JP2002144144A - 切断機 - Google Patents

切断機

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JP2002144144A JP2000334852A JP2000334852A JP2002144144A JP 2002144144 A JP2002144144 A JP 2002144144A JP 2000334852 A JP2000334852 A JP 2000334852A JP 2000334852 A JP2000334852 A JP 2000334852A JP 2002144144 A JP2002144144 A JP 2002144144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の切断角度に角度決めする作業がきわめて
簡単に、かつ目視に依存することなく正確に行うことが
できる切断機を提供する。 【解決手段】基台11上で旋回する旋回台13上において昇
降する鋸フレーム14と、基台上に支持された旋回ストッ
パ41と、旋回台に一端が支持され、旋回ストッパの貫通
孔41aに他端側が摺動自在に挿通されたネジ軸42と、ネ
ジ軸に設けられ、鋸フレームの旋回角度に応じた目盛り
が記された切断角度表示部43と、ネジ軸の旋回ストッパ
よりも他端側に螺着された螺着部材44とを備える。そし
て、基台上の材料を所望の切断角度で切断する際に、螺
着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動さ
せておき、鋸フレームの旋回時に旋回ストッパに対し螺
着部材が当接するまで鋸フレームを引き回すことによ
り、鋸フレームの旋回角度を所望の切断角度に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば形鋼等の材
料を所望する角度で切断する各種鋸盤などの切断機に関
し、詳しくは、所望の切断角度に容易に設定することが
できる装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、帯鋸盤をはじめとする切断機の
うち、小サイズの形鋼等の材料を所望の角度で切断する
ことができる比較的小型の切断機としては、たとえば、
図1〜図6に示すように、基台11上に設けられた旋回
支台12と、この旋回支台12に対しその回転中心軸
(鉛直軸)m回りに基端部が旋回自在に支持された旋回
台13と、この旋回台13の先端部に設けられた水平軸
nを支点として昇降用シリンダ10により扇状に昇降自
在に支持された鋸フレーム14と、この鋸フレーム14
に設けられた切断工具15と、旋回支台12上に設けら
れ、材料Wを挟持固定する主バイス16と、旋回支台1
2の後方に敷設されたレール17上を主バイス16に対
し接近・離反方向に移動自在に支承された定寸バイス1
8と、この定寸バイス18を前進(接近)・後退(離
反)させるシリンダ19とを備えている。
【0003】上記鋸フレーム14は、取手14aを把持
した作業者が旋回台13と共に旋回支台12に対し手動
によって所望の切断角度まで旋回できるようになってお
り、この状態で、鋸フレーム14を旋回台13の水平軸
n回りに鉛直の切断面に沿って下降させることによって
材料Wの切断加工が行われるようにしている。また、材
料Wの送材・定寸については、定寸バイス18をゆるめ
た状態でシリンダ19によって切断長に応じた距離だけ
後退させた後、材料Wを挾持した状態で前端にまで前進
させることによって行われる。
【0004】このような角度切断のできる切断機1に
は、鋸フレーム14の0°から60°の範囲内における
旋回角度に応じた目盛りが旋回台13の基端部の外周に
記された切断角度目盛り21と、基台11上に設けら
れ、旋回台13の旋回に伴って回動する上記切断角度目
盛り21を指す指針22とが設けられている。そして、
旋回台13の旋回角度、すなわち鋸フレーム14の旋回
角度を所望の切断角度に設定する場合には、鋸フレーム
14を手動によって旋回させながら、指針22に切断角
度目盛り21を合わせて角度決めを行うようにしてい
る。
【0005】また、通常、この種の切断機の場合、基台
11上には、鋸フレーム14をその引き回し方向(図2
に示す二点鎖線矢印方向)の旋回終端位置で旋回規制す
る60°用終端ストッパ23と、鋸フレーム14をその
押し回し方向(図2に示す一点鎖線矢印方向)の旋回終
端位置で旋回規制する0°用終端ストッパ24とが設け
られている。そして、鋸フレーム14の引き回し方向へ
の旋回時、旋回台13の基端部の周上において互いに6
0°隔てて設けられた2つの当接部25,26のうちの
一方の当接部25を60°用終端ストッパ23に当接さ
せて鋸フレーム14を60°の切断角度に角度決めする
