JP2002141961A - I/q復調装置及びi/q復調方法 - Google Patents

I/q復調装置及びi/q復調方法

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JP2002141961A
JP2002141961A JP2001270941A JP2001270941A JP2002141961A JP 2002141961 A JP2002141961 A JP 2002141961A JP 2001270941 A JP2001270941 A JP 2001270941A JP 2001270941 A JP2001270941 A JP 2001270941A JP 2002141961 A JP2002141961 A JP 2002141961A
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signal
signals
analog
branch
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Veselin Brancovic
ブランコビッチ、ベズリン
Dragan Krupezevic
クルペシェビッチ、ドラガン
Mohamed Ratni
ラトニ、モハメド
Masami Abe
雅美 阿部
Noboru Sasho
登 佐生
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Sony Deutschland GmbH
Sony Corp
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Sony International Europe GmbH
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D1/00Demodulation of amplitude-modulated oscillations
    • H03D1/22Homodyne or synchrodyne circuits
    • H03D1/2245Homodyne or synchrodyne circuits using two quadrature channels
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/007Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by converting the oscillations into two quadrature related signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D9/00Demodulation or transference of modulation of modulated electromagnetic waves
    • H03D9/02Demodulation using distributed inductance and capacitance, e.g. in feeder lines
    • H03D9/04Demodulation using distributed inductance and capacitance, e.g. in feeder lines for angle-modulated oscillations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/30Circuits for homodyne or synchrodyne receivers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純なハードウェア構成で、必要なアナログ
/デジタル素子の数を従来より削減してI/Q復調処理
を行う。 【解決手段】 パワー検出器の3つの出力信号P,P
,Pを結合して2つの分岐信号を生成し、I/Q値
を得るためのさらなるデジタル処理回路73に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号を復調
するためのI/Q復調装置及びI/Q復調方法に関す
る。さらに、本発明は、このI/Q復調装置を備える電
気通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ミリ波帯又はマイクロ波帯の信号を直接
ベースバンド周波数信号に変換する6ポート受信機が知
られている。6ポート受信機は、高周波信号(以下、R
F信号という。)にスーパーインポーズされた情報を用
いて、2つの入力高周波信号の相対位相及び相対振幅を
検出する。この6ポート受信機により、従来のデジタル
又はアナログ回路からなるIQ復調チップを省略するこ
とができる。適切な較正処理を行うことにより製造公差
を含む非理想的な受動高周波素子の影響を最小化するこ
とができる。欧州特許公開公報EP−A−029645
5号に開示されているように、6ポート受信機の回路
は、RF信号の相対位相及び相対振幅を検出するため
