JP2002144940A - 車両のフットレスト構造 - Google Patents
車両のフットレスト構造Info
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- JP2002144940A JP2002144940A JP2000347018A JP2000347018A JP2002144940A JP 2002144940 A JP2002144940 A JP 2002144940A JP 2000347018 A JP2000347018 A JP 2000347018A JP 2000347018 A JP2000347018 A JP 2000347018A JP 2002144940 A JP2002144940 A JP 2002144940A
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Abstract
突時における衝突のエネルギを完全に吸収して乗員の脚
部への衝撃を緩和し、かかる衝撃による足首に作用する
屈曲角度の増加を防止できる車両のフットレスト構造を
提供する。 【解決手段】 車両のエンジンルームと車室とを仕切る
トーボード3の車室30側下部に乗員の脚部を載せるフ
ットレストを設けてなる車両のフットレスト構造におい
て、一端が前記トーボード3に結合され他端が車室30
のフロア4に結合された板状のブラケット2を設けると
ともに該ブラケット2の中間部に該ブラケットが前記車
室側に折れ曲がり可能な脆弱部を設け、前記ブラケット
の前記脆弱部よりも前記トーボード側部位の上面に前記
フットレスト1を固定したことを特徴とする。
Description
おいて、エンジンルームと車室とを仕切るトーボードの
車室側下部に乗員の脚部を載せるフットレストを設けて
なる車両のフットレスト構造に関する。
め前方に立ち上がるトーボードの車室側下部に乗員(運
転者)の非操作側の脚部を載せるフットレストが前上が
りに傾斜して設けられている。かかる自動車において、
衝突時には前記トーボードが衝撃により後方即ち車室側
に変形し、これによって前記フットレストが傾斜姿勢か
ら起立することがある。かかるフットレストの起立が発
生すると、乗員の脚部が足首にて屈曲されるという角度
の増加をみることがある。
を示し、同図において、破線は平常時、実線は衝突時を
示す。図において、3はトーボード、4は車室のフロア
である。01は前記フロア4から前上がりに傾斜して設
けられたフットレストで、前記トーボード3の車室側下
部に固定されたブラケット021に複数のボルト024
にて固定されている。
術においては、自動車が衝突すると、図の実線に示すよ
うに、前記トーボード3がY矢方向に車室側へと変形
し、これによって前記ブラケット021及びフットレス
ト01が傾斜姿勢から起立し、乗員の脚部5が足首にて
屈曲角度(以下フットレスト角という)A0でもって屈
曲され、乗員の脚部5の足首に作用する屈曲角度が増加
する場合がある。
ての乗員への衝撃を緩和する手段として、特開平10−
297342号、特開平10−297344号、特開2
000−95012号、実用新案第2577181号等
の技術が提供されている。しかしながら、これらの技術
においても、簡単かつ低コストの手段でもって衝突時に
おける衝突のエネルギをフットレスト側において完全に
吸収して、乗員の脚部5への衝撃の伝播を確実に阻止で
きる手段は講じられていない。
単かつ低コストの手段で以って車両の衝突時における衝
突のエネルギを完全に吸収して乗員の脚部への衝撃を緩
和し、かかる衝撃による足首に作用する屈曲角度の増加
を防止できる車両のフットレスト構造を提供することを
目的とする。
決するため、請求項1記載の発明として、車両のエンジ
ンルームと車室とを仕切るトーボードの車室側下部に乗
員の脚部を載せるフットレストを設けてなる車両のフッ
トレスト構造において、一端が前記トーボードに結合さ
れ他端が車室のフロアに結合された板状のブラケットを
設けるとともに該ブラケットの中間部に該ブラケットが
前記車室側に折れ曲がり可能な脆弱部を設け、前記ブラ
ケットの前記脆弱部よりも前記トーボード側部位の上面
に前記フットレストを固定したことを特徴とする車両の
フットレスト構造を提案する。
ドに結合され他端が車室のフロアに結合されたブラケッ
トを設けて、該ブラケットにこれが前記車室側に折れ曲
