JP2002148229A - X線電子分光分析器 - Google Patents

X線電子分光分析器

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JP2002148229A JP2001290673A JP2001290673A JP2002148229A JP 2002148229 A JP2002148229 A JP 2002148229A JP 2001290673 A JP2001290673 A JP 2001290673A JP 2001290673 A JP2001290673 A JP 2001290673A JP 2002148229 A JP2002148229 A JP 2002148229A
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在 ▲吉▼ 李
Yury N Yuryev
エヌ ユリエフ ユリ
Chang-Bin Lim
昶 彬 任
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定時のX線の利用効率を高めると共に、こ
のX線が照射された結果として放出される分析対象物か
らの電子信号のS/N比を向上させることにより、測定
結果の信頼性を一段と高めたX線電子分光分析器を提供
する。 【解決手段】 X線を発生させるX線発生装置40と、
前記X線が照射される分析対象物から放出される荷電粒
子の検出を通して前記分析対象物を構成する物質に関す
る分析が行われる光学系50と、X線発生装置40と光
学系50との間に備えられ、内部が真空度の高い低圧力
に保持される真空用ベローズ60と、X線発生装置40
と光学系50との間に備えられ、X線発生装置40から
放出されたX線以外の他の放出エレメントが光学系50
へ流入するのを防ぐべく、真空用ベローズ60の内部に
遮蔽手段90a、90bのみを備えるか、あるいは必要
に応じて遮蔽手段90a、90bとの間の底面部に磁石
100を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線(X−ra
y)電子分光分析器に係り、特に、X線の利用効率を高
めると同時に電子信号対雑音比(Signal to
Noise Ratio、以下「S/N比」と称する)
を高めたX線電子分光分析器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線電子分光分析器は、様々な産
業分野で用いられ、特に半導体、触媒、非晶質材料等
の、材料の表面特性が大きな鍵を握る材料分野におい
て、材料表面の原子組成、原子構造、及び原子の電子配
列状態等の特性を詳細に調査するための手段として好適
に用いられてきた。
【0003】現在用いられているX線電子分光分析器
は、一般に、X線を発生させるX線発生装置と、このX
線発生装置からのX線を分析対象物に照射して分析対象
物から放出される電子信号を測定し、この分析対象物の
表面分析を行なう光学系とを含んで構成されている。し
かしながら、前記X線電子分光分析器において、X線が
照射される分析対象物が置かれた光学系が大気中に露出
した状態にある場合、X線発生装置で発生したX線の一
部が分析対象物まで到達する過程で大気中の種々の原
子、分子や粒子等によって吸収される。特に、前記X線
電子分光分析器で、比較的長波長で透過力の弱いX線で
ある軟X線を用いる場合、前記大気中の原子、分子や粒
子等によって吸収される割合が比較的高いことにより、
分析対象物の分析自体が極めて困難となる。
【0004】このため、X線電子分光分析器にあって
は、前記X線発生装置と光学系との間を、その内部が比
較的真空度の高い低圧力に保持されるように、真空用ベ
ローズで連結し、X線発生装置で発生した軟X線が前記
大気中の原子、分子や粒子等によって吸収される割合を
減少させることが必要となる。一方、前記X線発生装置
は、X線源としての材料に加速電子を衝突させてX線を
発生させるものであるが、このX線が発生する過程にお
いては測定に用いるX線以外に、測定に不必要な余分な
電子が発生する。そして、前記X線発生装置で余分に発
生した電子はX線と共に光学系に入射し易く、その結果
光学系の電子信号に雑音が生じ易くなる。
【0005】このように、光学系の電子信号における雑
音には、前記分析対象物にX線が照射されたことによっ
て得られる本来の電子信号に、X線発生装置より余分に
放出された電子に由来する信号が混入された結果生じる
雑音が含まれ、このような雑音が増大すると前記分析対
象物の測定結果に悪影響を及ぼす。すなわち、前記分析
対象物の測定結果を表わす電子信号に対する雑音の割合
が増加して、いわゆる「S/N比が低下する」という問
題が発生することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決する技術的課題は、測定時のX線の利用効率を高め
ると共に、このX線が照射された結果として放出される
分析対象物からの電子信号のS/N比を向上させること
により、測定結果の信頼性を一段と高めたX線電子分光
分析器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を達成す
るための本発明に係る請求項1は、X線を発生させるX
線発生装置と、前記X線が照射された分析対象物から放
出される荷電粒子の検出を通して前記分析対象物を構成
する物質に関する分析が行われる光学系と、前記X線発
生装置と前記光学系との間に、その内部が真空度の高い
