JP2002145210A - 真空包装装置 - Google Patents

真空包装装置

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JP2002145210A
JP2002145210A JP2001265271A JP2001265271A JP2002145210A JP 2002145210 A JP2002145210 A JP 2002145210A JP 2001265271 A JP2001265271 A JP 2001265271A JP 2001265271 A JP2001265271 A JP 2001265271A JP 2002145210 A JP2002145210 A JP 2002145210A
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bag
vacuum
temperature
temperature sensor
heater
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JP2001265271A
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English (en)
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Itaru Ishikawa
格 石川
Shoichi Yoshizawa
正一 吉沢
Harumi Nakayama
春巳 中山
Mikiyasu Konishi
幹康 小西
Isao Fujita
勲 藤田
Yoshifumi Okuya
佳史 奥谷
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Knorr Foods Co Ltd
Original Assignee
Knorr Foods Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋の開口部を確実にシールすることができる
真空包装装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、充填材料を充填した袋(B)の
開口部(BU)をシールする真空包装装置(1)である。本発
明の装置は、袋(B)を収容するための開閉可能な真空チ
ャンバー(28)と、この真空チャンバー(28)内に設けられ
た袋把持把持手段(40)と、真空チャンバー(28)内をその
所定箇所を介して真空状態にする真空手段(46)と、真空
チャンバー(28)内に設けられ袋(B)の開口部(BU)を溶着
シールするシール手段とを有する。このシール手段は、
インパルスヒータ部(42)と、それに対向するヒータ押え
部(44)とを備え、インパルスヒータ部(42)は、ヒーター
線を備えている。本発明の装置は、更に、ヒーター線に
接触した温度センサーと、温度測定値判断手段と、信号
出力制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空包装装置に係
り、特に、充填材料を充填した袋の開口部をシールする
真空包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レトルト製品は、サラダのような生材料
又は調理した加熱材料を、殺菌後、熱可塑性の袋に充填
し、真空包装して、販売されている。このような真空包
装のレトルト製品は、一般的には、充填材料を袋に充填
する充填装置と、充填材料を充填した袋を真空チャンバ
ー内に収容し、真空チャンバー内の空気を抜いて、袋の
開口部を溶着によってシールする真空包装装置とによっ
て自動的に生産されている。
【0003】この真空包装装置には、袋の開口部を溶着
するためのヒーターとして、インパルスヒーターが一般
的に使用されており、このインパルスヒーターは、所定
電圧を所定時間印加することによって、そのヒーター線
を瞬間的に加熱させるようにしたヒーターである。印加
時間は、通常、約1乃至約1.5秒であり、電圧を印加
している間、ヒーター線温度は急激に上昇し、ヒーター
線温度が袋を溶融するのに十分な温度まで上昇すると、
袋の開口部は溶着される。電圧の印加を止めた後、ヒー
ター線は周囲空気によって冷却され、ヒーター線温度は
徐々に下がる。
【0004】しかしながら、インパルスヒーターを使用
