく対象物に投射されな
かったり、補助光自体にコントラストがない場合があ
り、正確な測距を行えない場合がある。このような環境
下で正確な測距を行うためには測距用光の投射手段を調
整する必要があるが、小型化を考慮して調整に必要なス
ペースや機能および調整工程を削減するための具体的な
提案がなされていなかった。
【0006】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、投射手段を調
整するためのスペースや工程を必要とする事なく測距用
光を対象物に正確に照射して、暗い所やコントラストの
ない対象物であっても正確に測距が行える測距装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、対象物に対して測距用光を投光す
る投光手段と、基線長方向に配置された複数の素子を有
し、上記対象物からの反射光を受光する受光手段とを備
え、該受光手段からの出力に基いて対象物までの距離を
測定する測距装置において、上記投光手段は、上記対象
物の距離方向と、上記基線長方向とに対して直交する方
向に、上記測距用光の投光範囲を拡大するための光分割
手段を有する。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明に係る測
距装置において、上記光分割手段は、プリズムである。
【0009】また、第3の発明は、第1または第2の発
明に係る測距装置において、上記受光手段は、上記対象
物からの反射光に含まれる定常光成分を分離して、上記
測距用光に基づく信号光成分のみを積分する定常光除去
手段を具備する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0011】(第1実施形態)図1は第1実施形態の測
距装置が適用されるカメラの電気回路の機能ブロック図
である。まず参照符号2で示される、三角測距を行う測
距部について説明する。
【0012】9a,9bはセンサアレイであり、対象物
100からの反射光を受光レンズ8a,8bを介して受
光して像信号を形成する働きを有する。この受光レンズ
8a,8bとセンサアレイ9a,9bが焦点距離fを持
ち、受光レンズ8a,8bの位置が図のようにB(基線
長)だけの差を有するものとすると、各々のセンサアレ
イ9a,9bで得られる2つの像信号には、各々の光軸
を基準として、xの相対位置差が生じる。
【0013】この相対位置差xは、各々のセンサアレイ
9a,9bからの像信号をA/D変換手段15でディジ
タル値に変換した後、ワンチップマイコン(CPU)1
に入力してこれら2つの像を比較することにより求ま
る。また、B,fは既知であるので、x=(Bf)/L
の関係式を用いれば対象物100までの被写体距離Lが
求められる。
【0014】しかし、暗い場所や、コントラストのない
対象物であれば、像信号が平坦となってしまい相対位置
差xを求める事ができない。そこで、ドライバ14によ
りLED5bを駆動して補助光を投光レンズ5aを介し
て対象物100に投光することにより上記のような欠点
を克服する技術が知られている。
【0015】しかし、補助光が正しく対象物100に投
射されなかったり、補助光自体にコントラストがない場
合には充分な効果が得られなかった。そこで本実施形態
では、基線長方向に並べられた複数のセンサアレイ9
a,9bからの像信号に従って、対象物100までの距
離を測定するにあたって、対象物100に対して測距用
光を投射する投光手段に、上記対象物の距離方向と、基
線長方向とに対して直交する方向に、測距用光の投光範
囲を拡大するための光分割手段5を備えることにより、
補助光を効果的に照射して暗い所やコントラストのない
対象物を含むにがてなシーンであっても正確な測距を行
えるようにしている。
【0016】以下に図2を参照して測距用光の投射につ
いてさらに詳しく説明する。受光レンズ8a,8b及び
センサアレイ9a,9bについてはすでに説明したもの
で、対象物100に対応して基線長方向(図では横方
向)に配置されている。
【0017】11は、対象物100のモニタ範囲であ
る。ここでは基線長方向に像検出するため、モニタ範囲
11は基線長方向に延在した長方形となる。このモニタ
範囲11に入る対象物100にコントラストがあれば測
距が可能であるが、コントラストがなかったり、シーン
が暗かったりすると、補助光を投射しないと測距ができ
ない。
【0018】そこでLED5bからの測距用光を投光レ
ンズ5aを介して対象物100に投光する。しかし、モ
ニタ範囲11に光が正しく投射されないとセンサアレイ
