JP2002148287A - 検電器 - Google Patents

検電器

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JP2002148287A
JP2002148287A JP2000342125A JP2000342125A JP2002148287A JP 2002148287 A JP2002148287 A JP 2002148287A JP 2000342125 A JP2000342125 A JP 2000342125A JP 2000342125 A JP2000342125 A JP 2000342125A JP 2002148287 A JP2002148287 A JP 2002148287A
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一己 友宗
Atsushi Nakahara
淳 中原
Shigeo Matsuoka
樹生 松岡
Yoshitaka Honjo
可卓 本庄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な手段により逆方向誘導による誤動作を
未然に防止し得る検電器を提供することにある。 【解決手段】 被検電部12との接触によりその被検電
部12と電気的に接続される検知子13を本体部14の
先端に設け、対地アース間に形成される浮遊静電容量に
より被検電部12から検知子13を介して流れる静電誘
導電流iを検出し、その検出信号に基づいて被検電部1
2の充電状態を報知する検知回路部15を前記本体部1
4に収納し、その本体部14の基端から延びる絶縁性の
握り部16を具備した検電器11において、前記検知回
路部15と電気的に接続されたアース電極17を前記検
知回路部15から握り部16へ延在させ、握り部16を
把持する人体mとの間で所望の浮遊静電容量C1が形成
可能なように長尺とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検電器に関し、例え
ば電柱などに設置された電力設備の被検電部(電圧充電
部)の充電状態を判別して作業者に警報を発して感電事
故などを未然に防止する検電器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電柱などに設置された電力設
備、例えば高低圧配電線などの電路や柱上変圧器などの
電力機器について、保守点検や交換工事などの電気関係
作業を実施するに際しては、その作業の実施に先立っ
て、前記電路や電力機器などの充電、停電の状態を判別
することにより、作業者の接触による感電事故を未然に
防止するようにしている。
【0003】通常、電路や電力機器など(以下、それら
を総括して被検電部と称す)の充電状態の判別は、作業
者が携帯式の検電器を使用することにより行っている。
この検電器1は、例えば、図5に示すように被検電部2
との接触によりその被検電部2と電気的に接続される検
知子3を本体部4の先端に設け、対地アース間に形成さ
れる浮遊静電容量C1,C2により被検電部2から検知子
3を介して流れる静電誘導電流iを検出し、その検出信
号に基づいて被検電部2の充電状態を報知する検知回路
部5を本体部4に収納し、その本体部4の基端から延び
る絶縁性の握り部6を具備した構造を有する。なお、本
体部4内には、検知回路部5のアース端子部(図示せ
ず)と電気的に接続された微小なアース電極7が設けら
れている。
【0004】検電器1を用いた検電作業においては、図
5に示すように検電器1の握り部6を作業者mが把持し
た状態で本体部4の先端にある検知子3を被検電部2に
接触させる。この検知子3を被検電部2に接触させる
と、その被検電部2が充電状態にある場合、対地電圧E
に対して、検知子3−検知回路部4−アース電極7と人
体m(作業者)間に形成される浮遊静電容量C1−人体
m−人体mと対地間に形成される浮遊静電容量C2−大
地の経路でもって閉回路が形成され、静電誘導電流iが
流れる。
【0005】この静電誘導電流iを検知回路部5で検出
し、その検出信号に基づいてブザーによる発音やLED
等による発光でもって、被検電部2が充電状態にあるこ
とを報知する。これにより、作業者mは被検電部2が充
電状態にあるか否かを判別することができ、感電事故を
未然に防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電柱などに
設置された電気設備における電気関係作業では、作業者
が電柱上で作業する際に、その電柱に設けられた腕金な