した場合、袋の開口部をうまく溶着できないことがあ
る。例えば、機械を一時停止させた後は冷却時間が長い
ので、ヒーター線の加熱開始温度は前回の加熱開始温度
よりも低くなり、ヒーター線に前回と同じ電圧を同じ時
間印加すると、ヒーター線の加熱温度は前回の加熱温度
よりも低くなる。その結果、袋を完全に溶着することが
できずに、シールが不完全な不良品を生じさせることが
ある。また、機械の起動時には、ヒーター線が十分に冷
えているため、加熱後、十分に冷える前に次の加熱が行
われる。従って、ヒーター線の加熱開始温度は前回の加
熱開始温度よりも高くなり、ヒーター線に前回と同じ電
圧を同じ時間印加すると、ヒーター線の加熱温度は前回
よりも高くなる。その結果、袋を溶かしすぎてしまい、
不良品を生じさせることがある。
【0005】このような不良品を排除するするために、
溶着した後の袋の開口部の温度を測定する温度センサー
として非接触型の温度センサーを使用した真空包装装置
が、例えば、実開平第 4-78110号公報に開示されてい
る。この公報に開示された装置によれば、袋の開口部を
溶着し、溶着手段を移動させた後、袋の開口部の温度を
非接触型の温度センサーで測定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
真空包装装置に採用されている非接触型の温度センサー
は、その性質上、周囲環境の影響を受けやすく、温度測
定面積が広く、応答が遅い。そのため、袋の開口部のシ
ールに直接関係する袋の開口部の溶着時の温度を正確に
測定することはできない。特に、インパルスヒーターに
よって溶着される袋の開口部は急激に温度が変化するの
で、非接触型温度センサーで測定した温度測定値には大
きな誤差が生じる。また、真空包装装置の場合、真空チ
ャンバーを開いてからでなければ非接触型温度センサー
による温度測定はできないので、測定値の誤差は更に大
きくなる。その結果、たとえ温度測定値が許容温度範囲
内であっても、シールが不完全な不良品を発生させるこ
とがある。
【0007】又、従来、温度測定機能を備えた真空包装
装置は、出願人の知る限り、製品化されていないので、
従来の真空包装装置に温度測定機能を簡単に追加するこ
とができれば、更に望ましい。
【0008】従って、本発明の目的は、袋の開口部の加
熱温度を速い応答速度で正確に測定することにより袋の
開口部を確実にシールすることができる真空包装装置を
提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、既存の装置に対し
て温度測定機能を簡単に追加することができる真空包装
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、充填材料を充填した袋の開口部をシー
ルする真空包装装置において、内部に前記袋を収容する
と共に開閉可能に設けられた真空チャンバーと、この真
空チャンバー内に設けられ袋を把持する把持手段と、真
空チャンバーの内部をこの真空チャンバーの所定箇所を
介して真空状態とする真空手段と、真空チャンバー内に
設けられ把持手段により把持された袋の開口部を溶着し
てシールするシール手段であって、このシール手段は、
インパルスヒータ部と、このインパルスヒータ部に対向
して設けられたヒータ押え部とを備え、前記インパルス
ヒータ部が、その両側が外側テープ手段と内側テープ手
段により挟まれ且つ外側テープ手段が袋の開口部に押し
当てられるようになっているヒーター線を備えているシ
ール手段と、ヒーター線に接触するように配置された温
度センサーと、この温度センサーにより測定された温度
測定値が所定範囲内に入っているか否かを判断する判断
手段と、温度測定値が所定範囲内に入っていない場合に
は所定の信号を出力する制御手段と、を有することを特
徴としている。
【0011】このように構成された本発明においては、
加熱されたヒーター線の熱は外側テープ手段を介して袋
の開口部に移送されると同時に、温度センサーに移送さ
れる。このとき、加熱時に外側テープ手段に接触してい
る袋の開口部と、ヒーター線に接触している温度センサ
ーの温度は実質的に等しい。このようにして、袋の開口
部の加熱温度を速い応答で且つ正確に測定することがで
きる。
【0012】また、本発明において、好ましくは、真空
包装装置は、更に、間欠的に回転移動するように配置さ
れた複数の真空チャンバーを有し、これらの複数のチャ
ンバー内に把持手段、シール手段、温度センサーが設け