低圧力に保持される真空用ベローズと、前記X線発生装
置と前記光学系との間に備えられ、かつ前記X線発生装
置から放出されたX線以外の他の放出エレメントが、前
記光学系に流入するのを抑えるための遮蔽手段とを具備
したことを特徴とするX線電子分光分析器を提供する。
【0008】また、本発明に係る請求項2は、前記請求
項1において、遮蔽手段がベローズの内部または外部に
備えられて構成されたことを特徴とするX線電子分光分
析器を提供する。本発明に係る請求項3は、前記請求項
2において、遮蔽手段がベローズの外面部に備えられた
磁石で構成されたことを特徴とするX線電子分光分析器
を提供する。
【0009】さらに、本発明に係る請求項4は、前記請
求項2において、遮蔽手段がX線発生装置と接するベロ
ーズの内側部、または光学系と接するベローズの内側部
に備えられて構成されたことを特徴とするX線電子分光
分析器を提供する。本発明に係る請求項5は、前記請求
項4において、X線発生装置と接するベローズの内側部
に備えられる遮蔽手段、及び光学系と接するベローズの
内側部に備えられる遮蔽手段のうちの少なくとも1つ
が、X線発生装置から放出されたX線に対して透過性を
有し、かつX線発生装置から放出されたX線以外の他の
放出エレメントに対して非透過性を有する平板で構成さ
れたことを特徴とするX線電子分光分析器を提供する。
本発明に係る請求項6は、前記請求項5において、X線
発生装置から放出されたX線以外の他の放出エレメント
によって形成される電場と略同一の特性を有する電場が
形成されるように、光学系と接するベローズの内側部に
備えられる平板に対して電力が投入される電源が備えら
れて構成されたことを特徴とするX線電子分光分析器を
提供する。
【0010】また、本発明に係る請求項7は、前記請求
項4において、光学系と接するベローズの内側部に備え
られる遮蔽手段は、その中央部にホールが形成され、こ
のホールの周辺部にX線発生装置から放出されたX線及
びこのX線以外の他の放出エレメントに対して非透過性
を有するシールドが備えられて構成されたことを特徴と
するX線電子分光分析器を提供する。本発明に係る請求
項8は、前記請求項7において、X線発生装置から放出
されたX線以外の他の放出エレメントによって形成され
る電場と略同一の特性を有する電場が形成されるよう
に、シールドに対して電力が投入される電源が備えられ
て構成されたことを特徴とするX線電子分光分析器を提
供する。
【0011】また、本発明に係る請求項9は、前記請求
項4において、光学系と接するベローズの内側部に備え
られる遮蔽手段が、X線発生装置から放出されたX線に
対して透過性を有し、かつX線発生装置から放出された
X線以外の他の放出エレメントに対して非透過性を有す
る平板で構成されたことを特徴とするX線電子分光分析
器を提供する。本発明に係る請求項10は、前記請求項
3において、磁石が電磁石で構成され、少なくとも2つ
の独立した電磁石で構成されたことを特徴とするX線電
子分光分析器を提供する。
【0012】本発明に係る請求項11は、前記請求項3
において、磁石と光学系との間に、ベローズと一体化さ
れ、X線発生装置から放出されたX線以外の他の放出エ
レメントのうちで磁石によって偏向されたエレメントを
集めるためのコレクタが備えられて構成されたことを特
徴とするX線電子分光分析器を提供する。本発明に係る
請求項12は、前記請求項7において、X線発生装置と
接するベローズの内側部に備えられる遮蔽手段、及び光
学系と接するベローズの内側部に備えられる遮蔽手段の
いずれか一方の遮蔽手段は、X線発生装置から放出され
たX線に対して透過性を有すると共に、X線発生装置か
ら放出されたX線以外の他の放出エレメントに対して部
分的に透過性を有する平板で構成され、さらに他方の遮
蔽手段は、シールドで構成されたことを特徴とするX線
電子分光分析器を提供する。そして、本発明に係る請求
項13は、前記請求項1において、ベローズの略中間部
に、X線発生装置から放出されたX線以外の他の放出エ
レメントが光学系に流入するのを抑えるためのくびれ部
が備えられて構成されたことを特徴とするX線電子分光
分析器を提供する。
【0013】このように構成すれば、X線発生装置と光
学系との間に、内部の真空度が高い低圧力に保持された
ベローズが備えられているので、ベローズの内部で大気
によるX線の吸収損失が極力抑えられ、X線の利用効率
が高められたX線電子分光分析器を具現化することがで
きる。また、前記ベローズの内部または外部に、X線発
生装置から発生するX線以外の他の放出エレメント、特
に荷電粒子の光学系への流入を制限したり、ひいては遮
断したりすることが可能な遮蔽手段が備えられたX線電
子分光分析器を具現化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて、添付した図面に基づいて詳細に説明する。な
お、本発明を明確に説明するために、図面に示す各層や
領域の厚さを、ここでは、誇張して示している。
【0015】<第1実施形態>本発明に係る第1実施形態
の構成を図1に示す。図1の部材番号40は、分析対象
物の分析に使用するX線を発生させるX線発生装置であ
る。そして、部材番号50は、X線発生装置40と対向
して配置されている光学系である。光学系50は、X線
発生装置40で発生したX線が照射された分析対象物か
ら放出される荷電粒子、すなわち電子に対応した電子信
号の測定を通して前記分析対象物を分析するものであ
る。
【0016】X線発生装置40と光学系50との間に