9a,9bには対象物100からの反射光が入射しない
ので正しい測距ができない。例えば投光レンズ5aに対
するLED5bの位置関係が5b’、5b”のようにば
らつくと、測距用光は図の12u,12dのようにモニ
タ範囲11からはずれてしまい対象物100に対する正
確な測距ができない。このようなばらつきはカメラの組
み立て時や部品の出来ばえによって発生するものであ
る。
【0019】そこで本発明ではこのような問題を解決す
るために、図3に示すように投光レンズ5aの前方に、
投光レンズ5aからの測距用光を、対象物100の距離
方向と、基線長方向とに対して直交する方向に、LED
5bからの測距用光を分割して拡大するためのプリズム
5を配置することにより、上記ばらつき等によって投光
位置12Tが12u,12dのようにずれても、センサ
アレイ9a,9bのモニタ範囲11に測距用光の一部が
常に入射するようになる。センサアレイ9a,9bが基
線長方向に長いので対象物100からの反射光がはずれ
る可能性は低い。したがって、測距用光のコントラスト
が低下しないようにするためにも基線長方向に測距用光
を広げないようにしている。
【0020】図4は、第1実施形態の測距装置を搭載し
たオートフォーカスカメラの外観斜視図である。カメラ
10の前面には本発明の測距装置の結果によりピント合
わせがなされる撮影レンズ3や、ストロボ発光部4、フ
ァインダー対物レンズ6等が配置され、その近傍に一対
の受光レンズ8(8a、8b)や投光光学系5(投光レ
ンズ5a、LED5b)からなる測距装置が配置されて
いる。
【0021】以下に、図1に示すカメラの電気回路の機
能についてさらに説明する。測距部2に関しては光学系
を中心にすでに説明したが、補助光の効果をさらに上げ
るために設けられた定常光除去手段16について以下に
説明する。対象物100は、太陽光や人工照明などで定
常的に照明されて、その反射光が受光レンズ8a,8b
に入射して像信号となるが、こうした強い光がある場
合、LED5bからの測距用光のような比較的微弱な光
では十分なS/N比で測距ができなくなる。
【0022】図5(c)は、センサアレイ9a,9b上
の光の分布を示している。そこで、補助光投射時には定
常光除去手段16を作動させて、図5(c)における信
号光成分のみを検出するようにする。
【0023】センサアレイ9a,9bから出力されるの
は光電流であり、A/D変換手段15はこの光電流をコ
ンデンサに充電して電圧信号に変換する。この充電の様
子を図5(a)に示す。所定時間t1 の間積分が行わ
れ、VINT1が変換された電圧信号である。補助光の投射
時には、補助光発光前のタイミングでは、この光電流を
図5(b)のように逆方向に積分し、定常光投射時に同
じ時間t1 だけ、積分方向を変えて積分を行えば差分V
INT2が定常的な光に左右されない測距用光のみによる信
号となる。つまり、定常光除去時には、投射した光の反
射光成分のみが、精度よくとり出されることとなるの
で、基線長方向にコントラストの高い測距用光を図3に
示すように投射すれば、対象物100上に投射されたパ
ターンをセンサアレイ9a,9bが像信号として検出で
きるので、暗いところやコントラストのない対象物を含
むにがてなシーンであっても正確な測距、ピント合わせ
が可能なカメラを提供できる。
【0024】このようにして得られたセンサアレイ9
a,9bからの像信号を比較し、ピント合わせ位置を決
定するのが図1のCPU1内に配置されている像位置比
較手段18と、ピント位置調整手段19である。
【0025】CPU1はレリーズスイッチ7がONされ
たことを検出して上記した三角測距を行ない、モーター
等からなるピント合わせ手段17を介して、撮影レンズ
3の位置を制御した後、シャッター13やストロボ発光
部4を制御して露出制御を行なう。
【0026】図6は、上記した補助光投射及び定常光除
去が可能なカメラの測距動作のフローを説明するための
フローチャートである。この測距動作はCPU1が内蔵
ROMに格納された所定のプログラムに従って行なう。
【0027】ステップS1はまず、定常光除去なしで、
センサアレイ出力を所定時間積分し、その結果をA/D
変換するステップである。定常光に従った積分なので明
るいシーンでは積分量が多く、暗いシーンでは積分量が
少なくなるので、この結果によってシーン明暗の判定が
できる。
【0028】ステップS2ではシーンが暗いかどうかを
判断し、シーンが暗いと判断されると、測距用光の投射
が必要であるとして、ステップS3に分岐して測距用光
を投射するとともに定常光除去の処理を行なってからA