られ、判断手段及び制御手段が固定配置され、さらに、
これらの判断手段及び制御手段が、電気接続手段を介し
て、温度センサーに接続されている。
【0013】また、本発明において、好ましくは、真空
包装装置は、更に、間欠的に回転移動するように配置さ
れた複数の真空チャンバーを有し、これらの複数のチャ
ンバー内に把持手段、シール手段、温度センサーが設け
られ、判断手段及び制御手段が固定配置され、さらに、
これらの判断手段及び制御手段が、無線手段を介して、
温度センサーに接続されている。このように構成された
本発明においては、固定配置された判断手段及び制御手
段と、回転移動する真空チャンバー内に設けられた温度
センサーとは、無線手段を介して接続されるので、既存
の真空包装装置への温度センサーの取付け上の制限を緩
和することができる。それにより、既存の真空包装装置
への温度センサーの有線での取付けができない場合であ
っても、温度センサーの取付けを無線手段によって可能
にし、既存の装置に対して温度測定機能を簡単に追加す
ることができる。
【0014】また、本発明は、好ましくは、温度センサ
ーが、真空チャンバーの所定箇所の近傍に設けられてい
る。
【0015】さらに、本発明は、好ましくは、更に、温
度センサーにより測定された温度測定値を記憶する温度
測定値記憶手段を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】最初に、図1乃至図5を参照し
て、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0017】図1は、充填装置と本発明の第1の実施形
態による真空包装装置を示す平面図である。図1に示す
ように、真空包装装置1の上流側(図1において左側)
には、袋に材料を充填するための充填装置2が配置され
ている。この充填装置2は、軸線4を中心に矢印6が示
すように時計回りの方向に間欠的に回転移動する複数の
把持装置8を備え、これらの各把持装置8は、各ステー
ション10a乃至10fにおいて、種々の作業を行うよ
うになっている。具体的には、各把持装置8は、ステー
ション10aで、供給され且つ上端に開口を有する袋B
をその両縁で把持し、ステーション10bで、印字装置
12によって袋Bに印字を施し、ステーション10c
で、袋Bの上端開口BOを開き、ステーション10d
で、充填材料をフィーダー14によって袋Bに充填し、
ステーション10eで、充填済みの袋Bを計量装置16
によって計量し、ステーション10fで、袋Bを真空包
装装置1に引渡すようになっている。
【0018】さらに、図1に示すように、充填装置2の
下流側(図1において右側)には、真空包装装置1が配
置されている。この真空包装装置1は、軸線20を持つ
回転シャフト22を有し、この回転シャフト22には複
数のアーム24が外側に延びるように設けられている。
各アーム24の先端部26には、真空チャンバー28が
取り付けられており、これらの各真空チャンバー28
は、軸線20を中心に矢印30が示すように反時計回り
の方向に間欠的に回転移動するようになっている。各真
空チャンバー28は、真空包装装置1のステーション3
2a乃至32fで停止可能であり、ステーション32a
と充填装置2のステーション10fとは共有領域を有す
る。
【0019】図2及び図3により、真空包装装置1の具
体的構造を説明する。真空包装装置1の各真空チャンバ
ー28は、チャンバー本体34とそれに枢動可能に取付
けられたチャンバー蓋36とを有し、チャンバー蓋36
が閉じているとき、チャンバー本体34とチャンバー蓋
36とはOリング等のシール材38を介して整合し、内
部が真空状態となる。図2では、閉位置のチャンバー蓋
36を実線で、開位置のチャンバー蓋36を二点鎖線で
示している。
【0020】真空チャンバー28の内部には、把持装置
40、インパルスヒーター42及びヒーター押え44が
配置されている。把持装置40は、ヒーター押え44の
下方に且つそれと隣接して設けられる。真空チャンバー
28には、真空チャンバー28内部の空気を抜いたり、
導入したりするための孔46が設けられる。一般的に
は、好ましくは、チャンバー本体34の上部且つ横方向
中央に設けられるが、他の箇所に設けても良い。
【0021】インパルスヒーター42は、チャンバー蓋
36の内側に配置され、シリコンゴムのようなヒーター
押え44はチャンバー本体34の内側に配置される。チ
ャンバー蓋36が閉じているとき、インパルスヒーター
