JP2002148213A - X線検査装置および記録媒体 - Google Patents
X線検査装置および記録媒体Info
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Abstract
管電流の面倒な設定手続きを行うことなく所望のX線画
像を得る。 【解決手段】表示装置6に一覧表示された被検体2の種
類の中から被検体を特定することにより、被検体の種類
や厚みに応じた管電圧と管電流を一組とする組み合わせ
をデータベース11より読み出し、その条件の下で被検
体2の撮像を行う。この撮像条件を自動的に変えて所定
の回数撮像を行い、得られた画像を表示装置6に一覧表
示する。この中から最適な画像を選択することにより、
最適な撮像条件下にて本撮像を行う。これにより、面倒
な撮像条件の設定を行うことなく所望のX線画像を得る
ことができる。
Description
体の内部構造を検査するX線検査装置に関する。
X線が被検体を透過することによりX線画像を得るもの
である。X線の物質透過性は、物質の種類、X線を発生
するために必要な管電流、管電圧の値等によって決ま
る。従って、X線検査の際には、適切なX線画像を得る
ために、被検体の種類や厚さ等により管電圧と管電流の
値を変える必要がある。
圧と管電流の値を設定するのは初心者には難しいため、
X線検査装置は一部の熟練者しか扱うことができなかっ
た。さらに、熟練者でも最適な管電圧と管電流の値を設
定するのにある程度の時間を要していた。
のX線検査装置においては、操作の簡易性、条件設定に
要する時間等に難点がある。
撮像条件で複数回の撮像を行い、撮像された複数枚のX
線画像を一覧表示することにより、初心者でも簡単に最
適な検査条件を選び出すことができるX線検査装置及
び、同様な手順により最適な撮像条件で被検体を撮像す
る処理プログラムを格納した記録媒体を提供することに
ある。
を参照して本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、管電圧と管電流が印加されて
X線を発生するX線管1と、被検体2を透過したX線を
撮像する撮像装置3と、撮像装置3で得られた撮像画像
を表示する表示装置6とを有するX線検査装置に適用さ
れる。そして、被検体2に関する情報を入力する入力装
置8と、入力装置8で入力された情報に基づいて決定し
た複数の撮像条件でそれぞれ撮像し、撮像されたそれぞ
れのX線画像を表示装置6に一覧表示させる制御装置5
とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載されたX線検
査装置において、制御装置5は、X線画像とともに管電
圧と管電流の値も表示装置6に一覧表示させることを特
徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載されたX線検
査装置において、撮像条件は管電圧と管電流を含み、制
御装置5は、管電圧と管電流の値を一組とした撮像条件
を撮像ごとに変更し、複数の撮像条件で被検体2をそれ
ぞれ撮像することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載されたX線検
査装置において、制御装置5は、表示装置6に被検体の
種類を表示させ、選択した被検体の種類に応じて複数の
撮像条件を設定することを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記
載されたX線検査装置において、制御装置5は、表示装
置6に表示されている複数枚のX線画像のいずれかを選
択する選択手段と、選択手段で選択されたX線画像の撮
像条件で撮像装置3を駆動し、そのとき得られた撮像デ
ータを画像データとして記憶する本撮像手段とを含むこ
とを特徴とする。 (6)請求項6の発明による記録媒体には、被検体2に
関する情報を入力する手順と、入力された情報に基づい
て、被検体の像を複数枚、撮像条件を変更しながら撮像
する手順と、撮像した画像を一覧表示する手順と、一覧
表示された画像の中から選択された画像の撮像条件に基
づいて本撮像を行う手順と、本撮像された画像を記憶す
る手順とをコンピュータで実行するプログラムが格納さ
れ、このプログラムを実行することにより上述した目的
を達成する。
解決するための手段の項では、本発明を分かりやすくす
るために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明
が実施の形態に限定されるものではない。
るX線検査装置の実施の形態を説明する。まず図1を用
いて説明する。X線検査装置100は、X線を発生する
X線管1と、X線管1からX線を発生させるために必要
な管電圧と管電流を制御するX線管コントローラ4と、
被検体2を透過したX線を撮像する撮像装置3と、CP