がり可能な切欠き等の脆弱部を設け、前記ブラケットの
前記脆弱部よりもトーボード側部位の上面にフットレス
トを固定しているため、車両の衝突時においてトーボー
ドが車室側へ変形すると、該ブラケットが前記脆弱部に
て折れ曲がる。このため、該ブラケットの前記脆弱部ト
ーボード側の上側部分は、通常の傾斜姿勢からの起立度
が少なくなり、従って前記フットレストの踏面の起立度
も小さくなる。これにより、該踏面に直交する線と乗員
の脚部中心とのなす角であるフットレスト角が従来技術
よりも小さくなって、乗員の足首部の屈曲が小さくなる
とともに、前記脆弱部におけるブラケットの折れ曲がり
によって衝突のエネルギが完全に吸収され、前記衝突に
よる衝撃や足首部に作用する屈曲角度の増加が防止され
る。
ットの中間部に切欠き等の該ブラケットが前記車室側に
折れ曲がり可能な脆弱部を設けるという、きわめて簡単
かつ低コストの構造で以って車両の衝突による衝撃や足
首部に作用する屈曲角度の増加を防止でき、衝突時にお
ける安全性を向上することができる。
トにおける脆弱部の位置や該ブラケットの肉厚等の形状
を変化させて、車両の衝突時における該ブラケットの変
形モードを調整することにより、前記フットレスト角を
小さくして乗員の足首部の屈曲をより小さくすることが
可能となる。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
トレスト構造を示す要部側面図、図2は図1のA―A矢
視図である。
破線は平常時、実線は衝突時を示す。図において、3は
エンジンルームと車室とを仕切るトーボードで、車室の
フロア4から斜め前方に立ち上がって構成されている。
2は板材からなるブラケットで、その板面が後述するフ
ットレスト1の踏面7とほぼ平行に、かつその上端部2
2が前記トーボード3に下端部23が前記フロア4に夫
々固定されている。該ブラケット2の固定は、スポット
溶接、ヒンジ結合等によるのがよい。該ブラケット2に
おける中間部の裏面25即ち前記トーボード3側の面に
は、該ブラケット2が前記車室30側に折れ曲がり可能
とするような切欠部21が形成されている。該切欠部2
1に代えて、孔、ビート部(波状部)、前記切欠部21
以外のノッチ部等の、前記ブラケット2を前記車室30
側に折れ曲がり可能とするような、該ブラケット2の本
体よりも脆弱な部分(脆弱部)を設けてもよい。
載せるフットレストで、前記ブラケット2よりも薄肉あ
るいは弾性の高い板材からなる。該フットレスト1は下
面側に樹脂材からなる取付部27が固定され、前記ブラ
ケット2の前記切欠部21よりも前記トーボード3側部
位の上面に、前記取付部27を介して複数のボルト24
により固定されている。26は前記フットレスト1の裏
側下面に固定された樹脂ピンである。
造を備えた自動車が衝突すると、図1の実線に示すよう
に、前記トーボード3がY矢方向に車室30側へと変形
する。これによって前記ブラケット2が前記トーボード
3側に固定されている上端部22を介して後方即ち前記
車室30側に押し出され、該ブラケット2には、変形し
ない(変形しても変形量はきわめて小さい)フロア4側
への固定端である下端部23を支点として、図1におけ
る右廻りの曲げモーメントMが作用する。
は、その裏面25の前記フットレスト1取付用ボルト2
4よりも反トーボード3側(即ちフロア4側)に前記切
欠部21が形成されてこの部位が脆弱部となっているた
め、図1の実線のように該切欠部21形成部にて該ブラ
ケット2が折れ曲がる。このため、該ブラケット2の前
記切欠部21よりもトーボード3側の上側部分は、図1
の破線で示す通常の傾斜姿勢からの起立度が少なくな
り、従って前記ブラケット2の上側部分の板面とほぼ平
行な前記フットレスト1の踏面7の起立度も小さくな
る。これにより、該踏面7に直交する線と乗員の脚部中
心6とのなす角即ちフットレスト角Aが図3に示される
従来技術よりも小さくなって乗員の足首部の屈曲が小さ
くなるとともに、前記切欠部21形成部におけるブラケ
ット2の折れ曲がりによって衝突のエネルギが完全に吸
収され、前記衝突による衝撃や足首部に作用する屈曲角
度の増加が防止される。
のブラケット2の中間部に前記切欠部21等の該ブラケ
ット2が前記車室側に折れ曲がり可能な脆弱部を設ける
という、きわめて簡単かつ低コストの構造で以って車両
の衝突による衝撃や足首部に作用する屈曲角度の増加を
防止でき、衝突時における安全性を向上できる。