に、パワー検出器とともに受動素子のみを用いて実現す
ることができる。
【0003】6ポート受信機の構造は、例えば、199
4年5月、サンディエゴ、「1994年IEEE MT
Tシンポジウムダイジェスト(Digest of 1994 IEEE MT
T Symposium)」第3巻第1659−1662頁、ボシ
ッシオ、ウー(Bossisio, Wo)著「6ポート直接デジタ
ルミリ波受信機(A six-port direct digital millimet
er receiver)」に開示されている。
【0004】6ポート受信機の技術によれば、マイクロ
波ネットワークの振幅及び位相の両方の散乱パラメータ
(scattering parameter)を正確に測定することができ
る。ヘテロダイン受信機(heterodyne receiver)に代
えて6ポート受信機を用いて、少なくとも3つの異なる
ポートにおけるパワーレベルを抽出することにより、ミ
リ波又はマイクロ波の信号を直接測定することができ
る。適切な較正処理を行うことにより、ハードウェアの
不完全性を補うことができる。大きなダイナミックレン
ジ及び広い周波数範囲に亘って、非常に正確な測定を行
うことができる。6ポート受信機は、パワー検出器(po
wer sensor)の他、方向性結合器(directional couple
r)や電力分配器(power divider)等のマイクロ波素子
(microwave component)を備える。以上のような回路
は、モノシリックマイクロ波集積回路(monolithic mic
rowave integrated circuit;以下、MMICという)
やモノリシックハイブリッドマイクロ波集積回路(mono
lithic hybrid microwave integrated circuit;以下、
MHMICといいう。)に容易に集積化できる。周知の
受信機は、ミリ波及びマイクロ波の信号に対して、直接
位相/振幅復調を行う。
【0005】上述のように、較正処理によりハードウェ
アの不完全性を補うことができる。これにより、ハード
ウェア実現のための要求が大きく緩和され、6ポート受
信機は、ミリ波周波数帯域までの広い帯域に亘って動作
することができる。
【0006】上述したボシッシオ他の論文に開示された
6ポート受信機では、分布定数回路の技術(distribute
d technology)により実現された電力分配器と90°ハ
イブリッド回路(90 degree Hybrid circuit)が用いら
れている。この6ポート受信機は、主に10GHz以上
の周波数帯域の信号に対して使用されるが、90°ハイ
ブリッド回路に本質的な周波数選択特性(inherently f
requency selective nature)に起因して、この6ポー
ト受信機の動作周波数帯域の範囲が不十分であるという
問題がある。
【0007】1994年ヨーロッパマイクロ波コンファ
レンス(European Microwave Conference)第911−
915頁に記載されている、ディー・マウリン(D.Maur
in)、ワイ・スー(Y.Xu)、ビー・フイヤート(B.Huya
rt)、ケー・ウー(K.Wu)、エム・クハシ(M.cuhac
i)、アール・ボシッシオ(R.Bossisio)著「MHMI
C及びMMIC技術を用いたCPWミリ波6ポート反射
率計(CPW Millimeter-wave Six-Port Reflectometers
using MHMIC and MMIC technologies)」には、反射率
計のための広帯域トポロジ(wide-band topology)が開
示されており、これは、11GHz〜25GHzの周波
数帯域に対応するコプレーナ線路(coplanarwave guid
e)を用いることを特徴とする分布定数素子技術(distr
ibuting element approach)に基づいている。
【0008】1991年ヨーロッパマイクロ波コンファ
レンス第1473−1477頁に記載されているブイ・
ビリク(V.Bilik)他著、「新型超広域集中6ポート反
射率計(A new extremely wideband lumped six-port r
eflectometer)」には、ホイートストンブリッジ(whea
stone bridge)及び抵抗回路を用いた反射率計が開示さ
れている。
【0009】1996年1月発刊、「マイクロ波理論及
び技術に関するIEEE会報(IEEETransactions on Mi
crowave Theory and Techniques)」第40巻に記載さ
れているリー(Li)、ジー・ボシッシオ(G.Bossisi
o)、ケー・ウー(K.Wu)著、「6ポート結合器のデュ
アルトーン較正技術及びその6ポート直接デジタル受信
機への応用(Dual tone Calibration of Six-Port Junc
tion and its applicationto the six-port direct dig
ital receiver)」には、4つの3dBハイブリッド回
路と、電力分配器と、減衰器(attenuator)とを用いた