一方、鋸フレーム14の押し回し方向への旋回時、上記
他方の当接部26を0°用終端ストッパ24に当接させ
て鋸フレーム14を0°の切断角度に角度決めするよう
にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小サイズの
形鋼などの材料Wにあっては、通常、切断角度0°と、
0°から60°の間の所望の切断角度とを交互に繰り返
して材料Wを切断することが多い。具体的には、図7に
示すように、材料Wを切断角度0°と切断角度30°と
に交互に切断する場合、材料Wの先端から1カット目は
旋回角度0°、2カット目は旋回角度30°、3カット
目は旋回角度0°、4カット目は旋回角度30°、5カ
ット目は旋回角度0°というように反復して切断する。
つまり、鋸フレーム14を押し回し方向に旋回させるこ
とにより旋回台13基端部の他方の当接部26を基台1
1上の0°用終端ストッパ24に当接させて鋸フレーム
14を0°の切断角度に角度決めする動作と、鋸フレー
ム14を手動によって引き回し方向に旋回させながら指
針22に切断角度目盛り21を合わせて鋸フレーム14
を30°の切断角度に角度決めする動作とを、定寸バイ
ス18をシリンダ19によって切断長に応じた距離で後
退および前進させることによって材料Wの送材・定寸す
る都度、交互に行うことで、切断角度0°と切断角度3
0°とを交互に繰り返して材料Wを切断することが行わ
れている。
【0007】ところが、小型の切断機においては機械が
極力簡単・安価に作られているため、作業者が手動によ
って鋸フレーム14を引き回して30°の切断角度に手
加減で微調整しながら角度決め動作を行わなければなら
ず、その作業が非常に煩わしい上、その角度決めが指針
22に対し切断角度目盛り21を目視により合わせなが
ら行うものであるため、角度設定に誤差が生じやすいと
いう問題がある。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、所望の切断角度
に角度決めする作業がきわめて簡単に、かつ目視に依存
することなく精度よく行うことができる切断機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、基台上
に鉛直軸を中心として旋回自在に支持される旋回台と、
この旋回台に載置され鉛直の切断面に沿って昇降する切
断工具とを備え、送材方向から送られる材料をバイスに
より挟持した状態で上記切断工具を下降させることによ
って上記旋回台の旋回角度に応じた角度で材料を切断す
るようにした切断機を前提とする。
【0010】さらに、上記基台上において水平に回動自
在に支持された旋回ストッパと、上記旋回台に一端が支
持され、上記旋回ストッパに対し他端側が摺動自在に挿
通されたネジ軸と、このネジ軸に設けられ、上記旋回台
の旋回角度に応じた目盛りがネジ軸の軸方向に記された
切断角度表示部と、上記ネジ軸の旋回ストッパよりも他
端側において軸方向へ移動可能に螺着され、上記旋回台
の旋回時に上記旋回ストッパに対し当接する螺着部材と
を備える。そして、上記基台上の材料を所望の切断角度
で切断する際に、螺着部材を切断角度表示部の所望の目
盛り位置まで移動させておくことによって、切断工具を
載置した旋回台の旋回時に上記旋回ストッパに対し螺着
部材を当接させて鋸フレームの旋回を規制し、鋸フレー
ムの旋回角度を所望の切断角度に設定するようにしてい
る。
【0011】これにより、螺着部材を切断角度表示部の
所望の目盛り位置まで移動させておけば、作業者が手動
によって鋸フレームを引き回し方向いっぱいに旋回させ
るだけで、旋回ストッパに対し螺着部材が当接して鋸フ
レームの旋回角度が所望の切断角度に角度決めされるこ
とになる。このため、従来のように、鋸フレームを引き
回して手加減で微調整しながらの角度決め動作は必要が
なく、作業能率の大幅な向上を図ることが可能となる。
加えて、鋸フレームを角度決めする際に目視による目盛
り合わせが不要となり、鋸フレームの切断角度に生じる
誤差が可及的に減少し、切断角度の大幅な高精度化を図
ることが可能となる。特に、切断角度0°と、0°から
60°の間の所望の切断角度との角度決めを交互に繰り
返して材料を切断する場合に作業能率を飛躍的に高める
ことが可能となる。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、ネジ軸
の旋回ストッパよりも一端側においても螺着部材を軸方
向へ移動可能に螺着し、鋸フレームの旋回時に上記旋回
ストッパに対し当接するようにしている。
【0013】これにより、ネジ軸の旋回ストッパよりも
一端側の螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置
まで移動させておけば、作業者が手動によって鋸フレー