Uを有し、撮像装置3により撮像された撮像データを画
像データに変換処理するとともに各種の制御を行う制御
装置5と、制御装置5にて変換処理された画像データを
表示する表示装置6と、制御装置5に命令を入力する入
力装置8とを備えている。制御装置5内には、本撮像さ
れた画像データを保存するメモリ9と、画像データや撮
像条件等のデータを一時的に保存するバッファメモリ1
0と、被検体2の種類に対する管電圧と管電流の複数の
組み合わせが格納されているデータベース11とが備え
られている。このようなX線検査装置100は次のよう
にして使用される。
X線管1に印加して、X線を被検体に向けて照射させ
る。X線管コントローラ4が制御するX線管1の管電圧
と管電流は、検査を行う金属、半導体、樹脂などの被検
体の種類や厚み、形状等によって最適な値が存在する。
そこで、操作者は入力装置8により制御装置5を介して
X線管コントローラ4にそれらの値を入力する。また、
制御装置5は、管電圧と管電流を一組とする複数の組み
合わせを格納したデータベース11(図2参照)を備え
ている。図2に示すように、このデータベース11に
は、被検体の種類や厚みに応じた管電圧と管電流の複数
の組み合わせが格納されている。従って、操作者は入力
装置8から被検体の種類と厚みを入力することにより、
制御装置5が自動的にそれらの組み合わせを検出し、X
線管コントローラ4に順に入力してそれぞれの組み合わ
せで撮像する。被検体の種類の入力に関しては、例え
ば、表示装置6に被検体の種類を一覧表示し、操作者が
入力装置8を用いて選択するか、タッチパネル7を用い
て選択することもできる。タッチパネル7は表示装置6
の表示面に取り付けられている。
透過し、X線管1と所定の距離を隔てて配置された撮像
装置3にて撮像が行われる。以下で詳述するように、自
動設定モードが選択されたとき、制御装置5のデータベ
ース11に格納されている管電圧と管電流により被検体
2の撮像を複数回行う。
ータは、撮像装置3と接続された制御装置5に送出され
て画像データに変換される。画像データは、撮像時に用
いられた管電圧と管電流のデータとともに制御装置5内
に設けられたバッファメモリ10に保存される。
御装置5と接続された表示装置6にX線画像として表示
される。自動設定モードが選択されている場合、表示装
置6には、所定回数の撮像で得られた画像が一覧表示さ
れる。図3に示すように、撮像が9回行われた場合には
P1からP9の9個の画像が一覧表示される。
条件下で撮像されて一覧表示されている画像の中から最
適と思われる画像をキーボード,マウス等の入力装置8
により選択するか、タッチパネル7により選択する。選
択された画像のデータには、撮像を行った管電圧と管電
流のデータが対応づけられている。画像が一つ選択され
ると、制御装置5は、対応する管電圧と管電流をバッフ
ァメモり10から読み出し、X線管コントローラ4を制
御して、撮像に最適な管電圧と管電流により被検体2を
撮像する。すなわち、最適な画像が得られる条件の下で
本撮像を行う。
ローチャートであり、図1の制御装置5のCPUで実行
されるプログラムとして実現される。以下、このフロー
チャートに従って説明する。図示しない電源スイッチが
オンされると図4および図5のフローチャートを実行す
るプログラムが起動され、表示装置6に初期画面を表示
する(ステップS1)。初期画面では、管電圧と管電流
(以下、これらの値を一組の条件値、もしくは一組の撮
像条件と呼ぶ)を自動設定するか手動設定するかを選択
する表示が行われる。この自動設定か否かの判定がステ
ップS2において行われる。自動設定と判定するとステ
ップS3に進む。自動設定ではないと判定すると、ステ
ップS11へ進む。例えば、X線検査装置の扱いに慣れ
ている熟練者は自動設定を選択せずに手動設定を選択す
るから、ステップS11において一組の条件値を入力す
ることができる。
たかを判定する。上述したように、被検体の種類を表示
装置6に一覧表示し、操作者はこの中からいずれか一つ
を選択する。被検体の種類が特定されたと判定するとス
テップS4に進む。被検体の種類が特定されていない場
合は、ステップS3において待機する。ステップS4で
は、被検体の厚み、撮像倍率等の撮像に必要な条件を操
作者が入力したかを判定する。入力された場合はステッ
プS5に進む。入力されていない場合はステップS4に
おいて待機する。
めの初期値をセットする。繰り返し処理は、予め定めら
れている回数N回(Nは自然数)行う。このNの値は設
定により自由に変更できる。また、繰り返し処理を行う
ための変数iはそのまま撮像回数となる。ステップS5
に示すように、i=1の場合は1回目の撮像ということ
である。
れた被検体の種類とステップS4で入力された被検体の
厚みに応じて決定される管電圧と管電流の一組の条件
値、およびステップS4で入力された撮像倍率の諸条件