は、前記両者と結合された真空用ベローズ(bello
ws)60が備えられている。真空用ベローズ60は、
X線発生装置40との接触部に、X線流入口(図示せ
ず)を有し、光学系50との接触部にX線放出口(図示
せず)を有する。真空用ベローズ60の内部は、真空度
の高い低圧力状態に保持されており、X線発生装置40
で発生し、そこから放出されたX線を吸収する因子の1
つである空気(酸素、窒素、水等)が存在する割合(分
圧)が極めて低いものとなっている。したがって、X線
発生装置40から発生するX線、特に軟X線領域のX線
が光学系50に到達する過程で、軟X線が空気によって
吸収される割合が極めて低いものとなっている。
【0017】また、真空用ベローズ60とX線発生装置
40との接触部の内側部に第1シールド90aが備えら
れている。第1シールド90aは、X線発生装置40か
らX線が放出する際に用いられる、比較的高いエネルギ
ーを有する熱電子がX線発生装置40の外部に放出され
るのを極力抑えるように設定される遮蔽手段の1つであ
る。第1シールド90aは、導電性(conducti
vity)の優れた金属で構成されることが望ましい。
【0018】図2は、図1の2−2'断面図である。図
2を参照すると、真空用ベローズ60に備えられる第1
シールド90aは、X線流入口に対応する部位にホール
hが形成されている。X線発生装置40からは、X線以
外に前記熱電子が放出され得るため、ホールhの直径は
X線の放出を阻害しない範囲内で、なるべく狭くなるよ
うに構成するのが望ましい。第1シールド90aにおい
て、ホールhを除く他の部位は、X線発生装置40から
放出された全ての放出エレメントを遮断するように構成
される。
【0019】真空用ベローズ60と光学系50との接触
部の内側部には、第2シールド90bが備えられてい
る。この第2シールド90bは、X線発生装置40か
ら、X線以外の他の放出エレメントが放出された場合、
このX線以外の他の放出エレメントが光学系50へ流入
するのを極力抑えるように設定される遮蔽手段の1つで
ある。第2シールド90bは、前記の第1シールド90
aとは材質が異なり、絶縁体で構成されている。第2シ
ールド90bの中央部にも、第1シールド90aのホー
ルhに対応したホールh1が形成されている。
【0020】第1シールド90a及び第2シールド90
bの組み合わせのみでも、本発明の所期の目的は達成さ
れるが、X線発生装置40から放出されたX線以外の他
の放出エレメント、特に熱電子に対する遮蔽効果を高め
て、分析の信頼性をさらに向上させて分析対象物を評価
するべく明確な分析結果を得るために、X線発生装置4
0と光学系50との間に、第1シールド90a及び2シ
ールド90b以外の第3の遮蔽手段を具備することがで
きる。この第3の遮蔽手段は、真空用ベローズ60にお
ける第1シールド90aと第2シールド90bとの間の
底面部に備えられた磁石100で構成される。
【0021】この磁石100は、真空用ベローズ60の
内部で光学系50に向かう荷電粒子、特に熱電子の進行
方向を光学系50以外の他の方向に変化させる磁場を形
成できるものであれば、特に限定されるものではなく、
各種の形態や種類の磁石を使用することが可能である。
したがって、磁石100はこのような条件を満たすもの
であれば、従来公知の永久磁石、または電磁石で構成す
ることができる。
【0022】真空用ベローズ60の内部において、磁場
と前記X線以外の他の放出エレメントとの間に可及的に
大きな相互作用を生起させるように、前記磁場の方向
は、前記X線以外の他の放出エレメントの進行方向と直
交するように構成されることが望ましい。ここで、第1
シールド90aを通過した、X線発生装置40から放出
されたX線、及びこのX線以外の他の放出エレメント
は、真空用ベローズ60の軸線方向(図示省略)に略平
行に光学系50に進行すると見積もられるので、真空用
ベローズ60の内部において、前記磁場の方向がX線以
外の他の放出エレメントの進行方向と直交するように構
成することは、すなわち、前記磁場の方向が真空用ベロ
ーズ60の軸線方向(図示省略)に対して直交するよう
に構成することを意味する。この場合、磁石100は真
空用ベローズ60の底面部以外に、側面部及び上面部の
いずれか一方、または前記両者に備えてもよい。
【0023】一方、第2シールド90bは絶縁体で構成
されるので、X線発生装置40から放出された他の放出
エレメント、特に荷電粒子が第2シールド90bに衝突
しながら第2シールド90bにおける荷電粒子の衝突部
位に電荷が蓄積されるという、いわゆる「チャージアッ
プ(charge−up)」現象が現れる。このチャー
ジアップ現象により、前記荷電粒子がX線発生装置40
におけるX線の発生に用いられた熱電子である場合、第
2シールド90bに前記熱電子と同一極性の負電荷が蓄
積されるため、その結果、第2シールド90bの周囲に
は電場(以下、便宜上、「負の電場」と称する)が形成
される。したがって、第2シールド90bは負の電場の
発生源となる。
【0024】このようにして、前記荷電粒子と第2シー
ルド90bとの衝突によって、第2シールド90bの周
囲に負の電場が形成されると、X線発生装置40で発生
した電子のうち、光学系50に向かって進行する電子
は、前記負の電場に反発して、光学系50へ入射するの
が困難となる。このようにして、本発明にあっては、X
線発生装置40で発生した電子(X線以外の他の放出エ
レメント)が、光学系50に入射するのを極力抑えるこ
とができる。
【0025】<第2実施形態>本発明に係る第2実施形態