6ポート反射率計トポロジが開示されている。
【0010】米国特許第5498969号には、整合検
波器(matched detector)及び非整合検波器(unmatche
d detector)を用いた反射率計構造の非対称(asymmetr
ical)トポロジが開示されている。
【0011】米国特許第4521728号「マイクロ波
ネットワークの複素反射係数を決定する方法及び6ポー
トネットワーク(Method and six-port network for us
e indetermining complex reflection coefficients of
microwave network)」には、反射率計6ポートトポロ
ジが開示されている。このトポロジは、2つの異なる方
形ハイブリッド(quadrate hybrid)、移相器(phase s
hifter)、2つの電力分配器及び1つの方向性結合器を
備え、マイクロ波ストリップ線路技術(microstrip lin
e technology)により実現されている。
【0012】欧州特許公開番号第0805561号に
は、6ポート結合器を採用した直接変換受信機(direct
conversion receiver)を実現する手法が開示されてい
る。ここでは、6ポート結合器を備える直接変換受信機
が送信されてくる変調信号を受信する。復調はアナログ
的手法により行われる。
【0013】欧州特許公開番号第0841756号に
は、6ポート受信機のための相関回路(correlator cir
cuit)が開示されている。この相関回路では、受信信号
は、様々な位相角において、局部発振信号(local osci
llator signal)に加算される(summed up)。ここで、
局部発振信号とRF信号との相回転(phase rotation)
は、相関器の出力信号の加算とは独立して実行される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】欧州特許公開番号第0
957573A1号には、RF信号を処理(ダウンコン
バート等)する5ポート結合装置(five port junction
device)が開示されている。この5ポート結合装置
は、図5に示すように、移相器43を介して受動3ポー
ト構造42に接続された受動4ポート構造41を備え
る。受動4ポート構造41は、第1のRF信号が入力さ
れる1つの入力ポート44と、2つの出力ポートとを備
える。受動3ポート構造42は、第2のRF信号が入力
される1つの入力ポート44と、1つの出力ポートとを
備える。これら出力ポートは、それぞれ第1及び第2の
RF信号の線形結合である出力信号をパワー検出器
,P,Pに出力する。パワー検出器P
,Pは、上述の出力ポートから供給された信号の
パワーレベルをそれぞれ検出する。このように上述の各
出力ポートには、それぞれ1つのパワー検出器P,P
,Pが接続され、デジタル信号信号処理回路45
は、これらパワー検出器P,P,Pにより検出さ
れ、出力されたパワーレベルを示す値に基づいて、第1
及び第2のRF信号の複素比を算出する。
【0015】このような5ポート結合装置では、3つの
アナログ/デジタル(analog-to-digital:以下、A/
Dという。)変換器が必要であるという問題があった。
【0016】欧州特許公開番号0957614A1号に
は、位相偏移変調(phase shift keying:PSK)信号
又は直交振幅変調(quadrature amplitude modulatio
n:QAM)信号のためのnポート復調装置が開示され
ている。n=5の場合、I/Q復調装置は、図6に示す
ように、上述したような受動5ポート結合装置を備え
る。図6及び図7に示すように、3つのパワー検出器P
,P,Pには、5ポート結合装置81から出力さ
れたアナログ信号が供給される。アナログ回路82,8
3は、パワー検出器P,P,Pからのアナログ出
力信号を処理することにより、復調すべき信号のI/Q
成分を検出する。局部発振器20は、5ポート結合装置
1に第2の入力信号を供給する。フィルタ84は、パワ
ー検出器P,P,Pから出力されたアナログ信号
をフィルタリングしてアナログ回路82、83に供給す
る。アナログ回路83は、回路87を備え、回路87
は、パワー検出器P,P,Pから出力されたアナ
ログ信号をそれぞれ2つの分岐信号に分割して出力す
る。また、それぞれ個別に調整可能な利得(g
,g ,g,g,g,g,g)を有する
DC増幅器88は、これら分岐信号をそれぞれ増幅す
る。さらに、加算/減算回路89,90は、それぞれ増
幅された分岐信号を加算又は減算することにより、復調
すべきRF信号、すなわち第1のRF信号のI/Q成分
を検出する。例えば、I/Q出力回路33は、入力され
たI/Q成分をA/D変換する。
【0017】この5ポート復調装置においては、アナロ
グ回路82、83は多数のDC増幅器と減算及び加算回
路を備えているため、構造が複雑であるという問題があ
った。さらに、この手法では較正処理を容易に適用でき
ないという問題があった。
【0018】そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、より単純なアナログ回路を備え、A/