を含む条件Yiにて被検体を撮像する。ステップS2で
自動設定と判定した場合、管電圧と管電流の一組の条件
値は上述したデータベース11から制御装置5により読み
出されるので、操作者が入力する必要はない。撮像装置
3で撮像した撮像データは制御装置5に送出され、画像
データに変換される。この画像データにはその時の撮像
条件Yiのデータも付随している。これらの画像データ
と撮像条件Yiを制御装置5内のバッファメモリ10に
格納する。画像データと撮像条件Yiをバッファメモリ
10に格納すると、ステップS7に進む。
像を表示装置6に一覧表示する。図6に示すように、撮
像がi回行われればP1からPiまでのi個の画像を一
覧表示する。各画像の下欄には、図7に示すように、管
電圧と管電流の値を表示する。これまでに撮像した画像
を一覧表示した後、ステップS8に進む。
めの変数iに1を加える。ステップS8の処理が完了す
れば、ステップS9に進む。ステップS9では、撮像回
数が予め定められている回数N回行われたか否かを判定
する。撮像が所定回数行われればステップS10に進
む。所定回数行われていなければ、所定回数に達するま
で、管電圧と管電流の一組の条件値を変えて繰り返しス
テップS6からステップS9の処理を行った後、ステッ
プS10に進む。この時の一組の条件値の変更は、上述
したデータベース11の中から撮像に必要な組み合わせ
を読み出すことにより行われる。
いて、表示装置6に一覧表示された画像P1から画像P
iの中に最適な画像があるか否かを判定する。すなわ
ち、操作者が最適だと思う画像をキーボードやマウス等
の入力装置8を用いて選択するか、タッチパネル7を用
いて選択すると、ステップS10が肯定されてステップ
S12に進む。ステップS10が否定されればステップ
S11に進み、管電圧と管電流の一組の条件値を手動で
入力する。例えば、図3に示すように、条件手動設定ボ
タン12を表示装置6に表示し、このボタン12がマウ
スで選択されると条件手動設定画面に切り替わりステッ
プS11に進む。手動による条件設定方法としては、管
電圧と管電流のうちの一方の値を固定して他方の値を変
えるか、両方の値を変えて入力する方法がある。上述し
た図7に示すように、表示装置6には画像Piとともに
撮像条件Yiが表示されているので、操作者は一覧表示
された画像の中から最適なものに近いと思われる画像P
iの撮像条件Yiを参考にして一組の条件値を入力する
ことができる。従って、最初から条件値を入力する場合
に比べ操作者の負担はかなり軽減される。
像した時の一組の条件値又はステップS11で入力した
一組の条件値に基づいて本撮像を行う。選択された画像
の撮像条件は、制御装置5によりバッファメモリ10か
ら読み出す。ステップS10からステップS12へ進む
時は、最適画像の選択により本撮像を自動的に行う。ス
テップS11からステップS12へ進むときは、図示し
ない撮像指示ボタン(例えば表示装置6に表示される)
の操作により本撮像を行う。ステップS12で撮像され
た画像データはいったんバッファメモリ10に格納す
る。画像データをバッファメモリ10に格納すれば、ス
テップS13に進む。
た画像を表示装置6に全画面表示する。撮像された画像
が全画面表示されればステップS14に進む。ステップ
S14では、表示された画像で良いかどうかの判定を行
う。すなわち、図示しないOKボタン(例えば表示装置
6に表示される)の操作が行われればステップS14は
肯定され、ステップS15に進む。操作者が自ら条件値
を入力した場合には撮像された画像が鮮明でないことも
あるため、図示しない再撮像ボタン(例えば表示装置6
に表示される)の操作を設け、再度撮像を行う。すなわ
ち、再撮像ボタンが操作されるとステップS14は否定
され、ステップS11へ進んで一組の条件値を変更した
後にステップS12に進み、撮像をやり直す。
タをバッファメモリ10から読み出して制御装置5内の
メモリ9に保存する。保存が完了すれば、検査終了とな
る。
作をまとめると、次の通りである。自動設定モードが選
択されている場合、被検体2の種類と厚みが表示画面か
ら入力されると、図2に示すようなデータベース11と
して予め格納された管電圧と管電流の組み合わせ条件を
変更しながら、複数回被検体2が撮像される。それら複
数枚の撮像データのそれぞれは表示装置6に一覧表示さ
れる。操作者が一覧表示の中から最も鮮明な一枚の画像
を選択すると、その画像を取得したときの撮像条件で本
撮像が行われる。従って、初心者でも熟練者並の画像を
短時間で取得することができる。熟練者にとっても、初
めて扱う被検体の撮像条件の設定は難しいが、この実施
形態によれば、操作性が向上する。尚、図2のデータベ
ース11は、予め種々の被検体に対する画像データを採
取して決定されて作成される。
の異なる画像を取得し、それら複数の画像を表示装置に