ムを押し回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ス
トッパに対し上記螺着部材が当接して鋸フレームの旋回
角度が所望の切断角度に角度決めされることになる。こ
のため、0°以上の所望の切断角度に鋸フレームを角度
決めする際についても、従来のように、微調整しながら
の角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅な向上を
図ることが可能となる。特に、所望の0°以上の切断角
度と、この切断角度よりも大きな60°未満の所望の切
断角度との角度決めを交互に繰り返して材料を切断する
場合に作業能率を効果的に高めるとともに、幅広いニー
ズに応えることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】<第1の実施の形態>図8および図9は本
発明の第1の実施形態に係わる切断機を示している。な
お、本発明の切断機は、上記従来の技術において説明し
た一般的な構成のものと基本的に同じであるので、図1
〜図6を参酌し、細部については補足的に符号を付して
その説明を行う。また、図7以降の図においても、図1
〜図6において付した符号と同じ構成のものには同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0016】まず、図1〜図6において、切断機1の構
成を補足して説明する。
【0017】基台11の後側には、後方へ延びる後フリ
ーローラ台11aが設けられている。この後フリーロー
ラ台11aは、材料W(形鋼W)の搬送方向所定間隔置
き(例えば軸間600mm程度)に転動自在に支持され
た複数のローラ11b,…を備え、形鋼Wが切断加工位
置に向かって円滑に搬送されるようになされている。ま
た、基台11の後端部上にも単一のローラ11cが転動
自在に支持され、後フリーローラ台11aの各ローラ1
1bから形鋼Wが受け渡されるようになされている。
【0018】さらに、基台11の前側には前方へ延びる
前フリーローラ台11dが設けられている。この前フリ
ーローラ台11dは、形鋼Wの搬送方向所定間隔置き
(例えば軸間170mm程度)に転動自在に支持された
複数のローラ11e,…を備え、切断加工位置において
切断加工されて半製品となった短い形鋼W´を円滑に搬
出するようになされている。すなわち、形鋼Wは、後フ
リーローラ台11aの各ローラ11b,…、基台11後
端部上のローラ11cおよび前フリーローラ台11dの
各ローラ11eによって支持され、同一水平面上を搬送
されるようになされている。
【0019】鋸フレーム14は、基台11よりも左右方
向に長く形成され、その右端部が、旋回台13の右先端
部に設けられた水平軸nを支点とするとともに、その左
方において旋回台13との間に設けられた昇降用シリン
ダ10の伸縮によって扇状に昇降するようになされてい
る。上記鋸フレーム14の左側部位および右側部位には
それぞれハウジング部15a,15bが形成されてお
り、左側のハウジング部15aには従動側鋸ホイール1
5cが回転自在に支承されている一方、右側のハウジン
グ部15bには駆動側鋸ホイール15dが回転自在に支
承されている。この従動側鋸ホイール15cと駆動側鋸
ホイール15dとの間には鋸刃15eが掛回されている
とともに、形鋼Wの左右近傍において鋸刃15eを垂直
に起こして案内する駆動側鋸ガイド15fおよび従動側
鋸ガイド15gが設けられている。
【0020】上記駆動側鋸ホイール15dは、鋸駆動モ
ータ(図示せず)の出力軸に回転一体に連結され、鋸駆
動モータの回転によって、従動側鋸ホイール15cを伴
って回転し、鋸刃15eを鋸引き方向に周回させるよう
になされている。すなわち、左右のハウジング部15
a,15b、従動側および駆動側鋸ホイール15c,1
5d、駆動側および従動側鋸ガイド15f,15g、鋸
刃15eによって、切断工具15が構成されている。こ
の場合、インロー付円盤状の旋回支台12の回転中心軸
mは、鋸刃15eと、基台11上を搬送される形鋼Wの
右側面(基準面)との交点上に位置しているので、切断
される形鋼Wの基準面における搬送方向の長さは、切断
角度の如何にかかわらず変わらない。
【0021】主バイス16および定寸バイス18は、形
鋼Wの右側部位においてバイス台16a,18aに固定
された固定ジョー31と、この固定ジョー31と相対し
て形鋼Wの左側部位に設けられバイス台16a,18a
に対し左右方向に移動自在な可動ジョー32と、バイス
台16a,18aと可動ジョー32との間に設けられ可
動ジョー32を右動または左動させるように伸縮する伸
縮シリンダ33とをそれぞれ備えている。上記主バイス
16は、そのバイス台16aの右下部がインロー付円盤
状に形成されており、旋回台13の基端部を挟んで旋回
支台12上に取り付けられるとともに左下部がブラケッ