どの金具を把持しながら作業を実施することがある。こ
の腕金などの金具はアースされているのが通常である
が、腕金などの金具(以下、アース金具と称す)に取り
付けられた電力機器などからの漏電によりその金具に電
位が存在することもある。そのため、被検電部には電路
や機器以外にアース金具も含まれ、作業を実施するに先
立って、アース金具に電位がないことを検電器により確
認する必要がある。
【0007】しかしながら、図6に示すように検電器1
の先端にある検知子3をアース金具2’に接触させる
と、そのアース金具2’と近接配置された電路などの高
圧充電部(例えば高圧充電状態にある被検電部2)が存
在すると、その高圧充電部から静電誘導を受けて電位が
発生する。つまり、従来の検電器1のようにアース電極
7が小さい場合、そのアース電極7と人体m間に形成さ
れた浮遊静電容量C1が小さく、その結果、アース電極
7が大地に対して電位を持つことになる。
【0008】これにより、高圧充電状態の被検電部2の
対地電圧に対して、高圧充電状態の被検電部2とアース
電極7間に形成される浮遊静電容量C4−アース電極7
−検知回路部5−検知子3−アース金具2’の経路でも
って静電誘導電流i’が流れる。
【0009】この場合、通常の検電時における電流iの
方向とは逆であり(図5参照)、アース電極7の電位が
検知子3よりも高い状態となり、検知回路部5ではアー
ス電極7から検知子3に向かって流れる静電誘導電流
i’を検出することになる(以下、これを逆方向誘導と
称す)。この逆方向誘導時に流れる静電誘導電流i’が
検電器1の動作感度以上であれば、アース金具2’に電
位がないのにもかかわらず、検電器1が誤動作してブザ
ーによる発音やLED等による発光などでもって作業者
に報知する不具合が発生する。
【0010】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、簡単な手段に
より逆方向誘導による誤動作を未然に防止し得る検電器
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、被検電部との接触によ
りその被検電部と電気的に接続される検知子を本体部の
先端に設け、対地アース間に形成される浮遊静電容量に
より被検電部から検知子を介して流れる静電誘導電流を
検出し、その検出信号に基づいて被検電部の充電状態を
報知する検知回路部を前記本体部に収納し、その本体部
の基端から延びる絶縁性の握り部を具備した検電器にお
いて、前記検知回路部と電気的に接続されたアース電極
を前記検知回路部から握り部へ延在させ、その握り部を
把持する人体との間で所望の浮遊静電容量が形成可能な
ように長尺としたことを特徴とする(請求項1)。
【0012】本発明に係る検電器では、アース電極を検
知回路部から握り部へ延在させ、握り部を把持する人体
との間で所望の浮遊静電容量が形成可能なように長尺と
したことにより、アース電極と人体との間に形成される
浮遊静電容量を大きくすることができ、アース電位にあ
るべき被検電部が実際にアース電位であることを確認す
る場合であっても、逆方向誘導による誤動作が発生する
ことはない。
【0013】つまり、アース電位にあるべき被検電部に
検知子を接触させると、検知回路部から握り部へ延在さ
せた長尺なアース電極により、そのアース電極と人体と
の間で形成される浮遊静電容量が従来の検電器によりも
大きくなり、アース電極が人体の電位、すなわち、アー
ス電位となるため、被検電部に近接配置された電路など
の高圧充電部が存在しても、その高圧充電部から静電誘
導を受けて電位が発生することがなくなり、検知回路部
ではアース電極から検知子へ向けて静電誘導電流が流れ
ることはない。
【0014】また、前記握り部を伸縮自在とした検電器
の場合、検知子との間に介設された前記検知回路部の入
力インピーダンスを、握り部を伸長した状態でのアース
電極の対地間インピーダンスよりも大きくすることが望
ましい(請求項2)。
【0015】握り部を縮小させた状態で検電器を使用す
る場合、被検電部に検知子を接触させると、アース電極
と人体との間で形成される浮遊静電容量が大きいことか
ら、アース電極と対地間で形成される浮遊静電容量が大
きくなり、アース電極の対地間インピーダンスが小さく
なる。また、握り部を伸長させた状態で検電器を使用す
る場合、被検電部に検知子を接触させると、アース電極
と人体との間で形成される浮遊静電容量がほとんどなく
なるためにアース電極と対地間で形成される浮遊静電容
量が小さくなり、アース電極の対地間インピーダンスが
大きくなる。