/D変換を行なう。この結果をA/D2とする。この時
得られた補助光による像信号は2つのセンサアレイ9
a,9b間の位置差Bに従って三角測距の原理にてセン
サアレイ9a,9b上の位置を変えるので、このときの
相対位置差xを求めて、被写体距離Lを算出し(ステッ
プS4)、ピント合わせを行なう(ステップS5)。
【0029】一方、ステップS2でシーンが暗くないと
判断された場合には測距用光を投射しないで定常光除去
なしによる処理によりA/D変換を行なう。この結果を
A/D1とする(ステップS6)。次にコントラストが
あるかどうかを判断し(ステップS7)、コントラスト
がない場合にはステップS3に移行して定常光の除去を
行う。コントラストがある場合にはステップS8に進ん
でA/D1に基いて被写体距離Lを算出して、ステップ
S5に進んでピント合わせを行う。
【0030】図7はLED101から発光された光束を
基線長方向に対して直交する方向に分割して広げる光分
割手段103の作用について説明する図である。該光分
割手段103の投光手段側の面は、基線長方向に直交す
る方向にクサビ形状となっており、投光側に凸形状を持
っている。より詳細には光分割手段103の投光手段側
の面は、光軸に対して角度の異なる5つの平面(a、
b、b’、c、c’)で構成される。また、分割手段1
03の投光手段と反対側にある面は、全面が一様な平面
dで構成されている。
【0031】光分割手段103は光軸上の面aで示され
る投光手段側平面部は光軸と直交し、光軸から遠ざかる
に従って光軸となす角度が順に面bで−87度、面cで
−84度、また、面b′で87度、面c′で84度とな
っている。
【0032】次に光分割手段103の作用について説明
する。LED101から発光された光束は、正の屈折力
をもつレンズ102を通過する。ここで光分割手段10
3が存在しなければ、レンズ102の屈折力に従い、所
定の位置にLED発光部の像が形成される。この像の結
像位置をYとする。光分割手段103の面aの部分は表
裏の面を合わせてパワーを有さないので、この部分を通
過した光線により形成されるLED発光部の像は上述の
結像位置Yに一致する。
【0033】図8は、該結像位置Yを光軸方向から見た
様子を示している。光分割手段103の面aの部分を通
過した光束はXの部分にLED101の発光部の像を結
像させる。次に面bを通過した光束の結像位置である
が、図8の像面Y上において、位置XとLED像がちょ
うど重なり会わない位置に結像するように面bと光軸の
成す角度が設定されているため、図8でXbの位置に結
像する。同様に面cを通過した光束は図8においてXc
の位置に結像する。また、b′、c′の面を通過した光
束によるLED発光部の結像位置は、Xb′、Xc′に
なる。
【0034】以上により、光分割手段103が存在しな
い場合にはXの位置のみにしか投光像が存在しなかった
が、光分割手段103が存在することにより、基線長方
向に対し直交する方向に投光の面積が5倍になり、より
広い範囲の投光が可能になることがわかる。
【0035】また、光分割手段103を図9(a)に示
すように投光側とは反対の面に凸形状を設けたり、図9
(b)に示すように投光側の面を凹形状としたり、図9
(c)に示すように投光側と反対の面を凹形状とする変
形例が考えられるが、いずれの例であっても上述と同様
の作用効果を持つことはいうまでもない。
【0036】図10(a)に、上記した光学系を受ける
カメラ本体の枠の構成を示す。101はIREDであ
り、102,103は上述の光学系であり、各部品の形
状に沿って各部品を固定する枠110がカメラ本体に設
けられており、このような枠110に各部品が接着固定
される。この時の投光像111とセンサモニタ領域11
2の関係を図10(c)に示す。
【0037】また、本実施形態の投光手段は簡単な作り
かえでより広い範囲にパターン状の投射を行う図10
(b)に示すような光学系に変更可能である。すなわ
ち、IRED101の光をスリット部材105にて分割
し、レンズ104で拡散する仕様のAFに変更する場合
には、カメラ本体を変更する必要はなく、部品102,
103を他の部品104と交換するとともに、溝部10
5’に部品105を取り付けることで簡単に2種類のカ
メラを組み立てることができる。
【0038】図10(d)は図10(b)の構成を用い
たときの投光像111とセンサモニタ領域112の関係
を示している。
【0039】以上説明したように第1実施形態によれ
ば、測距用光の基線長方向のコントラストを投光レンズ
5aによって高め、プリズム5によって基線長と直交す
る方向に広げて、投光時には確実にセンサアレイのモニ