ト16bを介して基台11に固定されることにより、切
断加工位置付近において形鋼Wを挟持可能とするように
構成されている。また、上記定寸バイス18は、上部は
主バイス16とほぼ同じ構造であるが下部は上記インロ
ー付円盤部やブラケット16bを有さず、代りに、旋回
支台12の後方において前後に延びる2本のレール17
に案内され、伸縮シリンダ19による後方から前方への
移動時に形鋼Wを挟持するように構成されている。
【0022】次に、本発明の特徴部分を図8〜図10に
基づいて説明する。
【0023】図8および図9に示すように、切断機1に
は、鋸フレーム14の旋回角度を所望する形鋼Wの切断
角度に角度決めする切断角度設定装置4が設けられてい
る。
【0024】この切断角度設定装置4は、上記基台11
の前端部左寄りの位置において鉛直軸回りに回動自在に
支持された、貫通孔を有するコマ状の旋回ストッパ41
と、上記旋回台13の基端部に一端(図8および図9で
は右端)が支持され、上記旋回ストッパ41の貫通孔4
1a内に他端側(図8および図9では左端側)が摺動自
在に挿通されたネジ軸42と、このネジ軸42の他端側
に設けられ、上記鋸フレーム14の旋回角度に応じた目
盛りがネジ軸42の軸方向(左右方向)に記された切断
角度表示部43と、上記ネジ軸42の旋回ストッパ41
よりも他端側において軸方向へ移動可能に螺着され、鋸
フレーム14の引き回し方向(図8に二点鎖線で示す矢
印方向)への旋回時に上記旋回ストッパ41に対し当接
する螺着部材44とを備えている。そして、図10に示
すように、上記切断角度表示部43は、鋸フレーム14
の旋回角度に対応する0°から60°までの大目盛りが
5°置きに、小目盛りが1°置きに記されている。
【0025】また、図8および図9にも示すように、上
記螺着部材44は、切断角度表示部43の所望の目盛り
位置まで移動できる反旋回ストッパ41側(図8および
図9では左側)の第1ナット44aと、この第1ナット
44aに対し旋回ストッパ41側(図8および図9では
右側)から当接して締め付け第1ナット44aをネジ軸
42に対し固定する、ロックナットとしての第2ナット
44bとで構成されている。
【0026】そして、上記基台11上の形鋼Wを0°か
ら60°までの間の所望の切断角度で切断する場合に
は、螺着部材44の第1ナット44aの左面を切断角度
表示部43の所望の目盛りに合わせて移動させた状態で
第2ナット44bを旋回ストッパ41側から締め付けて
固定しておくことによって、図8に二点鎖線で示すよう
に、鋸フレーム14の引き回し方向への旋回時に上記旋
回ストッパ41に対し螺着部材44の第2ナット44b
の右面が当接して旋回台13のそれ以上の旋回が規制さ
れ、鋸フレーム14の旋回角度が所望の切断角度に設定
されるようにしている。
【0027】一方、上記基台11上の形鋼Wを切断角度
0°で切断する場合には、螺着部材44をネジ軸42上
に固定したままの状態で、図8に実線で示すように、鋸
フレーム14の押し回し方向への旋回時に他方の当接部
26が0°用終端ストッパ24に当接して旋回台13の
それ以上の旋回が規制され、鋸フレーム14の旋回角度
が0°に設定されるようにしている。そして、いずれの
場合も、所望の旋回角度位置において旋回台13を旋回
支台12に対しネジやレバーなどによる旋回固定機構
(図示せず)で固定する。
【0028】したがって、第1の実施形態では、螺着部
材44の第1ナット44aを切断角度表示部43の所望
の目盛り位置まで移動させた状態で第2ナット44bを
旋回ストッパ41側から締め付けて固定しておけば、作
業者が手動によって鋸フレーム14を引き回し方向いっ
ぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパ41に対し螺着
部材44が当接して鋸フレーム14の旋回角度が所望の
切断角度に角度決めされることになる。このため、従来
のように、鋸フレーム14を引き回して手加減で微調整
しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の大幅
な向上を図ることができる。加えて、鋸フレーム14を
角度決めする際に目視による目盛り合わせが不要とな
り、鋸フレーム14の切断角度に生じる誤差が可及的に
減少し、切断角度の大幅な高精度化を図ることができ
る。特に、図7に示すように、切断角度0°と、0°か
ら60°の間の所望の切断角度、たとえば30°との角
度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する場合に作業
能率を飛躍的に高めることができる。
【0029】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図11〜図14に基づいて説明する。