D変換器の数を2つに削減して高周波信号の復調を行う
I/Q復調装置及びI/Q復調方法を提供することを目
的とする。さらに、本発明は、ハードウェアの複雑性を
低減するとともに、電力消費量を最適化し、同時に較正
特性を劣化させずに維持できるI/Q復調装置及びI/
Q復調方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るI/Q復調装置は、復調すべき第1
の高周波信号が入力される第1の入力端子と、局部発振
器からの第2の高周波信号が入力される第2の入力端子
とを備え、2つの高周波信号を結合して、パワー検出器
用の3つの出力信号を出力するI/Q復調装置におい
て、パワー検出器の3つの出力信号を結合して2つの分
岐信号を生成し、I/Q値を得るためのさらなるデジタ
ル処理回路に供給するアナログ結合回路を備える。
【0020】パワー検出器の3つの出力信号のうちの1
つを2つの副分岐信号に分割してもよい。これら2つの
副分岐信号は、調整可能であってもよい。加算器によ
り、パワー検出器の3つの出力信号のうち、2つの副分
岐信号に分割されていない残りの2つの出力信号のそれ
ぞれに各副分岐信号を結合してもよい。各分岐信号をア
ナログ/デジタル変換器に供給してもよい。このアナロ
グ/デジタル変換器の出力信号は、デジタル処理回路に
供給してもよい。
【0021】さらに、上述の目的を達成するために、本
発明に係る移動通信装置は、上述のI/Q復調装置を備
える。
【0022】さらに、上述の目的を達成するために、本
発明に係る移動通信装置は、復調すべき第1の高周波信
号と、局部発振器からの第2の高周波信号とを結合し
て、パワー検出器用の3つの出力信号生成するステップ
と、パワー検出器の3つの出力信号を結合してアナログ
形式の2つの分岐信号を生成するステップと、2つの分
岐信号をデジタル的に処理して第1の高周波信号のI/
Q値を検出するステップとを有する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るI/Q復調装
置及びI/Q復調方法について、図面を参照して詳細に
説明する。
【0024】図1は、本発明を適用したI/Q復調装置
60の構造を示す図である。I/Q復調装置60は、3
つのパワー検出器と、2つのアナログ/デジタル(anal
og-to-digital:以下、A/Dという。)変換器と、1
つのデジタル処理回路とを備える。このI/Q復調装置
60は、混合回路、すなわち混合処理を行う非線形回路
を備えていない。変調された第1のRF信号61に局部
発振器から生成された第2のRF信号を結合することに
より、第1のRF信号のI/Q値を算出することができ
る。
【0025】図2に示すように、変調された第1のRF
信号61と第2のRF信号62との結合は、5ポート構
造63において行われ、5ポート構造63は、3つのパ
ワー検出器から出力された信号を処理回路64に供給す
る。
【0026】図3に示すように、処理回路64は、アナ
ログボード2と、A/D変換及びデジタル処理回路53
とを備える。パワー検出器P,P,Pからの出力
信号は、それぞれオプションとして調整可能な利得
,G,Gを有する増幅器50に供給される。可
変利得を有する増幅器50の利得は、例えば制御バス5
4を介して制御してもよい。増幅器50からの出力信号
は、アナログ回路が設けられたサブボード51に入力さ
れる。このサブボード51もまた、制御バス54を介し
て制御してもよい。サブボード51には、A/D変換及
びデジタル処理回路53が接続されており、A/D変換
及びデジタル処理回路53は、復調された第1のRF信
号のI成分及びQ成分を出力する。
【0027】アナログボード2に設けられたサブボード
51の内部構成を図4に示す。入力信号の1つPは、
機能的分配器(functional divider)7により2つの分
岐信号に分割される。このようにして生成された分岐信
号は、(演算増幅器の反転入力端子に入力されることに
より)DC増幅器8により増幅及び反転される。ここ
で、DC増幅器8の調整可能な利得g,gは、制御
バス54を介して制御してもよい。増幅された出力信号
は、2つの加算器10に入力され、加算器10は、これ
ら増幅された信号と増幅されていない信号P、P
を加算して、結合処理回路(combination processing u
nit)70の出力信号X,Xを生成する。
【0028】なお、応用例に応じて、DC増幅器8に代
えて、減衰率を調整可能な減衰器を用いてもよい。信号
は、増幅時に反転されない場合、反転器を追加して
もよく、あるいは、加算器に代えて、信号Pを増幅器
の他の信号から減算する減算器を設けてもよい。
【0029】なお、結合処理回路70は、アナログ的に
動作し、アナログ素子のみから構成されている。
【0030】このように、結合処理回路70は、機能的
分配器7、DC増幅器8及び加算器10により、パワー
検出器の3つの出力信号を調整可能に結合して、2つの
出力信号X、Xを生成する。結合処理回路70の2
つの出力信号は、DC増幅器71により増幅され、それ
ぞれA/D変換器72に供給される。なお、DC増幅器
71は、設けなくてもよい。A/D変換器72から出力