タ領域に対象物からの反射光が入射するようにしたの
で、暗い所やコントラストのない対象物を含むにがてな
シーンに対しても正確な測距が可能なオートフォーカス
カメラが提供できる。同時に、投光素子等の調整を不要
にし、調整機構をなくしてカメラを小型化する事ができ
る。
【0040】(第2実施形態)図11は本発明の第2実
施形態の測距装置が適用されるカメラの電気回路の機能
ブロック図である。第2実施形態では、受光センサの基
線長方向を縦方向にして、受光レンズ8a,8b及びセ
ンサアレイ9a,9bを縦方向に配置し、なおかつ、各
センサアレイ9a,9bを横方向に3分割したことを特
徴とする。これにより写真画面を6aとすると、画面内
11L,11C,11Rのように3ヶ所の測距域(モニ
タ範囲)を有することになる。投光側は、光源としての
LED5bの光を集光レンズ5aにて集光し、プリズム
5にて基線長方向と直交する方向に広げて上記3つの測
距ポイントに対して補助光を照射すると共に、基線長方
向にはコントラストを持たせることにより、暗いところ
やコントラストのない対象物を含むにがてなシーンであ
っても正確な測距を行うことが可能となる。
【0041】また、投光した光の広がりによって、投光
素子の誤差やカメラ組み立て時のバラつきによって、測
距用光が測距域からずれるのを防止可能な構成となって
いるので、調整機構及び調整工程を省略することが可能
となり、これによって低コストかつ小型の多点測距カメ
ラを提供することができる。
【0042】さらにコントラストを持たせた基線長方向
は、像信号入射位置が変化する方向なのでセンサアレイ
が長く測距用光がはずれる事はない。測距点が3つに分
かれているので測距域を広げられ画面内のどこに対象物
がいてもピント合わせが可能なAFカメラを実現でき
る。
【0043】CPU1は、条件に応じてドライバ14を
介してLED5bを駆動したり、定常光除去手段16を
作動させたりして、A/D変換手段15により得られた
像信号を判定して測距を行う。また20は露出制御用の
測光手段であるが、次に示すフローチャートでは、補助
光投射有、なしの切換制御にも利用する。
【0044】図12は第2実施形態の作用を説明するた
めのフローチャートである。ステップS11,S12は
測光手段20によって測光を行い、その結果によってシ
ーンの明暗を判定するステップであり、前述のように、
測距用光(LED)を投射かつ定常光除去ありの測距に
するか(ステップS13)、測距用光の投射なしの測距
(ステップS20)にするかを選択する。測距用光の投
射時には、定常光除去手段16を作動させ、非投射時に
は定常光除去手段16を非作動とする。こうして得られ
た各センサアレイの像信号をA/D変換して各測距ポイ
ントの距離を算出する(ステップS14,S21)。
【0045】しかし、測距用光の投射時に、ステップS
14で得られた距離LL2,LC2,LR2は、測距用光の到
達距離に限界があるので、所定距離LO2より遠いものは
信頼性が低いとして、ピント合わせの候補から削除する
(ステップS15)。
【0046】また、補助光なし測距の時(ステップS2
0)は、コントラストのないポイントの測距結果は信頼
性は低いと判断して、コントラストのあるポイント(O
Kポイント)のみについて距離算出を行う(ステップS
21)。ステップS22においてすべての点のコントラ
ストがOKであるかどうかを判断し、YESの場合には
ステップS22をステップS24に分岐して、得られた
距離から最も近い距離Lpにピント合わせを行なう。
【0047】しかし、ステップS22において1ヶ所で
もコントラストなしの箇所があると判断されるとステッ
プS13に分岐し、測距用光投射を伴う測距を行なう。
すでに信頼性の低いものは除去されているので、こうし
て得られたすべての測距結果より、最も近い距離をピン
ト合わせ距離Lpとして(ステップS16)、ピント合
わせを行なう(ステップS25)。
【0048】このように複数のポイントに対して測距を
行い、測距不能のポイントがある時には異なる測距方式
で測距するようにしたので、にが手な対象物のないオー
トフォーカスカメラが提供できる。例えば、夜景を前に
した人物などは、背景の夜景が明るい場合、ステップS
12をステップS20に分岐してパッシブ方式の測距を
行ない、背景のコントラストにより背景は測距できる
が、人物はコントラストが低いために正確な測距が行え
ずピンボケになる場合がある。しかし上記したような第
2実施形態によれば、コントラストの低い測距ポイント
がある場合には、補助光照射、定常光除去の測距を行う