【0030】この第2の実施形態では、上記第1の実施
形態の切断角度設定装置に一部の構成を付加している。
【0031】すなわち、本実施形態では、図11および
図12に示すように、ネジ軸42の旋回ストッパ41よ
りも一端側(図11および図12では右側)にも、軸方
向(図11および図12では左右方向)へ移動可能な螺
着部材51が螺着されている。この螺着部材51は、鋸
フレーム14の押し回し方向(図11に実線矢印で示す
方向)への旋回時に上記旋回ストッパ41に対し当接す
るようになっている。
【0032】ネジ軸42の旋回ストッパ41よりも一端
側には、さらに、鋸フレーム14の旋回角度に応じた目
盛りをネジ軸42の軸方向に記した切断角度表示部52
が設けられている。そして、図13に示すように、上記
切断角度表示部52は、鋸フレーム14の旋回角度に対
応する0°から50°までの大目盛りが5°置きに、小
目盛りが1°置きに記されている。
【0033】また、図11および図12にも示すよう
に、上記螺着部材51は、切断角度表示部52の所望の
目盛り位置まで移動する反旋回ストッパ41側(図11
および図12では右側)の第1ナット51aと、この第
1ナット51aに対し旋回ストッパ41側(図11およ
び図12では左側)から当接して締め付け、第1ナット
51aをネジ軸42に対し固定するロックナットとして
の第2ナット51bとで構成されている。
【0034】そして、図14に示すように、0°から6
0°の間の所望の2つの切断角度、たとえば30°と5
0°との角度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する
場合には、ネジ軸42他端側の螺着部材44の第1ナッ
ト44aの左面を切断角度表示部43の所望の目盛りに
合わせて移動させた状態で第2ナット44bを旋回スト
ッパ41側から締め付けて固定する一方、ネジ軸42一
端側の螺着部材51の第1ナット51aの右面を切断角
度表示部52の所望の目盛りに合わせて移動させた状態
で第2ナット51bを旋回ストッパ41側から締め付け
て固定しておくことによって、図11に二点鎖線で示す
ように、鋸フレーム14の押し回し方向への旋回時には
上記旋回ストッパ41に対し螺着部材51の第2ナット
51bの左面を当接させて旋回台13のそれ以上の旋回
を規制し、鋸フレーム14の旋回角度を所望の切断角度
30°に設定するようにしている。また、図11に実線
で示すように、鋸フレーム14の引き回し方向への旋回
時には上記旋回ストッパ41に対し螺着部材44を当接
させて鋸フレーム14の旋回角度を所望の切断角度50
°に設定するようにしている。
【0035】この場合、切断角度設定装置5は、旋回ス
トッパ41、ネジ軸42、ネジ軸42の他側および一側
の切断角度表示部43,52、並びに螺着部材44,5
1によって構成されている。
【0036】したがって、第2の実施形態では、ネジ軸
42一端側の螺着部材51の第1ナット51aを切断角
度表示部52の所望の目盛り位置まで移動させた状態で
第2ナット51bを旋回ストッパ41側から締め付けて
固定しておけば、作業者が手動によって鋸フレーム14
を押し回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回スト
ッパ41に対し螺着部材51が当接し鋸フレーム14の
旋回角度が所望の切断角度に角度決めされることにな
る。このため、鋸フレーム14を押し回して手加減で微
調整しながらの角度決め動作は必要がなく、作業能率の
大幅な向上を図ることができる。特に、0°以上の所望
の切断角度、たとえば30°と、この切断角度30°よ
りも大きな60°未満の所望の切断角度、たとえば50
°との角度決めを交互に繰り返して形鋼Wを切断する場
合に作業能率を効果的に高めるとともに、幅広いニーズ
に応えることができる。
【0037】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の変形例を包含するもので
ある。たとえば、上記各実施形態では、螺着部材44,
51を第1ナット44a,51aと第2ナット44b,
51bとで構成したが、単一の部材によって螺着部材が
構成されていてもよいのはもちろんである。
【0038】また、上記各実施形態では、旋回台13の
旋回を作業者の手動によって行っているが、油圧シリン
ダなどのアクチュエータによって行ってもよいことは言
うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
における切断機によれば、螺着部材を切断角度表示部の
所望の目盛り位置まで移動させておき鋸フレームを引き
回し方向いっぱいに旋回させるだけで、旋回ストッパに
対し螺着部材を当接させて鋸フレームの旋回角度を所望
の切断角度に角度決めでき、作業能率の大幅な向上を図
