JP2002146162A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反りが小さく、成形性及び耐半田クラック性
に優れた半導体封止用エポキシ樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 式(1)で示されるエポキシ樹脂、
(B)式(2a)で示される骨格と式(2b)で示され
る骨格を有するフェノール樹脂、(C)無機充填材及び
(D)硬化促進剤を必須成分とし、無機充填材が全エポ
キシ樹脂組成物中に84〜94重量%であることを特徴
とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反りが少なく、耐
半田クラック性に優れるエポキシ樹脂組成物及び半導体
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化、軽量化、高機
能化の市場動向において、半導体の高集積化が年々進
み、又半導体装置の表面実装化が促進される中で、新規
にエリア実装の半導体装置が開発され、従来構造の半導
体装置から移行し始めている。エリア実装型半導体装置
としては、ボールグリッドアレイ(以下、BGAとい
う)、或いは更に小型化を追求したチップサイズパッケ
ージ(以下、CSPという)が代表的であるが、これら
は従来QFP、SOPに代表される表面実装型半導体装
置では限界に近づいている多ピン化・高速化への要求に
対応するために開発されたものである。構造としては、
ビスマレイミド・トリアジン(以下、BTという)樹脂
/銅箔回路基板に代表される硬質回路基板或いはポリイ
ミド樹脂フィルム/銅箔回路基板に代表されるフレキシ
ブル回路基板の片面上に半導体素子を搭載し、その半導
体素子搭載面、即ち基板の片面のみが樹脂組成物等で成
形・封止されている。又基板の半導体素子搭載面の反対
面には半田ボールを2次元的に並列して形成し、半導体
装置を実装する回路基板との接合を行う特徴を有してい
る。更に半導体素子を搭載する基板としては、上記有機
回路基板以外にもリードフレーム等の金属基板を用いる
構造も考案されている。
【0003】これらエリア実装型半導体装置の構造は基
板の半導体素子搭載面のみを樹脂組成物で封止し、半田
ボール形成面側は封止しないという片面封止の形態が多
い。中にはボードオンチップ(以下、BOCという)に
見られるように半田ボール形成面に封止樹脂層が形成さ
れることもあるが、封止樹脂層は半導体素子搭載面のそ
れより小さい。このため、有機基板や金属基板と樹脂組
成物の硬化物との間での熱膨張・熱収縮の不整合或いは
樹脂組成物の成形・硬化時の硬化収縮による影響によ
り、これらの半導体装置では成形直後から反りが発生し
やすい。又これらの半導体装置を実装する回路基板上に
半田接合を行う場合、200℃以上の加熱工程を経る
が、この際に半導体装置の反りが発生し、多数の半田ボ
ールが平坦とならず、半導体装置を実装する回路基板か
ら浮き上がってしまい、電気的接合信頼性が低下する問
題も起こる。これらエリア実装型半導体装置において、
反りを低減するには、基板の線膨張係数と樹脂組成物の
硬化物の線膨張係数を近づけること、及び樹脂組成物の
硬化収縮を小さくする二つの方法が重要である。基板と
しては有機基板では、BT樹脂やポリイミド樹脂のよう
な高いガラス転移温度(以下、Tgという)の樹脂が広
く用いられており、これらは樹脂組成物の成形温度であ
る170℃近辺よりも高いTgを有する。つまり、成形
温度から室温までの冷却過程では有機基板のα1の領域
のみで収縮する。従って、樹脂組成物もTgが高く、か
つα1が回路基板と同じであり、更に硬化収縮がゼロで
あれば反りはほぼゼロであると考えられる。このため、
トリフェノールメタン型エポキシ樹脂とトリフェノール
メタン型フェノール樹脂との組合せによりTgを高く
し、無機充填材の配合量でα1を合わせる手法が既に提
案されている。
【0004】又赤外線リフロー、ベーパーフェイズソル
ダリング、半田浸漬等の手段での半田処理による半田接
合を行う場合、樹脂組成物の硬化物並びに有機基板から
の吸湿により半導体装置内部に存在する水分が高温で急
激に気化することによる応力で半導体装置にクラックが
発生したり、基板の素子搭載面と樹脂組成物の硬化物と
の界面で剥離が発生することもあり、硬化物の高強度
化、低応力化、低吸湿化とともに、基板との高密着も求
められる。従来のBGAやCSP等のエリア実装型半導