【0016】このように握り部の縮小状態と伸長状態と
でアース電極の対地間インピーダンスの差が大きいと、
検知子との間に介設された検知回路部の入力インピーダ
ンスが小さい場合、握り部の縮小状態と伸長状態とで検
知回路部の動作感度の差が大きくなる。そこで、前記入
力インピーダンスを、握り部を伸長した状態でのアース
電極の対地間インピーダンスよりも大きくすれば、握り
部の縮小状態と伸長状態とで検知回路部の動作感度の差
を小さくすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る検電器の実施形態を
図1乃至図4を参照しながら以下に詳述する。なお、図
1はアース電位にある被検電部に対する検電器11の使
用状態を示し、図2は検電器11の検知回路部15を示
す。また、図3および図4は充電状態にある被検電部1
2に対する検電器11の使用状態で、図3は握り部16
を縮小させた状態の検電器11、図4は握り部16を伸
長させた状態の検電器11をそれぞれ示す。
【0018】この実施形態の検電器11は、図3に示す
ように被検電部12との接触によりその被検電部12と
電気的に接続される導電性の検知子13をプラスチック
製の本体部14の先端に設け、対地アース間に形成され
る浮遊静電容量C1,C2により被検電部12から検知子
13を介して流れる静電誘導電流iを検出し、その検出
信号に基づいて被検電部12の充電状態を報知する検知
回路部15を前記本体部14に収納し、その本体部14
の基端から延びる絶縁性の握り部16を具備した構造を
有する。
【0019】この実施形態の検電器11は、被検電部1
2が低圧または高圧のいずれの充電状態であるか否かを
判別可能な高低圧用のものであり、図2に示すように入
力抵抗18を介して検知子13と電気的に接続された検
知回路部15は、低圧レベル検出回路19、高圧レベル
検出回路20、断続音発生回路21及び音響発振回路2
2を構成する電子部品が実装された配線基板(図示せ
ず)を有し、その配線基板上の実装回路部品の他、発光
ダイオード23、ブザー24、テスト用押しボタンスイ
ッチ25及び電池26を具備する。
【0020】この検知回路部15では、電池26による
電源電圧により駆動され、被検電部12が低圧充電状態
であれば、低圧レベル検出回路19の出力により断続音
発生回路21を介して音響発振回路22の出力でもって
発光ダイオード23を断続的に発光させると共にブザー
24を断続的に発音させる。また、被検電部12が高圧
充電状態であれば、高圧レベル検出回路20の出力によ
り音響発振回路22の出力でもって発光ダイオード23
を連続的に発光させると共にブザー24を連続的に発音
させる。なお、テスト用押しボタンスイッチ25によ
り、検知回路部15の動作確認が可能となっている。
【0021】前記検知回路部15のアース端子部にはア
ース電極17が電気的に接続されている。このアース電
極17は長尺な棒状の導電性部材であり、検知回路部1
5から握り部16へ延在し、握り部16を把持する人体
mとの間で浮遊静電容量C1が形成可能となっている。
【0022】また、本体部14の基端から延びる握り部
16は、径の異なる複数本の円筒状強化プラスチック製
絶縁筒を伸縮可能に連結した延竿式の絶縁筒群で構成さ
れ、本体部14の基端に連結された最小径の絶縁筒内に
アース電極17が収納配置され、また、最大径の絶縁筒
が作業者が検電作業時に把持する箇所となっている。
【0023】前記構成を具備した検電器11の使用態様
としては、低圧検電の場合、握り部16を縮小させた状
態で検電器11を使用し、高圧検電の場合、握り部16
を縮小または伸長させた状態で検電器11を使用する。
この高圧検電の場合、労働安全衛生規則により高圧絶縁
手袋の着用を条件として、握り部16を縮小させた状態
で検電器11を使用することが可能であり、また、被検
電部12から600mm以上離隔することを条件とし
て、握り部16を伸長させた状態で検電器11を高圧絶
縁手袋なしで使用することが可能となっている。
【0024】握り部16を縮小させた状態で検電器11
を使用する場合は、図3に示すように握り部16の縮小
により、握り部16の最小径の絶縁筒に収納配置された
アース電極17と最大径の絶縁筒を把持する人体mとが
近接して対向配置され、前記アース電極17と人体mと
の間に形成される浮遊静電容量C1が非常に大きくなる
ので、検知子13を低圧または高圧の充電状態にある被
検電部12に接触させると、対地電圧Eに対して、検知
子13−検知回路部15−アース電極17と人体m(作
業者)間に形成される浮遊静電容量C1−人体m−人体