は、図3に示すように、真空用ベローズ60の軸線(図
示省略)と直交した上向きの磁場Bを有する真空用ベロ
ーズ60の内部に、X線発生装置40(図1参照)で発
生し、真空用ベローズ60の軸線と平行に進行するX線
X、及び前記X線以外の他の放出エレメントX1、X2
(電子)が入射する場合、X線Xは入射したときと略同
一の方向に磁場領域Rから離れるが、前記X線以外の他
の放出エレメントX1、X2は、磁場領域Rの内部で、
入射したときの進行方向(真空用ベローズ60の軸線
(図示省略)と平行な方向)と直交する方向に磁場の作
用を受け、前記X線以外の他の放出エレメントX1、X
2が入射したときの速度、及び磁場Bの磁場強度に依存
して、磁場領域Rの内部における真空用ベローズ60の
内側部と衝突する、または磁場領域Rから離れた位置で
真空用ベローズ60の内側部と衝突するように構成され
る。
【0026】このような所定の磁場を用いることで、真
空用ベローズ60の内部を通過して光学系50に入射さ
れる荷電粒子等の、前記X線以外の他の放出エレメント
を効果的に遮断することができる。しかしながら、比較
的高いエネルギーを有する荷電粒子が真空用ベローズ6
0の内側部と衝突する場合には、真空用ベローズ60の
内側部が損傷を受ける可能性もある。
【0027】このような問題を回避するために、本発明
に係る第2実施形態のX線電子分光分析器にあっては、
図4及び図5に示すように(図4では、便宜上、磁石は
図示せず)、磁場領域Rを通過した前記X線以外の他の
放出エレメントX1、X2が真空用ベローズ60の内壁
部で比較的衝突し易い部位に、前記X線以外の他の放出
エレメントX1、X2を集めるためのコレクタ110を
具備している。前記X線以外の他の放出エレメントX
1、X2のエネルギーが比較的低く、磁場領域Rの内部
で真空用ベローズ60の内壁部と衝突する場合には、磁
場Bの強度を適宜小さくするか、または磁場領域Rの幅
を適宜狭くすることにより、前記X線以外の他の放出エ
レメントX1、X2をコレクタ110に向けて偏向させ
ることができる。したがって、このような磁場の制御性
の観点から、磁石100は、永久磁石で構成するより
も、電磁石で構成する方が望ましい。
【0028】このように、X線発生装置40から放出さ
れたX線以外の他の放出エレメントX1、X2のエネル
ギーの大きさに対応させて変化させる磁場領域Rの幅
は、磁石を複数の独立した要素で構成し、独立した各要
素を選択的に使用することによって具現化できる。
【0029】たとえば、図6に示すように磁石112
を、前記独立した要素である、第1〜第3の電磁石11
2a、112b、112cで構成し、これらの各電磁石
をX線発生装置40から発生するX線以外の他の放出エ
レメントX1、X2のエネルギーに対応させて適宜選択
して利用できるように構成すれば、磁石112によって
形成される磁場領域Rの大きさを適宜増減させることが
できる。つまり、第1〜第3の電磁石112a、112
b、112cの全てに電源を印加する場合には、磁場領
域Rの大きさは最大となり、前記第1〜第3の電磁石1
12a、112b、112cのうちのいずれか1つの磁
石(たとえば、第1の電磁石112a)にのみ電源を印
加する場合には、磁場領域Rの大きさは最小となる。
【0030】<第3実施形態>本発明に係る第3実施形態
は、真空用ベローズ60の内部に所望の電場を意図的に
形成することを特徴とする。図7は、X線発生装置40
から放出されたX線以外の他の放出エレメントである荷
電粒子が光学系50に入射するのを遮蔽するための手段
として、第1シールド90a及び第2シールド90bが
真空用ベローズ60の内側部に備えられ、電源120が
第2シールド90bに連結されて構成される本発明に係
るX線電子分光分析器の模式図である。この電源120
は、真空用ベローズ60の内部に負の電場を形成するよ
うに設けられたものである。
【0031】このように、第2シールド90bに外部電
源を連結することによって、前記X線以外の他の放出エ
レメントである荷電粒子が衝突して第2シールド90b
が損傷を受けるのを抑止すると共に、前記荷電粒子が光
学系50へ流入するのを防止する。
【0032】図8は、前記遮蔽手段として、真空用ベロ
ーズ60の内側部に、第1シールド90a及び第2シー
ルド90bが備えられ、真空用ベローズ60の外側部に
前記荷電粒子を偏向させるための磁石100、112が
備えられ、第2シールド90bに電源120が連結され
て構成される本発明に係るX線電子分光分析器の模式図
である。
【0033】図9は、前記遮蔽手段として、真空用ベロ
ーズ60の外側部に、前記X線以外の他の放出エレメン
トである荷電粒子を偏向させるための磁石100、11
2が備えられ、真空用ベローズ60の内側部に第2シー
ルド90bのみが備えられ、第2シールド90bに電源
120が連結されて構成される本発明に係るX線電子分
光分析器の模式図である。
【0034】<第4実施形態>本発明に係る第4実施形態
は、X線発生装置40から発生するX線の透過率と、前
記X線以外の他の放出エレメントの透過率が異なる材料
を用いて構成されたものであって、前記の第1シールド
90a及び第2シールド90bの代わりに前記X線発生
装置から放出されたX線に対して所定の透過性を有し、
かつ前記X線以外の他の放出エレメントに対して非透過
性を有する平板を使用することを大きな特徴とする。
【0035】図10は、X線発生装置40と接する真空
用ベローズ60の内側部に第1平板150a、光学系5
0と接する真空用ベローズ60の内側部に第2平板15