体装置には、反りの低減のためにトリフェノールメタン
型エポキシ樹脂とトリフェノールメタン型フェノール樹
脂を樹脂成分とする樹脂組成物が用いられてきた。この
樹脂組成物は、Tgが高く、硬化性、熱時曲げ強度に優
れた特性を有しているが、硬化物の吸水率が高く、又樹
脂組成物の溶融粘度が比較的高く、無機充填材の高充填
化には限界があり、低吸湿化が不十分で、耐半田クラッ
ク性には問題があった。一方、従来のQFPやSOP等
の表面実装型半導体装置では、半田実装時のクラックや
各素材界面での剥離防止のために、ビフェニル型エポキ
シ樹脂に代表されるような結晶性エポキシ樹脂を使用し
ているが、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂を用い
た樹脂組成物の硬化物と比較して熱時曲げ強度が低く、
かつ硬化が遅いのが問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形性、低
弾性率、高密着性に優れたエポキシ樹脂組成物及び反り
が小さく、耐半田クラック性に優れたエリア実装型半導
体装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)(A)一般式(1)で示されるエポキシ樹脂、
(B)式(2a)で示される骨格と式(2b)で示され
る骨格を有するフェノール樹脂、(C)無機充填材及び
(D)硬化促進剤を必須成分とし、無機充填材が全エポ
キシ樹脂組成物中に84〜94重量%であることを特徴
とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物、
【化4】 (R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2は水素又は炭
素数1〜4のアルキル基から選ばれる1種以上、R3は
炭素数1〜4のアルキル基で、互いに同一でも異なって
いてもよい。aは0〜3の整数、bは0〜4の整数。n
は平均値で、1〜3の正数)
【0007】
【化5】
【0008】(2)一般式(1)で示されるエポキシ樹
脂が、式(3)である第(1)項記載の半導体封止用エ
ポキシ樹脂組成物、
【化6】 (nは平均値で、1〜3の正数) (3)基板の片面に半導体素子が搭載され、この半導体
素子が搭載された基板面側の実質的に片面のみが第
(1)項又は第(2)項のいずれかに記載のエポキシ樹
脂組成物によって封止されていることを特徴とするエリ
ア実装型半導体装置、である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる一般式(1)で示
されるエポキシ樹脂は、溶融すると極めて低粘度の液状
になる特性を有している。これによって無機充填材の高
充填化、ひいてはエポキシ樹脂組成物の硬化物の低吸湿
化が可能となる。又硬化性に優れており、エポキシ樹脂
組成物の硬化物のTgを越えた高温域での弾性率が小さ
く、反りが小さい。更にリードフレーム等の金属類との
密着性に優れており、本発明の一般式(1)で示される
エポキシ樹脂を用いたエポキシ樹脂組成物で封止された
半導体装置は、実装時の半田処理下でも高い信頼性を得
ることができる。一般式(1)中のnは平均値で1〜3
の正数であるが、nが3を越えるとエポキシ樹脂の粘度
が増大し、成形時のエポキシ樹脂組成物の流動性が劣
り、より一層の低吸湿化のための無機充填材の高充填化
ができなくなるので好ましくない。これらの内では硬化
性の点から、式(3)で示されるエポキシ樹脂が好まし
い。
【0010】一般式(1)で示されるエポキシ樹脂の特
性を損なわない範囲で、他のエポキシ樹脂と併用しても
よいが、耐半田ストレス性を最大限に引き出すために
は、一般式(1)で示されるエポキシ樹脂を全エポキシ
樹脂中に30重量%以上含むことが好ましく、特に50
重量%以上が好ましい。30重量%未満だと、耐半田ス
トレス性が不十分となるおそれがある。併用するエポキ
シ樹脂としては、例えばビフェニル型エポキシ樹脂、ジ
シクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂、ト
リフェノール型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単
独でも混合して用いてもよい。更に半導体装置の長期信
頼性の点から、不純物として含有される塩素イオン、ナ
トリウムイオン、その他のフリーのイオンは、極力少な
いことが望ましい。
【0011】本発明で用いる式(2a)で示される骨格