されるデジタル信号は、デジタル処理回路73に供給さ
れ、デジタル処理回路73は、デジタル信号を処理し
て、受信された変調RF信号のI成分及びQ成分を示す
信号を出力する。このように、変調RF信号61のI/
Q値の算出は、結合処理回路70におけるアナログ処理
とは異なり、デジタル的に行われる。
【0031】図1及び図2に示すトポロジの具体例につ
いて考察する。変調RF信号を信号sとし、局部発信
信号の複素値をsとすると、以下のような関係が成り
立つ。なお、以下の式においては、局部発振信号の基準
位相を0とする。
【0032】
【数1】
【0033】実際には、I/Q復調装置は、信号s
び信号sの複素値又は局部発信信号に対する相対振幅
及び相対位相を検出する。ここで、振幅比をdとし、位
相差をφとすると、以下の式が得られる。
【0034】
【数2】
【0035】図1に示すトポロジにより、パワー検出器
に供給される以下のような複素値(v,v,v
が生成される。係数kmnは、ポートnからパワー検出
器mへの伝達関数を表す。
【0036】
【数3】
【0037】ここで、信号sが一定の値を有してい
る、すなわち、例えば局部発信信号のパワーレベルが変
化しないとする。この場合、式(10)に示すように、
新たな変数VDCを導入できる。
【0038】
【数4】
【0039】P,P,Pは、理想的なダイオード
によるパワー検出の後の低い周波数(疑似DC電圧)を
有する。θの値は、5ポート構造における移相値を表
し、定数とみなしてもよい。
【0040】
【数5】
【0041】Pのパワーを減算し、式(14)、(1
5)に示すように関連する定数を乗算するkとにより、
以下のような2つの未知数を有する2つの式を得ること
ができる。
【0042】
【数6】
【0043】結合処理回路70は、これらの式(1
6)、(17)を具現化する。式(16)、(17)に
示すように、Pに関連する乗算係数k21 /k11
、k /k11 は、結合処理回路70の増幅器
8の利得g、gにより実現される。実際の構造の多
くにおいて、これらは通常1より小さい。したがって、
この構成は、図4に示すようなアナログ反転増幅器に代
えて、可変減衰器を用いて実現することもできる。
【0044】出力信号X及びXの値は、2つのA/
D変換器によりサンプリングされ、デジタル処理回路に
供給される。I/Q値を算出するために、デジタル領域
において、以下のような演算が実行される。
【0045】
【数7】
【0046】移相値が45°である特別な条件において
は、I及びQの出力について、より単純な式(20)〜
式(23)を得ることができる。
【0047】
【数8】
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るI/Q復調
装置は、パワー検出器の3つの出力信号を結合して2つ
の分岐信号を生成し、I/Q値を得るためのさらなるデ
ジタル処理回路に供給するアナログ結合回路を備える。
これにより、単純なハードウェア構成で、必要なアナロ
グ/デジタル素子の数を削減してI/Q復調処理を行う
ことができる。
【0049】また、本発明に係るI/Q復調方法は、復
調すべき第1の高周波信号と、局部発振器からの第2の
高周波信号とを結合して、パワー検出器用の3つの出力
信号生成し、パワー検出器の3つの出力信号を結合して
アナログ形式の2つの分岐信号を生成し、2つの分岐信
号をデジタル的に処理して第1の高周波信号のI/Q値
を検出する。これにより、単純なハードウェア構成で、
必要なアナログ/デジタル素子の数を削減してI/Q復
調処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したI/Q復調装置の概略を示す
図である。
【図2】本発明を適用したI/Q復調装置の内部構成を
示す図である。
【図3】アナログ回路ボードの内部構成を示す図であ
る。
【図4】図3に示すアナログ回路ボードに設けられたサ
ブボードの内部構成を示す図である。
【図5】従来の5ポート結合装置の基本的な構造を示す
図である。
【図6】従来のI/Q復調装置を備える受信機の構成を
示すブロック図である。
【図7】図6に示すI/Q復調装置のアナログ回路ボー
ドに設けられたサブボードの内部構造を示す図である。
【符号の説明】
7 機能的分配器、8 DC増幅器、10 加算器、5
4 制御バス、70 結合処理回路、71 DC増幅
器、72 A/D変換器、73 デジタル処理回路