42とヒーター押え44とは対向し、それらの間には、
袋Bの開口部BUを受入れるための隙間48が形成され
る。ヒーター押え44はエアシリンダのような駆動装置
50によってインパルスヒーター42に向って移動でき
るようになっている。袋Bの開口部BUを溶着すると
き、ヒーター押え44はインパルスヒーター42に向っ
て移動し、袋Bの開口部BUをインパルスヒーター42
との間に挟むようになっている。
【0022】図4に示すように、真空包装装置1のイン
パルスヒーター42はヒータベース72を備え、このヒ
ーターベース52は、シールすべき袋Bの横方向に長さ
を有し、その上面54に長手方向に延びる溝56を有す
る。この溝56内には、断熱材58が設けられている。
ヒーターベース52は、例えば、アルミニウムで形成さ
れ、断熱材58は、例えば、ガラスクロスで形成され
る。変形例として、断熱材58は、溝56を設けていな
いヒーターベース52の上面54に配置されても良い。
断熱材58の上に内側テープ60が配置され、内側テー
プ60の上に、ニクロム線のようなヒーター線62が横
方向に配置される。ヒーター線62は、袋Bをシールす
るのに十分な長さを有する。内側テープ60と同じ材質
で同じ厚さの外側テープ64が、ヒーター線62を挟ん
で、内側テープ60の上に配置される。内側テープ60
及び外側テープ64の表面は非粘着性であるのが好まし
く、内側テープ60及び外側テープ64は、例えば、テ
フロン(登録商標)製である。
【0023】ヒーターベース52及び断熱材58に、そ
れらを貫通する孔66が設けられる。この孔の横方向位
置は、真空チャンバー28内の空気を抜く孔46の横方
向位置にあわせて、ヒーターベース52の横方向のほぼ
中央に設けられる。孔46の位置が中央にない場合に
は、貫通孔66を空気抜き孔46にあわせた位置に設け
るのが良い。この貫通孔66に温度センサー68が挿入
されている。温度センサー68はサーミスタ式又は熱電
対式のような接触式温度センサーであり、応答速度が1
秒以内のものが好ましい。温度センサー68は、その先
端センサー部分70が内側テープ60を貫いてヒーター
線62に直接接触し、接着剤等で固定されている。変形
例として、温度センサー68とヒーター線62とが間接
的に接触していても良い。温度センサー68の接続用線
72がチャンバー蓋36に設けられた密封可能な孔74
から外に延びている。又、ヒーター線62も、チャンバ
ー蓋36に設けられた密封可能な孔(図示せず)から外に
延びている。
【0024】図5に示すように、各真空チャンバー28
の温度センサー68の接続用線72は、回転軸線20上
で1本のコード76としてまとめられ、コネクター7
7、電気接続手段78を介して、温度センサー68によ
る温度測定値が所定範囲に入っているか否かを判断する
温度測定値判断手段80、温度表示手段82及び温度測
定値を記憶する温度測定値記憶手段84に接続される。
温度測定値判断手段80は、更に、温度測定値が所定範
囲に入っていないときに真空包装装置1を停止させた
り、警報を出したり、不良品を真空包装ライン(図示せ
ず)から除去させたりするための信号を出力する制御信
号出力手段86に接続される。これらの温度測定値判断
手段80、温度表示手段82、温度測定値記憶手段84
及び制御信号出力手段86は真空包装装置1のフレーム
(図示せず)に固定配置されている。電気接続手段78
は、回転移動する真空チャンバー28に連結しているコ
ード76と真空包装装置1のフレーム(図示せず)に固定
配置されている温度測定値判断手段80等とを連続的に
電気的に接続しており、例えば、スリップリングで構成
される。
【0025】次に、上述した第1の実施形態の真空包装
装置1の動作を説明する。図1に示すように、充填装置
2のステーション10fと真空包装装置1のステーショ
ン32aとは共有領域を有し、ステーション32aに停
止している真空チャンバー28は開いている。ステーシ
ョン10fで、充填装置2の把持装置8に保持されてい
る充填済みの袋Bを、ステーション41にあるチャンバ
ー本体34の把持装置40に上下方向に一致するように
整列させ、チャンバー本体34の把持装置40が袋Bを
保持した後、充填装置2の把持装置8は袋Bを解放す
る。このようにして、袋Bは、充填装置2から真空包装
装置1に引渡される。開いた状態の真空チャンバー28
を回転軸線20を中心に矢印30の方向に間欠的に回転
させ、ステーション32bで、チャンバー蓋36を駆動