と式(2b)で示される骨格を有するフェノール樹脂
は、パラキシリレン結合を含むため、樹脂組成物の硬化
物は低弾性率を示し、一般式(1)のエポキシ樹脂と式
(2a)で示される骨格と式(2b)で示される骨格を
有するフェノール樹脂を用いたエポキシ樹脂組成物は、
トリフェノールメタン型エポキシ樹脂とトリフェノール
メタン型フェノール樹脂を用いたエポキシ樹脂組成物の
硬化物に比べて、弾性率が小さい特徴を有している。又
比較的吸湿量が抑えられ、リードフレーム等の金属類及
びシリコンチップとの密着性に優れる。本発明に用いら
れるフェノール樹脂は、例えばビス(メトキシメチル)
ベンゼンとベンズアルデヒドを酸触媒存在下で反応して
得られる、ランダム共重合体の樹脂である。具体的に
は、以下構造のものである。
【化7】
【0012】本発明のフェノール樹脂の特性を損なわな
い範囲で、他のフェノール樹脂と併用してもよいが、低
吸湿性や高密着性を最大限に引き出すためには、式(2
a)で示される骨格と式(2b)で示される骨格を有す
るフェノール樹脂を全フェノール樹脂中に30重量%以
上含むことが好ましく、特に50重量%以上が好まし
い。30重量%未満だと、低吸湿化や高密着性の向上と
いった式(2a)で示される骨格と式(2b)で示され
る骨格を有するフェノール樹脂の特徴が得られないおそ
れがある。併用するフェノール樹脂としては、例えば、
フェノールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹
脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂、ナフト
ールアラルキル樹脂、テルペン変性フェノール樹脂等が
挙げられ、これらは単独でも混合して用いてもよい。更
に半導体装置の長期信頼性の点から、不純物として含有
される塩素イオン、ナトリウムイオン、その他フリーの
イオンは極力少ないことが望ましい。全エポキシ樹脂の
エポキシ基数と全フェノール樹脂のフェノール性水酸基
数との当量比は、0.5〜2.0が好ましく、この範囲
を外れると、エポキシ樹脂組成物の硬化性の低下、或い
は硬化物のTgの低下等のおそれがあるので好ましくな
い。
【0013】本発明で用いる硬化促進剤は、エポキシ基
とフェノール性水酸基の反応を促進するものであれば特
に限定はしないが、例えば1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7等のジアザビシクロアル
ケン及びその誘導体、トリフェニルホスフィン、メチル
ジフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類、テトラフ
ェニルホスホニウム・テトラフェニルボレート、テトラ
フェニルホスホニウム・テトラ安息香酸ボレート、テト
ラフェニルホスホニウム・テトラナフトイックアシッド
ボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラナフト
イルオキシボレート、テトラフェニルホスホニウム・テ
トラナフチルオキシボレート等のテトラ置換ホスホニウ
ム・テトラ置換ボレート等が挙げられ、これらは単独で
も混合して用いてもよい。
【0014】本発明で用いる無機充填材の種類について
は特に制限はなく、一般に封止材に用いられているもの
を使用することができる。例えば、溶融破砕シリカ、溶
融球状シリカ、結晶シリカ、2次凝集シリカ、アルミ
ナ、チタンホワイト、水酸化アルミニウム等が挙げら
れ、特に溶融球状シリカが好ましい。粒子の形状は限り
なく真球状であることが好ましく、又、粒子の大きさの
異なるものを混合することによって、充填量を多くでき
る。又、本発明の無機充填材の含有量としては、全エポ
キシ樹脂組成物中に87〜94重量%が好ましい。84
重量%未満だと、低吸湿性が得られず耐半田ストレス性
が不十分となるおそれがあるので好ましくない。94重
量%を越えると、流動性が低下し、成形時に充填不良等
が生じたり、高粘度化による半導体装置内の金線変形等
の不都合が生じるおそれがあるので好ましくない。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物は、(A)〜
(D)成分を必須成分とするが、これ以外に必要に応じ
てシランカップリング剤、カーボンブラック等の着色
剤、天然ワックス、合成ワックス等の離型剤、及びポリ
シロキサン化合物、ゴム等の低応力剤、酸化防止剤等の
種々の添加剤を適宜配合しても差し支えない。本発明の