0bが各々備えられて構成されたX線発生装置の模式図
である。これらの第1平板150aまたは第2平板15
0bは、X線発生装置40から放出されたX線、及びこ
のX線以外の他の放出エレメントのいずれに対しても所
定の透過性を有している。しかしながら、これらの第1
平板150aまたは第2平板150bは、第1平板15
0a及び第2平板150bを組み合わせた場合、前記X
線のみを透過させる特性を有している。
【0036】すなわち、前記X線は第1平板150aを
通過し、かつ第2平板150bを通過することができ
る。一方、前記X線以外の他の放出エレメント、特に荷
電粒子は第1平板150aを通過する過程で、第1平板
150aを構成する粒子との相互作用によって多くのエ
ネルギーを消費し、第1平板150aを通過した荷電粒
子は第2平板150aを通過できるための充分なエネル
ギーを有していないため、たとえ前記荷電粒子が第1平
板150aを通過したとしても第2平板150bによっ
て遮断される。
【0037】第1平板150a及び第2平板150bの
組み合わせによる、このような選択的特性は、第1平板
150a及び第2平板150bの材質及び厚さによって
適宜決定される。たとえば、第1平板150a及び第2
平板150bの材質が同一である場合、X線のみを透過
させ、かつ前記X線以外の他の放出エレメントである荷
電粒子を遮断するために必要な平板の厚さがTminであ
る場合、第1平板150a及び第2平板150bの厚さ
は各々Tmin/2であることが望ましい。
【0038】しかしながら、第1平板150a及び第2
平板150bを組み合わせたときの全体の厚さがTmin
であれば、第1平板150aの厚さをTmin/2よりも
薄くし、第2平板150bの厚さをTmin/2よりも厚
くするか、あるいはその逆とする、すなわち第1平板1
50aの厚さをTmin/2よりも厚くし、第2平板15
0bの厚さをTmin/2よりも薄くして構成してもよ
い。
【0039】第1平板150a及び第2平板50bの材
質が互いに異なる場合、たとえば、第2平板150bの
密度が第1平板150aの密度より高い場合、第1平板
150aの厚さを第2平板150bの厚さより厚くする
ことが望ましい。
【0040】一方、第1平板150a及び第2平板15
0bを組み合わせて使用する代わりに、第1平板150
a及び第2平板150bの各々の厚さを足し合わせた厚
さを有する一枚の平板(以下、この平板を「第3平板」
という)を使用することも可能である。この具体例を、
図11、図12に示す。すなわち、図11及び図12に
示すように、第3平板160は、X線発生装置40と真
空用ベローズ60との接触部の内側部に備えるか、ある
いは光学系50と真空用ベローズ60との接触部の内側
部に備えることができる。
【0041】図13は、真空用ベローズ60の第1平板
150aと第2平板150bとの間の外側部に、第1平
板150aを通過した前記荷電粒子が光学系50に入射
するのを防止するように、この荷電粒子を偏向させるた
めの磁石100、112が備えられて構成される本発明
に係るX線電子分光分析器の模式図である。また、図1
4は、真空用ベローズ60の外側部に前記荷電粒子を偏
向させる磁石100、112が備えられ、磁石100、
112と光学系50との間の真空用ベローズ60の内側
部に光学系50と接する第3平板160が備えられて構
成される本発明に係るX線電子分光分析器の模式図であ
る。
【0042】図13及び図14に示すように、第1平板
150aと第2平板150b、または第3平板160と
磁石112とを共に具備することによって、前記荷電粒
子に対する遮蔽効果をさらに高めることができる。
【0043】<第5実施形態>図15は、本発明に係る第
5実施形態のX線電子分光分析器であって、平板170
に電源120を連結して電力を投入することを可能と
し、真空用ベローズ60の内部に電場を形成する場合を
示す模式図である。この場合、平板170は、第4実施
例の第2平板150bまたは第3平板160で構成され
る。また、真空用ベローズ60に、図示しない第1平板
150a、または第1シールド90aを備えることが可
能であり、荷電粒子を偏向させるための手段として、た
とえば磁石112をさらに備えてもよい。
【0044】<第6実施形態>本発明に係る第6実施形態
のX線電子分光分析器は、第1シールド90a及び第2
シールド90bのうちのいずれか1つと、第1平板15
0a及び第2平板150bのうちのいずれか1つに磁石
を選択的に具備した電子分光分析器に関するものであ
る。具体的には、図16に示すように、X線発生装置4
0と真空用ベローズ60との接触部の内側部に平板18
0が備えられている。平板180はX線発生装置40か
ら放出されたX線に対して透過性を有する一方、前記X
線以外の他の放出エレメント、特に荷電粒子に対しては
部分的に透過性を有するか、または非透過性を有するも
のであり、第4実施形態で説明した第1平板150a及
び第2平板150bのうちのいずれか1つで構成され
る。そして、光学系50と真空用ベローズ60との接触
部の内側部にシールド190が備えられて構成される。
シールド190は平板180を通過した前記荷電粒子の
光学系50への入射を防止するためのものであり、第1
実施形態で説明した第2シールド90bで構成される。
【0045】また、図17は、平板180とシールド1
90との間の真空用ベローズ60の外側部に平板180
を通過した前記荷電粒子を偏向させる磁石200が備え
られて構成される本発明に係るX線電子分光分析器の模