ることができるとともに、鋸フレームの切断角度に生じ
る誤差を可及的に減少させて切断角度の大幅な高精度化
を図ることができる。特に、切断角度0°と所望の切断
角度とを交互に繰り返して材料を切断する場合に作業能
率を飛躍的に高めることができる。
【0040】また、本発明の請求項2における切断機に
よれば、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側にも螺着部
材を設け、この螺着部材を切断角度表示部の所望の目盛
り位置まで移動させておくことにより、鋸フレームを押
し回し方向いっぱいに旋回させるだけで旋回ストッパに
対し螺着部材を当接させて鋸フレームの旋回角度を所望
の切断角度に角度決めでき、作業能率の大幅な向上を図
ることができる。特に、所望の2つの切断角度を交互に
繰り返して材料を切断する場合に作業能率を効果的に高
めるとともに、幅広いニーズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な切断機を前方から視た正面図である。
【図2】同じく切断機を上方から視た平面図である。
【図3】同じく切断機を左側方から視た側面図である。
【図4】同じく旋回台の0°および60°旋回終端位置
での旋回規制状態を示す旋回台輪郭の平面図である。
【図5】同じく切断角度表示部の目盛りに対し指針を合
わせている状態を示す主バイス、旋回支台および旋回台
の左側面図である。
【図6】同じく旋回支台付近を前方から視た正面図であ
る。
【図7】同じく鋸フレームを切断角度0°と切断角度3
0°とに交互に角度決めして切断した材料を上方から視
た平面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係わる切断機の旋回
台の輪郭と切断角度設定装置および材料の切断位置関係
を上方から視た平面図である。
【図9】同じく主バイス、旋回支台および旋回台の一部
と切断角度設定装置を前方から視た正面図である。
【図10】同じく切断角度表示部付近を前方から視た拡
大図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係わる切断機の旋
回台の輪郭と切断角度設定装置および材料の切断位置関
係を上方から視た平面図である。
【図12】同じく主バイス、旋回支台および旋回台の一
部と切断角度設定装置を前方から視た正面図である。
【図13】同じく切断角度表示部付近を前方から視た拡
大図である。
【図14】同じく鋸フレームを切断角度30°と切断角
度50°とに交互に角度決めして切断した形鋼を上方か
ら視た平面図である。
【符号の説明】
1 切断機 11 基台 14 鋸フレーム 15 切断工具 16 主バイス(バイス) 41 旋回ストッパ 42 ネジ軸 43,52 切断角度表示部 44,51 螺着部材 44a,51a 第1ナット 44b,51b 第2ナット W 形鋼(材料) m 回転中心軸(鉛直軸)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に鉛直軸を中心として旋回自在に
    支持される旋回台と、この旋回台に載置され鉛直の切断
    面に沿って昇降する切断工具とを備え、送材方向から送
    られる材料をバイスにより挟持した状態で上記切断工具
    を下降させることによって上記旋回台の旋回角度に応じ
    た角度で材料を切断するようにした切断機であって、 上記基台上において水平に回動自在に支持された旋回ス
    トッパと、 上記旋回台に一端が支持され、上記旋回ストッパに対し
    他端側が摺動自在に挿通されたネジ軸と、 このネジ軸に設けられ、上記旋回台の旋回角度に応じた
    目盛りがネジ軸の軸方向に記された切断角度表示部と、 上記ネジ軸の旋回ストッパよりも他端側において軸方向
    へ移動可能に螺着され、上記旋回台の旋回時に上記旋回
    ストッパに対し当接する螺着部材とを備え、 上記基台上の材料を所望する角度で切断する際には、螺
    着部材を切断角度表示部の所望の目盛り位置まで移動さ
    せておくことによって、切断工具を載置した旋回台の旋
    回時に上記旋回ストッパに対し螺着部材が当接して旋回
    台の旋回が規制され、切断工具の旋回角度が所望の切断
    角度に設定されるようになされている、ことを特徴とす
    る切断機。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の切断機において、 螺着部材は、ネジ軸の旋回ストッパよりも一端側にも軸
    方向へ移動可能に螺着され、旋回台の旋回時に上記旋回
    ストッパに対し当接するようになされている、ことを特
    徴とする切断機。
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