エポキシ樹脂組成物は、(A)〜(D)成分、及びその
他の添加剤等を、ミキサー等を用いて常温混合し、ロー
ル、押出機等の混練機で加熱混練し、冷却後粉砕して得
られる。本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、半導体
素子等の電子部品を封止し、半導体装置を製造するに
は、トランスファーモールド、コンプレッションモール
ド、インジェクションモールド等の従来からの成形方法
で硬化成形すればよい。本発明のエポキシ樹脂組成物が
適用される半導体装置としては、QFP、SOP、TS
OP、BGA、その他特に限定はしない。
【0016】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限
定されるものではない。配合単位は重量部とする。 実施例1 式(3)で示されるエポキシ樹脂(融点90℃、エポキシ当量255g/eq 。 以下、エポキシ樹脂(E−1)という) 5.43重量部 式(4)で示されるフェノール樹脂(軟化点75℃、水酸基当量168g/eq 。 以下、フェノール樹脂(H−1)という) 3.57重量部 溶融球状シリカ(平均粒径15μm) 89.00重量部 1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(以下、DBUという ) 0.40重量部 カーボンブラック 0.30重量部 カルナバワックス 0.50重量部 その他添加物 0.80重量部 を常温でミキサーを用いて混合した後、二軸ロールを用
いて混練し、冷却後粉砕し、エポキシ樹脂組成物を得
た。得られたエポキシ樹脂組成物を以下の方法で評価し
た。結果を表1に示す。
【0017】評価方法 スパイラルフロー:EMMI−1−66に準じたスパイ
ラルフロー測定用の金型を用い、金型温度175℃、注
入圧力70kg/cm2、硬化時間2分で測定した。単
位はcm。 硬化トルク:キュラストメータ((株)オリエンテック
・製、JSRキュラストメータIVPS型)を用い、金
型温度175℃、加熱開始90秒後のトルクを求めた。
キュラストメータにおけるトルクは硬化性のパラメータ
であり、数値の大きい方が硬化性が良好である。単位は
N・m。 吸水率:トランスファー成形機を用いて、金型温度17
5℃、注入圧力75kg/cm2、硬化時間2分で直径
50mm、厚さ3mmの成形品を成形し、ポストキュア
ーとして175℃、8時間処理した後、得られた成形品
を30℃、相対湿度60%の環境下で696時間放置
し、吸湿前後の重量変化を測定して吸水率を求めた。単
位は重量%。 熱時強度、熱時弾性率:熱時曲げ強度、熱時曲げ弾性率
をJIS K 6911に準じて(240℃で)測定し
た。単位はいずれもN/mm2。 パッケージ反り量:トランスファー成形機を用いて、金
型温度180℃、注入圧力75kg/cm2、硬化時間
2分で225pBGA(基板は厚さ0.36mm、ビス
マレイミド・トリアジン/ガラスクロス基板、パッケー
ジサイズは24×24mm、厚さ1.17mm、シリコ
ンチップはサイズ9×9mm、厚さ0.35mm、チッ
プと回路基板のボンディングパッドとを25μm径の金
線でボンディングしている。)を成形した。更にポスト
キュアとして175℃で8時間処理した。室温に冷却後
パッケージのゲートから対角線方向に、表面粗さ計を用
いて高さ方向の変位を測定し、変位差の最も大きい値を
反り量とした。単位はμm。 基材密着性評価:トランスファー成形機を用いて、金型
温度180℃、注入圧力75kg/cm2、硬化時間2
分で成形品を成形した。この成形品をポストキュアとし
て175℃で8時間処理した後、引っ張り試験器にて成
形品部と基材部を治具で挟み、成形品部を固定し、雰囲
気温度240℃中で基材部を上方に引っ張り基材密着性
を測定した。対象となる基材は、42合金フレーム及び
42合金フレームの表面にポリメチルメタクリレート・
ソルダーレジスト(PMMAという)を塗布したもの。
単位はN/mm2。 耐半田クラック性:トランスファー成形機を用いて、金
型温度180℃、注入圧力75kg/cm2、硬化時間
2分で225pBGA(基板は厚さ0.36mm、ビス
マレイミド・トリアジン/ガラスクロス基板、パッケー
ジサイズは24×24mm、厚さ1.17mm、シリコ
ンチップはサイズ9×9mm、厚さ0.35mm、チッ
プと回路基板のボンディングパッドとを25μm径の金
線でボンディングしている。)を成形した。ポストキュ
アとして175℃で8時間処理したパッケージ8個を、
