JP2002146746A - 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン - Google Patents

消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン

Info

Publication number
JP2002146746A
JP2002146746A JP2000346128A JP2000346128A JP2002146746A JP 2002146746 A JP2002146746 A JP 2002146746A JP 2000346128 A JP2000346128 A JP 2000346128A JP 2000346128 A JP2000346128 A JP 2000346128A JP 2002146746 A JP2002146746 A JP 2002146746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
caisson
wave absorbing
changing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000346128A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Shiozaki
禎郎 塩崎
Hideki Honda
秀樹 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2000346128A priority Critical patent/JP2002146746A/ja
Publication of JP2002146746A publication Critical patent/JP2002146746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/11Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消波対象波が変化した場合に変化後の消波対
象波に対応できるように消波ケーソンの消波性能を変更
する方法を提供する。 【解決手段】 遊水室11に充填材を充填して遊水室幅
Bを変えることによって消波性能を変更する消波ケーソ
ンの消波性能変更方法であって、充填材を充填する際に
用いる型枠15を取り付けるための治具13を消波ケー
ソン側に予め設けておき、ケーソン進水後遊水室幅の変
更が必要となった時点で型枠15を治具13に取り付
け、充填材を充填して遊水室幅Bを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは港湾構造物
に関し、特に岸壁、護岸、防波堤用の消波ケーソンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】外洋から襲来する波浪や、船舶の航行に
より発生する航跡波を消波する目的で消波ケーソンが使
用される。図4は一般的な消波ケーソン20の外観図で
ある。図4に示すように、一般的な消波ケーソン20
は、港外側に設けられた前面壁21、前面壁21の両側
に後方に向かって形成された側壁23、側壁23に連続
すると共に前面壁21から後方側に一定の距離Bを離し
て形成された背面壁25、前面壁21、側壁23及び背
面壁25によって形成される空間を側壁23に平行方向
に仕切る複数の隔壁27を有している。そして、前面壁
21には複数のスリット29が形成されている。また、
前面壁21と背面壁25との間に形成された複数の空間
が遊水室31を形成している。
【0003】以上のように形成された消波ケーソン20
においては、消波対象とする波との関係により最適な遊
水室31の形状を決定することになる。そして、遊水室
31の水深、幅(前面壁21から背面壁25までの距
離)、スリット29の開口率の組み合わせにより、消波
性能が大きく異なることが知られている。特に遊水室幅
Bは波長の1割から2割程度が消波特性上、最適幅とな
り、この値から大きくはずれると十分な消波性能が発揮
されず消波ケーソンとしての機能を満足しないことにな
る。多くの場合、消波対象波に対して反射率(=反射波
波高/入射波波高)を0.4〜0.5程度以下となるよ
うに、遊水室形状を決定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】消波ケーソンの設計に
際しては消波ケーソンを設置する海域における消波対象
となる波を設定することが必要となるが、この設定は気
象データや波浪観測データをもとに行われる。また、岸
壁、護岸の場合は、沖合いの防波堤の回折などの影響を
も考慮して設定される。ところが、港湾施設の建設にお
いては、沖合の防波堤が建設される前に、岸壁や護岸が
建設される場合があり、消波対象となる波が、防波堤の
建設前後で異なることがある。また、防波堤の場合で
も、防波堤建設後にさらに沖合に防波堤が建設される場
合も多い。さらに、航跡波を消波対象として設計された
消波ケーソンの場合にも、航行する船舶の種類が変化す
ることにより、消波対象波が大きく変化してしまうこと
もある。このように、時の経過により消波対象波が変化