フロントページの続き (72)発明者 ブランコビッチ、ベズリン ドイツ連邦共和国 ディー−70327 シュ トゥットゥガルト ヘデルフィンガ シュ トラーセ 61 アドヴァンスド テクノロ ジー センター シュトゥットゥガルト ソニー インターナショナル (ヨーロッ パ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレ ンクテル ハフツング内 (72)発明者 クルペシェビッチ、ドラガン ドイツ連邦共和国 ディー−70327 シュ トゥットゥガルト ヘデルフィンガ シュ トラーセ 61 アドヴァンスド テクノロ ジー センター シュトゥットゥガルト ソニー インターナショナル (ヨーロッ パ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレ ンクテル ハフツング内 (72)発明者 ラトニ、モハメド ドイツ連邦共和国 ディー−70327 シュ トゥットゥガルト ヘデルフィンガ シュ トラーセ 61 アドヴァンスド テクノロ ジー センター シュトゥットゥガルト ソニー インターナショナル (ヨーロッ パ) ゲゼルシャフト ミット ベシュレ ンクテル ハフツング内 (72)発明者 阿部 雅美 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 高 輪ミューズビル 株式会社ソニーコンピュ ータサイエンス研究所 ソニー株式会社内 (72)発明者 佐生 登 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 高 輪ミューズビル 株式会社ソニーコンピュ ータサイエンス研究所 ソニー株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA01 AA05 AA08 BA02 FG02 FH00 JG01 JH00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復調すべき第1の高周波信号が入力され
    る第1の入力端子と、局部発振器からの第2の高周波信
    号が入力される第2の入力端子とを備え、該2つの高周
    波信号を結合して、パワー検出器用の3つの出力信号を
    出力するI/Q復調装置において、 上記パワー検出器の3つの出力信号を結合して2つの分
    岐信号を生成し、I/Q値を得るためのさらなるデジタ
    ル処理回路に供給するアナログ結合回路を備えるI/Q
    復調装置。
  2. 【請求項2】 上記アナログ結合回路は、上記パワー検
    出器の3つの出力信号のうちの1つを2つの副分岐信号
    に分割する分割回路を備えることを特徴とする請求項1
    記載のI/Q復調装置。
  3. 【請求項3】 上記副分岐信号のパワーを個別に調整す
    る調整手段を備える請求項2記載のI/Q復調装置。
  4. 【請求項4】 上記アナログ結合回路は、上記パワー検
    出器の3つの出力信号のうち、2つの副分岐信号に分割
    されていない残りの2つの出力信号のそれぞれに、上記
    副分岐信号の直流値を加算する加算手段を備えることを
    特徴とする請求項2又は3記載のI/Q復調装置。
  5. 【請求項5】 上記アナログ結合回路の2つの出力信号
    をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を
    備える請求項1記載のI/Q復調装置。
  6. 【請求項6】 上記アナログ/デジタル変換器からの出
    力信号は、デジタル処理回路に供給されることを特徴と
    する請求項1乃至5いずれか1項記載のI/Q復調装
    置。
  7. 【請求項7】 上記デジタル処理回路は、変調高周波信
    号のI/Q値を算出するように設計されていることを特
    徴とする請求項6記載のI/Q復調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6いずれか1項記載のI/
    Q復調装置を備える移動通信装置。
  9. 【請求項9】 復調すべき第1の高周波信号と、局部発
    振器からの第2の高周波信号とを結合して、パワー検出
    器用の3つの出力信号生成するステップと、 上記パワー検出器の3つの出力信号を結合してアナログ
    形式の2つの分岐信号を生成するステップと、 上記2つの分岐信号をデジタル的に処理して上記第1の
    高周波信号のI/Q値を検出するステップとを有するI
    /Q復調方法。
  10. 【請求項10】 上記パワー検出器の3つの出力信号の
    うちの1つを2つの副分岐信号に分割するステップを有
    する請求項9記載のI/Q復調方法。
  11. 【請求項11】 上記副分岐信号のパワーは制御可能に
    調整されることを特徴とする請求項10記載のI/Q復
    調装置。
  12. 【請求項12】 上記副分岐信号は、それぞれ上記パワ
    ー検出器の3つの出力信号のうち、2つの副分岐信号に
    分割されていない残りの2つの出力信号のいずれかに結
    合されることを特徴とする請求項11記載のI/Q復調
    方法。
  13. 【請求項13】 上記分岐信号は、それぞれアナログ/
    デジタル変換器に供給されることを特徴とする請求項1
    2記載のI/Q復調方法。
  14. 【請求項14】 上記アナログ/デジタル変換器の出力
    信号は、デジタル処理回路に供給されることを特徴とす
    る請求項9乃至13記載いずれか1項記載のI/Q復調
    方法。
  15. 【請求項15】 上記デジタル処理回路は、変調高周波
    信号のI/Q値を算出することを特徴とする請求項14
    記載のI/Q復調方法。
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