30℃、相対湿度60%で696時間処理した後、IR
リフロー処理(240℃)を行った。処理後の内部の剥
離、及びクラックの有無を超音波探傷機で観察し、不良
パッケージの個数を数えた。不良パッケージの個数がn
個であるとき、n/8と表示する。
【0018】実施例2、3、比較例1〜5 表1の処方に従って配合し、実施例1と同様にしてエポ
キシ樹脂組成物を得、実施例1と同様にして評価した。
結果を表1に示す。実施例2、比較例4ではビフェニル
型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)・製、YX
−4000H、エポキシ当量197。以下、エポキシ樹
脂(E−2)という)を用いた。比較例3ではパラキシ
リレン変性フェノール樹脂(三井化学(株)・製、XL
−225、水酸基当量175。以下、フェノール樹脂
(H−2)という)を用いた。比較例5ではトリフェノ
ールメタン型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)
・製、E1032H60、エポキシ当量171。以下、
エポキシ樹脂(E−3)という)、トリフェノールメタ
ン型フェノール樹脂(明和化成(株)・製、MEH75
00、水酸基当量97。以下、フェノール樹脂(H−
3)という)を用いた。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、成形
性、低弾性率、高密着性に優れた特性を有し、これを用
いて封止されたエリア実装型半導体装置は、成形後や半
田処理時の反りが小さく、耐半田クラック性に優れてい
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 Fターム(参考) 4J002 CC033 CD071 CD072 DE137 DE147 DJ017 EU136 EW146 EY016 FD017 FD143 FD156 GQ05 4J036 AC02 AD07 AE05 AE07 DC46 DD07 FA01 FB08 GA06 JA07 4M109 AA01 BA03 CA21 EA03 EB03 EB04 EB12 EC04 EC05 EC09 EC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1)で示されるエポキシ
    樹脂、(B)式(2a)で示される骨格と式(2b)で
    示される骨格を有するフェノール樹脂、(C)無機充填
    材及び(D)硬化促進剤を必須成分とし、無機充填材が
    全エポキシ樹脂組成物中に84〜94重量%であること
    を特徴とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物。 【化1】 (R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2は水素又は炭
    素数1〜4のアルキル基から選ばれる1種以上、R3は
    炭素数1〜4のアルキル基で、互いに同一でも異なって
    いてもよい。aは0〜3の整数、bは0〜4の整数。n
    は平均値で、1〜3の正数) 【化2】
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示されるエポキシ樹脂
    が、式(3)で請求項1記載の半導体封止用エポキシ樹
    脂組成物。 【化3】 (nは平均値で、1〜3の正数)
  3. 【請求項3】 基板の片面に半導体素子が搭載され、こ
    の半導体素子が搭載された基板面側の実質的に片面のみ
    が請求項1又は2のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成
    物によって封止されていることを特徴とするエリア実装
    型半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102558769A (zh) * 2010-12-31 2012-07-11 第一毛织株式会社 用于封装半导体器件的环氧树脂组合物以及由该环氧树脂组合物封装的半导体器件
KR101437141B1 (ko) * 2010-12-31 2014-09-02 제일모직주식회사 반도체 밀봉용 에폭시 수지 조성물 및 이를 사용하여 밀봉된 반도체 소자

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