式図である。この磁石200は、使用条件に応じて永久
磁石を使用することができるが、望ましくは電磁石であ
る。
【0046】また、図18は、X線発生装置40と真空
用ベローズ60との接触部の内側部に平板180が備え
られ、平板180と光学系50との間の真空用ベローズ
60の外側部に真空用ベローズ60の軸線に対して直交
した磁場を形成するための磁石210が備えられ、磁石
210と光学系50との間に磁石210によって偏向さ
せる荷電粒子を集めるためのコレクタ220が備えられ
て構成される本発明に係るX線電子分光分析器の模式図
である。このコレクタ220は、真空用ベローズ60と
一体化して構成される。ここで、部材参照符号Bは、磁
石210によって生起される上向きの磁場であり、X及
びeは、各々X線発生装置40から放出されたX線、及
び電子を示す。図18に示すように、X線Xは電荷を含
まないので、磁場Bの影響を受けることなくそのまま光
学系50に入射され、電子eは、磁場Bとの相互作用に
よって、コレクタ220に向けて偏向される。
【0047】一方、前記本発明に係る第3実施形態で説
明したように、図16及び図17に示す本発明に係るX
線電子分光分析器のシールド190に電源を連結して電
力を投入可能とし、真空用ベローズ60の内側部に電場
を形成することによって、X線発生装置40から放出さ
れたX線以外の他の放出エレメントである荷電粒子に対
する遮蔽効果を高めることも可能である。
【0048】
【実施例】つぎに、本発明に係る実施例について詳細に
説明する。本発明に係るX線電子分光分析器の分析対象
物としてCu(銅)の試験片を用い、1.5kW(30
kV、50mA)の出力を備えたX線発生装置を具備す
る従来のX線電子分光分析器、及び7.5kW(30k
V、250mA)の出力を備えたX線発生装置を具備し
た本発明に係る第1実施形態のX線電子分光分析器を各
々使用して測定を行ない、前記両者を比較した。
【0049】図19は、第1のグラフG1が前記従来の
X線電子分光分析器から得られた測定結果を示し、第2
のグラフG2が本発明に係る第1実施形態のX線電子分
光分析器から得られた測定結果を各々示す。図19にお
いて、横軸は分析対象物に照射したX線のエネルギーの
大きさを示し、縦軸は前記X線の照射によって分析対象
物から放出された電子信号の単位時間当りカウント数を
示し、左側の縦軸は前記第2のグラフG2を、右側の縦
軸は前記第1のグラフG1を各々示す。
【0050】第1のグラフG1及び第2のグラフG2を
比較しながら参照すると、従来のX線電子分光分析器に
備えられたX線発生装置の出力は、本発明に係るX線電
子分光分析器に備えられたX線発生装置の出力の1/5
程度と小さいにもかかわらず、従来のX線電子分光分析
器の光学系において前記分析対象物(Cu)から放出さ
れた電子信号の測定結果では、従来のX線電子分光分析
器よりも各元素のピークを含むプロファイルのバックグ
ラウンドが、より大きく表示されていることがわかる。
【0051】この結果は、本発明に係るX線電子分光分
析器の場合では、測定された電子信号が、前記X線発生
装置から放出されたX線の照射によりCuから放出され
た電子に由来する電子信号のみであるのに対し、従来の
技術のX線電子分光分析器の場合には、Cuから放出さ
れた電子に由来する電子信号に、前記X線以外の他の放
出エレメントである荷電粒子(主に熱電子)が光学系に
流入してこの荷電粒子の雑音が混入することにより、測
定結果のプロファイルのバックグラウンドが、より増大
したものと考えられる。
【0052】また、この分析対象物たるCuは、8.9
81keVのK吸収端(absorption−edg
e)を有するので、Cuに対してこのエネルギーを有す
るX線が照射された場合には、X線の吸収が増加してC
uから前記K吸収端の値を有する電子の放出が増加し、
それに伴って光学系で測定される単位時間当りのカウン
ト数も大きく増加する。このため、図19に示すグラフ
において、照射されたX線のエネルギーの8.981k
eV付近で、このような結果が本来呈示されるべきであ
る。
【0053】ところが、従来のX線電子分光分析器から
得られた測定結果を示す第1のグラフG1では、照射さ
れたX線のエネルギーの8.981keV付近で、この
ような徴候が特に見られない。一方、本発明に係るX線
電子分光分析器から得られた測定結果を示す第2のグラ
フG2では、照射されたX線のエネルギーの8.98k
eV付近で、単位時間当りのカウント数である電子信号
が、明らかに大幅に増加している結果が見られる。
【0054】このように、従来のX線電子分光分析器か
ら得られた測定結果を示す第1のグラフG1で、前記の
徴候が特に見られないのは、X線のエネルギーが8.9
8keVのときに放出された電子に対する電子信号が、
X線発生装置から光学系に入射し続ける高エネルギーの
電子(前記X線以外の他の放出エレメント;主に熱電子
等の荷電粒子)の信号と混合してしまうことによるもの
と考えられる。したがって、測定された信号全体にわた
って、Cuから放出された電子信号のみを選択的に区別
して測定値を得ることが極めて困難となる。
【0055】以上、種々の例を用いて本発明を具体的に
説明したが、これらの例は本発明の範囲を限定するもの
ではなく、望ましい実施形態の例として解釈されるべき
である。たとえば、本発明の技術分野に属する当業者で
あればX線発生装置と光学系との間に、前記真空用ベロ
ーズと略同一の機能を有するが、前記真空用ベローズと
は異なる形態の各種部材から構成されるものを備えるこ
とが可能である。たとえば、図20に示すように真空用