部(図示せず)によって閉じる。ステーション32b及び
32cで、真空チャンバー51内の空気をポンプ(図示
せず)等によって孔46から抜く。このとき、袋B内も
脱気される。ステーション32dで、ヒーター押え44
を駆動部50によってインパルスヒーター42の方に移
動させ、袋Bの開口部BUをインパルスヒーター42と
ヒーター押え44との間に挟む。インパルスヒーター4
2に所定電圧を所定時間印加し、ヒーター線62を加熱
させて、袋Bの開口部BUを溶着し、シールする。所定
電圧を印加している間、後述するように、温度センサー
68によってヒーター線62の温度を測定する。温度測
定値が所定範囲内であれば、通常の動作を行う。通常の
場合、その後、ヒーター押え44を元の位置に引っ込め
る。袋Bとヒーター線62との間には外側テープ64が
配置されているので、溶融した袋Bとヒーター線62と
は接着しない。次いで、ステーション32eで、大気を
孔46から導入し、ステーション32fでチャンバー蓋
36を開き、把持装置40を解放して、シールされた袋
Bをコンベヤ等(図示せず)に排出する。
【0026】以下に、温度センサー68による温度測定
及び制御に関して説明する。ヒーター線62を加熱して
いる間、温度センサー68によってヒーター線62の温
度を測定する。温度センサー68の先端センサー部分7
0は、保護管等で覆われず、直接ヒーター線62と接触
している。このため、前述したように、測定された温度
は袋Bの開口部BUの加熱温度と実質的に等しく且つ温
度センサー68の応答が速いので、温度測定値は極めて
正確である。
【0027】また、袋Bは、非加熱時、チャンバー本体
34に設けられた孔46から流入する又は流出する空気
により、この孔46の近傍の部分の温度が、袋Bの他の
部分の温度に比べて低下する。しかしながら、温度セン
サー68を挿入する孔66の横方向位置を真空チャンバ
ー28の空気を抜く孔46の横方向位置にあわせている
ので、最も温度が低下する袋Bの箇所の温度を測定する
ことができる。その結果、袋Bの温度管理を信頼性よく
行うことができる。
【0028】温度センサー68の信号は、接続用線7
2、コード76、コネクター77、電気接続手段78を
経て温度測定値判断手段80、温度表示手段82及び温
度測定値記憶手段84に送信される。温度測定値判断手
段80によって温度測定値が所定温度範囲に入っていな
いと判断された場合、袋Bの開口部BUのシールが不良
であるので、制御信号出力手段86は、真空包装装置1
を停止させる信号、警報信号、又は、不良品をライン外
に除去させる信号を真空包装装置1に設けられている装
置制御回路(図示せず)に送信する。その結果、真空包装
装置1は、装置を停止させたり、警報信号を出したり、
不良品を適所でライン外に除去する。又、温度表示手段
82は袋Bの開口部BUの加熱温度をリアルタイムで表
示し、温度測定値記憶手段84は温度測定値をすべて記
憶する。このように記憶された温度測定値を読み出した
り、外部記憶手段(図示せず)に記憶させたり、外部に出
力することにより、品質管理及び品質保証に役立てるこ
とが可能である。
【0029】また、真空チャンバー28の回転の際、コ
ード76は真空チャンバー28の回転移動と共に回転軸
線20を中心に回転するけれども、よじれることはな
い。又、電気接続手段78は回転軸線20の上方に設け
られている。このため、従来の真空包装装置で使用して
いないスペースを有効に活用することができ、更に、温
度センサー68を含む温度測定機能を従来の真空装置に
簡単に追加することができる。
【0030】次に、図6及び図7を参照して、本発明に
よる真空包装装置の第2の実施形態を説明する。
【0031】図6は、充填装置と本発明の第2の実施形
態による真空包装装置を示す概略平面図であり、図7
は、第2の実施形態による真空包装装置の側面図であ
る。第2の実施形態による真空包装装置は、温度センサ
ー68の信号を無線式に温度測定値判断手段80、温度
表示手段82及び温度測定値記憶手段84に送信するこ
とを特徴としており、この点のみが、温度センサー68
の信号を電気接続手段78を介して温度測定値判断手段
80等に送信する第1の実施形態の真空包装装置1と異
なる。このため、この第2の実施形態において、上述の
第1の実施形態と同一の部分には同一符号を付し、それ
らの説明を省略する。
【0032】図6に示すように、真空包装装置100の
各アーム24には、ブラケット102を介してリモート