mと対地間に形成される浮遊静電容量C2−大地の経路
でもって閉回路が形成され、静電誘導電流iが流れる。
【0025】この静電誘導電流iを検知回路部15で検
出し、低圧レベル検出回路19または高圧レベル検出回
路20から出力される検出信号に基づいてブザー24に
よる発音や発光ダイオード23による発光(低圧の場合
は断続、高圧の場合は連続)でもって、被検電部12が
低圧または高圧のいずれの充電状態にあるかを報知す
る。
【0026】握り部16を伸長させた状態で検電器11
を使用する場合は、図4に示すように握り部16の伸長
により、握り部16の最小径の絶縁筒に収納配置された
アース電極17と最大径の絶縁筒を把持する人体mとが
離隔するため、アース電極17と人体mとの間に形成さ
れる浮遊静電容量が非常に小さくなるので、検知子13
を高圧の充電状態にある被検電部12に接触させると、
対地電圧Eに対して、検知子13−検知回路部15−ア
ース電極17と対地との間に形成される浮遊静電容量C
3−大地の経路でもって閉回路が形成され、静電誘導電
流iが流れる。
【0027】この静電誘導電流iを検知回路部15で検
出し、高圧レベル検出回路20から出力される検出信号
に基づいてブザー24による連続発音や発光ダイオード
23による連続発光でもって、被検電部12が高圧の充
電状態にあることを報知する。
【0028】また、電柱などに設置された電気設備にお
ける電気関係作業において、その作業を実施するに先立
って、アース金具12’に電位がないことを検電器11
により確認する場合がある。この場合は、握り部16を
縮小させた状態で検電器11を使用して検電作業を行
う。
【0029】握り部16を縮小させた状態で検電器11
を使用して検電作業を行うに際して、図1に示すように
検電器11の先端にある検知子13をアース金具12’
に接触させると、そのアース金具12’と近接配置され
た電路などの高圧充電部(例えば高圧充電状態にある被
検電部12)が存在する場合、その高圧充電部から静電
誘導を受けて電位が発生する。
【0030】このとき、従来の検電器1のようにアース
電極7が小さい場合(図6参照)、そのアース電極7と
人体m間に形成された浮遊静電容量C1が小さく、その
結果、アース電極7が大地に対して電位を持つことにな
っていたのに対して、実施形態の検電器11では、アー
ス電極17が検知回路部15から握り部16へ延在され
て握り部16を把持する人体mとの間で浮遊静電容量C
1が形成可能なように長尺としたことにより、握り部1
6の縮小により、握り部16の最小径の絶縁筒に収納配
置されたアース電極17と最大径の絶縁筒を把持する人
体mとが近接して対向配置されている。これにより、前
記アース電極17と人体mとの間に形成される浮遊静電
容量C1が大きくなり、人体mの電位と等しくなる。
【0031】このとき、作業者mが電柱上に登って検電
している場合には、アースされた電柱の一部に触れてい
ることから、人体mの電位はアース電位となっているの
で、電路などの高圧充電部の対地電圧に対して、高圧充
電部とアース電極17間に形成される浮遊静電容量C4
−アース電極17−アース電極17と人体mとの間に形
成される浮遊静電容量C1−大地の経路でもって静電誘
導電流i0が流れ、検知回路部15に通常の検電時にお
ける電流iと逆向きの電流i’が流れることはなく、こ
れにより、逆方向誘導が生じることはなく、検電器11
の誤動作を防止できる。なお、高所作業車などのバケッ
トに作業者が搭乗して検電作業を実施する場合には、人
体mの電位がアース電位となっていないことがあるた
め、電柱などに触れることにより人体mの電位をアース
電位とする必要がある。
【0032】さらに、前述したように握り部16を縮小
させた状態で検電器11を使用する場合は、充電状態に
ある被検電部12に検知子13を接触させると、アース
電極17と人体mとの間で形成される浮遊静電容量C1
が大きいことから、アース電極17と対地間で形成され
る浮遊静電容量が大きくなり、アース電極17の対地間
インピーダンスが小さくなる。また、握り部16を伸長
させた状態で検電器11を使用する場合は、充電状態に
ある被検電部12に検知子13を接触させると、アース
電極17と人体mとの間で形成される浮遊静電容量C1
がほとんどなくなるためにアース電極17と対地間で形
成される浮遊静電容量が小さくなり、アース電極の対地
間インピーダンスが大きくなる。
【0033】このように握り部16の縮小状態と伸長状
態とでアース電極17の対地間インピーダンスの差が大
きいと、検知子13との間に介設された検知回路部15