一覧表示することにある。従って、本発明は上記実施の
形態に限定されるものではなく、種々の形態で実現でき
る。例えば、管電圧と管電流の一組を撮像条件とした
が、撮像倍率、その他の条件を変更して複数枚の画像を
得てもよい。被検体の種類だけ、あるいは厚みだけを入
力して撮像条件を変更するように構成してもよい。
わち、被検体に関する情報を入力する手順と、入力され
た情報に基づいて、撮像条件を変更しながら被検体の像
を複数枚撮像する手順と、撮像した画像を一覧表示する
手順と、一覧表示された画像の中から選択された画像の
撮像条件に基づいて本撮像を行う手順と、本撮像された
画像を記憶する手順をコンピュータで実行するプログラ
ムをフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等
の記録媒体に格納して提供することもできる。あるい
は、インターネット等の通信回線を利用して上記プログ
ラムを提供することもできる。
は次のような効果を奏する。 (1)請求項1および6の発明によれば、入力された被
検体の情報に基づいて決定した複数の撮像条件で被検体
を複数回撮像し、その複数枚のX線画像を表示装置に一
覧表示することにより、異なる条件下で撮像された複数
枚のX線画像を容易に確認できるとともに、撮像に必要
な条件値の設定を容易に行うことができる。また、請求
項5および6の発明によれば、一覧表示された複数枚の
X線画像のいずれかの選択により本撮像が行われるの
で、操作性が向上する。 (2)請求項2の発明によれば、撮像されたX線画像と
ともに管電圧と管電流の一組の条件値も一覧表示するこ
とにより、一覧表示された画像の中に最適な画像がない
場合に、一組の条件値の手動入力を容易に行うことがで
きる。 (3)請求項3の発明によれば、管電圧と管電流の値を
一組とした撮像条件を撮像ごとに変更し、複数の撮像条
件で被検体を複数回撮像するので、撮像ごとに条件値の
値を変えて入力する手間を省くことができる。 (4)請求項4の発明によれば、表示装置に被検体の種
類を表示させることにより、容易に被検体の特定を行う
ことができる。
ロック図
を格納したデータベースを示す図
を一覧表示した図
すフローチャート
すフローチャート
図
電流の値も表示した図
ントローラ、5…制御装置、6…表示装置、7…タッチ
パネル、8…入力装置、9…メモリ、10…バッファメ
モリ、11…データベース、12…条件手動設定ボタ
ン、100…X線検査装置
Claims (6)
- 【請求項1】管電圧と管電流が印加されてX線を発生す
るX線管と、被検体を透過したX線を撮像する撮像装置
と、前記撮像装置で得られた撮像画像を表示する表示装
置とを有するX線検査装置において、 前記被検体に関する情報を入力する入力装置と、 前記入力装置で入力された前記情報に基づいて決定した
複数の撮像条件でそれぞれ撮像し、それら複数回の撮像
で得られたそれぞれのX線画像を前記表示装置に一覧表
示させる制御装置とを備えることを特徴とするX線検査
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載されたX線検査装置におい
て、前記制御装置は、前記X線画像とともに前記管電圧
と前記管電流の値も前記表示装置に一覧表示させること
を特徴とするX線検査装置。 - 【請求項3】請求項1に記載されたX線検査装置におい
て、前記撮像条件は、前記管電圧と前記管電流を含み、
前記制御装置は、前記管電圧と前記管電流の値を一組と
した撮像条件を撮像ごとに変更し、複数の撮像条件で前
記被検体をそれぞれ撮像することを特徴とするX線検査
装置。 - 【請求項4】請求項3に記載されたX線検査装置におい
て、前記制御装置は、前記表示装置に被検体の種類を表
示させ、選択した被検体の種類に応じて前記複数の撮像
条件を設定することを特徴とするX線検査装置。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載されたX線
検査装置において、 前記制御装置は、前記表示装置に表示されている複数枚
のX線画像のいずれかを選択する選択手段と、 前記選択手段で選択されたX線画像の撮像条件で前記撮
像装置を駆動し、そのとき得られた撮像データを画像デ
ータとして記憶する本撮像手段とを含むことを特徴とす
るX線検査装置。 - 【請求項6】被検体に関する情報を入力する手順と、 入力された前記情報に基づいて、撮像条件を変更しなが
ら被検体の像を複数回撮像する手順と、 撮像した画像を一覧表示する手順と、 前記一覧表示された画像の中から選択された画像の撮像
条件に基づいて本撮像を行う手順と、 本撮像された画像を記憶する手順とをコンピュータで実
行するプログラムが格納された記録媒体。
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