することはよく見うけられ、初期の形状の消波ケーソン
では、消波機能を満足できなくなるという問題点をを有
している。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、消波対象波が変化した場合に変化後
の消波対象波に対応できるように消波ケーソンの消波性
能を変更する方法及び該方法に用いる消波ケーソンを提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消波ケーソ
ンの消波性能変更方法は、遊水室に充填材を充填して遊
水室幅を変えることによって消波性能を変更する方法で
あって、前記充填材を充填する際に用いる型枠を取り付
けるための治具を消波ケーソン側に予め設けておき、ケ
ーソン進水後遊水室幅の変更が必要となった時点で前記
型枠を前記治具に取り付け、充填材を充填して遊水室幅
を変えるものである。
【0007】また、本発明に係る消波ケーソンは、遊水
室に充填材を充填して遊水室幅を変えることによって消
波性能を変更するものであって、前記充填材を充填する
際に用いる型枠を取り付けるための治具を、前記遊水室
を構成する壁に設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の説
明図である。本実施の形態にかかる消波ケーソン1は、
図4で示した消波ケーソン20と同様に、港外側に設け
られたスリット2を有する前面壁3、前面壁3の両側に
形成された側壁5、側壁5に連続すると共に前面壁3か
ら後方側に一定の距離Bを離して形成された背面壁7、
側壁5及び背面壁7によって形成される空間を側壁5に
平行方向に仕切る複数の隔壁9を有している。そして、
前面壁3と背面壁7との間に形成された複数の空間が遊
水室11を形成している。なお、距離Bすなわち遊水室
幅Bは、消波ケーソン1を進水させる時点の消波対象波
に対して最適となる幅、すなわち消波対象波の波長の1
割から2割程度になるように設定されている。
【0009】さらに、本実施の形態においては、進水後
に消波対象波が変化する場合に備えて、遊水室幅Bを変
化後の消波対象波の消波に適切な幅に変化させる際に用
いるコンクリート型枠を設置するための治具13を設け
ている。治具13は、図1に示すように、隔壁9の両面
および側壁5の内面に取り付けてある。治具13の材質
はコンクリート型枠及び型枠で囲んだ空間内に流し込む
充填材としての水中コンクリートの荷重に対して十分な
強度を有するものを選択する。なお、鉄等の海水による
腐食の恐れがある材質の場合には、発砲ウレタンやその
他の腐食を防ぐ材料を塗布するようにする。
【0010】図1(b)は水中コンクリートを打設する
際に用いる型枠15を示している。型枠15は、図1
(b)に示すように、有底枠体状に形成されており、港
外側にはリブ材16が設けられると共に、両側の枠部1
7には、治具13に係止する切欠き部18が形成されて
いる。
【0011】図2、図3は上記の消波ケーソン1におけ
る消波性能の変更方法の説明図である。以下、図2、図
3に基づいて消波ケーソン1の消波性能変更方法につい
て説明する。消波ケーソン1を岸壁や護岸構造用として
設置した進水時においては、遊水室11の幅Bは外洋性
の波の波長に対して効果的に消波ができるように設定さ
れている。その後、沖合防波堤の完成などにより消波対
象波が、外洋性の波から港内波に変わると、波の周期が
短くなり、この港内波に対して効果的に消波をするには
遊水室幅を狭くする必要が生じる。そこで、図2に示す
ように、型枠15に形成した切欠き18を治具13に係
止させることによって型枠15を遊水室11内に設置す
る。そして、図2に示す型枠15と背面壁7との隙間1
6に水中コンクリート19を打設する。そして、水中コ
ンクリート19の港外側面と前面壁3との距離C(新た
な遊水室幅)は港内波の消波に効果的になるように設定
される(図3参照)。
【0012】以上のように、本実施の形態によれば、消
波ケーソン1の進水時には進水時に対象とする波の消波
を効果的に行うことができ、また、時の経過により港湾
施設の新設がなされたり、あるいは航行する船舶の種類
が変わったような場合にも、新たな消波対象波に対応し
た幅を有する遊水室を簡単に形成することができる。そ
して、新たな幅の遊水室の形成は現地での水中作業を伴
う施工となるが、本実施の形態のようにケーソン製作時
に水中コンクリート打設用の型枠15(図1(b))を
固定する治具13をあらかじめ取り付けておくことによ
り、水中作業を軽減し、作業の効率化を図ることができ
る。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にお
いては、充填材を充填する際に用いる型枠を取り付ける
ための治具を消波ケーソン側に予め設けておき、ケーソ
ン進水後遊水室幅の変更が必要となった時点で型枠を治
具に取り付け、充填材を充填して遊水室幅を変えるよう
にしたので、消波対象波が変化して、遊水室幅を変更す
る必要が生じても、容易に対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る消波ケーソンの
説明図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係る消波性能変更方