ベローズ60aの略中間部に、くびれ部250を有し、
かつくびれ部250の周囲を磁石260が取り囲むよう
に構成されるX線電子分析分光器に、本発明を変形する
ことが可能である。
【0056】また、磁石260としては永久磁石を使用
することが可能であるが、電磁石を使用する方が望まし
い。さらに、くびれ部250によって、X線発生装置4
0から放出されたX線以外の他の放出エレメントを遮断
することができ、前記X線以外の他の放出エレメント、
たとえば電子がくびれ部250の間を通過する際に、磁
石260によって形成された、くびれ部250の間の磁
場が、この電子の進行方向を光学系50以外の方向に偏
向するように構成することができる。
【0057】一方、X線発生装置40から放出されたX
線以外の他の放出エレメントである荷電粒子が、くびれ
部250と衝突することによって、くびれ部250が加
熱されるため、このくびれ部250を所定温度に冷却す
るように、電磁石260と、くびれ部250との間に冷
却手段を適宜具備することができる。この他にも、前記
本発明に係る第1から第6実施形態のX線電子分光分析
器の構成を適宜組み合わせた、さらに多様なX線電子分
光分析器を構成することも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおりに構成される本発明
によれば、以下の効果を奏する。すなわち、X線発生装
置と光学系との間に、その内部が真空度の高い低圧力に
保持された真空用ベローズが備えられているため、真空
用ベローズの内部で大気によるX線の吸収損失が極力抑
えられ、X線の利用効率が高められたX線電子分光分析
器を提供することができる。
【0059】また、前記真空用ベローズの内部または外
部に、X線発生装置から発生するX線以外の他の放出エ
レメント、特に荷電粒子の光学系への流入を制限した
り、ひいては遮断したりすることが可能な遮蔽手段が備
えられたX線電子分光分析器を提供することができる。
したがって、本発明に係るX線電子分光分析器によれ
ば、光学系内で測定される電子信号のS/N比を向上さ
せて、分析対象物に対する測定結果の信頼性を顕著に高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のX線電子分光分析
器の平面図である。
【図2】図1の2−2'断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施形態のX線電子分光分析
器で、X線発生装置から放出された放出エレメントと磁
場との相互作用を示す平面図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態のX線電子分光分析
器の平面図である。
【図5】図4の5-5'断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態のX線電子分光分析
器に備えられた磁石の構成を示す断面図である。
【図7】本発明に係る第3実施形態に含まれるX線電子
分光分析器の断面図である。
【図8】本発明に係る第3実施形態に含まれる他の例の
X線電子分光分析器の断面図である。
【図9】本発明に係る第3実施形態に含まれる他の例の
X線電子分光分析器の断面図である。
【図10】本発明に係る第4実施形態に含まれるX線電
子分光分析器の断面図である。
【図11】本発明に係る第4実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図である。
【図12】本発明に係る第4実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図である。
【図13】本発明に係る第4実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図である。
【図14】本発明に係る第4実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図である。
【図15】本発明に係る第5実施形態に含まれるX線電
子分光分析器の断面図である。
【図16】本発明に係る第6実施形態に含まれるX線電
子分光分析器の断面図である。
【図17】本発明に係る第6実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図である。
【図18】本発明に係る第6実施形態に含まれる他の例
のX線電子分光分析器の断面図または平面図である。
【図19】本発明に係る実施例のX線電子分光分析器、
及び従来のX線電子分光分析器の性能を比較した実験結
果を示すグラフである。
【図20】本発明に係るさらに他の実施形態のX線電子
分光分析器の断面図である。
【符号の説明】
40 X線発生装置 50 光学系 60、60a 真空用ベローズ 90a 第1シールド 90b 第2シールド 100、112、200、210、260 磁石 120 電源 150a 第1平板 150b 第2平板 160 第3平板 170、180 平板 190 シールド 220 コレクタ 250 くびれ部 B 磁場 e X線発生装置40から放出された電子 h、h1 ホール R 磁場領域 X X線発生装置から放出されたX線 X1、X2 X線発生装置から放出されたX線以外の他