の入力抵抗18が小さい場合、握り部16の縮小状態と
伸長状態とで検知回路部15の動作感度の差が大きくな
って好ましくない場合がある。その場合には、検知回路
部15の入力インピーダンスである前記入力抵抗18
を、握り部16を伸長した状態でのアース電極17の対
地間インピーダンスよりも大きくすることにより、握り
部16の縮小状態と伸長状態とで検知回路部15の動作
感度の差を小さくすることが可能となる。
【0034】なお、この実施形態は、検知回路部15の
入力インピーダンスを入力抵抗18で構成した場合であ
るが、その入力インピーダンスは、抵抗以外にコンデン
サやコイル、あるいはこれらの組み合わせによっても構
成することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、アース電極を検知回路
部から握り部へ延在させ、握り部を把持する人体との間
で浮遊静電容量が形成可能なように長尺としたことによ
り、アース電位にあるべき被検電部が実際にアース電位
であることを確認する場合に、逆方向誘導による検知回
路部の誤動作が発生することはなく、アース電位の被検
電部の検電作業が正確に実施でき、信頼性が高く、安全
性に富んだ検電器を提供することができる。
【0036】また、前記握り部を伸縮自在とした検電器
の場合、前記検知回路部と検知子との間に設けられた入
力インピーダンスを、握り部を伸長した状態でのアース
電極の対地間インピーダンスよりも大きくすれば、握り
部を縮小させた場合と伸長させた場合とで検知回路部の
動作感度の差を小さくすることが可能となり、検電作業
時での誤判断を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検電器の実施形態で、アース電位
にある被検電部を検電する場合に使用状態を示す説明図
である。
【図2】本発明の実施形態における検電器の検知回路部
を示す回路図である。
【図3】本発明の実施形態において、握り部を縮小させ
た状態で検電器を使用する場合を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態において、握り部を伸長させ
た状態で検電器を使用する場合を示す説明図である。
【図5】検電器の従来例で、充電状態にある被検電部を
検電する場合の使用状態を示す説明図である。
【図6】従来の検電器で、アース電位にある被検電器部
を検電する場合の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 検電器 12 被検電部 13 検知子 14 本体部 15 検知回路部 16 握り部 18 入力インピーダンス(入力抵抗) m 人体 C1 浮遊静電容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 淳 広島県広島市中区小網町6番12号 株式会 社中電工内 (72)発明者 松岡 樹生 兵庫県尼崎市尾浜町3丁目29番3号 長谷 川電機工業株式会社内 (72)発明者 本庄 可卓 兵庫県尼崎市尾浜町3丁目29番3号 長谷 川電機工業株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA10 AA17 AB07 2G035 AA21 AA23 AB08 AC01 AC02 AD39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検電部との接触によりその被検電部と
    電気的に接続される検知子を本体部の先端に設け、対地
    アース間に形成される浮遊静電容量により被検電部から
    検知子を介して流れる静電誘導電流を検出し、その検出
    信号に基づいて被検電部の充電状態を報知する検知回路
    部を前記本体部に収納し、その本体部の基端から延びる
    絶縁性の握り部を具備した検電器において、 前記検知回路部と電気的に接続されたアース電極を前記
    検知回路部から握り部へ延在させ、その握り部を把持す
    る人体との間で所望の浮遊静電容量が形成可能なように
    長尺としたことを特徴とする検電器。
  2. 【請求項2】 前記握り部を伸縮自在とした検電器であ
    って、検知子との間に介設された前記検知回路部の入力
    インピーダンスを、握り部を伸長した状態でのアース電
    極の対地間インピーダンスよりも大きくしたことを特徴
    とする請求項1に記載の検電器。
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