送信センサー104が取付けられている。リモート送信
センサー104は、接続用線88を介して温度センサー
68に接続されているとともに、温度センサー68用の
変換器(図示せず)を内蔵している。また、フレーム又は
制御盤106には、ブラケット108(図7参照)を介し
て、リモート送信センサー104から送信された信号を
無線式に受信するためのリモート受信センサー110が
取付けられている。このリモート受信センサー110
は、リモート送信センサー104に内蔵された温度セン
サー68用変換器に無線式に電力を供給するようにもな
っている。図7に示すように、リモート受信センサー1
10は、真空チャンバー28がステーション32dに停
止したときにリモート送信センサー104と上下方向に
整列し且つ所定間隔を隔てるように位置決めされてい
る。本実施形態において、無線式の通信は、磁界を利用
して行なっているので、所定間隔は、約1乃至10mm
であるのが好ましい。リモート受信センサー110は、
制御盤106内に固定配置された温度測定値判断手段8
0、温度表示手段82及び温度測定値記憶手段84に接
続されている。
【0033】図6に示すように、各アーム24の端面1
12には、真空チャンバー28を特定するためのIDタグ
114が取付けられ、フレーム又は制御盤106には、
IDタグ114を読み取るためのIDリーダー116が
取付けられている。IDリーダー116は、真空チャン
バー28がステーション32dに停止したときにIDタ
グ114と対向し且つ所定間隔を隔てるように位置決め
されている。IDリーダー116も、温度測定値判断手
段80、温度表示手段82及び温度測定値記憶手段84
に接続されている(図示せず)。
【0034】次に、第2の実施形態による真空包装装置
100の動作を説明する。真空包装装置100の動作
は、温度センサー68の信号を温度測定値判断手段8
0、温度表示手段82及び温度測定値記憶手段84に送
信する部分以外、第1の実施形態による真空包装装置1
の動作と同じである。このため、同じ動作部分について
は、その説明を省略し、以下、異なる部分についてのみ
説明する。
【0035】真空チャンバー28がステーション32d
に停止しているとき、リモート送信センサー104とリ
モート受信センサー110とは、間隔を隔てて上下方向
に整列している。温度センサー68の信号は、接続用線
88、リモート送信センサー104、リモート受信セン
サー110を経て、温度測定値判断手段80、温度表示
手段82及び温度測定値記憶手段84に送信される。回
転移動するアーム24に取付けられたリモート送信セン
サー104と固定配置されたフレーム又は制御盤106
に取付けられたリモート受信センサー110との間には
有線式の接続がない。また、温度センサー68用の変換
器がリモート送信センサー104に内蔵され、この変換
器用の電力は、リモート受信センサー110から無線式
に供給されるので、真空包装装置100のアーム24等
の回転部分に電源を設ける必要がない。このため、温度
センサー68と温度測定値判断手段80等との間の通信
接続及び温度センサー68の設置を、第1の実施形態の
真空包装装置1よりも容易に構成することができる。ま
た、従来の真空包装装置に温度センサー68を追加する
場合、構造上の理由等により、第1の実施形態のような
有線式の通信接続を採用できない場合であっても、本実
施形態のような無線式の通信接続を採用すれば、従来の
真空包装装置に温度測定機能を簡単に追加することがで
きる。
【0036】また、IDリーダー116によりIDタグ
114を読み取ることにより、温度測定された袋Bと温
度測定値との照合を容易に行なうことができる。
【0037】本発明は上述した実施形態に限ることな
く、測定した温度測定値をフィードバックさせることに
より、ヒーター線の印加電圧又は印加時間を制御する実
施形態を採用し、より確実なシールを実現することもで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の真空包装
装置は、袋の開口部の加熱温度を速い応答速度で正確に
測定することにより確実にシールされた袋を排出するこ
とができる。更に、既存の真空包装装置に温度測定機能
を簡単に追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】充填装置と本発明の第1の実施形態による真空
包装装置を示す概略平面図である。
【図2】第1の実施形態の真空包装装置の部分横断面図