法(施工途中)の説明図である。
【図3】 本発明の一実施の形態に係る消波性能変更方
法(施工完成状態)の説明図である。
【図4】 従来の一般的な消波ケーソンの外観図であ
る。
【符号の説明】
1 消波ケーソン 2 スリット 3 前面壁 5 側壁 7 背面壁 9 隔壁 11 遊水室 13 治具 15 型枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊水室に充填材を充填して遊水室幅を変
    えることによって消波性能を変更する消波ケーソンの消
    波性能変更方法であって、 前記充填材を充填する際に用いる型枠を取り付けるため
    の治具を消波ケーソン側に予め設けておき、ケーソン進
    水後遊水室幅の変更が必要となった時点で前記型枠を前
    記治具に取り付け、充填材を充填して遊水室幅を変える
    ことを特徴とする消波ケーソンの消波性能変更方法。
  2. 【請求項2】 遊水室に充填材を充填して遊水室幅を変
    えることによって消波性能を変更する消波ケーソンであ
    って、 前記充填材を充填する際に用いる型枠を取り付けるため
    の治具を、前記遊水室を構成する壁に設けたことを特徴
    とする消波ケーソン。
JP2000346128A 2000-11-14 2000-11-14 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン Pending JP2002146746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346128A JP2002146746A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346128A JP2002146746A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002146746A true JP2002146746A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18820046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000346128A Pending JP2002146746A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002146746A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210143703A (ko) * 2019-11-06 2021-11-29 한국해양과학기술원 유공판을 구비하는 케이슨, 복수개의 막판들이 배열설치된 케이슨 및 이들의 시공방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210143703A (ko) * 2019-11-06 2021-11-29 한국해양과학기술원 유공판을 구비하는 케이슨, 복수개의 막판들이 배열설치된 케이슨 및 이들의 시공방법
KR102363137B1 (ko) * 2019-11-06 2022-02-14 한국해양과학기술원 유공판을 구비하는 케이슨, 복수개의 막판들이 배열설치된 케이슨 및 이들의 시공방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100880433B1 (ko) 소파블럭이 내장된 케이슨 방파제
JP4904582B2 (ja) 長周期波低減対策構造物
JP2002146746A (ja) 消波ケーソンの消波性能変更方法及び消波ケーソン
KR101694524B1 (ko) 항만구조물의 케이슨
US20160017556A1 (en) Cost-efficient armor unit
JP2005139680A (ja) 矢板式護岸構造物およびその工法
JP2001115429A (ja) 環境協調型防波堤
JPH06212611A (ja) 防波堤
JPH04136310A (ja) 無底版型消波構造物
KR100523320B1 (ko) 수중 생태계 보호를 위한 하천 제방용 호안블록 구조
KR101326773B1 (ko) 부등침하에 대응이 용이한 항만구조물
KR102383735B1 (ko) 조위차를 고려한 케이슨 연결부 구조 및 시공 방법
JP3294118B2 (ja) 環境配慮型潜堤の構築方法
JP2010144437A (ja) 長周期波低減構造物
JP4775736B2 (ja) 長周期波低減対策構造物
JP4775738B2 (ja) 長周期波低減対策構造物
JPH0860634A (ja) 海底固定式透過型消波堤
JPS5941528A (ja) ケ−ソン
JP4775735B2 (ja) 長周期波高低減構造物
KR20220165124A (ko) 방파제용 케이슨
JPH07247527A (ja) 消波桟橋
JPH10168851A (ja) 消波セル構造物
JP3367768B2 (ja) 透過型消波構造物
KR200279860Y1 (ko) 중력식 접안시설 기초구조
JP2020172837A (ja) 消波構造物