ので、人物に対して正しいピント合わせが可能となる。
定常光除去機能によって背景のコントラストは除去さ
れ、手前の人物からの反射光信号に基いて正しい測距が
できるからである。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、投射手段を調整するた
めのスペースや工程を必要とする事なく測距用光を対象
物に正確に照射して、暗い所やコントラストのない対象
物であっても正確に測距が行える測距装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の測距装置が適用されるカメラの
電気回路の機能ブロック図である。
【図2】測距用光の投射についてさらに詳しく説明する
ための図である。
【図3】投光レンズ5aからの測距用光を分割して広げ
るプリズム5を含む本実施形態の構成を示す図である。
【図4】第1実施形態の測距装置を搭載したオートフォ
ーカスカメラの外観斜視図である。
【図5】定常光除去手段16の作用を説明するための図
である。
【図6】補助光投射及び定常光除去が可能なカメラの測
距のフローを説明するためのフローチャートである。
【図7】光分割手段103の作用について説明する図で
ある。
【図8】結像位置Yを光軸方向から見た様子を示す図で
ある。
【図9】光分割手段103の変形例を示す図である。
【図10】本実施形態の光学系を受けるカメラ本体の枠
の構成及び投光像11とセンサモニタ領域12の関係を
示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態の測距装置が適用され
るカメラの電気回路の機能ブロック図である。
【図12】第2実施形態の作用を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ワンチップマイコン(CPU) 2 測距部 3 撮影レンズ 4 ストロボ発光部 5 プリズム(光分割手段) 5a 投光レンズ 5b LED 6 ファインダー対物レンズ 7 レリーズスイッチ 8a、8b 受光レンズ 9a、9b センサアレイ 10 カメラ 11 モニタ範囲 13 シャッター 14 ドライバ 15 A/D変換手段 16 定常光除去手段 17 ピント合わせ手段 18 像位置比較手段 19 ピント位置調整手段 20 測光手段 100 対象物 101 LED(IRED) 102 レンズ 103 光分割手段 104 レンズ 105 スリット部材 110 枠 111 投光像 112 センサモニタ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 津 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中田 康一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2F112 AA08 BA03 BA06 BA10 CA02 DA02 DA40 FA29 FA50 GA01 2H011 BA14 BB01 BB02 2H051 BB20 CB20 CC06 CC13 CE08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に対して測距用光を投光する投光
    手段と、基線長方向に配置された複数の素子を有し、上
    記対象物からの反射光を受光する受光手段とを備え、該
    受光手段からの出力に基いて対象物までの距離を測定す
    る測距装置において、 上記投光手段は、上記対象物の距離方向と、上記基線長
    方向とに対して直交する方向に、上記測距用光の投光範
    囲を拡大するための光分割手段を有することを特徴とす
    る測距装置。
  2. 【請求項2】 上記光分割手段は、プリズムであること
    を特徴とする請求項1記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 上記受光手段は、上記対象物からの反射
    光に含まれる定常光成分を分離して、上記測距用光に基
    づく信号光成分のみを積分する定常光除去手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008046004A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Nissan Motor Co Ltd 距離計測システム

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