ト2よりも薄肉で弾性の高い板材からなるため、前記衝
突時にブラケット2が前記のように衝撃的に変形して
も、該フットレスト1自体のバネ作用によりボルト24
での固定部を支点として乗員の踵部を跳ね上げて前記フ
ットレスト角Aを瞬時に小さくせしめ、これにより乗員
の足首部の屈曲が抑制される。
ット2における脆弱部である前記切欠部21の位置や該
ブラケット2の肉厚等の形状を変化させて、車両の衝突
時における該ブラケット2の変形モードを調整すること
により、前記フットレスト角Aを小さくして乗員の足首
部の屈曲をより小さくすることが可能となる。
前記トーボードに結合され他端が車室のフロアに結合さ
れたブラケットを設けるとともに該ブラケットに該ブラ
ケットが前記車室側に折れ曲がり可能な切欠き等の脆弱
部を設け、前記ブラケットの前記脆弱部よりもトーボー
ド側部位の上面にフットレストを固定しているので、板
状のブラケットの中間部に切欠き等の該ブラケットが前
記車室側に折れ曲がり可能な脆弱部を設けるという、き
わめて簡単かつ低コストの構造で以って車両の衝突によ
る衝撃や足首部に作用する屈曲角度の増加を防止でき、
衝突時における安全性を向上することができる。
おける脆弱部の位置や該ブラケットの肉厚等の形状を変
化させて、車両の衝突時における該ブラケットの変形モ
ードを調整することにより、前記フットレスト角を小さ
くして乗員の足首部の屈曲をより小さくすることが可能
となる。
ト構造を示す要部側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両のエンジンルームと車室とを仕切る
トーボードの車室側下部に乗員の脚部を載せるフットレ
ストを設けてなる車両のフットレスト構造において、 一端が前記トーボードに結合され他端が車室のフロアに
結合された板状のブラケットを設けるとともに該ブラケ
ットの中間部に該ブラケットが前記車室側に折れ曲がり
可能な脆弱部を設け、前記ブラケットの前記脆弱部より
も前記トーボード側部位の上面に前記フットレストを固
定したことを特徴とする車両のフットレスト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000347018A JP3734148B2 (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 車両のフットレスト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000347018A JP3734148B2 (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 車両のフットレスト構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002144940A true JP2002144940A (ja) | 2002-05-22 |
JP3734148B2 JP3734148B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3734148B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1292951C (zh) * | 2003-02-13 | 2007-01-03 | 三菱自动车工业株式会社 | 车辆的底板结构 |
JP7435199B2 (ja) | 2020-04-20 | 2024-02-21 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
-
2000
- 2000-11-14 JP JP2000347018A patent/JP3734148B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1292951C (zh) * | 2003-02-13 | 2007-01-03 | 三菱自动车工业株式会社 | 车辆的底板结构 |
JP7435199B2 (ja) | 2020-04-20 | 2024-02-21 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3734148B2 (ja) | 2006-01-11 |
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