の放出エレメント(電子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 任 昶 彬 大韓民国 ソウル特別市 瑞草区 瑞草洞 1687番地 有元アパート 102棟 1202 号 Fターム(参考) 2G001 AA01 CA03 EA00 FA12 GA01 KA08 SA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生させるX線発生装置と、 前記X線が照射された分析対象物から放出される荷電粒
    子の検出を通して前記分析対象物を構成する物質に関す
    る分析が行われる光学系と、 前記X線発生装置と前記光学系との間に、その内部が真
    空度の高い低圧力に保持される真空用ベローズと、 前記X線発生装置と前記光学系との間に備えられ、かつ
    前記X線発生装置から放出されたX線以外の他の放出エ
    レメントが、前記光学系に流入するのを抑えるための遮
    蔽手段と、を具備することを特徴とするX線電子分光分
    析器。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽手段は、前記真空用ベローズの
    内部または外部に備えられて構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載のX線電子分光分析器。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽手段は、前記真空用ベローズの
    外面部に備えられた磁石で構成されることを特徴とする
    請求項2に記載のX線電子分光分析器。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽手段は、前記X線発生装置と接
    する真空用ベローズの内側部、または前記光学系と接す
    る真空用ベローズの内側部に備えられて構成されること
    を特徴とする請求項2に記載のX線電子分光分析器。
  5. 【請求項5】 前記X線発生装置と接する真空用ベロー
    ズの内側部に備えられる遮蔽手段、及び前記光学系と接
    する真空用ベローズの内側部に備えられる遮蔽手段のう
    ちの少なくとも1つは、前記X線発生装置から放出され
    たX線に対して透過性を有し、かつ前記X線発生装置か
    ら放出されたX線以外の他の放出エレメントに対して非
    透過性を有する平板で構成されることを特徴とする請求
    項4に記載のX線電子分光分析器。
  6. 【請求項6】 前記X線発生装置から放出されたX線以
    外の他の放出エレメントによって形成される電場と略同
    一の特性を有する電場が形成されるように、前記光学系
    と接する真空用ベローズの内側部に備えられた平板に対
    して電力が投入される電源が備えられて構成されること
    を特徴とする請求項5に記載のX線電子分光分析器。
  7. 【請求項7】 前記光学系と接する真空用ベローズの内
    側部に備えられる遮蔽手段は、その中央部にホールが形
    成され、このホールの周辺部に前記X線発生装置から放
    出されたX線及びこのX線以外の他の放出エレメントに
    対して非透過性を有するシールドが備えられて構成され
    ることを特徴とする請求項4に記載のX線電子分光分析
    器。
  8. 【請求項8】 前記X線発生装置から放出されたX線以
    外の他の放出エレメントによって形成される電場と略同
    一の特性を有する電場が形成されるように、前記シール
    ドに対して電力が投入される電源が備えられて構成され
    ることを特徴とする請求項7に記載のX線電子分光分析
    器。
  9. 【請求項9】 前記光学系と接する真空用ベローズの内
    側部に備えられた遮蔽手段は、前記X線発生装置から放
    出されたX線に対して透過性を有し、かつ前記X線発生
    装置から放出されたX線以外の他の放出エレメントに対
    して非透過性を有する平板で構成されることを特徴とす
    る請求項4に記載のX線電子分光分析器。
  10. 【請求項10】 前記磁石は、電磁石で構成され、少な
    くとも2つの独立した電磁石で構成されることを特徴と
    する請求項3に記載のX線電子分光分析器。
  11. 【請求項11】 前記磁石と前記光学系との間に、前記
    真空用ベローズと一体化され、前記X線発生装置から放
    出されたX線以外の他の放出エレメントのうちで前記磁
    石によって偏向されたエレメントを集めるためのコレク
    タが備えられて構成されることを特徴とする請求項3に
    記載のX線電子分光分析器。
  12. 【請求項12】 前記X線発生装置と接する真空用ベロ
    ーズの内側部に備えられた遮蔽手段、及び前記光学系と
    接する真空用ベローズの内側部に備えられた遮蔽手段の
    いずれか一方の遮蔽手段は、前記X線発生装置から放出
    されたX線に対して透過性を有すると共に、前記X線発
    生装置から放出されたX線以外の他の放出エレメントに
    対して部分的に透過性を有する平板で構成され、さらに
    他方の遮蔽手段は、前記シールドで構成されることを特
    徴とする請求項7に記載のX線電子分光分析器。
  13. 【請求項13】 前記真空用ベローズの略中間部に、前
    記X線発生装置から放出されたX線以外の他の放出エレ
    メントが光学系に流入するのを抑えるためのくびれ部が
    備えられて構成されることを特徴とする請求項1に記載
    のX線電子分光分析器。
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