である。
【図3】第1の実施形態の真空包装装置のチャンバー本
体を示す斜視図である。
【図4】第1の実施形態の真空包装装置のインパルスヒ
ーターを示す断面図である。
【図5】第1の実施形態の真空包装装置の温度センサー
に接続された各構成手段を示す概略的な配線図である。
【図6】充填装置と本発明の第2の実施形態による真空
包装装置を示す概略平面図である。
【図7】第2の実施形態の真空包装装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1,100 真空包装装置 20 回転軸線 28 真空チャンバー 40 把持装置 46 孔 42 インパルスヒーター 60 テープ 62 ヒーター線 64 テープ 68 温度センサー 78 電気接続手段 80 温度測定値判断手段 82 制御信号出力手段 84 温度測定値記憶手段 104 リモート送信センサー 110 リモート受信センサー B 袋
フロントページの続き (72)発明者 中山 春巳 神奈川県川崎市高津区下野毛2丁目12番1 号 クノール食品株式会社内 (72)発明者 小西 幹康 神奈川県川崎市高津区下野毛2丁目12番1 号 クノール食品株式会社内 (72)発明者 藤田 勲 神奈川県川崎市高津区下野毛2丁目12番1 号 クノール食品株式会社内 (72)発明者 奥谷 佳史 神奈川県川崎市高津区下野毛2丁目12番1 号 クノール食品株式会社内 Fターム(参考) 3E053 AA06 BA05 CA01 CB01 CB06 FA02 GA02 JA04 3E094 AA12 BA12 CA04 DA06 EA12 GA01 GA10 HA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填材料を充填した袋の開口部をシール
    する真空包装装置において、 内部に前記袋を収容すると共に開閉可能に設けられた真
    空チャンバーと、 この真空チャンバー内に設けられ前記袋を把持する把持
    手段と、 前記真空チャンバーの内部をこの真空チャンバーの所定
    箇所を介して真空状態とする真空手段と、 前記真空チャンバー内に設けられ前記把持手段により把
    持された前記袋の開口部を溶着してシールするシール手
    段であって、このシール手段は、インパルスヒータ部
    と、このインパルスヒータ部に対向して設けられたヒー
    タ押え部とを備え、前記インパルスヒータ部が、その両
    側が外側テープ手段と内側テープ手段により挟まれ且つ
    外側テープ手段が前記袋の開口部に押し当てられるよう
    になっているヒーター線を備えている前記シール手段
    と、 前記ヒーター線に接触するように配置された温度センサ
    ーと、 この温度センサーにより測定された温度測定値が所定範
    囲内に入っているか否かを判断する判断手段と、 温度測定値が所定範囲内に入っていない場合には所定の
    信号を出力する制御手段と、 を有することを特徴とする真空包装装置。
  2. 【請求項2】 更に、間欠的に回転移動するように配置
    された複数の真空チャンバーを有し、これらの複数のチ
    ャンバー内に前記把持手段、シール手段、温度センサー
    が設けられ、前記判断手段及び制御手段が固定配置さ
    れ、さらに、これらの判断手段及び制御手段が、電気接
    続手段を介して、前記温度センサーに接続されている請
    求項1記載の真空包装装置。
  3. 【請求項3】 更に、間欠的に回転移動するように配置
    された複数の真空チャンバーを有し、これらの複数のチ
    ャンバー内に前記把持手段、シール手段、温度センサー
    が設けられ、前記判断手段及び制御手段が固定配置さ
    れ、さらに、これらの判断手段及び制御手段が、無線手
    段を介して、前記温度センサーに接続されている請求項
    1記載の真空包装装置。
  4. 【請求項4】 前記温度センサーは、前記真空チャンバ
    ーの所定箇所の近傍に設けられている請求項1記載の真
    空包装装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記温度センサーにより測定され
    た温度測定値を記憶する温度測定値記憶手段を有する請
    求項1記載の真空包装装置。
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